説明

モールド内塗装統合システムの加工方法

【課題】加工の待ち時間を減少でき、全体の加工時間を短縮でき、生産コストを低減できるモールド内塗装統合システムの加工方法を提供する。
【解決手段】射出成形機10を利用し、射出成形機10は、回転可能工作プラットフォーム11と、少なくとも一つのオスモールド20と、少なくとも二つのメスモールド30、50、80と、を有し、回転可能工作プラットフォーム11には、均等に分けられる加工セクション111、112、113、114が複数設けられ、その加工のステップは、固体ワーク40を射出成形するステップと、回転可能工作プラットフォーム11を回転するステップと、表面に色を塗るステップと、回転可能工作プラットフォームを回転するステップと、UV仕上げ塗りペイントを注入するステップと、硬化ランプによってUV仕上げ塗りペイントを照射するステップと、型抜くステップと、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、射出成形によって成形される製品を型抜く前に、塗装や印刷などの加工を完成できるモールド内塗装統合システムの加工方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
工業製品や電子製品などのケースは、射出成形によって作製することが一般的である。射出成形の作製方法によれば、製品を大量生産することができ、設計を多様に変化できる長所がある。ケースの見栄えを良くするために、下塗り、パッド印刷、レーザ彫刻や他の表面模様成形技術によって、射出成形されたケースに模様、マークや文字などを付けて、前記ケースの表面に透明な仕上げ塗りを施すことが必要である。
下塗りと仕上げ塗りの加工技術は極めて多いが、液体スプレーやパウダー静電塗装がよく利用され、なお、ペイントの乾燥方法は、自然風乾燥、熱風乾燥及びUV乾燥などがある。上記の各種類の加工方法は、射出成形によってケースを成形した後、前記ケースを型抜いて工作プラットフォームに置いて、前記ケースの表面を下塗りし、パッド印刷し、又はレーザ彫刻をすることである。このような加工方法によれば、加工の待ち時間がかなり掛かり、全体の加工時間が長く延び、生産コストが増加する問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の主な目的は、射出成形によって成形される製品を型抜く前に、塗装や印刷などの加工を完成でき、これにより、加工の待ち時間を減少でき、全体の加工時間を短縮でき、生産コストを低減できるモールド内塗装統合システムの加工方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明のモールド内塗装統合システムの加工方法によると、射出成形機を利用し、射出成形機は、回転可能工作プラットフォームと、少なくとも一つのオスモールドと、少なくとも二つのメスモールドと、を有し、回転可能工作プラットフォームには、均等に分けられる加工セクションが複数設けられ、各加工セクションは、回転可能工作プラットフォームの回転により順次に加工され、その加工のステップは、
第1加工セクションには、オスモールドと、オスモールドと型合せ可能な成形メスモールドと、が設けられ、オスモールドと成形メスモールドの間にキャビティが設けられ、オスモールドと成形メスモールドを型合せて構成されるキャビティに、ランナーを経由する樹脂を注入して、固体ワークを成形でき、固体ワークを成形した後、成形メスモールドをオスモールドから後退する、製品を射出成形するステップと、
回転可能工作プラットフォームを回転することにより、オスモールドと固体ワークとが第1加工セクションから第2加工セクションに移動する、回転可能工作プラットフォームを回転するステップと、
第2加工セクションにあるオスモールドには、オスモールドと型合せ可能な下塗りメスモールドが設けられ、下塗りメスモールドは、光線を透過可能な材料で作製されたものであり、キャビティと、固体ワークの表面に位置するUVペイントキャビティと、UVペイントキャビティと連通し、且つオスモールド又は下塗りメスモールドに設けられるペイント通路と、を有し、オスモールドと下塗りメスモールドを型合せたと、ペイント通路を経由してUVペイントキャビティにUV下塗りペイントを注入してUV下塗りペイント層を形成する、UV下塗りペイントを注入するステップと、
