説明

モニタ吊下装置

【課題】複数のモニタの設置あるいは撤去作業を効率的に行えるモニタ吊下装置を提供する。
【解決手段】複数のモニタを吊り下げるための吊下部材41を支持するフレーム4と、当該フレーム4に支持された吊下部材41を昇降させる制御機構としてのハンドルを具備する吊下装置を実現した。これにより、作業時間を短縮して効率的に複数のモニタの設置・解体作業を行うことができ、例えば天候の変化にも迅速に対応することができ機材の損傷などを抑制することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のモニタを吊り下げて、これら複数のモニタに映像を表示させるモニタ吊下装置に関する。
【背景技術】
【0002】
野外で開催される大規模なコンサートやスタジアム、舞台などでは、観客の位置によっては、演台から離れるため補助的に大型ディスプレイが設置されることがある。このような大型ディスプレイは通常、モニタを複数枚組み合わせることによって構成している。
移動式のコンサートなどの場合、このような大型ディスプレイの組立て・解体のために、従来は足場を組んでいたが、設置に時間と費用がかかり、危険を伴うため、昇降装置等を用いて組み立て・解体を行うためのシステムが求められていた。
通常、昇降装置としては下記の特許文献1のような発明が開示されている。
すなわち、特許文献1には、基台の四隅にジャッキを設け、前記ジャッキと昇降台の四隅とを結合して昇降装置構成し、前記昇降装置を複数段積み重ねて構成することを特徴とする多段式昇降装置が開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2006−232511号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記従来技術の昇降装置は、大型・薄型のディスプレイには対応していない。本発明は、高効率・安全に大型のディスプレイの組み立て・解体を行うことが可能なモニタ吊下装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)本発明のモニタ吊下装置は、複数のモニタを吊り下げるために水平配置される吊下部材及び、前記吊下部材と交差して接続され当該吊下部材を伸縮自在に支持する複数の支柱と、を備えたフレームと、前記吊下部材を昇降させ、当該吊下部材の高さを多段階に調整する制御機構と、を具備することを特徴とする。
【0006】
(2)なお、前記モニタ吊下装置はウイング開閉式の運搬用トラックの貨物室に配置され、前記貨物室の底板上に設置されるレール上を走行する車輪と、をさらに具備することが好ましい。
【0007】
(3)また、前記制御機構はウイングの開閉を制御し、前記ウイングの開閉度合いに応じて前記吊下部材を昇降させることが好ましい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、作業時間を短縮して効率的に大型ディスプレイの組み立て・解体を行うことができ、例えば天候の変化にも迅速に対応することができ機材の損傷などを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】(a)はウイング開閉式トラックを上方から見た図であり、(b)はウイング開閉式トラックを側方から見た図である。
【図2】(a)はフレームおよび吊下部材を側方から見た図であり、(b)はフレームおよび吊下部材を上方から見た図である。
【図3】ウイング開閉式トラックを斜め後方から見た図である。
【図4】ウイング開閉式トラックを後方から見た図であり、ウイングの開閉度合いとフレームの位置及び高さとの関係を表す図である。
【図5】モニタが吊下部材に複数吊り下げられた時の図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の好適な実施形態では、本発明のモニタ吊下装置は、複数のモニタを吊り下げるために水平配置される吊下部材と、前記吊下部材と交差して接続され当該吊下部材を伸縮自在に支持する複数の支柱と、からなるフレームと、前記吊下部材を昇降させ、当該吊下部材の高さを多段階に調整する制御機構と、から構成されている。
【0011】
本発明において、吊下部材は、複数のモニタを吊り下げるために水平配置され、複数の支柱により接続支持されている。前記吊下部材と前記支柱とは垂直に交差されていても良いが、複数の支柱がクロスして吊下部材を支持する構成となっていても良い。
