ユーザ端末およびその無線リソースを用いるフレーム送受信方法、並びに基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法
【課題】ユーザ端末およびその無線リソースを用いたフレーム送受信方法、並びに基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法が開示される。
【解決手段】ユーザ端末において、アプリケーションが生成されれば、無線リソースの割り当てを要請し、要請に応じてデータフレームのためのデータ無線リソースおよびコントロールフレームのためのコントロール無線リソースを割り当てること、を含むことを特徴とするユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法。
【解決手段】ユーザ端末において、アプリケーションが生成されれば、無線リソースの割り当てを要請し、要請に応じてデータフレームのためのデータ無線リソースおよびコントロールフレームのためのコントロール無線リソースを割り当てること、を含むことを特徴とするユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はユーザ端末およびその無線リソースを用いるフレーム送受信方法、並びに基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
FTP(File−Transfer Protocol)のようなパケットプロトコルを用いてアップロードとダウンロードを同時に行う場合、アップロードするためのデータフレームとダウンロードするためのコントロールフレームの送信時に、トラフィック混雑(traffic congestion)が無線インタフェースのバックフロント(back−front)で発生する。これより、データレートの減少およびデータ送信の完了時点が判断できなくなる。
【0003】
このような問題を解決するために、割り当てられた無線リソースにソフトウェア的なアルゴリズムを追加してもよいが、この方法も上述した性能を正確に予測することが困難である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような問題を解決するための本発明の実施形態の目的は、データフレームとコントロールフレームのトラフィックが互いに影響を与えないことによって、ユーザにQoS(Quality of Survice)を安定的に支援することのできるユーザ端末およびその無線リソースを用いるフレーム送受信方法、並びに基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態に係るユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法は、前記ユーザ端末において、アプリケーションが生成されれば、無線リソースの割り当てを要請し、前記要請に応じて、データフレームのためのデータ無線リソースおよびコントロールフレームのためのコントロール無線リソースを割り当てること、を含んでもよい。
【0006】
また、本発明の一実施形態に係るユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法は、前記ユーザ端末において、複数のアプリケーションが生成されれば、無線リソースの割り当てを要請し、前記要請に応じて、複数のデータフレームのための複数のデータ無線リソースおよび複数のコントロールフレームのための1つの共用コントロール無線リソースを割り当て、前記複数のデータフレームは、前記複数のデータ無線リソースを用いてそれぞれ送信し、前記複数のコントロールフレームは前記共用コントロール無線リソースを用いて送信すること、を含んでもよい。
【0007】
また、本発明の一実施形態に係るユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム受信方法は、前記ユーザ端末において、複数のデータフレームを対応する複数のデータ無線リソースを用いて受信し、複数のコントロールフレームを1つの共用コントロール無線リソースを用いて受信し、前記受信した前記複数のデータフレームと前記複数のコントロールフレームの圧縮を伸長し、前記伸長した前記複数のデータフレームと前記複数のコントロールフレームを多重化して該当のアプリケーションに提供すること、を含んでもよい。
【0008】
また、本発明の一実施形態に係る基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法は、前記基地局において、ユーザ端末から無線リソースの割り当ての要請を受信し、前記要請に応じて、データフレームのためのデータ無線リソースおよびコントロールフレームのためのコントロール無線リソースを割り当て、前記割り当てたデータ無線リソースとコントロール無線リソースを前記ユーザ端末に送信すること、を含んでもよい。
【0009】
また、本発明の一実施形態に係る基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法は、前記基地局において、ユーザ端末から複数のアプリケーションに対する無線リソースの割り当ての要請を受信し、前記要請に応じて、複数のデータフレームのための複数のデータ無線リソースおよび複数のコントロールフレームのための1つの共用コントロール無線リソースを割り当て、前記割り当てた前記複数のデータ無線リソースと前記共用コントロール無線リソースを前記ユーザ端末に送信すること、を含んでもよい。
【0010】
また、本発明の一実施形態に係るフレーム送信のためのユーザ端末は、前記ユーザ端末においてアプリケーションが生成されれば、無線リソースの割り当てを要請する第1階層管理部と、前記要請に応じて、データフレームのためのデータ無線リソーおよびコントロールフレームのためのコントロール無線リソースが割り当てられ、前記割り当てられた前記データ無線リソースおよび前記割り当てられたコントロール無線リソースを用いて前記データフレームと前記コントロールフレームをそれぞれ送信する第2階層管理部と、を含んでもよい。
【0011】
また、本発明の一実施形態に係るフレーム送信のためのユーザ端末は、前記ユーザ端末において複数のアプリケーションが生成されれば、無線リソースの割り当てを要請する複数の第1階層管理部と、前記要請に応じて、複数のデータフレームのための複数のデータ無線リソースおよび複数のコントロールフレームのための1つの共用コントロール無線リソースが割り当てられ、前記複数のデータフレームは前記複数のデータ無線リソースを用いてそれぞれ送信し、前記複数のコントロールフレームは前記共用コントロール無線リソースを用いて送信する第2階層管理部と、を含んでもよい。
【0012】
また、本発明の一実施形態に係るフレーム受信のためのユーザ端末は、複数のデータフレームを対応する複数のデータ無線リソースを用いて受信し、複数のコントロールフレームを1つの共用コントロール無線リソースを用いて受信する階層管理部と、前記受信された前記複数のデータフレームと前記複数のコントロールフレームの圧縮を伸長する圧縮伸長部と、前記伸長された前記複数のデータフレームと前記複数のコントロールフレームを多重化して該当のアプリケーションに提供するマルチプレクサと、を含んでもよい。
【0013】
また、本発明の一実施形態に係るフレーム送受信のためのシステムは、アプリケーションを管理するユーザ端末と、前記ユーザ端末に無線リソースを割り当てる基地局と、を含み、前記ユーザ端末は、前記ユーザ端末においてアプリケーションが生成されれば、無線リソースの割り当てを要請する第1階層管理部と、前記要請に応じて、前記基地局からデータフレームのためのデータ無線リソースおよびコントロールフレームのためのコントロール無線リソースを受信する第2階層管理部と、を含んでもよい。
【0014】
また、本発明の一実施形態に係るフレーム送受信のためのシステムは、複数のアプリケーションを管理するユーザ端末と、前記ユーザ端末に無線リソースを割り当てる基地局と、を含み、前記ユーザ端末は、前記ユーザ端末において複数のアプリケーションが生成されれば、それぞれ無線リソースの割り当てを要請する複数の第1階層管理部と、前記要請に応じて、前記基地局から複数のデータフレームのための複数のデータ無線リソースおよび複数のコントロールフレームのための1つの共用コントロール無線リソースを受信する第2階層管理部と、を含んでもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明の実施形態によれば、データフレームの送受信がコントロールフレームの遅延によって遅延しないことによって、ユーザに一貫して向上するQoSを提供することができる。また、本発明の実施形態によれば、データフレームとコントロールフレームをそれぞれの無線リソースを用いて送受信することによって、送受信速度が向上し、複数のユーザへ迅速に通信サービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態に係る送信レイヤの無線リソースの割り当てのためのユーザ端末および基地局を示す図である。
【図2】図1のユーザ端末または基地局を示すブロック図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る送信レイヤの無線リソースを割り当てるためのユーザ端末および基地局を示す図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る送信レイヤの無線リソースを割り当てるためのユーザ端末および基地局を示す図である。
【図5】図4のユーザ端末または基地局を示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るコントロールフレームとデータフレームを識別するための情報を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る無線リソースを用いてフレームを受信するユーザ端末を示すブロック図である。
【図8】本発明の第1の実施形態に係るユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法を説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施形態に係るユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法を説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明の第3の実施形態に係るユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム受信方法を説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明の第1の実施形態に係る基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法を説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明の第2の実施形態に係る基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法を説明するためのフローチャートである。
【図13】本発明の第3の実施形態に係る基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付された図面を参照して本発明の実施形態を説明する。本発明を説明するにあたり、関連する公知な機能または構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすると判断される場合にはその詳細な説明を省略する。また、本明細書で用いられる用語(terminology)は本発明の好適な実施形態を適切に表現するために用いられる用語であって、この用語はユーザ、運用者の意図、または本発明が属する分野の慣例などによって異なってもよい。したがって、本用語に対する定義は本明細書の全般にわたる内容に基づいて下されなければならない。
【0018】
図1は、本発明の一実施形態に係る送信レイヤの無線リソースを割り当てるためのユーザ端末および基地局を示す図である。
【0019】
ユーザ端末(UE:User Equipment)は、ラップトップ、携帯電話機、スマートフォンのようなモバイル機器またはコンピュータのような機器であり、基地局BSはユーザ端末UEとネットワークサーバとの間で通信するための機器である。ユーザ端末UEと基地局BSは、TCP(Transmission Control Protocol)のようなパケットプロトコルを用いてユーザデータを双方向に送信する。また、基地局BSは、例えば、マクロセル(macro cell)に設けられるマクロ基地局またはスモールセル(small cell)に設けられる小型基地局であってもよい。小型セルは、例えば、フェムトセル、ピコセル、ホームノードB(home node B:ホーム無線基地局)、ホームEnB(home EnB:ホーム無線基地局)などが含まれる。
【0020】
パケットプロトコルは、データフレームとコントロールフレームが含まれる。本発明の実施形態では、送信するデータフレームとコントロールフレームにそれぞれ別の無線リソースを割り当てる。無線リソースは、例えば、無線ベアラ(Radio Bearer:RB)が含まれる。図1に示すように、データフレームの送信のためには無線リソースとしてRBD、コントロールフレームの送信のためにはRBCが割り当てられている。したがって、ユーザ端末UEと基地局BSは、RBDとRBCを用いてデータフレームFDとコントロールフレームFCをそれぞれ送受信してもよい。これによって、一つの無線資源を介して互いに異なる種類のフレーム送信時に発生し得る混雑を防止することができ、送信時および受信時の速度低下を防止でき、送受信の所用時間をより正確に予測することができる。
