説明

リードフレーム及びコネクタ

【課題】狭ピッチのコンタクト群を容易に得ることを可能にするリードフレームを提供すること。
【解決手段】コネクタのコンタクト群を形成するための中間部材としてのリードフレーム20である。このリードフレームは、複数の第1のリード21と、第1のリード間にペアをなして配置された第2のリード22と、第1及び第2のリードを一端側で連結した連結部24とを備えている。第2のリードのペアは、ピッチを一端側に比べて他端側で大きくされている。第1のリードの各々は、連結部からのびた第1の直線部25と、第1の直線部から、ペアの第2のリードから離れるように斜めにのびた第1のオフセット部26と、第1のオフセット部から、第1の直線部と同じ方向にのびた第2の直線部27とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタに関し、特に、コネクタのコンタクト群を形成するための中間部材としてのリードフレームに関する。
【背景技術】
【0002】
対をなす2本の信号線にそれぞれ逆位相の信号からなる差動信号対を伝送する差動伝送方式が知られている。その差動伝送方式はデータ伝送速度を高速にできるという特長をもつため、昨今では様々な分野において実用されている。
【0003】
例えば機器と液晶ディスプレイとの間のデータ伝送に差動伝送方式を用いる場合には、機器及び液晶ディスプレイに、ディスプレイポート規格にしたがって設計されたディスプレイポートコネクタを備える。このディスプレイポート規格としては、VESA Display Port standard 1.0やそれのVersion 1.1aが知られている。
【0004】
このディスプレイポートコネクタは差動信号用コネクタの一種であり、接続相手に接続するための第1の接続側と、機器や液晶ディスプレイの基板に接続するための第2の接続側とを有している。第1の接続側の形態は接続相手との関係があるためディスプレイポート規格により厳密に定められているが、第2の接続側の形態は比較的自由である。この種の差動信号用コネクタは特許文献1に開示されており、ハウジングとそのハウジングに保持されたコンタクト群とを備えている。
【0005】
コンタクト群は、図8に示すように、互いに間隔をおいて配置された3本のグランドコンタクト1と、それらのグランドコンタクト1の間にペアをなして配置された2対の信号コンタクト2とを含んでいる。コネクタの第1の接続側では、グランドコンタクト1の一端1aと信号コンタクト2の一端2aが一直線上に隣接配置されている。さらに、グランドコンタクト1及び信号コンタクト2は、互いに平行にのびた後、互いにずれた位置で同方向に直角に曲がっている。こうして、コネクタの第2の接続側では、グランドコンタクト1の他端1bを台形の長辺の両端に位置させ、また、信号コンタクト2の他端2bをその台形の短辺の両端に位置させている。さらに、ペアをなす信号コンタクト2の他端2bの間隔を広げるため、他端2bの近傍で両者を互いに外側に少し曲げ形成している。そして、接続対象のスルーホールにグランドコンタクト1の他端1b及び信号コンタクト2の他端2bを挿入し、半田付けにて接続対象に接続される。
【0006】
上述したコンタクト群によると、第2の接続側では、グランドコンタクト1の他端1bと信号コンタクト2の他端2bとが異なる列に配置される上に、ペアをなす信号コンタクト2の他端2bの間隔も広げられているため、接続対象に接続する作業が容易になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第4439540号公報(特開2008−41656号公報)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に開示されたコンタクト群は金属板から一括して製造することができる。その場合、先ず、金属板に打ち抜き加工を施すことにより、リードフレームと呼ばれる中間部品を製造する。そのリードフレームは、コンタクト群となる一平面上に並んだ複数のリードと、これらのリードの一端を連結した連結部とを有する。
【0009】
しかし、コンタクト群の狭ピッチ化を図る場合には、リードを互いに接近させざるを得ないため、リードとリードとの間に打ち抜き加工が困難な箇所が生じる。特に、特許文献1のように間隔を部分的に広げたペアの信号コンタクトを形成するには、そのための対のリードに予め間隔を部分的に広げた形状をもたせることが必要になるため、その両隣のリードとの間隔が極めて狭くなり、打ち抜き加工が適用できない虞がある。
【0010】
それ故に本発明の目的は、狭ピッチのコンタクト群を容易に得ることを可能にするリードフレームを提供することにある。
【0011】
