説明

モールス信号通信システム、モールス信号通信サーバ、モールス信号端末及び手旗信号通信システム

【課題】モールス信号又は手旗信号を利用した遊びを提供できるモールス信号通信システム、モールス信号通信サーバ、モールス信号端末及び手旗信号通信システムを提供する。
【解決手段】モールス信号通信システム1は、サーバ100が送信端末によって入力されたテキストをモールス信号情報に変換するサーバモールス制御部151を備え、サーバモールス制御部151によって変換されたモールス信号情報と、テキスト情報とを記憶するサーバ記憶部110と、受信端末選択部41aの操作に基づいて、再生ボタン170dが選択された場合に、サーバ記憶部110のモールス信号情報を受信端末40に出力をし、リンク170bが選択された場合に、サーバ記憶部110のテキスト情報134bを受信端末表示部42に出力をする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テキスト情報からモールス信号情報又は手旗信号情報へと変換するモールス信号通信システム、モールス信号通信サーバ、モールス信号端末及び手旗信号通信システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、パーソナルコンピュータ(以下「パソコン」という)等の情報端末に入力した文字列を、モールス信号等の暗号に変換する技術があった。例えば、非特許文献1には、パソコンに入力したテキスト文字をモールス信号に変換するプログラムソフトが開示されている。
しかし、従来のこのような技術は、文字列を暗号に変換する実用的なものであり、ユーザの遊び心にうったえるものではなかった。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】“テキスト文字列をモールス信号に変換できる「トンツーサウンドメーカー」”、窓の杜、[online]、[平成21年5月20日検索]、インターネット<URL http://www.forest.impress.co.jp/article/2005/03/08/ton2sound.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、モールス信号又は手旗信号を利用した遊びを提供できるモールス信号通信システム、モールス信号通信サーバ、モールス信号端末及び手旗信号通信システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下のような解決手段により、課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。また、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
【0006】
第1の発明は、送信端末(10,810)と、前記送信端末との間で通信網(2)を介して情報伝達が可能な受信端末(40,840)と、前記送信端末及び前記受信端末との間で通信網を介して情報伝達が可能なサーバ(100,900)とを備えたモールス信号通信システム(1,801)において、前記送信端末は、テキスト情報(164a)を前記送信端末のユーザによって入力されるテキスト入力部(11)を備え、前記受信端末は、画像を出力をする受信端末表示部(42)と、前記サーバに対して、モールス音情報、モールス符号情報、短点及び長点に応じて発光部を発光させて出力をする情報であるモースル発光情報、短点及び長点に応じて振動部を振動させて出力をする情報であるモールス振動情報の少なくも1つを有するモールス信号情報の出力を要求するモールス信号情報出力と、前記テキスト情報の出力を要求するテキスト情報出力とを、前記受信端末のユーザが選択可能な選択部(41)を備え、前記サーバは、前記テキスト情報を、モールス信号情報に変換するモールス変換部(151)と、前記モールス変換部によって変換された前記モールス信号情報と、前記テキスト情報とを記憶するサーバ記憶部(110)と、前記受信端末の前記選択部の操作に基づいて、前記モールス信号情報出力が選択された場合に、前記サーバ記憶部に記憶された前記モールス信号情報を受信端末に出力をし、前記テキスト情報出力が選択された場合に、前記サーバ記憶部に記憶された前記テキスト情報を前記受信端末表示部に出力をするサーバ制御部(150)とを備えること、を特徴とするモールス信号通信システムである。
第2の発明は、第1の発明のモールス信号通信システムにおいて、前記テキスト入力部(11)は、記号(123a)を含むテキスト情報(164a)を入力可能であり、前記モールス変換部(151)は、前記テキスト情報をモールス信号情報に変換するとともに、前記記号をその記号に対応した効果音情報(123b)に変換し、前記サーバ記憶部(110)は、前記モールス信号情報とともに前記効果音情報を記憶し、前記受信端末(40)の前記選択部(41)の操作に基づいて、前記モールス信号情報出力が選択された場合に、前記サーバ記憶部に記憶された前記モールス信号情報ともに前記効果音情報を受信端末に出力をすること、を特徴とするモールス信号通信システムである。
第3の発明は、第1又は第2の発明のモールス信号通信システムにおいて、前記選択部(41)は、前記受信端末表示部(42)に表示され、前記サーバ(100)に対して前記モールス信号情報の出力を要求するモールス信号情報出力タグが埋め込まれたモールス信号情報出力表示(170d)と、前記受信端末表示部に表示され、前記サーバに対して前記テキスト情報(164a)の出力を要求するテキスト情報出力タグが埋め込められたテキスト情報出力表示(170b)とを備えである。
前記受信端末(40)のユーザによって前記各出力表示が選択可能であり、前記サーバ制御部(150)は、前記選択部の選択に応じて、前記各出力表示に埋め込まれた前記各タグに対応した前記各情報出力をすること、を特徴とするモールス信号通信システムである。
第4の発明は、第3の発明のモールス信号通信システムにおいて、前記サーバ(100)は、前記送信端末(10)からの要求に応じて、前記モールス信号情報出力表示(170d)と、前記テキスト情報出力表示(170b)とに関する情報である出力表示情報を前記送信端末に送信し、前記送信端末は、前記サーバが送信した前記出力表示情報を、さらに前記受信端末(40)に送信し、前記受信端末は、前記送信端末が送信した前記出力表示情報に基づいて、前記モールス信号情報出力表示と、前記テキスト情報出力表示とを前記受信端末表示部(42)に出力をすること、を特徴とするモールス信号通信システムである。
第5の発明は、第3の発明のモールス信号通信システムにおいて、前記サーバ(100)は、前記送信端末(10)からの要求に応じて、前記モールス信号情報出力表示(170d)と、前記テキスト情報出力表示(170b)とに関する情報である出力表示情報を前記受信端末(40)に送信し、前記受信端末は、前記サーバが送信した前記出力表示情報に基づいて、前記モールス信号情報出力表示と、前記テキスト情報出力表示とを前記受信端末表示部(42)に出力をすること、を特徴とするモールス信号通信システムである。
第6の発明は、第1から第5までのいずれかの発明のモールス信号通信システムにおいて、前記サーバ(100)は、前記受信端末(40)のユーザに課金する課金部(152)を備え、前記サーバ制御部(150)は、前記課金部が前記受信端末のユーザに課金したことを条件に、前記サーバ記憶部(110)に記憶された前記テキスト情報(164a)を前記受信端末表示部(42)に出力をすること、を特徴とするモールス信号通信システムである。
第7の発明は、第1から第6までのいずれかの発明のモールス信号通信システムにおいて、前記モールス信号情報は、前記モールス音情報(131a)及び前記モールス符号情報(132a)を有し、前記選択部(41)は、前記サーバ(100)に対して、前記モールス音情報の出力を要求するモールス音情報出力と、前記モールス符号情報の出力を要求するモールス符号情報出力とを、前記受信端末(40)のユーザが選択可能であり、前記モールス変換部(151)は、前記テキスト情報(164a)を、前記モールス音情報及び前記モールス符号情報に変換し、前記サーバ記憶部(110)は、前記モールス変換部によって変換された前記モールス音情報及び前記モールス符号情報とを記憶し、前記サーバ制御部(150)は、前記受信端末の前記選択部の操作に基づいて、前記モールス音情報出力が選択された場合に、前記サーバ記憶部に記憶された前記モールス音情報を前記受信端末の音声出力部に出力をし、前記モールス符号情報出力が選択された場合に、前記サーバ記憶部に記憶された前記モールス符号情報を前記受信端末表示部(42)に出力をすること、を特徴とするモールス信号通信システムである。
第8の発明は、第7の発明のモールス信号通信システムにおいて、前記モールス変換部は、前記テキスト情報を構成する各テキストに対応したモールス音に音の高さを付与し、前記サーバ記憶部は、前記モールス変換部によって音の高さ(731b)を付与された前記各モールス音から構成される前記モールス音情報(731a)を記憶すること、を特徴とするモールス信号通信システムである。
第9の発明は、第8の発明のモールス信号通信システムにおいて、前記送信端末は、モールス符号を、そのモールス符号に対応するモールス音の高さを報知可能な形態で表示する送信端末表示部(612)と、ユーザの操作に応じて、前記送信端末表示部に表示された前記各モールス符号(612a)に対応する前記モールス音の高さを変更する音高操作部と、前記モールス変換部に変換された前記モールス符号情報を構成する前記各モールス符号を前記送信端末表示部に表示し、前記音高操作部の操作に応じて、前記各モールス音の高さを変更する送信端末制御部とを備え、前記モールス変換部は、前記各テキストに対応した各モールス音に、前記送信端末制御部によって変更された音の高さを付与すること、を特徴とするモールス信号通信システムである。
第10の発明は、第8の発明のモールス信号通信システムにおいて、前記サーバは、前記各テキスト(722a)と前記各テキストに対応するモールス音の高さ(722d)とを関連付けて記憶する音高記憶部(722)を備え、前記モールス変換部は、前記音高記憶部を参照して、前記テキスト情報(764a)を構成する各テキストに関連付けられた前記モールス音の高さ(731b)を付与すること、を特徴とするモールス信号通信システムである。
第11の発明は、第8の発明のモールス信号通信システムにおいて、前記モールス変換部は、前記テキスト情報を構成する前記各テキストに、前記各モールス音の高さを不規則に付与すること、を特徴とするモールス信号通信システムである。
第12の発明は、第7の発明のモールス信号通信システムにおいて、前記サーバ(100)は、前記受信端末(40)のユーザに課金する課金部(152)を備え、前記サーバ制御部(150)は、前記課金部が前記受信端末のユーザに課金したことを条件として、前記サーバ記憶部(110)に記憶された前記モールス符号情報を前記受信端末表示部(42)に出力をすること、を特徴とするモールス信号通信システムである。
【0007】
第13の発明は、送信端末(10)と、前記送信端末との間で通信網(2)を介して情報伝達が可能な受信端末(240)との間で通信網を介して情報伝達が可能なモールス信号通信サーバにおいて、前記送信端末に設けられたテキスト入力部(11)から前記送信端末のユーザによって入力されたテキスト情報(164a)を、モールス音情報及びモールス符号情報の少なくも1つを有するモールス信号情報に変換するモールス変換部(151)と、前記モールス変換部によって変換された前記モールス信号情報と、前記テキスト情報とを記憶するサーバ記憶部(110)と、前記受信端末に設けられた受信端末表示部(42)に出力されたモールス信号情報出力表示(170d)が、前記受信端末に設けられた選択部(41)の前記受信端末のユーザによる操作によって選択された場合に、前記サーバ記憶部に記憶された前記モールス信号情報を前記受信端末に出力をし、受信端末表示部に出力されたテキスト情報出力表示(170b)が、前記受信端末の前記選択部のユーザによる操作によって選択された場合に、前記サーバ記憶部に記憶された前記テキスト情報を前記受信端末表示部に出力をするサーバ制御部(150)とを備えること、を特徴とするモールス信号通信サーバである。
【0008】
第14の発明は、送信端末(210)と、前記送信端末との間で通信網を介して情報伝達が可能な受信端末(240)とを備えたモールス信号通信システム(201)において、前記送信端末又は前記受信端末に設けられ、テキスト情報を、モールス音情報(231a)及びモールス符号情報(232a)の少なくも1つを有するモールス信号情報に変換するモールス変換部(231,261)を備え、前記送信端末は、前記モールス変換部によって変換されるテキスト情報を、前記送信端末のユーザによって入力されるテキスト入力部(211)と、モールス信号情報出力表示と、テキスト情報出力表示とに関する情報である出力表示情報(266)を、前記受信端末に送信する送信端末通信部(232)とを備え、前記受信端末は、前記送信端末が送信した前記出力表示情報に基づいて、前記モールス信号情報出力表示(270d)と、前記テキスト情報出力表示(270b)とを出力をする受信端末表示部(242)と、前記受信端末表示部に出力された前記モールス信号情報出力表示と、前記テキスト情報出力表示とを、前記受信端末のユーザが選択可能な選択部(241)と、前記モールス信号情報出力表示が選択された場合に、前記モールス変換部によって変換された前記モールス信号情報を出力をし、前記テキスト情報を前記受信端末表示部に出力をするように制御する受信端末制御部(260)とを備えること、を特徴とするモールス信号通信システムである。
