説明

ランプ装置と該ランプ装置を有する車載移動式車両検査システム

【課題】走査車の構成を簡易化し、かつ設備コストを低減させること。
【解決手段】直方体状でありかつ内部スペースを限定した接続フレームと、接続フレームの対向する両側に互いに平行に設けられた第1と第2の中間部と、縦断面が略三角形状である第1〜第4のランプ部とを備えたランプ装置を提供する。第1、第2のランプ部が第1の中間部の対向する両端にそれぞれ装脱可能に連結され、第3、第4のランプ部が第2の中間部の対向する両端にそれぞれ装脱可能に連結され、かつ前記第1〜第4のランプ部のトップ端の高さが、第1と第2の中間部の高さと略同じである。使用しない場合は、ランプ装置を移動装置としての車両に置き、検査を行う場合は、被検車両を組み合わせ済みのランプ装置により予め設定された高さまで高めて、小型車両の基盤や車輪などを走査領域に位置させ、小型車両の各部に対する検査を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放射線イメージング検査システムに関し、特に、ランプ(ramp)装置とそれが取り付けられた車載移動式車両検査システムに関する。
【背景技術】
【0002】
車載の移動式コンテナー/車両検査システムは、放射線イメージングに基づいて、コンテナーを開けずに、被検されるコンテナーや車両を走査することによって、コンテナー内または車内のオブジクトの透視画像を得て、コンテナーや車両を検査するものであり、税関、空港及び鉄道システムに必要な検査設備である。
【0003】
従来の車載移動式コンテナー/車両検査システムは、基盤車(走査車と言う)に集合されたものである。従来の走査車は、走査高さが、一般的に、400mm以上になったので、主にコンテナートラックの走査に用いられたが、基盤の低い小型車両に対する検査に適宜ではない。
【0004】
小型車両の基盤や車輪を検査するために、検出器の縦吊りアームと放射線ソースをより低く下げ、例えば、特許文献1に、「組合移動式低ターゲットコンテナー用検査装置」という検査装置が公開された。該当検査装置によって、走査領域を広げ、走査ターゲットを低めることができる。しかし、上記の走査車は、構成が複雑であり、かつ、設備コストが高価という欠点がある。
【特許文献1】中国特許出願第2032126640.4号
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した従来の技術の一部/全部の問題を解決するために、本発明の第1の態様は、車載の移動式小型車両検査システム用のランプ装置を提供する。使用しない場合に、前記ランプ装置を取り外して折り畳んで走査車におく。検査を行う場合に、被検車両を組み合わせて展開したランプ装置により、予め設定された高さまで高め、小型車両の基盤や、車輪などを走査領域に位置させ、小型車両の各部に対する検査を図るようになる。
【0006】
本発明による第1の態様のランプ装置は、互いに平行に設けられた第1と第2の中間部と、縦断面が略三角形状である第1〜第4のランプ部とを備えたランプ装置において、第1、第2のランプ部と第3、第4のランプ部とが、装脱可能な又は折り畳み可能な連結により、第1の中間部と第2の中間部のそれぞれの対向する両端にそれぞれ連結され、前記第1〜第4のランプ部のトップ端の高さが、第1と第2の中間部の高さと略同じである。
【0007】
前記ランプ装置は、さらに、傾斜部と水平部を有する第1〜第4の過渡部を備え、前記傾斜部が第1〜第4のランプ部の傾度と略同じ傾度を有し、かつ底端の高さが第1〜第4のランプ部のトップ端の高さと略同じであり、前記水平部の高さが第1と第2の中間部の高さと略同じであり、第1〜第4の過渡部を、第1のランプ部と第1の中間部の間に、第2のランプ部と第1の中間部の間に、第3のランプ部と第2の中間部の間に、第4のランプ部と第2の中間部の間に、それぞれ折り畳み可能に連結し、前記第1〜第4の過渡部を、前記第1と第2の中間部の上に折り畳むことができる。
【0008】
好ましくは、前記ランプ装置が、さらに略直方体状がある接続フレームを備え、前記第1と第2の中間部を前記接続フレームの対向する第1の側と第2の側にそれぞれ設ける。
【0009】
好ましくは、前記第1と第2の中間部を前記接続フレームの対向する第1の側と第2の側にそれぞれ折り畳み可能に連結して、第1と第2の中間部を前記接続フレームの第1と第2の上縁の回りに、前記接続フレームのトップ面に反転でき、且つ第1〜第4の過渡部を接続フレームの上に反転された第1と第2の中間部の上に、それぞれ折り畳むことができる。
【0010】
代わりに、前記ランプ装置が、さらに略直方体状である、かつ内部スペースを限定した接続フレームを備え、前記第1と第2の中間部を前記接続フレームの対向する第1の側と第2の側にそれぞれ設ける。
【0011】
好ましくは、前記第1と第2の中間部を前記接続フレームの第1の側と第2の側にそれぞれ折り畳み可能に連結する。
【0012】
さらに、第1と第2の中間部の高さが前記接続フレームと略同じであり、且つ、第1の中間部と第2の中間部との幅の合計値は、接続フレームの幅に等しいか或いは接続フレームの幅より小さい、第1と第2の中間部を接続フレームの第1の側の第1上縁と第2の側の第2上縁にそれぞれ折り畳み可能に連結して、第1と第2の中間部を第1と第2の上縁の回りに、接続フレームのトップ面に反転でき、取り外された第1〜第4のランプ部を接続フレームのトップ面に反転された第1の中間部と第2の中間部に積み重ねることができる。
