説明

ラベル印字装置及びその制御方法

【課題】 ラベル印字装置において、ラベル除去待ち状態で電源がオフされ再び電源がオンされたときの印字ミスを無くす。
【解決手段】 台紙に連続的に貼られているラベルに印字ヘッドで印字し該台紙及び印字済みラベルをラベル剥離機構を通してラベル除去位置まで搬送した際に、次に印字対象となる次ラベルの先頭位置が前記印字ヘッドの位置を通り過ぎているので、当該次ラベルに対する印字時に前記台紙を逆方向に搬送してラベル頭出し位置に制御するラベル印字装置において、前記ラベル印字装置の電源がオフされたときの前記台紙の搬送位置が前記ラベル除去位置にあるか前記ラベル頭出し位置にあるかの情報を書き込む不揮発性メモリと、前記電源がオンされたとき前記不揮発性メモリの書き込み内容(S31)を参照して前記台紙の搬送制御を行う制御手段とを備えるラベル印字装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、台紙に貼られているラベルに印字するラベル印字装置に係り、特に、ラベルを台紙から剥離するラベル剥離機構を搭載したラベル印字装置及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
長尺の台紙に貼り付けられているラベルに印字するラベル印字装置には、例えば下記特許文献1に記載されている様に、印字済みのラベルを台紙から剥離するラベル剥離機構を搭載したものがある。
【0003】
ラベル剥離機構は、例えば図9(a)に示す様に、プラテンローラ50の時計方向回転に従ってプラテンローラ50と印字ヘッド51との間に搬送された台紙52の搬送経路の途中に、台紙52を台紙裏面側に鋭角に湾曲させながら搬送する湾曲部53を備え、この湾曲部53において、台紙52の表面に貼られている腰の強いラベル54aが台紙52から剥がれるようにし、剥がれたラベル54aがラベル排出口55から印字装置外部に排出されるようになっている。
【0004】
このラベル剥離機構を用い、ラベル54aを台紙52から剥離させながら印字済みのラベル54aをラベル排出口55に排出する場合、一枚のラベル54aを印字した後、このラベル54aが貼られた台紙部分を湾曲部53に通すことで当該ラベル54aを搬送方向前方から剥離させ、ラベル54aの後端縁のみが台紙52に貼られた状態で台紙52の搬送を一旦止める。
【0005】
そして、図9(b)に示す様に、オペレータがこのラベル54aを指で挟んで台紙52から除去するのを待機し、除去されたことをラベルセンサ56によって検知したとき、図9(c)に示す様に、プラテンローラ50を反時計方向に回転して台紙52を逆方向に戻し、台紙52上の次のラベル54bの先頭位置が印字ヘッド51の位置に合うようにしている。台紙52を逆方向に戻すのは、印字済みラベルがオペレータによって除去される位置(図9(a)に示す位置)に台紙を搬送したとき、次のラベル54bの先頭位置が印字ヘッド51の位置を通り過ぎているからである。
【0006】
【特許文献1】特開平8―295323号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述したように、ラベル剥離機構(ピーラ)を搭載したラベル印字装置では、印字済みラベルがオペレータによって除去される台紙送り位置(図9(a)に示す位置、以下、この位置を「ラベル除去位置」という。)と、次に印字するラベル54bの先頭位置を印字ヘッド51の位置に合わせる台紙送り位置(図9(c)に示す位置、以下、この位置を「ラベル頭出し位置」という。)とは異なる。
【0008】
このため、例えば、印字済みラベル54aがラベル除去位置に送られた状態でラベル印字装置の電源がオフされ、電源オフ中にラベル54aが除去された後にラベル印字装置の電源が再びオンされたときと、台紙送り位置がラベル頭出し位置に戻された後に電源がオフされ、その後に電源がオンされたときとでは、台紙送り位置が違ってしまう。
【0009】
従来のラベル印字装置は、電源がオンされたときの台紙送り位置がラベル除去位置にあるのかラベル頭出し位置にあるのかをラベルセンサの検出信号によって識別することができないため、ラベル除去位置に在るラベルに対して印刷を開始してしまい、印字ミスが発生するという問題がある。
【0010】
本発明の目的は、印字ミスの発生を回避できるラベル印字装置及びその制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のラベル印字装置は、台紙に連続的に貼られているラベルに印字ヘッドで印字し該台紙及び印字済みラベルをラベル剥離機構を通してラベル除去位置まで搬送した際に、次に印字対象となる次ラベルの先頭位置が前記印字ヘッドの位置を通り過ぎているので、当該次ラベルに対する印字時に前記台紙を逆方向に搬送してラベル頭出し位置に制御するラベル印字装置において、
