リレーションシップビュー
本発明は、オブジェクトのアクセスおよびブラウズを容易にする独特の方法およびユーザインターフェースを提供する。ユーザは画面上に表示された中心オブジェクトから開始し、関連オブジェクトも同様に画面上に取り込まれる。関連オブジェクトはクラスタにさらに編成されることができ、オブジェクトの各クラスタまたはグループ化が、中心オブジェクトの特定の属性について展開する。属性は、メタデータに対応する。オブジェクトは、中心オブジェクトのメタデータに基づいて取り込まれる。ユーザは、複数の属性を有する1つまたは複数の特定のオブジェクトにアクセスし、他のどのオブジェクトが少なくとも1つの属性を中心オブジェクトと共有するかを見るために、属性のうちの少なくとも1つを緩和する。検索要求に最も近い一致を有するオブジェクトは、その各メタデータ別に配置された他の近い一致と共に、中央に表示され得る。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般には、オブジェクトのブラウズに関し、より詳細には、初期オブジェクト、ならびに複数の軸に沿って初期オブジェクトとメタデータを共有する関連オブジェクトを表示することに関する。
【背景技術】
【0002】
検索可能なオブジェクト(映画、音楽、写真、電子メール、文書、テキスト、単語、熟語、ファイル、ビデオまたはサウンドクリップレット(sound cliplet)、画像および/またはメッセージなど)の使用可能性が高まるにつれて、こうしたオブジェクトを効果的にブラウズし取り出す作業は難しく、厄介になってきた。検索、ブラウズ、修正、ソートなどのための従来のシステムは、ユーザが有意義なやり方でオブジェクトにアクセスする限られた能力を提供してきた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
たとえば、コンピュータプロセッサにデジタルスキャンされる写真は一般に、それに関連する無意味なファイル名を有しており、それを操作し、編成することを難しくしている。それぞれのファイルまたはメディアオブジェクトにより意味のある情報を提供することは、個々にまたは別々に行われなければならず、それは、たとえば編集、サンプリングおよび表示を伴う定期的なまたは頻繁の使用のために時間がかかり、退屈なことである。さらに、従来のブラウズシステムは一般に、柔軟性に欠けており、したがって、こうしたシステムをパーソナライズするユーザの能力に制限を課す。また従来の検索/ブラウズ方法は、結果を提供し表示するための限られたオプションしかもたない。さらに、従来のブラウズシステムはオブジェクトを迅速に取り出し、使用し、表示するには複雑で、理解し難く、また今日のユーザにとって従来の方法は、成長が滞り、不十分なままである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明のいくつかの態様についての基本的な理解をもたらすために、本発明についての簡略化された要約を以下に提示する。この要約は、本発明についての広範な概要ではない。それは、本発明の重要な/重大な要素を識別し、または本発明の範囲を表すためのものではない。その唯一の目的は、以下に提示されるより詳細な説明の序文として、本発明のいくつかの概念を簡略化された形で提示することである。
【0005】
本発明は、焦点オブジェクトの1組の基準および属性に少なくとも一部基づいて焦点オブジェクトおよび関連オブジェクトをアクセスし、ブラウズすることを容易にする改良型の方法論に関する。
【0006】
本発明の一態様は、1組の所望の属性(軸など)にまで焦点を絞り、焦点または目標オブジェクトが表示されることを伴う。次いで、1つまたは複数の属性(1つまたは複数の軸など)が、少なくとも1つの属性の目標オブジェクトに関連し得る複数の他のオブジェクトをブラウズするために緩和され得る。さらに、こうしたオブジェクトは複数のクラスタに動的に編成されることができ、それによって、それぞれのクラスタが、異なる属性を目標オブジェクトと共有する。したがって、目標オブジェクトの複数の属性は、各クラスタ(またはオブジェクト)内で個々に表されることができ、それによって、ユーザが目標の「近傍」のオブジェクトを見かつ/またはブラウズすることを可能にする。
【0007】
具体的には、情報空間をブラウズするための2つの補足的な手法がある。1つの手法は、大きい1組の初期オブジェクト(すべての従業員、電子メール、映画など)をブラウズしかつ/または検索し、それによって、各オブジェクトに関連するメタデータが適切な一致の母集団をフィルタリングするために使用され、したがって一致するオブジェクトの数を管理可能な数にまで徐々に減らすことを伴う。この手法は、各オブジェクトに関連するメタデータを使用して、大きい1組の初期オブジェクトから単一の目標オブジェクト(訴訟に関してJohnによって今日作成され、Sue Smithに宛てられた手紙など)、および/または複数の目標オブジェクト(今月受信された、Johnからのすべての電子メールなど)を迅速に検出することを容易にする。
【0008】
第2の補足的な手法は、対照的なやり方で働く。この手法では、ユーザは、初期オブジェクトが1つまたは複数のオブジェクトクラスタと共に表示されるように、それに関連するメタデータを有するより小さい1組の初期オブジェクト(1つまたは数個のオブジェクトなど)から開始する。その1つまたは複数のオブジェクトクラスタは、複数の異なる軸に沿って、初期オブジェクトをメタデータと共有する。たとえば、写真などの焦点オブジェクトは画面上で中心に表示され、任意の適切な数の写真クラスタは、画面の周辺領域に表示される。それぞれの写真クラスタは、複数の異なる軸に沿って焦点オブジェクトとメタデータを共有する。いずれか1つの写真クラスタをブラウズしながら、ユーザは、任意のオブジェクトをそこから選択して、選択されたオブジェクトを新しい焦点オブジェクトにすることができる。次いで、別の1組の周辺クラスタが、同じように表示され得る。焦点になる新しいオブジェクトが選択されることができ、新しいクラスタが、現在の焦点オブジェクトと共有されるメタデータに従って取り込まれ(populate)得る。
【0009】
さらに、クラスタは、他のユーザが何を選択し、好み、検索しかつ/またはブラウズしたかなど、協調フィルタリングから少しずつ収集された情報を含めた様々な属性に基づき得る。クラスタの表示および/または配置は、ユーザが初期の軸に関連する、異なるおよび/またはわずかに関係のある軸に沿ってブラウズすることを容易にする。たとえば、ユーザは、Julia Robertsの映画のブラウズを開始し、最後にBurt Bacharachの音楽を見ることができる。
【0010】
上記で簡潔に論じたように、本発明は、様々なオブジェクト間またそれを通してブラウズし、検索するときなどにメタデータを使用する。メタデータは、内在的な(intrinsic)メタデータ(作成日付、コンテンツタイプ、サイズ、修正日など)、ならびに外在的なメタデータ(人間によるコンテンツについての記述など)を含み得る。内在的メタデータは、アイテムから抽出され、またそれに関連付けられ得る。外在的メタデータは、少なくとも一部はユーザ命令に基づいて、またパターン認識、音声認識、コンテンツ解析、顔検出などによるアイテムの解析によって生成され得る。さらに、外在的メタデータは、階層構造で伝播され、それによって、オブジェクトのブラウズ、表示および/または検索を容易にすることができる。
【0011】
メタデータは、各オブジェクトに事前に結び付けられることができ、かつ/またはオブジェクトクラスタから抽出され、次いでそれに結び付けられ得る。これは、ブラウズ技術のパーソナライゼーションおよびカスタマイズを可能にし、オブジェクトクラスタ間のブラウズおよび/または検索をさらに容易にする。さらに、本明細書で述べるメタデータは、オブジェクト間の関係および/または分離の度合いを示し、表示することを容易にする。すなわち、中心アイテムのメタデータに基づいて1組のアイテムを取り込み、その中心アイテムと共に表示させることによって、ユーザは、それぞれが独立に中心アイテムに一部関連している他のアイテム(クラスタ)をも見ながら、中心アイテムに焦点を当てることができる。
【0012】
本発明の別の態様は、オブジェクト、ブラウズの嗜好などに関する履歴データに一部基づいて様々なオブジェクトをブラウズし、クラスタ化し、表示することを容易にするために、人工知能システムを使用する。これは、1つまたは複数のオブジェクトデータストアに追加される新しいオブジェクトを含めて、オブジェクトを自動的に時宜よく表示し、ブラウズすることを容易にする。ブラウズおよび/またはクラスタ化機構は、オブジェクトデータストア内の関連する新しいオブジェクトを自動的に検索し、前に設定された注釈およびクラスタパラメータに従ってそれを処理するように訓練され得る。
【0013】
上記および関連の目的を達成するために、本発明の特定の例示的な態様について、以下の説明および添付の図面に関連して本明細書で述べる。しかし、こうした態様は、本発明の原理が使用され得る様々なやり方のほんのいくつかを示唆するものであり、本発明は、こうしたすべての態様およびその等価物を含むものである。本発明の他の利点および新規な特徴は、図面に関連して考慮される場合、本発明の以下の詳細な説明から明らかになり得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明について、図面を参照して次に説明する。図面では、同じ参照番号は、全体を通して同様の要素に言及するために使用されている。以下の内容では、説明の目的により、本発明についての完全な理解を提供するために多数の具体的な詳細について述べられている。しかし、本発明は、こうした具体的な詳細なしに実施され得ることが明らかであり得る。他の例では、本発明についての説明を容易にするために、よく知られている構造体および装置がブロック図の形で示されている。
【0015】
本出願では、用語「コンポーネント」および「システム」は、コンピュータ関連エンティティ、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアの組合せ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアのいずれかを指すためのものである。たとえば、コンポーネントは、それだけに限らないが、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能物、実行スレッド、プログラムおよびコンピュータであり得る。例示すると、サーバ上で実行されるアプリケーションと、サーバの両方がコンポーネントであり得る。1つまたは複数のコンポーネントがプロセスおよび/または実行スレッド内に常駐することができ、またコンポーネントは、1つのコンピュータ上でローカライズされることができ、かつ/または2つ以上のコンピュータ間で分散され得る。
【0016】
さらに、本出願で使用される用語「オブジェクト」は、本発明を実施するための任意の適切なフォーマットまたはファイルタイプの画像、写真、音楽、音声、テキスト、電子メール、映画、ビデオ、メッセージ、文書、スライド、ムービーまたはビデオ静止画、ストリーミングビデオおよび/またはオーディオ、ならびに/またはその任意の組合せ、および/またはその任意のクリップレットに言及するものである。
【0017】
本明細書では、用語「推論」は、イベントおよび/またはデータを介して捕捉される1組の観察からシステム、環境および/またはユーザの状態について推測しまたは推論するプロセスに一般に言及する。推論は、特定のコンテキストまたは動作を識別するために使用されることができ、たとえば状態に関する確率分布を生成することができる。推論は確率的であり、すなわち、データおよびイベントについての考慮に基づく興味の状態に関する確率分布の計算であり得る。推論は、1組のイベントおよび/またはデータからより高いレベルのイベントを構成するために使用される技術をも指し得る。イベントが一時的な近傍で相関しているかどうか、またイベントおよびデータが1つまたは複数のイベントおよびデータソースから生じているかどうかに拘らず、こうした推論は、1組の観察されたイベントおよび/または格納されたイベントデータからの新しいイベントまたは動作の構成をもたらす。
【0018】
したがって、本発明は、(たとえばオブジェクトのアクセス、ブラウズおよび/またはクラスタ化に関連して)本発明の様々な態様を実施するための方式に基づいて様々な人工知能を使用し得る。たとえば、オブジェクトのクラスタ化は、自動的なクラスタ化および/またはグループ化プロセスによって容易にされ得る。こうしたクラスタ化および/またはグループ化は、ユーザが自動的に実施され得ることを望む動作を予知しまたは推論するための(たとえば解析の有用性とコストを考慮する)確率的なかつ/または統計ベースの解析を使用し得る。たとえば、サポートベクトルマシン(SVM:support vector machine)分類子が使用され得る。他の分類手法は、ベイジアンネットワーク(Bayesian network)、決定木、およびそれぞれ異なる独立性パターンを提供する確率的分類モデルも使用され得る。本発明で使用される分類は、優先度のモデルを策定するために使用される統計的回帰をも含む。
【0019】
本明細書から容易に理解されるように、本発明は、分類子がユーザの嗜好に従ってメディアアイテムを自動的に注釈付けし、ファイルし、グループ化し、クラスタ化し、マージするように、(たとえば汎用の訓練データによって)明示的に訓練され、また(たとえばユーザの振舞いを観察し、外在的な情報を受信するなどによって)暗黙的に訓練される分類子を使用し得る。たとえば、よく理解されているサポートベクトルマシン(SVM)に関して、ナイーブベイズ(Naive Bayes)、ベイズネット(Bayes Net)、決定木および他の学習モデルなど、他の分類子モデルも使用され得ることを理解されたい。SVMの分類子は、分類子コンストラクタおよび特徴選択モジュール内の学習および訓練フェーズによって構成されることを理解されたい。分類子は、入力属性ベクトル、x=(x1,x2,x3,x4,xn)を、入力があるクラスに属するという信頼度にマッピングする関数、すなわちf(x)=信頼度(クラス)である。テキストベースのメディア分類の場合では、たとえば、属性は、単語、熟語、または単語から派生する他の特定領域の属性(音声の一部、重要な語句の存在など)であり、クラスは、興味のカテゴリまたは領域(優先度のレベルなど)である。
【0020】
次に図1を参照すると、ユーザ入力に少なくとも一部基づいて、オブジェクト、およびそれに関連する他のオブジェクト間のブラウズおよび表示を容易にするシステム100の一般的なブロック図が示されている。システム100は、オブジェクトまたは1次オブジェクトに関して入力を受信する入力受信機コンポーネント110を備える。入力コンポーネント110は、それに結合されたリレーションシップコンポーネント120に入力(1次オブジェクトなど)を通信する。リレーションシップコンポーネント120は、入力コンポーネント110から1次オブジェクトに関する情報を受信する。リレーションシップコンポーネント120は、メタデータの使用によって、それにやはり結合された1つまたは複数のデータベース130(たとえば個々にデータベース1132およびデータベースN134と称される。ただし、Nは1以上の整数である)からの関連オブジェクトにアクセスすることができる。すなわち、1次オブジェクトに関連するメタデータは、リレーションシップコンポーネント120から受信される。リレーションシップコンポーネント120は、1次オブジェクトのメタデータに少なくとも一部関連するメタデータを有する他のオブジェクトを検索し、それにアクセスすることができる。
【0021】
たとえば、1次オブジェクトがそれに関連するメタデータA、B、C、DおよびEを有すると想像されたい。リレーションシップコンポーネントは、A、B、C、DおよびEメタデータのうち少なくとも1つを有する他のオブジェクトを検索し、それにアクセスする。アクセスされるオブジェクトは、1次オブジェクトと共通のわずか1つのメタデータを含み得る。あるいは、アクセスされるオブジェクトは、A、B、C、DおよびEメタデータの任意の組合せを有し得る。
【0022】
関連オブジェクトおよび1次オブジェクトは、リレーションシップコンポーネント120によって結合された表示コンポーネント140によって表示され得る。表示コンポーネント140は、1次オブジェクトおよび関連オブジェクトをレンダリングすることができる。表示コンポーネント140を介した例示的な表示150は、焦点オブジェクト160(1次オブジェクトなど)、および焦点オブジェクト160の周りの複数の関連オブジェクトを備える。関連オブジェクトは、焦点オブジェクト160と共通に共有されるメタデータに従って、グループ(Mを1以上の整数とする、関連オブジェクト1162、関連オブジェクト2164、関連オブジェクト3166、および関連オブジェクトM168)に編成され得る。
【0023】
任意選択として、システム100は、リレーションシップコンポーネント120に動作可能に結合された人工知能(AI:artificial intelligence)コンポーネント170を含み得る。リレーションシップコンポーネント120は、少なくとも1つまたは複数の推論に基づいてどのオブジェクトが1次オブジェクトに関連しているかを自動的に判断するために、AIコンポーネント170を使用し得る。推論は、システム100を使用する前の分類子(図示せず)の明示的な訓練、あるいはシステム100を使用しているときの、ユーザの以前の行動、コマンド、命令などに少なくとも基づいた暗黙的訓練に一部基づき得る。AIコンポーネント170は、本発明の自動化された様々な態様の実施に従って任意の適切な手法(ニューラルネットワーク、エキスパートシステム、ベイジアン信念ネットワーク、SVM、隠れマルコフモデル、ファジィ論理、データ融合など)を使用し得る。より具体的には、AIコンポーネント170は、1次オブジェクトに関する表示のための最も適切な1組の関連オブジェクトの判断および/または推論を容易にし得る。AIコンポーネントは、履歴データ、外在的データ、コンテキスト、データコンテンツ、ユーザの状態を分解することができ、環境の状態、(たとえば最も関連性があり、または関連性の度合いがより大きい)所望のオブジェクトを表示する利益に対する、(たとえば最も関連性がなく、または関連性の度合いがより小さい)不正確なオブジェクトを表示するコストおよび有用性の解析などを計算することができる。
【0024】
さらに、システム100は、ユーザに公開する所望のオブジェクトについての推論に関連して、明示的に訓練された、および暗黙的に訓練された分類子を使用することができる。たとえば、システム100は、ユーザが1次および関連オブジェクトをどのように編成し、構成し、表示することを好むかを学習するために、時間(任意の適切な時間間隔など)をかけてユーザを観察することによって明示的に訓練されることができ、したがって、訓練に基づいてこうした編成および/または配置をユーザに自動的に提供する。
【0025】
本発明による様々な方法論について、一連の行為を通して次に述べるが、本発明は、行為の一部が本発明に従って、本明細書で示し述べる他の行為と異なる順序でかつ/または同時に発生し得るので、行為の順序によって限定されないことを理解されたい。たとえば、代替方法として方法論は、状態図など、相互に関連する一連の状態、イベントとして表され得ることが当業者には理解されよう。さらに、本発明による方法論を実施するために、図示したすべての行為が必要とされ得るとは限らない。
【0026】
最初に図2を参照すると、本発明の一態様による、オブジェクトへのアクセスを容易にする例示的な方法論200のフローチャートが示されている。方法論200は210で開始し、第1のオブジェクトが受信される。第1オブジェクトは、たとえばユーザによる検索要求などによってデータベースから受信され得る。第1オブジェクトは、(たとえばシステムまたはユーザによって注釈付けされた)それに関連する任意の適切な数の属性またはメタデータを有し得る。220で、第1オブジェクトが、たとえば表示画面の中央に表示される。230で、第1オブジェクトに関連する複数の追加のオブジェクトが、第1オブジェクトと同時に表示され得る。
【0027】
追加のオブジェクトは、各メタデータ、またはオブジェクトに関連するメタデータのクラスによって第1オブジェクトに関連付けられる。すなわち、追加のオブジェクトは、第1オブジェクトと共通の1つまたは複数のメタデータを共有する。さらに、追加のオブジェクトは、オブジェクトの1つまたは複数のグループおよび/またはクラスタが第1オブジェクトの周りまたは周辺に配置されるように、その各メタデータ(同じ作者、映画、本他など)によってグループ化されかつ/またはクラスタ化され得る。表示される追加の各オブジェクトおよび/またはオブジェクトクラスタは、それに関連する追加のメタデータを有し得る。これは、第1オブジェクトの1つまたは複数の属性に従って第1オブジェクトに関連するオブジェクトをブラウズすることを容易にする。
【0028】
