説明

リードレス心臓ペースメーカー及びシステム

【課題】リードレスペーシングを行うように構成されたリードレス心臓ペースメーカーを提供する。
【解決手段】本発明に係る心臓ペーシングシステム100は、心腔の心筋104と電気的に接触して植え込まれ、リードレスペーシングを行うように構成されたリードレス心臓ペースメーカー102を備える。リードレス心臓ペースメーカー102は電極を有し、前記電極から患者の生体組織を通じて伝導される伝導通信信号によって、外部の装置105と通信する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
リードレスの生体刺激装置であって、
ハウジングと、
前記ハウジングに一体的に形成された、又は前記ハウジングに最大2cmの距離で結合された複数の電極と、
前記ハウジング内に密封的に収容され、前記複数の電極に電気的に接続され、かつ、電気パルスを生成し、前記複数の電極を介して伝送するように構成されたパルス発生器と、
前記ハウジング内に密封的に収容され、前記パルス発生器及び前記複数の電極に電気的に接続され、かつ、プログラムされた指示に従って前記電気パルスの伝送を制御するように構成されたプロセッサと、
前記ハウジング内に密封的に収容され、前記パルス発生器に接続され、かつ、前記ハウジングの内部電源として作動及び電気パルス生成のためのエネルギーを供給するように構成された、エネルギー密度が少なくとも3ワット時/立方cmの一次電池を含む電源と
を備えることを特徴とする装置。
【請求項2】
請求項1に記載の生体刺激装置であって、
前記プロセッサは、少なくとも1つのプログラム可能なパラメータに従って前記電気パルスの伝送を制御するように、かつ、前記複数の電極を介して伝達された伝導通信信号によってプログラム可能であるように構成されたことを特徴とする装置。
【請求項3】
請求項1に記載の生体刺激装置であって、
前記プロセッサは、前記複数の電極を介して伝達された伝導通信信号によって、当該生体刺激装置の外部の装置と通信するように構成されたことを特徴とする装置。
【請求項4】
請求項1に記載の生体刺激装置であって、
前記パルス発生器は、前記プロセッサからの制御信号に対応して、患者の心臓を収縮させるために、選択的に、刺激パルスを有する電気エネルギーを生成し、前記複数の電極のうちの少なくとも2つへ伝送するように構成されたことを特徴とする装置。
【請求項5】
請求項4に記載の生体刺激装置であって、
前記パルス発生器は、当該生体刺激装置の外部の装置へ情報を搬送する少なくとも1つのノッチによって中断される刺激パルスを有する電気エネルギーを生成し、伝送するように構成されたことを特徴とする装置。
【請求項6】
請求項4に記載の生体刺激装置であって、
前記パルス発生器は、当該生体刺激装置の外部の装置へ情報を搬送する少なくとも1つのノッチによって中断される刺激パルスを有する電気エネルギーを生成し、伝送するように構成され、
前記プロセッサは、前記少なくとも1つのノッチの特徴を指定して前記搬送される情報を規定する制御信号を前記パルス発生器へ通信するように構成されたことを特徴とする装置。
【請求項7】
請求項4に記載の生体刺激装置であって、
前記パルス発生器は、当該生体刺激装置の外部の装置へ情報を搬送する少なくとも1つのノッチによって中断される刺激パルスを有する電気エネルギーを生成し、伝送するように構成され、
前記搬送される情報は、プログラム可能なパラメータ設定、イベント数、電源電圧、及び電源電流から成る群より選択されるデータを含むことを特徴とする装置。
【請求項8】
請求項4に記載の生体刺激装置であって、
前記パルス発生器は、当該生体刺激装置の外部の装置へ情報を搬送する少なくとも1つのノッチによって中断される刺激パルスを有する電気エネルギーを生成し、伝送するように構成され、
前記少なくとも1つのノッチの幅を約15ミリ秒にしたことを特徴とする装置。
【請求項9】
請求項4に記載の生体刺激装置であって、
前記パルス発生器は、当該生体刺激装置の外部の装置へ情報を搬送する少なくとも1つのノッチによって中断される刺激パルスを有する電気エネルギーを生成し、伝送するように構成され、
前記少なくとも1つのノッチが少なくとも1つのタイミングウインドウで発生するようにしたことを特徴とする装置。
【請求項10】
請求項4に記載の生体刺激装置であって、
前記パルス発生器は、当該生体刺激装置の外部の装置へ情報を搬送する少なくとも1つのノッチによって中断される刺激パルスを有する電気エネルギーを生成し、伝送するように構成され、
前記少なくとも1つのノッチが少なくとも1つのタイミングウインドウで発生するようにし、前記タイミングウインドウの間隔を約100ミリ秒にしたことを特徴とする装置。
【請求項11】
請求項4に記載の生体刺激装置であって、
前記パルス発生器は、当該生体刺激装置の外部の装置へ情報を搬送するために、一連の刺激パルスを有する電気エネルギーを生成し、伝送するように構成され、かつ
前記刺激パルス間の時間が選択的に変更されるように構成されたことを特徴とする装置。
【請求項12】
請求項11に記載の生体刺激装置であって、
前記パルス間の時間の変更は、合計で10ミリ秒未満であることを特徴とする装置。
【請求項13】
請求項1に記載の生体刺激装置であって、
前記パルス発生器は、当該生体刺激装置の外部の装置へ情報を搬送するために、一連の刺激パルスを有する電気エネルギーを生成し、伝送するように構成され、かつ
前記刺激パルス間の幅が選択的に変更されるように構成されたことを特徴とする装置。
【請求項14】
請求項1に記載の生体刺激装置であって、
前記電源は、放射能から電気エネルギーを取得するベータ電流コンバータの形態の一次電池を含むことを特徴とする装置。
【請求項15】
請求項1に記載の生体刺激装置であって、
前記電源は、最大消費電力が64マイクロワットの回路を作動させるのに十分な電力を供給する、体積が約1立方cm未満の一次電池を含むことを特徴とする装置。
【請求項16】
請求項1に記載の生体刺激装置であって、
前記電源と生体刺激装置回路との間に電気的に接続され、かつ前記生体刺激装置回路を作動させるために供給される電圧を調節するように構成された調節回路をさらに備えることを特徴とする装置。
【請求項17】
請求項1に記載の生体刺激装置であって、
前記電源は、一次電池と電池電流計を含み、
前記電池電流計は、電池電流ドレインを測定し、前記プロセッサによって使用される装置の調子を間接的に計測するように構成されたことを特徴とする装置。
【請求項18】
請求項1に記載の生体刺激装置であって、
前記電源は、一次電池と電池電圧計を含み、
前記電池電圧計は、前記プロセッサによって使用される電池電圧を計測するように構成されたことを特徴とする装置。
【請求項19】
請求項1に記載の生体刺激装置であって、
前記ハウジングを心筋に結合させるように構成された組織コネクタをさらに備え、
前記組織コネクタは、前記心筋内に回転させながら挿入するように構成されたらせん構造体、縫合糸を通すための孔を有する少なくとも1つの部材、及び少なくとも1つの歯から成る群より選択されることを特徴とする装置。
【請求項20】
請求項1に記載の生体刺激装置であって、
前記ハウジングは円筒状であり、
前記複数の電極は、前記ハウジングの両端に配置された環状電極を含むことを特徴とする装置。
【請求項21】
請求項1に記載の生体刺激装置であって、
前記ハウジングはセラミック材料から構成され、
前記複数の電極は、前記セラミック材料上に積層されたことを特徴とする装置。
【請求項22】
請求項1に記載の生体刺激装置であって、
前記ハウジングは、チタン又はステンレスから構成され、その外面の一部がシリコーンゴム又はポリウレタン絶縁材料で覆われ、電極として作用することを特徴とする装置。
【請求項23】
請求項1に記載の生体刺激装置であって、
前記生体刺激装置がリードレス心臓ペースメーカーであることを特徴とする装置。
【請求項24】
請求項1に記載の生体刺激装置であって、
複数のゲイン設定を制御可能に構成された受信増幅器/フィルタと、
前記受信増幅器/フィルタのためのゲイン設定を制御し、通常動作のための及び電気パルスの存在を検出するための低ゲイン設定を呼び出し、かつ、前記検出された電気パルスにエンコードされた情報を検出しデコードするための高ゲイン設定を呼び出すように構成されたプロセッサと
をさらに備えることを特徴とする装置。
【請求項25】
請求項1に記載の生体刺激装置であって、
前記複数の電極の一対に交差して結合され、かつ、電気パルスが生成された際に充電及び放電を行うように構成されたタンク型コンデンサと、
前記タンク型コンデンサに接続され、かつ、前記タンク型コンデンサの充電を制御するように構成された電荷ポンプ回路と、
前記リードレス生体刺激装置を作動させるための十分な電圧が得られるように、電池の端子電圧が既定値を下回った場合に、再充電が中断された前記タンク型コンデンサの再充電を制御するように構成されたプロセッサと
を備えることを特徴とする装置。
【請求項26】
リードレスの生体刺激装置であって、
ハウジングと、
前記ハウジングに一体的に形成された、又は前記ハウジングに最大2cmの距離で結合された複数の電極と、
前記ハウジング内に密封的に収容され、前記複数の電極に電気的に接続され、かつ、電気パルスを生成し、前記複数の電極へ伝送するように構成されたパルス発生器と、
前記ハウジング内に密封的に収容され、前記複数の電極に電気的に接続され、かつ、前記複数の電極から受信した信号を増幅するように構成された増幅器と、
前記ハウジング内に密封的に収容され、前記パルス発生器、前記増幅器、及び前記複数の電極に通信可能に接続され、かつ、プログラムされた指示に従って前記電気パルスの伝送を制御するように構成されたプロセッサと、
前記ハウジング内に密封的に収容され、前記パルス発生器に接続され、前記ハウジングの内部電源として作動及び電気パルス生成のためのエネルギーを供給するように構成され、約1立方cm未満の体積を有し、かつ、前記ハウジング内に収容された回路を作動させるための十分な電力を供給する電源と
を備えることを特徴とする装置。
【請求項27】
請求項26に記載のリードレスの生体刺激装置であって、
当該生体刺激装置がリードレス心臓ペースメーカーであって、
前記増幅器は、心収縮に関係する信号を前記複数の電極のうちの少なくとも2つの電極で検出し、心収縮に対応して心収縮出力信号をプロセッサへ送信するように構成された心臓センシング用増幅器を含むことを特徴とする装置。
【請求項28】
請求項26に記載のリードレスの生体刺激装置であって、
前記増幅器は、当該ペースメーカーの外部の少なくとも1つの外部装置から入ってくる通信信号を前記複数の電極のうちの少なくとも2つの電極で検出し、情報を前記少なくとも1つの外部装置から搬送する通信信号に対応して、通信出力信号を前記プロセッサへ送信するように構成された通信用増幅器を含むことを特徴とする装置。
【請求項29】
請求項28に記載のリードレスの生体刺激装置であって、
前記搬送される情報はプログラム可能なパラメータ設定を含むことを特徴とする装置。
【請求項30】
請求項28に記載のリードレスの生体刺激装置であって、
前記通信用増幅器は、信号を約10〜100kHzの範囲に増幅することを特徴とする装置。
【請求項31】
リードレスの心臓ペースメーカーであって、
ハウジングと、
前記ハウジングに一体的に形成された、又は前記ハウジングに最大2cmの距離で結合された複数の電極と、
前記ハウジング内に密封的に収容され、前記複数の電極に電気的に接続され、電気パルスを生成し、前記複数の電極へ伝送して心収縮を発生させるように構成され、かつ、前記複数の電極を介して伝送されるペーシングパルスにエンコードされた伝導通信信号によって当該ペースメーカーの外部の少なくとも1つの外部装置に情報を搬送するように構成されたパルス発生器と、
前記ハウジング内に密封的に収容され、前記複数の電極に電気的に接続され、かつ、電気パルスを生成し、前記複数の電極へ伝送するように構成されたパルス発生器と、
前記ハウジング内に密封的に収容され、前記複数の電極に電気的に接続され、前記複数の電極から受信した信号を増幅して心収縮を検出するように構成され、かつ、前記少なくとも1つの外部装置から情報を受信するように構成された少なくとも1つの増幅器と、
前記ハウジング内に密封的に収容され、前記パルス発生器、前記少なくとも1つの増幅器、及び前記複数の電極に通信可能に接続され、かつ、前記増幅器から増幅された出力信号を受信し、通信を制御し、プログラムされた指示に従って前記電気パルスの伝送を制御するように構成されたプロセッサと、
前記ハウジング内に密封的に収容され、前記パルス発生器に接続され、かつ、前記ハウジングの内部電源として、作動、通信及び電気パルス生成のためのエネルギーを供給するように構成された電源と
を備えることを特徴とするペースメーカー。
【請求項32】
請求項31に記載のペースメーカーであって、
1回の心周期の間に平均して25ワット以下の電力を消費するように構成された前記パルス発生器及びレートリミッタを備えることを特徴とするペースメーカー。
【請求項33】
請求項31に記載のペースメーカーであって、
前記増幅器は、30ワット以下の電力を消費するように構成されたことを特徴とするペースメーカー。
【請求項34】
請求項31に記載のペースメーカーであって、
前記電源は、2マイクロワット以下の電力を消費するように構成され、かつ、約64マイクロワット以下の電力を供給するように構成されたことを特徴とするペースメーカー。
【請求項35】
請求項31に記載のペースメーカーであって、
プロセッサは、1回の心周期の間に平均して5マイクロワットの最大電力を消費するように構成されたことを特徴とするペースメーカー。
【請求項36】
リードレスの心臓ペースメーカーであって、
ハウジングと、
前記ハウジングに一体的に形成された、又は前記ハウジングに最大2cmの距離で結合された複数の電極と、
前記ハウジング内に密封的に収容され、前記複数の電極に電気的に接続され、かつ、前記ハウジングに内蔵された電源から電力を供給されて電気パルスを生成し、前記複数の電極を介して伝送するように構成されたパルス発生器と、
前記ハウジング内に密封的に収容され、前記パルス発生器及び前記複数の電極に通信可能に接続され、かつ、プログラムされた指示のロジック実行に従って前記電気パルスの伝送を制御し、外部デバイスと通信するように構成されたロジック回路と
電力を供給するように構成され1立方cm未満の体積を有し、かつ、最低寿命が5年である電池と
を備えるペースメーカー。
【請求項37】
リードレス生体刺激装置であって、
ハウジングと、
前記ハウジングに一体的に形成された、又は前記ハウジングに最大2cmの距離で結合された複数の電極と、
前記ハウジング内に密封的に収容され、前記複数の電極に電気的に接続され、かつ、電気パルスを生成し、前記複数の電極を介して伝送するように構成されたパルス発生器と、
前記ハウジング内に密封的に収容され、前記パルス発生器及び前記複数の電極に通信可能に接続され、前記電気パルスの伝送を制御するように構成され、かつ、生体刺激パルスにエンコードされた通信信号によって、前記生体刺激装置の外部の少なくとも1つの装置と前記複数の電極を介して通信するように構成されたプロセッサと
を備えるペースメーカー。
【請求項38】
請求項37に記載の生体刺激装置であって、
前記プロセッサは、1つ以上のプログラム可能なパラメータに従って電気パルスの伝送を制御するように、かつ、前記複数の電極を介して伝達された伝導通信信号によってプログラム可能であるように構成されたことを特徴とする装置。
【請求項39】
請求項37に記載の生体刺激装置であって、
前記プロセッサは、前記複数の電極を介して伝送された通信信号によって、当該生体刺激装置の外部の少なくとも1つの装置と通信するように構成されたことを特徴とする装置。
【請求項40】
請求項37に記載の生体刺激装置であって、
当該生体刺激装置は、リードレス心臓ペースメーカーであることを特徴とする装置。
【請求項41】
心臓ペーシングシステムであって、
心腔と電気的にするように植え込むことができるように構成され、リードレスペーシングを行うように構成され、かつ、最大消費電力が64マイクロワットの回路を作動させるのに十分な電力を供給する、体積が1立方cm未満の内蔵電池によって作動されるように構成されことを特徴とするシステム。
【請求項42】
リードレス生体刺激装置を作動させる方法であって、
リードレス生体刺激装置の作動回路及び構成要素の最大消費電力の合計が64マイクロワットであるように構成するステップと、
前記作動回路及び構成要素を作動させるのに十分な電力を供給する、体積が1立方cm未満の電池によって、当該リードレス生体刺激装置を作動させるように構成するステップと
を含む方法。
【請求項43】
請求項42に記載の方法であって、
生体刺激パルスの伝送に備えて、タンク型コンデンサを再充電するステップと、
前記タンク型コンデンサを前記電池から一定電力で再充電するために、電荷ポンプ回路を絞るステップとをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項44】
請求項42に記載の方法であって、
伝達されたテレメトリ通信をペーシングパルスにエンコードするステップをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項45】
心臓ペーシングシステムであって、
左心室と電気的に接触して植え込まれるように構成され、かつ、パルス発生器から伝達された伝導信号に対応して心臓再同期療法(CRT)のための左心室ペーシングがリードレスでトリガーされるように構成されたリードレス心臓ペースメーカーを備えることを特徴とするシステム。
【請求項46】
請求項45に記載のシステムであって、
前記リードレス心臓ペースメーカーは、少なくとも1つの植え込まれたリードレス又は電極リードパルス発生器から伝達された伝導信号に対応して左心室ペーシングがリードレスでトリガーされるように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項47】
請求項45に記載のシステムであって、
前記少なくとも1つの植え込まれたリードレス又は電極リードパルス発生器は、左心室ペーシングをトリガーする前記リードレス心臓ペースメーカーへ信号を伝導させるように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項48】
請求項45に記載のシステムであって、
前記リードレス心臓ペースメーカーは、
前記少なくとも1つの植え込まれたリードレス又は電極リードパルス発生器から伝達された無線伝導信号に対応して、心臓除細動器を使用した心臓再同期療法(CRT−D)、又は他の従来のペースメーカーを使用した心臓再同期療法(CRT−P)のための左心室ペースメーカーとして動作するように構成され、
前記無線伝導信号によってペーシング信号及び/又は心臓信号が伝達されるようにしたことを特徴とするシステム。
【請求項49】
請求項45に記載のシステムであって、
前記リードレス心臓ペースメーカーは、
心腔の内側又は外側に配置又は固定されるように構成されたハウジングと、
前記ハウジングに隣接又は近接し、ペーシングパルスを伝送する、及び前記パルス発生器からのトリガー信号を受信するように構成された少なくとも2つの電極と
をさらに含むことを特徴とするシステム。
【請求項50】
請求項49に記載のシステムであって、
前記少なくとも2つの電極は、心腔の筋肉から電気的活動を検出するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項51】
請求項49に記載のシステムであって、
前記少なくとも2つの電極は、患者の体内又は体外の少なくとも1つの他の装置と双方向通信するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項52】
請求項49に記載のシステムであって、
前記リードレス心臓ペースメーカーは、
