説明

ユーティリティ・ネットワーク機能停止検出のための方法とシステム

本発明は、製品を配給するための製品配給経路を含むユーティリティ・ネットワークと、製品配給経路に関連した少なくとも一つのパラメータを監視するためにユーティリティ・ネットワークに関連した複数のユーティリティ電子装置と、少なくとも一つのパラメータに関連した情報に応答してユーティリティ・ネットワークとシステムの一つの性能を評価するためにそれらの装置と通信し、かつ入力に応答して電子ユーティリティ装置の少なくとも一部分集合をポーリングするために動作可能な管理プロセッサーと、を含むシステムを提供する。この評価はパラメータとそのパラメータに関連した情報の、規則に基づいた解析を包含することができる。

【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本出願は、その内容のすべてを引用している2007年1月30日出願の出願番号第60/898,551号の米国暫定特許出願に対して優先権を請求する。
【技術分野】
【0002】
本発明はユーティリティ・ネットワークと、さらに特定すると、ユーティリティ・グリッドとユーティリティ・メータの自動読み取りを監視し、かつ制御するためのユーティリティ・ネットワーク管理システムを操作する手段に係るものである。
【背景技術】
【0003】
本発明は機能停止検出システム(“ODS”)を含むユーティリティ・ネットワーク管理システムを提供する。これは、ユーティリティ・グリッド内で起こった何がしかの機能停止事故または事実上全ての機能停止事故の識別を管理するものである。このODSは修復処置もまた管理することができる。このODSは更に、あるいは代わりにグリッド・サービス区域の広範な最新の構造形態情報を保持することができる。
【0004】
本文では、“機能停止”という言葉は、特に、電子ユーティリティ装置とユーティリティ・グリッド内のそれらの装置によって支援される場所に対する電力またはユーティリティ・サービスの消失を含むものであり、“修復”という言葉は、特に、そのような装置と位置に対する電力または他のユーティリティ・サービスの再構築を含むものである。本文では、“ユーティリティ装置”という言葉は、特に電気メータ、他の通信装置、故障回路表示器、および他の分配自動化装置、例えば容量バンク制御器、変圧器、スイッチ再遮断器などのようなものを包含する。
【0005】
本発明はユーティリティ・ネットワークの機能停止および修復の管理を支援するために使用される方法と、端から端までのシステムと、構成要素および情報流通技術を提供する。本発明の手段とシステムはまた、あるいは代わりに、情報を早急かつ正確に収集し、かつネットワーク化された構造基盤に存在する最終利用者へのサービスと利便性を供給するために使用されるネットワークの機能停止(たとえば、故障)と修復事故を管理するために使用することができる。例えば、本発明の手段とシステムを電気的ユーティリティ・グリッド構造基盤の機能停止と修復管理に効率よく使用することができる。
【0006】
ユーティリティは現在のところ機能停止と修復の管理を遂行するためにかなり限定されたシステムを配備している。本文では、そのような限定されたシステムを“ODS機能”又は“ODS”と呼んでおり、修復管理も含んでいる。このODSはネットワーク管理機能としっかりと結合または集積化することができる。今まで、ODSは変電所から見て下流の装置において機能停止検知/監視する設備に関しては殆ど無かったという事実のために制限されている。そして、設備が在るところでは、これらの装置にネットワーク接続を提供することは歴史的に桁違いに費用のかかることであった。それ故に、むしろ制限されたものであるか、または設置されていない。
【0007】
設定時に、ODSはユーティリティの物理的な接続形態(即ち、階層的方法で整備されたネットワークのいくつかの、または実質的に全ての構成要素の特別な識別を有する分配ネットワーク構造基盤の物理的な配置)での構成要素に対しての説明書き/施設標識/サービス箇所に関連する基本的なデータベースのなかに情報を有している。これらの構成要素は比較的静的装置であり、例えば給電線や変圧器のようなものである。
【0008】
ODSへの機能停止と修復のデータ入力は歴史的に顧客の電話通報によって為されてきた。この電話通報は人間オペレータに処理することができて、その施設の状態(例えば、不正確に電圧が与えられているか、または電圧が与えられていないメータ)が人手によって、そのODSに入力されている。コンピュータ・電話一体化の出現によって、顧客はダイヤル音入力でサービスが顧客のいる場所で与えられているか、どうかを示すことができる。ODSモジュールは、この情報で一度投入されると、修復が行われるときに、機能停止の範囲または機能停止の残った部分に関して基本的な訂正(即ち、“予想”)を試みることができる。これはODSで受け取った電話通報情報を合成することによって達成される。
【0009】
機能停止事故の順序の簡単な例は次のようなものである。即ち、設備識別‘0001’からの発呼者#1はサービスの障害を報告するために通報する。ODSモジュールはこの事例が“給電線1”と“変圧器X”に関係しているとして、信号をだす。次に、同じ給電線から他の発呼者が通報し、更に機能停止を報告する。例えば、このODSモジュールは、電力グリッドの結合構造を示すODSモジュール内での階層的構造分岐を“呼び覚ます”ことによって、機能停止を特定の変換器に関連付けることを試みる。ユーティリティの結合構造は上記のものよりももっと複雑である可能性があるので、多くの場合、もっと複雑な結合構造、自動化スイッチ遮断器などを含むことが有りうる。
【0010】
改良されたODSの機能性は自動化が進み、さらにそれに付随して操作効率も良くなるので、ユーティリティにとって魅力的である。調整器は、例えば、顧客障害期間の合計(“SAIDI”、これは全顧客障害期間の合計を示している)、顧客平均障害期間指数(“CAIDI”、これはSAIDIから出たものである)、システム平均障害頻度指数(“SAIFI”、これは顧客サービス障害の全数を示している)などのような信頼性の評価指数に基づいてユーティリティに恩恵を与える。ユーティリティは機能停止管理、さらに速い故障分離、そしてサービス修復を行ううえで、さらに良い制御を達成することによって恩恵を受けることができる。
【0011】
本発明の手段とシステムは送信や配給の構造基盤のネットワーク化されたメータや他の装置を利用することができる。いくつかの実施態様において、本発明の手段とシステムは、ユーティリティ・グリッドの至る所に広く(即ち、多くの異なった場所に)かつ深く(即ち、いろいろな異なった素子の位置で、または近接して)分布させた大量の“検知器”(例えば、賢い、ネットワーク化されたメータ)を活用することによって、改良された動的ネットワーク管理システムまたはシステム・バックアップを達成することができる。これらの検知器からの接続可能性情報は機能停止/修復管理での支援に用いることができる。本文では“接続可能性”という言葉は電子ユーティリティ装置または他のネットワーク構造基盤装置へのデータの送信、またはデータの受信の可能性の基準を言っている。本発明の手段とシステムで達成される改良されたODSの能力で、ユーティリティは大きなコスト削減と改良された顧客サービスを達成することができる。お金のかかる、人手による点検と修復手段は削減され、かつ避けることができるか、または何れかが可能である。
【0012】
本発明の手段とシステムは機能停止のユーティリティ会社ODSに通知し、機能停止を検証し、かつ機能停止の範囲を検知し、修復を検証し、かつ任意の2次的な機能停止の範囲を検知し、かつ管理されたユーティリティが維持することを必要とされる重要な機能停止統計データを計算することができる、またはそれらの何れかが可能である。前述した能力と特徴を与えることにおいて、本発明の手段とシステムは自立した方法で1個のODSとして動作することが可能であるが、機能停止と修復事故を検知し、かつ管理するために賢いODSシステムに手助けするための支援構造基盤として役立たせることも可能である。
【0013】
本発明の手段とシステムは少なくとも2つの異なったネットワーク接続形態を持つことができる。このなかで第1の接続形態は、ユーティリティ・ネットワーク管理センター(“NMC”、又は代わりにネットワーク事務管理システムまたは“BOS”とも言われることがある)とメータの間に“賢い”ゲートウェイを含むことができる。第2の接続形態はNMCとメータとの間に“賢い”ゲートウェイを持つこと無しで運用することができる。幾つかの実施態様においては、NMCはユーティリティ制御システムと結合し、かつ指定された機能(例えば、遠隔自動化メータ読み取り、消費量データ収集及び解析、機能停止とサービス回復管理支援など)のいくつか、または全てを実行することができるラジオ放送網管理制御器であり得る。NMCはまた、あるいは代わりに電子ユーティリティ装置(例えば、顧客ユーティリティ・メータなど)とネットワーク制御の間で2方向の情報の流れを制御することができる。
【0014】
本発明は製品を供給する製品配給経路を有するユーティリティ・ネットワークと、製品配給経路と関係する少なくとも1つのパラメータを監視するためにユーティリティ・ネットワークと関係する複数の電子ユーティリティ装置と、これらの装置と通信し、かつ少なくとも1つのパラメータと関係する情報に対応してユーティリティ・ネットワークとシステムの1つの性能を評価するために入力に応答して少なくとも電子ユーティリティ装置の1部分集合にポーリングをするために動作可能な管理プロセッサーを含むシステムを提供する。この評価はパラメータの1つとそのパラメータに関連した情報の規則に基づいた解析を含むことが可能である。
【0015】
本発明はユーティリティ・ネットワークを監視する手段もまた提供する。この手段はユーティリティ・ネットワークの製品配給経路と関連した複数の電子ユーティリティ装置を有するユーティリティ・ネットワークの性能に関連する少なくとも1つのパラメータを監視することや、管理プロセッサーにパラメータに関連した情報を通信することや、ユーティリティ・ネットワークに関連した性能問題があるか、どうかを決定するために入力に対応して少なくとも幾つかの電子ユーティリティ装置にポーリングをする行為を含むことが可能である。この手段はまた1つのパラメータとそのパラメータに関連した情報の、規則に基づいた解析を行う行為を含むことができる。
【0016】
更に、本発明は機械読み取り可能なコードで記憶され、かつユーティリティ・ネットワークを管理するために使用されるソフトウェア・プログラムを提供する。ユーティリティ・ネットワークは製品配給経路と製品配給経路に関連した複数の電子ユーティリティ装置を包含することができる。電子ユーティリティ装置はユーティリティ・ネットワークの性能に関係した少なくとも1つのパラメータを監視し、かつそのパラメータに関連した情報を管理プロセッサーに通信することができる。このソフトウェアは、そのパラメータに基づいてユーティリティ・ネットワークの性能を評価するための制御モジュールと、そのパラメータに関連した情報がユーティリティ・ネットワークに関わる問題を示しているか、どうかを確認するために入力に応答して少なくとも1部の電子ユーティリティ装置群にポーリングするために動作することのできるプログラム・コードを含むことができる。
【0017】
本発明はまた、ユーティリティ・ネットワーク内の性能問題を管理するための手段を提供する。この手段は、ポーリングしたユーティリティ・メータの性能に関連した少なくとも1つのパラメータに関連する情報をユーティリティ・ネットワークの製品配給経路に関連した複数の電子ユーティリティ装置の部分集合をポーリングすること、かつポーリングに応答して受信した情報から問題があるか、どうかを決定する行為を含むことができる。
