説明

ログ情報処理装置およびログ情報処理プログラム

【課題】 ログ情報蓄積用の記憶領域が小さく限られていても、特定動作発生後のログ情報の確保を可能にする。
【解決手段】 状態監視部5は機器に関する動作状態を監視して所定の特定動作が発生したとき当該特定動作の検出情報を出力する。ログ記憶部11は機器の動作情報に基づくログ情報を記憶する。ログ制御部7は、状態監視部5から検出情報が得られたとき、予め設定された動作情報からログ情報を抽出し、所定範囲例えば所定期間や所定容量のログ情報をログ記憶部11に記憶制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はログ情報処理装置およびログ情報処理プログラムに係り、例えば複合機(MFP:Multi Function Peripheral)等の電子機器に搭載して好適するログ情報処理装置およびログ情報処理プログラムの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複合機その他の電子機器は、保守点検を容易にする観点から、構成要素又はソフトウエアプログラムの動作状況の記録をログ情報として出力、蓄積することが行われている。
【0003】
ところが、複合機等にあっては、構成要素およびソフトウエアプログラムで動作する箇所が多く、それら全ての動作箇所のログ情報を取得するには大きな記憶容量を必要とするうえ、本来の処理動作に支障を来す心配もある。
【0004】
そのような状況を解消するため、従来から種々の工夫がなされており、例えば特開2004−297777号公報(特許文献1)が提案されている。
【0005】
この特許文献1は、ログ管理が必要なアプリを含む各プログラムのいずれかからの通知がある度に当該通知に関するログを順次作成し、HDDのログ保存エリア(所定記憶領域)におけるログの種類毎に異なる各分割エリアのうちの対応する分割エリアに順次書き込み、その分割エリアに空きがなくなった場合に最も古いログに上書きする画像形成装置であり、蓄積するログの種類をカテゴリ分けし、保存するエリアもカテゴリ別に分割して必要なログだけを容易に抽出できるようにしたものである。
【特許文献1】特開2004−297777号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した特許文献1では、ログ機能はある動作イベントが発生した後にログ情報取得機能を有効にするか、又は発生した動作イベントのログ情報を常時取得するので、動作イベント発生後のログ量が多い場合、ログ情報記憶領域が限られていると、既に発生したログ情報が新たなログ情報で上書きされて消されてしまう難点がある。
【0007】
特に、エラーイベントが発生して、原因の解析に必要とする初期ログ情報が記憶領域の先頭に固まっている場合など、不必要なログ情報がその付近に記憶される可能性があって必要なログ情報の解析の支障になり易い。
【0008】
特に、低価格の複合機やプリンタ等においては、ログ蓄積用の記憶領域が小さい場合が多く、小さなログ蓄積用記憶領域を有する構成においても、重要なログ情報の保存可能な構成の提供が望まれていた。
【0009】
本発明はそのような課題を解決するためになされたもので、限られたログ蓄積用記憶領域を有する構成においても、所定のログ情報を保存可能なログ情報処理装置およびログ情報処理プログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そのような課題を解決するために本発明に係るログ情報処理装置は、機器に関する動作状態を監視して所定の特定動作が発生したとき当該特定動作の検出情報を出力する状態監視部と、その機器の動作情報に基づくログ情報を記憶するログ記憶部と、その状態監視部から検出情報が得られたとき、予め設定された動作情報からそのログ情報を抽出して所定範囲でそのログ記憶部に記憶制御するログ制御部とを具備している。
【0011】
本発明のログ情報処理装置では、上記ログ制御部が、常時、その動作情報からログ情報を抽出してそのログ記憶部に記憶制御する構成も可能である。
【0012】
本発明のログ情報処理装置では、上記ログ制御部が、その検出情報の取得時から所定期間のログ情報をそのログ記憶部に記憶制御する構成も可能である。
【0013】