【0021】
以下では、説明の便宜のためにパケットプロトコル、TCPプロトコル、送信プロトコル、PDPコンテキスト(Packet Data Protocol context)、アプリケーションデータなどを共に用いてもよく、場合に応じて同一の意味に解釈されてもよい。
【0022】
図2は、図1のユーザ端末または基地局を示すブロック図である。
【0023】
図2に示すブロック図がユーザ端末UEである場合、アプリケーション部210は、ユーザの要請に応じてアプリケーションデータを生成してもよい。
【0024】
1つのアプリケーションが起動されてアプリケーションデータが生成されると、1つのPDPコンテキスト(PDP context)を起動して、第1階層管理部220は基地局BSに無線リソースの割り当てを要請してもよい。基地局BSは、ユーザ端末UEの要請に応じて1つのPDPコンテキスト毎に2つの無線リソースを割り当ててもよい。これは、1つのPDPコンテキスト(すなわち、アプリケーションデータ)またはパケットプロトコルは、データフレームFDとコントロールフレームFCに分類され、データフレームFDとコントロールフレームFCは、異なる無線リソースを用いてそれぞれ送信される。
【0025】
また、第1階層管理部220は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)のようなパケットプロトコルを用いて送受信を管理し、パケットプロトコルの送信レイヤをデータフレームFDとコントロールフレームFCに分類してもよい。例えば、第1階層管理部220は、TCP/IPレイヤを管理するTCP/IPモジュールであってもよい。このために第1階層管理部220は、フローコントローラ(Flow Controller)221およびデマルチプレクサ(Demultiplexer)223を備えてもよい。
【0026】
フローコントローラ221は、下位階層(lower layer)のフィードバックを活用して動作してもよい。したがって、本発明の実施形態において、フローコントローラ221は、フローコントロール状態情報(FCI:Flow Control Status Information)を確認して、データフレームFDまたはコントロールフレームFCを送信可能か否かを確認してもよい。
【0027】
フローコントローラ221は、各フレームタイプ別にフローコントロールを行うために第2階層管理部230からフィードバックされるデータフレームFD、及びコントロールフレームFCのフローコントロール状態をフローコントロール状態情報FCID、FCICから確認する。このとき、フローコントローラ221は、各フレームタイプに対してフローコントロールが「enable」と設定されていれば、フローコントロール状態を確認する。したがって、各フレームがランダムに送信されることを防止することができる。
【0028】
各フレームをタイプ別に送信するためのフローコントロール状態が有効であれば、送信可能であると判断され、フローコントローラ221は該当のフレームを物理的リソースを用いてデマルチプレクサ223を介して送信してもよい。
【0029】
該当フレームが送信可能であると確認されれば、デマルチプレクサ223は、アプリケーション部210から入力されるデータを送信するためにパケットプロトコルをデータフレームFDとコントロールフレームFCに分類、すなわち、逆多重化(Demultiplex)してもよい。デマルチプレクサ223は、パケットプロトコルのフレームタイプをヘッダ情報により確認してデータフレームFDとコントロールフレームFCに分類してもよい。TCP/IPレイヤのデマルチプレクサ223は、後述する図6において指定されるタイプのフレームをコントロールフレームFCとして判断してもよい。
【0030】
フローコントローラ221は、デマルチプレクサ223で分類されたデータフレームFDとコントロールフレームFCを第2階層管理部230に出力してもよい。
【0031】
第2階層管理部230は、第1階層管理部220の要請に応じてデータフレームFDのためのデータ無線リソースRBDおよびコントロールフレームFCのためのコントロール無線リソースRBCを割り当てる。第2階層管理部230は、例えば、ネットワークへのデータ送受信を管理するRLC(Radio Link Control)モジュールとしてもよい。データ無線リソースRBDとコントロール無線リソースRBCは、基地局BSにより割り当てられてユーザ端末UEに送信されてもよい。無線リソースは、無線リンクレイヤ(Radio Link Layer)で用いられ、SDU(Service Data Units)のデータフレームFDとコントロールフレームFCをPDU(Protocol Data Unit)に分割して該当の基地局BSに送信してもよい。
【0032】
第2階層管理部230は、データ無線リソースRBDとコントロール無線リソースRBCが割り当てられれば、第1階層管理部220から入力されるデータフレームFDとコントロールフレームFCをそれぞれデータ無線リソースRBDとコントロール無線リソースRBCを用いて基地局BSに送信してもよい。
【0033】
上述したように、各フレームをタイプ別に送信可能か否かを確認した後、各フレーム別の無線リソースが割り当てられて送受信することによって、データフレームFDとコントロールフレームFCのトラフィックが互いに影響を受けることなく、該当のリンクレイヤに該当フレームを送信することができ、結果的にデータフレームFDのQoSの満足度を高めることができる。
【0034】
基地局BSは、予め割り当てられたデータ無線リソースRBDとコントロール無線リソースRBCを用いてユーザ端末UEからデータフレームFDとコントロールフレームFCを受信し、該当するPDP SAP(Packet Data Protocol Service Access Point)に送信することによってサーバ(図示せず)へ送信されるようにする。SAPは、階層間で上位の応用プログラムとメッセージを交換するためにサービス別に定義したアクセスポイントであって、例えば、ポートであってもよい。
【0035】
一方、図2に示すブロック図が基地局BSである場合、基地局BSはサーバ(図示せず)のような外部機器からパケットプロトコルを用いてフレームを受信してもよい。基地局BSのデマルチプレクサ223は、受信したフレームをフレームのタイプに応じて、逆多重化して外部データフレームと外部コントロールフレームに分類してもよい。第2階層管理部230は、ユーザ端末UEに予め割り当てたデータ無線リソースRBDとコントロール無線リソースRBCを用いて、外部データフレームと外部コントロールフレームをユーザ端末UEに送信してもよい。ユーザ端末UEは、基地局BSから受信した外部データフレームと外部コントロールフレームを該当のPDPコンテキストに対応するSAPに送信する。
【0036】
図3は、本発明の第2の実施形態に係る送信レイヤの無線リソースを割り当てるためのユーザ端末および基地局を示す図である。
【0037】
図3に示すように、ユーザ端末UEにおいて複数のアプリケーションが生成される場合、複数のPDPコンテキストが起動されてもよい。ユーザ端末UEは、基地局BSに生成されたPDPコンテキストの数と共に無線リソースの割り当てを要請してもよい。基地局BSは、アプリケーション別にデータフレームのためのデータ無線リソースRBD1、RBD2とコントロールフレームのためのコントロール無線リソースRBC1、RBC2を1つずつ割り当てる。
【0038】
したがって、第1アプリケーションまたは第1PDPコンテキストに対応する第1データフレームFD1と第1コントロールフレームFC1はそれぞれ第1データ無線リソースRBD1と第1コントロール無線リソースRBC1を用いて送信され、第2アプリケーションまたは第2PDPコンテキストに対応する第2データフレームFD2と第2コントロールフレームFC2はそれぞれ第2データ無線リソースRBD2と第2コントロール無線リソースRBC2を用いて送信されてもよい。具体的には、第1および第2コントロール無線リソースRBC1、RBC2は、全てパケットプロトコルのコントロールフレームの送信のために用いられる。コントロールフレームは、TCPのような送信プロトコルで定義されるフレームであってもよい。
【0039】
図4は、本発明の第3の実施形態に係る送信レイヤの無線リソースを割り当てるためのユーザ端末および基地局を示す図である。
【0040】
図4に対応する実施形態は、コントロールフレームのために共用無線リソースを用いる場合であって、各PDPコンテキストのコントロールフレームは共用無線リソースを用いてサービスデータ単位SDUで送信されてもよい。基地局BSは、各コントロールフレームを受信して該当PDP SAPに送信する。
【0041】
具体的には、複数のPDPコンテキストがユーザ端末UEにおいて起動される場合、すなわち、複数のアプリケーションが起動されて複数のPDPコンテキストが生成される場合、基地局BSは、各PDPコンテキストの各データフレームに別のデータ無線リソースRBD1、RBD2を割り当て、各コントロールフレームには同一の1つの共用コントロール無線リソースRBCを割り当ててもよい。すなわち、互いに異なるアプリケーションデータのコントロールフレームは、同一の共用コントロール無線リソースRBCを用いてユーザ端末UEから基地局BSに、または基地局BSからユーザ端末UEに送信されてもよい。
【0042】
図5は、図4のユーザ端末または基地局を示すブロック図である。
【0043】
図5に示すブロック図がユーザ端末UEである場合、第1アプリケーション部510は、ユーザの要請に応じて第1アプリケーションデータを生成し、第2アプリケーション部520は第2アプリケーションデータを生成してもよい。
【0044】
第1および第2アプリケーション部510、520が起動されて2つのPDPコンテキストが起動されると、第1階層管理部540は基地局BSに無線リソースの割り当てを要請してもよい。1つのPDPコンテキストは第1データフレームFD1と第1コントロールフレームFC1を含み、他のPDPコンテキストは第2データフレームFD2と第2コントロールフレームFC2を含む。したがって、基地局BSは、第1データフレームFD1を送信するための第1データ無線リソースRBD1を割り当て、第2データフレームFD2を送信するための第2データ無線リソースRBD2を割り当て、また第1および第2コントロールフレームFC1、FC2を送信するための共用コントロール無線リソースRBCを割り当ててもよい。
【0045】
また、送信階層管理部530は、TCP/IPのようなパケットプロトコルを用いて送受信を管理し、パケットプロトコル(すなわち、アプリケーションデータ)のヘッダ情報を確認してデータフレームとコントロールフレームに分類してもよい。送信階層管理部530は、分類したデータフレームとコントロールフレームを該当するデータ無線リソースと共用コントロール無線リソースRBCを用いて送信してもよい。
【0046】
物理的または論理的に、送信階層管理部530は、ユーザ端末UEに1つ設けられるか、または図5に示すようにアプリケーション部210毎に設けられてもよい。図5に示す第1階層管理部540および第2階層管理部550は、図2を参照して説明した第1階層管理部220と同一であるため詳細な説明は省略する。
【0047】
ただし、第1フローコントローラ541は、第3階層管理部560からフィードバックされるフロー状態情報FCID1、FCIC1から第1データフレームFD1、第1コントロールフレームFC1のフローコントロール状態を確認し、第1データフレームFD1及び/またはコントロールフレームFC1が送信可能か否かを確認してもよい。
【0048】
送信可能であると確認されれば、第1デマルチプレクサ543は、第1アプリケーション部510から入力されるパケットプロトコル(例えば、TCPプロトコル)を第1データフレームFD1と第1コントロールフレームFC1に逆多重化して分類する。
【0049】
第2フローコントローラ551は、第3階層管理部560からフィードバックされるフローコントロール状態情報FCID2、FCIC2から第2データフレームFD2、及び第2コントロールフレームFC2の各フローコントロール状態を確認し、第2データフレームFD2及び/または第2コントロールフレームFC2が送信可能か否かを確認する。
【0050】
第2データフレームFD2及び/または第2コントロールフレームFC2が送信可能であると確認されれば、第2デマルチプレクサ553は、第2アプリケーション部520から入力されるパケットプロトコル(例えば、TCPプロトコル)を第2データフレームFD2と第2コントロールフレームFC2に逆多重化して分類する。
【0051】
第1フローコントローラ541及び第2フローコントローラ551は、第1デマルチプレクサ543及び第2デマルチプレクサ553により分類された第1、第2データフレームFD1、FD2と第1、第2コントロールフレームFC1、FC2を第2階層管理部230に出力してもよい。
【0052】
第3階層管理部560は、入力される第1データフレームFD1を第1データフレームFD1の送信のための第1データ無線リソースRBD1を用いて基地局BSに送信し、第2データフレームFD2を第2データフレームFD2の送信のために予め割り当てられた第2データ無線リソースRBD2を用いて基地局BSに送信する。また、第3階層管理部560は、第1コントロールフレームFC1および第2コントロールフレームFC2を予め割り当てられた共用コントロール無線リソースRBCを用いて基地局BSに送信する。第3階層管理部560は、無線リソースによりデータの送受信を支援する1つのRLCモジュールまたは複数のRLCモジュールを含んでもよい。
