説明

リーダライタ装置及び駐車場管理システム

【課題】簡単な構成で、各アンテナ部と夫々電磁結合した各ICカードとの間でループアンテナを介して電磁波による情報の授受を行うことが可能なリーダライタ装置を提供する。
【解決手段】リーダライタ装置50は、ICカード(非接触情報記録媒体)6に対して情報の読み書きするための電磁波を放射するループアンテナ2、及びループアンテナ2を介して所定の変復調方式に基づく搬送電力の送信とデータの授受を行うリーダライタ本体1を備えたリーダライタ7と、ループアンテナ2から放射される電磁波と電磁結合する受電部3、及び受電部3により誘起された電流により電磁波を発生するアンテナ部5を有する複数の拡張アンテナ4(A、B〜N)と、を備え、リーダライタ本体1は、各アンテナ部5と夫々電磁結合した各ICカード6との間でループアンテナ2を介して電磁波による情報の授受を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リーダライタ装置、及び駐車場管理システムに関し、さらに詳しくは、1つのリーダライタに複数の拡張アンテナを電磁結合させたリーダライタ装置と、該リーダライタ装置を利用した駐車場管理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えばリーダライタ、ICカードを利用した駐車場管理システムにおいては、駐車場の出入口にリーダライタを夫々設置して利用者の入退場、駐車を管理している。駐車台数が多い大規模な駐車場においては、出入口の数を多くして管理効率を高める必要があるため、出入口の数に応じてリーダライタを増設する必要がある。このため、設置コスト、設置スペースが増大し、それに伴ってリーダライタを制御する制御系のハードウェア及びソフトウェアの構成が複雑となるといった問題がある。その結果、後から出入口を増設することが難しくなっている。
上記の問題を解決する従来技術として特許文献1には、1つのリーダライタを使用して、可能な限り多くの物品に記録されている情報を読み取るRFIDシステムについて開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−70163公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に開示されている従来技術は、リーダライタと第1アンテナにより電磁結合した情報を、アンテナ切替器を使用して複数のアンテナに分配する発明であり、アンテナ切替器の制御が複雑となるばかりでなく、アンテナの増減に伴ってアンテナ切替器の切替対象を変更しなければならないといった問題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、1つのリーダライタのループアンテナに受電部とアンテナ部を有する複数の拡張アンテナを電磁結合させることにより、簡単な構成で、各アンテナ部と夫々電磁結合した各ICカードとの間でループアンテナを介して電磁波による情報の授受を行うことが可能なリーダライタ装置を提供することを目的とする。
また、他の目的は、本発明のリーダライタ装置を利用して、拡張アンテナから得られた情報に基づいて駐車場に駐車した車両を個別に管理することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、非接触情報記録媒体に対して情報を読み書きするための電磁波を放射するループアンテナ、及び該ループアンテナを介して所定の変復調方式に基づく搬送電力の送信とデータの授受を行うリーダライタ本体を備えたリーダライタと、前記ループアンテナから放射される電磁波と電磁結合する受電部、及び該受電部により誘起された電流により電磁波を発生するアンテナ部を有する複数の拡張アンテナと、を備え、前記リーダライタ本体は、前記各アンテナ部と夫々電磁結合した各非接触情報記録媒体との間で前記ループアンテナを介して電磁波による情報の授受を行うことを特徴とする。
本発明では、1つのリーダライタに複数の拡張アンテナを電磁結合させ、各拡張アンテナのアンテナ部を非接触情報記録媒体と情報の授受を行う場所に設置する。そして、リーダライタから常に電磁波を送信することにより、各場所に設置されたアンテナ部から電磁波が放射され、そのアンテナ部に近接した各非接触情報記録媒体との間でループアンテナを介して電磁波による情報の授受を行うことができる。これにより、情報を授受する場所が増えても、リーダライタの数を最小限にすることができる。