本発明のログ情報処理装置では、上記ログ制御部が、その検出情報の取得時から所定容量のログ情報をそのログ記憶部に記憶制御する構成も可能である。
【0014】
本発明のログ情報処理装置では、上記ログ制御部が、そのログ記憶部おけるログ情報の確保領域が不足するとき、古い順の既記憶ログ情報に上書き記憶制御する構成も可能である。
【0015】
そして、本発明に係るログ情報処理プログラムは、機器の動作状態に関するログ情報を蓄積制御するコンピュータに対し、その機器に関する動作情報からログ情報を抽出するログ情報抽出処理と、その動作状態を監視して所定の特定動作が発生したとき当該特定動作の検出情報を出力する状態監視処理と、この状態監視処理からその検出情報が得られたとき、予め設定された動作情報に基づくログ情報を所定範囲でログ記憶部に記憶制御するログ記憶処理とを実行させるものである。
【0016】
本発明のログ情報処理プログラムでは、上記ログ記憶処理が、常時、その機器の動作情報から抽出したそのログ情報をそのログ記憶部に記憶制御する構成も可能である。
【0017】
本発明のログ情報処理プログラムでは、上記ログ記憶処理が、その検出情報の取得時から所定期間のログ情報をそのログ記憶部に記憶制御する構成も可能である。
【0018】
本発明のログ情報処理プログラムでは、上記ログ記憶処理が、その検出情報の取得時から所定容量のログ情報をそのログ記憶部に記憶制御する構成も可能である。
【0019】
本発明のログ情報処理プログラムでは、上記ログ記憶処理が、そのログ記憶部おけるログ情報の確保領域が不足するとき、古い順の既記憶ログ情報に上書き記憶制御する構成も可能である。
【発明の効果】
【0020】
このような本発明に係るログ情報処理装置およびログ情報処理プログラムでは、状態監視部がその機器に関する動作状態を監視して所定の特定動作が発生したとき当該特定動作の検出情報を出力し、その検出情報が得られたとき、ログ制御部が、予め設定された動作情報に基づくログ情報を抽出し、所定範囲でログ記憶部に記憶制御するから、限られたログ蓄積用記憶領域を有する構成においても、特定動作が発生したときのログ情報を保存可能となる。
【0021】
本発明において、常時、その機器の動作情報からログ情報を抽出してそのログ記憶部に記憶制御する構成では、ログ蓄積用記憶領域が限られていても、既に取得したログ情報および特定動作に係るログ情報双方の保存が可能となる。
【0022】
本発明において、その検出情報が取得されたときから所定期間のログ情報をそのログ記憶部に記憶制御する構成では、特定動作時から期間を重視したログ情報の保存が確実となる。
【0023】
本発明において、その検出情報が取得されたときから所定容量のログ情報をそのログ記憶部に記憶制御する構成では、特定動作時から容量を重視したログ情報の保存が確実となる。
【0024】
本発明において、そのログ記憶部におけるログ情報の確保領域が不足するとき、古い順の既記憶ログ情報に上書き記憶制御する構成では、ログ蓄積用記憶領域が限られていても、特定動作に係るログ情報を主体として既に取得したログ情報の保存も可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。本発明に係るログ情報処理プログラムは本発明に係るログ情報処理装置を説明する過程で説明する。
【0026】
図1は本発明に係るログ情報処理装置の実施の形態を示す概略構成図である。
【0027】
図1において、動作プロセス部1、3は、例えば後述する複合機13(図2参照)においてソフトウエアプログラムの動作によって種々の機能、例えば印刷機能、画像読取機能、通信機能等を実行する構成要素であり、各々モジュールAとB、モジュールCとDを有して形成されるとともに、これらを単独又は連結して動作制御している。なお、複合機13における動作プロセス部1、3の具体例は後述する。
【0028】
モジュールA〜Dは、ソフトウエアプログラムを形成するとともに複合機13の動作機能を実現する単位プログラムの集合であり、複合機13の本来の動作機能を実現するものである。
【0029】
動作プロセス部1、3およびモジュールA〜Dは、動作プロセス部又はモジュール自身の識別符号である動作プロセスIDやモジュールID、更に正常動作上の動作情報に加えて、動作プロセス部又はモジュール自身の動作上のエラー情報を出力する機能を有しており、状態監視部5およびログ制御部7に接続されている。