上記の方法論は、継続してオブジェクトにアクセスしブラウズするために繰り返され得る。たとえば、第1オブジェクトに関連するオブジェクト間のブラウズを継続するために、ユーザは、表示されたクラスタのうちの1つのクラスタ内のオブジェクトを選択することができる。したがって、新しい第1オブジェクトが受信され、画面の中央に表示される。この場合もやはり、この新しい第1オブジェクトは、1つまたは複数のメタデータを含む。新しい第1オブジェクトと共通のメタデータを有するその新しい追加のオブジェクトまたはクラスタは、画面の周辺領域に取り込まれる。したがって、ユーザは、方法論が繰り返されるときに、オブジェクト間の第N度の分離(たとえばNは1以上の整数である)を判断することができる。
【0029】
実際に、たとえば受信され表示された第1オブジェクトは、Elton JohnのGreatest Hit Vol.1(「Elton Johnレコード」と称される)のレコードカバーの画像であり得る。このレコードは、たとえば歌手、ソングライター、著作権、レコード会社およびプロデューサなど、複数のメタデータを備える。Elton Johnレコードと共通の少なくとも1つのメタデータを有する追加のオブジェクトは、レコードカバーの周りの各グループまたはクラスタに配置される。追加のオブジェクトの例には、Elton Johnによる他のレコード(歌手メタデータなど)、Elton Johnと共作した他の歌手(歌手メタデータなど)、同じレコード会社によって製作された他のレコード(プロデューサおよび/またはレコード会社メタデータなど)、ならびにサウンドトラックにElton Johnによる少なくとも1つの曲を含んでいる映画(歌手メタデータなど)が含まれる。こうしたオブジェクトのそれぞれは、それに関連する他のメタデータをも含む。したがって、Elton JohnのGreatest Hit Vol.1を最初に検索したユーザはこの時点で、第N度の分離によって、Elton Johnレコードの少なくとも1つの属性に従って、Elton Johnレコードに関連する複数の他のオブジェクトをブラウズすることができる。
【0030】
さらに、本発明は、ユーザが狭い1組の属性(第1オブジェクトなど)にまで最初に焦点を絞り、次いで、関連しているが、より一般化されている属性に広げることを可能にする。特定の1組の属性に掘り下げた後に、その属性のうちの1つまたは複数がユーザの嗜好によって緩和されることができ、それによって、ユーザが第1オブジェクトの近傍の他のオブジェクトをブラウズすることを可能にする。たとえば、ユーザは、(ユーザによる検索要求などによって)具体的に検索し、かつ/または隣に何があるかを実際には知らずに、第1のオブジェクトの「隣」にあるものを見ることができる。所望のオブジェクトを突き止めるためにはユーザが特定の情報を有する必要がある従来の検索/ブラウズシステムおよび機構とは異なり、ユーザは、わずかな情報だけをもちながら、上述のやり方でメタデータツリーを介して関連オブジェクト間を連続的にブラウズすることによってその所望のオブジェクトを容易にかつ迅速に見つけることができる。
【0031】
次に図3を参照すると、本発明の一態様によるオブジェクトのブラウズおよびアクセスを容易にする例示的なプロセス300のフローチャートが示されている。プロセス300は、310で、1つまたは複数のデータベースから第1のオブジェクトを受信することから開始し得る。第1オブジェクト310は、それに関連するメタデータを有しており、たとえばユーザによる検索要求の機構によって受信され得る。第1オブジェクトを受信するために、他の機構も使用され得る。
【0032】
プロセス300に対するある手法は、所望のオブジェクトが知られていない場合などに1つまたは複数の属性(メタデータ)を使用して非特定の検索要求を実施することを伴う。たとえば、ユーザは、1990年代に出版されたStephen Kingまたは彼の他のペンネームによって書かれた特定の本のタイトルを見つけたいが、その本のタイトル、作者および/またはその出版年を知らない場合、所望のオブジェクト(本の表紙/タイトルなど)にいくらか関連し、またはその近傍のオブジェクトを取り出すために、1つまたは複数の非特定の検索語を入力することができる。したがって、320で、1990年に出版され、またStephen Kingによって書かれた本「The Stand」の表紙が中央にユーザに表示される。330で、それに関連する各メタデータを有する複数の追加のオブジェクト(本、タイトル、映画、ウェブサイト、新しい記事など)であって、該追加のオブジェクトの各メタデータが、「The Stand」に関連するメタデータに少なくとも一部関連する該追加のオブジェクトが、「The Stand」の本の表紙の周辺に表示される。
【0033】
表示されるように選択される追加のオブジェクトは、「The Stand」の本の表紙(第1オブジェクトなど)に関連するメタデータとの各メタデータの相関強度の関数である。第1オブジェクトに関連するメタデータは、第1オブジェクトと、クラスタ化のために選択された他のオブジェクトとの間の相関強度を決定するように重み付けされ得る。第1オブジェクトに関連する各メタデータの重みは、ユーザ入力(ユーザによる検索要求を介してなど)に少なくとも一部基づいて判断され得る。
【0034】
本発明のある態様では、それぞれのメタデータに関して第1オブジェクトと最強の相関を有するオブジェクトが表示される。たとえば、1990年代に出版されたStephen Kingの他の本が、第1オブジェクト(「The Stand」の本の表紙など)に強力に相関しているので表示される。しかし、1990年の前、または1999年の後に出版されたStephen Kingの本は、第1のオブジェクトに関するメタデータの相関が比較的に弱いので表示され得ない。「The Stand」メタデータと比較的に強い相関を有するオブジェクトの他の例(たとえば最も重い相関から最も弱い相関の順に、Stephen King、作者、出版社、日付、タイトル、ジャンル)には、1990年代に出版されたStephen Kingの他の本のクラスタ(本の表紙など)、1990年代にKingのペンネーム、Richard Bachmanのもとで書かれた本、Stephen Kingの小説を基にした映画、Richard Bachmanのジャンルの他の小説、Stephen Kingのジャンルの他の小説、および/または同じ出版社によって発行された類似のジャンルの他の小説が含まれ得る。したがって、同じ出版社によって発行された類似のジャンルの他の小説は、表示されているクラスタ化されたオブジェクトに関して最も弱い相関を示す。
【0035】
別の態様によれば、第1オブジェクト(焦点の中心など)に対するオブジェクトまたはオブジェクトクラスタの位置および配置は、第1オブジェクトメタデータとのその各メタデータの相関の関数であり得る。上記の例をさらに参照すると、1990年代に書かれたStephen Kingの他の本は、Stephen Kingの本に基づく映画に比べて、第1オブジェクトに対してより近い位置を有し得る。同様に、クラスタオブジェクトの深さ位置および/またはサイズは、第1オブジェクトのメタデータとの各メタデータの相関に少なくとも一部基づいて変化し得る。したがって、Kingのペンネームによって書かれ、1990年代に出版された本に対応するオブジェクトは、1990年代に出版されたKingと類似のジャンルの本に対応するオブジェクトに比べて、より大きいサイズでかつ/またはより小さい深さで表示され得る。
【0036】
非特定の検索要求の別の形は、さらに知られていない情報を伴い得る。たとえば、ユーザは、昨年の感謝祭の頃に起きたすべてを見たいことがある。(メタデータに関して)要求に最も近い一致を有するオブジェクトは、中心オブジェクトの周りのその各メタデータ別に適切に配置された他の近い一致と共に、中央に表示され得る。たとえば、より近い一致は、中心オブジェクトのより近くに置かれ得る。さらに、このやり方でオブジェクトにアクセスしブラウズすることは、タイプされた単語または熟語の入力だけによるのではなく、検索を視覚的に洗練することを容易にする。
【0037】
第2の手法は、より特定な情報および/またはメタデータを使用して検索要求を実施することを伴う。具体的には、ユーザは、表示される特定のオブジェクトを選択し、またはそれへのアクセスを要求し、それによって特定のオブジェクトおよび/またはその関連のメタデータに焦点を当てることができる。たとえば、ユーザは、母親をそれ上に含んでいる、2002年12月25日の2週間前および/または2日後までのすべての写真オブジェクトを見、ブラウズしかつ/またはアクセスすることを望む。日付メタデータ(たとえば2002年12月11日から12月27日までの作成日、2002年12月25日)などのメタデータ、ならびに「母親」メタデータを有するオブジェクトがアクセスされ、ユーザに表示され得る。
【0038】
したがって、ユーザは、指定されたデータ範囲「2002年12月25日」および「母親」に関連する写真を具体的に検索する。「2002年12月25日」および「母親」メタデータを備える第1の写真Pが、焦点の中心として中央に表示される。指定された日付範囲内に作成された「母親」を含む追加の写真が、中心の写真の周辺の表示領域に取り込まれる。共通のメタデータを有するこうした追加の写真は、1つまたは複数のクラスタにグループ化され得る。たとえば、第1のクラスタは、母親および父親を含む、作成日が2002年12月20日のすべての写真を備え、第2のクラスタは、母親、兄および妹を含む、作成日が2002年12月26日のすべての写真を備える。任意の適切な数のクラスタ形成が、使用可能な表示スペース(real estate)およびユーザ嗜好に応じて取り込まれ得る。
【0039】
クラスタ内の写真が他のメタデータを備え得るので、その写真のいずれか1つが新しい焦点中心として選択され、それによってメタデータの1つまたは複数の関連する枝をブラウズすることを容易にし得る。たとえば、ユーザは、新しい焦点中心になる、母親および父親(メタデータ)の写真P1を選択する。したがって、新しい写真クラスタ、および/または新しい焦点中心と共通のメタデータを有する他のオブジェクトが、焦点中心の周辺に取り込まれる。前に表示されたクラスタは、表示から取り除かれ、かつ/または履歴コンポーネント内に保存され得る。新しい焦点中心がそこから選択されたクラスタは、コンテキストを保持するために表示上に保たれる。
【0040】
さらに、第1のオブジェクトが表示されると、第1オブジェクトと相対強度の少なくとも1つの属性を共有する1つまたは複数の追加のオブジェクト(またはオブジェクトクラスタ)が画面に取り込まれ、それによってユーザが第1オブジェクトの近くの、隣の、および/またはそれに関するオブジェクトをブラウズすることを可能にする。さらに、クラスタの位置は、第1オブジェクトと各クラスタの間の関係を示し得る。したがって、本発明は、ユーザに提案を行い、それによってユーザによる高度な検索のスキルの必要性を緩和する。
【0041】
図4に移ると、本発明の一態様によるオブジェクトのアクセスおよび/またはブラウズを容易にするプロセス400の例示的なフローチャートが示されている。たとえば、410で、ユーザは、検索要求を入力し得る。検索要求は、1つまたは複数の使用可能なデータベースにアクセスし得る。420で、検索要求に最も近い一致を有する1つのオブジェクトが、ユーザインターフェース上で中央に表示される。430で、(メタデータに関して)中心オブジェクトに関連するオブジェクトの1つまたは複数のクラスタまたはグループが、中心オブジェクトの周りに順不同にまたはメタデータの相関強度に応じて、したがって様々な位置、深さ位置および/またはサイズで取り込まれる。
【0042】
440で、ユーザは、オブジェクトおよび/またはクラスタを視覚化することができ、表示されたオブジェクトがユーザの望むものに十分近いかどうか判断し得る。判断が否である場合、410で、ユーザは、新しい検索要求を入力することができる。あるいは、ユーザは、それぞれ異なる結果を生じさせる少なくとも2つの検索を実施することができ、この結果の共通集合は、所望のオブジェクトをもたらし得る。
【0043】
しかし、判断が可である場合、450で、ユーザは、クラスタ内のオブジェクトをブラウズすることができる。460において、470で新しい中心オブジェクトになる、クラスタのうちの1つのクラスタ内のオブジェクトが選択され得る。新しい中心オブジェクトを選択すると、ブラウズの焦点が少なくとも部分的に修正されることになる。すなわち、中心オブジェクトの変更によって、たとえば480で、新しいかつ/または異なるクラスタが新しい中心オブジェクトの周りに自動的に取り込まれ、または表示されるようになる。
【0044】
さらに、オブジェクトクラスタは、現在の中心オブジェクトに対して、また中心オブジェクトに関連するメタデータに従って動的に取り込まれる。この動的なオブジェクトクラスタ化は、単純で高速なオブジェクトの視覚ブラウズを容易にし、それによって高度な検索スキルの必要性を緩和する。プロセス400は、ユーザの要望に応じて基本的に反復され得る。
【0045】
図5〜8を参照すると、本発明による、オブジェクトのアクセスおよびブラウズを容易にする様々な例示的なユーザインターフェースの一般的なブロック図が示されている。図5は、オブジェクトにアクセスし、ブラウズするためのこうした例示的なユーザインターフェースを示している。ユーザインターフェースは、中心オブジェクト520、およびそれに関連する1つまたは複数の周辺クラスタ530(それぞれ周辺クラスタ1532、周辺クラスタ2534、周辺クラスタ3536および周辺クラスタR538と称される。ただし、Rは1以上の整数である)を備える。中心オブジェクト520および周辺クラスタ530の可視サイズは、使用可能な表示スペース、および表示画面の物理的な寸法によって制限される。図5に4つの周辺クラスタが示されているが、本発明を実施するために、任意の適切な数のクラスタが取り込まれ、使用され得ることを理解されたい。
【0046】
中心オブジェクト520は、それに結び付けられた複数のメタデータを有し得る。中心メタデータに関連するメタデータを有する1つまたは複数の周辺クラスタ530は中心オブジェクト520の周りに表示され、各クラスタの位置、深さ位置および/または相対サイズは、中心メタデータに対するそのメタデータの相関強度の関数であり得る。具体的には、それぞれのクラスタ530は1つまたは複数のオブジェクトを備え、それぞれのオブジェクトは、中心メタデータに類似の、または関連するメタデータを有する。クラスタメタデータは、クラスタ530が(Cを1以上の整数とする、CLASS1552、CLASS2554、CLASS3556およびCLASSC558と示される)各クラス550によって定義されるように、複数のクラス550を有し得る。
【0047】
たとえば、中心オブジェクト520がTop Gunである映画タイトルのブラウズを想像されたい。クラスタ530は、(他のTom Cruise映画を備える)Tom Cruiseクラスタ532、(ジェット機の戦闘場面を含む他の映画、ジェット機の戦闘に関する本、ジェット戦闘機に関する本を備える)ジェット戦闘機クラスタ534、(Tony Scottが監督し、またはそれが関与する他の映画、プロジェクト、演劇を備える)Tony Scottクラスタ536、および(Top Gunサウンドトラックに曲が現れるアーティストのレコードを備える)レコードクラスタ538を含み得る。他の潜在的なクラスタは、(Top Gun、Tom Cruise、Val Kilmer、Tony Scott、Kelly McGillisおよび/または80年代の他の大映画を備える)新しいクラスタ、ならびにTop Gunメタデータとメタデータを共有するオブジェクトが取り込まれた他の任意のクラスタを含み得る。
【0048】
上記の例によれば、中心メタデータは、映画Top Gunの複数の側面を伴う。こうした側面またはクラスは、各クラスタを定義する。1つまたは複数のクラス550は、オブジェクトの各クラスタを容易に識別し、各クラスタ530が中心オブジェクト520にどのように関連しているかを暗黙的に示す。図5に示すように、各クラスタ530のクラス550は、それぞれの各クラスタ530の隣に現れ得る。
【0049】
メタデータクラスは、ブラウズされているオブジェクトのコンテキストに応じたメタデータオブジェクトでもあり得ることを理解されたい。たとえば、中心オブジェクト520がJulia Robertsの画像であると想像されたい。この場合、“Julia Roberts”は、中心オブジェクトメタデータである。しかし、別の場合では、中心オブジェクト520は、Runaway Brideの映画カバーである。この場合、“Julia Roberts”は、彼女のすべての映画を備えるクラスタを定義するメタデータクラスである(たとえばクラスタ内の各オブジェクトは彼女の映画の1つに対応する)。
【0050】
実際に、表示上の中心オブジェクト520は、狭いまたは広い、ユーザによる検索から生じることがあり、いずれの検索もが、1つまたは複数のメタデータ用語(1つまたは複数の所望のオブジェクトのアクセスおよびブラウズを容易にするための属性など)を入力しまたは選択することを備える。たとえば、入力コンポーネント540は、2002年7月7日にJane Smithによって書かれた新聞記事Banana Crops:The Next Generationの検索要求を受信する。こうした検索時に、1つまたは複数のデータベース(図示せず)がアクセスされ得る。検索は、こうした記事の第1面である中心オブジェクトをもたらし得る。あるいは、2002年7月に書かれた遺伝子組み換えされた果物の主題に関する新聞記事などの属性の検索要求は、類似の結果をもたらし得る。この類似の結果は、こうした記事に結び付けられたメタデータが、検索要求に含まれるメタデータ/属性との最強のかつ/または最も近い一致を有するかどうかに少なくとも一部基づく。
【0051】
ユーザがブラウズするための代替のまたは追加の経路を提供するために、1つまたは複数のシード560(シード1、シード2およびシードSなど、ただし、Sは1以上の整数である)がユーザインターフェース500のシード表示パネル570内にリストされ得る。シードもまた、少なくとも中心オブジェクトから抽出されたメタデータに従って中心オブジェクト520に関連する。シード560を取り込むために、メタデータもクラスタから抽出され得る。ある例では、ユーザは、農業の新聞記事のブラウズから医学の新聞記事のブラウズにシフトすることを決定する。シード表示パネル570内の適切なシード560を選択(クリックなど)することによって、新しい中心オブジェクトが、新しい中心オブジェクトに適切に関連する新しい周辺クラスタと共に現れる。この新しい中心オブジェクトは、選択されたシードを例示すべきである。
【0052】
周辺クラスタ530は、所望のクラスタ530上にマウスまたはポインタコンポーネント(図示せず)を配置することによってブラウズされ得る。このクラスタは、マウスがクラスタ上に配置され、クラスタ内のオブジェクトが楕円または別の円形の動きで回転するように、(図7および8で以下に述べる)楕円形を有し得る。周辺クラスタ1532などの周辺クラスタ530上にマウスが置かれるときに、クラスタ532は、画面スペースをよりよく利用するために、残りのクラスタ534、536および538に対して拡大される。したがって、マウスが置かれたクラスタ532内のオブジェクトは、ユーザにより見易くなる。
【0053】
周辺クラスタ530内のオブジェクトがユーザによって選択されるときに、クラスタ530は、コンテキストが常に保持されるようにたとえば上左隅に移動される。選択されたオブジェクトは、表示510の中心に移動され、新しい焦点オブジェクトになる。前の中心オブジェクトは、対応する他のクラスタと共に表示から削除される。新しい中心オブジェクトおよび新しい周辺クラスタが取り込まれ、シードパネル570内の1つまたは複数のシード560もまた、新しい中心オブジェクトおよび周辺クラスタに従って動的に適応し変化する。シード560は、それぞれのシードを図示するアイコンによって表され得る。したがって、周辺コンテンツ(530、550および560など)ならびに表示510上のその編成は、中心オブジェクト520と同時に動的に変化する。
【0054】
(たとえばオブジェクトのアクセス、ブラウズおよび/またはクラスタ化を容易にするための)ユーザによる検索/選択入力は、(たとえば明示的にかつ/または暗黙的に訓練された)分類子によって提供される命令を含むものであることを理解されたい。したがって、オブジェクトが1つまたは複数のデータベース(図示せず)内に受信され、かつ/またはクラスタ内に取り込まれるときに、注釈機構および/またはシステムは、分類子の使用に少なくとも一部基づいてそれぞれオブジェクトに注釈付けし、オブジェクトをクラスタ化し得る。したがって、適切に調整された分類子は、本発明に従ってオブジェクトを扱うこと遥かに容易にし得る。
【0055】