下塗りメスモールドにUV硬化ランプが少なくとも一つ設けられ、UV硬化ランプからの光線が下塗りメスモールドを透過してUV下塗りペイント層を照射して乾燥し、UV下塗りペイント層を乾燥した後、下塗りメスモールドを後退する、硬化ランプによってUV下塗りペイントを照射するステップと、
回転可能工作プラットフォームを回転することにより、オスモールドと、UV下塗りペイント層を有する固体ワークとが第2加工セクションから第3加工セクションに移動する、回転可能工作プラットフォームを回転するステップと、
射出成形機の回転可能工作プラットフォームの第3加工セクションで、他の色層の加工を施し、UV下塗りペイント層又は固体ワークに他の顔色を付ける、表面に色を塗るステップと、
回転可能工作プラットフォームを回転することにより、オスモールドと、UV下塗りペイント層及び他の色層を有する固体ワークとが第3加工セクションから第4加工セクションに移動する、回転可能工作プラットフォームを回転するステップと、
第4加工セクションにあるオスモールドには、オスモールドと型合せ可能な仕上げ塗りメスモールドが設けられ、仕上げ塗りメスモールドは、光線を透過可能な材料で作製されたものであり、キャビティと、固体ワーク、UV下塗りペイント層及び他の色層の表面に位置するUVペイントキャビティと、UVペイントキャビティと連通し、且つオスモールド又は仕上げ塗りメスモールドに設けられるペイント通路と、を有し、オスモールドと仕上げ塗りメスモールドを型合せたと、ペイント通路を経由してUVペイントキャビティにUV仕上げ塗りペイントを注入してUV仕上げ塗りペイント層を形成する、UV仕上げ塗りペイントを注入するステップと、
仕上げ塗りメスモールドにUV硬化ランプが少なくとも一つ設けられ、UV硬化ランプからの光線が仕上げ塗りメスモールドを透過してUV仕上げ塗りペイント層を照射して乾燥し、UV仕上げ塗りペイント層を乾燥した後、仕上げ塗りメスモールドを後退する、硬化ランプによってUV仕上げ塗りペイントを照射するステップと、
UV下塗りペイント層と他の色層とUV仕上げ塗りペイント層とを塗装した固体ワークをオスモールドから型抜くステップと、
を含むことを特徴とする。
【0005】
本発明のモールド内塗装統合システムの加工方法によると、表面に他の色層を付ける技術は、射出成形機の回転可能工作プラットフォーム上で、パッド印刷、スクリーン印刷、スプレー印刷及び乾燥、UVペイント注入及びUV硬化ランプ照射、又はレーザ彫刻を施すことであることを特徴とする。
【0006】
本発明のモールド内塗装統合システムの加工方法によると、射出成形機を利用し、射出成形機は、回転可能工作プラットフォームと、少なくとも一つのオスモールドと、少なくとも二つのメスモールドと、を有し、回転可能工作プラットフォームには、均等に分けられる加工セクションが複数設けられ、各加工セクションは、回転可能工作プラットフォームの回転により順次に加工され、その加工のステップは、
第1加工セクションには、オスモールドと、オスモールドと型合せ可能な成形メスモールドと、が設けられ、オスモールドと成形メスモールドの間にキャビティが設けられ、オスモールドと成形メスモールドを型合せて構成されるキャビティに、ランナーを経由する樹脂を注入して、固体ワークを成形でき、固体ワークを成形した後、成形メスモールドをオスモールドから後退する、製品を射出成形するステップと、
回転可能工作プラットフォームを回転することにより、オスモールドと固体ワークとが第1加工セクションから第2加工セクションに移動する、回転可能工作プラットフォームを回転するステップと、
射出成形機の回転可能工作プラットフォームの第2加工セクションで、他の色層の加工を施し、固体ワークに他の顔色を付ける、表面に色を塗るステップと、
回転可能工作プラットフォームを回転することにより、オスモールドと、他の色層を有する固体ワークとが第2加工セクションから第3加工セクションに移動する、回転可能工作プラットフォームを回転するステップと、
