説明

ユーザ制御される電気通信システム

エンドユーザの通信デバイスまたは通信サービスプロバイダ(120)によるこれらの制御上に設定される制限とは無関係に、ネットワーク通信の、パラメータ、動作、および識別子をエンドユーザ(110,115)が制御できるシステムおよび方法が開示される。中間媒体プロキシ(180)が電気通信ネットワーク(100)上にあり、ネットワーク通信デバイスへの、およびネットワーク通信デバイスからのインバウンドおよびアウトバウンド通信を受け入れる。中間媒体プロキシは、ネットワーク通信デバイスと他のネットワーク通信デバイスとの間で行うネットワーク通信のために媒介役として機能する。この方法では、中間媒体プロキシは、エンドユーザの通信デバイスまたは通信サービスプロバイダにより制定される制限から独立して通信のさまざまな機能を制御できる。

【発明の詳細な説明】
【先行文書への参照】
【0001】
この出願は、2004年11月24日に出願された同時継続中の米国仮特許出願第60/631,002号および2005年9月19日に出願された同時継続中の米国仮特許出願第60/718,620号の優先権を主張する。前述の出願日の優先権は、ここに主張され、仮特許出願の開示は、それらの全体において参照によりここに組み込まれる。
【背景】
【0002】
現在電気通信デバイス、特に移動電話機のようなワイヤレス電気通信デバイスの使用において爆発的な成長がある。このようなデバイスに対する電気通信サービスは、通常通信サービスプロバイダにより提供され、通信サービスプロバイダはインバウンドおよびアウトバウンド通信を行うための電気通信ネットワークに対するアクセスをデバイスに提供する。典型的なシナリオでは、セルラーキャリアのような電気通信サービスプロバイダは、電気通信デバイスを加入者に提供し、そのデバイスに関連付けられているサービスも提供する。例えば、セルラーキャリアは、セル電話機および通信サービスを加入者に提供することができ、その通信サービスにより、セル電話機がキャリアのネットワークを通して電話通話を行ったり、受信したりすることができる。
【0003】
このようなシステムの1つの欠点は、通信サービスプロバイダによりセットアップされる制限およびルールに加入者が縛られることである。セル電話機加入者の例においては、加入者は、通常セルラープロバイダにより認可されるセル電話デバイスを使用しなければならない。その結果、セル電話機の加入者の使用はセルラープロバイダによって提供されるデバイスの能力により制限される。さらに、セルラーサービスプロバイダは、サービスプロバイダのネットワーク上で行われるインバウンドおよびアウトバウンド電話通話に関して動作および機能を制御する。
【0004】
電気通信デバイスの利用者が、サービスプロバイダによりこのような通信上に設定される制限とは無関係に、インバウンドおよびアウトバウンド通信の機能を制御できることが有利である。
【概要】
【0005】
エンドユーザの通信デバイスまたは通信サービスプロバイダによるこれらの制御上に設定される制限とは無関係に、ネットワーク通信の、パラメータ、動作、および識別子をエンドユーザが制御できるシステムおよび方法が開示される。中間媒体プロキシが電気通信ネットワーク上にあり、ネットワーク通信デバイスへの、およびネットワーク通信デバイスからのインバウンドおよびアウトバウンド通信を受け入れる。ネットワーク通信デバイスは、電気通信ネットワークと通信できる何らかのデバイスであればよい。中間媒体プロキシは、ネットワーク通信デバイスと他のネットワーク通信デバイスとの間で行うネットワーク通信のために媒介役として機能する。この方法では、中間媒体プロキシは、エンドユーザの通信デバイスまたは通信サービスプロバイダにより制定される制限から独立して通信のさまざまな機能を制御できる。中間媒体プロキシは、通信の、発信、宛先、または特性について通信に関係するどちらかの当事者の直接の知識なしに、2つの指定された通信デバイス間の通信をリダイレクトすることもできる。
【0006】
エンドユーザ(例として、セルラーキャリア)により使用されるネットワークは、第1の通信行程を通して中間媒体プロキシに通信デバイス(例えば、セル電話機、インスタントメッセージプラットフォーム、ビデオ端末など)を接続するまでだけに使用される。その時点で、中間媒体プロキシは、別のエンドポイントに同じまたは類似のタイプの第2の通信行程を創造することを指示される(または、手動の要求あるいは自動的に実行されるルールにより予め指示されている)。この新しい通信行程は、ユーザの要求につき第1の行程とは異なる識別子を有してもよく、またはもともとの行程が許可しなかったある機能を有してもよい。中間媒体プロキシにより適用される機能は、ユーザにより(例えば、話し言葉、押しボタン、インスタントメッセージキーワード、または類似の方法のような媒体により)帯域内で制御されてもよく、または(例えば同一デバイス上または第3のグループのインターフェイスを通して、または他の相互作用によりユーザ駆動のアプリケーションと通信するIPプロトコルのような他の何らかのネットワークにより)帯域外で制御されてもよい。さらに、会議通話のシナリオにおいては、会議通話のそれぞれの参加者を、異なるプロトコルにしたがって接続することができる。
【0007】
インバウンド通信に対して、制御がまだ“カスタマ”(受信番号)の支配下にあり、発信当事者が通信の完成の方法に対して知識または制御を持っていないことを除いて、同様の様式のアウトバウンドおよびインバウンド両方の通信に、この方法を使用してもよい。
【0008】
1つの観点において、エンドユーザの通信を制御するための方法およびデバイスが開示されており、そのような方法およびデバイスは、中間媒体プロキシにおいて通信信号を受信し、その通信信号は、中間媒体プロキシから独立した構成要素により制御されるような少なくとも1つの電気通信ネットワークに対してインバウンドまたはアウトバウンド信号であり、その通信信号を制御し、その制御は少なくとも1つの電気通信ネットワークを制御する構成要素によって制定された制限から独立であることを含んでいる。
【0009】
別の観点において、中間媒体プロキシが開示されており、中間媒体プロキシは、電気通信ネットワークに通信可能に結合された電気通信機器を含んでおり、その電気通信機器はネットワークに対するネットワーク通信信号を受信するように構成されており、中間媒体プロキシは、エンドユーザの通信デバイスまたは通信サービスプロバイダにより制定される制限とは無関係に、ネットワーク通信信号のパラメータ、動作、および識別子をエンドユーザが制御できるようにする。
【0010】
別の観点において、会議通話を確立する方法が開示されており、その方法は、会議通話の2人以上の参加者を識別し、2人以上の参加者のそれぞれに会議通話の通知を提供し、会議通話の通知は、会議通話の発信者を記述する識別子を含み、通知を受信するそれぞれの参加者に対する識別子を変更することを含んでいる。
【0011】
別の観点において、会議通話を開始する方法が開示されており、その方法は、ハンドセット上にグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)を提示し、GUIは、会議通話の参加者を提供する少なくとも1つのフィールドと、会議通話の参加者への通知において表示される発信者識別子を提供する少なくとも1つのフィールドとを含んでおり、発信者識別子は、会議通話の発信者と関係があることとを備えている。
【0012】
1つ以上の実施の詳細は、以下の添付されている図面および説明の中に記載されている。さらになる機能、観点、および利点が説明、図面、および特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【詳細な説明】
【0013】
図1Aは、本開示にしたがってネットワークに通信可能に接続されたデバイス間の通信を可能にする電気通信ネットワーク100の例示的な実施形態の高レベルな概略図を示す。ネットワーク100は、例えば、TCP/IPネットワーク(例えば、インターネットまたはイントラネット)に結合した、またはそれらによってオーバーレイされた、公共のまたは私設の双方向電気通信ネットワーク(例えば、公衆電話交換ネットワーク(PSTN)、セルラネットワーク、ケーブルをベースとしている電気通信ネットワーク、LAN、WAN、ワイヤレスネットワーク、またはそれらの組み合わせ)を含むことができる。
【0014】
少なくとも第1の電気通信デバイス110および第2の電気通信デバイス115はネットワーク100に通信可能にリンクされている。電気通信デバイスは、ネットワークと通信し、ネットワーク100を通して互いに通信リンクを確立するように構成されている何らかのタイプのデバイスであってもよい。電気通信デバイスは、ここでは第1のワイヤレス電話機110と第2のワイヤレス電話機115との状況で説明されているが、通信デバイスのタイプは変更することができる。例えば、電気通信デバイスは、ネットワークを通して任意のタイプのデータを送信および受信するように構成されている何か(例えば、コンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント、地上有線電話など)であってもよい。
【0015】
それぞれの電気通信デバイスは、少なくとも1つのアドレスを持っており、アドレスはネットワーク100により電気通信デバイスと通信リンクが確立できるネットワークの位置を示す。この開示全体を通して、ネットワークデバイスは時々、電話番号からなる1つ以上のアドレスを持つ電話機であるという状況で説明されている。しかしながら、通信デバイスのアドレスは、電話番号に限られず、例えばセッション開始プロトコル(SIP)統一リソース識別子(URI)、インスタントメッセージニックネーム、他のアドレスのグループの略式記述子、あるいは通信リンクが確立できるネットワーク上の位置またはノードを示す何らかの識別子のような、他のタイプのアドレスを含むことができることを理解すべきである。
【0016】
ネットワーク100は電話機110および115に通信サービスを提供する1つ以上のサービスプロバイダネットワーク(SPN)120を含んでいるか、または1つ以上のサービスプロバイダネットワーク(SPN)120に結合されている。SPNは、例えば、ローカル交換キャリア(LEC)、競争ローカル交換キャリア(CLEC)、ワイヤレス電話技術キャリア、VoIPプロバイダ、または電話機110、115のような加入者デバイスの間にエンドポイント間通信を提供する他の何らかのネットワークであってもよい。それぞれの電話機110および115は、SPN120に関係付けられており、SPNはネットワーク100に、およびネットワーク100を通して通信アクセスを提供する。電話機110および115は両方とも共通のSPNに関係付けることができ、またはそれぞれが異なるSPNを持つことができる。それぞれの電話機に対して、各SPNは基本電話番号のような(基本アドレスとして呼ばれる)1つ以上のアドレスを提供し、これは電話機を示し、ネットワークに対して通信リンクを確立するために使用できる。SPNは通常、電話機がネットワーク100に対して確立する通信リンクの構成または動作を制限する。
【0017】
さらに図1Aを参照すると、エイリアスサービスプロバイダ180(中間媒体プロキシとしても呼ばれる)がネットワーク100内に存在し、または、さもなければネットワーク100に通信可能にリンクされている。エイリアスサービスプロバイダ180はネットワーク通信を可能にするための機器、例えば、サーバ、通話制御装置、データベース機器、コンピュータプロセッサ、メモリなどを含むことができる。機器は、ここで説明されるプロセスを実行するための命令を含むコンピュータ読み取り可能なデータを備えたコンピュータ読み取り可能媒体を含むことができる。電話機110および115に関係付けられたSPN120による制御上に設定された制限とは無関係に、電話機110または115が通信に対して制御を行うためにネットワークを作り変える通信を受け入れるように、エイリアスサービスプロバイダ180は構成されている。そのような制御は、以下でさらに完全に説明するように、例えば、通信のパラメータ、動作、および識別子に対する制御を含むことができる。
【0018】
このような通信に関連したサービスを提供するために、エイリアスサービスプロバイダ180は、電話機110のような電気通信デバイスの所有者との、またはSPNとのサービス契約を確立する。電話機110は、サービスを可能にするためにエイリアスサービスプロバイダ180により提供される1つ以上のアプリケーション(例えば、図3Aにおいて示されるアプリケーション310)をオプションで装備することができる。加えて、エイリアスサービスプロバイダ180は、電話機110と関連付けられたSPN以外の、エイリアスサービスプロバイダ180により制御されるエイリアス電話番号のような(エイリアスアドレスとして呼ばれる)1つ以上の付加的なアドレスを電話機110に提供することができる。これによりエイリアスサービスプロバイダ180は、エイリアスアドレスに関連した通信を制御できるようになる。
【0019】
代替実施形態において、エイリアスサービスプロバイダ180およびSPN120は、同一エンティティであるか、または両方とも同一エンティティにより制御される。そのようなケースでは、基本アドレスおよびエイリアスアドレスの両方は、そのエンティティにより提供される。他の実施形態において、アプリケ−ション310は、パーソナルコンピュータのような、電話機110以外のデバイス上に存在する。加入者は、アプリケーションを使用してパーソナルコンピュータによりエイリアスサービスプロバイダにアクセスすることができる。加入者は、アプリケーションを使用して通信を発生させ、規定することができる。
【0020】
例示的な状況において、エイリアスサービスプロバイダ180は、1つ以上のエイリアス電話番号を電話機110に提供し、SPN120を制御するエンティティが1つ以上の基本電話番号を提供する。各基本電話番号および1つ以上のエイリアス電話番号を電話機110により使用して、インバウンドおよびアウトバウンド通話のような通信を行いおよび受信するためにネットワーク100にアクセスすることができる。しかしながら、エイリアス電話番号に対するインバウンドおよびアウトバウンド通話は、以下に説明するようにエイリアスサービスプロバイダ180により一意的に構成することができる。言及したように、アドレスは、必ずしも電話番号に限られず、通信は、必ずしも電話通話に限られない。ネットワークに対する他のタイプのアドレスおよび通信は、この開示の範囲内である。
【0021】
図1Aは、電話機110のSPN120により通信上に設定された制限とは無関係に、エイリアスサービスプロバイダが電話機110のアウトバウンドおよびインバウンド通信のユーザにより規定された制御を可能にする方法の高レベルな表示を提供する。アウトバウンド通信X1は、電話機115に関係付けられた電話番号のようなアドレスに対して、電話機110により開始される。言及したように、アドレスが電話番号であることは単なる例示である。ネットワークデバイスは電話機である必要はなく、アドレスは、必ずしも電話番号とは限らず、他の任意のタイプのアドレスであってもよい。
【0022】
アウトバウンド通信X1は、少なくとも最初にSPN120を通過する。電話機115に到着する前に、アウトバウンド通信X1は少なくとも部分的にエイリアスサービスプロバイダ180により制御され、エイリアスサービスプロバイダ180は、電話機110および115の間にあるネットワーク100中のどこかに存在する。例示の実施形態において、電話機110は電話機115上のアドレスにアウトバウンド通信を送信する前に、エイリアスサービスプロバイダに対して最初の通信リンクを確立する。最初の通信リンクにしたがって、電話機は、電話機115に対してやがて出るアウトバウンド通信に関連した情報をエイリアスサービスプロバイダに提供する。電話機110は、次に(エイリアスサービスプロバイダを通しての)電話機115に対するアウトバウンド通信X1を開始する。エイリアスサービスプロバイダがアウトバウンド通信を制御できるようにするための例示的なスキームを以下で説明する。
【0023】
エイリアスサービスプロバイダ180は、このようにしてアウトバウンド通信X1に対して制御を確立する。この事について、エイリアスサービスプロバイダ180は、以下で説明するさまざまな機能を可能にするために通信X1の設定をすることができ、それらの機能のいくつかは、通信X1がSPN120により独占的に取り扱われた場合には認められなかった、または可能ではなかったものである。エイリアスサービスプロバイダ180は、次に電話機115と通信リンクX2を確立する。通信リンクX2は、電話機115と関係付けられた付加的なSPNを通過することがある。
【0024】
この段階において、通信リンクX1は電話機110とエイリアスサービスプロバイダ180との間に存在し、通信リンクX2はエイリアスサービスプロバイダ180と電話機115との間に存在する。エイリアスサービスプロバイダ180は、次に、通信リンクの構成に対しいくつかの制御を持つエイリアスサービスプロバイダにより電話機110と電話機115との間に双方向の通信リンクを確立する。有利なことに、このスキームによりエイリアスサービスプロバイダ180が、SPN120により設定された制限とは無関係に、通信に関連した機能を提供することができるようになる。上述したように、電話機110からのアウトバウンド通信を取り扱うための特定のスキームを以下でより詳細に説明する。
【0025】
エイリアスサービスプロバイダ180は、電話機110の電話番号に対するインバウンド通話のような、電話機110に関係付けられたアドレスに対するインバウンド通信も制御することができる。電話番号は、エイリアスサービスプロバイダ180が電話機110に割り当てたエイリアス番号であってもよく、エイリアスサービスプロバイダは、そのエイリアス電話番号に対して制御を有する。エイリアス電話番号に対するインバウンド通話は、自動的にエイリアスサービスプロバイダにリンクする。
【0026】
例えば、図1Aを参照すると、電話機115は電話機110のエイリアス電話番号に向かう通信X2を開始する。通信X2は、エイリアスサービスプロバイダ180に方向付けられる。その理由は、エイリアスサービスプロバイダ180が、このような方法で作動するエイリアス番号を予めセットアップしているからである。エイリアスサービスプロバイダ180は、この時点でインバウンド通信X2に対して制御を有する。次にエイリアスサービスプロバイダ180は電話機110に対するインバウンド通信リンクX1を確立し、インバウンド通信リンクX1はSPN120を通過するかもしれない。エイリアスサービスプロバイダ180は、次にエイリアスサービスプロバイダにより可能になった機能を持つ通信リンクにより電話機110と115との間に通信リンクを確立する。
【0027】
インバウンド通信のための例示的なスキーム
図1Bは、電話機110に到来する通信を取り扱うための例示的なスキームを図示する概略図を示す。この例の目的のために、電話機110の所有者は、エイリアスサービスプロバイダ180により提供されるサービスに加入しており、エイリアスサービスプロバイダ180は、電話機110と電話機115との間の少なくともいくつかの通信を制御できるようにするために通信ネットワーク中に位置している。電話機115は、必ずしもエイリアスサービスプロバイダ180のサービス加入者ではない。
【0028】
言及したように、電気通信デバイス110および115は、必ずしも電話機である必要はない。さらに、ここでは時々、例を電話番号による通信という状況で説明しているが、電気通信デバイスに割り当てられるSIP URI、インスタントメッセージニックネームなどのような他のタイプのアドレスとともに開示されたプロセスを容易に使用できることを理解すべきである。
