説明

リラキシンキメラポリペプチドならびにそれらの製造法および使用

リラキシン−3のキメラポリペプチド、そのプレプロポリペプチド、こうしたポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、ならびに関連する発現ベクターおよび宿主細胞を記述する。該ポリペプチドは、アッセイ方法で使用しうるGPCR135若しくはGPCR142との受容体−リガンド複合体を調製するのに使用しうる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
リラキシン−3のB鎖およびリラキシン/インスリンポリペプチドファミリーメンバーのA鎖を含んでなる、生物学的に活性のリラキシン−3キメラポリペプチド。
【請求項2】
前記リラキシン/インスリンポリペプチドファミリーメンバーのA鎖が、リラキシン−1のA鎖、リラキシン−2のA鎖、インスリン様3のA鎖、インスリン様4のA鎖、インスリン様5のA鎖およびインスリン様6のA鎖よりなる群から選択される、請求項1に記載の生物学的に活性のリラキシン−3キメラポリペプチド。
【請求項3】
前記リラキシン/インスリンポリペプチドファミリーメンバーのA鎖がインスリン様5のA鎖である、請求項2に記載の生物学的に活性のリラキシン−3キメラポリペプチド。
【請求項4】
配列番号23に示されるところのアミノ酸配列を有する、請求項3に記載の生物学的に活性のリラキシン−3キメラポリペプチド。
【請求項5】
第一のペプチド結合によりリラキシンC鎖に結合されたリラキシンB鎖(該リラキシンC鎖は第二のペプチド結合によりリラキシン/インスリンファミリーメンバーのA鎖にさらに結合される)、ならびに、リラキシン−3キメラプレプロポリペプチドのA鎖とC鎖の間の第二のペプチド結合およびC鎖とB鎖の間の第一のペプチド結合から選択される最低1個の位置に挿入されたプロテアーゼ切断部位を含んでなる、リラキシン−3キメラプレプロポリペプチドをコードするポリヌクレオチド。
【請求項6】
前記A鎖が、リラキシン−1のA鎖、リラキシン−2のA鎖、インスリン様3のA鎖、インスリン様4のA鎖、インスリン様5のA鎖およびインスリン様6のA鎖よりなる群から選択される、請求項5に記載のポリヌクレオチド。
【請求項7】
前記プロテアーゼ切断部位がC鎖およびA鎖を結合するペプチド結合に挿入されている、請求項5に記載のポリヌクレオチド。
【請求項8】
前記プロテアーゼ切断部位がフリン切断部位である、請求項7に記載のポリヌクレオチド。
【請求項9】
(i)配列番号7に示されるところのヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチド、および(ii)ストリンジェントな条件下で前記ポリヌクレオチドにハイブリダイズするその相補物、よりなる群から選択されるヌクレオチド配列を有する、請求項5に記載のポリヌクレオチド。
【請求項10】
請求項5に記載のポリヌクレオチドによりコードされるプレプロポリペプチド。
【請求項11】
請求項9に記載のポリヌクレオチドによりコードされるプレプロポリペプチド。
【請求項12】
組換え宿主細胞中での発現に適する発現ベクターであって、前記ベクターが請求項9に記載のポリヌクレオチドを含んでなる、上記ベクター。
【請求項13】
請求項12に記載の発現ベクターを含んでなる宿主細胞。
【請求項14】
GPCR135若しくはGPCR142を含んでなる受容体成分を含んでなる受容体−リガンド複合体であって、前記受容体成分が、請求項1に記載の生物学的に活性のリラキシン−3キメラポリペプチドを含んでなるリガンド成分に結合されている、上記複合体。
【請求項15】
前記生物学的に活性のリラキシン−3キメラポリペプチドが、配列番号23に示されるところのアミノ酸配列を有しかつ放射性同位体標識を担持する、請求項14に記載の受容体−リガンド複合体。
【請求項16】
前記受容体成分が、単離された細胞膜若しくは脂質小胞と会合したGPCR135若しくはGPCR142を含んでなる、請求項15に記載の受容体−リガンド複合体。
【請求項17】
前記受容体成分および前記リガンド成分がそれぞれ実質的に純粋な形態にある、請求項15に記載の受容体−リガンド複合体。
【請求項18】
受容体成分がGPCR135およびGPCR142双方を含んでなる、請求項15に記載の受容体−リガンド複合体。
【請求項19】
(a)請求項5に記載の第一の発現ベクター、および挿入されたプロテアーゼ切断部位でリラキシン−3キメラプレプロポリペプチドを切断するためのプロテアーゼを発現する第二のベクターで宿主細胞を形質転換若しくはトランスフェクトすること;ならびに
(b)リラキシン−3キメラプレプロポリペプチドおよびプロテアーゼ双方が発現されるように宿主細胞を増殖させて、それによりプロテアーゼがリラキシン−3キメラプレプロポリペプチドの前記挿入されたプロテアーゼ切断部位でペプチド結合を切断して成熟リラキシン−3キメラポリペプチドを生じること
を含んでなる、組換え細胞からの成熟リラキシン−3キメラポリペプチドの製造方法。
【請求項20】
プロテアーゼがフリンであり、かつ、プロテアーゼ切断部位がフリン部位である、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
GPCR135若しくはGPCR142をコードする発現ベクターで形質転換若しくはトランスフェクトした宿主細胞の細胞表面上で受容体成分を発現させること;および該受容体成分をリラキシン−3キメラポリペプチドと複合体形成させることをさらに含んでなる、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