第3加工セクションにあるオスモールドには、オスモールドと型合せ可能な仕上げ塗りメスモールドが設けられ、仕上げ塗りメスモールドは、光線を透過可能な材料で作製されたものであり、キャビティと、固体ワーク及び他の色層の表面に位置するUVペイントキャビティと、UVペイントキャビティと連通し、且つオスモールド又は仕上げ塗りメスモールドに設けられるペイント通路と、を有し、オスモールドと仕上げ塗りメスモールドを型合せたと、ペイント通路を経由してUVペイントキャビティにUV仕上げ塗りペイントを注入してUV仕上げ塗りペイント層を形成する、UV仕上げ塗りペイントを注入するステップと、
仕上げ塗りメスモールドにUV硬化ランプが少なくとも一つ設けられ、UV硬化ランプからの光線が仕上げ塗りメスモールドを透過してUV仕上げ塗りペイント層を照射して乾燥し、UV仕上げ塗りペイント層を乾燥した後、仕上げ塗りメスモールドを後退する、硬化ランプによってUV仕上げ塗りペイントを照射するステップと、
他の色層とUV仕上げ塗りペイント層とを塗装した固体ワークをオスモールドから型抜くステップと、
を含むことを特徴とする。
【0007】
本発明のモールド内塗装統合システムの加工方法によると、表面に他の色層を付ける技術は、射出成形機の回転可能工作プラットフォーム上で、パッド印刷、スクリーン印刷、スプレー印刷及び乾燥、UVペイント注入及びUV硬化ランプ照射、又はレーザ彫刻を施すことであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明のモールド内塗装統合システムの加工方法によれば、射出成形によって成形される製品を型抜く前に、塗装や印刷などの加工を完成でき、これにより、加工の待ち時間を減少でき、全体の加工時間を短縮でき、生産コストを低減できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の射出成形機を示す斜視図である。
【図2】本発明の統合システムの動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の製品を射出成形している状態を示す模式図である。
【図4】本発明のUV下塗りペイントを注入している状態を示す模式図である。
【図5】本発明の硬化ランプによってUV下塗りペイントを照射している状態を示す模式図である。
【図6】本発明の表面に色を塗る技術であるパッド印刷を示す模式図である。
【図7】本発明の表面に色を塗る技術であるレーザ彫刻を示す模式図である。
【図8】本発明のUV仕上げ塗りペイントを注入している状態を示す模式図である。
【図9】本発明の硬化ランプによってUV仕上げ塗りペイントを照射している状態を示す模式図である。
【図10】本発明の方法によって完成した固定ワークを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【実施例】
【0011】
まず、図1を参照する。本発明のモールド内塗装統合システムの加工方法は、射出成形機10を利用し、射出成形機10は、回転可能工作プラットフォーム11と、少なくとも一つのオスモールド20と、少なくとも二つのメスモールド30、50、80と、を有する。
回転可能工作プラットフォーム11には、均等に分けられる加工セクション111、112、113、114が複数設けられる。各加工セクション111、112、113、114は、回転可能工作プラットフォーム11の回転により順次に加工される。
本発明のモールド内塗装統合システムの加工方法は、製品を射出成形するステップ(ステップA)と、回転可能工作プラットフォームを回転するステップ(ステップB)と、UV下塗りペイントを注入するステップ(ステップC)と、硬化ランプによってUV下塗りペイントを照射するステップ(ステップD)と、回転可能工作プラットフォームを回転するステップ(ステップE)と、表面に色を塗るステップ(ステップF)と、回転可能工作プラットフォームを回転するステップ(ステップG)と、UV仕上げ塗りペイントを注入するステップ(ステップH)と、硬化ランプによってUV仕上げ塗りペイントを照射するステップ(ステップI)と、型抜くステップ(ステップJ)と、を含む。
【0012】
