リソソーム酵素欠損症のための組成物およびそれらの使用
本発明は、β-グルカンを含む抽出酵母細胞壁、ペイロード閉じ込め分子、およびペイロード分子を含む組成物であって、ペイロード分子およびペイロード閉じ込め分子が同じ溶媒系に可溶であり、欠損したリソソーム酵素の機能をペイロード分子が補う組成物を提供する。本発明は、本組成物を作製する方法および使用する方法をさらに提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部空間の境界を定め、かつ約6〜約90重量パーセントのβ-グルカンを含む抽出酵母細胞壁;
ペイロード閉じ込め分子;ならびに
欠損したリソソーム酵素の機能を補うのに有効な量の、核酸、ペプチド、タンパク質、およびそれらの混合物からからなる群より選択されるペイロード分子
を含む組成物であって、
ペイロード分子およびペイロード閉じ込め分子は同じ溶媒系に可溶であり、かつペイロード閉じ込め分子は、ペイロード分子および抽出酵母細胞壁の結合を安定させる、組成物。
【請求項2】
ペイロード閉じ込め分子が、キトサン、ポリエチレンイミン、ポリ-L-リシン、アルギナート、キサンタン、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミド、およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項1記載の組成物。
【請求項3】
抽出酵母細胞壁が、30重量パーセントを超えるマンナンをさらに含む、請求項1記載の組成物。
【請求項4】
抽出酵母細胞壁が、50重量パーセントを超えるキチンを含む、請求項1記載の組成物。
【請求項5】
核酸が、オリゴヌクレオチド、アンチセンス構築物、siRNA、酵素的RNA、組換えDNA構築物、およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項1記載の組成物。
【請求項6】
組換えDNA構築物が、タンパク質をコードしているオープンリーディングフレームに機能的に連結されている制御エレメントを含む発現ベクターである、請求項5記載の組成物。
【請求項7】
オープンリーディングフレームによってコードされるタンパク質が、構造タンパク質、酵素活性を有するタンパク質、膜タンパク質、DNA結合タンパク質、シグナル伝達タンパク質、またはそれらの機能的等価物である、請求項6記載の組成物。
【請求項8】
核酸が、欠けている、欠陥を有する、または抑制された遺伝子の機能を補うヌクレオチド配列を含む、請求項1記載の組成物。
【請求項9】
タンパク質が、ヒトグルコセレブロシダーゼまたはその機能的等価物である、請求項6記載の組成物。
【請求項10】
組換えDNA構築物が、リソソーム酵素、リソソーム酵素の機能的等価物、リソソーム酵素活性化タンパク質、またはリソソーム酵素活性化タンパク質の機能的等価物をコードしているオープンリーディングフレームに機能的に連結されている制御エレメントを含む発現ベクターである、請求項5記載の組成物。
【請求項11】
リソソーム酵素活性化タンパク質が、サポシンA、サポシンB、サポシンC、サポシンD、およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項10記載の組成物。
【請求項12】
タンパク質が、リソソーム酵素またはその機能的等価物である、請求項1記載の組成物。
【請求項13】
タンパク質が、サポシンA、サポシンB、サポシンC、サポシンD、GM2活性化タンパク質、およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項1記載の組成物。
【請求項14】
請求項1記載の組成物および薬学的に許容される賦形剤を含む薬学的組成物。
【請求項15】
リソソーム蓄積症の治療用の薬剤を製造するための請求項1〜13のいずれか一項記載の組成物の使用。
【請求項16】
リソソーム蓄積症が、グリコサミノグリカンの代謝欠陥、糖タンパク質のグリカン部分の分解の欠陥、グリコーゲンの分解の欠陥、スフィンゴ脂質成分の分解の欠陥、ポリペプチドの分解の欠陥、コレステロール、コレステロールエステル、もしくは他の複合脂質の分解もしくは輸送の欠陥、複数のリソソーム酵素の欠損、輸送の欠陥、または細胞内トラフィッキングの欠陥である、請求項15記載の使用。
【請求項17】
