ユビキチンに対する新規活性化および転移カスケード
新規ユビキチン活性化酵素Uba6を提供する。Uba6経路を介してユビキチンを阻害するための組成物および方法を提供する。ユビキチン化の新規阻害剤を同定する方法も提供する。新規RNAi分子も提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
Uba6活性を阻害する方法であって、Uba6を、ユビキチン−アデニル酸中間体の形成を阻害する化合物と接触させることを含む方法。
【請求項2】
前記化合物が、Uba6のアデニル化ドメインと結合する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
インビトロまたはインビボで行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
組織培養細胞内で行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
Uba6活性を阻害する方法であって、Uba6を、Uba6のチオールエステル化を阻害する化合物と接触させることを含む方法。
【請求項6】
インビトロまたはインビボで行われる、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
組織培養細胞内で行われる、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
Uba6活性を阻害する方法であって、Uba6を、ユビキチン結合酵素へのユビキチン転移を阻害する化合物と接触させることを含む方法。
【請求項9】
前記化合物が、Uba6のUblドメインと結合する、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
インビトロまたはインビボで行われる、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
組織培養細胞内で行われる、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記ユビキチン結合酵素が、E2C、E2D1、E2D2、E2D3、E2D4、E2E1、E2G、E2S、E2T、およびE2Zから成る群より選択される、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記ユビキチン結合酵素が、E2Zである、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
ユビキチン活性化を阻害する方法であって、Uba6を、Uba6の触媒性システインドメインを阻害する化合物と接触させることを含む方法。
【請求項15】
インビトロまたはインビボで行われる、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
組織培養細胞内で行われる、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
Uba6活性を必要とする生物内で、Uba6活性を低下させる方法であって、
Uba6のmRNAの一部と相補的な1種または複数種のsiRNAを前記生物へ投与することを含む方法。
【請求項18】
前記siRNAが、配列番号1、配列番号2、および配列番号3から成る群より選択されるRNA配列である、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記Uba6のmRNAの一部が、ThiFドメイン、触媒性システインドメイン、アデニル化ドメイン、またはユビキチン様ドメインをコードする、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記生物が、ヒトである、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
ユビキチン化を必要とする生物内で、ユビキチン化を低下させる方法であって、
前記生物内でUba6活性の1種または複数種を阻害する1種または複数種の化合物を前記生物へ投与することを含む方法。
【請求項22】
前記化合物が、抗体またはsiRNAである、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記生物が、ヒトである、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
E2Zのチャージングを阻害する化合物を同定する方法であって、
E2Zおよびユビキチンを含む試料を提供することと、
前記試料を前記化合物と接触させることと、
前記試料をUba6またはその生物活性部分と接触させることと、
前記化合物の存在下にて、ユビキチンがE2Zと結合しているかどうかを決定することとを含み、
前記化合物がE2Zのチャージングを阻害する場合は、ユビキチンがE2Zと結合していない、方法。
【請求項25】
SDS−PAGEゲル上でE2Zを視覚化することをさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
Uba6活性を阻害する化合物を同定する方法であって、
ユビキチン結合酵素およびユビキチンを含む試料を提供することと、
前記試料を前記化合物と接触させることと、
前記試料をUba6またはその生物活性部分と接触させることと、
前記化合物の存在下にて、ユビキチンが前記ユビキチン結合酵素と結合しているかどうかを決定することとを含み、
前記化合物がUba6活性を阻害する場合は、ユビキチンが前記ユビキチン結合酵素と結合していない、方法。
【請求項27】
前記ユビキチン結合酵素が、E2C、E2D1、E2D2、E2D3、E2D4、E2E1、E2G、E2S、E2T、およびE2Zから成る群より選択される、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記ユビキチン結合酵素が、E2Zである、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
Uba6活性を阻害する化合物を同定する方法であって、
ユビキチンを含む試料を提供することと、
前記試料を前記化合物と接触させることと、
前記試料をUba6またはその生物活性部分と接触させることと、