【0029】
言及したように、エイリアスサービスプロバイダ180は、電話機110に1つ以上、2つ以上、3つ以上、または任意の量のエイリアスアドレスを割り当てる。例示的な状況においてエイリアスサービスプロバイダ180は、1つ以上のエイリアス電話番号を電話機110に割り当て、エイリアス電話番号は、電話機110上で通話を受信および送信するために使用できる。エイリアス番号は、基本電話番号に追加されるものである。エイリアスサービスプロバイダは、加入者に割り当てることができるエイリアスアドレスのプールに対して制御するということを理解すべきである。これにより、アドレスに対するインバウンド通信が、自動的にエイリアスサービスプロバイダに方向付けられるように、エイリアスサービスプロバイダがアドレスを設定することができる。エイリアスサービスプロバイダは、次に一時的なまたは永久的なベースでその加入者にアドレスを割り当てることができる。
【0030】
図1Bを参照すると、エイリアスサービスプロバイダ180は通信ネットワーク中に位置付けられているので、エイリアスサービスプロバイダ180は、特に電話機110に対して割り当てられるエイリアス番号に関して、電話機110に対するインバウンドおよびアウトバウンド通信を管理し、または電話機110に対するインバウンドおよびアウトバウンド通信にアクセスすることができる。
【0031】
エイリアスサービスプロバイダ180は、インバウンドおよびアウトバウンド通話の管理を実現するためのさまざまな機器を含む。例えば、エイリアスサービスプロバイダ180は1つ以上の通話制御装置202、1つ以上の媒体制御装置204、および1つ以上のデータベースを含み、1つ以上のデータベースは、ユーザデータベース206、一時またはエイリアス番号データベース、最小費用ルートデータベース207、ならびに通話詳細記録データベースのようなものである。データベースは変更することができ、加入者および加入者の電話機110に関連した情報を記憶するために使用することができるだけでなく、加入者がインバウンドおよびアウトバウンド通話をどのように管理することを望んでいるかを規定するデータも記憶することができる。加入者は、有利なことに、ネットワークに対してエイリアスサービスプロバイダを接続することにより、加入者のエイリアス番号に関連したデータおよび通話構成データを異なる電話機に対して転送することができる。
【0032】
例示的な実施形態において、送信する電話機115は、電話機110に対する電話通話C1のような通信を開始する。その通話はエイリアスサービスプロバイダ180により電話機110に割り当てられているエイリアス番号に対して開始される。エイリアスサービスプロバイダ180が番号を割り当てたため、エイリアスサービスプロバイダ180は、番号を通じて受信された通話に対するアクセスを制御することができる。通話は、例えば、PSTN212およびキャリアゲートウェイ214を通してルーティングさせることができる。
【0033】
通話を受信したとき、エイリアスサービスプロバイダ180は最初に、通話を受信したエイリアスサービス番号に関係がある加入者に関連した情報を取得する。例えば、媒体制御装置204(またはエイリアスサービスプロバイダに関係がある何らかのデバイス)は、通話制御装置202とコンタクトし、通話に関連するエイリアス番号のような情報を送信する。通話制御装置202は1つ以上のデータベースと通信して、呼び出されているエイリアス番号に基づいて、通話を取り扱う方法を規定する情報を取得する。この点に関して、いったん電話機110および115の間に通信リンクが確立されると、制御装置はインバウンド通話のさまざまな側面を構成するために使用される媒体フィルタのデータベースに照会することができる。媒体フィルタは、インバウンド通話に対し実行できる1つ以上の機能を規定する。機能は変更することができるが、いくつかの例示的な機能を以下で説明する。通話制御装置202および媒体制御装置204は、必要に応じて往復して通信することができる。媒体制御装置204は、次に、取得した情報に基づいて通話に作用することができる。
【0034】
媒体制御装置204は、次に、電話機110に対する電話通話のような通信C2を確立する。エイリアスサービスプロバイダ180が電話機110に通信可能に接続できるように、通信C2は電話機110に関係があるキャリアゲートウェイ216およびPSTN218を通してルーティングさせることができる。要望に応じて、媒体制御装置は、例えば課金目的のために通話詳細記録データベース219を更新することができる。
【0035】
電話機110が通話を受信するとき、エイリアスサービスプロバイダ180は(音声またはテキストメッセージのような)通知を電話機に提供し、この通知はインバウンド通話がどのエイリアス番号に関係があるかに関する指標を提供する。言及したように、電話機110はいくつかのエイリアスアドレスを持つことができるので、どのエイリアスアドレスが通話を受信しているかを加入者が識別することは有用である。ユーザは、プロファイル通知メッセージを表示しないようにすることを選んでもよいし、またはユーザが通話を取りたいかどうかを彼/彼女に尋ねるプロンプトを表示することを選んでもよい。ユーザは、通話をボイスメールにさせたり、または自動的に話中信号を再生したりするなど、通話を取り扱う方法を左右するルールを規定することもできる。
【0036】
1つの実施形態において、電話機110が鳴り、識別聴覚メッセージが再生する。例えば、メッセージは“ライン3に通話を受信しています”と伝えることができる(ここでライン3はエイリアス番号に関係付けられている)。代わりに、各基本番号および各エイリアス番号に関係付けられているユニークな鳴動音であってもよい。ユニークなグラフィックの表示、ユニークな振動、自動聴覚信号など、他の何らかのタイプの識別子を使用することができる。
【0037】
加入者が通話を取るかどうかにより、エイリアスサービスプロバイダ180は、次に、電話機110と電話機115との間に双方向の通信リンクを確立したり、または加入者および/またはエイリアスサービスプロバイダにより予め規定されたフィルタに基づいて通話に作用したりする。電話機110と115との間の通信が未定の間、エイリアスサービスプロバイダは、通話に対してさまざまなレベルの制御を発揮させることができる。
【0038】
図3Bはインバウンドフィルタデータベースの例示的な構成を示す。エイリアスサービスプロバイダにより制御されるアドレスに対するインバウンド通信をエイリアスサービスプロバイダが取り扱うことについて、加入者がどのように希望するのかに関連したデータをインバウンドフィルタデータベースは含む。加入者は、アドレス毎のベースでまたはアドレスのグループに基づいたルールで指定することができ、ルールは、そのアドレスに対するインバウンド通信がどのように取り扱われるかについて指定する。フィルタデータベースは、通話の取扱いに関連するするさまざまなデータを含むことができ、通話の取扱いは以下で詳細に説明するように、(通話を録音することに対する法的な要求を受ける)通話録音、会議通話機能、ボイスメール処置などのようなものである。
【0039】
例えば、エイリアス番号Xに対するインバウンド通話は、予め定められた挨拶を伴う特定のボイスメールボックスに送られ、一方では、エイリアス番号Yに対するインバウンド通話は、異なるボイスメールボックスに送られるということをフィルタは指定することができる。別の例においては、いくつかの異なるエイリアス番号(または特定の通話番号)に対するすべての到来通話を1つのボイスメールボックスに送るようにフィルタをセットしてもよく、そこでエイリアスユーザ、またはインバウンド番号は、そのインバウンド番号すなわちエイリアス番号のためにカスタマイズされた異なるボイスメールの挨拶を受信してもよい。言い換えれば、加入者は複数の挨拶を伴う1つのボイスメールボックスを持つことができ、複数の挨拶は、通話が方向付けられるエイリアス番号に基づいて変化する。
【0040】
電話機に関係付けられたそれぞれのアドレスまたはアドレスのグループに対して、ユーザは、そのアドレスに到来する通信の取扱いを左右するルールを規定することができる。実行できるいくつかの動作としては、例えば、通話を録音すること、会議モードに自動的に通話を入れること、通話にバックグラウンドノイズを挿入すること、通話中にユーザの声を歪ませること、通話に対してドーントディスターブをセットすること、時間帯または電話機110の位置に基づいて通話応答を変更することなどを含む。これにより、複数の電話番号を取り扱う1つの電話機110をユーザが使用できるようになり、同時に、通話が方向付けられているエイリアス番号に基づいて、インバウンド通話に対して取られる動作を変更することもできるようになる。
【0041】
図17は、インバウンド通話に対するフィルタの実現を例示する概略図である。アウトバウンド通話フィルタは、同様の方法で実行することができる。動作2610においてインバウンド通話が1人以上の発呼者から開始される。インバウンド通話は(上述したように)エイリアスサービスプロバイダにより受け入れられ、フィルタデータベース2612が動作2615においてアクセスされる。言及したようにフィルタは変更することができ、例えば、セクシャルプレデター情報、犯罪前歴情報、ドーントディスターブ情報、年齢/性別情報、人気情報、時間帯情報、バックグラウンドノイズ情報、代替識別子情報、およびネガティブフィードバック情報に関するフィルタを含むことができる。フィルタは、以下でより詳細に説明するように、インバウンド通話に対する機能を提供するために使用される。フィルタはさまざまな基準に基づいて実行することができ、さまざまな基準は、通話が方向付けられているアドレス、通話が発生した場所のアドレスなどである。それらのいくつかは、フィルタデータベース中に規定されている。フィルタはエイリアスサービスプロバイダにより自動的に、またはアプリケーション310によるようなユーザとの対話と共にセットアップすることができる。動作2620および2625において、インバウンド通話は、ユーザに方向付けられている。
【0042】
こうして、電話番号のような複数のアドレスが、移動電話機のような1つの電気通信デバイスに割り当てられるか、またはさもなければマッピングされる。複数の電話番号は、従来の移動電話サービスプロバイダにより電話機に割り当てられる1つ以上の番号だけではなく、以下で説明するようにエイリアスサービスプロバイダにより割り当てられる追加的な番号も含むことができる。電話機は、電話機に割り当てられる任意のの電話番号により通話を受信および/または行うことができる。
【0043】
システムの例示的な使用は、ユーザが通話中に匿名のままでありたいか、あるいは彼のまたは彼女のプライバシーを保護するために他の制御を確立したいような場合である。ユーザは、限られた数の人々に対してエイリアス番号の1つを与えることができ、その一方で異なるグループの人々に対して電話機の基本番号または別のエイリアス番号を与えることができる。ユーザは同一の電話機上にあるすべての番号に対する通話を受信するが、通話が行われる番号に基づいて、それぞれの通話を別々に取り扱うことができる。
【0044】
例えば、オンライン上でデートの関係を続けている間、プライバシーおよび安全の保護を希望する女性は、新しい知り合いのために取っておかれているエイリアス番号を明かすことができる。女性は、じかに彼女を識別する彼女の名前または他の情報を示すことなく、デート通信の開始の間、匿名のままでいることを希望してもよい。匿名モードの間、依然として彼女はまだ、潜在的な相手と話すことができることを望んでいる。それゆえに、女性は基本番号以外の、あるエイリアス番号を新しい知り合いに与える。女性が“新しい知り合い”番号により通話を受信するとき、彼女は、それを受け入れること、それを無視すること、またはルールセットが予め定められた方法でインバウンド通話を自動的に処理するようにさせることのいずれかを選択することができる。
【0045】
女性がもはや特定の知り合いに対してアクセスできることを望んでいない場合には、彼女は、ルールセットが、彼女が知り合いに与えたエイリアス番号にその知り合いの電話番号からの通話が接続されるのを自動的に防ぐようにさせることができる。女性は“新しい知り合い”番号を完全に取り消すこともできるし、彼女がエイリアスサービスプロバイダから獲得した番号の1つとして、それを取り除くこともでき、その結果、彼女がその番号を提供したすべての新しい知り合いが、何らかの方法で彼女にさらにコンタクトすることを防ぐことができる。
【0046】
別の例において、弁護士のような専門家は、電話機に関係付けられたいくつかのエイリアス番号を持つことができる。エイリアス番号のうちの1つは、仕事関係の通話のために使用することができ、弁護士は、仕事関連の通話がどのように取り扱われるかについてルールを規定することができ、通話を受信したとき、それが仕事関連のものであることを知ることもできる。弁護士が仕事の通話から離れた週末を望んでいるが、エイリアス番号からであろうと、または基本番号からであろうと他のすべての通話には答える自由を望んでいる場合を仮定する。そのようなケースでは、弁護士は、“仕事関連の”エイリアス番号に対するすべてのインバウンド通話を、自動的にボイスメールまたはドーントディスターブモードに移行させるルールセットを指定することができる。
【0047】
さらに別の例は、ユーザが、オンライン上の分類されたリスティングサービスまたは地方新聞中に、あるいはオンライン上のオークションサービス上に“売ります”広告を載せるが、安全およびプライバシーの理由から広告中に自分の基本番号を発表することを望んでいない場合である。そのようなケースでは、ユーザは、エイリアスサービスプロバイダによるエイリアス番号を割り当てることができ、エイリアス番号は、事実上広告の期間中だけのものであり、アイテムが売られた後は取り消される。ユーザは広告中にエイリアス番号を掲載することができ、ユーザの基本番号と同一の電話機においてエイリアス番号で通話を受信することができる。アイテムが売られ、または、さもなければユーザが広告およびエイリアス番号を取り消した後は、ユーザはもはやエイリアス番号を覚えている公衆のメンバによりコンタクト可能でなくなる。
【0048】
アウトバウンド通信のための例示的なスキーム
図1Cは、電話機110から電話機115へのアウトバウンド通信を取り扱うための例示的なプロセスを図示する概略図を示す。説明したように、エイリアスプロバイダ180はエイリアス電話番号のような1つ以上のエイリアスアドレスを電話機110に割り当て、エイリアスアドレスは電話機110上で通話を受信および送信するために使用できる。加入者は、何らかのエイリアス番号または基本番号に関連して、アウトバウンド通話を行うことができる。エイリアスサービスプロバイダは、図1Bを参照して上述したような機器および/またはデータベースを含む。
【0049】
例示的な実施形態において、加入者は電話番号のような目標コンタクト識別子に対して電話機110上でアウトバウンド通話を開始することを望む。この説明の目的のため、加入者が通話を開始する電話番号は、“目標電話番号”として呼ばれ、目標電話番号は図1Cにおいて電話機115を示す。加入者は、エイリアスサービスプロバイダにより通話が一意的に構成されることを望む。
【0050】
最初の動作において、加入者は電話機110上にあるアプリケーション310を起動し、アプリケーションは予め定められた方法でエイリアスサービスプロバイダ180と通信リンクを開始するように構成されている。以下で説明するように、加入者はアプリケーション310を使用して、アウトバウンド通信がエイリアスサービスプロバイダによりどのように取り扱われるべきかに関するさまざまなパラメータを規定することができる。起動において、アプリケーション310は、エイリアスサービスプロバイダと初期管理に関連する通信リンクをオプション的に確立して、初期管理タスクを実行することができる。そのようなタスクは、例えば、ソフトウェアアップデートをダウンロードすること、加入者の識別子を検証すること、課金タスクを実行することなどを含む。最初の通信リンクは、電話ネットワークまたはインターネット接続によるなど、さまざまな方法で行うことができる。管理通信リンクが確立されている間、加入者は、以下で詳細に説明するように、アウトバウンド通話の構成を規定するためにアプリケーション310と相互対話することができる。
【0051】
次の動作において、加入者は、目標電話番号に対するアウトバウンド電話通話のような、目標アドレスに対するアウトバウンド通信を開始するようにアプリケーションに指示する。これは、例えば、電話機上の送信キーを押すこと、または他のいくつかの動作を取ることにより行うことができる。アプリケーションは、エイリアスサービスプロバイダ180と通信リンク330を確立する。通信リンク330は、PSTNを通して、またはインターネットによってなどの何らかの方法で実行することができる。通信リンク330の少なくとも1つの目的は、目標電話番号およびユーザがどのようにアウトバウンド通話を構成することを望むかに関する情報を、アプリケーションがエイリアスサービスプロバイダ180に提供することである。
【0052】
電話機110と電話機115との間の通信リンクは、まだ確立されていないことを理解すべきである。そのようなリンクを確立する前に、エイリアスサービスプロバイダ180は、通話を構成するためにさまざまな動作を取る。
【0053】
次の動作において、通話制御装置202は、加入者により指定された構成情報のような、アプリケーション310により提供される情報を使用してさまざまなデータベース206、207、208に照会する。通話制御装置は、一時電話番号のような一時アドレスを取得し、一時アドレスは、エイリアスサービスプロバイダ180を示し、媒体制御装置204との後続する通信リンク335を確立するために電話機110に提供される。通話制御装置202は、次に、電話機110上にあるアプリケーション310に対して(通信リンク332により)一時電話番号を送信する。
【0054】
次の動作において、アプリケーションは電話機110上にあるダイヤルアプリケーションに一時電話番号を提供する。一時電話番号を使用して、ダイヤルアプリケーションは次に、例えばPSTN218を通して電話をかけることによりエイリアスサービスプロバイダ180との通信335を確立する。代替の実施形態において、通信リンク330によりエイリアスサービスプロバイダ180に接続するアプリケーションの最初のステップは削除される。加入者は単に、PSTN218を通して、または他の何らかの方法において、エイリアスサービスプロバイダ180に対して電話をかけることができる。
【0055】
媒体制御装置202は、次に、ユーザにより規定されたプロファイル中に含まれるフィルタを実行することによるなど、送出通信に関連するある動作を実行することができる。例えば、媒体制御装置は通話に対して、発呼者IDのような予め規定されたユーザ識別子をセットすることができ、または(通話を録音することに対する法的な要求を受ける)通話の録音を自動的にセットアップすることができる。
【0056】
プロセスのこの段階において、電話機110と電話機115との間に、まだ通信リンクはない。媒体制御装置204は、次に、目標電話番号を使用して、PSTN212(または他の形態の通信リンク)を通して電話機115への通信リンク340を確立する。通信リンク340はこの時点で、エイリアスサービスプロバイダ180と電話機115との間に存在する。通信リンク335も電話機110とエイリアスサービスプロバイダ180との間に存在する。エイリアスサービスプロバイダ180は、次に、電話機110と115との間に双方向の通信リンクを確立し、エイリアスサービスプロバイダ180は通信リンクに対して少なくとも何らかのの制御を有する。望まれる場合は、例えば課金目的のために、媒体制御装置は通話詳細記録データベースを更新することができる。
