説明

レンズおよび該レンズを備えた照明装置

【課題】通路や床に近い低い位置に配置しても、照射範囲全体にわたって照射光にムラのない照射ができるレンズおよび該レンズを備えた照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置20に使用するレンズ10は、入射光を平行もしくは集光するように射出するための集光射出部分11と、該集光射出部分11に連続して設けられた、入射光を発散するように射出するための発散射出部分12とを有し、集光射出部分11は、入射光の一部を、所定の横断面を境にして発散射出部分12の射出領域に向けて集光するように射出し、残りの入射光を光軸1に略平行に射出し、発散射出部分12は、入射した光を発散射出部分12の射出領域内で発散するように射出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は照明装置に使用するレンズおよび該レンズを備えた照明装置に関し、特に照明装置は通路ないし床の照明に好適な照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、夜間飛行時の旅客機の客室内、映画館の映写中の観客室内、就寝時の住宅内などの暗所における照明には照明光が必要以上に拡散しないことを考慮する必要があった。このため、例えば旅客機の場合には、夜間飛行時の客室内の補助照明として座席ごとに天井に設置した照明装置からの照明や通路付近の低い位置に設置した照明装置からの誘導照明などがある。しかし、天井からの照明では広範囲に亘って照明光が照射されるので、周囲の眠っている乗客など照明を必要としない乗客にも照明光が届いてしまい、不快な思いをさせてしまう場合がある。また、座席の低い位置に照明装置を設置した場合には、照射範囲のうち照明装置の直下付近が極端に明るくなる一方で、照射範囲が狭いために照明装置から離れたところでは足元の照明が暗く、不十分なものになってしまい配光にムラが生じることとなっている。この照明範囲を広げようとすると、光の射出角度を上げなければならないが、光の射出角度を上げると上方への漏れ光の光量が大きくなるので、グレアの原因となって乗客に不快感を与えかねない。このような通路や床などに近い低い位置に設置する照明装置で照明範囲を広げながら上方への漏れ光を制限した足元用照明器具が特許文献1に開示されている。
【0003】
すなわち、発光体の光を仕切壁によって遮ることにより、上側開口部から上方に向かう漏れ光を遮断したものである。さらに、発光体よりも下方に配設した傾斜壁によって発光体の光を下側開口部に導くようにして、防眩性能の向上を図りながら足元のみを照らせるようにしたものである。
【0004】
【特許文献1】特開2000−215706号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような従来の技術では、漏れ光によるグレアを無くすことはできても、照明範囲はそれほど広げることができないという問題点があった。また、足元照明器具から離れるにしたがって照明が暗くなるという配光のムラについては解決されていなかった。
【0006】
さらに、発光体を内蔵するケース内に仕切壁や傾斜壁を設けるために、ケースの構造が複雑になってしまい、製造コストが上がるという問題点があった。
【0007】
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、入射光をレンズの所定の横断面を境にして片側に向けて集光および発散するように射出させることにより、通路や床に近い低い位置に配置しても、広い照射範囲全体にわたって照射光の分布にムラのない照射ができるレンズを提供することを目的としている。
また、本発明は、上記レンズを備えることにより、床や通路に近い低い位置に配設しても、上向きの射光を防止しながら広い照射範囲を得られる照明装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1] 照明装置(20)に使用するレンズ(10)において、
入射光を平行もしくは集光するように射出するための集光射出部分(11)と、該集光射出部分(11)に連続して設けられた、入射光を発散するように射出するための発散射出部分(12)とを有し、
前記集光射出部分(11)は、入射光の一部を、所定の横断面を境にして前記発散射出部分(12)の射出側領域に向けて集光するように射出し、残りの入射光を光軸(1)に略平行に射出し、