【0018】
本発明のほかの特徴は詳しい説明と付随した図面を詳しく検討することによって明らかになってくる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明のいくつかの実施態様によるユーティリティ・グリッド構造基盤と機能停止検出システムの説明図である。
【図2】図1に示されたユーティリティ・グリッド構造基盤と機能停止検出システムの詳細な説明図である。
【図3】図1と図2で示された管理モジュールと機能停止検出システムの機能停止検出モジュールの説明図である。
【図4】図1から3に示された機能停止検出システムのプロセス・フロー図である。
【図5】機能停止事象と本発明の機能停止検出システムの動作を示したものである。
【図6】機能停止事象と本発明の機能停止検出システムの動作を示したものである。
【図7】機能停止事象と本発明の機能停止検出システムの動作を示したものである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明のどの実施態様であってもそれが詳細に説明される前に、本発明がその応用において以後の説明で述べられ、かつ以後の図面で例示される要素の構成や配列の詳細に制限されないということが理解されるべきである。本発明は、他の実施態様であっても実施が可能であり、いろいろな方法で実行できる。本文で使用される語句は説明が目的であって、制限と見做されるべきではないということも、理解されるべきである。本文において“含む”または“包含する”または“有する”とその変化形はその後で使われる言葉と付加的言葉と同様に等価的な言葉を包含することを意味している。
【0021】
当業者には明らかなように、図に示されているシステム及びネットワークは実際のシステム又はネットワークの可能なモデルである。これから気付くように、記述されているモジュールや論理構造の多くは、マイクロプロセッサーまたは類似した装置によって実行されるソフトウェアで実施されるか、または色々な部品、例えば特定用途集積回路(“ASICs”)を含む部品を用いて実施することができる。“プロセッサー”のような言葉はハードウェアとソフトウェアの両方、または何れかを含むことがある、または言うことがある。更にその上、この明細書の至るところにおいて、大文字化された言葉が使用されている。そのような言葉は一般的な使い方と合わせるか、または記述をプログラミング例、式および図またはそれらの何れかと関連付けるのを支援するために使用される。しかしながら、単純に大文字化を使用することによって、如何なる特別な意味も含まれることなく、あるいは推論されるべきではない。それ故に、本発明は特別な実例または言葉、あるいは如何なる特別なハードウェアまたはソフトウェアの実施、あるいはハードウェアまたはソフトウェアの組み合わせにも限定されることはない。
【0022】
図1と2は、ユーティリティ・グリッド14の製品配給経路に沿って配置された多くの電子ユーティリティ装置26を有するユーティリティ・グリッドまたはユーティリティ・ネットワーク14で起こった幾つかのまたは実質的に全ての機能停止事故の識別を管理するための機能停止検出システム10(“ODS”)を示している。電子ユーティリティ装置26は製品配給経路に関連した少なくとも1つのパラメータを監視する。いくつかの実施態様において、そして以下に説明するように、ODS10はまた、あるいは代わりに修復活動を管理し、かつグリッド・サービス区域の最新の接続形態を維持すること、またはそれらの何れかを行うことができる。ここでは、説明が電子ユーティリティと電力配給のためのユーティリティ・グリッド14に為されているが、一方においてここで述べられるシステムと手段はまた、あるいは代わりに他のユーティリティ、例えば水、ガスと他の計量可能な、かつ広く行き渡ったサービスのようなもの、またはそれらの何れかと共に、如何なる他の配備された電子装置(例えば、街灯)においてもまた使用することが可能であるということが理解されるべきである。
【0023】
図1と2に示されるように、ユーティリティ・グリッド14は、ネットワーク構造基盤装置18の分布階層ネットワーク(例えば、通信端末、ゲートウェイ42、リレー44、変電所20、変圧器22、及び給電線24)、ユーティリティ・グリッド分配操作センター36、および区域制御センター30で、サービス区域内で顧客にサービスするように設計された接続形態でユーティリティ会社によって配備されている。通信ネットワークは機能停止検出システム10の素子間での通信を容易にすることができる。図1と2で示されているように、通信ネットワークは第1ネットワーク(即ち、ローカルエリア・ネットワーク(“LAN”)16、これはユーティリティ・グリッド14の要素間を覆い、かつ通信を供給することができ、そして第2ネットワーク34(例えば、広域ネットワーク(“WAN”))、これは自動化メーター読み取りとグリッド制御と監視動作を提供するために、現地にある電子ユーティリティ装置26とリレー44とゲートウェイ42をユーティリティ・グリッド分配操作センター36及びネットワーク管理センター38(“NMC”)のネットワーク・インターフェイスと結合することを可能にするものである。他の実施態様においては、1個ネットワークまたは3個以上のネットワークは、このODS10(例えば、ネットワーク構造基盤装置18、ユーティリティ・グリッド分配操作センター36と、NMC38)の間の要素間の通信を容易にすることができる。
【0024】
図示した実施態様において、NMC38は第2ネットワーク34の上でゲートウェイ42と通信することが出来る。そして、ゲートウェイ42は第1ネットワーク16の上でリレー44と電子ユーティリティ装置26、またはそれらの何れかと通信することができる。(本文で使われているように、“ゲートウェイ”と“アクセス・ポイント”の語は互換的に使用されている。)第1ネットワーク16はユーティリティ・グリッド領域を対象とすることがあり、その構造態様はグリッド構造基盤態様と適合することもあり、しないこともある。幾つかの実施態様において、電子ユーティリティ装置26と、リレー44と、ゲートウェイ42と、NMC38と、NMC38の仲介者と、ネットワーク構造基盤装置18またはそれらの何れかは周波数ホッピング・拡散スペクトラム通信プロトコル能力と、広帯域通信能力と、IPv4通信能力と、IPv6通信能力と、変調と、直接シーケンス拡散スペクトラム変調と直交周波数分割多重変調能力、またはそれらの何れかを包含している。
【0025】
図2に示されているように、ゲートウェイ42と、リレー44と1つ以上の電子ユーティリティ装置26、又はそれらの何れかは第1ネットワーク16と第2ネットワーク34、又はそれらの何れかの動作範囲を拡張するNMC30の仲介者として作動することができる。リレー44は電子ユーティリティ装置26への最適な見通し線のために高く配置することができる。幾つかの電子ユーティリティ装置26はリレー44の各々と関連することができ、幾つかのリレー44はゲートウェイ42と関連することができる。幾つかの実施態様において、電子ユーティリティ装置26はリレー44としても、あるいは代わりに機能することができる。例えば、電子ユーティリティ装置26は、電子ユーティリティ装置26がリレー44とゲートウェイ42、又はそれらの何れかを介してNMC38と2方向通信を維持することを可能にするネットワーク・インターフェイス・カード(“NIC”)を含むことができる。幾つかの実施態様において、電子ユーティリティ装置26とリレー44、またはそれらの何れかはゲートウェイ42と第1ネットワーク34、またはそれらの何れかを介して送信することなしでODS10の他の要素と通信することができるような専用ネットワーク上で2方向通信を有することがある。
【0026】
ゲートウェイ42は計画(即ち、どの電子ユーティリティ装置が、いつ読まれるか、例えば開始日時、随意的な終了日時を含んだリスト)を実行し、かつ第1ネットワーク16の上での電子ユーティリティ装置26からのデータを収集し、かつNMC38の方向の上流に向けて読まれたデータを送ることができる。ゲートウェイ42は第1及び第2ネットワーク16,34の上で電子ユーティリティ装置26の接続可能性を試験する経路計算と接続可能性をみる接続試験用パケットまたは問い合わせのようなネットワーク管理機能も、または代わりに行うことができる。いくつかの実施態様において、接続試験用パケットプログラムはパケット(これはとりわけ、例えば宛名アドレスのようなデータを含むヘッダーと、例えば間隔読み取り結果のような適用業務データを含むデータの本体、を含むことができる)を電子ユーティリティ装置26に送り、そしてパケットが電子ユーティリティ装置26に到達し、還ってくるのにどれだけ長い時間を使ったかをミリ秒で示すデータを返す。
【0027】
接続可能な電子ユーティリティ装置26は通常は読み取り可能である。しかしながら、場合によっては電子ユーティリティ装置26は、パケットサイズが小さいときには接続可能であるが、パケットサイズが大きいときには接続できないことがある。
【0028】
通信経路はゲートウェイ42と、関連したリレー44と、1つ以上の電子ユーティリティ装置26の間で構築される。経路はネットワーク発見型が可能である。ネットワーク発見型経路は、新しい電子ユーティリティ装置26が活性化されて、かつ第1ネットワーク16を使って発見メッセージを広めるとゲートウェイ42によって自動的に決定することができる。静的経路は後続の通信のために確保され、使用されるユーザ定義型経路でありうる。ユーザが定義した静的経路はいくつかの、または全てのネットワーク発見型経路に優先することが可能である。要求に応じた接続試験用パケットを行うとき、ユーザは確保されることなく、あるいは再使用されることのない宛先への1度限りの経路を特定することができる。
【0029】
他の実施態様においては、電子ユーティリティ装置26は次に飛び移る近隣素子の優先順位リストを決定するために、近隣素子から経路コスト、接続コスト情報を受信し、評価し、使用する。それから、電子ユーティリティ装置26はパケット情報を次に飛び移る近隣素子に送る。そして、これはゲートウェイ42を介して第1と第2ネットワーク16、34を通ってNMC38に情報を送る。
【0030】
図1,2から判かるように、NMC38はユーティリティ・グリッド配給センター36とインターフェイスすることが出来る。NMC38は第1ネットワーク16を介してユーティリティ・グリッド14内の顧客施設で電子ユーティリティ装置26への2方向通信接続で、ODSの機能を果たす。いくつかの実施態様において、NMC38を電子ユーティリティ装置26と結合する第1と第2のネットワーク16、34の2方向通信の本来の性質と能力を利用することによってODS機能は効果的に行われる。
【0031】
ここで開示されるODS10の幾つかの実施態様は、NMC38とバッテリー・バックアップを持つか、または持たない定電力装置(“CPDs”)で構成される顧客施設電子ユーティリティ装置26とバッテリー給電による装置(“BPDs”)を含むことがある。これは第1、第2ネットワーク16、34の上でリレー44とゲートウェイ42を介してNMC38と通信する。これらの実施態様において、NMC38はユーティリティ・グリッド16とメータ読み取りの計画された、または計画されていない検索と報告に関連した正確な状態データと電子ユーティリティ装置26に内在するユーティリティ消費データを保持することができる。CPDsはまたユーティリティ・グリッド14によっても、または代わりに給電されることが可能である。