【0057】
エイリアスサービスプロバイダはさまざまな方法およびプロトコルで通信リンク335を確立することができる。有利なことに、通信リンクは、リンク335のプロトコルあるいはネットワークとは異なるプロトコルまたはネットワークにしたがって確立することができる。例えば、リンク335は、通話が異なるプロトコルから発生していても、スカイプ、ボネージ、(TM)(登録商標)、AIX、PBXのような任意のタイプのサービスまたはプロトコルにしたがうことができる。
【0058】
加えて、加入者は、1つ以上のプロファイルをセットアップすることができ、プロファイルはアウトバウンド通話がターミネーションリンク335にどのように接続されるかを指定する。プロファイルを特定の番号またはグループの番号に関係付けて、予め定められたルールに基づいて特定のターミネーションサービスまたはプロトコルを使用することができる。この点に関して、加入者は(ユーザネーム/パスワードのような)パスコードのデータベースをセットアップすることができ、パスコードのデータベースは、エイリアスサービスがリンク335を完成するためにパスコードを必要とするとき、エイリアスサービスプロバイダにより容易にアクセスすることができる。
【0059】
図3Cは、アウトバウンドフィルタデータベースの例示的な構成を示す。アウトバウンドフィルタデータベースは、エイリアスサービスプロバイダがアウトバウンド通話を取り扱うことについて、加入者がどのように望むかに関連するデータを含む。言及したように、加入者は番号毎のベースで、またはグループの番号に基づいてルールを指定することができ、ルールはその番号に対するアウトバウンド通話が、どのように取り扱われるかを指定する。フィルタデータベースは、(通話を録音するための法的な要求を受ける)通話録音、会議通話機能、声の歪み、バックグラウンドノイズのパイピング、発呼者IDなどの、アウトバウンド通話の取扱いに関連するさまざまなデータを含むことができる。
【0060】
図1Dは、エイリアスサービスプロバイダによりアウトバウンド通信を開始するための代替方法を記述するいくつかのフローチャートを示す。最初の方法はトーンダイヤル方式である。最初の動作360において、加入者はアウトバウンド通話を開始することを決定する。方法は、2方向のどちらかで進行することができる。動作362において、加入者は、電話機の電話ディレクトリ上にあるダイヤルイン番号のリストからエイリアスサービスプロバイダに対するダイヤルイン番号を選択する。代わりに、動作364において、地理的に最も近いダイヤルイン番号が、GPSを使用して自動的に選択される。次の動作366において、電話機はログイン番号を使用してエイリアスサービスプロバイダにダイヤルする。動作368、369、および370において、加入者は手動で、または自動化されたプロセスを通してエイリアスサービスプロバイダに指示を提供する。トーンを使用して、アウトバウンド通話は目標番号に渡され、ユーザは指定されたパラメータを使用して目標番号に接続される。
【0061】
別の方法は、URLコールバック方法であり、これは図1Cを参照して上述した。別の方法は代替番号方法である。動作360において、加入者がアウトバウンド通話を開始することを決定した後、動作372において、電話機は統一リソース位置指定子(URL)によりエイリアスサービスプロバイダに対して通話セットアップ情報を送信する。動作374および376において、サーバは利用できる電話番号をデータベースから選択し、次に、ユーザにより規定されたパラメータによりアウトバウンド通話を調整する。動作378においてエイリアスサーバは一時番号を電話機110に提供し、動作380において電話機は一時番号をダイヤルする。動作382において、ユーザは、次に、指定されたパラメータを使用して目標番号に接続される。
【0062】
図1Eを参照すると、キャリアすなわちネットワーク内の方法が示されている。この方法にしたがって、アウトバウンド通話が電話機のSPNを通して行われる。最初の動作360において、ユーザはアウトバウンド通話を行うことを決定する。動作364において、電話機は、サーバまたはSPNにより動作するスイッチに対して通話セットアップ情報および目標番号を送信する。動作386において、サーバまたはスイッチは所望の構成パラメータによりアウトバウンド通話を通過させる。動作388において、ユーザは、次に、指定されたパラメータを使用して目標番号に接続される。
【0063】
図1Fは、電話機からのアウトバウンド通話を開始するための例示的なプロセスを記述するフロー図を示す。動作390において示されるように、ユーザは、キーパッド上で英数字の数字列を入力することにより、または電話機上にあるアドレス帳から電話番号を選択することによりアウトバウンド電話通話を開始することができる。1つの手順Aにしたがうと、アクセスすべき電話番号は、例えば、212−555−4455である。その番号は、ユーザインターフェイス(UI)398に入力される。
【0064】
次の動作392において、電話機は、アウトバウンド番号がデータベース中にあり、アウトバウンド番号が発呼者プロファイルに関係がある予め定められた機能を持つプロファイルに関係付けられているかどうかを確認するためにチェックする。チェックは、ローカル的に電話機において実行することができ、またはエイリアスサービスプロバイダによっても実行することができる。例えば、プロファイルに関係付けられている任意の番号に対する任意のアウトバウンド通話に、(発呼者IDのような)予め定められた識別子が提供されるということを、プロファイルは指定することができる。こうして、動作393において、チェックが実行されて、電話番号がグループプロファイルIDを持っているかどうかが決定される。持っている場合、動作396において、(発呼者IDのような)アウトバウンド識別子がセットされる。代わりに,動作394において、電話番号がデータベース中にない場合、次にユーザはで通話に対して識別子を手動割り当てることができる。ユーザは、エイリアス番号に関連したプロファイル中で規定されているパラメータを無効にできることを理解すべきである。UI398はアウトバウンド通話に対して使用される発呼者IDを識別する。
【0065】
別の動作397において、ユーザは、アウトバウンド通話が発生する電話番号を指定することができる。言い換えれば、ユーザは電話機110からアウトバウンド通話を行うことができるが、エイリアスサービスプロバイダは、その通話がユーザ選択の番号から発生したと見えるようにアウトバウンド通信を構成する。
【0066】
エイリアスサービスプロバイダが、呼び出されているアウトバウンド番号に基づいて、アウトバウンド通話のための発呼者IDを予め定められた番号に自動的にセットするように、ユーザはプロファイルを構成することもできる。例えば、加入者が番号Xを呼び出すときはいつでも、加入者が実際にどの番号から呼び出しているかに関わらず、発呼者IDが番号Yに設定されるように、加入者はプロファイルをセットアップすることができる。これにより、加入者は発呼者ID上でデート関連のエイリアス番号を示すことだけを意図しているときに、加入者が、仕事関連のエイリアス番号を示す誰かおよび発呼者IDを呼び出すことを防ぐことができる。
【0067】
さまざまな通信構成
上で説明したように、エイリアスサービスプロバイダは、電話機110に対するインバウンドおよびアウトバウンド通信を制御することができ、SPNの制限により左右されない機能を通信に対して提供する。通信のために実施できるさまざまな機能を以下で説明する。例示のため、時々、通信が電話機間の電話通話であるという状況で機能を説明している。しかしながら、説明される機能は、非電話アドレス間の他のタイプの通信とともに使用するために修正できるということを理解すべきである。
【0068】
1つの実施形態において、加入者は、1つ以上のルールを構成することができ、ルールは、エイリアスサービスプロバイダがどのようにそのような機能を提供するのかを左右する。ローカルアプリケーション310中に、またはエイリアスサービスプロバイダにおけるフィルタデータベース中に存在するルールエンジンにルールを含めることができる。図7は、ルールエンジンを規定する例示的な一連のユーザインターフェイスを示す。ルールエンジンにより、加入者(または他の権限のあるもの)はエイリアスサービスの使用を左右する、あるルールを予め設定しておくことができる。例示的な機能の基本リストは以下の通りである。パーソナルルールエンジンインターフェイス710は、ルールエンジンを左右するために管理ページにアクセスするのに使用することができる。
【0069】
アウトバウンド通信のためのユーザ識別子
図1Gは、本開示にしたがってさまざまな通信関連の機能を実行することができる電気通信ネットワーク100の別の例示的な実施形態を示す。電気通信ネットワーク100は図1Aとは異なる方法で例示されているが、図1Aおよび図1Bに関して説明した機能はどちらの実施形態でも実現することができる。図1Gは、例示的な機能を説明するために使用され、機能は電話機110からのアウトバンド電話通話に関して実現できる。
【0070】
電気通信ネットワーク100は、通常、公衆電話交換ネットワーク(PSTN)に関係がある構成要素だけではなく、セルラー電話通信ネットワークのようなワイヤレス電話通信ネットワークに関係がある構成要素も含むことができる。電気通信ネットワーク100は、インターネットプロトコル(IP)ネットワークの構成要素を含むように構成され、例えば、音声をIPにのせる仕組み(VoIP)などに対応する機能およびサービスを実行することもできる。
【0071】
図1Gで示されるように、電気通信ネットワーク100は、電話機110のような第1の電気通信デバイスを持つ発呼者と電話機115のような第2の電気通信デバイスを持つ発呼者との間にある音声中継回線105を実現するために使用することができる。電気通信回線ネットワーク100は会議通話も実現することができ、音声中継回線は、2つ以上の電気通信デバイスの間で確立される。
【0072】
ここでは、(ワイヤレス電話機および音声をIPにのせる仕組みの電話機(例えば、ウェブ電話機を含む)電話機ならびにハイブリッドワイヤレス/VoIP電話機)であるという状況で、電気通信デバイスを説明しているが、電気通信デバイスは、音声および/またはデータ通信を実現できる何らかのタイプのデバイスであってもよいことを理解すべきである。電気通信ネットワーク100は、さらに1つ以上のサービスプロバイダネットワーク(SPN)120、125を含み、サービスプロバイダネットワークは、電話機110および115にローカル電話サービスを提供する。言及したように、SPNは、加入者の間にエンドポイント間通信を提供するLEC(ローカル交換キャリア)、CLEC(競合ローカル交換キャリア)、ワイヤレス電話技術キャリア、VoIPプロバイダ、または他の何らかのネットワークであってもよい。SPN120および125は、よく知られている方法で1つ以上の相互交換キャリア(IXC)により相互接続することができるが、SPNは、終端間の通話を完成するために何らかのIXCまたは他のリソースを使用しないことが可能である。
【0073】
電気通信ネットワーク100は、発呼者名データベース(CNAM)のようマスターデータベース130を含み、マスターデータベースは、SPNのサービスの加入者に関連するプロファイルデータを含む。図1Gは1つのマスターデータベースだけを示しているが、ネットワーク100は、1つ以上のマスターデータベースを含むことができることを理解すべきである。プロファイルデータは、SPN120、125によりアクセスすることができ、発呼者IDシステムにしたがって被呼者へ提供することができる。この点に関して、マスターデータベース130は、例えば、それぞれの加入者に関係がある名前または他のしるしを含むことができる。それぞれの加入者に対して、電話番号(例えば、10桁の番号であり、特定のSPNスイッチを識別する3桁のオフィスコードが後に続く、特定の地理的エリアを規定する3桁のエリアコードを含み、さらに4桁の顧客ラインが続く)のような1つ以上のステーションIDもある。例えば、以下の表1は、マスターデータベース130中のそれぞれの加入者に関係付けられている例示的なフィールドを示す。マスターデータベース130は表1中に示される以外に、追加的な情報または情報を含むことができる。このように、表1は単に例示であり、マスターデータベース130の構成を制限しない。
【表1】

【0074】
マスターデータベース130は、マスター管理者により維持され、マスター管理者は、マスターデータベース130のコンテンツに対して読み取ることと書き込むこととの両方の権限を持っている。SPN120、125の管理者はマスターデータベース130からデータを読み取る能力を持っているが、以下でさらに完全に説明するように、ある環境においては、マスターデータベース130にデータを書き込むことだけができる。
【0075】
さらに図1Gを参照すると、それぞれのSPNは、ローカル加入者データベースを維持し、ローカル加入者データベースはSPN120に対するローカルデータベース135およびSPN125に対するローカルデータベース140のようなものである。ローカルデータベース中の少なくともいくつかのデータフィールドは、マスターデータベース130中のデータフィールドに対応する。この点に関し、ローカルデータベースは、SPNのそれぞれの加入者のために、加入者のしるしおよび電話番号のようなデータを含む。このように、それぞれのSPNは、各ローカルデータベース中に含まれるデータを維持する唯一の権限を持っている。マスターデータベース130は、集団ローカルデータベース内に含まれるすべてのデータの編集物、または単に特定のSPN120により発行される特定の電話番号に関係付けられているすべてのデータの編集物を含む。いくつかのケースにおいて、SPN120は、従来のCNAM(またはそれに関連したもの)におけるようにルックアップに対して電話番号を決定する1つのデータベースを維持するだけでもよい。1つのデータベースだけが維持されるケースでは、SPN120のデータベース135およびマスターデータベース130は、電話通信ネットワークのその他の部分に対して、単に1つの単一データベース(135または130のどちらか)になるであろう。各SPN120および125は、公式のマスターデータベース130(またはCNAMデータベース)のように単一データベース135または140を維持してもよいことも理解される。そのため、マスターデータベース130およびSPN120、125のデータベース135、140は、ここに含まれている図において完全に相互に交換可能であってもよい。
【0076】
言及したように、SPNは、限られた環境にしたがって、マスターデータベース130に対してデータを提供することができる。例えば、マスターデータベース130は同期化プロセスを定期的に実行し、同期化プロセスではマスターデータベース130は、ローカルデータベースからのデータのアップロードをするためにローカルデータベースに照会し、アップロードはローカルデータベース全体、または修正されたデータだけを含むことができる。このような同期化は、予め定められた時間スパンの経過において定期的に行うなど、定期的なベースで行うことができる。データを同期化させることができる別の方法は、各ローカルデータベースにおいて何らかのデータが修正または更新されたときに、マスターデータベース130にプロンプトを送信するSPNによるものである。そのようなプロンプトを受信すると、データベース130はデータの同期化を実行する。データを同期化させることができる別の方法は、マスターデータベース130とSPNのデータベース135または140とを同期化させるために修正(例えば、追加、削除、および/変更)を押し付けるSPNによるものである。
【0077】
通常の発呼者IDプロセスは、次のように動作する。最初に、電話機110における(SPN120の加入者である)発呼者は、電話機115における(SPN125の加入者である)被呼者に対して通話を開始する。電話機110は、SPN120と接続を確立し、SPN120はSPN125と接続を確立する。言及したように、SPN間の接続は相互交換キャリア(すなわち、長距離プロバイダ)により行うことができる。
【0078】
被呼者が発呼者IDサービスに加入し、発呼者が、彼の電話番号が表示されることをブロックしたり、または制限したりしていないと仮定すると、SPN125は、マスターデータベース130に含まれている発呼者の電話番号に関係付けられた加入者のしるし(例えば、加入者の名前)および/または電話番号のような関連情報をマスターデータベース130に照会する。言及したように、マスターデータベース130は、SPN120のローカルデータベース135とマスターデータベース130との間で行う同期化プロセスにしたがった情報を含んでいる。被呼者のSPN125は、次に、マスターデータベース130から発呼者の関連情報を取得し、表示のために被呼者の電話機115に対してそのような情報を提供する。例えば、電話機115は、SPN125がマスターデータベース130から取得した発呼者の名前および電話番号を表示することができる。この方法では、被呼者には、発呼者IDサービスにしたがって発呼者の関連情報が提供される。
【0079】
ローカルデータベースはそれらの各SPNにより維持され、SPNは一般に会社のような事業主体を含むことを理解すべきである。SPNに対する個人のユーザ(すなわち、加入者)は、SPNに含まれているデータを任意に修正する権限または能力をもっていない。加入者が、SPNのローカルデータベースに含まれるそれらの情報を変更することを望む場合、加入者は、SPNとコンタクトし、情報を変更することを要求しなければならないであろう。加入者は次に、SPNが、要求された変更を実現することを待たなければならない。それゆえに、潜在的な退屈さが、このようなプロセスに関係している場合には、加入者は一般的に、彼らの発呼者IDを修正することに気が進まないことがありうることが理解できる。最後に、そのような何らかの要求された変更を承認することは、SPN120またはローカル電話番号データベース135または140を制御する当事者次第である。一般に、SPN(120、125)およびサービスプロバイダは、ローカルデータベース135内に見出されるフィールドを完成するために加入者の課金情報を使用することを好み、課金情報は、ひいては後にマスターデータベース130に複製される。
【0080】
SPNの加入者にとってより一層ユーザフレンドリである発呼者IDサービスを提供するシステムおよび方法を今から説明する。さらに図1Gを参照すると、電気通信ネットワーク100はプライベートデータベース145を含み、プライベートデータベース145は、SPNを通過する必要なく加入者によりアクセスされることができる。プライベートデータベース145は、1つ以上の電話番号のブロックに関係付けられているデータを含み、その電話番号は、予め購入されたか、またはさもなければ1つ以上のSPNから取得されたものである。例えば、プライベートデータベース145に関係付けられている電話番号は、SPN120から取得された数百の電話番号およびSPN125から取得された数百または数千の電話番号を含むことができる。最後に、プライベートデータベース145に関係付けられている電話番号は、加入者が、彼の自宅、セル、または職場の電話番号のようなすでに制御(すなわちアクセスまたは使用のための許可)を有する番号を含むことができる。プライベートデータベース中のそれぞれの電話番号に対して、表1を参照して上述した主しるしのような関係付けられている主しるしがある。主しるしは、電話番号に関係付けられている加入者が電話通話を行うとき、発呼者IDとともにデフォルトとして表示されるしるしである。それぞれの電話番号は、以下でさらに説明するように、それらに関係付けられている追加的なデータも持つことができる。