【0013】
代わりに、前記ランプ装置が、さらに、傾斜部と水平部を有する第1〜第4の過渡部を備え、前記傾斜部が前記第1〜第4のランプ部の傾度と略同じ傾度を有し、かつ底端の高さが第1〜第4のランプ部のトップ端の高さと略同じであり、前記水平部の高さが第1と第2の中間部の高さと略同じであり、第1〜第4の過渡部を、第1のランプ部と第1の中間部の間に、第2のランプ部と第1の中間部の間に、第3のランプ部と第2の中間部の間に、第4のランプ部と第2の中間部の間に、それぞれ装脱可能に連結し、取り外された状態での前記第1〜第4の過渡部を前記接続フレームの内部スペースに収納することができる。
【0014】
好ましくは、前記第1と第2の中間部を、接続フレームの第1と第2の上縁にそれぞれヒンジで連結すること。
【0015】
さらに、前記接続フレームが三つの仕切り板を備え、該当仕切り板により、接続フレームの内部スペースを四つのサブスペースに区画し、取り外された第1〜第4の過渡部を前記四つのサブスペースに収納する。
【0016】
好ましくは、前記ランプ装置が、さらに、締結(fasten)部材を備え、該当締結部材により、接続フレームのトップ面に反転された第1の中間部とそれに積み重ねられた第1、第2のランプ部を締結して、第1、第2のランプ部の第1の中間部からの滑りを防ぎ、また、接続フレームのトップ面に反転された第2の中間部とそれに積み重ねられた第3、第4のランプ部を締結して、第3、第4のランプ部の第2の中間部からの滑りを防いで、取り外して折り畳んだ状態でのランプ装置を一体に保持する。
【0017】
好ましくは、前記装脱可能な連結は、あり続ぎ(dovetail、燕尾結合)接合である。
【0018】
さらに、前記第1〜第4のランプ部と、第1、第2の中間部と、第1〜第4の過渡部と、接続フレームとが、アルミ合金からなる。
【0019】
好ましくは、前記接続フレームに、それを吊り上げるための吊り掛け部材を設ける。
【0020】
さらに、前記吊り掛け部材は、吊りリングであり、且つ接続フレームのトップ面の略中央部に設けられる。
【0021】
また前記締結部材は、弾性ホークである。
【0022】
本発明による第2の態様は、放射線を放射する放射線ソースと、放射線ソースからの放射線を検出して、被検車両に載られた荷物の画像を得る検出器アレイと、放射線ソースと検出器アレイを配設する移動装置と、取り外して折り畳んだ状態で、移動装置に吊り上げ可能な、或いは移動装置から吊り離れ可能な本発明の第1の態様によるランプ装置とを備える移動式車両検査システムを提供する。
【0023】
好ましくは、移動式車両検査システムが、さらに、前記移動装置に、前記ランプ装置を移動装置に吊り上げるか或いは移動装置から吊り離れるための吊り上げ装置1を設ける
上述した移動式車両検査システムにおいて、前記吊り上げ装置は、ランプ装置を吊り掛けて昇降させる昇降器と、一端が移動装置に設けられた第1の支持台とヒンジで連結され、他端が昇降器に連結される吊りアームと、一端が移動装置に設けられた第2の支持台とヒンジで連結され、他端が吊りアームに設けられた第3の支持台とヒンジで連結されるアクチュエーターとを備え、該当アクチュエーターにより、吊りアームを駆動しスイングさせて、取り外して折り畳んだ状態でのランプ装置を移動式検査システムに吊り上げて、或いは、移動式検査システムから、吊り離れる。
【0024】
さらに、前記昇降器は、電気ホイストである。
【0025】
また、前記アクチュエーターは、液圧シリンダーである。
【0026】
好ましくは、前記吊りアームが、伸縮式であること。
【0027】
また、前記吊り上げ装置は、さらに、前記移動装置に設けられた、ランプ装置を支持するためのブラケットを備える。
【0028】
好ましくは、前記アクチュエーターが、液圧シリンダーである。
【0029】
好ましくは、前記移動装置が、動力を供給する車頭とそれに連結する基盤フレームとを備え、前記放射線ソースと、検出器アレイと、前記吊り上げ装置を前記基盤フレームに配設し、取り外して折り畳んだ状態でのランプ装置を、吊り上げ装置により、前記基盤フレームに吊り上げ、及び、基盤フレームから吊り離れる。
【0030】
本発明によるランプ装置は、多数の部分の組み合わせてなるため、取り外して折り畳んで比較的小さい寸法になることが可能である。従って、移動装置(走査車)に設けて運送される。移動装置に吊り上げ装置を設けことにより、ランプ装置を地面から移動装置に吊り上げるか或いは移動装置から地面に吊り離れることができる。従って、ランプ装置の人工的な積み下ろしの工夫を軽減し、ランプ装置の実用性を向上させ、小型車両に対する検査を確保する。
【0031】
図面を参照しながら、好ましい実施例を説明すれば、本発明のこれら及び/又は他の方面と利点が明らかになり、かつ分かり易くなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
次いで、図に示す本発明の実施例を詳細に説明する。図に、同じ要素に同じ標記をつける。次に、実施例を、図を参照しながら説明することによって、本発明を解釈する。
【0033】
図1〜図4を参照し、本発明の実施例による車載移動式小型車両検査システムに用いられるランプ装置2を説明する。
【0034】