リソソーム蓄積症が、ハーラー病、シャイエ病、ハンター病、サンフィリッポ病、モルキオ病、マロトー・ラミー病、スライ病、ヒアルロニダーゼ欠損症、アスパルチルグルコサミン尿症、フコシドーシス、マンノシドーシス、シンドラー病、シアリドーシスI型、ポンペ病、ファブリー病、ファーバー病、ゴーシェ病1型、ゴーシェ病2型、ゴーシェ病3型、GM1-ガングリオシドーシス、テイ・サックス病もしくはサンドホフ病などのGM2-ガングリオシドーシス、GM2活性化因子疾患、クラッベ病、異染性白質ジストロフィー、ニーマン・ピック病A型、ニーマン・ピック病B型、濃化異骨症、セロイドリポフスチン症、コレステロールエステル蓄積症、ニーマン・ピック病C型、ウォルマン病、多発性スルファターゼ疾患、ガラクトシアリドーシス、ムコリピドーシスII型、ムコリピドーシスIII型、シスチン症、ムコリピドーシスIV、シアル酸蓄積症、マリネスコ・シェーグレン症候群を伴うカイロミクロン蓄積症、ヘルマンスキー・パドラック症候群、チェディアック・東症候群、およびダノン病、幸福顔貌骨異形成症(geleophysic dysplasia)、またはマリネスコ・シェーグレン症候群である、請求項15記載の使用。
【請求項18】
内部空間の境界を定め、かつ約6〜約90重量パーセントのβ-グルカンを含む抽出酵母細胞壁を提供する段階;
欠損したリソソーム酵素の機能を補うのに有効な量の、核酸、ペプチド、タンパク質、およびそれらの混合物からからなる群より選択されるペイロード分子に抽出酵母細胞壁を接触させる段階;
ペイロード閉じ込め分子に抽出酵母細胞壁を接触させる段階
を含む、組成物を作製する方法であって、
ペイロード分子およびペイロード閉じ込め分子は同じ溶媒系に可溶であり、かつペイロード閉じ込め分子は、ペイロード分子および抽出酵母細胞壁の結合を安定させる、組成物を作製する方法。
【請求項19】
ペイロード閉じ込め分子が、キトサン、ポリエチレンイミン、ポリ-L-リシン、アルギナート、キサンタン、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミド、およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項18記載の方法。
【請求項20】
抽出酵母細胞壁が、30重量パーセントを超えるマンナンをさらに含む、請求項18記載の方法。
【請求項21】
抽出酵母細胞壁が、50重量パーセントを超えるキチンを含む、請求項18記載の方法。
【請求項22】
核酸が、オリゴヌクレオチド、アンチセンス構築物、siRNA、酵素的RNA、組換えDNA構築物、およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項18記載の方法。
【請求項23】
組換えDNA構築物が、タンパク質をコードしているオープンリーディングフレームに機能的に連結されている制御エレメントを含む発現ベクターである、請求項18記載の方法。
【請求項24】
オープンリーディングフレームによってコードされるタンパク質が、構造タンパク質、酵素活性を有するタンパク質、膜タンパク質、DNA結合タンパク質、シグナル伝達タンパク質、またはそれらの機能的等価物である、請求項18記載の方法。
【請求項25】
核酸が、欠けている、欠陥を有する、または抑制された遺伝子の機能を補うヌクレオチド配列を含む、請求項18記載の方法。
【請求項26】
以下の段階を含む、細胞における酵素欠損を補う方法:
約6〜約90重量パーセントのβ-グルカンを含む抽出酵母細胞壁、ペイロード閉じ込め分子、およびペイロード分子を含む第1の送達系の有効量を提供する段階であって、ペイロード分子が、欠損酵素またはその機能的等価物をコードしているオープンリーディングフレームに機能的に連結されている制御エレメントを含む発現ベクターである段階;ならびに
そのような酵素欠損を有する細胞を第1の送達系に接触させる段階。
【請求項27】
酵素欠損がリソソーム酵素欠損である、請求項26記載の方法。
【請求項28】
オープンリーディングフレームによってコードされる酵素が、ヒトグルコセレブロシダーゼまたはその機能的等価物である、請求項26記載の方法。
【請求項29】
接触させる段階がインビトロで実施される、請求項26記載の方法。
【請求項30】
接触させる段階がインビボで実施される、請求項26記載の方法。
【請求項31】
細胞による第1の組成物の食作用の段階をさらに含む、請求項26記載の方法。
【請求項32】
以下の段階をさらに含む、請求項26記載の方法:
