説明

ラベルプリンタ

【課題】ラベルの糊面を上向きにして発行しながら、繰り出されるラベルを反り返すよう
にしたラベルプリンタにおいて、台紙レスラベルを支障なく印字ヘッドに引き戻してから
送り出すことができる新たなラベルプリンタを提供することを課題とする。
【解決手段】帯状ラベルに印字する印字ヘッドと、帯状ラベルを印字ヘッドに押し付けな
がら帯状ラベルを送り出すプラテンローラとを備える。前記プラテンローラは、前記印字
ヘッドの上方に配置されており、前記帯状ラベルが前記印字ヘッドと前記プラテンローラ
との間に送り込まれる手前側の前記印字ヘッドの上方に、前記帯状ラベルの弛みを逃がす
スペースを形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラベルの糊面が剥き出しのままロール状に巻かれた、所謂、台紙レスラベル
に印字して発行するラベルプリンタの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、商品を量り売りする精肉店や惣菜店等では、陳列ケース上にプリンタ付
き電子はかりを設置し、客の注文に応じて商品を量り売りすると、重量、価格等をラベル
に印字し、それを買い上げ商品の上に貼付している。
【0003】
こうしたラベルプリンタにおいては、ラベルの印字面が上向きで、糊面が下向きとなっ
て発行されるものが一般的であるが、最近では、これとは逆に、ラベルの糊面を上向きに
して発行しながら、その過程で繰り出されるラベルを反り返して印字面が上向きとなり、
糊面が下向きとなるものも開発されてきている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−14455号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような糊面を上向きにして発行するタイプのラベルプリンタに、特許文献1に示す
ような台紙レスラベル(ラベルの糊面が剥き出しのままロール状に巻かれた帯状ラベル)
を使用すると、ラベルロールから引き出された帯状ラベルを下から支えるだけで支障なく
印字ヘッドに送り込むことができるメリットがある。しかし、ラベル発行口から少しだけ
飛び出た未印字ラベルを、一旦印字ヘッドに引き戻して送り出そうとすると、ラベルの引
き戻しによって帯状ラベルが弛み、その弛んだ帯状ラベルの糊面がラベル移送経路の隘路
に接着してラベル送りに支障を来たしたり、ラベルに皺が寄ったりする問題が生じる。
【0006】
本発明は、こうした引き戻し時に発生する問題を無くそうとするもので、ラベルの糊面
を上向きにして発行しながら、繰り出されるラベルを反り返すようにしたラベルプリンタ
において、台紙レスラベルを支障なく印字ヘッドに引き戻してから送り出すことができる
新たなラベルプリンタを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に係るラベルプリンタは、ラベルの糊面が剥き出
しのままロール状に巻かれたラベルロールから帯状ラベルを引き出しながら、糊面を上向
きにして帯状ラベルに印字するようにしたラベルプリンタであって、前記帯状ラベルに印
字する印字ヘッドと、帯状ラベルを印字ヘッドに押し付けながら帯状ラベルを送り出すプ
ラテンローラとを備え、該プラテンローラは、前記印字ヘッドの上方に配置されており、
前記帯状ラベルが前記印字ヘッドと前記プラテンローラとの間に送り込まれる手前側の前
記印字ヘッドの上方には、前記帯状ラベルの弛みを逃がすスペースが形成されていること
を特徴とする。
【0008】
また、請求項2に係るラベルプリンタは、請求項1に記載のラベルプリンタであって、
前記プラテンローラに隣接するラベル送り込み側とラベル送り出し側には、前記ラベルの
糊面と線接触するガイド部材が設けられていることを特徴とする。
【0009】
また、請求項3に係るラベルプリンタは、請求項1又は2に記載のラベルプリンタであ
って、前記プラテンローラは、前記ラベルロールを収納するカセットに設けられ、前記印
字ヘッドは、前記カセットを着脱自在に収納する本体に設けられていることを特徴する。
【0010】
また、請求項4に係るラベルプリンタは、請求項3に記載のラベルプリンタであって、
前記カセットを前記本体にセットすると、前記帯状ラベルの送り出し方向における前記ス