【0081】
1つの実施形態において、プライベートデータベース145中のそれぞれの電話番号は、それらに関係付けられている1つ以上の代替しるしも持つ。代替しるしは加入者指定のしるしを含み、加入者指定のしるしは発呼者IDとともに代わりに表示でき、または主しるしに追加して表示できる。言い換えれば、代替しるしは、プライベートデータベース中の電話番号に関係付けることができるさまざまな“エイリアス”を含む。以下の表2は、電話番号、主しるし、代替しるしのためのフィールド、および“他の”データフィールドを有するプライベートデータベースの例示的な実施形態を示し、これらのデータフィールドを以下でより完全に説明する。
【表2】

【0082】
表2中で示されるプライベートデータベースの例において、電話番号“888−555−1111”は、“ジョーン ドウ”の主しるし、“ジェーン ドウ”の第1の代替しるし、および “ACME製品”の第2の代替しるしを持っている。表2は2つの代替しるしを有するようなプライベートデータベースを示すが、代替しるしの使用数は(必要ならば)変更できることを理解すべきである。
【0083】
電気通信システムのプライベートデータベース145は、次のようにセットアップされる。最初、個人または事業体のようなエンティティは、ローカル交換キャリアまたは他のSPNのような電話サービスプロバイダから1つ以上の電話番号に対する権利を取得する。すべての取得された電話番号は、プライベートデータベース145中のエントリが割り当てられる。電話番号は、次に、プライベートデータベース145を維持しているサービスの加入者に対して、例えば、有料で割り当てられる。その後、加入者は、電話番号を使用して、電気通信ネットワーク上で電話通話を行ったり、受信したりすることができる。
【0084】
プライベートデータサービスへの加入者は、加入者が適合すると思うようにプライベートデータベースのフィールドにデータを一括入力することができる。このようにして、加入者は、主しるしのコンテンツおよび代替しるしのコンテンツを指定することができ、意のままにそのようなコンテンツを変更することができる。以下でより完全に説明するように、加入者は、さまざまな方法でプライベートデータベースのコンテンツを編集することができ、さまざまな方法は、インターネットを通してプライベートディレクトリにアクセスしたり、または彼の電話にロードされた特別のアプリケーションを使用したりすることによるようなものである。したがって、加入者は、プライベートデータベースのコンテンツを見たり、または編集したりするのに何らかのSPNの許可を得る必要はない。
【0085】
プライベートデータベース145は、直接的に、または間接的にマスターデータベース130と同期化するように構成されている。プライベートデータベース145とマスターデータベース130との間の同期化の目的は、プライベートデータベース145から最も新しい電話番号とそれに対応する主しるしをマスターデータベースに提供することである。この方法において、加入者が、電話番号の1つに関係付けられている通話を行うとき、対応する発呼者IDのしるしは、プライベートデータベースの主しるしである。プライベートデータベース145は、さまざまな方法で構成することができ、表1に示される構成は、単なる例示であることを理解すべきである。例えば、電話番号および主しるしは、データベースの(フィールド1および2のような)異なるフィールドにセットされてもよい。
【0086】
言及したように、プライベートデータベースとマスターデータベースとの間の同期化は、直接的または間接的な方法のどちらかで行うことができる。直接的な同期化は、上述したように、SPNローカルデータベースがマスターデータベース130と同期化するのと同じ方法で行うことができる。つまり、図1G中でプライベートデータベース145とマスターデータベース130とを接続する同期化ライン147により表されるように、プライベートデータベース145は、マスターデータベース130と直接通信する。同期化147が行われるとき、マスターデータベース130はプライベートデータベース145からの電話番号および主しるしのデータにより更新される。
【0087】
代わりに、プライベートデータベースとマスターデータベースとの間の同期化は、間接的であってもよい。間接的なシナリオにおいて、図1G中で同期化ライン150により表されるように、プライベートデータベース145は、ローカルデータベース135のような1つ以上の関係付けられているSPNローカルデータベースと直接的な同期化を行う。プライベートデータベース145は、更新された電話番号およびユーザにより選択された主しるしのデータをローカルデータベースに提供する。次に、ローカルデータベース135はマスターデータベース130と同期化するとき、プライベートデータベースからの最新のデータにより、実際上マスターデータベース130が更新される。とにかく、直接的または間接的などちらかの同期化シナリオのため、マスターデータベースはプライベートデータベース145からのデータにより定期的に更新される。
【0088】
使用において、プライベートデータベースの加入者は、加入者がプライベートデータベースを通して正当に取得したアクセスを有する電話番号の1つに関連して電話通話を行う。そのような電話番号に対して、対応する主しるしがプライベートデータベース、マスターデータベース、および、おそらくは以前の同期化の結果としてSPNの1つ以上のローカルデータベース中に存在する。電話通話は、上述した電気通信システムを通してルーティングされる。被呼者が発呼者IDサービスを有している場合、次に、被呼者のSPNは、被呼者の電話機器上での表示のために、呼び出しているしるしをマスターデータベースに照会する。言及したように、マスターデータベース130中のしるしは、マスターデータベースとプライベートデータベースとの間の最も最近の同期化の時点でのプライベートデータベース中の主しるしと同じである。
【0089】
1つの実施形態において、プライベートデータベース135の加入者は、プライベートデータベース140に遠隔操作でアクセスして、彼らの電話番号に関連した情報を見たり、および/または修正したりすることができる。加入者は、以下でより完全に説明するように、プライベートデータベースのコンテンツを修正することもできる。プライベートデータベース135は、例えば、インターネットのような通信ネットワークまたは電話機内にロードされた特別のアプリケーションにより遠隔操作でアクセスすることができる。プライベートデータベースを修正することに関して、プライベートデータベース中の電話番号の所有者は、主しるしのフィールドのコンテンツを変更することができ、主しるしを代替しるしに変更することができ、または代替しるしを主しるしに変更することができる。プライベートデータベースとマスターデータベースとの間の次の同期化において、加入者が行った変更がマスターデータベース中に反映されるであろう。この方法では、加入者は、すばやくかつ簡単な方法で彼らの電話番号に関係付けられている識別子のしるしを更新することができる。このようにして、加入者は、プライベートデータベースを更新することにより(CNAMデータベースのような)マスターデータベース130を実際上更新(すなわち、修正または追加)することができる。
【0090】
上で説明したように、プライベートデータベースは、電気通信ネットワーク100中のある位置に存在する(“エイリアスサービスプロバイダ”として呼ばれる)サービスプロバイダにより管理することができる。エイリアスサービスプロバイダを使用して電話通話を行う方法を今から説明する。方法により、エイリアスサービスの加入者が、発呼者IDシステムにしたがって被呼者に提供される情報を規定することができる。図2中で示されるフロー図を参照して方法を説明する。フロー図ボックス210により表される最初の動作において、加入者はエイリアスサービスプロバイダと電気通信(またはネットワーク)接続を確立することができる。“加入者”は、個人または事業体のようなエンティティであり、加入者は、図1G中で示される電話機110のような電気通信デバイスへのアクセスを有する。
【0091】
言及したように、電話機110は、何らかのタイプの電気通信デバイスであればよい。例えば、1つの実施形態において、電話機110は従来の方法でSPN120に接続されている従来の電話機である。このケースにおいて、加入者は、エイリアスサービスプロバイダに関連付けられている電話番号をダイヤルすることによりエイリアスサービスプロバイダに接続する。エイリアスサービスプロバイダに関係付けられている、および/またはそれにより制御される電気通信機器は、例えば、SPN中央オフィスに存在することができる。代わりに、エイリアスサービスプロバイダは、ネットワーク100中の他のいくつかの位置に存在することができる。そのようなシナリオでは、加入者は、エイリアスサービスに関係付けられている特別の電話番号をダイヤルすることによるなど、手動で電話通話がエイリアスサービスを通過するようにすることができる。別の実施形態において、1010−220タイプの番号のような専用電話番号が、エイリアスサービスに到達するために呼び出される。
【0092】
別の実施形態において、電話機110は、例えば、セルラーサービスまたはパーソナル通信サービス(PCS)にしたがって作動するワイヤレス電話機を含む。そのようなケースにおいて、電話機110は、ワイヤレス電話サービスプロバイダの基地局および移動交換局に最初に接続することによりSPNおよび/またはエイリアスサービスプロバイダに接続することができる。移動電話サービスプロバイダは、次に、エイリアスサービスプロバイダに対して通話の制御を引き渡す。代わりに、移動サービスプロバイダは、移動サービスプロバイダが制御する(例えば、加入者にサービスを提供するような、移動サービスプロバイダまたはSPNにより制御される)エイリアスサービスシステムに通話を接続する。そのようなシナリオにおいて、移動サービスプロバイダは、それ自身のエイリアスサービスを実現および/または運営する。こうして、移動プロバイダは、それ自身のエイリアスサービスを構築および管理することができる。
【0093】
1つの実施形態において、ワイヤレス電話機110は、図3Aに示されるような電話機110上に存在するアプリケーション310を備えている。アプリケーション310は、電話機110上にも存在する(電話帳としても知られている)コンタクトディレクトリまたはデータベース315にアクセスすることができる。コンタクトディレクトリ315は、コンタクトのデータベース(またはリスト)を有するが、例えば、よく知られている方法で、名前、関連する電話番号、住所などを含むことができる。アプリケーション310が実行されるとき、アプリケーション310は、電話機110から開始される後続する電話通話を(エイリアスサービスプロバイダに関係付けられている番号を自動的にダイヤルし、次に、エイリアスサービスプロバイダに電話通話を開始させることによるなど)エイリアスサービスプロバイダに自動的に通過させる。図4に示される別の実施形態において、電話機110は、エイリアスサービスプロバイダに離れて位置付けられているコンタクト電話ディレクトリ184へのアクセスを有する。
【0094】
有利なことに、アプリケーション310は、コンタクトディレクトリ315にインターフェイスしているので、加入者はコンタクトディレクトリ中で1つのエントリ(または複数のエントリ)を選択することにより、コンタクトディレクトリから通話を開始することができる。アプリケーション310は、次に、電話機を自動的にエイリアスサービスプロバイダに接続させ、加入者に何かさらに介入させることなく、エイリアスサービスプロバイダに何らかの必要とされる情報を提供する。この方法において、全体のプロセスは加入者にトランスペアレントであり、最初にアプリケーション310を実行する以外は、加入者による何らかの特別な行動を必要としない。アプリケーション310は、VoIPが可能な電話機またはハイブリッドセルラー/VoIP電話機のような他の電気通信デバイスとともに使用することもできる。
【0095】
1つの実施形態において、コンタクトディレクトリ315中の情報のバックアップバージョンは、インターネットのようなコンピュータネットワーク上に存在させることができる。電話機110を使用して、インターネットを通してコンタクトディレクトリ315にアクセスして、コンタクトディレクトリ315中に含まれる情報を見たり、追加したり、または改訂したりすることができる。代わりに、インターネットに電話機を結合する以外に(PCのような)別のデバイス上のウェブブラウザにより、ユーザはコンタクトディレクトリ315中のデータを見たり編集したりすることができる。このことは、電話機110を使用して情報を追加したり、または改訂したりすることよりも場合によっては容易である。加えて、加入者が複数の電話機を持っている場合、加入者が電話機を切り替える場合、または加入者が自分の電話機を無くし、新しい電話機に情報を復元する必要がある場合などにおいては、コンタクトディレクトリ315のバックアップバージョンに含まれる情報を、(その他の電話機が、最初の電話機と互換性があろうとなかろうと)別の電話機にダウンロードすることができる。このように、コンタクトディレクトリ315中に含まれる情報は電話機それ自体に含まれ、バックアップは、インターネットまたは他の何らかのデータネットワーク上のどこかの位置に含まれる。バックアップシステムは、以下でより詳細に説明する。
【0096】
図2のフロー図を再び参照すると、加入者がエイリアスサービスプロバイダに接続した後、加入者は、フロー図ボックス215により表されるようにサービスプロバイダに関連のある情報を提供する。図6中で示される、方法の代替実施形態において、通話構成パラメータの形態をとっている関連のある情報は、サーバからアクセスされ、このサーバは、図6中のフロー図ボックス220bにより表されるようにエイリアスサービスプロバイダにおいてプロファイルを記憶する。
【0097】
加入者が、手動により情報を提供する場合、加入者は被呼者に対する電話番号を提供するが、被呼者は、例えば図1G中の電話機115のような加入者が呼び出そうとしている相手である。アプリケーション310(図3A)が通話を取り扱っているシナリオにおいて、アプリケーション310は、エイリアスサービスプロバイダに対して被呼者の電話番号を自動的に提供するように構成することができる。言及したように、アプリケーション310は、電話機上でコンタクトディレクトリ315(図3A)から被呼者の電話番号を取得することができる。代わりに、加入者はエイリアスサービスプロバイダによって提供されるプロンプトに応答して、被呼者の電話番号を手動により入力することができる。
【0098】
加入者は、エイリアスサービスプロバイダに存在する標準(または拡張)コンタクト電話ディレクトリ184(図4)により、またはサービスプロバイダの名前ディレクトリルックアップ(NDL)182(図4)エンジンにより、ダイヤルする電話番号を選択することができる。NDLは、名前および電話番号の自己登録(または選択式の)データベース、あるいはもっと一般的なイエローページエンジンであってもよく、一方で、拡張コンタクト電話ディレクトリ184は、ユーザが自分の電話機に入力するために選ばないがエイリアスサービスプロバイダに存在する電話番号を含んでもよい。これにより、加入者は、自分の標準コンタクト電話ディレクトリ315(図3A)内に表われないプライベートコンタクト電話データベース184(図4)にアクセスすることができる。加入者(すなわちアプリケーション310)は、パスワード、ログインID、EINまたは、このような他の何らかの情報を提供することもでき、エイリアスサービスプロバイダはそのような情報を使用して、サービスプロバイダを通して通話を行う権限が加入者に与えられていることを確認する。
【0099】
アプリケーション315はそれ自体、プログラムそのものを開始するために、ユーザログインおよび/またはパスワードを提供することを加入者に要求してもよい。加えて、特定の電話番号、コンタクトまたはダイヤリングルールは、加入者によって選ばれたパスコードまたは異なるパスコードの再認証を要求してもよい。
【0100】
別の実施形態において、加入者は電話通話を開始するためにグループコードを選択してもよく、1つ以上の電話番号がグループコードに関係付けられている。加入者がグループコードにしたがって通話を開始するとき、選択されたグループコード内に見出されるすべての番号が同時に呼び出される。これにより、加入者は、自分の電話機内に見出される自分のコンタクトリストから個々の潜在的な会議参加者を1人残らず選択する必要なく、1つの選択により会議通話リスト上にあるすべての者を選択できる。これらのグループコードは、加入者ダイヤリングプロファイルとともに、または彼の/彼女の標準/拡張コンタクト電話ディレクトリ184(図4)内に位置付けられている。
【0101】
図2中のフロー図ボックス220により表される次の動作において、加入者は、エイリアスサービスプロバイダに1つ以上の通話構成パラメータを提供する。構成パラメータはアウトバウンド通話の構成を規定する。1つのそのような構成パラメータは、アウトバウンド電話番号を含み、アウトバウンド電話番号は、通話に対して加入者の電話番号として使用される。加入者は、加入者がプライベートデータベース145上で所有している(またはアクセスを有する)任意の電話番号を選択することができる。例えば、上の表2を参照すると、加入者はデータベース中で加入者自身の電話番号1および2を所有してもよい。インスタント通話のために、加入者は、電話番号として電話番号1(888−555−1111)を選択してもよく、電話番号1は、インスタント通話において発信番号として使用される。以下でさらに説明するように、被呼者が通話を受信するとき、電話番号1が、発呼者ID番号として表示され、電話番号1(888−555−1111)に対する主しるしも表示される。
【0102】
別のそのような構成パラメータは、発信元の実際の位置または環境とは異なる位置または環境から電話通話が発信しているかに見えるように電話通話の構成を変更するために使用できるパラメータと関係がある。例えば、1つのそのようなパラメータは、以下で説明するように、通話に送られるバックグラウンドまたは環境のノイズを含む。
【0103】
上述の内容に加えて、アプリケーションは、ユーザにより管理されるPIM(パーソナル情報マネージャー)機能を提供する。ユーザが(PIMでない)標準セル電話機上で通話を受信するとき、ユーザインターフェイススクリーンが示され、ユーザインターフェイススクリーンは、発呼者または被呼者について予め記憶されている情報を提供する。この機能は両方の方法で動作する。この機能は、非PIMベースの電話機に制限されたPIM機能を提供する。
【0104】
別の構成パラメータは、発呼者IDがこの特定の通話に対してイネーブルされているかどうかというものにすることができる。構成パラメータは、発呼者IDがこの通話に対してはイネーブルされるか、または発呼者IDがこの通話に対してブロックされることを指定できる。構成パラメータにより、加入者による指定がない限り、加入者は、(頻繁に呼び出される番号のような)予め選択された電話番号をデフォルトの“ブロックされない”状態にさせ、他の電話番号をデフォルトの“ブロックされた”状態にさせるように、フラグを立てることができる。このような選択式の発呼者IDシステムにより、通話毎のベースで“通話ブロック(*69)またはアンブロック(*82)”を手動により選択する必要がない適切なダイヤリングパラメータを加入者に保証する。選択式の発呼者IDにより、加入者は、自分の家または事務所のような相当頻繁に呼び出される電話番号に対してフラグを立てることができる。