【0053】
基地局BSは、第1および第2データ無線リソースRBD1、RBD2を用いてユーザ端末UEから受信される第1および第2データフレームFD1、FD2を対応するPDP SAPに送信する。また、基地局BSは、共用コントロール無線リソースRBCを用いて受信した第1および第2コントロールフレームFC1、FC2のパケットデータユニットPDUを集めてサービスデータユニットSDUを生成し、生成したSDUを対応するPDP SAPに送信する。
【0054】
ユーザ端末UEまたは基地局BSは、次の2つの方式のいずれか1つを用いて対応するPDP SAPを分類してもよい。第1に、受信側(例えば、基地局)はデータフレームに含まれたデータフレームを送信した送信側(例えば、ユーザ端末)の識別情報(例えば、IPアドレス)を確認し、確認されたIPアドレスに対応するPDP SAPにSDUを送信してもよい。
【0055】
第2に、送信側(例えば、ユーザ端末)がデータフレームの無線リソース情報(例えば、RB情報)をPDUに含ませて受信側(例えば、基地局)に送信することによって、受信側(例えば、基地局)はPDUに含まれた無線リソース情報を用いてSDUを分類してもよい。また、基地局BSは分類されたSDUに対応するPDP SAPにSDUを送信してもよい。
【0056】
一方、図5に示すブロック図が基地局BSである場合、図5に示す基地局BSは図2を参照して説明した基地局BSと同一である。すなわち、基地局BSは、サーバ(図示せず)から受信するパケットプロトコルをフレームのタイプに応じて逆多重化して外部データフレームと外部コントロールフレームに分類してもよい。また、基地局BSは、ユーザ端末UEに予め割り当てたデータ無線リソースRBDとコントロール無線リソースRBCを用いて外部データフレームと外部コントロールフレームをユーザ端末UEに送信してもよい。ユーザ端末UEは、基地局BSから受信した外部データフレームと外部コントロールフレームを該当のPDPコンテキストに対応するSAPに送信してもよい。
【0057】
図6は、本発明の一実施形態に係るコントロールフレームとデータフレームを識別するための情報を示す図である。TCP/IPレイヤでデマルチプレクサ223、第1デマルチプレクサ543、または第2デマルチプレクサ553は、同図に示すように設定されたタイプのフレームをコントロールフレームに分類してもよい。図6に示すフレームを分類するために必要な情報は、IETF(Internet Engineering Task Force)により発行されたRFC(Requests for Comments)文書に定義されたフレームフォーマットを用いてもよく、例えば、以下に示すRFC1180を用いてもよい。図6において、コントロールフレームを分類するために用いられる制御ビット(control bit)は最大6ビットとして表示されてもよい。コントロールフレームの種類は、URG(Urgent Pointer field significant)フレーム、ACK(Acknowledgment field significant)フレーム、PSH(Push Function)フレーム、RST(Reset the connection)フレーム、SYN(Synchronize sequence numbers)フレームおよびFIN(No more data from sender)フレームを含む。
【0058】
図7は、本発明の一実施形態に係る無線リソースを用いてフレームを受信するユーザ端末を示すブロック図である。
【0059】
互いに異なるIPアドレスを用いる第1および第2アプリケーション750、760を含むユーザ端末UEが受信したフレームを逆多重化する場合について図7を参照して説明する。
【0060】
第3階層管理部710は、複数のデータフレームを各データフレームに割り当てられた複数のデータ無線リソースを用いて受信し、複数のコントロールフレームを1つの共用コントロール無線リソースRBCまたは複数のコントロール無線リソースを用いて受信してもよい。例えば、第3階層管理部710は、第1データフレームFD1を第1データ無線リソースRBD1を用いて受信し、第2データフレームFD2を第2データ無線リソースRBD2を用いて受信し、第1および第2コントロールフレームFC1、FC2を共用コントロール無線リソースRBCを用いて受信してもよい。
【0061】
第3階層管理部710は、受信された第1および第2データフレームFD1、FD2と第1および第2コントロールフレームFC1、FC2をパケット圧縮管理部720に送信してもよい。このような第3階層管理部710は、無線リソースによってデータ送受信を支援する1つまたは複数のRLCモジュールであってもよい。
【0062】
パケット圧縮管理部720は、受信された複数のデータフレームFD1、FD2と複数のコントロールフレームFC1、FC2の圧縮を伸長してもよい。パケット圧縮管理部720は、例えば、インターネットプロトコルを圧縮したり、または受信したフレームの圧縮を伸長するPDCP(Packet Data Convergence Protocol)モジュールであってもよい。
【0063】
マルチプレクサ730は、パケット圧縮管理部720から入力される伸長された複数のデータフレームFD1、FD2と複数のコントロールフレームFC1、FC2を多重化して送信階層管理部530に送信してもよい。送信階層管理部740は、例えば、TCP/IPによって送信を管理するモジュールであって、論理的に、第1アプリケーションのための第1階層管理部741および第2アプリケーションのための第2階層管理部743を備えてもよい。マルチプレクサ730は、各コントロールフレームFC1、FC2のIPアドレスを確認して、多重化されたデータに対応するSAPを用いて第1階層管理部741または第2階層管理部743に各コントロールフレームFC1、FC2を送信してもよい。
【0064】
第1階層管理部741は、マルチプレクサ730から送信される第1データフレームFD1と第1コントロールフレームFC1を対応する第1アプリケーション部750に提供し、第2階層管理部743は、マルチプレクサ730から送信される第2データフレームFD2と第2コントロールフレームFC2を対応する第2アプリケーション部760に提供してもよい。
【0065】
図8は、本発明の第1の実施形態に係るユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法を説明するためのフローチャートである。
【0066】
図2および図8に示すように、ステップS810において、アプリケーション部210のアプリケーションが起動されてアプリケーションデータが生成されれば、第1階層管理部220は基地局BSに無線リソースの割り当てを要請してもよい。
【0067】
ステップS820において、基地局BSは、ユーザ端末UEの要請に応じて1つのアプリケーションに対してデータ無線リソースとコントロール無線リソースを割り当ててもよい。
【0068】
ステップS830において、フローコントローラ221は、各フレームタイプ別のフローコントロールを行うために第2階層管理部230からフィードバックされる各フレームFD、FCのフローコントロール状態を確認し、データフレームFDまたはコントロールフレームFCが送信可能か否かを確認してもよい。
【0069】
ステップS840において、データフレームFD/またはコントロールフレームFCが送信可能であると確認されれば、ステップS850でデマルチプレクサ222は、アプリケーション部210から入力されるパケットプロトコルをデータフレームFDとコントロールフレームFCに分類するために逆多重化してもよい。
【0070】
ステップS860およびステップS870において、第2階層管理部230は、ステップS850において分類されたデータフレームFDとコントロールフレームFCをそれぞれデータ無線リソースRBDとコントロール無線リソースRBCを用いて基地局BSに送信してもよい。
【0071】
図9は、本発明の第2の実施形態に係るユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法を説明するためのフローチャートである。
【0072】
図5および図9に示すように、ステップS910において、第1および第2アプリケーション部510、520のアプリケーションが起動されて複数のアプリケーションデータが生成されれば、送信階層管理部530は基地局BSに無線リソースの割り当てを要請してもよい。
【0073】
ステップS920において、基地局BSは、ユーザ端末UEの要請に応じて各アプリケーションに対してデータ無線リソースと1つの共用コントロール無線リソースを割り当ててもよい。
【0074】
ステップS930において、送信階層管理部530は、各フレームタイプ別にフローコントロールを行うために第3階層管理部560からフィードバックされる各フレームFD1、FC1、FD2、FC2のフローコントロール状態を確認し、各フレームFD1、FC1、FD2、FC2が送信可能か否かを確認してもよい。
【0075】
ステップS940において各フレームFD1、FC1、FD2、FC2が送信可能であると確認されれば、ステップS950で送信階層管理部530は、第1および第2アプリケーション部510、520から入力されるパケットプロトコルをデータフレームFD1、FD2とコントロールフレームFC1、FC2に分類するために逆多重化してもよい。
【0076】
ステップS960において、第3階層管理部560は、ステップS950にて分類されたデータフレームFD1、FD2を互いに異なるデータ無線リソースRBD1、RBD2を用いて基地局BSに送信してもよい。
【0077】
ステップS970において、第3階層管理部560は、ステップS950で分類されたコントロールフレームFC1、FC2を1つの共用コントロール無線リソースRBCを用いて同時に、または非同時に基地局BSに送信してもよい。
【0078】
図10は、本発明の第3の実施形態に係るユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム受信方法を説明するためのフローチャートである。
【0079】
図7および図10に示すように、ステップS1010において、第3階層管理部710は、複数のデータフレームFD1、FD2を各データフレームに割り当てられた複数のデータ無線リソースRBD1、RBD2を用いて受信し、ステップS1020において、複数のコントロールフレームFC1、FC2を1つの共用コントロール無線リソースRBCを用いて受信してもよい。
【0080】
ステップS1030において、パケット圧縮管理部720は、受信された複数のデータフレームFD1、FD2と複数のコントロールフレームFC1、FC2の圧縮を伸長してもよい。
【0081】
ステップS1040において、マルチプレクサ730は、ステップS1030で入力される伸長された複数のデータフレームFD1、FD2と複数のコントロールフレームFC1、FC2を多重化して該当のアプリケーションに送信してもよい。具体的に、マルチプレクサ730は、コントロールフレームFC1、FC2またはデータフレームFD1、FD2のIPアドレスを確認し、多重化されたデータに対応するSAPを用いて第1階層管理部741または第2階層管理部743にコントロールフレームFC1、FC2またはデータフレームFD1、FD2の送信し、該当のアプリケーション部に送信するようにしてもよい。例えば、マルチプレクサ730は、データフレームFD1とコントロールフレームFC1は第11アプリケーション部750に提供してもよい。
【0082】
図11は、本発明の第1の実施形態に係る基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法を説明するためのフローチャートである。
【0083】
ステップS1110において、基地局BSはユーザ端末UEから無線リソースの割り当て要請を受信してもよい。
【0084】
ステップS1120において、基地局BSは、データフレームのためのデータ無線リソースとコントロールフレームのためのコントロール無線リソースをユーザ端末UEに割り当てた後、ステップS1130においてデータフレームとコントロールフレームをユーザ端末UEに送信してもよい。
【0085】
ステップS1140において、所定時間が経過した後、基地局BSは、ユーザ端末UEから割り当てられたデータ無線リソースとコントロール無線リソースを介してデータフレームとコントロールフレームを受信してもよい。
【0086】
ステップS1150において、基地局BSは、受信されたデータフレームまたはコントロールフレームの識別情報、例えば、IPアドレスを確認してもよい。
【0087】
ステップS1160において、基地局BSは、確認したIPアドレスに対応するSAPにデータフレーム及び/またはコントロールフレームを送信することによって、該当のサーバ(図示せず)に送信されるようにする。
【0088】
図12は、本発明の第2の実施形態に係る基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法を説明するためのフローチャートである。
【0089】
ステップS1210において、基地局BSは、ユーザ端末UEから複数のアプリケーションに対する無線リソースの割り当て要請を受信してもよい。
【0090】
ステップS1220において、基地局BSは、複数のデータフレームのため複数のデータ無線リソースと複数のコントロールフレームのための1つの共用コントロール無線リソースをユーザ端末UEに割り当てた後、ステップS1230において複数のデータフレームと複数のコントロールフレームをユーザ端末UEに送信してもよい。
