説明

リセットツール

【解決手段】本発明はキルシュナー鋼線2aの軸状の移動、特に骨折を固定するために埋め込むことができる骨プレートにおいて使用するリセットツール1aに関する。このツールは少なくとも部分域にねじを有するキルシュナー鋼線2aを有し、そしてキルシュナー鋼線上に配置される導管4a,4bを有する。細長いスリットを作りそして内部穿孔を有するナット3aが設けてあるため、ナットはキルシュナー鋼線上に置かれ、導管に支えられることもあり、キルシュナー鋼線がナットの回転により軸方向に移動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は請求項1,12項そして16項の上位概念に従い、キルシュナー鋼線を軸方向移動させるリセットツールとリセットツール用のナットに関する。
【背景技術】
【0002】
キルシュナー鋼線は折骨を固定する際にしばしば用いられる。その際、キルシュナー鋼線は専ら一時的な折骨の固定および安定に用いられ、骨の治癒に必要な継続的な固定は、例えば、骨ねじにより図られる。さらにキルシュナー鋼線は折骨のリセットの際にも用いられる。こうした場合、キルシュナー鋼線は治療後に取り除かれなければならない。
【0003】
こうした折骨の治療の例は低侵襲性安定化システム(LISS)に基づいて説明される。このシステムの特徴はプレート状インプラントが内部で連結ねじと一緒にいわゆる固定装置として振舞うことである。そのシステムの利点は、原則的にプレートインプラントと骨との間に接触が不要、あるいは、極僅かな接触だけですむため、骨の出血治療がそのプレートで保持されることである。負荷伝達要素はプレートに連結されるねじで、プレート自体と結合する。しかし、こうしたインプラントは通常、予め形成されるため、プレートインプラントは比較的骨の近くに置かれる必要がある。インプラントを設定するために比較的小さい組織の断片のみが必要となるため、プレートは骨と軟部間に押し込まれることもある。それからさらに小さな切込みを用いて外部の皮膚上で連結が行われる。
【0004】
キルシュナー鋼線はこのシステムにおいて大まかな固定やプレートに似たインプラントと骨との結合のために組み込まれる。このためにキルシュナー鋼線は、持ち込まれ、後から取り出され、対応する連結ねじと取り替えられる。キルシュナー鋼線は、その上、折骨をリセットする際に役に立つ。リセット後、連結ねじが持ち込まれ、キルシュナー鋼線は再び取り除かれる。
【0005】
従ってキルシュナー鋼線は、骨に持ち込まれる場合だけでなく、骨から再び取り除かれることが重要となる。そのため先行技術においてさまざまなツールが開示されている。たとえば特許文献1には、ねじを有する鋼線を引き抜く装置が開示されている。その装置は歯に似ているため、鋼線を捕まえることができる。両方の歯の半分が機械で互いに押し合うことによりキルシュナー鋼線は引かれて、それにより最終的に引く動きとなる縮みが生まれる。しかしこの装置の引きは比較的大まかである。鋼線のガイドは与えられない。キルシュナー鋼線は曲げたりねじったりでき、それゆえ全体的に引きが不十分となる。
【0006】
特許文献2と特許文献3には、それぞれ特殊な摘出手段を備えた特殊な鋼線が開示されている。特許文献2は引き締めねじが押し開けられた圧縮ねじ穿孔鋼線を説明している。鋼線の圧縮は引き締めねじをねじることにより作られる。そこに開示された引き締めねじは印刷物で開示されている特殊な鋼線のためにだけはめ込むことができる。特許文献3において固定用の鋼線で、骨の断片の張り状態を調整し、固定し、そして規制することが説明されている。その鋼線はとても特殊に形成され、数個の異なる断片を有する。この鋼線の特別な断片に穿孔頭部の収容に役立ちいわば保護機能を満たすいわゆる支持手段を立てることができる。支持手段の軸状の移動により鋼線は最終的に固定装置の中で解かれる。たとえばLISSによる固定の際にキルシュナー鋼線への伝導や取り外しはできない。
【0007】
さらにLISS技術における使用のための引き用具が知られている。その場合、特別に形成されたキルシュナー鋼線、引き鋼線がガイドに組み込まれる。引き鋼線は前部に穿孔頭部と骨ねじを有しそして後部に調節ねじを有する。この調節ねじにテンション装置を軸状に移動させる引きナットが設けられている。しかし装置に設けられている両方の異なるねじにより制限が深くなることはマイナスである。さらに最初に引くことができるところにガイドが到達するまで、引きナットがかなりの距離を伝わり調節ねじに動かなければならないことはマイナスとなる。
【0008】
【特許文献1】米国特許第6015413号明細書
【特許文献2】独国特許出願公開第4418974号明細書