図6は図5に非常に類似しているが、しかし、図5には追加のコンポーネントが示されている。上述の特徴に加えて、図6は、履歴コンポーネント610をも備える。履歴コンポーネントは、こうしたオブジェクト(中心オブジェクトおよび関連のクラスタオブジェクトなど)を迅速に再呼び出しするための手段を提供するために、任意の適切の期間の間、前に表示された中心オブジェクトを備える。またそれは、進行中のかつ/または非常に長いブラウズセッションにコンテキストを提供する。さらに、履歴コンポーネント610は、統計的情報を公式化し、そこからメタデータを抽出し、履歴コンポーネント610内のオブジェクト間の共通の主題および/または傾向を解析するようにプログラムされ得る。したがって、ユーザは、オブジェクトおよび/またはクラスタが以前に何に焦点を当て、かつ/または何をブラウズしていたかをトラッキングすることができる。履歴コンポーネントおよびシードパネル表示620は、クラスタ530をブラウズする間に画面スペースをよりよく利用するために最小化され得る。
【0056】
次に図7を参照すると、本発明の一態様による、中心オブジェクト700と1つまたは複数の周辺クラスタ710(710と総称)間の関係の概略図がある。中心オブジェクト700は、Mを1以上の整数とする、メタデータ1、メタデータ2、メタデータ3、メタデータ4、メタデータ5およびメタデータMなどの1つまたは複数のメタデータを備える。1つまたは複数の周辺クラスタ710は、中心オブジェクト700の選択および/または表示に基づいて取り込まれる、したがって、それぞれの周辺クラスタに、それぞれが中心オブジェクト700と共通の少なくとも1つのメタデータを有する1つまたは複数のオブジェクトが取り込まれ得る。図示するように、クラスタ720はメタデータ1を有するオブジェクトを備え、クラスタ730はメタデータ2を有するオブジェクトを備え、クラスタ740はメタデータ3を有するオブジェクトを備え、クラスタ750はメタデータ4を有するオブジェクトを備え、クラスタ760はメタデータ5を有するオブジェクトを備え、クラスタ770はメタデータMを有するオブジェクトを備える。それぞれのクラスタ710は、中心オブジェクト700と共通の1つのメタデータを有するように示されているが、中心オブジェクト700と共通の2つ以上のメタデータ、および中心オブジェクト700と共通でない他のメタデータを有し得る。
【0057】
各クラスタおよびそのオブジェクトに関連する新しいメタデータは、そこから抽出され、次いで(注釈機構を介して)個々のオブジェクトに結び付けられ得る。したがって、オブジェクトは、ユーザによって注釈が付けられたメタデータ(外在的メタデータなど)、システムによって注釈が付けられたメタデータ(内在的メタデータなど)、および/また第三者によって注釈が付けられたメタデータ(たとえば専門家による−外在的および/または内在的メタデータなど)を有し得る。
【0058】
図8に、図7に示す図の近景を示している。具体的には、中心オブジェクト810は、その周辺に置かれた少なくとも1つのクラスタ820に対して中央に表示される。クラスタ820は、マウスまたはポインタがそれ上に置かれたときに、マウスの配置/位置に応じてオブジェクト830が順方向の動き840または後方向の動き(図示せず)に回転するように、楕円のまたは他の円状の形成で配置された1つまたは複数のオブジェクト830を備える。(たとえばオブジェクトの周りの異なる色の線によって−実線で示す)最前面のオブジェクト850は強調表示され、それが新しい中心オブジェクトになるように選択され得ることを示している。最前面のオブジェクト850の背後のオブジェクトは、背景(破線で示す)に次第に溶け込みまたは薄らいでいき、したがって最前面のオブジェクト850と、クラスタ820内のすべての他のオブジェクト830の間の視覚的コントラストを高める。
【0059】
図9に、図8のより詳細な図を示す。図9では、中心オブジェクト910は、それに関連する少なくとも1つのメタデータ(メタデータ10など)を含むように示されている。少なくとも1つの周辺クラスタ920は、複数のオブジェクト930、およびそれに関連する(クラスタ920内に浮かぶ)複数のメタデータ940を含むように表されている。具体的には、クラスタ920内のオブジェクト930(オブジェクトP1、オブジェクトP2、オブジェクトP3、オブジェクトP4、オブジェクトP5およびオブジェクトPなど)はそれぞれ、それに関連するメタデータ10、メタデータ12、メタデータ13およびメタデータPを少なくとも有する。オブジェクトP1950は、メタデータ11をも備える。
【0060】
上述の方法論およびユーザインターフェースは、ユーザの必要性および/または希望に応じて幅広いユーザアプリケーションで使用され得る。図9および図10は、所望のオブジェクトまたはアイテムの検索、アクセスおよび/またはブラウズを伴うすべてではないとしてもほとんどすべてシナリオにおける本発明の多くの実用的な用途および機能を示すために、本発明が適用され得る適用例のいくつかを示しているにすぎない。
【0061】
次に図10および11を参照すると、本発明の一態様による映画/男優/女優/監督関連のオブジェクトをアクセスしブラウズすることを容易にする例示的なユーザインターフェースが示されている。
【0062】
図10は、表示画面1010を備えるユーザインターフェース1000を示しており、焦点の中心オブジェクト1020が、表示画面1010上に示された他のアイテムに対して中央に置かれ、オブジェクト1040の4つの楕円のクラスタ1030が、中心オブジェクト1020に対して周辺に置かれている。中心オブジェクトは(映画カバーによって)、中心の識別子1050が示すように映画「Blade Runner」を示している。中心の識別子1050は、中心オブジェクト1020によって表されるメタデータまたはメタデータクラスを示している。図示する中心オブジェクト1020は、「Harrison Ford」メタデータなどではなく、「Blade Runner」メタデータを伴う。したがって、クラスタ1030は、第N度の分離によって、「Blade Runner」に関連すべきである。
【0063】
図に示すように、表示された各クラスタ1030のクラスタメタデータ1055は、「Blade Runner」メタデータに関連する。たとえば、クラスタ1060は、Harrison Fordが男優として現れる他の映画(「Harrison Ford」メタデータ)を含む。したがって、Blade Runnerの男優であったHarrison Fordによっても明らかに示されるように、中心オブジェクト1020とクラスタ1060の間に関係、または分離の度合いが存在する。要するに、クラスタ1030は、中心オブジェクト1020の属性について個々に展開している。他のクラスタに関しても類似の観察が行われ得る。
【0064】
クラスタ1070と同様に個々のクラスタがブラウズされる(たとえばそれ上にマウスが置かれる)ときに、その可視サイズは、表示スペースをよりよく利用するために他のクラスタに対して縮小される。ブラウズ時に最前面のオブジェクト1072は、最前面のオブジェクト1072としてそれを識別し、またそれが選択され得ることを示すために、オフカラーの縁で輪郭が描かれる。最前面オブジェクト1072の背後のオブジェクトは、図中で見ることができるように、背景に次第に溶け込む。
【0065】
ユーザインターフェース1000は、それぞれが異なる映画ジャンルを示す複数のシードを備えるシードリスト1080「genre」をも備える。ユーザは焦点をシフトすることを望むことがあり、それは、表示されたシード1080のうちの1つを選択することによって達成され得る。ジャンルシードのうちの1つを選択すると、焦点の新しい中心オブジェクトが、対応する1組の関連クラスタと共に表示されるようになる。
【0066】
最後に、履歴1090が表示1000上に含まれており、この履歴は、ユーザが前の焦点中心および/または関連クラスタ、および/または実施された前の検索をトラッキングし、かつ/または再呼出するためにユーザによって使用され得る。履歴内に含まれるオブジェクトは、昇順または降順で時系列に配置され得る。さらに、履歴コンポーネント内のオブジェクトは、ユーザによる選択に使用可能である。ある例では、ユーザは、前の焦点を再開し、またはそれに戻ることを決定し、それを行う際に履歴1090からオブジェクトを選択する。第2の例では、ユーザは、その最初の焦点と最後の焦点の間の分離の度合いを判断することを望む。履歴1090の使用を望む他の例が想像されることができ、それは、本発明の範囲内に含まれることが企図される。ユーザによって実施された以前の検索/ブラウズイベントを再作成するために、対応する周辺クラスタが以前にあったように表示され得る。
【0067】
図11に、本発明の別の適用例のための別の例示的なユーザインターフェースを示す。図11で、ユーザインターフェース1100は、「人物ブラウザ(people browser)」機能に関連して使用されるように示されている。このユーザインターフェース1100は、たとえば住所リストデータベース内に含まれるもの、従業員リストデータベース内に含まれるものなどの人物関連オブジェクトにアクセスしブラウズすることを容易にする。より具体的には、ユーザインターフェース1100は、たとえば本明細書で示すように従業員の階層構造をブラウズし表示するために使用され得る。
【0068】
ユーザインターフェース1100は、焦点の中心オブジェクト1120、オブジェクト(1つまたは複数のオブジェクト)の1つまたは複数の関連クラスタ1130を表示する表示画面1110を備える。ここでは、各クラスタ1130内のオブジェクト1135は、楕円の配列に編成された索引のようなカード(連絡先カードなど)の形である。マウスが置かれると、クラスタ1130は、最前面のカードの背後のカードが背景に徐々に溶け込んでいくように、軸の周りを前方または後方に個々に回転する。各クラスタの回転の方向は、マウスまたはポインティング装置の位置に依存する。
【0069】
カードは、名前の付いた人物の名前、役職、電子メールアドレス、電話番号、職場住所、状況(仕事中、オンライン、不在、オフラインなど)および画像など、それに関連する(たとえば内在的および外在的)メタデータを有する。その人物に関する追加のメタデータまたは情報は、カード上に含まれまたはそれに関連付けられ得るが、画面スペースをよりよく利用するために、一般に「隠され」または最小化される。
【0070】
図11で、中心オブジェクト1120は、選択されかつ/またはユーザにとって興味のある任意の従業員、たとえば「Angela Butcher」に対応する。Angela Butcherと(直接および/または間接の)何らかの関係をもつ人物の他のクラスタ1130が、階層構造に従って彼女の周りに編成される。たとえば、同僚の立場にある従業員(「同僚」1140)はAngelaの左のあるクラスタ内に含まれ、Angelaに直属する従業員(「直属の部下」)は、彼女1120の下のクラスタ1150内に配置され、類似の役職(「同じ役職」1160)を有する従業員は彼女1120の右に置かれ、Angelaが直属する経営幹部の鎖(「経営幹部」1170)は、彼女1120の上に置かれる。図に示されていないが、図10で上述したようなシードリストも使用され得る。図11で、シードは、たとえば部門、製品グループ、地位レベル、企業内の地位に対応し得る。
【0071】
最後に、例示的なユーザインターフェース1100は、前の焦点オブジェクトのリストを記録しかつ/または維持する履歴1180を含む。各オブジェクトがアクセスされかつ/またはブラウズされた日付に関するメタデータは、各オブジェクトに結び付けられ、その各データベース内に保存され得る。このタイプのメタデータは、たとえば特定の日付にアクセスされたオブジェクトの後続の検索要求を容易にし得る。任意選択として、履歴内のオブジェクトは、ユーザの嗜好に少なくとも一部基づいて、手作業でかつ/または自動的に削除され得る。
【0072】
要するに、各クラスタ1140、1150、1160および1170は、各オブジェクトおよび/またはクラスタに関連する各メタデータに従って中心オブジェクト1120に対して配置されかつ/または編成される。本明細書で示す階層構造は、中心オブジェクトメタデータに対する各メタデータの相関の重みまたは強度によるクラスタの編成に類似する。さらに、中心オブジェクトに対するクラスタの物理的配置または表示は、中心オブジェクト1120と1つまたは複数のクラスタ1130の間の関係を示すことを容易にし、また編成/階層ツリーに従って関連オブジェクト、この場合には関連する人物への迅速で容易なアクセスをユーザに提供する。
【0073】
本発明の様々な態様についての追加のコンテキストを提供するために、図12および以下の議論は、本発明の様々な態様が実施され得る適切なオペレーティング環境1210についての簡潔で一般的な説明を提供するためのものである。本発明について、1つまたは複数のコンピュータまたは他の装置によって実行されるプログラムモジュールなど、コンピュータ実行可能命令の一般な文脈で述べるが、本発明は、他のプログラムモジュールとの組合せで、かつ/またはハードウェアとソフトウェアの組合せとして実施されることもできることが当業者には理解されよう。
【0074】
しかし、プログラムモジュールは一般に、特定のタスクを実装し、または特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造体などを含む。オペレーティング環境1210は、適切なオペレーティング環境の一例にすぎず、本発明の使用または機能の範囲に関する限定について示唆するためのものではない。本発明での使用に適し得る他のよく知られているコンピュータシステム、環境および/または構成には、それだけに限らないが、パーソナルコンピュータ、ハンドヘルドまたはラップトップ装置、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースのシステム、プログラマブルな家電、ネットワークPC、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、上記システムまたは装置を含む分散コンピューティング環境などが含まれる。
【0075】
図12を参照すると、本発明の様々な態様を実施するための例示的な環境1210が、コンピュータ1212を含んでいる。コンピュータ1212は、処理装置1214と、システムメモリ1216と、システムバス1218とを含む。システムバス1218は、それだけに限らないがシステムメモリ1216を含めたシステム構成要素を処理装置1214に結合する。処理装置1214は、様々な使用可能なプロセッサのいずれかであり得る。デュアルマイクロプロセッサおよび他のマルチプロセッサアーキテクチャが、処理装置1214として使用されることもできる。
【0076】
システムバス1218は、メモリバスまたはメモリコントローラ、周辺バスまたは外部バス、および/またはそれだけに限らないが11ビットバス、業界標準アーキテクチャ(ISA:Industry Standard Architecture)、マイクロチャネルアーキテクチャ(MCA:Micro Channel Architecture)、拡張ISA(EISA:Enhanced ISA)、インテリジェントドライブエレクトロニクス(IDE:Intelligent Drive Electronics)、VESAローカルバス(VLB:VESA Local Bus)、周辺コンポーネント相互接続(PCI:Peripheral Component Interconnect)、ユニバーサルシリアルバス(USB:Universal Serial Bus)、拡張グラフィックスポート(AGP:Advanced graphics port)、パーソナルコンピュータメモリカード国際協会(PCMCIA:Personal Computer Memory Card International Association)バスおよび小型コンピュータシステムインターフェース(SCSI:Small Computer System Interface)を含めて、任意の様々な使用可能なバスアーキテクチャを使用したローカルバスを含めて、複数のタイプのバス構造のいずれかであり得る。
【0077】
システムメモリ1216は、揮発性メモリ1220および不揮発性メモリ1222を含む。起動時などにコンピュータ1212内の要素間で情報を転送するための基本ルーチンを含む基本入出力システム(BIOS:basic input/output system)は、不揮発性メモリ1222内に格納される。限定のためではなく、例を挙げると、不揮発性メモリ1222には、読出し専用メモリ(ROM:read only memory)、プログラマブルROM(PROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM:electrically programmable ROM)、電気的消去可能ROM(EEPROM:electrically erasable ROM)またはフラッシュメモリが含まれ得る。揮発性メモリ1220は、外部キャッシュメモリの働きをするランダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)を含む。限定のためではなく、例を挙げると、RAMは、同期RAM(SRAM:synchronous RAM)、ダイナミックRAM(DRAM:dynamic RAM)、同期DRAM(SDRAM:synchronous DRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDR SDRAM:double data rate SDRAM)、拡張SDRAM(ESDRAM:enhanced SDRAM)、シンクリンクDRAM(SLDRAM:Synchlink DRAM)およびダイレクトラムバスRAM(DRRAM:direct Rambus RAM)などの多くの形で使用可能である。
【0078】
コンピュータ1212は、着脱式/固定式、揮発性/不揮発性のコンピュータ記憶媒体をも含み得る。図12に、たとえばディスク記憶装置1224を示す。ディスク記憶装置1224は、それだけに限らないが、磁気ディスクドライブ、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、テープドライブ、Jazドライブ、Zipドライブ、LS−110ドライブ、フラッシュメモリカードまたはメモリスティックなどの装置を含む。さらに、ディスク記憶装置1224は、それだけに限らないが、コンパクトディスクROM(CD−ROM:compact disk ROM)装置、CD記録可能ドライブ(CD−Rドライブ:CD recordable drive)、CD再書込み可能ドライブ(CD−RW ドライブ:CD rewritable drive)、またはデジタル多用途ディスクROMドライブ(DVD−ROM:digital versatile disk ROM drive)などの光ディスクドライブを含めて、別個に、または他の記憶媒体と組み合わせた記憶媒体を含み得る。ディスク記憶装置1224のシステムバス1218への接続を容易にするために、インターフェース1226などの着脱式または固定式のインターフェースが一般に使用される。
【0079】
図12は、ユーザと、適切なオペレーティング環境1210内に示す基本的なコンピュータリソースとの間の仲介の働きをするソフトウェアを示すことを理解されたい。こうしたソフトウェアは、オペレーティングシステム1228を含む。ディスク記憶装置1224内に格納され得るオペレーティングシステム1228は、コンピュータシステム1212のリソースを制御し割り当てるように働く。システムアプリケーション1230は、システムメモリ1216またはディスク記憶装置1224内に格納されたプログラムモジュール1232およびプログラムデータ1234を介して、オペレーティングシステム1228によるリソース管理を利用する。本発明は、様々なオペレーティングシステム、またはオペレーティングシステムの組合せで実装され得ることを理解されたい。
【0080】
ユーザは、入力装置1236を介してコンピュータ1212にコマンドまたは情報を入力する。入力装置1236は、それだけに限らないが、マウス、トラックボール、スタイラス、タッチパッド、キーボード、マイク、ジョイスティック、ゲームパッド、パラボラアンテナ、スキャナ、TVチューナカード、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなどのポインティング装置を含む。こうしたおよび他の入力装置は、インターフェースポート1238を介してシステムバス1218を通って処理装置1214に接続する。インターフェースポート1238は、たとえばシリアルポート、パラレルポート、ゲームポートおよびユニバーサルシリアルバス(USB)を含む。出力装置1240は、入力装置1236と同じタイプのポートのうちのいくつかを使用する。したがって、たとえば、USBポートは、コンピュータ1212に入力を提供し、またコンピュータ1212から出力装置1240に情報を出力するために使用され得る。出力アダプタ1242は、特別なアダプタを必要とする、他にも出力装置1240はあるがモニタ、スピーカおよびプリンタのようないくつかの出力装置1240があることを示すため設けられている。出力アダプタ1242は、限定のためではなく、例を挙げると、出力装置1240とシステムバス1218の間の接続手段を提供するビデオおよび音声カードを含む。リモートコンピュータ1244など、他の装置および/または装置のシステムが、入力と出力の両方の能力を提供することに留意されたい。
【0081】
