説明

メモリカードリーダ装置

【課題】カード挿入口とカードコネクタとの相対位置を高い寸法精度で位置決めすることができ、メモリカードをスムーズに確実に挿入することができるメモリカードリーダ装置を提供する。
【解決手段】メモリカードを挿入するためのコネクタ403a、403bを備えた電気基板403と、該電気基板を保持する基板支持部材401と、カード挿入口152g、152hを有するカードコネクタカバー152と、該カードコネクタカバーとは別の外装カバーと、を備え、基板支持部材401は外装カバーと位置決めされ、基板支持部材401とカードコネクタカバー152とを、少なくともメモリカード挿抜方向に垂直な2方向で位置決めする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファクシミリ、複写機又は複合機等に装着されるメモリカードリーダ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の画像読取装置又は画像形成装置に装着されるメモリカードリーダ装置においては、ユーザが頻繁にアクセスすることを想定し、メモリカードコネクタを搭載した基板はカード挿入口に近いことが望まれるため、内部フレームの機外に近い部分や、外装カバーあるいは操作パネルカバーなどに取り付けられ、静電気による破壊を防ぐために金属板で覆ったり、フレームやカバーではなく金属製の基板支持部材に取り付けられたりしている。
【特許文献1】特開2003−085958
【特許文献2】特開2004−082577
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
コンシューマ機のように、購買に際してユーザの嗜好が影響するようなジャンルの機器の場合、外観の美しさや、デザイン性などが重視される場合がある。外装カバーや操作パネルは通常プラスチックの射出成形で製造されるが、外観部品であるため、成形時における射出圧等のパラメータの変動によるヒケ、バリ等に代表される外観への悪影響は好ましくない。とは言え、これらのパラメータは部品の寸法精度や成型にも影響するため、プラスチックの量の多い大きな部品等においては、特に形状や寸法の精度と外観の両立が困難である。
【0004】
そのため、原稿を読み取る画像読取装置や、記録情報に基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成装置においては、装置本体を覆う外装カバーや操作パネルなどのサイズの大きい外観部品では、コスト、生産時間及び開発期間の削減のために、高い寸法精度をできるだけ要求しない構成にすることが要請され、この要請はデザインの自由度への貢献にもつながる。従来の技術では、外観部品である外装カバーや操作パネルに挿入口が孔穿され、カード基板等の基板は同じく外装カバーや操作パネルもしくは内部フレームの一部やそれに取り付けられた別部品などに取り付けられることが多かった。
【0005】
このため、カード挿入口が孔穿された外観部品内部の寸法精度、また、カード基板の基板が取り付けられた部品までの寸法精度に関して非常に高い精度が要求され、もしこれが満たされなければメモリカード挿入口と実際にメモリカードを受け入れるメモリカードコネクタの位置寸法が合わず、ユーザが挿入口にメモリカードを挿入したときにメモリカードがコネクタにスムーズに入らないばかりか、コネクタやメモリカードを破損してしまう可能性もあった。
【0006】
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、カード挿入口とメモリカードコネクタとの相対位置を高い寸法精度で位置決めすることができ、メモリカードをスムーズに確実に挿入することができるメモリカードリーダ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によるメモリカードリーダ装置は、上記目的を達成するため、メモリカードを挿入するためのカードコネクタを備えた電気基板と、該電気基板を保持する基板支持部材と、カード挿入口を有するカードコネクタカバーと、該カードコネクタカバーとは別の外装カバーと、を備え、前記基板支持部材は前記外装カバーと位置決めされ、前記基板支持部材と前記カードコネクタカバーとを、少なくともメモリカード挿抜方向に垂直な2方向で位置決めすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、カード挿入口とカードコネクタとの相対位置を高い寸法精度で位置決めすることができ、メモリカードをスムーズに確実に挿入することができるメモリカードリーダ装置が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。また、参照番号にアルファベットを付した符号は、アルファベットを付さない番号のみの部位を構成する下位の部位を示すものである。図1は本発明の一実施形態に係る画像読取装置の模式的斜視図であり、図2は図1の画像読取装置の縦断面図である。図1及び図2において、画像読取装置は、パネル部1、スキャナー部2、記録部3、電気基板部4及びカードスロット部5を備えている。なお、本実施形態に係る画像読取装置は、記録部を有することから、画像読取記録装置と称することもできる。
