説明

モジュール式ベルトのレーン分割具

レーン分割具はベルトモジュールの頂部表面上に延在して商品がその位置から滑って離れるのを停止する障壁を提供する障害物部分を含む。レーン分割具は、レーン分割具が装着されるとき、モジュール中のピボットロッド開口部に整列されて配設された横断方向のピボットロッド開口部(60)または窪みを含む。レーン分割具をクロスリブに固定するために、モジュールの横断リブ部分にスナップ固定するフック部分(39)を含むことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は横断方向のピボットによって旋回可能に相互結合されたプラスチックベルトモジュールの列から形成されたモジュール式プラスチックコンベヤーベルト、さらに詳細には、それらのコンベヤーベルト用ベルトモジュールおよびベルトモジュールと共に用いるためのレーン分割具に関する。
【背景技術】
【0002】
プラスチックコンベヤーベルトは、金属ベルトとは異なって腐食せず、軽量であり、洗浄が容易であるので、特に食品製品の運搬に広く用いられる。モジュール式プラスチックコンベヤーベルトは選択可能な幅に並んで配置することのできる成型されたプラスチックモジュール式連結器またはベルトモジュールから作られる。モジュールの両側から延在する間隔を置いた連結端部はピボットロッドを収容する整列された開口部を含む。モジュールの列の一端部に沿う連結端部は隣接する列の連結端部に相互接続する。並んで端部間が接続されたモジュールの整列された開口部に軸受けされたピボットロッドは隣接列間にヒンジを形成する。ベルトモジュールの列は互いに接続されて駆動スプロケットの周りに連結することのできる循環コンベヤーベルトを形成する。
【0003】
モジュー状ベルトはしばしば運搬中にベルト上の位置に留まるべき商品の運搬に用いられる。商品はベルトが上方向、下方向、または湾曲の周りを動くとき移動してはならない。ベルトが湾曲の周りを動くとき、商品は遠心力によって側部へ移動する危険性がある。
【0004】
商品が、金属またはプラスチックから作られたトレイ中で運搬されることがある。これは典型的に製パン所において使用される。トレイとベルト間の摩擦係数は通常非常に低く、これは商品の移動をさらに容易にする。勾配での商品の移動を避けるためにさまざまな解決策、主としてモジュールの頂部表面上に延在する固体成型された障害物が提案されてきた。
【0005】
商品がベルトの縁部を越えて側方へ移動するのを防止するために、参照により本願に援用されている米国特許第6,766,901号に記載のような側部保護が用いられた。特許はモジュール中にスナップ固定された側部保護を開示する。その縁部に沿ってベルトに挿入された他の側部保護はプレートの開口部(アイレット)を通って延在するピボットロッドによって固定することができる。
【0006】
商品を2つ以上の平行な長手方向列で輸送する必要のある特定の用途において、ベルト表面をプレート状の取り付け具によって2つ以上のレーンに分割するレーン分割具が必要である。遠心力がベルト上の商品の移動を助長することのある放射状ベルトにとって、レーン分割具は特に必要である。
【0007】
放射状ベルト用のレーン分割具は典型的にスナップオン式である。スナップオン機能用の連結器には、折りたたみの妨害を避けるための非常に小さな空間しか存在しないので、分割具を十分固定するのは困難である。
【発明の概要】
【0008】
モジュール式ベルト上のさまざまな位置に安価に自由に装着することのできる簡単なデバイスが必要とされる。特に、湾曲を通過するとき、ベルト列の折りたたみを妨げず、分割具の脱落の危険なしに確実な取り付けを提供する、モジュール式ベルト上に装着することのできるデバイスが必要である。
【0009】
本発明は独立請求項1、12、および15によるレーン分割具、および独立請求項7および17によるベルトモジュールを提供することによって上述の要求を満たす。好ましい実施形態は従属請求項に定義される。
【0010】
いくつかの実施形態において、本発明は障害物部分と、アイレット部分と、フック部分を有するレーン分割具を提供することによって上述の要求を満たす。障害物部分はモジュールの頂部表面上を延在し、商品がその位置から移動するのを止める障壁を提供する。
【0011】
アイレット部分はベルトモジュールの少なくとも一部分を取り除くことによって作られた空間中に納められる。アイレット部分は分割具が装着されたときモジュールのピボットロッド開口部に整列して配設された横断方向ピボットロッド開口部を含む。
【0012】
