ユーザ端末装置及びWebアプリケーション間でデータを継承する方法
【課題】 複数のWebアプリケーションを実行するときに、汎用Webブラウザを用いて、前段の処理結果を後段のWebアプリケーションに容易に引き継ぐ。
【解決手段】 ユーザ端末装置1は、複数のWebアプリケーション間のデータの継承関係を定義した状態遷移モデルを記憶する記憶部12と、複数のWebアプリケーションのうちの第1のWebアプリケーションが実行されると、第1のWebアプリケーションの出力データを取得するWebブラウザ15と、状態遷移モデル記憶部12を参照し、第1のWebアプリケーションの出力データを継承する第2のWebアプリケーションを特定し、第2のWebアプリケーションに、第1のWebアプリケーションの出力データを継承させて、実行させる実行制御部14と、を備える。
【解決手段】 ユーザ端末装置1は、複数のWebアプリケーション間のデータの継承関係を定義した状態遷移モデルを記憶する記憶部12と、複数のWebアプリケーションのうちの第1のWebアプリケーションが実行されると、第1のWebアプリケーションの出力データを取得するWebブラウザ15と、状態遷移モデル記憶部12を参照し、第1のWebアプリケーションの出力データを継承する第2のWebアプリケーションを特定し、第2のWebアプリケーションに、第1のWebアプリケーションの出力データを継承させて、実行させる実行制御部14と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、Webアプリケーションを利用するときの利便性を向上させるための技術に関し、特にWebアプリケーションを連続的に利用するときのユーザの入力操作を簡略化する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
LAN(Local Area Network)やインターネットなどのネットワークを介して複数のサーバとクライアントとを接続し、クライアントが各サーバからさまざまなサービスの提供を受けるネットワークシステムが広く実用化されている。サーバでは、クライアントからのリクエストに応じて所定のWebアプリケーションを実行して、サービスを提供する。
【0003】
ここで、サーバ及びクライアント間の通信ではHTTP(Hyper Text Markup Language)が用いられることが多い。HTTPでは、同じクライアントが複数のリクエストを行う場合でも、各リクエストはそれぞれ独立である。従って、HTTPでは、コンテキスト(アプリケーションの状態)を記録しないという性質を有する。
【0004】
そこで、特許文献1のように、Webブラウザのアクセス履歴を記録し、このアクセス履歴に基づいて動的コンテンツに対してアクセスする履歴再生装置が提案されている。
【特許文献1】特開2001−60179公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
あるサーバのWebアプリケーションを利用することで得た結果を、他のサーバのWebアプリケーションに引き継いで利用しようとする場合、後段のWebアプリケーションに対して前段の処理結果を改めて入力し直さなければならない。自動的に、クライアントにコンテキストを記録させて高度な処理を行うためには、通常のWebブラウザへのアドオン(プラグイン)が必要である。あるいは、これらの機能を備えた専用Webブラウザを使用する必要があった。ここで、アドオンとはソフトウェアの標準仕様を拡張できる追加機能を指す。
【0006】
また、特許文献1の履歴再生装置であっても、記録されている履歴をそのまま後段のWebアプリケーションへ引き継ぐことはできない。
【0007】
そこで、本発明の目的は、複数のWebアプリケーションを実行するときに、汎用Webブラウザを用いて、前段の処理結果を後段のWebアプリケーションに容易に引き継ぐことができるようにすることである。
【0008】
本発明の別の目的は、複数のWebアプリケーションを連続的に実行するときに、実行する順序及び引き継ぐデータなどをユーザが自由に関連づけることができるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施態様に従うユーザ端末装置は、複数のWebアプリケーション間のデータの継承関係を定義したWebアプリケーション関連定義を記憶する手段と、前記複数のWebアプリケーションのうちの第1のWebアプリケーションが実行されると、第1のWebアプリケーションの出力データを取得する手段と、前記記憶手段を参照し、第1のWebアプリケーションの出力データを継承する第2のWebアプリケーションを特定する手段と、第2のWebアプリケーションに、前記取得手段が取得した第1のWebアプリケーションの出力データを継承させて、実行させる手段と、を備える。
【0010】
好適な実施形態では、前記Webアプリケーション関連定義は、第1のWebアプリケーションと第2のWebアプリケーションとを対応付けるとともに、第1のWebアプリケーションの出力データ項目と第2のWebアプリケーションの入力データ項目とを対応づけるようにしてもよい。
【0011】
好適な実施形態では、ユーザに対して入力画面を提供し、前記入力画面に対する入力に基づいて前記Webアプリケーション関連定義を生成する生成手段を、さらに備えるようにしてもよい。
【0012】
好適な実施形態では、第1のWebアプリケーションが複数であってもよい。この場合、第2のWebアプリケーションは、前記複数の第1のWebアプリケーションの出力データを対比させて表示することもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態に係るユーザ端末装置1について、図面を用いて説明する。図1は、本実施形態に係るユーザ端末装置1を含むクライアント・サーバシステムの全体構成を示す図である。