前記ラベル印字装置の電源がオフされたときの前記台紙の搬送位置が前記ラベル除去位置にあるか前記ラベル頭出し位置にあるかの情報を書き込む不揮発性メモリと、前記電源がオンされたとき前記不揮発性メモリの書き込み内容を参照して前記台紙の搬送制御を行う制御手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
この構成により、前回の電源オフ時の台紙送り位置がラベル除去位置であったかラベル頭出し位置であったかを制御手段が知ることができ、電源オン時に適切な処理を行うことが可能となり、印字ミスが回避される。
【0013】
本発明のラベル印字装置の制御方法は、台紙に連続的に貼られているラベルに印字ヘッドで印字し該台紙及び印字済みラベルをラベル剥離機構を通してラベル除去位置まで搬送した際に、次に印字対象となる次ラベルの先頭位置が前記印字ヘッドの位置を通り過ぎているので、当該次ラベルに対する印字時に前記台紙を逆方向に搬送してラベル頭出し位置に制御するラベル印字装置の制御方法において、
前記ラベル印字装置の電源がオフされたときに、前記台紙の搬送位置が前記ラベル除去位置にあるか前記ラベル頭出し位置にあるかを判断する判断ステップと、前記判断ステップの判断結果を不揮発性メモリに書き込むステップと、前記電源がオンされたときに、前記不揮発性メモリの書き込み内容を参照して前記台紙の搬送制御を行うステップとを含むことを特徴とする。
【0014】
この構成により、前回の電源オフ時の台紙送り位置がラベル除去位置であったかラベル頭出し位置であったかを制御手段が知ることができ、電源オン時に適切な処理を行うことが可能となり、印字ミスが回避される。
【0015】
本発明のラベル印字装置の制御方法では、前記電源がオフされるときの前記台紙の送り位置の情報を前記制御手段が収集して前記不揮発性メモリに書き込み、その後に電源のオフ処理を行うことを特徴とする。
【0016】
この構成により、電源オフをソフト処理で行うときの本発明の適用が容易となる。
【0017】
本発明のラベル印字装置の制御方法では、前記制御手段は、前回の電源オフ時における前記台紙の送り位置が前記ラベル除去位置であると前記不揮発性メモリの書き込み内容により判断した場合には、前記印字済みラベルが除去されているか否かを検出し、除去されていないときは除去されるまで待機し、除去されたときは前記台紙の搬送位置を前記ラベル頭出し位置に制御して前記次ラベルの印字を行うことを特徴とする。
【0018】
この構成により、ラベル除去待ち状態で前回電源がオフされたとき、今回、ラベル除去待ち状態でラベル印字装置を復帰させることができる。
【0019】
本発明のラベル印字装置の制御方法では、前記制御手段は、前回の電源オフ時における前記台紙の送り位置が前記ラベル頭出し位置であると前記不揮発性メモリの書き込み内容により判断した場合には、前記次ラベルに対する印字処理を行うことを特徴とする。
【0020】
この構成により、ラベルの印字待ち状態で前回電源がオフされたとき、今回、直ちにラベル印字処理を開始することができ、ラベル除去待ち状態のときに間違って印字処理が開始されることがなくなる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、前回電源オフ時の台紙送り位置が今回電源オン時に分かるため、ラベル除去待ち状態でいきなり印字を開始して印字ミスが発生してしまうという事態を回避可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0023】
図1は、本発明の一実施形態に係るラベル剥離機構を搭載したラベル印字装置の外観斜視図であり、図2はその内部構成を示す概略断面図である。このラベル印字装置1は、全体として縦長の直方体形状をしたケース2を備え、その前面部2aには、ラベル排出口3と台紙排出口4とが、ピーラカバー15を挟んで上下に分かれて設けられている。
【0024】
ケース2内には、図2に示す様に、ロール紙6が収納されている。ロール紙6は、長尺状の台紙8の表面に多数の所定長さのラベル7が連続的に貼られたものがロール状に巻かれて構成される。このロール紙6は、ケース2内において引き出され、印字ヘッド12とプラテンローラ13との間に通され、ラベル剥離機構を構成する鋭角の湾曲部14で台紙8の裏面側に鋭角に湾曲された後、台紙排出口4から外部に排出される。
【0025】