【0010】
まず、パネル部1について説明する。図3はパネル部1の模式的斜視図であり、図4は図3のパネル部においてLCDユニット12を立てた状態を示す模式的斜視図である。図5はパネル部1のLCDの回動ストッパを示すための模式的斜視図であり、図6は図5のパネル部1のLCDの回動ストッパを別の角度から見た模式的斜視図である。図7は図3のパネル部の十字キー13の模式的斜視図であり、図8は図7の十字キーの模式的分解斜視図である。図9はパネル部1のLCDユニット12を立てたときの平面図である。
【0011】
パネル部1は全体としてスキャナ部2に装着されている。パネル部1は、回動可能なLCDユニット12の両側にパネルカバー左11aとパネルカバー右11bを設けた構成を有し、各パネルカバー11a、11bには各種のキー13が設けられている。すなわち、カラースタートキー13a、モノクロスタートキー13b、ストップキー13c、十字キー13d、モードキー(機能キー)13e、電源キー13f、ファンクションキー13gが、上面から操作可能にパネルカバー11中に組み込まれている。パネル部1の裏面にはパネル基板16a、16b(図5)が設けられ、該パネル基板には不図示のタクトスイッチ13が半田付け等で固定されている。LCDユニット12には、不図示のLCDモジュールと電気基板が内蔵されており、その表面には透明部材のLCD窓12aが設けられている。
【0012】
LCDユニット12は、パネルカバー11に対し、ヒンジ12bを中心に回動可能に装着され、ユーザが操作することができる。図4に示すように、LCDユニット12の水平面に対する開閉角度は最大で110度程度に設定してある。この開閉の状態におけるストッパは、LCDユニットの両側のストッパリブ12c(図5)とパネルカバー11の対応位置に設けられたストッパ溝11c(図6)が衝当することで、前記角度を維持する。LCD12を開いた状態では、該LCDとパネルカバー11との間に図9中に示すようなわずかな隙間11dが生じるように設計されている。そのため、LCDユニット12を110度以上開けようと無理に引っ張ると、前記ストッパ12c、11cが壊れる前に隙間11dを形成していた対向部が当接するようになっている。また、通常の状態では、隙間11d部は約1mm程度であり、開閉によるキズが生じない構造になっている。
【0013】
図7及び図8において、十字キー13dはキャップ部13d−1とベース部13d−2からなる二重構造になっている。キャップ部13d−1には塗装が施してあり、ベース部13d−2に塗装を施していない。二重構造にする理由は、もし両方を一体的に作った場合には塗装を施さない外観部に塗料がかからないようにマスキングをしなければならず、製造工程が煩雑になるからである。キャップ部13d−1とベース部13d−2は軽い圧入で嵌合して組み立てられる。
【0014】
次に、スキャナ部2について説明する。図10は原稿をセットするときのスキャナ部2を示す模式的斜視図である。図10において、原稿はガラス23の上面に裏向きにセットされる。ガラス23はカバー125によりスキャナフレーム120に上から抑えて組み付けられている。ガラス23上の原稿の浮きを抑えるための圧板21にはスポンジフレーム22aが取り付けられ、該スポンジフレーム22aにはスポンジ及び白色シートからなる圧板白シート22が取り付けられている。この圧板白シート22は反射原稿を読み取るための圧着シートを構成するものである。これらが組み付けられた圧板21は、ヒンジ124を介して、スキャナフレーム120の一端部に取り付けられている。
【0015】
図11は図10のスキャナ部2においてガラス23及びカバー125を外してスキャナ内部の構造がわかるようにした模式的斜視図である。図11において、スキャナ部2のCCD読取ユニット24は、図示の左端の位置から図示の右端の位置の間でスキャン移動可能に案内支持されている。スキャナ部2の内部構成部品は、すべてがスキャナフレーム120に取り付けられている。原稿の画像を読取るCCD読取ユニット24は、軸25とレール121に沿って案内されて往復移動する。また、CCD読取ユニット24は、不図示のモータを駆動源として、駆動ギア部122で減速され、タイミングベルト26を介して駆動される。タイミングベルト26は駆動ギア部122の反対側に配設されたプーリ(不図示)掛けられている。こうして、コピーするとき、あるいはPCからの指令でスキャン動作をするときに、CCD読取ユニット24が矢印Bの方向に駆動され、これに同期してガラス23を介して原稿の画像が読み取られる。
【0016】