【0091】
ステップS1240において、基地局BSは、ユーザ端末UEから割り当てられたデータ無線リソースとコントロール無線リソースを介してデータフレームとコントロールフレームを受信してもよい。
【0092】
ステップS1250において、基地局BSは、受信したデータフレームまたはコントロールフレームの識別情報、例えば、IPアドレスを確認してもよい。
【0093】
ステップS1260において、基地局BSは、確認したIPアドレスに対応するSAPにデータフレームとコントロールフレームを送信することによって、該当のサーバ(図示せず)に送信されるようにする。
【0094】
図13は、本発明の第3の実施形態に係る基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法を説明するためのフローチャートである。
【0095】
ステップS1310において、基地局BSは、ユーザ端末UEに予め割り当てられたデータ無線リソースを用いてサーバから送信される外部データフレームをユーザ端末UEに送信してもよい。
【0096】
ステップS1320において、基地局BSは、ユーザ端末UEに予め割り当てられたコントロール無線リソースを用いてサーバから送信される外部コントロールフレームをユーザ端末UEに送信してもよい。
【0097】
本発明に係る実施形態は、コンピュータにより実現される多様な動作を実行するためのプログラム命令を含むコンピュータ読取可能な記録媒体を含む。当該コンピュータ読取可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独または組み合わせて含むこともできる。記録媒体及びプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計されて構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知であり使用可能なものであってもよい。コンピュータ読取可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスクおよび磁気テープのような磁気媒体、CD−ROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカルディスクのような磁気−光媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。上述のハードウェア装置は、本発明の動作を行うために1つ以上のソフトウェア階層で作動するように構成され、その逆も同様である。
【0098】
上述したように、本発明は、たとえ限定された実施形態と図面によって説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明が属する分野における通常の知識を有する者であれば、このような基材から多様な修正および変形が可能である。
【0099】
したがって、本発明の範囲は説明された実施形態に限定されものではなく、後述する特許請求の範囲だけではなく、この特許請求の範囲と均等なものなどによって定められなければならない。
【符号の説明】
【0100】
210…アプリケーション部、220…第1階層管理部、221…フローコントローラ、223…デマルチプレクサ、230…第2階層管理部、510,750…第1アプリケーション部、520,760…第2アプリケーション部、530,740…送信階層管理部、540,741…第1階層管理部、550,743…第2階層管理部、560,710…第3階層管理部、UE…ユーザ端末、BS…基地局
【技術分野】
【0001】
本発明はユーザ端末およびその無線リソースを用いるフレーム送受信方法、並びに基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
FTP(File−Transfer Protocol)のようなパケットプロトコルを用いてアップロードとダウンロードを同時に行う場合、アップロードするためのデータフレームとダウンロードするためのコントロールフレームの送信時に、トラフィック混雑(traffic congestion)が無線インタフェースのバックフロント(back−front)で発生する。これより、データレートの減少およびデータ送信の完了時点が判断できなくなる。
【0003】
このような問題を解決するために、割り当てられた無線リソースにソフトウェア的なアルゴリズムを追加してもよいが、この方法も上述した性能を正確に予測することが困難である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような問題を解決するための本発明の実施形態の目的は、データフレームとコントロールフレームのトラフィックが互いに影響を与えないことによって、ユーザにQoS(Quality of Survice)を安定的に支援することのできるユーザ端末およびその無線リソースを用いるフレーム送受信方法、並びに基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態に係るユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法は、前記ユーザ端末において、アプリケーションが生成されれば、無線リソースの割り当てを要請し、前記要請に応じて、データフレームのためのデータ無線リソースおよびコントロールフレームのためのコントロール無線リソースを割り当てること、を含んでもよい。
【0006】
また、本発明の一実施形態に係るユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法は、前記ユーザ端末において、複数のアプリケーションが生成されれば、無線リソースの割り当てを要請し、前記要請に応じて、複数のデータフレームのための複数のデータ無線リソースおよび複数のコントロールフレームのための1つの共用コントロール無線リソースを割り当て、前記複数のデータフレームは、前記複数のデータ無線リソースを用いてそれぞれ送信し、前記複数のコントロールフレームは前記共用コントロール無線リソースを用いて送信すること、を含んでもよい。
【0007】
また、本発明の一実施形態に係るユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム受信方法は、前記ユーザ端末において、複数のデータフレームを対応する複数のデータ無線リソースを用いて受信し、複数のコントロールフレームを1つの共用コントロール無線リソースを用いて受信し、前記受信した前記複数のデータフレームと前記複数のコントロールフレームの圧縮を伸長し、前記伸長した前記複数のデータフレームと前記複数のコントロールフレームを多重化して該当のアプリケーションに提供すること、を含んでもよい。
【0008】
また、本発明の一実施形態に係る基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法は、前記基地局において、ユーザ端末から無線リソースの割り当ての要請を受信し、前記要請に応じて、データフレームのためのデータ無線リソースおよびコントロールフレームのためのコントロール無線リソースを割り当て、前記割り当てたデータ無線リソースとコントロール無線リソースを前記ユーザ端末に送信すること、を含んでもよい。
【0009】
また、本発明の一実施形態に係る基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法は、前記基地局において、ユーザ端末から複数のアプリケーションに対する無線リソースの割り当ての要請を受信し、前記要請に応じて、複数のデータフレームのための複数のデータ無線リソースおよび複数のコントロールフレームのための1つの共用コントロール無線リソースを割り当て、前記割り当てた前記複数のデータ無線リソースと前記共用コントロール無線リソースを前記ユーザ端末に送信すること、を含んでもよい。
【0010】
また、本発明の一実施形態に係るフレーム送信のためのユーザ端末は、前記ユーザ端末においてアプリケーションが生成されれば、無線リソースの割り当てを要請する第1階層管理部と、前記要請に応じて、データフレームのためのデータ無線リソーおよびコントロールフレームのためのコントロール無線リソースが割り当てられ、前記割り当てられた前記データ無線リソースおよび前記割り当てられたコントロール無線リソースを用いて前記データフレームと前記コントロールフレームをそれぞれ送信する第2階層管理部と、を含んでもよい。
【0011】
また、本発明の一実施形態に係るフレーム送信のためのユーザ端末は、前記ユーザ端末において複数のアプリケーションが生成されれば、無線リソースの割り当てを要請する複数の第1階層管理部と、前記要請に応じて、複数のデータフレームのための複数のデータ無線リソースおよび複数のコントロールフレームのための1つの共用コントロール無線リソースが割り当てられ、前記複数のデータフレームは前記複数のデータ無線リソースを用いてそれぞれ送信し、前記複数のコントロールフレームは前記共用コントロール無線リソースを用いて送信する第2階層管理部と、を含んでもよい。
【0012】
また、本発明の一実施形態に係るフレーム受信のためのユーザ端末は、複数のデータフレームを対応する複数のデータ無線リソースを用いて受信し、複数のコントロールフレームを1つの共用コントロール無線リソースを用いて受信する階層管理部と、前記受信された前記複数のデータフレームと前記複数のコントロールフレームの圧縮を伸長する圧縮伸長部と、前記伸長された前記複数のデータフレームと前記複数のコントロールフレームを多重化して該当のアプリケーションに提供するマルチプレクサと、を含んでもよい。
【0013】
また、本発明の一実施形態に係るフレーム送受信のためのシステムは、アプリケーションを管理するユーザ端末と、前記ユーザ端末に無線リソースを割り当てる基地局と、を含み、前記ユーザ端末は、前記ユーザ端末においてアプリケーションが生成されれば、無線リソースの割り当てを要請する第1階層管理部と、前記要請に応じて、前記基地局からデータフレームのためのデータ無線リソースおよびコントロールフレームのためのコントロール無線リソースを受信する第2階層管理部と、を含んでもよい。
【0014】
また、本発明の一実施形態に係るフレーム送受信のためのシステムは、複数のアプリケーションを管理するユーザ端末と、前記ユーザ端末に無線リソースを割り当てる基地局と、を含み、前記ユーザ端末は、前記ユーザ端末において複数のアプリケーションが生成されれば、それぞれ無線リソースの割り当てを要請する複数の第1階層管理部と、前記要請に応じて、前記基地局から複数のデータフレームのための複数のデータ無線リソースおよび複数のコントロールフレームのための1つの共用コントロール無線リソースを受信する第2階層管理部と、を含んでもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明の実施形態によれば、データフレームの送受信がコントロールフレームの遅延によって遅延しないことによって、ユーザに一貫して向上するQoSを提供することができる。また、本発明の実施形態によれば、データフレームとコントロールフレームをそれぞれの無線リソースを用いて送受信することによって、送受信速度が向上し、複数のユーザへ迅速に通信サービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態に係る送信レイヤの無線リソースの割り当てのためのユーザ端末および基地局を示す図である。
【図2】図1のユーザ端末または基地局を示すブロック図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る送信レイヤの無線リソースを割り当てるためのユーザ端末および基地局を示す図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る送信レイヤの無線リソースを割り当てるためのユーザ端末および基地局を示す図である。
【図5】図4のユーザ端末または基地局を示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るコントロールフレームとデータフレームを識別するための情報を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る無線リソースを用いてフレームを受信するユーザ端末を示すブロック図である。
【図8】本発明の第1の実施形態に係るユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法を説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施形態に係るユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法を説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明の第3の実施形態に係るユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム受信方法を説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明の第1の実施形態に係る基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法を説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明の第2の実施形態に係る基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法を説明するためのフローチャートである。