β-グルカンを含む抽出酵母細胞壁、ペイロード閉じ込め分子、およびペイロード分子を含む第2の送達系の有効量を提供する段階であって、ペイロード分子が、欠損酵素の活性化因子またはその機能的等価物をコードしているオープンリーディングフレームに機能的に連結されている制御エレメントを含む発現ベクターである段階;ならびに
そのような酵素欠損を有する細胞を第2の送達系に接触させる段階。
【請求項33】
細胞による第2の送達系の食作用の段階をさらに含む、請求項26記載の方法。
【請求項34】
細胞が、マクロファージ、パイエル板のM細胞、単球、好中球、樹状細胞、ランゲルハンス細胞、クッパー細胞、肺胞食細胞、腹腔マクロファージ、乳中マクロファージ、小膠細胞、好酸球、顆粒球、糸球体間質食細胞、または滑膜A細胞である、請求項26記載の方法。
【請求項35】
以下の段階を含む、タンパク質の欠損に起因するリソソーム蓄積症に罹患している対象を治療する方法:
β-グルカンを含む抽出酵母細胞壁、ペイロード閉じ込め分子、およびペイロード分子を含む第1の組成物の有効量を投与する段階であって、ペイロード分子が、欠損タンパク質またはその機能的等価物をコードしているオープンリーディングフレームに機能的に連結されている制御エレメントを含む発現ベクターである段階;ならびに
第1の組成物に食細胞を接触させる段階。
【請求項36】
第1の組成物が、経口的に、皮下に、筋肉内に、または吸入によって対象に投与される、請求項35記載の方法。
【請求項37】
対象が胎児であり、かつ組成物が、母親に組成物を投与することによって、または羊水中に有効量の組成物を入れることによって、子宮内の胎児に投与される、請求項35記載の方法。
【請求項38】
以下の段階をさらに含む、請求項35記載の方法:
β-グルカンを含む抽出酵母細胞壁、ペイロード閉じ込め分子、およびペイロード分子を含む第2の組成物の有効量を投与する段階であって、ペイロード分子が、活性化タンパク質またはその機能的等価物をコードしているオープンリーディングフレームに機能的に連結されている制御エレメントを含む発現ベクターである段階;ならびに
食細胞を第2の組成物に接触させる段階。
【請求項39】
以下の段階を含む、リソソームタンパク質欠損を有する対象を治療する方法:
第1の組成物の有効量を投与する段階であって、第1の組成物はβ-グルカンを含む抽出酵母細胞壁、ペイロード閉じ込め分子、およびペイロード分子を含み、ペイロード分子が、欠損タンパク質またはその機能的等価物をコードしているオープンリーディングフレームに機能的に連結されている制御エレメントを含む発現ベクターである、段階、
ならびに第2の組成物の有効量を投与する段階であって、第2の組成物はβ-グルカンを含む抽出酵母細胞壁、ペイロード閉じ込め分子、およびペイロード分子を含み、ペイロード分子が、活性化タンパク質、その機能的等価物、または活性化タンパク質もしくはその機能的等価物をコードしているオープンリーディングフレームに機能的に連結されている制御エレメントを含む発現ベクターである、段階。
【請求項40】
第1の組成物が、経口的に、皮下に、筋肉内に、または吸入によって対象に投与される、請求項39記載の方法。
【請求項41】
食細胞を第1の組成物に接触させる段階および食細胞を第2の組成物に接触させる段階をさらに含む、請求項39記載の方法。
【請求項1】
内部空間の境界を定め、かつ約6〜約90重量パーセントのβ-グルカンを含む抽出酵母細胞壁;
ペイロード閉じ込め分子;ならびに
欠損したリソソーム酵素の機能を補うのに有効な量の、核酸、ペプチド、タンパク質、およびそれらの混合物からからなる群より選択されるペイロード分子
を含む組成物であって、
ペイロード分子およびペイロード閉じ込め分子は同じ溶媒系に可溶であり、かつペイロード閉じ込め分子は、ペイロード分子および抽出酵母細胞壁の結合を安定させる、組成物。
【請求項2】
ペイロード閉じ込め分子が、キトサン、ポリエチレンイミン、ポリ-L-リシン、アルギナート、キサンタン、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミド、およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項1記載の組成物。
【請求項3】
抽出酵母細胞壁が、30重量パーセントを超えるマンナンをさらに含む、請求項1記載の組成物。
【請求項4】
抽出酵母細胞壁が、50重量パーセントを超えるキチンを含む、請求項1記載の組成物。