製品を射出成形するステップ(ステップA)は、図3に示すように、第1加工セクション111には、オスモールド20と、オスモールド20と型合せ可能な成形メスモールド30と、が設けられ、オスモールド20と成形メスモールド30の間にキャビティ21、31が設けられ、オスモールド20と成形メスモールド30を型合せて構成されるキャビティ21、31に、ランナー22を経由する樹脂を注入して、固体ワーク40を成形でき、固体ワーク40を成形した後、成形メスモールド30をオスモールド20から後退する。
【0013】
回転可能工作プラットフォームを回転するステップ(ステップB)は、回転可能工作プラットフォーム11を回転することにより、オスモールド20と固体ワーク40とが第1加工セクション111から第2加工セクション112に移動する。
【0014】
UV下塗りペイントを注入するステップ(ステップC)は、図4に示すように、第2加工セクション112にあるオスモールド20には、オスモールド20と型合せ可能な下塗りメスモールド50が設けられ、下塗りメスモールド50は、光線を透過可能な材料で作製されたものであり、キャビティ51と、固体ワーク40の表面に位置するUVペイントキャビティ52と、UVペイントキャビティ52と連通し、且つオスモールド20又は下塗りメスモールド50に設けられるペイント通路53と、を有し、オスモールド20と下塗りメスモールド50を型合せたと、ペイント通路53を経由してUVペイントキャビティ52にUV下塗りペイントを注入してUV下塗りペイント層60を形成する。
【0015】
硬化ランプによってUV下塗りペイントを照射するステップ(ステップD)は、下塗りメスモールド50にUV硬化ランプ500(紫外線又は赤外線を利用)が少なくとも一つ設けられ、UV硬化ランプ500からの光線が下塗りメスモールド50を透過してUV下塗りペイント層60を照射して乾燥し、UV下塗りペイント層60を乾燥した後、下塗りメスモールド50を後退する。
【0016】
回転可能工作プラットフォームを回転するステップ(ステップE)は、回転可能工作プラットフォーム11を回転することにより、オスモールド20と、UV下塗りペイント層60を有する固体ワーク40とが第2加工セクション112から第3加工セクション113に移動する。
【0017】
表面に色を塗るステップ(ステップF)は、射出成形機10の回転可能工作プラットフォーム11の第3加工セクション113で、パッド印刷F1、図6に示すスクリーン印刷F2、スプレー印刷F3及び乾燥F4、UVペイント注入F5及びUV硬化ランプ照射F6、又は図7に示すレーザ彫刻F7を施す。これにより、固体ワーク40のUV下塗りペイント層60に他の色層を形成することができる。
【0018】
回転可能工作プラットフォームを回転するステップ(ステップG)は、回転可能工作プラットフォーム11を回転することにより、オスモールド20と、UV下塗りペイント層60及び他の色層70を有する固体ワーク40とが第3加工セクション113から第4加工セクション114に移動する。
【0019】
UV仕上げ塗りペイントを注入するステップ(ステップH)は、図8に示すように、第4加工セクション114にあるオスモールド20には、オスモールド20と型合せ可能な仕上げ塗りメスモールド80が設けられ、仕上げ塗りメスモールド80は、光線を透過可能な材料で作製されたものであり、キャビティ81と、固体ワーク40、UV下塗りペイント層60及び他の色層70の表面に位置するUVペイントキャビティ82と、UVペイントキャビティ82と連通し、且つオスモールド20又は仕上げ塗りメスモールド80に設けられるペイント通路83と、を有する。オスモールド20と仕上げ塗りメスモールド80を型合せたと、ペイント通路83を経由してUVペイントキャビティ82にUV仕上げ塗りペイントを注入してUV仕上げ塗りペイント層90を形成する。
【0020】
硬化ランプによってUV仕上げ塗りペイントを照射するステップ(ステップI)は、図9に示すように、仕上げ塗りメスモールド80にUV硬化ランプ800(紫外線又は赤外線を利用)が少なくとも一つ設けられ、UV硬化ランプ800からの光線が仕上げ塗りメスモールド80を透過してUV仕上げ塗りペイント層90を照射して乾燥する。UV仕上げ塗りペイント層90を乾燥した後、仕上げ塗りメスモールド80を後退する。
【0021】
