説明

モニタ回路

【課題】 複数の高周波信号のうち、測定しない高周波信号の影響を除去する。
【解決手段】 第1の周波数帯のノイズレベルが低い高周波信号と、第1の周波数帯と異なる周波数帯である第2の周波数帯のノイズレベルが高い高周波信号とを、増幅する増幅器に設けられたモニタ回路34が、第1及び第2の周波数帯の高周波信号が供給される1分岐器36と、第2の周波数帯の高周波信号を除去するローパスフィルタ40と、モニタ端子42とを有している。切換スイッチ39が、ローパスフィルタ40を通過した1分岐器36の分岐信号をモニタ端子42に供給する状態と、1分岐器36の分岐信号をそのままモニタ端子42に供給する状態とに切換える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、増幅器に設けられるモニタ回路に関し、特に異なる周波数帯の複数の高周波信号を増幅する増幅器のモニタ回路に関する。
【背景技術】
【0002】
モニタ回路を備えた増幅器は、例えば共同受信システムの中継増幅器に使用されることがある。この中継増幅器の一例が特許文献1に開示されている。特許文献1の中継増幅器では、各チャンネルのテレビジョン放送信号を増幅するアンプの出力側に分岐器を設けてある。分岐器の出力信号は、中継増幅器の出力として中継増幅器の出力端子に供給されている。分岐器の分岐信号は、中継増幅器のモニタ端子に供給され、このモニタ端子からスペクトラムアナライザに供給される。分岐器の分岐端子とモニタ端子との間に、切換スイッチと擬似伝送線路とが設けられている。擬似伝送網は、各チャンネルの分岐信号の周波数特性と逆の周波数特性を持つものである。切換スイッチは、この擬似伝送網を分岐端子とモニタ端子との間に接続する状態と、分岐信号をそのままモニタ端子に供給する状態とに切換えられる。
【0003】
【特許文献1】特開平8−18944号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この中継増幅器では、擬似伝送網をモニタ端子と分岐器の分岐端子との間に接続した状態では、例えば周波数が高くなるほどレベルが大きくなるチルト特性を持つ各チャンネルの分岐信号を、擬似伝送網を通過させることによってチルト特性を打ち消した状態とすることができ、各チャンネルの信号のレベル偏差や信号のばらつきをスペクトルアナライザによって確認することができる。
【0005】
ところで、中継増幅器は、異なる周波数帯の高周波信号を増幅することがある。例えばUHF帯及びVHF帯のテレビジョン放送信号と、衛星放送及び衛星通信の中間周波信号(アンテナで受信された衛星放送信号及び衛星通信信号をアンテナに付属するコンバータによって1GHz帯の中間周波信号に周波数変換したもの)とを増幅することがある。この場合、UHF帯及びVHF帯のテレビジョン放送信号は、それが含むノイズレベルが低いが、衛星放送及び衛星通信の中間周波信号はそれが含むノイズレベルが高く、また総合電力が高い。従って、例えばUHF帯及びVHF帯のテレビジョン放送信号を測定するために、測定器をモニタ端子に接続した場合、測定器には衛星放送及び衛星通信の中間周波信号も供給されており、その影響によって測定器が過入力状態となり、UHF帯及びVHF帯のテレビジョン放送信号を正確に測定することができなくなる。
【0006】
本発明は、複数の高周波信号のうち、測定しない高周波信号の影響を除去することができるモニタ回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様のモニタ回路は、第1の周波数帯のノイズレベルが低い高周波信号と、第1の周波数帯と異なる周波数帯である第2の周波数帯のノイズレベルが高い高周波信号とを、増幅する増幅器に設けられている。増幅器は、第1の周波数帯の高周波信号を増幅する増幅段と、第2の周波数帯の高周波信号を増幅する増幅段とを、個別に設け、これら増幅段の出力信号を合成するものとすることもできるし、第1及び第2の周波数帯の高周波信号を全て増幅する広帯域の増幅器とすることもできる。第1及び第2の周波数帯の高周波信号が供給される分岐手段が設けられている。この分岐手段は、増幅器の出力側に設けることもできるし、増幅器の入力側に設けることもできるし、増幅器が複数段の増幅段から構成される場合、その中間段に設けることもできる。第2の周波数帯の高周波信号を除去する周波数特性を有するフィルタと、モニタ端子とが設けられている。前記フィルタを通過した前記分岐手段の分岐信号を前記モニタ端子に供給する第1の状態と、前記分岐手段の分岐信号をそのまま前記モニタ端子に供給する第2の状態とのうち、選択された状態に切換手段が切換える。