【0014】
本実施形態のユーザ端末装置1は、インターネット、LANなどのネットワーク9を介して種々のサーバ2(2a〜2d)に接続されてクライアント・サーバシステムを構成する。そして、ユーザ端末装置1が、各サーバ2上で動作するWebアプリケーション20(20a〜20d)による種々のサービスの提供を受ける。
【0015】
このユーザ端末装置1は、例えばプロセッサ及びメモリを備えた汎用的なコンピュータシステムにより構成され、以下に説明するユーザ端末装置1内の個々の構成要素または機能は、例えば、コンピュータプログラムを実行することにより実現される。
【0016】
ユーザ端末装置1は、実績データ記憶部11と、状態遷移モデル記憶部12と、項目対応処理部13と、実行制御部14と、Webブラウザ15と、比較部16とを備える。
【0017】
実績データ記憶部11は、Webアプリケーションの実行結果に関するデータを記憶する。ユーザ端末装置1がサーバ2へアクセスしてWebアプリケーション20を利用する度に、そのWebアプリケーション20の出力データが蓄積されていく。本実施形態では、ユーザが出張に関するスケジュールを登録した後、その出張先までの列車検索、宿泊先の検索及び予約を行う場合を例に説明する。従って、以下の説明では、実績データ記憶部12にスケジュールデータ111、経路データ112、ホテル検索データ(1)113、ホテル検索データ(2)114が、順次蓄積されていく。
【0018】
ここで、スケジュールデータ111とは、後述するスケジュール入力により受け付けた出張のスケジュールに関するデータである。経路データ112とは、後述する路線検索により得られた移動経路及び交通手段に関するデータである。ホテル検索データ(1)113、(2)114は、それぞれ異なる検索エンジンによる宿泊先のホテルの検索結果のデータである。
【0019】
状態遷移モデル記憶部12は、Webアプリケーションのユーザによって設定される状態遷移モデルが格納される。状態遷移とは、ユーザから見て、WebアプリケーションがユーザからのWebフォームデータ送信などのHTTPリクエストを受け付け、Webブラウザ上に当該リクエストが受け付けられたことを表すメッセージ等を表示される現象を指す。この現象は、Webアプリケーションが稼働するサーバ側に於いては、Webアプリケーションサーバ、またはこれと連携するデータベースサーバにて、データレコードを生成、更新、削除するトランザクションが発生していることを意味する。例えば、Webアプリケーションの状態遷移では、Webブラウザのフォームデータがユーザ端末装置1からサーバへと送られて、URL(Uniform Resource Locator)が変化する。
【0020】
状態遷移モデル記憶部12には、この状態遷移を示す情報が記憶されている。本実施形態の状態遷移モデルでは、複数のWebアプリケーション間のデータの継承関係を示す情報が定義されている。例えば、本実施形態であれば、対応テーブル121には、スケジュール登録のWebアプリケーション20aと経路検索のWebアプリケーション20bとがそれぞれのURLにより対応付けられている。さらに、これらのWebアプリケーション間で継承されるデータについても定義されている。同様に、対応テーブル122は、経路検索のWebアプリケーション20bとホテル検索(1)のWebアプリケーション20c、対応テーブル123は、経路検索のWebアプリケーション20bとホテル検索(2)のWebアプリケーション20dとをそれぞれ対応付け、それらの間で承継されるデータについて定義されている。対応テーブル124は、ホテル検索(1)のWebアプリケーション20c、及びホテル検索(2)のWebアプリケーション20dの出力データを比較するために対応付けている。
【0021】
対応テーブル121〜124は、後述するようにユーザの入力操作に基づいて生成され、生成されるごとに状態遷移モデル記憶部12に蓄積される。
【0022】
項目対応処理部13は、Webアプリケーションの対応付けを行って、状態遷移モデルの定義を行う。例えば、あるWebアプリケーションから別のWebアプリケーションへの遷移を定義づける。この際、遷移前の前段のWebアプリケーションが出力するデータ項目と遷移先の後段のWebアプリケーションの入力のデータ項目との対応関係を定義する。この対応付けのための処理については、後述する。
【0023】
実行制御部14は、状態遷移モデルを参照して、次に呼び出すWebアプリケーションを決定し、そのWebアプリケーションのURLをWebブラウザ15へ通知する。また、その際、実績データ記憶部11から所望のデータを取得し、ここで呼び出すWebアプリケーションに承継させる。これにより、関連づけられているWebアプリケーション同士では、後段のWebアプリケーションにおいて前段のWebアプリケーションの処理結果をユーザが改めて手入力する必要がなく、その処理結果を自動的に引き継ぐことができる。
【0024】
次に、本実施形態における状態遷移モデルの作成及び登録の手順について説明する。本実施形態では、既に述べたように、出張のスケジュールを登録した後、列車の検索、宿泊先の検索を行って、宿泊先の予約を行う。
【0025】
まず、ユーザ端末装置1は、スケジュール登録を受け付けるサーバ2aにアクセスし、スケジュール登録のためのWebアプリケーション20aを起動する。そして、図2に示すようなスケジュール入力画面100が表示装置18に表示され、ユーザがこの入力画面100に対して出張のスケジュールを入力する。スケジュール登録が完了すると、Webブラウザ15は、入力画面100に対して入力された項目別のスケジュールデータ111を実績データ記憶部11に格納する。ここで、各項目には予め項目名が付されているので、スケジュールデータ111は、項目別に各入力値が格納される。