型抜くステップ(ステップJ)は、図10に示すように、UV下塗りペイント層60と他の色層70とUV仕上げ塗りペイント層90とを塗装した固体ワーク40をオスモールド40から型抜く。
【0022】
表面に色を塗るステップ(ステップF)において、パッド印刷F1、図6に示すスクリーン印刷F2、スプレー印刷F3及び乾燥F4、UVペイント注入F5及びUV硬化ランプ照射F6、又は図7に示すレーザ彫刻F7は、独立又は混合に施すことができる。表面に色を塗るステップ(ステップF)に上記の手段を混合に施す場合には、回転可能工作プラットフォーム11での加工セクションの数量を増加するだけで達成できる。
パッド印刷F1を利用する場合には、回転可能工作プラットフォーム11の上で、熱転写機(図示せず)が設けられる。前記熱転写機により熱転写紙にある模様などを固体ワーク40に熱転写することができる。スクリーン印刷F2を利用する場合には、回転可能工作プラットフォーム11の上で、スクリーン印刷機(図示せず)が設けられる。前記スクリーン印刷機により、模様などを固体ワーク40に印刷することができる。スプレー印刷F3を利用する場合には、回転可能工作プラットフォーム11の上で、ノズル(図示せず)が設けられる。前記ノズルにより、模様などを固体ワーク40に印刷することができる。UVペイント注入F5を利用する場合には、UV硬化ランプ照射F6と、別のメスモールドと、前記メスモールドに設けられるキャビティ51及びUVペイントキャビティ(図8及び図9を参照)とが必要である。
前記メスモールドは透光性を有するため、UV硬化ランプからの光線は前記メスモールドを透過できる。レーザ彫刻F7には、回転可能工作プラットフォーム11の上で、レーザヘッド(図示せず)が設けられる。前記レーザヘッドにより、模様などを固体ワーク40に印刷することができる。
【産業上の利用可能性】
【0023】
本発明は、モールド内塗装統合システムに適用することができる。
【符号の説明】
【0024】
10:射出成形機
11:回転可能工作プラットフォーム
20:オスモールド
21:キャビティ
22:ランナー
30:成形メスモールド
31:キャビティ
40:固体ワーク
50:下塗りメスモールド
51:キャビティ
52:UVペイントキャビティ
53:ペイント通路
60:UV下塗りペイント層
70:他の色層
80:仕上げ塗りメスモールド
81:キャビティ
82:UVペイントキャビティ
83:ペイント通路
90:UV仕上げ塗りペイント層
111:第1加工セクション
112:第2加工セクション
113:第3加工セクション
114:第4加工セクション
500:UV硬化ランプ
800:UV硬化ランプ
A:製品を射出成形する
B:回転可能工作プラットフォームを回転する
C:UV下塗りペイントを注入する
D:硬化ランプによってUV下塗りペイントを照射する
F:表面に色を塗る
F1:パッド印刷
F2:スクリーン印刷
F3:スプレー印刷
F4:乾燥
F5:UVペイントを注入する
F6:UV硬化ランプによって照射する
F7:レーザ彫刻
G:回転可能工作プラットフォームを回転する
H:UV仕上げ塗りペイントを注入する
I:硬化ランプによってUV仕上げ塗りペイントを照射する
J:型抜き

【特許請求の範囲】
【請求項1】
射出成形機を利用し、前記射出成形機は、回転可能工作プラットフォームと、少なくとも一つのオスモールドと、少なくとも二つのメスモールドと、を有し、前記回転可能工作プラットフォームには、均等に分けられる加工セクションが複数設けられ、前記各加工セクションは、前記回転可能工作プラットフォームの回転により順次に加工され、その加工のステップは、
前記第1加工セクションには、オスモールドと、前記オスモールドと型合せ可能な成形メスモールドと、が設けられ、前記オスモールドと前記成形メスモールドの間にキャビティが設けられ、前記オスモールドと前記成形メスモールドを型合せて構成されるキャビティに、ランナーを経由する樹脂を注入して、固体ワークを成形でき、前記固体ワークを成形した後、前記成形メスモールドを前記オスモールドから後退する、製品を射出成形するステップと、
前記回転可能工作プラットフォームを回転することにより、前記オスモールドと前記固体ワークとが前記第1加工セクションから第2加工セクションに移動する、回転可能工作プラットフォームを回転するステップと、