第15の発明は、第14の発明のモールス信号通信システムにおいて、前記モールス変換部(231)は、前記送信端末(210)に設けられ、前記送信端末通信部(232)は、前記モールス変換部によって前記テキスト情報から変換された前記モールス信号情報と、前記テキスト情報とを前記受信端末(240)に送信し、前記受信端末制御部(260)は、前記受信端末に送信された前記モールス信号情報と、前記テキスト情報とを、前記選択部(241)の操作に応じて前記各情報出力をすること、を特徴とするモールス信号通信システムである。
第16の発明は、第14の発明のモールス信号通信システムにおいて、前記送信端末通信部(232)は、前記テキスト情報を前記受信端末(240)に送信し、前記モールス変換部(261)は、前記受信端末(240)に設けられており、前記送信端末から送信された前記テキスト情報を、前記モールス信号情報に変換すること、を特徴とするモールス信号通信システムである。
【0009】
第17の発明は、テキスト情報をユーザによって入力されるテキスト入力部と、前記テキスト入力部に入力された前記テキスト情報を、前記テキスト情報を構成する各テキストに対応する各モールス音に音の高さを付与してモールス音情報に変換するモールス変換部と、前記モールス変換部によって音の高さを付与された前記各モールス音から構成される前記モールス音情報を記憶するモールス音記憶部と、を備えるモールス信号端末である。
第18の発明は、第17の発明のモールス信号端末において、モールス符号を、そのモールス符号に対応するモールス音の高さを報知可能な形態で表示する端末表示部と、ユーザの操作に応じて、前記端末表示部に表示された前記各モールス符号に対応する前記モールス音の高さを変更する音高操作部と、前記モールス変換部に変換された前記モールス符号情報を構成する前記各モールス符号を前記端末表示部に表示し、前記音高操作部の操作に応じて、前記各モールス音の高さを変更する端末制御部とを備え、前記モールス変換部は、前記各テキストに対応した各モールス音に、前記端末制御部によって変更された音の高さを付与すること、を特徴とするモールス信号端末である。
第19の発明は、第17の発明のモールス信号端末において、前記各テキストと前記各テキストに対応するモールス音の高さとを関連付けて記憶する音高記憶部を備え、前記モールス変換部は、前記音高記憶部を参照して、前記テキスト情報を構成する各テキストに関連付けられた前記モールス音の高さを付与すること、を特徴とするモールス信号端末である。
第20の発明は、第17の発明のモールス信号端末において、前記モールス変換部は、前記テキスト情報を構成する前記各テキストに、前記各モールス音の高さを不規則に付与すること、を特徴とするモールス信号端末である。
第21の発明は、第17から第20までのいずれか1項の発明のモールス信号端末において、前記モールス音記憶部の前記モールス音情報を出力をする音声出力部を備えること、を特徴とするモールス信号端末である。
【0010】
第22の発明は、送信端末(410)と、前記送信端末との間で通信網を介して情報伝達が可能な受信端末(430)と、前記送信端末及び前記受信端末との間で通信網を介して情報伝達が可能なサーバ(500)とを備えた手旗信号通信システムにおいて、前記送信端末は、テキスト情報を前記送信端末のユーザによって入力されるテキスト入力部(411)を備え、前記受信端末は、画像を出力をする受信端末表示部(442)と、前記サーバに対して、手旗信号画像情報の出力を要求する手旗信号画像情報出力と、前記テキスト情報の出力を要求するテキスト情報出力とを、前記受信端末のユーザが選択可能な選択部(441)を備え、前記サーバは、前記テキスト情報を、手旗信号画像情報に変換する手旗信号変換部(451)と、前記手旗信号変換部によって変換された前記手旗信号画像情報と、前記テキスト情報とを記憶するサーバ記憶部(510)と、前記受信端末の前記選択部の操作に基づいて、前記手旗信号画像情報出力が選択された場合に、前記サーバ記憶部に記憶された前記手旗信号画像情報を出力をし、前記テキスト情報出力が選択された場合に、前記サーバ記憶部に記憶された前記テキスト情報を前記受信端末表示部に出力をするサーバ制御部(550)とを備えること、を特徴とする手旗信号通信システムである。
【0011】
第23の発明は、送信端末(810)と、前記送信端末との間で通信網を介して情報伝達が可能な受信端末(840)と、前記送信端末及び前記受信端末との間で通信網を介して情報伝達が可能なサーバ(900)とを備えたモールス信号通信システム(801)において、前記サーバは、テキスト情報を、短点及び長点に応じて発光部を発光させて出力をするモースル発光情報と、短点及び長点に応じて振動部を振動させて出力をする情報であるモールス振動情報との少なくも1つを有するモールス信号情報に変換するモールス変換部(951)を備え、前記送信端末は、発光部(816)及び振動部(817)の少なくとも1つと、テキスト情報を前記送信端末のユーザによって入力されるテキスト入力部(11b)と、前記テキスト入力部に入力したテキスト情報を前記サーバに送信し、前記モールス変換部がそのテキスト情報から変換したモールス信号情報を受信する通信部(32)と、前記通信部が受信したモールス信号情報と、前記受信端末からの受信を識別する受信識別情報とを関連付けて記憶する受信識別情報記憶部(820)と、前記受信端末からの受信があった場合に、前記受信識別情報記憶部を参照して、前記受信識別情報に関連付けられた前記モールス信号情報を読み出し、前記発光部及び前記振動部の少なくとも1つから出力する受信時出力制御部(831)とを備えること、を特徴とするモールス信号通信システムである。
【0012】
第24の発明は、テキスト情報をユーザによって入力されるテキスト入力部と、発光部及び振動部の少なくとも1つと、前記テキスト入力部に入力されたテキスト情報を、短点及び長点に応じて発光部を発光させて出力をするモースル発光情報と、短点及び長点に応じて振動部を振動させて出力をする情報であるモールス振動情報との少なくも1つを有するモールス信号情報に変換するモールス変換部と、前記モールス変換部に変換されたモールス信号情報を、前記発光部及び前記振動部の少なくとも1つから出力する出力制御部とを備えること、を特徴とするモールス信号通信システムである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)本発明は、サーバが、送信端末に入力されたテキスト情報を変換したモールス信号情報と、テキスト情報とを、受信端末の選択部の操作に基づいて、受信端末に出力をする。これによって、送信端末にテキスト情報を入力し、サーバがテキスト情報をモールス信号情報に変換し、受信端末の操作に基づいて、モールス信号情報及びテキスト情報を、受信端末に出力できるシステムを構築することができる。
また、送信端末のユーザは、電子メールや通話ではストレートに表現しにくい内容(テキスト情報)等をモールス信号情報に変換して、受信端末のユーザに伝えることができる。一方、受信端末のユーザは、ストレートに表現しにくい内容等が表されたモールス信号を「解読する遊び」を楽しむことができ、また、解読できない場合であっても、テキスト情報出力を選択することによってテキストを表示し、内容を確認することができる。
さらに、本発明は、暗号として普及しているモールスを利用するので、特殊な知識やルールが必要なく、誰でも気軽に楽しむことができる。
さらにまた、本発明は、モールス信号を受信端末の発光部、振動部から出力することができるので、従来にはない形態で、送信端末及び受信端末の間で情報通信することができる。
(2)本発明は、モールス信号情報に効果音情報を加えた状態でサーバ記憶部に記憶し、モールス信号情報出力が選択された場合に、モールス信号情報ともにその効果音情報を受信端末に出力をするので、モールス信号に好みの音情報を加えることができ、ユーザの遊び心を向上することができる。
【0014】
(3)本発明は、選択部が、受信端末表示部の各出力表示にタグを埋め込むので、各出力表示を受信端末表示部に表示することによって、各情報出力をすることができる。
(4)本発明は、出力表示情報を、サーバから送信端末に送信し、送信端末からさらに受信端末に、例えば電子メールによって送信することによって、各出力表示を受信端末表示部に出力をすることができる。また、出力表示情報を送信端末からさらに受信端末に送信する過程で、送信端末のユーザに受信端末のユーザにテキスト情報とは異なるメッセージ等の情報を加えることができる。
【0015】
(5)本発明は、サーバが、出力表示情報を受信端末に、例えばWEBメールによって直接送信するので、送信端末のユーザは、サーバにアクセスすることによって、テキスト情報の入力から受信端末への出力表示情報を送信するまでの作業をすることができる。
(6)本発明は、受信端末のユーザに課金したことを条件に、テキスト情報を受信端末表示部に出力をするので、モールス音情報を解読できない場合に、受信端末のユーザに対して課金を促すことができる。
【0016】
(7)本発明は、サーバ制御部が、受信端末の選択部の操作に基づいて、モールス音情報、モールス符号情報を受信端末表示部に出力をするので、送信端末に入力されたテキスト情報を、モールス音情報及びモールス符号情報に変換して、受信端末に出力することができる。
(8)本発明は、テキスト情報を構成する各テキストに対応したモールス音に音の高さを付与するので、モールス音情報を出力するときに、音の高さが単調になることがない。
【0017】
(9)本発明は、各モールス音の高さを変更できるので、ユーザは、モールス音情報の各モールス音に、好みに音の高さを付与することができる。
(10)本発明は、各テキストと各テキストに対応するモールス音の高さとを関連付けて記憶し、テキスト情報を構成する各テキストに関連付けられたモールス音の高さを付与するので、モールス音情報を出力するときに、音の高さが単調になることがない。また、音の高さを頼りにモールス音を解読することができる。
【0018】
(11)本発明は、各モールス音の高さを不規則に付与するので、モールス変換をする毎に、同じテキスト情報を何回もモールス音情報に変換する場合でもあって、出力するモールス音情報を異なる音の高さにすることができる。
(12)本発明は、受信端末のユーザに課金したことを条件として、モールス符号情報を受信端末表示部に出力をするので、モールス音情報を解読できない場合に、受信端末のユーザに対して課金を促すことができる。
【0019】
(13)本発明は、モールス変換部が送信端末又は受信端末に設けられ、送信端末が出力表示情報を受信端末に送信し、受信端末の選択部の操作に基づいて、モールス信号情報及びテキスト情報を受信端末に出力をする。これによって、サーバを介さない送信端末及び受信端末間の通信によって、送信端末に入力したテキスト情報を、モールス信号情報に変換して受信端末に出力することができる。
(14)本発明は、モールス変換部が送信端末に設けられ、モールス信号情報とテキスト情報とを受信端末に送信するので、例えば、受信端末側の処理によってモールス信号情報とテキスト情報とをファイルの形態にして受信端末に送信することができる。
【0020】
(15)本発明は、モールス変換部が受信端末に設けられており、送信端末から送信されたテキスト情報を、モールス信号情報に変換するので、受信端末側の処理によって、例えば、モールス信号情報とテキスト情報とを出力することができる。
(16)本発明は、サーバが、送信端末に入力されたテキスト情報を変換した手旗信号画像情報と、テキスト情報とを、受信端末の選択部の操作に基づいて、受信端末に出力をする。これによって、送信端末にテキスト情報を入力し、サーバがテキスト情報を手旗信号画像情報に変換し、受信端末の操作に基づいて、手旗信号画像情報及びテキスト情報を、受信端末に出力できるシステムを構築することができる。
【0021】
(17)本発明は、送信端末に入力したテキスト情報を、サーバのモールス変換部が、モースル発光情報、モールス信号情報に変換して、送信端末が、受信端末からの受信があった場合に、そのモースル発光情報、モールス信号情報を出力するので、受信端末からの着信を、発光部の発光、振動部の振動によって、送信端末のユーザに識別可能に報知することができる。
(18)本発明は、入力されたテキスト情報をモースル発光情報、モールス振動情報に変換して出力するので、モールス信号を発光部や振動部から出力するといった面白い遊びができる端末を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】第1実施形態のモールス信号通信システム1のブロック図である。
【図2】第1実施形態の各テーブル121〜123,125を示す図である。
【図3】第1実施形態の一部表示テーブル124を示す図である。
【図4】第1実施形態のモールスメール作成処理を示すフローチャートである。
【図5】第1実施形態の送信端末表示部12の画面推移を説明する図である。
【図6】第1実施形態のテキスト入力と、それに応じて作成される各ファイルとを説明する図である。
【図7】第1実施形態のモールス信号出力処理を示すフローチャートである。
【図8】第1実施形態の受信端末表示部42の画面推移を説明する図である。
【図9】第1実施形態の送信端末10へのモールス信号ダウンロード処理を示すフローチャートである。