コンピュータ1212は、リモートコンピュータ1244などの1つまたは複数のリモートコンピュータへの論理接続を使用して、ネットワーク化された環境で動作することができる。リモートコンピュータ1244は、パーソナルコンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークPC、ワークステーション、マイクロプロセッサベースの機器、ピアデバイス、または他の一般的なネットワークノードなどとすることができ、コンピュータ1212に関して述べた要素の多くまたはすべてを一般に含む。簡潔にするために、メモリ記憶装置1246だけがリモートコンピュータ1244と共に示されている。リモートコンピュータ1244は、ネットワークインターフェース1248を介してコンピュータ1212に論理的に接続され、次いで通信接続1250を介して物理的に接続される。ネットワークインターフェース1248は、ローカルエリアネットワーク(LAN:local area network)および広域ネットワーク(WAN:wide area network)などの通信ネットワークを包含する。LAN技術には、ファイバ分散データインターフェース(FDDI:Fiber Distributed Data Interface)、銅分散データインターフェース(CDDI:Copper Distributed Data Interface)、イーサネット(登録商標)/IEEE1102.3、トークンリングIEEE1102.5などが含まれる。WAN技術には、それだけに限らないが、ポイントツーポイントリンク、総合デジタル通信網(ISDN:Integrated Services Digital Network)などの回路交換網およびその変形体、パケット交換網、ならびにデジタル加入者線(DSL:Digital Subscriber Line)が含まれる。
【0082】
通信接続1250は、ネットワークインターフェース1248をバス1218に接続するために使用されるハードウェア/ソフトウェアを指す。通信接続1250は、説明を分かりやすくするためにコンピュータ1212の内部に示されているが、それは、コンピュータ1212の外部にあってもよい。ネットワークインターフェース1248への接続に必要なハードウェア/ソフトウェアは、例示するためだけに挙げると、通常の電話級のモデム、ケーブルモデムおよびDSLモデム、ISDNアダプタ、ならびにイーサネット(登録商標)カードを含めて、モデムなどの内部および外部技術を含む。
【0083】
上記で述べた内容は、本発明の実施例を含む。もちろん、本発明について述べるために構成要素または方法論の考えられるあらゆる組合せについて述べることは不可能であるが、本発明の多くのさらなる組合せおよび置換えが可能であることが当業者には理解されよう。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲の精神および範囲内に含まれるすべてのこうした変更、修正および変形を包含するものである。さらに、用語「含む」が詳細説明、または特許請求の範囲中で使用される範囲においては、こうした用語は、用語「備える」が特許請求の範囲中で移行語(transitional word)として使用される場合に解釈されるのと同様に包括的なものである。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明の一態様による、オブジェクト、およびそれに関連するオブジェクトのブラウズおよび検索を容易にする例示的なシステムの一般的なブロック図である。
【図2】本発明の一態様による、オブジェクトの検索およびブラウズを容易にする例示的な方法論を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一態様による、オブジェクトのアクセスおよび検索を容易にする例示的な方法論を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一態様による、オブジェクトをブラウズするための例示的なプロセスを示すフローチャートである。
【図5】本発明の別の態様による、オブジェクトをブラウズするための例示的なユーザインターフェースのブロック図である。
【図6】本発明の別の態様による、ブラウズのための例示的なユーザインターフェースのブロック図である。
【図7】本発明の一態様による、中心オブジェクトと、関連する周辺のオブジェクトクラスタの間のリレーションシップを示すブロック図である。
【図8】本発明の一態様による、中心オブジェクトと、その関連の周辺オブジェクトの間のリレーションシップのブロック図である。
【図9】本発明の一態様による、中心オブジェクトと、その関連の周辺オブジェクトの間のリレーションシップのブロック図である。
【図10】本発明の特定のある実装による例示的なユーザインターフェースを示す図である。
【図11】本発明のある特定の実装による例示的なユーザインターフェースを示す図である。
【図12】本発明の様々な態様を実施するための例示的な環境を示す図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般には、オブジェクトのブラウズに関し、より詳細には、初期オブジェクト、ならびに複数の軸に沿って初期オブジェクトとメタデータを共有する関連オブジェクトを表示することに関する。
【背景技術】
【0002】
検索可能なオブジェクト(映画、音楽、写真、電子メール、文書、テキスト、単語、熟語、ファイル、ビデオまたはサウンドクリップレット(sound cliplet)、画像および/またはメッセージなど)の使用可能性が高まるにつれて、こうしたオブジェクトを効果的にブラウズし取り出す作業は難しく、厄介になってきた。検索、ブラウズ、修正、ソートなどのための従来のシステムは、ユーザが有意義なやり方でオブジェクトにアクセスする限られた能力を提供してきた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
たとえば、コンピュータプロセッサにデジタルスキャンされる写真は一般に、それに関連する無意味なファイル名を有しており、それを操作し、編成することを難しくしている。それぞれのファイルまたはメディアオブジェクトにより意味のある情報を提供することは、個々にまたは別々に行われなければならず、それは、たとえば編集、サンプリングおよび表示を伴う定期的なまたは頻繁の使用のために時間がかかり、退屈なことである。さらに、従来のブラウズシステムは一般に、柔軟性に欠けており、したがって、こうしたシステムをパーソナライズするユーザの能力に制限を課す。また従来の検索/ブラウズ方法は、結果を提供し表示するための限られたオプションしかもたない。さらに、従来のブラウズシステムはオブジェクトを迅速に取り出し、使用し、表示するには複雑で、理解し難く、また今日のユーザにとって従来の方法は、成長が滞り、不十分なままである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明のいくつかの態様についての基本的な理解をもたらすために、本発明についての簡略化された要約を以下に提示する。この要約は、本発明についての広範な概要ではない。それは、本発明の重要な/重大な要素を識別し、または本発明の範囲を表すためのものではない。その唯一の目的は、以下に提示されるより詳細な説明の序文として、本発明のいくつかの概念を簡略化された形で提示することである。
【0005】
本発明は、焦点オブジェクトの1組の基準および属性に少なくとも一部基づいて焦点オブジェクトおよび関連オブジェクトをアクセスし、ブラウズすることを容易にする改良型の方法論に関する。
【0006】
本発明の一態様は、1組の所望の属性(軸など)にまで焦点を絞り、焦点または目標オブジェクトが表示されることを伴う。次いで、1つまたは複数の属性(1つまたは複数の軸など)が、少なくとも1つの属性の目標オブジェクトに関連し得る複数の他のオブジェクトをブラウズするために緩和され得る。さらに、こうしたオブジェクトは複数のクラスタに動的に編成されることができ、それによって、それぞれのクラスタが、異なる属性を目標オブジェクトと共有する。したがって、目標オブジェクトの複数の属性は、各クラスタ(またはオブジェクト)内で個々に表されることができ、それによって、ユーザが目標の「近傍」のオブジェクトを見かつ/またはブラウズすることを可能にする。
【0007】
具体的には、情報空間をブラウズするための2つの補足的な手法がある。1つの手法は、大きい1組の初期オブジェクト(すべての従業員、電子メール、映画など)をブラウズしかつ/または検索し、それによって、各オブジェクトに関連するメタデータが適切な一致の母集団をフィルタリングするために使用され、したがって一致するオブジェクトの数を管理可能な数にまで徐々に減らすことを伴う。この手法は、各オブジェクトに関連するメタデータを使用して、大きい1組の初期オブジェクトから単一の目標オブジェクト(訴訟に関してJohnによって今日作成され、Sue Smithに宛てられた手紙など)、および/または複数の目標オブジェクト(今月受信された、Johnからのすべての電子メールなど)を迅速に検出することを容易にする。
【0008】
第2の補足的な手法は、対照的なやり方で働く。この手法では、ユーザは、初期オブジェクトが1つまたは複数のオブジェクトクラスタと共に表示されるように、それに関連するメタデータを有するより小さい1組の初期オブジェクト(1つまたは数個のオブジェクトなど)から開始する。その1つまたは複数のオブジェクトクラスタは、複数の異なる軸に沿って、初期オブジェクトをメタデータと共有する。たとえば、写真などの焦点オブジェクトは画面上で中心に表示され、任意の適切な数の写真クラスタは、画面の周辺領域に表示される。それぞれの写真クラスタは、複数の異なる軸に沿って焦点オブジェクトとメタデータを共有する。いずれか1つの写真クラスタをブラウズしながら、ユーザは、任意のオブジェクトをそこから選択して、選択されたオブジェクトを新しい焦点オブジェクトにすることができる。次いで、別の1組の周辺クラスタが、同じように表示され得る。焦点になる新しいオブジェクトが選択されることができ、新しいクラスタが、現在の焦点オブジェクトと共有されるメタデータに従って取り込まれ(populate)得る。
【0009】
さらに、クラスタは、他のユーザが何を選択し、好み、検索しかつ/またはブラウズしたかなど、協調フィルタリングから少しずつ収集された情報を含めた様々な属性に基づき得る。クラスタの表示および/または配置は、ユーザが初期の軸に関連する、異なるおよび/またはわずかに関係のある軸に沿ってブラウズすることを容易にする。たとえば、ユーザは、Julia Robertsの映画のブラウズを開始し、最後にBurt Bacharachの音楽を見ることができる。
【0010】
上記で簡潔に論じたように、本発明は、様々なオブジェクト間またそれを通してブラウズし、検索するときなどにメタデータを使用する。メタデータは、内在的な(intrinsic)メタデータ(作成日付、コンテンツタイプ、サイズ、修正日など)、ならびに外在的なメタデータ(人間によるコンテンツについての記述など)を含み得る。内在的メタデータは、アイテムから抽出され、またそれに関連付けられ得る。外在的メタデータは、少なくとも一部はユーザ命令に基づいて、またパターン認識、音声認識、コンテンツ解析、顔検出などによるアイテムの解析によって生成され得る。さらに、外在的メタデータは、階層構造で伝播され、それによって、オブジェクトのブラウズ、表示および/または検索を容易にすることができる。
【0011】
メタデータは、各オブジェクトに事前に結び付けられることができ、かつ/またはオブジェクトクラスタから抽出され、次いでそれに結び付けられ得る。これは、ブラウズ技術のパーソナライゼーションおよびカスタマイズを可能にし、オブジェクトクラスタ間のブラウズおよび/または検索をさらに容易にする。さらに、本明細書で述べるメタデータは、オブジェクト間の関係および/または分離の度合いを示し、表示することを容易にする。すなわち、中心アイテムのメタデータに基づいて1組のアイテムを取り込み、その中心アイテムと共に表示させることによって、ユーザは、それぞれが独立に中心アイテムに一部関連している他のアイテム(クラスタ)をも見ながら、中心アイテムに焦点を当てることができる。
【0012】
本発明の別の態様は、オブジェクト、ブラウズの嗜好などに関する履歴データに一部基づいて様々なオブジェクトをブラウズし、クラスタ化し、表示することを容易にするために、人工知能システムを使用する。これは、1つまたは複数のオブジェクトデータストアに追加される新しいオブジェクトを含めて、オブジェクトを自動的に時宜よく表示し、ブラウズすることを容易にする。ブラウズおよび/またはクラスタ化機構は、オブジェクトデータストア内の関連する新しいオブジェクトを自動的に検索し、前に設定された注釈およびクラスタパラメータに従ってそれを処理するように訓練され得る。
【0013】
上記および関連の目的を達成するために、本発明の特定の例示的な態様について、以下の説明および添付の図面に関連して本明細書で述べる。しかし、こうした態様は、本発明の原理が使用され得る様々なやり方のほんのいくつかを示唆するものであり、本発明は、こうしたすべての態様およびその等価物を含むものである。本発明の他の利点および新規な特徴は、図面に関連して考慮される場合、本発明の以下の詳細な説明から明らかになり得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明について、図面を参照して次に説明する。図面では、同じ参照番号は、全体を通して同様の要素に言及するために使用されている。以下の内容では、説明の目的により、本発明についての完全な理解を提供するために多数の具体的な詳細について述べられている。しかし、本発明は、こうした具体的な詳細なしに実施され得ることが明らかであり得る。他の例では、本発明についての説明を容易にするために、よく知られている構造体および装置がブロック図の形で示されている。
【0015】
本出願では、用語「コンポーネント」および「システム」は、コンピュータ関連エンティティ、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアの組合せ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアのいずれかを指すためのものである。たとえば、コンポーネントは、それだけに限らないが、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能物、実行スレッド、プログラムおよびコンピュータであり得る。例示すると、サーバ上で実行されるアプリケーションと、サーバの両方がコンポーネントであり得る。1つまたは複数のコンポーネントがプロセスおよび/または実行スレッド内に常駐することができ、またコンポーネントは、1つのコンピュータ上でローカライズされることができ、かつ/または2つ以上のコンピュータ間で分散され得る。
【0016】
さらに、本出願で使用される用語「オブジェクト」は、本発明を実施するための任意の適切なフォーマットまたはファイルタイプの画像、写真、音楽、音声、テキスト、電子メール、映画、ビデオ、メッセージ、文書、スライド、ムービーまたはビデオ静止画、ストリーミングビデオおよび/またはオーディオ、ならびに/またはその任意の組合せ、および/またはその任意のクリップレットに言及するものである。
【0017】
本明細書では、用語「推論」は、イベントおよび/またはデータを介して捕捉される1組の観察からシステム、環境および/またはユーザの状態について推測しまたは推論するプロセスに一般に言及する。推論は、特定のコンテキストまたは動作を識別するために使用されることができ、たとえば状態に関する確率分布を生成することができる。推論は確率的であり、すなわち、データおよびイベントについての考慮に基づく興味の状態に関する確率分布の計算であり得る。推論は、1組のイベントおよび/またはデータからより高いレベルのイベントを構成するために使用される技術をも指し得る。イベントが一時的な近傍で相関しているかどうか、またイベントおよびデータが1つまたは複数のイベントおよびデータソースから生じているかどうかに拘らず、こうした推論は、1組の観察されたイベントおよび/または格納されたイベントデータからの新しいイベントまたは動作の構成をもたらす。
【0018】
したがって、本発明は、(たとえばオブジェクトのアクセス、ブラウズおよび/またはクラスタ化に関連して)本発明の様々な態様を実施するための方式に基づいて様々な人工知能を使用し得る。たとえば、オブジェクトのクラスタ化は、自動的なクラスタ化および/またはグループ化プロセスによって容易にされ得る。こうしたクラスタ化および/またはグループ化は、ユーザが自動的に実施され得ることを望む動作を予知しまたは推論するための(たとえば解析の有用性とコストを考慮する)確率的なかつ/または統計ベースの解析を使用し得る。たとえば、サポートベクトルマシン(SVM:support vector machine)分類子が使用され得る。他の分類手法は、ベイジアンネットワーク(Bayesian network)、決定木、およびそれぞれ異なる独立性パターンを提供する確率的分類モデルも使用され得る。本発明で使用される分類は、優先度のモデルを策定するために使用される統計的回帰をも含む。
【0019】
本明細書から容易に理解されるように、本発明は、分類子がユーザの嗜好に従ってメディアアイテムを自動的に注釈付けし、ファイルし、グループ化し、クラスタ化し、マージするように、(たとえば汎用の訓練データによって)明示的に訓練され、また(たとえばユーザの振舞いを観察し、外在的な情報を受信するなどによって)暗黙的に訓練される分類子を使用し得る。たとえば、よく理解されているサポートベクトルマシン(SVM)に関して、ナイーブベイズ(Naive Bayes)、ベイズネット(Bayes Net)、決定木および他の学習モデルなど、他の分類子モデルも使用され得ることを理解されたい。SVMの分類子は、分類子コンストラクタおよび特徴選択モジュール内の学習および訓練フェーズによって構成されることを理解されたい。分類子は、入力属性ベクトル、x=(x1,x2,x3,x4,xn)を、入力があるクラスに属するという信頼度にマッピングする関数、すなわちf(x)=信頼度(クラス)である。テキストベースのメディア分類の場合では、たとえば、属性は、単語、熟語、または単語から派生する他の特定領域の属性(音声の一部、重要な語句の存在など)であり、クラスは、興味のカテゴリまたは領域(優先度のレベルなど)である。
【0020】
次に図1を参照すると、ユーザ入力に少なくとも一部基づいて、オブジェクト、およびそれに関連する他のオブジェクト間のブラウズおよび表示を容易にするシステム100の一般的なブロック図が示されている。システム100は、オブジェクトまたは1次オブジェクトに関して入力を受信する入力受信機コンポーネント110を備える。入力コンポーネント110は、それに結合されたリレーションシップコンポーネント120に入力(1次オブジェクトなど)を通信する。リレーションシップコンポーネント120は、入力コンポーネント110から1次オブジェクトに関する情報を受信する。リレーションシップコンポーネント120は、メタデータの使用によって、それにやはり結合された1つまたは複数のデータベース130(たとえば個々にデータベース1132およびデータベースN134と称される。ただし、Nは1以上の整数である)からの関連オブジェクトにアクセスすることができる。すなわち、1次オブジェクトに関連するメタデータは、リレーションシップコンポーネント120から受信される。リレーションシップコンポーネント120は、1次オブジェクトのメタデータに少なくとも一部関連するメタデータを有する他のオブジェクトを検索し、それにアクセスすることができる。
【0021】
たとえば、1次オブジェクトがそれに関連するメタデータA、B、C、DおよびEを有すると想像されたい。リレーションシップコンポーネントは、A、B、C、DおよびEメタデータのうち少なくとも1つを有する他のオブジェクトを検索し、それにアクセスする。アクセスされるオブジェクトは、1次オブジェクトと共通のわずか1つのメタデータを含み得る。あるいは、アクセスされるオブジェクトは、A、B、C、DおよびEメタデータの任意の組合せを有し得る。
【0022】
関連オブジェクトおよび1次オブジェクトは、リレーションシップコンポーネント120によって結合された表示コンポーネント140によって表示され得る。表示コンポーネント140は、1次オブジェクトおよび関連オブジェクトをレンダリングすることができる。表示コンポーネント140を介した例示的な表示150は、焦点オブジェクト160(1次オブジェクトなど)、および焦点オブジェクト160の周りの複数の関連オブジェクトを備える。関連オブジェクトは、焦点オブジェクト160と共通に共有されるメタデータに従って、グループ(Mを1以上の整数とする、関連オブジェクト1162、関連オブジェクト2164、関連オブジェクト3166、および関連オブジェクトM168)に編成され得る。
【0023】