植え込まれていないプログラミング装置、又は少なくとも1つの植え込まれたパルス発生器と、ペーシングパルスの伝送にも使用される少なくとも2つの電極を介して通信するように構成され、アンテナ及びテレメトリコイルを使用せずに通信するようにしたことを特徴とするシステム。
【請求項53】
請求項49に記載のシステムであって、
前記リードレス心臓ペースメーカーは、植え込まれていないプログラミング装置、又は少なくとも1つの植え込まれたパルス発生器と、伝送に必要な電力が心臓ペーシングに必要な電力によって賄われる通信を介して通信するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項54】
請求項45に記載のシステムであって、
前記リードレス心臓ペースメーカーは、
別個に植え込まれたパルス発生器からの信号、別個に植え込まれたパルス発生器の少なくとも1つの電極リードからの信号、植え込まれたパルス発生器から伝達された右心室ペーシングパルス、植え込まれたパルス発生器から伝達された心房ペーシングパルス、電気的除細動作用と組み合わせて伝達された信号、及び細動除去作用と組み合わせて伝送された信号から成る群より選択された伝導送号に対応して、左心室ペーシングがリードレスでトリガーされるように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項55】
請求項45に記載のシステムであって、
前記リードレス心臓ペースメーカーは、
右心室及び/又は心房ペーシングのために作動するパルス発生器の心房ペーシングパルス又は右心室ペーシングパルスによってトリガーされたリードレス左心室ペースメーカーのスレイブとして作動するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項56】
請求項45に記載のシステムであって、
前記リードレス心臓ペースメーカーは、心室の内壁又は外壁に隣接して植え込まれるように構成され、かつ、前記パルス発生器とリードレスで伝導通信するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項57】
請求項45に記載のシステムであって、
前記リードレスペースメーカーは、患者の体内に植え込まれた前記パルス発生器からの伝達通信によってトリガーされた左心室ペーシング用に構成され、
前記左心室ペーシングは、前記パルス発生器から伝達された左心室ペーシングパルス又は心房ペーシングパルスによってトリガーされるようにしたことを特徴とするシステム。
【請求項58】
請求項45に記載のシステムであって、
前記ハウジングに隣接又は近接し、かつ、ペーシングパルスを伝送する、及び前記パルス発生器からのトリガー信号を受信するための通信入力経路として作用するように構成された少なくとも2つの電極をさらに備え、
前記トリガー信号が、植え込まれたパルス発生器及び電極リードシステムの右心室ペーシングパルス又は心房ペーシングパルスに由来する電位差を含むことを特徴とするシステム。
【請求項59】
請求項58に記載のシステムであって、
前記少なくとも2つの電極に接続され、かつ、
トリガー情報の妥当性を検査し、有効条件の場合に、ゼロ又はそれ以上のミリ秒の所定の遅延の後にペーシングパルスの伝送を開始するように構成されたコントローラをさらに備えることを特徴とするシステム。
【請求項60】
請求項58に記載のシステムであって、
前記入力通信経路が、ペーシングレート、パルス持続時間、検出閾値、遅延間隔、不応期の間隔、刺激パルス振幅、及びペースメーカーの外部のプログラミング装置からプログラムされたパラメータから成る群より選択された通信情報を通信するように構成され、
前記少なくとも2つの電極が、プログラム可能なパラメータ設定、ペーシング及びセンシングのイベント数、電池電圧、電池電流、ペースメーカーに使用される外部のプログラミング装置で表示された情報、及び正しいプログラミングを確認するために前記入力経路からエコーされた情報から成る群より選択された情報を通信するように構成された出力通信経路としてさらに作動することを特徴とするシステム。
【請求項61】
請求項58に記載のシステムであって、
前記少なくとも2つの電極に接続され、かつ、ペーシングパルスに起因する電位差を検査する、ペーシングパルスにエンコードされた情報をデコードする、及び前記デコードされた情報をペーシングパルスの符号定数の妥当性を確認するために評価するように構成されたコントローラをさらに備えることを特徴とするシステム。
【請求項62】
請求項45に記載のシステムであって、
前記少なくとも2つの電極に接続され、かつ、
トリガー情報の妥当性を判定するための符号定数として使用するために、植え込まれたパルス発生器からの出力パルスの持続時間を検査し、
前記符号定数が既定の範囲に入る場合は、製造時に設定された又は外部プログラム装置からプログラムされたゼロ又はそれ以上のミリ秒の所定の遅延の後に、ペーシングパルスの伝送を開始し、
適応的にモニタしてトリガー信号の持続時間に一致させるように構成されたコントローラをさらに備えることを特徴とするシステム。
【請求項63】
請求項45に記載のシステムであって、
前記少なくとも2つの電極に接続され、かつ、
トリガー情報の妥当性を判定するための符号定数として使用するために、植え込まれたパルス発生器からの出力パルスの振幅、持続時間、レートを検査し、
前記符号定数が既定の範囲に入る場合は、製造時に設定された又は外部プログラム装置からプログラムされたゼロ又はそれ以上のミリ秒の所定の遅延の後に、ペーシングパルスの伝送を開始するように構成されたコントローラをさらに備えることを特徴とするシステム。
【請求項64】
請求項45に記載のシステムであって、
前記少なくとも2つの電極に接続され、
心臓再同期療法のために、選択された50〜300ミリ秒の房室遅延の後に、植え込まれたパルス発生器の心房ペーシングパルスから左心室ペーシングパルスの伝送をトリガーするように構成され、かつ、
高い心房レートに対しては短い房室遅延が選択されるように、最後に伝送された左心室ペーシングパルスからの経過時間に従って前記房室遅延を変更するように構成されたコントローラをさらに備えることを特徴とするシステム。
【請求項65】
心臓ペーシングシステムであって、
心腔と電気的に接触して植え込まれるように構成され、かつ、
植え込まれたパルス発生器から伝達された心房又は心室ペーシングパルスによって伝導された電気信号を介して、前記植え込まれたパルス発生器からのトリガー情報を受信及び評価するように構成されたリードレス心臓ペースメーカーを備えることを特徴とするシステム。
【請求項66】
請求項65に記載のシステムであって、
約10〜100kHzの周波数範囲に変調された信号を使用した直接伝導によって、前記リードレス心臓ペースメーカーへ左心室ペーシングをトリガーする信号を伝導させるように構成された少なくとも1つの植え込まれたリードレス又は電極リードパルス発生器をさらに備えることを特徴とするシステム。
【請求項67】
請求項65に記載のシステムであって、
心腔の内側又は外側に配置又は固定されるように構成された密封ハウジングと、
前記ハウジングに隣接又は近接し、ペーシングパルスを伝送する、及び前記パルス発生器からのトリガー信号を受信するように構成された少なくとも2つの電極と
を備えるリードレス心臓ペースメーカーをさらに含むことを特徴とするシステム。
【請求項68】
請求項65に記載のシステムであって、
前記ハウジングに隣接又は近接し、ペーシングパルスを伝送する、かつパルス発生器からトリガー信号を受信するために入力通信経路として作用するように構成された少なくとも2つの電極をさらに備え、
前記トリガー信号が、ペーシングパルスに由来する電位差を含むことを特徴とするシステム。
【請求項69】
請求項65に記載のシステムであって、
少なくとも2つの電極に接続され、かつ、
トリガー信号の妥当性を検査し、有効条件の場合に、ゼロ又はそれ以上のミリ秒の所定の遅延の後にペーシングパルスの伝送を開始するように構成されたコントローラをさらに備えることを特徴とするシステム。
【請求項70】
請求項65に記載のシステムであって、
少なくとも2つの電極に接続され、かつ、
トリガー情報の妥当性を判定するための符号定数として使用するために、植え込まれたパルス発生器からの出力パルスの持続時間を検査し、
前記符号定数が既定の範囲に入る場合は、製造時に設定された又は外部プログラム装置からプログラムされたゼロ又はそれ以上のミリ秒の所定の遅延の後に、ペーシングパルスの伝送を開始し、
適応的にモニタしてトリガー信号の持続時間に一致させるように構成されたコントローラをさらに備えることを特徴とするシステム。
【請求項71】
請求項65に記載のシステムであって、
前記少なくとも2つの電極に接続され、かつ、
トリガー情報の妥当性を判定するための符号定数として利用するために、前記複数のリードレス心臓ペースメーカーのうちの前記少なくとも1つのペースメーカーからの出力パルスの振幅を検査し、
前記符号定数が既定の範囲に入る場合は、製造時に設定された又は外部プログラム装置からプログラムされたゼロ又はそれ以上のミリ秒の所定の遅延の後に、ペーシングパルスの伝送を開始し、
適応的にモニタしてトリガー信号の持続時間に一致させるように構成されたコントローラをさらに備えることを特徴とするシステム。
【請求項72】
請求項65に記載のシステムであって、
前記少なくとも2つの電極に接続され、かつ、
洞律動の心房拍動に対応して、及び心房が必要とするペーシングの選択されたレート以下の洞律動の検出に対応して、心房ペーシングパルスの伝送をトリガーするように構成されたコントローラをさらに備えることを特徴とするシステム。
【請求項73】
請求項65に記載のシステムであって、
前記少なくとも2つの電極に接続され、かつ、
同期ペーシングパルスの伝送レートを選択された最大レートに制限するように構成されたコントローラをさらに備えることを特徴とするシステム。
【請求項74】
請求項65に記載のシステムであって、
少なくとも1つの心腔と電気的に接触して植え込まれるように構成され、心外膜に配置された複数のリードレス心臓ペースメーカーをさらに備え、
前記複数のリードレス心臓ペースメーカーは、除細動又は電気的除細動治療用の同期パルスを生成するための最初のトリガーパルスから時間を計測するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項75】
請求項65に記載のシステムであって、
前記リードレス心臓ペースメーカーは、前記植え込まれたパルス発生器によって再度トリガーされるように構成され、
前記リードレス心臓ペースメーカーは、トリガー信号を受信せずに、前記植え込まれたパルス発生器のペーシング間隔よりも若干長く設定された既定の時間の後にペーシングパルスを生成し、
前記リードレス心臓ペースメーカーが同期された余分のペースメーカーとして機能するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項76】
心臓ペーシングシステムであって、
心腔と電気的に接触して植え込まれるように構成され、かつ、
ペーシングパルスを伝送し、ペーシングパルスに出力通信をエンコードするように構成されたリードレス心臓ペースメーカーを備え、
出力通信に必要な電力が、ペーシングパルスを伝送に必要な電力によって賄われることを特徴とするシステム。
【請求項77】
請求項76に記載のシステムであって、
前記出力に必要とされる電力がペーシングに必要な電力によって賄われ、電力が2つの目的のために使用されることを特徴とするシステム。
【請求項78】
請求項76に記載のシステムであって、
前記リードレス心臓ペースメーカーは、
心腔の内側又は外側に配置又は固定されるように構成された密封ハウジングと、
前記ハウジングに隣接又は近接し、かつ、ペーシングパルスを伝送する、前記パルス発生器からトリガー信号を受信する、及び、少なくとも1つの植え込まれた及び/又は植え込まれていない装置と双方向通信するように構成された少なくとも2つの電極とを備えることを特徴とするシステム。
【請求項79】
植え込み型デバイスにおける通信方法であって、
植え込まれた生体刺激装置で刺激パルスを生成するステップと、
前記植え込まれた生体刺激装置で、前記刺激パルスの形態を治療効果及び刺激パルスのエネルギーコストが高まるように選択的に変化させることによって、前記刺激パルスに情報をエンコードするステップと、
アンテナ及びテレメトリコイルを使用せずに通信すべく、電極を介して前記刺激パルスを体内組織に伝導させるステップとを含む方法。
【請求項80】
請求項79に記載の方法であって、
植え込まれたリードレス心臓ペースメーカーで心臓ペーシングパルスを生成するステップと、
前記植え込まれたリードレス心臓ペースメーカーで、前記ペーシングパルスの形態を治療効果及び刺激パルスのエネルギーコストが高まるように選択的に変化させることによって、前記心臓ペーシングパルスに情報をエンコードするステップと、
アンテナ及びテレメトリコイルを使用せずに通信すべく、電極を介して前記心臓ペーシングパルスを体内組織に伝導させるステップとを含む方法。
【請求項81】
請求項80に記載の方法であって、
前記植え込まれたリードレス心臓ペースメーカーで前記心臓ペーシングパルスにエンコードされる前記情報は、ペースメーカー状態情報、電池電圧、リードのインピーダンス、計測された心電図の振幅、ペースメーカーの電流ドレイン、及びプログラムされたパラメータを含むことを特徴とする方法。
【請求項82】
請求項80に記載の方法であって、
前記植え込まれたリードレス心臓ペースメーカーで、前記心臓ペーシングパルスの形態を治療効果及び刺激パルスのエネルギーコストが高まるように選択的に変化させることによって、前記心臓ペーシングパルスに情報をエンコードするステップと、
前記植え込まれたリードレス心臓ペースメーカーで、生来の心臓脱分極を検出するステップと、
前記生来の心臓脱分極の後の不応期の間に伝送させるために、前記心臓ペーシングパルスの伝送を抑止して遅延させるステップと、
アンテナ及びテレメトリコイルを使用せずに通信すべく、電極を介して前記心臓ペーシングパルスを体内組織に伝導させるステップとを含む方法。
【請求項83】
請求項80に記載の方法であって、
ペーシングパルスと心周期の間に発生するR波とを比較するパターン認識によって、心電図における、前記生成された心臓ペーシングパルスを生来の心臓脱分極から区別するステップをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項84】
請求項79に記載の方法であって、
植え込まれた生体刺激システムの刺激電極で刺激パルスを生成するステップと、
前記生成された刺激パルスに情報をエンコードするステップとをさらに含み、
前記エンコードするステップでは、前記刺激パルスの選択された時間部分で前記刺激パルスを選択された持続期間でゲートして、前記刺激電極を流れる電流を除去し、ゲートされた部分のタイミングで前記情報をエンコードするようにしたことを特徴とする方法。
【請求項85】
請求項79に記載の方法であって、
植え込まれた生体刺激システムの刺激電極で刺激パルスを生成するステップと、
一連の刺激パルスの間のタイミングを選択的に変化させることによって、前記生成された刺激パルスに情報をエンコードするステップと
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項86】
請求項79に記載の方法であって、
植え込まれた生体刺激システムの刺激電極で刺激パルスを生成するステップと、
一連の刺激パルスのパルス幅を選択的に変化させることによって、前記生成された刺激パルスに情報をエンコードするステップと
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項87】
請求項79に記載の方法であって、
刺激パルスの生成に備えてタンク型コンデンサを充電するステップと、
植え込まれた生体刺激システムの刺激電極で刺激パルスを生成するステップと、
前記生成された刺激パルスに情報をエンコードするステップと
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項88】
請求項87に記載の方法であって、
パルス生成の間に、1つ以上のウインドウを設定するステップ、
前記1つ以上のウインドウの間に、前記タンク型コンデンサの充電を不能にするステップと、
前記タンク型コンデンサが不能の間に、前記植え込まれた生体刺激システムの受信増幅器を有効にし、通信用増幅器の作動とタンク型コンデンサの充電を相互排他的にしたステップと
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項89】
請求項79に記載の方法であって、
受信増幅器/フィルタのためのゲイン設定を制御するステップと、
通常動作のための及び生体刺激パルスの存在を検出するための低ゲイン設定を呼び出すステップと、
前記検出された生体刺激パルスにエンコードされた情報を検出してデコードするための高ゲイン設定を呼び出すステップと
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項90】
生体刺激システムであって、
生体組織と電気的に接触して植え込まれるように構成され、かつ、
植え込まれたパルス発生器から伝達された刺激パルスによって伝導された電気信号を介して、前記植え込まれたパルス発生器からのトリガー情報を受信して評価するように構成された生体刺激装置を含むことを特徴とするシステム。
【請求項91】
心臓ペーシングシステムであって、
左心室と電気的に接触して植え込まれるように構成され、
パルス発生器から伝達された信号に対応して左心室ペーシングをリードレスでトリガーするように構成され、かつ
体積が1立方cm未満の内蔵電池で作動されるように構成されたリードレス心臓ペースメーカーを含むことを特徴とするシステム。
【請求項92】
心臓ペーシングシステムであって、
各々が心腔と電気的に接触して植え込まれるように構成され、かつ、組み合わせて複数の心腔の心臓ペーシングを行うように構成された複数のリードレス心臓ペースメーカーを含み、
前記複数のリードレス心臓ペースメーカーの各々は、心臓ペーシングパルスを伝送する、誘起された及び/又は生来の心臓電気信号を検出する、及び、前記複数のリードレス心臓ペースメーカーの間で双方向通信するように構成された少なくとも2つのリードレス電極を備えることを特徴とするシステム。
【請求項93】
請求項92に記載のシステムであって、
前記複数のリードレス心臓ペースメーカーのうちの個々のペースメーカーは、
ペーシングパルスの伝送にも利用される前記少なくとも2つの電極を介して、相互通信するように及び植え込まれていないプログラミング装置と通信するように構成され、アンテナ及びテレメトリコイルを使用せずに通信するようにしたことを特徴とするシステム。
【請求項94】
請求項92に記載のシステムであって、
前記複数のリードレス心臓ペースメーカーのうちの個々のペースメーカーは、
通信に必要な電力が心臓ペーシングで消費される電力によって基本的に賄われる通信を介して、1つ以上の他のリードレス心臓ペースメーカー、及び随意的に植え込まれていないプログラミング装置と相互通信するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項95】
請求項92に記載のシステムであって、
前記複数のリードレス心臓ペースメーカーのうちの個々のペースメーカーは、
心腔の内側又は外側に配置又は固定されるように構成された密封ハウジングと、
前記ハウジングに近位し、かつ、体内又は体外の少なくとも1つの他の装置と双方向通信するように構成された少なくとも2つのリードレス電極と
を備えることを特徴とするシステム。
【請求項96】
請求項92に記載のシステムであって、
前記少なくとも2つのリードレス電極は、前記複数のリードレス心臓ペースメーカーの間で双方向通信し、個々のペースメーカーで生成されたイベントを指定するメッセージを使用して、ペーシングパルスの伝送を調節するように構成され、
