ランプ支持体を有する気体放電蛍光ランプ
長さに沿って支持柱などのランプ支持体によって支持される細長い蛍光ランプを備える冷陰極気体放電デバイスが開示されている。支持体はデバイスに機械的強度を提供するので、デバイスは、外力からの保護のための外部シールドを必要としない。ドライバハウジングがランプ支持体と電気コネクタとを一体化させて剛直な構造体を形成し、頑丈な一体型本体を形成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全体として、気体放電蛍光デバイスに関し、詳しくは、ランプ支持体を有する改良された冷陰極気体放電蛍光デバイスに関する。本発明の特徴の多くは、高強度の照明を供給するのに有用である。本発明は、小さな形状型の照明デバイスの形で照明を供給するのにも有用なことがある。
【背景技術】
【0002】
HCFLとCCFLとは、電子を発生させるのにまったく異なる機構を使用する。HCFLはアーク放電領域で動作する一方、CCFLは通常のグロー領域で機能する。これは、本願明細書において参照により援用されているローレンス・E・タナズ二世編集,「フラットパネルディスプレイ類およびCRT」,フォン・ノストランド・ラインホールド社,ニューヨーク,1985年,339ページ (Lawrence E. Tannas, Jr., "Flat Panel Displays and CRTS", Von Nostrand Reinhold, New York, 1985, pp. 339)(非特許文献1)に例示されている。HCFLは、アーク放電領域で機能する。この書物の339ページの図10−5に示されているように、アーク放電領域で機能するHCFLの場合、電流の量は0.1から1アンペアのオーダーである。CCFLは、通常のグロー領域で機能する。前に参照した書物の339頁ページ図10−5によれば、CCFLの電流の量は、気体放電の通常のグロー領域で機能するので、10-3アンペアのオーダーである。従って、HCFL中の電流の量は、CCFLの電流の量より大体2桁以上大きい。例えば、米国特許第6,211,612号(特許文献1)および第6,515,433号(特許文献2)には、CCFL照明デバイスが記載されている。
【0003】
HCFLでは、通常、電子放出層を塗布したタングステンコイルが使用される。詳細については、本願明細書において参照により援用されているジャック・L・リンゼイ著,「応用照明工学」,第2版,ザ・フェアモント・プレス社,郵便番号30247、ジョージア州リルバーン,1997年,61ページ (Jack L. Lindsey, “Applied Illumination Engineering", Second Edition, The Fairmont Press, Inc., Lilburn, GA 30247, 1997, pp. 61) (非特許文献2)を参照されたい。タングステンコイルを約900℃に加熱するために、1ワットを超える電力が必要である。この温度では、電子は電子放出層から容易に離脱することができ、約10ボルトのオーダーの小さな電圧で大きな放電電流が引き出される。大きな電流は可視光アークの形で流れるので、HCFLはアークランプとしても知られている。この小さな電圧によって放電体からイオンも引き出され、タングステンコイルに戻り、それによって二次電子が放出される。HCFLの寿命は、主に、HCFLの高い動作温度での電子放出層の蒸発によって定まる。
【0004】
CCFLは、HCFLの機構とまったく異なる機構によって電子を放出する。CCFLでは、電子放出層を使用し陰極を高温に加熱して電子が陰極を離脱しやすくする代わりに、高い陰極降下電圧(約150V)を利用して放電体からイオンを引き出す。これらのイオンが陰極から二次電子を放出させると、二次電子は陰極降下によって加速されて放電体に戻り、いくつかの電子−イオン対を発生させる。これらの対のうちのイオンが、陰極に戻る。高い陰極降下電圧(約150V)のため、イオンは陰極降下電圧によって放電体から陰極に加速され、それによって、スパッタリングを引き起こす。HCFLとは異なり、ランプを発光させる前にCCFLを高温に加熱するために無駄に消費される電力はまったくない。
【0005】
HCFLは比較的低い電圧(約100V)で動作する一方、CCFLは高電圧(数百ボルトのオーダー)で動作する。HCFLは、約40℃以上の温度で動作し、陰極は約900℃の比較的高温で動作する一方、CCFLは約30〜75℃の温度範囲で動作し、陰極は約80〜150℃の温度で動作する。HCFLとCCFLとの間の差異に関してさらに詳しく知りたければ、本願明細書において参照により援用されているアール・ワイ・パイ著,「蛍光ランプの効率限界およびLCDバックライト使用への利用」,ジャーナル・オブ・エスアイディー,1997年5月4日,371〜374ページ (R. Y. Pai, “Efficiency Limits for Fluorescent Lamps and Application to LCD Backlighting", Journal of SID, May 4, 1997, pp.371-374)(非特許文献3)という論文を参照されたい。
【0006】
HCFLは、アーク放電領域で動作し、多くの励起状態の電子を発生させる。直径が小さな管の中ほど、管の中の水銀蒸気は高い比率の電子を吸収するので、励起電子の状態の変化(低準位状態への)によって発生される光子の数は減少し、その結果、紫外光の発生および光発生効率は減少する。このため、HCFLは、通常、大きな直径の管を使用する。このため、HCFLは、通常、十分な機械的強度を有し、他に支持体を必要としない。
【0007】
熱陰極蛍光ランプ(HCFL)は、照明用に用いられてきた。HCFLは顕著な出力を供給することができるが、HCFLの耐用寿命は、通常、数千時間の範囲である。多くの用途では、HCFLの使用によって故障が発生したときHCFLを交換するのはコストがかかるか、あるいは不便である。従って、もっと長い耐用寿命を有する照明器具を提供することが望まれている。そのようなデバイスとしては、約20,000から50,000時間の範囲の耐用寿命を有する冷陰極蛍光ランプ(CCFL)がある。さらに、冷陰極蛍光ランプ(「CCFL」)の耐用寿命は、CCFLの電源をオン/オフに切り換える回数には実質的に依存しない。このため、CCFLは、交通信号、街灯、建物のシルエットの輪郭を示すためのランプ、点滅灯および情報ディスプレイを含む多くの用途で、HCFLの代わりに用いられてきた。CCFLもHCFLより小さいので、多くのさまざまな照明用途に柔軟に対応する。
【0008】
CCFLは、通常、細長い管と、管の二つの末端にある一対の電極を含み、CCFL中の電極の間の電流は、約5ミリアンペアを超えず、通常のCCFLによって供給される出力は約5ワットを超えない。CCFLによって供給される出力を増加させるためには、CCFLの長さ(従って、CCFL中の電圧)またはCCFL中の電流のどちらを増加させてもよい。
【0009】
CCFLは、CCFLの内径が1.5mmのオーダーのとき、発光させる効率が最も高くなる。このため、電力を効率的に用い、これによって、消費される電力の量を減らすために、小さな直径のCCFLを使用することが望ましい。CCFLを用いて高強度の照明を供給する一つの方法は、CCFLの長さを増加させることである。しかし、直径が小さな長いCCFLはもろいので、CCFL照明デバイスは、通常、周囲から受ける外力からCCFLを保護するために、外殻または容器を使用し、CCFLをその内側に置く。言い換えると、外殻または容器は、CCFLを保護するための機械的シールドとして作用する。しかし、高輝度照明用に用いられるとき、CCFLは顕著な熱を発生し、この熱は容易には散逸されない。CCFLを外殻または容器中に収容するときが特にそのような場合である。この結果、CCFLの温度は、摂氏約30度から75度の通常の動作温度範囲よりはるかに高いレベルになる。これが原因となって、CCFL中の水銀蒸気の圧力が上昇し、それによって、発光効率が低下し、CCFLの耐用寿命が短くなることがある。例えば、CCFL用の外殻を有する通常の設計を使用する13ワットCCFLでは、CCFL素子の中心部分は、摂氏約150°の温度になり得る。さらに、CCFLによって発生した熱は、CCFLを駆動するためのドライバへ伝えられ、ドライバの耐用寿命を短くすることがある。
【0010】
外殻または容器を使用すると、確かにもろいCCFLを周囲から受ける外力から保護する。しかし、外殻は、振動によって引き起こされる損傷からCCFLを必ずしも保護するわけではないので、高強度CCFLデバイスは、CCFLデバイスが出荷されるときなどの運搬プロセスの間に、しばしば損傷を受ける。
【0011】
CCFL照明デバイスはHCFL照明デバイスより小さいが、小さな形状型を有するある種の照明用途にCCFLを用いることは難しいことがある。例えば、形状型MR−16の反射ランプの場合、照明素子は、1.5インチより小さな深さの反射カップ内に納まらなければならない。既存のCCFL技術を用いるのでは、そのような小さな形状型の範囲内で7ワット照明デバイスを提供することは不可能である。
【0012】
現在の通常のCCFLバックライトは、20インチスクリーンより大きくないLCDスクリーンなどの小型LCDスクリーンには十分であり得るが、通常のCCFLバックライト設計では、30インチより大きな液晶画面用のもっと大きな光出力を発生させるには不十分である。大型の液晶画面用に、もっと長くて小さな直径のCCFLを用いて通常のCCFLバックライトの輝度を増加させようとしても、CCFL管を長くすると、とにかく実用に足りる十分な機械的強度が不足してしまう。機械的な強度を改善しようとして、長くしたCCFLの直径を増加させると、その効率が低下してしまい、やはり望ましくない。また、用いることができるCCFLの長さは、特にCCFLの直径が長くなるほど、通常、ディスプレイのサイズによって制限され、より高い強度を求めてCCFL出力を増加させるために、ディスプレイのサイズに納まるサイズより長いサイズのCCFLを用いることはできない。CCFLバックライトが特定の寸法の範囲内に納まる必要がある多くの用途の場合、厚みを増したCCFLも非現実的である。
【0013】
前に説明した気体放電照明デバイスのどれ一つをとっても、完全に満足できるものはない。従って、前に説明した問題が克服されているCCFLデバイスなどの改良された気体放電デバイスを提供することが望ましい。
【特許文献1】米国特許第6,211,612号
【特許文献2】米国特許第6,515,433号
【非特許文献1】ローレンス・E・タナズ二世編集,「フラットパネルディスプレイ類およびCRT」,フォン・ノストランド・ラインホールド社,ニューヨーク,1985年,339ページ
【非特許文献2】ジャック・L・リンゼイ著,「応用照明工学」,第2版,ザ・フェアモント・プレス社,郵便番号30247、ジョージア州リルバーン,1997年,61ページ
【非特許文献3】アール・ワイ・パイ著,「蛍光ランプの効率限界およびLCDバックライト使用への利用」,ジャーナル・オブ・エスアイディー,1997年5月4日号,371〜374ページ
【発明の開示】
【0014】
通常のCCFLの設計では、CCFLは、細長いランプの二つの末端でのみ照明デバイス内に支持されるので、CCFLの機械的一体性は、細長いCCFLランプ自体の機械的強度だけに拠っている。従って、長いが細いCCFLが使用される高強度照明用途の場合、CCFLはもろくなり、損傷を受けやすくなる。外殻によってCCFLを周囲から受ける力から保護する通常の技法は、熱散逸を妨げ、ランプの効率および耐用寿命を低下させる。小さな形状型の用途の場合、二つの末端でだけデバイス内に支持されるCCFLは、実用とするにはもろすぎるし、必要な光出力を発生させるには短かすぎる。本発明の一つの態様は細長いCCFLの長さに沿って外部支持体を提供するので、細長いCCFLはその二つの末端で受ける支持に拠らず、前述した問題は克服されるという認識に基づく。これは、実施形態により、細長いCCFLをその長さに沿って複数の場所でランプ支持体の表面に取り付けることによって実現するとよいので、細長いCCFLは、ランプ自体の機械的強度だけに拠るのではなく、新しく支持体部材を介した機械的支持を得ることになる。このようにして機械的一体性を強化することによって、外殻または容器を利用してCCFLを周囲から保護することはもはや必要ではないので、CCFLによって発生される熱を容易に散逸させることができる。このようにして、CCFLの動作温度を通常の設計と比較して低下させることができるので、最適温度範囲内で動作させることができる。発生する熱は容易に散逸するので、CCFL用のドライバもあまり温度が上がらず、これによって、その耐用寿命も通常の設計と比較して増加する。