図1と図2に示すように、ランプ装置2には、縦断面が略三角形状の第1〜第4のランプ部4a1、4a2、4b1、4b2と、第1〜第4の過渡部5a1、5a2、5b1、5b2と、第1及び第2の中間部6a、6bと、接続フレーム7を含んでいる。
【0035】
前記接続フレーム7は、略直方体状であり、かつ、トップ面が開いたものである。接続フレーム7は、内部スペースSを限定する。該当内部スペースSには、更に、三つの仕切り板0で四つのサブスペースS1〜S4を区画した。接続フレーム7は、アルミ合金からなれば、重量の軽いと言う利点があるだが、アルミ合金に限定されるものではない、他の適宜の材料であれば良い。
【0036】
その代わりに、仕切り板0で区画された四つのサブスペースS1−S4に、第1〜第4の過渡部5a1、5a2、5b1、5b2を置くためのラックを、それぞれに配設している。該当ラックは、前記サブスペースに設けられた突起7cからなる。図2に、サブスペース毎に、四つの突起7cを設けていることを示したが、突起7cの数は限定されるものではない、例えば、三つ又は五つの突起7cを設けてもでもよい。
【0037】
第1の中間部6aと第2の中間部6bとは、それぞれ、接続フレーム7の対称的な第1の側7aと第2の側7bに設けられている。好ましくは、接続フレーム7の第1の側7aの第1の上縁7a1と第2の側7bの第2の上縁7b1とそれぞれ、例えば、ヒンジ10で折畳み可能に連結する。従って、第1の中間部6aと第2の中間部6bが、第1の上縁7a1と第2の上縁7b1の周りに、接続フレーム7のトップ面に反転できるようになる。接続フレーム7の高さは、第1の中間部6aと第2の中間部6bの高さと略同じであり、且つ、第1の中間部6aと第2の中間部6bとの幅の合計値は、接続フレーム7より小さい。一つの実施形態において、第1の中間部6aと第2の中間部6bとは、接続フレーム7に装脱可能に連結する。
【0038】
好ましくは、第1の中間部6aと第2の中間部6bが、直方体状であり、アルミ合金からなる。しかし、アルミ合金に限定されていない。より好ましくは、第1の中間部6aと第2の中間部6bが、完全に、形状と寸法を有する。従って、装脱の時に、便利上に、第1の中間部6aと第2の中間部6bとが交換できるようになる。
【0039】
図2に示すように、一つの好ましい実施形態において、第1〜第4の過渡部5a1、5a2、5b1、5b2が、傾斜部と水平部をそれぞれ有する。第1及び第2の過渡部5a1、5a2における水平部は、第1の中間部6aの両端にそれぞれ、例えば、あり続ぎ接合により装脱可能に連結され、第3及び第4の過渡部5b1、5b2における水平部は、第1の中間部6aの両端に同じくそれぞれ、例えば、あり続ぎ接合により装脱可能に連結されている。第1〜第4の過渡部5a1、5a2、5b1、5b2における水平部の高さは、第1及び第2の中間部6a、6bの高さと略同じである。
【0040】
装脱の便利性を向上するために、第1〜第4の過渡部5a1、5a2、5b1、5b2が、完全に形状と寸法を有するのは、好ましい。また、第1〜第4の過渡部5a1、5a2、5b1、5b2は、アルミ合金からなって良いだが、アルミ合金に限定されるものではない。
【0041】
第1〜第4のランプ部4a1、4a2,4b1、4b2のトップ端が、第1〜第4の過渡部5a1、5a2、5b1、5b2における傾斜部と、例えば、あり続ぎ接合でそれぞれ装脱可能に連結されている。その代わりに、他の実施例において、第1〜第4のランプ部4a1、4a2,4b1、4b2のトップ端が、第1〜第4の過渡部5a1、5a2、5b1、5b2における傾斜部と、例えば、ヒンジでそれぞれ折畳み可能に連結されている。
【0042】
第1〜第4のランプ部4a1、4a2,4b1、4b2には、第1〜第4の過渡部5a1、5a2、5b1、5b2における傾斜部の傾度と略同じの傾度がある。そして、第1〜第4のランプ部4a1、4a2,4b1、4b2のトップ端の高さが、第1〜第4の過渡部5a1、5a2、5b1、5b2における傾斜部の下端の高さと略同じである。そこで、第1〜第4のランプ部4a1、4a2,4b1、4b2が、第1〜第4の過渡部5a1、5a2、5b1、5b2にそれぞれ連結される場合に、これらの傾斜面が平らかになる。
【0043】
好ましくは、第1〜第4のランプ部4a1、4a2,4b1、4b2が、略三角形状の縦断面を有し、且つ完全に同じ寸法を有する。従って、装脱の場合に、互いに交換でき、装脱の便利性を向上させる。第1〜第4のランプ部4a1、4a2,4b1、4b2が、アルミ合金からなってもいい。でも、アルミ合金に限らない。
【0044】
図2に示すように、各傾斜部とそれに対応する過渡部の間に、及び過渡部とそれに対応する中間部の間に、あり続ぎ接合で連結され、そして、各過渡部の両端側にあり続ぎ状の突起があり、それに対応する各傾斜部と中間部の端部にあり続ぎ状の凹溝が設けられている。あり続ぎ接合を構成するあり続ぎ状の突起とあり続ぎ状の凹溝の位置は、特に限定されるものではない。
【0045】
また、当業者にとっては、本発明によるランプ装置2は、接続フレーム7及び第1〜第4の過渡部5a1、5a2、5b1、5b2を設けなくて、第1〜第4のランプ部4a1、4a2,4b1、4b2をそれぞれ装脱可能に例えば、あり続ぎ接合により、あるいは折畳み可能に例えば、ヒンジ連結により、第1の中間部6aの両端と第2の中間部6bの両端に連結してもいい。この場合には、第1〜第4のランプ部4a1、4a2,4b1、4b2のトップ端の高さは、第1の中間部6aの両端と第2の中間部6bの両端の高さと略同じである。