前記ペースメーカーは、前記メッセージを受信した際に、前記メッセージの発生源に対応して、前記メッセージに対応するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項97】
請求項92に記載のシステムであって、
前記少なくとも2つのリードレス電極は、前記複数のリードレス心臓ペースメーカーの間で双方向通信し、個々のペースメーカーで検出又は生成されたイベントを指定するコードを含むデータを伝送するように構成され、
前記個々のペースメーカーは、イベントのタイプ及び前記個々のペースメーカーの位置に対応するユニークなコードを発信するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項98】
請求項92に記載のシステムであって、
前記複数のリードレス心臓ペースメーカーのうちの個々のペースメーカーは、ペースメーカーの位置に従って割り当てられたコードを有するコード化されたペーシングパルスを伝送するように構成され、かつ、前記コード化されたペーシングパルスによって前記複数のリードレス心臓ペースメーカーのうちの少なくとも1つのペースメーカーにメッセージを伝送するように構成され、
前記コードは、イベントを発生させるペースメーカーを指定し、
前記少なくとも1つのペースメーカーは、前記メッセージを受信した際に、前記イベントのタイプ及び位置に応じて、所定の方法で前記メッセージに対応するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項99】
請求項92に記載のシステムであって、
前記複数のリードレス心臓ペースメーカーのうちの個々のペースメーカーは、
前記検出された拍動の後の生来の不応期において、個々のペースメーカーの位置で拍動が発生すると、前記検出された拍動によりトリガーされたコード化されたペーシングパルスを生成し、前記複数のリードレス心臓ペースメーカーのうちの少なくとも1つのペースメーカーと通信するしように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項100】
請求項92に記載のシステムであって、
前記複数のリードレス心臓ペースメーカーは1人の患者に共に植え込まれ、複数心腔ぺーシングを行うように構成され、
前記複数のリードレス心臓ペースメーカーの間の双方向通信は、検出された拍動又は伝達されたペーシングパルスイベント及び前記イベントのエンコードタイプ及び位置の通知を、前記複数のリードレス心臓ペースメーカーのうちの少なくとも1つのペースメーカーへ通信するように構成されており、
前記通信を受信する前記少なくとも1つのペースメーカーは、前記情報をデコードし、前記受信したペースメーカーの位置及び既定のシステム機能性に応じて対応するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項101】
請求項92に記載のシステムであって、
前記複数のリードレス心臓ペースメーカーは、心房と電気的に接触して植え込まれたリードレス心房ペースメーカーを含み、
前記リードレス心房ペースメーカーは、
心房拍動の検出、前記少なくとも2つのリードレス電極で検出された、リードレス心室ペースメーカーでの拍動をマークしているペーシングパルスをエンコードしているイベントの通信、又は補充収縮間隔のタイムアウトを含む複数のイベントのうちの最初に発生するイベントを待ち、
前記検出された心房拍動に対応して、前記複数のリードレス心臓ペースメーカーのうちの少なくとも1つのペースメーカーに心房拍動の発生を知らせる心房ペーシングパルスを生成し、かつ、前記心房ペーシングパルスに心房の位置及び検出されたイベントのタイプを指定するコードをエンコードし、
既定の心房・心房(AA)補充収縮間隔を計測し、
前記補充収縮間隔のタイムアウトに対応して、心房拍動イベントのペースタイプと心房位置をエンコードしている心房ペーシングパルスを伝送し、心房拍動を発生させるように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項102】
請求項101に記載のシステムであって、
前記リードレス心房ペースメーカーは、心房センシングによるトリガー、又は前記補充収縮間隔のタイムアウトに対応した伝送の有無に関わらず、心房ペーシングパルスを生成した後に心房・心房(AA)補充収縮間を計測するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項103】
請求項101に記載のシステムであって、
前記リードレス心房ペースメーカーは、
共に植え込まれたリードレス心室ペースメーカーで生成された信号を検出し、
心房・心房(AA)補充収縮間隔の直近の心房拍動からの経過量を検査し、
前記共に植え込まれたリードレス心室ペースメーカーで生成された前記信号が早過ぎるか否かを判定し
早過ぎる信号が存在しない場合は、心房ぺーシングに影響しないイベントを待ち、
早過ぎる信号が存在する場合は、前記心房・心房(AA)補充収縮間隔よりも短い、かつ、洞律動における心室拍動から次の心房拍動への典型的な時間を代表する心室・心房(VA)補充収縮間隔を再開させ、
前記VA補充収縮間隔又は前記AA補充収縮間隔のタイムアウトに対応して、心房拍動イベントのペースタイプと心房位置をエンコードしている心房ペーシングパルスを伝送し、心房拍動を発生させ、AA補充収縮間隔を開始させ、待機状態に戻るように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項104】
請求項103に記載のシステムであって、
前記リードレス心房ペースメーカーは、早過ぎる信号の存在での再サイクル後に長期の心室後心房不応期(PVARP)を計測し、ペースメーカー誘発性頻拍症を防止するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項105】
請求項103に記載のシステムであって、
前記複数のリードレス心臓ペースメーカーは、右心室と電気的に接触するように植え込まれるリードレス右心室ペースメーカーを含み、
前記リードレス右心室ペースメーカーは、
右心室拍動の検出、リードレス心房ペースメーカーでの拍動をマークしているペーシングパルスの通信の検出、及び補充収縮間隔のタイムアウトを含む複数のイベントのうちの最初に発生するイベントを待ち、
前記検出された右心室拍動に対応して、前記複数のリードレス心臓ペースメーカーのうちの少なくとも1つのペースメーカーに右心室拍動の発生を知らせる右心室ペーシングパルスを生成し、かつ、前記右心室ペーシングパルスに右心室の位置及び検出されたイベントのタイプを指定するコードをエンコードし、
心房・心室(AV)遅延、心室・心室(VV)遅延、又は心室で検出されたイベントの有無に関わらず、心室ペーシングパルスを伝送した後に、既定の右心室・右心室(VV)補充収縮間隔を再開させ、
補充収縮間隔のタイムアウトに対応して、右心室拍動イベントのペースタイプと右心室位置をエンコードしている右心室ペーシングパルスを伝送して、心房拍動を発生させるように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項106】
請求項105に記載のシステムであって、
前記リードレス右心室ペースメーカーは、
共に植え込まれたリードレス心房ペースメーカーで生成された信号を検出し、
心室・心室(VV)補充収縮間隔の直近の右心室拍動からの経過量を検査し、
前記共に植え込まれたリードレス心房ペースメーカーで生成された前記信号が早過ぎるか否かを判定し
早過ぎる信号が存在する場合は、心室ペーシングに影響しないイベントを待ち、
早過ぎる信号が存在しない場合は、洞律動における心房拍動から右心室拍動への典型的な時間の代表である右心房・右心室(AV)補充収縮間隔を再開させ、
前記VV補充収縮間隔又は前記VA補充収縮間隔のタイムアウトに対応して、右心室拍動イベントのペースタイプと右心室の位置をエンコードしている右心室ペーシングパルスを伝送し、右心室拍動を発生させ、心室・心室(VV)補充収縮間隔を開始させ、待機状態に戻るように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項107】
請求項106に記載のシステムであって、
前記リードレス右心室ペースメーカーは、
前記心室・心室(VV)補充収縮間隔を、既定の心房・心房(AA)補充収縮間隔よりも長く設定し、
前記共に植え込まれたリードレス心房ペースメーカーからのトリガー信号が失敗した場合に、VV補充収縮間隔に対応する低速での心室ペーシングのバックアップを可能にしたことを特徴とするシステム。
【請求項108】
請求項92に記載のシステムであって、
前記複数のリードレス心臓ペースメーカーは、左心室と電気的に接触して植え込まれるリードレス左心室ペースメーカーを含み、
前記リードレス右心室ペースメーカーは、
リードレス心房ペースメーカーでの拍動をマークしているペーシングパルスの通信の検出、及び左心室補充収縮間隔のタイムアウトを含む複数のイベントのうちのリードレス左心室ペースメーカーで最初に発生するイベントを待ち、
前記左心室補充収縮間隔のタイムアウトに対応して、左心室拍動イベントのタイプ及び位置をエンコードしている左心室ペーシングパルスを伝送し、左心室拍動を発生させるように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項109】
請求項108に記載のシステムであって、
前記リードレス左心室ペースメーカーは、
共に植え込まれたリードレス心房ペースメーカーで生成された信号を検出し、
左心室補充収縮間隔の直近の左心室拍動からの経過量を検査し、
前記共に植え込まれたリードレス心房ペースメーカーで生成された前記信号が早過ぎるか否かを判定し、
早過ぎる信号が存在する場合は、心室ぺーシングに影響しないイベントを待ち、
早過ぎる信号が存在しない場合は、洞律動における心房拍動から左心室拍動への典型的な時間の代表である左心房・左心室(AV)補充収縮間隔を開始させ、
前記AV補充収縮間隔のタイムアウトに対応して、左心室拍動イベントのペースタイプと左心室の位置をエンコードしている左心室ペーシングパルスを伝送し、左心室拍動を発生させ、心室・心室(VV)補充収縮間隔を開始させ、待機状態に戻るように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項110】
請求項108に記載のシステムであって、
前記少なくとも2つの電極に接続され、かつ、
トリガー情報の妥当性を判定するための符号定数として利用するために、前記複数のリードレス心臓ペースメーカーのうちの前記少なくとも1つのペースメーカーからの出力パルスの持続時間を検査し、
前記符号定数が既定の範囲に入る場合は、製造時に設定された又は外部プログラム装置からプログラムされたゼロ又はそれ以上のミリ秒の所定の遅延の後に、ペーシングパルスの伝送を開始し、
適応的にモニタしてトリガー信号の持続時間に一致させるように構成されたコントローラをさらに備えることを特徴とするシステム。
【請求項111】
請求項92に記載のシステムであって、
前記少なくとも2つの電極に接続され、かつ、
トリガー情報の妥当性を判定するための符号定数として利用するために、前記複数のリードレス心臓ペースメーカーのうちの前記少なくとも1つのペースメーカーからの出力パルスの波形を検査し、
前記符号定数が既定の範囲に入る場合は、ゼロ又はそれ以上のミリ秒の所定の遅延の後にペーシングパルスの伝送を開始するように構成されたコントローラをさらに備えることを特徴とするシステム。
【請求項112】
請求項92に記載のシステムであって、
前記複数のリードレス心臓ペースメーカーのうちの個々のペースメーカーは、製造時に設定されて及び/又は外部プログラム装置からプログラムされて、特定の位置で特定の機能で作動するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項113】
請求項92に記載のシステムであって、
前記複数のリードレス心臓ペースメーカーは、心房・心室(AV)遅延で動作するように構成されたリードレス右心室ペースメーカー及びリードレス左心室ペースメーカーを含み、
左心室ペーシングパルが、右心室ペーシングパルスの前に、右心室ペーシングパルスの後に、又は右心室ペーシングパルスと同時に伝送されるように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項114】
請求項92に記載のシステムであって、
前記複数のリードレス心臓ペースメーカーは、複数部位をペーシングし、頻脈性不整脈を防止するために脱分極を同期させるように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項115】
請求項92に記載のシステムであって、
前記少なくとも2つのリードレス電極は、前記複数のリードレス心臓ペースメーカーの間で双方向通信し、個々のペースメーカーで検出又は生成されたイベントを指定するコードを含むデータを伝送するように構成され、
前記コードは、ペーシングパルスの幅を使用して情報をエンコードしていることを特徴とするシステム。
【請求項116】
請求項92に記載のシステムであって、
前記少なくとも2つのリードレス電極は、前記複数のリードレス心臓ペースメーカーの間で双方向通信し、個々のペースメーカーで検出又は生成されたイベントを指定するコードを含むデータを伝送するように構成され、
前記コードは、ペーシングパルスの2進コード化されたノッチを使用して情報をエンコードしていることを特徴とするシステム。
【請求項117】
請求項92に記載のシステムであって、
複数のゲイン設定を制御可能に構成された受信増幅器/フィルタと、
前記受信増幅器/フィルタのためのゲイン設定を制御し、通常動作のための及び電気パルスの存在を検出するための低ゲイン設定を呼び出し、かつ、前記検出された電気パルスにエンコードされた情報を検出しデコードするための高ゲイン設定を呼び出すように構成されたプロセッサと
をさらに備えることを特徴とするシステム。
【請求項118】
請求項92に記載のシステムであって、
前記少なくとも2つのリードレス電極は、前記複数のリードレス心臓ペースメーカーの間で双方向通信し、個々のペースメーカーで検出又は生成されたイベントを指定するコードを含むデータを伝送するように構成され、
前記コードは、ペーシングパルス間のオフタイムの調節を使用して情報をエンコードしていることを特徴とするシステム。
【請求項119】
請求項92に記載のシステムであって、
前記少なくとも2つのリードレス電極の一対に交差して結合され、かつ、ペーシングパルスが生成された際に充電及び放電を行うように構成されたタンク型コンデンサと、
前記タンク型コンデンサに接続され、かつ、前記タンク型コンデンサの充電を制御するように構成された電荷ポンプ回路と、
前記リードレス生体刺激装置を作動させるための十分な電圧が得られるように、電池の端子電圧が既定値を下回った場合に、再充電が中断された前記タンク型コンデンサの再充電を制御するように構成されたプロセッサと
を備えることを特徴とするシステム。
【請求項120】
複数の心腔を心臓ペーシングする方法であって、
複数のリードレス心臓ペースメーカーを植え込むステップと、
前記複数のリードレス心臓ペースメーカーのうちのリードレス心房ペースメーカーを、心房と電気的に接触して植え込むステップと、
心房拍動の検出、少なくとも2つのリードレス電極で検出された、リードレス心室ペースメーカーでの拍動をマークしているペーシングパルスをエンコードしているイベントの通信、心房・心房(AA)補充収縮間隔のタイムアウトを含む複数のイベントのうちの最初に発生するイベントを待つステップ待つステップと、
前記検出された心房拍動に対応して、前記複数のリードレス心臓ペースメーカーのうちの少なくとも1つのペースメーカーに心房拍動の発生を知らせる心房ペーシングパルスを生成し、かつ、前記心房ペーシングパルスに心房の位置及び検出されたイベントのタイプを指定するコードをエンコードするステップと、
既定の長さのAA補充収縮間隔を計測するステップと、
前記AA補充収縮間隔のタイムアウトに対応して、心房拍動イベントのペースタイプ及び/又は心房位置を指定する心房ペーシングパルスを伝送して心房拍動を発生させるステップと
を含む方法。
【請求項121】
請求項120に記載の方法であって、
検出された心房イベントによってトリガーされた同期ペーシングを特定する心房ペーシングパルスに、第1のコードをエンコードするステップと、
AA補充収縮間隔の後の心房ペーシングを特定する心房ペーシングパルスに、前記第1のコードとは異なる第2のコードをエンコードするステップと
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項122】
請求項120に記載の方法であって、
エンコードされていない前記心房ペーシングパルスを伝送するステップと、
二腔ペーシングのために、第2のペースメーカーで生成されたペーシングパルスを第1のペースメーカーで検出するステップと
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項123】
請求項120に記載の方法であって、
心房ペーシングパルスを伝送する際に、心房・心房(AA)補充収縮間隔を計測するステップをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項124】
請求項120に記載の方法であって、
前記リードレス心房ペースメーカーで、共に植え込まれたリードレス心室ペースメーカーで生成された信号を検出するステップと、
前記リードレス心房ペースメーカーで、心房・心房(AA)補充収縮間隔の直近の心房拍動からの経過量を検査するステップと、
前記共に植え込まれたリードレス心房ペースメーカーで生成された前記信号が早過ぎるか否かを判定するステップと、
早過ぎる信号が存在しない場合は、心房ぺーシングに影響しないイベントを待つステップと、
早過ぎる信号が存在する場合は、前記心房・心房(AA)補充収縮間隔よりも短い、かつ、洞律動における心室拍動から次の心房拍動への典型的な時間を代表する心室・心房(VA)補充収縮間隔を再開させるステップと、
前記VA補充収縮間隔又は前記AA補充収縮間隔のタイムアウトに対応して、心房拍動イベントのペースタイプと心房位置をエンコードした心房ペーシングパルスを伝送し、心房拍動を発生させ、心房・心房(AA)補充収縮間隔を再開させるステップと
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項125】
複数の心腔を心臓ペーシングする方法であって、
複数のリードレス心臓ペースメーカーを植え込むステップと、
前記複数のリードレス心臓ペースメーカーのうちのリードレス右心室ペースメーカーを、右心室と電気的に接触して植え込むステップと、
右心室拍動の検出、リードレス心室ペースメーカーでの拍動をマークしているペーシングパルスの通信の検出、及び補充収縮間隔のタイムアウトを含む複数のイベントのうちの最初に発生するイベントを待つステップと、
前記検出された右心室拍動に対応して、前記複数のリードレス心臓ペースメーカーのうちの少なくとも1つのペースメーカーに右心室拍動の発生を知らせる右心室ペーシングパルスを生成し、前記右心室ペーシングパルスに右心室の位置及び検出されたイベントのタイプを指定するコードをエンコードし、心室ペーシングの後に既定の心室・心室(VV)補充収縮間隔を再開させ、待機状態に入るステップと、
補充収縮間隔のタイムアウトに対応して、右心室拍動イベントのペースタイプと右心室位置をエンコードした右心室ペーシングパルスを伝送して、右心室拍動を発生させるステップと
を含む方法。
【請求項126】
請求項125に記載の方法であって、
右心室で検出されたイベントによってトリガーされた同期ペーシングを特定する心房ペーシングパルスに、第1のコードをエンコードするステップと、
心室・心室(VV)補充収縮間隔の後の右心室ペーシングを特定する右心室ペーシングパルスに、前記第1のコードとは異なる第2のコードをエンコードするステップと
