説明

ライセンス管理システム、ライセンス管理装置、情報処理装置、ライセンス発行処理方法、プログラム及び記憶媒体

【課題】ライセンスの発行を受けソフトウェアをインストールした後に、不都合の発生により無駄な処理が発生することを未然に防ぐ。
【解決手段】ライセンス管理サーバ300が、入出力処理部311でライセンスの発行要求信号を入力した場合、前記発行要求信号から対象の外部アプリのIDと既存外部アプリのIDリストとを抽出するID抽出部314と、ID抽出部314で抽出したIDとアプリ共存排他関係登録テーブルとに基づいて、対象の外部アプリのライセンスの発行可否を判定するライセンス発行可否判定部315と、このライセンス発行可否判定部315によりライセンス発行可と判定された場合、対象の外部アプリに対応するライセンス情報を発行するライセンス発行部316と、ライセンス発行可否判定部315による発行可否の判定結果を含む応答信号を生成する応答信号生成部317と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ライセンスの発行処理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、会社、学校、家庭等の同一組織内に設置されたLANなどの内部ネットワークに接続された複数台の画像形成装置とインターネットなどの外部ネットワークを介して接続され、それら複数の画像形成装置の保守管理を行う管理装置を備えた機器管理システムが知られている。
【0003】
この種の機器管理システムの画像形成装置では、当該画像形成装置の機能を拡張するアプリケーションソフトウェア(プラグインとも呼ばれる)(以下、単に「アプリ」という。)を、外部ネットワークを介して接続されるソフトウェア配信サーバからダウンロードしてインストールすることが可能となっている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
具体的には、この種の機器管理システムにおいて画像形成装置にアプリをインストールする場合、例えば、前記同一組織におけるユーザがポータル販売サイトなどで所望のアプリの購入契約を行い、それにより、前記管理装置において前記購入契約に基づくアプリ購入情報の入力が行われると、管理装置が、画像形成装置と外部装置(管理装置、ソフトウェア配信サーバ、ライセンス管理サーバなど)との間の処理を仲介する仲介装置に対して購入アプリ(以下、「対象アプリ」という。)のインストールの実行を要求するインストール要求信号を送信する。
【0005】
すると、インストール要求信号を受信した仲介装置が、ライセンス管理サーバに対してライセンスの発行を要求するライセンス発行要求信号を送信する。続いて、前記ライセンス発行要求信号を受信したライセンス管理サーバが、対象アプリに対応したライセンスキーなどを含むライセンス情報を生成(発行)して仲介装置に送信する。
【0006】
すると、ライセンス情報を受信した仲介装置が、ソフトウェア配信サーバに対して対象アプリの取得を要求するアプリ取得要求信号を送信する。続いて、アプリ取得要求信号を受信したソフトウェア配信サーバが、対象アプリを含むアプリ情報を生成して仲介装置に送信する。
【0007】
すると、アプリ情報を受信した仲介装置が、対象アプリをインストールさせる画像形成装置(以下、「対象画像形成装置」という。)に対して対象アプリのインストールを要求するインストール要求信号(アプリ情報、ライセンス情報などを含む信号)を送信する。これにより、対象画像形成装置が、対象アプリのインストールを実行する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来の機器管理システムにあっては、対象画像形成装置に対象アプリをインストールした後、以下に示すような種々の不都合が発生していた。
【0009】
具体的には、対象アプリを使用するのに必須の他のアプリ(即ち、対象画像形成装置に既にインストールされている既存のアプリ)のバージョンが古いバージョンであるや、対象アプリを使用するのに必須の他のアプリがインストールされていないや、対象アプリを使用するのに必須のハードウェアが実装されていないなどの理由から、インストール後の対象アプリを使用することができないなどの不都合があった。
【0010】
また、インストール後の対象アプリを使用すると、他のアプリによる他機能の実行に支障を来したり、既に実装済みのハードウェアの動作に支障を来すなどの不都合があった。
【0011】
また、前記不都合の発生により、ライセンス管理サーバがライセンス情報を発行した後、対象アプリを対象画像形成装置にインストールするまでの処理、即ち、仲介装置がソフトウェア配信サーバから対象アプリをダウンロードする処理や、仲介装置が対象画像形成装置に対象アプリのインストール要求を行う処理や、対象画像形成装置が対象アプリをインストールする処理などが無駄になるなどの不都合があるとともに、対象画像形成装置にインストールした対象アプリをアンインストールする処理などが発生するなどの不都合もあった。
【0012】
特に、この種の機器管理システムにおいては、前記同一組織のユーザの利用形態(目的)に応じて、複数の画像形成装置の機能を同時に変更するのに複数の画像形成装置にそれぞれインストールされるアプリを同時に変更する場合があるが、このような場合には、前記のような不都合が顕著に現れるものである。
【0013】
そこで、本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、画像形成装置に新たにアプリをインストールした場合、その新たにインストールしたアプリを使用することができない、又は、新たにインストールしたアプリを使用すると他のアプリの機能実行に支障を来すなどの不都合が発生するのを未然に防ぎ、且つ、それにより、無駄な処理が発生するのを未然に防ぐことを可能にしたライセンス管理システム、ライセンス管理装置、情報処理装置、ライセンス発行処理方法、プログラム及び記憶媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ネットワークを介して接続される画像形成装置にインストールされる複数種類のソフトウェアそれぞれに対応したライセンス情報を管理する管理手段と、前記複数種類のソフトウェア間の共存排他関係を示す共存排他関係情報を記憶する記憶手段と、ライセンスの発行要求信号を受信する受信手段と、前記受信手段で受信した前記発行要求信号からインストール対象のソフトウェアの識別情報とインストール対象の画像形成装置に既にインストールされている既存ソフトウェアの識別情報とを抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出した識別情報と前記共存排他関係情報とに基づいて、前記インストール対象のソフトウェアのライセンスの発行可否を判定する判定手段と、前記判定手段によりライセンス発行可と判定された場合、前記管理手段で管理されるライセンス情報を基に、前記インストール対象のソフトウェアに対応するライセンス情報を発行する発行手段と、前記判定手段による発行可否の判定結果を含む前記発行要求信号に対する応答信号を前記発行要求信号を送信した処理装置に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ライセンス管理装置(ライセンス管理サーバ)が、ライセンス発行要求信号を受信した場合に、対象ソフトウェアをインストール対象の画像形成装置にインストールした場合、その新たにインストールしたアプリを使用することができない、又は、新たにインストールしたアプリを使用すると他のアプリの機能実行に支障を来すなどの不都合が発生する可能性があるか否かを判定し、不都合が発生する可能性がある場合には、ライセンスを発行しないように構成したため、前記不都合が発生するのを未然に防ぐことができ、それにより、無駄な処理が発生するのを未然に防ぐことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】図1は、本実施形態に係わる機器管理システムの概略構成を説明するための概要図である。
【図2】図2は、複合機のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。
【図3】図3は、複合機の機能的構成を説明するためのブロック図である。
【図4】図4は、アプリインストール制御サービスの詳細な構成を説明するための機能ブロック図である。
【図5】図5は、仲介装置のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。
【図6】図6は、仲介装置の機能的構成を説明するためのブロック図である。
【図7】図7は、アプリインストール管理モジュールの機能的構成を説明する機能ブロック図である。
【図8】図8は、ライセンス管理サーバのハードウェア構成を説明するためのブロック図である。
【図9】図9は、ライセンス管理サーバの機能的構成を説明するための機能ブロック図である。
【図10】図10は、アプリ共存排他関係登録テーブルの一構成例を説明するための図である。
【図11】図11は、機器管理システムにおいて、ユーザが外部アプリを購入した場合の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図12】図12は、図11のシーケンスにおけるライセンス管理サーバのライセンス発行判定処理の手順を説明するためのフローチャートである。
【図13】図13は、図11のシーケンスにおける仲介装置のアプリインストール可否判定処理の手順を説明するためのフローチャートである。
【図14】図14は、アプリとハード構成の共存排他関係登録テーブルの一構成例を説明するための図である。
【図15】図15は、図14に示したテーブルを使用する場合の、図11のシーケンスにおけるライセンス管理サーバのライセンス発行判定処理の手順を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0018】
(システム構成)
まず、第1の実施形態に係わる機器管理システム1の各種構成について説明する。
【0019】
図1は、第1の実施形態に係わる機器管理システム1の概略構成を説明するための概要図である。
【0020】
図1に示すように、この機器管理システム1は、仲介装置200、ライセンス管理サーバ(ライセンス管理装置)300、アプリ管理サーバ400、中央管理装置500、Webサーバ600等が、インターネットなどの外部ネットワーク80を介して接続されている。
【0021】
また、仲介装置200と外部ネットワーク80との間には、ファイアウォール90が設けられており、仲介装置200には、複数の複合機(画像形成装置)(複合機(1)100−1、・・・、複合機(N)100−N)(N:2以上の任意の整数)(以下、特定しない複合機を単に複合機100と称する。)が、外部ネットワーク80とは異なるLAN(Local Area Network)などのネットワークで接続されている。
【0022】
ここで、ファイアウォール90は、インターネットなどの外部ネットワークを通じて仲介装置200に侵入した第三者による不正が行われないように、外部との境界を流れるデータを監視し、不正なアクセスの検出及び遮断を行うものである。
【0023】