前記第2加工セクションにある前記オスモールドには、前記オスモールドと型合せ可能な下塗りメスモールドが設けられ、前記下塗りメスモールドは、光線を透過可能な材料で作製されたものであり、キャビティと、前記固体ワークの表面に位置するUVペイントキャビティと、前記UVペイントキャビティと連通し、且つ前記オスモールド又は前記下塗りメスモールドに設けられるペイント通路と、を有し、前記オスモールドと前記下塗りメスモールドを型合せたと、前記ペイント通路を経由して前記UVペイントキャビティにUV下塗りペイントを注入してUV下塗りペイント層を形成する、UV下塗りペイントを注入するステップと、
前記下塗りメスモールドにUV硬化ランプが少なくとも一つ設けられ、前記UV硬化ランプからの光線が前記下塗りメスモールドを透過して前記UV下塗りペイント層を照射して乾燥し、前記UV下塗りペイント層を乾燥した後、前記下塗りメスモールドを後退する、硬化ランプによってUV下塗りペイントを照射するステップと、
前記回転可能工作プラットフォームを回転することにより、前記オスモールドと、前記UV下塗りペイント層を有する前記固体ワークとが前記第2加工セクションから第3加工セクションに移動する、回転可能工作プラットフォームを回転するステップと、
前記射出成形機の前記回転可能工作プラットフォームの前記第3加工セクションで、他の色層の加工を施し、前記UV下塗りペイント層又は前記固体ワークに他の顔色を付ける、表面に色を塗るステップと、
前記回転可能工作プラットフォームを回転することにより、前記オスモールドと、前記UV下塗りペイント層及び他の色層を有する前記固体ワークとが前記第3加工セクションから第4加工セクションに移動する、回転可能工作プラットフォームを回転するステップと、
前記第4加工セクションにある前記オスモールドには、前記オスモールドと型合せ可能な仕上げ塗りメスモールドが設けられ、前記仕上げ塗りメスモールドは、光線を透過可能な材料で作製されたものであり、キャビティと、前記固体ワーク、前記UV下塗りペイント層及び前記他の色層の表面に位置するUVペイントキャビティと、前記UVペイントキャビティと連通し、且つ前記オスモールド又は前記仕上げ塗りメスモールドに設けられるペイント通路と、を有し、前記オスモールドと前記仕上げ塗りメスモールドを型合せたと、前記ペイント通路を経由して前記UVペイントキャビティにUV仕上げ塗りペイントを注入してUV仕上げ塗りペイント層を形成する、UV仕上げ塗りペイントを注入するステップと、
前記仕上げ塗りメスモールドにUV硬化ランプが少なくとも一つ設けられ、前記UV硬化ランプからの光線が前記仕上げ塗りメスモールドを透過して前記UV仕上げ塗りペイント層を照射して乾燥し、前記UV仕上げ塗りペイント層を乾燥した後、前記仕上げ塗りメスモールドを後退する、硬化ランプによってUV仕上げ塗りペイントを照射するステップと、
前記UV下塗りペイント層と前記他の色層と前記UV仕上げ塗りペイント層とを塗装した前記固体ワークを前記オスモールドから型抜くステップと、
を含むことを特徴とするモールド内塗装統合システムの加工方法。
【請求項2】
前記射出成形機は、立型射出成形機、又は横型射出成形機であることを特徴とする、請求項1に記載のモールド内塗装統合システムの加工方法。
【請求項3】
前記UV硬化ランプは、紫外線又は赤外線によってUV下塗りペイント層とUV仕上げ塗りペイント層とを硬化することを特徴とする、請求項1に記載のモールド内塗装統合システムの加工方法。
【請求項4】
前記UV仕上げ塗りペイント層は透明であることを特徴とする、請求項1に記載のモールド内塗装統合システムの加工方法。
【請求項5】
表面に他の色層を付ける技術は、前記射出成形機の前記回転可能工作プラットフォーム上で、パッド印刷、スクリーン印刷、スプレー印刷及び乾燥、UVペイント注入及びUV硬化ランプ照射、又はレーザ彫刻を施すことであることを特徴とする、請求項1に記載のモールド内塗装統合システムの加工方法。
【請求項6】