【0030】
なお、動作プロセス部1、3およびモジュールA〜Dと状態監視部5の接続は簡略化して図示した。
【0031】
状態監視部5は、所定の周期で又は常時、動作プロセス部1、3又はモジュールA〜Dから使用状況を監視し、所定の特定動作が発生したとき、動作プロセス部1、3又はモジュールA〜Dおよびその特定動作を特定した検出情報をログ制御部7に出力する機能を有している。
【0032】
状態監視部5にて判別する特定動作は、例えば、用紙不足、トナー不足、印刷動作エラー、送受信動作エラー、表示動作エラー、サービスコールおよびシステムエラーその他、複合機13の動作について保守点検の観点から詳細なログ情報が必要となるイベントであり、予め状態監視部5に設定したもの、又は入力部9にて外部から入力を受付け状態監視部5に設定したものである。
【0033】
ログ制御部7は、常時、全ての動作プロセス部1、3およびモジュールA〜Dから動作情報を取得しており、動作プロセス部1、3およびモジュールA〜Dに応じて動作情報からログ情報を抽出し、ログ情報をログ記憶部11に順次記憶する機能を有している。
【0034】
ログ制御部7は、状態監視部5から検出情報が得られたとき、特に、予め設定された動作情報に基づくログ情報を抽出し、例えば検出情報が得られてから10秒間とか10個分といった所定期間や、1KBといった所定容量のログ情報をログ記憶部11に記憶制御する機能を有している。
【0035】
ログ制御部7は、ログ記憶部11に記憶したログ情報の存否および残記憶容量を把握管理しており、抽出するログ情報を記憶する記憶容量が不足するとき、ログ記憶部11に既に記憶したログ情報であって古い順の既記憶ログ情報に上書き記憶制御するとともに、残記憶容量が大きいとき、そのままログ情報をログ記憶部11に記憶制御する機能を有している。
【0036】
ログ制御部7は、予め設定されたランクに基づき、動作プロセス部1、3およびモジュールA〜Dに応じて動作情報から抽出する前記ログ情報の細かさをランク分けし、例えばモジュールAについては詳細な全てのログ情報を抽出し、モジュールB、Cについては概略的なログ情報を抽出し、モジュールDについてはログ情報を抽出しないといった判別処理が可能である。
【0037】
ログ制御部7は、動作プロセス部1、3およびモジュールA〜Dからの動作状況をログ情報としてそのままログ記憶部11に記憶するよう形成可能である。
【0038】
ログ記憶部11は、ログ制御部7から出力されたログ情報を読み書き可能に記憶するログ情報記憶専用のメモリである。
【0039】
このような本発明に係るログ情報処理装置は複合機13に搭載可能であるから、複合機13の説明を介してログ情報処理装置の動作を説明する。
【0040】
図2は本発明に係るログ情報処理装置を搭載した複合機13を示すブロック図である。
【0041】
図2において、複合機13は、主制御部15を主体として画像読取部17、記憶部19、ログ記憶部11、操作パネル部21、印刷部23および通信部25その他を有して構成されている。なお、主制御部15の機能は後述する。
【0042】
画像読取部17は、主制御部15の制御の下、例えば印刷された複数頁の原稿から画像を光学的に読み込み、フィルタ処理等をして電子的原稿データを印刷ジョブとして生成する公知のスキャナ等であり、生成した原稿データが原稿の頁毎に記憶部19に順次記憶されるようになっている。
【0043】
記憶部19は、主制御部15の制御の下、画像読取部17で読み取られた原稿データ、通信部25で受けた原稿データ、上述した待避するログ情報を記憶する他、主制御部15の動作プログラムを格納する主記憶部としての例えばハードディスク(HDD)等である。
【0044】
ログ記憶部11は、主制御部15の制御の下、上述したようにログ情報記憶用の読み書き可能なメモリであり、場合によっては記憶部19の一部領域が割当てられる。
【0045】
操作パネル部21は、図示しない装置本体ケースの上部に配置された例えばタッチスイッチ入力部と液晶タイプの表示部等も兼ねており、複合機13の動作状態を表示するとともに、上述したように、例えば用紙不足、トナー不足、印刷動作エラー、送受信動作エラーおよび表示動作エラー等を特定動作として外部から入力受付ける入力部9としての機能を有している。
【0046】