次に、透過原稿であるフィルムを読取る時の動作について説明する。スポンジフレーム22aは圧板21に対し取り外し可能に装着されている。また、圧板21の一部には、透過原稿用光源ユニットである面発光部21aが設けられている。図12は、図10のスキャナ部2において、スポンジフレーム22aを取り外し、圧板21の一部である面発光部21aを露出させた状態を示す模式的斜視図である。このように、スポンジフレーム22aを取り外し可能にするとともに、圧板21に面発光部21aを設ける理由は、フィルム等の透過原稿を原稿を読み取るためには、透過原稿に光を透過させる必要があり、原稿面の上側に光源を設ける構成が採られるためである。
【0017】
図13はフィルムホルダ221が収納されたスポンジフレーム22aを示す模式的斜視図であり、図14は図13においてスポンジフレーム22aからフィルムホルダ221を取り外した状態を示す模式的斜視図である。図10、図13及び図14において、圧板21にはスポンジフレーム22aが着脱可能に取り付けられ、スポンジフレーム22aには圧着シートである圧板白シート22が取り付けられている。圧板21から取外したスポンジフレーム22aにはフィルムホルダ221が収納されており、図14のようにフィルムホルダ221をスポンジフレーム22aから取り外すことができる。
【0018】
図15は、図10及び図12のスキャナ部2においてフィルム等の透過原稿を読み取る準備をしている状態を示す模式的斜視図である。図15において、取り外したフィルムホルダ221をガラス23の上にセットし、固定部材221aを上にあげてネガフィルム等の透過原稿をフィルムホルダ221の上にセットする。透過原稿をセットした後、固定部材221aを下に下げて透過原稿を固定する。その後に圧板21を閉めることで、フィルム等を読み取るための準備が完了する。本実施形態においては、フィルムの種類に応じて複数種類のフィルムホルダが使用される場合は、複数種類のフィルムホルダのうちの少なくとも1つをスポンジフレーム22aに取り付けることができるようになっている。
【0019】
次に、スキャナユニット2を画像読取装置(画像読取記録装置)の本体に取り付けている構造について説明する。図16はスキャナ部2を装置本体に取り付ける構成を示す模式的斜視図であり、図17は装置本体に対してスキャナ部2を開いた状態を示す模式的側面図である。図18は、装置本体に対してスキャナ部2を開いた状態に保持するためのロック機構を示す模式的斜視図であり、図19は装置本体とスキャナ部2との間のリンク部材222の各種の位置における状態を示す模式的縦断面図である。図20は、スキャナ部2を装置本体に回動可能に連結するヒンジのロック構造を示す部分拡大縦断面図である。
【0020】
スキャナユニット2の左右には、図16に示すように、リンク部材222(222a、222b)が取り付けられている。スキャナユニット2を開けたときには、図17及び図18に示すように、スキャナフレーム120のヒンジ部120aは装置本体側のミドルフレーム231の軸受部231bに入っている。また、リンク222aがミドルフレーム231の突き当て部231aに乗るようにロックされることで、スキャナユニット2の矢印D方向への移動(閉じ方向の移動)が規制されている。
【0021】
図19において、図17及び図18のスキャナ部2の開き状態では、(1)に示すようにリンク222はミドルフレーム231の突き当て部231aの上に乗っている。この(1)の状態から、図17中の矢印Dの方向へ一定以上の力がかかると、ロックが外れ、スキャナ部2は図19の(2)から(3)の順に沈んでいき(閉じていき)、そして図19の(4)に示す通常の閉じ状態になる。図20は、スキャナ部2の図17中の矢印E方向(開き方向)へのロック機構を示す。図20において、スキャナフレーム120のロック部120bと、ミドルフレームのロック部231cとが噛み合うことで、スキャナ部2が図17の状態から矢印E方向(開き方向)へ回動することが阻止されている。このような構成を採ることにより、リンク部222に矢印E方向のロックを設けた場合に比べて、リンク222をあらかじめ固定部に引っ掛ける必要がなく、組立を容易にすることができる。
【0022】
次に、記録部3について説明する。図2において、記録紙は、記録部3の内部を図示の左側から右側へ向けて搬送される。すなわち、中板36上に積載された記録紙は不図示のカムにより押し上げられて給紙ローラ34に圧接されており、該給紙ローラ34の回転により押し出される記録紙は分離ローラ35との協働により1枚に分離され、分離された1枚の記録紙が記録部3の内部へ給送される。この分離機構は、実際に駆動されるのは給紙ローラ34で、分離ローラ35は回転方向に一定以上のトルクがかからないと回転しないようになっている。そして、複数枚の記録紙がこのローラ間に入ったとき、記録紙を分離する力より分離ローラ35を回転させる力の方が大きいので、記録紙を1枚ずつ搬送することができる。これらのローラ34、35で分離された記録紙は、搬送ローラ37aへ給送された後、該搬送ローラ37aとピンチローラ37bにより一定速度で記録ヘッドによる画像形成部を通して搬送される。
【0023】