複合機(MFP(Multi Function Peripherals))100は、プリンタ機能、コピー機能、ファクシミリ機能、スキャナ機能等の各機能のうちの少なくとも二つ以上の機能を有し、アプリ管理サーバ400からダウンロードされたアプリケーションソフトウェア(以下、単に「外部アプリ」という。)(図3参照)をインストールすることが可能な装置であり、LANなどの内部ネットワークを介して仲介装置200に通信可能に接続されている。なお、複数の複合機100−1、・・・、100−Nは、会社、学校、家庭等の同一組織の管理下で設置されるものである。
【0024】
また、本実施形態の複合機100は、仲介装置200から定時情報の取得要求を受信した場合に、サプライ状態情報、ジャム情報、カウンタ情報、バージョン情報、エラー情報、機器設定情報等と、複合機100に新規に追加された外部アプリ118(図3参照)に関するカウンタ情報やパラメータ情報等を含む外部アプリの設定情報とを定時情報として、仲介装置200に送信する。
【0025】
仲介装置200は、ライセンス管理サーバ300、アプリ管理サーバ400、中央管理装置500、Webサーバ600等と、各複合機100との間で行われる処理を仲介する装置である。
【0026】
また、本実施形態の仲介装置200は、複合機100に対して、一定時間毎に上述の定時情報の送信要求をメソッド単位で送信し、また、送信要求に対応して複合機100から送信される定時情報を受信し、中央管理装置500に送信する機能を有している。
【0027】
ライセンス管理サーバ300は、アプリ管理サーバ400からダウンロードされて複合機100にインストールされる外部アプリのライセンスキーなどを含むライセンス(利用権)データを管理する装置である。
【0028】
アプリ管理サーバ400は、複合機100にインストールされる外部アプリを管理する装置である。
【0029】
中央管理装置500は、複合機100のメーカやサービス提供会社のサービスセンタ等に設置されるサーバ装置であり、仲介装置200を介して管理対象である複合機100を遠隔管理する装置である。
【0030】
なお、この中央管理装置500は、Webページでユーザインタフェースとなる画面(WebUI)を表示するWebUI画面表示機能を備えており、操作端末と接続することにより、WebUIから、管理対象となる複合機100の情報の収集、エラー状態確認などの検索を行うことが可能となっている。
【0031】
Webサーバ600は、アプリケーション等のソフトウェアのポータル販売サイトを有するサーバ装置である。即ち、ユーザは、パーソナルコンピュータなどのユーザ端末700(図11参照)や複合機100等から、このWebサーバ600のポータル販売サイトにアクセスして、所望の外部アプリを購入することが可能となっている。
【0032】
そして、本実施形態の機器管理システム1は、遠隔管理を実現するため、各装置に、RPC(Remote Procedure Call)により、相互実装するアプリケーションのメソッドに対する処理の要求、応答を送受信する機能を有しており、また、RPCを実現するために、SOAP(Simple Object Access Protocol)、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)、FTP(File Transfer Protocol)等のプロトコルを利用することができる。
【0033】
また、前記の接続環境において、仲介装置200とネットワーク80との間にファイアウォール90があるため、中央管理装置500が仲介装置200に要求を送信する際に、ファイアウォール90にはじかれるという問題点がある。このため、ファイアウォール90のHTTPレスポンスが通過できる特性を利用する。即ち、仲介装置200から定期的に中央管理装置500にポーリングを行い、そのポーリングのHTTPレスポンスに中央管理装置500が要求をのせるという通信手順を採用する。
【0034】
そこで、以降の説明では、中央管理装置500から仲介装置200に要求を送信する場合には、全て、仲介装置200からの定期ポーリングを行った後に、HTTPレスポンスに要求をのせて送信するものとする。
【0035】
図2は、複合機100のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。
【0036】
図2に示すように、この複合機100は、コントローラ10と、操作表示部20と、エンジン部(Engin)60とを主体に構成され、コントローラ10とエンジン部60とがPCI(Peripheral Component Interface)バスで接続され、コントローラ10と操作表示部20とが所定の信号線を介して接続されている。
【0037】
コントローラ10は、複合機100全体の制御、即ち、描画処理や、通信処理や、操作表示部20に対する操作入力及び表示処理などの各種処理を制御するものであり、本実施形態では、CPU11、システムメモリ(MEM−P)12、ノースブリッジ(NB)13、サウスブリッジ(SB)14、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)16、ローカルメモリ(MEM−C)17、ハードディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)103等を有している。
【0038】
なお、ノースブリッジ(NB)13とASIC16は、AGP(Accelerated Graphics Port)バス15で接続されており、MEM−P12は、ROM(Read Only Memory)12aと、RAM(Random Access Memory)12bを有している。
【0039】
CPU11は、複合機100全体を統括的に制御するものであり、MEM−P12、NB13、SB14からなるチップセットを介して他の機器と接続される。
【0040】
MEM−P12は、プログラムやデータの格納用及び展開用のメモリ、プリンタの描画用のメモリ等として用いられるシステムメモリである。なお、ROM12aが、プログラムやデータの格納用のメモリとして用いられる読み出し専用のメモリであり、RAM12bが、プログラムやデータの展開用のメモリやプリンタの描画用のメモリなどとして用いられる書き込み/読み出し用のメモリである。
【0041】
NB13は、CPU11と、MEM−P12、SB14、ASIC16等を接続するためのブリッジであり、MEM−P12に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタ及びAPターゲットとを有する。
【0042】
SB14は、NB13と、PCIデバイス、周辺デバイス等とを接続するためのブリッジである。なお、このSB14は、PCIバスを介してNB13と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインタフェース(I/F)部なども接続される。
【0043】
AGP15は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用バスインタフェースであり、MEM−P12に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にするものである。
【0044】
ASIC16は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGP15、PCIバス、HDD103及びMEM−C17をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。
【0045】
また、このASIC16は、PCIターゲットと、AGPマスタと、このASIC16の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C17を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部60との間でPCIバスを介したデータ転送を行うPCIユニットなどから構成される。
【0046】
さらに、このASIC16には、PCIバスを介してFCU(Facsimile Control Unit)30、USB(Universal Serial Bus)40、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インタフェース50が接続されるとともに、操作表示部20が信号線を介して接続されている。
【0047】
MEM−C17は、コピー用画像バッファ、符号バッファ等として用いられるローカルメモリである。
【0048】
ハードディスク装置(HDD)103は、画像データ、プログラム、フォントデータ、フォーム等の蓄積を行うためのストレージである。
【0049】
操作表示部20は、複合機100の各種機能を利用するための操作方法を表示するとともに、ユーザからの操作入力を受け付けるためのユーザインタフェースである。
【0050】
エンジン部60は、PCIバスに接続可能なプリンタエンジンなどであり、例えば、白黒プロッタ、1ドラムカラープロッタ、4ドラムカラープロッタ、スキャナ又はファックスユニット等である。なお、このエンジン部60には、プロッタなどのいわゆるエンジン部分に加えて、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれる。
【0051】
図3は、複合機100の機能的構成を説明するためのブロック図である。
【0052】
図3に示すように、複合機100は、白黒レーザプリンタ(B&W LP)101、カラーレーザプリンタ(Color LP)102、スキャナ又はファックスユニット、ハードディスク装置(HDD)103、メモリやネットワークインタフェースなどのその他のハードウェアリソース104、通信I/F105等の上述のエンジン部60としてのハードウェアを有するとともに、プラットホーム120とアプリケーション130から構成されるソフトウェア群110を有している。
【0053】
プラットホーム120は、汎用OS121と、一又は複数のハードウェア資源の管理を行い、コントロールサービスからの獲得要求を調停するシステムリソースマネージャ(SRM)123と、アプリケーションからの処理要求を解釈してハードウェア資源の獲得要求を発生させる種々のコントロールサービス(122、124〜129、131等)とを有している。なお、プラットホーム120は、予め定義された関数によりアプリケーション130から処理要求を受信可能とするアプリケーションプログラムインタフェース(API)を有している。
【0054】
ここで、汎用OS121は、UNIX(登録商標)などの汎用オペレーティングシステムであり、プラットホーム120及びアプリケーション130の各ソフトウェアをそれぞれプロセスとして並列に実行する。
【0055】
また、上述のコントロールサービスとしては、SCS(システムコントロールサービス)122、ECS(エンジンコントロールサービス)124、MCS(メモリコントロールサービス)125、OCS(オペレーションパネルコントロールサービス)126、FCS(ファックスコントロールサービス)127、NCS(ネットワークコントロールサービス)128、NRS(ニューリモートサービス)129、アプリインストール制御サービス131等を有している。
【0056】