本発明の他の目的は、上記リードフレームを用いて狭ピッチ化したコンタクト群を有するコネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の一態様によれば、コネクタのコンタクト群を形成するための中間部材としてのリードフレームであって、一平面上に配置された複数の第1のリードと、前記第1のリード間にペアをなして配置された第2のリードと、前記第1のリード及び前記第2のリードを一端側で連結した連結部とを含み、前記第2のリードのペアは、ピッチを前記一端側に比べて他端側で大きくされており、前記第1のリードの各々は、前記連結部からのびた第1の直線部と、前記第1の直線部から、前記第2のリードから離れるように斜めにのびた第1のオフセット部と、前記第1のオフセット部から、前記第1の直線部と同じ方向にのびた第2の直線部とを有することを特徴とするリードフレームが得られる。
【0013】
本発明の他の態様によれば、上記リードフレームを中間部材として用いたコンタクト群を含み、前記第1のリード及び前記第2のリードが前記第1の折曲予定部及び前記第2の折曲予定部でそれぞれ前記一平面に交差する方向に折り曲げられ、かつ、前記連結部が前記第1のリード及び前記第2のリードから切除されてなることを特徴とするコネクタが得られる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、狭ピッチのコンタクト群を容易に得ることを可能にするリードフレームが得られる。
【0015】
また本発明によれば、上記リードフレームを用いて狭ピッチ化したコンタクト群を有するコネクタが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態に係るコネクタをプリント基板に搭載した状態を示す斜視図。
【図2】図1の拡大断面図。
【図3】図1及び図2のコネクタに含まれたコンタクト群の斜視図。
【図4】図3のコンタクト群の製造に用いられた中間部材の一例としてのリードフレームの平面図。
【図5】図4の要部拡大図。
【図6】図3のコンタクト群の製造に用いられた中間部材の他例としてのリードフレームの平面図。
【図7】図6の要部拡大図。
【図8】特許文献1(特開2008−41656号公報)に開示されているコンタクト群を説明するための斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1及び図2を参照して、本発明の実施形態に係るコネクタについて説明する。
【0018】
このコネクタ10はプリント基板11の端部に搭載される差動信号用コネクタであり、多数の導電性の上側コンタクト(コンタクト群)12と、多数の導電性の下側コンタクト13と、これらのコンタクト12,13を保持した絶縁性のハウジング14と、これらを取り囲んだ導電性のコネクタシェル15とを含んでいる。プリント基板11には、端部に切欠き11aが形成されている。なお、コンタクト12,13はそれぞれ、図2における紙面に垂直な方向に配列されている。
【0019】
ハウジング14は、プリント基板11の切欠き11aに挿入される第1の部分14aと、第1の部分14aからプリント基板11の下面に沿ってのびた第2の部分14bとを有している。上側コンタクト12は、第1の部分14aから第2の部分14bにかけて曲がりを伴ってのび、かつ、プリント基板11に形成されているスルーホールに挿通されて半田付け接続される端子部12aを有する。下側コンタクト13は、第1の部分14aから第2の部分14bにかけて曲がりを伴ってのび、かつ、プリント基板11の下面に半田付け接続される端子部13aを有する。なお、第1の部分14aには、接続相手となる相手コネクタ(図示せず)が嵌合し、上側コンタクト12及び下側コンタクト13と電気的に接続される。
【0020】
図3を参照すると、上側コンタクト12のみがコンタクト群として纏めて示されている。図3から分かるように、上側コンタクト12は端子部12aの位置により、3種類に分かれている。即ち、端子部12aは3列に分かれて配列されている。上側コンタクト12のうち端子部12aが中間列R0にあるものをグランドコンタクトと呼ぶ。上側コンタクト12のうち端子部12aが中間列R0の一側の列R1にあるものを第1の信号コンタクトと呼ぶ。上側コンタクト12のうち端子部12aが中間列R0の他側の列R2にあるものを第2の信号コンタクトと呼ぶ。したがって、図3のコンタクト群は、4本のグランドコンタクトと、4本の第1の信号コンタクトと、2本の第2の信号コンタクトとを有している。なお、グランドコンタクトはプリント基板11のグランドラインに接続され、また第1及び第2の信号コンタクトはいずれもプリント基板11の信号ラインに接続されるものである。
【0021】
このように、コネクタの第1の接続側では、グランドコンタクトの一端と信号コンタクトの一端は一平面上に隣接配置されている。さらに、グランドコンタクト及び信号コンタクトは、互いに平行にのびた後、互いにずれた位置で同方向に直角に曲がっている。こうして、コネクタの第2の接続側では、グランドコンタクトの他端(端子部12a)を台形の長辺の両端に位置させ、また、信号コンタクトの他端(端子部12a)をその台形の短辺の両端に位置させている。さらに、ペアをなす信号コンタクトの他端(端子部12a)の間隔を広げるため、後文にて明らかになるように他端(端子部12a)の近傍で両者を互いに外側に少し曲げ形成している。