このラベル印字装置1には、湾曲部14の先端部より若干離間した上方位置に、ラベル検出センサ18が設けられている。このラベル検出センサ18は、例えばラベル7からの反射光の有無を検出してラベル7の有無を検出し、後述の印字装置制御用のCPUに通知する。
【0026】
図3は、ケース2内部においてロール紙6を引き出し、台紙排出口4から外部に引き出す様にセットするところを示すラベル印字装置1の外観図である。ケース2の前面部2aのラベル排出口3と台紙排出口4との間に設けられたピーラカバー15は、ケース2の前面部2aに開閉可能に枢着されており、図3に示す様に、このピーラカバー15を開けてロール紙6の先端部を台紙排出口4に通し、ピーラカバー15を閉じる。
【0027】
この様にロール紙6の先端部を台紙排出口4から外部に引き出すことで、ラベル剥離機構が機能し、印字ヘッド12で印字されたラベル7が台紙8と共に湾曲部14に送られ、台紙8が湾曲部14の先端において台紙8の裏側に鋭角に湾曲されて更に先に搬送されると、ラベル7は湾曲部14の先端部分において台紙8から剥離し、図1に示す様に、ラベル排出口3から排出される。
【0028】
尚、ロール紙6の先端部を台紙排出口4から外部に引き出すのではなく、ロール紙6の先端部をラベル排出口3から外部に引き出すことで、即ち、図1に示すラベル7と一緒に台紙8も引き出す様にセットすると、台紙8にラベル7が貼り付いた状態で連続的に複数のラベル7に印字してラベル7を台紙8と一緒に排出することができ、その後に手作業で一枚一枚ラベル7を台紙8から剥がすことになる。これを連続印刷モードという。台紙8を台紙排出口4から排出させ、ラベル剥離機構を機能させて、ラベル7を一枚印字する毎にラベル排出口3から排出するモードを、ラベル剥離機構(ピーラ)使用モードという。
【0029】
図4は、図1に示すラベル印字装置1の電気制御系の機能ブロック図である。ラベル印字装置1を統括制御するCPU20には、バス21を介し、印字制御プログラムを搭載したROM22と、メインメモリとして機能するRAM23と、書き換え可能な不揮発性メモリ24とが接続されている。
【0030】
本実施形態では、この書き換え可能な不揮発性メモリ24の所定領域に台紙送り位置記憶用の領域を設け、この領域に書き込まれるフラグ値によって、台紙送り位置を記憶する様になっている。尚、メモリ24を別途設けるのではなく、ROM22を書き換え可能な不揮発性メモリで構成し、その一部に台紙送り位置記憶用の領域を設けてもよい。
【0031】
バス21には通信用I/F25が接続され、この通信用I/F25に接続された通信ケーブル26を介してこのラベル印字装置1のホストコンピュータとなるパソコン(PC)27が接続される。
【0032】
バス21には、更に、入出力部(I/O部)29が接続され、このI/O部29を介して、ラベル検出センサ18、印字ヘッド12、プラテンローラ13等の駆動用モータ30、電源スイッチ31、ペーパフィード(PF)スイッチ32等が接続される。ペーパフィードスイッチ32とは、このスイッチ32が押されたときラベル7をオペレータが除去可能な位置に強制的に送るスイッチである。
【0033】
図5は、CPU20が実行する印字制御プログラムの実行手順を示すフローチャートである。電源がONされると、先ず、ピーラ使用モード(ラベル剥離機構使用モード)であるか否かを判定する(ステップS1)。ピーラ使用モードでないときは、上述した連続印刷モードを実行する(ステップS2)。ピーラ使用モードであるか否かは、例えば、台紙排出口4側の台紙搬送路の途中に台紙検出スイッチを設けておき、このスイッチのオンオフ状態をCPU20が収集することで、自動判別可能であるが、オペレータによる手動入力とすることでもよい。
【0034】
ステップS1の判定の結果、ピーラ使用モードであるときは、次に開始処理(ステップS3)を行う。この開始処理では、図6に示す様に、先ず、台紙送り位置記憶用領域のフラグ値Fが、F=1であるか否かを判定する。F=0の場合、即ち、台紙送り位置がラベルの頭出し位置であることをフラグ値が示している場合には、この開始処理(ステップS3)を終了し、次の印字処理(ステップS4:図5)に進む。
【0035】
ステップS31での判定の結果、フラグ値F=1のときは、ステップS32に進み、ラベル検出センサ18がラベル無しを検出するのを待機する。ラベルがオペレータによって剥がされラベル検出センサ18がラベル無しを検出した場合には、次に、プラテンローラ13の駆動モータに逆回転指令を出力して、台紙送り位置をラベル頭出し位置に戻し(ステップS33)、図5の印字処理(ステップS4)に進む。
【0036】