SCS122のプロセスは、アプリ管理、操作部制御、システム画面表示、LED表示、リソース管理、割り込みアプリ制御等を行うものである。
【0057】
SRM123のプロセスは、SCS122とともにシステムの制御及びリソースの管理を行うものである。また、SRM123のプロセスは、スキャナ部やプリンタ部などのエンジン、メモリ、HDDファイル、ホストI/O(セントロI/F、ネットワークI/F、IEEE1394 I/F、R232C I/F等)のハードウェア資源を利用する上位層からの要求に従って調停を行い、実行制御する。
【0058】
より具体的には、SRM123は、要求されたハードウェア資源が利用可能であるか、即ち、他の要求により利用されていないかどうかを判断し、利用可能であれば要求されたハードウェア資源が利用可能である旨を上位層に伝える処理を実行する。また、SRM123は、上位層からの要求に対してハードウェア資源の利用スケジューリングを行い、プリンタエンジンにより紙搬送と作像動作、メモリ確保、ファイル生成等の要求内容を直接実施する。
【0059】
ECS124のプロセスは、白黒レーザプリンタ(B&W LP)101、カラーレーザプリンタ(Color LP)102、その他のハードウェアリソース104等のエンジン部60の制御を行うものである。
【0060】
MCS125のプロセスは、画像メモリの取得及び解放、ハードディスク装置(HDD)103の利用、画像データの圧縮及び伸張等を行うものである。
【0061】
OCS126のプロセスは、オペレータ(ユーザ)と本体制御間の情報伝達手段となる操作表示部(オペレーションパネル)20(図2参照)の制御を行うものである。
【0062】
より具体的には、OCS126のプロセスは、操作表示部20からキー押下又はタッチ操作をキーイベントとして取得し、該取得したキーに対応したキーイベント関数をSCS122に送信するOCSプロセスの部分と、アプリケーション130又は各種コントロールサービスからの要求により操作表示部20に各種画面を描画出力する描画関数や、その他、操作表示部20に対する制御を行う関数などが予め登録されたOCSライブラリの部分とから構成される。なお、OCSライブラリは、アプリケーション130及びコントロールサービスの各モジュールにリンクされて実装されている。なお、OCS126の全てをプロセスとして動作させるように構成しても良いし、OCS126の全てをOCSライブラリとして構成しても良い。
【0063】
FCS127のプロセスは、システムコントローラの各アプリ層からPSTN/ISDN網を利用したファクシミリ送受信、BKM(バックアップSRAM)で管理されている各種ファクシミリデータの登録/引用、ファクシミリ読み取り、ファクシミリ受信印刷、融合送受信等を行うためのAPIを提供するものである。
【0064】
NCS128のプロセスは、ネットワークI/Oを必要とするアプリケーションに対して共通に利用できるサービスを提供するものであり、より具体的には、ネットワーク側から各プロトコルによって受信したデータを各アプリケーションに振り分けたり、アプリケーションからデータをネットワーク側に送信したりする際の仲介を行うものである。
【0065】
NRS129は、ネットワークを介してデータを送受信する際のデータの変換を行うなど、ネットワークを介した遠隔管理に関する機能及びスケジューラ機能を実現するアプリケーションである。
【0066】
アプリインストール制御サービス131は、複合機100で利用されるアプリケーションソフトのインストールに係わる処理を実行するものであり、具体的には、外部アプリ118のインストール処理を実行するとともに、インストールされた外部アプリ118のライセンスを取得する処理を実行する。また、仲介装置200からの定時情報の送信要求を受けて、複合機100の記憶手段に記憶されている定時情報を取得し、仲介装置200に送信する。
【0067】
図4は、アプリインストール制御サービス131の詳細な構成を説明するための機能ブロック図である。
【0068】
図4に示すように、アプリインストール制御サービス131は、インストール制御部131a、ライセンス取得部131b、定時情報取得部131c、データ受信部131d、データ送信部131e等を有している。
【0069】
ここで、インストール制御部131aは、仲介装置200を介して受信した外部アプリ118を複合機100にインストールする。
【0070】
ライセンス取得部131bは、仲介装置200を介して受信したライセンス情報によって、該当する外部アプリ118のライセンスを取得する。
【0071】
定時情報取得部131cは、仲介装置200から定時毎に定時情報の送信要求を受信した場合に、複合機100のRAM12bに記憶されている複合機100のサプライ情報、ジャム情報、カウンタ情報、バージョン情報、エラー情報、機器設定情報等の機器状態に関する情報を取得する。また、この定時情報取得部131cは、外部アプリ118の設定情報において、遠隔管理のために送信する設定情報を記した外部アプリ118の送信情報一覧を参照して、外部アプリ用メモリ領域に記憶されている外部アプリ118の設定情報を取得する。
【0072】
データ受信部131dは、仲介装置200から定時毎に送信される定時情報の送信要求を受信する。
【0073】
データ送信部131eは、管理情報取得部131cによって取得された機器状態に関する情報及び外部アプリ118の設定情報を含んだ定時情報を仲介装置200に送信する。
【0074】
なお、前記したアプリインストール制御サービス131の各部(インストール制御部131a、ライセンス取得部131b、管理情報取得部131c、データ受信部131d、データ送信部131e等)は、CPU(プロセッサ)11がROM12a又はHDD103などに記憶されているプログラムをRAM12b上に展開して実行することにより実現されるものである。
【0075】
図3に戻って、アプリケーション130は、ページ記述言語(PDL)、PCLおよびポストスクリプト(PS)を有するプリンタ用のアプリケーションであるプリンタアプリ111と、コピー用アプリケーションであるコピーアプリ112と、ファクシミリ用アプリケーションであるファックスアプリ113と、スキャナ用アプリケーションであるスキャナアプリ114と、ネットワークファイル用アプリケーションであるネットファイルアプリ115と、工程検査用アプリケーションである工程検査アプリ116と、インターネットに接続されたPC等のクライアント端末に対してWebサーバ(httpサーバ)として動作し、クライアント端末上で動作するWebブラウザに各種画面を表示するWebアプリ117と、機能を拡張するための外部アプリ118とを有している。
【0076】
アプリケーション130の各プロセス、コントロールサービスの各プロセスは、関数呼び出しとその戻り値送信およびメッセージの送受信によってプロセス間通信を行いながら、コピー、プリンタ、スキャナ、ファクシミリなどの画像形成処理にかかるユーザサービスを実現している。
【0077】
このように、実施の形態1にかかる複合機100には、複数のアプリケーション130および複数のコントロールサービスが存在し、いずれもプロセスとして動作している。そして、これらの各プロセス内部には、一または複数のスレッドが生成されて、スレッド単位の並列実行が行われる。そして、コントロールサービスがアプリケーション130に対し共通サービスを提供しており、このため、これらの多数のプロセスが並列動作、およびスレッドの並列動作を行って互いにプロセス間通信を行って協調動作をしながら、コピー、プリンタ、スキャナ、ファクシミリなどの画像形成処理にかかるユーザサービスを提供するようになっている。
【0078】
また、複合機100には、コントロールサービス層の上のアプリケーション層に、複合機100の顧客、サードベンダなどの第三者が開発した外部アプリ118を搭載することが可能となっている。なお、図3の例では、外部アプリ118として、複数の外部アプリ(1)118−1、・・・、外部アプリ(M)118−M(M:2以上の任意の整数)(以下、特定しない外部アプリを単に外部アプリ118と称する。)が搭載されている様子を示しているが、これに限らず、一つの外部アプリのみを搭載することも可能である。
【0079】
なお、本実施形態の複合機100では、複数のアプリケーション130のプロセスと複数のコントロールサービスのプロセスとが動作しているが、アプリケーション130とコントロールサービスのプロセスがそれぞれ単一の構成とすることも可能である。また、各アプリケーション130は、アプリケーションごとに追加または削除することができる。すなわち、上述したように、外部アプリ118をインストール可能であり、かつアンインストールも可能となっている。
【0080】
図5は、仲介装置200のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。
【0081】
図5に示すように、仲介装置200は、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっており、例えば、CPU(Central Processing Unit)201と、RTC(Real Time Clock)202と、HDD(Hard Disk Drive)203と、ROM(Read Only Memory)204と、RAM(Random Access Memory)205と、外部記憶装置206と、NIC(Network Interface Card)207と、表示装置208と、入力装置209とを備えている。なお、各構成要素201〜209は、バス210で相互に接続されている。
【0082】
ここで、CPU201は、この仲介装置200を統括的に制御するものである。また、RTC202は、発振器、分周器等を備え、クロック信号を生成する内部時計である。また、HDD203及びROM204は、不揮発性記憶媒体であり、仲介装置200で実行される種々のプログラムなどを記憶するものである。また、RAM205は、ROM204に記憶された各種プログラムを実行する際に各種データを維持的に保持するものである。また、外部記憶装置206は、CD−RW(Compact Disk Rewritable)などの外部記録媒体に対する読み書き処理を行う装置である。また、NIC207は、内部ネットワークを介して複合機100と、外部ネットワーク80を介して外部装置(ライセンス管理サーバ300、アプリ管理サーバ400、中央管理装置500等)と接続するインタフェースである。また、表示装置208は、液晶パネルなどを利用した表示装置である。また、入力装置209は、キーボードやマウスなどの入力装置である。
【0083】
図6は、仲介装置200の機能的構成を説明するためのブロック図である。
【0084】
図6に示すように、仲介装置200は、アプリケーション層270、サービス層280及びプロトコル層290の3層から構成されている。
【0085】
アプリケーション層270は、デバイス制御モジュール271とNRS機能モジュール群272とを有している。
【0086】
デバイス制御モジュール271は、複合機100の情報管理や通信の設定等を行うためのプログラムである。
【0087】
NRS機能モジュール群272は、複合機100のカウンタ収集、即ち、定時情報の収集や、複合機100の設定変更や、複合機100のエラー状態確認や、中央管理装置500へのカウンタ通知や、異常通知などの各メソッドを備え、中央管理装置500からの要求に従って、複合機100に動作を行なわせたりするためのプログラムである。また、本実施形態のNRS機能モジュール群272は、アプリインストール管理モジュール273を備えている。