前記発散射出部分(12)は、入射した光を、前記発散射出部分(12)の射出側領域内で発散するように射出することを特徴とするレンズ(10)。
【0009】
[2] 前記集光射出部分(11)は、所定の横断面を境にして一方の側に形成され、縦断面に凸状部分を有する集光レンズであり、
前記発散射出部分(12)は、前記所定の横断面を境にして他方の側に形成され、縦断面に凹状部分を有する発散レンズであることを特徴とする[1]に記載のレンズ(10)。
【0010】
[3] 通路ないし床を照明する照明装置(20)において、
前記[1]または[2]に記載のレンズ(10)を備え、該レンズ(10)は、前記発散射出部分(12)を前記集光射出部分(11)よりも下方になる向きに配設したことを特徴とする照明装置(20)。
【0011】
[4] 航空機用シートに設けて通路ないし床を照明する照明装置(20)において、
前記[1]または[2]に記載のレンズ(10)を備え、該レンズ(10)は、前記発散射出部分(12)を前記集光射出部分(11)よりも下方になる向きに配設したことを特徴とする照明装置(20)。
【0012】
前記本発明は次のように作用する。
レンズ(10)の入射側から入射した光のうち集光射出部分(11)を通過する光は、射出側の領域を所定の横断面を境にして集光射出部分(11)の射出側領域および発散射出部分(12)の射出側領域としたときに、一部は集光射出部分(11)の射出側領域から前記所定の横断面を通過して発散射出部分(12)の射出側領域に至る方向に向けて集光するように屈折して射出される。残りの入射光は、光軸(1)に略平行に射出される。
【0013】
一方、入射した光のうち発散射出部分(12)を通過する光は、発散射出部分(12)によって、発散射出部分(12)の射出側領域内で発散するように屈折して射出される。この発散射出部分(12)は、所定の横断面を境にして他方の側に縦断面が凹状部分を有するように形成されているので、射出された光は、発散射出部分(12)の射出側領域内で発散するように進む。
【0014】
これにより、レンズ(10)の射出側領域でレンズ(10)に近い所では、発散射出部分(12)からの発散光による光量が大きくなり、レンズ(10)から遠い所では、集光射出部分(11)から略平行にもしくは集光するように射出された光によって光量が補えるように配光できる。さらに、集光射出部分(11)と発散射出部分(12)とによって配光を連続的に制御することで、照射光の分布にムラを生じないようにすることができる。
【0015】
レンズ(10)は、以上のような特性を有するので、通路ないし床に近い低い位置に設置して通路ないし床を照明する照明装置(20)のレンズ(10)としての使用が好適である。このような照明装置(20)に使用する場合は、発散射出部分(12)を集光射出部分(11)よりも下方になる向きに配設すればよい。
【0016】
これにより、照明装置(20)の直下から照明範囲内の遠方の領域まで、配光にムラのない照明が可能である。また、射出光は、光軸(1)を含む横断面を境にして下方の発散射出部分(12)の射出側領域に向かうので、照明光が上方に向かうことを防止できる。
【0017】
さらに、光軸(1)が射出側で通路ないし床に交差する向きにレンズ(10)を傾けて配設することにより、照明光が上方に向かうことをより確実に防止することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明にかかるレンズによれば、入射した光のうち、集光射出部分から射出する光は、所定の横断面を境にして発散射出部分の射出側領域に向けて集光するように進み、ないし光軸に平行に進み、発散射出部分から射出する光は、発散射出部分の射出側領域に向けて発散する特性を有するので、レンズに近い領域に射出される光は、発散射出部分からの発散光による光量が大きくなり、レンズから遠い領域に射出される光は、集光射出部分からの射出光による光量が大きくなるように配光を連続的に制御できるので、照射範囲の全体にわたって照射光の分布にムラのない照射が可能になる。
【0019】
また、レンズは、所定の横断面を境にして一方の側に集光射出部分として縦断面に凸状部分が形成され、他方の側に発散射出部分として縦断面に凹状部分が形成されているので、入射光は、所定の横断面を境にして発散射出部分の射出側領域に確実に射出することができる。
【0020】
本発明にかかる照明装置によれば、通路ないし床に近い低い位置に設置した場合でも、広い照射範囲が得られ、その照射範囲の全体にわたって照射光の分布にムラのない照明ができ、かつ、遮蔽板などを用いることなくレンズ自体の特性により、上向きの射出光をなくすことができる。
