説明

リライタブルシート、リライタブルシートのクリーニング方法

【課題】シートに付着した汚れを簡単かつ確実に除去すること。
【解決手段】リライタブルプリンタ50での記録の際に、一のリライタブルシート1の記録層2と他のリライタブルシート1のクリーニング層3とを対向させた状態で複数枚のリライタブルシート1,1,…を積み重ねてスタックし、最上位のリライタブルシート1を搬送する際、搬送されるリライタブルシート1の記録層2をその下位のリライタブルシート1のクリーニング層3に擦り付けることによって、搬送されるリライタブルシート1の記録層2上に付着した汚れを拭き取るようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は書き換え可能な記録層を備えたリライタブルシートとそのクリーニング方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来リライタブルシートとして感熱記録式リライタブルシートが知られている。このリライタブルシートは基材上にロイコ染料と可逆顕色剤からなる感熱記録層が設けられたものである。そしてサーマルプリンタに内蔵されたサーマルヘッドにより感熱記録層を加熱すると、ロイコ染料と可逆顕色剤とが溶融により化学反応してロイコ染料が発色し、これを急冷すると発色状態が固定される。一方、その発色状態の感熱記録層を徐々に冷却すると、ロイコ染料と可逆顕色剤が分離して無色透明な消色状態に戻る。このような発色状態と消色状態との可逆的な変化を利用することにより、感熱記録層への書き換えが可能になっている。
【0003】
感熱記録式リライタブルシートはサーマルプリンタで書き換えが可能であるが、繰り返し使用すると印字面に手垢や油脂又は埃などの汚れが付いてしまい、この汚れが印字の際にサーマルヘッドに付着して印字抜けや消去不良の原因になる。このため汚れを定期的に除去するクリーニング作業が不可欠である。そこで従来は例えばサーマルプリンタに布を通すことでサーマルヘッドの汚れを拭き取ったり、あるいは綿棒などを用いて汚れを直接手作業で掻き取ったりしていた。しかしこれら従来の方法によると定期的にクリーニング作業を行う必要があり、非常に手間が掛かるという問題を抱えていた。またどのタイミングでクリーニング作業を行えばよいのかも分かりづらく、場合によってはリライタブルシートに印字抜けや消去不良が発生した後での作業になることもあった。なお、このような問題は感熱記録式リライタブルシートに限らず、電界記録式リライタブルシートや磁気記録式リライタブルシート等その他の記録方式のリライタブルシートにおいても同様に起こり得る。
【0004】
一方、下記の特許文献にはクリーニング機構を設けた搬送ローラに関する発明が開示されている。この搬送ローラは駆動回転する駆動ローラと、バネにより駆動ローラに押圧されて従動回転する従動ローラとを備えて構成されており、従動ローラの外周にフェルトシートからなるクリーニング部材が巻き付けられている。そしてこの搬送ローラで原稿を搬送すると、原稿表面の汚れがクリーニング部材に接触するときに拭き取られるようになっている。ところがこの搬送ローラの場合にも、繰り返し使用するとクリーニング部材に汚れが蓄積するので、汚れたクリーニング部材付きの従動ローラを新しいものに交換する作業が必要になる。しかもその交換作業を忘れてしまったり、あるいは交換のタイミングが遅れたりすると、クリーニング部材に蓄積した汚れが原稿に再付着してしまうという問題もある。
【0005】
【特許文献1】特開平6−242707号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記の問題を解決するためになされたもので、繰り返し使用することが可能なリライタブルシートにおいて、定期的なクリーニング作業や交換作業などのメンテナンスを必要とせず、シートに付着した汚れを簡単かつ確実に除去することができるリライタブルシートとそのクリーニング方法を提供することが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記の目的を達成するため、書き換え可能な記録層を備えてなるリライタブルシートにおいて、上記記録層の裏側の最表面に多孔質膜からなるクリーニング層が積層されていることを特徴とする。
【0008】