【0088】
サービス層280は、セキュリティサービス281、通信サービス282、スケジューラサービス283を備えている。
【0089】
セキュリティサービス281は、内部情報等の外部への不正流出を予防するなどのジョブを生成して実行するモジュールである。
【0090】
通信サービス282は、仲介装置200と複合機100との間の情報の送受信、及び、仲介装置200と中央管理装置500との間の情報の送受信を実現するモジュールである。
【0091】
スケジューラサービス283は、所定の設定時間情報に基づいて、各メソッド群の処理を実施させるモジュールである。
【0092】
プロトコル層290は、情報の送受信対象に応じたプロトコルを用いて情報の送受信を行うジョブを生成して実行するモジュールである。
【0093】
図7は、アプリインストール管理モジュール273の機能的構成を説明する機能ブロック図である。
【0094】
図7に示すように、このアプリインストール管理モジュール273は、入出力処理部273a、定時管理部273b、機器状態管理部273c、ライセンス取得処理部273d、アプリ取得処理部273e、インストール要求部273f、アンインストール要求部273g等を有している。
【0095】
ここで、入出力処理部273aは、データ受信部273a−1及びデータ送受信部273a−2を有している。
【0096】
データ受信部273a−1は、各複合機100から、外部アプリ118のバージョンを示す情報(バージョン情報)を含む定時情報を受信したり、中央管理装置500からインストール要求を受信したり、ライセンス管理サーバ300から後述の応答信号を受信したり、アプリ管理サーバ400からアプリ情報を受信する。
【0097】
データ送信部273a−2は、機器状態管理部273cから入力した定時情報の送信要求を各複合機100に送信するとともに、データ受信部273a−1で受信した各複合機100からの定時情報を中央管理装置500に送信する。また、このデータ送信部273a−2は、ライセンス管理サーバ300にライセンス発行要求を送信したり、アプリ管理サーバ400にアプリ取得要求を送信したり、アプリ管理サーバ400から取得した外部アプリ118と、ライセンス管理サーバ300から取得したライセンス情報とを含むインストール要求を複合機100に送信する。
【0098】
定時管理部273bは、スケジューラなどによって、定時情報の取得要求を複合機100に送信する時刻に達したか否か、即ち、中央管理装置500への定時情報の通知の時刻に達したか否かを判定する。
【0099】
機器状態管理部273cは、定時管理部273bによって定時になった旨、即ち、一定時間が経過した旨の通知を受けた場合、後述のデータ送信部273a−2に複合機100に対する定時情報の送信要求を出力する。また、この機器状態管理部273cは、複合機100にインストールされている外部アプリ118の検索を行う。
【0100】
ライセンス取得処理部273dは、インストール対象の外部アプリ(以下、単に「対象外部アプリ」という。)118のID及びインストール対象の複合機(以下、単に「対象複合機」という。)100に既にインストールされている既存外部アプリ118のIDリストを含むライセンス発行要求信号を生成してデータ送信部273a−2に出力するとともに、データ受信部273a−1で受信した応答信号を入力する。
【0101】
また、このライセンス取得処理部273dは、入力した応答信号に含まれるライセンスの発行可否の判定結果に基づいて、ライセンス情報の発行可否を認識する。そして、その認識の結果、ライセンスの発行が不可であると認識した場合、ライセンス発行不可を通知する通知信号を後述のアプリ取得処理部273eに出力する。他方、認識の結果、ライセンスの発行が可であると認識した場合、入力した応答信号からライセンス情報を取得するとともに、ライセンスの発行可を通知する通知信号をアプリ取得処理部273eに出力する。
【0102】
アプリ取得処理部273eは、ライセンス取得処理部273dから入力する通知信号に基づいて、アプリインストールの可否を認識する。即ち、ライセンス取得処理部273dからライセンス発行不可を通知する通知信号を入力した場合、通知対象となる中央管理装置500に対するインストール不可通知信号を生成してデータ送信部273a−2に出力する。他方、ライセンス取得処理部273dからライセンス発行可を通知する通知信号を入力した場合、アプリ管理サーバ400に対するアプリ取得要求信号を生成してデータ送信部273a−2に出力する。また、このアプリ取得処理部273eは、アプリ取得要求信号に対する応答としてアプリ管理サーバ400から送信された外部アプリ118を含むアプリ情報をデータ受信部273a−1を介して取得する。
【0103】
インストール要求部273fは、アプリ取得処理部273eが、アプリ情報を取得した場合に、アプリ取得処理部273eが取得した外部アプリ118を含むアプリ情報と、ライセンス取得処理部273dが取得したライセンス情報とを含むインストール対象となる複合機100に対するインストール要求信号を生成してデータ送信部273a−2に出力する。
【0104】
アンインストール要求部273gは、入出力処理部273aを介してアプリアンインストール要求信号を入力した場合に、アンインストール対象となる複合機100に対するアンインストール要求信号を生成してデータ送信部273a−2に出力する。
【0105】
なお、アプリインストール管理モジュール273の各部(入出力処理部273a、定時管理部273b、機器状態管理部273c、ライセンス取得処理部273d、アプリ取得処理部273e、インストール要求部273f、アンインストール要求部273g等)は、CPU(プロセッサ)201がHDD203又はROM204などに記憶されているプログラムをRAM205上に展開して実行することにより実現されるものである。
【0106】
図8は、ライセンス管理サーバ300のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。
【0107】
図8に示すように、ライセンス管理サーバ300は、制御部301と、記憶部302と、入出力部303と、ネットワークI/F304とを主体に構成される。なお、各構成要素部は、バス305で相互に接続されている。
【0108】
ここで、制御部301は、CPU(Central Processing Unit)301a、ROM(Read Only Memory)301b、RAM(Random Access Memory)301c等から構成され、ライセンス管理サーバ300の制御全般を行う。
【0109】
記憶部302は、各種情報を蓄積するものであり、パラメータ記憶エリア302aと共存排他関係記憶エリア302bとを有している。ここで、パラメータ記憶エリア302aには、各種管理パラメータや、ライセンス管理サーバ300で実行される管理プログラムや、オペレータが入力するデータなどが記憶される。また、共存排他関係記憶エリア302bは、複合機100にインストールされる複数種類の外部アプリ118間の共存排他関係を示す共存排他関係データを登録したアプリ共存排他関係登録テーブル(図10参照)が記憶される。
【0110】
入出力部303は、キーボード、マウス、ディスプレイ等で構成されたオペレータによる各種データの入力インタフェースである。
【0111】
ネットワークI/F304は、ネットワーク80と通信接続するためのインタフェースである。
【0112】
図9は、ライセンス管理サーバ300の機能的構成を説明するための機能ブロック図である。
【0113】
図9に示すように、ライセンス管理サーバ300は、入出力処理部(入出力手段)311、ライセンス管理部(管理手段)312、共存排他関係データ記憶部(記憶手段)313、ID抽出部(抽出手段)314、ライセンス発行可否判定部(判定手段)315、ライセンス発行部(発行手段)316、応答信号生成部(生成手段)317、発行不可原因特定部(特定手段)318等を有している。
【0114】
ここで、入出力処理部311は、信号の入出力処理を行うものであり、データ受信部311aとデータ送信部311bを有している。具体的には、この入出力処理部311では、仲介装置200からのライセンス発行要求信号をデータ受信部311aで受信し、該受信したライセンス発行要求信号をライセンス発行可否判定部315に出力する。また、この入出力処理部311では、受信したライセンス発行要求信号に対する応答信号をデータ送信部311bが送信する。
【0115】
ライセンス管理部312は、複合機100にインストールされる複数種類の外部アプリ118それぞれに対応したライセンス情報を管理する。
【0116】
共存排他関係データ記憶部313は、共存排他関係記憶エリア302bで実現され、複合機100にインストールされる複数種類の外部アプリ118間の共存排他関係を示す共存排他関係データを登録したアプリ共存排他関係登録テーブル(図10参照)を記憶する。
【0117】
図10は、アプリ共存排他関係登録テーブルT1(以下、単に「テーブルT1」という。)の一構成例を説明するための図である。
【0118】
図10に示すように、このテーブルT1は、複合機100にインストールされる複数種類の外部アプリ118の名称、ID、バージョン、排他関係を示す符号等の項目を有している。
【0119】
ここで、排他関係の符号の項目に同一の符号が登録されている外部アプリ118同士が排他関係にあることを示している。
【0120】
例えば、図10の例では、排他関係の符号の項目に、符号「A」が登録されているアプリ名称が「アプリ1」で、バージョンが「1.1」の外部アプリ118と、アプリ名称が「アプリ2」で、バージョンが「1.1」の外部アプリ118とがそれぞれ排他関係にあることを示している。
【0121】
また、排他関係の符号の項目に、符号「B」が登録されているアプリ名称が「アプリ1」で、バージョンが「1.1」の外部アプリ118と、アプリ名称が「アプリ2」で、バージョンが「1.2」の外部アプリ118とがそれぞれ排他関係にあることを示している。
【0122】
なお、ここで、排他関係にある外部アプリとは、複合機100にインストールされて使用した場合に、相互に機能実行に支障を来す虞のある関係にある外部アプリのことである。
【0123】
図9に戻って、ID抽出部314は、入出力処理部311でライセンスの発行要求信号を入力した場合、発行要求信号から対象外部アプリ118のIDと対象複合機100に既にインストールされている既存外部アプリ118のIDリストとを抽出する。
【0124】
ライセンス発行可否判定部315は、信号受信部311aからライセンス発行要求信号を入力すると、該入力したライセンス発行要求信号に含まれるアプリIDと記憶部302に記憶されているテーブルT1(図10参照)とに基づいて、複合機100にインストールされるアプリのライセンスの発行が可能か否か、即ち、ライセンスの発行可否を判定する。なお、このライセンス発行可否判定部315の判定処理の詳細については後述する。
【0125】
ライセンス発行可否判定部315は、ID抽出部314で抽出したIDと共存排他関係データ記憶部313に記憶されているテーブルT1とに基づいて、対象外部アプリ118のライセンスの発行可否を判定する。