図29は図1及び図2の画像読取記録装置においてスキャナ部2と補助トレイ32とカートリッジドア133を開けた状態を示す模式的斜視図であり、図31は図29の状態の画像読取記録装置の模式的側面図である。図29及び図31において、記録部3には、各色の記録ヘッド(インクジェット記録ヘッド等のプリントヘッド)が一体に構成されたヘッドカートリッジ39と各色のインクタンク38が装着されている。ヘッドカートリッジ39は、ガイドシャフト134(図2)に沿って記録紙搬送方向に垂直な方向に移動するキャリッジに搭載されており、該キャリッジとともに主走査移動しながら記録紙に画像を形成(記録)していく。
【0024】
記録された記録紙は排紙ローラ対130(図2)により排紙トレイ131上へ排出される。なお、排紙トレイ131は、記録動作の開始とともに矢印G方向(図31)に自動的に開くようになっている。これにより、ユーザが排紙トレイ131を開き忘れて記録紙をジャムさせることを防止することができる。排紙トレイ131に関しては、スキャナ部2を矢印F方向(図31)に上げる(開く)ことによっても、自動的に矢印G(図31)の方向に開くようになっている。この場合は、後述する電気基板ユニットの説明の原理により自動的に開くことができる。
【0025】
次に排紙トレイ131の自動開閉機構について説明する。図21は図1及び図2の画像読取記録装置の排紙トレイ131の開閉機構の模式的斜視図であり、図22は図21の開閉機構の開閉ユニット300を拡大して示す模式的斜視図である。図23は図21及び図22に示す開閉機構300の模式的縦断面図である。図24は図1及び図2の画像読取装置において排紙トレイ131及びカートリッジドア133を開いた状態を示す模式的斜視図である。図21において、排紙トレイ131の回動中心の片側が開閉ユニット300に接続されている。図21及び図22において、カムギア302は排紙トレイ131に連結されており、カムギア302の回転角度と排紙トレイ131の回転角度は一定の比率に同期している。
【0026】
排紙トレイ131が閉じた状態では、ねじりコイルバネ303により排紙トレイ131は開方向に押圧されている。ただし、ソレノイド301の可動板301aがカムギア302の段差部302aにかかっているため、閉じた状態に保持されている。電気信号によりソレノイド301が作動し、可動板301aが矢印H方向(図23)に動くと、カムギア302が付圧されているため、矢印I方向(図23)に回転する。カムギア302は、最初、ねじりコイルバネ303により付圧されているが、開き動作の途中で付圧がなくなるようにしてある。これは、排紙トレイ131がその自重により開くことができるためである。
【0027】
また、カムギア302は、開き動作の途中からアイドラギア306を介してオイルダンパー304と噛み合うようになる。これにより、排紙トレイ131が開く速度が遅くなり、排紙トレイ131が着地したときの衝撃音を低減することができる。また、排紙トレイキー305を外部から矢印J(図23)方向に押すことで、ソレノイド301の可動板301aを外部から電気的ではなく手動で操作することができる。このような排紙トレイキー305の手動操作によって、カムギア302aのロックを解除することができ、排紙トレイ131を開くことができる。
【0028】
インクタンク38(図29)を交換する際、以上のような排紙トレイ131の自動開閉機構により、先ずスキャナ部2を矢印F(図31)方向に上げる。これにより、前述の自動開閉機構によって排紙トレイ131が開かれる。次に、カートリッジドア133を図24に示すように開けることにより、ユーザがインクタンク38を交換できる位置に移動する。この状態で、ユーザは外部からインクタンク38を交換することができる。
【0029】
なお、本実施形態では、記録部3における記録手段として、吐出口から記録媒体(記録紙)へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッドを使用する場合を例に挙げている。このようなインクジェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、熱エネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式のものは、記録の高密度化及び高精細化が達成できる点で好ましい。その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許第4723129号明細書、同第4740796号明細書に開示されている基本的な原理を用いるものが好ましい。
【0030】
これらの特許に開示されている方式は、オンデマンド型及びコンティニュアス型のいずれにも適用可能である。特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持されている液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめる。そして、この熱エネルギーにより記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせ、上記駆動信号に1対1で対応したインク内の気泡を形成できる点で有効である。