射出成形機を利用し、前記射出成形機は、回転可能工作プラットフォームと、少なくとも一つのオスモールドと、少なくとも二つのメスモールドと、を有し、前記回転可能工作プラットフォームには、均等に分けられる加工セクションが複数設けられ、前記各加工セクションは、前記回転可能工作プラットフォームの回転により順次に加工され、その加工のステップは、
前記第1加工セクションには、オスモールドと、前記オスモールドと型合せ可能な成形メスモールドと、が設けられ、前記オスモールドと前記成形メスモールドの間にキャビティが設けられ、前記オスモールドと前記成形メスモールドを型合せて構成されるキャビティに、ランナーを経由する樹脂を注入して、固体ワークを成形でき、前記固体ワークを成形した後、前記成形メスモールドを前記オスモールドから後退する、製品を射出成形するステップと、
前記回転可能工作プラットフォームを回転することにより、前記オスモールドと前記固体ワークとが前記第1加工セクションから第2加工セクションに移動する、回転可能工作プラットフォームを回転するステップと、
前記射出成形機の前記回転可能工作プラットフォームの前記第2加工セクションで、他の色層の加工を施し、前記固体ワークに他の顔色を付ける、表面に色を塗るステップと、
前記回転可能工作プラットフォームを回転することにより、前記オスモールドと、前記他の色層を有する前記固体ワークとが前記第2加工セクションから第3加工セクションに移動する、回転可能工作プラットフォームを回転するステップと、
前記第3加工セクションにある前記オスモールドには、前記オスモールドと型合せ可能な仕上げ塗りメスモールドが設けられ、前記仕上げ塗りメスモールドは、光線を透過可能な材料で作製されたものであり、キャビティと、前記固体ワーク及び前記他の色層の表面に位置するUVペイントキャビティと、前記UVペイントキャビティと連通し、且つ前記オスモールド又は前記仕上げ塗りメスモールドに設けられるペイント通路と、を有し、前記オスモールドと前記仕上げ塗りメスモールドを型合せたと、前記ペイント通路を経由して前記UVペイントキャビティにUV仕上げ塗りペイントを注入してUV仕上げ塗りペイント層を形成する、UV仕上げ塗りペイントを注入するステップと、
前記仕上げ塗りメスモールドにUV硬化ランプが少なくとも一つ設けられ、前記UV硬化ランプからの光線が前記仕上げ塗りメスモールドを透過して前記UV仕上げ塗りペイント層を照射して乾燥し、前記UV仕上げ塗りペイント層を乾燥した後、前記仕上げ塗りメスモールドを後退する、硬化ランプによってUV仕上げ塗りペイントを照射するステップと、
前記他の色層と前記UV仕上げ塗りペイント層とを塗装した前記固体ワークを前記オスモールドから型抜くステップと、
を含むことを特徴とするモールド内塗装統合システムの加工方法。
【請求項7】
前記射出成形機は、立型射出成形機、又は横型射出成形機であることを特徴とする、請求項6に記載のモールド内塗装統合システムの加工方法。
【請求項8】
前記UV硬化ランプは、紫外線又は赤外線によってUV下塗りペイント層とUV仕上げ塗りペイント層とを硬化することを特徴とする、請求項6に記載のモールド内塗装統合システムの加工方法。
【請求項9】
前記UV仕上げ塗りペイント層は透明であることを特徴とする、請求項6に記載のモールド内塗装統合システムの加工方法。
【請求項10】
表面に他の色層を付ける技術は、前記射出成形機の前記回転可能工作プラットフォーム上で、パッド印刷、スクリーン印刷、スプレー印刷及び乾燥、UVペイント注入及びUV硬化ランプ照射、又はレーザ彫刻を施すことであることを特徴とする、請求項6に記載のモールド内塗装統合システムの加工方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2012−518562(P2012−518562A)
【公表日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−551402(P2011−551402)
【出願日】平成22年3月26日(2010.3.26)
【国際出願番号】PCT/CN2010/071353
【国際公開番号】WO2010/108455
【国際公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【出願人】(508085198)
【Fターム(参考)】