【0126】
より具体的には、このライセンス発行可否判定部315は、ID抽出部314で抽出した対象外部アプリ118のIDとテーブルT1とに基づいて、当該対象外部アプリ118と排他関係にある外部アプリ118があるか否かを判定する第1の判定を行う。また、ライセンス発行可否判定部315は、第1の判定により排他関係にある外部アプリ118があると判定された場合、既存外部アプリ118のIDリストの中に当該排他関係にある外部アプリ118のIDと一致するものが存在するか否かを判定する第2の判定を行う。また、ライセンス発行可否判定部315は、第2の判定により一致するものがあると判定された場合、ライセンス発行不可と判定する第3の判定を行い、他方、第2の判定により一致するものがないと判定された場合、ライセンス発行可と判定する第4の判定を行う。
【0127】
ライセンス発行部316は、ライセンス発行可否判定部315によりライセンス発行可と判定された場合、ライセンス管理部312で管理されるライセンス情報を基に、対象外部アプリ118に対応するライセンス情報を発行する。
【0128】
応答信号生成部317は、ライセンス発行可否判定部315による発行可否の判定結果を含む発行要求信号に対する応答信号を生成する。
【0129】
より具体的には、この応答信号生成部317は、ライセンス発行可否判定部315によりライセンス発行不可と判定された場合、ライセンス発行不可を示す情報を含む応答信号を生成し、他方、ライセンス発行可否判定部315によりライセンス発行可と判定された場合、ライセンス発行可を示す情報と、ライセンス発行部316で発行されたライセンス情報とを含む応答信号を生成する。
【0130】
また、この応答信号生成部317は、後述の発行不可原因特定部318で生成された発行不可原因情報を応答信号に含める。
【0131】
発行不可原因特定部318は、ライセンス発行可否判定部315によりライセンス発行不可と判定された場合、テーブルT1に基づいて、発行不可の原因を特定し、該特定した発行不可原因を示す発行不可原因情報を生成する。
【0132】
より具体的には、この発行不可原因特定部318は、テーブルT1を参照して、対象外部アプリ118のIDと、対象複合機100に既にインストールされている既存外部アプリ118のIDリストと、テーブルT1に登録されている排他関係を示す符号とに基づいて、対象複合機100に既にインストールされている既存外部アプリ118をバージョンアップすることによりライセンスの発行不可原因を取り除くことができると判定した場合、既存外部アプリ118のバージョンアップが必要であることを示す発行不可原因情報を生成する。
【0133】
また、発行不可原因特定部318は、テーブルT1を参照して、対象外部アプリ118のIDと、対象複合機100に既にインストールされている既存外部アプリ118のIDリストと、テーブルT1に登録されている排他関係を示す符号とに基づいて、対象複合機100にインストールされる複数種類の外部アプリ118の組み合わせを変更することにより発行不可原因を取り除くことができると判定した場合、複合機100にインストールされる外部アプリ118の組み合わせの変更が必要であることを示す発行不可原因データを生成する。
【0134】
なお、ライセンス発行処理モジュール310の各部(入出力処理部311、ライセンス管理部312、共存排他関係データ記憶部313、ID抽出部314、ライセンス発行可否判定部315、ライセンス発行部316、応答信号生成部317、発行不可原因特定部318等)は、CPU301aがROM301bなどに記憶されているプログラムを、RAM301c上に展開して実行することにより実現されるものである。
【0135】
(処理動作)
次に、前記説明した構成の機器管理システム1における各種処理動作について説明する。
【0136】
図11は、機器管理システム1において、ユーザが外部アプリ118を購入した場合の処理の流れを示すシーケンス図である。
【0137】
図11に示すように、このシーケンスでは、まず、ユーザの指示に基づきパーソナルコンピュータなどのユーザ端末装置700からWebサーバ(ポータル販売サイト)600に対してインストール対象となる対象の外部アプリ118のインストール要求信号が送信され、続いて、Webサーバ600から中央管理装置500にソフト名やプロダクトキーなどを含むインストール要求信号が送信され、インストール要求信号を受信した中央管理装置500が、インストール要求信号を仲介装置200に送信する(ステップS1)。
【0138】
続いて、インストール要求信号を受信した仲介装置200が、ライセンス発行要求信号をライセンス管理サーバ300に送信する(ステップS2)。
【0139】
続いて、ライセンス発行要求信号を受信したライセンス管理サーバ300が、ライセンスの発行可否の判定を含む所定のライセンス発行判定処理(図12参照)を行い、ライセンスの発行可否の判定結果を含む応答信号を仲介装置200に送信する(ステップS3)。
【0140】
続いて、応答信号を受信した仲介装置200が、対象外部アプリ118が対象複合機100にインストール可能であるか否かの判定を含む所定のアプリインストール可否判定処理(図13参照)を行い(ステップS4)、インストールが可能であると判定された場合、アプリ管理サーバ400にアプリ取得要求信号を送信して該当するアプリ情報を取得し、対象複合機100に対象外部アプリ118のインストール要求信号を送信する。これにより、対象複合機100が、対象外部アプリ118のインストール処理を実行する。他方、インストールが不可能であると判定された場合、通知対象の中央管理装置500に対してインストールが不可能であることを通知するインストール不可通知信号を送信する。
【0141】
図12は、図11のシーケンスにおけるライセンス管理サーバ300のライセンス発行判定処理の手順を説明するためのフローチャートである。
【0142】
図12に示すように、ライセンス管理サーバ300では、ライセンス発行要求の待ち受け状態において、ライセンス発行処理モジュール310の入出力処理部311のデータ受信部311aが、仲介装置200から送信されたライセンス発行要求信号を受信すると(ステップS11)、該受信したライセンス発行要求信号をID抽出部314に出力する。
【0143】
続いて、ステップS12において、ID抽出部314が、入力したライセンス発行要求信号から、対象外部アプリ118のIDと対象複合機100に既にインストールされている既存外部アプリ118のIDリストを抽出する。
【0144】
続いて、ステップS13において、ライセンス発行可否判定部315が、対象外部アプリ118のIDと一致するIDが、共存排他関係データ記憶部313に記憶されているテーブルT1のアプリIDの項目に存在するか否かを判定する。
【0145】
ステップS13の判定により、存在すると判定された場合(ステップS13:YES)、続いて、ステップS14において、ライセンス発行可否判定部315が、対象外部アプリ118のIDと一致するIDが登録された行の排他関係を示す項目に登録されている符号を参照して、当該対象外部アプリ118と排他関係にある外部アプリ118のIDを特定する。
【0146】
続いて、ステップS15において、ライセンス発行可否判定部315が、ステップS13の処理で特定された排他関係にある外部アプリ118のIDと一致するIDが、ステップS12の処理で抽出された既存外部アプリ118のIDリスト中に存在するか否かを判定する。
【0147】
ステップS15の判定により、存在しないと判定された場合(ステップS15:NO)、続いて、ステップS16において、ライセンス発行可否判定部315が、対象外部アプリ118に対応したライセンス情報の発行が可能であると判定する。
【0148】
なお、ステップS14において、排他関係にある外部アプリ118が検出できなかった場合も、ステップS15でNOとなり、続くステップS16の処理に移行する。
【0149】
続いて、ステップS17において、ライセンス発行部316が、ライセンス管理部312で管理されているライセンス情報を基に、対象外部アプリ118に対応したライセンス情報を発行する。
【0150】
続いて、ステップS18において、応答信号生成部317が、ライセンス発行可否の判定結果であるライセンス発行可を示す情報とステップS17で発行されたライセンス情報とを含む応答信号を生成して入出力処理部311に出力する。これにより、入出力処理部311のデータ送信部311bが、応答信号をステップS11の処理で受信したライセンス発行要求信号に対する信号として仲介装置200に送信する。
【0151】
一方、ステップS13の判定により、存在しないと判定された場合(ステップS13:NO)、及び、ステップS15の判定により、存在すると判定された場合(ステップS15:YES)、続いて、ステップS19において、ライセンス発行可否判定部315が、対象外部アプリ118に対応したライセンス情報の発行が不可能であると判定する。
【0152】
続いて、ステップS20において、応答信号生成部317が、ライセンス発行可否の判定結果であるライセンス発行不可を示す情報を含む応答信号を生成して入出力処理部311に出力する。これにより、入出力処理部311のデータ送信部311bが、応答信号をステップS11の処理で受信したライセンス発行要求信号に対する信号として仲介装置200に送信する。
【0153】
ここで、前記した図12のフローチャートにおける具体的な処理について以下に説明する。
【0154】
まず、図12の処理手順において、ライセンス情報が発行される場合について、対象外部アプリ118が、アプリ名称が「アプリ1」で、アプリIDが「機種R 002」で、バージョンが「1.2」の外部アプリ118であり、対象複合機100に既にインストールされている既存の外部アプリ118が、アプリ名称が「アプリ1」で、アプリIDが「機種R 001」で、バージョンが「1.1」の外部アプリ118である場合を例にして説明する。
【0155】
この場合、ステップS12において、ライセンス発行要求信号から、対象の外部アプリ118のIDとして、「機種R 002」が抽出されるとともに、既存外部アプリ118のIDリストとして、「機種R 001」が抽出される。
【0156】
そして、ステップS13の判定において、対象の外部アプリ118のID「機種R 002」が、テーブルT1のアプリID列に存在するので、YESと判定され、続いて、ステップS14において、テーブルT1の排他関係を示す符号をチェックした結果、対象の外部アプリ118と排他関係にある外部アプリ118が無いと判定されるので、続くステップS15の判定でNOとされる。
【0157】
その結果、ステップS16の判定において、対象の外部アプリ118のライセンスが発行可であると判定され、続くステップS17において、ライセンス情報が発行され、続いて、ステップS18において、ライセンス発行可及び発行されたライセンス情報が含まれた応答信号が仲介装置200に送信される。
【0158】
まず、図12の処理手順において、ライセンス情報が発行されない場合について、対象外部アプリ118が、アプリ名称が「アプリ1」で、アプリIDが「機種R 001」で、バージョンが「1.1」の外部アプリ118であり、対象複合機100に既にインストールされている既存の外部アプリ118が、アプリ名称が「アプリ2」で、アプリIDが「機種R 003」で、バージョンが「1.1」の外部アプリ118である場合を例にして説明する。