フック部分はアイレット部分に対して間隔を置いた関係に配設される。フック部分は、横断リブがフック部分とアイレット部分の間に配設されるように、モジュールのクロスバー(横断リブ)部分上にはめ込まれる。
【0013】
代替の実施形態において、レーン分割具はアイレット部分なしで、またはフック部分なしでモジュールに取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明のレーン分割具の第1実施形態の側部立面図である。
【図2】図1のレーン分割具の端部立面図である。
【図3】図1のレーン分割具の頂部平面図である。
【図4】図5の線4−4に沿って切った断面図である。
【図5】図1のレーン分割具を取り付けたモジュールの部分の頂部平面図である。
【図6】明瞭さのために側部支持構造を取り除いた、本発明のレーン分割具の第2実施形態の部分側部立面図である。
【図7】レーン分割具の代替実施形態の端部立面図である。
【図8】レーン分割具の代替実施形態の頂部平面図である。
【図9】図10の線9−9に沿って切った断面図である。
【図10】代替実施形態のレーン分割具を取り付けたモジュールの一部分の頂部平面図である。
【図11】本発明のレーン分割具の代替実施形態の頂部平面図である。
【図12】図11のレーン分割具の端部立面図である。
【図13】図11のレーン分割具の頂部平面図である。
【図14】図15の線14−14に沿って切った断面図である。
【図15】図11のレーン分割具を取り付けたベルトモジュールの一部の頂部平面図である。
【図16】本発明のレーン分割具の第4実施形態の側部立面図である。
【図17】図16のレーン分割具の端部立面図である。
【図18】図16のレーン分割具の頂部平面図である。
【図19】図20の線19−19に沿って切った断面図である。
【図20】図16のレーン分割具を取り付けたベルトモジュールの一部の頂部平面図である。
【図21】本発明のレーン分割具の第5実施形態の側部立面図である。
【図22】図21のレーン分割具の端部図である。
【図23】図21のレーン分割具の頂部平面図である。
【図24】図25の線24−24に沿って切った断面図である。
【図25】図21のレーン分割具を取り付けたベルトモジュールの一部分の頂部平面図である。
【図26】本発明のレーン分割具の第6実施形態の側部立面図である。
【図27】図26のレーン分割具の端部図である。
【図28】図26のレーン分割具の頂部平面図である。
【図29】本発明のレーン分割具の第7実施形態の側部立面図である。
【図30】図29のレーン分割具の端部図である。
【図31】図29のレーン分割具の頂部平面図である。
【図32】面一格子ベルトモジュールに装着された図26のレーン分割具の頂部平面図である。
【図33】図32の線33−33に沿って切った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1を参照すれば、レーン分割具30は起立した障害物部分33と、アイレット部分36と、フック部分39を有する。起立する障害物部分33は約20〜30mmの高さHで設けることができる。多くの場合、レーン分割具は商品がその位置から移動するのを止めるのに十分高いだけでよいので、この範囲は十分である。また、ベルトまたは商品のサイズに応じて他のサイズも適している。
【0016】
障害物部分33は頂部壁48に延在する少なくとも2つの側壁42、45、を有しなければならない。側壁42、45は図示したように頂部壁48からほぼ等しく反対の角度に配設することができる。追加の壁43および46は底部壁51に接続する。また、障害物部分は他の形状も適切である。アイレット部分36およびフック部分39は障害物部分33の底部壁51から延在する。アイレット部分36には横断方向のピボットロッド開口部60が設けられる。
【0017】
図2に変わって、アイレット部分36は障害物部分33の厚さTよりも大きな厚さTを有する。アイレット部分36の厚さTは略連結端部84(図5)の厚さである。
【0018】
図1に戻って、フック部分39は障害物部分33から所定角度で下方向に延在する。フック部分39はアイレット部分36に隣接してフック部分39に対して間隔を置いて配設された角度付き部分66と協働する。レーン分割具30が図5に示すようにモジュール67に搭載されるとき、モジュール67の横断リブまたはクロスバー78はフック部分39と角度付き部分66の間に捕捉され、壁部分72によって境界が画定される。したがって、フック部分39および角度付き部分66は協働してモジュールへのレーン分割具取り付けを確保するための保持部材を形成する。
【0019】