吊下部材は後述するフレームの一部を構成し、接続される支柱の動作により、水平状態を保ちつつ上下に昇降する。該吊下部材には、フック等の取付部材が備えられ、複数のモニタを取り付け可能となっている。
【0012】
前記支柱は多段階に伸縮可能であることが好ましい。例えば前記支柱が互いに入れ子状に格納される複数の枠部を繰り出して伸縮可能とすることや、支柱の昇降部の内側に設けられたスクリューネジと、該スクリューネジに螺合するネジ受部を有する支柱枠部とから構成し、スクリューネジをモータ等で回転させる方式により伸縮可能としても良い。さらには、前記吊下部材に、前記支柱と平行のワイヤを取り付け、支柱の伸縮と同時に当該ワイヤを巻き取り・巻き戻しすることにより吊下部材を昇降させてもよい。
また、支柱自体を伸縮可能としない場合でも、複数の支柱をX状に交差し、当該交差して組んだ支柱を鋏のように動作させることにより前記吊下部材を昇降可能とすることも可能である。
【0013】
前記吊下部材と前記支柱とから構成されるフレームは、アルミニウム、ステンレス、鉄等の金属材料により形成されることが好ましいが、その他、公知の強化プラスチック等から形成されていても良い。
【0014】
前記フレームは、設置床面上を前後に移動可能であることが好ましい。この場合、設置床面上には、例えば複数のレールが平行に配置され、前記フレームの下部に取り付けられた車輪がレール上を走行することにより移動可能であることが好ましい。このほかにも、上述した吊下部材の昇降と同様、互いに入れ子状に格納される複数の枠部を設置床面上に配置し、当該枠部の入れ子部分を繰り出し・繰り戻しして、上部に設置したフレームを移動可能としたり、フレームの下部に取り付けたネジ受部と、設置床面上にレール状に配置したスクリューネジとを螺合させて、スクリューネジの回転により、ネジ受部と接続させたフレームを前後に移動可能とすることも可能である。
また、設置床面状に、レールと平行にワイヤを張り、ワイヤの巻き取り・巻き戻しにより、当該ワイヤと接続したフレームを移動可能としたり、設置床面のレール上設置したクロスアームの伸縮によりフレームを移動可能とすることも可能である。
【0015】
上記フレームは、例えば移動可能なトラックの貨物室等に配置されることが好ましい。トラックの貨物室に配置されることにより、組立後の大型モニタの移動が可能となり、頻繁な組立・解体の手間を省略することができる。
また、トラックの貨物室はウイング開閉式になっていることが好ましい。貨物室をウイング開閉式とすることにより、大型モニタでも中途まで組立・解体して貨物室内に収容し移動し、到着後には短時間で設置を完成させること等が可能である。また、上記フレームは貨物室床面上を前後に移動可能であるので、収容時は貨物室中央付近にフレームを配置し、モニタ取付時にフレームを前方に移動させることも可能である。
【0016】
本発明のモニタ吊下装置は、前記吊下部材の昇降・移動を制御するための制御機構を有する。制御機構は、フレームを移動させ、また、吊下部材を昇降させる。なおこの制御機構としては例えばハンドルが相当するが、これに限られず電動制御としてもよい。
また、上述のように、ウイング開閉式トラックに本発明のモニタ吊下装置が適用される場合には、ウイングの開閉に係る動作をこの制御機構が兼ねる構成としてもよい。この場合には例えば電動スイッチ式とし、ウイング開閉、フレーム移動、および吊下部材昇降をそれぞれスイッチ動作により制御する。
【0017】
なおウイングの開閉度合いに応じて吊下部材の昇降動作に制限を持たせてもよい。すなわち、ウイングに接触しないように吊下部材の上限高さが制御機構により制限され、これにより吊下部材やウイングの損傷を防止することができる。
また、同様にウイングの開閉度合いに応じてフレームの移動幅を制限してもよい。具体的には、ウイングに接触しないようにフレームの移動幅が制御機構により制限され、これによりフレームやウイングの損傷を防止することができる。また、吊り下げたモニタに対してウイングを日よけや雨よけに利用することが可能となる。
【0018】
また本発明の吊下部材に吊り下げられるモニタは公知のディスプレイが挙げられ、例えばLEDパネルや液晶ディスプレイパネル、有機ELディスプレイパネルが例示される。
【0019】