多孔質膜としては例えばポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系多孔質フィルムを使用することができる。あるいはポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレンなどの発泡樹脂シートを使用してもよい。多孔質膜の膜厚や孔径については特に限定されないが、汚れの原因である手垢や油脂又は埃などのサイズに比べて大きすぎると充分な拭き取り効果が得られないので、膜厚は数十〜数百μm、孔径は0.05〜0.5μm程度が好ましい。市販製品ではポリオレフィン製平膜「ハイポア」(登録商標、旭化成ケミカルズ株式会社)が好適である。
【0009】
また、本発明は上記の目的を達成するため、書き換え可能な記録層を備えてなるリライタブルシートにおいて、上記記録層の裏側の最表面に不織布からなるクリーニング層が積層されていることを特徴とする。
【0010】
不織布としては例えばポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊維などの単繊維不織布や、これらの繊維を混紡した混紡不織布を使用することができる。
【0011】
また、本発明は上記の目的を達成するため、書き換え可能な記録層を備えてなるリライタブルシートにおいて、上記記録層の裏側の最表面にマイクロファイバーからなるクリーニング層が積層されていることを特徴とする。
【0012】
マイクロファイバーは繊維の直径が1デニール(9000mの長さで1gの重さの場合の太さ)以下の超極細繊維をいい、例えばポリエステルやポリアミドなどの超極細繊維を編み込んだクロスを使用することができる。市販製品では「トレシー」(登録商標、東レ株式会社)が好適である。
【0013】
上述した構成からなるリライタブルシートにおいて、上記記録層は感熱記録式、電界記録式、あるいは磁気記録式のいずれの記録方式を採用してもよい。感熱記録式の例としてはロイコリライト方式又は透明白濁方式(Thermo-Chromic)による感熱記録層、電界記録式の例としては電気泳動方式、ツイストボール方式、あるいはトナーディスプレイ方式のいずれかによる電界記録層、磁気記録式の例としては磁気泳動方式又は磁気ツイストボール方式による磁気記録層が挙げられる。
【0014】
また、本発明によるリライタブルシートのクリーニング方法は、上述した構成からなるリライタブルシートを複数枚備えると共に、一のリライタブルシートの記録層と他のリライタブルシートのクリーニング層とを対向させた状態で上記複数枚のリライタブルシートを積み重ねてスタックし、リライタブルシートを搬送する際、搬送されるリライタブルシートの記録層をそれと接する次のリライタブルシートのクリーニング層に擦り付けることによって、搬送されるリライタブルシートの記録層上に付着した汚れを拭き取ることを特徴とする。
【0015】
また、本発明によるリライタブルシートのクリーニング方法は、上述した構成からなるリライタブルシートを複数枚備えると共に、一のリライタブルシートの記録層と他のリライタブルシートのクリーニング層とを対向させた状態で上記複数枚のリライタブルシートを積み重ねてスタックし、リライタブルシートを搬送する際、搬送されるリライタブルシートのクリーニング層をそれと接する次のリライタブルシートの記録層に擦り付けることによって、次に搬送されるリライタブルシートの記録層上に付着した汚れを拭き取ることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、リライタブルシートの裏側に多孔質膜、不織布、あるいはマイクロファイバーからなるクリーニング層が設けられているので、シートどうしを擦り合わせたときに発生する静電気によってクリーニング層の細かな隙間にミクロ単位の汚れが入り込むことにより、乾拭きで汚れを拭き取ることが可能であり、しかも汚れの再付着も防止できる。その結果、リライタブルプリンタでの記録の際に、記録層の汚れをクリーニングした綺麗なリライタブルシートを搬送することが可能になる。
【0017】
したがって、繰り返し使用してもリライタブルシートの記録層に汚れが蓄積することがなく、印字抜けや消去不良を防いで見やすい表示が行えるという効果がある。また、搬送時においてシート毎に毎回クリーニングが行われるので、記録層の汚れが記録ヘッドに付着することを未然に防ぐことができる。よって、従来のように記録ヘッドの汚れを定期的にクリーニングしたり、あるいはリライタブルプリンタに特別なクリーニング機構を設けて交換作業を実施したりする必要がなくなり、メンテナンスフリーでの運用が可能になるという効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づき説明する。
【0019】