【0015】
前に説明したように、機械的支持をCCFLに提供することによって、MR−16反射ランプのCCFLなど、小さな形状型の照明用途に適合する長いが細いCCFLを提供することも可能になる。
【0016】
通常のCCFL設計では、CCFLによって提供される光源の形状は、CCFL自体の形状だけによって定まる。しかし、通常のCCFLの機械的強度はCCFL管自体の機械的強度だけによって定まるので、通常のCCFLによって実際に形成することができる光源の形状は、機械的強度の不足のためかなり制限される。光源の長さに沿って光源に取り付けられ、光源を支持するランプ支持体を提供すれば、光源の形状は、外部支持体のないCCFLなどの気体放電ランプの場合に機械的に実現し得る形状にもはや制限されない。従って、既存のCCFLまたはHCFLデバイスで実現し得る形状と比較して、非常に多様な形状を有する気体放電光源を提供することが可能である。
【0017】
CCFLなどの気体放電デバイスはドライバによって駆動され、ドライバの方は電気コネクタを介して電源コンセントなどの外部電源に接続される。ドライバは、電源コンセントからの電力をCCFLなどの気体放電デバイスを駆動するのに適切な電圧と電流とに変換する。本発明の別の態様によれば、照明デバイスの機械的強度をさらに増加させるために、直接またはドライバ用のハウジングを介して、前に説明したランプ支持体を電気コネクタに機械的に接続して統合型または一体型の実質的に剛直な構造を形成させる。
【0018】
一実施形態では、CCFLは、好ましくはランプ支持体を取り囲むらせん(例えば、単一らせん、二重らせんまたは多重らせん、あるいはコイル)の形状である。同じく、好ましくは、ランプ支持体は柱の形をしているので、柱の周りにはCCFLが巻き付けられ、機械的強度を増強するために複数箇所で柱表面に取り付けられる。
【0019】
前に説明した特徴は、さまざまな照明用途のために、互いに独立に、あるいは任意の組み合わせで用いることができる。既存の技術と比較して、前に説明した特徴の一つ以上を用いる高輝度照明を適用したものは、長い耐用寿命とともに、高い機械的強度および高い発光効率を有する気体放電照明デバイスを提供する。デバイスは良好な熱散逸特性を有するので、デバイスは振動またはショックに耐えることができ、ドライバはランプ自体によって発生する熱の影響を受けにくい。
【0020】
説明の便宜上、本願では、同一の構成部品には同じ参照番号が付されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
図1は、ランプ支持体1と、ランプ支持体によって支持されるCCFL2とを備えるCCFL照明デバイスの部分断面図および部分透視図である。図1に示されているように、ランプ支持体は柱の形状をし、CCFLは支持柱1の周りに巻き付けられたらせんの形状である。CCFLは、CCFL2の長さに沿って多数の場所で接着剤3によって支持柱1の表面に取り付けられる。接着剤3は、好ましくは、熱および紫外放射に曝露されても安定であり、その接着機能を失ったりせず、照明デバイスの機械的強度を著しく低下させる程度にまで著しく膨張または収縮しない種類である。一実施形態では、接着剤3は、エポキシ、シリコン、シリコンゴム、樹脂またはプラスチック型接着剤とすればよい。
【0022】
支持柱1は、円形または楕円形の断面を有してよく、ガラス、プラスチック、セラミックまたは金属材料を含んでよい。材料は、透明であっても、反射性があっても着色していてもよい。内部表面または外部表面も、反射層を有してよい(図1には特に示されていない)。
【0023】
図2は、本発明の別の実施形態の例を示すためのCCFL照明デバイスの一つの末端の部分断面図および部分透視図である。図2の実施形態は、図1の実施形態に類似している。さらに、図2の実施形態では、支持体1は丸い末端1aを有する。
【0024】
図3は、本発明の別の実施形態の例を示すためのCCFL照明デバイスの一部の部分断面図および部分透視図である。図3に示されているように、ランプ支持体1の一つの末端は、電気コネクタ5に取り付けられる。CCFL2の電極6は、電気コネクタ5の二つの突起7に接続される(図3では一方の接続だけが示されている)。電気コネクタ5は、白熱ランプに用いられるコネクタ、および通常の電源コンセントへの機械的および電気的接続に適するコネクタなど、多くの種類の通常の電気コネクタの一つとすればよい。
【0025】
図4Aは、本発明の一つの別の実施形態の例を示すためのCCFL照明デバイスの一部の部分断面図および部分透視図である。図4に示されているように、支持体1は、ドライバ8用のハウジング9に取り付けられる。ドライバ8はこのハウジング内に収容されている。ドライバ8は、電気コネクタ5の二つの突起7に電気的に接続され、CCFL2の電極(図示せず)にも電気的に接続される。ドライバ8は、突起7に供給される電力を、CCFL2を動作させるのに適する電流および電圧に変換する。ドライバ8は、AC/ACまたはDC/ACインバータとすればよく、50または60ヘルツで、100から250ボルトのAC電力の形の入力電力を変換するか、または、数ボルトから数百ボルトのDC電力を、高周波数および高電圧(例えば、数百から数千ボルトで1キロヘルツから800キロヘルツ)でCCFLを動作させるのに適するAC電源に変換することができる。ドライバ8は、高周波数、低電圧のAC電力を、CCFLを動作させるのに適する前に説明した大電力、高周波数に変換する高電圧変圧器を備えることもでき、この場合、ドライバ8は、インダクタおよび/またはヒューズをさらに備えてもよい。図4AのCCFL照明デバイスは、CCFL2に加えてCCFL2aを備えてよい。これも、同じく、その長さに沿って複数の場所で支持柱1に接着剤3によって取り付けら、これらの場所によって支持体1を囲むとよい。従って、好ましくは、CCFLは、支持体の周りに巻き付けられ、機械的に強い構造を形成するように支持体を取り囲む複数の場所で支持体表面に取り付けられる。これは、支持体が柱の形、または本願に示されている形状などのその他の形状であってもなくても成立し得る。同じく、好ましくは、CCFLは、らせん形状を有し、支持体の少なくとも一部を取り囲む一つ以上のコイルを含む。
【0026】
図4Bは、本発明の別の実施形態の例を示すためのハウジングを有するドライバ8と電気コネクタ5とを有し、板形の部材1によって支持されるCCFLデバイスの透視図である。ドライバ8は、DC/ACまたはAC/ACコンバータ、あるいはオプションのヒューズおよび/またはインダクタを有する単なる変圧器とすればよい。コネクタ7は、多くの通常のランプコネクタの一つとすればよい。既に説明した実施形態におけるのと同じく、CCFL2は、好ましくは支持体1を取り囲む複数の場所で、接着剤3を用いて支持体1に取り付けられる。図4Bは、卓上ランプ型の用途に有用であり得るランプの実施形態である。
【0027】
図5〜8は、さまざまな異なる実施形態の例を示すためのドライバハウジングの一部を除去した、少なくとも一つのCCFL、少なくとも一つのランプ支持体、ドライバ、ドライバハウジングおよび電気コネクタを各々有する種々のCCFL照明デバイスの部分断面図および部分透視図である。従って、図5に示されているように、ランプ支持体1は、ドライバハウジング9の上部10に取り付けられる。上部10は、CCFL2の電極6を収容してこれらの電極の位置をハウジング9に対して固定するための溝10bを有し、電極6とハウジング9の本体との間にはエアギャップがある。ハウジング9の方は、電気コネクタ5に取り付けられるので、ハウジング9、コネクタ5および支持体1は機械的強度を増強するのにふさわしい実質的に剛直な構造を形成し、それによって、統合型本体または一体型本体も形成する。これは、図5〜8の実施形態の場合だけでなく、後で説明する図9〜13の実施形態の場合にも成立する。従って、既に説明した実施形態では、CCFL2は、接着剤3によって複数の場所でランプ支持体1の表面に取り付けられるので、CCFLの機械的強度は大いに増加し、ランプ自体の機械的な強度だけに依存しない。さらに、ハウジング9、コネクタ5および支持体1によって形成される剛直な構造のため、CCFL照明デバイス全体が大きな機械的強度を有し、周囲から受ける外力からの保護のための外殻または容器を必要としない。さらに、CCFLを保護する外殻がまったくないので、図5の照明デバイスは大きな熱散逸能力を有し、CCFL2によって発生する熱はドライバ8の温度をそれほど上げない。さらに、図5から明らかなように、電極6は、ハウジング9の上部プレート部分10と電極6との間の溝10b中のエアギャップによってドライバ8から離され、CCFLとドライバハウジングとの間の伝熱をさらに減らす。図5〜8に示されている設計を用いると、18ワットのCCFLは70°から80℃の温度を有し、ドライバハウジング温度は室温より20℃高い温度を超える(CCFLからの伝熱によって)ことはないことが分る。
【0028】
上部10は、ハウジングに向かう光を照明目的のために外向きに反射するために、CCFL2に対向する光反射層10aを有するとよい。外部の電力源(図示せず)への接続のために、ワイヤ11を介してドライバ8を電気コネクタ5に接続すればよい。コネクタ5は、多くの種々の種類の通常の電気コネクタの一つとすればよい。
【0029】
図6の実施形態は、CCFL2に加えて、第二のCCFL13が使用されること以外は図5の実施形態に類似している。二つのCCFLの各々の一つの末端14は、取り付け具15を用いてハウジング9の上部10に取り付けられる。同じ高さ制限の中でより高い電力用とするために、二つのCCFLを用いてCCFLの長さを増加させる。あるいは、単一のCCFL13を用い、取り付け具15を用いてCCFL13の中央部14をハウジング9の上部10に取り付けてもよい。CCFLのための支持体1の末端は開口型であるので、二つのCCFLの各々の一つの末端14は、支持体16の中に配置される。CCFL2および13の壁厚は、好ましくは0.2から3ミリメートルの範囲とすればよい。このような範囲の壁厚を有するCCFLは、ランプ支持体1と組み合わされると高い機械的強度を有し、振動およびその他の外力に耐えることができる。開口末端支持体1によって、支持体とドライバハウジング中の穴17とを通り、熱散逸を改善するのに適したより良好な空気循環が可能になる。
【0030】
ランプ支持体16は、円形または楕円形の断面を有してよく、ガラス、プラスチック、セラミックまたは金属材料を含んでよい。材料は、透明であっても、反射性があっても、あるいは着色していてもよい。内部表面または外部表面も反射層を有してよい(図6には特に示されていない)。支持体16は、丸い末端を有してよい。
【0031】
図1〜6の支持体1および16は、閉鎖末端上部を有してもよく、あるいは、図6に示されている支持体16などの開放末端を有し、CCFLの一部または複数の部分を支持体およびCCFLデバイスの軸16’に沿って、支持体16の中に配置させてもよい。図6に示されているように、ハウジング9の上部10も、CCFLからの熱散逸のための空気の動きを可能にするために少なくとも一つの穴17を有してもよい。図7に示されているように、支持体1の上部は、くぼみまたは溝18を有してCCFL2を収容してもよい。支持体1および16は、内部表面または外部表面に光反射層を備えてもよい。接着剤3を用いて、CCFL2を支持体1または16に取り付けるようにしてもよい。接着剤は、温度の変化に起因する膨張または収縮のためにCCFLが壊れないような種類であればよい。