【0105】
プライベートデータベースは、それぞれの構成パラメータに対してデフォルト値を含むことができ、デフォルト値は、プライベートデータベースの“他の”フィールドに含まれる。この方法において、プライベートデータベース(または拡張コンタクト電話ディレクトリ184)中のそれぞれの電話番号は、予め定められたデフォルトのエイリアス構成を持つことができ、そのエイリアス構成は、それらの番号に関係付けられているアウトバウンド(またはインバウンド)通話に対して使用される。
【0106】
言及したように、加入者は、プライベートディレクトリ中の情報を追加したり、または編集したりすることができ、それらの情報は、加入者により所有されている電話番号に関係付けられている。加入者は、主しるしまたは代替しるしに新しい名前を付けるなど、何らかのしるしを変更することができる。加入者は、代替しるしの1つを主しるしになるように変更することもできる。例えば表2中で、加入者は、“ジョーン ドウ”以外の“Acme製品”を示すように主しるしを変更することができる。
【0107】
図8および図9は、ユーザに提供される構成情報を実現するために、アプリケーション310により電話機の表示スクリーン上に示される一連の例示的なユーザインターフェイスを示す。図8および図9に示されるユーザインターフェイスは、図1Bおよび図1C中で説明したプロセスにしたがって、構成情報を提供するために使用することもできる。最初のユーザインターフェイス810は、ここで説明する機能に対応する複数の、ユーザ選択可能な機能をともなうメニューを含む。アイテム2“ディレクトリダイヤル”のようなメニューアイテムの選択により、構成オプションを表示するユーザインターフェイス830を直接導くことができる。代わりに、ユーザインターフェイス820(図9)を表示することができ、ユーザインターフェイス820は、例えば、ダイヤルできる電話帳エントリのリストを含む。
【0108】
ユーザは、(図9中のエントリ番号6“ジョーン アダムス”のような)電話帳エントリを選択することができ、エントリは、特定のプロファイルに関係付けられている。エントリの選択により、ダイヤルされている番号に基づいてアウトバウンド発呼者IDと、その番号に関係付けられているプロファイルとを自動的に変更することができる。例えば、ダイヤルされている番号が、ユーザのローカルまたはネットワークデータベース中で、仕事コンタクト対個人コンタクトとしてマークされている場合、アウトバウンド発呼者IDを特定の番号に変更することができる。何らかの環境の下で、自分の“デート番号”から自分の“仕事番号”に、ユーザが自分のアウトバウンド発呼者IDを偶然に変更することを防ぐ“置き換え禁止”とする送出発呼者IDのフラグをユーザが立ててもよい。これにより、ユーザは個人にダイヤルするときに深刻な誤りをすることを防ぐことができる。
【0109】
ユーザインターフェイスにより、ユーザは、セル電話機のような第1の電話機から通話を開始し、そのセル電話機以外のデバイス上で通話を開始するようにエイリアスサービスに指示することができる。これは、セル電話機のカバレッジが不十分なエリアに対して、またはユーザがスピーカーホンを使用したいときに有用である。ユーザインターフェイス410により、ユーザは通話に対する構成をセットアップすることができ、構成は、呼び出すための番号、送信されるべき発呼者IDパラメータ(ユーザインターフェイス830)、および通話を開始するデバイス(ユーザインターフェイス850)のようなものである。
【0110】
ユーザインターフェイス820において名前/番号の対を制御する認証システムは、番号が受け入れ可能なアウトバウンド通話IDとして加えられる前に、ユーザが番号の物理的な制御を有することを確認する。図8および図9中、ならびにここでの他の図中で示されるユーザインターフェイスは、ユーザインターフェイスがどのような格好のものかを表す例に過ぎず、ユーザインターフェイスは変更できることを理解すべきである。
【0111】
再度図2を参照すると、次の動作において、エイリアスサービスプロバイダは、(図1G中のSPN120のような)SPNと接続を確立し、次に、被呼者のSPNと接続を確立する。上で説明したように、被呼者が、発呼者IDサービスを使用する(すなわち加入する)場合、被呼者のSPNはマスターデータベース130に接続し、発呼者の電話番号に関係付けられている発呼者ID情報を取得する。このような発呼者ID情報は、プライベートデータベース140とマスターデータベース130との間の最新同期化の時点で、ユーザにより指定されている通り、プライベートデータベース140中に含まれる情報と同じである。とりわけ、SPNは、通話の開始の間、加入者により予め指定された電話番号およびその電話番号に関係付けられている主しるしにアクセスするであろう。有利なことに、インターネットのようなもの通して、プライベートデータベースにアクセスすることにより、加入者は、容易に主しるしを更新したり、あるいは変更したり、または代替しるしを選択したりすることができる。
【0112】
SPN120により、発呼者ID情報を通話プロセスの間に送ることができ、受信SPN140が電話番号ルックアップ(すなわちENUMルックアップ)に要求することなく発呼者ID情報を受け入れるようなシナリオにおいて、次に、図1G中のマスターデータベースルックアッププロセスは、終端SPN125における簡易な受信(例えば、番号および名前)への送信SPN120からの簡易な送信(例えば、番号および名前)に取って代わる。
【0113】
インバウンド通信のブロックキングまたはフィルタリング
セクシャルプレデターまたは犯罪人の通知機能により、呼び出している人物がリストアップされたセクシャルオフェンダーであるか、または呼び出される人物に犯罪歴があるかを(自動化されたプロセスで)割り出すことができる。加えて、その逆も実現することができる。リストアップされたセクシャルオフェンダーまたは犯罪歴のある人物が、実際の番号のうちの1つを呼び出そうとしていることをエイリアスサービスプロバイダが認識するとき、被呼者が受信しようとする通話が、記録されたセクシャルオフェンダーまたは犯罪歴がある誰かからのものであることが被呼者に通知される。図7は、セクシャルプレデターに対する機能を規定するために電話機110上で表示することができる例示的なセクシャルプレデターインターフェイス715および720を示す。
【0114】
年少の子供または保護下にある人物が、知らない人からの通話を受信するのを防ごうと望んでいる人のために、ステルスモード機能が設計されている。この機能は、ユーザの現在の電話帳315(またはオンラインCDF184)内に見出されない発呼者からの通話をブロックする。この機能は、ユーザの電話帳内にリストアップされていない個人の番号へのアウトバウンド通話をブロックするために使用することもできる。図7Aは、例示的なステルスモードインターフェイス725を示す。
【0115】
年齢または性別確認システムにより、年齢および/または性別パラメータにより規定される年齢および/または性別に基づいて、ユーザは通話を受け入れたり、または拒否したりすることができる。年齢パラメータは、セル電話機(図3A)それ自体中に、またはネットワーク(図4)上に存在してもよい。その機能により、ある年齢より上、下、またはちょうどその年齢である誰かへの通話をユーザは限定することができる。これは、発呼者または呼び出している誰かの実際の年齢を確認するために、デートワールドにいる人々により利用することができる。図7Aは、エイリアスサービスがこのような機能をどのように管理するかについて制御を行う例示的な年齢確認インターフェイス730を示す。
【0116】
通話が、通話パラメータ以外の誰かから受信されるとき、ユーザは自動的な動作をセットアップする機能を有する。この動作は、発呼者が再度呼び出すことを阻止する予め録音されたメッセージ、自動的な電話の切断、自動的な話中音、または(上で規定された動作をブロックするような)他の何らかの動作とすることができる。
【0117】
年齢確認は、キャリアにより電話機内にセットすることができる(または、確認されていない年齢パラメータをユーザによりセットすることができる)。確認されていない年齢がセットされた場合、他の当事者は通知を受けることができる。加えて、年齢パラメータは、クレジットカードまたは社会保険ルックアッププロセスを通してセットすることができる。他の形態の保証された年齢確認を代用してもよい。望まれる場合には、この機能は他のルールとともに使用することができる。
【0118】
1つの実施形態において、エイリアスサービスプロバイダは加入者の年齢確認のためのシステムを提供する。言及したように、加入者は単一のエイリアス番号またはグループのエイリアス番号に関係付けられているプロファイルをセットアップすることができる。プロファイルを予め規定されたまたは自動的に規定されたルールに関係付けることができ、それらのルールは、インバウンドおよびアウトバウンド通信がエイリアス番号に対してどのように取り扱われるかを左右する。年齢に関連する機能をプロファイルに関係付けることができる。
【0119】
図7Bは、エイリアスサービスプロバイダの年齢確認機能に関する例示的なフロー図を示す。最初の動作2410において、加入者(ユーザ)は、年齢確認ユーザインターフェイスへのアクセスを選択するが、インターフェイスは図または音声によるものでもよい。動作2420において、ユーザは主プロファイルにアクセスするか、または代替のプロファイルにアクセスするかを選択する。最初の代替動作2490にしたがうと、ユーザは年齢にプロファイルを関係付け、その年齢は、電話機に関係付けられているSPNにより、電話機中にすでに記憶されているものである。動作2495において、ユーザの年齢は電話機上またはサーバ上に記憶される。年齢は、そのときエイリアスサービスプロバイダにより容易にアクセス可能であるので、エイリアスサービスプロバイダは、年齢に基づいて通信をフィルタリングすることができる。
【0120】
別の代替動作2430において、ユーザは、手動により彼のまたは彼女の年齢を入力する。方法は次に、上述した動作2495に進む。さらに別の代替動作2440において、エイリアスサービスプロバイダは、ユーザの年齢の証拠を尋ねる。証拠についての問い合わせは、アプリケーションそれ自体から生じることがあり、またはエイリアスサービスプロバイダにおけるサーバから促すことができる。動作2450において、ユーザは年齢について何らかのタイプの証拠を提供する。証拠は変更することができるが、例えば、年齢に結びついた電話番号、社会保障番号、クレジットカード番号などを含むことができる。提供された証拠に基づき、例えば提供された電話番号に関係付けられている電話会社(動作2460)、社会保障局のような事務局(動作2470)から、またはクレジットカード発行者(動作2480)から年齢を得ることにより、エイリアスサービスプロバイダは、年齢を確認することができる。方法は次に、上述した動作2495に進む。
【0121】
人気機能により、ユーザは人気得点に基づいて、呼び出すことが認められる者(またはユーザが呼び出したい者)に関して、ある制限をセットすることができる。図7Aは、人気ランキングインターフェイス735を示す。1つの実施形態において、加入者でない者は、ある個人が加入者であるかないかにかかわらず、その個人に関する情報をエイリアスサービスプロバイダに提供することができる。このような情報は、エイリアスサービスプロバイダにより記憶され、インバウンドおよびアウトバウンド通話のフィルタリングの際に使用することができる。
【0122】
ネガティブフィードバックにより、ユーザは他からのネガティブフィードバックに基づいて、呼び出すことが認められる者(またはユーザが呼び出したい者)に関して、ある制限をセットすることができる。言い換えれば、十分多くの人々が、ネガティブとして1人の者を識別した場合、彼らの得点はそれを反映するであろう。例示的なネガティブランキングインターフェイス1640が示される。同様に、人の電話番号をアプリケーションまたはエイリアスサービスプロバイダに単に入力することにより、“配偶者の有無”パラメータを個人によりセットしてもよい。ユーザからのこの自動化されたフィードバックの方法により、エイリアスサービスプロバイダは、必ずしもエンドユーザに関する名前またはアドレス情報を集めることなく、そのサービスに関係付けられていないユーザに関する多くの情報を集めることができる。
【0123】
バックアップデータベースサービス
上述したように、コンタクトディレクトリのバックアップバージョン(図3A)はインターネットを通して、エイリアスサービプロバイダ上のようなデータネットワーク上に記憶することができる。ユーザは、インターネットのようなデータネットワーク上にあるバックアップデータベースに、特定の電話機内にあるコンタクトデータベース315中のすべてのデータをコピーすることができる。これにより、ユーザは、別の電話機上に彼または彼女のコンタクト情報を複製することができる。
【0124】
1つの実施形態において、バックアップデータベースは、異なるモデルの電話機間におけるパラメータの差異を理解するように構成される。いくつかの電話機により、データベースはそれぞれのエントリに対する予め定められた数のパラメータを持つことができるが、それらのパラメータは、異なる電話機のモデルの間で必ずしも統一されていない。例えば、いくつかの電話機は、1つの自宅、職場およびセル番号だけを許可するが、一方で、他の電話機は複数の自宅、職場およびセル番号を許可する。加えて、いくつかの電話機は、それぞれの電話機コンタクトネームに対するファックス番号、eメールアドレスおよびウェブサイトアドレスを許可する。バックアップデータベースは、異なる電話機のモデルの間における差異をマッピングするように構成され、これによりユーザは、機能に富んだセル電話機間でデータをアップグレード、またはダウングレードさえすることができる。ユーザは、バックアップデータベースに彼のまたは彼女の電話機を接続することができ、バックアップディレクトリから必要なデータをダウンロードすることができる。
【0125】
データは、インターネットのようなデータネットワーク上に記憶されているため、ユーザは、電話ハンドセットの相違またはサービスプロバイダについて心配することなく、彼の/彼女の新しい電話機を入手した数分内に、損傷を受けた電話機から復旧することができる。このプロセスはこのようなことでなければ、古い電話機のアドレスを入力し直すのに何時間もかかったかもしれないし、または加入者によるハンドセットのモデルの変更が妨げられたかもしれない。
【0126】
拡張コンタクト電話ディレクトリ(CPD)
コンタクト電話ディレクトリ(CPD)184は、エイリアスサービスプロバイダ180のようなネットワーク上の何らかの位置に存在することができる。これにより、コンタクト電話ディレクトリは、加入者の電話機のハードウェアにより制限されない量のデータを記憶することができる。
【0127】
従来の電話ハンドセットは、一般的にはそれぞれのハンドセットが記憶することができる電話機の名前/番号の数に制限がある。データは、電話機上にローカル的に記憶されているため、悪人により物理的にアクセスされる場合、電話機内に含まれるそれぞれの名前/番号のプライバシーが漏洩する可能性がある。拡張CPD184により、加入者以外の誰に対しても見えないまたはアクセス可能でないプライベートあるいは拡張電話ディレクトリをユーザはインターネット上に維持できる。その上、コンタクトアイテムは、電話機に対して離れて記憶されているため、加入者は、記憶できる番号の数に何ら制限を持たないであろう。エイリアスサービスプロバイダ180は、加入者がCPD184にアクセスするために安全認証を提供するように要求することもできる。データベースは遠く離れており、アクセスする前に認証を必要とするため、コンタクト情報は、従来の電話機110中のようにローカル的に記憶される場合より、いっそう安全である。
【0128】
会議通話
言及したように、エイリアスサービスプロバイダは、自動会議通話サービスを実現するように構成することもできる。この観点にしたがうと、加入者は、電話機あるいは他のエンドポイントクライアントデバイスまたはソフトウェア上に含まれる彼の/彼女のコンタクトアドレス内の(電話番号、SIP URI、または他の何らかのタイプのアドレスのような)複数のアドレスを選択することができる。ユーザが実行コマンド(例えば、ダイヤル)を叩くとき、アプリケーション310または185は、一度にすべての選択された電話番号を自動的に呼び出し、結果として生じた通話を会議室にダンプする。加えて、ユーザは、会議通話に追加される他の番号をタイプ入力することもできる。
【0129】
図10は、例示的な一連のユーザインターフェイスを示し、一連のユーザインターフェイスは、呼び出される所望の番号を単にタイプ入力することにより、電話のユーザが複数方式の会議通話を開始できるようにする。最初のユーザインターフェイス1010において、会議通話に含めるべき番号に関してユーザが一括入力することができるフィールドのリストが、ユーザに提供される。ユーザは、手動により番号を入力するか、あるいはユーザインターフェイス1015および1020などを通して、コンタクトデータベース315またはCFD184に含まれる番号から番号を選択することができる。また、通話が開始される(電話番号のような)識別子をユーザが指定することができるユーザインターフェイス1025だけでなく、ユーザが構成パラメータをセットアップすることをできるユーザインターフェイス1030にも、ユーザはアクセスすることができる。図10は、呼び出される番号が一括入力された会議通話のフィールドを伴うユーザインターフェイス1040を示す。
【0130】
ユーザは、(電話機315に組み込まれた、またはエイリアスシステム180/184上に存在している)標準電話帳のルックアップ機能により呼び出す人々をルックアップしてもよい。
【0131】
単に、電話をかけることに加えて、アプリケーション310および/またはユーザインターフェイスにより、1つの会議通話における異なる人々が、呼び出されたときに異なる発呼者IDを受信可能になる。発呼者IDの変更は、手動により、またはシステム180/184上に予めセットアップされているエイリアスプロファイルにより実行することができる。
【0132】
アプリケーション310は、また、自動グループ会議通話を実現するようにも構成される。この実施形態において、ユーザ(すなわち加入者)は、電話内の彼の/彼女のコンタクトデータベース315中の1つ以上のエントリに、あるいは彼の/彼女のプライベートデータベース145のエントリ内にあるいは拡張CPD184内にグループ識別子を追加することができる。いったんグループコードが追加されると、加入者は、単一の(または複数の)グループコードを選択し、選択(または送信)キーを叩くことができる。そのような機能により、加入者は電話機内にある1つのエントリを選択することにより3人以上の人々と会議通話を確立することができ、このエントリは、グループ識別子に関係付けられている。会議通話およびグループ会議通話の両方において、会議通話に加えられるためには、パスコードを入力したり、または電話キーパッド上のキーを押したりすることを発呼者は要求されるかもしれない。これにより、望まれていない個人またはボイスメールシステムが特定の会議通話に加えられることを防ぐことができる。