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項127】
請求項125に記載の方法であって、
右心室ペーシングパルスを伝送する際に、心室・心室(VV)補充収縮間隔を計測するステップをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項128】
請求項125に記載の方法であって、
前記リードレス右心室ペースメーカーで、共に植え込まれたリードレス心房ペースメーカーで生成された信号を検出するステップと、
前記リードレス右心室ペースメーカーで、心室・心室(VV)補充収縮間隔の直近の右心室拍動からの経過量を検査するステップと、
前記共に植え込まれたリードレス心房ペースメーカーで生成された前記信号が早過ぎるか否かを判定するステップと、
早過ぎる信号が存在する場合は、心室ぺーシングに影響しないイベントを待つステップと、
早過ぎる信号が存在しない場合は、洞律動における心房拍動から右心室拍動への典型的な時間の代表である右心房・右心室(AV)補充収縮間隔を開始させるステップと、
前記AV補充収縮間隔又は前記VV補充収縮間隔のタイムアウトに対応して、右心室拍動イベントのペースタイプと右心室位置をエンコードした右心室ペーシングパルスを伝送し、右心室拍動を発生させるステップと
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項129】
複数の心腔を心臓ペーシングする方法であって、
複数のリードレス心臓ペースメーカーを植え込むステップと、
心臓再同期療法(CRT−P)での使用のために、前記複数のリードレス心臓ペースメーカーのうちのリードレス左心室ペースメーカーを、左心室と電気的に接触して植え込むステップと、
前記リードレス左心室ペースメーカーで、リードレス心房ペースメーカーでの拍動をマークしているペーシングパルスの通信の検出、及び左心室の補充収縮間隔のタイムアウトを含む複数のイベントのうちの最初に発生するイベントを待つステップと、
前記左心室の補充収縮間隔のタイムアウトに対応して、左心室拍動イベントのタイプ及び位置をエンコードした左心室ペーシングパルスを伝送して左心室拍動を発生させるステップと
を含む方法。
【請求項130】
請求項129に記載の方法であって、
共に植え込まれたリードレス心房ペースメーカーで生成された信号を検出するステップと、
左心室補充収縮間隔の直近の左心室拍動からの経過量を検査するステップと、
前記共に植え込まれたリードレス心房ペースメーカーで生成された前記信号が早過ぎるか否かを判定するステップと、
早過ぎる信号が存在する場合は、心室ぺーシングに影響しないイベントを待つステップと、
早過ぎる信号が存在しない場合は、洞律動における心房拍動から左心室拍動への典型的な時間の代表である左心房・左心室(AV)補充収縮間隔を開始させるステップと、
前記左心室の補充収縮間隔又は前記AV補充収縮間隔のタイムアウトに対応して、左心室拍動イベントのペースタイプと左心室位置をエンコードした左心室ペーシングパルスを伝送し、左心室拍動を発生させ、心室・心室(VV)補充収縮間隔を開始させ、待機状態に戻るステップと
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項131】
請求項129に記載の方法であって、
前記リードレス左心室ペースメーカーを、心臓再同期療法(CRT−P)で使用されるするように構成するステップをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項132】
心臓ペーシングシステムであって、
心腔と電気的に接触して植え込まれるように構成され、かつ、共に植え込まれた植込型心臓除細動器(ICD)と組み合わせて心臓ペーシング機能を実施するように構成された少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーを備え、
前記少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーは、心臓ペーシングパルスを伝送する、誘起された及び/又は生来の心臓電気信号を検出する、及び、前記共に植え込まれたICDと双方向通信するように構成された少なくとも2つのリードレス電極を備えることを特徴とするシステム。
【請求項133】
請求項132に記載のシステムであって、
ペーシングパルスの伝送にも利用される前記少なくとも2つの電極を介して、相互通信するように、及び/又は、植え込まれていないプログラミング装置及び/又は植え込まれたICDと通信するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項134】
請求項132に記載のシステムであって、
前記少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーは、アンテナ及びテレメトリコイルを使用せずに通信するように構成されたことを特徴とするシステム
【請求項135】
請求項132に記載のシステムであって、
前記少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーは、通信に必要な電力が心臓ペーシングで消費される電力によって基本的に賄われる通信を介して、相互通信するように及び植え込まれていないプログラミング装置と通信するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項136】
請求項132に記載のシステムであって、
前記少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーは、
心腔の内側又は外側に配置又は固定されるように構成された密封ハウジングと、
前記ハウジングに近位し、かつ、体内又は体外に位置する少なくとも1つの他の装置と双方向通信するように構成された少なくとも2つのリードレス電極とを備えることを特徴とするシステム。
【請求項137】
請求項132に記載のシステムであって、
前記少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーは、前記複数のリードレス心臓ペースメーカー及び/又は前記植え込まれたICDとの間で双方向通信し、個々のペースメーカーで生成されたイベントを指定するメッセージを使用して、ペーシングパルスの伝送を調節するように構成され、
前記ペースメーカーは、前記メッセージを受信した際に、前記メッセージの発生源に対応して、前記メッセージに対応するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項138】
請求項132に記載のシステムであって、
前記少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーは、
前記複数のリードレス心臓ペースメーカーの間で双方向通信するように、及び/又は、ICDの感受性及び特異性を促進するために植え込まれたICDと双方向通信するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項139】
請求項132に記載のシステムであって、
前記少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーは、皮下にのみ植え込み可能な除細動器と通信可能であり、前記皮下にのみ植え込み可能な除細動器の感受性及び特異性を促進するように構成され、
心房性脱分極及び心室脱分極がユニークに及び特異的に特定されるようにしたことを特徴とするシステム。
【請求項140】
請求項132に記載のシステムであって、
前記少なくとも2つのリードレス電極は、前記複数のリードレス心臓ペースメーカーの間で及び/又はICDと双方向通信し、個々のペースメーカーで検出又は生成されたイベントを特定するコードを含むデータを伝送するように構成され、
前記個々のペースメーカーは、イベントタイプ及び前記個々のペースメーカーの位置に対応するユニークなコードを発信するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項141】
請求項132に記載のシステムであって、
前記複数のリードレス心臓ペースメーカーのうちの個々のペースメーカーは、ペースメーカーの位置に従って割り当てられたコードを有するコード化されたペーシングパルスを伝送するように構成され、かつ、前記コード化されたペーシングパルスによって前記複数のリードレス心臓ペースメーカーのうちの少なくとも1つのペースメーカーにメッセージを伝送するように構成され、
前記コードは、イベントを発生させる前記個々のペースメーカーを指定し、
前記少なくとも1つのペースメーカーは、前記メッセージを受信した際に、前記イベントのタイプ及び位置に応じて、所定の方法で前記メッセージに応答するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項142】
請求項132に記載のシステムであって、
前記複数のリードレス心臓ペースメーカーのうちの個々のペースメーカーは、ペースメーカーの位置に従って割り当てられたコードを有するコード化されたペーシングパルスを伝送するように構成され、かつ、前記コード化されたペーシングパルスによって前記複数のリードレス心臓ペースメーカーのうちの少なくとも1つのペースメーカーにメッセージを伝送するように構成され、
前記コードは、イベントを発生させる前記個々のペースメーカーを指定し、
前記個々ペースメーカーは、エンコードされていないペーシングパルスを伝送し、二腔ペーシングのために、第2のペースメーカーで生成されたペーシングパルスが第1のペースメーカーで検出するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項143】
請求項132に記載のシステムであって、
前記複数のリードレス心臓ペースメーカーのうちの個々のペースメーカーは、
前記検出された拍動の後の生来の不応期において、個々のペースメーカーの位置で拍動が発生すると、前記検出された拍動によりトリガーされたコード化されたペーシングパルスを生成し、前記複数のリードレス心臓ペースメーカーのうちの少なくとも1つのペースメーカーと通信するしように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項144】
請求項132に記載のシステムであって、
前記複数のリードレス心臓ペースメーカーのうちの個々のペースメーカーは、共に植え込まれた心臓除細動器(ICD)から伝導された通信を受信するように構成され、
前記個々のペースメーカーが、検出された頻脈性不整脈に対応して、オーバードライブ抗頻脈ペーシングを供給するようにしたことを特徴とするシステム。
【請求項145】
請求項132に記載のシステムであって、
前記複数のリードレス心臓ペースメーカーのうちの個々のペースメーカーは、製造時に設定されて及び/又は外部プログラム装置からプログラムされて、特定の位置で特定の機能で作動するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項146】
請求項132に記載のシステムであって、
前記複数のリードレス心臓ペースメーカーは、心房・心室(AV)遅延で動作するように構成されたリードレス右心室ペースメーカー及びリードレス左心室ペースメーカーを含み、
左心室ペーシングパルが、右心室ペーシングパルスの前に、右心室ペーシングパルスの後に、又は右心室ペーシングパルスと同時に伝送されるように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項147】
請求項146に記載のシステムであって、
前記リードレス右心室ペースメーカーは、心室・心室(VV)補充収縮間隔を、既定の心房・心房(AA)補充収縮間隔よりも長く設定し、
前記共に植え込まれたリードレス心房ペースメーカーからのトリガー信号が失敗した場合に、VV補充収縮間隔に対応する低速での心室ペーシングのバックアップを可能にしたことを特徴とするシステム。
【請求項148】
請求項132に記載のシステムであって、
前記少なくとも2つのリードレス電極は、前記複数のリードレス心臓ペースメーカーの間で双方向通信し、個々のペースメーカーで検出又は生成されたイベントを指定するコードを含むデータを伝送するように構成され、
前記コードが、ペーシングパルスの幅を使用して情報をエンコードしていることを特徴とするシステム。
【請求項149】
請求項132に記載のシステムであって、
早過ぎる信号の存在での再サイクル後に長期の心室後心房不応期(PVARP)を計測し、ペースメーカー誘発性頻拍症を防止するように構成されたリードレス心房ペースメーカーをさらに備えることを特徴とするシステム。
【請求項150】
請求項132に記載のシステムであって、
植込型臓除細動器(ICD)をさらに備え、
前記植込型臓除細動器が、
ケースと、前記ケースに又は前記ケースの近傍に設置された一対の電極とを備え、
パルス又は周波数を変調した搬送信号を使用して、伝達された通信を受信及び伝送するように構成され、かつ、
共に植え込まれたリードレス心臓ペースメーカーからの通信パルスを検出し、前記共に植え込まれたリードレス心臓ペースメーカーにプログラミング情報を伝送するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項151】
請求項132に記載のシステムであって、
2つの植込電極を使用して導電通信を受信するように構成された植込型臓除細動器(ICD)をさらに備えることを特徴とするシステム。
【請求項152】
請求項132に記載のシステムであって、
前記複数のリードレス心臓ペースメーカーのうちの個々のペースメーカーは、
前記受信増幅器/フィルタのためのゲイン設定を制御し、通常動作のための及び電気パルスの存在を検出するための低ゲイン設定を呼び出し、かつ、前記検出された電気パルスにエンコードされた情報を検出しデコードするための高ゲイン設定を呼び出すように構成されたプロセッサとをさらに備えることを特徴とするシステム。
【請求項153】
請求項132に記載のシステムであって、
前記複数のリードレス心臓ペースメーカーのうちの個々のペースメーカーは、
前記少なくとも2つのリードレス電極の一対に交差して結合され、かつ、ペーシングパルスが生成された際に充電及び放電を行うように構成されたタンク型コンデンサと、
前記タンク型コンデンサに接続され、かつ、前記タンク型コンデンサの充電を制御するように構成された電荷ポンプ回路と、
前記リードレス生体刺激装置を作動させるための十分な電圧が得られるように、電池の端子電圧が既定値を下回った場合に、再充電が中断された前記タンク型コンデンサの再充電を制御するように構成されたプロセッサと
を備えることを特徴とするシステム。
【請求項154】
心臓ペーシングシステムであって、
植込型心臓除細動器(ICD)と、
心腔と電気的に接触するように植え込まれ、前記植込型ICDと組み合わせて心調律管理機能を実施するように構成された少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーとを備え、
前記植込型ICD及び前記少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーが、体内組織を介した情報伝導によって相互通信するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項155】
請求項154に記載のシステムであって、
前記少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーは、心臓ペーシングパルスを伝送する、誘起された及び/又は生来の心臓電気信号を検出する、及び、前記共に植え込まれたICDと双方向通信するように構成された少なくとも2つのリードレス電極を備えることを特徴とするシステム。
【請求項156】
請求項154に記載のシステムであって、
前記少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーは、
通信に必要な電力が心臓ペーシングで消費される電力によって基本的に賄われる通信を介して、相互通信するように及び/又は植え込まれていないプログラミング装置と通信するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項157】
請求項154に記載のシステムであって、
前記少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーは、
伝送に必要な電力が心臓ペーシングに必要な電力によって賄われる通信を介して、相互通信するように及び/又は植え込まれていないプログラミング装置と通信するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項158】
心臓ペーシングシステムであって、
少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーを備え、
前記少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーが、
心腔と電気的に接触して植え込まれるように構成され、
共に植え込まれた植込型心臓除細動器(ICD)と組み合わせて心臓ペーシング機能を実施するように構成され、
ペーシングパルスの伝送にも利用される少なくとも2つの電極を介して、相互通信するように及び/又は植え込まれていないプログラミング装置及び/又は植え込まれたICDと通信するように構成され、かつ、
アンテナ及びテレメトリコイルを使用せずに通信するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項159】
請求項158に記載のシステムであって、
前記少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーは、心臓ペーシングパルスを伝送する、誘起された及び/又は生来の心臓電気信号を検出する、及び、前記共に植え込まれたICDと双方向通信するように構成された少なくとも2つのリードレス電極を備えることを特徴とするシステム。
【請求項160】
請求項158に記載のシステムであって、
前記少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーは、
通信に必要な電力が心臓ペーシングで消費される電力によって基本的に賄われる通信を介して、相互通信するように及び/又は植え込まれていないプログラミング装置と通信するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項161】
請求項158に記載のシステムであって、
前記少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーは、
伝送に必要な電力が心臓ペーシングに必要な電力によって賄われる通信を介して、相互通信するように及び/又は植え込まれていないプログラミング装置と通信するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項162】
心臓ペーシングシステムであって、
植込型心臓除細動器(ICD)と、
心腔と電気的に接触して植え込まれるように構成され、前記ICDと組み合わせて心臓ペーシング機能を実施する少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーとを備え、
前記少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーは、
心臓ペーシングパルスを伝送する、誘起された及び/又は生来の心臓電気信号を検出する、及び、前記共に植え込まれたICDと双方向通信するように構成され、かつ、
心臓電気信号の検出及び/又はペーシングパルスの伝送が発生したことを示す、及び、イベントのタイプ及び位置を特定するコードを通信するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項163】