【0046】
図1と図2は、組み合わせ及び展開した状態のランプ装置2をそれぞれ示す正面図と平面図である。図1と図2に示すように、組み合わせて展開した状態で、第1、第2の中間部6a、6bが、接続フレーム7の第1、第2の上縁7a1、7b1にヒンジ10で折畳み可能に連結され、第1〜第4の過渡部5a1、5a2、5b1、5b2が、第1、第2の中間部6a、6bのそれぞれの両端にあり続ぎ接合により連結され、そして、第1〜第4のランプ部4a1、4a2,4b1、4b2が、第1〜第4の過渡部5a1、5a2、5b1、5b2にそれぞれあり続ぎ接合により連結される。従って、被検車両が、組み合わせて展開した状態でのランプ装置2に運転できて、その結果、被検車両の受験高さを高めて、検査システムによる被検車両の基盤や車輪に対する検査を行えるようになる。特に、基盤の低い小型車両に有利である。つまり、ランプ装置2により、被検車両を予め高さに引き上げて、基盤の低い小型被検車両に対しても、基盤や車輪を含む被験車両の各部分の検査システムによる検査を行うことができる。
【0047】
上述の如く、第1〜第4のランプ部4a1、4a2,4b1、4b2と第1〜第4の過渡部5a1、5a2、5b1、5b2との連結、及び第1、第2の中間部6a、6bと第1〜第4の過渡部5a1、5a2、5b1、5b2との連結は、折畳み可能な連結を、例えばヒンジ連結を、採用しても良い。その結果、運送するために、ランプ装置2を組み合わせて展開した状態から、折畳んだ状態に変える場合に、前記各部の連結を取外す必要はなく、第1〜第4のランプ部4a1、4a2,4b1、4b2と第1〜第4の過渡部5a1、5a2、5b1、5b2とを、順次に第1、第2の中間部6a、6bに折畳んで、折畳んだ状態での一体のランプ装置になる。具体的には、一つの実施例において、先ず、第1〜第4のランプ部4a1、4a2,4b1、4b2を第1の折畳み方向に沿って、第1、第2の中間部6a、6bの上に折畳んで、その後、第1〜第4の過渡部5a1、5a2、5b1、5b2を第1の折畳み方向と反対する第2の折畳み方向に沿って、第1、第2の中間部6a、6bに折り畳んだ第1〜第4のランプ部4a1、4a2,4b1、4b2の上に折り畳む。他の実施例において、先ず、第1と第2のランプ部4a1、4a2の中の一つ及び第3と第4のランプ部4b1、4b2をランプ装置の縦軸線に沿って、180度反転し、第1〜第4のランプ部4a1、4a2,4b1、4b2を第1の折畳み方向に沿って、第1、第2の中間部6a、6bの上に折畳んで、その後、第1〜第4の過渡部5a1、5a2、5b1、5b2を前記第1の折畳み方向にそって、第1、第2の中間部6a、6bに折り畳んだ第1〜第4のランプ部4a1、4a2,4b1、4b2の上に折り畳む。従って、第1、第2のランプ部4a1、4a2の傾斜面と第3、第4のランプ部4b1、4b2の傾斜面とが、互いに対向するようになる。
【0048】
この場合には、接続フレーム7を設けてもいいし、設けなくてもいい。接続フレーム7を設けた場合に、第1、第2の中間部6a、6bが、接続フレーム7の第1、第2の上縁7a1、7b1に、例えばヒンジで折畳み可能に連結することができる。運送する場合に、先ず、第1と第2の中間部6a、6bを接続フレーム7のトップ面に反転して、第1〜第4のランプ部4a1、4a2,4b1、4b2及び第1〜第4の過渡部5a1、5a2、5b1、5b2を、第1、第2の中間部6a、6bの上に順次に折り畳む。その代わりに、第1〜第4のランプ部4a1、4a2,4b1、4b2及び第1〜第4の過渡部5a1、5a2、5b1、5b2を、第1、第2の中間部6a、6bの上に順次に折り畳み、第1、第2の中間部6a、6bを接続フレーム7のトップ面に反転してもいい。
【0049】
他の実施例において、第1〜第4のランプ部4a1、4a2,4b1、4b2が、第1〜第4の過渡部5a1、5a2、5b1、5b2に、例えばあり続ぎ接合で装脱可能に連結し、第1〜第4の過渡部5a1、5a2、5b1、5b2が、第1、第2の中間部6a、6bに、例えばヒンジで折畳み可能に連結する。これにより、運送するために、第1、第2の中間部6a、6bを接続フレーム7のトップ面に反転して、その後、第1〜第4の過渡部5a1、5a2、5b1、5b2を、ヒンジにより、第1、第2の中間部6a、6bの上に折り畳む。続いで、第1〜第4のランプ部4a1、4a2,4b1、4b2をランプ装置から取り外し、図3に示すように、取り外された第1〜第4のランプ部4a1、4a2,4b1、4b2を、第1、第2の中間部6a、6bに折り畳んだ第1〜第4の過渡部5a1、5a2、5b1、5b2の上に積み重ね。
【0050】
次に、図3と図4を参照しながら、車載移動式の小型車両検査システムにおけるランプ装置2の取り外しと折り畳みのプロセスを説明する。
【0051】
図3と図4に示すように、ランプ装置2を使用しない場合に、第1〜第4のランプ部4a1、4a2,4b1、4b2と第1〜第4の過渡部5a1、5a2、5b1、5b2との連結(あり続ぎ接合)をそれぞれ取外し、また第1、第2の中間部6a、6bと第1〜第4の過渡部5a1、5a2、5b1、5b2との連結(あり続ぎ接合)をそれぞれ取外す。その後、第1〜第4の過渡部5a1、5a2、5b1、5b2を接続フレーム7における四つのサブスペースS1−S4に配設されたラックの上に置く。