そして制御機構はこれらパネルの高さに応じて吊下部材を昇降させることが好ましい。また、制御機構はウイングの開閉を制御する際に、ウイングが所定の高さまで開いたことを検出した場合に、フレームを移動させるとともに吊下部材を昇降させることが好ましい。
【実施例】
【0020】
以下に、本発明について図を用いて詳細に説明する。
図1(a)は本発明のモニタ吊下装置を積載したウイング開閉式トラックを上方から見た図であり、図1(b)は前記ウイング開閉式トラックを側方から見た図である。
【0021】
図1(a)に示すように、底板11上には、レール2が所定の間隔を隔てて、車両の進行方向とほぼ垂直の方向に平行に2本配置され、衝撃や振動などによって動かないようにレール固定部31を介して底板11に固定されている。なお、本実施形態では、レール2は互いに連結部21を介して固定されているが、この連結部21は特に設けなくともよい。
【0022】
底板11上には、スクリューネジ33がレール2とほぼ平行になるように配置され、ネジ固定部32を介して底板11に固定されている。このスクリューネジ33には、図1(b)に示されるフレーム4の雌ネジ部44が接続される。スクリューネジ33の延長上に設けられたハンドル34を回転させると、スクリューネジ33が回転することにより雌ネジ部44を介してレール2上をフレーム4が移動する。
なお、本実施例ではフレーム4の移動のための制御機構としてハンドル34を使用した手動操作を例示したが、これに限られずスイッチ等を用いた電動操作としてもよいことは言うまでもない。
【0023】
図1(b)に、ウイング開閉式トラックにフレーム4が搭載される際の収容形態を示す。なお、この時点ではウイングは閉じた状態であり、フレーム4は貨物室1に収納状態となっている。また、フレーム4の上部には金属製の吊下部材41が取付されており、金属製の支柱45に昇降可能に接続されている。
図示されるとおり、貨物室1に収容された状態のフレーム4は、車輪43を介してレール2上のほぼ貨物室中央に位置している。車輪43の径や材質は、フレーム4および吊り下げるモニタの総重量に応じて設定可能である。
【0024】
次に、図2によってウイング開閉式トラックに搭載されるフレーム4について詳細に説明する。
図2(a)はフレーム4および吊下部材41を正面から見た図であり、図2(b)はフレーム4および吊下部材41を上方から見た図である。
図2(a)に示すように、フレーム4は、水平方向に配置された吊下部材41と、吊下部材41の下方に水平方向に配置された支柱連結部42と、支柱連結部42の下方に水平方向に配置されたネジ連結部46と、吊下部材41・支柱連結部42・ネジ連結部46と垂直に固定された複数の支柱45とからなる。
支柱45の下端には車輪43が設置され、図2(b)に示すように、設置床面に平行に配置される複数のレール2を該車輪43が走行可能となっている。
また、ネジ連結部46には、スクリューネジ33と接続するための雌ネジ部44が形成される。
ネジ連結部46には、モータMが設置されている。このモータMは、支柱45の伸縮および、スクリューネジ33の回転を行う。
【0025】
モータMによる支柱45の伸縮について説明すると、支柱45は、外柱45x及び内柱45yからなり、中空の外柱45xの内部に内柱45yが格納可能である。外柱45xの内側には図示しないスクリューネジが設けられ、内柱45yの内側には、該スクリューネジに螺合する図示しないネジ受部が設けられている。
外柱45xの内側のスクリューネジがモータMにより回転すると、外柱45xの内部から内柱45yが繰り出されることによって支柱45が伸縮し、吊下部材41の高さを調節することが可能となる。
【0026】
次に、モータMによるスクリューネジ33並びにフレーム4の前後方向への移動について説明する。
フレーム4をレール2に沿って、図2(b)に示す矢印の前後方向に移動させる場合には、モータMによりスクリューネジ33を回転させる。スクリューネジ33の回転に伴って、接続した雄ネジ部44が移動すると共に、レール2上を走行する車輪43により、フレーム4全体がレール2上を移動する。
また、スクリューネジ33の回転は、モータMによらず、スクリューネジ33の延長上に配置されたハンドル34を回転させることによって行うこととしても良い。この場合、ハンドル34の回転と共にスクリューネジ33が回転し、接続した雄ネジ部44の移動と共に、前記レール上の車輪43が走行し、フレーム4全体がレール2上を移動することとなる。