【0022】
図4及び図5を参照すると、上述したコンタクト群の製造に使用される中間部材の一例としてのリードフレーム20が示されている。
【0023】
リードフレーム20は金属板に打ち抜き加工を施して作られたものであり、一平面上に配置された複数の第1のリード21と、第1のリード21間にペアをなして配置された第2のリード22と、同じく第1のリード21間にペアをなして配置された第3のリード23と、第1のリード21、第2のリード22、及び第3のリード23を一端側で連結した連結部24とを含んでいる。第2のリード22は第1のリード21よりも連結部24からの長さを短く作られている。第3のリード23は第1のリード21よりも連結部24からの長さを長く作られている。さらに、第2のリード22のペア及び第3のリード23のペアの各々は、金属板の打ち抜き加工に際し、予め前記一端側のピッチP1に比べて他端側即ち自由端側のピッチP2を大きくされることにより、自由端側では第1のリード21にそれぞれ近づいている。
【0024】
第1のリード21の各々は、連結部24からのびた第1の直線部25と、第1の直線部25から、ペアをなした第2のリード22の大きいピッチP2を有する部分から離れるように斜めにのびた第1のオフセット部26と、第1のオフセット部26から、第1の直線部25と同じ方向にのびた第2の直線部27と、第2の直線部27から、第2のリード22に近づくように斜めに延びた第2のオフセット部28と、第2のオフセット部28から、第1の直線部25の延長線上にのびた第3の直線部29とを有している。
【0025】
また第1のリード21の各々は、第2の直線部27に、前記一平面に交差する方向に折り曲げるための第1の折曲予定部31を有する。第2のリード22の各々は、大きいピッチP2を有する部分と連結部24との間でかつ大きいピッチP2を有する部分に隣接した位置に、前記一平面に交差する方向に折り曲げるための第2の折曲予定部32を有する。
【0026】
さらに第1のリード及び前記第2のリードの各々は、連結部24と第1のオフセット部26との間、及び、連結部24と第2折曲予定部32との間にそれぞれ複数の付加折曲予定部33を有している。
【0027】
図4のリードフレーム20は、第1のオフセット部26を設けたことにより、ペアをなした第2のリード22の自由端側に大きいピッチP2を有する部分を設けているにもかかわらず、第1のリード21と第2のリード22との間隔を比較的大きくとることができる。したがって、図4のリードフレーム20はプレス打ち抜き加工により簡単に製造することができる。
【0028】
そして、図4のリードフレーム20を、第1の折曲予定部31、第2折曲予定部32、及び付加折曲予定部33で折り曲げると共に、連結部24を切除する。かくして、4本のグランドコンタクトと、4本の第1の信号コンタクトと、2本の第2の信号コンタクトとからなる図3のコンタクト群を簡単に得ることができる。
【0029】
図4のリードフレーム20の第2のリード22のペア及び第3のリードのペアの各々が自由端側のピッチP2を大きくされているので、図3のコンタクト群の列R1及びR2の各々において端子部12aの間隔が広くなり、第1の信号コンタクトの隣接したもの間や第2の信号コンタクトの隣接したもの間の電気的絶縁を十分に取ることができる。加えて、グランドコンタクトと第1及び第2の信号コンタクトとでは端子部12aが異なる列に配置されているので、両者の端子部12aの間隔を広く設定して電気的絶縁を十分に取ることができる。したがって、コンタクト群の狭ピッチ化が容易に可能である。
【0030】
さらに、ペアをなした第2のリード22の大きいピッチP2を有する部分から離れるように斜めにのびた第1のオフセット部26を設けているので、これに引き続く第2の直線部27とペアをなした第2のリード22の大きいピッチP2を有する部分との間隔を広くとることができる。したがって、打ち抜き加工の適用が容易であるため、狭ピッチのコンタクト群の製造に寄与するリードフレーム20を提供できる。
【0031】
また、第1の折曲予定部31を第2の直線部27(第1のオフセット部26と第2のオフセット部28の中間)に設けているので、結果的に、第1の折曲予定部31から自由端までの距離、即ち、図3における端子部12aの長さが短くなる。したがって、コネクタの低背化が容易に可能である。
【0032】
図6及び図7を参照すると、上述したコンタクト群の製造に使用される中間部材の他例としてのリードフレーム20′が示されている。図4及び図5と同様な部分については、同じ参照符号を付して説明を省略する。
