説明

メモリ制御回路及びそれを用いたデータ伝送システム

【課題】送信機、受信機の双方において新たな入力端子を設ける必要がないデータ伝送システムを提供すること。
【解決手段】本発明に係るメモリ制御回路は、それぞれが第1及び第2の入力端子を備え、各前記第1の入力端子に外部メモリから受信したデータ信号が入力される複数のコンパレータと、前記外部メモリから受信した差動ストローブ信号の正相及び逆相の双方から、各前記第2の入力端子に入力される複数の基準電圧を生成する基準電圧発生回路と、を備えるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メモリ制御回路及びそれを用いたデータ伝送システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年のデジタル家電製品やモバイル製品の市場の拡大に伴い、DDR(Double Data Rate)メモリなどによる高速データ伝送が実現されている。しかし、このような高速データ伝送では、その信号配線数が多く、プリント基板上の配線の取り回しや配線層の入替えも複雑である。また、その配線間隔が狭く、その配線長も長い。そのため、信号配線間のクロストークによる信号波形の乱れや、配線の遅延が大きな問題となってきており、信号波形劣化の抑制や、波形整形による波形の復元などの技術が望まれている。同様に、高速動作により半導体内部の電源電位やGND電位自体にもノイズが発生しており、信号波形の劣化の抑制が大きな課題となっている。
【0003】
引用文献1は、DDRメモリの読み込み動作での誤動作防止を目的としており、送信機であるメモリから出力されたプルアップ出力及びプルダウン出力を元にメモリ制御回路内で基準電圧VREFを生成する。図5は、引用文献1の図7に開示されたデータ伝送システムを示す回路図である。
【0004】
送信機駆動電圧の伝送のために、送信機340は第1電圧ドライバ60a、第2電圧ドライバ60b、第1電圧出力端子75a、及び第2電圧出力端子75bを含み、受信機240は、第1電圧入力端子70a及び第2電圧入力端子70bを含む。
【0005】
第1電圧ドライバ60aは、駆動接地電圧VSS'によって変化する第1電圧信号を発生し、第1電圧信号は、第1電圧出力端子75a及び電圧伝送ライン35aを通じて受信機240に伝送される。受信機240は、基準電圧発生回路140に連結された第1電圧入力端子70aを通じて第1電圧信号VLを受信する。
【0006】
第2電圧ドライバ60aは、駆動電源電圧VDD'によって変化する第2電圧信号を発生し、前記第2電圧信号は第2電圧出力端子75b及び電圧伝送ライン35bを通じて受信機240に伝送される。受信機240は、基準電圧発生回路140に連結された第2電圧入力端子70aを通じて第2電圧信号VHを受信する。第1電圧ドライバ60a及び第2電圧ドライバ60bは、データ信号の伝送時、常にターンオン状態を維持する。
【0007】
この場合、基準電圧発生回路140は、終端電圧VDD1、VDD2、・・・、VDDn、受信された第1電圧信号VL及び第2電圧信号VHに基づいて終端されたデータ信号IS1、IS2、・・・、ISnのそれぞれに相応する基準電圧VREF1、VREF2、・・・、VREFnを発生する。従って、基準電圧発生回路140は、送信機340の駆動接地電圧VSS'及び駆動電源電圧VDD'のノイズ及び受信機240の終端電圧の差異を全部反映して、各データ信号IS1、IS2、・・・、ISnに適合な電圧レベルの基準電圧VREF1、VREF2、・・・、VREFnを発生する。
【0008】
第1電圧信号VLは論理ロウレベルのデータ信号と同じ経路を通じて送信機340の駆動接地電圧VSS'から受信機240の第1電圧入力端子70aまで伝送される。同様に、第2電圧信号VHは、論理ハイレベルのデータ信号と同じ経路を通じて送信機340の駆動電源電圧VDD'から受信機240の第2電圧入力端子70bまで伝送される。
【0009】
図6は、引用文献1の図9に開示された基準電圧発生回路の回路図である。各基準電圧発生器140a、140b、・・・、140nは、複数の終端ノードNT1、NT2、・・・、NTnと第1電圧ノードNL及び第2電圧ノードNHの間に並列に連結されている。また、各基準電圧発生器140a、140b、・・・、140nは、第1電圧信号VLを各終端電圧VDD1、VDD2、・・・、VDDnに終端するプルダウン抵抗RD及び第2電圧信号VHを各終端電圧VDD1、VDD2、・・・、VDDnに終端するプルアップ抵抗RUを含む。
【0010】
プルダウン抵抗RDは、各終端ノードNT1、NT2、・・・、NTn及び各プルダウンノードNDの間に連結される。一方、プルアップ抵抗RUは、各終端ノードNT1、NT2、・・・、NTn及び各プルアップノードNUの間に連結される。プルダウンノードNDとプルアップノードNUとの間には、第1分配抵抗R1及び第2分配抵抗R2が連結され、各基準ノードNR1、NR2、・・・、NRnを通じてプルダウンノードNDの終端された第1電圧とプルアップノードNUの終端された第2電圧の中間電圧を各基準電圧VREF1、VREF2、・・・、VREFnとして発生する。第1分配抵抗R1及び第2分配抵抗R2は同じ抵抗値を有し、ポリ抵抗等で容易に構成される。