【0159】
この場合、ステップS12において、ライセンス発行要求信号から、対象の外部アプリ118のIDとして、「機種R 001」が抽出されるとともに、既存外部アプリのIDリストとして、「機種R 003」が抽出される。
【0160】
そして、ステップS13の判定において、対象の外部アプリ118のID「機種R 001」が、テーブルT1のアプリID列に存在するので、YESと判定され、続いて、ステップS14において、テーブルT1の排他関係を示す符号をチェックした結果、対象の外部アプリ118と排他関係にある外部アプリ118のIDとして、「機種R 003」が特定され、続く、ステップS15において、その排他関係にある外部アプリ118のID「機種R 003」と一致するIDが、既存外部アプリ118のIDリストに存在することから、YESと判定される。
【0161】
その結果、続く、ステップS19において、対象の外部アプリ118のライセンスが発行不可と判定され、続くステップS20において、ライセンス発行不可が含まれた応答信号が仲介装置200に送信される。
【0162】
図13は、図11のシーケンスにおける仲介装置200のアプリインストール可否判定処理の手順を説明するためのフローチャートである。
【0163】
図13に示すように、仲介装置200では、アプリインストール要求の待ち受け状態において、アプリインストール管理モジュール273の入出力処理部273aのデータ受信部273a−1が、中央管理装置500から送信されたアプリインストール要求信号を受信すると、該受信したアプリインストール要求信号をライセンス取得処理部273dに出力する(ステップS21)。
【0164】
続いて、ステップS22において、ライセンス取得処理部273dが、対象外部アプリ118のIDと、対象複合機100に既にインストールされている外部アプリ118のIDリストとを含んだライセンス発行要求信号を生成して入出力処理部273aに出力する。これにより、入出力処理部273aのデータ送信部273a−2が入力したライセンス発行要求信号をライセンス管理サーバ300に送信する。
【0165】
続いて、ステップS23及びステップS24において、ステップS22で送信したライセンス発行要求信号に対する応答信号の待ち受け処理を実行する。
【0166】
そして、待ち受け処理において、入出力処理部273aのデータ受信部273a−1が、ライセンス管理サーバ300から送信された応答信号を受信すると(ステップS24:YES)、該受信した応答信号をライセンス取得処理部273dに出力する。
【0167】
続いて、ステップS25において、ライセンス取得処理部273dが、入力した応答信号に含まれるライセンスの発行可否の判定結果を示す情報(ライセンス発行可を示す情報やライセンス発行不可を示す情報)に基づいて、ライセンスの発行の可否を認識する。
【0168】
ステップS25の認識により、ライセンス取得処理部273dが、ライセンスの発行が可能であると認識した場合(ステップS25:YES)、続いて、ステップS26において、入力した応答信号からライセンス情報を取得するとともに、ライセンスの発行可を通知する通知信号をアプリ取得処理部273eに出力する。
【0169】
続いて、ステップS27において、アプリ取得処理部273eが、アプリ管理サーバ400に対するアプリ取得要求信号を生成してデータ送信部273a−2に出力し、データ送信部273a−2が入力したアプリ取得要求信号をアプリ管理サーバ400に送信する。
【0170】
続いて、ステップS28及びステップS29において、ステップS27で送信したアプリ取得要求信号に対して返信されるアプリ情報の待ち受け処理を実行する。
【0171】
そして、待ち受け処理において、データ受信部273a−1が、アプリ管理サーバ400から送信されたアプリ情報を受信すると(ステップS29:YES)、該受信したアプリ情報をアプリ取得処理部273eに出力する。これにより、アプリ取得処理部273eが、対象外部アプリ118を含むアプリ情報を取得する。
【0172】
続いて、ステップS30において、インストール要求部273fが、ステップS29でアプリ取得処理部273eが取得した外部アプリ118を含むアプリ情報と、ステップS26でライセンス取得処理部273dが取得したライセンス情報とを含むインストール要求信号を生成してデータ送信部273a−2に出力する。これにより、データ送信部273a−2が、入力したインストール要求信号を対象複合機100に送信する。
【0173】
一方、ステップS25の認識により、ライセンス取得処理部273dが、ライセンスの発行が不可能であると認識した場合(ステップS25:NO)、続いて、ステップS31において、ライセンスの発行不可を通知する通知信号をアプリ取得処理部273eに出力する。これにより、アプリ取得処理部273eが、インストール不可と認識して、インストール不可通知信号を生成してデータ送信部273a−2に出力する。すると、データ送信部273a−2が入力したインストール不可通知信号を通知対象となる中央管理装置500に送信する。
【0174】
次に、第2の実施形態について説明する。
【0175】
第1の実施形態では、ライセンス発行可否判定部315が、ライセンス発行要求信号に含まれる対象外部アプリ118のID及び既存外部アプリ118のIDリストと、共存排他関係データ記憶部313が記憶するテーブルT1とに基づいて、ライセンスの発行可否を判定する形態について説明したが、これとは別に、共存排他関係データ記憶部313に、図14に示すようなアプリとハード構成の共存排他関係登録テーブルT2を用いてライセンスの発行可否を判定する第2の実施形態について図14及び図15を用いて説明する。
【0176】
図14は、アプリとハード構成の共存排他関係登録テーブルT2(以下、単に「テーブルT2」という。)の一構成例を説明するための図である。
【0177】
図14に示すように、このテーブルT2は、複合機100にインストールされる複数種類の外部アプリ118の名称、ID、必須ハードウェア等の項目を有している。
【0178】
ここで、必須ハードウェアの項目に登録される情報は、外部アプリ118の使用に必須のハードウェアを示す情報である。
【0179】
例えば、図14の例では、アプリ名称が「アプリ1」で、アプリIDが「機種R 001」の外部アプリ118と、アプリ名称が「アプリ1」で、アプリIDが「機種R 002」の外部アプリ118の使用には、ハードA及びハードBが必要であることを示しており、また、アプリ名称が「アプリ2」で、アプリIDが「機種R 003」の外部アプリ118の使用には、ハードAが必要であることを示しており、また、アプリ名称が「アプリ2」で、アプリIDが「機種R 004」の外部アプリ118の使用には、ハードBが必要であることを示している。
【0180】
図15は、図14に示したテーブルT2を使用する場合の、図11のシーケンスにおけるライセンス管理サーバ300のライセンス発行判定処理の手順を説明するためのフローチャートである。
【0181】
図15に示すように、ライセンス管理サーバ300では、ライセンス発行要求の待ち受け状態において、ライセンス発行処理モジュール310の入出力処理部311のデータ受信部311aが、仲介装置200から送信されたライセンス発行要求信号を受信すると(ステップS41)、該受信したライセンス発行要求信号をID抽出部314に出力する。
【0182】
続いて、ステップS42において、ID抽出部314が、入力したライセンス発行要求信号から、対象外部アプリ118のIDと対象複合機100に実装されている既存ハードウェアのリストを抽出する。
【0183】
続いて、ステップS43において、ライセンス発行可否判定部315が、対象外部アプリ118のIDと一致するIDが、共存排他関係データ記憶部313に記憶されているテーブルT2のアプリIDの項目に存在するか否かを判定する。
【0184】
ステップS43の判定により、存在すると判定された場合(ステップS43:YES)、続いて、ステップS44において、ライセンス発行可否判定部315が、対象外部アプリ118のIDと一致するIDが登録された行の必須ハードウェア項目を参照して、当該対象外部アプリ118の使用に必須のハードウェアを特定する。
【0185】
続いて、ステップS45において、ライセンス発行可否判定部315が、ステップS43の処理で特定された排他関係にある外部アプリ118のIDと一致するIDが、ステップS42の処理で抽出された既存ハードウェアのリスト中に存在するか否かを判定する。
【0186】
ステップS45の判定により、存在すると判定された場合(ステップS45:YES)、続いて、ステップS46において、ライセンス発行可否判定部315が、対象外部アプリ118に対応したライセンス情報の発行が可能であると判定する。
【0187】
続いて、ステップS47において、ライセンス発行部316が、ライセンス管理部312で管理されているライセンス情報を基に、対象外部アプリ118に対応したライセンス情報を発行する。
【0188】
続いて、ステップS48において、応答信号生成部317が、ライセンス発行可否の判定結果であるライセンス発行可を示す情報とステップS47で発行されたライセンス情報とを含む応答信号を生成して入出力処理部311に出力する。これにより、入出力処理部311のデータ送信部311bが、応答信号をステップS11の処理で受信したライセンス発行要求信号に対する信号として仲介装置200に送信する。
【0189】
一方、ステップS43の判定により、存在しないと判定された場合(ステップS43:NO)、及び、ステップS45の判定により、存在しないと判定された場合(ステップS45:NO)、続いて、ステップS49において、ライセンス発行可否判定部315が、対象外部アプリ118に対応したライセンス情報の発行が不可能であると判定する。
【0190】
続いて、ステップS50において、応答信号生成部317が、ライセンス発行可否の判定結果であるライセンス発行不可を示す情報を含む応答信号を生成して入出力処理部311に出力する。これにより、入出力処理部311のデータ送信部311bが、応答信号をステップS41の処理で受信したライセンス発行要求信号に対する信号として仲介装置200に送信する。
【0191】
なお、この第2の実施形態においては、仲介装置200は、対象外部アプリ118のIDと既存ハードウェアのリストを含むライセンス発行要求信号をライセンス管理サーバ300に送信する。
【0192】
以上説明した実施形態によれば、ライセンス管理サーバ300が、ライセンス発行要求信号を受信した場合に、対象の外部アプリ118を対象の複合機100にインストールした場合、その新たにインストールした外部アプリ118を使用することができない、又は、新たにインストールした外部アプリ118を使用すると他の外部アプリ118の機能実行に支障を来すなどの不都合が発生する可能性があるか否かを判定し、不都合が発生する可能性がある場合には、ライセンスを発行しないように構成したため、前記不都合が発生するのを未然に防ぐことができる。
【0193】