【0032】
図9〜11は、本発明の3つの異なる実施形態の例を示すためのCCFL照明デバイスの部分断面図および部分透視図である。図9では、支持体1は、球形の上部または末端部を有する柱の形状をしている。図9では、電極6は、実質的にCCFL2のらせんの方向に配向されている。電極がデバイスの軸の方向に配置される状況と比較すると、この構成では、電極をドライバハウジングの外部に配置することが可能になるので、ハウジングの温度をあまり上げずに、電極によって発生する熱を効果的に散逸させることができる。同じく図9に示されているように、CCFL2の末端2aは、少なくともCCFLの別の部分(二つの末端の間の部分など)より大きな断面寸法を有するので、CCFLの二つの末端は、他のものより大きな寸法を有する電極6を収容することができる。これは、CCFL中により大きな電流を発生させるために有利なことがあり、CCFLの動作に固有のスパッタリングに起因して耐用寿命を延ばす。
【0033】
図10の実施形態では、ハウジング9およびドライバ8からエアギャップ19によってCCFL2を離してCCFLからドライバ8への伝熱の程度を減らし、それによって、ドライバの温度を低下させ、図10のCCFL照明デバイスの耐用寿命を延ばす。
【0034】
図11で、支持体1は、ドライバハウジング9の上部10に取り付けられた実質的に半球(または半球形の末端を有する柱)の形状を有する。図11の支持体1は、内部に穴20を定めてCCFL2によって発生する熱の散逸を容易にする空気の動きを促進する。図11で、空気の動きは、21と示されている。従って、ランプ支持体1および16の形状は、全体として、あるいは部分として、板形、球形、半球形、円筒形、四角錐形、円錐形、立方形、楕円球形であってよく、あるいは図8に例を示したようにロウソクの炎の形であってよい。ランプ支持体の末端は、開口型であってもよく、閉鎖型であってもよい。
【0035】
図12〜14は、さらに別の実施形態の例を示すための3つの異なる小型CCFL照明デバイスの透視図である。これらの実施形態の各々は、支持体1、少なくとも一つのドライバ8およびハウジング9、および光を透過する外殻または容器22、およびコネクタ5を備える。ドライバのための入力電力は、外部電源(図示せず)から接続を介して電力を受け取るコネクタ5からワイヤ11を通して伝えられる。ドライバ8の出力電力は、ワイヤ12を通してCCFL電極6に供給される。既に説明した実施形態と同じように、CCFLは、CCFL2の長さに沿って多数の場所で接着剤3によって支持体柱1の表面に取り付けられる。同じく、既に説明した実施形態と同じように、ハウジング9と電極との間のエアギャップによってCCFL電極をドライバ8から離して、CCFLとドライバハウジングとドライバとの間の伝熱を減らす。好ましくは、これらの実施形態中のCCFLは、らせん形状を有し、少なくとも一つの色の光を放出する。図12および13を参照すると、好ましくは、ハウジング9は、ランプ支持体、電気コネクタ5および容器22を機械的に接続して剛直な構造を形成し、一体型本体または統合型本体を形成する。
【0036】
外殻または容器22は、ガラスまたはプラスチックで作られてもよく、透明または半透明(すなわち拡散光を透過する)であってもよく、あるいは選ばれた単色または複数の色の光だけを透過してもよい。外殻または容器22は、図13、14Aおよび14Bに示されているものなどの反射ランプ用の反射表面を部分的に含んでもよい。例えば、殻22は、光を殻22の上部の方へ反射するための反射層または反射面23を有する。反射ランプ用の外殻は、ガラス、プラスチックおよび金属で作られていてもよい。
【0037】
図14Aでは、ドライバハウジング9に接続される個別の電気コネクタはまったくない。代わりに、二つの突起7がドライバ8に電気的に直接接続され、ドライバハウジング9に機械的に接続され、固定されて実質的に剛直な構造および一体型本体を形成する。突起7は、白熱ランプに用いられるコネクタ、および通常の電源コンセントへの機械的および電気的接続に適するコネクタなど、特定の通常の電気コネクタの突起に類似していてもよい。ドライバ8aは、オプションのヒューズおよび/またはインダクタを有する高電圧変圧器とすればよく、変圧器は突起7から受ける低電圧高周波電力をCCFLの動作に適する高電圧および高周波数電力に変換する。カップ24は反射面23を有し、ガラス、セラミックまたは金属材料を含んでもよい。光透過窓25は、単に空気であってもよく、または透明な材料であってもよく、あるいは選ばれた色(単色まはた複数色)だけの光を透過する材料であってもよい。窓25は、複数のレンズ26を含んでもよい。
【0038】
別の実施形態では、図14BのCCFLデバイスは、窓25にはカバーがまったくなおので、CCFL2が外殻内に収容されず、カップ24が、好ましくは金属光反射材料で作られ、反射体としてだけ機能することを除くと、図14AのCCFLデバイスに類似のものである。カップ24には穴24aが定められて方向21に沿った空気の動きを容易にし、これによって、CCFL2からの熱散逸を促進する。CCFL2は、好ましくは、2〜3mmの外径を有し、9ワットランプでは約0.4mから1.6m、13ワットランプでは約0.5mから2m、18ワットランプでは約0.8mから3mの長さを有する。CCFLは、3から5ワットランプでは約10mmから30mm、5〜9ワットランプでは10mm〜40mm、9〜13ワットランプでは20mm〜55mm、13〜18ワットランプでは30mm〜85mmの直径を有するコイルを形成する。図14Bのデバイスは、突起7の代わりにコネクタ5を備える点でも図14Aのデバイスと異なる。ここでは、図14Aおよび14Bの両方ならびに本願の他の図で、両方の種類の、または他の種類の通常のコネクタをCCFLデバイス用に用いることができる。
【0039】
図14Aおよび14Bの実施形態は、MR−16などの小さな形状型のランプに適したものになり得る。カップ24は、1インチまたは2インチを超えない高さまたは深さHを有し、約5mmを超えない外径と、650mmのオーダーなどの約100mmを超える長さとを有するCCFL2を、支持体1の周りにらせんの形状に形成させるとよく、この場合、CCFL2は7〜9ワットのCCFLランプに十分な長さを有する。そのようなCCFLデバイスは、依然、実際的な照明デバイスとして十分な機械的強度を有し、CCFL2および支持体1は短い距離Hの中に納まるので、デバイスは、MR−16、またはS14、R20、G14、A14型の通常のランプ形状などのその他の小形状型要件を満たす。反射ランプR20、R30、R40およびR50は、ランプのサイズが増加するにつれてより高い出力を供給するように求められるので、好ましくは、大型のCCFLコイルを用いるとよい。
【0040】
支持体1および16は、実質的に球形、楕円形の断面、四角錐形、円錐形または楕円球形、立方形または板形などの前に説明した形状以外の形状であってもよい。図15A〜15Eに、これらのさまざまな形状の例を示す。これらの支持体によって支持されるCCFLの形状、およびこれらの支持体によって支持されるCCFLによって形成される光源の形状は、これらの図の支持体の形状に類似のものとすればよい。
【0041】
支持体1が柱の形を取る前に説明した実施形態のいくつかでは、CCFLデバイスは、T−5、T−8、T−12およびその他の通常の形状の蛍光ランプの形状型に適合するように作ってよい。支持体1が柱の形を取る前に説明した実施形態のいくつかでは、CCFLデバイスをLCDおよびその他のディスプレイ用のバックライトとして用いてもよい。図16にこの例を示す。図16に示されているように、LCDデバイス200は、LCD層202と、各々ランプ支持体柱1によって支持され、ドライバ8によって駆動される複数のCCFL2を含むCCFLバックライトとを備える。現在の通常のCCFLバックライトは、20インチスクリーンを超えないLCDスクリーンなどの小型LCDスクリーンには十分であり得るが、通常のCCFLバックライト設計では、30インチより大きな液晶画面のためのさらに大きな光出力を発生させるには不十分である。大型スクリーンテレビ用に用いられるディスプレイなどの、そのような大型スクリーン液晶ディスプレイの場合、図16に示されている実施形態が適している。2mmから8mmの範囲の外径、約0.5mより短くない長さのCCFLを用い、本願の実施形態のいくつかによって設計すると、大型スクリーン液晶ディスプレイに極めて適切なものとなる。
【0042】
前述したさまざまな実施形態を参照して本発明を説明してきたが、添付の特許請求の範囲とその均等物とだけによって定められる本発明の範囲から逸脱することなく、変更および改造を施すことができると理解すべきである。例えば、ランプ支持体などの本明細書中の特徴のいくつかは、大出力用途(例えば、50ワット超を供給する)などの特定の熱陰極気体放電蛍光用途にも有用である。本願明細書で参照されているすべての参考文献は、その全体が本願明細書において参照により援用されている。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の一つの実施形態の例を示すためのCCFLの一部の部分断面図および部分透視図である。
【図2】本発明の一つの実施形態の例を示すためのCCFLの一つの末端の部分断面図および部分透視図である。
【図3】本発明の別の実施形態の例を示すための電気コネクタを有するCCFL照明デバイスの部分の部分断面図および部分透視図である。
【図4A】本発明の一つの実施形態の例を示すためのハウジングを有するドライバと電気コネクタとを有するCCFLの一部の部分断面図および部分透視図である。
【図4B】本発明の別の実施形態の例を示すためのハウジングを有するドライバと電気コネクタとを有し、板形の部材によって支持されるCCFLデバイスの透視図である。
【図5】本発明のさらなる実施形態の例を示すためのドライバハウジングの一部を除去した、ドライバ、ドライバハウジングおよび電気コネクタを各々有するCCFL照明デバイスの部分断面図および部分透視図である。
【図6】本発明のさらなる実施形態の例を示すためのドライバハウジングの一部を除去した、ドライバ、ドライバハウジングおよび電気コネクタを各々有するCCFL照明デバイスの部分断面図および部分透視図である。
【図7】本発明のさらなる実施形態の例を示すためのドライバハウジングの一部を除去した、ドライバ、ドライバハウジングおよび電気コネクタを各々有するCCFL照明デバイスの部分断面図および部分透視図である。
【図8】本発明のさらなる実施形態の例を示すためのドライバハウジングの一部を除去した、ドライバ、ドライバハウジングおよび電気コネクタを各々有するCCFL照明デバイスの部分断面図および部分透視図である。
【図9】本発明の異なる実施形態を例示するためのCCFLのランプ支持体の異なる形状を有するCCFL、ドライバ、ドライバハウジングおよび電気コネクタを各々有するCCFL照明デバイスの部分断面図および部分透視図である。
【図10】本発明の異なる実施形態を例示するためのCCFLのランプ支持体の異なる形状を有するCCFL、ドライバ、ドライバハウジングおよび電気コネクタを各々有するCCFL照明デバイスの部分断面図および部分透視図である。
【図11】本発明の異なる実施形態の例を示すためのCCFLのランプ支持体の異なる形状を有するCCFL、ドライバ、ドライバハウジングおよび電気コネクタを各々有するCCFL照明デバイスの部分断面図および部分透視図である。
【図12】は、本発明のさらなる実施形態の例を示すためのCCFL、ドライバ、ドライバハウジング、電気コネクタおよび外殻または容器(末端が閉鎖形でもよく、開放形でもよい)を各々有する異なるCCFL照明デバイスの透視図である。