【特許文献3】欧州特許出願公開第0465866号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
それゆえに本発明の課題は、容易、かつ、可能な限り確実に、そして、正確に、軸方向に移動するキルシュナー鋼線の軸移動のためのリセットツールを提供することである。深さの制限はできるだけ行われるべきではない。さらに、リセットツールはできるだけ全体的に組み込めるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この課題は請求項1に記載のリセットツール、あるいは、請求項12または16項に記載の広範に組み込むことができるナットにより解決される。本発明およびその変種の形成は従属の特許請求項の中で述べられている。
【0011】
発明に従い、キルシュナー鋼線を移動するリセットツールは、特に、折骨を固定する上で移植可能な骨プレートで利用するために用いることができる。それは少なくとも部分的にねじ、特に、骨ねじを持つキルシュナー鋼線を有する。骨ねじは、例えば、皮質骨ねじ、または、海面質骨ねじとなることもある。さらに、キルシュナー鋼線を覆うべく配される少なくとも一つの導管が設けてある。本発明によれば、スリットが形成され、内部穿孔を有するナットが設けられており、当該ナットはキルシュナー鋼線に取り付けられるとともに導管で支持される。
【0012】
最初に優先される実施例によれば、ナットは、ある位置で開口されているため、ナットの中心穿孔への通路が生まれる。ナットは、通り抜ける縦のスリットを有する。ナットは、特に側面から取り付けられる。2番目に優先される実施例によると、ナットは、互いに結合される、横のスリット、第一の縦のスリット、および、第二の縦のスリットを有する。ナットは、穿孔に鋼線を通すことにより鋼線に置かれる。鋼線に、ねじで固定され回して導管まで移動しなければならない先行技術から知られたナットに類似して、ナットは鋼線としっかりと結び付けられる。
【0013】
キルシュナー鋼線の軸方向移動は、ナットを回すことにより達成される。回すことで骨の断片の位置が軸方向で制御可能となる。主にキルシュナー鋼線には骨ねじ、特に皮質骨ねじまたは海面質骨ねじが設けられていて、これが沢山の利点を自らもたらす。深さの制限は、これにより排除される。さらにキルシュナー鋼線の様々な長さを考慮する必要はなく、原理的に個々の長さで十分となろう。
【0014】
最初の実施に従い、ナットは、鋼線にクリップのように置かれる。これは縦のスリットにより形成されるナットの両半分が互いに少し押されるために、キルシュナー鋼線がこの縦のスリットを伝わり中央の穿孔に貫通可能となる。優先された実施形式において縦のスリットと向かい合うナットの内側に残りの壁に蝶番の機能を割り振る小さな切り込みが設けてある。その他にはこのナットの軽い開きが主にばねのある蝶番により緩和される。
【0015】
2番目の実施に従い、ナットは、鋼線が差込み式でナットのガイドスリットを通ることにより取り付けられる。そのためナットは水平または横のスリットと2つの部分的な縦のスリットを有し、これは縦の部分のスリットとして特徴づけられる。鋼線は、横のスリットに導入され引き続き回転しながら穿孔に通され、その結果、縦のスリットに現れる。
【0016】
ナットの発明に従う形態により、ナットは、各キルシュナー鋼線の任意の位置に置かれる。先行技術のナットの場合に必要となるキルシュナー鋼線の端からのねじ通しは不用となる。
【0017】
ナットは主に樹脂、特にポリエチレンから製造される。それによりナットは安く製造でき、1回だけの使用も考慮されている。主に、ナットは、殺菌処理、たとえば病院における通常の蒸気殺菌により破壊される。それゆえ、使用された樹脂のガラス転移温度は病院において優先して通常およそ150℃以下の殺菌温度となる。それゆえ、ナットが一度しか使用できないだけでなく、キルシュナー鋼線も一度だけしか使用できないようになる。ナットが、蒸気による殺菌処理において多少溶ける場合、鋼線にはりつけられ、鋼線も同様に引き続いて使用できなくなる。それゆえ、ナットだけではなくキルシュナー鋼線も一度だけしか使用できないことが保証される。これは、特に、鋼線とナット間に不十分なアクセス空間があるために利点となる。さらに、このリセットツールは、殺菌による梱包で準備をして一度だけの使用のために供給される。
【0018】