【0033】
このリードフレーム20′においては、第1の折曲予定部31を第1の直線部25に設けている。具体的には、第1の折曲予定部31が第1のオフセット部26と連結部24との間でかつ第1のオフセット部26に隣接して設けられている。第1の折曲予定部31の位置を変更した関係で、第2の折曲予定部32及び付加折曲予定部33の位置が少し連結部24に近づいた位置に設けられているが、本質的な機能においては図4に示したリードフレーム20と同等である。
【0034】
このリードフレーム20′は、図4のリードフレーム20に比べて第1の折曲予定部31から自由端までの距離、即ち、図3における端子部12aの長さが少し長くなるが、その他については図5のリードフレーム20と同等な作用効果を奏する。
【0035】
リードフレーム20、20′のいずれにおいても、図1及び図2に示すようにプリント基板11とほぼ同等な平面上に配置されるタイプのコネクタの場合には、付加折曲予定部33は各リードに2箇所ずつ設けられるが、本発明は引用文献1のようにプリント基板11の上面に搭載されるタイプのコネクタとしても実施可能であり、後者の場合には付加折曲予定部33は不要である。
【0036】
なお、本発明は上記実施形態に限られることはなく、またその一部又は全部は以下の付記のようにも記載され得るがそれらには限られない。
【0037】
(付記1)
コネクタのコンタクト群を形成するための中間部材としてのリードフレーム20であって、一平面上に配置された複数の第1のリード21と、前記第1のリード間にペアをなして配置された第2のリード22と、前記第1のリード及び前記第2のリードを一端側で連結した連結部24とを含み、前記第2のリードのペアは、ピッチを前記一端側に比べて他端側で大きくされており、前記第1のリードの各々は、前記連結部からのびた第1の直線部25と、前記第1の直線部から、前記ペアの第2のリードから離れるように斜めにのびた第1のオフセット部26と、前記第1のオフセット部から、前記第1の直線部と同じ方向にのびた第2の直線部27とを有することを特徴とするリードフレーム。
【0038】
(付記2)
前記第1のリードの各々は、前記第2の直線部に、前記一平面に交差する方向に折り曲げるための第1の折曲予定部31を有し、前記第2のリードの各々は、前記ピッチを大きくされた部分と前記連結部との間に、前記一平面に交差する方向に折り曲げるための第2の折曲予定部32を有する、付記1に記載のリードフレーム。
【0039】
(付記3)
前記第1のリードの各々は、前記第1のオフセット部と前記連結部との間に、前記一平面に交差する方向に折り曲げるための第1の折曲予定部31を有し、前記第2のリードの各々は、前記ピッチを大きくされた部分と前記連結部との間に、前記一平面に交差する方向に折り曲げるための第2の折曲予定部32を有する、付記1に記載のリードフレーム。
【0040】
(付記4)
前記第1のリードの各々は、前記第2の直線部から、前記第2のリードに近づくように斜めに延びた第2のオフセット部28と、前記第2のオフセット部から、前記第1の直線部の延長線上にのびた第3の直線部29とをさらに有する、付記1から3のいずれか一項に記載のリードフレーム。
【0041】
(付記5)
前記第1のリード及び前記第2のリードの各々は、前記連結部と前記第1のオフセット部との間及び前記連結部と前記第2折曲予定部との間にそれぞれ付加折曲予定部33をさらに有する、付記1から4のいずれか一項に記載のリードフレーム。
【0042】
(付記6)
付記1から3のいずれか一項に記載のリードフレームを中間部材として用いたコンタクト群を含み、前記第1のリード及び前記第2のリードが前記第1の折曲予定部及び前記第2の折曲予定部でそれぞれ前記一平面に交差する方向に折り曲げられ、かつ、前記連結部が前記第1のリード及び前記第2のリードから切除されてなることを特徴とするコネクタ。
【0043】
(付記7)
互いに間隔をおいて配置された3本のグランドコンタクトと、前記グランドコンタクトの間にペアをなして配置された2対の信号コンタクトとを含むコネクタにおいて、
コネクタの第1の接続側では、前記グランドコンタクトの一端と前記信号コンタクトの一端が一平面上に隣接配置されており、
前記グランドコンタクト及び前記信号コンタクトは、前記一端から互いに平行にのびた後、互いにずれた位置で同方向に直角に曲がっており、
コネクタの第2の接続側では、前記グランドコンタクトの他端を台形の長辺の両端に位置させ、前記信号コンタクトの他端をその台形の短辺の両端に位置させており、
ペアをなす前記信号コンタクトの他端の間隔を広げるため、前記他端の近傍で両者を互いに外側に曲げ形成しており、
前記グランドコンタクトは、直角に曲がった部分と前記他端との間にオフセット部を一つ有することを特徴とするコネクタ。
【符号の説明】
【0044】
1 グランドコンタクト
1a グランドコンタクトの一端
1b グランドコンタクトの他端