図3に示すように、アイレット部分36は連結端部の全体形状を有する。障害物部分33はアイレット部分36から上方向へ延在する。開口部75(図1)はフック部分39と壁部分72の間に配設される。角度付き部分66は図1に最も明瞭に示されるように、壁部分72から横方向に延在する。
【0020】
図5に変わって、モジュール67の部分が平面図で示される。横断リブまたはクロスバー78は、矢印81で示されるように、ベルト移動の方向に横断して延在する。第1の複数の連結端部84は図5の配列に関して左に延在する。第2の複数の連結端部87は横断リブ78から第1の複数の連結端部84の反対方向に延在する。連結端部84は横断方向に整列された第1の横断方向開口部90を有する。第1の複数の連結端部84は隣接モジュール上の第2の複数の連結端部87を開口部93に差し込むことができるように間隔を置いて配設される。当業者であればこの開示に基づいて明らかであるように、連結端部87は接続されたベルトモジュールが湾曲部を乗り越えるために折りたたむことのできる細長い溝96を有する。
【0021】
隣接モジュール(図示されない)の第2の連結端部87が開口部93の間に差し込まれ、横断方向ピボットロッド開口部90、96が整列されるとき、ピボットロッド(図示されない)を挿入して隣接モジュール67を旋回可能に接続することができる。
【0022】
アイレット部分36に空間を与えるために、第1連結端部84の1つは台形であり端部壁99で終端する(図4に示される)。端部壁99はレーン分割具30が横断リブ78に取り付けられるとき図4に示すように壁72に接する。レーン分割具30の横断方向のピボットロッド開口部60は残りの横断方向ピボットロッド開口部に整列する。したがって、レーン分割具30はピボットロッド(図示されない)および横断リブ78への取り付けによってモジュール67に確実に固定される。
【0023】
図6〜10に変わって、本発明の代替の実施形態が示される。レーン分割具100は起立する障害物部分103およびフック部分109を有する。起立する障害物部分103には上述のように約20〜30mmの高さを設けて商品が移動するのを防止することができる。障害物部分103は図6に示すように側部から見るとき全体的に実質的に矩形の形状を有する。障害物部分103は均質であって横断方向の開口部を含まない。フック部分109は底部壁112から延在する。側壁115、118は頂部壁121に延在する。図示のように、側壁115、118、および頂部壁121は実質的に直線とすることができる。側壁115、118と趙部壁121が合流する角124、127は示したように丸めることができる。
【0024】
図7において、1対の支持部材130と133が示される。支持部材130と133は実質的に平行に間隔をおいた関係で延在する。支持部材130と133の内部表面には対面する関係で配設されたリブ136、139を設けることができる(図8に最も明瞭に示される)。支持部材130、133は台形の連結端部142(図10)の周りに延在し、リブ136、139は台形連結端部142の側壁145、148に摩擦で嵌合する。
【0025】
図9に変わって、フック部分109のベルトとモジュール153の横断リブ150との嵌合が詳細に示される。横断リブ150はT形状の断面を有し、背後に肩159を有するより広い頂部部分156を備える。フック部分109は背後で肩159に嵌合する。角度付き部分162は障害物部分103から間隔を置いた関係でフック部分109へ下方向に延在する。角度付き部分162は棚163を有し、棚163は台形連結端部142中に形成された肩165に嵌合する。角度付き部分162およびフック部分109はそれらが摩擦によって台形連結端部142および横断方向リブ150の肩159に嵌合するかまたは「スナップ固定」されるような寸法にされる。したがって、角度付き部分162およびフック部分109は協働してレーン分割具をモジュールに固定するための保持部材を形成する。
【0026】
図10に示すように、レーン分割具100は支持部材130、133内部のリブ136、139と、台形連結端部142に嵌合する角度の付いたフック部分162、109と、横断リブ150上の肩159の組み合わせによって位置が保持される。台形連結端部142に加えて、ベルトモジュール153は反対方向に延在する従来の連結端部170、173を有する。連結端部170は横断方向開口部176を含む。連結端部173は当業者であれば明らかであるように、放射状ベルトを形成する細長い横断方向溝179を含む。
【0027】
図11〜15に変わって、レーン分割具の第3実施形態が示される。図11〜12に示されるように、レーン分割具200には障害物部分209の反対側から延在する1対の支持部材203、206が設けられる。支持部材203、206は障害物部分209の両側