なお、スクリューネジ33の回転をモータにより行うか、ハンドル34により行うかは、適宜スイッチ等の公知の手段により切換えを行うことが可能である。
【0027】
図3は、本発明のモニタ吊下装置を設置することができるウイング開閉式トラックを示すものである。
本発明のモニタ吊下装置を積載可能なウイング開閉式トラックは、貨物室1を備えている。この貨物室1は、底板11、ウイング12、後方扉13、側方扉14および前方扉15により構成されている。そしてウイング12が支点16を中心に上方へ回転して開くことにより、収納された貨物が出し入れ可能となる。なお貨物室1を構成する扉及びウイングの材質は金属であり、ウイングの開閉動作は運転席から操作可能である。
【0028】
次に、本発明のモニタ吊下装置をウイング開閉式トラックに組み合わせた動作機構について図4を用いて説明する。
図4(a)〜(c)は、前記ウイング開閉式トラックを後方から見た場合に、ウイングの開閉度合いとフレームの位置及び高さとの関係を示す図である。なお説明の便宜上、後方扉13のうち左側に位置する方の扉を省略している。
【0029】
図4(a)は第一のウイング開放時を示す図である。この時、フレーム4は底板11上の概ね中央部分に収納され、吊下部材41も下限に位置している。そして運転席などから図示しないスイッチを押圧することにより、トラックのウイング12が開き始める。
次に、図4(b)に示すとおり、ウイング12は第一の停止位置で停止する。この第一の停止位置は、概ね45度程度開いた位置である。次いで、作業者はハンドル等を回すことによって、フレーム4をレール2に沿って図中の左方向へ移動する。
【0030】
この時点で、吊下部材41の高さをモータMの駆動により徐々に上昇させると共に、吊下部材41に複数のモニタDを設置する。モニタDは、下方に複数列取り付けることができるが、モニタ同士の物理的な接合に関しては、公知の止め金や補強部材を用いて連結が可能である。
【0031】
図4(c)に、ウイング12が最大限に開放された第二の停止位置で停止した際の図を示す。
この時、フレーム4はレール2上のうち図中最も左側に位置しており、且つ吊下部材41も最大限の高さに位置している。なお、モニタDの設置に関しては、上述の図4(b)の場合と同様に、吊下部材41を徐々に上昇させると共に、複数のモニタDを適宜連結させていく。
ここで、吊下部材41に吊り下げられる複数のモニタDとしては、公知のLEDディスプレイパネルや液晶パネル、有機ELパネルなどが例示でき、それぞれのパネルには図示しない制御ボックスから映像信号が送信され、組み立て後の大型ディスプレイには当該映像信号を受信し大型の映像が表示される。
【0032】
なお、図4に示す実施形態においては、ウイング12の動作と、フレーム4の移動動作と、吊下部材41の昇降動作を個別に分けて説明したが、制御機構が電動となる場合には特にこれら3者の動きを関連させてもよい。
すなわち、ウイング12の開閉度合いとフレーム4の位置と吊下部材41の高さとを関連させて図示しないメモリ等に記憶しておき、それぞれの状態をスイッチ操作により実現させてもよい。例えばウイング12の第一の停止位置におけるフレーム4と吊下部材41の位置を関連させ、さらにウイング12の第二の停止位置におけるフレーム4と吊下部材41の位置を関連させて記憶しておくことが考えられる。
【0033】
また、ウイング12の開閉度合いに応じて、フレーム4の移動限界と、吊下部材41の昇降限界を設定しておくとよい。より具体的には図示しないメモリ等に、ウイング12の位置に応じたフレーム4と吊下部材41の移動範囲を規定しておき、この移動範囲を超えてフレーム4や吊下部材41が動作しないようにしておく。
この態様によれば、ウイング12にフレーム4や吊下部材41が接触して損傷することを防止することができる。
【0034】
なお、上述したウイング12の停止位置は上記の例に限られない。例えばウイング12の停止位置を3つ以上設定してもよいし、1のウイング停止位置に対し、それぞれ複数のフレーム4の位置や吊下部材41の高さを設定してもよい。
【0035】
また、フレーム4が、ウイング12の天面板112又は側方板111の下方に位置することにより、ウイング12が雨除けや日除として機能する。例えば野外コンサートや舞台などでは急な天候の変化により雨が途中から降ることも考えられるが、ウイング12が第一の停止位置で停止することにより、フレーム4に吊り下げられるモニタの損傷を防止することができる。