請求項162に記載のシステムであって、
前記ICDに接続された少なくとも2つの電極を備え、
前記少なくとも2つの電極は、パルス変調された又は周波数変調された搬送信号を使用して、伝導通信を伝送及び/又は受信するように構成され、
前記ICDは、前記少なくとも1つの共に植え込まれたリードレス心臓ペースメーカーからの通信パルスを検出するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項164】
請求項162に記載のシステムであって、
前記少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーは、
共に植え込まれたICD、及び/又は複数のリードレス心臓ペースメーカーのうちの少なくとも1つのペースメーカーへ情報を伝送するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項165】
請求項162に記載のシステムであって、
前記少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーは、前記コードを受信して、前記コード、前記受信側のリードレス心臓ペースメーカーの位置、及び既定のシステム機能に基づいて対応することを特徴とするシステム。
【請求項166】
請求項162に記載のシステムであって、
前記少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーは、
単一心腔ペーシング、二腔ペーシング、電気的除細動/除細動による心臓再同期療法(CRT−D)、単一心腔オーバードライブペーシング、頻脈性不整脈を防止するための単一心腔オーバードライブペーシング、頻脈性不整脈を改善するための単一心腔オーバードライブペーシング、頻脈性不整脈を防止するための複数心腔ペーシング、頻脈性不整脈を改善するための複数心腔ペーシンから選択される少なくとも1つの心臓ペーシング機能を実施するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項167】
請求項162に記載のシステムであって、
前記複数のリードレス心臓ペースメーカーは、
複数心腔ペーシングを行うべく1人の患者に植え込まれ、
前記複数のリードレス心臓ペースメーカーの間で双方向通信し、検出された拍動、又は伝達されたペーシングパルスイベント及び前記イベントのエンコードタイプ及び位置の通知を、前記前記複数のリードレス心臓ペースメーカーのうちの少なくとも1つのペースメーカーへ通信し、
前記通信を受信した前記少なくとも1つのペーシングは、前記情報をデコードし、前記受信側ペーシングの位置及び既定のシステム機能に応じて対応するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項168】
請求項162に記載のシステムであって、
前記複数のリードレス心臓ペースメーカーは、
心房と電気的に接触して植え込まれ、共に植え込まれたICDと組み合わせて二腔ペーシングを行うように構成されたリードレス心房ペースメーカーを含み、
前記リードレス心房ペースメーカーは、
検出された心房拍動、前記少なくとも2つのリードレス電極で検出された、リードレス心室ペースメーカーでの拍動をマークしているペーシングパルスをエンコードしているイベントの通信、又は補充収縮間隔のタイムアウトを含む複数のイベントのうちの最初に発生するイベントを待ち、
前記検出された心房拍動に対応して、前記複数のリードレス心臓ペースメーカーのうちの少なくとも1つのペースメーカー及び随意的に共に植え込まれたICDに心房拍動の発生を知らせる心房ペーシングパルスを生成し、かつ、前記心房ペーシングパルスに心房の位置及び検出されたイベントのタイプを指定するコードをエンコードし、
前記心房ペーシングパルスの伝達により開始された既定の心房間補充収縮間隔を計測し、そして、
補充収縮間隔のタイムアウトに対応して、心房拍動イベントのペースタイプと心房位置をエンコードしている心房ペーシングパルスを伝送して、心房拍動を発生させるように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項169】
請求項168に記載のシステムであって、
前記リードレス心房ペースメーカーは、
共に植え込まれたリードレス心室ペースメーカーで生成された信号を検出し、
心房・心房(AA)補充収縮間隔の直近の心房拍動からの経過量を検査し、
前記共に植え込まれたリードレス心室ペースメーカーで生成された前記信号が早過ぎるか否かを判定し
早過ぎる信号が存在しない場合は、心房ぺーシングに影響しないイベントを待ち、
早過ぎる信号が存在する場合は、前記心房・心房(AA)補充収縮間隔よりも短い、かつ、洞律動における心室拍動から次の心房拍動までの典型的な時間を代表する心室・心房(VA)補充収縮間隔を再開させ、
補充収縮間隔のタイムアウトに対応して、心房拍動イベントのペースタイプと心房位置をエンコードしている心房ペーシングパルスを伝送して、心房拍動を発生させるように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項170】
請求項162に記載のシステムであって、
前記複数のリードレス心臓ペースメーカーは、右心室と電気的に接触するように植え込まれ、共に植え込まれたICDと組み合わせて二腔ペーシングを行うように構成されたリードレス右心室ペースメーカーを含み、
前記リードレス右心室ペースメーカーは、
右心室拍動の検出、リードレス心室ペースメーカーでの拍動をマークしているペーシングパルスをエンコードしているペーシングパルスの通信の検出、及び補充収縮間隔のタイムアウトを含む複数のイベントのうちの最初に発生するイベントを待ち、
前記検出された右心室拍動に対応して、前記複数のリードレス心臓ペースメーカーのうちの少なくとも1つのペースメーカー及び随意的に共に植え込まれたICDに右心室拍動の発生を知らせる右心室ペーシングパルスを生成し、かつ、前記右心室ペーシングパルスに右心室の位置を示すコードをエンコードし、
既定の右心室・右心室補充収縮間隔を計測し、
補充収縮間隔のタイムアウトに対応して、右心室拍動イベントのペースタイプと右心室の位置をエンコードしている右心室ペーシングパルスを伝送して、右心室拍動を発生させるように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項171】
請求項170に記載のシステムであって、
前記リードレス心房ペースメーカーは、
共に植え込まれたリードレス心室ペースメーカーで生成された信号を検出し、
直近の右心室拍動からの心室・心室補充収縮間隔の経過量を検査し、
前記共に植え込まれたリードレス心室ペースメーカーで生成された前記信号が早過ぎるか否かを判定し、
早過ぎる信号が存在する場合は、心室ぺーシングに影響しないイベントを待ち、
早過ぎる信号が存在しない場合は、洞律動における心房拍動から次の右心室拍動までの典型的な時間を代表する心房・右心室(AV)補充収縮間隔を開始させ、そして、
補充収縮間隔のタイムアウトに対応して、右心室拍動イベントのペースタイプと右心室の位置をエンコードしている右心室ペーシングパルスを伝送して、右心室拍動を発生させるように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項172】
請求項162に記載のシステムであって、
前記複数のリードレス心臓ペースメーカーは、左心室と電気的に接触するように植え込まれ、共に植え込まれたICDと組み合わせて二腔ペーシングを行うように構成されたリードレス左心室ペースメーカーを含み、
前記リードレス左心室ペースメーカーは、
リードレス心房ペースメーカーでの拍動をマークしているペーシングパルスの通信の検出、及び左心室の補充収縮間隔のタイムアウトを含む複数のイベントのうちの最初に発生するイベントを待ち、
前記左心室の補充収縮間隔のタイムアウトに対応して、左心室拍動イベントのペースタイプと位置をエンコードしている左心室ペーシングパルスを伝送して、左心室拍動を発生させるように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項173】
請求項162に記載のシステムであって、
前記複数のリードレス心臓ペースメーカーは、左心室と電気的に接触するように植え込まれ、共に植え込まれたICDと組み合わせて二腔ペーシングを行うように構成されたリードレス左心室ペースメーカーを含み、
前記リードレス左心室ペースメーカーは、
リードレス心房ペースメーカーでの拍動をマークしているペーシングパルスの通信の検出、及び左心室の補充収縮間隔のタイムアウトを含む複数のイベントのうちの最初に発生するイベントを待ち、
リードレス心房ペースメーカーでの拍動をマークしているペーシングパルスの通信の検出に対応して、直近の心房拍動からの心房・心房補充収縮間隔の経過量を検査し、前記共に植え込まれたリードレス心室ペースメーカーで生成された前記信号が早過ぎるか否かを判定し、早過ぎる信号が存在する場合は、前記心房・心房補充収縮間隔よりも短い、かつ、洞律動における心室拍動から次の心房拍動までの典型的な時間を代表する心室・心房補充収縮間隔を再開させ、
左心室補充収縮間隔のタイムアウトに対応して、心房拍動イベントのペースタイプと心房位置をエンコードしている心房ペーシングパルスを伝送して、心房拍動を発生させるように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項174】
心臓ペーシングシステムであって、
心腔と電気的に接触するように植え込まれ、共に植え込まれた植込型心臓除細動器(ICD)と組み合わせて心臓ペーシング機能を実施するように構成された少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーを備えることを特徴とするシステム。
【請求項175】
心臓ペーシングシステムであって、
心腔と電気的に接触するように植え込まれ、共に植え込まれた植込型心臓除細動器(ICD)と組み合わせて心臓ペーシング機能を実施するように構成された少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーを含み、
前記少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーは、心臓ペーシングパルスを伝送する、誘起された及び/又は生来の心臓電気信号を検出する、及び、前記共に植え込まれたICDから情報を受信するように構成された少なくとも2つのリードレス電極を備えることを特徴とするシステム。
【請求項176】
心臓ペーシングシステムであって、
心腔と電気的に接触するように植え込まれ、共に植え込まれた植込型心臓除細動器(ICD)と組み合わせて心臓ペーシング機能を実施するように構成された少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーを含み、
前記少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーは、心臓ペーシングパルスを伝送する、誘起された及び/又は生来の心臓電気信号を検出する、及び、前記共に植え込まれたICDへ情報を伝送するように構成された少なくとも2つのリードレス電極を備えることを特徴とするシステム。
【請求項177】
心臓ペーシングシステムを作動させる方法であって、
少なくとも1つのペースメーカーにおいて、共に植え込まれた心臓除細動器(ICD)と組み合わせて心臓ペーシング機能を実施するために、
心臓ペーシングパルスを伝送するステップと、
誘起された及び/又は生来の心臓電気信号を検出するステップと、
前記共に植え込まれたICD、及び/又は複数のペースメーカーのうちの少なくとも1つのペースメーカーと双方向通信を行うステップと、
心臓電気信号の検出及び/又はペーシングパルスの伝送が発生したことを示す、及び、イベントのタイプ及び位置を特定するコードを通信するステップと
を含む方法。
【請求項178】
請求項177に記載の方法であって、
心房ペースメーカーにおいて、心房拍動の検出、心室ペースメーカーでの拍動をマークしている信号の通信、及び補充収縮間隔のタイムアウトを含む複数のイベントのうちの最初に発生するイベントを待つステップと、
前記検出された心房拍動に対応して、前記複数のペースメーカーのうちの少なくとも1つのペースメーカーに心房拍動の発生を知らせる心房ペーシングパルスを生成し、かつ、前記心房ペーシングパルスに心房の位置及び検出されたイベントのタイプを指定するコードをエンコードするステップと、
前記心房ペーシングパルスの伝達により開始された既定の心房・心房補充収縮間隔を計測するステップと、
前記補充収縮間隔のタイムアウトに対応して、心房ペーシングパルスを伝送して、心房拍動を発生させるステップと、
前記心房ペーシングパルスを、心房拍動イベントのペースタイプと心房位置でエンコードするステップと
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項179】
請求項178に記載の方法であって、
前記心房ペースメーカーにおいて、共に植え込まれた心室ペースメーカーで生成された信号を検出するステップと、
心房・心房補充収縮間隔の直近の心房拍動からの経過量を検査するステップと、
前記共に植え込まれたリードレス心室ペースメーカーで生成された前記信号が早過ぎるか否かを判定するステップと、
早過ぎる信号が存在しない場合は、心房ぺーシングに影響しないイベントを待つステップと、
早過ぎる信号が存在する場合は、前記心房・心房補充収縮間隔よりも短い、かつ洞律動における心室拍動から次の心房拍動までの典型的な時間を代表する心室・心房補充収縮間隔を再開するステップと、
補充収縮間隔のタイムアウトに対応して、心房ペーシングパルスを伝送して、心房拍動を発生させるステップと、
前記心房ペーシングパルスに、心房拍動イベントのペースタイプと心房位置をエンコードするステップと
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項180】
請求項177に記載の方法であって、
右心室ペースメーカーにおいて、右心室拍動の検出、心房ペースメーカーでの拍動をマークしている信号の通信、及び補充収縮間隔のタイムアウトを含む複数のイベントのうちの最初に発生するイベントを待つステップと、
前記右心室拍動の検出に対応して、前記複数のペースメーカーのうちの少なくとも1つのペースメーカー及び随意的に前記共に植え込まれたICDに右心室拍動の発生を知らせる右心室ペーシングパルスを生成し、かつ、前記右心室ペーシングパルスに右心室の位置を示すコードをエンコードするステップと、
既定の右心室・右心室補充収縮間隔を計測するステップと、
前記補充収縮間隔のタイムアウトに対応して、右心室ペーシングパルスを伝送して、右心室拍動を発生させるステップと、
前記右心室ペーシングパルスに、右心室拍動イベントのペースタイプと右心室位置をエンコードするステップと
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項181】
請求項180に記載の方法であって、
前記右心室ペースメーカーにおいて、共に植え込まれた心房ペースメーカーで生成された信号を検出するステップと、
心室・心室補充収縮間隔の直近の左心室拍動からの経過量を検査するステップと、
共に植え込まれた心房ペースメーカーで生成された前記信号が早過ぎるか否かを判定するステップと、
早過ぎる信号が存在する場合は、心室ぺーシングに影響しないイベントを待つステップと、
早過ぎる信号が存在しない場合は、洞律動における心房拍動から次の右心室拍動までの典型的な時間を代表する右心房・右心室(AV)補充収縮間隔を開始させるステップと、
補充収縮間隔のタイムアウトに対応して、右心室ペーシングパルスを伝送して、右心室拍動を発生させるステップと、
前記右心室ペーシングパルスに、右心室拍動イベントのペースタイプ及び右心室位置をエンコードするステップと
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項182】
請求項177に記載の方法であって、
左心室ペースメーカーにおいて、心房ペースメーカーでの拍動をマークしている信号の通信、及び左心室の補充収縮間隔のタイムアウトを含む複数のイベントのうちの最初に発生するイベントを待つステップと、
前記補充収縮間隔のタイムアウトに対応して、左心室ペーシングパルスを伝送して、左心室拍動を発生させるステップと、
前記左心室ペーシングパルスに、左心室拍動イベントのペースタイプと左心室位置をエンコードするステップと
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項183】
請求項177に記載の方法であって、
リードレス左心室ペースメーカーにおいて、心房ペースメーカーでの拍動をマークしている信号の通信、及び左心室補充収縮間隔のタイムアウトを含む複数のイベントのうちの最初に発生するイベントを待つステップと、
前記心房ペースメーカーでの拍動をマークしている信号の通信の検出に対応して、心房・心房補充収縮間隔の直近の心房拍動からの経過量を検査し
前記共に植え込まれたリードレス心室ペースメーカーで生成された前記信号が早過ぎるか否かを判定するステップと、
早過ぎる信号が存在する場合は、前記心房・心房補充収縮間隔よりも短い、かつ、洞律動における心室拍動から次の心房拍動までの典型的な時間を代表する心室・心房補充収縮間隔を再開させるステップと、
補充収縮間隔のタイムアウトに対応して、心房ペーシングパルスを伝送して、心房拍動を発生させるステップと、
前記心房ペーシングパルスに、心房拍動イベントのペースタイプ及び心房位置をエンコードするステップと
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項184】
リードレス心臓ペースメーカーとして構成されたペースメーカーであって、
ハウジングと、
前記ハウジングに結合された複数の電極と、
前記ハウジング内に密封的に収容され、前記複数の電極に電気的に接続され、かつ、前記ハウジングに内蔵された電源から電力を供給されて電気パルスを生成し、前記複数の電極へ伝送するように構成されたパルス伝送システムと、
前記ハウジング内に密封的に収容され、活動を検知するように構成された活動センサと、
前記ハウジング内に密封的に収容され、前記パルス伝送システム、前記活動センサ、及び前記複数の電極に電気的に接続され、かつ、前記検出された活動に少なくとも部分的に基づいて前記電気パルスの伝送を制御するように構成されたプロセッサと
を備えるペースメーカー。
【請求項185】
請求項184に記載のペースメーカーであって、
前記複数の電極が、前記ハウジングに結合された、前記ハウジングの内部に結合された、又は前記ハウジングに2cm以内で結合されたことを特徴とするペースメーカー。
【請求項186】
請求項184に記載のペースメーカーであって、
前記プロセッサが、少なくとも1つのプログラム可能なパラメータに従って電気パルスの伝送及び活動センサの動作を制御する、かつ、前記複数の電極を介して伝送された通信信号によってプログラム可能であるように構成されたことを特徴とするペースメーカー。
【請求項187】
請求項187に記載のペースメーカーであって、
前記活動センサは、心拍応答ペーシングを制御するように構成され、かつ、加速度計、温度センサ、及び圧力センサから成る群より選択されることを特徴とするペースメーカー。
【請求項188】
請求項184に記載のペースメーカーであって、
前記活動センサは、心拍応答ペーシングに対する患者の活動を検出するように構成された加速度計及び加速度計増幅器を含むことを特徴とするペースメーカー。
【請求項189】
請求項188に記載のペースメーカーであって、
前記プロセッサは、
前記パルス伝送システムによって決定される心周期と同期して、加速度計からの信号をサンプリングし、
複数の心周期における相対的時間で取得した加速度信号を比較し、