【図10】第1実施形態の送信端末10へのモールス信号ダウンロード処理の例を説明する図である。
【図11】第1実施形態のダウンロードしたモールス音の利用例を説明する図である。
【図12】本実施形態のモールス信号通信システム1のブロック図である。
【図13】第2実施形態のモールスメールの送受信の処理を示すフローチャートである。
【図14】第2実施形態のモールスメールを説明する図である。
【図15】第3実施形態の手旗通信システム401のブロック図である。
【図16】第3実施形態の手旗変換テーブル522及び受信端末表示部442の表示例である。
【図17】第4実施形態のモールス符号を送信端末表示部612に表示した例を示す図である。
【図18】第5実施形態のモールス変換テーブル722と、テキスト入力と、それに応じて作成される各ファイルとを説明する図である。
【図19】第6実施形態のモールス通信システム801のブロック図である。
【図20】第6実施形態のダウンロードした発光情報ファイル、振動情報ファイルの利用例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
(第1実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態のモールス信号通信システム1のブロック図である。
図2は、第1実施形態の各テーブル121〜123,125を示す図である。
図3は、第1実施形態の一部表示テーブル124を示す図である。
モールス信号通信システム1は、送信端末10と、受信端末40と、サーバ100とを備えている。
送信端末10、受信端末40及びサーバ100は、インターネット等の通信網2を介して接続されており、相互に情報伝達が可能である。
なお、本発明でいうコンピュータとは、記憶装置、制御部等を備えた情報処理装置をいい、送信端末10と、受信端末40と、サーバ100とは、それぞれ各記憶部20,50,110、各制御部30,60,150等を備えた情報処理装置であり、それぞれ本発明のコンピュータの概念に含まれる。
【0024】
送信端末10は、サーバ100の情報を出力するブラウザ機能、受信端末40との電子メールによる通信機能等を備えた情報通信端末であり、例えば、これらの機能を備えた携帯電話機である。
送信端末10は、送信端末操作部11と、送信端末表示部12と、送信端末スピーカ13と、送信端末記憶部20と、送信端末制御部30とを備えている。
送信端末操作部11は、送信端末10のユーザ(以下「送信ユーザ」という)が送信端末10を操作するための操作部である。送信端末操作部11は、送信端末選択部11aと、送信端末キー入力部11bとを備えている。
送信端末選択部11aは、送信端末表示部12に表示されたリンク、ボタン等を選択可能な操作ボタンである。
送信端末キー入力部11bは、テキスト情報を入力可能なキー(ボタン)である。なお、本発明では、テキスト情報とは、「♪」等の記号を含むものをいう。
送信端末表示部12は、画像を出力をする液晶表示装置等の表示装置である。
送信端末スピーカ13は、音声出力する装置である。
【0025】
送信端末記憶部20は、送信端末10の動作に必要なプログラム、情報等を記憶するための半導体メモリ素子等の記憶装置である。送信端末記憶部20は、ブラウザプログラム21と、モールス音記憶部22と、モールス符号記憶部23と、メールプログラム24と、アドレス記憶部25とを備えている。
ブラウザプログラム21は、サーバ100にある情報を送信端末表示部12、送信端末スピーカ13に出力するプログラムである。
モールス音記憶部22は、サーバ100から送信されたモールス音を記憶するための記憶領域である。
モールス符号記憶部23は、サーバ100から送信されたモールス符号情報を記憶するための記憶領域である。
メールプログラム24は、受信端末40との間で電子メールの送受信をするプログラムである。
アドレス記憶部25は、受信端末40のメールアドレスや、サーバ100のURL(Uniform Resource Locator)を記憶する記憶領域である。
【0026】
送信端末制御部30は、送信端末10を統括的に制御するための制御部であり、例えば、CPU(中央処理装置)等から構成される。送信端末制御部30は、送信端末記憶部20に記憶された各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、前述したハードウェアと協働し、本発明に係る各種機能を実現している。送信端末制御部30は、送信端末モールス制御部31と、送信端末通信部32と、必要に応じてこれら各制御部の間で情報を伝達するためのバスラインとを備えている。
送信端末モールス制御部31は、送信端末10において、モールスに関連する処理をする制御部である。
送信端末通信部32は、通信回路(図示せず)等を制御することによって、通信網2を介して、サーバ100、受信端末40との間で情報の送受信をする制御部である。
【0027】
受信端末40は、送信端末10と同様な構成であるので、詳細な説明を省略する。なお、以下の説明及び図面において、受信端末40のうち送信端末10と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付す。
【0028】
サーバ100は、送信端末10が送信したテキスト情報に基づいて、モールス信号情報(モールス音信号、モールス符号情報)に関する処理等をするコンピュータである。
サーバ100は、サーバ記憶部110と、サーバ制御部150とを備えている。
サーバ記憶部110は、サーバ100の動作に必要なプログラム、情報等を記憶するためのハードディスク、半導体メモリ素子等の記憶装置である。サーバ記憶部110は、このモールス通信サービスの画面に関する情報等を記憶している。サーバ記憶部110は、モールスプログラム120と、サーバ変換情報記憶部130と、課金情報記憶部140とを備えている。
モールスプログラム120は、サーバモールス制御部151を駆動し、サーバ100において、モールスに関連する処理をするプログラムである。
モールスプログラム120は、定型文テーブル121と、モールス変換テーブル122と、記号−効果音テーブル123と、一部表示テーブル124と、NGワードテーブル125とを備えている。
【0029】
図2に示すように、定型文テーブル121は、定型文121aの「非通知」のように、よく利用されるテキストを記憶したテーブルである。
また、定型文テーブル121は、定型文テキスト121bに示す「ありがと♪」のように、テキスト「ありがと」と記号「♪」とを組み合わせた形態で記憶している。
モールス変換テーブル122は、テキスト122aと、テキスト122aに対応したモールス音情報122b及びモールス符号情報122cとを関連付けて記憶するテーブルである。モールス変換テーブル122は、テキストが欧文のタイプ(図2)と、仮名のタイプ(図10)とを有する。
記号−効果音テーブル123は、記号123aと、記号123aに対応した効果音123bとを関連付けて記憶するテーブルである。
例えば、行123cには、記号「♪」と、記号「♪」に対応した鈴の音の「チリン」という効果音を記憶している。
【0030】
図3に示すように、一部表示テーブル124は、テキストの文字数124aと、その文字数に対応してテキストのうち表示するもの124bを記憶するテーブルである。
図2に示すように、NGワードテーブル125は、後述するモールスメールが、受信端末40のユーザに誤解を与えたり、受信端末40のユーザを中傷することがないように、これらに関連するテキスト情報を記憶するテーブルである。
これらのテーブルを利用した処理は、後述する。
【0031】
図1に示すように、サーバ変換情報記憶部130は、サーバモールス音記憶部131と、サーバモールス符号記憶部132と、一部表示記憶部133と、テキスト記憶部134とを備えている
サーバモールス音記憶部131は、送信端末10が送信したテキスト情報から変換したモールス音情報を記憶する記憶領域である。サーバモールス符号記憶部132は、送信端末10が送信したテキスト情報から変換したモールス音情報を記憶する記憶領域である。一部表示記憶部133は、送信端末10が送信したテキスト情報のうち一部を表示したテキスト情報を記憶する記憶領域である。テキスト記憶部134は、送信端末10が送信したテキスト情報を、そのままテキスト情報として記憶する記憶領域である。
サーバ変換情報記憶部130は、モールス音情報、モースル符号、一部表示テキスト及びテキスト情報を関連付けて、各記憶部131〜134に記憶する。
【0032】
なお、サーバ変換情報記憶部130は、これらの情報を記憶する場合に、例えばテキスト情報毎に識別番号等を付して記憶する。これによって、サーバ変換情報記憶部130は、例えば複数の送信端末から複数のテキスト情報が送信されても、どのテキスト情報に基づいて記憶した情報なのかを識別可能に記憶することができる。
課金情報記憶部140は、このモールス信号通信システム1のサービスにおける、送信ユーザ、受信端末40のユーザの課金情報を記憶する記憶領域である。
【0033】
サーバ制御部150は、サーバ100を統括的に制御するための制御部であり、例えば、CPU等から構成される。サーバ制御部150は、サーバ記憶部110に記憶された各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、前述したハードウェアと協働し、本発明に係る各種機能を実現している。サーバ制御部150は、サーバモールス制御部151(モールス変換部)と、サーバ課金制御部152と、サーバ通信部153と、必要に応じてこれら各制御部の間で情報を伝達するためのバスラインとを備えている。
【0034】
サーバモールス制御部151は、サーバ100において、モールスに関連する処理をする制御部である。サーバモールス制御部151は、テキスト情報を、モールス音情報及びモールス符号情報に変換したりする。
サーバ課金制御部152は、このモールス信号通信システム1のサービスにおける、送信ユーザ、受信端末40のユーザに課金処理をする制御部である。
サーバ通信部153は、通信回路(図示せず)等を制御することによって、通信網2を介して、送信端末10、受信端末40との間で情報の送受信をする制御部である。
【0035】
次に、モールス信号通信システム1の各処理について説明する。
(モールスメール作成処理(送信端末10及びサーバ100間の処理))
図4は、第1実施形態のモールスメール作成処理を示すフローチャートである。
図5は、第1実施形態の送信端末表示部12の画面推移を説明する図である。
図6は、第1実施形態のテキスト情報入力と、それに応じて作成される各ファイルとを説明する図である。
最初に、ステップS(以下、単に「S」という)1において、送信ユーザの送信端末操作部11の操作(例えば、サーバ100のURLの直接入力、アドレス記憶部25からサーバ100のURLの読み出し、送信端末表示部12にされたリンクの選択等)に基づいて、送信端末制御部30は、サーバ100に対して、このモールス通信サービスのコンテンツのトップ画面160(図5参照)を表示するように要求する。
S2において、サーバモールス制御部151は、送信端末10からの要求に応じて、トップ画面160を表示するための情報を、送信端末10に送信する。
S3において、送信端末制御部30は、サーバ100が送信した情報に基づいて、トップ画面160を送信端末表示部12に表示する。
【0036】
図5に示すように、これらの処理によって、サーバモールス制御部151は、リンク160a,160bと、メッセージ入力領域160cと、変換ボタン160dとを有するトップ画面160を、送信端末表示部12に表示する。
リンク160aは、「モールス信号とは」という表示に、モールス信号の説明をする説明画面161を表示するためのタグが埋め込まれている。説明画面161の情報は、サーバ記憶部110に記憶されている。
送信ユーザは、モールス信号の説明画面161を表示したい場合には、送信端末操作部11を操作してリンク160aを選択すればよい。これに応じて、送信端末制御部30は、サーバ100に説明画面161の情報を要求し、説明画面161を送信端末表示部12に表示する。
【0037】
同様に、リンク160bは、「定型文はコチラ」という表示に、定型文画面162を表示するためのタグが埋め込まれ、送信端末操作部11を操作して選択されると、定型文画面162を生成して送信端末表示部12に表示する。
【0038】
メッセージ入力領域160cは、送信ユーザが受信端末40のユーザに向けた、最大12文字のテキストを入力する領域である。送信ユーザは、メッセージ入力領域160cに、定型文画面162を利用してメッセージを入力してもよいし、送信端末キー入力部11bを操作して、任意のテキスト情報(記号を含む)を入力してもよい。
【0039】
図4に戻り、S4において、送信ユーザによってテキスト情報が入力され、変換ボタン160dが選択されると、送信端末モールス制御部31は、入力されたテキスト情報の変換を、サーバ100に要求する。
【0040】
S5において、サーバ課金制御部152は、送信端末10からテキスト情報の変換の要求を受け付けると、課金情報記憶部140の情報を参照して、送信ユーザがこのサービスに入会済みか否かを判定する。サーバ課金制御部152は、この判定を、ユーザを識別する識別番号等を記憶しているか否かを判定することによって行う。サーバ課金制御部152は、入会済みであると判定した場合には(S5:YES)、S6に進み、一方、入会済みではないと判定した場合には(S5:NO)、S5aに進む。
