説明

レプチン産生促進剤

【課題】高コレステロール血症、高中性脂肪血症、糖尿病等の予防又は治療に利用可能な新規なレプチン産生促進剤を提供する。
【解決手段】カプサンチンをレプチン産生促進剤の有効成分とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レプチン産生促進剤、及び体内のレプチン濃度の低下が原因で生じる疾病の予防又は治療のための医薬に関する。
【背景技術】
【0002】
レプチンは、脂肪組織から分泌される蛋白質ホルモンであり、146個のアミノ酸から成る。
レプチンは、哺乳動物において摂食抑制作用や(非特許文献1)、末梢でのエネルギー消費の亢進作用(非特許文献2)を示すことが報告されている。また、レプチンは、2型糖尿病、インスリン分泌低下型糖尿病、筋萎縮性糖尿病に対する治療効果を示すこと(非特許文献3)、筋萎縮性糖尿病患者に対する臨床試験において、高中性脂肪血症、脂肪肝の改善効果を示すこと(非特許文献4)、血中のコレステロールを低下する効果を示すこと(非特許文献5、6)、血中の中性脂肪濃度を低下する効果を示すこと(非特許文献7)も報告されている。
更に、レプチンのアルツハイマー病の改善作用(非特許文献8)についても報告されている。
このように、体内のレプチン濃度を増加させることは、糖尿病、高コレステロール血症、高中性脂肪血症をはじめとする様々な疾病の予防や改善に有効であることが示唆されている。
【0003】
これに対し、血中のレプチン濃度を直接的に上昇させるための医薬として、組換えレプチン(組換えobタンパク質)が提案されている(特許文献1)。但し、組換えレプチンは、注射等で腹腔内、脳室内あるいは静脈内に直接投与する必要があり、簡便に投与できず、その使用機会が限定されるという問題があった。
また、脂肪組織におけるレプチンの産生を促進することで、血中のレプチン濃度を間接的に上昇させる物質として、インスリン(非特許文献9)やグルココルチコイド(非特許文献10)が報告されているが、インスリンは経口投与では効果が認められず、グルココルチコイドも皮下投与でのみ効果が認められており、使用機会が限定される。更に、グルココルチコイドはステロイドホルモンであるので副作用が強いという欠点がある。
【0004】
更に、副作用が少なく、且つ経口摂取によりレプチンの産生を促進する剤として、トリカルボン酸回路関連有機酸、その誘導体又はそれらの塩(特許文献2)、ソヤサポニン類(特許文献3)、アブラナ科由来の成分(特許文献4)、カルコン類(特許文献5)等、食品由来の成分を有効成分とするものも提案されている。
【0005】
一方、カプサンチンは、網膜の酸化を抑制する作用(非特許文献11)、発がん抑制作用(非特許文献12)、抗肥満作用(特許文献6)、血中の高比重リポ蛋白(HDL)−コレステロールの増加作用(特許文献7、非特許文献13、14)など、様々な生理作用を示すことが報告されている。
【0006】
このうち、カプサンチンの抗肥満作用は、脂肪細胞の分化の抑制を機序とするものであることが示唆されている(特許文献6)。また、カプサンチンの血中の高比重リポ蛋白(HDL)−コレステロールの増加作用は、アポリポ蛋白A5の増加やレシチン−コレステロールアシルトランスフェラーゼ(Lecithin-cholesterol acyltransferase)の活性向上を機序とするものであることが示唆されている(非特許文献14)。
しかしながら、カプサンチンが、脂肪組織のレプチンの産生を促進することは知られて
いない。また、カプサンチンが、高コレステロール血症、高中性脂肪血症、糖尿病等の体内のレプチン濃度の低下が原因で生じる疾病の予防又は治療に有効であることも知られていない。
【0007】
また、カプサンチンを含むパプリカ色素での評価ではあるが、急性毒性試験、変異原性試験で該色素に毒性は報告されていない(非特許文献15)。よって、カプサンチンの安全性は高いと考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平09−003098号公報
【特許文献2】特開2001−187732号公報
【特許文献3】特開2006−273786号公報
【特許文献4】特開2006−328056号公報
【特許文献5】特開2009−073761号公報
【特許文献6】特開2003−095930号公報
【特許文献7】特開2005−112752号公報
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】Y. Minokoshi et al.、Nature、2004、Vol.428、p.569
【非特許文献2】Y. Minokoshi et al.、Nature、2002、Vol.415,p.339
【非特許文献3】海老原健、中尾一和、「糖尿病領域におけるレプチンの臨床応用」、細胞工学、秀潤社、2005年5月、第24巻、p.476
【非特許文献4】中尾一和、「肥満の分子機構-レプチンを中心に」、肥満の科学、第124回日本医学会シンポジウム記録集、日本医学会、2003、p.36
【非特許文献5】S.VanPatten et al.、American Journal of Physiology、2001、Vol.281、p.393
