説明

レトルト容器

【課題】 レトルト食品パックに糸を貼り合せ、パックの開封を容易にかつ安全に行えるものを提供する。
【解決手段】 レトルトパックの切り口左(3a)から切り口右(3b)へ、本体表(1a)本体裏(1b)ともに各2本の糸、すなわち上糸(4a,4c)下糸(4b,4d)を平行に貼り付ける事を特徴とした、最後まで真っ直ぐ完全にカット出来るレトルトパック。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レトルト食品のパックの開封を容易にするものであり、最後まで真っ直ぐ完全に開封する事が出来るレトルト容器(袋)に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来は、本品袋両サイドの切り口部分左右どちらかから手でカットした時に、パックの表裏それぞれが別方向、斜めに裂け、反対側の貼り合せ部分でカットできなくなり、無理に引き千切ろうとすれば勢いで内容物が飛び散る事が多々ある。
その為、無理を避けて反対側の切り口から開封する事になるが、やはり表裏それぞれ斜めに避ける為切残しが出来、その内容物を容器に移す際にそれが切残し部分に付着する。
その為に手等を汚してしまう事に成る。
本品を湯せんした場合は、中身が大変熱いので大変危険でもある。
特に、カレーやシチューのようなとろみのある物に危険性が高い。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
その為に次のような問題点があった。
(イ) 最後までカットできない為に、カット途中そのままで内容物を食器に移し変えようとすれば、切残しにそれが付着して手を汚す結果となる。
(ロ) 無理に最後まで力を入れてカットすれば、内容物が飛び散る。
(ハ) (イ)(ロ)を避けて、無理をせずに反対側のカット口からカットする事になるが、真っ直ぐに裂けず斜めに裂ける為、この場合も切残しができる。
(ニ) 内容物が熱い為、大変危険である。
(ホ) 特願2006−337617では糸を埋め込む方法をとってたが、衛生面で問題があった。
本発明は、以上の問題点を解決するためになされた物である。
【問題を解決するための手段】
【0004】
レトルトパックの表裏ともに、上下に少し間隔(開封部の切り口部分をパンチした時のズレを考慮した間隔)を開けて平行に切り口から切り口まで糸を貼り合せる。
以上を特徴とする、最後まで真っ直ぐ完全にカット出来るレトルト容器である。
【発明の効果】
【0005】
糸に沿って難無く簡単に、しかも安全にきれいに最後まで真っ直ぐにカットが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ) 切り口左(3a)から切り口右(3b)まで、レトルトパックの本体表(1a)及び本体裏(1b)に上下に少し間隔を開けて上糸(4a)(4c)及び下糸(4b)(4d)を平行に貼り付ける。
(ロ) 開口する場合は切り口左(3a)から右方向、または、切り口右(3b)から左方向へ一気に切り裂く。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】 本発明の実施例を示す平面図
【図2】 本発明の実施例を示す部分拡大断面図
【符号の説明】
【0008】
1a 本体表
1b 本体裏
2 貼り合せ部分
3a 切り口左
3b 切り口右
4a、c 上糸
4b、d 下糸
5a,b 粘着テープ
6 内容物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
最後まで真っ直ぐにカット出来るように、レトルトパックの切り口左(3a)から切り口右(3b)へ、本体表(1a),本体裏(1b)ともに各2本の糸、すなわち上糸(4a)(4c),下糸(4b)(4d)を平行に粘着テープあるいわ熱処理で貼り付けた事を特徴とするレトルトパック。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公開番号】特開2009−46192(P2009−46192A)
【公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−240148(P2007−240148)
【出願日】平成19年8月20日(2007.8.20)
【出願人】(506415780)
【Fターム(参考)】