ペースの上流側には、帯状ラベルが通るだけの隙間が形成され、その隙間を通る帯状ラベ
ルに向けて、前記本体から照射される、ラベル1枚毎の区切りを検出する光を帯状ラベル
に当て、帯状ラベルから反射される検出光を本体側へ導くプリズムが設けられていること
を特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1乃至4に係る発明によれば、台紙レスラベルを糊面を上向きにして繰り出す場
合に、帯状ラベルの印字ヘッドへの引き戻しによって帯状ラベルが弛んだとしても、弛ん
だ帯状ラベルは、スペースへ逃げてラベル移送経路の隘路には、くっ付かなくなる。した
がって、ラベル発行口から僅かに出た未印字ラベルを、印字ヘッドに引き戻してから送り
出しても、ラベル送りに支障を来たしたり、皺が寄ったりすることがない。
【0012】
また、請求項2に係る発明によれば、ラベル糊面と線接触するガイド部材がプラテン
ローラと隣接するラベル送り込み側とラベル送り出し側に設けられているので、ラベルの
糊の粘着力によってプラテンローラにラベルが巻き込まれる前に剥離させることができる。
また、その糊面と線接触するだけであるので、糊の粘着力による摩擦抵抗が小さく押えら
れるので、ラベルの糊面をプラテンローラに回り込ませて、ラベルの糊面とプラテンロー
ラとの接触面積を増大させても、ラベルを円滑に送ることができる。したがって、プラテ
ンローラのラベル送り力を増大させて、印字ズレを防止することができる。
【0013】
また、請求項3に係る発明によれば、ラベルロールをカセットに装着してから帯状ラベ
ルの糊面をプラテンローラに接着させ、その状態でカセットを本体側に押し込めば、糊面
が剥き出しのままの帯状ラベルを極めて簡単に本体内に装着することができる。
【0014】
また、請求項4に係る発明によれば、カセットを本体に装着すれば、帯状ラベルがプラ
テンローラと印字ヘッドとの間に送り込まれる手前側(前記スペースの上流側)には、帯
状ラベルが通るだけの隙間が形成され、その隙間に向けて、ラベル1枚毎の区切りを検出
する光を照射させ、反射してきた検出光を受けるプリズムが設けられているので、ラベル
の検出ミスを無くすことができる。しかも、未印字ラベルの引き戻しによって帯状ラベル
が弛んだとしても、弛んだ帯状ラベルは、前記隙間の下流側に設けられたスペースへ逃げ
るので、前記隙間で帯状ラベルが詰まることもない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係るラベルプリンタを搭載したプリンタ付き電子はかりの一実施形態の概観斜視図。
【図2】上記実施形態のプリンタの概略構成を示す透視斜視図。
【図3】開閉扉を開けてカセットを半分引き出した状態の上記実施形態の透視斜視図。
【図4】本体から取り出した状態のカセットの斜視図。
【図5】カセットが本体内部に収納されている状態の部分断面図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明に係るラベルプリンタをプリンタ付き電子はかりに搭載した場合の一実施
形態について、図面を参照しながら説明する。
【実施例】
【0017】
図1は、プリンタ付き電子はかり100の一実施形態の外観斜視図である。この図にお
いて、プリンタ付き電子はかり100は、本体ケース1と、その中に組み込まれたプリン
タ2と、本体ケース1の上面に設置される計量部3と、本体ケース1内に組み込まれ、前
記プリンタ2と計量部3とを制御する図示しない制御ユニットと、同じく本体ケース1内
に組み込まれ、プリンタ2や制御ユニットに給電する電源ユニットとを備える。また、店
員が操作する本体ケース1の前面側には、タッチパネル4が取り付けられ、背面側には、
客側表示部5が取り付けられている。
【0018】
前記プリンタ2は、向かって右側の本体ケース1内に収納され、その前面側には、開閉
扉6が設けられ、さらにその前面に設けられたタッチパネル4を跳ね上げれば、図3に示
すように、開閉扉6が下方へ開いて、中からカセット7が取り出せるようになっている。
このカセット7の前面側には、取っ手8が取り付けられ、これを引けば、カセット7を本
体ケース1から引き出すことができる。
【0019】
プリンタ2は、前記カセット7と、開閉扉6の裏面に設けられた印字ユニット40から