印字処理S4に入ると、図7に詳細を示す様に、先ず、ホストコンピュータ27との間でデータ通信を行い、印字するデータをホストコンピュータ27から取得する(ステップS41)。次に、印字ヘッド12に印字データを転送して印字を行い(ステップS42)、印字が終了したか否かを判定する(ステップS43)。印字が終了してない場合にはステップS42に戻り、印字が終了した場合には、プラテンローラ13の駆動モータに対して順回転指令を出力し、台紙搬送位置をラベル除去位置まで進めて台紙の搬送を停止させ(ステップS44)、この印字処理を終了し、次のラベル除去待機処理(ステップS5:図5)に進む。
【0037】
ラベル除去待機処理では、その詳細を図8に示す様に、先ず、電源スイッチの状態を検出する(ステップS51)。この電源スイッチはソフトスイッチであり、電源スイッチOFFのとき実際に電源供給が遮断されるわけではなく、後述の処理をした後に実際の電源供給が遮断される。電源スイッチがONのときは、ラベル検出センサ18がラベル有りを検出しているか否かを判定し(ステップS52)、ラベル有りのときはステップS51に戻る。
【0038】
ラベル検出センサ18がラベル無しを検出したときはステップS52から次のステップS53に進み、プラテンローラの駆動モータに対して逆回転指令を出力し、台紙送り位置をラベル頭出し位置まで逆フィードさせる。
【0039】
次のステップS54では、ペーパフィードスイッチが押下されたか否かを判定し、押下されていない場合、即ち、オペレータが強制的なペーパフィードを要求していない場合には、このラベル除去待機処理を終了し、図5のステップS4の印字処理に戻る。
【0040】
ペーパフィードスイッチが押下されている場合には、ステップS54からステップS55に進み、プラテンローラの駆動モータに順方向回転指令を出力し、台紙送り位置をラベル除去位置まで順フィードする。そして、電源スイッチ(ソフトスイッチ)の状態を判定し(ステップS56)、電源スイッチがONであれば、ラベル検出センサラベル有りを検出しているか否かを判定し(ステップS57)、ラベル有りのときはステップS56に戻る。
【0041】
ラベル検出センサ18がラベル無しを検出したときはステップS57から次のステップS58に進み、プラテンローラ13の駆動モータに対して逆回転指令を出力し、台紙送り位置をラベル頭出し位置まで逆フィードさせ、このラベル除去待機処理を終了して、印字処理(ステップS4)に戻る。
【0042】
ステップS51またはステップS56における電源スイッチの状態判定の結果、電源スイッチがOFFとなっている場合には、ステップ59に進み、台紙送り位置記憶用領域のフラグ値Fをセットする。即ち、電源OFF時の台紙送り位置の情報を収集し、台紙送り位置がラベル除去位置であるときはF=1とし、ラベル頭出し位置であるときはF=0とする。そして、その後に、印字装置の電源オフ処理(ステップS60)を行う。
【0043】
この様に、本実施形態では、前回の電源OFF時の台紙送り位置を不揮発性メモリに書き込んでおくため、電源オン時にこの不揮発性メモリの書き込み内容を見に行くことで、前回の電源OFF時の状態を今回の電源オン時に判断できるため、印字ミスを回避することが可能となる。
【0044】
尚、上述した実施形態では、電源ON時にピーラ使用モードであるか否かを判定し、ピーラ使用モードのときに前回電源OFF時の台紙送り位置を読みに行ったが、ラベル印字装置の初期設定で電源ON時に必ず台紙を強制送りするモードに設定できる印字装置にあっては、電源ON時に先ず台紙の強制送りモードが初期設定されているか否かを判断し、台紙の強制送りモードが初期設定されていないときに上述した実施形態を実行する構成としてもよい。
【0045】
また、上述した実施形態では電源OFF時に台紙送り位置の状態をCPU20が収集し、この収集情報に基づいてフラグ値Fをメモリ24に書き込んでいるが、書き込み前に、メモリ24に現在格納されているフラグ値FとCPU20が収集した情報に基づいたフラグ値Fが異なるか判断するステップを設け、異なる場合のみに書き込み処理を行うようにしても良い。これによりメモリ24の寿命を無駄に縮めることを回避できる。
【0046】
また、上述した実施形態では、電源OFF時に台紙送り位置の状態をCPU20が収集し、この収集情報に基づいてフラグ値Fをメモリ24に書き込んだ(ステップS59)が、メモリ24の寿命の心配がない場合などは電源OFFとは関係なく、駆動モータを駆動しラベル除去位置まで順方向にフィードする毎(ステップS44,S55)にフラグ値F=1とし、ラベル頭出し位置まで逆フィードする毎(ステップS33,S53,S58)にフラグ値F=0とすることでもよい。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明では、ラベルの印字ミスが回避されるという効果を奏し、ラベル印字装置として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の一実施形態に係るラベル印字装置の外観斜視図である。