【0011】
各終端抵抗RTがRの抵抗値を有する場合、複数の終端ノードNT1、NT2、・・・、NTn及び前記第1電圧ノードNLの間に連結されたプルダウン抵抗RDの合成抵抗はRの抵抗値を有し、複数の終端ノードNT1、NT2、・・・、NTn及び前記第2電圧ノードNLの間に連結されたプルアップ抵抗RUの合成抵抗もRの抵抗値を有する。従って、終端電圧VDD1、VDD2、・・・、VDDnが異なるか、送信機の駆動接地電圧VSS'及び駆動電源電圧VDD'が変わっても、各基準電圧VREF1、VREF2、・・・、VREFnは相応する終端されたデータ信号IS1、IS2、・・・、ISnの論理ロウレベルと論理ハイレベルの中間値を維持することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2007−306569号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、特許文献1では、上記のように駆動接地電圧VSS'によって変化する第1電圧信号及び駆動電源電圧VDD'によって変化する第2電圧信号のみを元に基準電圧を生成している。そのため、送信器では、この電圧信号を生成し、伝送路に出力する回路と、その出力端子が必要となる。このような回路は、通常は内蔵されていない。また、受信機では、この入力を受ける入力端子が必要となる。つまり、送信機であるメモリ、受信機であるメモリ制御回路の双方において新たな入力端子が必要となるという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係るメモリ制御回路は、
それぞれが第1及び第2の入力端子を備え、各前記第1の入力端子に外部メモリから受信したデータ信号が入力される複数のコンパレータと、
前記外部メモリから受信した差動ストローブ信号の正相及び逆相の双方から、各前記第2の入力端子に入力される複数の基準電圧を生成する基準電圧発生回路と、を備えるものである。
【0015】
本発明では、外部メモリに内蔵された差動ストローブ信号を用いてデータ信号用の基準電圧を生成する。そのため、送信機、受信機の双方において新たな入力端子を設ける必要がない。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、送信機、受信機の双方において新たな入力端子を設ける必要がないデータ伝送システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るデータ伝送システムの構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る基準電圧発生回路の構成図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る基準電圧発生回路の構成図である。
【図4】本発明の差動ストローブ入力端子25aと基準電圧発生回路150で生成される基準電圧信号のタイミング図である。
【図5】特許文献1の図7である。
【図6】特許文献1の図9である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明が以下の実施形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
【0019】
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態に係るデータ伝送システムについて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るデータ伝送システムの構成図である。本システムは例えばDDRメモリである送信機340とメモリ制御回路である受信機220と、その間の伝送ライン30a、30b、・・・、30nおよび5a、5bで構成される。更に受信機220は、本実施形態に係る基準電圧発生回路150を含む。
【0020】
送信機340は、差動ストローブドライバ20とデータドライバ50a、50b、・・・、50nを備えている。差動ストローブドライバ20の出力は、差動ストローブ出力端子15a、15bに接続されている。データドライバ50a、50b、・・・、50nの出力は、それぞれデータ出力端子40a、40b、・・・、40nに接続されている。
差動ストローブドライバ20とデータドライバ50a、50b、・・・、50nは、駆動電源電圧VDD'、駆動接地電圧VSS'により動作している。
【0021】
差動ストローブ出力端子15a、15bから出力されるストローブ信号ST1、ST2は、それぞれ伝送ライン5a、5bを介して、受信機220の差動ストローブ入力端子25a、25bにそれぞれ入力される。
データ出力端子40a、40b、・・・、40nから出力されたデータ信号IS1、IS2、・・・、ISnは、それぞれ伝送ライン30a、30b、・・・、30nを介して、受信機220のデータ入力端子10a、10b、・・・、10nにそれぞれ入力される。
【0022】
受信機220では、入力された各データ信号IS1、IS2、・・・、ISnは、各コンパレータ20a、20b、・・・、20nの一方の入力端子に入力される。ストローブ信号ST1、ST2は、基準電圧発生回路150に入力される。また、ストローブ信号ST1、ST2は、コンパレータ21の入力端子に入力される。