から延在し、間隔を置いた関係で配設される。支持部材203、206は図12に示されたレーン分割具の配列に関して下方向に延在する。フック部分210は図11に最も明瞭に示されるように、障害物部分209から下方向に延在する。障害物部分209は1対の側壁204、205を含む。頂部壁207は側壁204、205の間を延在する。
【0028】
図13において、支持部材203、206の頂部図が示される。支持部材は、モジュール222の頂部表面219上の湾曲縁部216に摩擦で嵌合するように湾曲した対向壁211、213を有し、図15に示したように連結端部225が中間部分228に結合する。
【0029】
図14に変わって、支持部材203、206およびフック部分210は横断方向リブ231の反対側に嵌合する。支持部材203、206およびフック部分210は横断方向リブ231上に摩擦による嵌合または「スナップ固定」することができる。したがって、支持部材203、206およびフック部分210は協働してレーン分割具をモジュールに固定するための保持部材を形成する。
【0030】
図15に示すように、レーン分割具200はそれが取り付けられる連結端部225に何も修正を必要としない。図14に示すように、レーン分割具200は頂部表面219の上に固定されて連結端部225の対向側の湾曲壁240、243に嵌合し、横断方向リブ231に嵌合する。モジュール222は中間部分228から延在する連結端部225を有する。連結端部226は中間部分228から反対方向に延在する。連結端部225は横断方向ピボットロッド開口部250を有する。連結端部226は細長い横断方向溝253を有する。
【0031】
図16〜20に変わって、レーン分割具の第4実施形態が示される。レーン分割具300は障害物部分302と、アイレット部分303と、フック部分306を有する。アイレット部分303は連結端部の1つを置き換えて、横断方向開口部309を有し、ピボットロッド(図示されない)を受容してレーン分割具をベルトモジュール312に接続し、レーン分割具300用の追加の支持を提供する。レーン分割具が図20に示すように装着されるとき、アイレット部分303は台形連結端部320に隣接して固定され、フック部分306はベルトモジュール312の横断方向リブ310に嵌合する。保持部材はアイレット部分303の外部表面とフック部分306の間に形成される。台形連結端部320に加えて、ベルトモジュール312は反対方向に延在する従来の連結端部323、325を有する。連結端部323は横断方向開口部327を含む。連結端部325は細長い横断方向溝329を含む。
【0032】
図21〜25に変わって、レーン分割具の第5実施形態が示される。レーン分割具400は、障害物部分401と、ピボットロッド(図示されない)を受容するための横断方向開口部406を備えるアイレット部分403を有する。図22に示すように、アイレット部分403は1対の側壁409、412、および底部壁415を有する。
【0033】
図23に示すように、側壁409、412は内壁420、422を有し、そこからリブ424が延在する。リブ424は連結端部416の側部に嵌合してレーン分割具を適所に保つ。レーン分割具は側壁409、412内部のリブ424の組み合わせによって、およびアイレット部分403の横断方向開口部406を従来の連結端部433上の横断方向開口部435に整列し、ピボットロッド(図示されない)を挿入することによって適所に保たれる。結果として、アイレット部分403の管状構造は、それ自体保持部材を提供し、フック部分はこのレーン分割具の実施形態において必要ではない。
【0034】
図25に示すように、横断リブ430は第1の複数の連結端部433および第2の複数の連結端部436の横断方向に延在する。第1の複数の連結端部433は横断方向開口部435を有する。第2の複数の連結端部436は放射状ベルトを形成する横断方向の細長い開口部439を有する。また、ベルトモジュール429はアイレット部分403が嵌合する特殊な連結端部416を含む。結果として、アイレット部分403はそれが取り付けられる連結端部416を取り囲む(図24に最も明瞭に見られる)。連結端部416は、従来の連結端部433、436よりも狭いヘッド部分418を有する特殊な連結端部である。より狭いヘッド部分418は図25に示すようにアイレット部分403の内部に固定される。
【0035】