【図2】図1に示すラベル印字装置の概略断面図である。
【図3】図1に示すラベル印字装置における台紙のセット方法を示す斜視図である。
【図4】図1に示すラベル印字装置の電気制御系の構成図である。
【図5】図4に示すラベル印字装置のCPUが実行する印字制御手順を示すフローチャートである。
【図6】図5に示す開始処理の詳細手順を示すフローチャートである。
【図7】図5に示す印字処理の詳細手順を示すフローチャートである。
【図8】図5に示すラベル除去待機処理の詳細手順を示すフローチャートである。
【図9】従来のラベル剥離機構の説明図である。
【符号の説明】
【0049】
1…ラベル印字装置、2…ケース、3…ラベル排出口、4…台紙排出口、7…ラベル、8…台紙、12…印字ヘッド、13…プラテンローラ、15…ピーラカバー、18…ラベル検出センサ、20…CPU、24…書き換え可能な不揮発性メモリ、27…ホストコンピュータ、30…駆動モータ(ステッピングモータ)、31…電源スイッチ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
台紙に連続的に貼られているラベルに印字ヘッドで印字し該台紙及び印字済みラベルをラベル剥離機構を通してラベル除去位置まで搬送した際に、次に印字対象となる次ラベルの先頭位置が前記印字ヘッドの位置を通り過ぎているので、当該次ラベルに対する印字時に前記台紙を逆方向に搬送してラベル頭出し位置に制御するラベル印字装置において、
前記ラベル印字装置の電源がオフされたときの前記台紙の搬送位置が前記ラベル除去位置にあるか前記ラベル頭出し位置にあるかの情報を書き込む不揮発性メモリと、
前記電源がオンされたとき前記不揮発性メモリの書き込み内容を参照して前記台紙の搬送制御を行う制御手段と、を備えることを特徴とするラベル印字装置。
【請求項2】
台紙に連続的に貼られているラベルに印字ヘッドで印字し該台紙及び印字済みラベルをラベル剥離機構を通してラベル除去位置まで搬送した際に、次に印字対象となる次ラベルの先頭位置が前記印字ヘッドの位置を通り過ぎているので、当該次ラベルに対する印字時に前記台紙を逆方向に搬送してラベル頭出し位置に制御するラベル印字装置の制御方法において、前記ラベル印字装置の電源がオフされたときに、前記台紙の搬送位置が前記ラベル除去位置にあるか前記ラベル頭出し位置にあるかを判断する判断ステップと、
前記判断ステップの判断結果を不揮発性メモリに書き込むステップと、
前記電源がオンされたときに、前記不揮発性メモリの書き込み内容を参照して前記台紙の搬送制御を行うステップと、
を含むことを特徴とするラベル印字装置の制御方法。
【請求項3】
前記電源がオフされるときの前記台紙の送り位置の情報を前記制御手段が収集して前記不揮発性メモリに書き込み、その後に電源のオフ処理を行うことを特徴とする請求項1に記載のラベル印字装置の制御方法。
【請求項4】
前記搬送制御は、前回の電源オフ時における前記台紙の送り位置が前記ラベル除去位置であると前記不揮発性メモリの書き込み内容により判断した場合には、前記印字済みラベルが除去されているか否かを検出し、除去されていないときは除去されるまで待機し、除去されたときは前記台紙の搬送位置を前記ラベル頭出し位置に制御して前記次ラベルの印字を行うことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のラベル印字装置の制御方法。
【請求項5】
前記搬送手段は、前回の電源オフ時における前記台紙の送り位置が前記ラベル頭出し位置であると前記不揮発性メモリの書き込み内容により判断した場合には、前記次ラベルに対する印字処理を行うことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のラベル印字装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−35524(P2006−35524A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−216541(P2004−216541)
【出願日】平成16年7月23日(2004.7.23)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】