任意選択として、システム100は、リレーションシップコンポーネント120に動作可能に結合された人工知能(AI:artificial intelligence)コンポーネント170を含み得る。リレーションシップコンポーネント120は、少なくとも1つまたは複数の推論に基づいてどのオブジェクトが1次オブジェクトに関連しているかを自動的に判断するために、AIコンポーネント170を使用し得る。推論は、システム100を使用する前の分類子(図示せず)の明示的な訓練、あるいはシステム100を使用しているときの、ユーザの以前の行動、コマンド、命令などに少なくとも基づいた暗黙的訓練に一部基づき得る。AIコンポーネント170は、本発明の自動化された様々な態様の実施に従って任意の適切な手法(ニューラルネットワーク、エキスパートシステム、ベイジアン信念ネットワーク、SVM、隠れマルコフモデル、ファジィ論理、データ融合など)を使用し得る。より具体的には、AIコンポーネント170は、1次オブジェクトに関する表示のための最も適切な1組の関連オブジェクトの判断および/または推論を容易にし得る。AIコンポーネントは、履歴データ、外在的データ、コンテキスト、データコンテンツ、ユーザの状態を分解することができ、環境の状態、(たとえば最も関連性があり、または関連性の度合いがより大きい)所望のオブジェクトを表示する利益に対する、(たとえば最も関連性がなく、または関連性の度合いがより小さい)不正確なオブジェクトを表示するコストおよび有用性の解析などを計算することができる。
【0024】
さらに、システム100は、ユーザに公開する所望のオブジェクトについての推論に関連して、明示的に訓練された、および暗黙的に訓練された分類子を使用することができる。たとえば、システム100は、ユーザが1次および関連オブジェクトをどのように編成し、構成し、表示することを好むかを学習するために、時間(任意の適切な時間間隔など)をかけてユーザを観察することによって明示的に訓練されることができ、したがって、訓練に基づいてこうした編成および/または配置をユーザに自動的に提供する。
【0025】
本発明による様々な方法論について、一連の行為を通して次に述べるが、本発明は、行為の一部が本発明に従って、本明細書で示し述べる他の行為と異なる順序でかつ/または同時に発生し得るので、行為の順序によって限定されないことを理解されたい。たとえば、代替方法として方法論は、状態図など、相互に関連する一連の状態、イベントとして表され得ることが当業者には理解されよう。さらに、本発明による方法論を実施するために、図示したすべての行為が必要とされ得るとは限らない。
【0026】
最初に図2を参照すると、本発明の一態様による、オブジェクトへのアクセスを容易にする例示的な方法論200のフローチャートが示されている。方法論200は210で開始し、第1のオブジェクトが受信される。第1オブジェクトは、たとえばユーザによる検索要求などによってデータベースから受信され得る。第1オブジェクトは、(たとえばシステムまたはユーザによって注釈付けされた)それに関連する任意の適切な数の属性またはメタデータを有し得る。220で、第1オブジェクトが、たとえば表示画面の中央に表示される。230で、第1オブジェクトに関連する複数の追加のオブジェクトが、第1オブジェクトと同時に表示され得る。
【0027】
追加のオブジェクトは、各メタデータ、またはオブジェクトに関連するメタデータのクラスによって第1オブジェクトに関連付けられる。すなわち、追加のオブジェクトは、第1オブジェクトと共通の1つまたは複数のメタデータを共有する。さらに、追加のオブジェクトは、オブジェクトの1つまたは複数のグループおよび/またはクラスタが第1オブジェクトの周りまたは周辺に配置されるように、その各メタデータ(同じ作者、映画、本他など)によってグループ化されかつ/またはクラスタ化され得る。表示される追加の各オブジェクトおよび/またはオブジェクトクラスタは、それに関連する追加のメタデータを有し得る。これは、第1オブジェクトの1つまたは複数の属性に従って第1オブジェクトに関連するオブジェクトをブラウズすることを容易にする。
【0028】
上記の方法論は、継続してオブジェクトにアクセスしブラウズするために繰り返され得る。たとえば、第1オブジェクトに関連するオブジェクト間のブラウズを継続するために、ユーザは、表示されたクラスタのうちの1つのクラスタ内のオブジェクトを選択することができる。したがって、新しい第1オブジェクトが受信され、画面の中央に表示される。この場合もやはり、この新しい第1オブジェクトは、1つまたは複数のメタデータを含む。新しい第1オブジェクトと共通のメタデータを有するその新しい追加のオブジェクトまたはクラスタは、画面の周辺領域に取り込まれる。したがって、ユーザは、方法論が繰り返されるときに、オブジェクト間の第N度の分離(たとえばNは1以上の整数である)を判断することができる。
【0029】
実際に、たとえば受信され表示された第1オブジェクトは、Elton JohnのGreatest Hit Vol.1(「Elton Johnレコード」と称される)のレコードカバーの画像であり得る。このレコードは、たとえば歌手、ソングライター、著作権、レコード会社およびプロデューサなど、複数のメタデータを備える。Elton Johnレコードと共通の少なくとも1つのメタデータを有する追加のオブジェクトは、レコードカバーの周りの各グループまたはクラスタに配置される。追加のオブジェクトの例には、Elton Johnによる他のレコード(歌手メタデータなど)、Elton Johnと共作した他の歌手(歌手メタデータなど)、同じレコード会社によって製作された他のレコード(プロデューサおよび/またはレコード会社メタデータなど)、ならびにサウンドトラックにElton Johnによる少なくとも1つの曲を含んでいる映画(歌手メタデータなど)が含まれる。こうしたオブジェクトのそれぞれは、それに関連する他のメタデータをも含む。したがって、Elton JohnのGreatest Hit Vol.1を最初に検索したユーザはこの時点で、第N度の分離によって、Elton Johnレコードの少なくとも1つの属性に従って、Elton Johnレコードに関連する複数の他のオブジェクトをブラウズすることができる。
【0030】
さらに、本発明は、ユーザが狭い1組の属性(第1オブジェクトなど)にまで最初に焦点を絞り、次いで、関連しているが、より一般化されている属性に広げることを可能にする。特定の1組の属性に掘り下げた後に、その属性のうちの1つまたは複数がユーザの嗜好によって緩和されることができ、それによって、ユーザが第1オブジェクトの近傍の他のオブジェクトをブラウズすることを可能にする。たとえば、ユーザは、(ユーザによる検索要求などによって)具体的に検索し、かつ/または隣に何があるかを実際には知らずに、第1のオブジェクトの「隣」にあるものを見ることができる。所望のオブジェクトを突き止めるためにはユーザが特定の情報を有する必要がある従来の検索/ブラウズシステムおよび機構とは異なり、ユーザは、わずかな情報だけをもちながら、上述のやり方でメタデータツリーを介して関連オブジェクト間を連続的にブラウズすることによってその所望のオブジェクトを容易にかつ迅速に見つけることができる。
【0031】
次に図3を参照すると、本発明の一態様によるオブジェクトのブラウズおよびアクセスを容易にする例示的なプロセス300のフローチャートが示されている。プロセス300は、310で、1つまたは複数のデータベースから第1のオブジェクトを受信することから開始し得る。第1オブジェクト310は、それに関連するメタデータを有しており、たとえばユーザによる検索要求の機構によって受信され得る。第1オブジェクトを受信するために、他の機構も使用され得る。
【0032】
プロセス300に対するある手法は、所望のオブジェクトが知られていない場合などに1つまたは複数の属性(メタデータ)を使用して非特定の検索要求を実施することを伴う。たとえば、ユーザは、1990年代に出版されたStephen Kingまたは彼の他のペンネームによって書かれた特定の本のタイトルを見つけたいが、その本のタイトル、作者および/またはその出版年を知らない場合、所望のオブジェクト(本の表紙/タイトルなど)にいくらか関連し、またはその近傍のオブジェクトを取り出すために、1つまたは複数の非特定の検索語を入力することができる。したがって、320で、1990年に出版され、またStephen Kingによって書かれた本「The Stand」の表紙が中央にユーザに表示される。330で、それに関連する各メタデータを有する複数の追加のオブジェクト(本、タイトル、映画、ウェブサイト、新しい記事など)であって、該追加のオブジェクトの各メタデータが、「The Stand」に関連するメタデータに少なくとも一部関連する該追加のオブジェクトが、「The Stand」の本の表紙の周辺に表示される。
【0033】
表示されるように選択される追加のオブジェクトは、「The Stand」の本の表紙(第1オブジェクトなど)に関連するメタデータとの各メタデータの相関強度の関数である。第1オブジェクトに関連するメタデータは、第1オブジェクトと、クラスタ化のために選択された他のオブジェクトとの間の相関強度を決定するように重み付けされ得る。第1オブジェクトに関連する各メタデータの重みは、ユーザ入力(ユーザによる検索要求を介してなど)に少なくとも一部基づいて判断され得る。
【0034】
本発明のある態様では、それぞれのメタデータに関して第1オブジェクトと最強の相関を有するオブジェクトが表示される。たとえば、1990年代に出版されたStephen Kingの他の本が、第1オブジェクト(「The Stand」の本の表紙など)に強力に相関しているので表示される。しかし、1990年の前、または1999年の後に出版されたStephen Kingの本は、第1のオブジェクトに関するメタデータの相関が比較的に弱いので表示され得ない。「The Stand」メタデータと比較的に強い相関を有するオブジェクトの他の例(たとえば最も重い相関から最も弱い相関の順に、Stephen King、作者、出版社、日付、タイトル、ジャンル)には、1990年代に出版されたStephen Kingの他の本のクラスタ(本の表紙など)、1990年代にKingのペンネーム、Richard Bachmanのもとで書かれた本、Stephen Kingの小説を基にした映画、Richard Bachmanのジャンルの他の小説、Stephen Kingのジャンルの他の小説、および/または同じ出版社によって発行された類似のジャンルの他の小説が含まれ得る。したがって、同じ出版社によって発行された類似のジャンルの他の小説は、表示されているクラスタ化されたオブジェクトに関して最も弱い相関を示す。
【0035】
別の態様によれば、第1オブジェクト(焦点の中心など)に対するオブジェクトまたはオブジェクトクラスタの位置および配置は、第1オブジェクトメタデータとのその各メタデータの相関の関数であり得る。上記の例をさらに参照すると、1990年代に書かれたStephen Kingの他の本は、Stephen Kingの本に基づく映画に比べて、第1オブジェクトに対してより近い位置を有し得る。同様に、クラスタオブジェクトの深さ位置および/またはサイズは、第1オブジェクトのメタデータとの各メタデータの相関に少なくとも一部基づいて変化し得る。したがって、Kingのペンネームによって書かれ、1990年代に出版された本に対応するオブジェクトは、1990年代に出版されたKingと類似のジャンルの本に対応するオブジェクトに比べて、より大きいサイズでかつ/またはより小さい深さで表示され得る。
【0036】
非特定の検索要求の別の形は、さらに知られていない情報を伴い得る。たとえば、ユーザは、昨年の感謝祭の頃に起きたすべてを見たいことがある。(メタデータに関して)要求に最も近い一致を有するオブジェクトは、中心オブジェクトの周りのその各メタデータ別に適切に配置された他の近い一致と共に、中央に表示され得る。たとえば、より近い一致は、中心オブジェクトのより近くに置かれ得る。さらに、このやり方でオブジェクトにアクセスしブラウズすることは、タイプされた単語または熟語の入力だけによるのではなく、検索を視覚的に洗練することを容易にする。
【0037】
第2の手法は、より特定な情報および/またはメタデータを使用して検索要求を実施することを伴う。具体的には、ユーザは、表示される特定のオブジェクトを選択し、またはそれへのアクセスを要求し、それによって特定のオブジェクトおよび/またはその関連のメタデータに焦点を当てることができる。たとえば、ユーザは、母親をそれ上に含んでいる、2002年12月25日の2週間前および/または2日後までのすべての写真オブジェクトを見、ブラウズしかつ/またはアクセスすることを望む。日付メタデータ(たとえば2002年12月11日から12月27日までの作成日、2002年12月25日)などのメタデータ、ならびに「母親」メタデータを有するオブジェクトがアクセスされ、ユーザに表示され得る。
【0038】
したがって、ユーザは、指定されたデータ範囲「2002年12月25日」および「母親」に関連する写真を具体的に検索する。「2002年12月25日」および「母親」メタデータを備える第1の写真Pが、焦点の中心として中央に表示される。指定された日付範囲内に作成された「母親」を含む追加の写真が、中心の写真の周辺の表示領域に取り込まれる。共通のメタデータを有するこうした追加の写真は、1つまたは複数のクラスタにグループ化され得る。たとえば、第1のクラスタは、母親および父親を含む、作成日が2002年12月20日のすべての写真を備え、第2のクラスタは、母親、兄および妹を含む、作成日が2002年12月26日のすべての写真を備える。任意の適切な数のクラスタ形成が、使用可能な表示スペース(real estate)およびユーザ嗜好に応じて取り込まれ得る。
【0039】
クラスタ内の写真が他のメタデータを備え得るので、その写真のいずれか1つが新しい焦点中心として選択され、それによってメタデータの1つまたは複数の関連する枝をブラウズすることを容易にし得る。たとえば、ユーザは、新しい焦点中心になる、母親および父親(メタデータ)の写真P1を選択する。したがって、新しい写真クラスタ、および/または新しい焦点中心と共通のメタデータを有する他のオブジェクトが、焦点中心の周辺に取り込まれる。前に表示されたクラスタは、表示から取り除かれ、かつ/または履歴コンポーネント内に保存され得る。新しい焦点中心がそこから選択されたクラスタは、コンテキストを保持するために表示上に保たれる。
【0040】
さらに、第1のオブジェクトが表示されると、第1オブジェクトと相対強度の少なくとも1つの属性を共有する1つまたは複数の追加のオブジェクト(またはオブジェクトクラスタ)が画面に取り込まれ、それによってユーザが第1オブジェクトの近くの、隣の、および/またはそれに関するオブジェクトをブラウズすることを可能にする。さらに、クラスタの位置は、第1オブジェクトと各クラスタの間の関係を示し得る。したがって、本発明は、ユーザに提案を行い、それによってユーザによる高度な検索のスキルの必要性を緩和する。
【0041】
図4に移ると、本発明の一態様によるオブジェクトのアクセスおよび/またはブラウズを容易にするプロセス400の例示的なフローチャートが示されている。たとえば、410で、ユーザは、検索要求を入力し得る。検索要求は、1つまたは複数の使用可能なデータベースにアクセスし得る。420で、検索要求に最も近い一致を有する1つのオブジェクトが、ユーザインターフェース上で中央に表示される。430で、(メタデータに関して)中心オブジェクトに関連するオブジェクトの1つまたは複数のクラスタまたはグループが、中心オブジェクトの周りに順不同にまたはメタデータの相関強度に応じて、したがって様々な位置、深さ位置および/またはサイズで取り込まれる。
【0042】
440で、ユーザは、オブジェクトおよび/またはクラスタを視覚化することができ、表示されたオブジェクトがユーザの望むものに十分近いかどうか判断し得る。判断が否である場合、410で、ユーザは、新しい検索要求を入力することができる。あるいは、ユーザは、それぞれ異なる結果を生じさせる少なくとも2つの検索を実施することができ、この結果の共通集合は、所望のオブジェクトをもたらし得る。
【0043】
しかし、判断が可である場合、450で、ユーザは、クラスタ内のオブジェクトをブラウズすることができる。460において、470で新しい中心オブジェクトになる、クラスタのうちの1つのクラスタ内のオブジェクトが選択され得る。新しい中心オブジェクトを選択すると、ブラウズの焦点が少なくとも部分的に修正されることになる。すなわち、中心オブジェクトの変更によって、たとえば480で、新しいかつ/または異なるクラスタが新しい中心オブジェクトの周りに自動的に取り込まれ、または表示されるようになる。
【0044】
さらに、オブジェクトクラスタは、現在の中心オブジェクトに対して、また中心オブジェクトに関連するメタデータに従って動的に取り込まれる。この動的なオブジェクトクラスタ化は、単純で高速なオブジェクトの視覚ブラウズを容易にし、それによって高度な検索スキルの必要性を緩和する。プロセス400は、ユーザの要望に応じて基本的に反復され得る。
【0045】
図5〜8を参照すると、本発明による、オブジェクトのアクセスおよびブラウズを容易にする様々な例示的なユーザインターフェースの一般的なブロック図が示されている。図5は、オブジェクトにアクセスし、ブラウズするためのこうした例示的なユーザインターフェースを示している。ユーザインターフェースは、中心オブジェクト520、およびそれに関連する1つまたは複数の周辺クラスタ530(それぞれ周辺クラスタ1532、周辺クラスタ2534、周辺クラスタ3536および周辺クラスタR538と称される。ただし、Rは1以上の整数である)を備える。中心オブジェクト520および周辺クラスタ530の可視サイズは、使用可能な表示スペース、および表示画面の物理的な寸法によって制限される。図5に4つの周辺クラスタが示されているが、本発明を実施するために、任意の適切な数のクラスタが取り込まれ、使用され得ることを理解されたい。
【0046】
中心オブジェクト520は、それに結び付けられた複数のメタデータを有し得る。中心メタデータに関連するメタデータを有する1つまたは複数の周辺クラスタ530は中心オブジェクト520の周りに表示され、各クラスタの位置、深さ位置および/または相対サイズは、中心メタデータに対するそのメタデータの相関強度の関数であり得る。具体的には、それぞれのクラスタ530は1つまたは複数のオブジェクトを備え、それぞれのオブジェクトは、中心メタデータに類似の、または関連するメタデータを有する。クラスタメタデータは、クラスタ530が(Cを1以上の整数とする、CLASS1552、CLASS2554、CLASS3556およびCLASSC558と示される)各クラス550によって定義されるように、複数のクラス550を有し得る。
【0047】
たとえば、中心オブジェクト520がTop Gunである映画タイトルのブラウズを想像されたい。クラスタ530は、(他のTom Cruise映画を備える)Tom Cruiseクラスタ532、(ジェット機の戦闘場面を含む他の映画、ジェット機の戦闘に関する本、ジェット戦闘機に関する本を備える)ジェット戦闘機クラスタ534、(Tony Scottが監督し、またはそれが関与する他の映画、プロジェクト、演劇を備える)Tony Scottクラスタ536、および(Top Gunサウンドトラックに曲が現れるアーティストのレコードを備える)レコードクラスタ538を含み得る。他の潜在的なクラスタは、(Top Gun、Tom Cruise、Val Kilmer、Tony Scott、Kelly McGillisおよび/または80年代の他の大映画を備える)新しいクラスタ、ならびにTop Gunメタデータとメタデータを共有するオブジェクトが取り込まれた他の任意のクラスタを含み得る。
【0048】
上記の例によれば、中心メタデータは、映画Top Gunの複数の側面を伴う。こうした側面またはクラスは、各クラスタを定義する。1つまたは複数のクラス550は、オブジェクトの各クラスタを容易に識別し、各クラスタ530が中心オブジェクト520にどのように関連しているかを暗黙的に示す。図5に示すように、各クラスタ530のクラス550は、それぞれの各クラスタ530の隣に現れ得る。
【0049】
メタデータクラスは、ブラウズされているオブジェクトのコンテキストに応じたメタデータオブジェクトでもあり得ることを理解されたい。たとえば、中心オブジェクト520がJulia Robertsの画像であると想像されたい。この場合、“Julia Roberts”は、中心オブジェクトメタデータである。しかし、別の場合では、中心オブジェクト520は、Runaway Brideの映画カバーである。この場合、“Julia Roberts”は、彼女のすべての映画を備えるクラスタを定義するメタデータクラスである(たとえばクラスタ内の各オブジェクトは彼女の映画の1つに対応する)。
【0050】
実際に、表示上の中心オブジェクト520は、狭いまたは広い、ユーザによる検索から生じることがあり、いずれの検索もが、1つまたは複数のメタデータ用語(1つまたは複数の所望のオブジェクトのアクセスおよびブラウズを容易にするための属性など)を入力しまたは選択することを備える。たとえば、入力コンポーネント540は、2002年7月7日にJane Smithによって書かれた新聞記事Banana Crops:The Next Generationの検索要求を受信する。こうした検索時に、1つまたは複数のデータベース(図示せず)がアクセスされ得る。検索は、こうした記事の第1面である中心オブジェクトをもたらし得る。あるいは、2002年7月に書かれた遺伝子組み換えされた果物の主題に関する新聞記事などの属性の検索要求は、類似の結果をもたらし得る。この類似の結果は、こうした記事に結び付けられたメタデータが、検索要求に含まれるメタデータ/属性との最強のかつ/または最も近い一致を有するかどうかに少なくとも一部基づく。