【0006】
請求項2は、前記各拡張アンテナは、前記リーダライタ本体が使用する周波数に整合するように、夫々の前記受電部及び前記アンテナ部を構成することを特徴とする。
拡張アンテナは受電部とアンテナ部により構成されている。受電部はリーダライタ本体のループアンテナから放射される電磁波を効率よく受電する必要がある。そこで本発明では、夫々の受電部及びアンテナ部の共振周波数を、リーダライタ本体が使用する周波数に整合するように構成する。これにより、ループアンテナから放射される電磁波を効率よく受電することができる。
【0007】
請求項3は、複数の駐車スペースを有する駐車場ごとに夫々の前記拡張アンテナの前記アンテナ部を設置した請求項1又は2に記載のリーダライタ装置と、前記駐車スペースに車両が駐車しているか否かを検知する車両検知センサと、前記車両が前記駐車スペースへ駐車する際には該車両の進入を妨げない位置に移動し、該車両が前記駐車スペースへ駐車した際には、正規の駐車料金の精算が終了するまで該車両の退出を阻止する位置に移動する車両ストッパと、前記車両検知センサにより車両が検知されると、該車両が駐車した駐車スペースの位置情報を記録した非接触情報記録媒体を発行するカード発行手段と、駐車料金の表示並びに該駐車料金の精算を行う料金精算機と、前記リーダライタ装置、前記車両検知センサ、前記車両ストッパ、前記カード発行手段、及び前記料金精算機の動作を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記カード発行手段により前記駐車スペースの位置情報を記録した非接触情報記録媒体を発行した際に、該位置情報をメモリに記録しておき、前記リーダライタ装置により前記位置情報が読み込まれると、該位置情報と一致する位置情報が前記メモリに記録されているか否かを検索し、一致する位置情報が記録されていると該位置情報に係る駐車料金を計算して前記料金精算機に表示すると共に、前記料金精算機により正規の料金が精算されたことを確認すると、前記車両が退出可能な位置に前記車両ストッパを移動することを特徴とする。
本発明の駐車場管理システムでは、複数の拡張アンテナを備えたリーダライタ装置を備え、各拡張アンテナのアンテナ部を複数の駐車スペースを有する駐車場ごとに夫々配置する。このとき、アンテナ部を駐車スペースと1対1で配置しても構わない。利用者は、車両を駐車する場合、空いている駐車スペースに車両を駐車して、そばにあるカード発行手段により発行された非接触情報記録媒体を受け取る。そして、所定の時間が経過すると車両ストッパが移動して、車両の退出を阻止する。利用者の車両を退出させる場合は、発行された非接触情報記録媒体をリーダライタ装置のアンテナ部に近接して記録情報を読取らせる。非接触情報記録媒体には利用者が駐車した駐車スペースの位置情報が記録されている。その情報は制御手段に伝えられ、正規の情報であることを確認すると、位置情報に基づいた駐車料金を計算して料金精算機に表示する。利用者は駐車料金を支払うことにより、駐車スペースの車両ストッパが移動して車両が退出可能となる。これにより、最小限のリーダライタ装置により、複数の車両の入場及び退出状態を管理することができる。
【0008】
請求項4は、前記制御手段は、前記位置情報が前記リーダライタ装置により読み込まれ、該位置情報と一致する位置情報が前記メモリに記録されていない場合は、該非接触情報記録媒体が正規でない旨を報知することを特徴とする。
制御手段は、カード発行手段により非接触情報記録媒体を発行すると共に、駐車スペースの位置情報を非接触情報記録媒体とメモリに記録する。そして、位置情報がリーダライタ装置により読み込まれると、その情報がメモリに記憶されているか否かを検索する。その結果、非接触情報記録媒体から読取った情報がメモリに記録されていなければ、使用不能な非接触情報記録媒体であると判断して利用者に報知する。これにより、使用が不可能な非接触情報記録媒体、及び不正な非接触情報記録媒体の使用を拒否することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、1つのリーダライタに複数の拡張アンテナを電磁結合させ、各拡張アンテナのアンテナ部を非接触情報記録媒体と情報の授受を行う場所に設置し、リーダライタから常に電磁波を送信することにより、各場所に設置されたアンテナ部から電磁波が放射され、そのアンテナ部に近接した各非接触情報記録媒体との間でループアンテナを介して電磁波による情報の授受を行うことができるので、情報を授受する場所が増えても、リーダライタの数を最小限にすることができる。