【非特許文献6】S.VanPatten et al、Biochemical Journal、2004、Vol.379、p.229
【非特許文献7】A.H.Hasty et al.、The Journal of Biological Chemistry、2001、Vol.276、p.37402
【非特許文献8】N.Tezapsidis et al.、The Journal of Alzheimer’s Disease、2009、Vol.16、p.731
【非特許文献9】R.Saladin et al.、Nature、1995、Vol.377、p.527
【非特許文献10】P. De Vos et al.、The Journal of Biological Chemistry、1995、Vol.270、p.15958
【非特許文献11】T.Nakanishi et al.、Showa University Journal of Medical Science、2002、Vol.14、p. 153
【非特許文献12】T.Narisawa et al.、Proceedings of The Society for Experimental Biology and Medicine、2000、Vol.224、p.116
【非特許文献13】相澤宏一、食品の機能性向上技術の開発、ニューフードクリエーション技 術研究組合、2004、p.51
【非特許文献14】K.Aizawa et al.、British Journal of Nutrition、2009(Abstract)、PubMed:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19646292?ordinalpos=1&itool=EntrezSystem2.PEntrez.Pubmed.Pubmed_ResultsPanel.Pubmed_DefaultReportPanel.Pubmed_RVDocSum
【非特許文献15】藤井正美監修、概説・食用天然色素、光琳、1993、p.44
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、新規なレプチン産生促進剤を提供することを課題とする。また、本発明は、体内のレプチン濃度の低下が原因で生じる疾病の治療又は予防のための医薬を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明者らは、カプサンチンが脂肪細胞のレプチン産生を促進する作用を有することを知見し、これに基づいて本発明を完成させた。
第1の本発明は、カプサンチンを有効成分とする、レプチン産生促進剤である(以下、「本発明のレプチン産生促進剤」ともいう。)。
本発明のレプチン産生促進剤は、カプサンチンが、好ましくは1日当たり0.1〜3.0mg/kg体重の量で投与されるように用いられる。
【0012】
第2の本発明は、上記レプチン産生促進剤を含有する、体内のレプチン濃度の低下が原因で生じる疾病の予防又は治療のための医薬である(以下、「本発明の医薬」ともいう。)。
本発明の医薬は、高コレステロール血症、高中性脂肪血症、糖尿病の予防又は治療に好適である。
【0013】
第3の本発明は、カプサンチンを含有する食品組成物からなる、レプチン産生促進剤である。
【発明の効果】
【0014】
本発明のレプチン産生促進剤は、高コレステロール血症、高中性脂肪血症、糖尿病に代表される、体内のレプチン濃度の低下が原因で生じる疾病の予防又は治療に利用可能である。また、本発明のレプチン産生促進剤は、安全性が高い。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】各種カロテノイドが脂肪細胞のレプチン産生に与える影響を示す図である。
【図2】カプサンチンの経口投与が血中のレプチン濃度に与える影響を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明のレプチン産生促進剤は、カプサンチンを有効成分とする。
カプサンチンは、赤ピーマンに多く含まれている。従って、赤ピーマンからカプサンチンを抽出又は分画して、本発明のレプチン産生促進剤の成分として用いることができる。この場合、抽出物又は分画物中のカプサンチンの濃度は、精製工程を経ることで上昇させることが出来るが、好ましくは0.2質量%以上、更に好ましくは2質量%以上である。
なお、赤ピーマンからカプサンチンを抽出する方法は、公知である。
また、カプサンチンの化学構造は知られているので、化学合成したカプサンチンを、本発明のレプチン産生促進剤の成分として用いることもできる。また、EXTRASYNTHESE社などから市販されているカプサンチンを用いても良い。
【0017】
本発明のレプチン産生促進剤におけるカプサンチンの濃度は、好ましくは0.02質量%以上、更に好ましくは0.2質量%以上である。
本発明のレプチン産生促進剤の投与量は、カプサンチンが脂肪組織のレプチン産生を促進するのに有効な量であればよく、投与対象、症状、体重などにより決定することができる。
本発明のレプチン産生促進剤は、カプサンチンが、1日当たり、好ましくは0.1〜3.0mg/kg体重、更に好ましくは1.0〜2.0mg/kg体重の量で投与されるように用いられる。