【図13】本発明の第3の実施形態に係る基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付された図面を参照して本発明の実施形態を説明する。本発明を説明するにあたり、関連する公知な機能または構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすると判断される場合にはその詳細な説明を省略する。また、本明細書で用いられる用語(terminology)は本発明の好適な実施形態を適切に表現するために用いられる用語であって、この用語はユーザ、運用者の意図、または本発明が属する分野の慣例などによって異なってもよい。したがって、本用語に対する定義は本明細書の全般にわたる内容に基づいて下されなければならない。
【0018】
図1は、本発明の一実施形態に係る送信レイヤの無線リソースを割り当てるためのユーザ端末および基地局を示す図である。
【0019】
ユーザ端末(UE:User Equipment)は、ラップトップ、携帯電話機、スマートフォンのようなモバイル機器またはコンピュータのような機器であり、基地局BSはユーザ端末UEとネットワークサーバとの間で通信するための機器である。ユーザ端末UEと基地局BSは、TCP(Transmission Control Protocol)のようなパケットプロトコルを用いてユーザデータを双方向に送信する。また、基地局BSは、例えば、マクロセル(macro cell)に設けられるマクロ基地局またはスモールセル(small cell)に設けられる小型基地局であってもよい。小型セルは、例えば、フェムトセル、ピコセル、ホームノードB(home node B:ホーム無線基地局)、ホームEnB(home EnB:ホーム無線基地局)などが含まれる。
【0020】
パケットプロトコルは、データフレームとコントロールフレームが含まれる。本発明の実施形態では、送信するデータフレームとコントロールフレームにそれぞれ別の無線リソースを割り当てる。無線リソースは、例えば、無線ベアラ(Radio Bearer:RB)が含まれる。図1に示すように、データフレームの送信のためには無線リソースとしてRBD、コントロールフレームの送信のためにはRBCが割り当てられている。したがって、ユーザ端末UEと基地局BSは、RBDとRBCを用いてデータフレームFDとコントロールフレームFCをそれぞれ送受信してもよい。これによって、一つの無線資源を介して互いに異なる種類のフレーム送信時に発生し得る混雑を防止することができ、送信時および受信時の速度低下を防止でき、送受信の所用時間をより正確に予測することができる。
【0021】
以下では、説明の便宜のためにパケットプロトコル、TCPプロトコル、送信プロトコル、PDPコンテキスト(Packet Data Protocol context)、アプリケーションデータなどを共に用いてもよく、場合に応じて同一の意味に解釈されてもよい。
【0022】
図2は、図1のユーザ端末または基地局を示すブロック図である。
【0023】
図2に示すブロック図がユーザ端末UEである場合、アプリケーション部210は、ユーザの要請に応じてアプリケーションデータを生成してもよい。
【0024】
1つのアプリケーションが起動されてアプリケーションデータが生成されると、1つのPDPコンテキスト(PDP context)を起動して、第1階層管理部220は基地局BSに無線リソースの割り当てを要請してもよい。基地局BSは、ユーザ端末UEの要請に応じて1つのPDPコンテキスト毎に2つの無線リソースを割り当ててもよい。これは、1つのPDPコンテキスト(すなわち、アプリケーションデータ)またはパケットプロトコルは、データフレームFDとコントロールフレームFCに分類され、データフレームFDとコントロールフレームFCは、異なる無線リソースを用いてそれぞれ送信される。
【0025】
また、第1階層管理部220は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)のようなパケットプロトコルを用いて送受信を管理し、パケットプロトコルの送信レイヤをデータフレームFDとコントロールフレームFCに分類してもよい。例えば、第1階層管理部220は、TCP/IPレイヤを管理するTCP/IPモジュールであってもよい。このために第1階層管理部220は、フローコントローラ(Flow Controller)221およびデマルチプレクサ(Demultiplexer)223を備えてもよい。
【0026】
フローコントローラ221は、下位階層(lower layer)のフィードバックを活用して動作してもよい。したがって、本発明の実施形態において、フローコントローラ221は、フローコントロール状態情報(FCI:Flow Control Status Information)を確認して、データフレームFDまたはコントロールフレームFCを送信可能か否かを確認してもよい。
【0027】
フローコントローラ221は、各フレームタイプ別にフローコントロールを行うために第2階層管理部230からフィードバックされるデータフレームFD、及びコントロールフレームFCのフローコントロール状態をフローコントロール状態情報FCID、FCICから確認する。このとき、フローコントローラ221は、各フレームタイプに対してフローコントロールが「enable」と設定されていれば、フローコントロール状態を確認する。したがって、各フレームがランダムに送信されることを防止することができる。
【0028】
各フレームをタイプ別に送信するためのフローコントロール状態が有効であれば、送信可能であると判断され、フローコントローラ221は該当のフレームを物理的リソースを用いてデマルチプレクサ223を介して送信してもよい。
【0029】
該当フレームが送信可能であると確認されれば、デマルチプレクサ223は、アプリケーション部210から入力されるデータを送信するためにパケットプロトコルをデータフレームFDとコントロールフレームFCに分類、すなわち、逆多重化(Demultiplex)してもよい。デマルチプレクサ223は、パケットプロトコルのフレームタイプをヘッダ情報により確認してデータフレームFDとコントロールフレームFCに分類してもよい。TCP/IPレイヤのデマルチプレクサ223は、後述する図6において指定されるタイプのフレームをコントロールフレームFCとして判断してもよい。
【0030】
フローコントローラ221は、デマルチプレクサ223で分類されたデータフレームFDとコントロールフレームFCを第2階層管理部230に出力してもよい。
【0031】
第2階層管理部230は、第1階層管理部220の要請に応じてデータフレームFDのためのデータ無線リソースRBDおよびコントロールフレームFCのためのコントロール無線リソースRBCを割り当てる。第2階層管理部230は、例えば、ネットワークへのデータ送受信を管理するRLC(Radio Link Control)モジュールとしてもよい。データ無線リソースRBDとコントロール無線リソースRBCは、基地局BSにより割り当てられてユーザ端末UEに送信されてもよい。無線リソースは、無線リンクレイヤ(Radio Link Layer)で用いられ、SDU(Service Data Units)のデータフレームFDとコントロールフレームFCをPDU(Protocol Data Unit)に分割して該当の基地局BSに送信してもよい。
【0032】
第2階層管理部230は、データ無線リソースRBDとコントロール無線リソースRBCが割り当てられれば、第1階層管理部220から入力されるデータフレームFDとコントロールフレームFCをそれぞれデータ無線リソースRBDとコントロール無線リソースRBCを用いて基地局BSに送信してもよい。
【0033】
上述したように、各フレームをタイプ別に送信可能か否かを確認した後、各フレーム別の無線リソースが割り当てられて送受信することによって、データフレームFDとコントロールフレームFCのトラフィックが互いに影響を受けることなく、該当のリンクレイヤに該当フレームを送信することができ、結果的にデータフレームFDのQoSの満足度を高めることができる。
【0034】
基地局BSは、予め割り当てられたデータ無線リソースRBDとコントロール無線リソースRBCを用いてユーザ端末UEからデータフレームFDとコントロールフレームFCを受信し、該当するPDP SAP(Packet Data Protocol Service Access Point)に送信することによってサーバ(図示せず)へ送信されるようにする。SAPは、階層間で上位の応用プログラムとメッセージを交換するためにサービス別に定義したアクセスポイントであって、例えば、ポートであってもよい。
【0035】
一方、図2に示すブロック図が基地局BSである場合、基地局BSはサーバ(図示せず)のような外部機器からパケットプロトコルを用いてフレームを受信してもよい。基地局BSのデマルチプレクサ223は、受信したフレームをフレームのタイプに応じて、逆多重化して外部データフレームと外部コントロールフレームに分類してもよい。第2階層管理部230は、ユーザ端末UEに予め割り当てたデータ無線リソースRBDとコントロール無線リソースRBCを用いて、外部データフレームと外部コントロールフレームをユーザ端末UEに送信してもよい。ユーザ端末UEは、基地局BSから受信した外部データフレームと外部コントロールフレームを該当のPDPコンテキストに対応するSAPに送信する。
【0036】
図3は、本発明の第2の実施形態に係る送信レイヤの無線リソースを割り当てるためのユーザ端末および基地局を示す図である。
【0037】
図3に示すように、ユーザ端末UEにおいて複数のアプリケーションが生成される場合、複数のPDPコンテキストが起動されてもよい。ユーザ端末UEは、基地局BSに生成されたPDPコンテキストの数と共に無線リソースの割り当てを要請してもよい。基地局BSは、アプリケーション別にデータフレームのためのデータ無線リソースRBD1、RBD2とコントロールフレームのためのコントロール無線リソースRBC1、RBC2を1つずつ割り当てる。
【0038】
したがって、第1アプリケーションまたは第1PDPコンテキストに対応する第1データフレームFD1と第1コントロールフレームFC1はそれぞれ第1データ無線リソースRBD1と第1コントロール無線リソースRBC1を用いて送信され、第2アプリケーションまたは第2PDPコンテキストに対応する第2データフレームFD2と第2コントロールフレームFC2はそれぞれ第2データ無線リソースRBD2と第2コントロール無線リソースRBC2を用いて送信されてもよい。具体的には、第1および第2コントロール無線リソースRBC1、RBC2は、全てパケットプロトコルのコントロールフレームの送信のために用いられる。コントロールフレームは、TCPのような送信プロトコルで定義されるフレームであってもよい。
【0039】
図4は、本発明の第3の実施形態に係る送信レイヤの無線リソースを割り当てるためのユーザ端末および基地局を示す図である。
【0040】
図4に対応する実施形態は、コントロールフレームのために共用無線リソースを用いる場合であって、各PDPコンテキストのコントロールフレームは共用無線リソースを用いてサービスデータ単位SDUで送信されてもよい。基地局BSは、各コントロールフレームを受信して該当PDP SAPに送信する。
【0041】
具体的には、複数のPDPコンテキストがユーザ端末UEにおいて起動される場合、すなわち、複数のアプリケーションが起動されて複数のPDPコンテキストが生成される場合、基地局BSは、各PDPコンテキストの各データフレームに別のデータ無線リソースRBD1、RBD2を割り当て、各コントロールフレームには同一の1つの共用コントロール無線リソースRBCを割り当ててもよい。すなわち、互いに異なるアプリケーションデータのコントロールフレームは、同一の共用コントロール無線リソースRBCを用いてユーザ端末UEから基地局BSに、または基地局BSからユーザ端末UEに送信されてもよい。
【0042】
図5は、図4のユーザ端末または基地局を示すブロック図である。
【0043】
図5に示すブロック図がユーザ端末UEである場合、第1アプリケーション部510は、ユーザの要請に応じて第1アプリケーションデータを生成し、第2アプリケーション部520は第2アプリケーションデータを生成してもよい。
【0044】
第1および第2アプリケーション部510、520が起動されて2つのPDPコンテキストが起動されると、第1階層管理部540は基地局BSに無線リソースの割り当てを要請してもよい。1つのPDPコンテキストは第1データフレームFD1と第1コントロールフレームFC1を含み、他のPDPコンテキストは第2データフレームFD2と第2コントロールフレームFC2を含む。したがって、基地局BSは、第1データフレームFD1を送信するための第1データ無線リソースRBD1を割り当て、第2データフレームFD2を送信するための第2データ無線リソースRBD2を割り当て、また第1および第2コントロールフレームFC1、FC2を送信するための共用コントロール無線リソースRBCを割り当ててもよい。
【0045】
また、送信階層管理部530は、TCP/IPのようなパケットプロトコルを用いて送受信を管理し、パケットプロトコル(すなわち、アプリケーションデータ)のヘッダ情報を確認してデータフレームとコントロールフレームに分類してもよい。送信階層管理部530は、分類したデータフレームとコントロールフレームを該当するデータ無線リソースと共用コントロール無線リソースRBCを用いて送信してもよい。
【0046】