活動に由来する加速度信号を、心臓壁の動作に由来する信号と区別するように構成されたことを特徴とするペースメーカー。
【請求項190】
請求項184に記載のペースメーカーであって、
前記活動センサは、前記プロセッサに接続された、サーミスタなどの温度変換器、及び信号調節増幅器を含むことを特徴とするペースメーカー。
【請求項191】
請求項184に記載のペースメーカーであって、
前記活動センサは、前記プロセッサに接続された、圧力変換器及び信号調節増幅器を含むことを特徴とするペースメーカー。
【請求項192】
請求項184に記載のペースメーカーであって、
前記活動センサが、10マイクロワット以下の電力で作動するようにしたことを特徴とするペースメーカー。
【請求項193】
請求項184に記載のペースメーカーであって、
前記パルス伝送システムは、情報を当該ペースメーカーの外部の装置へ搬送する少なくとも1つのノッチによって中断される刺激パルスを有する電気エネルギーを生成し、かつ、伝送するように構成され、
前記搬送される信号が、プログラム可能なパラメータ設定、イベント数、電源電圧、電源電流、電源電流、活動センサの信号を心拍応答ペーシングのパラメータに変換するように構成された心拍応答制御パラメータから成る群より選択されたデータを含むことを特徴とするペースメーカー。
【請求項194】
請求項184に記載のペースメーカーであって、
前記パルス伝送システムが、前記情報をペーシングパルスの幅を使用してエンコードしている指定コードによって、情報を当該ペースメーカーの外部の装置へ搬送する少なくとも1つのノッチによって中断される刺激パルスを有する電気エネルギーを生成し、かつ、伝送するように構成され、
前記搬送される信号が、プログラム可能なパラメータ設定、イベント数、電源電圧、電源電流、電源電流、活動センサの信号を心拍応答ペーシングのパラメータに変換するように構成された心拍応答制御パラメータから成る群より選択されたデータを含むことを特徴とするペースメーカー。
【請求項195】
請求項184に記載のペースメーカーであって、
前記パルス伝送システムが、前記情報をペーシングパルス間のオフタイムの調節を使用してエンコードしている指定コードによって、情報を当該ペースメーカーの外部の装置へ搬送する少なくとも1つのノッチによって中断される刺激パルスを有する電気エネルギーを生成し、かつ、伝送するように構成され、
前記搬送される信号が、プログラム可能なパラメータ設定、イベント数、電源電圧、電源電流、電源電流、活動センサの信号を心拍応答ペーシングのパラメータに変換するように構成された心拍応答制御パラメータから成る群より選択されたデータを含むことを特徴とするペースメーカー。
【請求項196】
請求項184に記載のペースメーカーであって、
複数のゲイン設定を制御可能に構成された受信増幅器/フィルタと、
前記受信増幅器/フィルタのためのゲイン設定を制御し、通常動作のための及び心臓ペーシングパルスの存在を検出するための低ゲイン設定を呼び出し、かつ、前記検出された心臓ペーシングパルスにエンコードされた情報を検出しデコードするための高ゲイン設定を呼び出すように構成されたプロセッサと
をさらに備えることを特徴とするペースメーカー。
【請求項197】
請求項184に記載のペースメーカーであって、
前記少なくとも2つのリードレス電極の一対に交差して結合され、かつ、ペーシングパルスが生成された際に充電及び放電を行うように構成されたタンク型コンデンサと、
前記タンク型コンデンサに接続され、かつ、前記タンク型コンデンサの充電を制御するように構成された電荷ポンプ回路と、
前記リードレス生体刺激装置を作動させるための十分な電圧が得られるように、電池の端子電圧が既定値を下回った場合に、再充電が中断された前記タンク型コンデンサの再充電を制御するように構成されたプロセッサと
を備えることを特徴とするシステム。
【請求項198】
リードレス心臓ペースメーカーとして構成されたペースメーカーであって、
ハウジングと、
前記ハウジングに結合された複数の電極と、
前記ハウジング内に密封的に収容され、前記複数の電極に電気的に接続され、かつ、電気パルスを生成し、前記複数の電極へ伝送するように構成されたパルス発生器と、
前記ハウジング内に密封的に収容され、前記複数の電極に電気的に接続され、かつ、前記複数の電極から受信した信号を心臓センシングのために増幅するように構成された少なくとも1つの増幅器と、
前記ハウジング内に密封的に収容され、前記パルス発生器に接続され、かつ、前記ハウジングの内部電源として電気パルス生成のためのエネルギーを供給するように構成された電源と、
前記ハウジング内に密封的に収容され、活動を検知するように構成された活動センサと、
前記ハウジング内に密封的に収容され、前記パルス発生器、前記増幅器、前記活動センサ、及び前記複数の電極に通信可能に接続され、かつ、前記増幅器から増幅された出力信号を受信して、前記検出された活動に少なくとも部分的に基づいて電気パルスの伝送を制御するように構成されたプロセッサと
を備えるペースメーカー。
【請求項199】
請求項198に記載のペースメーカーであって、
前記複数の電極が、前記ハウジングに結合された、前記ハウジングの内部に結合された、又は前記ハウジングに2cm以内で結合されたことを特徴とするペースメーカー。
【請求項200】
請求項198に記載のペースメーカーであって、
前記プロセッサが、少なくとも1つのプログラム可能なパラメータに従って電気パルスの伝送及び活動センサの動作を制御する、かつ、前記複数の電極を介して伝送された通信信号によってプログラム可能であるように構成されたことを特徴とするペースメーカー。
【請求項201】
請求項198に記載のペースメーカーであって、
前記活動センサは、心拍応答ペーシングを制御するように構成され、かつ、加速度計、温度センサ、及び圧力センサから成る群より選択されることを特徴とするペースメーカー。
【請求項202】
請求項198に記載のペースメーカーであって、
前記活動センサは、心拍応答ペーシングに対する患者の活動を検出するように構成された加速度計及び加速度計増幅器を含むことを特徴とするペースメーカー。
【請求項203】
請求項202に記載のペースメーカーであって、
前記プロセッサは、
前記パルス発生器によって決定される心周期と同期して、加速度計からの信号をサンプリングし、
複数の心周期における相対的時間で取得した加速度信号を比較し、
活動に由来する加速度信号を、心臓壁の動作に由来する信号と区別するように構成されたことを特徴とするペースメーカー。
【請求項204】
請求項198に記載のペースメーカーであって、
前記活動センサは、前記プロセッサに接続された、サーミスタなどの温度変換器、及び信号調節増幅器を含むことを特徴とするペースメーカー。
【請求項205】
請求項198に記載のペースメーカーであって、
前記活動センサは、前記プロセッサに接続された、圧力変換器及び信号調節増幅器を含むことを特徴とするペースメーカー。
【請求項206】
請求項198に記載のペースメーカーであって、
前記活動センサが、10マイクロワット以下の電力で作動するようにしたことを特徴とするペースメーカー。
【請求項207】
リードレス心臓ペースメーカーとして構成されたペースメーカーであって、
ハウジングと、
前記ハウジングに結合された複数の電極と、
前記ハウジング内に密封的に収容され、前記複数の電極に電気的に接続され、かつ、電気パルスを生成して前記複数の電極へ伝送し心収縮を発生させる、かつ、当該ペースメーカーの外部の少なくとも1つの装置に情報を伝送するように構成されたパルス発生器と、
前記ハウジング内に密封的に収容され、前記複数の電極に電気的に接続され、かつ、前記複数の電極から受信した信号を増幅する及び前記少なくとも1つの外部装置から情報を受信するように構成された少なくとも1つの増幅器と、
前記ハウジング内に密封的に収容され、前記パルス発生器に接続され、かつ、前記ハウジングの内部電源として電気パルス生成のためのエネルギーを供給するように構成された電源と、
前記ハウジング内に密封的に収容され、活動を検知するように構成された活動センサと、
前記ハウジング内に密封的に収容され、前記パルス発生器、前記少なくとも1つの増幅器、前記活動センサ、及び前記複数の電極に通信可能に接続され、かつ、前記増幅器から増幅された出力信号を受信して、前記検出された活動に少なくとも部分的に基づいて電気パルスの伝送を制御するように構成されたプロセッサと
を備えるペースメーカー。
【請求項208】
請求項207に記載のペースメーカーであって、
前記複数の電極が、前記ハウジングに結合された、前記ハウジングの内部に結合された、又は前記ハウジングに2cm以内で結合されたことを特徴とするペースメーカー。
【請求項209】
請求項207に記載のペースメーカーであって、
前記活動センサは、心拍応答ペーシングを制御するように構成され、かつ、加速度計、温度センサ、及び圧力センサから成る群より選択されることを特徴とするペースメーカー。
【請求項210】
請求項207に記載のペースメーカーであって、
前記少なくとも1つの増幅器が、消費電力が5マイクロワット以下の心臓センシング用増幅器、消費電力が25マイクロワット以下の通信用増幅器、及び消費電力が10マイクロワット以下の心拍応答センサ増幅器を含むことを特徴とするペースメーカー。
【請求項211】
請求項207に記載のペースメーカーであって、
前記電源が、2マイクロワット以下の電力を消費するように構成され、かつ、約74マイクロワット以下の電力を供給するように構成されたことを特徴とするペースメーカー。
【請求項212】
請求項207に記載のペースメーカーであって、
前記プロセッサが、1回の心周期の間に平均して5マイクロワット以下の電力を消費するように構成されたことを特徴とするペースメーカー。
【請求項213】
リードレス心臓ペースメーカーとして構成されたペースメーカーであって、
ハウジングと、
前記ハウジングに結合された複数の電極と、
前記ハウジング内に密封的に収容され、前記複数の電極に電気的に接続され、かつ、前記ハウジングに完全に内蔵された電源により作動されて電気パルスを生成し、前記複数の電極へ伝送するように構成されたパルス発生器と、
前記ハウジング内に密封的に収容され、活動を検知するように構成された活動センサと、
前記ハウジング内に密封的に収容され、前記パルス発生器、前記活動センサ、及び前記複数の電極に通信可能に接続され、かつ、前記検出された活動に少なくとも部分的に基づいて電気パルスの伝送を制御するように構成されたロジック回路と
を備えるペースメーカー。
【請求項214】
請求項213に記載のペースメーカーであって、
前記複数の電極が、前記ハウジングに結合された、前記ハウジングの内部に結合された、又は前記ハウジングに2cm以内で結合されたことを特徴とするペースメーカー。
【請求項215】
リードレス心臓ペースメーカーとして構成されたペースメーカーであって、
ハウジングと、
前記ハウジングに結合された複数の電極と、
前記ハウジング内に密封的に収容され、前記複数の電極に電気的に接続され、かつ、電気パルスを生成し、前記複数の電極へ伝送するように構成されたパルス発生器と、
前記ハウジング内に密封的に収容され、活動を検出するように構成された活動センサと、
前記ハウジング内に密封的に収容され、前記パルス発生器、前記活動センサ、及び前記複数の電極に通信可能に接続され、かつ、前記増幅器から増幅された出力信号を受信し、前記検出された活動に少なくとも部分的に基づいて電気パルスの伝送を制御し、当該ペースメーカーの外部の少なくとも1つの装置と前記複数の電極を介して通信するように構成されたプロセッサと
を備えるペースメーカー。
【請求項216】
請求項215に記載のペースメーカーであって、
前記複数の電極が、前記ハウジングに結合された、前記ハウジングの内部に結合された、又は前記ハウジングに2cm以内で結合されたことを特徴とするペースメーカー。
【請求項217】
請求項215に記載のペースメーカーであって、
前記プロセッサが、少なくとも1つのプログラム可能なパラメータに従って電気パルスの伝送及び活動センサの動作を制御する、かつ、前記複数の電極を介して伝送された通信信号によってプログラム可能であるように構成されたことを特徴とするペースメーカー。
【請求項218】
請求項215に記載のペースメーカーであって、
前記プロセッサが、前記複数の電極を介して伝送された通信信号によって、前記当該ペースメーカーの外部の前記少なくとも1つの装置と通信するように構成されたことを特徴とするペースメーカー。
【請求項219】
ペースメーカーを作動させる方法であって、
身体を通じて伝導された電気信号を検出するステップと、
前記電気信号にエンコードされた情報をデコードし記憶するステップと、
前記ペースメーカー内で活動センサ信号を検出するステップと、
前記記憶された情報に対応して、前記活動センサ信号を心拍応答ペーシングパラメータへ変換するステップと、
前記心拍応答ペーシングパラメータに対応して、ペーシングパルスの伝送を制御するステップと
を含む方法。
【請求項220】
請求項219に記載の方法であって、
前記電気信号に情報をエンコードして少なくとも1つのノッチによって中断される刺激パルスを有する電気エネルギーを生成し、かつ、前記電気エネルギーを伝送するステップをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項221】
請求項219に記載の方法であって、
前記情報をペーシングパルスの幅を使用して、前記電気信号に情報をエンコードするステップと、
前記情報を搬送する刺激パルスを有する電気エネルギーを生成し、伝送するステップと
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項222】
請求項219に記載の方法であって、
ペーシングパルス間のオフタイムの調節を使用して、前記電気信号に情報をエンコードするステップと、
前記情報を搬送する刺激パルスを有する電気エネルギーを生成し、伝送するステップと
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項223】
ペースメーカーを作動させる方法であって、
心拍応答センサを備えるリードレス心臓ペースメーカーを心筋に植え込むステップと、
前記心拍応答センサを使用して、心筋の動作によって生じたアーチファクト信号を含む活動信号を測定するステップと、
心周期と同期して、前記活動信号をサンプリングするステップと、
前記心周期の特定の時点で、前記活動信号をモニタするステップと、
前記モニタの結果に基づいて、前記活動信号から前記アーチファクト信号を除去するステップと
を含む方法。
【請求項224】
請求項223に記載の方法であって、
前記活動信号は、加速度計を使用して測定されることを特徴とする方法。
【請求項225】
請求項223に記載の方法であって、
前記活動信号は、サーミスタ又は圧力センサを使用して測定されることを特徴とする方法。
【請求項226】
生体刺激装置を植え込むように構成された送達システムであって、
取っ手端からねじ端まで軸に沿って延び、かつ、前記生体刺激装置に設けられた内側にねじが切られたナットと螺合するように構成されたスタイレットと、
前記スタイレットをその軸方向に収容するように構成されたカテーテルチューブとを備え、
前記カテーテルチューブに、前記生体刺激装置に設けられた対応する機構と係合する係合機構を設け、前記スタイレットのねじ端を前記生体刺激装置のねじ端から離脱させるべく、前記スタイレットを前記カテーテルチューブに対して回転させることができるようにしたことを特徴とするシステム。
【請求項227】
請求項226に記載のシステムであって、
前記スタイレット、及び前記スタイレットに係合された前記生体刺激装置の外側で軸方向に摺動するように構成された摺動シースアセンブリをさらに備え、
前記摺動シースアセンブリに、前記生体刺激装置に設けられた対応する機構と係合する係合機構を設け、それによって、前記スタイレットのねじ端を前記生体刺激装置のねじ端から離脱させるべく、前記スタイレットを前記摺動シースアセンブリに対して回転させることができるようにしたことを特徴とするシステム。
【請求項228】
請求項227に記載のシステムであって、
前記摺動シースアセンブリは、
前記生体刺激装置を挿入させる際に、患者の組織を損傷から保護するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項229】
請求項227に記載のシステムであって、
前記摺動シースアセンブリは、前記生体刺激装置と結合する機構をさらに備え、
前記機構は、前記生体刺激装置を回転させて、前記生体刺激装置に結合された固定部材を患者の組織に固定するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項230】
請求項227に記載のシステムであって、
前記摺動シースアセンブリの前記係合機構は、前記スタイレットを離脱させるために、反対方向に回転可能に構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項231】
請求項226に記載のシステムであって、
前記摺動シースアセンブリは、前記スタイレットに対して所定の距離で軸方向に後退して、前記生体刺激装置の電極が露出させることができるように構成され、
前記生体刺激装置が前記スタイレットに係合している間に閾値のテストが行うことができるようにしたことを特徴とするシステム。
【請求項232】
請求項226に記載のシステムであって、
前記カテーテルチューブはシースを含み、前記シースには、前記生体刺激装置が前記シースに対して回転するのを防止する前記生体刺激装置のピン配列と一直線に並ぶように構成されたシース溝を有し、
前記スタイレットは、近位端に結合されたノブから遠位端に結合されたねじまで前記軸に沿って延び、
前記ノブを完全に引いたときには、前記生体刺激装置が前記シース内に完全に収容されて、前記生体刺激装置に結合された固定部材が保護され、
前記ノブを完全に押しときには、前記ピン配列が前記シース内に収容され、かつ、前記生体刺激装置の前記電極が完全に露出して、前記スタイレットを離脱させる前に閾値のテストを行うことができるようにしたことを特徴とするシステム。
【請求項233】
請求項226に記載のシステムであって、
前記生体刺激装置の対応するナットと係合するソケットと、ノブ側端部からソケット側端部まで延び、前記スタイレットの外側を軸方向に摺動する内部ルーメンとを有し、前記生体刺激装置と係合するカテーテルチューブアセンブリをさらに備え、
前記スタイレットが、前記カテーテルチューブアセンブリに対して回転することにより、前記スタイレットのねじ端を前記生体刺激装置のねじ端から離脱させるようにしたことを特徴とするシステム。
【請求項234】
請求項233に記載のシステムであって、
前記スタイレットは、前記生体刺激装置に固定された多角ナットと螺合するように構成され、
前記ソケットは、前記生体刺激装置の前記多角ナットと係合する六角ソケットとして構成され、
前記スタイレット及び前記ソケットは、前記スタイレットが前記生体刺激装置に対して反対方向に回転可能に構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項235】
請求項233に記載のシステムであって、
前記カテーテルチューブアセンブリは、シースを持たないカテーテルであり、
前記生体刺激装置は、リードレス心臓ペースメーカーであり、
当該送達システムは、前記シースを持たないカテーテルを使用して、能動的又は受動的固定部材によって、前記リードレス心臓ペースメーカーを固定するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項236】
請求項233に記載のシステムであって、
前記シースを持たないカテーテルをさらに備え、
前記ソケットは、前記スタイレットを離脱させるために、反対方向に回転可能に構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項237】
請求項236に記載のシステムであって、