前記化合物の存在下にて、ユビキチンが、Uba6またはその生物活性部分と結合しているかどうかを決定することとを含み、
前記化合物がUba6活性を阻害する場合は、ユビキチンがUba6と結合していない、方法。
【請求項30】
ユビキチンが、チオール結合を介して、Uba6またはその生物活性部分と結合している、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
ユビキチンが、固定化される、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
配列番号1、配列番号2、および配列番号3から成る群より選択される核酸配列と少なくとも約70%の同一性を有するRNA配列であって、前記RNA配列が、Uba6活性を阻害することができる、RNA配列。
【請求項33】
前記Uba6活性が、ユビキチンの活性化、ユビキチン−アデニル酸中間体の形成、ユビキチンのチオールエステル化、ユビキチン結合酵素へのユビキチン転移、および標的ポリペプチドのユビキチン化から成る群より選択される、請求項32に記載のRNA配列。
【請求項34】
前記RNAがsiRNAである、請求項32に記載のRNA配列。
【請求項35】
配列番号1、配列番号2、および配列番号3から成る群より選択される、RNA配列。
【請求項36】
前記RNA配列が、Uba6活性を阻害することができる、請求項35に記載のRNA配列。
【請求項37】
前記Uba6活性が、ユビキチンの活性化、ユビキチン−アデニル酸中間体の形成、ユビキチンのチオールエステル化、ユビキチン結合酵素へのユビキチン転移、および標的ポリペプチドのユビキチン化から成る群より選択される、請求項36に記載のRNA配列。
【請求項38】
前記RNAがsiRNAである、請求項35に記載のRNA配列。
【請求項1】
Uba6活性を阻害する方法であって、Uba6を、ユビキチン−アデニル酸中間体の形成を阻害する化合物と接触させることを含む方法。
【請求項2】
前記化合物が、Uba6のアデニル化ドメインと結合する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
インビトロまたはインビボで行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
組織培養細胞内で行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
Uba6活性を阻害する方法であって、Uba6を、Uba6のチオールエステル化を阻害する化合物と接触させることを含む方法。
【請求項6】
インビトロまたはインビボで行われる、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
組織培養細胞内で行われる、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
Uba6活性を阻害する方法であって、Uba6を、ユビキチン結合酵素へのユビキチン転移を阻害する化合物と接触させることを含む方法。
【請求項9】
前記化合物が、Uba6のUblドメインと結合する、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
インビトロまたはインビボで行われる、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
組織培養細胞内で行われる、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記ユビキチン結合酵素が、E2C、E2D1、E2D2、E2D3、E2D4、E2E1、E2G、E2S、E2T、およびE2Zから成る群より選択される、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記ユビキチン結合酵素が、E2Zである、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
ユビキチン活性化を阻害する方法であって、Uba6を、Uba6の触媒性システインドメインを阻害する化合物と接触させることを含む方法。
【請求項15】
インビトロまたはインビボで行われる、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
組織培養細胞内で行われる、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
Uba6活性を必要とする生物内で、Uba6活性を低下させる方法であって、
Uba6のmRNAの一部と相補的な1種または複数種のsiRNAを前記生物へ投与することを含む方法。
【請求項18】
前記siRNAが、配列番号1、配列番号2、および配列番号3から成る群より選択されるRNA配列である、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記Uba6のmRNAの一部が、ThiFドメイン、触媒性システインドメイン、アデニル化ドメイン、またはユビキチン様ドメインをコードする、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記生物が、ヒトである、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
ユビキチン化を必要とする生物内で、ユビキチン化を低下させる方法であって、
前記生物内でUba6活性の1種または複数種を阻害する1種または複数種の化合物を前記生物へ投与することを含む方法。
【請求項22】
前記化合物が、抗体またはsiRNAである、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記生物が、ヒトである、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
E2Zのチャージングを阻害する化合物を同定する方法であって、
E2Zおよびユビキチンを含む試料を提供することと、
前記試料を前記化合物と接触させることと、
前記試料をUba6またはその生物活性部分と接触させることと、
前記化合物の存在下にて、ユビキチンがE2Zと結合しているかどうかを決定することとを含み、