S5aにおいて、サーバモールス制御部151は、入会画面163(図5参照)の情報を送信端末10に送信する。
【0041】
S5bにおいて、送信端末モールス制御部31は、入会画面163の情報をサーバ100から受信したか否かを判定する。送信端末モールス制御部31は、入会画面163の情報を受信したと判定した場合には(S5b:YES)、S5cに進み、一方、入会画面163の情報を受信していないと判定した場合には(S5b:NO)、S5cに進む。
【0042】
S5cにおいて、送信端末モールス制御部31は、入会画面163を送信端末表示部12に表示する。送信端末モールス制御部31は、送信ユーザが入会を希望するための操作をすると、その入会希望情報をサーバ100に送信する。サーバ100が入会希望情報を受信すると、サーバ課金制御部152は、送信ユーザに課金するための課金処理を行う。
この課金処理は、送信ユーザに課金できるものであれば、どのような方法であってもよい。例えば、送信端末10及びサーバ100間の通信により、通信網2上でクレジット会社のクレジットカードを利用して課金する方法、送信ユーザの住所を登録して後日請求書を送付して課金する方法等である。
なお、送信ユーザが入会しない場合には、送信端末モールス制御部31は、処理を終了したりトップ画面160を表示するが、説明を省略する。
【0043】
S5dにおいて、サーバモールス制御部151は、送信端末10との課金処理に関する通信に基づいて、送信ユーザが入会をしたか否かを判定する。サーバモールス制御部151は、送信ユーザが入会をしたと判定した場合には(S5d:YES)、S5eに進み、一方、送信ユーザが入会をしていないと判定した場合には(S5d:NO)、S13に進んで処理を終了する。
S5eにおいて、サーバ課金制御部152は、送信ユーザに課金し送信ユーザがこのサービスに入会した旨の情報を、課金情報記憶部140に記憶する。サーバ課金制御部152は、この記憶処理として、例えば、送信ユーザを識別する識別番号や、送信端末10に割り当てられた端末番号等を記憶する。
【0044】
S6において、サーバモールス制御部151は、ダウンロード画面164(図5参照)の情報を送信端末10に送信する。
S7において、送信端末モールス制御部31は、サーバモールス制御部151が送信したダウンロード画面164の情報に基づいて、ダウンロード画面164を送信端末表示部12に表示する。
【0045】
図5に示すように、ダウンロード画面164は、入力したテキスト情報164aと、「ダウンロード」ボタン164bと、「やり直す」ボタン164cと、「送信」ボタン164dとが表示されている。
「ダウンロード」ボタン164bは、テキスト情報164aから変換したモールス音情報及びモールス符号情報を、サーバ100から送信端末10にダウンロードするように要求するタグが埋め込まれたボタンである。「ダウンロード」ボタン164bが選択された場合の処理は、後述するダウンロード処理で説明する。
「やり直す」ボタン164cは、テキスト情報の入力のやり直しを要求するタグが埋め込まれたボタンである。
「送信」ボタン164dは、モールスメール166を送信端末10に送信するように要求するタグが埋め込まれたボタンである。
【0046】
図4に戻り、S8において、送信端末モールス制御部31は、「送信」ボタン164dが選択されたか否かを判定する。送信端末モールス制御部31は、「送信」ボタン164dが選択されたと判定した場合には(S8:YES)、S9に進み、一方、「送信」ボタン164dが選択されていないと判定した場合(ここでは、「やり直す」ボタン164cが選択された場合を説明する)には(S8:NO)、S3からの処理を繰り返す。
S9において、送信端末モールス制御部31は、入力されたテキスト情報をサーバ100に送信し、また、モールスメール166の送信をサーバ100に要求する。
【0047】
S10において、サーバモールス制御部151は、送信端末10が送信したテキスト情報を受信すると、そのテキスト情報に基づいて、以下の処理を行う。
(1)NGワードテーブル125を参照して、送信端末10が送信したテキスト情報に、NGワードが含まれていないことを確認する。NGワードが含まれていた場合、処理を終了する(説明は省略する)。
(2)送信端末モールス制御部31が送信したテキスト情報を、モールス変換テーブル122(図2、図10参照)に従ってモールス音情報に変換して、モールス音情報に関するファイルであるモールス音ファイルの形態にしてサーバモールス音記憶部131に記憶する。テキスト情報に記号が含まれている場合には、記号−効果音テーブル123を参照して、変換したモールス音情報の後に、効果音を加えたモールス音ファイルを作成して記憶する。
【0048】
(3)送信端末モールス制御部31が送信したテキスト情報を、モールス変換テーブル122(図2参照)に従ってモールス符号情報に変換して、モールス符号情報に関するファイルであるモールス符号ファイルの形態にしてサーバモールス符号記憶部132に記憶する。
(4)送信端末モールス制御部31が送信したテキスト情報を、一部表示テーブル124(図3参照)に従って一部表示テキストを作成し、一部表示テキストに関するファイルである一部表示テキストファイルの形態にして一部表示記憶部133に記憶する。
(5)送信端末モールス制御部31が送信したテキスト情報を、変換等の処理をせずにそのままファイルしたテキストファイルの形態にしてテキスト記憶部134に記憶する。
【0049】
図6は、例えば、テキスト情報164aして「LOVE」が送信端末10に入力され、サーバ100が各ファイルを作成する例である。
この例では、サーバモールス制御部151は、NGワードテーブル125を参照して、テキスト情報「LOVE」にNGワードが含まれていないことを確認すると、テキスト情報「LOVE」に対応したモールス音ファイル131a及びモールス符号ファイル132aを作成して記憶する。なお、図中モールス音ファイル131aは、「トンツートン・・・・・・トン」と示しているが、これは、テキスト情報ではなく、このように音声出力するための情報を表す。
その後、サーバモールス制御部151は、一部表示テーブル124に従って、4文字からなるテキスト情報「LOVE」の最初のテキスト「L」のみを表示するような一部表示テキスト133aを作成して記憶する。
そして、サーバモールス制御部151は、テキスト情報「LOVE」をそのままの保存するテキストファイル134aを記憶する。
【0050】
図4に戻り、S11において、サーバモールス制御部151は、モールスメール166を送信したことを連絡するメール確認画面165(図5参照)の情報を送信端末10に送信し、S12に進む。
S12において、図5に示すように、サーバモールス制御部151は、モールスメール166を作成し、送信端末10のメールアドレスに送信することによって、送信端末10に送信すると、サーバ100側のモールスメール作成処理を終了する(S13)。
このS12の処理において、サーバモールス制御部151は、モールスメール166として、ダウンロード選択画面170(図8参照)を表示するためのタグを埋め込んだリンク166aを貼った電子メールを作成する。
【0051】
後述するように、このリンク166aには、受信端末40がダウンロード選択画面170(図8参照)を表示するためのタグ(出力表示情報)が埋め込まれている。
ダウンロード選択画面170(図8参照)は、モールス音情報の出力(モールス信号情報出力)をするかを選択できる「再生」ボタン170d(モールス信号情報出力表示)と、テキスト情報の出力(テキスト情報出力)及びモールス符号情報の出力(モールス符号情報出力)をするかを選択できるリンク170b(モールス符号情報出力表示、テキスト情報出力表示)とが含まれる。
すなわち、サーバモールス制御部151は、サーバ100に記憶しているモールス音情報を出力するか、テキスト情報及びモールス符号情報を出力するかを、受信端末40が選択できるダウンロード選択画面170を表示するためのタグを有するモールスメール166を作成して、送信端末10に送信するわけである。
【0052】
S14において、送信端末モールス制御部31は、サーバ100が送信したメール確認画面165を受信する。送信端末モールス制御部31は、「OK」ボタン165aが選択されると、S15に進んで、サーバ100が送信したモールスメール166を受信して、送信端末表示部12に表示する。
S16において、送信端末モールス制御部31は、送信ユーザの送信端末操作部11の操作に応じて、受信端末40のメールアドレスに、このモールスメール166を転送すると、送信端末10側のモールスメール作成処理を終了する(S17)。
【0053】
なお、モールス信号通信システム1は、ダウンロード選択画面170に関する情報を、受信端末40に送信するために、送信端末10から受信端末40への電子メールを利用している。このため、送信ユーザは、モールスメール166を転送する場合に(S16)、送信端末操作部11を操作して、送信ユーザにテキスト情報166b(図5の例では「ずっとずっとずっと!」)を、モールスメール166に加えることができる。このテキスト情報166bは、モールス信号には変換されない。
【0054】
モールス信号通信システム1は、このモールスメール作成処理によって、以下の効果を奏することができる。
(1)サーバ100は、送信端末10に入力されたテキスト情報を、モールス音情報及びモールス符号情報に変換して記憶することができる。また、サーバ100は、記憶したモールス音情報の出力、モールス符号情報及びテキスト情報の出力を、受信端末40が選択できるようにするモールスメール166を作成して、送信端末10に送信することができる。
【0055】
(2)送信ユーザは、モールスメール166を転送する場合に、モールスメール166にテキスト情報166bを入力して加えることができる。ここで、送信ユーザは、モールス音情報を解読するためのヒント等を入力することができる。これにより、モールス信号通信システム1は、ユーザの遊び心をくすぐり、モールスを利用した暗号解読ゲームのようにして利用できるシステムを提供することができる。
(3)送信ユーザは、電子メールや通話ではストレートに表現しにくい内容(テキスト情報)等をモールス信号に変換して、受信端末のユーザに伝えることができる。
【0056】
なお、本実施形態では、サーバ100がモールスメール166を一旦送信端末10に送信し、送信端末10が受信端末40に転送する例を説明したが、これに限定されない。例えば、サーバ100は、送信端末10からの要求に応じて、モールスメール166を受信端末40に直接送信してもよい。この場合、WEBブラウザを通じてサーバ内の情報にアクセスするWEBメールを利用するのが適している。
これによって、送信ユーザは、サーバ100にアクセスすることによって、テキスト情報の入力から受信端末40にモールスメール166を送信するまでの作業をすることができる。
【0057】
(モールス信号出力処理(受信端末40及びサーバ100間の処理))
図7は、第1実施形態のモールス信号出力処理を示すフローチャートである。
図8は、第1実施形態の受信端末表示部42の画面推移を説明する図である。
S21において、受信端末モールス制御部61は、モールスメール166を受信すると、モールスメール166を受信端末表示部42に表示する(図8参照)。
S22において、受信端末40のユーザ(以下「受信ユーザ」という)によって受信端末操作部41が操作され、リンク166aが選択されると、受信端末モールス制御部61は、リンク166aに埋めこまれたタグ(出力表示情報)に基づいて、サーバ100にダウンロード選択画面170を要求する。
【0058】
S23において、サーバモールス制御部151は、受信端末40の要求に応じて、ダウンロード選択画面170に関する情報を、受信端末40に送信する。
図8に示すように、ダウンロード選択画面170に関する情報には、リンク170a,170bと、一部表示テキスト133aと、「再生」ボタン170dとを表示するための情報が含まれている。
リンク170aは、解読のヒント画面171を表示するためのタグが埋め込まれている。
リンク170bは、解読表示画面173を表示するためのタグが埋め込まれている。
一部表示テキスト133aは、一部表示記憶部133から読み出されて表示されている。
「再生」ボタン170dは、サーバ100に対して、モールス音情報の出力(モールス音情報出力)を要求するモールス音情報出力タグ(モールス信号情報出力タグ)が埋め込まれている。例えば、このモールス音情報出力タグには、サーバモールス音記憶部131のURLの情報等が含まれている。
【0059】
図7に戻り、S24において、受信端末モールス制御部61は、サーバ100が送信したダウンロード選択画面170に関する情報に基づいて、ダウンロード選択画面170を受信端末表示部42に表示する。
S25において、受信端末モールス制御部61は、受信ユーザによって受信端末操作部41が操作され「再生」ボタン170dが選択されると、モールス音情報出力タグに従って、モールス音情報の出力をサーバ100に要求する。
【0060】
S26において、サーバモールス制御部151は、サーバモールス音記憶部131のモールス音ファイルを読み出して、受信端末40に送信する。
S27において、受信端末モールス制御部61は、サーバ100が送信したモールス音ファイル(図6参照)を受信すると、モールス音ファイルのモールス音情報を再生して、受信端末スピーカ43から出力する。テキスト情報に記号が含まれているときは、受信端末モールス制御部61は、モールス音情報の直後に、その記号に対応した効果音を出力する。