患者の生体組織を保護すべく、前記生体刺激装置を患者の体内に挿入する間に前記生体刺激装置に結合された固定部材を覆うように構成された、生体適合性を有する溶解性の保護カバーをさらに備えることを特徴とするシステム。
【請求項238】
請求項237に記載のシステムであって、
前記生体適合性を有する溶解性の保護カバーは、マンニトール、ポリビニルピロリドン、又は保護塩を含むことを特徴とするシステム。
【請求項239】
請求項237に記載のシステムであって、
前記生体適合性を有する溶解性の保護カバーは、室温で保護カプセルを形成し、植え込まれた際に溶解する、かつ、毒性の副作用を有さない物質を含むことを特徴とするシステム。
【請求項240】
請求項233に記載のシステムであって、
前記生体適合性を有する溶解性の保護カバーは、選択された時間で溶解するように構成され、前記生体刺激装置に結合された固定部材が露出した際に、前記カテーテルチューブアセンブリ及び前記スタイレットを回転させて、前記生体刺激装置が固定されるまで前記固定部材を前進させるようにしたことを特徴とするシステム。
【請求項241】
請求項233に記載のシステムであって、
前記カテーテルチューブアセンブリは、内部ルーメンと、前記内部ルーメンを通って延びるスタイレットとをその円周方向に取り囲み、その近位端には、カテーテルのノブが設けられ、その遠位端には、前記生体刺激装置に結合された多角ナットの外側を受け入れる多角ナットソケットが設けられ、
前記多角ナットソケット及び前記多角ナットは、前記生体刺激装置と前記カテーテルチューブアセンブリとが結合した際に、両者の反対方向の回転を防止するように構成され、
前記スタイレットは、その近位端に取っ手を有し、その遠位端に、前記生体刺激装置に設けられた内側にねじが切られたナットと螺合するねじ部を有することを特徴とするシステム。
【請求項242】
請求項241に記載のシステムであって、
前記カテーテルチューブアセンブリは、ポリウレタン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリオレフィン、塩化ポリビニル、又はシリコーンから押し出し成形され、その直径は、前記生体刺激装置の直径以下であり、
前記カテーテルの取っ手は、硬質プラスチック又は金属から構成され、
前記スタイレットは、ステンレス鋼から構成され、
前記スタイレットの取っ手は、硬質プラスチック又は金属から構成されることを特徴とするシステム。
【請求項243】
請求項241に記載のシステムであって、
前記生体刺激装置がリードレス心臓ペースメーカーであることを特徴とするシステム。
【請求項244】
請求項226に記載のシステムであって、
前記スタイレット及び前記カテーテルチューブは、カテーテルを形成する2つの同心部材のみから当該送達システムを構成することを特徴とするシステム。
【請求項245】
請求項226に記載のシステムであって、
前記スタイレット及び前記カテーテルチューブは、患者の組織に能動的又は受動的に固定するように構成された前記生体刺激装置を植え込むように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項246】
請求項226に記載のシステムであって、
蛍光透視法によって確認して、位置調節を容易に行うことができるように、
前記スタイレット、前記カテーテルチューブ、及び/又は前記生体刺激装置に結合されるように構成された放射線不透過マーカーをさらに備えることを特徴とするシステム。
【請求項247】
生体刺激装置を患者の生体組織に植え込むための方法であって、
生体刺激装置に設けられた内側にねじが切られたナットに、スタイレットのねじ端をねじ込むステップと、
前記生体刺激装置が患者の選択された生体組織の近傍に位置するように、前記カテーテルチューブの位置を調節するステップと、
前記カテーテルチューブの回転によって前記生体刺激装置を前記患者の生体組織に対して回転させることができるようにするために、前記カテーテルチューブの機構を前記生体刺激装置の対応する機構に係合させるステップと、
前記生体刺激装置の固定部材を前記患者の生体組織に固定させるべく、前記カテーテルチューブを回転させるステップと、
前記生体刺激装置の前記内側にねじが切られたナットから前記スタイレットの前記ねじ端をねじって外すために、前記スタイレットを前記カテーテルチューブに対して反対方向に回転させるステップと
を含む方法。
【請求項248】
請求項247に記載の方法であって、
前記カテーテルチューブの位置を調整する前に、前記カテーテルチューブを前記スタイレット及び前記生体刺激装置の外側で軸方向に摺動させて、前記スタイレット及び前記生体刺激装置を前記カテーテルチューブの内側に収容すステップをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項249】
請求項248に記載の方法であって、
前記生体刺激装置を患者の選択された生体組織の近傍に位置させる前に、
前記生体刺激装置の前記固定部材を前記生体組織に対して露出させるために、前記カテーテルチューブを部分的に引くステップをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項250】
請求項248に記載の方法であって、
前記スタイレットを前記生体刺激装置からねじって外す前に、
前記生体刺激装置の電極を前記生体組織に対して露出させるために、前記カテーテルチューブを部分的に引くステップと、
前記生体刺激装置の信号振幅及びペーシング閾値を測定するステップとをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項251】
請求項248に記載の方法であって、
前記スタイレットを前記カテーテルチューブから引き出すステップと、
前記カテーテルチューブを前記患者の体内から引き出すステップとをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項252】
請求項247に記載の方法であって、
前記生体刺激装置がリードレス心臓ペースメーカーであり、
前記患者の生体組織が心臓組織であることを特徴とする方法。
【請求項253】
請求項247に記載の方法であって、
前記スタイレット、及び能動的固定部材を有する前記リードレス心臓ペースメーカーをその内側に収容し、前記スタイレット及び前記リードレス心臓ペースメーカーの外側で軸方向に摺動するシースをさらに備え、
前記シース及び前記スタイレットの組み合わせを、患者の頭部、鎖骨下部、又は大腿部の静脈に挿入するステップと、
前記シース及び前記スタイレットの組み合わせを、前記シースの遠位端が患者の心臓組織の選択された部位に達するまで、前記心臓組織に向かって徐々に移動させるステップと、
前記選択された部位で、前記スタイレットの取っ手を前記シース内に徐々に前進させて、前記リードレス心臓ペースメーカーに結合された能動的固定部材を露出させるステップと、
前記能動的固定部材を前記心臓組織に固定すべく前記リードレス心臓ペースメーカーを回転させるために、前記シースを回転させるステップと、
前記能動的固定部材が十分に固定されたときに、前記シースを前記スタイレットに対して引き下げて、前記リードレス心臓ペースメーカーの電極を露出させるステップと、
前記シースを保持した状態で前記スタイレットの取っ手を回転させて、前記スタイレットをねじって外し、前記リードレス心臓ペースメーカーから離脱させるステップと、
前記シース及びスタイレットの組み合わせを、前記患者の頭部、鎖骨下部、又は大腿部から引き出すステップと
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項254】
請求項253に記載の方法であって、
前記リードレス心臓ペースメーカーの電極を露出させた後に、
植え込まれたリードレス心臓ペースメーカーのペーシング閾値及び信号振幅をテストするステップと、
前記ペーシング閾値及び信号振幅が選択された基準を満たすまで、前記リードレス心臓ペースメーカーの位置を調節するステップと
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項255】
請求項247に記載の方法であって、
前記スタイレット、及び能動的固定部材を有する前記リードレス心臓ペースメーカーをその内側に収容し、前記スタイレット及び前記リードレス心臓ペースメーカーの外側で軸方向に摺動するシースをさらに備え、
前記シース及び前記スタイレットの組み合わせを、患者の生体組織の選択された部位に挿入するステップと、
前記選択された部位で、前記シースを前記スタイレットの取っ手の位置に対して徐々に引き下げて、前記リードレス心臓ペースメーカーの電極を露出させるステップと、
前記シースを保持した状態で前記スタイレットの取っ手を回転させて、前記スタイレットを前記リードレス心臓ペースメーカーから離脱させるステップと、
前記シース及びスタイレットの組み合わせを前記患者から引き出すステップと
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項256】
請求項255に記載の方法であって、
前記リードレス心臓ペースメーカーの電極を露出させた後に、
植え込まれたリードレス心臓ペースメーカーのペーシング閾値及び信号振幅をテストするステップと、
前記ペーシング閾値及び信号振幅が選択された基準を満たすまで、前記リードレス心臓ペースメーカーの位置を調節するステップと
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項257】
請求項255に記載の方法であって、
患者の冠状静脈洞の選択された部位に、冠状静脈洞導入システムを使用してガイドワイヤを挿入して、蛍光透視法を用いて位置を調整するステップ
前記ガイドワイヤに沿って拡張器及び導入器を前記選択された部位まで前進させるステップと、
前記導入器を前記選択された部位に配置したままで、前記ガイドワイヤを、続いて前記拡張器を引き出すステップと、
前記前記リードレス心臓ペースメーカーを前記選択された部位に配置する、かつ前記リードレス心臓ペースメーカーの電極を露出させるべく、前記リードレス心臓ペースメーカーを前記冠状静脈洞内に前進させるステップと、
前記選択された部位において、前記リードレス心臓ペースメーカーをテストするステップと、
随意的に、テスト結果に基づいて、リードレス心臓ペースメーカーの位置を調整してテストするステップと、
前記導入器を前記患者から引き出すステップと
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項258】
リードレス心臓ペースメーカーを植え込むための送達装置であって、
スタイレット要素が、前記スタイレット要素の周方向外側に存在するチューブ要素に対して相対的に回転することによって、リードレス心臓ペースメーカーと結合及び離脱するように構成された、2つの軸方向要素が同心のカテーテルを備える装置。
【請求項259】
請求項258に記載の装置であって、
前記チューブ要素は、前記リードレス心臓ペースメーカーに設けられた対応する機構と係合する機構を有し、それによって、前記スタイレット要素のねじ端を前記リードレス心臓ペースメーカーのねじ端から離脱させるべく、前記スタイレット要素を前記チューブ要素に対して相対的に回転可能にしたことを特徴とする装置。
【請求項260】
請求項258に記載の装置であって、
前記チューブ要素は、前記スタイレット要素、及び前記スタイレット要素に係合された前記リードレス心臓ペースメーカーの外側で軸方向に摺動するように構成され、かつ、前記リードレス心臓ペースメーカーを挿入する際に、患者の組織を損傷から保護するように構成された摺動シースをさらに備え、
前記摺動シースは、前記リードレス心臓ペースメーカーに設けられた対応する機構と係合する機構を有し、それによって、前記スタイレット要素のねじ端を前記リードレス心臓ペースメーカーのねじ端から離脱させるべく、前記スタイレット要素を前記摺動シースに対して相対的に回転可能にしたことを特徴とするシステム。
【請求項261】
請求項258に記載の装置であって、
前記チューブ要素は、
取っ手端からソケット端まで軸方向に延びる、シースを持たないカテーテルであり、
前記ソケット端に前記リードレス心臓ペースメーカーに設けられた対応するナットと係合するソケットを有し、
前記スタイレット要素の外側を軸方向に摺動する、かつ前記リードレス心臓ペースメーカーと係合する内部ルーメンを有し、かつ
前記スタイレットのねじ端を前記リードレス心臓ペースメーカーのねじ端から離脱させるべく、前記スタイレット要素を当該カテーテルに対して相対的に回転可能に構成され、
患者の生体組織を保護すべく、前記リードレス心臓ペースメーカーを患者の体内に挿入する間に前記リードレス心臓ペースメーカーに結合された固定部材を覆うように構成された生体適合性を有する溶解性の保護カバーをさらに備えることを特徴とするシステム。
【請求項262】
植え込まれた生体刺激装置と通信するように構成された外部プログラム装置であって、
少なくとも1つの植え込まれた生体刺激装置と通信すべく、身体の皮膚と電気的に接触する少なくとも2つの電極と接続できるように構成されたインターフェースと、
前記インターフェースに接続され、前記少なくとも1つの植え込まれた生体刺激装置と双方向通信するように構成された双方向通信経路とを備え、
前記双方向通信経路は、前記少なくとも1つの植え込まれた生体刺激装置で生成され体内組織を通じて伝導された刺激パルスにエンコードされた情報をデコードする受信経路を含むことを特徴とする装置。
【請求項263】
請求項262に記載の装置であって、
前記双方向通信経路は、骨格筋を刺激しない変調を使用して前記体内組織を通じて伝導させることによって、前記プログラム装置から前記少なくとも1つの植え込まれた生体刺激装置へ情報を伝送する伝送経路をさらに含むことを特徴とする装置。
【請求項264】
請求項262に記載の装置であって、
前記双方向通信経路に接続され、かつ、少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーとの通信を制御するように構成されたプロセッサをさらに備えることを特徴とする装置。
【請求項265】
請求項262に記載の装置であって、
前記双方向通信経路に接続され、かつ、心腔の内壁又は外壁の近傍に植え込まれた少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーとの通信を制御するように構成されたプロセッサをさらに備えることを特徴とする装置。
【請求項266】
請求項262に記載の装置であって、
前記双方向通信経路に接続され、かつ、心電図の検出、植え込まれたペースメーカーからの状況情報の読み出し、及び、共通の電極セットを介して伝達された情報に包含された複数の植え込まれたペースメーカーの単一又は複数の心周期における設定パラメータの調整のうちの少なくとも1つの動作を実施するように構成されたプロセッサと、
前記プロセッサに接続され、かつ、前記少なくとも2つの電極で検出された心電図を表示する表示インターフェースと
をさらに備えることを特徴とする装置。
【請求項267】
請求項262に記載の装置であって、
前記双方向通信経路に接続され、かつ、心電図の検出、植え込まれたペースメーカーからの状況情報の読み出し、及び、共通の電極セットを介して伝達された情報に含まれる単一又は複数の心周期における複数の植え込まれたペースメーカーの設定パラメータの調整のうちの少なくとも1つの動作を実施するように構成されたプロセッサと、
前記プロセッサに接続され、かつ、前記少なくとも2つの電極で検出された心電図を表示させるべく遠隔の表示装置と無線又は有線で通信する補助的経路と
をさらに備えることを特徴とする装置。
【請求項268】
請求項262に記載の装置であって、
前記双方向通信経路は、前記少なくとも2つの電極、及び体内組織を通じた伝導を介して、複数のリードレス心臓ペースメーカーと通信するように構成されたことを特徴とする装置。
【請求項269】
請求項262に記載の装置であって、
前記双方向通信経路は、約10〜100kHzの周波数範囲に変調された信号を使用して直接的に伝導させることにより、前記プロセッサから前記少なくとも1つの植え込まれた生体刺激装置へ情報を伝送する伝送経路をさらに含むことを特徴とする装置。
【請求項270】
請求項262に記載の装置であって、
前記少なくとも2つの電極及び前記双方向通信経路は、情報信号の双方向通信及び心電図検出を行うように構成され、
前記双方向通信経路が、前記情報信号から前記心電図を分離するように構成された低域通過フィルタを有する受信経路を含むことを特徴とする装置。
【請求項271】
請求項262に記載の装置であって、
前記少なくとも2つの電極及び前記双方向通信経路が、情報信号の双方向通信及び心電図検出を行うように構成され、
前記双方向通信経路が、前記情報信号から前記心電図を分離するように構成された低域通過フィルタと、通信チャンネルの作動時に前記心電図からノイズ及び不要信号を削除するように構成されたブランキングコントローラとを有する受信経路を含むことを特徴とする装置。
【請求項272】
請求項262に記載の装置であって、
前記少なくとも2つの電極が、心電図(ECG)を複数のベクトルで検出することができ、かつ、前記少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーと伝導通信するために前記複数のベクターの中から選択することができ、それによって、システムの信号対ノイズ比を最大化することができる2つ以上の電極を含むことを特徴とする装置。
【請求項273】
請求項262に記載の装置であって、
前記双方向通信経路は、共通の通信イベントにおいて、前記プログラム装置から複数の植え込まれた装置へ情報を伝送する伝送経路をさらに含むことを特徴とする装置。
【請求項274】
請求項262に記載の装置であって、
前記双方向通信経路は、共通の通信イベントにおいて、前記プログラム装置から複数の植え込まれた装置へ情報を伝送する伝送経路をさらに含み、
単一の植込み型装置又は複数の植込み型装置のサブセットに特異的な情報が、前記単一の植込み型装置又は前記複数の植込み型装置のサブセットに割り当てられた、かつ、前記情報にエンコードされた固有のアドレスを有することを特徴とする装置。
【請求項275】
請求項262に記載の装置であって、
前記双方向通信経路が、共通の通信イベントにおいて、前記プログラム装置から複数の植え込まれた装置へ情報を伝送する伝送経路をさらに含み、
特定の植込み型装置又は複数の植込み型装置の特定のサブセットで実行を開始させるための個々のアドレス情報を含まない、前記特定の植込み型装置又は前記複数の植込み型装置の特定のサブセットで実行される特定の機能を指定する情報のみを、1つ以上の植込み型装置に伝送するようにしたことを特徴とする装置。
【請求項276】
請求項262に記載の装置であって、
前記双方向通信経路が、共通の通信イベントにおいて、前記プログラム装置から複数の植え込まれた装置へ情報を伝送する伝送経路をさらに含み、
特定の植込み型装置又は複数の植込み型装置の特定のサブセットで実行される特定の機能を指定する情報が、前記機能に関係する情報を受信するように構成された前記機能に特異的なプログラムを含むことを特徴とする装置。
【請求項277】
請求項262に記載の装置であって、
前記少なくとも2つの電極が、前記プログラム装置と皮膚表面との間の伝導通信経路を形成し、
前記受信経路が、
約1〜100Hzの周波数範囲の信号を選択して増幅するように構成された特定帯域通過増幅器を含む心電図(ECG)増幅器/フィルタと、
フィルタ処理及び増幅された信号をデジタル化するように構成されたAD変換器(ADC)と、
前記ADCに接続され、ECGデータを受信し随意的に表示するように構成され、かつ心臓ペーシングパルスにエンコードされた情報をデコードするように構成されたプロセッサとを備えることを特徴とする装置。
【請求項278】
請求項262に記載の装置であって、
前記少なくとも2つの電極が、前記プログラム装置と皮膚表面との間の伝導通信経路を形成し、