【請求項5】
核酸が、オリゴヌクレオチド、アンチセンス構築物、siRNA、酵素的RNA、組換えDNA構築物、およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項1記載の組成物。
【請求項6】
組換えDNA構築物が、タンパク質をコードしているオープンリーディングフレームに機能的に連結されている制御エレメントを含む発現ベクターである、請求項5記載の組成物。
【請求項7】
オープンリーディングフレームによってコードされるタンパク質が、構造タンパク質、酵素活性を有するタンパク質、膜タンパク質、DNA結合タンパク質、シグナル伝達タンパク質、またはそれらの機能的等価物である、請求項6記載の組成物。
【請求項8】
核酸が、欠けている、欠陥を有する、または抑制された遺伝子の機能を補うヌクレオチド配列を含む、請求項1記載の組成物。
【請求項9】
タンパク質が、ヒトグルコセレブロシダーゼまたはその機能的等価物である、請求項6記載の組成物。
【請求項10】
組換えDNA構築物が、リソソーム酵素、リソソーム酵素の機能的等価物、リソソーム酵素活性化タンパク質、またはリソソーム酵素活性化タンパク質の機能的等価物をコードしているオープンリーディングフレームに機能的に連結されている制御エレメントを含む発現ベクターである、請求項5記載の組成物。
【請求項11】
リソソーム酵素活性化タンパク質が、サポシンA、サポシンB、サポシンC、サポシンD、およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項10記載の組成物。
【請求項12】
タンパク質が、リソソーム酵素またはその機能的等価物である、請求項1記載の組成物。
【請求項13】
タンパク質が、サポシンA、サポシンB、サポシンC、サポシンD、GM2活性化タンパク質、およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項1記載の組成物。
【請求項14】
請求項1記載の組成物および薬学的に許容される賦形剤を含む薬学的組成物。
【請求項15】
リソソーム蓄積症の治療用の薬剤を製造するための請求項1〜13のいずれか一項記載の組成物の使用。
【請求項16】
リソソーム蓄積症が、グリコサミノグリカンの代謝欠陥、糖タンパク質のグリカン部分の分解の欠陥、グリコーゲンの分解の欠陥、スフィンゴ脂質成分の分解の欠陥、ポリペプチドの分解の欠陥、コレステロール、コレステロールエステル、もしくは他の複合脂質の分解もしくは輸送の欠陥、複数のリソソーム酵素の欠損、輸送の欠陥、または細胞内トラフィッキングの欠陥である、請求項15記載の使用。
【請求項17】
リソソーム蓄積症が、ハーラー病、シャイエ病、ハンター病、サンフィリッポ病、モルキオ病、マロトー・ラミー病、スライ病、ヒアルロニダーゼ欠損症、アスパルチルグルコサミン尿症、フコシドーシス、マンノシドーシス、シンドラー病、シアリドーシスI型、ポンペ病、ファブリー病、ファーバー病、ゴーシェ病1型、ゴーシェ病2型、ゴーシェ病3型、GM1-ガングリオシドーシス、テイ・サックス病もしくはサンドホフ病などのGM2-ガングリオシドーシス、GM2活性化因子疾患、クラッベ病、異染性白質ジストロフィー、ニーマン・ピック病A型、ニーマン・ピック病B型、濃化異骨症、セロイドリポフスチン症、コレステロールエステル蓄積症、ニーマン・ピック病C型、ウォルマン病、多発性スルファターゼ疾患、ガラクトシアリドーシス、ムコリピドーシスII型、ムコリピドーシスIII型、シスチン症、ムコリピドーシスIV、シアル酸蓄積症、マリネスコ・シェーグレン症候群を伴うカイロミクロン蓄積症、ヘルマンスキー・パドラック症候群、チェディアック・東症候群、およびダノン病、幸福顔貌骨異形成症(geleophysic dysplasia)、またはマリネスコ・シェーグレン症候群である、請求項15記載の使用。
【請求項18】
内部空間の境界を定め、かつ約6〜約90重量パーセントのβ-グルカンを含む抽出酵母細胞壁を提供する段階;
欠損したリソソーム酵素の機能を補うのに有効な量の、核酸、ペプチド、タンパク質、およびそれらの混合物からからなる群より選択されるペイロード分子に抽出酵母細胞壁を接触させる段階;
ペイロード閉じ込め分子に抽出酵母細胞壁を接触させる段階
を含む、組成物を作製する方法であって、
ペイロード分子およびペイロード閉じ込め分子は同じ溶媒系に可溶であり、かつペイロード閉じ込め分子は、ペイロード分子および抽出酵母細胞壁の結合を安定させる、組成物を作製する方法。