基準電圧発生回路150から出力される基準電圧VREF1、VREF2、・・・、VREFnは、基準電圧として各コンパレータ20a、20b、・・・、20nの他方の入力端子に入力される。
【0023】
図2は、本発明の基準電圧発生回路150の構成図である。基準電圧発生回路150は、第1分配抵抗R1と第2分配抵抗R2から構成される1つの基準電圧発生器150aを備える。基準電圧発生器150aは、ストローブ信号ST1、ST2を入力とし、基準電圧VREF1、VREF2、・・・、VREFnを出力する。図2において、ストローブ信号ST1、ST2は、それぞれ150a内の第1分配抵抗R1の一端と、第2分配抵抗R2の一端とに接続され、第1分配抵抗R1の他端と第2分配抵抗R2の他端同士が接続されている。この第1分配抵抗R1と第2分配抵抗R2との接続点の信号が基準電圧VREF1、VREF2、・・・、VREFnとして出力される。本実施形態では、基準電圧VREF1をそのまま基準電圧VREF2、・・・、VREFnとして回路全体に引き回した上で出力している。
【0024】
図4は、上から順に、本実施形態に係る駆動電源電圧VDD'、駆動接地電圧VSS'、差動ストローブ入力端子25aの出力(DQS)、25bの出力(DQSB)、基準電圧発生回路150から出力される基準電圧VREF1、データ信号IS1、コンパレータ20aの出力の各波形を示す。
【0025】
図4では、データ信号IS1が論理ハイレベルとなる例えば時刻t1において、駆動電源電圧VDD'と駆動接地電圧VSS'にはそれぞれメモリ内の電源変動が波形として現れている。差動ストローブ入力端子25a、25bとデータ信号IS1には送信機側の出力電圧の上限と下限がそれぞれ駆動電源電圧VDD'と駆動接地電圧VSS'に制限されるため、これらと同様の波形が現れている。
【0026】
図2において、ストローブ信号ST1は差動ストローブ入力端子25aに、ストローブ信号ST2は差動ストローブ入力端子25bに入力される。そのため、ストローブ信号ST1、ST2が第1分配抵抗R1と第2分配抵抗R2のそれぞれの一端に接続される。例えば、第1分配抵抗R1と第2分配抵抗R2の抵抗値が等しい場合には、第1分配抵抗R1と第2分配抵抗R2の接続部においての電位は、その両端の電位差の1/2の電位に分圧された基準電圧VREF1、VREF2、・・・、VREFnが生成される。
【0027】
ここで、図4の実線円内に示すストローブ信号ST1、ST2に重畳される電源変動による波形の乱れは、その電圧の極性と振幅がそれぞれ等しいため、相殺されることなく基準電圧VREF1、VREF2、・・・、VREFnの出力波形にそのまま現れる。
【0028】
データ信号IS1、IS2、・・・、ISnにも、電源変動による波形の乱れが生じ、その電圧の極性と振幅は基準電圧VREF1、VREF2、・・・、VREFnのものと等しい。そのため、このデータ信号IS1、IS2、・・・、ISnと基準電圧VREF1、VREF2、・・・、VREFnとをそれぞれ受信機側のコンパレータ20a、20b、・・・、20nに入力することにより、データ信号IS1、IS2、・・・、ISnに重畳したノイズ波形を差し引くことができる。その結果、図4の最下段に示したコンパレータ20aの出力信号に示すように、ノイズをキャンセルすることができる。
【0029】
以上説明したように、本実施形態では、送信側メモリ内の既存の差動入力ストローブ信号の双方を受信側の基準電圧発生回路において抵抗分割し、基準電圧VREF1、VREF2、・・・、VREFnを生成する。従って、メモリ内からPullUp信号及びPullDown信号を出力又は入力するための端子を別途増設する必要がない。そして、この基準電圧VREF1、VREF2、・・・、VREFnを基準電圧としてコンパレータ回路に入力する。ここで、この基準電圧VREF1、VREF2、・・・、VREFnには、データ信号IS1、IS2、・・・、ISnに重畳されたノイズとほぼ同様のノイズが重畳されているため、データ信号のノイズをキャンセルすることができる。
【0030】
なお、図4では、データ信号IS1が論理ロウレベルとなる例えば時刻t2、t3においては、電源変動が発生していない。しかしながら、例えば時刻t3において図4の点線円内に示すように、電源変動が発生した場合であっても、上述と同様の原理により、データ信号のノイズをキャンセルすることができる。
【0031】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る基準電圧発生回路について説明する。図3は、本発明の第2の実施形態に係る基準電圧発生回路の構成図である。基準電圧発生回路150は、n個の基準電圧発生器150a、150b、・・・、150nを備える。そして、各基準電圧発生器150a、150b、・・・、150nは、それぞれ第1分配抵抗R1及び第2分配抵抗R2から構成され、ストローブ信号ST1、ST2を入力として基準電圧VREF1、VREF2、・・・、VREFnを出力する。
【0032】
図3において、ストローブ信号ST1、ST2は各基準電圧発生器150a、150b、150n内の第1分配抵抗R1と第2分配抵抗R2の一端に接続され、第1分配抵抗R1及び第2分配抵抗R2の他端同士が接続されている。この第1分配抵抗R1と第2分配抵抗R2との接続点の信号が、それぞれ基準電圧VREF1、VREF2、・・・、VREFnとして出力される。