物理的または論理的に、送信階層管理部530は、ユーザ端末UEに1つ設けられるか、または図5に示すようにアプリケーション部210毎に設けられてもよい。図5に示す第1階層管理部540および第2階層管理部550は、図2を参照して説明した第1階層管理部220と同一であるため詳細な説明は省略する。
【0047】
ただし、第1フローコントローラ541は、第3階層管理部560からフィードバックされるフロー状態情報FCID1、FCIC1から第1データフレームFD1、第1コントロールフレームFC1のフローコントロール状態を確認し、第1データフレームFD1及び/またはコントロールフレームFC1が送信可能か否かを確認してもよい。
【0048】
送信可能であると確認されれば、第1デマルチプレクサ543は、第1アプリケーション部510から入力されるパケットプロトコル(例えば、TCPプロトコル)を第1データフレームFD1と第1コントロールフレームFC1に逆多重化して分類する。
【0049】
第2フローコントローラ551は、第3階層管理部560からフィードバックされるフローコントロール状態情報FCID2、FCIC2から第2データフレームFD2、及び第2コントロールフレームFC2の各フローコントロール状態を確認し、第2データフレームFD2及び/または第2コントロールフレームFC2が送信可能か否かを確認する。
【0050】
第2データフレームFD2及び/または第2コントロールフレームFC2が送信可能であると確認されれば、第2デマルチプレクサ553は、第2アプリケーション部520から入力されるパケットプロトコル(例えば、TCPプロトコル)を第2データフレームFD2と第2コントロールフレームFC2に逆多重化して分類する。
【0051】
第1フローコントローラ541及び第2フローコントローラ551は、第1デマルチプレクサ543及び第2デマルチプレクサ553により分類された第1、第2データフレームFD1、FD2と第1、第2コントロールフレームFC1、FC2を第2階層管理部230に出力してもよい。
【0052】
第3階層管理部560は、入力される第1データフレームFD1を第1データフレームFD1の送信のための第1データ無線リソースRBD1を用いて基地局BSに送信し、第2データフレームFD2を第2データフレームFD2の送信のために予め割り当てられた第2データ無線リソースRBD2を用いて基地局BSに送信する。また、第3階層管理部560は、第1コントロールフレームFC1および第2コントロールフレームFC2を予め割り当てられた共用コントロール無線リソースRBCを用いて基地局BSに送信する。第3階層管理部560は、無線リソースによりデータの送受信を支援する1つのRLCモジュールまたは複数のRLCモジュールを含んでもよい。
【0053】
基地局BSは、第1および第2データ無線リソースRBD1、RBD2を用いてユーザ端末UEから受信される第1および第2データフレームFD1、FD2を対応するPDP SAPに送信する。また、基地局BSは、共用コントロール無線リソースRBCを用いて受信した第1および第2コントロールフレームFC1、FC2のパケットデータユニットPDUを集めてサービスデータユニットSDUを生成し、生成したSDUを対応するPDP SAPに送信する。
【0054】
ユーザ端末UEまたは基地局BSは、次の2つの方式のいずれか1つを用いて対応するPDP SAPを分類してもよい。第1に、受信側(例えば、基地局)はデータフレームに含まれたデータフレームを送信した送信側(例えば、ユーザ端末)の識別情報(例えば、IPアドレス)を確認し、確認されたIPアドレスに対応するPDP SAPにSDUを送信してもよい。
【0055】
第2に、送信側(例えば、ユーザ端末)がデータフレームの無線リソース情報(例えば、RB情報)をPDUに含ませて受信側(例えば、基地局)に送信することによって、受信側(例えば、基地局)はPDUに含まれた無線リソース情報を用いてSDUを分類してもよい。また、基地局BSは分類されたSDUに対応するPDP SAPにSDUを送信してもよい。
【0056】
一方、図5に示すブロック図が基地局BSである場合、図5に示す基地局BSは図2を参照して説明した基地局BSと同一である。すなわち、基地局BSは、サーバ(図示せず)から受信するパケットプロトコルをフレームのタイプに応じて逆多重化して外部データフレームと外部コントロールフレームに分類してもよい。また、基地局BSは、ユーザ端末UEに予め割り当てたデータ無線リソースRBDとコントロール無線リソースRBCを用いて外部データフレームと外部コントロールフレームをユーザ端末UEに送信してもよい。ユーザ端末UEは、基地局BSから受信した外部データフレームと外部コントロールフレームを該当のPDPコンテキストに対応するSAPに送信してもよい。
【0057】
図6は、本発明の一実施形態に係るコントロールフレームとデータフレームを識別するための情報を示す図である。TCP/IPレイヤでデマルチプレクサ223、第1デマルチプレクサ543、または第2デマルチプレクサ553は、同図に示すように設定されたタイプのフレームをコントロールフレームに分類してもよい。図6に示すフレームを分類するために必要な情報は、IETF(Internet Engineering Task Force)により発行されたRFC(Requests for Comments)文書に定義されたフレームフォーマットを用いてもよく、例えば、以下に示すRFC1180を用いてもよい。図6において、コントロールフレームを分類するために用いられる制御ビット(control bit)は最大6ビットとして表示されてもよい。コントロールフレームの種類は、URG(Urgent Pointer field significant)フレーム、ACK(Acknowledgment field significant)フレーム、PSH(Push Function)フレーム、RST(Reset the connection)フレーム、SYN(Synchronize sequence numbers)フレームおよびFIN(No more data from sender)フレームを含む。
【0058】
図7は、本発明の一実施形態に係る無線リソースを用いてフレームを受信するユーザ端末を示すブロック図である。
【0059】
互いに異なるIPアドレスを用いる第1および第2アプリケーション750、760を含むユーザ端末UEが受信したフレームを逆多重化する場合について図7を参照して説明する。
【0060】
第3階層管理部710は、複数のデータフレームを各データフレームに割り当てられた複数のデータ無線リソースを用いて受信し、複数のコントロールフレームを1つの共用コントロール無線リソースRBCまたは複数のコントロール無線リソースを用いて受信してもよい。例えば、第3階層管理部710は、第1データフレームFD1を第1データ無線リソースRBD1を用いて受信し、第2データフレームFD2を第2データ無線リソースRBD2を用いて受信し、第1および第2コントロールフレームFC1、FC2を共用コントロール無線リソースRBCを用いて受信してもよい。
【0061】
第3階層管理部710は、受信された第1および第2データフレームFD1、FD2と第1および第2コントロールフレームFC1、FC2をパケット圧縮管理部720に送信してもよい。このような第3階層管理部710は、無線リソースによってデータ送受信を支援する1つまたは複数のRLCモジュールであってもよい。
【0062】
パケット圧縮管理部720は、受信された複数のデータフレームFD1、FD2と複数のコントロールフレームFC1、FC2の圧縮を伸長してもよい。パケット圧縮管理部720は、例えば、インターネットプロトコルを圧縮したり、または受信したフレームの圧縮を伸長するPDCP(Packet Data Convergence Protocol)モジュールであってもよい。
【0063】
マルチプレクサ730は、パケット圧縮管理部720から入力される伸長された複数のデータフレームFD1、FD2と複数のコントロールフレームFC1、FC2を多重化して送信階層管理部530に送信してもよい。送信階層管理部740は、例えば、TCP/IPによって送信を管理するモジュールであって、論理的に、第1アプリケーションのための第1階層管理部741および第2アプリケーションのための第2階層管理部743を備えてもよい。マルチプレクサ730は、各コントロールフレームFC1、FC2のIPアドレスを確認して、多重化されたデータに対応するSAPを用いて第1階層管理部741または第2階層管理部743に各コントロールフレームFC1、FC2を送信してもよい。
【0064】
第1階層管理部741は、マルチプレクサ730から送信される第1データフレームFD1と第1コントロールフレームFC1を対応する第1アプリケーション部750に提供し、第2階層管理部743は、マルチプレクサ730から送信される第2データフレームFD2と第2コントロールフレームFC2を対応する第2アプリケーション部760に提供してもよい。
【0065】
図8は、本発明の第1の実施形態に係るユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法を説明するためのフローチャートである。
【0066】
図2および図8に示すように、ステップS810において、アプリケーション部210のアプリケーションが起動されてアプリケーションデータが生成されれば、第1階層管理部220は基地局BSに無線リソースの割り当てを要請してもよい。
【0067】
ステップS820において、基地局BSは、ユーザ端末UEの要請に応じて1つのアプリケーションに対してデータ無線リソースとコントロール無線リソースを割り当ててもよい。
【0068】
ステップS830において、フローコントローラ221は、各フレームタイプ別のフローコントロールを行うために第2階層管理部230からフィードバックされる各フレームFD、FCのフローコントロール状態を確認し、データフレームFDまたはコントロールフレームFCが送信可能か否かを確認してもよい。
【0069】
ステップS840において、データフレームFD/またはコントロールフレームFCが送信可能であると確認されれば、ステップS850でデマルチプレクサ222は、アプリケーション部210から入力されるパケットプロトコルをデータフレームFDとコントロールフレームFCに分類するために逆多重化してもよい。
【0070】
ステップS860およびステップS870において、第2階層管理部230は、ステップS850において分類されたデータフレームFDとコントロールフレームFCをそれぞれデータ無線リソースRBDとコントロール無線リソースRBCを用いて基地局BSに送信してもよい。
【0071】
図9は、本発明の第2の実施形態に係るユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法を説明するためのフローチャートである。
【0072】
図5および図9に示すように、ステップS910において、第1および第2アプリケーション部510、520のアプリケーションが起動されて複数のアプリケーションデータが生成されれば、送信階層管理部530は基地局BSに無線リソースの割り当てを要請してもよい。
【0073】
ステップS920において、基地局BSは、ユーザ端末UEの要請に応じて各アプリケーションに対してデータ無線リソースと1つの共用コントロール無線リソースを割り当ててもよい。
【0074】
ステップS930において、送信階層管理部530は、各フレームタイプ別にフローコントロールを行うために第3階層管理部560からフィードバックされる各フレームFD1、FC1、FD2、FC2のフローコントロール状態を確認し、各フレームFD1、FC1、FD2、FC2が送信可能か否かを確認してもよい。
【0075】
ステップS940において各フレームFD1、FC1、FD2、FC2が送信可能であると確認されれば、ステップS950で送信階層管理部530は、第1および第2アプリケーション部510、520から入力されるパケットプロトコルをデータフレームFD1、FD2とコントロールフレームFC1、FC2に分類するために逆多重化してもよい。
【0076】
ステップS960において、第3階層管理部560は、ステップS950にて分類されたデータフレームFD1、FD2を互いに異なるデータ無線リソースRBD1、RBD2を用いて基地局BSに送信してもよい。
【0077】
ステップS970において、第3階層管理部560は、ステップS950で分類されたコントロールフレームFC1、FC2を1つの共用コントロール無線リソースRBCを用いて同時に、または非同時に基地局BSに送信してもよい。
【0078】
図10は、本発明の第3の実施形態に係るユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム受信方法を説明するためのフローチャートである。
【0079】
図7および図10に示すように、ステップS1010において、第3階層管理部710は、複数のデータフレームFD1、FD2を各データフレームに割り当てられた複数のデータ無線リソースRBD1、RBD2を用いて受信し、ステップS1020において、複数のコントロールフレームFC1、FC2を1つの共用コントロール無線リソースRBCを用いて受信してもよい。
【0080】
ステップS1030において、パケット圧縮管理部720は、受信された複数のデータフレームFD1、FD2と複数のコントロールフレームFC1、FC2の圧縮を伸長してもよい。
【0081】