【図13】は、本発明のさらなる実施形態の例を示すためのCCFL、ドライバ、ドライバハウジング、電気コネクタおよび外殻または容器(末端が閉鎖形でもよく、開放形でもよい)を各々有する異なるCCFL照明デバイスの透視図である。
【図14A】は、本発明のさらなる実施形態の例を示すためのCCFL、ドライバ、ドライバハウジング、電気コネクタおよび外殻または容器(末端が閉鎖形でもよく、開放形でもよい)を各々有する異なるCCFL照明デバイスの透視図である。
【図14B】は、本発明のさらなる実施形態の例を示すためのCCFL、ドライバ、ドライバハウジング、電気コネクタおよび外殻または容器(末端が閉鎖形でもよく、開放形でもよい)を各々有する異なるCCFL照明デバイスの透視図である。
【図15A】用いることができるランプ支持体のさまざまな形状の例を示す概略図である。
【図15B】用いることができるランプ支持体のさまざまな形の例を示す概略図である。
【図15C】用いることができるランプ支持体のさまざまな形の例を示す概略図である。
【図15D】用いることができるランプ支持体のさまざまな形の例を示す概略図である。
【図15E】用いることができるランプ支持体のさまざまな形の例を示す概略図である。
【図16】LCDディスプレイ用のバックライトとしてCCFLデバイスを用いるLCDデバイスの概略図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、全体として、気体放電蛍光デバイスに関し、詳しくは、ランプ支持体を有する改良された冷陰極気体放電蛍光デバイスに関する。本発明の特徴の多くは、高強度の照明を供給するのに有用である。本発明は、小さな形状型の照明デバイスの形で照明を供給するのにも有用なことがある。
【背景技術】
【0002】
HCFLとCCFLとは、電子を発生させるのにまったく異なる機構を使用する。HCFLはアーク放電領域で動作する一方、CCFLは通常のグロー領域で機能する。これは、本願明細書において参照により援用されているローレンス・E・タナズ二世編集,「フラットパネルディスプレイ類およびCRT」,フォン・ノストランド・ラインホールド社,ニューヨーク,1985年,339ページ (Lawrence E. Tannas, Jr., "Flat Panel Displays and CRTS", Von Nostrand Reinhold, New York, 1985, pp. 339)(非特許文献1)に例示されている。HCFLは、アーク放電領域で機能する。この書物の339ページの図10−5に示されているように、アーク放電領域で機能するHCFLの場合、電流の量は0.1から1アンペアのオーダーである。CCFLは、通常のグロー領域で機能する。前に参照した書物の339頁ページ図10−5によれば、CCFLの電流の量は、気体放電の通常のグロー領域で機能するので、10-3アンペアのオーダーである。従って、HCFL中の電流の量は、CCFLの電流の量より大体2桁以上大きい。例えば、米国特許第6,211,612号(特許文献1)および第6,515,433号(特許文献2)には、CCFL照明デバイスが記載されている。
【0003】
HCFLでは、通常、電子放出層を塗布したタングステンコイルが使用される。詳細については、本願明細書において参照により援用されているジャック・L・リンゼイ著,「応用照明工学」,第2版,ザ・フェアモント・プレス社,郵便番号30247、ジョージア州リルバーン,1997年,61ページ (Jack L. Lindsey, “Applied Illumination Engineering", Second Edition, The Fairmont Press, Inc., Lilburn, GA 30247, 1997, pp. 61) (非特許文献2)を参照されたい。タングステンコイルを約900℃に加熱するために、1ワットを超える電力が必要である。この温度では、電子は電子放出層から容易に離脱することができ、約10ボルトのオーダーの小さな電圧で大きな放電電流が引き出される。大きな電流は可視光アークの形で流れるので、HCFLはアークランプとしても知られている。この小さな電圧によって放電体からイオンも引き出され、タングステンコイルに戻り、それによって二次電子が放出される。HCFLの寿命は、主に、HCFLの高い動作温度での電子放出層の蒸発によって定まる。
【0004】
CCFLは、HCFLの機構とまったく異なる機構によって電子を放出する。CCFLでは、電子放出層を使用し陰極を高温に加熱して電子が陰極を離脱しやすくする代わりに、高い陰極降下電圧(約150V)を利用して放電体からイオンを引き出す。これらのイオンが陰極から二次電子を放出させると、二次電子は陰極降下によって加速されて放電体に戻り、いくつかの電子−イオン対を発生させる。これらの対のうちのイオンが、陰極に戻る。高い陰極降下電圧(約150V)のため、イオンは陰極降下電圧によって放電体から陰極に加速され、それによって、スパッタリングを引き起こす。HCFLとは異なり、ランプを発光させる前にCCFLを高温に加熱するために無駄に消費される電力はまったくない。
【0005】
HCFLは比較的低い電圧(約100V)で動作する一方、CCFLは高電圧(数百ボルトのオーダー)で動作する。HCFLは、約40℃以上の温度で動作し、陰極は約900℃の比較的高温で動作する一方、CCFLは約30〜75℃の温度範囲で動作し、陰極は約80〜150℃の温度で動作する。HCFLとCCFLとの間の差異に関してさらに詳しく知りたければ、本願明細書において参照により援用されているアール・ワイ・パイ著,「蛍光ランプの効率限界およびLCDバックライト使用への利用」,ジャーナル・オブ・エスアイディー,1997年5月4日,371〜374ページ (R. Y. Pai, “Efficiency Limits for Fluorescent Lamps and Application to LCD Backlighting", Journal of SID, May 4, 1997, pp.371-374)(非特許文献3)という論文を参照されたい。
【0006】
HCFLは、アーク放電領域で動作し、多くの励起状態の電子を発生させる。直径が小さな管の中ほど、管の中の水銀蒸気は高い比率の電子を吸収するので、励起電子の状態の変化(低準位状態への)によって発生される光子の数は減少し、その結果、紫外光の発生および光発生効率は減少する。このため、HCFLは、通常、大きな直径の管を使用する。このため、HCFLは、通常、十分な機械的強度を有し、他に支持体を必要としない。
【0007】
熱陰極蛍光ランプ(HCFL)は、照明用に用いられてきた。HCFLは顕著な出力を供給することができるが、HCFLの耐用寿命は、通常、数千時間の範囲である。多くの用途では、HCFLの使用によって故障が発生したときHCFLを交換するのはコストがかかるか、あるいは不便である。従って、もっと長い耐用寿命を有する照明器具を提供することが望まれている。そのようなデバイスとしては、約20,000から50,000時間の範囲の耐用寿命を有する冷陰極蛍光ランプ(CCFL)がある。さらに、冷陰極蛍光ランプ(「CCFL」)の耐用寿命は、CCFLの電源をオン/オフに切り換える回数には実質的に依存しない。このため、CCFLは、交通信号、街灯、建物のシルエットの輪郭を示すためのランプ、点滅灯および情報ディスプレイを含む多くの用途で、HCFLの代わりに用いられてきた。CCFLもHCFLより小さいので、多くのさまざまな照明用途に柔軟に対応する。
【0008】
CCFLは、通常、細長い管と、管の二つの末端にある一対の電極を含み、CCFL中の電極の間の電流は、約5ミリアンペアを超えず、通常のCCFLによって供給される出力は約5ワットを超えない。CCFLによって供給される出力を増加させるためには、CCFLの長さ(従って、CCFL中の電圧)またはCCFL中の電流のどちらを増加させてもよい。
【0009】
CCFLは、CCFLの内径が1.5mmのオーダーのとき、発光させる効率が最も高くなる。このため、電力を効率的に用い、これによって、消費される電力の量を減らすために、小さな直径のCCFLを使用することが望ましい。CCFLを用いて高強度の照明を供給する一つの方法は、CCFLの長さを増加させることである。しかし、直径が小さな長いCCFLはもろいので、CCFL照明デバイスは、通常、周囲から受ける外力からCCFLを保護するために、外殻または容器を使用し、CCFLをその内側に置く。言い換えると、外殻または容器は、CCFLを保護するための機械的シールドとして作用する。しかし、高輝度照明用に用いられるとき、CCFLは顕著な熱を発生し、この熱は容易には散逸されない。CCFLを外殻または容器中に収容するときが特にそのような場合である。この結果、CCFLの温度は、摂氏約30度から75度の通常の動作温度範囲よりはるかに高いレベルになる。これが原因となって、CCFL中の水銀蒸気の圧力が上昇し、それによって、発光効率が低下し、CCFLの耐用寿命が短くなることがある。例えば、CCFL用の外殻を有する通常の設計を使用する13ワットCCFLでは、CCFL素子の中心部分は、摂氏約150°の温度になり得る。さらに、CCFLによって発生した熱は、CCFLを駆動するためのドライバへ伝えられ、ドライバの耐用寿命を短くすることがある。
【0010】
外殻または容器を使用すると、確かにもろいCCFLを周囲から受ける外力から保護する。しかし、外殻は、振動によって引き起こされる損傷からCCFLを必ずしも保護するわけではないので、高強度CCFLデバイスは、CCFLデバイスが出荷されるときなどの運搬プロセスの間に、しばしば損傷を受ける。
【0011】
CCFL照明デバイスはHCFL照明デバイスより小さいが、小さな形状型を有するある種の照明用途にCCFLを用いることは難しいことがある。例えば、形状型MR−16の反射ランプの場合、照明素子は、1.5インチより小さな深さの反射カップ内に納まらなければならない。既存のCCFL技術を用いるのでは、そのような小さな形状型の範囲内で7ワット照明デバイスを提供することは不可能である。
【0012】
現在の通常のCCFLバックライトは、20インチスクリーンより大きくないLCDスクリーンなどの小型LCDスクリーンには十分であり得るが、通常のCCFLバックライト設計では、30インチより大きな液晶画面用のもっと大きな光出力を発生させるには不十分である。大型の液晶画面用に、もっと長くて小さな直径のCCFLを用いて通常のCCFLバックライトの輝度を増加させようとしても、CCFL管を長くすると、とにかく実用に足りる十分な機械的強度が不足してしまう。機械的な強度を改善しようとして、長くしたCCFLの直径を増加させると、その効率が低下してしまい、やはり望ましくない。また、用いることができるCCFLの長さは、特にCCFLの直径が長くなるほど、通常、ディスプレイのサイズによって制限され、より高い強度を求めてCCFL出力を増加させるために、ディスプレイのサイズに納まるサイズより長いサイズのCCFLを用いることはできない。CCFLバックライトが特定の寸法の範囲内に納まる必要がある多くの用途の場合、厚みを増したCCFLも非現実的である。
【0013】
前に説明した気体放電照明デバイスのどれ一つをとっても、完全に満足できるものはない。従って、前に説明した問題が克服されているCCFLデバイスなどの改良された気体放電デバイスを提供することが望ましい。
【特許文献1】米国特許第6,211,612号
【特許文献2】米国特許第6,515,433号
【非特許文献1】ローレンス・E・タナズ二世編集,「フラットパネルディスプレイ類およびCRT」,フォン・ノストランド・ラインホールド社,ニューヨーク,1985年,339ページ
【非特許文献2】ジャック・L・リンゼイ著,「応用照明工学」,第2版,ザ・フェアモント・プレス社,郵便番号30247、ジョージア州リルバーン,1997年,61ページ
【非特許文献3】アール・ワイ・パイ著,「蛍光ランプの効率限界およびLCDバックライト使用への利用」,ジャーナル・オブ・エスアイディー,1997年5月4日号,371〜374ページ
【発明の開示】