【0052】
次に、第1、第2の中間部6a、6bを接続フレーム7の第1、第2の上縁7a1、7b1の回りに、180度反転して、接続フレーム7のトップ面の上に折り畳む。更に、取り外された第1、第2のランプ部4a1、4b1を第1の中間部6aの上に積み重ね、第3、第4のランプ部4a1、4b1を第2の中間部6bの上に積み重ねる。でも、積み重ね手段は、これに限らない。第1、第2のランプ部4a1、4b1を第2の中間部6bの上に積み重ね、第3、第4のランプ部4a1、4b1を第1の中間部6aの上に積み重ねる。
【0053】
最後に、取外し及び折り畳みの状態でのランプ装置を検査システムを駆動させるための移動装置の上に置いて、運送する。
【0054】
前記検査システムの移動装置は、例えば、走査車などの機動車であってもいい。具体的には、検査システムが、走査車に集合されることにより、移動できて、車載移動式検査システムを構成するようになる。更に、必要に応じて、検査システムを検査を行うべき場所に移動させる。従って、場所によって固定式検査システムを設ける必要はなく、コストが低減される。
【0055】
上述に明らかに、ランプ装置2の組み合わせて展開するプロセスが、上述の取り外して折り畳むプロセスと逆になる。便利に、取り外して折り畳むプロセスに対する詳しい説明を省略する。
【0056】
好ましくは、取り外して折り畳んだ状態でのランプ装置2の安定性を保持するために、ランプ装置2は、更に、締結(fasten)部材9を備えている。該当締結部材9により、第1、第2の中間部6a、6bとそれに積み重ねられた第1〜第4のランプ部4a1、4a2,4b1、4bを締結して、第1、第2の中間部6a、6bから、第1〜第4のランプ部4a1、4a2,4b1、4b2の滑りを防ぐようになる。前記締結部材9は、弾性ホークを含んでいるが、弾性ホークに限るわけではない。
【0057】
また、前記接続フレーム7に、ランプ装置2を吊り上げるための吊り掛け部材8を設けてもいい。これについて、後述に詳しく説明する。前記吊り掛け部材8は、好ましく吊りリングであり、且つ、接続フレームのトップ面の略中央部に設けられる。吊りリング8の数と位置は、特に限定されるものではない、ランプ装置2を吊り上げればいい。
【0058】
上述に如く、ランプ装置2の重量を軽減するために、前記ランプ部と、過渡部と、中間部6と、接続フレーム7がいずれもアルミ合金からなる。
【0059】
そこで、図7に示すように、使用の場合に、本発明の実施例によるランプ装置は、組み合わせられて展開される。これにより、被検車両の高さが高められ、基盤の低い小型車両の各部に対する検査が行えるようになる。使用しない場合に、図6に示すように、前記ランプ装置は、取り外されて折り畳まれる。従って、検査システムの走査車に置くことができ、運送に便利だけではなく、スペースの利用率が高いし、使用の便利性も高まる。
【0060】
次に、図5と図6を参照しながら、本発明の実施例によるランプ装置2の応用を更に説明する。具体的には、ランプ装置2を備えた移動式検査システムを説明する。
【0061】
図6に示すように、本発明の実施例による車載移動式検査システムは、放射線を放射するための放射線ソース(図に示していない)と、前記放射線ソースからの放射線を検出するための検出器アレイ23と、走査車20と、ランプ装置2とを備えている。前記走査車20は、移動式検査システムの移動装置であり、検査システムを移動させるものである。走査車20は、動力を提供し運転させる車頭22と、基盤フレーム21とを備える。車頭22と基盤フレーム21とが、固定的に連結されてもいいし、装脱可能に連結されてもいい。放射線ソースと、検出器アレイと、ランプ装置2とを含んだ検査システムにおける他の部材が基盤フレーム21に配設できる。しかしながら、前記移動式検査システムにおける移動装置は、走査車20に限らない、例えば、車輪付くトレーラーであってもいい。前記検査システムの各部がトレーラーに配設できる。前記トレーラーを、自動車や、トラックや、トラクターなどの機動車により駆動し移動させる。前記移動装置は、単に平板の下に車輪を設けることにより構成されてもいい。
【0062】
また、上述の如く、被検車両は、中に荷物があるコンテナーを積載する車両であってもいい、或いは、コンテナーではなく、荷物を直接に車両に配設した密封スペースに積載する車両であってもいい。また、被検荷物は、車両に積載されなくてもよく、他の動力装置により、例えばウィンチにより駆動し移動させるトレーラーに積載される。いずれの場合に対しても、本発明による移動式検査システムは適応である。
【0063】
さらに、前記移動式検査システムは、吊り上げ装置1を備えている。該当吊り上げ装置1により、ランプ装置2を走査車20の車両フレーム17に吊り上げ、又は、走査車20の車両フレーム17から、例えば地面に吊り離れる。
【0064】
前記吊り上げ装置1は、ランプ装置2を吊り上げて昇降する昇降器12と、吊りアーム14と、アクチュエーター16とを備えている。好ましくは、前記昇降器12が電気ホイストであり、前記アクチュエーター16が液圧シリンダーであり、前記吊りアーム14が伸縮可能なものである。吊りアーム14により、吊り上げる時に、ランプ装置2が走査車20に対する位置を調整することができ、吊り上げに便利である。しかし、当業者にとって、昇降器12と、吊りアーム14と、アクチュエーター16とが、前記実施例に限定されるものではなく、他の適当な方式でも実現できる。例えば、昇降器12は、プレーと、ケーブルと、巻揚げ機構からなってもいい。