図26〜33に変わって、本発明の他の代替の実施形態が大面積の面一格子放射状ベルトと共に示される。図26において、レーン分割具500は起立する壁503を有する。壁503は輸送表面に実質的に平行に延在する頂部壁506で形成される。頂部壁506は対向端部で角度付き側壁509、512に接続する。追加の角度付き壁515、518は底部壁521へ延在する。底部壁521はベルトモジュール522の輸送表面523に実質的に平行に延在する(図32)。
【0036】
底部壁521はそこから所定角度で下方向へ底部壁521に延在するフック部分524を支持することができる。図33に最も明瞭に示されるように、フック部分524はレーン分割具500をモジュール522の中間部分または横断リブ525に固定するために用いることができる。また、スペーサー部材530が図26の配列で底部壁521から延在することができる。スペーサー部材530は1対の側壁533、536および底部壁539を有する。底部壁539は底部壁521に実質的に平行に延在する。側壁536は、レーン分割具500がベルトモジュール522に装着されてピボットロッド543によって部分的に適所に保持されるとき、ピボットロッドの一部を受容する窪み542を含む(図32において、ピボットロッドは間に差し込まれたモジュールを明瞭さのために取り除いた位置で示される)。図33に最も明瞭に示されるように、窪み542はピボットロッド543を受容する円形開口部545の一部を形成する。モジュール522の他の側に、細長い横断方向のピボットロッド開口部550が存在する。細長い横断方向のピボットロド開口部550の間に円形開口部545が差し込まれるとき、結果はモジュール式放射状ベルトになり、いずれの方向への回転も対応可能である。
【0037】
図32に変わって、ベルトモジュール522は、第1方向に延在する第1の複数の連結端部558と、第1方向とは反対方向の第2方向に延在する第2の複数の連結端部561を有する中間部分555を有する。ベルトの移動方向は矢印562で示される。第1および第2の複数の連結端部558、561はベルト移動方向に対して横断方向に偏っている。第1の連結端部558は図33に示された細長い横断方向の開口部550を有する。第2の連結端部561は図33に示された丸いまたは円形の横断方向の開口部545を有する。隣接するモジュール522上の連結端部が差し込まれ、ピボットロッド543が整列された横断方向開口部を通して挿入されるとき、選択された幅のモジュール式ベルトが形成される。細長い溝550のため、ベルトはいずれの側にも「扇状に広がる」ことができるので、ベルトは直線部分上を走るか、またはいずれの方向へも回転することができる。図32に戻って、連結端部558、561はベルトモジュール522の頂部表面568から底部表面571まで延在する開口部565を有する。
【0038】
図29〜31において、レーン分割具500の代替の実施形態が示される。レーン分割具600は底部壁610がそこから延在するフック部分をもたないことを除いて実質的にレーン分割具500と同様である。スペーサー部分640は底部壁610から下方向に延在する。障害物部分603は1対の角度付き壁609と612に延在する頂部壁606を有する。追加の壁615および618は底部壁610へ延在する。底部壁610から延在するスペーサー部分640は底部壁639によって接続された1対の側壁633と636で形成することができる。窪み645を側壁636中に形成することができる。使用中に、スペーサー部分640は図32の開口部565などの縦方向開口部に挿入される。開口部565に挿入されたスペーサー部分640によって、隣接連結端部中の整列された開口部へのピボットロッド543の挿入はピボットロッド543を窪み645中に配置させ、レーン分割具600を適所に保つ。装着されたレーン分割具600によって、スペーサー部分の側壁は開口部565を画定する壁に隣接して配設される。
【0039】
本発明はいくつかの実施形態に関して説明したが、本発明の範囲を記述された特定の形態に制限することは意図されず、逆に、添付請求項によって定義される本発明の範囲内に含むことのできる変更、修正、および等価のものを包含することが意図される。
【符号の説明】
【0040】
30,100,200,300,400,500,600 レーン分割具
33,103,209,401 障害物部分
36,303,403 アイレット部分
39,109,210,306 フック部分
42,45,115,118,204,205,409,412 側壁
43,36 壁
48,121 頂部壁
51,112 底部壁
60 ピポットロッド開口部
66,162 角度付き部分
67,312,429 モジュール
72 壁部分
78,150 横断リブ
84,87,142,170,173,225,226,433,436 連結端部