図1は本発明のリライタブルシートの概略構成を示すものである。このリライタブルシート1は同図(ア)に示すように表側が表示面1Aになっており、同図(イ)に示すように裏側が非表示面1Bとされており、この非表示面1Bの最表面がクリーニング面になっている。
【0020】
表示面1Aには書き換え可能な記録層2が設けられるが、その記録層2としては以下に説明する感熱記録式、電界記録式、磁気記録式のいずれの記録方式を採用しても良く、採用した記録方式によってその層構造が異なる。
【0021】
クリーニング面となる非表示面1Bには、繰り返し使用によって表示面1Aの記録層2に付着した手垢や油脂又は埃などの汚れを除去するため、クリーニング層3が設けられている。
【0022】
図2は本発明を感熱記録式リライタブルシートに適用した例を示すものである。
【0023】
同図に示すリライタブルシート1−1は、ポリエチレンテレフタレート等からなる基材4の表面に感熱記録層2−1が設けられている。感熱記録層2−1は本例ではロイコ染料21と可逆顕色剤22とを混合したロイコリライト層であり、このロイコリライト層を基材4の上に均一にコーティングしたものである。
【0024】
一方、基材4の裏面にはクリーニング層3が設けられている。クリーニング層3は本例ではポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系多孔質フィルムを使用しており、この多孔質フィルム3−1を基材4の上に樹脂接着剤5で貼り合わせたものである。
【0025】
感熱記録式リライタブルシート1−1は、感熱記録式プリンタによる加熱・冷却を利用して書き換えが行われる。感熱記録層2−1を加熱した場合、ロイコ染料21と可逆顕色剤22とが溶融により化学反応してロイコ染料21が発色し、これを急冷すると発色状態が固定されて表示が可能になる。それに対し、発色状態の感熱記録層2−1を徐々に冷却した場合、ロイコ染料21と可逆顕色剤22が分離して無色透明な消色状態に戻り表示が消去される。すなわち、発色状態と消色状態との可逆的な変化によって感熱記録層2−1への書き換えが可能になっている。
【0026】
なお、図示した例では基材4の表面に感熱記録層2−1を設け、基材4の裏面に多孔質フィルム3−1を設けているが、多孔質フィルム3−1の表面に感熱記録層2−1を直接コーティングすることも可能である。また、感熱記録層2−1としては例示したロイコリライト方式による記録層に限らず、透明白濁方式による記録層を採用してもよい。
【0027】
図3は本発明を電界記録式リライタブルシートに適用した例を示すものである。
【0028】
同図に示すリライタブルシート1−2は、ポリエチレンテレフタレート等からなる基材4の表面に電界記録層2−2が設けられている。電界記録層2−2は本例では樹脂バインダ23中に多数のマイクロカプセル24,24,…を混入した電気泳動方式による記録層であり、この電界記録層2−2を基材3の上に均一にコーティングしたものである。個々のマイクロカプセル24は透明な絶縁性液体24aで満たされ、プラス電荷を帯びた黒色微粒子24bとマイナス電荷を帯びた白色微粒子24bが封入されている。
【0029】
一方、基材4の裏面にはクリーニング層3が設けられている。クリーニング層3は本例ではポリエチレン繊維の不織布3−2を使用しており、繊維を微細に切断して混入した塗工液を基材4の上にコーター(塗工機)でコーティングして不織布状態に形成したものである。コーティング方式としてはダイレクトロールコート、スリットダイコート、ドクターナイフコート、グラビアロールコート等を利用することができる。
【0030】
電界記録式リライタブルシート1−2は、電界記録式プリンタにより印加した電界を利用して書き換えが行われる。電界記録層2−2の表面側にプラス電圧を加えた場合、マイクロカプセル24内においてマイナス電荷の黒色微粒子24aがプラス電圧に引き寄せられるとともに、プラス電荷の白色微粒子24bが裏面側に泳動して表示を行う。それに対し、電界記録層2−2の表面側にマイナス電圧を加えた場合、逆にプラス電荷の白色微粒子24bがマイナス電圧に引き寄せられるとともに、マイナス電荷の黒色微粒子24aが裏面側に泳動して表示が消去される。すなわち、プラス電圧とマイナス電圧を切り換えることによって電界記録層2−2への書き換えが可能になっている。
【0031】
なお、図示した例では基材4の表面に電界記録層2−2を設け、基材4の裏面に不織布3−2を設けているが、不織布3−2の表面に電界記録層2−2を直接コーティングすることも可能である。また、電界記録層2−2としては例示した電気泳動方式による記録層に限らず、ツイストボール方式やトナーディスプレイ方式による記録層を採用してもよい。