構成される。また、このカセット7には、図2、図3に示すように、仮想線で示すラベル
ロール50が装着され、そのラベルロール50から引き出された帯状ラベルAは、本体
ケース1の上部と開閉扉6の上縁との間に設けられたラベル発行口9から繰り出されるよ
うになっている。
【0020】
前記ラベルロール50は、帯状ラベルAの裏面に一部非接着帯を残して帯状に接着剤が
塗布され、その裏面(糊面)に剥離台紙を貼付せずに、そのままロール状に巻いたもので
ある。したがって、ラベルロール50から引き出された帯状ラベルAは、糊面を上向きに
して後述のプラテンローラ10(図4参照)に導かれる。そして、帯状ラベルAには、ラ
ベル1枚毎の区切り目にミシン目が設けられ、ラベル発行口9から帯状ラベルAがラベル
1枚分繰り出されれば、ミシン目で切り取ることができるようになっている。また、帯状
ラベルAの裏面には、ラベル1枚毎の区切りを示すマークが印刷され、このマークを後述
の光で検出することにより、ラベル1枚毎の送り制御ができるようになっている。
【0021】
前記計量部3は、機械的歪を電気信号に変換する周知構成のロードセルと、ロードセル
出力を増幅してデジタル信号に変換する信号処理回路と、デジタル信号を本体ケース1内
の制御ユニットに無線で送信する通信モジュールと、これらに給電するバッテリーとを備
える。また、本体ケース1内には、計量部3から送信されたデジタル信号を受信する通信
モジュールと、受信した信号を質量に変換し、それと設定された単位質量当りの単価とを
掛けて価格を算出し、それをタッチパネル4や客側表示部5に表示するコンピュータから
なる制御ユニットと、被計量物の重さや価格等をラベルやレシート紙に印字して発行する
プリンタ2と、並びにこれらに給電する電源ユニットが収納されている。なお、この実施
形態では、計量部3から制御ユニットに無線で重量信号を送信しているが、これに代えて
有線で送信するようにしても良い。その場合には、計量部3からバッテリーを取ることが
できる。
【0022】
前記タッチパネル4は、液晶ディスプレイで構成され、制御ユニットの制御により、プ
リンタ付き電子はかり100の操作に必要な基本的事項が表示されるようになっている。
また、表示された項目にタッチして計量対象商品の登録情報を読み出した後、商品を計量
部3に載荷すれば、計量結果(重量、価格、商品名等)が表示されるようになっている。
また、客側表示部5も液晶ディスプレイで構成され、前記計量結果や登録商品に関する広
告用のメッセージや動画が表示されるようになっている。
【0023】
前記カセット7には、台紙付きラベルをセットするものと、台紙レスラベルやレシート
紙をセットするものとがあるが、この実施形態では、台紙レスラベルやレシート紙をセッ
トするものを示している。
【0024】
この実施形態のカセット7は、図2乃至図4に示すように、前面から見てL字型に成型
されたカセット本体11と、そのカセット本体11の垂直方向に伸びる側板12から水平
方向に片持ち支持されたラベルロール受け13と、同じく水平方向に片持ち支持されたガ
イドローラ14と、同じく水平方向に方持ち支持された先端フレーム部15とを備える。
この先端フレーム部15の前部には、図4に示すように、帯状ラベルAの糊面と面接触し
てこれを送り出すプラテンローラ10が取り付けられ、このプラテンローラ10に隣接さ
せて上流側ガイド部材16と下流側ガイド部材17とが設けられている。
【0025】
この図4において、前記ラベルロール受け13は、軸心周りに軸心に沿う補強リブ18
を複数条放射状に配列したもので、その端面は、垂直軸の方が水平軸よりも短い長円形を
なし、その端部には、ラベルロール受け13の端面よりも大きいC型の抜け止め還19が
補強リブ18に沿って軸心方向にスライド自在に取り付けられている。また、この抜け止
め還19は、ラベルロール50の紙管51の内径よりも若干小さめに形成されて、ラベル
ロール50の紙管51を抜け止め環19に挿通して手を離せば、図2乃至図4の仮想線で
示すように、ラベルロール50の紙管51がラベルロール受け13に落ち込んで支持され
るようになっている。その状態で抜け止め環19を側板12側へスライドさせれば、ラベ
ルロール50を側板12に幅寄せすることができるようになっている。なお、ラベルロー