【0032】
図2から判かるように、NMC38は第1論理コンポーネント(例えば、ODSモジュール54)と第2論理コンポーネント(例えば、事務管理部門管理モジュール58)を含むことが出来る。これは図3の図示された実施態様で、下流ユーティリティ装置26を縦一列で管理している。図3から判かるように、いくつか、または全てのネットワーク構造基盤装置18といくつか、または全ての電子ユーティリティ装置26を含んでいるので、NMC38はユーティリティ・グリッド14の他のコンポーネントとも第1および第2ネットワーク16、34を介して通信することができる。いくつかの実施態様において、ODSモジュール54は管理モジュール58を介してユーティリティ・グリッド14の素子と通信することができる。これは、通信ネットワーク・インターフェイスと第1と第2ネットワーク16、34を介してユーティリティ・グリッド14に問い合わせを送信するために操作可能な通信モジュールを含むことができる。NMC38とNMC38の個々の素子(例えば、ODSモジュールと事務管理部門管理モジュール58)は多くの異なった場所を持つことができるか、または多数の場所に分布させることができるか、または1つの結合した位置に保存しておくことができる。
【0033】
本文において、“下流”という言葉は通信経路の方向を示しており、それによってデータは電子ユーティリティ装置26の方に進行する、そして本文において、“上流”という言葉は通信経路の方向を示しており、データは電子ユーティリティ装置26からNMC38の方向に進行する。
【0034】
図3に示されているように、NMCモジュール58はWAN帰路上で第1ネットワーク16に含まれるユーティリティ・グリッド14のほかのコンポーネントと通信することができる。ユーティリティ・グリッド14の至るところに分布しているゲートウェイ42(例えば、先端に搭載される)は他のネットワーク構造基盤装置18や電子ユーティリティ装置26と通信することができる。リレー44はユーティリティ・グリッド14の至るところに分布することができ(例えば、先端に搭載される)、そして他のネットワーク構造基盤装置18や電子ユーティリティ装置26と通信することができる。ネットワーク化された電子ユーティリティ装置26は顧客位置とユーティリティ・グリッド14の至るところにある他の監視を必要とされる場所に、またはこれらの何れかの場所に置くことができる。
【0035】
ODSモジュール54と管理モジュール58は、送信制御プロトコル/インターネット・プロトコル(“UDP/IP”)及びwebサービス・アプリケーション・プログラム・インターフェイス(“APIs”)(即ち、ソフトウェア・プログラムとインターフェイスするためのルーティン、プロトコルと、ツール)と通信する。IPプロトコルはインターネット上のホストを接続するために使用されるプロトコルである。IPプロトコルはUNIX(登録商標)オペレーテング・システムに組み込むことができ、インターネットに使用することができる。これはネットワーク上でデータを送信するための標準になっている。IPv4とIPv6はODSシステム10に使われているパケット・プロトコルの中に入っている。
【0036】
本文では、“プロトコル”という言葉はとりわけユーティリティ・グリッド14の2つ以上の要素間でデータを送信するための取り決められた形式を含んでいる。プロトコルは2つの計算端末の間での接続、通信、データ転送を制御または可能にする慣習または標準でありうる。プロトコルは構文と動作と通信データの同期、またはそれらの何れかを支配する規則を含むこともあり、または代わりに行うこともある。プロトコルはハードウェア、ソフトウェア、またはその2つの組み合わせで実施することができる。プロトコルはハードウェア接続の動作を定義することも、または代わりに行うこともできる。通信プロトコルはデータ表示、信号伝達、認証、通信チャンネルで情報を送るために必要とされる誤り検出のための1組の標準的な規則を含むことができる。ネットワーク・プロトコルはネットワーク構造基盤装置18と電子ユーティリティ装置26の間の通信のための規則や取り決めの“言語”を定義することができる。プロトコルは如何にしてデータをメッセージに梱包するかを指定する規則をフォーマット化することも、または代わりに行うこともできる。代わりに、または付加的に、プロトコルは、例えば、メッセージ確認または信頼性のある、高性能なネットワーク通信を支援するためにデータ圧縮のような慣習を含むことができる。インターネット・プロトコル群は、IPやその頂点に構築される他の上位のインターネット・プロトコル、例えば、TCP、UDP、HTTP、FTP、ICMPやSNMPのようなものを包含することができる。
【0037】
いくつかの実施態様において、ODSモジュール54と管理モジュール58は、例えば、所定のプログラム内または所定のコンピュータの上に存在する物のように強く結合され、集積化することができる。もう1つの方法として、ODSモジュール54と管理モジュール58は他のプロトコルまたはインターフェイスを用いて通信することができる。図示された実施態様では、NMC38とゲートウェイ42はいろいろな物理媒体(1xRTT、POTSダイアル・アップ、イサーネット、他)を用いて第2ネットワーク34を介してTCP/IPの上で通信し、かつゲートウェイ42、リレー44と電子ユーティリティ装置26、またはそれらの何れかはIPv4とIPv6の上で第1ネットワーク16(例えば、無線ネットワーク)を介して通信をする。他の実施態様においては、電子ユーティリティ装置26とネットワーク構造基盤装置18はNMC38と無線ネットワーク(CDMA、1xRTT、GPRS、CDMA−EVDO、CDMA−2000、WCDMA、WiMaxと同じような物)を介して直接的に通信をする。
【0038】
ODSモジュール54はユーティリティ・グリッド構造形態データをシンプル・オブジェクト・アクセス・プロトコル(“SOAP”)を介してNMC38にアップロードすることができ、そして、これは拡張可能なマークアップ言語フォーマット(“XMLフォーマット”)要求をHTTP上のサーバーに送り、XMLフォーマットで返答を受信する。HTTPはインターネット上の標準的な、認知された通信モードであり、そして殆どのウェブ・サーバーは認識し、HTTP要求に応答するので、ODSモジュール54の1つ以上の要素は比較的簡単に集積化できる。加えるに、XMLはいろいろなシステムの上で情報を交換するための標準的な通信モードである。それ故に、メッセージの受信と送信、またはそれらの何れかを行うためにXMLを使用すれば、特許で守られたフォーマットと違って、如何なるプラットフォームの如何なるシステムにでもそのメッセージを読み、処理させることができる。他の実施態様においては、ODSモジュール54またはODSモジュール54の要素は他のフォーマットを持つメッセージを送信または受信もまた可能であり、代わりに行うこともできる。これは独占的所有権をもっているものも在るし、そうでないものも在り得る。加えるに、HTTPSは秘守のために使用されることもある。
【0039】
外部システム、例えば顧客情報システム(“CIS”)46のようなものはユーティリティ構造態様情報をNMC38にアップロードすることもできる、また代わりに行うこともできる。CIS46は単独または他のシステム要素と組み合わせて、メータと顧客データとプロファイルを保存するデータベースである。CISデータベース内のデータはグリッド構造態様データも包含することができる、また代わりに行うこともできる。もう1つの方法として、あるいは付加するものとして、使われていないユーティリティOMS情報又はグリッド情報システム(“GIS”)(即ち、資源の管理を用意にするために使用されるハードウェアとソフトウェア)は構造態様データを提供することがある。
【0040】
NMC38は“接続可能性ポーリング計画”と構造態様の重要な部分(例えば、給電線1)に関してのポーリング報告64(図4に示されている)を生成する。ポーリング計画はアプリケーション層ネットワーク接続可能性統計とネットワーク・アクセス基準によって信頼できると識別される装置26の集合を含むことができる。ポーリング計画の長さはユーティリティ構造基盤の広がりと分布、またはそれらの何れかに基づいて構成することができる。例えば、ポーリング計画の長さは給電線あたりの高信頼装置の数と給電線あたりの高信頼装置の割合、またはそれらの何れかに基づいて構成可能である。
【0041】
別の方法として、または付加的に、故障回路指示器(“FCI”)または最高級、高機能、商用または工業用電気メータ(例えば、GEkV2c)のような定電力装置(“CPD”)メータの存在はポーリング計画の長さに影響を与えることが可能である。FCIを有する実施態様において、このFCIは機能不全のユーティリティ状態(例えば、停電事故に関して)にフラッグを立てることができる。これらの実施態様において、FCIは最新の配給システムの要求の変化に合うように多くの電気的選択肢を与えることができる。
【0042】
NMC38はユーティリティ構造態様領域(例えば、給電線守備範囲)内のゲートウェイ42に第2ネットワーク34を介して通信することが出来る。図3に示されるように、NMC38は適当なゲートウェイ42に接続可能性ポーリング計画を送信することができる。図3の図示された実施態様において、給電線1は多重ゲートウェイ42(例えば、ゲートウェイ1とゲートウェイ2)の橋渡しをしている。図3の図示された実施態様において、CPDsM1とM3はゲートウェイ1に関係しており、CPDsM6はゲートウェイ2と関係しており、かつFCIである。様々な実施態様において、そして色々な応用において、如何なる数の電子ユーティリティ装置26であってもODS問題に参加するためにゲートウェイ42又はNMC38の何れかによって選択することが可能である。
【0043】
分散的ポーリング手段において、ゲートウェイ守備領域で識別された電子ユーティリティ装置26は予め決められたポーリング計画で情報を送信する。接続可能性計画は電子ユーティリティ装置26に事前送信もされ得る、あるいは代わりに行うことができる。図3の図示された実施態様において、ゲートウェイ1とゲートウェイ2、またはそれらの何れかは電子ユーティリティ装置26を既定の接続可能性ポーリング計画に正規の時間間隔(例えば、5分ごとに)または特別の計画基準で加えることが可能である。
【0044】
FCIを有する実施態様において、このFCIはNIC使用可能な故障回路指示器であり得る。図3に示されるように、電子ユーティリティ装置26の少なくとも1つ(例えば、M8)はGEkV2cのような最高級で、非常によく装備されたメータであり得る。ゲートウェイ守備範囲のこれらの型の装置はODS問題に参加するための理想的な装置である。送信されるメッセージのフォーマットは以下に別々に説明する。分散的運転での通常ポーリング順序において根源を識別し、動作状態を読み出し、電源のオン・オフ状態のメータ・ロケールを得るために、NMC38に必要な全ての、または殆ど全ての情報は電子ユーティリティ装置26によって送信することができる。
【0045】
集中型のポーリング手段において、NMC38とゲートウェイ42、またはそれらの何れかは何時でも守備領域で認識されたユーティリティ装置26にアクセスして、ステータス情報を抽出することができる。ステータス情報はポーリングされる電子ユーティリティ装置26に関する任意の情報と電子ユーティリティ装置26が収集する任意の情報(例えば、メータに表示される商品、温度、メッセージまたは第1ネットワークを介して接続される他の電子ユーティリティ装置26からのアクセス量など)、またはそれらの何れかを含むことができる。両方向のメッセージ・フォーマートはここでは区別して説明する。NMC38とゲートウェイ42、またはそれらの何れかはポーリングされる識別された電子ユーティリティ装置26が接続可能か、どうかを決定することができる。これが1度達成されると(例えば、電子ユーティリティ装置26の各々からの確認メッセージを介して)、電子ユーティリティ装置26は(自立して、又は要求に応答して)NMC38に追加のメッセージを送り返すことができる。そして更なる運用ステータス情報を与える。