【0021】
また、レンズは、光軸が射出側で通路ないし床に交差する向きに傾けて配設した場合には、上向きの光の射出をより確実になくすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、図面に基づき本発明の好適な一実施の形態を説明する。
図1および図2は本発明の一実施の形態を示している。図1は、本発明の一実施の形態にかかるレンズの模式図である。
【0023】
図1に示すように、レンズ10は、例えば光軸1を含む所定の横断面を境にして、入射光を集光するように射出するための集光射出部分11および該集光射出部分11に連続して設けられ、入射光を発散するように射出するための発散射出部分12を有している。なお、集光射出部分11と発散射出部分12との境となる横断面は、必ずしも光軸1を含む面でなくてもよい。
【0024】
レンズ10は、入射側の全体が光軸1に直交する平面10aを形成している。集光射出部分11は、光軸1を含む横断面を境にして上部に形成されており、縦断面が凸状に現れる凸状部分を有する集光レンズとして形成されている。この集光射出部分11は、入射して来た光を、光軸1を含む横断面を境にして発散射出部分12の射出側領域に向けて集光するように射出し、入射側領域の焦点を通過して入射してきた光を略平行に発散射出部分12の射出領域に向けて射出する。なお、この集光射出部分11は、非球面レンズが好ましい。光源2は通常の照明に使用するものであれば、電球など、特に制限されないが、図2に示した例では、入射側領域の焦点に光源2であるLEDが配置されている。
【0025】
一方、発散射出部分12は、光軸1を含む横断面を境にして下部に形成されており、縦断面が凹レンズ状に現れる凹状部分を有する発散レンズとして形成されている。この発散射出部分12は、入射した光を、光軸1を含む横断面を境にして発散射出部分12の射出側領域に向けて発散するように射出する。なお、この発散射出部分12は、非球面レンズが好ましい。
このように形成されたレンズ10を後述する照明装置20に装着した状態が図4および図5に例示されているが、発散射出部分12の射出側は鞍に類似した表面形状を有している。
【0026】
レンズ10の素材は、例えば、透明なポリカーボネートであるが、これに限られず、他の樹脂材や様々な種類のガラス材などレンズに使用される素材であればどのようなものであってもよい。レンズ10は、集光射出部分11と発散射出部分12とを一体に形成してもよいし、集光射出部分11と発散射出部分12とを別個に製造し、それらを合わせて、全体として連続した1つのレンズ10となるようにしてもよい。
【0027】
次に、レンズ10の作用を説明する。
図2は、本実施の形態にかかるレンズを通る光の光路を示す模式図である。
【0028】
図2に示した例では、レンズ10は、その光軸1を水平よりも下方に向くように傾けられており、光源2の中心が光軸1上の焦点に配置されている場合を示している。符号3はレンズ10よりも下方に位置する、光の照射面3である。レンズ10に入射した光のうち集光射出部分11から射出される光は、略平行にまたは集光するように屈折して進む。集光射出部分11から射出される光のうち、光軸1に平行な角度よりも上向きの角度で進む光はない。
【0029】
集光射出部分11からの射出光は、一部が光軸1を含む横断面を交差位置4で通過した後に発散射出部分12の射出側領域を進む。また、残りの一部は光軸1に平行に進む。
【0030】
また、レンズ10に入射した光のうち発散射出部分12から射出される光は、光軸1に沿って進む光が照射面3から最も離れた位置、すなわち最も高い位置から射出される光であり、他の光は全て光軸1を含む横断面よりも下から射出されて、下向きに発散するように進む。したがって、発散射出部分12から射出される光も光軸1よりも上向きに進むことがない。
【0031】
このように、発散射出部分12は下向きに発散するように光を射出するので、広い範囲にわたって光を照射できる。
【0032】
一方、集光射出部分11から射出された光は、光軸1に平行な光であるか集光する光なので、発散して遠方での光量が少なくなるということがなく、レンズ10の近くの領域には照射せずに遠方の照射面3を照射させることができる。すなわち、射出側でレンズ10に近い所は、発散射出部分12からの発散光により照射し、レンズ10から遠い所では、発散射出部分12からの発散光に集光射出部分11から射出された光を加えて照射するようにできる。これにより、照射範囲のうちレンズ10から遠方の領域であっても明るい照明が可能であり、照射範囲全体にわたって照射光にムラのない照射が可能になる。