【0014】
通常のCCFLの設計では、CCFLは、細長いランプの二つの末端でのみ照明デバイス内に支持されるので、CCFLの機械的一体性は、細長いCCFLランプ自体の機械的強度だけに拠っている。従って、長いが細いCCFLが使用される高強度照明用途の場合、CCFLはもろくなり、損傷を受けやすくなる。外殻によってCCFLを周囲から受ける力から保護する通常の技法は、熱散逸を妨げ、ランプの効率および耐用寿命を低下させる。小さな形状型の用途の場合、二つの末端でだけデバイス内に支持されるCCFLは、実用とするにはもろすぎるし、必要な光出力を発生させるには短かすぎる。本発明の一つの態様は細長いCCFLの長さに沿って外部支持体を提供するので、細長いCCFLはその二つの末端で受ける支持に拠らず、前述した問題は克服されるという認識に基づく。これは、実施形態により、細長いCCFLをその長さに沿って複数の場所でランプ支持体の表面に取り付けることによって実現するとよいので、細長いCCFLは、ランプ自体の機械的強度だけに拠るのではなく、新しく支持体部材を介した機械的支持を得ることになる。このようにして機械的一体性を強化することによって、外殻または容器を利用してCCFLを周囲から保護することはもはや必要ではないので、CCFLによって発生される熱を容易に散逸させることができる。このようにして、CCFLの動作温度を通常の設計と比較して低下させることができるので、最適温度範囲内で動作させることができる。発生する熱は容易に散逸するので、CCFL用のドライバもあまり温度が上がらず、これによって、その耐用寿命も通常の設計と比較して増加する。
【0015】
前に説明したように、機械的支持をCCFLに提供することによって、MR−16反射ランプのCCFLなど、小さな形状型の照明用途に適合する長いが細いCCFLを提供することも可能になる。
【0016】
通常のCCFL設計では、CCFLによって提供される光源の形状は、CCFL自体の形状だけによって定まる。しかし、通常のCCFLの機械的強度はCCFL管自体の機械的強度だけによって定まるので、通常のCCFLによって実際に形成することができる光源の形状は、機械的強度の不足のためかなり制限される。光源の長さに沿って光源に取り付けられ、光源を支持するランプ支持体を提供すれば、光源の形状は、外部支持体のないCCFLなどの気体放電ランプの場合に機械的に実現し得る形状にもはや制限されない。従って、既存のCCFLまたはHCFLデバイスで実現し得る形状と比較して、非常に多様な形状を有する気体放電光源を提供することが可能である。
【0017】
CCFLなどの気体放電デバイスはドライバによって駆動され、ドライバの方は電気コネクタを介して電源コンセントなどの外部電源に接続される。ドライバは、電源コンセントからの電力をCCFLなどの気体放電デバイスを駆動するのに適切な電圧と電流とに変換する。本発明の別の態様によれば、照明デバイスの機械的強度をさらに増加させるために、直接またはドライバ用のハウジングを介して、前に説明したランプ支持体を電気コネクタに機械的に接続して統合型または一体型の実質的に剛直な構造を形成させる。
【0018】
一実施形態では、CCFLは、好ましくはランプ支持体を取り囲むらせん(例えば、単一らせん、二重らせんまたは多重らせん、あるいはコイル)の形状である。同じく、好ましくは、ランプ支持体は柱の形をしているので、柱の周りにはCCFLが巻き付けられ、機械的強度を増強するために複数箇所で柱表面に取り付けられる。
【0019】
前に説明した特徴は、さまざまな照明用途のために、互いに独立に、あるいは任意の組み合わせで用いることができる。既存の技術と比較して、前に説明した特徴の一つ以上を用いる高輝度照明を適用したものは、長い耐用寿命とともに、高い機械的強度および高い発光効率を有する気体放電照明デバイスを提供する。デバイスは良好な熱散逸特性を有するので、デバイスは振動またはショックに耐えることができ、ドライバはランプ自体によって発生する熱の影響を受けにくい。
【0020】
説明の便宜上、本願では、同一の構成部品には同じ参照番号が付されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
図1は、ランプ支持体1と、ランプ支持体によって支持されるCCFL2とを備えるCCFL照明デバイスの部分断面図および部分透視図である。図1に示されているように、ランプ支持体は柱の形状をし、CCFLは支持柱1の周りに巻き付けられたらせんの形状である。CCFLは、CCFL2の長さに沿って多数の場所で接着剤3によって支持柱1の表面に取り付けられる。接着剤3は、好ましくは、熱および紫外放射に曝露されても安定であり、その接着機能を失ったりせず、照明デバイスの機械的強度を著しく低下させる程度にまで著しく膨張または収縮しない種類である。一実施形態では、接着剤3は、エポキシ、シリコン、シリコンゴム、樹脂またはプラスチック型接着剤とすればよい。
【0022】
支持柱1は、円形または楕円形の断面を有してよく、ガラス、プラスチック、セラミックまたは金属材料を含んでよい。材料は、透明であっても、反射性があっても着色していてもよい。内部表面または外部表面も、反射層を有してよい(図1には特に示されていない)。
【0023】
図2は、本発明の別の実施形態の例を示すためのCCFL照明デバイスの一つの末端の部分断面図および部分透視図である。図2の実施形態は、図1の実施形態に類似している。さらに、図2の実施形態では、支持体1は丸い末端1aを有する。
【0024】
図3は、本発明の別の実施形態の例を示すためのCCFL照明デバイスの一部の部分断面図および部分透視図である。図3に示されているように、ランプ支持体1の一つの末端は、電気コネクタ5に取り付けられる。CCFL2の電極6は、電気コネクタ5の二つの突起7に接続される(図3では一方の接続だけが示されている)。電気コネクタ5は、白熱ランプに用いられるコネクタ、および通常の電源コンセントへの機械的および電気的接続に適するコネクタなど、多くの種類の通常の電気コネクタの一つとすればよい。
【0025】
図4Aは、本発明の一つの別の実施形態の例を示すためのCCFL照明デバイスの一部の部分断面図および部分透視図である。図4に示されているように、支持体1は、ドライバ8用のハウジング9に取り付けられる。ドライバ8はこのハウジング内に収容されている。ドライバ8は、電気コネクタ5の二つの突起7に電気的に接続され、CCFL2の電極(図示せず)にも電気的に接続される。ドライバ8は、突起7に供給される電力を、CCFL2を動作させるのに適する電流および電圧に変換する。ドライバ8は、AC/ACまたはDC/ACインバータとすればよく、50または60ヘルツで、100から250ボルトのAC電力の形の入力電力を変換するか、または、数ボルトから数百ボルトのDC電力を、高周波数および高電圧(例えば、数百から数千ボルトで1キロヘルツから800キロヘルツ)でCCFLを動作させるのに適するAC電源に変換することができる。ドライバ8は、高周波数、低電圧のAC電力を、CCFLを動作させるのに適する前に説明した大電力、高周波数に変換する高電圧変圧器を備えることもでき、この場合、ドライバ8は、インダクタおよび/またはヒューズをさらに備えてもよい。図4AのCCFL照明デバイスは、CCFL2に加えてCCFL2aを備えてよい。これも、同じく、その長さに沿って複数の場所で支持柱1に接着剤3によって取り付けら、これらの場所によって支持体1を囲むとよい。従って、好ましくは、CCFLは、支持体の周りに巻き付けられ、機械的に強い構造を形成するように支持体を取り囲む複数の場所で支持体表面に取り付けられる。これは、支持体が柱の形、または本願に示されている形状などのその他の形状であってもなくても成立し得る。同じく、好ましくは、CCFLは、らせん形状を有し、支持体の少なくとも一部を取り囲む一つ以上のコイルを含む。
【0026】
図4Bは、本発明の別の実施形態の例を示すためのハウジングを有するドライバ8と電気コネクタ5とを有し、板形の部材1によって支持されるCCFLデバイスの透視図である。ドライバ8は、DC/ACまたはAC/ACコンバータ、あるいはオプションのヒューズおよび/またはインダクタを有する単なる変圧器とすればよい。コネクタ7は、多くの通常のランプコネクタの一つとすればよい。既に説明した実施形態におけるのと同じく、CCFL2は、好ましくは支持体1を取り囲む複数の場所で、接着剤3を用いて支持体1に取り付けられる。図4Bは、卓上ランプ型の用途に有用であり得るランプの実施形態である。
【0027】
図5〜8は、さまざまな異なる実施形態の例を示すためのドライバハウジングの一部を除去した、少なくとも一つのCCFL、少なくとも一つのランプ支持体、ドライバ、ドライバハウジングおよび電気コネクタを各々有する種々のCCFL照明デバイスの部分断面図および部分透視図である。従って、図5に示されているように、ランプ支持体1は、ドライバハウジング9の上部10に取り付けられる。上部10は、CCFL2の電極6を収容してこれらの電極の位置をハウジング9に対して固定するための溝10bを有し、電極6とハウジング9の本体との間にはエアギャップがある。ハウジング9の方は、電気コネクタ5に取り付けられるので、ハウジング9、コネクタ5および支持体1は機械的強度を増強するのにふさわしい実質的に剛直な構造を形成し、それによって、統合型本体または一体型本体も形成する。これは、図5〜8の実施形態の場合だけでなく、後で説明する図9〜13の実施形態の場合にも成立する。従って、既に説明した実施形態では、CCFL2は、接着剤3によって複数の場所でランプ支持体1の表面に取り付けられるので、CCFLの機械的強度は大いに増加し、ランプ自体の機械的な強度だけに依存しない。さらに、ハウジング9、コネクタ5および支持体1によって形成される剛直な構造のため、CCFL照明デバイス全体が大きな機械的強度を有し、周囲から受ける外力からの保護のための外殻または容器を必要としない。さらに、CCFLを保護する外殻がまったくないので、図5の照明デバイスは大きな熱散逸能力を有し、CCFL2によって発生する熱はドライバ8の温度をそれほど上げない。さらに、図5から明らかなように、電極6は、ハウジング9の上部プレート部分10と電極6との間の溝10b中のエアギャップによってドライバ8から離され、CCFLとドライバハウジングとの間の伝熱をさらに減らす。図5〜8に示されている設計を用いると、18ワットのCCFLは70°から80℃の温度を有し、ドライバハウジング温度は室温より20℃高い温度を超える(CCFLからの伝熱によって)ことはないことが分る。
【0028】
上部10は、ハウジングに向かう光を照明目的のために外向きに反射するために、CCFL2に対向する光反射層10aを有するとよい。外部の電力源(図示せず)への接続のために、ワイヤ11を介してドライバ8を電気コネクタ5に接続すればよい。コネクタ5は、多くの種々の種類の通常の電気コネクタの一つとすればよい。
【0029】
図6の実施形態は、CCFL2に加えて、第二のCCFL13が使用されること以外は図5の実施形態に類似している。二つのCCFLの各々の一つの末端14は、取り付け具15を用いてハウジング9の上部10に取り付けられる。同じ高さ制限の中でより高い電力用とするために、二つのCCFLを用いてCCFLの長さを増加させる。あるいは、単一のCCFL13を用い、取り付け具15を用いてCCFL13の中央部14をハウジング9の上部10に取り付けてもよい。CCFLのための支持体1の末端は開口型であるので、二つのCCFLの各々の一つの末端14は、支持体16の中に配置される。CCFL2および13の壁厚は、好ましくは0.2から3ミリメートルの範囲とすればよい。このような範囲の壁厚を有するCCFLは、ランプ支持体1と組み合わされると高い機械的強度を有し、振動およびその他の外力に耐えることができる。開口末端支持体1によって、支持体とドライバハウジング中の穴17とを通り、熱散逸を改善するのに適したより良好な空気循環が可能になる。
【0030】