【0051】
ユーザがブラウズするための代替のまたは追加の経路を提供するために、1つまたは複数のシード560(シード1、シード2およびシードSなど、ただし、Sは1以上の整数である)がユーザインターフェース500のシード表示パネル570内にリストされ得る。シードもまた、少なくとも中心オブジェクトから抽出されたメタデータに従って中心オブジェクト520に関連する。シード560を取り込むために、メタデータもクラスタから抽出され得る。ある例では、ユーザは、農業の新聞記事のブラウズから医学の新聞記事のブラウズにシフトすることを決定する。シード表示パネル570内の適切なシード560を選択(クリックなど)することによって、新しい中心オブジェクトが、新しい中心オブジェクトに適切に関連する新しい周辺クラスタと共に現れる。この新しい中心オブジェクトは、選択されたシードを例示すべきである。
【0052】
周辺クラスタ530は、所望のクラスタ530上にマウスまたはポインタコンポーネント(図示せず)を配置することによってブラウズされ得る。このクラスタは、マウスがクラスタ上に配置され、クラスタ内のオブジェクトが楕円または別の円形の動きで回転するように、(図7および8で以下に述べる)楕円形を有し得る。周辺クラスタ1532などの周辺クラスタ530上にマウスが置かれるときに、クラスタ532は、画面スペースをよりよく利用するために、残りのクラスタ534、536および538に対して拡大される。したがって、マウスが置かれたクラスタ532内のオブジェクトは、ユーザにより見易くなる。
【0053】
周辺クラスタ530内のオブジェクトがユーザによって選択されるときに、クラスタ530は、コンテキストが常に保持されるようにたとえば上左隅に移動される。選択されたオブジェクトは、表示510の中心に移動され、新しい焦点オブジェクトになる。前の中心オブジェクトは、対応する他のクラスタと共に表示から削除される。新しい中心オブジェクトおよび新しい周辺クラスタが取り込まれ、シードパネル570内の1つまたは複数のシード560もまた、新しい中心オブジェクトおよび周辺クラスタに従って動的に適応し変化する。シード560は、それぞれのシードを図示するアイコンによって表され得る。したがって、周辺コンテンツ(530、550および560など)ならびに表示510上のその編成は、中心オブジェクト520と同時に動的に変化する。
【0054】
(たとえばオブジェクトのアクセス、ブラウズおよび/またはクラスタ化を容易にするための)ユーザによる検索/選択入力は、(たとえば明示的にかつ/または暗黙的に訓練された)分類子によって提供される命令を含むものであることを理解されたい。したがって、オブジェクトが1つまたは複数のデータベース(図示せず)内に受信され、かつ/またはクラスタ内に取り込まれるときに、注釈機構および/またはシステムは、分類子の使用に少なくとも一部基づいてそれぞれオブジェクトに注釈付けし、オブジェクトをクラスタ化し得る。したがって、適切に調整された分類子は、本発明に従ってオブジェクトを扱うこと遥かに容易にし得る。
【0055】
図6は図5に非常に類似しているが、しかし、図5には追加のコンポーネントが示されている。上述の特徴に加えて、図6は、履歴コンポーネント610をも備える。履歴コンポーネントは、こうしたオブジェクト(中心オブジェクトおよび関連のクラスタオブジェクトなど)を迅速に再呼び出しするための手段を提供するために、任意の適切の期間の間、前に表示された中心オブジェクトを備える。またそれは、進行中のかつ/または非常に長いブラウズセッションにコンテキストを提供する。さらに、履歴コンポーネント610は、統計的情報を公式化し、そこからメタデータを抽出し、履歴コンポーネント610内のオブジェクト間の共通の主題および/または傾向を解析するようにプログラムされ得る。したがって、ユーザは、オブジェクトおよび/またはクラスタが以前に何に焦点を当て、かつ/または何をブラウズしていたかをトラッキングすることができる。履歴コンポーネントおよびシードパネル表示620は、クラスタ530をブラウズする間に画面スペースをよりよく利用するために最小化され得る。
【0056】
次に図7を参照すると、本発明の一態様による、中心オブジェクト700と1つまたは複数の周辺クラスタ710(710と総称)間の関係の概略図がある。中心オブジェクト700は、Mを1以上の整数とする、メタデータ1、メタデータ2、メタデータ3、メタデータ4、メタデータ5およびメタデータMなどの1つまたは複数のメタデータを備える。1つまたは複数の周辺クラスタ710は、中心オブジェクト700の選択および/または表示に基づいて取り込まれる、したがって、それぞれの周辺クラスタに、それぞれが中心オブジェクト700と共通の少なくとも1つのメタデータを有する1つまたは複数のオブジェクトが取り込まれ得る。図示するように、クラスタ720はメタデータ1を有するオブジェクトを備え、クラスタ730はメタデータ2を有するオブジェクトを備え、クラスタ740はメタデータ3を有するオブジェクトを備え、クラスタ750はメタデータ4を有するオブジェクトを備え、クラスタ760はメタデータ5を有するオブジェクトを備え、クラスタ770はメタデータMを有するオブジェクトを備える。それぞれのクラスタ710は、中心オブジェクト700と共通の1つのメタデータを有するように示されているが、中心オブジェクト700と共通の2つ以上のメタデータ、および中心オブジェクト700と共通でない他のメタデータを有し得る。
【0057】
各クラスタおよびそのオブジェクトに関連する新しいメタデータは、そこから抽出され、次いで(注釈機構を介して)個々のオブジェクトに結び付けられ得る。したがって、オブジェクトは、ユーザによって注釈が付けられたメタデータ(外在的メタデータなど)、システムによって注釈が付けられたメタデータ(内在的メタデータなど)、および/また第三者によって注釈が付けられたメタデータ(たとえば専門家による−外在的および/または内在的メタデータなど)を有し得る。
【0058】
図8に、図7に示す図の近景を示している。具体的には、中心オブジェクト810は、その周辺に置かれた少なくとも1つのクラスタ820に対して中央に表示される。クラスタ820は、マウスまたはポインタがそれ上に置かれたときに、マウスの配置/位置に応じてオブジェクト830が順方向の動き840または後方向の動き(図示せず)に回転するように、楕円のまたは他の円状の形成で配置された1つまたは複数のオブジェクト830を備える。(たとえばオブジェクトの周りの異なる色の線によって−実線で示す)最前面のオブジェクト850は強調表示され、それが新しい中心オブジェクトになるように選択され得ることを示している。最前面のオブジェクト850の背後のオブジェクトは、背景(破線で示す)に次第に溶け込みまたは薄らいでいき、したがって最前面のオブジェクト850と、クラスタ820内のすべての他のオブジェクト830の間の視覚的コントラストを高める。
【0059】
図9に、図8のより詳細な図を示す。図9では、中心オブジェクト910は、それに関連する少なくとも1つのメタデータ(メタデータ10など)を含むように示されている。少なくとも1つの周辺クラスタ920は、複数のオブジェクト930、およびそれに関連する(クラスタ920内に浮かぶ)複数のメタデータ940を含むように表されている。具体的には、クラスタ920内のオブジェクト930(オブジェクトP1、オブジェクトP2、オブジェクトP3、オブジェクトP4、オブジェクトP5およびオブジェクトPなど)はそれぞれ、それに関連するメタデータ10、メタデータ12、メタデータ13およびメタデータPを少なくとも有する。オブジェクトP1950は、メタデータ11をも備える。
【0060】
上述の方法論およびユーザインターフェースは、ユーザの必要性および/または希望に応じて幅広いユーザアプリケーションで使用され得る。図9および図10は、所望のオブジェクトまたはアイテムの検索、アクセスおよび/またはブラウズを伴うすべてではないとしてもほとんどすべてシナリオにおける本発明の多くの実用的な用途および機能を示すために、本発明が適用され得る適用例のいくつかを示しているにすぎない。
【0061】
次に図10および11を参照すると、本発明の一態様による映画/男優/女優/監督関連のオブジェクトをアクセスしブラウズすることを容易にする例示的なユーザインターフェースが示されている。
【0062】
図10は、表示画面1010を備えるユーザインターフェース1000を示しており、焦点の中心オブジェクト1020が、表示画面1010上に示された他のアイテムに対して中央に置かれ、オブジェクト1040の4つの楕円のクラスタ1030が、中心オブジェクト1020に対して周辺に置かれている。中心オブジェクトは(映画カバーによって)、中心の識別子1050が示すように映画「Blade Runner」を示している。中心の識別子1050は、中心オブジェクト1020によって表されるメタデータまたはメタデータクラスを示している。図示する中心オブジェクト1020は、「Harrison Ford」メタデータなどではなく、「Blade Runner」メタデータを伴う。したがって、クラスタ1030は、第N度の分離によって、「Blade Runner」に関連すべきである。
【0063】
図に示すように、表示された各クラスタ1030のクラスタメタデータ1055は、「Blade Runner」メタデータに関連する。たとえば、クラスタ1060は、Harrison Fordが男優として現れる他の映画(「Harrison Ford」メタデータ)を含む。したがって、Blade Runnerの男優であったHarrison Fordによっても明らかに示されるように、中心オブジェクト1020とクラスタ1060の間に関係、または分離の度合いが存在する。要するに、クラスタ1030は、中心オブジェクト1020の属性について個々に展開している。他のクラスタに関しても類似の観察が行われ得る。
【0064】
クラスタ1070と同様に個々のクラスタがブラウズされる(たとえばそれ上にマウスが置かれる)ときに、その可視サイズは、表示スペースをよりよく利用するために他のクラスタに対して縮小される。ブラウズ時に最前面のオブジェクト1072は、最前面のオブジェクト1072としてそれを識別し、またそれが選択され得ることを示すために、オフカラーの縁で輪郭が描かれる。最前面オブジェクト1072の背後のオブジェクトは、図中で見ることができるように、背景に次第に溶け込む。
【0065】
ユーザインターフェース1000は、それぞれが異なる映画ジャンルを示す複数のシードを備えるシードリスト1080「genre」をも備える。ユーザは焦点をシフトすることを望むことがあり、それは、表示されたシード1080のうちの1つを選択することによって達成され得る。ジャンルシードのうちの1つを選択すると、焦点の新しい中心オブジェクトが、対応する1組の関連クラスタと共に表示されるようになる。
【0066】
最後に、履歴1090が表示1000上に含まれており、この履歴は、ユーザが前の焦点中心および/または関連クラスタ、および/または実施された前の検索をトラッキングし、かつ/または再呼出するためにユーザによって使用され得る。履歴内に含まれるオブジェクトは、昇順または降順で時系列に配置され得る。さらに、履歴コンポーネント内のオブジェクトは、ユーザによる選択に使用可能である。ある例では、ユーザは、前の焦点を再開し、またはそれに戻ることを決定し、それを行う際に履歴1090からオブジェクトを選択する。第2の例では、ユーザは、その最初の焦点と最後の焦点の間の分離の度合いを判断することを望む。履歴1090の使用を望む他の例が想像されることができ、それは、本発明の範囲内に含まれることが企図される。ユーザによって実施された以前の検索/ブラウズイベントを再作成するために、対応する周辺クラスタが以前にあったように表示され得る。
【0067】
図11に、本発明の別の適用例のための別の例示的なユーザインターフェースを示す。図11で、ユーザインターフェース1100は、「人物ブラウザ(people browser)」機能に関連して使用されるように示されている。このユーザインターフェース1100は、たとえば住所リストデータベース内に含まれるもの、従業員リストデータベース内に含まれるものなどの人物関連オブジェクトにアクセスしブラウズすることを容易にする。より具体的には、ユーザインターフェース1100は、たとえば本明細書で示すように従業員の階層構造をブラウズし表示するために使用され得る。
【0068】
ユーザインターフェース1100は、焦点の中心オブジェクト1120、オブジェクト(1つまたは複数のオブジェクト)の1つまたは複数の関連クラスタ1130を表示する表示画面1110を備える。ここでは、各クラスタ1130内のオブジェクト1135は、楕円の配列に編成された索引のようなカード(連絡先カードなど)の形である。マウスが置かれると、クラスタ1130は、最前面のカードの背後のカードが背景に徐々に溶け込んでいくように、軸の周りを前方または後方に個々に回転する。各クラスタの回転の方向は、マウスまたはポインティング装置の位置に依存する。
【0069】
カードは、名前の付いた人物の名前、役職、電子メールアドレス、電話番号、職場住所、状況(仕事中、オンライン、不在、オフラインなど)および画像など、それに関連する(たとえば内在的および外在的)メタデータを有する。その人物に関する追加のメタデータまたは情報は、カード上に含まれまたはそれに関連付けられ得るが、画面スペースをよりよく利用するために、一般に「隠され」または最小化される。
【0070】
図11で、中心オブジェクト1120は、選択されかつ/またはユーザにとって興味のある任意の従業員、たとえば「Angela Butcher」に対応する。Angela Butcherと(直接および/または間接の)何らかの関係をもつ人物の他のクラスタ1130が、階層構造に従って彼女の周りに編成される。たとえば、同僚の立場にある従業員(「同僚」1140)はAngelaの左のあるクラスタ内に含まれ、Angelaに直属する従業員(「直属の部下」)は、彼女1120の下のクラスタ1150内に配置され、類似の役職(「同じ役職」1160)を有する従業員は彼女1120の右に置かれ、Angelaが直属する経営幹部の鎖(「経営幹部」1170)は、彼女1120の上に置かれる。図に示されていないが、図10で上述したようなシードリストも使用され得る。図11で、シードは、たとえば部門、製品グループ、地位レベル、企業内の地位に対応し得る。
【0071】
最後に、例示的なユーザインターフェース1100は、前の焦点オブジェクトのリストを記録しかつ/または維持する履歴1180を含む。各オブジェクトがアクセスされかつ/またはブラウズされた日付に関するメタデータは、各オブジェクトに結び付けられ、その各データベース内に保存され得る。このタイプのメタデータは、たとえば特定の日付にアクセスされたオブジェクトの後続の検索要求を容易にし得る。任意選択として、履歴内のオブジェクトは、ユーザの嗜好に少なくとも一部基づいて、手作業でかつ/または自動的に削除され得る。
【0072】
要するに、各クラスタ1140、1150、1160および1170は、各オブジェクトおよび/またはクラスタに関連する各メタデータに従って中心オブジェクト1120に対して配置されかつ/または編成される。本明細書で示す階層構造は、中心オブジェクトメタデータに対する各メタデータの相関の重みまたは強度によるクラスタの編成に類似する。さらに、中心オブジェクトに対するクラスタの物理的配置または表示は、中心オブジェクト1120と1つまたは複数のクラスタ1130の間の関係を示すことを容易にし、また編成/階層ツリーに従って関連オブジェクト、この場合には関連する人物への迅速で容易なアクセスをユーザに提供する。
【0073】
本発明の様々な態様についての追加のコンテキストを提供するために、図12および以下の議論は、本発明の様々な態様が実施され得る適切なオペレーティング環境1210についての簡潔で一般的な説明を提供するためのものである。本発明について、1つまたは複数のコンピュータまたは他の装置によって実行されるプログラムモジュールなど、コンピュータ実行可能命令の一般な文脈で述べるが、本発明は、他のプログラムモジュールとの組合せで、かつ/またはハードウェアとソフトウェアの組合せとして実施されることもできることが当業者には理解されよう。
【0074】
しかし、プログラムモジュールは一般に、特定のタスクを実装し、または特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造体などを含む。オペレーティング環境1210は、適切なオペレーティング環境の一例にすぎず、本発明の使用または機能の範囲に関する限定について示唆するためのものではない。本発明での使用に適し得る他のよく知られているコンピュータシステム、環境および/または構成には、それだけに限らないが、パーソナルコンピュータ、ハンドヘルドまたはラップトップ装置、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースのシステム、プログラマブルな家電、ネットワークPC、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、上記システムまたは装置を含む分散コンピューティング環境などが含まれる。
【0075】
図12を参照すると、本発明の様々な態様を実施するための例示的な環境1210が、コンピュータ1212を含んでいる。コンピュータ1212は、処理装置1214と、システムメモリ1216と、システムバス1218とを含む。システムバス1218は、それだけに限らないがシステムメモリ1216を含めたシステム構成要素を処理装置1214に結合する。処理装置1214は、様々な使用可能なプロセッサのいずれかであり得る。デュアルマイクロプロセッサおよび他のマルチプロセッサアーキテクチャが、処理装置1214として使用されることもできる。
【0076】
システムバス1218は、メモリバスまたはメモリコントローラ、周辺バスまたは外部バス、および/またはそれだけに限らないが11ビットバス、業界標準アーキテクチャ(ISA:Industry Standard Architecture)、マイクロチャネルアーキテクチャ(MCA:Micro Channel Architecture)、拡張ISA(EISA:Enhanced ISA)、インテリジェントドライブエレクトロニクス(IDE:Intelligent Drive Electronics)、VESAローカルバス(VLB:VESA Local Bus)、周辺コンポーネント相互接続(PCI:Peripheral Component Interconnect)、ユニバーサルシリアルバス(USB:Universal Serial Bus)、拡張グラフィックスポート(AGP:Advanced graphics port)、パーソナルコンピュータメモリカード国際協会(PCMCIA:Personal Computer Memory Card International Association)バスおよび小型コンピュータシステムインターフェース(SCSI:Small Computer System Interface)を含めて、任意の様々な使用可能なバスアーキテクチャを使用したローカルバスを含めて、複数のタイプのバス構造のいずれかであり得る。
【0077】
システムメモリ1216は、揮発性メモリ1220および不揮発性メモリ1222を含む。起動時などにコンピュータ1212内の要素間で情報を転送するための基本ルーチンを含む基本入出力システム(BIOS:basic input/output system)は、不揮発性メモリ1222内に格納される。限定のためではなく、例を挙げると、不揮発性メモリ1222には、読出し専用メモリ(ROM:read only memory)、プログラマブルROM(PROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM:electrically programmable ROM)、電気的消去可能ROM(EEPROM:electrically erasable ROM)またはフラッシュメモリが含まれ得る。揮発性メモリ1220は、外部キャッシュメモリの働きをするランダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)を含む。限定のためではなく、例を挙げると、RAMは、同期RAM(SRAM:synchronous RAM)、ダイナミックRAM(DRAM:dynamic RAM)、同期DRAM(SDRAM:synchronous DRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDR SDRAM:double data rate SDRAM)、拡張SDRAM(ESDRAM:enhanced SDRAM)、シンクリンクDRAM(SLDRAM:Synchlink DRAM)およびダイレクトラムバスRAM(DRRAM:direct Rambus RAM)などの多くの形で使用可能である。