【0008】
このように構成されたモニタ回路では、第1の周波数帯の高周波信号を測定する場合には、切換手段を第1の状態に切換える。これによって、第2の周波数帯の高周波信号が除去されて、第1の周波数帯の高周波信号のみがモニタ端子に供給される。従って、第1の周波数帯の高周波信号を測定する際に、第2の周波数帯の高周波信号の影響を受けることはない。また、第2の周波数帯の高周波信号を測定する際には、切換手段を第2の状態に切換える。これによって、第1及び第2の周波数帯の高周波信号が共にモニタ端子を介して測定器に供給されるが、第1の周波数帯の高周波信号は、ノイズレベルが小さいので、これが測定器に供給されても、第2の周波数帯の高周波信号の測定に影響を与えることはない。
【0009】
フィルタの出力側を前記モニタ端子に接続し、前記切換手段は、前記分岐手段の分岐信号を第1の状態において前記フィルタに供給し、第2の状態において前記モニタ端子に供給するように構成することもできる。例えば、フィルタの入力側に分岐信号を供給し、第1の状態では、フィルタの出力信号を切換手段がモニタ端子に供給し、第2の状態では、分岐信号をモニタ端子に供給するように構成することも可能であるが、この場合、第1の状態において、分岐器の分岐端子から切換手段までに形成される伝送路から第2の周波数帯の高周波信号が漏洩する可能性がある。これに対し、上述したように、前記切換手段が前記分岐手段の分岐信号を第1の状態において前記フィルタに供給するようにすれば、分岐手段の分岐端子からモニタ端子への伝送路には第1及び第2の高周波信号は流れず、漏洩することはなく、測定に第2の高周波信号が影響を与えることはない。
【0010】
第1の周波数帯の高周波信号がUHF帯及びVHF帯のテレビジョン放送信号のうち少なくとも一方であり、第2の周波数帯の高周波信号が衛星放送及び衛星通信信号の中間周波信号の少なくとも一方とすることもできる。他の複数の周波数帯の高周波信号においても、ノイズレベルの相違があることはあるが、UHF帯及びVHF帯のテレビジョン放送信号のうち少なくとも一方と、衛星放送及び衛星通信信号の中間周波信号の少なくとも一方との場合に、UHF帯及びVHF帯のテレビジョン放送信号のうち少なくとも一方を測定している際に、衛星放送及び衛星通信信号の中間周波信号の少なくとも一方の影響を受けやすいので、この発明の効果が顕著になる。
【0011】
更に、フィルタが、第1の周波数帯が通過帯域にあり、第2の周波数帯が遮断帯域にあるローパスフィルタとすることもできる。例えば第2の周波数帯を除去するバンド除去フィルタを使用することも可能であるが、ローパスフィルタの方がバンドパスフィルタよりも構成が簡単であり、またコストも低くすることができる。
【発明の効果】
【0012】
以上のように、本発明によれば、複数の異なる周波数帯の高周波信号のうち、一つの周波数帯の高周波信号を測定する際に、他の周波数帯の高周波信号の影響を除去することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の1実施形態のモニタ回路は、図1に示すように共同受信システムの伝送路中に介在する中継増幅器に実施されている。この中継増幅器は、第1の周波数帯、例えばUHF帯及びVHF帯のテレビジョン放送信号と、第2の周波数帯、例えば1GHz帯の衛星放送及び衛星通信中間周波信号とを増幅するものである。UHF帯及びVHF帯のテレビジョン放送信号は、共同受信システムのヘッドエンドにおいてUHF帯及びVHF帯の受信用アンテナによって受信されて、共同受信システムの伝送路に伝送されている。衛星放送及び衛星通信中間周波信号は、ヘッドエンドにおいて衛星放送及び衛星通信受信アンテナで受信された衛星放送及び衛星通信信号を、衛星放送及び衛星通信受信アンテナに付属するコンバータで周波数変換されて生成され、共同受信システムの伝送路に伝送されている。