【0033】
次に、本発明の一実施の形態にかかる照明装置20を説明する。
図3から図7までは、本発明の一実施の形態にかかる照明装置20を示している。
【0034】
図3は、本発明の一実施の形態にかかる照明装置20を航空機用シートに配設した例を示す斜視図である。図4は照明装置20の平面図であり、図5は照明装置20の正面図であり、図6は照明装置20の右側面図である。図7は、照明装置20の配置と照射範囲6を示す模式図である。
【0035】
本実施の形態では、2座席用のシート100の中央にあるセンターアームレスト101の下部にフットライトとしての照明装置20が取り付けられている。センターアームレスト101の下部と床面との間には隙間があり、照明装置20はセンターアームレスト101の前面101a側からこの隙間を少し奥に入った位置でフロントチューブ103よりも前方の照明装置位置5に配設されている(図7参照)。
【0036】
照明装置20は、両側の座席の着座者の足元およびその周囲の照明をそれぞれ別個のレンズ10,10から射出した光で行うものであり、ケーシング21の前面内側にはレンズ10,10を配設するためのレンズ取付け部22が2つ形成されている。レンズ取付け部22,22は、取り付けたレンズ10,10の光軸1同士が、水平方向に所定角度αをもって離れるように設けられている。
【0037】
レンズ10は、発散射出部分12を集光射出部分11よりも下位になる向きにして取り付けられている。また、レンズ10は、光軸1が射出側で床に交差する向きに傾けられている。レンズ取付け部22は、その奥行きの深さをレンズ10の光学特性との関係で設計することにより、レンズ10から射出される光の水平方向の照射範囲を側壁22aによって制限するようにできる。
【0038】
ケーシング21の内部には、レンズ取付け部22の後方にレンズ10ごとに光源2,2が配設されている。これらの光源2,2は、例えば、高輝度白色LEDであるが、これに限られることはない。
【0039】
光源2,2の後方には照明装置20を制御するための駆動基板23が配設されている。照明装置20は、一端部が駆動基板23に接続されたケーブル24が後部から外部に延びており、外部の他端部がコネクタ25に接続されてコネクタ25を介して電源(図示せず)に接続されている。
【0040】
このように構成された照明装置20は、レンズ取付け部22に取り付けられたレンズ10,10の一方を通過する光によって一方の座席の着座者の足元周辺を照明することができ、他方のレンズ10を通過する光によって他方の座席の着座者の足元周辺を照明することができる。
【0041】
照明装置20の照射範囲6が図7に例示されている。図7において、符号102aは、収納状態にあるレッグレスト102の投影位置を示し、符号102bは、使用状態にあるレッグレスト102の投影位置を示している。上記したように、照明装置20の2つのレンズ10,10は、光軸1,1同士が、水平方向に所定角度αをもって離れるように設けられているので、それぞれ光軸1,1を含む照射範囲6,6が遠方に向かって互いに離れるように拡がっている。それぞれの照射範囲6,6の最遠端の位置は、レッグレスト102,102を使用状態にしたときの投影位置を越えたところまで達している。この最遠端の位置は、レンズ取付け部22に取り付けるレンズ10の角度を上下方向に変えるか、レンズ10に対する光源2の位置を変えることによって所望の位置に設定できる。
【0042】
照明装置20のON/OFFスイッチ(図示せず)は、センターアームレスト101に座席ごとに個別に設けられている。ON/OFFスイッチを操作すると、駆動基板23を介して照明装置20の光源2,2のうち操作したON/OFFスイッチに対応した光源2がON/OFFされる。
【0043】
次に作用を説明する。
上記のように配設された照明装置20は、ON/OFFスイッチを操作してONにすると、駆動基板23を介して光源2に電源が供給される。光源2からの光は、レンズ10に入射して、集光射出部分11からは光軸1を含む横断面よりも下方で集光するように床面に向けて射出される。一方、発散射出部分12から射出される光は床面に向かって発散する。これら射出光の鉛直方向の進路はほぼ図2に示したようになる。レンズ10に入射する光が射出後に光軸1を含む横断面を下方から上方に向かって進むことはないので、光源2を光軸1以上の高い位置に配置することにより、照明光が上方に向かうことを確実に防止できる。