これまでの処理によって、モールス信号通信システム1は、送信端末10に入力されたテキスト情報を変換したモールス音情報を、受信端末スピーカ43に出力することができる。
【0061】
S28において、受信端末モールス制御部61は、受信ユーザによって受信端末操作部41が操作されリンク170aが選択されると、解読のヒント画面171の情報をサーバに要求し、S29において、サーバモールス制御部151は、解読のヒント画面171の情報を受信端末40に送信する。
S30において、受信端末モールス制御部61は、サーバ100が送信した情報に基づいて、解読のヒント画面171の情報を受信端末表示部42に表示する。
【0062】
図8に示すように、解読のヒント画面171は、リンク171a,171bが表示されている。
リンク171aは、受信端末40での処理で説明したように、モールス信号の説明をする説明画面161を表示するためのタグが埋め込まれている。
リンク171bは、モールス変換テーブル122を参照して、モールス符号表の画面172を表示するためのタグが埋め込まれている。
リンク171a,171bが選択された場合の処理は、省略する。
【0063】
図7に戻り、S31において、受信端末モールス制御部61は、受信ユーザによって受信端末操作部41が操作されリンク170aが選択されたか否かを判定する。受信端末モールス制御部61は、リンク170aが選択されたと判定した場合には(S31:YES)、S32に進み、一方、リンク170aが選択されていないと判定した場合には(S31:NO)、S22からの処理を繰り返す。
S32において、受信端末モールス制御部61は、解読表示画面173を表示するための情報を、サーバ100に要求する。
【0064】
S33において、受信端末40から解読表示画面173を表示するための情報を受信すると、S5と同様に、受信端末40のユーザがこのサービスに入会済みか否かを判定する。サーバ課金制御部152は、入会済みであると判定した場合には(S33:YES)、S34に進み、一方、入会済みではないと判定した場合には(S33:NO)、S33aに進む。
このS33a〜S33dの処理は、前述したS5a〜5dの処理と同様であるので、説明を省略する。
そして、サーバ課金制御部152は、受信ユーザが入会済みであると判定した場合(S33:YES)、又は、受信ユーザが入会をして(S33d:YES)このサービスに入会した旨の情報を課金情報記憶部140に記憶した後に(S33e)、S34に進む。
【0065】
S34において、サーバモールス制御部151は、サーバモールス符号記憶部132からモールス符号ファイルを読み出し、また、テキスト記憶部134からテキストファイルを読み出す。
S35において、サーバモールス制御部151は、解読表示画面173を表示するための情報を、受信端末40に送信し、サーバ100側のモールス信号出力処理を終了する(S36)。
図5、図6の例では、この解読表示画面173を表示するための情報には、モールス符号ファイル132aのモールス符号情報132bと、テキストファイル134aのテキスト情報134bを表示するための情報が含まれている。
【0066】
S37において、受信端末モールス制御部61は、サーバ100が送信した解読表示画面173を表示するための情報に基づいて、解読表示画面173を受信端末表示部42に表示する。これによって、モールス信号通信システム1は、送信端末10に入力されたテキスト情報を変換したモールス符号情報132bと、テキスト情報134bそのものの情報とを、受信端末表示部42に出力することができる。その後、受信端末40側のモールス信号出力処理を終了する(S38)。
例えば、図8の受信端末表示部42の解読表示画面173は、図6で説明した送信端末10にテキスト情報「LOVE」が入力された場合における、解読表示画面173の出力例である。
【0067】
モールス信号通信システム1は、このモールス信号出力処理によって、以下の効果を奏することができる。
(1)サーバ100は、受信端末操作部41の操作に基づいて、「再生」ボタン170dが選択されると、モールス音情報を送信端末に受信端末スピーカ43に出力する(S27)。これによって、受信ユーザは、ストレートに表現しにくい内容等が表されたモールス信号を「解読する遊び」を楽しむことができる。
また、サーバ100は、受信端末操作部41の操作に基づいて、リンク170aが選択されると(S31)、モールス符号情報及びテキスト情報を受信端末表示部42に出力する(S37)。これによって、受信ユーザは、解読できない場合であっても、テキスト情報を表示し、内容を確認することができる。
(2)受信ユーザへの課金を条件に(S33、S33d)、モールス符号情報及びテキスト情報を受信端末表示部42に出力をするので(S35)、モールス音情報だけでは解読できない場合に、受信ユーザに対して課金を促すことができる。また、サーバ100は、課金前であってもモールス音情報を出力可能にするので、モールス音情報を解読した内容が正しいか否かを確認したいという受信ユーザの気持ちを駆り立てて、課金を促すことができる。
【0068】
(送信端末10へのモールス信号ダウンロード処理(送信端末10及びサーバ100間の処理))
図9は、第1実施形態の送信端末10へのモールス信号ダウンロード処理を示すフローチャートである。
図10は、第1実施形態の送信端末10へのモールス信号ダウンロード処理の例を説明する図である。
図11は、第1実施形態のダウンロードしたモールス音情報の利用例を説明する図である。
なお、送信端末10へのモールス信号ダウンロード処理のS51〜S57は、モールスメール作成処理のS1〜S7の処理と同様なので、説明を省略する。また、以下の送信端末10へのモールス信号ダウンロード処理の説明及び図面において、モールスメール作成処理と同様の処理には、末尾に同一の符号を付す。
【0069】
S58において、送信端末モールス制御部31は、ダウンロードボタン164b(図5参照)が選択されたか否かを判定する。送信端末モールス制御部31は、ダウンロードボタン164bが選択されたと判定した場合には(S58:YES)、S59に進み、一方、ダウンロードボタン164bが選択されていないと判定した場合には(S58:NO)、S53からの処理を繰り返す。
S59において、送信端末モールス制御部31は、入力されたテキスト情報の情報をサーバ100に送信し、また、テキスト情報から変換したモールス音情報及びモールス符号情報のダウンロードをサーバ100に要求する。
【0070】
S60おいて、サーバモールス制御部151は、送信端末10が送信したテキスト情報を受信すると、前述したS11の(2),(3)と同様な処理を行って、モールス音ファイル、モールス符号ファイルを作成する。テキスト情報に記号が含まれている場合には、サーバモールス制御部151は、効果音を加えたモールス音ファイルを作成する。そして、サーバモールス制御部151は、モールス音ファイル、モールス符号ファイルを、送信端末10に送信し、サーバ100側の処理を終了する(S61)。
図10は、送信端末10でテキスト情報164aとして「ミナミ」(図10(a))が入力され(S54)、サーバモールス制御部151が、モールス変換テーブル122を参照して、「ミナミ」を変換したモールス音ファイル131a、モールス符号ファイル132aを作成する例である。
【0071】
S62において、送信端末モールス制御部31は、サーバ100が送信したモールス音ファイル、モールス符号ファイルを受信すると、モールス音ファイルをモールス音記憶部22に記憶し、モールス符号ファイルをモールス符号記憶部23に記憶する。送信端末モールス制御部31は、これらのファイルを相互に関連付けて記憶して、送信端末10側の処理を終了する(S63)。
【0072】
図11(a)は、例えば、送信端末モールス制御部31が。前述したモールス音ファイル131aを、そのファイル名を入力したテキスト情報「ミナミ」として記憶した例である。この場面では、他のファイルの一覧表示なかに、ファイル名「ミナミ」が含まれた状態で、送信端末表示部12に表示されている。
図11(b)に示すように、例えば、送信ユーザは、他の携帯電話機のユーザの名前「ミナミ」をモールス音情報に変換したモールス音ファイル131aを、他の携帯電話機の電話番号やメールアドレスと関連付けて記憶しておくことができる。これによって、送信端末10は、他の携帯電話機からの電話や電子メールを着信したときに、モールス音ファイル131aを読み出して、他の携帯電話機からの着信音として「ミナミ」に対応したモールス音情報を出力することができる。
また、送信端末10は、モールス符号ファイル132aについても同様に記憶すれば、他の携帯電話機から着信したときに、モールス符号ファイル132aを読み出してモールス符号情報を送信端末表示部12に出力することができる。
【0073】
以上説明したように、モールス信号通信システム1は、送信端末10が入力したテキスト情報をモールス信号に変換して、受信端末40の操作に基づいて、受信端末40に出力できるシステムを構築することができる。
また、モールス信号通信システム1は、暗号として普及しているモールスを利用するので、特殊な知識やルールが必要なく、誰でも気軽に楽しむことができる。
【0074】
(第2実施形態)
次に、本発明を適用したモールス信号通信システムの第2実施形態について説明する。
第2実施形態のモールス信号通信システム201は、サーバを介さずに、送信端末210及び受信端末240間の処理によって、モールス信号通信システム1と同様な処理をできるようにしたものである。
なお、以下の説明及び図面において、前述した第1実施形態と同様の機能、処理を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図12は、本実施形態のモールス信号通信システム201のブロック図である。
モールス信号通信システム201は、送信端末210と、受信端末240とを備えている。送信端末210及び受信端末240は、通信網202を介して接続されており、情報伝達が可能である。
【0075】
送信端末210は、送信端末記憶部220にモールスメールプログラム221を備えている。
モールスメールプログラム221は、送信端末モールス制御部231(モールス変換部)を駆動し、送信端末210において、モールスメールに関連する処理をするプログラムである。
送信端末モールス制御部231は、送信端末210において、モールスメールに関連する処理をする制御部である。
【0076】
図13は、第2実施形態のモールスメールの送受信の処理を示すフローチャートである。
図14は、第2実施形態のモールスメール266を説明する図である。
図13に示すように、S201において、送信端末モールス制御部231は、送信ユーザによる送信端末操作部211の操作に応じて、モールスメールを作成するためのプログラムを起動させて、テキスト情報入力画面(図示せず)を、送信端末表示部212に表示する。
S202において、送信端末モールス制御部231は、送信ユーザによる送信端末操作部211の操作に応じて、テキスト情報の入力を受け付ける。
S203において、送信端末モールス制御部231は、送信ユーザの送信端末操作部211によって、送信端末表示部212に表示された変換ボタン(図示せず)が選択されると、S204に進む。
S204において、送信端末モールス制御部231は、モールスメールプログラム221に含まれるモールス変換テーブル(図2、図10参照)を参照して、入力されたテキスト情報をモールス音情報及びモールス符号情報に変換して、モールス音ファイル及びモールス符号ファイルをそれぞれ作成する。また、送信端末モールス制御部231は、入力されたテキスト情報のテキストファイルを作成する。
S205において、送信端末モールス制御部231は、送信可能な形態のモールスメールを作成する。
【0077】
図14に示すように、モールスメール266について、テキスト情報として「LOVE」が入力された場合に作成される場合を例に説明する
モールスメール266には、一部表示テキスト233aと、「再生」ボタン270dと、解読ボタン270b(モールス符号情報出力表示,テキスト情報出力表示)とが表示されている。
一部表示テキスト233aは、入力されたテキスト情報を、送信端末モールス制御部231が一部表示テーブル(図3参照)に従って作成され表示されたものである。
「再生」ボタン270dは、モールス音情報の出力を選択可能なボタンである。「再生」ボタン270dは、モールス音ファイルを開いて、モールス音情報の出力をするためのモールス音情報出力タグ(モールス信号情報出力タグ)が埋め込まれている。
解読ボタン270bは、モールス符号情報及びテキスト情報の出力を選択可能なボタンである。解読ボタン270bは、モールス符号ファイル232a及びテキストファイル234aを開いて、モールス符号情報及びテキスト情報の出力をするためのタグ(モールス符号出力タグ、テキスト情報出力タグ)が埋め込まれている。
すなわち、送信端末モールス制御部231は、「再生」ボタン270d、解読ボタン270bに関する情報を有するモールスメール266(出力表示情報)を作成するわけである。
【0078】
図13に戻り、S206において、送信端末モールス制御部231は、送信ユーザの送信端末操作部211によって、受信端末240のメールアドレス266eが入力され、送信ボタン266fが選択されると、モールス音ファイル231a、モールス符号ファイル232a及びテキストファイル234aを添付して、モールスメールを送信する。そして、送信端末210側の処理を終了する(S207)。