また、本発明のレプチン産生促進剤の投与方法は特に制限されないが、好ましくは経口投与である。
【0018】
本発明のレプチン産生促進剤は、カプサンチン以外の任意成分を含有していてもよい。このような任意成分は、レプチン産生促進作用が期待されるものを用いることができる。また、通常製剤化に用いられる賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、安定剤、保存剤、矯味矯臭剤、希釈剤等を加えることができる。
本発明のレプチン産生促進剤の剤形は特に制限されないが、上記結合剤、崩壊剤、滑沢剤、安定剤、保存剤、矯味矯臭剤、希釈剤等の任意成分を加えて製剤化し、錠剤、顆粒剤、カプセル剤、水薬、ドリンク剤等の内服剤形とすることが好ましい。
【0019】
本発明のレプチン産生促進剤は、そのままで、又は他の有効成分と共に製剤化して、体内のレプチン濃度の低下が原因で生じる疾病の予防又は治療のための医薬とすることができる。体内のレプチン濃度の低下が原因で生じる疾病としては、高コレステロール血症、高中性脂肪血症、糖尿病(2型糖尿病、インスリン分泌低下型糖尿病、筋萎縮性糖尿病を含む)、摂食障害、脂肪肝、アルツハイマー病等が挙げられる。なお、本発明のレプチン産生促進剤は、ある形態では脂肪細胞の分化を抑制する作用も有し得るが、脂肪細胞分化抑制のために用いられるものは含まない。
【0020】
本発明の医薬におけるカプサンチンの濃度は、好ましくは0.02質量%以上、更に好ましくは0.2質量%以上である。
本発明の医薬の投与量は、カプサンチンが脂肪細胞のレプチン産生を促進するのに有効な量であればよい。上述したように、体内のレプチン濃度の低下が、高コレステロール血症、高中性脂肪血症、糖尿病等の原因となることが知られているので、上記のような量で本発明の医薬を投与することにより、上記疾病の予防又は治療の効果が期待できる。
具体的な投与量、投与方法も、上記レプチン産生促進剤の好ましい投与量、投与方法を参考にすることができる。
本発明の医薬には、予防又は治療の対象となる疾病に応じて、他の有効成分を配合することができる。
【0021】
また、本発明は、カプサンチンを含有する食品組成物からなるレプチン産生促進剤も提供する。このレプチン産生促進剤は、カプサンチンを含有する食品組成物をレプチン産生促進のために用いる形態を意味する。食品組成物におけるカプサンチン濃度は、好ましくは0.01質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上である。このような食品組成物は、カプサンチンを含む食品原料においてカプサンチンを濃縮する方法、一般的な食品原料にカプサンチンを添加する方法などにより製造することができる。
このレプチン産生促進剤の摂取量は、カプサンチンが脂肪組織のレプチン産生を促進するのに有効な量であればよい。摂取量の目安としては、上述したカプサンチンの投与量が参考になる。
また、このレプチン産生促進剤は、体内のレプチン濃度の低下が原因で生じる疾病の予防に利用することができる。この様な疾病の例については、上述したとおりである。なお、このレプチン産生促進剤は、ある形態では脂肪細胞の分化を抑制する作用も有し得るが、脂肪細胞分化抑制のために用いられるものは含まない。
【実施例】
【0022】
<実施例1>
培養細胞での各種カロテノイドのレプチン産生促進活性の評価
〔方法〕
レプチン産生量を、3T3−L1前駆脂肪細胞を用いて調べた。96穴培養プレート(旭テクノグラス社製)に一穴当たり2×103個の3T3−L1前駆脂肪細胞を加え、10%ウシ新生児血清を含むダルベッコ改変イーグル培地(SIGMA社製:以下、DMEM)で培養を行った。3T3−L1前駆脂肪細胞を2日間培養しコンフルエントに達した後、5mg/mLのインスリン、1μMのデキサメサゾン、0.5mMの3−イソブチル−1−メチルキサンチンを更に添加した培地で2日間培養し、分化を誘導した。この細胞を、10%ウシ新生児血清と2.5mg/mLインスリンを含むDMEMを用いて4日間培養した。その後、10%ウシ新生児血清を含むDMEMに、コントロール群としてテトラヒドロフラン(和光純薬工業社製:以下、THF)のみを、またDMEMの容量の0.1%(V/V)量のTHFに溶解したリコピン(生化学用、和光純薬工業社製)、β-カロテン(合成、和光純薬工業社製)、アスタキサンチン(生化学用、和光純薬工業社製)、カプサンチン(EXTRASYNTHESE社製)、ルテイン(EXTRASYNTHESE社製)、ゼアキサンチン(EXTRASYNTHESE社製)、β-クリプトキサンチン(EXTRASYNTHESE社製)を、最終濃度が5.0×10-6Mとなるように加え、それぞれの培地で24時間培養した。その培養上清を回収し、産生されたレプチン濃度を、マウスレプチン測定キット(森永生科学研究所社製)を用いて測定した。
【0023】
なお分析は、各群についてサンプル数n=3で行ない、その平均値及び標準誤差を算出した。またコントロール群と各群間でのレプチン濃度の比較は、Dunnett法によって行ない、危険率5%未満で差が認められた場合に、コントロール群との間に統計学的に有意な差があるとした。