【0014】
UHF帯及びVHF帯のテレビジョン放送信号が、この中継増幅器の入力端子2に供給され、衛星放送及び衛星通信中間周波信号が、この中継増幅器の入力端子4に供給される場合がある。また、UHF帯及びVHF帯のテレビジョン放送信号と衛星放送及び衛星通信中間周波信号との混合信号が、入力端子4に供給される場合もある。UHF帯及びVHF帯のテレビジョン放送信号が入力端子2に供給される場合、UHF帯及びVHF帯のテレビジョン放送信号は、入力切換回路6を介して分波器8に供給され、UHF帯テレビジョン放送信号とVHF帯テレビジョン放送信号とに分波される。また、混合信号が入力端子4に供給される場合、混合信号は、分波器7においてUHF帯及びVHF帯テレビジョン放送信号と衛星放送及び衛星通信中間周波信号とに分波され、分波されたUHF帯及びVHF帯テレビジョン放送信号が入力切換回路6を介して分波器8に供給される。分波器8で、UHF帯テレビジョン放送信号とVHF帯テレビジョン放送信号とに分波される。
【0015】
分波されたUHF帯テレビジョン放送信号は、減衰手段、例えば減衰器10によって所定量だけ減衰された後に、可変利得増幅器12において増幅される。この可変利得増幅器12は、縦続接続された2段の増幅段12a、12bと、それらの間に接続された利得調整手段、例えばゲインコントロール回路12cとから構成されている。このゲインコントロール回路12cには、手動のものを使用することができる。
【0016】
分波器8で分波されたVHF帯テレビジョン放送信号は、分波器9においてVHF帯高域テレビジョン放送信号とVHF帯低域テレビジョン放送信号とに分波される。
【0017】
VHF帯高域テレビジョン放送信号は、減衰器14によって所定量だけ減衰された後、可変利得増幅器16によって増幅される。可変利得増幅器16も、可変利得増幅器12と同様に、増幅段16a、16bと、ゲインコントロール回路16cとから構成されている。
【0018】
VHF帯低域テレビジョン放送信号は、FM切換回路18を介して減衰器20に供給されて所定量だけ減衰されて、可変利得増幅器22に供給され、増幅される。可変利得増幅器22も、可変利得増幅器12と同様に、増幅段22a、22bと、ゲインコントロール回路22cとから構成されている。
【0019】
可変利得増幅器16、22で増幅されたVHF帯高域テレビジョン放送信号とVHF帯低域テレビジョン放送信号とは、混合器24で混合され、混合VHF帯テレビジョン放送信号とされる。この混合VHF帯テレビジョン放送信号と、可変利得増幅器12で増幅されたUHF帯テレビジョン放送信号とは、混合器26で混合され、混合UHF帯及びVHF帯テレビジョン放送信号とされる。
【0020】
分波器7で分波された衛星放送及び衛星通信中間周波信号は、減衰器28において所定量減衰された後に、可変利得増幅器30において増幅される。この可変利得増幅器30は、可変利得増幅器12と同様に2段の増幅段30a、30bとゲインコントロール回路30cとを備えた上に、ゲインコントロール回路30cと縦続接続されたチルト回路30dも備えている。
【0021】
可変利得増幅器30において増幅された衛星放送及び衛星通信中間周波信号は、混合器32において、混合器26からの混合UHF帯及びVHF帯テレビジョン放送信号と混合され、モニタ回路34に供給される。
【0022】
モニタ回路34は、分岐手段、例えば1分岐器36を含み、その入力側に混合器32からの衛星放送及び衛星通信中間周波信号とUHF帯及びVHF帯テレビジョン放送信号との混合信号が供給されている。1分岐器36の出力は、出力端子38に供給されている。
【0023】