【0026】
次に、実行制御部14は、図3に示すようなリンク画面200を表示装置18に表示させる。このリンク画面200を用いて、既に処理を実行したWebアプリケーション(訪問したWebアプリケーション)201と、これと連携したいWebアプリケーション202を対応付ける。本実施形態では、直前に実行したWebアプリケーションと他のWebアプリケーションとを連携させているが、必ずしも直前に実行されたものである必要はなく、過去に実行されて、実績データが蓄積されているものであればよい。
【0027】
そして、Webアプリケーション同士が対応付けられると、実行制御部14は、図4に示すような項目対応画面300を表示装置18に表示させる。そして、対応付けられたWebアプリケーションの出力項目及び入力項目の対応付けを行う。項目対応画面300では、前段のWebアプリケーションの出力項目310と、後段のWebアプリケーションの入力項目320とが対応付けられる。後段のWebアプリケーションの入力項目320は、Webブラウザ15がサーバ2bへアクセスして取得するようにしてもよい。
【0028】
前段のWebアプリケーションの出力項目310には、前段のWebアプリケーションの各出力項目名311(図中は1カ所のみ符号を付す)の表示領域が含まれている。後段のWebアプリケーションの入力項目320には、各入力項目名321(図中は1カ所のみ符号を付す)の表示領域が含まれている。そして、出力項目名311の表示領域は、出力項目名を選択できるようになっていて、ユーザが入力項目名321と対応する出力項目名を選択する。ここで、対応する項目がないときは、「引継なし」が選択される。
【0029】
入力項目320には、さらに、各項目に入力する値の設定領域322(図中は1カ所のみ符号を付す)が設けられている。設定領域322には、各入力項目名321と対応付けられている出力項目名311の出力値が自動的にセットされる。設定領域322にセットされた値は、この画面300においてユーザが修正可能である。また、「引継なし」の項目は、前段のWebアプリケーションから引き継ぐデータがないので、ユーザが手入力で設定する。
【0030】
リンク画面200及び項目対応画面300で定義づけられたWebアプリケーション、入出力項目間の対応関係及び後段のWebアプリケーションに対する入力値は、対応テーブル121に格納される。
【0031】
なお、項目対応画面300において、入力項目の設定領域322を省略してもよい。この場合、項目対応画面300では項目間の対応関係が定義される。
【0032】
ここで、Webアプリケーションの呼び出しボタン330が押されると、上記の対応テーブル121への格納が行われるとともに、後段のWebアプリケーションである路線検索のWebアプリケーションが呼び出される。すなわち、実行制御部14がWebブラウザ15に対して、路線検索のサーバ2bへアクセスするよう指示する。
【0033】
ここで、路線検索のWebアプリケーション20bの各入力項目には、項目対応画面300で設定した値が入力される。すなわち、ユーザ端末装置1が路線検索のWebアプリケーション20bを起動すると、表示装置18には、図5に示すように既に入力領域に値がセットされた状態の経路検索画面400が表示される。これにより、Webアプリケーション間でのデータの引継が自動的に行われ、ユーザのデータ入力の手間を省くことができる。
【0034】
なお、項目対応画面300で入力項目の設定領域322が設けられていないときは、実績データ記憶部11を参照し、スケジュールデータ111からそれぞれ対応付けられている項目の値を取得してもよい。この場合、「引継なし」の項目は、経路検索画面400が表示されたときには入力値が設定されていない状態であり、経路検索画面400に対してユーザが入力する。
【0035】
経路検索画面400の各入力項目に値がセットされてから、ユーザが検索実行を指示すると、その結果が経路データ112として実績データ記憶部11に格納される。
【0036】
つぎに、上記の場合と同様に、図6に示すリンク画面210で経路検索の次にリンクするWebアプリケーションを決定する。画面210にはここまでに生成された状態遷移モデル211が表示されている。図6の例では、ホテル検索(1)が選択されている。ここで、後段のWebアプリケーションを定めると、実行制御部14は、経路検索とホテル検索(1)の項目を対応付けるための項目対応画面300を表示装置18に表示させ、上記と同様にしてユーザに項目同士のリンクを定義させる。ここでは、図面を用いた具体的な説明は省略するが、図4で行ったのと同様にして対応付けを行い、その結果が対応テーブル122として状態遷移モデル記憶部12に格納される。
【0037】
そして、サーバ2cのホテル検索(1)のWebアプリケーション20cが起動されて、その入力画面に経路検索からデータが引き継がれる。例えば、ここで引き継がれるデータは日付(1月29日)及び宿泊先の地域(京都)である。これらのデータは、いずれも経路検索がスケジュールデータ111から引き継いだものである。つまり、リンク先のWebアプリケーションに引き継がれるデータは、必ずしも前段のWebアプリケーションで新たに得られたデータでなくてもよい。
【0038】
ホテル検索(1)が実行されると、その検索結果がホテル検索データ(1)113として実績データ記憶部11に格納される。
【0039】
次に、別の検索エンジンを使って再度ホテル検索を行うために、図7に示すリンク画面220で路線検索とホテル検索(2)をリンクさせる。この後、上記と同様にホテル検索(2)でホテルの検索を行い、その検索結果がホテル検索データ(2)114とし実績データ記憶部11に格納する。なお、図7でもここまでに生成された状態遷移モデル221が表示されている。
【0040】