90,96 開口部
124,127 角
159 肩
156 頂部部分
163 棚
203,206 支持部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
横断リブ(78;310;430)によって接続された連結端部(84、87;323、325;433、436)を有するベルトモジュール(67;312;429)と共に用いるためのレーン分割具(30;300;400)であって、前記レーン分割具(30;300;400)が、
底部表面(51)を有する起立する障害物部分(33;302;401)と、
底部表面(51)に隣接して配設され、その中に画定された横断方向ピボットロッド開口部(60;309;406)を有するアイレット部分(36;303;403)と、
底部表面(51)に隣接して配設され、ベルトモジュール(67;312;429)の横断リブ(78;310;430)と嵌合することのできる保持部材(39;66;303;306;403)とを含むレーン分割具。
【請求項2】
前記保持部材が間隔を置いて対面する関係に配設されたフック部分(39)と角度付き部分(66)を含む請求項1に記載のレーン分割具(30)。
【請求項3】
前記アイレット部分(36;303;403)が前記底部表面(51)から延在する請求項1または2に記載のレーン分割具(30;300;400)。
【請求項4】
前記アイレット部分(36;303;403)が、前記連結端部(84、87;323、325;433、436)の1つの厚さに略等しい厚さを有する請求項1から3のいずれか1項に記載のレーン分割具(30;300;400)。
【請求項5】
前記アイレット部分(36;303;403)が前記障害物部分(33;302;401)よりも厚い請求項1から4のいずれか1項に記載のレーン分割具(30;300;400)。
【請求項6】
前記保持部材が前記アイレット部分(36;303)の外部表面と間隔を置いた関係に配設されたフック部分(39;306)を含む請求項1から5のいずれか1項に記載のレーン分割具(30;300)。
【請求項7】
横断リブ(78;310;430)と、
横断リブ(78;310;430)から第1方向に延在し、その中に画定された実質的に丸い横断方向開口部(90;327;435)を有する第1の複数の連結端部(84;323;433)と、
第1方向と反対方向の第2方向に延在し、その中に画定された細長い横断方向開口部(96;329;439)を有する第2の複数の連結端部(87;325;436)と、
前記横断リブ(78;310;430)に間隔を置いた関係で配設された壁(99)を形成するように台形である前記第1および第2連結端部の少なくとも1つ(320;416)と、
台形連結端部(320;416)の壁(99)に隣接して配設されるように前記横断リブ(78;310;430)に取り付けることができ、底部表面(51)を有する起立する障害物部分(33;302;401)と、横断方向ピボットロッド開口部(60;309;406)を備えるアイレット部分(36;303;403)と、前記横断リブ(78;310;430)と嵌合するための保持部材(39;66;303;306;403)とを有するレーン分割具(30;300;400)とを含むベルトモジュール(67;312;429)。
【請求項8】
前記保持部材が間隔を置いて対面する関係に配設されたフック部分(39)および角度付き部分(66)を含む請求項7に記載のベルトモジュール(67)。
【請求項9】
前記アイレット部分(36;303;403)が底部表面(51)から延在する請求項7または8に記載のベルトモジュール(67;312;429)。
【請求項10】
前記アイレット部分(36;303;403)が前記連結端部(84、87;323、325;433、436)の1つの厚さに略等しい厚さを有する請求項7から9のいずれか1項に記載のベルトモジュール(67;312;429)。
【請求項11】
前記アイレット部分(36;303;403)が障害物部分(33;302;401)よりも厚い請求項7から10のいずれか1項に記載のベルトモジュール(67;312;429)。
【請求項12】
横断リブ(150;231)によって接続された連結端部(142;170;173;225;226)を有するベルトモジュール(153;222)と共に用いるためのレーン分割具(100;200)であって、前記レーン分割具(100;200)が、
底部表面(112)を有する起立する障害物部分(103;209)と、
前記底部表面(112)に隣接して配設され、前記横断リブ(150;231)の一部分と嵌合することのできるフック部分(109;210)と、