【請求項19】
ペイロード閉じ込め分子が、キトサン、ポリエチレンイミン、ポリ-L-リシン、アルギナート、キサンタン、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミド、およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項18記載の方法。
【請求項20】
抽出酵母細胞壁が、30重量パーセントを超えるマンナンをさらに含む、請求項18記載の方法。
【請求項21】
抽出酵母細胞壁が、50重量パーセントを超えるキチンを含む、請求項18記載の方法。
【請求項22】
核酸が、オリゴヌクレオチド、アンチセンス構築物、siRNA、酵素的RNA、組換えDNA構築物、およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項18記載の方法。
【請求項23】
組換えDNA構築物が、タンパク質をコードしているオープンリーディングフレームに機能的に連結されている制御エレメントを含む発現ベクターである、請求項18記載の方法。
【請求項24】
オープンリーディングフレームによってコードされるタンパク質が、構造タンパク質、酵素活性を有するタンパク質、膜タンパク質、DNA結合タンパク質、シグナル伝達タンパク質、またはそれらの機能的等価物である、請求項18記載の方法。
【請求項25】
核酸が、欠けている、欠陥を有する、または抑制された遺伝子の機能を補うヌクレオチド配列を含む、請求項18記載の方法。
【請求項26】
以下の段階を含む、細胞における酵素欠損を補う方法:
約6〜約90重量パーセントのβ-グルカンを含む抽出酵母細胞壁、ペイロード閉じ込め分子、およびペイロード分子を含む第1の送達系の有効量を提供する段階であって、ペイロード分子が、欠損酵素またはその機能的等価物をコードしているオープンリーディングフレームに機能的に連結されている制御エレメントを含む発現ベクターである段階;ならびに
そのような酵素欠損を有する細胞を第1の送達系に接触させる段階。
【請求項27】
酵素欠損がリソソーム酵素欠損である、請求項26記載の方法。
【請求項28】
オープンリーディングフレームによってコードされる酵素が、ヒトグルコセレブロシダーゼまたはその機能的等価物である、請求項26記載の方法。
【請求項29】
接触させる段階がインビトロで実施される、請求項26記載の方法。
【請求項30】
接触させる段階がインビボで実施される、請求項26記載の方法。
【請求項31】
細胞による第1の組成物の食作用の段階をさらに含む、請求項26記載の方法。
【請求項32】
以下の段階をさらに含む、請求項26記載の方法:
β-グルカンを含む抽出酵母細胞壁、ペイロード閉じ込め分子、およびペイロード分子を含む第2の送達系の有効量を提供する段階であって、ペイロード分子が、欠損酵素の活性化因子またはその機能的等価物をコードしているオープンリーディングフレームに機能的に連結されている制御エレメントを含む発現ベクターである段階;ならびに
そのような酵素欠損を有する細胞を第2の送達系に接触させる段階。
【請求項33】
細胞による第2の送達系の食作用の段階をさらに含む、請求項26記載の方法。
【請求項34】
細胞が、マクロファージ、パイエル板のM細胞、単球、好中球、樹状細胞、ランゲルハンス細胞、クッパー細胞、肺胞食細胞、腹腔マクロファージ、乳中マクロファージ、小膠細胞、好酸球、顆粒球、糸球体間質食細胞、または滑膜A細胞である、請求項26記載の方法。
【請求項35】
以下の段階を含む、タンパク質の欠損に起因するリソソーム蓄積症に罹患している対象を治療する方法:
β-グルカンを含む抽出酵母細胞壁、ペイロード閉じ込め分子、およびペイロード分子を含む第1の組成物の有効量を投与する段階であって、ペイロード分子が、欠損タンパク質またはその機能的等価物をコードしているオープンリーディングフレームに機能的に連結されている制御エレメントを含む発現ベクターである段階;ならびに
第1の組成物に食細胞を接触させる段階。
【請求項36】
第1の組成物が、経口的に、皮下に、筋肉内に、または吸入によって対象に投与される、請求項35記載の方法。
【請求項37】
対象が胎児であり、かつ組成物が、母親に組成物を投与することによって、または羊水中に有効量の組成物を入れることによって、子宮内の胎児に投与される、請求項35記載の方法。