さらに、ナットの内部穿孔は、ねじを有することもある。その際、同様に骨ねじが問題となることもあるが、メートルねじのように左右対称のねじが問題となることもある。そしてこの左右対称のねじは、ナットがそれぞれ任意の方向でキルシュナー鋼線につけられるという利点をもつ。すると優先方向は示さない。それとは反対に、鋸の歯型の骨ねじが優先方向を持ち、その結果ナットを付ける際にこれが保たれるように注意する必要がある。しかしキルシュナー鋼線の骨ねじが、ナットの内部穿孔において回転移動すること自体によって雌ねじを形成できるために、原則的には、雌ねじはなくてもよい。
【0019】
図面および以下では、Synthes(登録商標)のPHILOSプラットシステム(上腕骨近位内部視覚システム)に関連して記述される。しかし、本発明は、これに制限されず、むしろ、キルシュナー鋼線が骨ねじなどと使用される他の骨折合術の範囲にも適用でき、特にLISS固定の際にこれはまた取り外される必要がある。従って折骨の他の固定技術においてもリセットツールが使用される。特許請求の範囲はそれに応じて決めることができる。
【0020】
PHILOSは特に上腕骨近位の配備された断片の折骨において組み込まれる。外顆近位と大腿骨端部の折骨の際に取り込まれるLISSと類似して、連結ねじと結合し、負荷を担う解剖学的に予め形成されたインプラントが設けられている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
符号の説明と図面は特許請求の範囲に記述された、または、保護された、この出願の開示の統合された要素の対象と共にある。
【0022】
図面は関連させて広く記述されている。同じ符号は同じ部品を意味する。異なる記号の付いた同じ数字の符号は機能が同じ部品を示す。
【0023】
図1は規定に従う使用のリセットツール1aを示す。これは照準器8の穿孔ガイド9aに挿通される。照準器8は、ねじ11によりインプラント7に固定される。インプラント7は、プレート式であり、連結ねじが挿通され、そして、このねじ挿通のおかげで骨が固定される数個の穿孔10を有する。インプラント7は、少なくとも折骨が癒合するまで体内に留まる。他方一時的にインプラント7に取り付けられる照準器8がある。穿孔9により連結ねじが取り込まれる。その際、照準器はガイドおよび位置決めとして役に立つ。図1から分かるように、リセットツール1aはこうした穿孔ガイド9aに挿通される。
【0024】
リセットツール1aは、キルシュナー鋼線2aを有する。主にキルシュナー鋼線2aは、鋼鉄でできている。キルシュナー鋼線2aは、少なくとも導管4により導かれる。図1の実施例において2つの導管4a,4bが設けられる。導管4は、さや状に形成され、それぞれ軸15および取っ手12を有する。導管は同心管状で互いに導入され、それぞれ取っ手12a,12bのみが見られる。導管4aのみ軸15aも全体の長さで認識される。導管4は異なる機能を果たす。例えば、導管4aはいわゆる組織防御スリーブであり、導管4bはいわゆるドリルブッシュ(drill bush)である。組織防御スリーブは、例えば、連結ねじのため、また、導管4bであるドリルブッシュの収容のために提供される。PHILOS(登録商標)システムでは、本発明に従ったキルシュナー鋼線が、ドリルブッシュ、つまり、導管4bによりガイドされる。しかし、原則的に個々の導管4が備わっていれば、本発明を実施する上で十分である。導管4は穿孔ガイド9aに挿通される。これでキルシュナー鋼線2aは、導管4を通じて案内され、この管内で軸方向に移動できる。
【0025】
キルシュナー鋼線2aを引き寄せるために、発明に従うナット3aがスリット16を介して側面から配される。ナット3aは、使用状況に応じて導管4に支えられる。図1の実施例においてナットは導管4bの取っ手12に支えられる。矢印13が示すようにナット3aを回転させることにより、キルシュナー鋼線2aは矢印14が示すように軸方向にずらされる。キルシュナー鋼線により動かされる骨断片の軸状の移動は、インプラント7に向かう方向で行われる。キルシュナー鋼線2aを取り除いてから、その位置に連結ねじなどが設定できる。
【0026】
図2はシステム上、発明に従うリセットツール1bを示す。キルシュナー鋼線2bは、一貫してねじを有する。図2の実施例では皮質骨ねじ20を有する。骨に向けられた端部には錐状頭部5が設けてある。キルシュナー鋼線2bは導管4dにより導かれる。導管4dは取っ手12bの一方の端で制限される軸15bを有する。他の端にはインプラント7ないし照準器8の相応する凹部に適用される斜面6が設けてある。取っ手12bは、導管4を保持しながら操作する上で十分に役に立つ。キルシュナー鋼線2bには再びナット3bが取り付けられる。
【0027】