【0032】
図4は本発明を磁気記録式リライタブルシートに適用した例を示すものである。
【0033】
同図に示すリライタブルシート1−3は、ポリエチレンテレフタレート等からなる基材4の表面に磁気記録層2−3が設けられている。磁気記録層2−3は本例では樹脂バインダ25中に多数のマイクロカプセル26,26,…を混入した磁気ツイストボール方式による記録層であり、この磁気記録層2−3を基材4の上に均一にコーティングしたものである。個々のマイクロカプセル26は透明な絶縁性液体26aで満たされ、黒色半球と白色半球に塗り分けられた異なる磁性を帯びた2色ボール26bが回転可能に封入されている。
【0034】
一方、基材4の裏面にはクリーニング層3が設けられている。クリーニング層3は本例ではポリエステルのマイクロファイバーを織り込んだクロスを使用しており、このマイクロファイバークロス3−3を基材4の上に樹脂接着剤5で貼り合わせたものである。マイクロファイバークロス3−3を貼り合わせる構成に替えて、マイクロファイバーの繊維を混入した塗工液を図3のようにコーターを用いてコーティングする構成を採用することもできる。
【0035】
磁気記録式リライタブルシート1−3は、磁気記録式プリンタにより印加した磁界を利用して書き換えが行われる。磁気記録層2−3の表面側に磁気を加えた場合、マイクロカプセル26内において磁性を帯びた2色ボール26bが絶縁性液体26a中で回転し、黒色半球が表面側に現れて表示を行う。それに対し、磁気記録層2−3の表面側に極性の異なる磁気を加えた場合、逆に2色ボール26bの白色半球が表面側に現れて表示が消去される。すなわち、極性の異なる磁気を切り換えることによって磁気記録層2−3への書き換えが可能になっている。
【0036】
なお、図示した例では基材4の表面に磁気記録層2−3を設け、基材4の裏面にマイクロファイバークロス3−3を設けているが、マイクロファイバークロス3−3の表面に磁気記録層2−3を直接コーティングすることも可能である。また、磁気記録層2−3としては例示した磁気ツイストボール方式による記録層に限らず、磁気泳動方式による記録層を採用してもよい。
【0037】
図5は本発明によるリライタブルシートのクリーニング方法を示す説明図である。
【0038】
本発明のリライタブルシートは、以下のようにして記録層2に付着した汚れが取り除かれる。まず図5(ア)に示すように、リライタブルプリンタ50での記録の際に複数枚のリライタブルシート1,1,…を積み重ねてスタックする。このとき一のリライタブルシート1の記録層2と他のリライタブルシート1のクリーニング層3とが対向した状態となるように重ね合わせるものとする。
【0039】
次に図5(イ)に示すように、リライタブルプリンタ50において、搬送ローラ51を図中半時計回り方向に回転させてリライタブルシート1を一枚ずつ後段の記録ヘッド52へと搬送する。このとき搬送される最上位のリライタブルシート1の記録層2は、図中Aで示す搬送ローラ51を通過するときに、その下位のリライタブルシート1のクリーニング層3に擦り付けられる。そのため、記録層2に付着した汚れはクリーニング層3に擦り付けられたときに発生する静電気によってクリーニング層3の細かな隙間に入り込んで拭き取られる。しかも隙間に入り込んだ汚れはクリーニング層3内に捕獲されるので、汚れが記録層2に再付着することもない。
【0040】
なお、図示した例とは逆に、リライタブルシート1を搬送する際、搬送されるリライタブルシート1のクリーニング層3を次のリライタブルシート1の記録層3に擦り付けることによって、次に搬送されるリライタブルシート1の記録層3に付着した汚れを拭き取るようにしてもよい。
【0041】
以上のように、本発明によればリライタブルプリンタ50での記録の際に、記録層2の汚れをクリーニングした綺麗なリライタブルシート1を搬送することになる。したがって繰り返し使用してもリライタブルシート1の記録層2に汚れが蓄積することがなく、感熱記録、電界記録、あるいは磁気記録において印字抜けや消去不良を防いで見やすい表示を行える。また、搬送時においてシート毎に毎回クリーニングが行われるので、記録層2の汚れが記録ヘッド52に付着することを未然に防ぐことができる。よって、従来のように記録ヘッド52の汚れを定期的にクリーニングしたり、あるいはリライタブルプリンタ50に特別なクリーニング機構を設けて交換作業を実施したりする必要がなくなり、メンテナンスフリーでの運用が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明によるリライタブルシートの概略構成を示すもので、(ア)は表面側から見た平面図、(イ)は裏面側から見た平面図である。