【0133】
コンタクト電話ディレクトリ(145、184)のいずれか1つ内にある何らかの名前または番号は、それに割り当てられる1つ以上のグループコードを持ってもよいことを認識すべきである。この方法において、単一のエントリが、グループ1、2および3に割り当てられてもよく、例えば、グループ1は、“プリパーティ”メンバに対するものであり、グループ2は、すべてのパーティメンバに対するものであり、およびグループ3は、クリーンアップメンバだけに対するものであってもよい。
【0134】
ダウンロード可能な通話ファクトデータベース
アプリケーション310は、ダウンロード可能な通話ファクトデータベースを実現するようにも構成され、それは、例えば、CFD184の一部としてエイリアスサービスプロバイダに存在することができる。通話ファクトデータベースは、コンタクトデータベース315またはCFD184内の電話番号のように、呼び出されるかもしれない電話番号に関係付けられているダウンロード可能なデータを含むデータベースである。データは、何らかのタイプの情報を含むことができ、それらの情報は住所、個人情報のようなものであり、写真、呼出音、ビデオなどのようなマルチ媒体データを含むこともできる。
【0135】
加入者がいったん電話通話を開始すると、システムは加入者の選択次第で、呼び出されている当事者(または複数の当事者)についての情報をCFD184からダウンロードしてもよい。ダウンロードされている情報は、呼び出されているそれぞれの人の画像を含んでいてもよい。この情報は、プライベートデータベース145または拡張CPD184中に位置付けられてもよい。ダウンロード内に含まれる情報はユーザにより選択可能であり、単一の通話環境または上述した会議通話環境のどちらかで機能する。
【0136】
自動化された会議通話リマインダ(ACCR)
別の実施形態において、エイリアスサービスプロバイダは、エイリアスサービスプロバイダによって予定されている来たるべき会議通話の出席者に対して、アプリケーション310またはアプリケーション185を通して、自動化された会議通話リマインダを行う。音声通話、テキストメッセージ、eメールメッセージを通してエイリアスサービスプロバイダにより、代替ネットワーク上のインスタントメッセージにより、または非同期の通知を可能にする他のネットワークにより、そのようなリマインダをトリガすることができる。ユーザが好む場合、システムは、ACCR通知中に組み込まれる自動カレンダー通知を含んでもよく、自動カレンダー通知は、自動カレンダーシステムインポートに使用することができる。ユーザが特定の通話における参加を断る場合、アプリケーション185は、会議通話ダイヤリングプロセスの間、断られた番号を一時的に修正(または無視)するであろう。
【0137】
自動化されたプロファイルベースのダイヤリング(APD)
別に実施形態において、エイリアスサービスプロバイダは、自動化されたプロファイルベースのダイヤリング(APD)機能を提供する。APDにより、加入者はアプリケーション310を通して、あるいはウェブブラウザを使用してインターネットにより、または他の何らかのタイプのクライアント/サーバインターフェイスにより、被呼者を呼び出す方法をプリセットすることができる。ユーザは(ウェブインターフェイスまたは電話インターフェイスのような)予め定められたインターフェイスを通して、電話番号を呼び出す方法をプリセットすることができ、そのインターフェイスは、コンタクトデータベース315または拡張CFD184内に位置付けられている。例示的なユーザインターフェイスを以下で説明する。APDにしたがうと、アクセスすべき(電話番号のような)アドレスに基づいてあるプロファイルデータが使用されるように、ユーザは(電話通話のような)送出通信を構成することができる。図8は、このようなAPDの実施形態を実現するための例示的な一連のユーザインターフェイスを示す。
【0138】
ここでは、時々目標電話番号を使用して電話通話を行うという状況で説明しているが、電話機の状況内での使用に限らないことを理解すべきである。
【0139】
以下で示される例示的な加入者プロファイルデータを使用する例の状況において、このことはより良く理解されるかもしれない。以下の例において、加入者は1つ以上のエイリアスを持っており、この1つ以上のエイリアスは、別の加入者を呼び出しているときに、加入者により選ぶことができる。APDシステムは、アプリケーション310または180により、任意の番号に対するプロファイルデータのパラメータを自動的にルックアップし、その任意の番号はシステムを通してダイヤルされ、APDシステムは、その番号に関係付けられているプロファイルに基づいて送出通話に対してAPD方法を適用する。例えば、加入者が415−555−1111を呼び出した場合、次にAPDシステムは、以前の通話履歴に基づいて、アウトバウンド電話通話に対してプロファイル番号1を自動的に割り当てる。このように、電話番号415−555−1111は発呼者IDパラメータを一括入力するために使用することができる。
【0140】
図11は、通話履歴情報を表示する通話履歴マネージャーに対する例示的なユーザインターフェイスを示し、通話履歴情報は、通話プロファイルまたはグループに関係する受信された通話にしたがってグループ化することができる。従来の電話機のように取り損なった通話の総数を単に表示する代わりに、ユーザインターフェイスは、それぞれの通話が関係するプロファイルに基づいて、通話のリストを示す。このようにして、ユーザは、あまり重要でない通話は後に返信するように残しておく一方で、特定のプロファイルまたはグループに関係付けられている重要メッセージに直接飛ぶことができる。通常のセル電話の履歴一覧表と同様に、ユーザは任意の仮想一覧表をクリックし、それぞれの発呼者に対するすべての情報(例えば、名前、番号および通話に対する日付)を見ることができる。
【0141】
図11を参照すると、最初のユーザインターフェイス1110は、“通話履歴”ユーザインターフェイス1015に至るアイテム番号4のような、アイテムの一般的なメニューを提供する。ユーザインターフェイス1110は他のユーザインターフェイスに至り、他のユーザインターフェイスは、取り損なった通話インターフェイス1120、ダイヤルされた通話インターフェイス1125および受信通話インターフェイス1130のようなものである。通話は、予め定められたユーザプロファイルに関連する方法にしたがってグループ化することができる。
【0142】
別の例において、加入者が650−555−5222を呼び出した場合、次にプロファイル2が、その番号に関係付けられているプロファイル2として選択される。他の実施形態では、もっと高性能のプロファイルダイヤリングを含むことができ、このようなプロファイルダイヤリングは、通話記録にクライアントIDを付加したり、および/または自動的に電話通話を記録し、次に、後に誰かのeメールアカウントにその通話を転送するアプリケーションのようなものである。
【0143】
このような機能は、例えば法律に関する職業のような、ある職業において有利であり、ダイヤリングプロファイルに(および後に発生した通話記録に)クライアントIDを付加することにより、代理人は、彼の/彼女のオフィスから離れて行われた通話に対し、より効果的にクライアントに請求できる。別の例において、病院は、医師、翻訳者および患者との間で3方向の会議通話を確立することを望むかもしれない。この通話において、患者IDが記録に付加され、多くの理由のために通話を自動的に記録することができる。いったん通話が完了すると、アプリケーションは、異なる位置に位置付けられているかもしれない医師および翻訳者に(クライアントIDをともなった)記録を送信する。APDシステムは、ある電話番号のプリフィックスまたはエンドポイントアドレス内の番号一致基準に対して予め定められた方法で動作するように構成することもできる。例えば、加入者が650−600プリフィックスで始まる何らかの番号を呼び出す場合、次に“ブロック発呼者ID”フラグがセットされる。これは同様に、SIP URI、インスタントメッセージング識別子、または他のエンドポイント識別方法のような、他のエンドポイントアドレスにおいても機能することができる。
【0144】
ハンドセットまたはセルラー電話機上でフラグまたは値を変更することにより、任意の通話上でAPD機能を無効にすることができる。
【表3】

【0145】
図12は、プロファイルをセットアップおよび管理するために使用できる一連の例示的なユーザインターフェイスを示す。開始ユーザインターフェイス1210から、プロファイルマネージャーインターフェイス1215にアクセスすることができ、プロファイルマネージャーインターフェイス1215は、プロファイルに関連のある管理機能のメニューを提示する。プロファイルマネージャーインターフェイス1215により、ユーザは、ユーザインターフェイス1220−1235を通してシステム上にある1つ以上のプロファイルをセットアップすることができる。例えば、それぞれのプロファイルは、1)連続的に、または同時に行われるダイヤリングのような、何らかの様式で呼び出されたとき、1つ以上の番号を鳴らす;2)特定のプロファイルまたはグループに基づいて、指定された番号に対してアウトバウンド発呼者IDを自動的にプリセットする(または修正する)ようにセットアップすることができる。プロファイルのセットアップにより、セットアップに関係付けられているユーザインターフェイスも変更できることを理解すべきである。
【0146】
長距離サービスプロバイダの選択
エイリアスサービスプロバイダは、エンドポイントアドレスに対する送出通信が、自動的に予め定められたネットワークに対して接続されるように送出通信に作用することができる。
【0147】
例えば、電話機からダイヤルされる電話番号は、予め定められた長距離プロバイダにより自動的にダイヤルされる。例えば、アプリケーション310により、電話機は標準長距離プロバイダを使用し、または(例えば、“1010”タイプの長距離サービスのような)長距離サービスに関係付けられている電話番号をダイヤルすることができる。ユーザが彼の通常の電話機またはセル電話機のエントリの修正を要求されないように、予め定められた長距離プロバイダの使用が自動的に行われるようにアプリケーション310を構成することができる。言い換えれば、ユーザは単にコンタクトデータベースからエントリを選択し、アプリケーション310は予め定められた長距離プロバイダを通して自動的に通話を開始する。
【0148】
標準セル電話機により遠く離れた電話機またはVoIPユーザに接続するために、4桁の内線、有効でない電話番号または英数字ワードをダイヤルするようにアプリケーション310を構成することもできる。4桁の内線ダイヤリングの場合、アプリケーション中のプロファイルエンジンは、ダイヤリング目的のために完全な電話番号またはVoIP番号に、電話コンタクトディレクトリ315または拡張CPD184内に見出される4桁番号をマッピングする。SIP URI(すなわち、jane@company.com)またはインスタントメッセージング識別子を有するVoIP電話機を使用することによるなど、インターネットベースのアドレスダイヤリングも、これが通常の電話ネットワークに対して標準でない電話番号であるため、プロファイルエンジンにより取り扱われる。外部のLDAPディレクトリを使用して、エンドポイント宛先に短い番号をマッピングしてもよい。
【0149】
中間キャリアは、発信する媒体のタイプに直接対応していない媒体のタイプであってもよく、さらにパス中の媒体のタイプ間でいくつかの変換があってもよい。例として、ユーザはSIPを使用するVoIPキャリアを通して長距離サービスプランを購入してもよい。その長距離キャリアは、SIPユーザネームおよびパスワードを提供して、ユーザがそれらのアカウントにアクセスできるようにする。ユーザは、エイリアスサービスプロバイダに、このユーザネーム/パスワードの対を提供し、エイリアスサービスプロバイダは、エンドユーザがVoIPアカウントを利用した彼らのセル電話機から通話を行うことを望むような時に、エンドユーザに代わりそのアカウントを使用する。ルールの例としては、最小費用ルーティング、時間帯ルーティング、宛先または発信ルーティングがある。他のルールも可能である。
【0150】
こうして、非類似のエンドポイント識別方法および媒体方法は、媒体プロキシにより相互接続することができる。例として、ユーザはデバイス(この例においては、移動電話機)上のインターフェイスにより、“user@domain.com”のようなエンドポイント識別子を選択してもよく、“user@domain.com”は、SIP URIである。媒体プロキシは、媒体プロキシ上の電話中継回線に関係付けられている特定の電話番号にダイヤルするように移動電話アプリケーションに指示する。媒体プロキシは、次に、通話“レグ”を受け入れて、所定のSIP URIに対してSIP通話“レグ”を生成させようと試みる。SIP RTPセッションが“user@domain.com”により確立されている場合、次に、媒体プロキシが、2つの通話レグの間に媒体ストリームを中継し、通話を完成させる。
【0151】
自動化された発呼者IDプロファイルルーティングシステム(APRS)
加入者が到来する発呼者を異なるボイスメールボックス(または異なるボイスメール挨拶を含む単一のボイスメールボックス)へ自動的にルーティングできるプロファイルを実現するようにアプリケーション310を構成することもできる。これはここでは自動化された発呼者IDプロファイルルーティングシステム(APRS)として呼ばれる。
【0152】
加入者ミシェルに対する例示的なプロファイルを以下に示す。プロファイルは、ボイスメールボックスに関係付けられている名前と、一般にボイスメールボックスにルーティングされる通話のタイプを記述するコメントとを含む。例えば、ボイスメールボックス1は、職業上のクライアントからの到来通話に対するものであり、一方ボイスメールボックス6は、望まれない通話(すなわち、迷惑な人々)に対するものである。それぞれのボイスメールボックスに対するボイスメール挨拶を、そのボックスに関係付けられている通話のタイプに対して、特に調整することができる。
【表4】

【0153】
この例示的なシナリオにおいて、ユーザミシェルは、単一のインバウンド電話番号(例えば、888−555−1119)に対し、5つの異なるボイスメール挨拶を確立している。このシナリオは例示的であり、任意の数のインバウンド電話番号に対して任意の数のボイスメール挨拶を確立できることを理解すべきである。
【0154】
通話がAPRSにより受信されるとき、発呼者IDを通して認識される番号が、ユーザのルーティングプロファイルに対して処理される。次にあげるものは、使用できるルーティングルールの例である。
【表5】

【0155】
上の例において、ミシェルが、650−555−1111から通話を受信する場合、通話は、彼女のセル電話機、職場の電話機および自宅の電話機に対して、すべて同時に送られる。エイリアスサービスプロバイダは、加入者のセル、職場、および自宅の電話番号を規定する記録を持っている。通話が、(適正なシステム応答とともに)ミシェルにより応答される場合、そのデバイスは通話を受け取る。例えば、彼女は、彼女のセルで通話に応答する。
【0156】
その一方で、ミシェルがルール中の適正な応答にしたがって電話に適切に応答しない場合、通話は、ユーザのAPRSプロファイルにしたがって処理され、その番号に関係付けられている特定のボイスメールボックスにルーティングされる。このケースにおいて、ユーザは、例えば“ドクターミシェルアリソン”は電話にでることができません、メッセージを残してくださいのようなボイスプロンプトを受け取る。したがって、301−555−7171からの通話が受信される場合、通話はミシェルのセル電話機にルーティングされる。応答がなかった場合、ユーザは“ミシェル”は電話にでることができません、メッセージを残してくださいというメッセージを受け取る。さらに、ミシェルが、415−555−6969から通話を受信する場合、ミシェルに到達するための何の試みもなされず、“MJ”は電話にでることができません、メッセージを残してくださいということを述べたメッセージを伴うボイスメールに、ユーザは直ちに向かうことになる。
【0157】
図13は、ユーザがボイスメールメッセージにアクセスし、ボイスメールメッセージを管理することができる一連のユーザインターフェイスを示す。ボイスメールインターフェイスは、所定のプロファイルまたはグループによりグループ化されたボイスメールのリストを表示することができる。ユーザが、(ユーザインターフェイス1315のような)ユーザインターフェイス上で表示されたプロファイルまたはグループをクリックするとき、そのグループに対する取り損なった通話および/またはボイスメールの完全な一覧表が(例えばユーザインターフェイス1320中に)戻される。ユーザが、前のボイスメールを聞くことなく、例えば(図13中のUI1320におけるハンナからの)7番目のメッセージを聞きたい場合、ユーザはリストをスクロールダウンし、7番を選択し、再生に関係付けられている電話機上のボタンを押すことができる。さらに、ユーザが希望する場合、すべての仮想のボイスメールのコピーは、(例えば、30,000フィートにおける飛行機から)後に聞くためにeメールアカウントのような予め定められた位置に転送され、あるいは、単にユーザのためにアーカイブされる。さらに、図13中のダイヤグラムボックス1325および1330により表されるように、eメールアドレスまたは別の電話番号を単に入力することにより、ユーザは任意のボイスメールを転送することができる。
【0158】
ユーザが指定する場合、次に、特定の番号(例えば、968−555−7734)を(ブロックされる)リスト上に置くことができ、特定の番号は、“あなたが連絡を取った番号は、もはや使用されていません。現在どんな追加的な情報も利用できません。”に類似するメッセージを戻す。最後に、プロファイルリスト内に見出されない(ワイルドカードで表された)他のすべての通話に対して、ユーザ(すなわち発呼者)は“あなたが呼び出している人”または“あなたが連絡を取ろうとしている発呼者”は電話にでることができません;トーン後にメッセージを残してください。“ということを述べたメッセージを受け取る。
【0159】
APRSシステムも、インバウンドおよびアウトバウンドベースの両方においてダイレクトIP(すなわちインターネットプロトコル)番号に対応することができる。上の例において、ミシェルが、SIP URI“jane@company.com”から通話を受信する場合、発呼者はミシェルの職場の番号だけに転送される。ミシェルの職場の番号による何らの応答もない場合、発呼者は仕事関連の通話に特に適したボイスプロンプトを受け取る。プロンプトは、例えば、“ドクターミシェルアリソンは、電話にでることができません、あなたの名前および番号を残してください、そうすれば彼女は通常の仕事時間内にあなたに電話をかけなおします、これが緊急の場合、911を呼び出してください。”ということを述べることができる。
【0160】
APRSは、誰が加入者(例えば、ミシェル)を呼び出そうとしているかを加入者に通知するように構成されている。加入者は、次に通話を受け取るまたは単にそれを拒否する能力を持っている。加入者が通話を拒否する場合、通話はボイスメールシステムに押しやられる。ユーザが通話を受け取ることを決めた場合、ユーザが現在使用中のデバイスが通話を受け取る。さらに、ユーザが通話を受け取ることを決めた場合、上述したように、彼/彼女は、彼/彼女が通話を受け取るときに電話回線にバックグラウンドノイズ(またはきたならしいノイズ)を加えることが可能である。ミシェルは自宅から通話を受け取ることを決めたが、彼女は自分がまだ病院にいることを発呼者に信じさせるために、通話に彼女のデフォルトの病院バックグラウンドノイズを付加したいような例があるかもしれないし、または別のユーザは、彼/彼女が実際ゴルフコース上にいるとき、会議センターバックグラウンドノイズを付加するかもしれない。システムにより、ユーザは通話を受け取り、全部の会話(またはその一部分)を録音することもできる。作成される何らかの録音物を(彼らのeメールアドレスがシステムに知られている場合)加入者および/または発呼者にeメールで返すことができる。