そして、ホテル検索(1)(2)の結果を対比するため、図8に示すリンク画面230において、比較表を選択する。比較表は他のサーバが提供するWebアプリケーションであってもよいし、ユーザ端末装置1自身が行うアプリケーションでもよい。本実施形態では比較部16が以下の比較処理を行う。
【0041】
まず比較部16は、図9に示すような比較するデータを選択するための選択画面500を表示装置18に表示させる。そして、ユーザに比較対象となる実績データを選択させる。ここでは、ホテル検索(1)及び(2)が選択されている。
【0042】
そして、ここで選択された複数の実績データの比較するために、図10に示すような項目名の定義画面600を表示させて、各実績データの項目名の対応関係を定義させる。すなわち、本実施形態では、ホテル検索(1)の出力項目610とホテル検索(2)の出力項目620とを、ユーザが指定する正規名630として対応付けを行う。
【0043】
正規名630により項目同士の対応付けがなされると、比較部16は、実績データ記憶部11からホテル検索データ(1)113及び(2)114を取得し、図11に示す比較画面700を表示させる。ユーザはこの画面700を参照することにより、ホテル検索(1)と(2)の検索結果を容易に比較できる。そして、ユーザが選択するホテルの決定ボタン701(図中は1カ所のみ符号を付す)を押すと、そのホテルを検索したサーバ2のWebアプリケーションを起動して、図12に示すような予約画面800を表示装置18に表示させる。ユーザはこの画面800を確認して、予約を実行できる。
【0044】
上記の処理により、図13に示す状態遷移モデルが完成した。この状態遷移モデルが完成すると、次回以降のユーザの利便性が高まる。すなわち、スケジュール登録がなされると、この状態遷移モデルに従って、その以降のWebアプリケーションが起動されて、データが自動的に引き継がれる。これにより、ユーザの入力の手間が大幅に軽減される。
【0045】
上述した本発明の実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の一実施形態に係るユーザ端末装置1を含むクライアント・サーバシステムの全体構成を示す図である。
【図2】スケジュール入力画面100の一例を示す図である。
【図3】リンク画面200の一例を示す図である。
【図4】項目対応画面300の一例を示す図である。
【図5】経路検索画面400の一例を示す図である。
【図6】リンク画面210の一例を示す図である。
【図7】リンク画面220の一例を示す図である。
【図8】リンク画面230の一例を示す図である。
【図9】選択画面500の一例を示す図である。
【図10】項目名の定義画面600の一例を示す図である。
【図11】比較画面700の一例を示す図である。
【図12】予約画面800の一例を示す図である。
【図13】選択画面500の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0047】
1…ユーザ端末装置、2…サーバ、11…実績データ記憶部、12…状態遷移モデル記憶部、14…実行制御部、15…Webブラウザ、100…スケジュール入力画面、200…リンク画面、300…項目対応画面、400…経路検索画面、500…選択画面、600…項目名の定義画面、700…比較画面、800…予約画面。
【技術分野】
【0001】
本発明は、Webアプリケーションを利用するときの利便性を向上させるための技術に関し、特にWebアプリケーションを連続的に利用するときのユーザの入力操作を簡略化する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
LAN(Local Area Network)やインターネットなどのネットワークを介して複数のサーバとクライアントとを接続し、クライアントが各サーバからさまざまなサービスの提供を受けるネットワークシステムが広く実用化されている。サーバでは、クライアントからのリクエストに応じて所定のWebアプリケーションを実行して、サービスを提供する。
【0003】
ここで、サーバ及びクライアント間の通信ではHTTP(Hyper Text Markup Language)が用いられることが多い。HTTPでは、同じクライアントが複数のリクエストを行う場合でも、各リクエストはそれぞれ独立である。従って、HTTPでは、コンテキスト(アプリケーションの状態)を記録しないという性質を有する。
【0004】
そこで、特許文献1のように、Webブラウザのアクセス履歴を記録し、このアクセス履歴に基づいて動的コンテンツに対してアクセスする履歴再生装置が提案されている。
【特許文献1】特開2001−60179公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
あるサーバのWebアプリケーションを利用することで得た結果を、他のサーバのWebアプリケーションに引き継いで利用しようとする場合、後段のWebアプリケーションに対して前段の処理結果を改めて入力し直さなければならない。自動的に、クライアントにコンテキストを記録させて高度な処理を行うためには、通常のWebブラウザへのアドオン(プラグイン)が必要である。あるいは、これらの機能を備えた専用Webブラウザを使用する必要があった。ここで、アドオンとはソフトウェアの標準仕様を拡張できる追加機能を指す。
【0006】
また、特許文献1の履歴再生装置であっても、記録されている履歴をそのまま後段のWebアプリケーションへ引き継ぐことはできない。
【0007】
そこで、本発明の目的は、複数のWebアプリケーションを実行するときに、汎用Webブラウザを用いて、前段の処理結果を後段のWebアプリケーションに容易に引き継ぐことができるようにすることである。
【0008】