ランプ支持体16は、円形または楕円形の断面を有してよく、ガラス、プラスチック、セラミックまたは金属材料を含んでよい。材料は、透明であっても、反射性があっても、あるいは着色していてもよい。内部表面または外部表面も反射層を有してよい(図6には特に示されていない)。支持体16は、丸い末端を有してよい。
【0031】
図1〜6の支持体1および16は、閉鎖末端上部を有してもよく、あるいは、図6に示されている支持体16などの開放末端を有し、CCFLの一部または複数の部分を支持体およびCCFLデバイスの軸16’に沿って、支持体16の中に配置させてもよい。図6に示されているように、ハウジング9の上部10も、CCFLからの熱散逸のための空気の動きを可能にするために少なくとも一つの穴17を有してもよい。図7に示されているように、支持体1の上部は、くぼみまたは溝18を有してCCFL2を収容してもよい。支持体1および16は、内部表面または外部表面に光反射層を備えてもよい。接着剤3を用いて、CCFL2を支持体1または16に取り付けるようにしてもよい。接着剤は、温度の変化に起因する膨張または収縮のためにCCFLが壊れないような種類であればよい。
【0032】
図9〜11は、本発明の3つの異なる実施形態の例を示すためのCCFL照明デバイスの部分断面図および部分透視図である。図9では、支持体1は、球形の上部または末端部を有する柱の形状をしている。図9では、電極6は、実質的にCCFL2のらせんの方向に配向されている。電極がデバイスの軸の方向に配置される状況と比較すると、この構成では、電極をドライバハウジングの外部に配置することが可能になるので、ハウジングの温度をあまり上げずに、電極によって発生する熱を効果的に散逸させることができる。同じく図9に示されているように、CCFL2の末端2aは、少なくともCCFLの別の部分(二つの末端の間の部分など)より大きな断面寸法を有するので、CCFLの二つの末端は、他のものより大きな寸法を有する電極6を収容することができる。これは、CCFL中により大きな電流を発生させるために有利なことがあり、CCFLの動作に固有のスパッタリングに起因して耐用寿命を延ばす。
【0033】
図10の実施形態では、ハウジング9およびドライバ8からエアギャップ19によってCCFL2を離してCCFLからドライバ8への伝熱の程度を減らし、それによって、ドライバの温度を低下させ、図10のCCFL照明デバイスの耐用寿命を延ばす。
【0034】
図11で、支持体1は、ドライバハウジング9の上部10に取り付けられた実質的に半球(または半球形の末端を有する柱)の形状を有する。図11の支持体1は、内部に穴20を定めてCCFL2によって発生する熱の散逸を容易にする空気の動きを促進する。図11で、空気の動きは、21と示されている。従って、ランプ支持体1および16の形状は、全体として、あるいは部分として、板形、球形、半球形、円筒形、四角錐形、円錐形、立方形、楕円球形であってよく、あるいは図8に例を示したようにロウソクの炎の形であってよい。ランプ支持体の末端は、開口型であってもよく、閉鎖型であってもよい。
【0035】
図12〜14は、さらに別の実施形態の例を示すための3つの異なる小型CCFL照明デバイスの透視図である。これらの実施形態の各々は、支持体1、少なくとも一つのドライバ8およびハウジング9、および光を透過する外殻または容器22、およびコネクタ5を備える。ドライバのための入力電力は、外部電源(図示せず)から接続を介して電力を受け取るコネクタ5からワイヤ11を通して伝えられる。ドライバ8の出力電力は、ワイヤ12を通してCCFL電極6に供給される。既に説明した実施形態と同じように、CCFLは、CCFL2の長さに沿って多数の場所で接着剤3によって支持体柱1の表面に取り付けられる。同じく、既に説明した実施形態と同じように、ハウジング9と電極との間のエアギャップによってCCFL電極をドライバ8から離して、CCFLとドライバハウジングとドライバとの間の伝熱を減らす。好ましくは、これらの実施形態中のCCFLは、らせん形状を有し、少なくとも一つの色の光を放出する。図12および13を参照すると、好ましくは、ハウジング9は、ランプ支持体、電気コネクタ5および容器22を機械的に接続して剛直な構造を形成し、一体型本体または統合型本体を形成する。
【0036】
外殻または容器22は、ガラスまたはプラスチックで作られてもよく、透明または半透明(すなわち拡散光を透過する)であってもよく、あるいは選ばれた単色または複数の色の光だけを透過してもよい。外殻または容器22は、図13、14Aおよび14Bに示されているものなどの反射ランプ用の反射表面を部分的に含んでもよい。例えば、殻22は、光を殻22の上部の方へ反射するための反射層または反射面23を有する。反射ランプ用の外殻は、ガラス、プラスチックおよび金属で作られていてもよい。
【0037】
図14Aでは、ドライバハウジング9に接続される個別の電気コネクタはまったくない。代わりに、二つの突起7がドライバ8に電気的に直接接続され、ドライバハウジング9に機械的に接続され、固定されて実質的に剛直な構造および一体型本体を形成する。突起7は、白熱ランプに用いられるコネクタ、および通常の電源コンセントへの機械的および電気的接続に適するコネクタなど、特定の通常の電気コネクタの突起に類似していてもよい。ドライバ8aは、オプションのヒューズおよび/またはインダクタを有する高電圧変圧器とすればよく、変圧器は突起7から受ける低電圧高周波電力をCCFLの動作に適する高電圧および高周波数電力に変換する。カップ24は反射面23を有し、ガラス、セラミックまたは金属材料を含んでもよい。光透過窓25は、単に空気であってもよく、または透明な材料であってもよく、あるいは選ばれた色(単色まはた複数色)だけの光を透過する材料であってもよい。窓25は、複数のレンズ26を含んでもよい。
【0038】
別の実施形態では、図14BのCCFLデバイスは、窓25にはカバーがまったくなおので、CCFL2が外殻内に収容されず、カップ24が、好ましくは金属光反射材料で作られ、反射体としてだけ機能することを除くと、図14AのCCFLデバイスに類似のものである。カップ24には穴24aが定められて方向21に沿った空気の動きを容易にし、これによって、CCFL2からの熱散逸を促進する。CCFL2は、好ましくは、2〜3mmの外径を有し、9ワットランプでは約0.4mから1.6m、13ワットランプでは約0.5mから2m、18ワットランプでは約0.8mから3mの長さを有する。CCFLは、3から5ワットランプでは約10mmから30mm、5〜9ワットランプでは10mm〜40mm、9〜13ワットランプでは20mm〜55mm、13〜18ワットランプでは30mm〜85mmの直径を有するコイルを形成する。図14Bのデバイスは、突起7の代わりにコネクタ5を備える点でも図14Aのデバイスと異なる。ここでは、図14Aおよび14Bの両方ならびに本願の他の図で、両方の種類の、または他の種類の通常のコネクタをCCFLデバイス用に用いることができる。
【0039】
図14Aおよび14Bの実施形態は、MR−16などの小さな形状型のランプに適したものになり得る。カップ24は、1インチまたは2インチを超えない高さまたは深さHを有し、約5mmを超えない外径と、650mmのオーダーなどの約100mmを超える長さとを有するCCFL2を、支持体1の周りにらせんの形状に形成させるとよく、この場合、CCFL2は7〜9ワットのCCFLランプに十分な長さを有する。そのようなCCFLデバイスは、依然、実際的な照明デバイスとして十分な機械的強度を有し、CCFL2および支持体1は短い距離Hの中に納まるので、デバイスは、MR−16、またはS14、R20、G14、A14型の通常のランプ形状などのその他の小形状型要件を満たす。反射ランプR20、R30、R40およびR50は、ランプのサイズが増加するにつれてより高い出力を供給するように求められるので、好ましくは、大型のCCFLコイルを用いるとよい。
【0040】
支持体1および16は、実質的に球形、楕円形の断面、四角錐形、円錐形または楕円球形、立方形または板形などの前に説明した形状以外の形状であってもよい。図15A〜15Eに、これらのさまざまな形状の例を示す。これらの支持体によって支持されるCCFLの形状、およびこれらの支持体によって支持されるCCFLによって形成される光源の形状は、これらの図の支持体の形状に類似のものとすればよい。
【0041】
支持体1が柱の形を取る前に説明した実施形態のいくつかでは、CCFLデバイスは、T−5、T−8、T−12およびその他の通常の形状の蛍光ランプの形状型に適合するように作ってよい。支持体1が柱の形を取る前に説明した実施形態のいくつかでは、CCFLデバイスをLCDおよびその他のディスプレイ用のバックライトとして用いてもよい。図16にこの例を示す。図16に示されているように、LCDデバイス200は、LCD層202と、各々ランプ支持体柱1によって支持され、ドライバ8によって駆動される複数のCCFL2を含むCCFLバックライトとを備える。現在の通常のCCFLバックライトは、20インチスクリーンを超えないLCDスクリーンなどの小型LCDスクリーンには十分であり得るが、通常のCCFLバックライト設計では、30インチより大きな液晶画面のためのさらに大きな光出力を発生させるには不十分である。大型スクリーンテレビ用に用いられるディスプレイなどの、そのような大型スクリーン液晶ディスプレイの場合、図16に示されている実施形態が適している。2mmから8mmの範囲の外径、約0.5mより短くない長さのCCFLを用い、本願の実施形態のいくつかによって設計すると、大型スクリーン液晶ディスプレイに極めて適切なものとなる。
【0042】
前述したさまざまな実施形態を参照して本発明を説明してきたが、添付の特許請求の範囲とその均等物とだけによって定められる本発明の範囲から逸脱することなく、変更および改造を施すことができると理解すべきである。例えば、ランプ支持体などの本明細書中の特徴のいくつかは、大出力用途(例えば、50ワット超を供給する)などの特定の熱陰極気体放電蛍光用途にも有用である。本願明細書で参照されているすべての参考文献は、その全体が本願明細書において参照により援用されている。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の一つの実施形態の例を示すためのCCFLの一部の部分断面図および部分透視図である。
【図2】本発明の一つの実施形態の例を示すためのCCFLの一つの末端の部分断面図および部分透視図である。
【図3】本発明の別の実施形態の例を示すための電気コネクタを有するCCFL照明デバイスの部分の部分断面図および部分透視図である。
【図4A】本発明の一つの実施形態の例を示すためのハウジングを有するドライバと電気コネクタとを有するCCFLの一部の部分断面図および部分透視図である。
【図4B】本発明の別の実施形態の例を示すためのハウジングを有するドライバと電気コネクタとを有し、板形の部材によって支持されるCCFLデバイスの透視図である。
【図5】本発明のさらなる実施形態の例を示すためのドライバハウジングの一部を除去した、ドライバ、ドライバハウジングおよび電気コネクタを各々有するCCFL照明デバイスの部分断面図および部分透視図である。
【図6】本発明のさらなる実施形態の例を示すためのドライバハウジングの一部を除去した、ドライバ、ドライバハウジングおよび電気コネクタを各々有するCCFL照明デバイスの部分断面図および部分透視図である。
【図7】本発明のさらなる実施形態の例を示すためのドライバハウジングの一部を除去した、ドライバ、ドライバハウジングおよび電気コネクタを各々有するCCFL照明デバイスの部分断面図および部分透視図である。
【図8】本発明のさらなる実施形態の例を示すためのドライバハウジングの一部を除去した、ドライバ、ドライバハウジングおよび電気コネクタを各々有するCCFL照明デバイスの部分断面図および部分透視図である。
【図9】本発明の異なる実施形態を例示するためのCCFLのランプ支持体の異なる形状を有するCCFL、ドライバ、ドライバハウジングおよび電気コネクタを各々有するCCFL照明デバイスの部分断面図および部分透視図である。