【0161】
上のルールは例示であり、到来する通話をルーティングするために、さまざまなルールのうちの任意のものを実現するようにAPRSを構成できることを理解すべきである。例えば、APRSプロファイルは他のパラメータに基づいて通話をルーティングさせることもでき、それらのパラメータは、時間帯、ユーザステータス、物理的位置、および(代理人のような専門的職業に対する)アカウント番号のようなものである。この最後のシナリオにより、何らかの正当なクライアントは、緊急のケースでは昼夜を問わず、自宅にいる代理人にコンタクトできるようになる。ルーティングのためのトリガは、例えばクライアントのアカウント番号であってもよい。
【0162】
異なるボイスプロンプトを伴う1つ以上のボイスメールボックスに、同一の番号に対する複数の通話を条件付でルーティングさせることに加えて、システムは、1つ以上のボイスプロンプトを伴う1つのボイスメールボックスに複数の電話番号をルーティングさせることもできる。これにより、(ミシェル)のような上記のユーザは、上記のプロファイリングシステムにより彼女の自宅、セルおよび職場の番号をスクリーニングさせることができる。APRSにより、同一のインバウンド発呼者ID番号は、同一の方法でプロファイルすることができ、同一のインバウンドユーザによりダイヤルされた番号に関係なく、すべてのメッセージを同一のボイスメールボックスに入れることができる。
【0163】
バックグラウンドノイズ
言及したように、エイリアスサービスプロバイダは、通話にバックグラウンドノイズを挿入するように構成されているので、被呼者は通話の間、発呼者の音声へのバックグラウンドとしてバックグラウンドノイズを聞く。バックグラウンドノイズは変更することができる。例えば、バックグラウンドノイズは、発呼者がセル電話から呼び出しているかのように思わせることができ、静的ノイズを提供することができ、発呼者が外にいるように思わせるために、“外の”ノイズを提供することなどができる。
【0164】
何らかのタイプのバックグラウンドノイズを使用して、発呼者が、ある位置またはある環境から呼び出しているように思わせることができる。例えば、エイリアスサービスプロバイダは、一般的に病院、飛行場、またはコンベンションセンターに関係付けられているバックグラウンドノイズを挿入することができる。エイリアスサービスプロバイダは、予め可能な選択を備えたバックグラウンドノイズデータベース183(図4)を維持することができる。代わりに、加入者は、彼の/彼女のPCまたは電話機110から(図4中に見られるように)バックグラウンドノイズデータベース183に対して彼の/彼女の所有のバックグラウンドノイズをアップロードしてもよい。
【0165】
図14は、通話に対するバックグラウンドノイズを構成するための一連の例示的なユーザインターフェイスを示す。バックグラウンド音マネージャーインターフェイス1415は、識別マネージャーインターフェイス1410からアクセスされる。インターフェイス1415は、もしあるならば、通話に対してバックグラウンドノイズを構成するために選択できる機能のメニューをユーザに提示する。例えば、インターフェイス1420は、バックグラウンドノイズのタイプを選択するために使用でき、一方でインターフェイス1425はバックグラウンドノイズを構成する。バックグラウンドノイズは、エイリアスサービスプロバイダ内に記憶され、インバウンドおよびアウトバウンドの両方の通話に対して使用してもよい。
【0166】
高度メッセージ通知(AMN)
アプリケーション310または185は、高度メッセージ通知(AMN)と呼ばれる機能を実現するようにも構成される。AMNにしたがうと、アプリケーションは、通話またはボイスメールが予め定められた発呼者から到着するとき加入者に通知する。これにより加入者は、新規のボイスメールがいつ到着したかを知り、どんな発呼者が加入者に転送されているか(発呼者ID機能により)通知を受けることができる。
【0167】
AMNシステムは、上述のように、優先メッセージが到着したことをAPRSシステムのデフォルトプロファイルに基づいて加入者に通知することもできる。すなわち、ミシェルのデートプロファイル上の誰かからのすべての通話が常にミシェルの仮想ボイスシステムに直接行くとしても、ミシェルは、自動応答システムあるいはテキストメッセージまたはeメールシステムを通して、このような通話をちょうど受信したという通知を受けることができる。第2に、これと同一の機能を使用して、生の転送通話の名前または他の属性を明らかにすることができる。このケースにおいて、APRSシステムは、発信している発呼者に属する発呼者ID情報に対して追加情報を後ろに付けたり、または前に付けたり(あるいは完全に置換したり)することができる。最後に、AMNシステムは発呼者ID情報を、予め定められたしるしに置換してもよい。例えば、AMNシステムは、ミシェルが人の実名の代わりに“ボーイフレンド”からボイスメッセージをちょうど受け取ったことを加入者ミシェルに通知することができる。
【0168】
ボイスメールおよび通話追跡(CT)
アプリケーション310または180は、ボイスメールおよび通話追跡(CT)エンジンを含み、ボイスメールおよび通話追跡エンジンによりアプリケーションは、従来のセル電話機が今日、インバウンド、アウトバウンド、取り損なった通話およびボイスメールを追跡するのと同様の方法で、加入者に割り当てられた他の番号に対するリモート通話を追跡できる。1つの例示的な相違は、アプリケーション310により、そのセル電話機に直接割り当てられていない1つの(またはそれより多い)リモート電話番号に対するこの情報を加入者が見ることができることである。これにより、ミシェルは、彼女のデートメールボックス中に69のボイスメールがあり、電話番号“926−555−4444”から6つの取り損なった通話があることが分かるようになる。CTエンジンは、利用可能な時ベースでワイヤレスネットワーク接続を通してアプリケーション310と通信する。
【0169】
ダイヤルインサービスのための存在ダイヤリングおよび近接ベースの予測ダイヤリング
加入者が、加入者の物理的位置および/または時間帯(または曜日)に基づいて通話を無視するために彼のまたは彼女のプロファイルをセットできるように、アプリケーションは構成される。特定の通話を無視するための基準は、加入者に関係付けられているデータベース中に規定することができ、そのデータベースはエイリアスサービスプロバイダに存在する。代わりに、アプリケーションは、さまざまな基準に基づいて加入者に対して異なるバージョンの加入者プロファイルデータベースを使用するように構成され、さまざまな基準は、時間帯、加入者の位置、一年の時期、などのようなものである。
【0170】
例えば、例示的な加入者ジェフは、彼が、彼の物理的な職場または自宅の位置に近づいているときはいつでも、彼のプロファイル内にあるすべての通話(または選択的な通話)が、1つ以上の彼の電話番号を通して彼に到着することを制限することができる。図5中に表示されているように、電話機内にあるアプリケーションは、よく知られている位置の追跡方法およびデバイスを使用して、加入者の物理的な位置を追跡する。加入者が、既知の位置に近づくとき、加入者の制御内にあるダイヤリングプロファイルを変更してもよい。
【0171】
さらに、存在(すなわち位置)により通話を制御する能力は、標準データベース、日付タイマー、または関連したアプリケーションに結び付けることができる。最後に、“存在ダイヤリング”機能により、例示的な加入者ジェフが、彼の現在の場所の1マイルの半径(または他の何らかの距離)内に現在いる彼のコンタクトベース内の誰か(または皆)に通話をしたり、またはテキストメッセージを送ったりすることができる。この形態の存在ダイヤリングは、デートをしている人々に、または互いの現在の近接性に基づいて通信したいその場限りのグループに役に立つものとして構想されている。
【0172】
エイリアスサービスプロバイダにアクセスするために、加入者の電話機は、サービスプロバイダに関係付けられているサービス番号を呼び出すことができる。1つの観点において、アプリケーション310は、アプリケーションがエイリアスサービスプロバイダにダイヤルする前に、最も効率的な(例えば、物理的、または金銭的な観点のどちらから)ダイヤルインサービス番号を位置付けるように構成される。アプリケーション310は、(図5中に表示されるように)通常のセルラータワーの三角測量により、またはGPS(または補助的なGPS)ポジショニングの一般的な方法を通して、このようなタスクを実行する。いったんセル電話機の位置が決定されると、ルックアップテーブルが、アプリケーションによりアクセスされ、電話機が呼び出すのに最も近いダイヤルインの位置を識別するために使用され、こうしてユーザに対する地域および長距離による料金が軽減される。
【0173】
システムにより、ユーザは番号のリストからダイヤルイン番号を選択することができることを理解すべきである。図5中の例において、ジェフのセル電話機は、メンローパーク中の最も近いダイヤルインサービスを正確に位置付ける。最も近いダイヤルイン施設を自動的に位置付けるこの機能により、例示的な加入者ジェフは、どの施設が彼の位置に最も近いかを推測することから免れる。さらに、この自動化された位置サービスによりジェフは、実際にローカルダイヤルイン番号を持っているサービスに到達するための長距離電話番号を潜在的にダイヤリングすることからも免れる。このサービスにより、長距離費用を節約できる。
【0174】
グループ会議通話でのように、加入者はグループ通話をダイヤルしてもよいが、加入者からある距離以上に位置付けられているすべての番号を制限または限定する。図5中で、例えばジェフ(加入者)は、マーシー、ミシェルおよびアリソンを含むグループ1と会議通話を開始し、ジェフは1マイルの半径の制限が通話に関係付けられるべきであることを指定した。ジェフは1マイルの半径を選択したので、ミシェルおよびアリソンだけが通話に接続された。マーシーは、1マイルの半径の外側におり、それでアプリケーション310は自動的に通話からマーシーを除外する。
【0175】
電話機内にあるアプリケーション310は、ワイヤレスネットワーク接続に対してその場限りのベースで、ローカルダイヤルイン電話番号を選択的に引き出すことに着目すべきである。利用できるメモリおよびユーザの選択次第で、アプリケーション310は、より多くの、またはより少ない番号をダウンロードしてもよい。
【0176】
最後に、アプリケーションは、料金無料番号のような代替デフォルトダイヤルイン番号、あるいは、ローカルサービスが利用できるかもしれないまたは利用できないかもしれない特定の国におけるデフォルト番号を含んでいてもよい。
【0177】
図15は、近接ベースのダイヤリングパラメータおよび他の構成パラメータをセットアップするための例示的な一連のユーザインターフェイスを示す。開始ユーザインターフェイス1510は、付加的なユーザインターフェイスに至る選択可能なメニューアイテムを含み、それらのユーザインターフェイスは、パスワードマネージャーインターフェイス、スケジュール設定されたバックアップインターフェイス1520、ならびに接続タイプインターフェイス1525および1530のようなものである。
【0178】
最も近いダイヤルインポイントにユーザを接続するために、システムによりユーザは最も近いダイヤルインの位置を選択したり、または電話機内のAGPS(またはGPS)を起動させて、最も近いダイヤルインポイントを自動的に見つけるように指定したりすることができる。簡単なタワー番号が利用できる状況では、システムはこのパラメータを使用して最も近いダイヤルインポイントを見つけることもできる。これは、電話機(またはセルラーネットワーク)中のGPSポジショニングを使用するほど正確ではないが、ほとんどのケースにおいて、電話機が呼び出すための位置番号を見つけるのにほぼ十分である。
【0179】
別の実施形態において、エイリアスサービスプロバイダシステムにより加入者は、世界中のどこででもコールバックされ、セッションの制御を被呼者に転換することができる。通話が応答されるとき、システムは予め録音されたメッセージを再生することができる。このメッセージは、(例えば、交換機を通してあなたのホテルの部屋を呼び出しているとき)特定の人に対して、または、このメッセージは被呼者に制御を渡すために被呼者に安全パスコードを要求してもよい。この時点で、ユーザはまるで彼/彼女が直接呼び出されたかのようにメインシステムに接続が戻されるが、これに関係する費用はかからない。
【0180】
緊急サービス終了(EOS)オプション
加入者は、彼の電話機内にあるアプリケーション310を通して、またはエイリアスサービスプロバイダにダイヤルすることを通して、緊急サービス終了(EOS)オプションをオンさせてもよい。EOSオプションにより、加入者の電話機が、この電話番号が解約され、またはサービスを受けるのを止めたという印象を(すべての発呼者、または選択されたグループの発呼者だけ、または知られていない発呼者だけのような)予め定めらた発呼者に直ちに与える。この機能により、加入者は、一時的なベースで彼が特定の電話番号を使用していたというすべての証拠をすぐに除去することができる。
【0181】
スポンサ付通話広告
加入者が実際に電話通話を完了する前に、彼/彼女はダウンロードされた広告を聞くためのオプションを持ってもよく、エイリアスサービスプロバイダが、加入者の電話機に広告をダウンロードする。加入者が広告全体を聞くことを選ぶ場合、広告主は加入者の通話の費用または加入者の通話の一部の費用を負担してもよい。広告が聞かれたことを確認するために、加入者は、広告の間放送されたコード、または製品または広告自体の内容に広告を関係付けさせる他の確認方法をタイプ入力する必要があるかもしれない。このタイプの広告は、アウトバウンド通話上に存在してもよく、これは、加入者からの通話を完全に接続する前に広告を聞くように被呼先に要求する。
【0182】
バナー広告
アプリケーション310はアプリケーションが利用されている間、何らかのの形態のバナー広告を使用してもよい。これらのバナー広告は定期ベースでワイヤレスネットワーク接続を通して電話機にダウンロードされる。ユーザの位置がGPSまたは他の手段により知られている場合、ユーザの現在の場所に広告をローカル化してもよい。アプリケーション310は、バックグラウンドスクリーンマネージャー(例えば、壁紙アプリケーション)として動作してもよく、ダウンロード可能な広告をデフォルトのスクリーンバックグラウンドとして表示でき、または電話機が使用されている間、人のセル電話機の外側の窓に広告(アイコンを含んでもよい)を表示させてもよい。いったん、ユーザが彼の/彼女の電話機をウォーキングビルボードに事実上入れることに同意すると、広告主(例えば、ナイキ)は、ユーザの電話料金の一部に対して、進んで支払いをするかもしれない。(注意:折りたたみ型電話機上では、広告主は、人が歩き回っている間は、より小さい外側の窓上に広告を出し、電話機が開かれているとき、メインスクリーン上により大きな広告を出すことが可能である。
【0183】
確認システム(VS)
エイリアスサービスプロバイダは、確認システム(VS)機能を使用してもよく、確認システム機能により、いやがらせの、またはさもなければ望ましくない最近の電話通話に疑いをもっている被害者は、彼らがエイリアスサービスプロバイダシステムからの何らかの通話を受信したか否かを確認することができる。例えば、保険会社の人間であることを装う人からのいくつかの電話通話を電話機115が受信した場合、電話機115のオペレータは、エイリアスサービスプロバイダの加入者が、ある期間内に電話機115を呼び出したかどうかをチェックするためにエイリアスサービスプロバイダシステムのうちの1つを呼び出すことができる。電話機115のオペレータはエイリアスサービスプロバイダの加入者である必要はないことに注意すべきである。この機能は、個人が代替の識別子を使用する誰かによりコンタクトされたかを容易に彼らに知らせるものである。要求している当事者が、彼らがチェックを希望している電話番号に本当に位置付けられているかを確認するために、システムは、要求後直ちに要求者にダイヤルし直す。エイリアスサービスプロバイダはこのルックアップ要求に手数料を関係付けてもよい。法執行機関に利用可能にされた同一結果に問い合わせする自動方法がある。エイリアスサービスプロバイダは、“ブラックリスト”を生成させ、この“ブラックリスト”は、グローバルベースで(すべてのユーザに渡って)識別子が修正された通話がある番号に到達することを禁止してもよい。このブラックリストは、中央アービターにより管理されてもよく、または、個人により修正されてもよい。
【0184】
エイリアス電話番号確認(APNV)
SVSシステムと同様に、番号が加入者の利用できるアウトバウンド通話ディレクトリに加えられることを許す前に、加入者が特定の電話番号に対して権限を持っているかを確認するようにAPNVシステムが設計されている。例えば、加入者110がアウトバウンドダイヤリングのために彼の/彼女のエイリアスリストに別の電話番号115を加えたい場合、システム(すなわちアプリケーション185)は、データベース内でその番号を起動させるのに使用するパスコードを加入者110に発行する。いったんパスコードが加入者に割り当てられると、システムは通話を終了させ、要求された(115)番号をリダイヤルする。電話に応答するに際して、加入者は、ある数の試行内に正しいパスコードを入力しなければならず、さもないと、番号は加入者の通話リストに加えられない。いくつかのケースにおいて、加入者は、確認通話が行われるとき、彼/彼女が物理的に電話機のところにいるようにするために、コールバック時間またはコールバック遅延を要求してもよい。
【0185】
名前ディレクトリルックアップ(NDL)
エイリアスサービスプロバイダは、名前ディレクトリルックアップ(NDL)機能を実現することもできる。NDL機能にしたがうと、ユーザはセル電話機アプリケーション310内にある名前をルックアップし、アプリケーション310は、一般的なイエローページエンジンあるいは顧客またはプライベート電話ディレクトリに接続することができる。1つの例において、NDL182エンジンは、小さい地域社会における在住者に関する情報を含んでもよい。いったん、エンドネームが選ばれると、電話機は電話番号を読み取り、自動的に番号をダイヤルする。このケースにおいて、電話機は電話機を通して、あるいはエイリアスサービスプロバイダまたは別のローカル長距離プロバイダを通して、直接的に番号をダイヤルすることができる。
【0186】
NDL182エンジンの別の実施形態において、人々または会社は、それら自身、自己登録することができる。これは、標準のイエローページアプリケーションと同様であるが、ユーザおよび会社はそれら自身、自己で登録する。このシステムは、1つより多いNDLエンジンまたはデータベース182を含んでもよい。デートのような特別のアプリケーションに対して、さまざまなNDLデータベースを使用してもよい。追加、削除および変更も、ユーザまたは会社により制御される。
【0187】
自動化されたENUM