前記双方向通信経路が伝送経路をさらに含み、
前記伝送経路が、
前記少なくとも1つの埋め込まれたリードレス心臓ペースメーカーと情報を通信するように構成されたプロセッサと、
並列インターフェースを介して前記プロセッサに接続され、かつ、ビットストリームにデータを、オンオフキーイング、周波数シフトキーイング、周波数変調、及び振幅シフトキーイングから選択されるエンコード技術を用いてエンコードする及びシリアル化するように構成されたコマンド/メッセージエンコーダと、
前記コマンド/メッセージエンコーダに接続され、かつ、前記シリアル化されたデータを受信し、約10〜100kHzの周波数範囲を使用して変調させるように構成された変調器と、
前記変調器に接続され、信号振幅をロバストな伝導通信に適したレベルまで増加させる増幅器とを備える
ことを特徴とする装置。
【請求項279】
請求項262に記載の装置であって、
前記受信経路は、ペーシングパルス幅を使用してエンコードされた、2進化されたノッチを使用してペーシングパルスにエンコードされた、又はペーシングパルス間のオフタイムの変調を利用してエンコードされた情報をデコードすることを特徴とする装置。
【請求項280】
生体刺激装置システムであって、
少なくとも1つの植込型装置と、
前記少なくとも1つの植込型装置と双方向通信経路を介して通信するように構成された外部のプログラム装置とを備え、
前記双方向通信経路は、前記少なくとも1つの植込型装置によって生成され、生体組織を通じて前記外部プログラム装置に伝達された刺激パルスにエンコードされた情報をデコードする受信経路を含むことを特徴とするシステム。
【請求項281】
請求項280に記載のシステムであって、
前記双方向通信経路は、骨格筋を刺激しない約10〜100kHzの周波数範囲の変調信号を使用した前記生体組織を通じた直接伝導によって、前記外部プログラム装置から前記少なくとも1つの植込型装置へ情報を伝送する伝送経路をさらに含むことを特徴とするシステム。
【請求項282】
請求項280に記載のシステムであって、
前記双方向通信経路は、共通の通信イベントにおいて、前記プログラム装置から前記少なくとも1つの植込型装置へ情報を伝送する伝送経路をさらに含み、
単一の植込み型装置又は複数の植込み型装置のサブセットに特異的な情報が、前記単一の植込み型装置又は前記複数の植込み型装置のサブセットに割り当てられた、かつ、前記情報にエンコードされた固有のアドレスを有する、
特定の植込み型装置又は複数の植込み型装置の特定のサブセットで実行を開始させるための個々のアドレス情報を含まない、前記特定の植込み型装置又は前記複数の植込み型装置の特定のサブセットで実行される特定の機能を指定する情報のみを、1つ以上の植込み型装置に伝送する、及び
特定の植込み型装置又は複数の植込み型装置の特定のサブセットで実行される特定の機能を指定する情報が、前記機能に関係する情報を受信するように構成された前記機能に特異的なプログラムを含む、
から成る群より選択される技術を使用して、前記情報を前記少なくとも1つの植込型装置の少なくとも1つの目標とする装置に伝送するようにしたことを特徴とするシステム。
【請求項283】
請求項280に記載のシステムであって、
前記双方向通信経路が、前記情報信号から心電図を分離するように構成された低域通過フィルタを有する受信経路を含むことを特徴とするシステム。
【請求項284】
請求項280に記載のシステムであって、
前記双方向通信経路が、前記情報信号から前記心電図を分離するように構成された低域通過フィルタと、通信チャンネルの作動時に前記心電図からノイズ及び不要信号を削除するように構成されたブランキングコントローラとを有する受信経路を含むことを特徴とするシステム。
【請求項285】
請求項280に記載のシステムであって、
前記外部プログラム装置は、
心電図の検出、植え込まれたペースメーカーからの状況情報の読み出し、共通の電極セットを介して伝達された情報に包含された複数の植え込まれたペースメーカーの設定パラメータの調整、心電図の表示、及び、前記少なくとも1つの植込型装置から受信した情報の表示のうちの少なくとも1つの動作を実施するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項286】
請求項280に記載のシステムであって、
前記少なくとも1つの植込型装置は、少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーを含むことを特徴とするシステム。
【請求項287】
請求項280に記載のシステムであって、
前記少なくとも1つの植込型装置は、心腔の内壁又は外壁の近傍に植え込まれた少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーを含むことを特徴とするシステム。
【請求項288】
請求項280に記載のシステムであって、
前記双方向通信経路は、少なくとも2つの電極を介して及び体内組織を通じた伝導によって、複数のリードレス心臓ペースメーカーと通信するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項289】
請求項280に記載のシステムであって、
前記前記少なくとも1つの植込型装置は、少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーを含み、
前記少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーは、
ペーシングパルスの形態を治療効果及びペーシングパルスのエネルギーコストが高まるように選択的に変化させることによって、心臓ペーシングパルスを生成し、
アンテナ及びテレメトリコイルを使用せずに通信すべく、電極を介して前記心臓ペーシングパルスを体内組織に伝導させるように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項290】
請求項280に記載のシステムであって、
前記少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーが、
生来の心臓脱分極を検出する、
選択された遅延間隔を計測する、及び
前記生来の心臓脱分極の後の不応期の間に、情報がエンコードされたパルスを伝送するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項291】
請求項289に記載のシステムであって、
前記エンコードされた情報が、ペースメーカーの状態情報、電池電圧、リードのインピーダンス、検出された心臓信号振幅、ペースメーカーの電流ドレイン、及びプログラムされたパラメータから成る群より選択されることを特徴とする方法。
【請求項292】
請求項289に記載のシステムであって、
前記少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーは、
刺激パルスの生成に備えてタンク型コンデンサを充電し、
パルス生成の間に1つ以上のウインドウを設定して、前記1つ以上のウインドウの間に前記タンク型コンデンサの充電を不能にし、
前記タンク型コンデンサが不能の間に、前記植込型生体刺激装置における受信増幅器が作動するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項293】
請求項292に記載のシステムであって、
前記外部プログラム装置は、
前記少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーから刺激パルスを検出し、
前記少なくとも1つのリードレス心臓ペースメーカーの受信増幅器の作動が前記ウインドウと一致するように選択された遅延の後に、データを伝送するように構成されたことを特徴とするシステム。
【請求項294】
植込型生体刺激システムにおける通信方法であって、
外部プラグラム装置で、体内組織を通じて身体表面の電極へ伝導された電気信号をモニタするステップと、
体内に植え込まれた生体刺激システムで、生成されたパルスを検出するステップと、
前記生体刺激システムで、前記生成されたパルスにエンコードされた情報をデコードするステップと
を含む方法。
【請求項295】
請求項294に記載の方法であって、
植え込まれたリードレス心臓ペースメーカーで、心臓ペーシングパルスを生成するステップと、
ペーシングパルスの形態を治療効果及びペーシングパルスのエネルギーコストが高まるように選択的に変化させることによって、前記生成された心臓ペーシングパルスに情報をエンコードするステップと、
アンテナ及びテレメトリコイルを使用せずに通信すべく、電極を介して前記心臓ペーシングパルスを体内組織に伝導させるステップと
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項296】
請求項294に記載の方法であって、
植え込まれたリードレス心臓ペースメーカーで、心臓ペーシングパルスを生成するステップと、
前記生成された心臓ペーシングパルスに、ペースメーカーの状態情報、電池電圧、リードのインピーダンス、検出された心臓信号振幅、ペースメーカーの電流ドレイン、及びプログラムされたパラメータの少なくとも1つを含む情報をエンコードするステップと
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項297】
請求項294に記載の方法であって、
植え込まれたリードレス心臓ペースメーカーで、心臓ペーシングパルスを生成するステップと、
前記心臓ペーシングパルスの形態を治療効果及びペーシングパルスのエネルギーコストが高まるように選択的に変化させることによって、前記生成された心臓ペーシングパルスに情報をエンコードするステップと、
前記植え込まれたリードレス心臓ペースメーカーで、生来の心臓脱分極を検出するステップと、
前記生来の心臓脱分極の後の不応期の間に伝送させるために、前記心臓ペーシングパルスの伝送を抑止して遅延させるステップと、
アンテナ及びテレメトリコイルを使用せずに通信すべく、電極を介して前記心臓ペーシングパルスを体内組織に伝導させるステップと
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項298】
請求項294に記載の方法であって、
植え込まれた生体刺激システムの刺激電極で刺激パルスを生成するステップと、
前記生成された刺激パルスに情報をエンコードするステップとをさらに含み、
前記エンコードするステップでは、前記刺激パルスの選択された時間部分で前記刺激パルスを選択された持続期間でゲートして、前記刺激電極を流れる電流を除去し、ゲートされた部分のタイミングで前記情報をエンコードするようにしたことを特徴とする方法。
【請求項299】
請求項294に記載の方法であって、
植え込まれた生体刺激システムの刺激電極で刺激パルスを生成するステップと、
前記生成された刺激パルスのパルス幅に情報をエンコードするステップと
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項300】
請求項294に記載の方法であって、
植え込まれた生体刺激システムの刺激電極で刺激パルスを生成するステップと、
連続した刺激パルスの間のタイミングを選択的に変化させることによって、前記生成された刺激パルスに情報をエンコードするステップと
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項301】
請求項294に記載の方法であって、
ペーシングパルスと心周期の間に発生するR波とを比較するパターン認識によって、心電図において、前記生成された心臓ペーシングパルスを生来の心臓脱分極から区別するステップをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項302】
請求項294に記載の方法であって、
刺激パルスの生成に備えてタンク型コンデンサを充電するステップと、
植え込まれた生体刺激システムの刺激電極で刺激パルスを生成するステップと、
前記生成された刺激パルスに情報をエンコードするステップと、
パルス生成の間に1つ以上のウインドウを設定するステップと、
前記1つ以上のウインドウの間に、前記タンク型コンデンサの充電を不能にするステップと、
前記タンク型コンデンサが不能の間に、前記植え込まれた生体刺激システムの受信増幅器を有効にするステップと、
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項303】
請求項302に記載の方法であって、
前記外部プログラム装置で、前記植え込まれた生体刺激システムで生成された刺激パルスを検出するステップと、
前記設定された1つ以上のウインドウと一致させて、前記外部プログラム装置から前記植え込まれた生体刺激システムへ情報を伝送するステップと
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項304】
請求項302に記載の方法であって、
前記外部プログラム装置で、前記植え込まれた生体刺激システムで生成された刺激パルスを検出するステップと、
選択された遅延時間のタイミングを調節するステップと、
前記選択された遅延時間の後に、前記植え込まれた生体刺激システムの受信増幅器が有効になるウインドウと一致させて、データを伝送するステップと
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項305】
請求項294に記載の方法であって、
少なくとも2つの体表面電極を介して、前記外部プログラム装置を体表面に物理的に接触させるステップと、
前記外部プログラム装置と少なくとも2つの植え込まれたリードレス心臓ペースメーカーとの間で情報を通信するステップと、
前記少なくとも2つの体表面電極を介して、前記外部プログラム装置から前記植え込まれたリードレス心臓ペースメーカーへ、約10〜100kHzの周波数範囲の変調信号を使用してエンコードされた情報を伝送するステップと、
前記外部プログラム装置において、前記少なくとも2つの体表面電極を介して、前記少なくとも2つの植え込まれた生体刺激システムからの情報を受信し、前記生成されたペーシングパルスにエンコードされた情報を検出するステップと、
前記外部プログラム装置において、前記少なくとも2つの体表面電極を介して、表示及び分析するために体表面心電図を受信するステップと
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項306】
請求項294に記載の方法であって、
情報のエンコード及び/又はデコードは、
ペーシングパルスの幅を使用したエンコード、
2進化されたノッチを使用したペーシングパルスへのエンコード、及び
ペーシングパルス間のオフタイムの変調を使用したエンコードから成る群より選択されることを特徴とする方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図1E】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13A】
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【図13B】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18A】
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【図18B】
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【図19A】
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【図19B】
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【図20A】
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【図20B】
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【図21】
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【図22】
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【図23A】
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【図23B】
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【図24】
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【図25A】
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【図25B】
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【図26】
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【図27】
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【図28A】
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【図28B】
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【図28C】
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【図28D】
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【図28E】
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【図29A】
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【図29B】
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【図30】
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【図31】
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【図32A】
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【図32B】
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【図32C】
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【図32D】
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【図32E】
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【公開番号】特開2012−179425(P2012−179425A)
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−122165(P2012−122165)
【出願日】平成24年5月29日(2012.5.29)
【分割の表示】特願2008−535790(P2008−535790)の分割
【原出願日】平成18年10月13日(2006.10.13)
【出願人】(508113516)ナノスティム・インコーポレイテッド (8)
【氏名又は名称原語表記】NANOSTIM, INC.
【住所又は居所原語表記】2711 Centerville Road, Suite 400, Wilmington, Delaware 19808 (US)
【Fターム(参考)】