また、夫々の受電部及びアンテナ部の共振周波数を、リーダライタ本体が使用する周波数に整合するように構成するので、ループアンテナから放射される電磁波を効率よく受電することができる。
また、複数の拡張アンテナを備えたリーダライタ装置を利用した駐車場管理システムにおいて、最小限のリーダライタ装置により、複数の車両の入場及び退出状態を管理することができる。
また、非接触情報記録媒体から読取った情報がメモリに記録されていなければ、使用不能な非接触情報記録媒体であると判断して利用者に報知するので、使用が不可能な非接触情報記録媒体、及び不正な非接触情報記録媒体の使用を拒否することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明のリーダライタ装置の構成を模式的に表した図である。
【図2】図1のリーダライタ装置を使用した駐車場管理システムの構成を示す図である。
【図3】本発明の駐車場管理システムの詳細な動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0012】
図1は本発明のリーダライタ装置の構成を模式的に表した図である。本発明のリーダライタ装置50は、ICカード(非接触情報記録媒体)6に対して情報の読み書きするための電磁波を放射するループアンテナ2、及びループアンテナ2を介して所定の変復調方式に基づく搬送電力の送信とデータの授受を行うリーダライタ本体1を備えたリーダライタ7と、ループアンテナ2から放射される電磁波と電磁結合する受電部3、及び受電部3により誘起された電流により電磁波を発生するアンテナ部5を有する複数の拡張アンテナ4(A、B〜N)と、を備え、リーダライタ本体1は、各アンテナ部5と夫々電磁結合した各ICカード6との間でループアンテナ2を介して電磁波による情報の授受を行う。
また、拡張アンテナ4は、リーダライタ1が使用する周波数に整合するように、受電部3及びアンテナ部5が構成されている。
尚、リーダライタ本体1は、駆動する拡張アンテナ4の数に基づいて、ループアンテナ2から放射する出力パワーを適宜設定する。即ち、拡張アンテナ4の数が少なければ、出力パワーを低下させ、拡張アンテナ4の数が多くなれば、出力パワーを増加させる。これにより、拡張アンテナ4から放射される電磁波のパワーを一定とすることができる。
【0013】
本発明のリーダライタ装置7では、例えば、拡張アンテナAと拡張アンテナNに夫々ICカードが近接された場合、リーダライタ本体1は2つのICカードの情報を読み取る。しかし、リーダライタ本体1は、どの拡張アンテナから読まれたかを認識することができない。即ち、拡張アンテナA〜Nは、常にアンテナ部5から電磁波が放射されているので、ICカード6がアンテナ部5に近接されると、そのICカードと交信を開始して、ICカード6に記録されている情報を読み取る。従って、どの拡張アンテナから読取られたかは判断できないが、ICカード6に個別の拡張アンテナ4の情報(例えば、拡張アンテナAであれば、A)を記録しておくことにより、ICカード6の情報から図示しない制御部が内容を判読して、拡張アンテナ4の位置を判断することができる。但し、拡張アンテナ4の情報と異なったICカードが読み込まれた場合は、間違って判断してしまう(例えば、Aと記録されたICカード6を拡張アンテナBで読取った場合は、リーダライタ本体1は拡張アンテナAでICカードが読み込まれたと判断する)。
即ち、本実施形態では、1つのリーダライタ7に複数の拡張アンテナ4を電磁結合させ、各拡張アンテナ4のアンテナ部5をICカード6と情報の授受を行う場所に設置する。そして、リーダライタ7から常に電磁波を送信することにより、各場所に設置されたアンテナ部5から電磁波が放射され、そのアンテナ部5に近接した各ICカード6との間でループアンテナ2を介して電磁波による情報の授受を行うことができる。これにより、情報を授受する場所が増えても、リーダライタ7の数を最小限にすることができる。
【0014】
また、拡張アンテナ4は受電部3とアンテナ部5により構成されている。受電部3はリーダライタ本体1のループアンテナ2から放射される電磁波を効率よく受電する必要がある。そこで本実施形態では、夫々の受電部3及びアンテナ部5の共振周波数を、リーダライタ本体1が使用する周波数に整合するように構成する。これにより、ループアンテナ2から放射される電磁波を効率よく受電することができる。