【0079】
S211において、受信端末モールス制御部261は、受信ユーザの受信端末操作部241の操作によって、送信端末210が送信したモールスメール266及び各ファイル231a,232a,234aを受信すると、モールスメール266を受信端末表示部242に表示し(図14参照)、各ファイル231a,232a,234aを各記憶部252,253,254に記憶する。
S212において、受信端末モールス制御部261は、受信ユーザの受信端末操作部241の操作によって、「再生」ボタン270dが選択されると、S213に進む。
S213において、受信端末モールス制御部261は、「再生」ボタン270dに埋め込まれているタグに従って、モールス音記憶部252に記憶されたモールス音ファイル231aを開いて、モールス音情報を受信端末スピーカ243から出力する。
【0080】
S214において、受信端末モールス制御部261は、受信ユーザの受信端末操作部241の操作によって、解読ボタン270bが選択されたか否かを判定する。受信端末モールス制御部261は、解読ボタン270bが選択されたと判定した場合には(S214:YES)、S215に進み、一方、解読ボタン270bが選択されていないと判定した場合には(S214:NO)、S212からの処理を繰り返す。
以上の処理によって、受信ユーザは、「再生」ボタン270dを繰り返し選択することにより、例えば、モールス音情報を解読できるまで、モールス音情報を繰り返し出力して聞くことができる。
【0081】
S215において、受信端末モールス制御部261は、解読ボタン270bに埋め込まれているタグに従って、モールス符号記憶部253に記憶されたモールス符号ファイル232aを開いてモールス符号情報を読み出す。受信端末モールス制御部261は、同様に、テキスト記憶部254に記憶されたテキストファイル234aを開いてテキスト情報を読み出す。そして、受信端末モールス制御部261は、読み出したモールス符号情報及びテキスト情報を、受信端末表示部242に表示して、受信端末240側の処理を終了する(S216)。
【0082】
以上説明したように、モールス信号通信システム201は、サーバを介さない送信端末210及び受信端末240間の通信によって、送信端末210に入力したテキスト情報を、モールス信号情報に変換して受信端末240に出力することができる。
【0083】
なお、本実施形態では、送信端末モールス制御部231がテキスト情報からモールス信号に変換する例を示したが、受信端末モールス制御部261がテキスト情報からモールス信号に変換してもよい。
この場合、送信端末モールス制御部231が、「再生」ボタン270dにテキスト情報からモールス音情報に変換して出力するためのタグを埋め込み、解読ボタン270bにテキスト情報からモールス符号情報に変換してモールス符号情報及びテキスト情報の出力をするためのタグを埋め込んだモールスメールを作成し、受信端末240に送信すればよい。
これによって、受信端末モールス制御部261(モールス変換部)が受信したモールスメールを、受信端末表示部242に表示して、受信端末240側の変換処理によって、前述した形態と同様な作用・効果を奏することができる。
【0084】
(第3実施形態)
次に、本発明を適用した手旗通信システムの第3実施形態について説明する。
第1実施形態、第2実施形態のモールス信号通信システム1,201は、暗号としてモールスを利用するものであるのに対して、第3実施形態の手旗通信システム401は、暗号として手旗を利用するものである。
図16は、第3実施形態の手旗通信システム401のブロック図である。
図17は、第3実施形態の手旗変換テーブル522及び受信端末表示部442の表示例である。
図16に示すように、サーバ500は、手旗プログラム520に手旗変換テーブル522(図17参照)を備えている。
【0085】
サーバ手旗制御部551は、送信端末410に入力されたテキスト情報を、手旗変換テーブル522に従って手旗信号画像情報に変換して、手旗画像ファイル(図示せず)の形態にして手旗画像記憶部531に記憶する。つまり、第1実施形態のモールス信号通信システム1等が、テキスト情報をモールス音情報及びモールス符号情報に変換して記憶するのに対して、第3実施形態の手旗通信システム401は、手旗信号画像情報に変換して記憶するわけである。
そして、サーバ手旗制御部551は、モールスメールの代わりに、ダウンロード選択画面470(図17参照)を表示するためのタグを埋め込んだリンクを貼った手旗メールを作成し、送信端末410に送信する。
【0086】
送信ユーザによって、手旗メールが送信端末410から受信端末440へと転送され、送信ユーザによって、手旗メールのこのリンクが選択されると、サーバ手旗制御部551は、ダウンロード選択画面470の情報を、受信端末440に送信する。受信端末手旗制御部461は、ダウンロード選択画面470を受信端末表示部442に表示する。
【0087】
ダウンロード選択画面470には、「再生」ボタン470dと、リンク170bが表示されている。
「再生」ボタン470dは、サーバ500に対して、手旗信号画像情報の出力を要求する手旗信号画像情報出力を選択するボタンである。つまり、「再生」ボタン470dには、サーバ500に対して、手旗画像記憶部531の手旗画像ファイルを要求して、手旗画像ファイルの手旗信号画像情報を受信端末表示部442に出力するためのタグが埋め込まれている。
そして、受信ユーザによって、「再生」ボタン470dが選択されると、受信端末手旗制御部461は、受信端末表示部442の再生エリア470eに、手旗画像ファイルから読み出した手旗信号画像情報を出力する。
【0088】
同様に、リンク170bは、サーバ500に対して、テキスト情報の出力を要求するテキスト情報出力を選択するリンクである。そして、受信ユーザによって、リンク170bが選択されると、受信端末手旗制御部461は、受信端末表示部442に、テキストファイルから読み出したテキスト情報を出力する。
なお、第1実施形態における課金処理等の各処理は、手旗通信システム401においても同様に行われるが、詳細な説明は省略する。
【0089】
なお、手旗通信システム401を、第2実施形態の形態に変形すれば、送信端末及び受信端末間の通信によって、このシステムと同様な処理をすることができる。ここでは、詳細な説明は省略する。
【0090】
(第4実施形態)
次に、本発明を適用したモールス信号通信システムの第4実施形態について説明する。
第4実施形態のモールス信号通信システム601は、モールス音の音の高さを変更できる編集機能を備えたものである。
図17は、第4実施形態のモールス符号情報を送信端末表示部612に表示した例を示す図である。
図17(a)に示すように、縦軸は、モールス符号情報612aの各モールス符号を、モールス音として出力した場合の音の高さ(ドレミファソラシド)を表す。これによって、送信端末表示部612は、各モールス符号を、そのモールス符号に対応するモールス音の高さを報知可能な形態で表示することできる。入力したテキスト情報をモールス信号に変換した状態(図17(a)の状態)では、出力される各モールス音の音の高さは一定である。
図17(b)に示すように、送信端末モールス制御部(図1参照)は、送信ユーザが送信端末操作部(音高操作部)として操作することによって、表示されたモールス符号情報612aの各モールス符号の高さを変更する。
この機能を利用して、第4実施形態のモールス信号通信システムは、受信端末に出力するモールス音の音の高さを編集することができる。
【0091】
例えば、第1実施形態のように、サーバを利用して受信端末からモールス音情報を出力する場合には、以下の処理をすればよい。
(1)サーバモールス制御部は、テキスト情報から変換したモールス符号情報を送信端末に送信する。
(2)送信端末制御部は、サーバが送信したモールス符号情報の各モールス符号を送信端末表示部612に表示して、上記変更を受け付けて、変更された各モールス音に関する情報をサーバに送信する。
(3)サーバモールス制御部は、テキスト情報の各テキストに対応した各モールス音に、変更された音の高さを付与したモールス音情報を、サーバモールス音記憶部に記憶する。
【0092】
以上の処理によって、サーバモールス制御部は、受信端末が再生を選択した場合に(図7に示すS25参照)、音の高さが変更されたモールス音情報をサーバモールス音記憶部から読み出して受信端末に送信することができる(図7に示すS26参照)。そして、受信端末は、音の高さが変更されたモールス音情報を、受信端末スピーカから出力することができる(図7に示すS27参照)。
【0093】
一方、第2実施形態のように、サーバを介さず送信端末から受信端末にモールスメールを直接送信して、受信端末からモールス音情報を出力する場合には、以下の処理をすればよい。
(1)通信端末モールス制御部(図12参照)は、テキスト情報から変換したモールス符号情報の各モールス符号を送信端末表示部に表示して、上記変更を受け付ける。
(2)通信端末モールス制御部は、テキスト情報の各テキストに対応した各モールス音に変更された音の高さを付与したモールス音情報を、モールス音ファイルの形態にして、送信端末記憶部のモースル音記憶部に記憶する(図13に示すS204参照)。
(3)送信端末モールス制御部は、送信ユーザの送信端末操作部によって、モールス音ファイル、モールス符号ファイル及びテキストファイルを添付して、モールスメールを送信する(図13に示すS206参照)。
【0094】
以上の処理によって、サーバモールス制御部は、受信端末が再生を選択した場合に(図13に示すS212参照)、モールス音ファイルを開いて、音の高さが変更されたモールス音情報を、受信端末スピーカから出力することができる(図13に示すS213参照)。
【0095】
(第5実施形態)
次に、本発明を適用したモールス信号通信システムの第5実施形態について説明する。
第5実施形態のモールス信号通信システム701は、第1実施形態のモールス信号通信システム1に対して、各モールス音に音の高さを付与してモールス音情報を作成できる機能を付加したものである。
図18は、第5実施形態のモールス変換テーブル722と、テキスト入力と、それに応じて作成される各ファイルとを説明する図である。
図18(a)に示すように、モールス変換テーブル722(音高記憶部)は、サーバ記憶部のモールスプログラムに含まれている(図1参照)。
モールス変換テーブル722は、モールス変換テーブル122(図10(b)参照)の記憶内容に加えて、各テキスト722aとテキスト722aに対応する各モールス音の高さ722dとを関連付けて記憶する。モールス変換テーブル722は、例えば、各テキスト722aの母音に対応して音の高さド〜ソを順番に規則的に記憶している。
【0096】
図18(b)に示すように、サーバモールス制御部は、送信端末からテキスト情報764aが送信されると(図4に示すS9参照)、モールス変換テーブル722を参照して、テキスト情報764aを構成する各テキストに関連付けられたモールス音の高さ731bを付与して、モールス音ファイル731aを作成して、サーバモールス音記憶部に記憶する(図4に示すS10参照)。また、サーバモールス制御部は、モールス符号ファイル132a及びテキストファイルを作成し、サーバモールス符号記憶部、テキスト記憶部にそれぞれ記憶する。
【0097】
以上の処理によって、サーバモールス制御部は、第4実施形態と同様に、受信端末が再生を選択した場合に(図7に示すS25参照)、音の高さを付与したモールス音情報を、受信端末スピーカから出力することができる(図7に示すS27参照)。
【0098】
なお、モールス変換テーブル722は、各テキスト722aの母音に対応して音の高さを規則的に記憶したものではなく、不規則に記憶したものであってもよい。この場合例えば、サーバモールス制御部が、テキスト情報の変換を受け付ける毎に、各テキスト722aに音に高さドレミファソラシドを不規則に配置すればよい。また、テーブルの形態で記憶するものではなく、サーバモールス制御部が、テキスト情報の各テキストを各モールス音に変換する毎に、ドレミファソラシドを不規則に付与してもよい。
これによって、同じテキスト情報を何回もモールス音に変換する場合でもあって、出力するモールス音情報を異なる音の高さにすることができる。
【0099】
さらに、第1実施形態の図11に示すように、送信端末にモールス音情報をダウンロードして、音の高さを付与したモールス音情報を送信端末で利用してもよい。
【0100】
さらにまた、第2実施形態のように、モールス変換テーブル722と同様なテーブルを、送信端末のモールスメールプログラム221(図12参照)に含まれるようにすれば、サーバを介さずに、音の高さを付与したモールス音情報を受信端末スピーカから出力することができる。
【0101】
(第6実施形態)
次に、本発明を適用したモールス信号通信システムの第6実施形態について説明する。
第6実施形態のモールス信号通信システム801は、受信端末840からモースル音等に加えて、モールス信号に対応した発光情報、振動情報を出力できるようにしたものである。
【0102】
図19は、第6実施形態のモールス通信システム801のブロック図である。
送信端末810は、発光部816と、振動部817と、発光情報記憶部826と、振動情報記憶部827とを備えている。
発光部816は、発光ダイオード等の発光素子である。発光部816は、その発光が送信端末810の外部から視認可能に設けられており、着信等を送信ユーザに報知する(図20参照)。