本発明の別の目的は、複数のWebアプリケーションを連続的に実行するときに、実行する順序及び引き継ぐデータなどをユーザが自由に関連づけることができるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施態様に従うユーザ端末装置は、複数のWebアプリケーション間のデータの継承関係を定義したWebアプリケーション関連定義を記憶する手段と、前記複数のWebアプリケーションのうちの第1のWebアプリケーションが実行されると、第1のWebアプリケーションの出力データを取得する手段と、前記記憶手段を参照し、第1のWebアプリケーションの出力データを継承する第2のWebアプリケーションを特定する手段と、第2のWebアプリケーションに、前記取得手段が取得した第1のWebアプリケーションの出力データを継承させて、実行させる手段と、を備える。
【0010】
好適な実施形態では、前記Webアプリケーション関連定義は、第1のWebアプリケーションと第2のWebアプリケーションとを対応付けるとともに、第1のWebアプリケーションの出力データ項目と第2のWebアプリケーションの入力データ項目とを対応づけるようにしてもよい。
【0011】
好適な実施形態では、ユーザに対して入力画面を提供し、前記入力画面に対する入力に基づいて前記Webアプリケーション関連定義を生成する生成手段を、さらに備えるようにしてもよい。
【0012】
好適な実施形態では、第1のWebアプリケーションが複数であってもよい。この場合、第2のWebアプリケーションは、前記複数の第1のWebアプリケーションの出力データを対比させて表示することもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態に係るユーザ端末装置1について、図面を用いて説明する。図1は、本実施形態に係るユーザ端末装置1を含むクライアント・サーバシステムの全体構成を示す図である。
【0014】
本実施形態のユーザ端末装置1は、インターネット、LANなどのネットワーク9を介して種々のサーバ2(2a〜2d)に接続されてクライアント・サーバシステムを構成する。そして、ユーザ端末装置1が、各サーバ2上で動作するWebアプリケーション20(20a〜20d)による種々のサービスの提供を受ける。
【0015】
このユーザ端末装置1は、例えばプロセッサ及びメモリを備えた汎用的なコンピュータシステムにより構成され、以下に説明するユーザ端末装置1内の個々の構成要素または機能は、例えば、コンピュータプログラムを実行することにより実現される。
【0016】
ユーザ端末装置1は、実績データ記憶部11と、状態遷移モデル記憶部12と、項目対応処理部13と、実行制御部14と、Webブラウザ15と、比較部16とを備える。
【0017】
実績データ記憶部11は、Webアプリケーションの実行結果に関するデータを記憶する。ユーザ端末装置1がサーバ2へアクセスしてWebアプリケーション20を利用する度に、そのWebアプリケーション20の出力データが蓄積されていく。本実施形態では、ユーザが出張に関するスケジュールを登録した後、その出張先までの列車検索、宿泊先の検索及び予約を行う場合を例に説明する。従って、以下の説明では、実績データ記憶部12にスケジュールデータ111、経路データ112、ホテル検索データ(1)113、ホテル検索データ(2)114が、順次蓄積されていく。
【0018】
ここで、スケジュールデータ111とは、後述するスケジュール入力により受け付けた出張のスケジュールに関するデータである。経路データ112とは、後述する路線検索により得られた移動経路及び交通手段に関するデータである。ホテル検索データ(1)113、(2)114は、それぞれ異なる検索エンジンによる宿泊先のホテルの検索結果のデータである。
【0019】
状態遷移モデル記憶部12は、Webアプリケーションのユーザによって設定される状態遷移モデルが格納される。状態遷移とは、ユーザから見て、WebアプリケーションがユーザからのWebフォームデータ送信などのHTTPリクエストを受け付け、Webブラウザ上に当該リクエストが受け付けられたことを表すメッセージ等を表示される現象を指す。この現象は、Webアプリケーションが稼働するサーバ側に於いては、Webアプリケーションサーバ、またはこれと連携するデータベースサーバにて、データレコードを生成、更新、削除するトランザクションが発生していることを意味する。例えば、Webアプリケーションの状態遷移では、Webブラウザのフォームデータがユーザ端末装置1からサーバへと送られて、URL(Uniform Resource Locator)が変化する。
【0020】
状態遷移モデル記憶部12には、この状態遷移を示す情報が記憶されている。本実施形態の状態遷移モデルでは、複数のWebアプリケーション間のデータの継承関係を示す情報が定義されている。例えば、本実施形態であれば、対応テーブル121には、スケジュール登録のWebアプリケーション20aと経路検索のWebアプリケーション20bとがそれぞれのURLにより対応付けられている。さらに、これらのWebアプリケーション間で継承されるデータについても定義されている。同様に、対応テーブル122は、経路検索のWebアプリケーション20bとホテル検索(1)のWebアプリケーション20c、対応テーブル123は、経路検索のWebアプリケーション20bとホテル検索(2)のWebアプリケーション20dとをそれぞれ対応付け、それらの間で承継されるデータについて定義されている。対応テーブル124は、ホテル検索(1)のWebアプリケーション20c、及びホテル検索(2)のWebアプリケーション20dの出力データを比較するために対応付けている。
【0021】
対応テーブル121〜124は、後述するようにユーザの入力操作に基づいて生成され、生成されるごとに状態遷移モデル記憶部12に蓄積される。
【0022】