【0033】
図2の基準電圧発生回路150では、基準電圧VREF1をそのままVREF2、VREFnとして回路全体に引き回した上で出力していた。一方、図3では、その入力であるストローブ信号ST1、ST2を回路全体に引き回した上で、出力の近傍で第1分配抵抗R1と第2分配抵抗R2とにより基準電圧VREF1、VREF2、・・・、VREFnを生成している。基準電圧をデータ信号IS1、IS2、・・・、ISn毎に生成しているため、駆動する負荷容量が小さくなり、第1分配抵抗R1と第2分配抵抗R2に流す電流値を少なくできる。そのため、第1分配抵抗R1及び第2分配抵抗R2の抵抗値を実施形態1の場合に比べて高く設定でき、消費電力を削減できる効果がある。
【0034】
次に、本発明の実施形態に係る効果について説明する。まず、メモリ(送信機)及びメモリ制御回路でそれぞれ端子数を削減できる。上記実施形態では、既存信号である差動入力のストローブ信号からVref信号を生成するため、PullUp信号及びPullDown信号用の端子を追加する必要がない。
【0035】
次に、送信機として汎用のメモリを使用することができる。上記実施形態では、PullUp信号及びPullDown信号を必要としないため、汎用のストローブ信号からVref信号を生成できる。
【0036】
さらに、クロストークノイズによる波形の乱れをキャンセルできる。図4の時刻t3において、差動ストローブ入力に破線にて示すクロストークノイズによる波形の乱れが生じ、駆動電源電圧VDD'と駆動接地電圧VSS'による波形の乱れに重畳された場合、同様にデータ信号IS1、IS2、・・・、ISnにも同様のクロストークによる波形の乱れが生じている。ここで、基準電圧VREF1、VREF2、・・・、VREFnの波形の乱れとデータ信号IS1、IS2、・・・、ISnの波形の乱れは、その電圧の極性と振幅がそれぞれ等しい。そのため、データ信号IS1、IS2、・・・、ISnから基準電圧VREF1、VREF2、・・・、VREFnを差し引くことにより、重畳されたノイズがキャンセルされる。
【0037】
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0038】
10a、10b、・・・、10n データ入力端子
15a、15b 差動ストローブ出力端子
20 差動ストローブドライバ
20a、20b、・・・、20n、21 コンパレータ
25a、25b 差動ストローブ入力端子
30a、30b、・・・、30n、5a、5b 伝送ライン
40a、40b、・・・、40n データ出力端子
50a、50b、・・・、50n データドライバ
150 基準電圧発生回路
150a、150b、・・・、150n 基準電圧発生器
340 送信機
220 受信機
VDD' 駆動電源電圧
VSS' 駆動接地電圧
VREF1、VREF2、・・・、VREFn 基準電圧
R1 第1分配抵抗
R2 第2分配抵抗
ST1、ST2 ストローブ信号
IS1、IS2、・・・、ISn データ信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれが第1及び第2の入力端子を備え、各前記第1の入力端子に外部メモリから受信したデータ信号が入力される複数のコンパレータと、
前記外部メモリから受信した差動ストローブ信号の正相及び逆相の双方から、各前記第2の入力端子に入力される複数の基準電圧を生成する基準電圧発生回路と、を備えるメモリ制御回路。
【請求項2】
前記基準電圧発生回路は、
一端に前記差動ストローブ信号の正相が入力される第1の抵抗と、
一端に前記差動ストローブ信号の逆相が入力される第2の抵抗と、を備え、
前記第1及び第2の抵抗の他端同士が接続されたノードの抵抗が、前記基準抵抗を与えることを特徴とする請求項1に記載のメモリ制御回路。
【請求項3】
前記基準電圧発生回路は、
前記複数のコンパレータのそれぞれに対応する複数組の前記第1及び第2の抵抗を備えることを特徴とする請求項2に記載のメモリ制御回路。
【請求項4】
前記第1及び第2の抵抗の抵抗値が同じであることを特徴とする請求項2又は3に記載のメモリ制御回路。
【請求項5】
前記外部メモリがDDRメモリであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のメモリ制御回路。
【請求項6】
請求項1〜5に記載のメモリ制御回路と、
前記外部メモリと、
前記外部メモリと前記メモリ制御回路とを接続する複数の伝送ラインと、を備えたデータ伝送システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−100144(P2012−100144A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−247399(P2010−247399)
【出願日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【出願人】(302062931)ルネサスエレクトロニクス株式会社 (8,021)
【Fターム(参考)】