【0046】
1つ以上の電子ユーティリティ装置26が応答することに失敗すると、NMC38またはゲートウェイ42は応答しない電子ユーティリティ装置26の中から近隣の電子ユーティリティ装置26をポーリングすることができ、その結果、応答しない電子ユーティリティ装置26の状態に関して利用できる如何なる最新情報でも得ることができる。これらの近隣の電子ユーティリティ装置26を通して、NMC38は停電、ネットワーク不良またはその他の理由で接続できない電子ユーティリティ装置26とユーティリティ・グリッド14の箇所を明確にすることができる。この情報はバッテリー駆動型電子ユーティリティ装置26によって更に補填される。いくつかの実施態様において、バッテリー駆動型電子ユーティリティ装置26は自己報告である。代わりに、または付加的に、バッテリー駆動型電子ユーティリティ装置26はNMC38からの要求に応答して報告することができる。
【0047】
機能停止が起こったか、どうかを決めることは設定可能なプロセスにすることができる。いくつかの実施態様において、ユーティリティは測定可能な第1ネットワーク16のいろいろな側面に関して、それぞれの基準や閾値を入力することができる。例えば、いくつかの実施態様において、ユーティリティは、第1ネットワーク16によって覆われているユーティリティ・グリッド14の予め指定された領域で接続できないとしてポーリングされる電子ユーティリティ装置26の何割が動作基準内にあるか、を特定することができる。代わりに、または追加として、接続できない電子ユーティリティ装置26の割合が設定閾値を越えたときにのみ、考えられる機能停止事故が誘発されるが、このような設定閾値をユーティリティは特定することができる。代わりに、または追加として、ユーティリティは動作基準内、または設定閾値内にあっても、接続できないとしてポーリングされる電子ユーティリティ装置26の数を特定することができる。その場合、接続できない電子ユーティリティ装置26の数が設定閾値を越えた時にのみ、考えられる機能停止事故が誘発される。
【0048】
代わりに、または追加として、機能停止決定は、通常の動作の表示で、または機能停止予想から問題がないことを示す表示で応答する電子ユーティリティ装置26の数(または、電子ユーティリティ装置26の割合)を含むように構成することができる。いくつかの場合において、電子ユーティリティ装置26は機能停止決定に関係のない問題を含むことがある。ODSモジュール54は、機能停止事故をもっと正確に分類し、非機能停止事故を無視するために問題としてポール応答に含まれる(または、ポール応答から排除される)状態、情報、応答、その他を含むように、または排除するように設定されることがある。
【0049】
通常動作の間、ODSモジュール54は第1ネットワーク16を監視する。そして、如何なる混合した受動的または能動的な監視も含むことがある。例えば、電子ユーティリティ装置26は何らかの設定可能な期間/計画でポーリングすることができる。代わりに、または追加的に、ポーリングは顧客の要求(例えば、電話呼び出し)に応じて、または1つ以上の電子ユーティリティ装置26から受信したメッセージ(例えば、バッテリー・バックアップ装置26がバッテリー電力で動作を始めるとき)によって、開始することができる。
【0050】
第1ネットワーク16を監視することからの応答は設定可能な機能停止閾値基準に対して与えられる。第1ネットワーク16を監視することから得られる情報が設定可能な機能停止閾値に適合する場合には、ODSモジュール54は可能な機能停止を宣言し、所定の行動をとることができる。この所定の行動は、第1ネットワーク16の電子ユーティリティ装置26の付加的ポーリングを導くこと、得られた情報と他のソース(例えば、近接した電子ユーティリティ装置26)から得られた付加的情報の相関をとること、かつ第1ネットワーク16の上で接続可能な電子ユーティリティ装置26からの実測の特性を比較すること、またはこれらの何れか、を含むことができる。
【0051】
起こりそうな機能停止が存在するか、どうかを決定すること、または実際の機能停止(例えば、ローカル・サービス機能停止、ネットワーク的広域サービス機能停止、装置誤動作、指定ユーティリティ装置26での停電)が起こったということを宣言すること、どちらかの状態に対応してとられる行動と同様に、その基準は第1ネットワーク16に利用できるどのような基準にも依存することが在りうる。例えば、いくつかの実施態様において、第1ネットワーク16は、通信の型、メータの型、施設の型(住宅用、会社用、政府用、その他)、施設の使用量(高、低、中間)などによって領域的に分割することができる。それ故に、機能停止を宣言するための異なった基準は第1ネットワーク16から受信した異なった情報に適用されることがある。そして、設定可能な機能停止規則と基準によって定義されるので、宣言された機能停止は第1ネットワーク16の任意の部分に対して宣言されることがある。
【0052】
機能停止を宣言する基準は、また、あるいは代わりに、いろいろな電子ユーティリティ装置26の信頼性と電子ユーティリティ装置26の位置、またはそれらの何れかに基づいた、幾つかの又は全ての電子ユーティリティ装置26に関する重み付けした値を含むことができる。いくつかの実施態様において、機能停止を宣言する基準は、電子ユーティリティ装置26と比較的近接した接続できない電子ユーティリティ装置26、またはそれらの何れかの各々から受信した先行情報に基づいて適応させることができ、また変化させることができる。これらの実施態様において、先行情報はいろいろな電子ユーティリティ装置26の信頼性または信頼性レベルを構築するために使用することができる。
【0053】
加えるに、決定に対する応答もまた設定可能であり、任意の電子ユーティリティ装置26、第1ネットワーク16の領域、または部分集合は異なった応答をとることが可能である。考えられる機能停止または実際の機能停止の宣言に対する応答において、ODSモジュール54は通常動作(例えば、メータの読み取り、その他)を一時停止しないように選択することができる。そして、第1ネットワーク16で高い優先度が与えられるODSポーリング・タスクで、ODS関連要求ポーリングと通常動作を並列に誘導することができる。この並列動作はIPv6型自動メータ読み取り(“AMR”)ネットワークを利用している。いくつかの実施態様において、AMRネットワークは簡易エネルギー消費検索能力を含むことができ、機能停止検出や無線メータ・プログラミングのような他の能力も、または代わりに持たせることができる。いくつかの実施態様において、IPv4がパケット・フォーマートとして使用されることもある。
【0054】
図4を参照して、ODSモジュール54は地理的に変化させ得る基準(例えば、過去の歴史、天候、樹木などに基づいて)を利用して機能停止を定義することができる。機能停止条件は機能停止基準に変換することができる(例えば、給電線の負担限界:X装置)。この情報はユーティリティ・グリッド操作センター36にとって有益になりうる。それ故に、このユーティリティは自身のODS決定閾値を生成し、かつ第1ネットワーク16にカナリア装置66を構築し、かつ差し迫った故障(“最後のあがき”)と停電に直面していることをNMC38に知らせる第1ネットワーク16に在る任意の電子ユーティリティ装置26からの非同期メッセージを受信することができる。またはこれらの何れかをすることができる。
【0055】
構築された基準に基づいて、NMC38はポーリングを保証する(例えば、給電線あたり電子ユーティリティ装置26のn%、または給電線あたりm個の電子ユーティリティ装置26)ために自分自身の機能停止基準を設定する。ポーリング・リストをプログラム的に構成するための基準は必要に応じて変更し、更新する。または、これらの何れかを行う。
【0056】
カナリア装置66とゲートウェイ42はネットワーク接続を確認するか、または電子ユーティリティ装置26に問い合わせをし、またはこれらの何れかをすることができる。例外ポーリングに含まれるカナリア装置66、ゲートウェイ42および電子ユーティリティ装置26が負のデータ(例えば、機能停止が起こらなかったことを示すデータ)を返すとき、NMC38は前に受信したデータを無視して、通常の動作に帰還する。いくつかの実施態様において、悪いデータを受信した後に於いても、NMC38は機能停止が起こらなかったことを確認するために少なくとも幾つかの電子ユーティリティ装置26のポーリングを続けることができる。
【0057】
閾値数よりも大きい数の電子ユーティリティ装置26がネットワーク接続確認に応答しない時、且つNMC38が可能性のある機能停止に注意している電子ユーティリティ装置26から付加的な最後のあがきと非同期メッセージを受信する時、またはこれらの何れかの時にはNMC38は完全警戒体制に入り、“例外ポーリング”モードを起動する。そのNMC38はその時、通常動作(例えば、自動メータ読み取り(“AMR”)及び同様なもの)を一時停止するか、または通常動作を遅くすることができる。そのNMC38はその時、一時停止した電子ユーティリティ装置グループと近所を短くそして素早い、または何れかのポーリング・メッセージで、かつ近接した電子ユーティリティ装置26を介してポーリングを行い、接続可能閾値を越えているかどうか、そして起動を引き起こす割合の電子ユーティリティ装置26が給電線から離脱しつつあるか、どうかを決定する。別の実施態様に於いては、他の条件が“例外ポーリング”モードを起動することがある。他の実施態様では、例外ポーリング・モードは1つ以上の例外ポーリング・モード規則に従って起動される。代わりに、または追加として、例外ポーリング・モードで動作している間、NMC38は所定の性能規則に従って動作することができ、事前に選択した電子ユーティリティ装置26をポーリングすることができる。少なくともその幾つかは高度に信頼できるものとして評価されることがある。
【0058】
NMC38はポーリング情報を処理して、機能停止状態を決定する。機能停止条件が見つけられたとき、NMC38は機能停止条件の範囲とユーティリティ・グリッド14内の機能停止の場所を決定することが出来る。NMC38は機能停止区域にあるグリッド節点(給電線、変電所など)の識別も行うことができ、また代わりに行うことができる。そして、グリッド節点の状態を包含することもでき、また代わりに行うことができる。いくつかの実施態様において、カナリヤ装置66を給電線、変電所20、変圧器22および同等な物のような重要なグリッド節点に設置することができる。いくつかの実施態様において、カナリヤ装置66は電池バックアップ能力を含むことができる。別の実施態様では、カナリヤ装置66は電池バックアップ能力を持たないことがある。
【0059】
接続可能性報告書がNMC38によって処理された後、NMC38は機能停止制御と修復作業を行うことができる。そのような機能停止制御と修復作業の間、電子ユーティリティ装置26を補強し、情報がNMC38に通されることを確認するためにカナリヤ・ポーリングを行うことが可能である。この情報は第1ネットワーク16を通常動作に戻すために使用され、いくらかの、または全ての例外ポーリングが終結される。大規模な機能停止と修復の事故の場合(例えば、電子ユーティリティ装置26の少なくとも5%はいつでも故障状態を経験する)、NMC38はネットワーク状態を再確認するまで周期的な検査を行うことができる。