1分岐器36の分岐出力は、切換手段、例えば切換スイッチ39の接点39eに供給されている。切換スイッチ39の接触子39a、39bは、フィルタ、例えばローパスフィルタ40に接続され、切換スイッチ39の接点39fがモニタ端子42に接続されている。ローパスフィルタ40は、UHF帯及びVHF帯テレビジョン放送信号を通過させ、かつ衛星放送及び衛星通信中間周波信号を遮断するように、その遮断周波数が選択されている。接触子39a、39bが接触可能な切換スイッチ39の接点39g、39h間は線路41で短絡されている。従って、接触子39a介して接点39e、cを接続し、接点39bを介して接点39d、39fを接続した第1の状態では、1分岐器36の分岐側に生じた衛星放送及び衛星通信中間周波信号とUHF帯及びVHF帯テレビジョン放送信号との混合信号から、衛星放送及び衛星通信中間周波信号がローパスフィルタ40によって遮断されて、UHF帯及びVHF帯テレビジョン放送信号が抽出され、モニタ端子42に供給される。接触子39aを介して接点39e、39gを接続し、接触子39bを介して接点39d、39fを接続した第2の状態では、1分岐器36の分岐側に生じた衛星放送及び衛星通信中間周波信号とUHF帯及びVHF帯テレビジョン放送信号との混合信号が、そのままモニタ端子42に供給される。なお、切換スイッチ39の接点39g、39h間は、切換スイッチ39の外側に設けた線路41で短絡したが、切換スイッチ39内部で直接に短絡してもよい。
【0024】
一般に、UHF帯及びVHF帯テレビジョン放送信号は、UHF帯及びVHF帯のテレビジョン放送信号は、それが含むノイズレベルが低く、これを測定する測定器も、ノイズレベルが低いことを前提として製作されている。一方、衛星放送及び衛星通信中間周波信号は、それが含むノイズレベルが高く、また総合電力もUHF帯及びVHF帯のテレビジョン放送信号よりも大きい。そのため、UHF帯及びVHF帯のテレビジョン放送信号と衛星放送及び衛星通信中間周波信号との混合信号が供給されている状態で、UHF帯及びVHF帯のテレビジョン放送信号を測定するために測定器、例えばレベル測定器を接続すると、測定器が過入力状態となり、UHF帯及びVHF帯のテレビジョン放送信号を正確に測定することができなくなる。
【0025】
そこで、このモニタ回路34では、UHF帯及びVHF帯のテレビジョン放送信号のレベル測定を行う場合には、切換スイッチ39の接触子39aを介して接点39e、39cを接続し、接触子39bを介して接点39d、39fを接続するように切換えて、衛星放送及び衛星通信中間周波信号を遮断した状態でUHF帯及びVHF帯のテレビジョン信号のみモニタ端子42に供給され、測定器にてレベル測定を行う。また、衛星放送及び衛星通信中間周波信号のレベル測定を行う場合には、切換スイッチ39の接触子39aを介して接点39e、39gを接続し、接触子39bを介して接点39f、39hを接続するように切換えて、UHF帯及びVHF帯のテレビジョン放送信号と衛星放送及び衛星通信中間周波信号との混合信号をモニタ端子42に供給し、測定器にてレベル測定を行う。
【0026】
図2は、切換スイッチ39の接触子39aを介して接点39e、39cを接続し、接触子39bを介して接点39d、39fを接続した状態で、モニタ端子42で測定した周波数特性図で、図3は、切換スイッチ39の接触子39aを介して接点39e、39gを接続し、接触子39bを介して接点39f、39hを接続した状態で、モニタ端子42で測定した周波数特性図である。両者の比較から明らかなように、ローパスフィルタ40を使用していない図2では、衛星放送及び衛星通信中間周波信号が存在する約1GHzから約1.9GHzの周波数でのレベルが、UHF帯及びVHF帯テレビジョン放送信号が存在する50MHz乃至約800MHzでのレベルよりも大きい。そのため、この状態で、測定器をモニタ端子42に接続して、UHF帯及びVHF帯テレビジョン放送信号のレベルを測定しようとすると、上述したように非入力の状態になる。ところが、ローパスフィルタ40を通過させた図3の状態では、約1GHzから約1.9GHzの周波数でのレベルが大きく減衰され、UHF帯及びVHF帯テレビジョン放送信号のレベルよりも小さくされている。従って、この状態で測定器をモニタ端子42に接続して、UHF帯及びVHF帯テレビジョン放送信号のレベルを測定しても、過入力の影響を受けることがなく、正常にレベル測定を行うことができる。