項目対応処理部13は、Webアプリケーションの対応付けを行って、状態遷移モデルの定義を行う。例えば、あるWebアプリケーションから別のWebアプリケーションへの遷移を定義づける。この際、遷移前の前段のWebアプリケーションが出力するデータ項目と遷移先の後段のWebアプリケーションの入力のデータ項目との対応関係を定義する。この対応付けのための処理については、後述する。
【0023】
実行制御部14は、状態遷移モデルを参照して、次に呼び出すWebアプリケーションを決定し、そのWebアプリケーションのURLをWebブラウザ15へ通知する。また、その際、実績データ記憶部11から所望のデータを取得し、ここで呼び出すWebアプリケーションに承継させる。これにより、関連づけられているWebアプリケーション同士では、後段のWebアプリケーションにおいて前段のWebアプリケーションの処理結果をユーザが改めて手入力する必要がなく、その処理結果を自動的に引き継ぐことができる。
【0024】
次に、本実施形態における状態遷移モデルの作成及び登録の手順について説明する。本実施形態では、既に述べたように、出張のスケジュールを登録した後、列車の検索、宿泊先の検索を行って、宿泊先の予約を行う。
【0025】
まず、ユーザ端末装置1は、スケジュール登録を受け付けるサーバ2aにアクセスし、スケジュール登録のためのWebアプリケーション20aを起動する。そして、図2に示すようなスケジュール入力画面100が表示装置18に表示され、ユーザがこの入力画面100に対して出張のスケジュールを入力する。スケジュール登録が完了すると、Webブラウザ15は、入力画面100に対して入力された項目別のスケジュールデータ111を実績データ記憶部11に格納する。ここで、各項目には予め項目名が付されているので、スケジュールデータ111は、項目別に各入力値が格納される。
【0026】
次に、実行制御部14は、図3に示すようなリンク画面200を表示装置18に表示させる。このリンク画面200を用いて、既に処理を実行したWebアプリケーション(訪問したWebアプリケーション)201と、これと連携したいWebアプリケーション202を対応付ける。本実施形態では、直前に実行したWebアプリケーションと他のWebアプリケーションとを連携させているが、必ずしも直前に実行されたものである必要はなく、過去に実行されて、実績データが蓄積されているものであればよい。
【0027】
そして、Webアプリケーション同士が対応付けられると、実行制御部14は、図4に示すような項目対応画面300を表示装置18に表示させる。そして、対応付けられたWebアプリケーションの出力項目及び入力項目の対応付けを行う。項目対応画面300では、前段のWebアプリケーションの出力項目310と、後段のWebアプリケーションの入力項目320とが対応付けられる。後段のWebアプリケーションの入力項目320は、Webブラウザ15がサーバ2bへアクセスして取得するようにしてもよい。
【0028】
前段のWebアプリケーションの出力項目310には、前段のWebアプリケーションの各出力項目名311(図中は1カ所のみ符号を付す)の表示領域が含まれている。後段のWebアプリケーションの入力項目320には、各入力項目名321(図中は1カ所のみ符号を付す)の表示領域が含まれている。そして、出力項目名311の表示領域は、出力項目名を選択できるようになっていて、ユーザが入力項目名321と対応する出力項目名を選択する。ここで、対応する項目がないときは、「引継なし」が選択される。
【0029】
入力項目320には、さらに、各項目に入力する値の設定領域322(図中は1カ所のみ符号を付す)が設けられている。設定領域322には、各入力項目名321と対応付けられている出力項目名311の出力値が自動的にセットされる。設定領域322にセットされた値は、この画面300においてユーザが修正可能である。また、「引継なし」の項目は、前段のWebアプリケーションから引き継ぐデータがないので、ユーザが手入力で設定する。
【0030】
リンク画面200及び項目対応画面300で定義づけられたWebアプリケーション、入出力項目間の対応関係及び後段のWebアプリケーションに対する入力値は、対応テーブル121に格納される。
【0031】
なお、項目対応画面300において、入力項目の設定領域322を省略してもよい。この場合、項目対応画面300では項目間の対応関係が定義される。
【0032】
ここで、Webアプリケーションの呼び出しボタン330が押されると、上記の対応テーブル121への格納が行われるとともに、後段のWebアプリケーションである路線検索のWebアプリケーションが呼び出される。すなわち、実行制御部14がWebブラウザ15に対して、路線検索のサーバ2bへアクセスするよう指示する。
【0033】
ここで、路線検索のWebアプリケーション20bの各入力項目には、項目対応画面300で設定した値が入力される。すなわち、ユーザ端末装置1が路線検索のWebアプリケーション20bを起動すると、表示装置18には、図5に示すように既に入力領域に値がセットされた状態の経路検索画面400が表示される。これにより、Webアプリケーション間でのデータの引継が自動的に行われ、ユーザのデータ入力の手間を省くことができる。
【0034】
なお、項目対応画面300で入力項目の設定領域322が設けられていないときは、実績データ記憶部11を参照し、スケジュールデータ111からそれぞれ対応付けられている項目の値を取得してもよい。この場合、「引継なし」の項目は、経路検索画面400が表示されたときには入力値が設定されていない状態であり、経路検索画面400に対してユーザが入力する。
【0035】
経路検索画面400の各入力項目に値がセットされてから、ユーザが検索実行を指示すると、その結果が経路データ112として実績データ記憶部11に格納される。
【0036】