【0015】
図2は、図1のリーダライタ装置を使用した駐車場管理システムの構成を示す図である。本発明の駐車場管理システム51は、各階の駐車場ごとにアンテナ部5a〜5dを設置した図1のリーダライタ装置50と、駐車場に駐車する車両10、13、14の有無を検知する車両検知センサ12a〜12dと、車両が駐車場へ駐車する際には車両の進入を妨げない位置に移動し、車両が駐車場へ駐車した際には、正規の駐車料金の精算が終了するまで車両の退出を阻止する位置に移動する車両ストッパ11a〜11dと、車両検知センサ12a〜12dにより車両が検知されると、車両が駐車した駐車場の位置情報(図2では各階に1台の車両が駐車するものとする。従って、位置情報は1階が1Fとし、以下同様に2F〜4Fとする)を記録したICカード(非接触情報記録媒体)を発行するカード発行機(カード発行手段)と、駐車料金の表示並びに該駐車料金の精算を行う料金精算機18a〜18dと、リーダライタ装置50、車両検知センサ12a〜12d、車両ストッパ11a〜11d、カード発行機、及び料金精算機18a〜18dの動作を制御するPC(制御手段)16と、を備えて構成されている。尚、PC16はネットワーク17を介して他の駐車場52、53と接続されている。
【0016】
次に、本発明の駐車場管理システムの概略動作について説明する。PC16は、カード発行機18a〜18dにより位置情報を記録したICカード6を発行した際に、この位置場情報をメモリに記録しておき、リーダライタ装置50により駐車場の位置情報(1F〜4F)が読み込まれると、駐車場の位置情報と一致する位置情報がメモリに記録されているか否かを検索し、一致する位置情報が記録されていると位置情報に係る駐車料金を計算して料金精算機18a〜18dに表示すると共に、料金精算機18a〜18dにより正規の料金が精算されたことを確認すると、車両が退出可能な位置に車両ストッパ11a〜11dを移動する。
即ち、本実施形態の駐車場管理システム51では、複数の拡張アンテナ4a〜4dを備えたリーダライタ装置50を備え、各拡張アンテナ4a〜4dのアンテナ部5a〜5dを各階の駐車場ごとに夫々配置する。利用者は、車両を駐車する場合、空いている駐車スペースに車両を駐車して、そばにあるカード発行機(カード発行手段)18により発行されたICカードを受け取る。そして、所定の時間が経過すると車両ストッパ11が移動して、車両の退出を阻止する。利用者が退出する場合は、発行されたICカードをリーダライタ装置50のアンテナ部5に近接して記録情報を読取らせる。ICカードには利用者が駐車した駐車スペースの位置情報が記録されている。その情報はPC16に伝えられ、正規の情報であることを確認すると、位置情報に基づいた駐車料金を計算して料金精算機18に表示する。利用者は駐車料金を支払うことにより、駐車スペースの車両ストッパ11が移動して車両が退出可能となる。これにより、1つのリーダライタ装置50により、複数の車両の入出状態を管理することができる。
【0017】
図3は、本発明の駐車場管理システムの詳細な動作を説明するフローチャートである。PC16は、各階の車両検知センサ12a〜12d、車両ストッパ11a〜11d、カード発行機、及び料金精算機18a〜18dと接続され、例えば、4Fの駐車場に車両10が駐車すると、車両検知センサ12aが車両10を検知したことをPC16に通知する(S1でY)。PC16はその信号を検知すると内部のタイマを起動させて所定の時間(例えば1〜2分)その状態が継続したか否かをチェックする(S2)。所定の時間経過すると(S2でY)、車両ストッパ11aを上昇させて車両が退出することを阻止する(S3)。その状態で、PC16は駐車位置情報(4F)をメモリに記憶し、4Fの駐車時間計数をスタートさせる(S4)。それと同時に、カード発行機18aより駐車位置情報(4F)を記録したICカード6を発行する(S5)。利用者はそのICカード6を持参して駐車場から退出する。この動作は、他の階についても同様に行なわれる。
【0018】