振動部817は、振動装置であり、携帯電話機のいわゆるバイブレータ機能を有する装置である。例えば、振動部817は、振動子とこれを回転させるモータとを備えており、送信端末810を振動させて、着信等を送信ユーザに報知する(図20参照)。
【0103】
発光情報記憶部826は、発光部816を発光させる情報である発光情報をファイル(以下「発光情報ファイル」という)の形態で記憶する記憶領域である。発光情報は、モールス信号を発光信号で表した情報であり、例えば、単点の場合0.5秒間、長点の場合2秒間、発光部816を発光させるような情報である。発光情報ファイルは、サーバ900からダウンロードすることができる。
振動情報記憶部827は、振動部817を振動させる情報である振動情報をファイル(以下「振動情報ファイル」という)の形態で記憶する記憶領域である。振動情報は、モールス信号を振動信号で表した情報であり、例えば、単点の場合0.5秒間、長点の場合2秒間、振動部817を振動させるような情報である。振動情報は、サーバ900からダウンロードすることができる。
受信端末840は、送信端末810と同様な構成であるので、詳細な説明を省略する。
【0104】
サーバ900は、モールスプログラム920と、サーバ発光情報記憶部936と、サーバ振動情報記憶部937と、サーバモールス制御部951とを備えている。
モールスプログラム920は、モールス変換テーブル922を含んでいる。
モールス変換テーブル922は、モールス変換テーブル122(図10(b)参照)の記憶情報に加えて、各テキストと、各テキストのモールス信号に対応した発光情報及び振動情報とを関連付けて記憶するテーブルである。
【0105】
サーバ発光情報記憶部936は、サーバモールス制御部951がテキスト情報から変換した発光情報を発光情報ファイルの形態で記憶する記憶領域である。
サーバ振動情報記憶部937は、サーバモールス制御部951がテキスト情報から変換した振動情報を振動情報ファイルの形態で記憶する記憶領域である。
サーバモールス制御部951は、送信端末810から送信されたテキスト情報を、モールス音情報、モールス符号情報、発光情報、振動情報に変換したりする。
【0106】
モールス通信システム801は、以下の処理によって、受信端末840に発光情報、振動情報を出力することができる。
(1)サーバモールス制御部951は、送信端末810から送信されたテキスト情報を(図4に示すS9参照)、発光情報、振動情報に変換して発光情報ファイル、振動情報ファイルの形態にして、サーバ発光情報記憶部936、サーバ振動情報記憶部937に記憶する(図4に示すS10参照)。
(2)サーバモールス制御部951は、モールスメールを作成し、送信端末10のメールアドレスに送信する(図4に示すS12参照)。モールスメールには、ダウンロード選択画面(図8参照)を表示するためのタグを埋め込んだリンクを貼られている。ダウンロード選択画面には、第1実施形態のリンク等に加えて、発光情報の出力を選択するリンク、振動情報の出力を選択するリンクが含まれている。
【0107】
(3)送信端末810から受信端末840にモールスメールが転送されると(図4に示すS16参照)、受信端末表示部42には、モールスメールが表示される(図7に示すS21参照)。受信端末表示部42は、モールスメールのリンクが選択されると、ダウンロード画面を表示する(図7に示すS22〜S24参照)。
(4)発光情報の出力を選択するリンクが選択されると、モールス音情報の出力と同様にして、サーバ発光情報記憶部936に記憶された発光情報ファイルが、受信端末840に送信される(図7に示すS25,S26参照)。そして、受信端末モールス制御部861は、発光情報ファイルを開いて、発光情報を発光部846から出力させる。
(5)振動情報の出力を選択するリンクが選択された場合も同様に、サーバ振動情報記憶部937に記憶された振動情報ファイルが、受信端末840に送信される。そして、受信端末モールス制御部861は、振動情報ファイルを開いて、振動情報を振動部847から出力させる。
【0108】
以上の処理によって、モールス信号通信システム801は、送信端末810に入力したテキスト情報を、発光情報、振動情報に変換して、受信端末の発光部846、振動部847から出力をすることができる。これにより、従来にはない形態で、送信端末810及び受信端末840の間で情報通信することができる。
【0109】
図20は、第6実施形態のダウンロードした発光情報ファイル、振動情報ファイルの利用例を説明する図である。
モールス信号通信システム801は、第1実施形態のモールス信号通信システム1の図10の処理と同様にして、発光情報ファイル、振動情報ファイルを、サーバ900から送信端末記憶部820(受信識別情報記憶部)の発光情報記憶部826、振動情報記憶部827にそれぞれダウンロードすることができる。
送信端末モールス制御部831(受信時出力制御部)は、発光情報ファイル、振動情報ファイルをダウンロードする場合には、送信ユーザの送信端末操作部11の操作に応じて、受信端末840の電子メールアドレス(受信識別情報)と、発光情報ファイル及び振動情報ファイルとを関連付けて、送信端末記憶部820に記憶する。送信端末810及び受信端末840が音声通話可能な携帯電話機である場合には、受信端末840の電話番号(受信識別情報)を記憶してもよい。
【0110】
受信端末840から送信端末810への電子メールの着信があった場合、送信端末モールス制御部831は、この電子メールの送信側のアドレスが受信端末840のものであると判定すると、発光情報記憶部826、振動情報記憶部827から発光情報ファイル、振動情報ファイルを読み出して、発光部816、振動部817にそれぞれ出力する。
なお、送信端末モールス制御部831は、送信ユーザの送信端末操作部11の操作に応じて、発光部816、振動部817のいずれかを出力するように、機能設定できるようにしてもよい。
また、送信端末810及び受信端末840が音声通話可能な携帯電話機である場合には、送信端末モールス制御部831は、音声通話の着信時に、電話番号が受信端末840のものであると判定したときに、同様な処理を行う。
【0111】
以上の処理によって、送信端末810は、受信端末840からの着信を、送信端末810の発光部816の発光、振動部817の振動によって、送信ユーザに識別可能に報知することができる。
【0112】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、後述する変形形態のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、前述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
【0113】
(変形形態)
(1)第1実施形態において、サーバは、送信端末から入力されたテキストを全て、モールス信号に変換する例を示したが、これに限定されない。例えば、モールス信号に変換するテキストとは異なるメッセージのテキストであって、モールス信号を解読するためのヒント等を、送信ユーザが送信端末に入力できるようにしてもよい。サーバは、このメッセージをテキストの状態で記憶しておき、受信端末の要求に応じて受信端末に出力するようにすればよい。
この場合、送信ユーザは、クイズを出すような感覚でモールスメールを送信できるし、受信ユーザは、メッセージのテキストを出力することによって、モールス信号を解読する手掛かりを得ることができる。
【0114】
(2)第1実施形態において、サーバ制御部は、「解読する」と表示されたリンクの選択に応じて、モールス符号及びテキストを、受信端末表示部に出力する例を示したが、これに限定されない。例えば、モールス符号の出力を選択するリンク、テキストを出力するリンクを、それぞれ別に設けてもよい。この場合、サーバ制御部は、ユーザに課金をしたことを条件に、モールス符号を出力するようにすれば、モールス音を出力するための課金とは異なる段階で、ユーザに課金を促すことができる。
【0115】
(3)第1実施形態において、効果音は、モールス音の後に出力される例を示したが、これに限定されない。例えば、モールス音と同時に背景音として出力してもよい。
【0116】
(4)第1から第3実施形態において、モールス音の音色は、「トン」、「ツー」である例を示したが、これに限定されない。例えば、モールス音を動物の鳴き声にすれば(「トン」を「ワン」、「ツー」を「ウー」等)、モールス音出力時の面白さを向上できる。また、モールス音をモスキート音の音域にすれば、低年齢層のユーザにのみモールス音を聞こえるようにすることができ、その年齢層におけるこのシステムの利用を促進することができる。
【0117】
(5)第1、第2、第4及び第5実施形態において、送信端末と受信端末とを備えるモールス信号通信システムの例を示したが、これに限定されない。例えば、サーバと同様な機能を有する各制御部、各記憶部を、送信端末に備えれば、送信端末をモールス信号端末として利用することができる。
この場合、第4及び第5施形態のように、このモールス信号端末に音の高さを付与したモールス音情報を作成する機能を付加すれば、テキスト情報を入力して、音の高さを付与したにモールス音情報に変換して、スピーカから出力するといった面白い遊びができる端末を提供することができる。
【0118】
(6)第6実施形態において、送信端末と受信端末とを備えるモールス信号通信システムの例を示したが、これに限定されない。例えば、サーバと同様な機能を有する各制御部、各記憶部を、送信端末に備えれば、送信端末をモールス信号端末として利用することができる。
この場合、テキスト情報をこのモールス信号端末に入力して、モールス信号をモールス信号端末の発光部や振動部から出力するといった面白い遊びができる端末を提供することができる。
【符号の説明】
【0119】
1,201,601,701,801…モールス信号通信システム 10,210,410,810…送信端末 11,211,411…送信端末操作部 20,220,420…送信端末記憶部 30,230,430,830…送信端末制御部 40,240,440,840…受信端末 41,241,441,841…受信端末操作部 50,250,450,850…受信端末記憶部 60,260,460,860…受信端末制御部 100,500,900…サーバ 110,510,910…サーバ記憶部 130,530,930…サーバ変換情報記憶部 150,550,950…サーバ制御部 151,951…サーバモールス制御部 401…手旗通信システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信端末と、前記送信端末との間で通信網を介して情報伝達が可能な受信端末と、前記送信端末及び前記受信端末との間で通信網を介して情報伝達が可能なサーバとを備えたモールス信号通信システムにおいて、
前記送信端末は、テキスト情報を前記送信端末のユーザによって入力されるテキスト入力部を備え、
前記受信端末は、
画像を出力をする受信端末表示部と、
前記サーバに対して、モールス音情報、モールス符号情報、短点及び長点に応じて発光部を発光させて出力をする情報であるモースル発光情報、短点及び長点に応じて振動部を振動させて出力をする情報であるモールス振動情報の少なくも1つを有するモールス信号情報の出力を要求するモールス信号情報出力と、前記テキスト情報の出力を要求するテキスト情報出力とを、前記受信端末のユーザが選択可能な選択部を備え、
前記サーバは、
前記テキスト情報を、モールス信号情報に変換するモールス変換部と、
前記モールス変換部によって変換された前記モールス信号情報と、前記テキスト情報とを記憶するサーバ記憶部と、
前記受信端末の前記選択部の操作に基づいて、前記モールス信号情報出力が選択された場合に、前記サーバ記憶部に記憶された前記モールス信号情報を受信端末に出力をし、前記テキスト情報出力が選択された場合に、前記サーバ記憶部に記憶された前記テキスト情報を前記受信端末表示部に出力をするサーバ制御部とを備えること、
を特徴とするモールス信号通信システム。
【請求項2】
請求項1に記載のモールス信号通信システムにおいて、
前記テキスト入力部は、記号を含むテキスト情報を入力可能であり、
前記モールス変換部は、前記テキスト情報をモールス信号情報に変換するとともに、前記記号をその記号に対応した効果音情報に変換し、
前記サーバ記憶部は、前記モールス信号情報とともに前記効果音情報を記憶し、
前記受信端末の前記選択部の操作に基づいて、前記モールス信号情報出力が選択された場合に、前記サーバ記憶部に記憶された前記モールス信号情報ともに前記効果音情報を受信端末に出力をすること、
を特徴とするモールス信号通信システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のモールス信号通信システムにおいて、
前記選択部は、
前記受信端末表示部に表示され、前記サーバに対して前記モールス信号情報の出力を要求するモールス信号情報出力タグが埋め込まれたモールス信号情報出力表示と、
前記受信端末表示部に表示され、前記サーバに対して前記テキスト情報の出力を要求するテキスト情報出力タグが埋め込められたテキスト情報出力表示とを備え。
前記受信端末のユーザによって前記各出力表示が選択可能であり、
前記サーバ制御部は、前記選択部の選択に応じて、前記各出力表示に埋め込まれた前記各タグに対応した前記各情報出力をすること、
を特徴とするモールス信号通信システム。
【請求項4】
請求項3に記載のモールス信号通信システムにおいて、