【図2】本発明を感熱記録式リライタブルシートに適用した例を示す断面図である。
【図3】本発明を電界記録式リライタブルシートに適用した例を示す断面図である。
【図4】本発明を磁気記録式リライタブルシートに適用した例を示す断面図である。
【図5】本発明によるリライタブルシートのクリーニング方法を示す説明図である。
【符号の説明】
【0043】
1…リライタブルシート
1A…表示面
1B…非表示面
1−1…感熱記録式リライタブルシート
1−2…電界記録式リライタブルシート
1−3…磁気記録式リライタブルシート
2…記録層
2−1…感熱記録層
21…ロイコ染料
22…可逆顕色剤
2−2…電界記録層
23…樹脂バインダ
24…マイクロカプセル
24a…絶縁性液体
24b…黒色微粒子
24c…白色微粒子
2−3…磁気記録層
25…樹脂バインダ
26…マイクロカプセル
26a…絶縁性液体
26b…2色ボール
3…クリーニング層
3−1…多孔質フィルム
3−2…不織布
3−3…マイクロファイバークロス
4…基材
5…樹脂接着剤

【特許請求の範囲】
【請求項1】
書き換え可能な記録層を備えてなるリライタブルシートにおいて、上記記録層の裏側の最表面に多孔質膜からなるクリーニング層が積層されていることを特徴とするリライタブルシート。
【請求項2】
書き換え可能な記録層を備えてなるリライタブルシートにおいて、上記記録層の裏側の最表面に不織布からなるクリーニング層が積層されていることを特徴とするリライタブルシート。
【請求項3】
書き換え可能な記録層を備えてなるリライタブルシートにおいて、上記記録層の裏側の最表面にマイクロファイバーからなるクリーニング層が積層されていることを特徴とするリライタブルシート。
【請求項4】
上記記録層はロイコリライト方式又は透明白濁方式による感熱記録層であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のリライタブルシート。
【請求項5】
上記記録層は電気泳動方式、ツイストボール方式、あるいはトナーディスプレイ方式のいずれかによる電界記録層であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のリライタブルシート。
【請求項6】
上記記録層は磁気泳動方式又は磁気ツイストボール方式による磁気記録層であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のリライタブルシート。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載のリライタブルシートを複数枚備えると共に、一のリライタブルシートの記録層と他のリライタブルシートのクリーニング層とを対向させた状態で上記複数枚のリライタブルシートを積み重ねてスタックし、リライタブルシートを搬送する際、搬送されるリライタブルシートの記録層をそれと接する次のリライタブルシートのクリーニング層に擦り付けることによって、搬送されるリライタブルシートの記録層上に付着した汚れを拭き取ることを特徴とするリライタブルシートのクリーニング方法。
【請求項8】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載のリライタブルシートを複数枚備えると共に、一のリライタブルシートの記録層と他のリライタブルシートのクリーニング層とを対向させた状態で上記複数枚のリライタブルシートを積み重ねてスタックし、リライタブルシートを搬送する際、搬送されるリライタブルシートのクリーニング層をそれと接する次のリライタブルシートの記録層に擦り付けることによって、次に搬送されるリライタブルシートの記録層上に付着した汚れを拭き取ることを特徴とするリライタブルシートのクリーニング方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−168158(P2007−168158A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−366132(P2005−366132)
【出願日】平成17年12月20日(2005.12.20)
【出願人】(000186566)小林記録紙株式会社 (169)
【Fターム(参考)】