【0027】
なお、出力端子38には、この中継増幅器の各増幅段12a、12b、16a、16b、22a、22bを動作させたり、衛星放送及び衛星通信受信用アンテナのコンバータを動作させたりするための直流電源が供給されることがある。この直流電源は、1分岐器36(従って、1分岐器36は通電形である。)、高周波阻止コイル44、逆流防止ダイオード46を介して各増幅段12a、12b、16a、16b、22a、22bに供給され、更に、開閉スイッチ48及び高周波阻止コイル50を介して入力端子4に供給されている。なお、衛星放送及び衛星通信受信用アンテナのコンバータが別の電源によって動作させられる場合には、開閉スイッチ48は開放される。また、出力端子38から直流電源が供給されない場合に備えて、商用交流電源を直流化して安定化する定電圧部52も設けられている。また、入力端子4と分波器7との間には、直流阻止コンデンサ54が設けられている。
【0028】
上記の実施の形態では、ローパスフィルタ40を使用したが、衛星放送及び衛星通信中間周波信号を除去することができるフィルタを使用すればよく、例えば衛星放送及び衛星通信中間周波信号の周波数帯を遮断帯域とする帯域除去フィルタまたは、UHF帯及びVHF帯テレビジョン放送信号を通過帯域とする帯域通過フィルタを使用することもできる。上記の実施の形態では、第1の周波数帯の信号としてUHF帯及びVHF帯テレビジョン放送信号を、第2の周波数帯の信号として衛星放送及び衛星通信中間周波信号を使用したが、これに限ったものではなく、例えば第1の周波数帯の信号としてUHF帯のテレビジョン放送信号を、第2の周波数帯の信号としてVHF帯のテレビジョン放送信号を使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の1実施形態のモニタ回路を備えた中継増幅器のブロック図である。
【図2】図1の中継増幅器において切換スイッチ39の接触子39a、39bを第2の状態に切換えて、モニタ端子42で測定した周波数特性図である。
【図3】図1の中継増幅器において切換スイッチ39の接触子39a、39bを第1の状態に切換えて、モニタ端子42で測定した周波数特性図である。
【符号の説明】
【0030】
34 モニタ回路
36 1分岐器(分岐手段)
39 切換スイッチ(切換手段)
40 ローパスフィルタ(フィルタ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の周波数帯のノイズレベルが低い高周波信号と、第1の周波数帯と異なる周波数帯である第2の周波数帯のノイズレベルが高い高周波信号とを、増幅する増幅器に設けられたモニタ回路であって、
第1及び第2の周波数帯の高周波信号が供給される分岐手段と、
第2の周波数帯の高周波信号を除去する周波数特性を有するフィルタと、
モニタ端子と、
前記フィルタを通過した前記分岐手段の分岐信号を前記モニタ端子に供給する第1の状態と、前記分岐手段の分岐信号をそのまま前記モニタ端子に供給する第2の状態とのうち、選択された状態に切換える切換手段とを、
具備するモニタ回路。
【請求項2】
請求項1記載のモニタ回路において、前記フィルタの出力側を前記モニタ端子に接続し、前記切換手段は、前記分岐手段の分岐信号を、第1の状態において前記フィルタに供給し、第2の状態において前記モニタ端子に供給するモニタ回路。
【請求項3】
請求項1記載のモニタ回路において、第1の周波数帯の高周波信号がUHF帯及びVHF帯のテレビジョン放送信号のうち少なくとも一方であり、第2の周波数帯の高周波信号が衛星放送及び衛星通信信号の中間周波信号の少なくとも一方であるモニタ回路。
【請求項4】
請求項3記載のモニタ回路において、前記フィルタが、第1の周波数帯が通過帯域にあり、第2の周波数帯が遮断帯域にあるローパスフィルタであるモニタ回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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