【0065】
具体的には、吊りアーム14の一端が、走査車20に設けた第1の支持台19とスイング可能にヒンジで連結し、他端が昇降器としての電気ホイスト12と連結する。アクチュエーターとしての液圧シリンダー16の一端が、走査車20に設けた第2の支持台18とスイング可能にヒンジで連結し、他端が吊りアーム14に設けた第3の支持台15とヒンジで連結する。これにより、吊りアーム14は、液圧シリンダー16の駆動により、図5に示す第1の方向Aと、第1の方向Aと反対する第2の方向Bに沿ってスイングする。吊りアーム14のスイングにより、吊りアーム14の他端に連結する電気ホイスト12を駆動しスイングさせる。そこで、電気ホイスト12により、取り外して折り畳んだランプ装置2を吊り上げた時に、ランプ装置2を走査車20の上に吊り上げて、又は、走査車20から、地面に吊り離れる。
【0066】
好ましくは、吊り上げ装置1は、さらに、走査車20の車両フレーム17に設けたブラケット3を備えている。該当ブラケット3により、走査車20に吊り上げられたランプ装置2を支持する。
【0067】
また、吊り上げ装置1は、さらに、ランプ装置2のスイングを防ぐためのスイング防止フレーム11を備えている。前記スイング防止フレーム11は、略直方形状のフレームであり、且つ、底面が開いた内部スペースを区画する。
【0068】
吊りアーム14の他端がスイング防止フレーム11のトップ面の外側に設けた第4の支持台13とヒンジで連結する。電気ホイスト12は、スイング防止フレーム11のトップ面の内側に連結され、且つスイング防止フレーム11の内部スペースに位置する。従って、電気ホイスト12によるランプ装置2の吊り上げに、ランプ装置2の上下及び/又は左右のスイングを防いで、吊り上げの安定性を向上させる。
【0069】
吊り上げ装置1により、ランプ装置2を走査車20に吊り上げた場合に、電気ホイスト12が相変わらずランプ装置2における接続フレーム7の吊りリング8と連結して、そこで、ランプ装置2を走査車20から吊り離れる場合に、電気ホイスト12のホークを吊りリングに再びかける作業は避けられるということを説明しなければならない。
【0070】
次に、本発明の実施例による車載の移動式小型車両検査システムの作業プロセスを説明する。
【0071】
先ず、検査システムが載られた走査車は、作業場所に運転して、電気ホイスト12を起動し、取り外して折り畳んだ状態でのランプ装置2(図6に示すように)を予め設定される高さまで吊り上げて、ランプ装置2を走査車20の車両フレーム17に設けられたブラケット3から離れさせる。
【0072】
その後、走査車20のポートを開け、液圧システムを起動し、液圧シリンダー16に液圧油を供給して、液圧シリンダー16のピストンロッドを伸び出させて、吊りアーム14を第1の支持台19の回りに、第1の方向A(ランプ装置を走査車から吊り離れる方向)に沿ってスイングさせることにより、吊りアーム14がスイング防止フレーム11を駆動し、さらに、電気ホイスト12とランプ装置2をスイングさせる。この場合には、スイング防止フレーム11により、ランプ装置2の上下及び左右のスイングを防ぐ。ランプ装置2が走査車20から吊り離れられ、予め位置に達する場合に、液圧シリンダー16はピストンロッドの伸び出しが止まり、吊りアーム14のスイングも止まる。この場合に、電気ホイスト12を再起動して、ランプ装置2を地面に吊り離れる。特に、ランプ装置2が地面に近づく場合に、必要に応じて、ランプ装置2の向きを調整して、ランプ装置2を地面に吊り離れる。
【0073】
次に、電気ホイスト12のホークと接続フレーム7の吊りリング8を取り外して、電気ホイスト12のケーブルを揚げる。その後、再び液圧シリンダー16を再起動して、液圧シリンダー16のピストンロッドを引き戻させ、吊りアーム14を第1の支持台19の回りに前記第1の方向Aと反対する方向Bに沿ってスイングさせる。
【0074】
その後、第1、第2の中間部6a、6bと第1〜第4のランプ部4a1、4a2,4b1、4b2を締結した弾性ホークを取り外して、第1、第2の中間部6a、6bから、第1〜第4のランプ部4a1、4a2,4b1、4b2をそれぞれ外す。
【0075】
次に、接続フレーム7の第1と第2の上縁7a1、7b1の回りに、第1、第2の中間部6a、6bを接続フレーム7のトップ面から反転する。図7に示すように、接続フレーム7の内部スペースSから、第1〜第4の過渡部5a1、5a2,5b1、5b2を取り出し、それらを第1、第2の中間部6a、6bに連結して、第1〜第4のランプ部4a1、4a2,4b1、4b2を第1〜第4の過渡部5a1、5a2,5b1、5b2にそれぞれ連結する。
従って、ランプ装置2は組み合わせて展開した状態になる。
【0076】
次に、基盤の低い被検車両をランプ装置2に運転して、被検車両の放射線画像を得る。ランプ装置2により、被検車両の高さが向上され、放射線ソースの高さを下げることがなく、被検車両の基盤や、車輪に対する検査を行う。
【0077】
使用完了後、ランプ装置2を取り外して折り畳んで、走査車20のブラケット3に吊り上げる。これは前記説明したプロセスと逆になるが、便利に、詳しい説明を省略する。