ステップS1040において、マルチプレクサ730は、ステップS1030で入力される伸長された複数のデータフレームFD1、FD2と複数のコントロールフレームFC1、FC2を多重化して該当のアプリケーションに送信してもよい。具体的に、マルチプレクサ730は、コントロールフレームFC1、FC2またはデータフレームFD1、FD2のIPアドレスを確認し、多重化されたデータに対応するSAPを用いて第1階層管理部741または第2階層管理部743にコントロールフレームFC1、FC2またはデータフレームFD1、FD2の送信し、該当のアプリケーション部に送信するようにしてもよい。例えば、マルチプレクサ730は、データフレームFD1とコントロールフレームFC1は第11アプリケーション部750に提供してもよい。
【0082】
図11は、本発明の第1の実施形態に係る基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法を説明するためのフローチャートである。
【0083】
ステップS1110において、基地局BSはユーザ端末UEから無線リソースの割り当て要請を受信してもよい。
【0084】
ステップS1120において、基地局BSは、データフレームのためのデータ無線リソースとコントロールフレームのためのコントロール無線リソースをユーザ端末UEに割り当てた後、ステップS1130においてデータフレームとコントロールフレームをユーザ端末UEに送信してもよい。
【0085】
ステップS1140において、所定時間が経過した後、基地局BSは、ユーザ端末UEから割り当てられたデータ無線リソースとコントロール無線リソースを介してデータフレームとコントロールフレームを受信してもよい。
【0086】
ステップS1150において、基地局BSは、受信されたデータフレームまたはコントロールフレームの識別情報、例えば、IPアドレスを確認してもよい。
【0087】
ステップS1160において、基地局BSは、確認したIPアドレスに対応するSAPにデータフレーム及び/またはコントロールフレームを送信することによって、該当のサーバ(図示せず)に送信されるようにする。
【0088】
図12は、本発明の第2の実施形態に係る基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法を説明するためのフローチャートである。
【0089】
ステップS1210において、基地局BSは、ユーザ端末UEから複数のアプリケーションに対する無線リソースの割り当て要請を受信してもよい。
【0090】
ステップS1220において、基地局BSは、複数のデータフレームのため複数のデータ無線リソースと複数のコントロールフレームのための1つの共用コントロール無線リソースをユーザ端末UEに割り当てた後、ステップS1230において複数のデータフレームと複数のコントロールフレームをユーザ端末UEに送信してもよい。
【0091】
ステップS1240において、基地局BSは、ユーザ端末UEから割り当てられたデータ無線リソースとコントロール無線リソースを介してデータフレームとコントロールフレームを受信してもよい。
【0092】
ステップS1250において、基地局BSは、受信したデータフレームまたはコントロールフレームの識別情報、例えば、IPアドレスを確認してもよい。
【0093】
ステップS1260において、基地局BSは、確認したIPアドレスに対応するSAPにデータフレームとコントロールフレームを送信することによって、該当のサーバ(図示せず)に送信されるようにする。
【0094】
図13は、本発明の第3の実施形態に係る基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法を説明するためのフローチャートである。
【0095】
ステップS1310において、基地局BSは、ユーザ端末UEに予め割り当てられたデータ無線リソースを用いてサーバから送信される外部データフレームをユーザ端末UEに送信してもよい。
【0096】
ステップS1320において、基地局BSは、ユーザ端末UEに予め割り当てられたコントロール無線リソースを用いてサーバから送信される外部コントロールフレームをユーザ端末UEに送信してもよい。
【0097】
本発明に係る実施形態は、コンピュータにより実現される多様な動作を実行するためのプログラム命令を含むコンピュータ読取可能な記録媒体を含む。当該コンピュータ読取可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独または組み合わせて含むこともできる。記録媒体及びプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計されて構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知であり使用可能なものであってもよい。コンピュータ読取可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスクおよび磁気テープのような磁気媒体、CD−ROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカルディスクのような磁気−光媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。上述のハードウェア装置は、本発明の動作を行うために1つ以上のソフトウェア階層で作動するように構成され、その逆も同様である。
【0098】
上述したように、本発明は、たとえ限定された実施形態と図面によって説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明が属する分野における通常の知識を有する者であれば、このような基材から多様な修正および変形が可能である。
【0099】
したがって、本発明の範囲は説明された実施形態に限定されものではなく、後述する特許請求の範囲だけではなく、この特許請求の範囲と均等なものなどによって定められなければならない。
【符号の説明】
【0100】
210…アプリケーション部、220…第1階層管理部、221…フローコントローラ、223…デマルチプレクサ、230…第2階層管理部、510,750…第1アプリケーション部、520,760…第2アプリケーション部、530,740…送信階層管理部、540,741…第1階層管理部、550,743…第2階層管理部、560,710…第3階層管理部、UE…ユーザ端末、BS…基地局
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法において、
前記ユーザ端末においてアプリケーションが生成されれば、無線リソースの割り当てを要請し、
前記要請に応じて、データフレームのためのデータ無線リソースおよびコントロールフレームのためのコントロール無線リソースを割り当てること、
を含むことを特徴とするユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法。
【請求項2】
前記割り当てられたデータ無線リソースを用いて前記データフレームを送信し、
前記割り当てられたコントロール無線リソースを用いて前記コントロールフレームを送信すること、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法。
【請求項3】
フローコントロール状態情報を確認して前記データフレームと前記コントロールフレームを送信可能か否かを確認し、
前記データフレームと前記コントロールフレームが送信可能であると確認されれば、パケットのヘッダ情報を確認して前記データフレームと前記コントロールフレームに逆多重化すること、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法。
【請求項4】
前記データフレームを送信することは、前記割り当てられたデータ無線リソースの識別情報を前記データフレームと共に送信することを特徴とする請求項2に記載のユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法。
【請求項5】
前記データ無線リソースおよび前記コントロール無線リソースは基地局で割り当てられることを特徴とする請求項1に記載のユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法。
【請求項6】
基地局から外部データフレームと外部コントロールフレームをそれぞれ前記割り当てられたデータ無線リソースおよびコントロール無線リソースを用いて受信すること、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法。
【請求項7】
ユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法において、
前記ユーザ端末において複数のアプリケーションが生成されれば、無線リソースの割り当てを要請し、
前記要請に応じて、複数のデータフレームのための複数のデータ無線リソースおよび複数のコントロールフレームのための1つの共用コントロール無線リソースを割り当て、
前記複数のデータフレームは、前記複数のデータ無線リソースを用いてそれぞれ送信し、前記複数のコントロールフレームは、前記共用コントロール無線リソースを用いて送信すること、
を含むことを特徴とするユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法。
【請求項8】
フローコントロール状態情報を確認して前記複数のデータフレームと前記複数のコントロールフレームが送信可能か否かを確認し、
前記複数のデータフレームと前記複数のコントロールフレームが送信可能であると確認されれば、パケットのヘッダ情報を確認して前記複数のデータフレームと前記複数のコントロールフレームに逆多重化すること、
をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載のユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法。
【請求項9】
複数の外部データフレームと複数の外部コントロールフレームを前記予め割り当てられた前記複数のデータ無線リソースおよび前記共用コントロール無線リソースを用いてそれぞれ受信すること、をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載のユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法。
【請求項10】
ユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム受信方法において、
前記ユーザ端末において、複数のデータフレームを対応する複数のデータ無線リソースを用いて受信し、
複数のコントロールフレームを1つの共用コントロール無線リソースを用いて受信し、
前記受信した前記複数のデータフレームと前記複数のコントロールフレームの圧縮を伸長し、
前記伸長した前記複数のデータフレームと前記複数のコントロールフレームを多重化して該当のアプリケーションに提供すること、
を含むことを特徴とするユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム受信方法。
【請求項11】
基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法において、
前記基地局において、ユーザ端末から無線リソースの割り当て要請を受信し、
前記要請に応じて、データフレームのためのデータ無線リソースおよびコントロールフレームのためのコントロール無線リソースを割り当て、
前記割り当てた前記データ無線リソースと前記コントロール無線リソースを前記ユーザ端末に送信すること、
を含むことを特徴とする基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法。
【請求項12】
前記割り当てた前記データ無線リソースと前記コントロール無線リソースを用いて前記データフレームと前記コントロールフレームを前記基地局においてそれぞれ受信すること、をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法。
【請求項13】
前記割り当てられた前記データ無線リソースと前記コントロール無線リソースを用いて、外部データフレームと外部コントロールフレームをそれぞれ送信すること、をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法。
【請求項14】
基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法において、
前記基地局において、ユーザ端末から複数のアプリケーションに対する無線リソースの割り当て要請を受信し、
前記要請に応じて、複数のデータフレームのための複数のデータ無線リソースおよび複数のコントロールフレームのための1つの共用コントロール無線リソースを割り当て、
前記割り当てた前記複数のデータ無線リソースと前記共用コントロール無線リソースを前記ユーザ端末に送信すること、
を含むことを特徴とする基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法。
【請求項15】
前記割り当てた前記複数のデータ無線リソースと前記共用コントロール無線リソースを用いて、複数の外部データフレームと複数の外部コントロールフレームをそれぞれ送信すること、をさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法。
【請求項16】
フレーム送信のためのユーザ端末において、
前記ユーザ端末においてアプリケーションが生成されれば、無線リソースの割り当てを要請する第1階層管理部と、