ル50からは、糊面を上向きにした帯状ラベルAが繰り出されるが、繰り出された帯状ラ
ベルAは、ガイドローラ14の下側を通ってプラテンローラ10まで導かれる。また、ガ
イドローラ14とプラテンローラ10の外周には、非粘着コーティングが施されて、帯状
ラベルAの糊面が、これらにくっつかないようになっている。
【0026】
さらに、プラテンローラ10の左端部には、プーリー20が取り付けられ、そのプー
リー20には、図示しない動力伝達機構によって駆動されるタイミングベルト21が掛け
られ、前記制御ユニットによる制御によって、所定速度で回転するように構成されている。
なお、この動力伝達機構は、側板12の裏面に設けられ、その後端部に設けられた図示し
ない歯車が、本体ケース1に設けられた駆動歯車と噛み合って動力が伝達されるようにな
っている。また、その駆動歯車は、本体ケース1内に設けられたステッピンモータの回転
軸と連結されて駆動されるようになっている。
【0027】
図4の先端フレーム部15において、プラテンローラ10の上流側と下流側の各隣接位
置に設けられたガイド部材16、17の下面は、凹凸形状とされ、その凹凸面の各山の峰
は、帯状ラベルAの送り出し方向に向けて整列されて、各山の峰が帯状ラベルAの糊面と
線接触するように成形されている。また、上流側ガイド部材16に続く上流側には、帯状
ラベルAが上下に蛇行したときに、帯状ラベルAの糊面との接触を避けるための窪み状の
スペース22が形成されている。また、このスペース22に続く上流側には、格子状のガ
イド部材23が形成され、そのガイド部材23の格子の一画にプリズム24が埋め込まれ
ている。さらにその上流側の格子には、スライド板25が取り付けられ、そのスライド板
25にスライド部材26が摺動自在に取り付けられて、帯状ラベルAを横切る方向にスラ
イドできるようになっている。このスライド部材26は、帯状ラベルAの側縁を規制する
もので、帯状ラベルAの右側縁を下側から支持しつつ、その側縁をガイドする。なお、こ
れらのガイド部材16、17、23の下面にも、非粘着コーティングが施されて、これら
に帯状ラベルAの糊面がくっつかないようになっている。
【0028】
また、図4において、前記プリズム24の一端は、先端フレーム部15の向かって左側
側面からに外方に臨まされ、他端は、ガイド部材23の下面に臨まされて、帯状ラベルA
の糊面側と対面するように取り付けられている。
【0029】
一方、カセット7が収納される電子はかり100の本体ケース1内には、この本体ケー
ス1内にカセット7をセットした状態で、前記プリズム24の一端と対面する位置に発光
素子27と受光素子28が取り付けられ(図3参照)、この発光素子27から水平方向に
照射された光は、プリズム24の一端から入射して他端から帯状ラベルAに向けて照射さ
れる。照射された光は、帯状ラベルAの糊面(裏面)で反射して再びプリズム24内を通
って本体ケース1の受光素子28へ入射する。これにより、帯状ラベルAの裏面に印刷さ
れたラベル1枚毎の区切りマークが検出され、その検出信号によってラベル1枚分の送り
制御が行われる。
【0030】
一方、開閉扉6の裏面に設けられた印字ユニット40は、図3と図5に示すように、印
字ヘッド41とそれを覆うカバー42とを備える。前記印字ヘッド41は、サーマル印字
を行うもので、本体ケース1にカセット7を装着した状態において、プラテンローラ10
と対面する位置に発熱素子が配列されている。その印字ヘッド41を覆うカバー42の、
前記プリズム24と対面する位置には、発光素子43が取り付けられている。この発光素
子43は、台紙付きラベルが装着されたときに、ラベルに向けて光を照射するもので、そ
の光は、ラベルとラベルとの間に介在する台紙を透過してプリズム24に入射され、その
プリズム24を介して本体ケース1側の受光素子28に入射されて、ラベル1枚毎の区切
りが検出されるようになっている。
【0031】
図5において、前記カセット7を本体ケース1内に装着してから開閉扉6を閉じると、
図5に示すように、印字ユニット40のカバー42と、先端フレーム部15の下面との間
には、帯状ラベルAが通るだけの隙間Bが形成されている。これは、ラベル発光口9から
僅かに出た未印字ラベルを印字ヘッド41に引き戻してから送り出そうとするときに、こ