【0044】
これにより、照明光が他の乗客の目に直接に入ることがないので、他の乗客に不快感を与えることがない。さらに、光軸1が射出側で床に交差する向きにレンズ10を傾けて配設した場合には、射出光の進む角度をより下げることができるので、照明光が上方に向かうことをさらに確実に防止することができる。
【0045】
また、図7に示したように、射出光の照射範囲6は、遠方ほど水平方向に拡がるが、2つのレンズ10,10は、各々から射出された光の照射範囲6,6が互いに重ならないように配置されている。上記したように、発散射出部分12からの光だけでは照射範囲6の遠方の領域は光量が少なく暗くなってしまうが、この領域には、主としてこの集光射出部分11からの平行光ないし集束光が照射しているので、照射範囲6の全体にわたって明るく、照射光の分布にムラのない照射が可能になる。
【0046】
また、照明装置20からの射出光は、レンズ10の形状自体によって上方への射出が制限されるので、照明装置20に遮蔽板などの他の部材を備える必要がなく、その分、部品点数を減少させて製造工程の簡素化と製造コストの低減を図ることができる。
また、レンズ10の形状もしくは光源2の位置によっては、レンズ10を傾けて装着する必要はない。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の一実施の形態に係るレンズを示す摸式図である。
【図2】図1のレンズを通る光の光路を示す摸式図である。
【図3】本発明の一実施の形態にかかる照明装置を備えた航空機用シートを示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施の形態にかかる照明装置を示す平面図である。
【図5】図4の照明装置の正面図である。
【図6】図4の照明装置の右側面図である。
【図7】航空機用シートにおける照明装置の配置と照射範囲を示す模式図である。
【符号の説明】
【0048】
α…所定角度
1…光軸
2…光源
3…照射面
4…交差位置
5…照明装置位置
6…照射範囲
10…レンズ
10a…平面
11…集光射出部分
12…発散射出部分
20…照明装置
21…ケーシング
22…レンズ取付け部
22a…側壁
23…駆動基板
24…ケーブル
25…コネクタ
100…シート
101…センターアームレスト
101a…前面
102…レッグレスト
102a…レッグレストの収納状態での位置
102b…レッグレストの使用状態での位置
103…フロントチューブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明装置に使用するレンズにおいて、
入射光を平行もしくは集光するように射出するための集光射出部分と、該集光射出部分に連続して設けられた、入射光を発散するように射出するための発散射出部分とを有し、
前記集光射出部分は、入射光の一部を、所定の横断面を境にして前記発散射出部分の射出側領域に向けて集光するように射出し、残りの入射光を光軸に略平行に射出し、
前記発散射出部分は、入射した光を、前記発散射出部分の射出側領域内で発散するように射出することを特徴とするレンズ。
【請求項2】
前記集光射出部分は、所定の横断面を境にして一方の側に形成され、縦断面に凸状部分を有する集光レンズであり、
前記発散射出部分は、前記所定の横断面を境にして他方の側に形成され、縦断面に凹状部分を有する発散レンズであることを特徴とする請求項1に記載のレンズ。
【請求項3】
通路ないし床を照明する照明装置において、
前記請求項1または2に記載のレンズを備え、該レンズは、前記発散射出部分を前記集光射出部分よりも下方になる向きに配設したことを特徴とする照明装置。
【請求項4】
航空機用シートに設けて通路ないし床を照明する照明装置において、
前記請求項1または2に記載のレンズを備え、該レンズは、前記発散射出部分を前記集光射出部分よりも下方になる向きに配設したことを特徴とする照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−335172(P2007−335172A)
【公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−164132(P2006−164132)
【出願日】平成18年6月14日(2006.6.14)
【出願人】(390010054)小糸工業株式会社 (136)
【Fターム(参考)】