また、それにより、ライセンス管理サーバ300がライセンス情報を発行した後、対象の外部アプリ118を対象の複合機100にインストールするまでの処理、即ち、仲介装置200がアプリ管理サーバ400から対象の外部アプリ118をダウンロードする処理や、仲介装置200が対象の複合機100に対象の外部アプリ118のインストール要求を行う処理や、対象の複合機100が対象の外部アプリ118をインストールする処理や、対象の複合機100にインストールした対象の外部アプリ118をアンインストールする処理などの無駄な処理が発生するのを未然に防ぐことが可能となる。
【0194】
また、前記した第1の実施形態及び第2の実施形態以外にも、前記した第1の実施形態で示したテーブルT1と、テーブルT2の両方を用いてライセンスの発行可否を判定するような第3の実施形態とすることも可能である。なお、この場合には、仲介装置200は、対象外部アプリ118のIDと既存外部アプリ118のIDリストと既存ハードウェアのリストを含むライセンス発行要求信号をライセンス管理サーバ300に送信する。
【0195】
以上、例示的な実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は前記した実施形態により限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載により表される技術的思想の範囲内において種々の変更、改変を行うことが可能である。
【0196】
例えば、前記した実施形態では、複合機100のメーカのサービスセンタなどに設置された中央管理装置(管理サーバ)500を用いて、複数の複合機100の保守管理を行う機器管理システム1について説明したが、これ以外にも、ユーザ側に設置されたLANなどの内部ネットワークに接続された仲介装置(機器管理装置)200を用いて、ユーザ側で複合機100の保守管理を行うような機器管理システムとしても良い。なお、この場合には、前記した中央管理装置500と同等の機能を仲介装置200に実装する。
【0197】
また、前記した実施形態では、中央管理装置500で保守管理される画像形成装置として、外部アプリ(プラグイン)118をインストール可能であり、プリンタ機能、コピー機能、ファクシミリ機能及びスキャナ機能のうちの少なくとも二つ以上の機能を有する複合機である場合について説明したが、これ以外にも、例えば、外部アプリ(プラグイン)118をインストール可能であるプリンタ装置、コピー装置、ファクシミリ装置、スキャナ装置等の画像形成装置としても良い。
【0198】
また、前記した実施形態では、仲介装置200、ライセンス管理サーバ300、アプリ管理サーバ400、中央管理装置500等が、インターネットなどのネットワーク80を介して接続され、仲介装置200には、複数の複合機100が、ネットワーク80とは異なるLANなどのネットワークで接続される形態について説明したが、これ以外にも、例えば、複合機100と、仲介装置200、ライセンス管理サーバ300、アプリ管理サーバ400、中央管理装置500等とがインターネット等の単一のネットワークに接続される形態としても良い。
【0199】
また、前記した実施形態の複合機(画像形成装置)100、仲介装置200、ライセンス管理サーバ300で実行される各種プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよいし、インターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成しても良い。
【0200】
その他、前記した実施形態における装置構成、機能構成などは単なる例として記載したものであり、本発明はこれらにより限定されない。
【符号の説明】
【0201】
1 機器管理システム(ライセンス管理システム)
100、100−1、100−2、・・・、100−N 複合機(画像形成装置)
200 仲介装置(情報処理装置)
300 ライセンス管理サーバ
400 アプリ管理サーバ
500 中央管理装置(処理装置)
80 ネットワーク
90 ファイアウォール
10 コントローラ
20 操作表示部
60 エンジン部
118 外部アプリ(ソフトウェア)
131 アプリインストール制御サービス
131a インストール制御部
131b ライセンス取得部
131c 定時情報取得部
131d データ受信部
131e データ送信部
118、118(1)〜118(M) 外部アプリ
273 アプリインストール管理モジュール
273a 入出力処理部
273b 定時管理部
273c 機器状態管理部
273d ライセンス取得処理部
273e アプリ取得処理部
273f インストール要求部
273g アンインストール要求部
310 ライセンス発行処理モジュール
311 入出力処理部
311a データ受信部(受信手段)
311b データ送信部(送信手段)
312 ライセンス管理部(管理手段)
313 共存排他関係データ記憶部(記憶手段)
314 ID抽出部(抽出手段)
315 ライセンス発行可否判定部(判定手段)
316 ライセンス発行部(発行手段)
317 応答信号生成部(生成手段)
318 発行不可原因特定部(特定手段)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0202】
【特許文献1】特開2008−016013号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して接続される画像形成装置にインストールされる複数種類のソフトウェアそれぞれに対応したライセンス情報を管理する管理手段と、
前記複数種類のソフトウェア間の共存排他関係を示す共存排他関係情報を記憶する記憶手段と、
ライセンスの発行要求信号を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した前記発行要求信号からインストール対象のソフトウェアの識別情報とインストール対象の画像形成装置に既にインストールされている既存ソフトウェアの識別情報とを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出した識別情報と前記共存排他関係情報とに基づいて、前記インストール対象のソフトウェアのライセンスの発行可否を判定する判定手段と、
前記判定手段によりライセンス発行可と判定された場合、前記管理手段で管理されるライセンス情報を基に、前記インストール対象のソフトウェアに対応するライセンス情報を発行する発行手段と、
前記判定手段による発行可否の判定結果を含む前記発行要求信号に対する応答信号を前記発行要求信号を送信した情報処理装置に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とするライセンス管理装置。
【請求項2】
前記送信手段は、
前記判定手段によりライセンス発行不可と判定された場合、ライセンス発行不可を示す情報を含む応答信号を送信し、
一方、前記判定手段によりライセンス発行可と判定された場合、ライセンス発行可を示す情報と、前記発行手段で発行されたライセンス情報とを含む応答信号を送信することを特徴とする請求項1に記載のライセンス管理装置。
【請求項3】
前記判定手段は、
前記抽出手段で抽出した識別情報と前記共存排他関係情報とを基に、当該インストール対象のソフトウェアの実行により支障を来す虞のあるソフトウェアが、前記インストール対象の画像形成装置にインストールされているか否かを判定し、
前記支障を来す虞のあるソフトウェアがインストールされていると判定された場合、ライセンス発行不可と判定し、
前記支障を来す虞のあるソフトウェアがインストールされていないと判定された場合、ライセンス発行可と判定することを特徴とする請求項1又は2に記載のライセンス管理装置。
【請求項4】
前記判定手段によりライセンス発行不可と判定された場合、前記共存排他関係情報に基づいて前記発行不可の原因を特定し、該特定した発行不可原因を示す発行不可原因情報を生成する特定手段を更に備え、
前記送信手段は、前記特定手段で生成された発行不可原因情報を含む前記応答信号を送信することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のライセンス管理装置。
【請求項5】
ネットワークを介して接続される画像形成装置にインストールされる複数種類のソフトウェアそれぞれに対応したライセンス情報を管理する管理手段と、
前記複数種類のソフトウェアとハードウェアとの共存排他関係を示す共存排他関係情報を記憶する記憶手段と、
ライセンスの発行要求信号を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した前記発行要求信号からインストール対象のソフトウェアの識別情報とインストール対象の画像形成装置に既に実装されている既存ハードウェアの構成情報とを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出した識別情報と前記共存排他関係情報とに基づいて、前記インストール対象のソフトウェアのライセンスの発行可否を判定する判定手段と、
前記判定手段によりライセンス発行可と判定された場合、前記管理手段で管理されるライセンス情報を基に、前記インストール対象のソフトウェアに対応するライセンス情報を発行する発行手段と、
前記判定手段による発行可否の判定結果を含む前記発行要求信号に対する応答信号を前記発行要求信号を送信した情報処理装置に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とするライセンス管理装置。
【請求項6】
前記送信手段は、
前記判定手段によりライセンス発行不可と判定された場合、ライセンス発行不可を示す情報を含む応答信号を送信し、
一方、前記判定手段によりライセンス発行可と判定された場合、ライセンス発行可を示す情報と、前記発行手段で発行されたライセンス情報とを含む応答信号を送信することを特徴とする請求項5に記載のライセンス管理装置。
【請求項7】
前記判定手段は、
前記抽出手段で抽出した識別情報と前記共存排他関係情報とを基に、当該インストール対象のソフトウェアの実行に必須のハードウェア、及び、当該インストール対象のソフトウェアの実行により支障を来す虞のあるハードウェアが、前記インストール対象の画像形成装置に実装されているか否かを判定し、
前記必須のハードウェア及び/又は前記支障を来す虞のあるハードウェアがあると判定された場合、ライセンス発行不可と判定し、
他方、前記必須のハードウェア及び/又は前記支障を来す虞のあるハードウェアがないと判定された場合、ライセンス発行可と判定することを特徴とする請求項5又は6に記載のライセンス管理装置。
【請求項8】
前記判定手段によりライセンス発行不可と判定された場合、前記共存排他関係情報に基づいて前記発行不可の原因を特定し、該特定した発行不可原因を示す発行不可原因情報を生成する特定手段を更に備え、
前記送信手段は、前記特定手段で生成された発行不可原因情報を含む前記応答信号を送信することを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載のライセンス管理装置。
【請求項9】
ネットワークを介して接続される画像形成装置にインストールされる複数種類のソフトウェアそれぞれに対応したライセンス情報を管理する管理手段を備える管理装置で実行されるライセンス発行処理方法であって、
受信手段が、ライセンスの発行要求信号を受信する受信ステップと、