【0031】
この気泡の成長及び収縮により吐出口からインクを吐出させることで、少なくとも1つの飛翔インク滴を形成する。上記駆動信号をパルス形状にすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に優れたインク吐出が達成できる。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細書、同第4345262号明細書に記載されているようなものが適している。また、上記熱作用面の温度上昇率に関しては、米国特許第4313124号明細書に記載されている条件を採用することにより優れた記録を行うことができる。
【0032】
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示されているような吐出口、液路及び電気熱変換体の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に、米国特許第4558333号明細書及び米国特許第4459600号明細書に開示されている熱作用面を屈曲する領域に配置する構成を採用しても良い。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成としても良い。さらに、記録装置が記録できる最大記録媒体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているような複数の記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとしての構成のいずれでも良い。
【0033】
加えて、装置本体に装着されることで、装置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在なチップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドなど、どのような形態の記録ヘッドを用いても良い。また、吐出口からのインク吐出性能を適正に維持するための記録ヘッドに対する各種の回復手段や予備的な補助手段等を付加することは、安定した画像記録を確保する点で好ましいものである。
【0034】
上記回復手段としては、記録ヘッドに対するキャッピング手段、クリーニング手段、加圧によるインク循環手段、あるいは吸引による吸引回復手段などがある。また、上記の予備的な補助手段としては、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子あるいはこれらを組み合わせるによる予備加熱手段、あるいは、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを行うことも安定した記録を行うために有効である。さらに、記録装置の記録モードとしては黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによっても良いが、異なる色の複数色カラー記録あるいは混色によるフルカラー記録を利用した、一体型あるいは独立型の記録ヘッドを用いる複数色記録モードも同様に実施することができる。
【0035】
次に、本実施形態に係る画像形成装置もしくは画像読取装置に内蔵されるメモリカードリーダ装置を構成する電気基板部4について説明する。図25は図1及び図2の画像読取記録装置の電気基板部4の全体を示す模式的斜視図である。図26は図25の電気基板部4を構成する電気基板の組立方法を示す模式的斜視図であり、図27は図26の電気基板に基板カバーを組み付ける状態を示す模式的斜視図であり、図28は図27の組み立て体にフォトインタラプタを取り付ける状態を示す模式的斜視図である。メモリカードリーダ装置を構成する電気基板ユニット(電気基板部)4の組立に際しては、図26に示すように、先ず、金属製の基板支持部材である基板ホルダ401に制御基板402とカード基板403をビスで取り付ける。このカード基板403はメモリカードコネクタ(メモリカードスロット)403a、403bを搭載した基板である。
【0036】
次に、図27に示すように、難燃性の高いプラスチック材料でできている基板カバー404をビスで取り付ける。これにより、電気基板402、403を難燃性カバーで完全に覆うことができる。また、図28に示すように、上記基板カバー404の上にフォトインタラプタ405を取り付ける。このフォトインタラプタ405は、図29に示すようにスキャナ部2を開けたことを検知するためのセンサである。図30はフォトインタラプタ405を含むスキャナ開閉検知手段を示す模式的斜視図である。図30に示すように、スキャナ部2が閉じているときは、ミドルフレーム231に取り付けられたセンサレバー406をスキャナフレーム120の突起部120dが押し込むことにより、フォトインタラプタ405の検知光線が遮断されている。これにより、インク交換の際のキャリッジの移動に対応している。