図3と図4はそれぞれナット3cないし3dの実施例を示す。図3Aはナット3cの上面図を、図3Bは図3AにおけるA−A断面図を示している。図4はナット3dの上面図を示す。ナット3c、3dには、発明に従い、縦のスリット16a,16bが設けてある。これにより内部穿孔17a,17bへの通路が作られる。するとキルシュナー鋼線2は、この縦のスリット16a,16bを通して移動でき、内部穿孔17a,17bに位置することができる。ナットは内部に雌ねじ、特に骨ねじ、または、メートルねじを有する。図3bにおいて左右対称のねじ21が示される。また、図3の実施例でも図4の実施例でも、ナット3には、縦のスリット16と向き合う凹部18aないし18bが設けてある。凹部は一般的に切り込み、または、スリット状である。図3と図4の比較から凹部18の形態が変化することもあることが分かる。凹部18はヒンジ機能をもつため、図4において矢印19が示すようにナット3c,3dは縦のスリット16a,16bの範囲で広げられる。この広がりはナット3c,3dのキルシュナー鋼線2への取り付けを容易にする。図3と図4の比較からさらに縦のスリット16が様々に形成されることもわかる。図3において縦のスリットは傾斜しており、ナット3cをキルシュナー鋼線2の側面から容易に導入することができる。
【0028】
その上ナット3cは、ナット3cを把持可能にし、それにより容易に回転させることができる取っ手の凹み22を有する。しかしカバーの形態は創意に富んだ新規性ゆえに制限されていない。
【0029】
図5は他の実施例であるナット3eを示している。図5Aはナット3eの断面図、図5Bは側面図、図5Aは上面図である。ナット3eは、さらに、雌ねじ21が形成された内部穿孔17cを有する。さらに、それは横のスリット25と、第一および第二の縦のスリット23,24と、を有する。特に、図5Aから分かるように、これらのスリットは互いに結合される。さらにすべてのスリットは内部穿孔17cまで導かれる。それにより再びキルシュナー鋼線2用の通り抜けが作られる。これは差込み式で穴を通る。そのためナット3eは、まず横のスリット25を通じて鋼線に取り付けられる。この最初の取り付けは、図1−図4までに示されたナット3a−3dと比較して90°回転した状態となる。すなわち、ナット3a−3dは、最初の取り付け時において、縦軸と平行になり、それで内部穿孔17に置かれる。図5の実施例においてナット3eは内部穿孔17と平行ではなく、本質的にそれと垂直に置かれる。引き続きナット3eはおよそ90°回転する。これにより、キルシュナー鋼線2は、縦の部分のスリット23、24に入る。図5Bでは、キルシュナー鋼線2が一部に挿入された状態を図示している。また、図5Bでは、鋼線のうち、見える範囲は荒い破線で、見えない範囲は細かい点線で図示している。ナット3eはこの発明に従う形態によりキルシュナー鋼線2に確かに導かれる。
【0030】
横のスリット25は特にほぼ中央に配置できる。すると縦の部分のスリット23,24において縦半分のスリットが問題となる。しかしこの分割は別様に選択されることもあるが、これは専門家にとり簡単に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】発明に従う使用における発明に従うリセットツールの斜視図である。
【図2】発明に従うリセットツールの上面図である。
【図3】Aは、リセットツールのナットの上面図であり、BはAにおけるA−A断面図である。
【図4】他の実施例のナットの上面図である。
【図5】さらに他の実施例のナットの図であり、Aは断面図、Bは側面図、Cは上面図である。
【符号の説明】
【0032】
1 リセットツール、2 キルシュナー鋼線、3 ナット、4 導管、5 穿孔頭部、6 傾斜面、7 インプラント、8 照準器、9 穿孔ガイド、10 穿孔、11 ねじ、12 取っ手、13,14,19 矢印、15 軸、16 縦のスリット、17 内部穿孔、18 凹部、20 骨ねじ、21 ねじ、22 取っ手の凹み、23 第一の縦の部分のスリット、24 第二の縦の部分スリット、25 横のスリット。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キルシュナー鋼線(2)の軸方向移動、特に、折骨を固定するために埋め込まれる骨プレートに用いるリセットツールであって、
少なくとも部分的にねじ(20)を有するキルシュナー鋼線と、
キルシュナー鋼線を覆うべく配置される少なくとも一つの導管(4)と、
スリットが形成され、内部穿孔(17)を有するナット(3)と、
を備え、
ナットは、キルシュナー鋼線に取り付けられるとともに導管で支持され、
キルシュナー鋼線(2)は、ナット(3)を回転させることにより軸方向(14)に移動する
ことを特徴とするリセットツール(1)。
【請求項2】
請求項1に記載のリセットツールであって、
ナット(3)は、縦のスリット(16)を有し、鋼線(2)の側方から取り付けられることを特徴とするリセットツール。