【0060】
電子ユーティリティ装置26の各々はNMC38とゲートウェイ42、またはそれらの何れかによって電子ユーティリティ装置26に送られてくる色々な型のメッセージに応答することができる。いくつかの実施態様において、電子ユーティリティ装置26は通常動作または緊急動作(例えば、機能停止)に基づいてメッセージの構造を変えることができる。メッセージの型と内容は、メッセージの変更と同様に設定可能である。電子ユーティリティ装置26はまた、あるいは代わりに、例えば、停電や不正使用のような、ある状態が起きたことに追随して“最後のあがき”メッセージを送信するように設定することもできる。各メッセージは異なった符号を持つことができる。
【0061】
このポーリング工程で、NMC38はユーティリティ・グリッド14内で電力供給の状態を構築し、全グリッド・サービス区域の“使用状態地図”を作成することができる。このデータは定期的に更新される。この領域で選択された電子ユーティリティ装置26は、選択された電子ユーティリティ装置26とその場所がサービス(例えば、電力、ガスなど)を受けているか、または機能停止状態に直面しているかを定期的にNMC38に報告することができる。電池バックアップを持たないCPDsを有する実施態様において、NMC38はゲートウェイ区域で任意のCPDの接続の確認をし、応答(即ち、通常動作)または無応答(即ち、機能停止状態)の検査を行うことができる。
【0062】
いくつかの実施態様において、このポーリング処理に対して例外がありうる。例外は、非同期事故のネットワーク管理要素(例えば、ゲートウェイ42とNMC38、またはそれらの何れか)の受領書(例えば、停電が起こった電子ユーティリティ装置26からのトラップまたは通知書)、ポーリングの見逃し(即ち、ポーリングされた電子ユーティリティ装置26がポーリングに応答しない)と1群又は1連のポーリングの見逃し、これらの何れかとして、記述することができる。いくつかの実施態様において、NMC38はODSモジュール54に向かって上流に例外を送ることができる、そしてODSモジュール54は順番に“例外”と“要求”ポーリング、または何れかを開始することができる。代わりに、NMC38とゲートウェイ42、または何れかは、このタスクを単独で始めることができ、ODSモジュール54に結果を報告することができる。
【0063】
“例外”はゲートウェイ42がAC電源からDC電源に遷移するときに起こり得る(即ち、ゲートウェイ42がバッテリー電力で動作しつつあるとき)。いくつかの実施態様において、そのような例外は一群の例外型のポーリングを引き起こすことがある。代わりに、または追加として、そのような例外はいくつかのまたは全ての正式に計画された活動(例えば、メーターの読み取り)を中断し、代わりに下流の構造態様の目標の掃引とストローブを行うことを認可することがある。電子ユーティリティ装置26が接続不可能か、または読み出しができないように見える場合に、電子ユーティリティ装置26を読み出そうとし続けることは意味の成さないことである。
【0064】
機能停止/修復の管理機能を構築する目的のために、電子ユーティリティ装置26は何が“突発”または“機能停止管理”モードを起動するかを決定する。それ故にODSモジュール54とNMC38は機能停止の範囲を決定し、かつ正常なメータ読み取りトラヒックと戦わないように焦点を合わせることができる。AC電源からDC電源に移るゲートウェイ42は突発モードで動作を起動することができる。突発モードの運用は、FCIが接続不可能になったとき、バッテリー装備の末端の電子ユーティリティ装置26が接続不可能になったとき、更にカナリヤ・ポーリング目標の‘n’パーセントが接続不可能になったときにも開始することができる。または代わりに行うこともある。
【0065】
ODSシステム(例えば、ゲートウェイ42NMC38、又は第3パーテーのODS)とユーティリティ・グリッド14内の電子ユーティリティ装置26に間で交換されるメッセージはネットワーク故障部分に素早くアクセスし、メッセージと機能停止構造態様の相関を取る能力を与えるように設計することができる。プロトコル効率はメッセージ・サイズを減らすことによって、また第1ネットワーク内で相関と圧縮を与えることによっても向上させることができる。前述したように、ユーティリティ構造態様は物理的媒体によって変化し得るものであり、それ故に、同じ応用構造基盤が再利用され、かつ多くの異なった物理媒体の上に被せる事ができるように、プロトコルは高いシステム層に保存されることが可能である。
【0066】
NMC38の異なった層にある多重メッセージを第1ネットワーク16にある機能停止を素早く検出し、効率的にユーティリティ・グリッド14内の機能停止と相関をとるために必要なものとして使用することができる。NMC38は製品が一貫して他の製品と共に動作するように製品実装者を案内することができる。いくつかの実施態様において、参照モデルは通信の各終点で行われる7層の機能を定義している。
【0067】
LAN16内のリンクのメンテナンス情報は、レイヤー2のメッセージの監視を通して、近隣の電子ユーティリティ装置26と近隣の電子ユーティリティ装置26の大きな集合、またはそれらの何れかが接続不可能になったか、どうかを素早く決定するのに活用することができる。レイヤー2は多層化通信モデルのデータ・リンク層であり得る。データ・リンク層は第1ネットワークの物理的リンクを通してデータを動かすことができる。データ・リンク層は初期結合が設定されたことを確実にし、出力データをデータ・フレームに分割し、そしてその確認を操作することができる。
【0068】
第1ネットワーク16において、どこにメッセージを向けるかを決めるために宛先媒体アクセス制御(“MAC”)アドレスを用いて、スイッチはレイヤー2のレベルでデータ・メッセージの方向を向けなおすことができる。データ・リンク層は2つのサブ・レイヤー(即ち、MACと論理リンク制御(“LLC”))を含むことができる。MACプロトコルは、同じチャネルを介して異なった場所から送られてくる信号が衝突しないことを確実にすることができる。MAC層の機能性はネットワーク・アダプターに組み込むことができ、そして各NICを識別する独自の通し番号を含むことができる。
【0069】
NMC38の第3のレイヤー(“レイヤー3”)で、もし電子ユーティリティ装置26がメッセージに応答していて、それ故に生きていて活動しているならば多重物理媒体を通して素早く評価するためにメッセージが交換される。レイヤー3は顧客またはサーバー・ステーションの論理アドレスを含む通信プロトコルを参照する。レイヤー3はまた“ネットワーク・レイヤー”として参照され、第2ネットワーク34を通してそれを転送するルータによって点検されるアドレス(IPv4、IPv6、その他)を含むことができる。レイヤー3はトラヒックがネットワーク宛先と同様にメッセージ・タイプに基づいて優先順位を付けられ、転送されるタイプ・フィールドを含むことができる。
【0070】
NMC38の他のレイヤー(“レイヤー7”)で、例えば、装置26に電源が入れられているか、そして近隣の電子ユーティリティ装置26が第1ネットワーク16を切り離したか、どうか、またはその何れかのような、電子ユーティリティ装置26と関連したグリッド指標を評価するためにメッセージが交換される。
【0071】
電子ユーティリティ装置26が第1ネットワーク16を通して通信するために、レイヤー2のリンク・メンテナンスは近隣の電子ユーティリティ装置26で常に行われるか、または実質的にいつも行われる。従って、第1ネットワーク16の中のネットワーク構造基盤装置18は電子ユーティリティ装置26が接続不可能になるか、再起動させるかどうかを非常に速く知ることになる。機能停止検出に影響を与える事故が起こると、レイヤー2のプロセスはレイヤー7に呼び出しをかけることができ、より以上の機能停止検出ロジックを達成することができる。
【0072】
レイヤー3のメッセージは、電子ユーティリティ装置26が多重物理媒体の上でネットワーク・トラヒックに応答しているか、どうかを評価するための効果的な手段として使用することができる。レイヤー3のメッセージはインターネット制御メッセージ・プロトコル(“ICMP”)エコー・トラヒックの形で送ることができる。
【0073】
ICMPはインターネット・プロトコル式のプロトコルである。ICMPは、例えば、要求されたサービスが利用できない、またはホストあるいはルータが接続できないということを示すエラー・メッセージを送るためにネットワーク・コンピュータのオペレーテング・システムによって使用することができる。いくつかの実施態様において、ODSモジュール54又はODSモジュール54のエージェント(例えば、ゲートウェイ42)は、装置が接続可能かどうか、そしてホストに対して如何に長いメッセージの送受信ができるか、を決定するためにエコー要求メッセージを送り、さらにエコー応答メッセージを受信することができる。
【0074】
機能停止に対するネットワーク故障の相関はアプリケーション・レイヤーでとることができる。オペレータ・ロード型構造態様によって、物理的には電子ユーティリティ装置26によって与えられ、レイヤー2とレイヤー3、またはその何れかのメッセージによって発見される情報は、機能停止情報を報告し、収集するために目標とするメッセージを作成するのに使用することができる。幾つかの実施態様において、2つの部類の機能停止型が在りうる(装置状態ポールと装置ヘルス例外)。
【0075】
装置状態ポール・クラスのメッセージは了解されたユニキャスト・メッセージであり、IPv6とUDPに梱包されている。これは電子ユーティリティ装置26の“グリッド・ヘルス”を評価するために上流アプリケーションによって起動される。上流アプリケーションは“デバイス・ステータス・ポール”要求を電子ユーティリティ装置26に送る。そして、それから電子ユーティリティ装置26は、そこのヘルス状態(例えば、電子ユーティリティ装置26に電力が供給されている)と近隣のヘルス状態(例えば、近隣の電子ユーティリティ装置26は最近、接続ができなくなった)を明示するために、1組のヘルス表示器で応答する。
【0076】
装置ヘルス例外メッセージは、電子ユーティリティ装置26の物理的状態の変化(例えば、装置26は停電したか、どうか)を示すために、または“近所”の停電を示すかも知れないネットワーク構造態様の変化(例えば、10個の隣接する電子ユーティリティ装置26が短い時間枠内で消えた)を示すために上流に送信される受信確認済み、または確認されていないユニキャスト・メッセージである。装置ヘルス例外は電子ユーティリティ装置26によって何度も送信され、そして非常に多くの装置ヘルス例外を全ての近隣の電子ユーティリティ装置26を代表する単一のヘルス状態に関連付けることのできる中間の、“スマート”電子ユーティリティ装置26によってプロキシし、合体させることができる。
【0077】
図5は機能停止事故のときのODSモジュール54の動作を示したものである。特に、顧客の場所(例えば、住居建物)で1個の電子ユーティリティ装置26Aが機能停止を起こしている。図5から7では、フューズ又は回路遮断器は文字“S”で識別されており、地下電源線は長い破線で示されており、サービス線は短い破線で示されており、給電線は実線で示されている。これはODS情報フローを示す太い破線と混同させないためである。
【0078】