(a)(i)化合物を含んでなる試験サンプルを、(ii)最低1種の受容体および請求項1に記載のリラキシン−3キメラポリペプチドを含んでなるアッセイ試薬と接触させる段階;
(b)段階(a)を実施した後に、最低1種の受容体の生物学的活性を測定する段階;ならびに
(c)段階(b)で測定した生物学的活性を、化合物を含有しない対照サンプルをアッセイ試薬と接触させることにより得られる対照測定値と比較する段階
を含んでなる、GPCR135およびGPCR142よりなる群から選択される最低1種の受容体の生物学的活性を調節する化合物の同定方法。
【請求項23】
前記最低1種の受容体がラット由来の生物学的サンプルの一成分である、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記最低1種の受容体がヒト由来の生物学的サンプルの一成分である、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
生物学的活性を前記測定することが、受容体−リガンド複合体の形成を同定することを含んでなる、請求項22に記載の方法。
【請求項26】
リガンド成分が放射標識され、また、受容体−リガンド複合体の形成を前記同定することがオートラジオグラフィーを実施することを含んでなる、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
生物学的活性を前記測定することが二次メッセンジャー応答を測定することを含んでなる、請求項22に記載の方法。
【請求項28】
生物学的活性を前記測定することが、細胞内カルシウムイオン濃度若しくは細胞内cAMP濃度により
二次メッセンジャー応答を測定することを含んでなる、請求項22に記載の方法。
【請求項29】
前記最低1種の受容体が、GPCR135宿主細胞若しくはGPCR142宿主細胞からの単離された細胞膜と会合され、また、該最低1種の受容体の生物学的活性を前記測定することが、35S−GTPγS、33P−GTPγPおよび32P−GTPγPよりなる群から選択されるγ−リン酸標識GTP分子を使用して、単離された膜のタンパク質リン酸化の量を測定することを含んでなる、請求項22に記載の方法。
【請求項30】
リラキシン−3キメラポリペプチドが、配列番号23に示されるところのアミノ酸配列を有する、請求項22に記載の方法。
【請求項31】
(a)最低1種の受容体を、試験化合物、および請求項1に記載の標識リラキシン−3キメラポリペプチドと接触させる段階;
(b)該最低1種の受容体に結合する該標識リラキシン−3キメラポリペプチドの量を測定する段階;ならびに
(c)段階(b)で得られる量を、該最低1種の受容体を試験化合物の非存在下で該標識リラキシン−3キメラポリペプチドと接触させることにより得られる対照測定値と比較する段階
を含んでなる、GPCR135およびGPCR142よりなる群から選択される最低1種の受容体に結合する化合物の同定方法。
【請求項32】
前記最低1種の受容体がラット由来の生物学的サンプルの一成分である、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記最低1種の受容体がヒト由来の生物学的サンプルの一成分である、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
標識リラキシン−3キメラポリペプチドが、リラキシン−3のB鎖およびリラキシン/インスリンポリペプチドファミリーメンバーのA鎖を含んでなり、前記リラキシン/インスリンポリペプチドファミリーメンバーのA鎖が、リラキシン−1のA鎖、リラキシン−2のA鎖、インスリン様3のA鎖、インスリン様4のA鎖、インスリン様5のA鎖およびインスリン様6のA鎖よりなる群から選択され、かつ、該標識リラキシン−3キメラポリペプチドが放射標識で標識されている、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
標識キメラリラキシン−3ポリペプチドが、配列番号23に示されるところのアミノ酸配列を有する、請求項34に記載の方法。

【図1A−1D】
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【図2】
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【図3A−3D】
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【図4A−4D】
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【図5A−5D】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2008−512091(P2008−512091A)
【公表日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−530126(P2007−530126)
【出願日】平成17年8月25日(2005.8.25)
【国際出願番号】PCT/US2005/030257
【国際公開番号】WO2006/026355
【国際公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【出願人】(390033008)ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ (616)
【氏名又は名称原語表記】JANSSEN PHARMACEUTICA NAAMLOZE VENNOOTSCHAP
【Fターム(参考)】