つぎに、上記の場合と同様に、図6に示すリンク画面210で経路検索の次にリンクするWebアプリケーションを決定する。画面210にはここまでに生成された状態遷移モデル211が表示されている。図6の例では、ホテル検索(1)が選択されている。ここで、後段のWebアプリケーションを定めると、実行制御部14は、経路検索とホテル検索(1)の項目を対応付けるための項目対応画面300を表示装置18に表示させ、上記と同様にしてユーザに項目同士のリンクを定義させる。ここでは、図面を用いた具体的な説明は省略するが、図4で行ったのと同様にして対応付けを行い、その結果が対応テーブル122として状態遷移モデル記憶部12に格納される。
【0037】
そして、サーバ2cのホテル検索(1)のWebアプリケーション20cが起動されて、その入力画面に経路検索からデータが引き継がれる。例えば、ここで引き継がれるデータは日付(1月29日)及び宿泊先の地域(京都)である。これらのデータは、いずれも経路検索がスケジュールデータ111から引き継いだものである。つまり、リンク先のWebアプリケーションに引き継がれるデータは、必ずしも前段のWebアプリケーションで新たに得られたデータでなくてもよい。
【0038】
ホテル検索(1)が実行されると、その検索結果がホテル検索データ(1)113として実績データ記憶部11に格納される。
【0039】
次に、別の検索エンジンを使って再度ホテル検索を行うために、図7に示すリンク画面220で路線検索とホテル検索(2)をリンクさせる。この後、上記と同様にホテル検索(2)でホテルの検索を行い、その検索結果がホテル検索データ(2)114とし実績データ記憶部11に格納する。なお、図7でもここまでに生成された状態遷移モデル221が表示されている。
【0040】
そして、ホテル検索(1)(2)の結果を対比するため、図8に示すリンク画面230において、比較表を選択する。比較表は他のサーバが提供するWebアプリケーションであってもよいし、ユーザ端末装置1自身が行うアプリケーションでもよい。本実施形態では比較部16が以下の比較処理を行う。
【0041】
まず比較部16は、図9に示すような比較するデータを選択するための選択画面500を表示装置18に表示させる。そして、ユーザに比較対象となる実績データを選択させる。ここでは、ホテル検索(1)及び(2)が選択されている。
【0042】
そして、ここで選択された複数の実績データの比較するために、図10に示すような項目名の定義画面600を表示させて、各実績データの項目名の対応関係を定義させる。すなわち、本実施形態では、ホテル検索(1)の出力項目610とホテル検索(2)の出力項目620とを、ユーザが指定する正規名630として対応付けを行う。
【0043】
正規名630により項目同士の対応付けがなされると、比較部16は、実績データ記憶部11からホテル検索データ(1)113及び(2)114を取得し、図11に示す比較画面700を表示させる。ユーザはこの画面700を参照することにより、ホテル検索(1)と(2)の検索結果を容易に比較できる。そして、ユーザが選択するホテルの決定ボタン701(図中は1カ所のみ符号を付す)を押すと、そのホテルを検索したサーバ2のWebアプリケーションを起動して、図12に示すような予約画面800を表示装置18に表示させる。ユーザはこの画面800を確認して、予約を実行できる。
【0044】
上記の処理により、図13に示す状態遷移モデルが完成した。この状態遷移モデルが完成すると、次回以降のユーザの利便性が高まる。すなわち、スケジュール登録がなされると、この状態遷移モデルに従って、その以降のWebアプリケーションが起動されて、データが自動的に引き継がれる。これにより、ユーザの入力の手間が大幅に軽減される。
【0045】
上述した本発明の実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の一実施形態に係るユーザ端末装置1を含むクライアント・サーバシステムの全体構成を示す図である。
【図2】スケジュール入力画面100の一例を示す図である。
【図3】リンク画面200の一例を示す図である。
【図4】項目対応画面300の一例を示す図である。
【図5】経路検索画面400の一例を示す図である。
【図6】リンク画面210の一例を示す図である。
【図7】リンク画面220の一例を示す図である。
【図8】リンク画面230の一例を示す図である。
【図9】選択画面500の一例を示す図である。
【図10】項目名の定義画面600の一例を示す図である。
【図11】比較画面700の一例を示す図である。
【図12】予約画面800の一例を示す図である。
【図13】選択画面500の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0047】
1…ユーザ端末装置、2…サーバ、11…実績データ記憶部、12…状態遷移モデル記憶部、14…実行制御部、15…Webブラウザ、100…スケジュール入力画面、200…リンク画面、300…項目対応画面、400…経路検索画面、500…選択画面、600…項目名の定義画面、700…比較画面、800…予約画面。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のWebアプリケーション間のデータの継承関係を定義したWebアプリケーション関連定義を記憶する手段と、
前記複数のWebアプリケーションのうちの第1のWebアプリケーションが実行されると、第1のWebアプリケーションの出力データを取得する手段と、
前記記憶手段を参照し、第1のWebアプリケーションの出力データを継承する第2のWebアプリケーションを特定する手段と、
第2のWebアプリケーションに、前記取得手段が取得した第1のWebアプリケーションの出力データを継承させて、実行させる手段と、を備えるユーザ端末装置。
【請求項2】