以上、本発明を実施例を用いて説明したが、当業者にとっては、本発明の主旨内において、他の様々の形態が実施可能である。本発明の範囲は、請求項及びその等価物に限定される。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明の実施例による組み合わせて展開した状態でのランプ装置の正面図である。
【図2】図1に示したランプ装置の平面図である。
【図3】本発明の実施例による取り外して折り畳んだ状態でのランプ装置の正面図である。
【図4】図3に示したランプ装置の側面図である。
【図5】本発明の実施例によるランプ装置の吊り上げのための吊り上げ装置を示した概略図である。
【図6】本発明の実施例によるランプ装置が走査車に取り付けた後の状態を示した概略図である。
【図7】本発明の実施例によるランプ装置が検査システムの作業中に使用の状態を示した図である。
【符号の説明】
【0079】
0 仕切り板
1 吊り上げ装置
2 ランプ装置
3 ブラケット
4 ランプ部
4a1、4a2、4b1、4b2 第1〜第4のランプ部
5 過渡部
5a1、5a2、5b1、5b2 第1〜第4の過渡部
6 中間部
6a、6b 第1と第2の中間部
7 接続フレーム
7a、7b 第1と第2の側
7a1、7b1 第1と第2の上縁
8 吊りリング
9 締結部材
10 ヒンジ
11 スイング防止フレーム
12 昇降機
13 第4の支持台
14 吊りアーム(第4の支持台)
15 第3の支持台
16 アクチュエーター
17 車両フレーム
18 第2の支持台
19 第1の支持台
20 走査車
21 基盤フレーム
22 車頭
23 検出器アレイ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに平行に設けられた第1と第2の中間部(6a、6b)と、
縦断面が略三角形状である第1〜第4のランプ部(4a1、4a2、4b1、4b2)と、を備え、
第1、第2のランプ部及び第3、第4のランプ部は、装脱可能な又は折り畳み可能な連結により、第1の中間部(6a)と第2の中間部(6b)それぞれの対向する両端にそれぞれ連結され、
前記第1〜第4のランプ部のトップ端の高さが、第1と第2の中間部の高さと略同じであることを特徴とするランプ装置。
【請求項2】
さらに、いずれも傾斜部と水平部を有する第1〜第4の過渡部(5a1、5a2、5b1、5b2)を備え、
前記傾斜部は、第1〜第4のランプ部の傾度と略同じ傾度を有し、かつ、その底端の高さは、第1〜第4のランプ部のトップ端の高さと略同じであり、前記水平部の高さは、第1と第2の中間部の高さと略同じであり、
第1〜第4の過渡部は、それぞれ、第1のランプ部と第1の中間部の間、第2のランプ部と第1の中間部の間、第3のランプ部と第2の中間部の間、及び第4のランプ部と第2の中間部の間に折り畳み可能に連結され、
前記第1〜第4の過渡部は、前記第1と第2の中間部の上に折り畳まれることができることを特徴とする、請求項1に記載のランプ装置。
【請求項3】
さらに略直方体状がある接続フレーム(7)を備え、
前記第1と第2の中間部を、前記接続フレームの対向する第1の側(7a)と第2の側(7b)にそれぞれ設けることを特徴とする、請求項2に記載のランプ装置。
【請求項4】
前記第1と第2の中間部を前記接続フレーム(7)の対向する第1の側(7a)と第2の側(7b)にそれぞれ折り畳み可能に連結して、第1と第2の中間部が、前記接続フレーム(7)の第1と第2の上縁(7a1、7b1)の回りで前記接続フレーム(7)のトップ面に反転できるようにし、且つ、第1〜第4の過渡部が、接続フレームの上に反転された第1と第2の中間部の上にそれぞれ折り畳むことができるようにしたことを特徴とする、請求項3に記載のランプ装置。
【請求項5】
さらに略直方体状でありかつ内部スペースを限定した接続フレーム(7)を備え、
前記第1と第2の中間部を前記接続フレームの対向する第1の側(7a)と第2の側(7b)にそれぞれ設けることを特徴とする、請求項1に記載のランプ装置。
【請求項6】
前記第1と第2の中間部は、前記接続フレームの第1の側と第2の側に折り畳み可能にそれぞれ連結されることを特徴とする、請求項5に記載のランプ装置。
【請求項7】
第1と第2の中間部の高さが前記接続フレームと略同じであり、且つ、第1の中間部と第2の中間部との幅の合計値は、接続フレームの幅に等しいか或いは接続フレームの幅より小さくし、
第1と第2の中間部を、接続フレームの第1の側の第1上縁(7a1)と第2の側の第2上縁(7b1)にそれぞれ折り畳み可能に連結して、第1と第2の中間部を第1と第2の上縁の回りで接続フレーム(7)のトップ面に反転でき、
取り外された第1〜第4のランプ部を接続フレームのトップ面に反転された第1の中間部(6a)と第2の中間部(6b)に積み重ねることができることを特徴とする、請求項6に記載のランプ装置。
【請求項8】
さらに、いずれも傾斜部と水平部を有する第1〜第4の過渡部(5a1、5a2、5b1、5b2)を備え、
前記傾斜部が前記第1〜第4のランプ部の傾度と略同じ傾度を有し、かつ底端の高さが第1〜第4のランプ部のトップ端の高さと略同じであり、前記水平部の高さが第1と第2の中間部の高さと略同じであり、
第1〜第4の過渡部を、第1のランプ部と第1の中間部の間、第2のランプ部と第1の中間部の間、第3のランプ部と第2の中間部の間、及び第4のランプ部と第2の中間部の間に、それぞれ装脱可能に連結し、