前記サーバは、前記送信端末からの要求に応じて、前記モールス信号情報出力表示と、前記テキスト情報出力表示とに関する情報である出力表示情報を前記送信端末に送信し、
前記送信端末は、前記サーバが送信した前記出力表示情報を、さらに前記受信端末に送信し、
前記受信端末は、前記送信端末が送信した前記出力表示情報に基づいて、前記モールス信号情報出力表示と、前記テキスト情報出力表示とを前記受信端末表示部に出力をすること、
を特徴とするモールス信号通信システム。
【請求項5】
請求項3に記載のモールス信号通信システムにおいて、
前記サーバは、前記送信端末からの要求に応じて、前記モールス信号情報出力表示と、前記テキスト情報出力表示とに関する情報である出力表示情報を前記受信端末に送信し、
前記受信端末は、前記サーバが送信した前記出力表示情報に基づいて、前記モールス信号情報出力表示と、前記テキスト情報出力表示とを前記受信端末表示部に出力をすること、
を特徴とするモールス信号通信システム。
【請求項6】
請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のモールス信号通信システムにおいて、
前記サーバは、前記受信端末のユーザに課金する課金部を備え、
前記サーバ制御部は、前記課金部が前記受信端末のユーザに課金したことを条件に、前記サーバ記憶部に記憶された前記テキスト情報を前記受信端末表示部に出力をすること、
を特徴とするモールス信号通信システム。
【請求項7】
請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のモールス信号通信システムにおいて、
前記モールス信号情報は、前記モールス音情報及び前記モールス符号情報を有し、
前記選択部は、前記サーバに対して、前記モールス音情報の出力を要求するモールス音情報出力と、前記モールス符号情報の出力を要求するモールス符号情報出力とを、前記受信端末のユーザが選択可能であり、
前記モールス変換部は、前記テキスト情報を、前記モールス音情報及び前記モールス符号情報に変換し、
前記サーバ記憶部は、前記モールス変換部によって変換された前記モールス音情報及び前記モールス符号情報とを記憶し、
前記サーバ制御部は、前記受信端末の前記選択部の操作に基づいて、前記モールス音情報出力が選択された場合に、前記サーバ記憶部に記憶された前記モールス音情報を前記受信端末の音声出力部に出力をし、前記モールス符号情報出力が選択された場合に、前記サーバ記憶部に記憶された前記モールス符号情報を前記受信端末表示部に出力をすること、
を特徴とするモールス信号通信システム。
【請求項8】
請求項7に記載のモールス信号通信システムにおいて、
前記モールス変換部は、前記テキスト情報を構成する各テキストに対応したモールス音に音の高さを付与し、
前記サーバ記憶部は、前記モールス変換部によって音の高さを付与された前記各モールス音から構成される前記モールス音情報を記憶すること、
を特徴とするモールス信号通信システム。
【請求項9】
請求項8に記載のモールス信号通信システムにおいて、
前記送信端末は、
モールス符号を、そのモールス符号に対応するモールス音の高さを報知可能な形態で表示する送信端末表示部と、
ユーザの操作に応じて、前記送信端末表示部に表示された前記各モールス符号に対応する前記モールス音の高さを変更する音高操作部と、
前記モールス変換部に変換された前記モールス符号情報を構成する前記各モールス符号を前記送信端末表示部に表示し、前記音高操作部の操作に応じて、前記各モールス音の高さを変更する送信端末制御部とを備え、
前記モールス変換部は、前記各テキストに対応した各モールス音に、前記送信端末制御部によって変更された音の高さを付与すること、
を特徴とするモールス信号通信システム。
【請求項10】
請求項8に記載のモールス信号通信システムにおいて、
前記サーバは、前記各テキストと前記各テキストに対応するモールス音の高さとを関連付けて記憶する音高記憶部を備え、
前記モールス変換部は、前記音高記憶部を参照して、前記テキスト情報を構成する各テキストに関連付けられた前記モールス音の高さを付与すること、
を特徴とするモールス信号通信システム。
【請求項11】
請求項8に記載のモールス信号通信システムにおいて、
前記モールス変換部は、前記テキスト情報を構成する前記各テキストに、前記各モールス音の高さを不規則に付与すること、
を特徴とするモールス信号通信システム。
【請求項12】
請求項7に記載のモールス信号通信システムにおいて、
前記サーバは、前記受信端末のユーザに課金する課金部を備え、
前記サーバ制御部は、前記課金部が前記受信端末のユーザに課金したことを条件として、前記サーバ記憶部に記憶された前記モールス符号情報を前記受信端末表示部に出力をすること、
を特徴とするモールス信号通信システム。
【請求項13】
送信端末と、前記送信端末との間で通信網を介して情報伝達が可能な受信端末との間で通信網を介して情報伝達が可能なモールス信号通信サーバにおいて、
前記送信端末に設けられたテキスト入力部から前記送信端末のユーザによって入力されたテキスト情報を、モールス音情報及びモールス符号情報の少なくも1つを有するモールス信号情報に変換するモールス変換部と、
前記モールス変換部によって変換された前記モールス信号情報と、前記テキスト情報とを記憶するサーバ記憶部と、
前記受信端末に設けられた受信端末表示部に出力されたモールス信号情報出力表示が、前記受信端末に設けられた選択部の前記受信端末のユーザによる操作によって選択された場合に、前記サーバ記憶部に記憶された前記モールス信号情報を前記受信端末に出力をし、受信端末表示部に出力されたテキスト情報出力表示が、前記受信端末の前記選択部のユーザによる操作によって選択された場合に、前記サーバ記憶部に記憶された前記テキスト情報を前記受信端末表示部に出力をするサーバ制御部とを備えること、
を特徴とするモールス信号通信サーバ。
【請求項14】
送信端末と、前記送信端末との間で通信網を介して情報伝達が可能な受信端末とを備えたモールス信号通信システムにおいて、
前記送信端末又は前記受信端末に設けられ、テキスト情報を、モールス音情報及びモールス符号情報の少なくも1つを有するモールス信号情報に変換するモールス変換部を備え、
前記送信端末は、
前記モールス変換部によって変換されるテキスト情報を、前記送信端末のユーザによって入力されるテキスト入力部と、
モールス信号情報出力表示と、テキスト情報出力表示とに関する情報である出力表示情報を、前記受信端末に送信する送信端末通信部とを備え、
前記受信端末は、
前記送信端末が送信した前記出力表示情報に基づいて、前記モールス信号情報出力表示と、前記テキスト情報出力表示とを出力をする受信端末表示部と、
前記受信端末表示部に出力された前記モールス信号情報出力表示と、前記テキスト情報出力表示とを、前記受信端末のユーザが選択可能な選択部と、
前記モールス信号情報出力表示が選択された場合に、前記モールス変換部によって変換された前記モールス信号情報を出力をし、前記テキスト情報を前記受信端末表示部に出力をするように制御する受信端末制御部とを備えること、
を特徴とするモールス信号通信システム。
【請求項15】
請求項14に記載のモールス信号通信システムにおいて、
前記モールス変換部は、前記送信端末に設けられ、
前記送信端末通信部は、前記モールス変換部によって前記テキスト情報から変換された前記モールス信号情報と、前記テキスト情報とを前記受信端末に送信し、
前記受信端末制御部は、前記受信端末に送信された前記モールス信号情報と、前記テキスト情報とを、前記選択部の操作に応じて前記各情報出力をすること、
を特徴とするモールス信号通信システム。
【請求項16】
請求項14に記載のモールス信号通信システムにおいて、
前記送信端末通信部は、前記テキスト情報を前記受信端末に送信し、
前記モールス変換部は、前記受信端末に設けられており、前記送信端末から送信された前記テキスト情報を、前記モールス信号情報に変換すること、
を特徴とするモールス信号通信システム。
【請求項17】
テキスト情報をユーザによって入力されるテキスト入力部と、
前記テキスト入力部に入力された前記テキスト情報を、前記テキスト情報を構成する各テキストに対応する各モールス音に音の高さを付与してモールス音情報に変換するモールス変換部と、
前記モールス変換部によって音の高さを付与された前記各モールス音から構成される前記モールス音情報を記憶するモールス音記憶部と、
を備えるモールス信号端末。
【請求項18】
請求項17に記載のモールス信号端末において、
モールス符号を、そのモールス符号に対応するモールス音の高さを報知可能な形態で表示する端末表示部と、
ユーザの操作に応じて、前記端末表示部に表示された前記各モールス符号に対応する前記モールス音の高さを変更する音高操作部と、
前記モールス変換部に変換された前記モールス符号情報を構成する前記各モールス符号を前記端末表示部に表示し、前記音高操作部の操作に応じて、前記各モールス音の高さを変更する端末制御部とを備え、
前記モールス変換部は、前記各テキストに対応した各モールス音に、前記端末制御部によって変更された音の高さを付与すること、
を特徴とするモールス信号端末。
【請求項19】
請求項17に記載のモールス信号端末において、
前記各テキストと前記各テキストに対応するモールス音の高さとを関連付けて記憶する音高記憶部を備え、
前記モールス変換部は、前記音高記憶部を参照して、前記テキスト情報を構成する各テキストに関連付けられた前記モールス音の高さを付与すること、
を特徴とするモールス信号端末。
【請求項20】
請求項17に記載のモールス信号端末において、
前記モールス変換部は、前記テキスト情報を構成する前記各テキストに、前記各モールス音の高さを不規則に付与すること、
を特徴とするモールス信号端末。
【請求項21】
請求項17から請求項20までのいずれか1項に記載のモールス信号端末において、
前記モールス音記憶部の前記モールス音情報を出力をする音声出力部を備えること、
を特徴とするモールス信号端末。
【請求項22】
送信端末と、前記送信端末との間で通信網を介して情報伝達が可能な受信端末と、前記送信端末及び前記受信端末との間で通信網を介して情報伝達が可能なサーバとを備えた手旗信号通信システムにおいて、
前記送信端末は、テキスト情報を前記送信端末のユーザによって入力されるテキスト入力部を備え、
前記受信端末は、
画像を出力をする受信端末表示部と、
前記サーバに対して、手旗信号画像情報の出力を要求する手旗信号画像情報出力と、前記テキスト情報の出力を要求するテキスト情報出力とを、前記受信端末のユーザが選択可能な選択部を備え、
前記サーバは、
前記テキスト情報を、手旗信号画像情報に変換する手旗信号変換部と、
前記手旗信号変換部によって変換された前記手旗信号画像情報と、前記テキスト情報とを記憶するサーバ記憶部と、
前記受信端末の前記選択部の操作に基づいて、前記手旗信号画像情報出力が選択された場合に、前記サーバ記憶部に記憶された前記手旗信号画像情報を出力をし、前記テキスト情報出力が選択された場合に、前記サーバ記憶部に記憶された前記テキスト情報を前記受信端末表示部に出力をするサーバ制御部とを備えること、
を特徴とする手旗信号通信システム。
【請求項23】
送信端末と、前記送信端末との間で通信網を介して情報伝達が可能な受信端末と、前記送信端末及び前記受信端末との間で通信網を介して情報伝達が可能なサーバとを備えたモールス信号通信システムにおいて、
前記サーバは、テキスト情報を、短点及び長点に応じて発光部を発光させて出力をするモースル発光情報と、短点及び長点に応じて振動部を振動させて出力をする情報であるモールス振動情報との少なくも1つを有するモールス信号情報に変換するモールス変換部を備え、
前記送信端末は、
発光部及び振動部の少なくとも1つと、
テキスト情報を前記送信端末のユーザによって入力されるテキスト入力部と、
前記テキスト入力部に入力したテキスト情報を前記サーバに送信し、前記モールス変換部がそのテキスト情報から変換したモールス信号情報を受信する通信部と、
前記通信部が受信したモールス信号情報と、前記受信端末からの受信を識別する受信識別情報とを関連付けて記憶する受信識別情報記憶部と、
前記受信端末からの受信があった場合に、前記受信識別情報記憶部を参照して、前記受信識別情報に関連付けられた前記モールス信号情報を読み出し、前記発光部及び前記振動部の少なくとも1つから出力する受信時出力制御部とを備えること、
を特徴とするモールス信号通信システム。
【請求項24】
テキスト情報をユーザによって入力されるテキスト入力部と、
発光部及び振動部の少なくとも1つと、
前記テキスト入力部に入力されたテキスト情報を、短点及び長点に応じて発光部を発光させて出力をするモースル発光情報と、短点及び長点に応じて振動部を振動させて出力をする情報であるモールス振動情報との少なくも1つを有するモールス信号情報に変換するモールス変換部と、
前記モールス変換部に変換されたモールス信号情報を、前記発光部及び前記振動部の少なくとも1つから出力する出力制御部とを備えること、
を特徴とするモールス信号通信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2011−4192(P2011−4192A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−145831(P2009−145831)
【出願日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【出願人】(310009993)株式会社タイトー (207)
【Fターム(参考)】