【0036】
図5は、前記ウイング開閉式トラックにおいて、複数のモニタが吊下部材に吊り下げられ大型モニタを構成した時の図である。なお図5の状態は例えば図4(c)に対応しており、ウイング12が最大限開放された状態を示しているが、モニタの設置例はこの例に限られないことは言うまでもない。
【0037】
図5では、吊下部材41の直下に5つのモニタD(モニタD1〜D5)が公知の止め金3を介して吊り下げられている。なお止め金3の形状や材質は特に限定されず、吊下部材41にモニタが固定される限りにおいて種々の部材を用いることができる。また、必要に応じてモニタD同士を連結する補強部材を使用してもよい。
そして図示するとおり、モニタD1の下方にはモニタD6が、モニタD2の下方にはモニタD7が止め金3を介してそれぞれ物理的に接続されている。
なお図5では合計30個のモニタDが接続された例を示したが、ディスプレイとして使用する大きさに応じてモニタDの個数は調整可能である。
また、実際にモニタDに映像信号が送信される際には、油圧ジャッキ5によりトラックが固定される。
【0038】
以上のとおり本発明の一つの実施例を説明したが、上記の実施例に限られずに適宜変形が可能である。
例えば制御機構が電動機構であり、これによりウイングの開閉やフレームの移動、吊下部材の昇降が制御される場合には、当該ウイングが所定の高さまで開いたことを検出した場合にフレームを移動させ、又は吊下部材を昇降させるようにしてもよい。
また、フレームの移動や吊下部材の昇降をハンドルを用いて手動で行う場合にも、公知のブレーキ装置を用いてウイングの開閉度合いにより自動でブレーキを作動させてもよい。
【0039】
本発明に係るモニタ吊下装置はウイング12の開閉度合いに合わせてフレーム4の移動位置や吊下部材41の高さを調整可能とすることを要旨とするものであり、このような要旨を逸脱しない範囲で設計される構成は本発明の技術的範囲に属するものである。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は、複数のモニタを吊り下げてディスプレイとして使用する場合に適用可能であり、作業時間を短縮して効率的に大型ディスプレイの組み立て・解体を行うことができ、例えば天候の変化にも迅速に対応することができ機材の損傷などを抑制することができるので、産業上の利用可能性が極めて高い。
【符号の説明】
【0041】
1 貨物室
11 底板
111 側方板
112 天面板
12 ウイング
13 後方扉
14 側方扉
15 前方扉
16 支点
2 レール
21 連結部
3 止め金
31 レール固定部
32 ネジ固定部
33 スクリューネジ
34 ハンドル
4 フレーム
41 吊下部材
42 支柱連結部
43 車輪
44 雌ネジ部
45 支柱
45x 外柱
45y 内柱
46 ネジ連結部
5 油圧ジャッキ
M モータ
D モニタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のモニタを吊り下げるために水平配置される吊下部材及び、前記吊下部材と交差して接続され当該吊下部材を伸縮自在に支持する複数の支柱、を備えたフレームと、
前記吊下部材を昇降させ、当該吊下部材の高さを多段階に調整する制御機構と、
を具備することを特徴とするモニタ吊下装置。
【請求項2】
前記モニタ吊下装置はウイング開閉式の運搬用トラックの貨物室に配置され、
前記貨物室の底板上に設置されるレール上を走行する車輪と、をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載のモニタ吊下装置。
【請求項3】
前記制御機構はウイングの開閉を制御し、前記ウイングの開閉度合いに応じて前記吊下部材を昇降させることを特徴とする請求項2に記載のモニタ吊下装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−17735(P2011−17735A)
【公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−160304(P2009−160304)
【出願日】平成21年7月7日(2009.7.7)
【出願人】(592074005)株式会社ミヨシ (3)
【出願人】(500192296)株式会社ストロベリーメディアアーツ (3)
【Fターム(参考)】