取り外された状態での前記第1〜第4の過渡部を、前記接続フレームの内部スペースに収納することができることを特徴とする、請求項7に記載のランプ装置。
【請求項9】
前記第1と第2の中間部は、接続フレームの第1と第2の上縁にそれぞれヒンジ連結されることを特徴とする、請求項8に記載のランプ装置。
【請求項10】
前記接続フレームが三つの仕切り板(0)を備え、該当仕切り板により、接続フレームの内部スペースを四つのサブスペースに区画し、取り外された第1〜第4の過渡部を前記四つのサブスペースに収納することを特徴とする、請求項9に記載のランプ装置。
【請求項11】
さらに締結部材(9)を備え、
該当締結部材により、接続フレームのトップ面に反転された第1の中間部とそれに積み重ねられた第1、第2のランプ部を締結して、第1、第2のランプ部の第1の中間部からの滑りを防ぎ、
また、接続フレームのトップ面に反転された第2の中間部(6b)とそれに積み重ねられた第3、第4のランプ部を締結して、第3、第4のランプ部の第2の中間部からの滑りを防いで、取り外されて折り畳んだ状態でのランプ装置を一体に保持することを特徴とする、請求項10に記載のランプ装置。
【請求項12】
前記装脱可能な連結は、あり続ぎ接合であることを特徴とする、請求項1又は5〜11のいずれか1項に記載のランプ装置。
【請求項13】
前記第1〜第4のランプ部と、第1、第2の中間部と、第1〜第4の過渡部と、接続フレームと、は、アルミ合金からなることを特徴とする、請求項12に記載のランプ装置。
【請求項14】
前記接続フレーム(7)に、それを吊り上げるための吊り掛け部材を設けられることを特徴とする、請求項13に記載のランプ装置。
【請求項15】
前記吊り掛け部材は、吊りリングであり、且つ接続フレームのトップ面の略中央部に設けられることを特徴とする、請求項14に記載のランプ装置。
【請求項16】
前記締結部材は、弾性ホークであることを特徴とする、請求項15に記載のランプ装置。
【請求項17】
放射線を放射する放射線ソースと、
放射線ソースからの放射線を検出して、被検車両に載られた荷物の画像を得る検出器アレイと、
放射線ソースと検出器アレイが配設される移動装置と、
取り外して折り畳んだ状態で、移動装置に吊り上げるか或いは移動装置から吊り離れ可能な請求項1−16のいずれか1項に記載のランプ装置と、備えることを特徴とする移動式車両検査システム。
【請求項18】
前記移動装置に、前記ランプ装置を移動装置に吊り上げるか或いは移動装置から吊り離れるための吊り上げ装置(1)がさらに設けられることを特徴とする、請求項17に記載の移動式車両検査システム。
【請求項19】
前記吊り上げ装置は、
ランプ装置を吊り掛けて昇降させる昇降器(12)と、
一端が移動装置に設けられた第1の支持台(19)とヒンジで連結され、他端が昇降器に連結される吊りアーム(14)と、
一端が移動装置に設けられた第2の支持台(18)とヒンジで連結され、他端が吊りアームに設けられた第3の支持台(15)とヒンジで連結されるアクチュエーター(16)と、備え、
該当アクチュエーターにより、吊りアームを駆動しスイングさせて、取り外して折り畳んだ状態でのランプ装置を移動式検査システムに吊り上げるか或いは移動式検査システムから吊り離れることを特徴とする、請求項18に記載の移動式車両検査システム。
【請求項20】
前記吊り上げ装置は、さらに、ランプ装置を吊り上げる時のスイングを防ぐためのスイング防止フレームを備え、
前記昇降器をスイング防止フレーム内に取り付け、
前記吊りアームは、スイング防止フレームのトップ面の外側に設けられた第4の支持台(15)とヒンジで連結されることを特徴とする、請求項19に記載の移動式車両検査システム。
【請求項21】
前記昇降器は、電気ホイストであることを特徴とする、請求項20に記載の移動式車両検査システム。
【請求項22】
前記アクチュエーターは、液圧シリンダーであることを特徴とする、請求項17−21のいずれか1項に記載の移動式車両検査システム。
【請求項23】
前記吊りアームは、伸縮式であることを特徴とする、請求項22に記載の移動式車両検査システム。
【請求項24】
前記吊り上げ装置は、さらに、前記移動装置に設けられてランプ装置を支持するブラケットを備えることを特徴とする、請求項23に記載の移動式車両検査システム。
【請求項25】
前記移動装置は、動力を供給する車頭とそれに連結する基盤フレームとを備え、
前記放射線ソースと検出器アレイと前記吊り上げ装置は前記基盤フレームに配設され、
取り外して折り畳んだ状態でのランプ装置は、吊り上げ装置により前記基盤フレームに吊り上げるか或いは基盤フレームから吊り離れることができることを特徴とする、請求項24に記載の移動式車両検査システム。
【請求項26】
前記移動装置は、トレーラーであることを特徴とする、請求項24に記載の移動式車両検査システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−102136(P2008−102136A)
【公開日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−267038(P2007−267038)
【出願日】平成19年10月12日(2007.10.12)
【出願人】(506388336)同方威視技術股▲フン▼有限公司 (7)
【Fターム(参考)】