【請求項38】
以下の段階をさらに含む、請求項35記載の方法:
β-グルカンを含む抽出酵母細胞壁、ペイロード閉じ込め分子、およびペイロード分子を含む第2の組成物の有効量を投与する段階であって、ペイロード分子が、活性化タンパク質またはその機能的等価物をコードしているオープンリーディングフレームに機能的に連結されている制御エレメントを含む発現ベクターである段階;ならびに
食細胞を第2の組成物に接触させる段階。
【請求項39】
以下の段階を含む、リソソームタンパク質欠損を有する対象を治療する方法:
第1の組成物の有効量を投与する段階であって、第1の組成物はβ-グルカンを含む抽出酵母細胞壁、ペイロード閉じ込め分子、およびペイロード分子を含み、ペイロード分子が、欠損タンパク質またはその機能的等価物をコードしているオープンリーディングフレームに機能的に連結されている制御エレメントを含む発現ベクターである、段階、
ならびに第2の組成物の有効量を投与する段階であって、第2の組成物はβ-グルカンを含む抽出酵母細胞壁、ペイロード閉じ込め分子、およびペイロード分子を含み、ペイロード分子が、活性化タンパク質、その機能的等価物、または活性化タンパク質もしくはその機能的等価物をコードしているオープンリーディングフレームに機能的に連結されている制御エレメントを含む発現ベクターである、段階。
【請求項40】
第1の組成物が、経口的に、皮下に、筋肉内に、または吸入によって対象に投与される、請求項39記載の方法。
【請求項41】
食細胞を第1の組成物に接触させる段階および食細胞を第2の組成物に接触させる段階をさらに含む、請求項39記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図5E】
【図5F】
【図5G】
【図5H】
【図5I】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図6D】
【図6E】
【図6F】
【図6G】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図10】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図12D】
【図12E】
【図12F】
【図12G】
【図12H】
【図12I】
【図12J】
【図12K】
【図12L】
【図12M】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図5E】
【図5F】
【図5G】
【図5H】
【図5I】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図6D】
【図6E】
【図6F】
【図6G】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図10】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図12D】
【図12E】
【図12F】
【図12G】
【図12H】
【図12I】
【図12J】
【図12K】
【図12L】
【図12M】
【図13】
【公表番号】特表2008−513484(P2008−513484A)
【公表日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−532543(P2007−532543)
【出願日】平成17年9月19日(2005.9.19)
【国際出願番号】PCT/US2005/033300
【国際公開番号】WO2006/032039
【国際公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【出願人】(507088266)ユニバーシティ オブ マサチューセッツ (4)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年9月19日(2005.9.19)
【国際出願番号】PCT/US2005/033300
【国際公開番号】WO2006/032039
【国際公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【出願人】(507088266)ユニバーシティ オブ マサチューセッツ (4)
【Fターム(参考)】
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