【0037】
図32は、装置本体に装着されたメモリカードリーダ装置4(図25)を覆う装置本体の外装の一部を構成するサイドカバー151を組み付ける状態を示す模式的斜視図である。メモリカードリーダ装置4は装置本体のフレームに位置決めされて取り付けられている。またサイドカバー151は同じく装置本体のフレームに位置決めされて取り付けられている。図33は、装置本体に装着されたメモリカードリーダ装置4にカードコネクタカバー(カード基板カバー)152を組み付ける状態を示す模式的斜視図であり、図34は図33中のメモリカードコネクタカバー(カード基板カバー)152の裏面を示す模式的斜視図である。図32〜図34において、メモリカードリーダ装置4の基板403に実装(搭載)されているメモリカードコネクタ(メモリカードスロット)403a、403bの入口の幅は約1mm程度しかないため、これらのメモリカードコネクタ403a、403bを外装カバーであるサイドカバー152と一体に形成すると、孔位置がずれる可能性がある。
【0038】
そのため、本実施形態では、外装カバー(サイドカバー)151にメモリカードコネクタ(メモリカードスロット)403a、404bを露出させる開口151aを設け、該開口151aに外装カバー151とは別の部品であるメモリカードコネクタカバー152を取り付けている。基板(カード基板)403を直接的に止めている基板支持部材401の孔401a、401b(基板側係合部)に、カード基板カバー152の裏面に形成されたカバー側係合部であるボス152a、152b(図34)を差し込むことにより位置決めする位置決め手段によってカードコネクタカバー152が位置決めされている。この位置決め手段によりメモリカードコネクタカバー152は基板支持部材401に対して少なくともメモリカード挿抜方向に垂直な2方向で位置決めがなされる。このような位置決め構成により位置決めした状態で、カード基板カバー152を、その裏面に設けられた爪152c、152d、152e、152fを外装カバー151の開口151aの縁に係合させて、メモリカードリーダ装置4に固定することにより、カードコネクタカバー152のカード孔152g、152hとメモリカードリーダ装置4の基板403に搭載されたメモリカードコネクタ403a、403bとの精確な位置合わせを容易に行うことができる。
【0039】
次にメモリカードリーダ装置4のオペレーションの一例について説明する。通常は図35の(a)のようにメモリカード挿入口201はメモリカード蓋202で隠されており、この蓋はデザイン上、前面の凹凸をなくして一体感を出すとともに、埃などの侵入を防いでいる。使用時は図35の(b)のようにメモリカード蓋202を開け、メモリカード挿入口201を露出させ、メモリカードを対応する挿入口に挿入する。続いて、モードキー13eでフォトモードに切り替えて、LCDに画像を表示させて印刷する画像を決定し、印刷を開始する。メモリカード蓋202はメモリカードの使用中、使用後の如何に関わらず閉じることができるため、使用していない挿入口に埃などの異物が入ることを防ぐことができる。
【0040】
次に、本実施形態に係る画像読取記録装置のオペレーションの一例について説明する。図3に示すパネル部1の各種のキー13を選択的に操作することにより、画像読取記録装置を動作させる。以下に、コピーを行うときの操作を例に挙げて説明する。先ず、電源キー13fを押し、機能キー13eでコピーキー13e−1を選択する。次いで、メニューキー13d−1で画質や記録メディアを選択し、矢印キー13d−2でコピー枚数を設定する。その後、圧板21(図2)を開けてコピーしたい原稿をガラス23の上にセットする。また、記録紙を補助トレイ32(図2)にセットする。最後に、カラーコピーするときはカラースタートキー13aを押し、モノクロコピーをするときはモノクロスタートキー13bを押す。
【0041】
このように、パネル部1のキー13は、操作する順番に左から右に操作することにより、全ての操作を抜けなく自然に行うことができるように配置されている。操作方法の一例として、コピーする場合を説明したが、最初の機能キー13eでスキャンを選択すると、USBを通じて接続されているPCからのスキャン操作を行うことができる。また、写真を選択すると、前述のカードスロット部5(図1)において、カードコネクタカバー152のカード挿入口152g、152hを通して基板(カード基板)403のカードコネクタ(カードスロット)403a、403bに挿入されているメモリカードの画像を直接記録部3に記録させることができる。
【0042】