【0078】
コンピュータ1212は、着脱式/固定式、揮発性/不揮発性のコンピュータ記憶媒体をも含み得る。図12に、たとえばディスク記憶装置1224を示す。ディスク記憶装置1224は、それだけに限らないが、磁気ディスクドライブ、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、テープドライブ、Jazドライブ、Zipドライブ、LS−110ドライブ、フラッシュメモリカードまたはメモリスティックなどの装置を含む。さらに、ディスク記憶装置1224は、それだけに限らないが、コンパクトディスクROM(CD−ROM:compact disk ROM)装置、CD記録可能ドライブ(CD−Rドライブ:CD recordable drive)、CD再書込み可能ドライブ(CD−RW ドライブ:CD rewritable drive)、またはデジタル多用途ディスクROMドライブ(DVD−ROM:digital versatile disk ROM drive)などの光ディスクドライブを含めて、別個に、または他の記憶媒体と組み合わせた記憶媒体を含み得る。ディスク記憶装置1224のシステムバス1218への接続を容易にするために、インターフェース1226などの着脱式または固定式のインターフェースが一般に使用される。
【0079】
図12は、ユーザと、適切なオペレーティング環境1210内に示す基本的なコンピュータリソースとの間の仲介の働きをするソフトウェアを示すことを理解されたい。こうしたソフトウェアは、オペレーティングシステム1228を含む。ディスク記憶装置1224内に格納され得るオペレーティングシステム1228は、コンピュータシステム1212のリソースを制御し割り当てるように働く。システムアプリケーション1230は、システムメモリ1216またはディスク記憶装置1224内に格納されたプログラムモジュール1232およびプログラムデータ1234を介して、オペレーティングシステム1228によるリソース管理を利用する。本発明は、様々なオペレーティングシステム、またはオペレーティングシステムの組合せで実装され得ることを理解されたい。
【0080】
ユーザは、入力装置1236を介してコンピュータ1212にコマンドまたは情報を入力する。入力装置1236は、それだけに限らないが、マウス、トラックボール、スタイラス、タッチパッド、キーボード、マイク、ジョイスティック、ゲームパッド、パラボラアンテナ、スキャナ、TVチューナカード、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなどのポインティング装置を含む。こうしたおよび他の入力装置は、インターフェースポート1238を介してシステムバス1218を通って処理装置1214に接続する。インターフェースポート1238は、たとえばシリアルポート、パラレルポート、ゲームポートおよびユニバーサルシリアルバス(USB)を含む。出力装置1240は、入力装置1236と同じタイプのポートのうちのいくつかを使用する。したがって、たとえば、USBポートは、コンピュータ1212に入力を提供し、またコンピュータ1212から出力装置1240に情報を出力するために使用され得る。出力アダプタ1242は、特別なアダプタを必要とする、他にも出力装置1240はあるがモニタ、スピーカおよびプリンタのようないくつかの出力装置1240があることを示すため設けられている。出力アダプタ1242は、限定のためではなく、例を挙げると、出力装置1240とシステムバス1218の間の接続手段を提供するビデオおよび音声カードを含む。リモートコンピュータ1244など、他の装置および/または装置のシステムが、入力と出力の両方の能力を提供することに留意されたい。
【0081】
コンピュータ1212は、リモートコンピュータ1244などの1つまたは複数のリモートコンピュータへの論理接続を使用して、ネットワーク化された環境で動作することができる。リモートコンピュータ1244は、パーソナルコンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークPC、ワークステーション、マイクロプロセッサベースの機器、ピアデバイス、または他の一般的なネットワークノードなどとすることができ、コンピュータ1212に関して述べた要素の多くまたはすべてを一般に含む。簡潔にするために、メモリ記憶装置1246だけがリモートコンピュータ1244と共に示されている。リモートコンピュータ1244は、ネットワークインターフェース1248を介してコンピュータ1212に論理的に接続され、次いで通信接続1250を介して物理的に接続される。ネットワークインターフェース1248は、ローカルエリアネットワーク(LAN:local area network)および広域ネットワーク(WAN:wide area network)などの通信ネットワークを包含する。LAN技術には、ファイバ分散データインターフェース(FDDI:Fiber Distributed Data Interface)、銅分散データインターフェース(CDDI:Copper Distributed Data Interface)、イーサネット(登録商標)/IEEE1102.3、トークンリングIEEE1102.5などが含まれる。WAN技術には、それだけに限らないが、ポイントツーポイントリンク、総合デジタル通信網(ISDN:Integrated Services Digital Network)などの回路交換網およびその変形体、パケット交換網、ならびにデジタル加入者線(DSL:Digital Subscriber Line)が含まれる。
【0082】
通信接続1250は、ネットワークインターフェース1248をバス1218に接続するために使用されるハードウェア/ソフトウェアを指す。通信接続1250は、説明を分かりやすくするためにコンピュータ1212の内部に示されているが、それは、コンピュータ1212の外部にあってもよい。ネットワークインターフェース1248への接続に必要なハードウェア/ソフトウェアは、例示するためだけに挙げると、通常の電話級のモデム、ケーブルモデムおよびDSLモデム、ISDNアダプタ、ならびにイーサネット(登録商標)カードを含めて、モデムなどの内部および外部技術を含む。
【0083】
上記で述べた内容は、本発明の実施例を含む。もちろん、本発明について述べるために構成要素または方法論の考えられるあらゆる組合せについて述べることは不可能であるが、本発明の多くのさらなる組合せおよび置換えが可能であることが当業者には理解されよう。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲の精神および範囲内に含まれるすべてのこうした変更、修正および変形を包含するものである。さらに、用語「含む」が詳細説明、または特許請求の範囲中で使用される範囲においては、こうした用語は、用語「備える」が特許請求の範囲中で移行語(transitional word)として使用される場合に解釈されるのと同様に包括的なものである。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明の一態様による、オブジェクト、およびそれに関連するオブジェクトのブラウズおよび検索を容易にする例示的なシステムの一般的なブロック図である。
【図2】本発明の一態様による、オブジェクトの検索およびブラウズを容易にする例示的な方法論を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一態様による、オブジェクトのアクセスおよび検索を容易にする例示的な方法論を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一態様による、オブジェクトをブラウズするための例示的なプロセスを示すフローチャートである。
【図5】本発明の別の態様による、オブジェクトをブラウズするための例示的なユーザインターフェースのブロック図である。
【図6】本発明の別の態様による、ブラウズのための例示的なユーザインターフェースのブロック図である。
【図7】本発明の一態様による、中心オブジェクトと、関連する周辺のオブジェクトクラスタの間のリレーションシップを示すブロック図である。
【図8】本発明の一態様による、中心オブジェクトと、その関連の周辺オブジェクトの間のリレーションシップのブロック図である。
【図9】本発明の一態様による、中心オブジェクトと、その関連の周辺オブジェクトの間のリレーションシップのブロック図である。
【図10】本発明の特定のある実装による例示的なユーザインターフェースを示す図である。
【図11】本発明のある特定の実装による例示的なユーザインターフェースを示す図である。
【図12】本発明の様々な態様を実施するための例示的な環境を示す図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オブジェクトの表示を容易にするシステムであって、
第1のオブジェクトに関する入力を受信する入力コンポーネントと、
前記第1オブジェクトに関するデータを受信し、前記第1オブジェクトに関連する複数の他のオブジェクトを判断するリレーションシップコンポーネントと、
前記第1オブジェクトを前記他のオブジェクトのサブセットと同時に表示する表示コンポーネントであって、前記他のオブジェクトの前記サブセットは前記第1オブジェクトと共通のメタデータを有する表示コンポーネントとを備えることを特徴とするシステム。
【請求項2】
表示する関連オブジェクトの適切なサブセットを推論する人工知能コンポーネントをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記AIコンポーネントは、ニューラルネットワーク、エキスパートシステム、ベイジアン信念ネットワーク、SVM、隠れマルコフモデル、およびファジィ論理のうちの少なくとも1つを備えることを特徴とする請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記AIコンポーネントは、前記第1オブジェクトについて関連オブジェクト間のブラウズに関連してユーザ振舞いを観察することによって暗黙的に訓練されることを特徴とする請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記第1オブジェクトに関する前記入力は、ユーザによる命令に少なくとも一部基づくことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記リレーションシップコンポーネントに結合された1つまたは複数のデータベースをさらに備え、前記リレーションシップコンポーネントは、前記1つまたは複数のデータベース内に含まれる前記各オブジェクトに関連するメタデータを調べることによって前記1つまたは複数のデータベースからの前記第1オブジェクトに関連するオブジェクトにアクセスすることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記リレーションシップコンポーネントは、前記関連オブジェクトを前記第1オブジェクトの周りの複数のクラスタに配置し、前記各クラスタは、前記関連オブジェクト間で共有される共通のメタデータに少なくとも一部基づいて編成されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記表示コンポーネントは、ユーザ命令、および個々の各クラスタの前記第1オブジェクトとの関連性の度合いのうちのいずれか1つに少なくとも一部基づいて、前記第1オブジェクト、および関連オブジェクトの前記複数のクラスタをレンダリングすることを特徴とする請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
請求項1に記載のシステムを使用することを特徴とするコンピュータ。
【請求項10】
請求項1に記載のコンピュータ実行可能コンポーネントがその上に格納されることを特徴とするコンピュータ読取り可能記録媒体。
【請求項11】
オブジェクトへのアクセスを容易にする方法であって、
レンダリングのために第1のオブジェクトを受信することであって、前記オブジェクトはそれに関連するメタデータを有すること、
前記第1オブジェクトを表示すること、および
複数の追加のオブジェクトを前記第1オブジェクトと同時に表示することであって、前記追加のオブジェクトは、前記第1オブジェクトの前記メタデータに関連するメタデータを有し、前記メタデータは複数のクラスを有し、前記追加のオブジェクトは前記オブジェクトのクラスタとして表示され、前記クラスタは前記各クラスタに基づいて定義されることを特徴とする方法。
【請求項12】
焦点の中心である前記第1オブジェクトに関して前記複数の追加のオブジェクトをブラウズすることをさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記複数の追加のオブジェクトのうちの1つを選択することであって、それによって、前記選択されたオブジェクトはレンダリングのための第2のオブジェクトになり、前記第2オブジェクトは新しい焦点中心になるように前記第1オブジェクトに置き換わること、前記第2オブジェクトを表示すること、および前記第2オブジェクトの前記メタデータに関連するメタデータを有する複数の追加のオブジェクトを前記第2オブジェクトと共に表示することをさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記第2オブジェクトはそれに関連するメタデータを有することを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第2オブジェクトは前記第1オブジェクトの前記メタデータと共通の少なくとも1つのメタデータを有することを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
レンダリングのための第1のアイテムの受信は、ユーザによる検索要求およびユーザによる選択のうちの少なくとも1つを備えることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記オブジェクトは、ユーザへの表示のためにそれがそこから受信され、またアクセスされる1つまたは複数のデータベース内に格納されることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項18】
前記第1オブジェクトは表示画面上に中央に表示されることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項19】
追加オブジェクトの前記クラスタは前記第1オブジェクトの周辺に表示されることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項20】
前記メタデータは外在的メタデータおよび内在的メタデータのうちの少なくとも1つを備えることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項21】
前記メタデータクラスはユーザ入力に少なくとも一部基づくことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項22】
前記第1オブジェクトの前記表示は使用可能な表示スペースの関数であることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項23】
前記複数の追加オブジェクトの表示は、前記メタデータクラスを前記第1オブジェクトの周りの1つまたは複数の位置にある関連オブジェクトのクラスタに編成することを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項24】
前記各クラスタの前記位置は、前記第1オブジェクトに関連する前記クラスタおよびメタデータに関連するメタデータの相関強度の関数であることを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項25】
オブジェクトの1のクラスタ上に、その中の前記オブジェクトをブラウズするためにマウスを置くことをさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項26】
前記1のクラスタのブラウズを容易にするために、マウスが置かれた前記クラスタは他のクラスタに対して拡大されることを特徴とする請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記第1オブジェクトを置き換えるために新しい焦点中心および第2オブジェクトのうちの少なくとも1つが選択されるときに、前記第1オブジェクトを履歴コンポーネントに移動させ、それによって、ユーザが前の焦点オブジェクト、およびそれに関連する1つまたは複数のオブジェクトクラスタのうちの少なくとも1つの前のオブジェクトを再び呼び出すことを可能にすることをさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項28】
オブジェクトへのアクセスを容易にする方法であって、
レンダリングのために第1のオブジェクトを受信することであって、前記オブジェクトはそれに関連するメタデータを有すること、
前記第1オブジェクトを表示すること、および
複数の追加のオブジェクトを前記第1オブジェクトと同時に表示することであって、前記追加のオブジェクトは、前記第1オブジェクトの前記メタデータに関連するメタデータを有し、前記各追加のオブジェクトの前記表示は、各メタデータの前記第1メタデータとの相関強度の関数であることを備えることを特徴とする方法。
【請求項29】
前記表示された追加のオブジェクトのうちの少なくとも1つのオブジェクトの位置は、各メタデータの前記第1メタデータとの相関の関数であることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記表示された追加のオブジェクトのうちの少なくとも1つのオブジェクトの深さ位置は、各メタデータの前記第1メタデータとの相関の関数であることを特徴とする請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記表示された追加のオブジェクトのうちの少なくとも1つのオブジェクトの相対サイズは、各メタデータの前記第1メタデータとの相関の関数であることを特徴とする請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記第1オブジェクトは焦点中心であることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項33】
前記複数の追加のオブジェクトのうちの1つを選択することであって、それによって、前記選択されたオブジェクトはレンダリングのための第2のオブジェクトになり、前記第2オブジェクトは新しい焦点中心になるように前記第1オブジェクトに置き換わること、前記第2オブジェクトを表示すること、および前記第2オブジェクトの前記メタデータに関連するメタデータを有する複数の追加のオブジェクトを前記第2オブジェクトと共に表示することをさらに備えることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項34】
前記第2オブジェクトはそれに関連するメタデータを有することを特徴とする請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記第2オブジェクトは前記第1オブジェクトの前記メタデータと共通の少なくとも1つのメタデータを有することを特徴とする請求項34に記載の方法。
【請求項36】
レンダリングのための第1アイテムの受信は、ユーザによる検索要求およびユーザによる選択のうちの少なくとも1つを備えることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項37】
前記第1オブジェクトおよび前記追加のオブジェクトのうちの少なくとも1つは、ユーザへの表示のためにそれがそこから受信され、またアクセスされる1つまたは複数のデータベース内に格納されることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項38】
前記第1オブジェクトは表示画面上に中央に表示されることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項39】
前記追加オブジェクトのクラスタは第1オブジェクトの周辺に表示されることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項40】
前記メタデータは、内在的メタデータおよび外在的メタデータのうちの少なくとも1つを備えることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項41】
メタデータのクラスは、ユーザ入力に少なくとも一部基づくことを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項42】