エイリアスサービスプロバイダは、自動化されたENUM機能を実現するようにも構成される。自動化されたENUMシステムにより、加入者がENUMデータベースに対して呼び出されている番号を自動的に確認して、この番号が対応するVoIPサービスまたは電話番号を持っているかどうか識別することができる。VoIPアドレスが存在するケースでは、通話は、VoIPプロトコルにより処理される。ENUMテストが失敗した場合、電話通話はエイリアスサービスプロバイダを通して通常の電話として処理される。ENUMは、IETF文書のRFC番号2916で指定されている。
【0188】
選択的なドーントディスターブ(DND)
選択的なドーントディスターブ(DND)機能にしたがうと、アプリケーション310は、到来通話に関係付けられているデータに基づいてドーントディスターブステータスがセットされるように電話機を構成する。こうして、DNDを個人ベースでセットすることができる。ドーントディスターブ機能をサポートする通常のセル電話機およびVoIP電話機は、ある期間の間すべての通話にこの機能を適用する。エイリアスサービスプロバイダにより、ユーザは(加入者のプロファイルにより)選択的にDND機能をセットすることができる。例において、ミシェルは、ある時間帯の間または彼女の存在/位置が変化するときはいつでも、あるクラスの通話(すなわち選択された発呼者からの通話)に対してDND機能を選択的にオンすることができる。
【0189】
図16は、選択的なドーントディスターブ機能を管理するために使用できる一連のユーザインターフェイスを示す。開始ユーザインターフェイス1610は、ドーントディスターブマネージャーインターフェイス1215に至るメニューアイテム“6”を含んでいるメニューアイテムを含む。ドーントディスターブマネージャーインターフェイス1615は、プロファイル全体ベースでまたはプロファイル内にある個人の番号に対して、ドーントディスターブモードをセットすることができるプロファイルのリストを表示する。こうして、ユーザは、1つ以上のプロファイルをドーントディスターブモードに選択的に入れることができる。これは、時間により、または他のプリセット条件により手動によりまたは自動的に実施することできる。
【0190】
何らかのプロファイルが起動されるとき、ユーザは、無効セッティングをセットアップする能力を有し、無効セッティングにより、ブロックされた(または、一時的にブロックされた)プロファイルまたはグループにおける個人がこのモードをバイパスし、まるでユーザがブロックグループの一部ではないかのように所望の電話機/番号を鳴らすことができる。
【0191】
さらに、無効フラグは(現在イネーブルされているが)無効ステータス内の任意のユーザに対して警告(またはプロンプト)を再生させて、セル電話ユーザが現在ドーントディスターブモード中であることをユーザに伝えてもよい。システムは単に発呼者に警告したり、発呼者がまだ被呼者に接続されることを希望しているかどうかを発呼者に尋ねたりしてもよい。
【0192】
ユーザが、すべての呼び出しているプロファイルを一度にブロックできるグローバルなセッティングが存在してもよいし、またはユーザが個人ベースでそれぞれの個人プロファイル(または指定された発呼者ID)をブロックしてもよい。
【0193】
エイリアス通信プロトコル(ACP)
アプリケーション310(図3A)は、(セルラー接続を含む)一般的な電話回線161に対するトーンベースのプロトコルを通して、あるいは、TCP/IPのようなプロトコルまたは同様なプロトコルを使用してワイヤレスネットワーク接続162によりエイリアスサービスプロバイダ180と接続を確立してもよい。
【0194】
とにかく、すべてのアプリケーション(例えば、310、325、145、181、182、183、184、185、など)間を含んでいる、加入者115とエンドユーザ110との間の上記で参照したすべての形態の通信は、1つ以上の通話を実行するために電話回線161またはワイヤレスネットワーク接続162のどちらかを使用してもよい。いくつかのケースにおいては、接続の両方の形態が同時に使用されてもよい。
【0195】
後者の例としては、10の方式の会議通話を発生させる加入者115があり、アプリケーション310は、ワイヤレスネットワーク接続162によりエイリアスサービスプロバイダ180に接続して通話セットアップパラメータを確立し、次に、エイリアスサービスプロバイダ180は、通話を完成するために電話回線(またはワイヤレス電話接続)161により加入者115と戻りの通信をする。
【0196】
別の実施形態において、通話セットアップの要求がより少ない場合、アプリケーション310は一般的な電話回線161(またはセルラー接続)に対し、通話セットアップ全体およびダイヤリングプロセスを完成してもよい。このケースでは、トーンベースのハンドシェークプロトコルが使用される。
【0197】
最後に、図2B内で見出されるステップの大多数は、いくつかのケースにおいて、加入者のアプリケーション310またはコンタクトデータベース315の代わりに、エイリアスサービスプロバイダのシステム内に単に存在してもよいことを理解すべきである。例えば、加入者110が公衆電話機から別の加入者115を呼び出す場合、加入者はサービスにログインして、彼/彼女が通話したい加入者115にダイヤルすることだけが要求されてもよい。この実施形態において、システムは単に、被呼者115に対する加入者のプロファイル内で見出される通話セットアップのデフォルト値を使用する。
【0198】
通話費用マネージャー
エイリアスサービスプロバイダは通話費用マネージャー機能を提供し、通話費用マネージャー機能により、ユーザが電話機に電話番号を入力し、エイリアスサービスプロバイダが通話を実現するための提示料金を受信することができる。実際に番号をダイヤルする代わりに、その時点で通話がどのくらい費用がかかっているかに基づいて、システムは自動的に電話通話の価格を決定する。さらに、システムは、通話1分当たりの料金および正確な期間中の通話に対する見積(または正確な)価格を決定する。通話の開始/終了時間、時間帯、基礎となるネットワーク、品質の選択、および他の何らかの通話の特性(サービスプロバイダにより提供されるサービスを含む)が、価格の見積に含まれてもよい。
【0199】
発明の多数の実施形態を説明した。しかしながら、発明の精神および範囲から逸脱することなく、さまざまな修正が行われてもよいことが理解される。したがって、他の実施形態も開示の範囲内である。
【図面の簡単な説明】
【0200】
【図1A】図1Aは、本開示にしたがってネットワークに通信可能に接続されたデバイス間の通信を可能にする電気通信ネットワークの例示的な実施形態の高レベルな概略図を示す。
【図1B】図1Bは、電気通信デバイスに到来する通信を取り扱うための例示的なスキームを図示する概略図を示す。
【図1C】図1Cは、電気通信デバイスからのアウトバウンド通信を取り扱うための例示的なプロセスを図示する概略図を示す。
【図1D】図1Dは、エイリアスサービスプロバイダによりアウトバウンド通信を開始するための代替方法を記述するフローチャートを示す。
【図1E】図1Eは、エイリアスサービスプロバイダによりアウトバウンド通信を開始するための代替方法を記述するフローチャートを示す。
【図1F】図1Fは、エイリアスサービスプロバイダによりアウトバウンド通信を開始するための代替方法を記述するフローチャートを示す。
【図1G】図1Gは、ユーザ選択式の通話を実施できる電気通信ネットワークの例示的な実施形態を示す。
【図2】図2は、エイリアスサービスの加入者が発呼者構成システムにしたがって被呼者に提供される情報を構成できるようにする例示的な方法を表すフロー図を示す。
【図3A】図3Aは、電話機上に存在するアプリケーションおよびコンタクトデータベースを装備した例示的なワイヤレス電話機を示す。
【図3B】図3Bは、インバウンドフィルタデータベースの例示的な構成を示す。
【図3C】図3Cは、アウトバウンドフィルタデータベースの例示的な構成を示す。
【図4】図4は、本開示にしたがって選択式の通話構成を実施できる電気通信ネットワークの別の例示的な実施形態を示す。
【図5】図5は、近接ベースの予測ダイアリングシナリオの概略表示を示す。
【図6】図6は、エイリアスサービスの加入者が発呼者構成システムにしたがって被呼者に提供される情報を構成できるようにする例示的な方法を表示するフロー図を示す。
【図7A】図7Aは、エイリアスサービスのためにルールエンジンを規定する例示的な一連のユーザインターフェイスを示す。
【図7B】図7Bは、エイリアスサービスプロバイダの年齢確認機能に関する例示的なフロー図を示す。
【図8】図8は、送出通話に対してユーザに提供される構成情報を実現するために電話機のディスプレイスクリーン上で示すことができる一連の例示的なユーザインターフェイスを示す。
【図9】図9は、送出通話に対してユーザに提供される構成情報を実現するために電話機のディスプレイスクリーン上で示すことができる一連の例示的なユーザインターフェイスを示す。
【図10】図10は、電話機のユーザが複数方式の会議通話を開始できるようにする例示的な一連のユーザインターフェイスを示す。
【図11】図11は、通話プロファイルまたはグループに関係する受信される通話にしたがってグループ化することができる通話履歴情報を表示する通話履歴マネージャーに対する例示的なユーザインターフェイスを示す。
【図12】図12は、プロファイルをセットアップおよび管理するために使用できる一連の例示的なユーザインターフェイスを示す。
【図13】図13は、ユーザがボイスメールメッセンジャーにアクセスし、管理できるようにする一連のユーザインターフェイスを示す。
【図14】図14は、開示システムにより実現される通話に対するバックグラウンドノイズを構成するための一連のユーザインターフェイスを示す。
【図15】図15は、近接ベースのダイヤリングパラメータをセットアップするための例示的な一連のユーザインターフェイスを示す。
【図16】図16は、選択的なドーントディスターブ機能を管理するために使用できる一連のユーザインターフェイスを示す。
【図17】図17は、インバウンド通話に対するフィルタの実現を例示する概略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンドユーザの通信を制御する方法において、
中間媒体プロキシにおいて通信信号を受信し、前記通信信号は、前記中間媒体プロキシから分離したエンティティにより制御される少なくとも1つの電気通信ネットワークに関してインバウンドまたはアウトバウンドであることと、
前記通信信号を制御し、前記制御は、前記少なくとも1つの電気通信ネットワークを制御するエンティティにより制定される制限から独立していることとを含む方法。
【請求項2】
前記通信信号が、どのように制御されるかを規定する1組のフィルタを管理することをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記通信信号を制御することは、インバウンドまたはアウトバウンド通信信号に識別子を割り当て、前記識別子は、前記少なくとも1つの電気通信ネットワークを制御するエンティティにより割り当てられる識別子とは異なっている請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記通信信号は、電話通話であり、前記識別子は、発呼者識別子である請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記識別子は、プロファイルに含まれる予め定められたルールに基づいて割り当てられる請求項3記載の方法。
【請求項6】
前記通信信号を制御することは、前記通信信号にバックグラウンドノイズを関係付けることを含む請求項1記載の方法。
【請求項7】
エンドユーザに少なくとも1つのエイリアスアドレスを割り当てることをさらに含み、前記少なくとも1つのエイリアスアドレスは、通信リンクが確立できるネットワーク位置を示し、前記中間媒体プロキシは、前記少なくとも1つのエイリアスアドレスに関連する通信を制御する請求項1記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つのエイリアスアドレスが、エイリアス電話番号を含む請求項7記載の方法。
【請求項9】
複数のエイリアスアドレスがエンドユーザに割り当てられ、通信がエイリアスアドレス上で受信されるとき、エンドユーザに通知を提供することをさらに含み、前記通知は、通信が受信されるエイリアスアドレスを識別する請求項7記載の方法。
【請求項10】
少なくとも1つのエイリアスアドレスに関連があるプロファイルを管理することをさらに含み、前記プロファイルは、通信がプロファイルにおけるエイリアスアドレスに関して受信されるとき実行される1つ以上の動作を規定する請求項7記載の方法。
【請求項11】
前記通信信号は、第1の通信プロトコルのアウトバウンド通信信号であり、目標アドレスに方向付けられており、
目標アドレスと通信リンクを確立することをさらに含み、前記通信リンクは、前記第1通信プロトコルとは異なる第2の通信プロトコルである請求項1記載の方法。
【請求項12】
前記エイリアスアドレスは、予め定められた期間後に失効する請求項7記載の方法。
【請求項13】
前記通信信号に関係付けられるべきことが決定されたパラメータに基づいて前記通信信号の制御を変更することをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項14】
前記パラメータは、通信信号の発信者に関連し、前記パラメータは、年齢ならびに配偶者の有無およびネガティブフィードバックデータを含む請求項13記載の方法。
【請求項15】
インバウンド通信信号が受信され、前記インバウンド通信信号は、もともと第1のアドレスに方向付けられており、
第2のアドレスに前記インバウンド通信信号を再方向付けすることと、
前記インバウンド通信信号が、前記第2のアドレスに再方向付けされたことをエンドユーザに通知することとをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項16】
アウトバウンド通信信号が受信され、前記アウトバウンド通信信号は、前記アウトバウンド通信信号を発信したハンドセット上で指定された宛先アドレスに関係付けらており、
前記ハンドセット上で指定された宛先アドレスとは異なる宛先アドレスに、前記アウトバウンド通信信号を方向付けることをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項17】
エンドユーザが前記中間媒体プロキシにデータをアップロードし、前記データは、前記中間媒体プロキシがどのように前記通信信号を制御するかを規定する請求項1記載の方法。
【請求項18】
前記通信信号が、エンドユーザにより制御される第2の通信デバイスによる受信のための信号を送信した第1の通信デバイスから受信され、
前記第1の通信デバイスのユーザに関係し、前記第1の通信デバイスのユーザにより選択された情報にしたがい前記第1の通信デバイスと前記第2の通信デバイスとの間に通信リンクを確立することをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項19】
インバウンド通信信号が受信され、前記インバウンド通信信号は、実際の発信アドレスから発信されており、
前記エンドユーザに前記インバウンド通信信号を方向付けることと、
実際の発信アドレスとは異なる発信アドレスを前記エンドユーザに提供することとをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項20】
エンドユーザの通信を制御する方法を実行するためのコンピュータ読取り可能なデータを備えたコンピュータ読取り可能媒体において、前記方法は、
中間媒体プロキシにおいて通信信号を受信し、前記通信信号は、前記中間媒体プロキシから分離したエンティティにより制御される少なくとも1つの電気通信ネットワークに関してインバウンドまたはアウトバウンドであることと、
前記通信信号を制御し、前記制御は、前記少なくとも1つの電気通信ネットワークを制御するエンティティにより制定される制限から独立していることとを含むコンピュータ読取り可能媒体。
【請求項21】
中間媒体プロキシにおいて、
電気通信ネットワークに通信可能に結合された電気通信機器を具備し、前記電気通信機器は、前記ネットワークを通してネットワーク通信信号を受信するように構成され、前記中間媒体プロキシにより、エンドユーザの通信デバイスまたは通信サービスプロバイダにより制定された制限と無関係に、前記ネットワーク通信信号のパラメータ、動作および識別子を、エンドユーザが制御できる中間媒体プロキシ。
【請求項22】
会議通話を確立する方法において、
会議通話の2以上の参加者を識別することと、
前記2以上の参加者のそれぞれに会議通話通知を提供し、前記会議通話通知は、前記会議通話の発信者を記述する識別子を含むことと、
前記通知を受信するそれぞれの参加者に対して前記識別子を変更することとを含む方法。
【請求項23】
前記識別子が発呼者IDである請求項22記載の方法。
【請求項24】
前記会議通話通知がプロファイルに基づいて自動的に提供される請求項22記載の方法。
【請求項25】
前記プロファイルは、前記会議通話のために識別された前記参加者に基づいて変更するルールを含む請求項24記載の方法。
【請求項26】
ユーザが、前記2以上の参加者を識別し、それぞれの参加者に対する識別子を識別できるようにするグラフィカルユーザインターフェイスを表示することをさらに含む請求項22記載の方法。
【請求項27】
前記2以上の参加者がアドレスデータベースを使用して識別される請求項22記載の方法。
【請求項28】
会議通話を開始する方法において、
ハンドセット上にグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)を提示することを含み、前記GUIは、会議通話の参加者を提供する少なくとも1つのフィールドおよび前記会議通話の参加者への通知において提供される発信識別子を提供する少なくとも1つのフィールドを含み、前記発信識別子は、前記会議通話の発信者に関係付けられている会議通話を開始する方法。
【請求項29】
前記グラフィカルユーザインターフェイスは、前記会議通話の参加者をデジタル電話帳から選択できるようにする請求項29記載の方法。
【請求項30】
前記発信識別子が発呼者IDである請求項29記載の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図1E】
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【図1F】
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【図1G】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公表番号】特表2008−522501(P2008−522501A)
【公表日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−543482(P2007−543482)
【出願日】平成17年11月23日(2005.11.23)
【国際出願番号】PCT/US2005/042573
【国際公開番号】WO2006/058136
【国際公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【出願人】(507169705)トークプラス、インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】