図5の図示例では、顧客場所に関係する電子ユーティリティ装置26Aは機能停止事故を報告するために第1ネットワーク16を介してODSモジュール54に差し迫った故障警告を送信する。前述したように、機能停止事故は多くのいろいろな方法で発見され、報告することができる。従って、ここで差し迫った故障警告に対して問い合わせがされる一方において、機能停止事故はまた、あるいは代わりに、定期的なポーリング、顧客電話問い合わせ、電子ユーティリティ装置26や近接したネットワーク構造基盤装置18によってもたらされる周期的なポーリング、及び他の障害と前述した動作、またはこれらの何れかに応答して報告され、かつ発見される、またはその何れかが試されうる、ということが理解されるべきである。
【0079】
電子ユーティリティ装置26Aはレイヤー2の差し迫った故障警告(例えば、いわゆる“最後のあがき”メッセージ)を直接的にODSモジュール54または所定のルートを用いてODSモジュール54のエージェントに送信することができる。電子ユーティリティ装置26Aは更に、あるいは代わりに、差し迫った故障警告を、近接した電子ユーティリティ装置26または近接したネットワーク構造基盤装置18(例えば、図5のリレー44A)に送信することができ、そしてこのメッセージをその時、ODSモジュール54に送ることができる。エージェントを有する実施態様において、ODSモジュール54のエージェントはレイヤー2メッセージをSNMPレイヤー3に変換し、そのメッセージをゲートウェイ42(例えば、ゲートウェイ42A(例えば、図5のゲートウェイ42A)又はNMC38に進めることができる。ゲートウェイ42AはメッセージをODSモジュール54の事故受信機72に送ることができる。
【0080】
差し迫った故障メッセージに応答して、ODSモジュール54のポーラー74は、保存したユーティリティ構造態様情報に基づいて起動用電子ユーティリティ装置26Aに類似し且つその近隣に在る電子ユーティリティ装置26にポール要求を送信し、それからのポール応答を受信する。ODSモジュール54はその時、機能停止が単一の顧客位置に対応する単一の電子ユーティリティ装置26Aで起こったということを確認するために、差し迫った故障警告とポーリング要求の結果を関係付ける。ODSモジュール54はその時、差し迫った故障警告と事故要約76で報告する電子ユーティリティ装置26に対応する発信源位置を表示することができる。更に、修復活動が行われ、そして完了すると、ODSモジュール54はサービスが回復した事を確認するためにODSモジュール54はポーラー74からの付加的なポーリング・データを利用することができ、それから通常のサービスが回復したことを確認するメッセージを表示することができる。
【0081】
図6は他の機能停止事故が起こったときのODSモジュール54の動作を示しており、この事故は図5で示された機能停止事故よりも範囲や程度において広い。具体的に言うと、異なった顧客位置に在る多くのユーティリティ装置26A、26B、26Cにサービスを提供する変圧器22Aが機能停止をしている。図6の図示例では、変圧器22Aと影響を受けているユーティリティ装置26A、26B、26C、またはそれらの何れかは差し迫った故障警告を第1ネットワーク16を介して、機能停止障害を報告するためにODSモジュール54に送ることができる。もう一つの方法として、近接するユーティリティ装置26は、これは他の正常に機能している変圧器22でサービスを受けているが、ゲートウェイ42Aを介してODSモジュール54に機能停止報告を送ることができる。前述したように、機能停止事故はいろいろな方法で見つけられ、報告することができる。従って、ここでは差し迫った故障警告について説明しているが、一方において、機能停止事故はまた、あるいは代わりに、定期的なポーリング、顧客電話呼び出し、近隣の電子ユーティリティ装置26または近隣のネットワーク構造基盤装置18によって導かれる周期的なポーリング、及び他の事故と上述の動作、またはこれらの何れかに応答して報告され、かつ見つけ出される、またはその何れかが為されるということが理解されるべきである。
【0082】
変圧器22Aと影響を受けているユーティリティ装置26A、26B、26C、またはそれらの何れかはレイヤー2の差し迫った故障警告を規定のルートを使ってODSモジュール54に直接的に送ることができる。影響を受けているユーティリティ装置26A、26B、26Cと変圧器22Aはまた、あるいは代わりに差し迫った故障警告を近隣の電子ユーティリティ装置26または近隣のネットワーク構造基盤装置18(例えば、図6のリレー44A)に送信することができ、そしてこれはODSモジュール54に、それからメッセージを送ることができる。ネットワーク構造基盤装置18(例えば、リレー44A)はレイヤー2メッセージを単一のSNMPレイヤー3メッセージに組み入れて、そのメッセージをゲートウェイ42(例えば、図6のゲートウェイ42A)又は直接NMC38に送ることができる。そのとき、ゲートウェイ42はそのメッセージをODSモジュール54の事故受信機72に送ることができる。
【0083】
差し迫った故障メッセージに応答して、ODSモジュール54のポーラー74は、保存されたユーティリティ構造態様情報に基づいて、ポール要求を、影響を受けた電子ユーティリティ装置26A、26B、26Cと影響を受けた変圧器22Aと影響を受けた電子ユーティリティ装置26A、26B、26Cと影響を受けた変圧器22Aに類似し、かつ近接した電子ユーティリティ装置26に送信し、それからポール応答を受信する。その時、ODSモジュール54は変圧器レベルの停電が発生し、その停電が多くの顧客位置に影響を与えるということを確認するために差し迫った故障警告とポーリング要求の結果を関連付ける。ODSモジュール54はその時、適切な修復作業が開始できるように差し迫った故障警告と、事故要約76にある変圧器22Aに対応する発生源の場所を表示することができる。更に、修復作業がおこなわれ、完了すると、ODSモジュール54は通常のサービスが回復したことを確認するためにポーラー74からの追加ポーリング・データを利用することができ、そしてそれから通常のサービスが回復したことを確認するメッセージを表示することができる。“変圧器レベルの停電”という言葉の使用はユーティリティ階層構造態様のある“レベル”(例えば、送電線、側支線、変電所、その他)での停電の発生を述べている。
【0084】
図7は更に他の停電事故発生のときのODSモジュール54の動作を示している、これは図5、6で示される停電事故よりも範囲が広い可能性がある。特に、多くの変圧器22A−22Gと近所のいろいろな顧客場所にある多くのユーティリティ装置(まとめて、影響を受けたユーティリティ装置26A)にサービスを提供する送電線80Aは停電を経験する。図7の図示例では、1つ以上の変圧器22A−22Gと1つ以上の影響を受けた電子ユーティリティ装置26Aは、またはこれらの何れかは、停電事故を報告するために第1ネットワークを介して切迫した故障警告をODSモジュール54に送ることができる。前述したように、停電事故は多くのいろいろな方法で発見され、報告することができる。従って、ここで切迫した故障警告について問い合わせが行われている間に、規定のポーリング、顧客電話呼び出し、近所の電子ユーティリティ装置26または近所のネットワーク構造基盤装置18によってもたらされる周期的なポーリングと他の事故、またはこれらの何れか、及び前述の動作、に応答して、停電事故はどうように、あるいは代わりに報告され、かつ発見される、またはその何れかが為され得ることを理解すべきである。
【0085】
変圧器22A−22Gと影響を受けた電子ユーティリティ装置26Aは、停電を経験している送電線80Aに接続されていない他の電子ユーティリティ装置26と他のネットワーク構造基盤装置18(例えば、変圧器22H)を介してODSモジュール54にレイヤー2の切迫した故障警告を送信することができる。ネットワーク構造基盤装置18(例えば、変圧器22H)はレイヤー2メッセージを1個のSNMPレイヤー3要約メッセージのなかに結合し、ゲートウェイ42(示されていない)に、または直接NMC38に送ることが出来る。ゲートウェイ42はそれからODSモジュール54の事故受信機72にメッセージを送ることができる。
【0086】
差し迫った故障メッセージに応答してODSモジュール54のポーラー74は、保存されたユーティリティ構造態様情報に基づいて、ポール要求を変圧器22A−22Gと、影響を受けた電子ユーティリティ装置26Aと、影響を受けた電子ユーティリティ装置26Aと影響を受けた変圧器22A−22Gに類似し、かつ近接した電子ユーティリティ装置26と変圧器22に送信し、ポール応答を受信する。それから、ODSモジュール54は切迫した故障警告とポーリング要求の結果の関連付けをして、送電線事故が発生し、その事故が多数の変圧器と多数の顧客場所に影響を与えるということを確認する。ODSモジュール54はそれから切迫した故障警告と事故要約76にある送電線80Aでの発生場所を表示することができ、その結果、適切な修復作業を開始することができる。更に、修復作業が実施され、完了すると、ODSモジュール54は通常のサービスが回復したことを確認するためにポーラー74からの付加的なポーリング・データを利用することができ、通常のサービスが回復したことを確認するメッセージをその時、表示することができる。
【0087】
以上に記述され、図で示された実施態様は実例によって表現されているだけであって、本発明の概念と原理に対する制限を意図しているものではない。本発明の様々な特徴と利便性は以下の特許請求の範囲に記載されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品を配給する製品配給通路を含むユーティリティ・ネットワークと、
製品配給通路に関連する少なくとも1個のパラメータを監視するためにユーティリティ・ネットワークに関連する複数の電子ユーティリティ装置と、
少なくとも1つのパラメータに関連する情報に応答してユーティリティ・ネットワークとシステムのうちの1つを評価するために、その装置と通信し、入力に応答して電子ユーティリティ装置の少なくとも1つの部分集合をポーリングするために動作することができ、そしてその評価がパラメータとそのパラメータに関連する情報の1つの規則に基づいた解析を含んでいる管理プロセッサーと、を含むシステム。
【請求項2】
少なくとも複数の電子ユーティリティ装置のうちの1つが広帯域通信能力と、IPv6通信能力と周波数ホッピング拡散スペクトラム通信能力を含む請求項1記載のシステム。
【請求項3】
少なくとも電子ユーティリティ装置のうちの1つが管理プロセッサーのエージェントとして働くことのできる請求項1記載のシステム。
【請求項4】
管理プロセッサーと管理プロセッサーのエージェントの1つが、広帯域通信能力と、IPv6通信能力と、周波数ホッピング拡散スペクトラム、変調、ダイレクト・シーケンス拡散スペクトラム変調、直交周波数分割多重変調能力の少なくとも1つを含む請求項1記載のシステム。
【請求項5】
管理プロセッサーのエージェントがユーティリティ・ネットワークと関係し、広域ネットワークを介して管理プロセッサーと2方向通信をするゲートウェイ端末である、請求項4記載のシステム。
【請求項6】
管理プロセッサーが配給階層を含む請求項1記載のシステム。
【請求項7】
規則が、問題を報告する電子ユーティリティ装置の割合と問題を報告する電子ユーティリティ装置の数の少なくとも1つに基礎を置く請求項1記載のシステム。
【請求項8】
規則が、ユーティリティ・ネットワークの所定の領域内の問題を報告する電子ユーティリティ装置の割合とユーティリティ・ネットワークの所定の領域内の問題を報告する電子ユーティリティ装置の数の少なくとも1つに基礎を置く請求項1記載のシステム。
【請求項9】