前記Webアプリケーション関連定義は、第1のWebアプリケーションと第2のWebアプリケーションとを対応付けるとともに、第1のWebアプリケーションの出力データ項目と第2のWebアプリケーションの入力データ項目とを対応づけることを特徴とする請求項1に記載のユーザ端末装置。
【請求項3】
ユーザに対して入力画面を提供し、前記入力画面に対する入力に基づいて前記Webアプリケーション関連定義を生成する生成手段を、さらに備えることを特徴とする請求項1に記載のユーザ端末装置。
【請求項4】
第1のWebアプリケーションが複数あり、
第2のWebアプリケーションは、前記複数の第1のWebアプリケーションの出力データを対比させて表示することを特徴とする請求項1に記載のユーザ端末装置。
【請求項5】
複数のWebアプリケーション間のデータの継承関係を定義したWebアプリケーション関連定義を記憶手段に記憶するステップと、
前記複数のWebアプリケーションのうちの第1のWebアプリケーションが実行されると、第1のWebアプリケーションの出力データを取得するステップと、
前記記憶手段を参照し、第1のWebアプリケーションの出力データを継承する第2のWebアプリケーションを特定するステップと、
第2のWebアプリケーションに、前記取得した第1のWebアプリケーションの出力データを継承させて、実行させるステップと、を有するWebアプリケーション間でデータを承継する方法。
【請求項6】
コンピュータに実行されると、
複数のWebアプリケーション間のデータの継承関係を定義したWebアプリケーション関連定義を記憶手段に記憶するステップと、
前記複数のWebアプリケーションのうちの第1のWebアプリケーションが実行されると、第1のWebアプリケーションの出力データを取得するステップと、
前記記憶手段を参照し、第1のWebアプリケーションの出力データを継承する第2のWebアプリケーションを特定するステップと、
第2のWebアプリケーションに、前記取得した第1のWebアプリケーションの出力データを継承させて、実行させるステップと、を有するWebアプリケーション間でデータを承継させるためのコンピュータプログラム。
【請求項1】
複数のWebアプリケーション間のデータの継承関係を定義したWebアプリケーション関連定義を記憶する手段と、
前記複数のWebアプリケーションのうちの第1のWebアプリケーションが実行されると、第1のWebアプリケーションの出力データを取得する手段と、
前記記憶手段を参照し、第1のWebアプリケーションの出力データを継承する第2のWebアプリケーションを特定する手段と、
第2のWebアプリケーションに、前記取得手段が取得した第1のWebアプリケーションの出力データを継承させて、実行させる手段と、を備えるユーザ端末装置。
【請求項2】
前記Webアプリケーション関連定義は、第1のWebアプリケーションと第2のWebアプリケーションとを対応付けるとともに、第1のWebアプリケーションの出力データ項目と第2のWebアプリケーションの入力データ項目とを対応づけることを特徴とする請求項1に記載のユーザ端末装置。
【請求項3】
ユーザに対して入力画面を提供し、前記入力画面に対する入力に基づいて前記Webアプリケーション関連定義を生成する生成手段を、さらに備えることを特徴とする請求項1に記載のユーザ端末装置。
【請求項4】
第1のWebアプリケーションが複数あり、
第2のWebアプリケーションは、前記複数の第1のWebアプリケーションの出力データを対比させて表示することを特徴とする請求項1に記載のユーザ端末装置。
【請求項5】
複数のWebアプリケーション間のデータの継承関係を定義したWebアプリケーション関連定義を記憶手段に記憶するステップと、
前記複数のWebアプリケーションのうちの第1のWebアプリケーションが実行されると、第1のWebアプリケーションの出力データを取得するステップと、
前記記憶手段を参照し、第1のWebアプリケーションの出力データを継承する第2のWebアプリケーションを特定するステップと、
第2のWebアプリケーションに、前記取得した第1のWebアプリケーションの出力データを継承させて、実行させるステップと、を有するWebアプリケーション間でデータを承継する方法。
【請求項6】
コンピュータに実行されると、
複数のWebアプリケーション間のデータの継承関係を定義したWebアプリケーション関連定義を記憶手段に記憶するステップと、
前記複数のWebアプリケーションのうちの第1のWebアプリケーションが実行されると、第1のWebアプリケーションの出力データを取得するステップと、
前記記憶手段を参照し、第1のWebアプリケーションの出力データを継承する第2のWebアプリケーションを特定するステップと、
第2のWebアプリケーションに、前記取得した第1のWebアプリケーションの出力データを継承させて、実行させるステップと、を有するWebアプリケーション間でデータを承継させるためのコンピュータプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2006−178887(P2006−178887A)
【公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−373900(P2004−373900)
【出願日】平成16年12月24日(2004.12.24)
【出願人】(000155469)株式会社野村総合研究所 (1,067)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年12月24日(2004.12.24)
【出願人】(000155469)株式会社野村総合研究所 (1,067)
【Fターム(参考)】
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