以上説明した実施形態に係るメモリカードリーダ装置によれば、メモリカードを挿入するためのカードコネクタ403a、403bを備えた電気基板403と、該電気基板を保持する基板支持部材401と、カード挿入口152g、152hを有するカードコネクタカバー152と、該カードコネクタカバーとは別の外装カバーと、を備え、前記基板支持部材401は前記外装カバーと位置決めされ、前記基板支持部材401と前記カードコネクタカバー152とを、少なくともメモリカード挿抜方向に垂直な2方向で位置決めする構成としたので、カード挿入口152g、152hとカードコネクタ403a、403bとの相対位置を高い寸法精度で位置決めすることができ、メモリカードをスムーズに確実に挿入することができるメモリカードリーダ装置が提供される。
【0043】
なお、本発明に係る画像読取装置は、その記録部が記録ヘッドで主走査しながら記録するシリアルタイプの記録装置の他、記録シートの全幅又は一部をカバーする長さの記録ヘッドを用いて副走査のみで記録するラインタイプの記録装置など、記録の際の走査方式に関わらず広く適用可能なものであり、同様の作用効果を奏するものである。また、本発明は、インクを付着させて記録するインクジェット記録装置において特に有効であるが、熱転写式、レーザビーム照射式、ワイヤドット式などの他の記録方式の記録装置においても、同様に適用可能なものであり、同様の作用効果を奏するものである。
【0044】
また、本発明は、インクジェット記録装置の場合、1個の記録ヘッドを用いる記録装置、異なる色のインクで記録する複数の記録ヘッドを用いるカラー記録装置、あるいは同一色彩で異なる濃度で記録する複数の記録ヘッドを用いる階調記録装置、さらには、これらを組み合わせた記録装置の場合にも、同様に適用することができ、同様の効果を達成し得るものである。さらに、本発明は、記録ヘッドとインクタンクを一体化した交換可能なインクカートリッジを用いる構成、記録手段とインクタンクを別体にし、その間をインク供給用チューブ等で接続する構成など、記録ヘッドとインクタンクの配置構成がどのような場合にも同様に適用することができ、同様の効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像読取記録装置の模式的斜視図である。
【図2】図1の画像読取記録装置の縦断面図である。
【図3】図2の画像読取記録装置のパネル部の模式的斜視図である。
【図4】図3のパネル部においてLCDユニットを立てた状態を示す模式的斜視図である。
【図5】図3のパネル部のLCDの回動ストッパを示すための模式的斜視図である。
【図6】図5のパネル部のLCDの回動ストッパを別の角度から見た模式的斜視図である。
【図7】図3のパネル部の十字キーの模式的斜視図である。
【図8】図7の十字キーの模式的分解斜視図である。
【図9】図3のパネル部のLCDユニット12を立てたときの平面図である。
【図10】図2中のスキャナ部に原稿をセットするときの状態を示す模式的斜視図である。
【図11】図10のスキャナ部においてガラス及びカバーを外してスキャナ内部の構造がわかるようにした模式的斜視図である。
【図12】図10のスキャナ部において、スポンジフレームを取り外し、圧板の一部である透過原稿用光源ユニットを露出させた状態を示す模式的斜視図である。
【図13】フィルムホルダが収納されたスポンジフレームを示す模式的斜視図である。
【図14】図13においてスポンジフレームからフィルムホルダを取り外した状態を示す模式的斜視図である。
【図15】図10及び図12のスキャナ部においてフィルム等の透過原稿を読み取る準備をしている状態を示す模式的斜視図である。
【図16】スキャナ部を装置本体に取り付ける構成を示す模式的斜視図である。
【図17】本実施形態の画像読取記録装置のスキャナ部を開いたときの模式的側面図である。
【図18】装置本体に対してスキャナ部を開いた状態に保持するロック機構を示す模式的斜視図である。
【図19】装置本体とスキャナ部の間のリンク部材の各位置における状態を示す模式的縦断面図である。
【図20】スキャナ部を装置本体に回動可能に連結するヒンジのロック構造を示す部分拡大縦断面図である。
【図21】図1及び図2の画像読取記録装置の排紙トレイの開閉機構の模式的斜視図である。
【図22】図21の開閉機構の開閉ユニットを拡大して示す模式的斜視図である。
【図23】図21及び図22に示す開閉機構の模式的縦断面図である。
【図24】図1及び図2の画像読取記録装置において排紙トレイ及びカートリッジドアを開いた状態を示す模式的斜視図である。
【図25】図1及び図2の画像読取記録装置の電気基板部の全体を示す模式的斜視図である。
【図26】図25の電気基板部を構成する電気基板の組立方法を示す模式的斜視図である。
【図27】図26の電気基板に基板カバーを組み付ける状態を示す模式的斜視図である。
【図28】図27の組立体にフォトインタラプタを取り付ける状態を示す模式的斜視図である。
【図29】図1及び図2の画像読取記録装置においてスキャナ部と補助トレイとカートリッジドアを開けた状態を示す模式的斜視図である。
【図30】本実施形態におけるフォトインタラプタを含むスキャナ開閉検知手段を示す模式的斜視図である。
【図31】図29の状態の画像読取記録装置の模式的側面図である。