規則が、問題を報告する一部分集合の電子ユーティリティ装置に重み付けを与えることに基礎を置き、かつ電子ユーティリティ装置の重み付けと一部分集合のうちの少なくとも1つが予め定められている請求項1記載のシステム。
【請求項10】
重み付けが、ユーティリティ・ネットワーク内の電子ユーティリティ装置の位置と、電子ユーティリティ装置の特性と、電子ユーティリティ装置にロードされるソフトウェアと、のうちの少なくとも1つに基礎を置く請求項9記載のシステム。
【請求項11】
規則が問題を報告する電子ユーティリティ装置の信頼性に基礎を置き、かつ先行するポール応答または応答の欠如に基づいて管理プロセッサーが少なくとも幾つかの複数の電子ユーティリティ装置の信頼性を確立するように動作することが可能な請求項1記載のシステム。
【請求項12】
規則が、管理プロセッサーに報告される先行情報に基づいて適応可能な請求項1記載のシステム。
【請求項13】
規則が、ポーリングに応答する、またはポーリングに応答しない電子ユーティリティ装置の部分集合に基礎を置く請求項1記載のシステム。
【請求項14】
規則が、管理プロセッサーと管理プロセッサーのエージェントの少なくとも1つによって接続可能な電子ユーティリティ装置に基礎を置く請求項1記載のシステム。
【請求項15】
規則が、接続できない電子ユーティリティ装置の相対的な構造態様的と地理的な近接性のうちの1つに基礎を置く請求項1記載のシステム。
【請求項16】
管理プロセッサーが、複数の電子ユーティリティ装置のうちの少なくとも1つの信頼性レベルをポーリングに対する応答に基づいて確立するように動作することができる請求項1記載のシステム。
【請求項17】
管理プロセッサーが、複数の電子ユーティリティ装置のうちの少なくとも1つからの切迫した事故警告を受信するように動作可能な請求項1記載のシステム。
【請求項18】
管理プロセッサーがデータ・パケットの欠損を防ぐために複数の電子ユーティリティ装置からの通信にスロット割り当てをするように動作可能であり、かつスロット割り当てのされた通信が電子ユーティリティ装置の少なくとも1つからの切迫した故障警告を含む、請求項1記載のシステム。
【請求項19】
管理プロセッサーが少なくとも1つのパラメータに関連した情報をユーティリティ・ネットワークの性能に関連した既定の基準と比較するために動作可能であり、かつ管理プロセッサーが局地サービス機能停止と、広域ネットワークサービス機能停止と、装置誤動作と、電子ユーティリティ装置での停電事故のうちの少なくとも1つを含むユーティリティ・ネットワークに関係する問題があるか、どうかを決定するためにその比較に応答して複数の電子ユーティリティ装置の少なくとも1つをポーリングするために動作可能な、請求項1記載のシステム。
【請求項20】
管理プロセッサーが少なくとも1つのパラメータに関係する情報をユーティリティ・ネットワークに関係する性能問題があるか、どうかを決定するためにいろいろな性能しきい基準と比較するために動作可能な、請求項1記載のシステム。
【請求項21】
管理プロセッサーが電子ユーティリティ装置の接続可能性を決定し、ユーティリティ・ネットワークと接続不可能な電子ユーティリティ装置のうちの1つと関連する性能問題があるか、どうかを決定するために接続不可能な電子ユーティリティ装置に隣接する電子ユーティリティ装置をポーリングするために動作することができる、請求項1記載のシステム。
【請求項22】
電子ユーティリティ装置の部分集合がユーティリティ・ネットワークの地理的領域内に位置する請求項1記載のシステム。
【請求項23】
入力が内部で生成された時間ベースの入力である請求項1記載のシステム。
【請求項24】
入力が顧客電話呼び出しである請求項1記載のシステム。
【請求項25】
入力が複数の電子ユーティリティ装置のうちの1つによって生成される請求項1記載のシステム。
【請求項26】
入力がヘッダーとペイロード情報を有するIPv6パケットと、ヘッダーとペイロード情報を有するIPv4パケットと、ヘッダーとペイロード情報を有するTCP/IPパケットとのうちの少なくとも1つを含む請求項1記載のシステム。
【請求項27】
電子ユーティリティ装置が内部電源を含み、かつ電子ユーティリティ装置が内部電源からの電力を用いて動作するときに入力が生成される請求項1記載のシステム。
【請求項28】
ユーティリティ・ネットワークの製品配給経路と関係する複数の電子ユーティリティ装置を有するユーティリティ・ネットワークの性能に関連する少なくとも1つのパラメータを監視すること、
少なくとも1つのパラメータに関連する情報を管理プロセッサーに通信すること、
ユーティリティ・ネットワークと関係する性能問題があるか、どうかを決定するために入力に応答して少なくとも幾つかの電子ユーティリティ装置をポーリングすること、
そして、パラメータとパラメータに関係する情報の1つの規則に基づいた解析を行うことを含む手段であって、ユーティリティ・ネットワークを監視する方法。
【請求項29】
IPv6データを送信することを更に含む、請求項28記載の方法。
【請求項30】
規則を確立するために、問題を報告する電子ユーティリティ装置の割合と問題を報告する電子ユーティリティ装置の数のうちの少なくとも1つを用いること更に含む、請求項28記載の方法。
【請求項31】
規則が、問題を報告する電子ユーティリティ装置の割合と問題を報告する電子ユーティリティ装置の数のうちの少なくとも1つに基礎を置く請求項28記載の方法。
【請求項32】
規則が、ユーティリティ・ネットワークの予め指定された領域での問題を報告する電子ユーティリティ装置の割合とユーティリティ・ネットワークの予め指定された領域での問題を報告する電子ユーティリティ装置の数のうちの少なくとも1つに基礎を置く請求項28記載の方法。
【請求項33】
規則が問題を報告する電子ユーティリティ装置の部分集合に対して重み付けを与えることに基礎を置き、かつ電子ユーティリティ装置の重み付けと部分集合の少なくとも1つが予め決められている、請求項28記載の方法。
【請求項34】
規則を確立するために問題を報告する電子ユーティリティ装置の信頼性を使用することを含み、かつ複数の電子ユーティリティ装置のうちの幾つかに関する信頼性を決定するためにポーリング応答を使用することを更に含む、請求項28記載の方法。
【請求項35】
規則を適応させるために前に報告した情報を用いることを更に含む、請求項28記載の方法。
【請求項36】
規則を確立するためにポーリングされた複数の電子ユーティリティ装置の部分集合から受信、またはそれに関して集められた情報を使用することを更に含む、請求項28記載の方法。
【請求項37】
電子ユーティリティ装置の部分集合がユーティリティ・ネットワークの地理的領域に対応する、請求項28記載の方法。
【請求項38】
接続可能な電子ユーティリティ装置に基づいて規則を定義する事と、規則を確立するために接続できない電子ユーティリティ装置の相対的近接性を用いる事を更に含む、請求項28記載の方法。
【請求項39】
管理プロセッサーがポーリングに応答して受信した情報から学ぶ、請求項28記載の方法。
【請求項40】
複数の電子ユーティリティ装置の少なくとも幾つかに関する信頼性レベルをポーリング応答に基づいて決定することを更に含む、請求項28記載の方法。
【請求項41】
複数の電子ユーティリティ装置の少なくとも1つからの切迫した故障警告を管理プロセッサーに送信する、請求項28記載の方法。
【請求項42】
データ・パケットの欠損を防ぐために複数の電子ユーティリティ装置からの通信をスロットに入れる事を更に含み、スロットに入れた通信が複数の電子ユーティリティ装置の少なくとも1つからの切迫した故障警告を含む、請求項28記載の方法。
【請求項43】
修正作業を要求する前に不応答の電子ユーティリティ装置に関して電子ユーティリティ装置からのポーリング応答を受信することを更に含む、請求項28記載の方法。
【請求項44】
複数の電子ユーティリティ装置の接続可能性を決定する事と、ユーティリティ・ネットワークと接続できない電子ユーティリティ装置のうちの1つに関係する性能問題があるか、どうかを決定するために接続できない電子ユーティリティ装置に近接する装置をポーリングする事を更に含む、請求項28記載の方法。
【請求項45】
局地サービス機能停止、広域サービス機能停止、装置の誤動作と電子ユーティリティ装置での停電のうちの少なくとも1つを含むユーティリティ・ネットワークに関係した問題があるか、どうかを決定するために、パラメータをユーティリティ・ネットワークに関係した所定の基準と比較する事を含む、請求項28記載の方法。
【請求項46】
その比較に応答する電子ユーティリティ装置をポーリングする事を更に含む、請求項45記載の方法。
【請求項47】
性能問題があるか、どうかを決定する事が少なくとも1つのパラメータに関係した情報をいろいろな性能しきい基準と比較する事を含む、請求項28記載の方法。
【請求項48】
入力が、内部で生成した時間ベース入力と顧客電話呼び出しのうちの1つである、請求項28記載の方法。
【請求項49】
入力が、複数の電子ユーティリティ装置の1つによって生成される、請求項28記載の方法。
【請求項50】
入力が、ヘッダーとペイロード情報を有するIPv6データ・パケットと、ヘッダーとペイロード情報を有するIPv4パケットと、ヘッダーとペイロード情報を有するTCP/IPパケットのうちの少なくとも1つを含む、請求項28記載の方法。
【請求項51】
電子ユーティリティ装置の少なくとも1つが管理プロセッサーのエージェントとして動作する請求項28記載の方法。
【請求項52】
IPv6フォーマット・データと、IPv4フォーマット・データと、TCP/IPパケット・プロトコル・フォーマット・データのうちの少なくとも1つを管理プロセッサーから送信する事を更に含む、請求項28記載の方法。
【請求項53】
管理プロセッサーと管理プロセッサーのエージェントの1つからのデータを広帯域通信能力、IPv6通信能力、IPv4通信プロトコル能力、能力の少なくとも1つを用いて送信する事を更に含む、請求項28記載の方法。
【請求項54】
管理プロセッサーのエージェントがユーティリティ・ネットワークと関係するゲートウェイ端末であり、かつ広域ネットワークを介して管理プロセッサーと2方向通信をする、請求項53記載の方法。
【請求項55】
情報を通信することが周波数ホッピング拡散スペクトラム通信プロトコルと、ダイレクト・シーケンス拡散スペクトラムと、直交周波数分割多重変調のうちの1つを用いて無線ローカルエリヤ・ネットワークを介して通信する事を含む、請求項53記載の方法。
【請求項56】
電子ユーティリティ装置が内部電源を用いて動作している時、入力を複数の電子ユーティリティ装置の1つから送信する事を更に含む、請求項28記載の方法。
【請求項57】
比較に対応して規則を適応化させる事を更に含む、請求項45記載の方法。
【請求項58】
ユーティリティ・ネットワークが製品配給経路とその製品配給経路に関係する複数の電子ユーティリティ装置を含み、その電子ユーティリティ装置がユーティリティ・ネットワークの性能と関係する少なくとも1つのパラメータを監視し、かつそのパラメータに関係する情報を管理プロセッサーに通信し、ソフトウェアがユーティリティ・ネットワークの性能をパラメータに基づいて評価するための制御モジュールと、パラメータに関係する情報がユーティリティ・ネットワークに関係する問題を表示しているか、どうかを確認するために入力に応答して電子ユーティリティ装置の少なくとも1部分集合をポーリングするために動作可能なプログラム・コードを含む、機械読み取り可能な符号で保存され、かつユーティリティ・ネットワークを管理するために使用されるソフトウェア・プログラム。
【請求項59】