【図10】本発明の異なる実施形態を例示するためのCCFLのランプ支持体の異なる形状を有するCCFL、ドライバ、ドライバハウジングおよび電気コネクタを各々有するCCFL照明デバイスの部分断面図および部分透視図である。
【図11】本発明の異なる実施形態の例を示すためのCCFLのランプ支持体の異なる形状を有するCCFL、ドライバ、ドライバハウジングおよび電気コネクタを各々有するCCFL照明デバイスの部分断面図および部分透視図である。
【図12】は、本発明のさらなる実施形態の例を示すためのCCFL、ドライバ、ドライバハウジング、電気コネクタおよび外殻または容器(末端が閉鎖形でもよく、開放形でもよい)を各々有する異なるCCFL照明デバイスの透視図である。
【図13】は、本発明のさらなる実施形態の例を示すためのCCFL、ドライバ、ドライバハウジング、電気コネクタおよび外殻または容器(末端が閉鎖形でもよく、開放形でもよい)を各々有する異なるCCFL照明デバイスの透視図である。
【図14A】は、本発明のさらなる実施形態の例を示すためのCCFL、ドライバ、ドライバハウジング、電気コネクタおよび外殻または容器(末端が閉鎖形でもよく、開放形でもよい)を各々有する異なるCCFL照明デバイスの透視図である。
【図14B】は、本発明のさらなる実施形態の例を示すためのCCFL、ドライバ、ドライバハウジング、電気コネクタおよび外殻または容器(末端が閉鎖形でもよく、開放形でもよい)を各々有する異なるCCFL照明デバイスの透視図である。
【図15A】用いることができるランプ支持体のさまざまな形状の例を示す概略図である。
【図15B】用いることができるランプ支持体のさまざまな形の例を示す概略図である。
【図15C】用いることができるランプ支持体のさまざまな形の例を示す概略図である。
【図15D】用いることができるランプ支持体のさまざまな形の例を示す概略図である。
【図15E】用いることができるランプ支持体のさまざまな形の例を示す概略図である。
【図16】LCDディスプレイ用のバックライトとしてCCFLデバイスを用いるLCDデバイスの概略図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷陰極気体放電デバイスにおいて、
光を供給するための細長い形状を有する少なくとも一つの冷陰極蛍光ランプを備える光源と、
表面を有するランプ支持柱であって、前記冷陰極蛍光ランプはその長さに沿って複数の場所で前記表面に取り付けられるので、前記ランプは前記表面の所定の位置に実質的に固定されるランプ支持柱と、
前記ランプに電気的に接続され、前記ランプに電力を供給する電気コネクタと、
を備えるデバイス。
【請求項2】
前記少なくとも一つのランプは、らせん形状を有する請求項1記載のデバイス。
【請求項3】
前記少なくとも一つのランプは、一つ以上のコイルの形である請求項2記載のデバイス。
【請求項4】
前記少なくとも一つのランプは、前記ランプ支持柱を取り囲んでいる請求項2記載のデバイス。
【請求項5】
前記少なくとも一つのランプは、二つの末端と、その二つの末端にある二つの電極とを有し、前記電極は、前記少なくとも一つのランプの前記らせん形状の方向に配向している請求項2記載のデバイス。
【請求項6】
前記デバイスは軸を有し、前記少なくとも一つのランプは、二つの末端と、その二つの末端にある二つの電極とを有し、前記電極は、前記デバイスの前記軸の方向に配向している請求項2記載のデバイス。
【請求項7】
前記少なくとも一つのランプは、二つの末端と、その二つの末端にある二つの電極とを有し、前記二つの末端は、前記少なくとも一つのランプの少なくとも別の部分におけるより大きな断面寸法を有して、前記部分の寸法より大きい電極を収容する請求項1記載のデバイス。
【請求項8】
前記ランプ支持柱は、実質的に球形、半球形、円筒形、四角錐形、円錐形、立方形、楕円球形であるか、またはロウソクの炎または板、丸い末端を有する長い胴部の形状であるか、あるいは楕円または円の断面を有する形状を有する請求項1記載のデバイス。
【請求項9】
前記ランプ支持柱は、ガラス、プラスチック、セラミックまたは金属材料を含む請求項1記載のデバイス。
【請求項10】
前記少なくとも一つの冷陰極蛍光ランプをその長さに沿って複数の場所で前記表面に取り付ける接着剤をさらに含み、前記接着剤は、紫外線放射または熱への曝露下で安定であり、接着剤としてのその機能を保持する材料を含む請求項1記載のデバイス。
【請求項11】
前記少なくとも一つの冷陰極蛍光ランプは、約0.2から3mmの厚さの壁を有するエンベロープを備える請求項1記載のデバイス。
【請求項12】
前記ランプ支持体は細長い柱を備え、前記少なくとも一つのランプは前記柱を取り囲み、前記ランプ支持体と前記少なくとも一つのランプとは直線形の冷陰極ランプを形成する請求項1記載のデバイス。
【請求項13】
前記ランプドライバは、AC/ACまたはDC/ACインバータを備える請求項1記載のデバイス。
【請求項14】
前記ランプドライバは、高電圧変圧器、および/またはヒューズ、および/またはインダクタを備える請求項1記載のデバイス。
【請求項15】
冷陰極気体放電デバイスにおいて、
光を供給するための少なくとも一つの冷陰極蛍光ランプを備える光源と、
表面を有するランプ支持体であって、前記少なくとも一つの冷陰極蛍光ランプはその長さに沿って複数の場所で前記表面に取り付けられるので、前記ランプは前記表面の所定の位置に実質的に固定されるランプ支持体と、
前記少なくとも一つのランプに電力を供給して発光させるドライバと、
前記ドライバに電気的に接続され、前記ドライバに電力を供給する電気コネクタと、
前記ドライバのためのハウジングであって、前記ランプ支持体と前記コネクタとを機械的に結合させて実質的に剛直な構造体を形成するハウジングと、
を備えるデバイス。
【請求項16】
前記少なくとも一つの冷陰極蛍光ランプは、細長く、前記ランプ支持体の前記表面に適合する形状を有する請求項15記載のデバイス。
【請求項17】
前記ランプ支持体は、柱を含む請求項15記載のデバイス。
【請求項18】
前記ランプ支持体は、前記少なくとも一つのランプを収容するような形状を有する溝またはくぼみを有する請求項15記載のデバイス。
【請求項19】
前記ランプ支持体は、開口末端または閉鎖末端を有する請求項15記載のデバイス。
【請求項20】
前記ランプ支持体は、ガラス、プラスチック、セラミックまたは金属材料を含む請求項15記載のデバイス。
【請求項21】
前記ハウジングは、前記少なくとも一つのランプに対向する反射層を備える請求項15記載のデバイス。
【請求項22】
前記少なくとも一つのランプは、前記少なくとも一つのランプから前記ドライバへの伝熱を減らすために、エアギャップによって前記ドライバおよびハウジングから離れている請求項15記載のデバイス。
【請求項23】
前記ハウジングは前記少なくとも一つのランプに対向する壁を有し、前記少なくとも一つのランプによって発生される熱を除去するための空気の動きを促進するために、前記壁には一つ以上の穴がある請求項15記載のデバイス。
【請求項24】
前記少なくとも一つの冷陰極蛍光ランプをその長さに沿って複数の場所で前記表面に取り付ける接着剤を含み、前記接着剤は、紫外線放射または熱への曝露下で安定であり、接着剤としてのその機能を保持する材料を含む請求項15記載のデバイス。
【請求項25】
前記ランプ支持体は細長い柱を含み、前記少なくとも一つのランプは前記柱を取り囲み、前記ランプ支持体と前記少なくとも一つのランプとは直線形の冷陰極ランプを形成する請求項15記載のデバイス。
【請求項26】
前記ランプドライバは、AC/ACまたはDC/ACインバータを備える請求項15記載のデバイス。
【請求項27】
前記ランプドライバは、高電圧変圧器、および/またはヒューズ、および/またはインダクタを備える請求項15記載のデバイス。
【請求項28】
冷陰極気体放電デバイスにおいて、
光を供給するための少なくとも一つの冷陰極蛍光ランプを備える光源と、
表面を有するランプ支持体であって、前記少なくとも一つの冷陰極蛍光ランプはその長さに沿って複数の場所で前記表面に取り付けられるので、前記ランプは前記表面の所定の位置に実質的に固定されるランプ支持体と、
前記少なくとも一つのランプに電力を供給して発光させるドライバと、
前記ドライバに電気的に接続され、前記ドライバに電力を供給する電気コネクタと、
前記ドライバのためのハウジングと、
前記少なくとも一つのランプを収容する容器と、を備え、
前記ハウジングは、前記ランプ支持体、前記容器および前記コネクタを機械的に結合させて実質的に剛直な構造体を形成するデバイス。
【請求項29】
前記容器は、ガラスまたはプラスチックを含み、通常のランプの形状を有し、前記少なくとも一つのランプからの光に対して半透明または透明である請求項28記載のデバイス。
【請求項30】
前記容器は、前記少なくとも一つのランプからの選ばれた色の光だけを透過させる請求項28記載のデバイス。
【請求項31】
前記ハウジングは、前記少なくとも一つのランプに対向する反射層を含む請求項28記載のデバイス。
【請求項32】
前記容器は、末端で閉鎖され、前記冷陰極蛍光ランプを完全に囲い込んでいる請求項28記載のデバイス。
【請求項33】
前記容器は、末端で開口され、前記冷陰極蛍光ランプを完全には囲い込んでいない請求項28記載のデバイス。
【請求項34】
前記容器は、通常のMR−16、R20、R24、R30、R40またはR50型反射ランプの形状に合致する反射層を備える請求項28記載のデバイス。
【請求項35】
前記容器は、空気が通過して前記ランプの熱散逸を助けるための穴を内部に有する反射層を備える請求項28記載のデバイス。
【請求項36】
前記容器は、ガラス、プラスチックまたは金属材料を含む請求項28記載のデバイス。
【請求項37】
前記ドライバは、AC/ACまたはDC/ACインバータを備える請求項28記載のデバイス。
【請求項38】
前記ドライバは、高電圧変圧器、および/またはヒューズ、および/またはインダクタを備える請求項28記載のデバイス。
【請求項39】
冷陰極気体放電デバイスにおいて、
光を供給するための予め定められた形状を有する少なくとも一つの冷陰極蛍光ランプを備える光源と、
前記冷陰極蛍光ランプが前記予め定められた形状を有するように、前記冷陰極蛍光ランプに取り付けられ、前記冷陰極蛍光ランプを支持するランプ支持体と、
前記ランプに電気的に接続され、前記ランプに電力を供給する電気コネクタと、
を含むデバイス。
【請求項40】
前記電気コネクタを前記ランプ支持体に機械的に接続して実質的に剛直な構造体を形成させる請求項39記載のデバイス。
【請求項41】
前記少なくとも一つの冷陰極蛍光ランプに電力を供給して発光させるドライバと、
前記ドライバのためのハウジングであって、前記ランプ支持体と前記コネクタとを機械的に結合させて実質的に剛直な構造体を形成するハウジングと、
をさらに含む請求項39記載のデバイス。
【請求項42】
前記ランプは細長く、前記デバイスは、前記少なくとも一つの冷陰極蛍光ランプをその長さに沿って複数の場所で前記表面に取り付ける接着剤を含み、前記接着剤は、紫外線放射または熱への曝露下で安定であり、接着剤としてのその機能を保持する材料を含む請求項39記載のデバイス。
【請求項43】
前記複数の場所は、前記光源が前記予め定められた形状を有するように、前記ランプ支持体を取り囲む請求項42記載のデバイス。
【請求項44】
前記ランプは、前記ランプ支持体を取り囲むコイルの形状である請求項39記載のデバイス。
【請求項45】
光を供給するための前記予め定められた形状は、実質的に球形、半球形、らせん形、円筒形、四角錐形、円錐形、立方形、楕円球形であるか、またはロウソクの炎または板の形状である請求項39記載のデバイス。
【請求項46】
前記ドライバは、AC/ACまたはDC/ACインバータを備える請求項39記載のデバイス。
【請求項47】
前記ドライバは、高電圧変圧器、および/またはヒューズ、および/またはインダクタを備える請求項39記載のデバイス。