【図32】装置本体に装着された図25に示す電気基板部を覆う外装の一部を構成するサイドカバーを組み付ける状態を示す模式的斜視図である。
【図33】装置本体に組み付けられた電気基板部にカード基板カバーを組み付ける状態を示す模式的斜視図である。
【図34】図33中のカード基板カバーの裏面を示す模式的斜視図である。
【図35】本発明の一実施形態に係る画像読取記録装置の外装カバーに設けられたメモリカード蓋を示す模式的斜視図であり、(a)は閉じた状態を示し、(b)は開けた状態を示す。
【符号の説明】
【0046】
1 パネル部
2 スキャナ部
3 記録部
4 メモリカードリーダ装置(電気基板部) 5 カードスロット部
11 パネルカバー
11c ストッパ溝
11d 隙間
12 LCDユニット
12a LCD窓
12c ストッパリブ
13 キー
13d 十字キー
13e 機能キー(モードキー)
13f 電源キー
16a、16b パネル基板
21 圧板
21a 透過原稿用光源ユニット(面発光部)
22 圧着シート(圧板白シート)
22a スポンジフレーム
23 ガラス
24 CCD読取ユニット
25 軸
26 タイミングベルト
34 給紙ローラ
35 分離ローラ
37a 搬送ローラ
37b ピンチローラ
38 インクタンク
39 カートリッジ
120 スキャナフレーム
120a ヒンジ部
120d 突起部
121 レール
122 駆動ギア
124 ヒンジ
125 カバー
151 サイドカバー
152 カードコネクタカバー(カード基板カバー)
152a、152b ボス
152c、152d、152e、152f 爪
152g、152h カード挿入口
202 メモリカード蓋
221 フィルムホルダ
221a 固定部材
222a、222b リンク部材
231 ミドルフレーム
231a 突き当て部
231b 軸受部
300 開閉ユニット
301 ソレノイド
301a 可動板
302a 段差部
304 オイルダンパー
305 排紙トレイキー
130 排紙ローラ対
131 排紙トレイ
133 カートリッジドア
401 基板支持部材(基板ホルダ)
401a、401b 基板ホルダの孔
402 電気基板(制御基板)
403 電気基板(カード基板)
403a、403b カードコネクタ(メモリカードスロット)
404 基板カバー
405 フォトインタラプタ
406 センサレバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリカードを挿入するためのコネクタを備えた電気基板と、該電気基板を保持する基板支持部材と、カード挿入口を有するカードコネクタカバーと、該カードコネクタカバーとは別の外装カバーと、を備え、
前記基板支持部材は前記外装カバーと位置決めされ、前記基板支持部材と前記カードコネクタカバーとを、少なくともメモリカード挿抜方向に垂直な2方向で位置決めすることを特徴とするメモリカードリーダ装置。
【請求項2】
前記外装カバーは画像形成装置の装置本体を覆う外装カバーであることを特徴とする請求項1に記載のメモリカードリーダ装置。
【請求項3】
前記外装カバーは画像読取装置の装置本体を覆う外装カバーであることを特徴とする請求項1又は2に記載のメモリカードリーダ装置。
【請求項4】
記録情報に基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成装置に装着される請求項1又は2に記載のメモリカードリーダ装置。
【請求項5】
原稿を読み取る画像読取装置に装着される請求項1又は3に記載のメモリカードリーダ装置。
【請求項6】
メモリカードを挿入するためのコネクタを備えた電気基板と、
該電気基板を保持する基板支持部材と、
前記電気基板と前記基板支持部材を覆い、前記コネクタを露出させる開口を有する外装カバーと、
前記開口を覆い、前記コネクタにメモリカードを挿入するためのカード挿入口を有するカードコネクタカバーと、
前記カードコネクタカバーを前記基板支持部材に対して位置決めする位置決め手段と、 を有することを特徴とするメモリカードリーダ装置。
【請求項7】
前記基板支持部材と前記外装カバーは装置本体フレームに固定されている請求項6に記載のメモリカードリーダ装置。
【請求項8】
前記カードコネクタカバーは、前記外装カバーの前記開口の縁と係合する爪によって前記外装に固定される請求項6又は請求項7に記載のメモリカードリーダ装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate

【図34】
image rotate

【図35】
image rotate


【公開番号】特開2006−79336(P2006−79336A)
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−262476(P2004−262476)
【出願日】平成16年9月9日(2004.9.9)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】