前記要請に応じて、データフレームのためのデータ無線リソースおよびコントロールフレームのためのコントロール無線リソースが割り当てられ、前記割り当てられた前記データ無線リソースおよび前記割り当てられたコントロール無線リソースを用いて前記データフレームと前記コントロールフレームをそれぞれ送信する第2階層管理部と、
を含むことを特徴とするフレーム送信のためのユーザ端末。
【請求項17】
フレーム送信のためのユーザ端末において、
前記ユーザ端末において複数のアプリケーションが生成されれば、無線リソースの割り当てを要請する複数の第1階層管理部と、
前記要請に応じて、複数のデータフレームのための複数のデータ無線リソースおよび複数のコントロールフレームのための1つの共用コントロール無線リソースが割り当てられ、前記複数のデータフレームは前記複数のデータ無線リソースを用いてそれぞれ送信し、前記複数のコントロールフレームは前記共用コントロール無線リソースを用いて送信する第2階層管理部と、
を含むことを特徴とするフレーム送信のためのユーザ端末。
【請求項18】
フレーム受信のためのユーザ端末において、
複数のデータフレームを対応する複数のデータ無線リソースを用いて受信し、複数のコントロールフレームを1つの共用コントロール無線リソースを用いて受信する階層管理部と、
前記受信された前記複数のデータフレームと前記複数のコントロールフレームの圧縮を伸長する圧縮伸長部と、
前記伸長された前記複数のデータフレームと前記複数のコントロールフレームを多重化して該当のアプリケーションに提供するマルチプレクサと、
を含むことを特徴とするフレーム受信のためのユーザ端末。
【請求項19】
アプリケーションを管理するユーザ端末と、
前記ユーザ端末に無線リソースを割り当てる基地局と、を含み、
前記ユーザ端末は、
前記ユーザ端末においてアプリケーションが生成されれば、無線リソースの割り当てを要請する第1階層管理部と、
前記要請に応じて、前記基地局からデータフレームのためのデータ無線リソースおよびコントロールフレームのためのコントロール無線リソースを受信する第2階層管理部と、
を含むことを特徴とするフレーム送受信のためのシステム。
【請求項20】
複数のアプリケーションを管理するユーザ端末と、
前記ユーザ端末に無線リソースを割り当てる基地局と、を含み、
前記ユーザ端末は、
前記ユーザ端末において複数のアプリケーションが生成されれば、それぞれ無線リソースの割り当てを要請する複数の第1階層管理部と、
前記要請に応じて、前記基地局から複数のデータフレームのための複数のデータ無線リソースおよび複数のコントロールフレームのための1つの共用コントロール無線リソースを受信する第2階層管理部と、
を含むことを特徴とするフレーム送受信のためのシステム。
【請求項1】
ユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法において、
前記ユーザ端末においてアプリケーションが生成されれば、無線リソースの割り当てを要請し、
前記要請に応じて、データフレームのためのデータ無線リソースおよびコントロールフレームのためのコントロール無線リソースを割り当てること、
を含むことを特徴とするユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法。
【請求項2】
前記割り当てられたデータ無線リソースを用いて前記データフレームを送信し、
前記割り当てられたコントロール無線リソースを用いて前記コントロールフレームを送信すること、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法。
【請求項3】
フローコントロール状態情報を確認して前記データフレームと前記コントロールフレームを送信可能か否かを確認し、
前記データフレームと前記コントロールフレームが送信可能であると確認されれば、パケットのヘッダ情報を確認して前記データフレームと前記コントロールフレームに逆多重化すること、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法。
【請求項4】
前記データフレームを送信することは、前記割り当てられたデータ無線リソースの識別情報を前記データフレームと共に送信することを特徴とする請求項2に記載のユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法。
【請求項5】
前記データ無線リソースおよび前記コントロール無線リソースは基地局で割り当てられることを特徴とする請求項1に記載のユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法。
【請求項6】
基地局から外部データフレームと外部コントロールフレームをそれぞれ前記割り当てられたデータ無線リソースおよびコントロール無線リソースを用いて受信すること、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法。
【請求項7】
ユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法において、
前記ユーザ端末において複数のアプリケーションが生成されれば、無線リソースの割り当てを要請し、
前記要請に応じて、複数のデータフレームのための複数のデータ無線リソースおよび複数のコントロールフレームのための1つの共用コントロール無線リソースを割り当て、
前記複数のデータフレームは、前記複数のデータ無線リソースを用いてそれぞれ送信し、前記複数のコントロールフレームは、前記共用コントロール無線リソースを用いて送信すること、
を含むことを特徴とするユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法。
【請求項8】
フローコントロール状態情報を確認して前記複数のデータフレームと前記複数のコントロールフレームが送信可能か否かを確認し、
前記複数のデータフレームと前記複数のコントロールフレームが送信可能であると確認されれば、パケットのヘッダ情報を確認して前記複数のデータフレームと前記複数のコントロールフレームに逆多重化すること、
をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載のユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法。
【請求項9】
複数の外部データフレームと複数の外部コントロールフレームを前記予め割り当てられた前記複数のデータ無線リソースおよび前記共用コントロール無線リソースを用いてそれぞれ受信すること、をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載のユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム送信方法。
【請求項10】
ユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム受信方法において、
前記ユーザ端末において、複数のデータフレームを対応する複数のデータ無線リソースを用いて受信し、
複数のコントロールフレームを1つの共用コントロール無線リソースを用いて受信し、
前記受信した前記複数のデータフレームと前記複数のコントロールフレームの圧縮を伸長し、
前記伸長した前記複数のデータフレームと前記複数のコントロールフレームを多重化して該当のアプリケーションに提供すること、
を含むことを特徴とするユーザ端末の無線リソースを用いるフレーム受信方法。
【請求項11】
基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法において、
前記基地局において、ユーザ端末から無線リソースの割り当て要請を受信し、
前記要請に応じて、データフレームのためのデータ無線リソースおよびコントロールフレームのためのコントロール無線リソースを割り当て、
前記割り当てた前記データ無線リソースと前記コントロール無線リソースを前記ユーザ端末に送信すること、
を含むことを特徴とする基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法。
【請求項12】
前記割り当てた前記データ無線リソースと前記コントロール無線リソースを用いて前記データフレームと前記コントロールフレームを前記基地局においてそれぞれ受信すること、をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法。
【請求項13】
前記割り当てられた前記データ無線リソースと前記コントロール無線リソースを用いて、外部データフレームと外部コントロールフレームをそれぞれ送信すること、をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法。
【請求項14】
基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法において、
前記基地局において、ユーザ端末から複数のアプリケーションに対する無線リソースの割り当て要請を受信し、
前記要請に応じて、複数のデータフレームのための複数のデータ無線リソースおよび複数のコントロールフレームのための1つの共用コントロール無線リソースを割り当て、
前記割り当てた前記複数のデータ無線リソースと前記共用コントロール無線リソースを前記ユーザ端末に送信すること、
を含むことを特徴とする基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法。
【請求項15】
前記割り当てた前記複数のデータ無線リソースと前記共用コントロール無線リソースを用いて、複数の外部データフレームと複数の外部コントロールフレームをそれぞれ送信すること、をさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の基地局の無線リソースを用いるフレーム送信方法。
【請求項16】
フレーム送信のためのユーザ端末において、
前記ユーザ端末においてアプリケーションが生成されれば、無線リソースの割り当てを要請する第1階層管理部と、
前記要請に応じて、データフレームのためのデータ無線リソースおよびコントロールフレームのためのコントロール無線リソースが割り当てられ、前記割り当てられた前記データ無線リソースおよび前記割り当てられたコントロール無線リソースを用いて前記データフレームと前記コントロールフレームをそれぞれ送信する第2階層管理部と、
を含むことを特徴とするフレーム送信のためのユーザ端末。
【請求項17】
フレーム送信のためのユーザ端末において、
前記ユーザ端末において複数のアプリケーションが生成されれば、無線リソースの割り当てを要請する複数の第1階層管理部と、
前記要請に応じて、複数のデータフレームのための複数のデータ無線リソースおよび複数のコントロールフレームのための1つの共用コントロール無線リソースが割り当てられ、前記複数のデータフレームは前記複数のデータ無線リソースを用いてそれぞれ送信し、前記複数のコントロールフレームは前記共用コントロール無線リソースを用いて送信する第2階層管理部と、
を含むことを特徴とするフレーム送信のためのユーザ端末。
【請求項18】
フレーム受信のためのユーザ端末において、
複数のデータフレームを対応する複数のデータ無線リソースを用いて受信し、複数のコントロールフレームを1つの共用コントロール無線リソースを用いて受信する階層管理部と、
前記受信された前記複数のデータフレームと前記複数のコントロールフレームの圧縮を伸長する圧縮伸長部と、
前記伸長された前記複数のデータフレームと前記複数のコントロールフレームを多重化して該当のアプリケーションに提供するマルチプレクサと、
を含むことを特徴とするフレーム受信のためのユーザ端末。
【請求項19】
アプリケーションを管理するユーザ端末と、
前記ユーザ端末に無線リソースを割り当てる基地局と、を含み、
前記ユーザ端末は、
前記ユーザ端末においてアプリケーションが生成されれば、無線リソースの割り当てを要請する第1階層管理部と、
前記要請に応じて、前記基地局からデータフレームのためのデータ無線リソースおよびコントロールフレームのためのコントロール無線リソースを受信する第2階層管理部と、
を含むことを特徴とするフレーム送受信のためのシステム。
【請求項20】
複数のアプリケーションを管理するユーザ端末と、
前記ユーザ端末に無線リソースを割り当てる基地局と、を含み、
前記ユーザ端末は、
前記ユーザ端末において複数のアプリケーションが生成されれば、それぞれ無線リソースの割り当てを要請する複数の第1階層管理部と、
前記要請に応じて、前記基地局から複数のデータフレームのための複数のデータ無線リソースおよび複数のコントロールフレームのための1つの共用コントロール無線リソースを受信する第2階層管理部と、
を含むことを特徴とするフレーム送受信のためのシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2011−139440(P2011−139440A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−265702(P2010−265702)
【出願日】平成22年11月29日(2010.11.29)
【出願人】(505463102)パンテック カンパニー リミテッド (89)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月29日(2010.11.29)
【出願人】(505463102)パンテック カンパニー リミテッド (89)
【Fターム(参考)】
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