【請求項3】
請求項1に記載のリセットツールであって、
ナット(3)は、互いに接続された、横のスリット(25)、第一の縦の部分のスリット(23)、および、第二の縦の部分のスリット(24)を有することを特徴とするリセットツール。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載のリセットツールであって、
ナット(3)は、樹脂、特にポリエチレンから製造されることを特徴とするリセットツール。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載のリセットツールであって、
キルシュナー鋼線(2)のねじ(20)は、骨ねじ、特に皮質骨ねじまたは海面質骨ねじであることを特徴とするリセットツール。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載のリセットツールであって、
ナット(3)は、雌ねじ(21)、特に、骨ねじ、または、左右対称ねじを有することを特徴とするリセットツール。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載のリセットツールであって、
キルシュナー鋼線(2)は、実質的に全体の長さ程度の連続した骨ねじ(20)を有することを特徴とするリセットツール。
【請求項8】
請求項1から8のいずれか1項に記載のリセットツールであって、
ナットは、穿孔(17)の側方であって、縦のスリット(16)と向かい合う面に溝状凹部(18)を有することを特徴とするリセットツール。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか1項に記載のリセットツールであって、
ナット(3)は、穿孔(17)の側方であって、縦のスリット(16)と向き合う位置にヒンジを有する、または、縦のスリット(16)と向き合うナット(3)の壁がヒンジとして形成されることを特徴とするリセットツール。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか1項に記載のリセットツールであって、
ナット(3)は、殺菌処理、特に蒸気殺菌により使用不能となることを特徴とするリセットツール。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか1項に記載のリセットツールであって、
当該リセットツールは、骨統合プレート、特にPHILOS(登録商標)プレートまたはLISSプレートと結合して使用されることを特徴とするリセットツール。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか1項に記載のリセットツールに用いられるナットであって、
ナットは、側面の縦スリット(16)と内部穿孔(17)を有し、
当該ナット(3)は、縦のスリット(16)を介してキルシュナー鋼線(2)の側方から取り付けられ、
縦のスリット(16)と向き合う当該ナット(3)の壁は、蝶番として形成される
ことを特徴とするナット。
【請求項13】
請求項12に記載のナットであって、
ナットは、穿孔(17)の側方であって、縦のスリット(16)と向き合う面に溝状凹部(18)を有することを特徴とするナット。
【請求項14】
請求項12または13に記載のナットであって、
ナットは、樹脂、特にポリエチレンから製造され、特に熱殺菌の処理により使用不能となることを特徴とするナット。
【請求項15】
請求項12から14のいずれか1項に記載のナットであって、
ナットは、その穿孔内で雌ねじ(21)、特に骨ねじまたは左右対称のねじを有することを特徴とするナット。
【請求項16】
請求項12から15のいずれか1項に記載のナットであって、
互いに結合される、横のスリット(25)、第一の縦のスリット(23)、第二の縦のスリット(24)、および、内部穿孔(17)を有することを特徴とするナット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2007−528251(P2007−528251A)
【公表日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−502422(P2007−502422)
【出願日】平成17年1月19日(2005.1.19)
【国際出願番号】PCT/IB2005/000130
【国際公開番号】WO2005/092225
【国際公開日】平成17年10月6日(2005.10.6)
【出願人】(505438960)シンセス ゲーエムベーハー (14)
【Fターム(参考)】