【請求項48】
前記デバイスは、予め定められた形状を有し、前記ランプ支持体は、前記光源が前記予め定められた形状を有するように、前記ランプ支持体を取り囲む複数の場所で前記光源に取り付けられ、前記光源を支持する請求項39記載のデバイス。
【請求項1】
冷陰極気体放電デバイスにおいて、
光を供給するための細長い形状を有する少なくとも一つの冷陰極蛍光ランプを備える光源と、
表面を有するランプ支持柱であって、前記冷陰極蛍光ランプはその長さに沿って複数の場所で前記表面に取り付けられるので、前記ランプは前記表面の所定の位置に実質的に固定されるランプ支持柱と、
前記ランプに電気的に接続され、前記ランプに電力を供給する電気コネクタと、
を備えるデバイス。
【請求項2】
前記少なくとも一つのランプは、らせん形状を有する請求項1記載のデバイス。
【請求項3】
前記少なくとも一つのランプは、一つ以上のコイルの形である請求項2記載のデバイス。
【請求項4】
前記少なくとも一つのランプは、前記ランプ支持柱を取り囲んでいる請求項2記載のデバイス。
【請求項5】
前記少なくとも一つのランプは、二つの末端と、その二つの末端にある二つの電極とを有し、前記電極は、前記少なくとも一つのランプの前記らせん形状の方向に配向している請求項2記載のデバイス。
【請求項6】
前記デバイスは軸を有し、前記少なくとも一つのランプは、二つの末端と、その二つの末端にある二つの電極とを有し、前記電極は、前記デバイスの前記軸の方向に配向している請求項2記載のデバイス。
【請求項7】
前記少なくとも一つのランプは、二つの末端と、その二つの末端にある二つの電極とを有し、前記二つの末端は、前記少なくとも一つのランプの少なくとも別の部分におけるより大きな断面寸法を有して、前記部分の寸法より大きい電極を収容する請求項1記載のデバイス。
【請求項8】
前記ランプ支持柱は、実質的に球形、半球形、円筒形、四角錐形、円錐形、立方形、楕円球形であるか、またはロウソクの炎または板、丸い末端を有する長い胴部の形状であるか、あるいは楕円または円の断面を有する形状を有する請求項1記載のデバイス。
【請求項9】
前記ランプ支持柱は、ガラス、プラスチック、セラミックまたは金属材料を含む請求項1記載のデバイス。
【請求項10】
前記少なくとも一つの冷陰極蛍光ランプをその長さに沿って複数の場所で前記表面に取り付ける接着剤をさらに含み、前記接着剤は、紫外線放射または熱への曝露下で安定であり、接着剤としてのその機能を保持する材料を含む請求項1記載のデバイス。
【請求項11】
前記少なくとも一つの冷陰極蛍光ランプは、約0.2から3mmの厚さの壁を有するエンベロープを備える請求項1記載のデバイス。
【請求項12】
前記ランプ支持体は細長い柱を備え、前記少なくとも一つのランプは前記柱を取り囲み、前記ランプ支持体と前記少なくとも一つのランプとは直線形の冷陰極ランプを形成する請求項1記載のデバイス。
【請求項13】
前記ランプドライバは、AC/ACまたはDC/ACインバータを備える請求項1記載のデバイス。
【請求項14】
前記ランプドライバは、高電圧変圧器、および/またはヒューズ、および/またはインダクタを備える請求項1記載のデバイス。
【請求項15】
冷陰極気体放電デバイスにおいて、
光を供給するための少なくとも一つの冷陰極蛍光ランプを備える光源と、
表面を有するランプ支持体であって、前記少なくとも一つの冷陰極蛍光ランプはその長さに沿って複数の場所で前記表面に取り付けられるので、前記ランプは前記表面の所定の位置に実質的に固定されるランプ支持体と、
前記少なくとも一つのランプに電力を供給して発光させるドライバと、
前記ドライバに電気的に接続され、前記ドライバに電力を供給する電気コネクタと、
前記ドライバのためのハウジングであって、前記ランプ支持体と前記コネクタとを機械的に結合させて実質的に剛直な構造体を形成するハウジングと、
を備えるデバイス。
【請求項16】
前記少なくとも一つの冷陰極蛍光ランプは、細長く、前記ランプ支持体の前記表面に適合する形状を有する請求項15記載のデバイス。
【請求項17】
前記ランプ支持体は、柱を含む請求項15記載のデバイス。
【請求項18】
前記ランプ支持体は、前記少なくとも一つのランプを収容するような形状を有する溝またはくぼみを有する請求項15記載のデバイス。
【請求項19】
前記ランプ支持体は、開口末端または閉鎖末端を有する請求項15記載のデバイス。
【請求項20】
前記ランプ支持体は、ガラス、プラスチック、セラミックまたは金属材料を含む請求項15記載のデバイス。
【請求項21】
前記ハウジングは、前記少なくとも一つのランプに対向する反射層を備える請求項15記載のデバイス。
【請求項22】
前記少なくとも一つのランプは、前記少なくとも一つのランプから前記ドライバへの伝熱を減らすために、エアギャップによって前記ドライバおよびハウジングから離れている請求項15記載のデバイス。
【請求項23】
前記ハウジングは前記少なくとも一つのランプに対向する壁を有し、前記少なくとも一つのランプによって発生される熱を除去するための空気の動きを促進するために、前記壁には一つ以上の穴がある請求項15記載のデバイス。
【請求項24】
前記少なくとも一つの冷陰極蛍光ランプをその長さに沿って複数の場所で前記表面に取り付ける接着剤を含み、前記接着剤は、紫外線放射または熱への曝露下で安定であり、接着剤としてのその機能を保持する材料を含む請求項15記載のデバイス。
【請求項25】
前記ランプ支持体は細長い柱を含み、前記少なくとも一つのランプは前記柱を取り囲み、前記ランプ支持体と前記少なくとも一つのランプとは直線形の冷陰極ランプを形成する請求項15記載のデバイス。
【請求項26】
前記ランプドライバは、AC/ACまたはDC/ACインバータを備える請求項15記載のデバイス。
【請求項27】
前記ランプドライバは、高電圧変圧器、および/またはヒューズ、および/またはインダクタを備える請求項15記載のデバイス。
【請求項28】
冷陰極気体放電デバイスにおいて、
光を供給するための少なくとも一つの冷陰極蛍光ランプを備える光源と、
表面を有するランプ支持体であって、前記少なくとも一つの冷陰極蛍光ランプはその長さに沿って複数の場所で前記表面に取り付けられるので、前記ランプは前記表面の所定の位置に実質的に固定されるランプ支持体と、
前記少なくとも一つのランプに電力を供給して発光させるドライバと、
前記ドライバに電気的に接続され、前記ドライバに電力を供給する電気コネクタと、
前記ドライバのためのハウジングと、
前記少なくとも一つのランプを収容する容器と、を備え、
前記ハウジングは、前記ランプ支持体、前記容器および前記コネクタを機械的に結合させて実質的に剛直な構造体を形成するデバイス。
【請求項29】
前記容器は、ガラスまたはプラスチックを含み、通常のランプの形状を有し、前記少なくとも一つのランプからの光に対して半透明または透明である請求項28記載のデバイス。
【請求項30】
前記容器は、前記少なくとも一つのランプからの選ばれた色の光だけを透過させる請求項28記載のデバイス。
【請求項31】
前記ハウジングは、前記少なくとも一つのランプに対向する反射層を含む請求項28記載のデバイス。
【請求項32】
前記容器は、末端で閉鎖され、前記冷陰極蛍光ランプを完全に囲い込んでいる請求項28記載のデバイス。
【請求項33】
前記容器は、末端で開口され、前記冷陰極蛍光ランプを完全には囲い込んでいない請求項28記載のデバイス。
【請求項34】
前記容器は、通常のMR−16、R20、R24、R30、R40またはR50型反射ランプの形状に合致する反射層を備える請求項28記載のデバイス。
【請求項35】
前記容器は、空気が通過して前記ランプの熱散逸を助けるための穴を内部に有する反射層を備える請求項28記載のデバイス。
【請求項36】
前記容器は、ガラス、プラスチックまたは金属材料を含む請求項28記載のデバイス。
【請求項37】
前記ドライバは、AC/ACまたはDC/ACインバータを備える請求項28記載のデバイス。
【請求項38】
前記ドライバは、高電圧変圧器、および/またはヒューズ、および/またはインダクタを備える請求項28記載のデバイス。
【請求項39】
冷陰極気体放電デバイスにおいて、
光を供給するための予め定められた形状を有する少なくとも一つの冷陰極蛍光ランプを備える光源と、
前記冷陰極蛍光ランプが前記予め定められた形状を有するように、前記冷陰極蛍光ランプに取り付けられ、前記冷陰極蛍光ランプを支持するランプ支持体と、
前記ランプに電気的に接続され、前記ランプに電力を供給する電気コネクタと、
を含むデバイス。
【請求項40】
前記電気コネクタを前記ランプ支持体に機械的に接続して実質的に剛直な構造体を形成させる請求項39記載のデバイス。
【請求項41】
前記少なくとも一つの冷陰極蛍光ランプに電力を供給して発光させるドライバと、
前記ドライバのためのハウジングであって、前記ランプ支持体と前記コネクタとを機械的に結合させて実質的に剛直な構造体を形成するハウジングと、
をさらに含む請求項39記載のデバイス。
【請求項42】
前記ランプは細長く、前記デバイスは、前記少なくとも一つの冷陰極蛍光ランプをその長さに沿って複数の場所で前記表面に取り付ける接着剤を含み、前記接着剤は、紫外線放射または熱への曝露下で安定であり、接着剤としてのその機能を保持する材料を含む請求項39記載のデバイス。
【請求項43】
前記複数の場所は、前記光源が前記予め定められた形状を有するように、前記ランプ支持体を取り囲む請求項42記載のデバイス。
【請求項44】
前記ランプは、前記ランプ支持体を取り囲むコイルの形状である請求項39記載のデバイス。
【請求項45】
光を供給するための前記予め定められた形状は、実質的に球形、半球形、らせん形、円筒形、四角錐形、円錐形、立方形、楕円球形であるか、またはロウソクの炎または板の形状である請求項39記載のデバイス。
【請求項46】
前記ドライバは、AC/ACまたはDC/ACインバータを備える請求項39記載のデバイス。
【請求項47】
前記ドライバは、高電圧変圧器、および/またはヒューズ、および/またはインダクタを備える請求項39記載のデバイス。
【請求項48】
前記デバイスは、予め定められた形状を有し、前記ランプ支持体は、前記光源が前記予め定められた形状を有するように、前記ランプ支持体を取り囲む複数の場所で前記光源に取り付けられ、前記光源を支持する請求項39記載のデバイス。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14A】
【図14B】
【図15A】
【図15B】
【図15C】
【図15D】
【図15E】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14A】
【図14B】
【図15A】
【図15B】
【図15C】
【図15D】
【図15E】
【図16】
【公表番号】特表2007−522637(P2007−522637A)
【公表日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−553214(P2006−553214)
【出願日】平成17年2月9日(2005.2.9)
【国際出願番号】PCT/US2005/004164
【国際公開番号】WO2005/078763
【国際公開日】平成17年8月25日(2005.8.25)
【出願人】(307007683)ティービーティー アセット マネージメント インターナショナル リミテッド (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年2月9日(2005.2.9)
【国際出願番号】PCT/US2005/004164
【国際公開番号】WO2005/078763
【国際公開日】平成17年8月25日(2005.8.25)
【出願人】(307007683)ティービーティー アセット マネージメント インターナショナル リミテッド (1)
【Fターム(参考)】
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