利用者が駐車場に戻って、車両を退出させるため持参したICカード6を料金精算機18aに挿入する。その結果、ICカード6に記録された駐車位置情報(4F)をリーダライタ1により読取る(S6)。その情報をPC6が入力して、メモリに記録されている駐車位置情報を検索して(4F)が存在しているか否かをチェックする(S7)。メモリには4Fが記録されているので(S7でY)、4Fの駐車時間計数をストップして(S8)、その時間までの駐車料金を計算し(S9)、駐車料金を料金精算機18aに表示する(S10)。利用者は料金を料金精算機18aに投入して、PC6は料金が適正に支払われると(S11でY)、車両ストッパ11aを下降させる(S12)。利用者は、それを確認して車両10を移動させる。それにより車両検知センサ12aがOFFになるとステップS1に戻って繰り返す。
尚、ステップS7でICカードに駐車位置情報が記録されていなければ(S7でN)、ICカードが不正である旨を利用者に報知する。また、ステップS11で駐車料金が不足している場合は(S11でN)、料金が不足している旨を利用者に報知する(S15)。
【符号の説明】
【0019】
1 リーダライタ、2 ループアンテナ、3 受電部、4 拡張アンテナ、5 アンテナ部、6 ICカード、10、13、14 車両、11 車両ストッパ、12 車両検知センサ、15 信号線、16 PC、17 ネットワーク、50 リーダライタ装置、51、52、53 駐車場管理システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
非接触情報記録媒体に対して情報を読み書きするための電磁波を放射するループアンテナ、及び該ループアンテナを介して所定の変復調方式に基づく搬送電力の送信とデータの授受を行うリーダライタ本体を備えたリーダライタと、
前記ループアンテナから放射される電磁波と電磁結合する受電部、及び該受電部により誘起された電流により電磁波を発生するアンテナ部を有する複数の拡張アンテナと、を備え、
前記リーダライタ本体は、前記各アンテナ部と夫々電磁結合した各非接触情報記録媒体との間で前記ループアンテナを介して電磁波による情報の授受を行うことを特徴とするリーダライタ装置。
【請求項2】
前記各拡張アンテナは、前記リーダライタ本体が使用する周波数に整合するように、夫々の前記受電部及び前記アンテナ部を構成することを特徴とする請求項1に記載のリーダライタ装置。
【請求項3】
複数の駐車スペースを有する駐車場ごとに夫々の前記拡張アンテナの前記アンテナ部を設置した請求項1又は2に記載のリーダライタ装置と、
前記駐車スペースに車両が駐車しているか否かを検知する車両検知センサと、
前記車両が前記駐車スペースへ駐車する際には該車両の進入を妨げない位置に移動し、該車両が前記駐車スペースへ駐車した際には、正規の駐車料金の精算が終了するまで該車両の退出を阻止する位置に移動する車両ストッパと、
前記車両検知センサにより車両が検知されると、該車両が駐車した駐車スペースの位置情報を記録した非接触情報記録媒体を発行するカード発行手段と、
駐車料金の表示並びに該駐車料金の精算を行う料金精算機と、
前記リーダライタ装置、前記車両検知センサ、前記車両ストッパ、前記カード発行手段、及び前記料金精算機の動作を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記カード発行手段により前記駐車スペースの位置情報を記録した非接触情報記録媒体を発行した際に、該位置情報をメモリに記録しておき、前記リーダライタ装置により前記位置情報が読み込まれると、該位置情報と一致する位置情報が前記メモリに記録されているか否かを検索し、一致する位置情報が記録されていると該位置情報に係る駐車料金を計算して前記料金精算機に表示すると共に、前記料金精算機により正規の料金が精算されたことを確認すると、前記車両が退出可能な位置に前記車両ストッパを移動することを特徴とする駐車場管理システム。
【請求項4】
前記制御手段は、前記位置情報が前記リーダライタ装置により読み込まれ、該位置情報と一致する位置情報が前記メモリに記録されていない場合は、該非接触情報記録媒体が正規でない旨を報知することを特徴とする請求項3に記載の駐車場管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−38192(P2012−38192A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−179390(P2010−179390)
【出願日】平成22年8月10日(2010.8.10)
【出願人】(000004651)日本信号株式会社 (720)
【Fターム(参考)】