抽出手段が、前記受信ステップで受信した前記発行要求信号からインストール対象のソフトウェアの識別情報とインストール対象の画像形成装置に既にインストールされている既存ソフトウェアの識別情報とを抽出する抽出ステップと、
判定手段が、前記抽出ステップで抽出した識別情報と所定の記憶手段に記憶されている前記複数種類のソフトウェア間の共存排他関係を示す共存排他関係情報とに基づいて、前記インストール対象のソフトウェアのライセンスの発行可否を判定する判定ステップと、
発行手段が、前記判定ステップによりライセンス発行可と判定された場合、前記管理手段で管理されるライセンス情報を基に、前記インストール対象のソフトウェアに対応するライセンス情報を発行する発行ステップと、
送信手段が、前記判定ステップによる発行可否の判定結果を含む前記発行要求信号に対する応答信号を前記発行要求信号を送信した情報処理装置に送信する送信ステップと、
を含むことを特徴とするライセンス発行処理方法。
【請求項10】
ネットワークを介して接続される画像形成装置にインストールされる複数種類のソフトウェアそれぞれに対応したライセンス情報を管理する管理手段を備えるライセンス管理装置で実行されるライセンス発行処理方法であって、
受信手段が、ライセンスの発行要求信号を受信する受信ステップと、
抽出手段が、前記受信ステップで受信した前記発行要求信号からインストール対象のソフトウェアの識別情報とインストール対象の画像形成装置に既に実装されている既存ハードウェアの構成情報とを抽出する抽出ステップと、
判定手段が、前記抽出ステップで抽出した識別情報と所定の記憶手段に記憶されている前記複数種類のソフトウェアとハードウェアとの共存排他関係を示す共存排他関係情報とに基づいて、前記インストール対象のソフトウェアのライセンスの発行可否を判定する判定ステップと、
発行手段が、前記判定ステップによりライセンス発行可と判定された場合、前記管理手段で管理されるライセンス情報を基に、前記インストール対象のソフトウェアに対応するライセンス情報を発行する発行ステップと、
送信手段が、前記判定ステップによる発行可否の判定結果を含む前記発行要求信号に対する応答信号を前記発行要求信号を送信した情報処理装置に送信する送信ステップと、
を含むことを特徴とするライセンス発行処理方法。
【請求項11】
ネットワークを介して接続される画像形成装置にインストールされる複数種類のソフトウェアそれぞれに対応したライセンス情報を管理する管理手段を備えるライセンス管理装置に実装されたコンピュータで解釈実行されるプログラムであって、
受信手段が、ライセンスの発行要求信号を受信する受信ステップと、
抽出手段が、前記受信ステップで受信した前記発行要求信号からインストール対象のソフトウェアの識別情報とインストール対象の画像形成装置に既にインストールされている既存ソフトウェアの識別情報とを抽出する抽出ステップと、
判定手段が、前記抽出ステップで抽出した識別情報と所定の記憶手段に記憶されている前記複数種類のソフトウェア間の共存排他関係を示す共存排他関係情報とに基づいて、前記インストール対象のソフトウェアのライセンスの発行可否を判定する判定ステップと、
発行手段が、前記判定ステップによりライセンス発行可と判定された場合、前記管理手段で管理されるライセンス情報を基に、前記インストール対象のソフトウェアに対応するライセンス情報を発行する発行ステップと、
送信手段が、前記判定ステップによる発行可否の判定結果を含む前記発行要求信号に対する応答信号を前記発行要求信号を送信した情報処理装置に送信する送信ステップと、
を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項12】
ネットワークを介して接続される画像形成装置にインストールされる複数種類のソフトウェアそれぞれに対応したライセンス情報を管理する管理手段を備えるライセンス管理装置に実装されたコンピュータで解釈実行されるプログラムであって、
受信手段が、ライセンスの発行要求信号を受信する受信ステップと、
抽出手段が、前記受信ステップで受信した前記発行要求信号からインストール対象のソフトウェアの識別情報とインストール対象の画像形成装置に既に実装されている既存ハードウェアの構成情報とを抽出する抽出ステップと、
判定手段が、前記抽出ステップで抽出した識別情報と所定の記憶手段に記憶されている前記複数種類のソフトウェアとハードウェアとの共存排他関係を示す共存排他関係情報とに基づいて、前記インストール対象のソフトウェアのライセンスの発行可否を判定する判定ステップと、
発行手段が、前記判定ステップによりライセンス発行可と判定された場合、前記管理手段で管理されるライセンス情報を基に、前記インストール対象のソフトウェアに対応するライセンス情報を発行する発行ステップと、
送信手段が、前記判定ステップによる発行可否の判定結果を含む前記発行要求信号に対する応答信号を前記発行要求信号を送信した情報処理装置に送信する送信ステップと、
を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項13】
請求項11に記載のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項14】
請求項12に記載のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項15】
請求項1に記載のライセンス管理装置に対して、前記インストール対象のソフトウェアの識別情報及び前記既存ソフトウェアの識別情報を含む前記発行要求信号を送信するとともに、前記ライセンス管理装置から前記応答信号を受信する入出力処理手段と、
前記入出力処理手段で前記応答信号を受信し、当該受信した応答信号からライセンスを取得するとともに、前記応答信号に含まれる発行可否の結果に基づいて、ライセンスの発行可否を認識するライセンス取得処理手段と、
前記ライセンス取得処理手段の認識結果により、ライセンスの発行が不可であると認識された場合、通知対象となる処理装置に対してインストール不可通知を行うソフトウェア取得処理手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項16】
請求項5に記載のライセンス管理装置に対して、前記インストール対象のソフトウェアの識別情報及び前記既存ハードウェアの構成情報を含む前記発行要求信号を送信するとともに、前記ライセンス管理装置から前記応答信号を受信する入出力処理手段と、
前記入出力処理手段で前記応答信号を受信し、当該受信した応答信号からライセンスを取得するとともに、前記応答信号に含まれる発行可否の結果に基づいて、ライセンスの発行可否を認識するライセンス取得処理手段と、
前記ライセンス取得処理手段の認識結果により、ライセンスの発行が不可であると認識された場合、通知対象となる処理装置に対してインストール不可通知を行うソフトウェア取得処理手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項17】
情報処理装置及びネットワークを介して接続される画像形成装置にインストールされる複数種類のソフトウェアそれぞれに対応したライセンス情報を管理する管理手段を有するライセンス管理装置とを備えたライセンス管理システムであって、
前記ライセンス管理装置は、
前記複数種類のソフトウェア間の共存排他関係を示す共存排他関係情報を記憶する記憶手段と、
ライセンスの発行要求信号を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した前記発行要求信号からインストール対象のソフトウェアの識別情報とインストール対象の画像形成装置に既にインストールされている既存ソフトウェアの識別情報とを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出した識別情報と前記共存排他関係情報とに基づいて、前記インストール対象のソフトウェアのライセンスの発行可否を判定する判定手段と、
前記判定手段によりライセンス発行可と判定された場合、前記管理手段で管理されるライセンス情報を基に、前記インストール対象のソフトウェアに対応するライセンス情報を発行する発行手段と、
前記判定手段による発行可否の判定結果を含む前記発行要求信号に対する応答信号を前記発行要求信号を送信した情報処理装置に送信する送信手段と、
を更に備え、
前記情報処理装置は、
前記ライセンス管理装置に対して、前記インストール対象のソフトウェアの識別情報及び前記既存ソフトウェアの識別情報を含む前記発行要求信号を送信するとともに、前記ライセンス管理装置から前記応答信号を受信する入出力処理手段と、
前記入出力処理手段で前記応答信号を受信し、当該受信した応答信号からライセンスを取得するとともに、前記応答信号に含まれる発行可否の結果に基づいて、ライセンスの発行可否を認識するライセンス取得処理手段と、
前記ライセンス取得処理手段の認識結果により、ライセンスの発行が不可であると認識された場合、通知対象となる処理装置に対してインストール不可通知を行うソフトウェア取得処理手段と、
を備えることを特徴とするライセンス管理システム。
【請求項18】
情報処理装置及びネットワークを介して接続される画像形成装置にインストールされる複数種類のソフトウェアそれぞれに対応したライセンス情報を管理する管理手段を有するライセンス管理装置とを備えたライセンス管理システムであって、
前記ライセンス管理装置は、
前記複数種類のソフトウェアとハードウェアとの共存排他関係を示す共存排他関係情報を記憶する記憶手段と、
ライセンスの発行要求信号を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した前記発行要求信号からインストール対象のソフトウェアの識別情報とインストール対象の画像形成装置に既に実装されている既存ハードウェアの構成情報とを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出した識別情報と前記共存排他関係情報とに基づいて、前記インストール対象のソフトウェアのライセンスの発行可否を判定する判定手段と、
前記判定手段によりライセンス発行可と判定された場合、前記管理手段で管理されるライセンス情報を基に、前記インストール対象のソフトウェアに対応するライセンス情報を発行する発行手段と、
前記判定手段による発行可否の判定結果を含む前記発行要求信号に対する応答信号を前記発行要求信号を送信した情報処理装置に送信する送信手段と、
を更に備え、
前記情報処理装置は、
前記ライセンス管理装置に対して、前記インストール対象のソフトウェアの識別情報及び前記既存ハードウェアの構成情報を含む前記発行要求信号を送信するとともに、前記ライセンス管理装置から前記応答信号を受信する入出力処理手段と、
前記入出力処理手段で前記応答信号を受信し、当該受信した応答信号からライセンスを取得するとともに、前記応答信号に含まれる発行可否の結果に基づいて、ライセンスの発行可否を認識するライセンス取得処理手段と、
前記ライセンス取得処理手段の認識結果により、ライセンスの発行が不可であると認識された場合、通知対象となる処理装置に対してインストール不可通知を行うソフトウェア取得処理手段と、
を備えることを特徴とするライセンス管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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