電子ユーティリティ装置の少なくとも1つが管理プロセッサーのエージェントとして動作することのできる、請求項58記載のソフトウェア・プログラム。
【請求項60】
制御モジュールと管理プロセッサーのエージェントのうちの1つが広帯域通信能力と、IPv6通信能力と、周波数ホッピング拡散スペクトラム通信プロトコル能力のうちの1つを含む、請求項58記載のソフトウェア・プログラム。
【請求項61】
管理プロセッサーのエージェントがユーティリティ・ネットワークと関係するゲートウェイ端末であり、広域ネットワークを介して管理プロセッサーと2方向通信をする、請求項60記載のソフトウェア・プログラム。
【請求項62】
制御モジュールが周波数ホッピング拡散スペクトラム変調と、ダイレクト・シーケンス拡散スペクトラム変調と、直交周波数分割多重変調のうちの1つを利用して無線広域ローカルエリア・ネットワークを介して複数の電子ユーティリティ装置と通信する、請求項60記載のソフトウェア・プログラム。
【請求項63】
電子ユーティリティ装置の少なくとも1つがIPv6通信能力と、周波数ホッピング拡散スペクトラム通信プロトコル能力の1つを含む、請求項58記載のソフトウェア・プログラム。
【請求項64】
制御モジュールが少なくとも1つのパラメータとそのパラメータに関する情報のうちの1つを規則に基づいた解析をするために動作することのできる、請求項58記載のソフトウェア・プログラム。
【請求項65】
規則が、問題を報告する電子ユーティリティ装置の割合と問題を報告する電子ユーティリティ装置の数のうちの少なくとも1つに基づいている、請求項64記載のソフトウェア・プログラム。
【請求項66】
規則が問題を報告する電子ユーティリティ装置の信頼性に基づいている、請求項64記載のソフトウェア・プログラム。
【請求項67】
制御モジュールが先行のポール応答に基づいて複数の電子ユーティリティ装置のうちの少なくとも幾つかの信頼性を確立するために動作することのできる、請求項66記載のソフトウェア・プログラム。
【請求項68】
規則が管理プロセッサーに報告される先行の情報に基づいて適応できる、請求項64記載のソフトウェア・プログラム。
【請求項69】
規則がポーリングに応答する電子ユーティリティ装置の部分集合に基づいている、請求項64記載のソフトウェア・プログラム。
【請求項70】
規則が接続可能な電子ユーティリティ装置に基づいている、請求項64記載のソフトウェア・プログラム。
【請求項71】
制御モジュールがポーリングに対する応答に基づいて学習することができる、請求項70記載のソフトウェア・プログラム。
【請求項72】
制御モジュールがポーリング応答に基づいて複数の電子ユーティリティ装置のうちの少なくとも幾つかの信頼性を確立するために動作することのできる、請求項70記載のソフトウェア・プログラム。
【請求項73】
制御モジュールが複数の電子ユーティリティ装置の少なくとも1つからの切迫した故障警告を受信するために動作することができる、請求項70記載のソフトウェア・プログラム。
【請求項74】
制御モジュールがデータ・パケットの欠損を防ぐために電子ユーティリティ装置からの通信にスロットを割り当てるために動作することができ、かつスロットを割り当てられた通信が電子ユーティリティ装置の少なくとも1つからの切迫した故障警告を含む、請求項70記載のソフトウェア・プログラム。
【請求項75】
制御モジュールがパラメータに関連する情報をユーティリティ・ネットワークに関連する所定の基準と比較するために動作することができる、請求項70記載のソフトウェア・プログラム。
【請求項76】
プログラム・コードが、ユーティリティ・ネットワークに関連する性能問題があるか、どうかを決定するために比較に応答して複数の電子ユーティリティ装置の少なくとも1つをポーリングすることができる、請求項70記載のソフトウェア・プログラム。
【請求項77】
制御モジュールが、修正作業を要求する前に応答しない電子ユーティリティ装置に関しての電子ユーティリティ装置からのポール応答を受信するために動作することができる、請求項70記載のソフトウェア・プログラム。
【請求項78】
入力が内部で生成した時間ベース入力と顧客電話呼び出しのうちの1つである、請求項70記載のソフトウェア・プログラム。
【請求項79】
入力が複数の電子ユーティリティ装置のうちの少なくとも1つによって生成される、請求項70記載のソフトウェア・プログラム。
【請求項80】
電子ユーティリティ装置が内部電源を含み、かつ電子ユーティリティ装置が内部電源からの電力を用いて動作するときに入力が生成される請求項70記載のソフトウェア・プログラム。
【請求項81】
規則が、問題を報告する電子ユーティリティ装置の割合と問題を報告する電子ユーティリティ装置の数のうちの1つに基づいている、請求項64記載のソフトウェア・プログラム。
【請求項82】
規則が、ユーティリティ・ネットワークの所定の領域での問題を報告する電子ユーティリティ装置の割合とユーティリティ・ネットワークの所定の領域での問題を報告する電子ユーティリティ装置の数の少なくとも1つに基づいている、請求項64記載のソフトウェア・プログラム。
【請求項83】
規則が問題を報告する電子ユーティリティ装置の部分集合に重み付けを与えることに基づいており、かつ重み付けと電子ユーティリティ装置の部分集合の少なくとも1つが予め決められている、請求項64記載のソフトウェア・プログラム。
【請求項84】
手段が、ポーリングされたユーティリティ・メータの性能に関係する少なくとも1つのパラメータに関連する情報に関してユーティリティ・ネットワークの製品配給経路に関係する複数の電子ユーティリティ装置の一部分集合をポーリングする事と、ポーリングに応答して受信した情報から性能問題があるか、どうかを決定することを含む、ユーティリティ・ネットワークの性能問題を管理する方法。
【請求項85】
性能問題があるか、どうかを決定することがポーリングに応答して受信された情報を所定の基準と比較することを含む、請求項84の手段。
【請求項86】
その性能問題は少なくとも一つの局地サービス機能停止と、ネットワークサービス機能停止と装置誤動作と、電子ユーティリティ装置での停電事故を含む請求項84記載の方法。
【請求項87】
性能問題が確定する際にさらに修正作業の発注が含まれ、この修正作業は設定可能なひと組の応答規則に基礎を有する請求項84記載の方法。
【請求項88】
既定のパフォーマンス基準は、性能問題と性能問題を有する電子ユーティリティ装置の数量とを有する電子ユーティリティ装置の割合の少なくとも一つを基礎としている請求項84記載の方法。
【請求項89】
性能問題があるか、どうかを決定することが、ポーリングに応答して受信した情報を所定の性能基準に比較する事とポーリングに応答して受信した情報が所定の性能基準に合わないならば複数の電子ユーティリティ装置の少なくとも1つから付加的な情報を収集する事とを含む、請求項84記載の方法。
【請求項90】
性能問題を決定するために、ポーリングに応答して受信した情報の少なくとも1つと付加的情報を複数の性能基準と比較する事を更に含む、請求項89記載の方法。
【請求項91】
ポーリングが性能決定規則に従って行われ、かつ性能問題があるか、どうかを決定することがポーリングに応答して受信した情報を性能決定規則と比較することを含む、請求項84記載の方法。
【請求項92】
性能問題が決定され、そして性能決定規則がポーリングされるべき他の電子ユーティリティ装置を指定するとき、他の電子ユーティリティ装置のポーリングを更に含む、請求項91記載の方法。
【請求項93】
ポーリングされるべき他の電子ユーティリティ装置がユーティリティ・ネットワークの一地理的領域に対応する、請求項92記載の方法。
【請求項94】
ポーリングされるべき他の電子ユーティリティ装置が電子ユーティリティ装置の所定の部分集合に対応する、請求項92記載の方法。
【請求項95】
ポーリングされるべき他の電子ユーティリティ装置が内部電源を持たない電子ユーティリティ装置を包含する、請求項92記載の方法。
【請求項96】
製品配給経路に関係する少なくとも1つのパラメータの規則に基づいた解析に従って、ポーリングされるべき電子ユーティリティ装置の部分集合を決定する事を更に含む、請求項83記載の方法。
【請求項97】
電子ユーティリティ装置の部分集合をポーリングする時刻を決定するために製品配給経路に関係する少なくとも1つのパラメータの、規則に基づいた解析を用いる事を更に含む請求項83記載の方法。
【請求項98】
システムが、ユーティリティ・グリッドを覆う通信ネットワークで通信し、かつユーティリティ・グリッドが製品を供給するが、そのユーティリティ・グリッドで通信するユーティリティ・ノードを含むインターフェイスと、
命令を処理し、かつ通信ネットワーク・インターフェイスに通信的に結合された少なくとも1つのプロセッサーと、
複数のユーティリティ・ノードの少なくとも1つに対する通信ネットワーク・インターフェイスを介して、ユーティリティ・グリッドにクエリーを送信し、かつ複数のユーティリティ・ノードの少なくとも1つからの通信ネットワーク・インターフェイスからクエリー応答を受信するために動作する事ができる通信モジュールと、
クエリー応答に含まれる情報とユーティリティ・グリッドとネットワークの少なくとも1つの性能に関係する所定の基準との比較に応答して、ユーティリティ・グリッドとネットワークの少なくとも1つの性能を評価するために動作することができる機能停止検出モジュールと、を含む、ユーティリティ・グリッドを監視するシステム。
【請求項99】
管理プロセッサーが複数の分布対話型プロセッサーを含む、請求項1記載のシステム。
【請求項100】
規則が、ユーティリティ・ネットワークの所定の部分における正常機能を報告する電子ユーティリティ装置の割合とユーティリティ・ネットワークの所定の部分における正常機能を報告する電子ユーティリティ装置の数の少なくとも1つに基づいている、請求項28記載の方法。
【請求項101】
規則が、問題の無い状態を報告する電子ユーティリティ装置の割合と問題の無い状態を報告する電子ユーティリティ装置の数の少なくとも1つに基づいている、請求項28記載の方法。
【請求項102】
規則が、正常動作の表示を報告する電子ユーティリティ装置の割合と正常動作の表示を報告する電子ユーティリティ装置の数の少なくとも1つに基づいている、請求項28記載の方法。
【請求項103】
入力に応答して電子ユーティリティ装置の少なくとも幾つかをポーリングすることが近接する電子ユーティリティ装置に関係する性能問題があるか、どうかを決定するために電子ユーティリティ装置の少なくとも幾つかをポーリングすることを含む、請求項28記載の方法。
【請求項104】
入力が、電子ユーティリティ装置が所定の期間、送信されたデータを持っていないという認証である、請求項28記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2010−517473(P2010−517473A)
【公表日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−548237(P2009−548237)
【出願日】平成19年7月13日(2007.7.13)
【国際出願番号】PCT/US2007/073457
【国際公開番号】WO2008/094296
【国際公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【出願人】(509213484)シルバー スプリング ネットワークス インコーポレイテッド (17)
【氏名又は名称原語表記】SILVER SPRING NETWORKS, INC.
【Fターム(参考)】