前記障害物部分(103;209)から延在し、間隔を置く関係に配設され、フック部分(109;210)に対面する関係で配設された角度付き部分(162)を有する少なくとも2つの壁(130、133;203、206)とを含み、
前記少なくとも2つの壁(130、133;203、206)が連結端部(142、170;173;225,226)と嵌合するレーン分割具。
【請求項13】
前記少なくとも2つの壁(203、206)が、前記連結端部(225、226)の少なくとも1つが横断リブ(231)に接続する前記ベルトモジュール(222)の遷移部分(216)に嵌合するようなサイズにされた湾曲部分(211、213)を含む請求項12に記載のレーン分割具(200)。
【請求項14】
前記少なくとも2つの壁(130、133)が台形連結端部(142)に嵌合する請求項12または13に記載のレーン分割具(100)。
【請求項15】
複数の連結端部(416、433、436)を接続する横断リブ(430)を有するベルトモジュール(429)と共に用いるためのレーン分割具(400)であって、前記レーン分割具(400)が、
底部表面を有する起立する障害物部分(401)と、
前記底部表面に隣接して配設されるアイレット部分(403)であって、前記アイレット部分(403)が、管状であり、1対の対向する側壁(409、412)中に整列された横断方向ピボットロッド開口部(406)を備え、前記連結端部(416)中の前記横断方向ピボットロッド開口部(435)が前記アイレット部分(403)中の横断方向ピボットロッド開口部に整列するように前記連結端部(416)の1つを受容することのできるアイレット部分(403)とを含むレーン分割具。
【請求項16】
前記アイレット部分(403)の内部壁(420、422)が、前記連結端部(416)の1つと嵌合するためのリブ(424)を有する請求項15に記載のレーン分割具(400)。
【請求項17】
中間部分(555)と、
前記中間部分(555)から第1方向に延在し、頂部表面(568)および底部表面(571)を有し、前記頂部(568)から底部(571)表面に延在する開口部(565)を有する第1の複数の連結端部(558)と、
第1方向と反対の第2方向に延在し、頂部表面(568)および底部表面(571)を有し、前記頂部(568)から底部(571)表面に延在する開口部(565)を有する第2の複数の連結端部(561)と、
起立する障害物(503;603)を有し、第1および第2の複数の連結端部(558;561)中の開口部(565)の1つを通って延在することのできるスペーサー部分(530;640)を有し、前記スペーサー部分(530;640)がピボットロッド(543)の少なくとも1つの部分を受容するようにその中に画定された窪み(542;645)を有し、前記ピボットロッド(543)が前記窪み(542;645)に挿入されるとき、前記ピボットロッド(543)によってモジュール(522)中の適所に保持されるレーン分割具(500;600)とを含むベルトモジュール(522)。
【請求項18】
起立する障害物(503)の底部壁(521)から延在し、中間部分(555)と嵌合することのできるフック部分(524)をさらに含む請求項17に記載のベルトモジュール(522)。
【請求項19】
第1および第2の複数の連結端部(558、561)の1つが細長い横断方向開口部(550)を有する請求項17または18に記載のベルトモジュール(522)。
【請求項20】
第1および第2の複数の連結端部(558、561)の1つが丸い横断方向開口部(545)を有する請求項17から19のいずれか1項に記載のベルトモジュール(522)。
【請求項21】
スペーサー部分(530;640)中に形成された窪み(542;645)が半円形状を有する請求項17から20のいずれか1項に記載のベルトモジュール(522)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【公表番号】特表2009−537417(P2009−537417A)
【公表日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−510252(P2009−510252)
【出願日】平成19年5月11日(2007.5.11)
【国際出願番号】PCT/CH2007/000238
【国際公開番号】WO2007/131377
【国際公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【出願人】(591270796)ハバシット アクチエンゲゼルシャフト (25)
【Fターム(参考)】