【0024】
〔結果〕
各群の培地中のレプチン濃度を表1及び図1に示した。カプサンチンを添加した群にのみ、コントロール群と比較して、培地中のレプチン濃度が有意に増加した。この結果から、カプサンチンに、脂肪細胞のレプチン産生を促進する作用があることが示された。
【0025】
【表1】

【0026】
<実施例2>
動物でのカプサンチンのレプチン産生促進作用の評価
〔方法〕
試験には4週齢Wistar系雄性ラット(オリエンタルバイオサービス社製)を用いた。1週間の予備飼育の後、各群の平均体重がほぼ等しくなるように各群8匹ずつ群分けした。実験動物は、温度(25±1℃)と湿度(50±10%)が保たれた部屋の中で飼育した。室内の照明は、1日に12時間点灯した。また、飼料及び水は、試験期間中すべて自由摂取とした。
試験は、何も加えないコントロール群と低濃度(16mg%)で精製カプサンチンを添加した低カプサンチン群、高濃度(32mg%)で精製カプサンチンを添加した高カプサンチン群の3群に分け実施した。各群の飼料組成は以下に示した(表2)。
上記飼料を2週間自由摂取させた後、ペントバルビタール麻酔下で採血を実施した。血液から、遠心分離(3,500rpm×15分)により血漿を分離し、これを分析を行なうまで−80℃で冷凍保存した。血漿中のレプチン濃度は、ラットレプチン測定キット(森永生科学研究所社製)を用いて測定した。
【0027】
【表2】

【0028】
〔精製カプサンチンの調製方法〕
実施例2において、評価用の精製カプサンチンは、市販のパプリカ色素を以下の方法で精製したものを用いた。
市販のパプリカ色素(商品名カプサンタル(武田科学飼料社製))50gを500mlのメタノールに溶解させ、ろ過により沈殿物を除去した。得られた溶液を、ODSカラム(商品名Soken Pak ODS−ST−C S−15/30(綜研化学社製))を装着した分取用HPLC(ポンプ: PUMP Model 575(GL Science社製)、検出器: UV−VIS Detector UV 620(GL Science社製))、移動相としてメタノールを用い、14分から15分に確認される最大ピークを分取した。
得られた分画物は減圧下濃縮し、粗カプサンチンを1.8g得た。
粗カプサンチンは、ヘキサン/メタノール(1:1)で再結晶を行ない、その後減圧、遮光下で乾燥し、精製カプサンチン1.5gを得た。
なお、得られた精製カプサンチンの純度は、市販のカプサンチン(EXTRASYNTHESE社製)とHPLC法で比較した結果、90%以上であることが確認できた。
【0029】
〔結果〕
各飼料で2週間飼育した後の各群の血漿中のレプチン濃度を表3及び図2に示した。
高カプサンチン群のラットは、コントロール群のラットと比較して、血漿中のレプチン濃度の有意な上昇が確認された。低カプサンチン群のラットは、コントロール群のラットと比較して、レプチン濃度に有意差は認められなかったものの、高値(約50%の増加)を示した。この結果から、動物にカプサンチンを経口摂取させた場合でも、濃度依存的にレプチン産生促進効果があることが示された。
【0030】
【表3】

【0031】
本試験での動物での評価では、カプサンチンを16〜32mg%(0.016〜0.032質量%)含有する飼料を投与した群で、血中のレプチン濃度の上昇が認められた。
ラット(300g)が1日に20gの飼料を摂取した場合、体重当たりのカプサンチン摂取量は、1日当たり10.6〜21.3mg/kg体重となる。
ヒトとラットのカロテノイドの吸収性は一般的に10〜100倍異なると言われていることから、ヒトでは上記の量の1/10〜1/100の摂取で、血中のレプチン濃度の上昇が期待される。
従って、ヒトであれば、1日当たり、0.106〜2.13mg/kg体重の量のカプサンチン摂取で、レプチン産生促進効果が得られると期待される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カプサンチンを有効成分とする、レプチン産生促進剤。
【請求項2】
カプサンチンが、1日当たり0.1〜3.0mg/kg体重の量で投与されるように用いられる、請求項1に記載のレプチン産生促進剤。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のレプチン産生促進剤を含有する、体内のレプチン濃度の低下が原因で生じる疾病の予防又は治療のための医薬。
【請求項4】
前記疾病が高コレステロール血症である、請求項3に記載の医薬。
【請求項5】
前記疾病が高中性脂肪血症である、請求項3に記載の医薬。
【請求項6】
前記疾病が糖尿病である、請求項3に記載の医薬。
【請求項7】
カプサンチンを含有する食品組成物からなる、レプチン産生促進剤。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−51912(P2011−51912A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−200359(P2009−200359)
【出願日】平成21年8月31日(2009.8.31)
【出願人】(000104113)カゴメ株式会社 (50)
【Fターム(参考)】