の隙間Bが広すぎると、帯状ラベルAとプリズム24との間隔が一定しなくなり、それが
原因でラベル1枚毎の区切り検出が不安定になる。そこで、先端フレーム部15の下面に
おいて、プリズム24と隣接する領域に、窪み状のスペース22を設け、それに続く上流
側には、格子状のガイド部材23を設けて、前記隙間Bを可及的に狭くしても、未印字ラ
ベルを印字ヘッドに引き戻す際に、ガイド部材23にくっ付くなどしてラベル送りに支障
を来たしたり、皺が寄ったりしないようにしている。
【0032】
なお、開閉扉6が開くと、印字ヘッド41の発熱素子が上向きとなり、そこに水滴等が
落ちると故障の原因になり易いので、この実施形態では、印字ヘッド41とその回りに防
水シートを被せ、その上からカバー42を被せて保護している。また、発光素子43の回
りには、水滴が流れ込む堀を設けて、例え、発光素子43に水滴が懸かっても堀に流れ込
むようにしている。さらに、開閉扉6は、前面側のタッチパネル4を跳ね上げれば、自動
的にロックが解除されて開放されるが、タッチパネル4を跳ね上げた状態でも、一旦ロッ
クした開閉扉6を再び開錠できるようにするために、図1、図2に示すように、開閉扉6
の右隅に手動で開閉する開錠ボタン30を設けている。
【0033】
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、この実施形態に限定さ
れるものではなく、その他の種々の態様も採用可能である。例えば、プリンタ2を電子は
かり100から分離して別置きとしたものであっても良い。その場合、プリンタ2を制御
するコンピュータを電子はかり用のコンピュータで兼用しても良いし、別途独立のものを
設けても良い。また、カセット7を使用せずに、ラベルロールを、直接、本体側にセット
するものであっても良い。
【符号の説明】
【0034】
1 本体ケース(本体)
2 プリンタ
7 カセット
10 プラテンローラ
16 ガイド部材
17 ガイド部材
22 スペース
23 ガイド部材
24 プリズム
41 印字ヘッド
A 帯状ラベル
B 隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラベルの糊面が剥き出しのままロール状に巻かれたラベルロールから帯状ラベルを引き
出しながら、糊面を上向きにして帯状ラベルに印字するようにしたラベルプリンタであっ
て、前記帯状ラベルに印字する印字ヘッドと、帯状ラベルを印字ヘッドに押し付けながら
帯状ラベルを送り出すプラテンローラとを備え、前記プラテンローラは、前記印字ヘッド
の上方に配置されており、前記帯状ラベルが前記印字ヘッドと前記プラテンローラとの間
に送り込まれる手前側の前記印字ヘッドの上方には、前記帯状ラベルの弛みを逃がすス
ペースが形成されていることを特徴とするラベルプリンタ。
【請求項2】
前記プラテンローラに隣接するラベル送り込み側とラベル送り出し側には、前記帯状ラ
ベルの糊面と線接触するガイド部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の
ラベルプリンタ。
【請求項3】
前記プラテンローラは、前記ラベルロールを収納するカセットに設けられ、前記印字ヘ
ッドは、前記カセットを着脱自在に収納する本体に設けられていることを特徴する請求項
1又は2に記載のラベルプリンタ。
【請求項4】
前記カセットを前記本体にセットすると、前記帯状ラベルの送り出し方向における前記
スペースの上流側には、帯状ラベルが通るだけの隙間が形成され、その隙間を通る帯状ラ
ベルに向けて、前記本体から照射される、ラベル1枚毎の区切りを検出する光を帯状ラベ
ルに当て、帯状ラベルから反射される検出光を本体側へ導くプリズムが設けられているこ
とを特徴とする請求項3に記載のラベルプリンタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−86416(P2013−86416A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−230604(P2011−230604)
【出願日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【出願人】(000147833)株式会社イシダ (859)
【Fターム(参考)】