前記化合物がE2Zのチャージングを阻害する場合は、ユビキチンがE2Zと結合していない、方法。
【請求項25】
SDS−PAGEゲル上でE2Zを視覚化することをさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
Uba6活性を阻害する化合物を同定する方法であって、
ユビキチン結合酵素およびユビキチンを含む試料を提供することと、
前記試料を前記化合物と接触させることと、
前記試料をUba6またはその生物活性部分と接触させることと、
前記化合物の存在下にて、ユビキチンが前記ユビキチン結合酵素と結合しているかどうかを決定することとを含み、
前記化合物がUba6活性を阻害する場合は、ユビキチンが前記ユビキチン結合酵素と結合していない、方法。
【請求項27】
前記ユビキチン結合酵素が、E2C、E2D1、E2D2、E2D3、E2D4、E2E1、E2G、E2S、E2T、およびE2Zから成る群より選択される、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記ユビキチン結合酵素が、E2Zである、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
Uba6活性を阻害する化合物を同定する方法であって、
ユビキチンを含む試料を提供することと、
前記試料を前記化合物と接触させることと、
前記試料をUba6またはその生物活性部分と接触させることと、
前記化合物の存在下にて、ユビキチンが、Uba6またはその生物活性部分と結合しているかどうかを決定することとを含み、
前記化合物がUba6活性を阻害する場合は、ユビキチンがUba6と結合していない、方法。
【請求項30】
ユビキチンが、チオール結合を介して、Uba6またはその生物活性部分と結合している、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
ユビキチンが、固定化される、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
配列番号1、配列番号2、および配列番号3から成る群より選択される核酸配列と少なくとも約70%の同一性を有するRNA配列であって、前記RNA配列が、Uba6活性を阻害することができる、RNA配列。
【請求項33】
前記Uba6活性が、ユビキチンの活性化、ユビキチン−アデニル酸中間体の形成、ユビキチンのチオールエステル化、ユビキチン結合酵素へのユビキチン転移、および標的ポリペプチドのユビキチン化から成る群より選択される、請求項32に記載のRNA配列。
【請求項34】
前記RNAがsiRNAである、請求項32に記載のRNA配列。
【請求項35】
配列番号1、配列番号2、および配列番号3から成る群より選択される、RNA配列。
【請求項36】
前記RNA配列が、Uba6活性を阻害することができる、請求項35に記載のRNA配列。
【請求項37】
前記Uba6活性が、ユビキチンの活性化、ユビキチン−アデニル酸中間体の形成、ユビキチンのチオールエステル化、ユビキチン結合酵素へのユビキチン転移、および標的ポリペプチドのユビキチン化から成る群より選択される、請求項36に記載のRNA配列。
【請求項38】
前記RNAがsiRNAである、請求項35に記載のRNA配列。
【図1A】
【図13E】
【図22−1】
【図22−2】
【図1C】
【図1D】
【図1F】
【図1G】
【図1H−1】
【図1H−2】
【図1H−3】
【図1H−4】
【図1H−5】
【図1H−6】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図11A】
【図11B】
【図11C】
【図12】
【図13B】
【図13C】
【図13D】
【図14A】
【図14B】
【図14C】
【図14D】
【図15B】
【図15C】
【図16A】
【図16C】
【図18B】
【図18C】
【図18D】
【図18E】
【図18F】
【図19A】
【図19B】
【図20C】
【図20D】
【図20E】
【図20F】
【図20G】
【図20H】
【図21C】
【図21D】
【図21E】
【図13E】
【図22−1】
【図22−2】
【図1C】
【図1D】
【図1F】
【図1G】
【図1H−1】
【図1H−2】
【図1H−3】
【図1H−4】
【図1H−5】
【図1H−6】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図11A】
【図11B】
【図11C】
【図12】
【図13B】
【図13C】
【図13D】
【図14A】
【図14B】
【図14C】
【図14D】
【図15B】
【図15C】
【図16A】
【図16C】
【図18B】
【図18C】
【図18D】
【図18E】
【図18F】
【図19A】
【図19B】
【図20C】
【図20D】
【図20E】
【図20F】
【図20G】
【図20H】
【図21C】
【図21D】
【図21E】
【公表番号】特表2010−516254(P2010−516254A)
【公表日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−546507(P2009−546507)
【出願日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【国際出願番号】PCT/US2008/051312
【国際公開番号】WO2008/089329
【国際公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【出願人】(504000410)プレジデント アンド フェローズ オブ ハーバード カレッジ (10)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【国際出願番号】PCT/US2008/051312
【国際公開番号】WO2008/089329
【国際公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【出願人】(504000410)プレジデント アンド フェローズ オブ ハーバード カレッジ (10)
【Fターム(参考)】
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