2 信号コンタクト
2a 信号コンタクトの一端
2b 信号コンタクト2の他端
10 コネクタ
11 プリント基板
11a プリント基板の切欠き
12 上側コンタクト(コンタクト群)
12a 上側コンタクトの端子部
13 下側コンタクト
13a 下側コンタクトの端子部
14 ハウジング
14a ハウジングの第1の部分
14b ハウジングの第2の部分
15 コネクタシェル
20、20′ リードフレーム
21 第1のリード
22 第2のリード
23 第3のリード
24 連結部
25 第1の直線部
26 第1のオフセット部
27 第2の直線部
28 第2のオフセット部
29 第3の直線部
31 第1の折曲予定部
32 第2の折曲予定部
33 付加折曲予定部
R0、R1、R2 端子部の列

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コネクタのコンタクト群を形成するための中間部材としてのリードフレームであって、一平面上に配置された複数の第1のリードと、前記第1のリード間にペアをなして配置された第2のリードと、前記第1のリード及び前記第2のリードを一端側で連結した連結部とを含み、前記第2のリードのペアは、ピッチを前記一端側に比べて他端側で大きくされており、前記第1のリードの各々は、前記連結部からのびた第1の直線部と、前記第1の直線部から、前記第2のリードから離れるように斜めにのびた第1のオフセット部と、前記第1のオフセット部から、前記第1の直線部と同じ方向にのびた第2の直線部とを有することを特徴とするリードフレーム。
【請求項2】
前記第1のリードの各々は、前記第2の直線部に、前記一平面に交差する方向に折り曲げるための第1の折曲予定部を有し、前記第2のリードの各々は、前記ピッチを大きくされた部分と前記連結部との間に、前記一平面に交差する方向に折り曲げるための第2の折曲予定部を有する、請求項1に記載のリードフレーム。
【請求項3】
前記第1のリードの各々は、前記第1のオフセット部と前記連結部との間に、前記一平面に交差する方向に折り曲げるための第1の折曲予定部を有し、前記第2のリードの各々は、前記ピッチを大きくされた部分と前記連結部との間に、前記一平面に交差する方向に折り曲げるための第2の折曲予定部を有する、請求項1に記載のリードフレーム。
【請求項4】
前記第1のリードの各々は、前記第2の直線部から、前記第2のリードに近づくように斜めに延びた第2のオフセット部と、前記第2のオフセット部から、前記第1の直線部の延長線上にのびた第3の直線部とをさらに有する、請求項1から3のいずれか一項に記載のリードフレーム。
【請求項5】
前記第1のリード及び前記第2のリードの各々は、前記連結部と前記第1のオフセット部との間及び前記連結部と前記第2折曲予定部との間にそれぞれ付加折曲予定部をさらに有する、請求項1から4のいずれか一項に記載のリードフレーム。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載のリードフレームを中間部材として用いたコンタクト群を含み、前記第1のリード及び前記第2のリードが、前記第1の折曲予定部及び前記第2の折曲予定部でそれぞれ前記一平面に交差する方向に折り曲げられ、かつ、付加折曲予定部でそれぞれ前記一平面に交差する方向に折り曲げられ、さらに、前記連結部が前記第1のリード及び前記第2のリードから切除されてなることを特徴とするコネクタ。
【請求項7】
互いに間隔をおいて配置された3本のグランドコンタクトと、前記グランドコンタクトの間にペアをなして配置された2対の信号コンタクトとを含むコネクタにおいて、
コネクタの第1の接続側では、前記グランドコンタクトの一端と前記信号コンタクトの一端が一平面上に隣接配置されており、
前記グランドコンタクト及び前記信号コンタクトは、前記一端から互いに平行にのびた後、互いにずれた位置で同方向に直角に曲がっており、
コネクタの第2の接続側では、前記グランドコンタクトの他端を台形の長辺の両端に位置させ、前記信号コンタクトの他端をその台形の短辺の両端に位置させており、
ペアをなす前記信号コンタクトの他端の間隔を広げるため、前記他端の近傍で両者を互いに外側に曲げ形成しており、
前記グランドコンタクトは、直角に曲がった部分と前記他端との間にオフセット部を一つ有することを特徴とするコネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−84468(P2013−84468A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−224098(P2011−224098)
【出願日】平成23年10月11日(2011.10.11)
【出願人】(000231073)日本航空電子工業株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】