前記第1オブジェクトの前記表示は使用可能な表示スペースの関数であることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項43】
前記複数の追加オブジェクトの表示は、前記メタデータクラスを、前記第1オブジェクトの周りの1つまたは複数の位置にある関連オブジェクトのクラスタに編成することを備えることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項44】
オブジェクトの1のクラスタ上に、その中の前記オブジェクトをブラウズするためにマウスを置くことをさらに備えることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項45】
前記1のクラスタのブラウズを容易にするために、マウスが置かれた前記クラスタは他のクラスタに対して拡大されることを特徴とする請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記第1オブジェクトを置き換えるために新しい焦点中心および第2オブジェクトのうちの少なくとも1つが選択されるときに、前記第1オブジェクトを履歴コンポーネントに移動し、それによって、ユーザが前の焦点オブジェクト、およびそれに関連する1つまたは複数のオブジェクトクラスタのうちの少なくとも1つのオブジェクトを再び呼び出すことを可能にすることをさらに備えることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項47】
オブジェクトのブラウズを容易にするユーザインターフェースであって、
メタデータを備える、表示領域内で中央に配置された焦点オブジェクトと、
前記第1オブジェクトの前記メタデータと共通の少なくとも1つのメタデータを備える、前記表示領域の周辺領域、および前記焦点オブジェクトの周りに配置された1つまたは複数のオブジェクトクラスタと、
前記第1オブジェクトの判断を容易にする検索入力コンポーネントとを備えることを特徴とするユーザインターフェース。
【請求項48】
前記焦点オブジェクトのリストを維持する履歴コンポーネントをさらに備えることを特徴とする請求項47に記載のユーザインターフェース。
【請求項49】
前記焦点オブジェクトの前記メタデータに従って少なくとも一部取り込まれ、前記焦点オブジェクトの前記メタデータに関連する1つまたは複数のシードをさらに備えることを特徴とする請求項47に記載のユーザインターフェース。
【請求項50】
オブジェクトへのアクセスを容易にする2つ以上のコンピュータプロセス間で送信されるように適応されたデータパケットケットであって、
第1オブジェクトの受信および表示、1つまたは複数のデータベースからアクセスされる複数の追加のオブジェクトの表示およびクラスタ化に関する情報を備え、前記複数の追加のオブジェクトは、前記第1オブジェクトに関連するメタデータと少なくとも一部共通のメタデータを有し、前記クラスタ化は、前記複数の追加のオブジェクトに関連するメタデータに少なくとも一部基づいて定義されることを特徴とするデータパケット。
【請求項51】
請求項11に記載の方法がそれ上に格納されることを特徴とするコンピュータ読取り可能記録媒体。
【請求項52】
オブジェクトへのアクセスを容易にするシステムであって、
レンダリングのための第1のオブジェクトを受信する手段であって、前記オブジェクトがそれに関連するメタデータを有する手段と、
前記第1オブジェクトを表示する手段と、
複数の追加のオブジェクトを前記第1オブジェクトと共に表示する手段であって、前記追加のオブジェクトは前記第1オブジェクトの前記メタデータに関連するメタデータを有し、前記メタデータは複数のクラスを有し、前記追加のオブジェクトは前記オブジェクトのクラスタとして表示され、前記クラスタは前記各クラスに基づいて定義される手段とを備えることを特徴とするシステム。
【請求項1】
オブジェクトの表示を容易にするシステムであって、
第1のオブジェクトに関する入力を受信する入力コンポーネントと、
前記第1オブジェクトに関するデータを受信し、前記第1オブジェクトに関連する複数の他のオブジェクトを判断するリレーションシップコンポーネントと、
前記第1オブジェクトを前記他のオブジェクトのサブセットと同時に表示する表示コンポーネントであって、前記他のオブジェクトの前記サブセットは前記第1オブジェクトと共通のメタデータを有する表示コンポーネントとを備えることを特徴とするシステム。
【請求項2】
表示する関連オブジェクトの適切なサブセットを推論する人工知能コンポーネントをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記AIコンポーネントは、ニューラルネットワーク、エキスパートシステム、ベイジアン信念ネットワーク、SVM、隠れマルコフモデル、およびファジィ論理のうちの少なくとも1つを備えることを特徴とする請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記AIコンポーネントは、前記第1オブジェクトについて関連オブジェクト間のブラウズに関連してユーザ振舞いを観察することによって暗黙的に訓練されることを特徴とする請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記第1オブジェクトに関する前記入力は、ユーザによる命令に少なくとも一部基づくことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記リレーションシップコンポーネントに結合された1つまたは複数のデータベースをさらに備え、前記リレーションシップコンポーネントは、前記1つまたは複数のデータベース内に含まれる前記各オブジェクトに関連するメタデータを調べることによって前記1つまたは複数のデータベースからの前記第1オブジェクトに関連するオブジェクトにアクセスすることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記リレーションシップコンポーネントは、前記関連オブジェクトを前記第1オブジェクトの周りの複数のクラスタに配置し、前記各クラスタは、前記関連オブジェクト間で共有される共通のメタデータに少なくとも一部基づいて編成されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記表示コンポーネントは、ユーザ命令、および個々の各クラスタの前記第1オブジェクトとの関連性の度合いのうちのいずれか1つに少なくとも一部基づいて、前記第1オブジェクト、および関連オブジェクトの前記複数のクラスタをレンダリングすることを特徴とする請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
請求項1に記載のシステムを使用することを特徴とするコンピュータ。
【請求項10】
請求項1に記載のコンピュータ実行可能コンポーネントがその上に格納されることを特徴とするコンピュータ読取り可能記録媒体。
【請求項11】
オブジェクトへのアクセスを容易にする方法であって、
レンダリングのために第1のオブジェクトを受信することであって、前記オブジェクトはそれに関連するメタデータを有すること、
前記第1オブジェクトを表示すること、および
複数の追加のオブジェクトを前記第1オブジェクトと同時に表示することであって、前記追加のオブジェクトは、前記第1オブジェクトの前記メタデータに関連するメタデータを有し、前記メタデータは複数のクラスを有し、前記追加のオブジェクトは前記オブジェクトのクラスタとして表示され、前記クラスタは前記各クラスタに基づいて定義されることを特徴とする方法。
【請求項12】
焦点の中心である前記第1オブジェクトに関して前記複数の追加のオブジェクトをブラウズすることをさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記複数の追加のオブジェクトのうちの1つを選択することであって、それによって、前記選択されたオブジェクトはレンダリングのための第2のオブジェクトになり、前記第2オブジェクトは新しい焦点中心になるように前記第1オブジェクトに置き換わること、前記第2オブジェクトを表示すること、および前記第2オブジェクトの前記メタデータに関連するメタデータを有する複数の追加のオブジェクトを前記第2オブジェクトと共に表示することをさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記第2オブジェクトはそれに関連するメタデータを有することを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第2オブジェクトは前記第1オブジェクトの前記メタデータと共通の少なくとも1つのメタデータを有することを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
レンダリングのための第1のアイテムの受信は、ユーザによる検索要求およびユーザによる選択のうちの少なくとも1つを備えることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記オブジェクトは、ユーザへの表示のためにそれがそこから受信され、またアクセスされる1つまたは複数のデータベース内に格納されることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項18】
前記第1オブジェクトは表示画面上に中央に表示されることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項19】
追加オブジェクトの前記クラスタは前記第1オブジェクトの周辺に表示されることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項20】
前記メタデータは外在的メタデータおよび内在的メタデータのうちの少なくとも1つを備えることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項21】
前記メタデータクラスはユーザ入力に少なくとも一部基づくことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項22】
前記第1オブジェクトの前記表示は使用可能な表示スペースの関数であることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項23】
前記複数の追加オブジェクトの表示は、前記メタデータクラスを前記第1オブジェクトの周りの1つまたは複数の位置にある関連オブジェクトのクラスタに編成することを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項24】
前記各クラスタの前記位置は、前記第1オブジェクトに関連する前記クラスタおよびメタデータに関連するメタデータの相関強度の関数であることを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項25】
オブジェクトの1のクラスタ上に、その中の前記オブジェクトをブラウズするためにマウスを置くことをさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項26】
前記1のクラスタのブラウズを容易にするために、マウスが置かれた前記クラスタは他のクラスタに対して拡大されることを特徴とする請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記第1オブジェクトを置き換えるために新しい焦点中心および第2オブジェクトのうちの少なくとも1つが選択されるときに、前記第1オブジェクトを履歴コンポーネントに移動させ、それによって、ユーザが前の焦点オブジェクト、およびそれに関連する1つまたは複数のオブジェクトクラスタのうちの少なくとも1つの前のオブジェクトを再び呼び出すことを可能にすることをさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項28】
オブジェクトへのアクセスを容易にする方法であって、
レンダリングのために第1のオブジェクトを受信することであって、前記オブジェクトはそれに関連するメタデータを有すること、
前記第1オブジェクトを表示すること、および
複数の追加のオブジェクトを前記第1オブジェクトと同時に表示することであって、前記追加のオブジェクトは、前記第1オブジェクトの前記メタデータに関連するメタデータを有し、前記各追加のオブジェクトの前記表示は、各メタデータの前記第1メタデータとの相関強度の関数であることを備えることを特徴とする方法。
【請求項29】
前記表示された追加のオブジェクトのうちの少なくとも1つのオブジェクトの位置は、各メタデータの前記第1メタデータとの相関の関数であることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記表示された追加のオブジェクトのうちの少なくとも1つのオブジェクトの深さ位置は、各メタデータの前記第1メタデータとの相関の関数であることを特徴とする請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記表示された追加のオブジェクトのうちの少なくとも1つのオブジェクトの相対サイズは、各メタデータの前記第1メタデータとの相関の関数であることを特徴とする請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記第1オブジェクトは焦点中心であることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項33】
前記複数の追加のオブジェクトのうちの1つを選択することであって、それによって、前記選択されたオブジェクトはレンダリングのための第2のオブジェクトになり、前記第2オブジェクトは新しい焦点中心になるように前記第1オブジェクトに置き換わること、前記第2オブジェクトを表示すること、および前記第2オブジェクトの前記メタデータに関連するメタデータを有する複数の追加のオブジェクトを前記第2オブジェクトと共に表示することをさらに備えることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項34】
前記第2オブジェクトはそれに関連するメタデータを有することを特徴とする請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記第2オブジェクトは前記第1オブジェクトの前記メタデータと共通の少なくとも1つのメタデータを有することを特徴とする請求項34に記載の方法。
【請求項36】
レンダリングのための第1アイテムの受信は、ユーザによる検索要求およびユーザによる選択のうちの少なくとも1つを備えることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項37】
前記第1オブジェクトおよび前記追加のオブジェクトのうちの少なくとも1つは、ユーザへの表示のためにそれがそこから受信され、またアクセスされる1つまたは複数のデータベース内に格納されることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項38】
前記第1オブジェクトは表示画面上に中央に表示されることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項39】
前記追加オブジェクトのクラスタは第1オブジェクトの周辺に表示されることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項40】
前記メタデータは、内在的メタデータおよび外在的メタデータのうちの少なくとも1つを備えることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項41】
メタデータのクラスは、ユーザ入力に少なくとも一部基づくことを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項42】
前記第1オブジェクトの前記表示は使用可能な表示スペースの関数であることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項43】
前記複数の追加オブジェクトの表示は、前記メタデータクラスを、前記第1オブジェクトの周りの1つまたは複数の位置にある関連オブジェクトのクラスタに編成することを備えることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項44】
オブジェクトの1のクラスタ上に、その中の前記オブジェクトをブラウズするためにマウスを置くことをさらに備えることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項45】
前記1のクラスタのブラウズを容易にするために、マウスが置かれた前記クラスタは他のクラスタに対して拡大されることを特徴とする請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記第1オブジェクトを置き換えるために新しい焦点中心および第2オブジェクトのうちの少なくとも1つが選択されるときに、前記第1オブジェクトを履歴コンポーネントに移動し、それによって、ユーザが前の焦点オブジェクト、およびそれに関連する1つまたは複数のオブジェクトクラスタのうちの少なくとも1つのオブジェクトを再び呼び出すことを可能にすることをさらに備えることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項47】
オブジェクトのブラウズを容易にするユーザインターフェースであって、
メタデータを備える、表示領域内で中央に配置された焦点オブジェクトと、
前記第1オブジェクトの前記メタデータと共通の少なくとも1つのメタデータを備える、前記表示領域の周辺領域、および前記焦点オブジェクトの周りに配置された1つまたは複数のオブジェクトクラスタと、
前記第1オブジェクトの判断を容易にする検索入力コンポーネントとを備えることを特徴とするユーザインターフェース。
【請求項48】
前記焦点オブジェクトのリストを維持する履歴コンポーネントをさらに備えることを特徴とする請求項47に記載のユーザインターフェース。
【請求項49】
前記焦点オブジェクトの前記メタデータに従って少なくとも一部取り込まれ、前記焦点オブジェクトの前記メタデータに関連する1つまたは複数のシードをさらに備えることを特徴とする請求項47に記載のユーザインターフェース。
【請求項50】
オブジェクトへのアクセスを容易にする2つ以上のコンピュータプロセス間で送信されるように適応されたデータパケットケットであって、
第1オブジェクトの受信および表示、1つまたは複数のデータベースからアクセスされる複数の追加のオブジェクトの表示およびクラスタ化に関する情報を備え、前記複数の追加のオブジェクトは、前記第1オブジェクトに関連するメタデータと少なくとも一部共通のメタデータを有し、前記クラスタ化は、前記複数の追加のオブジェクトに関連するメタデータに少なくとも一部基づいて定義されることを特徴とするデータパケット。
【請求項51】
請求項11に記載の方法がそれ上に格納されることを特徴とするコンピュータ読取り可能記録媒体。
【請求項52】
オブジェクトへのアクセスを容易にするシステムであって、
レンダリングのための第1のオブジェクトを受信する手段であって、前記オブジェクトがそれに関連するメタデータを有する手段と、
前記第1オブジェクトを表示する手段と、
複数の追加のオブジェクトを前記第1オブジェクトと共に表示する手段であって、前記追加のオブジェクトは前記第1オブジェクトの前記メタデータに関連するメタデータを有し、前記メタデータは複数のクラスを有し、前記追加のオブジェクトは前記オブジェクトのクラスタとして表示され、前記クラスタは前記各クラスに基づいて定義される手段とを備えることを特徴とするシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2007−524898(P2007−524898A)
【公表日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−509303(P2006−509303)
【出願日】平成16年3月26日(2004.3.26)
【国際出願番号】PCT/US2004/009190
【国際公開番号】WO2004/095237
【国際公開日】平成16年11月4日(2004.11.4)
【出願人】(500046438)マイクロソフト コーポレーション (3,165)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年3月26日(2004.3.26)
【国際出願番号】PCT/US2004/009190
【国際公開番号】WO2004/095237
【国際公開日】平成16年11月4日(2004.11.4)
【出願人】(500046438)マイクロソフト コーポレーション (3,165)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]