印刷部23は、主制御部15の制御の下、記憶部19に記憶された原稿データ、測定値やログ情報その他を印刷用紙に印刷して排紙する白黒又はカラー印刷エンジンであるが、公知のものであるから詳細な説明および図示は省略する。
【0047】
通信部25は、主制御部15の制御の下、通知先として公衆通信回線、インターネット又は社内LAN等のネットワーク27を介し、外部の電子機器29との間で所定のプロトコルに従い画像データ等を送受信する公知のインターフェース部である。
【0048】
主制御部15は、CPU、このCPUの動作プログラムを格納したROM、処理情報の一時的格納部であるRAM、入出力インターフェース(いずれも図示せず。)を有し、画像読取部17、記憶部19、ログ記憶部11、操作パネル部21、印刷部23および通信部25を制御し、それらの機能の一部を担って複合機13の主要機能を実行する他、以下の機能を有している。
【0049】
すなわち、主制御部15は、画像読取部17、操作パネル部21、印刷部23および通信部25等を監視し、それらに関する動作状態を監視して所定の特定動作が発生したとき、当該特定動作を特定した検出情報を出力する上述した状態監視部5としての機能を有している。
【0050】
従って、画像読取部17、操作パネル部21、印刷部23および通信部25等は、複合機13において主制御部15の制御の下、ソフトウエアプログラムによって動作する状態で、何れも上述した動作プロセス部1、3(モジュールA〜D)に該当している。
【0051】
主制御部15は、常時、画像読取部17、操作パネル部21、印刷部23および通信部25等から取得した動作情報からログ情報を抽出し、このログ情報をログ記憶部11に順次記憶するとともにそのログ情報を存否を把握管理し、検出情報が得られたとき、予め設定された動作情報に基づくログ情報について、例えば検出情報が得られてから10秒間とか10個分といった所定期間や、1KBといった所定容量で、ログ記憶部11に記憶制御するログ制御部7としての機能を有している。
【0052】
しかも、主制御部15は、動作情報から抽出する特定ログ情報を記憶する記憶容量が不足するとき、上述したようにログ記憶部11に既に記憶したログ情報であって古い順の既記憶ログ情報に上書き記憶制御する機能を有している。
【0053】
次に、上述した本発明に係るログ情報処理装置の動作を図3のフローチャートを参照して簡単に説明する。
【0054】
図3において、プログラムが開始されると、ステップS1にて状態監視部5が特定動作(対象イベント)の有無を判別し、対象イベントがなくてステップS2がNOであれば、ステップS1がYESになるとか、電源が遮断されたり図示しないステップの処理によって図3のフローチャートから抜けるまでステップS1を繰返す。
【0055】
特定動作(対象イベント)が存在してステップS2がYESであれば、ステップS2にてログ制御部7が動作情報から該当するログ情報を抽出するとともに、所定範囲でログ記憶部11に記憶させて終了する。
【0056】
このような処理手順が本発明に係るログ情報処理プログラムの主要部に相当する。
【0057】
このように本発明のログ情報処理装置は、複合機13に関する動作状態を監視して所定の特定動作が発生したとき当該特定動作の検出情報を出力する状態監視部5と、その複合機13の動作情報に基づくログ情報を記憶するログ記憶部11と、その動作情報からログ情報を抽出するとともに、状態監視部5から検出情報が得られたとき、予め設定された動作情報に基づくログ情報を所定範囲、例えば所定期間や所定容量の範囲でログ記憶部11に記憶制御するログ制御部7とを具備している。
【0058】
そのため、ログ情報蓄積用のログ記憶部11の記憶領域が小さく限られていても、例えば特定動作にエラーが発生した場合、エラーが発生した時点から特定動作に係るログ情報を記憶部19に記憶して確保可能となる。
【0059】
従って、特定動作に係るログ情報により、既に取得したログ記憶部11内の重要なログ情報が失われることがないうえ、保守点検も容易となる。
【0060】
そして、本発明は、常時、全ての動作情報からログ情報を抽出してそのログ記憶部11に記憶制御する構成に限定されず、状態監視部5から検出情報が得られたとき、予め設定された動作情報に基づきログ情報を抽出する構成も可能である。
【0061】
また、本発明において、ログ情報を取得する予め設定された所定範囲は、所定の期間および容量に限定されず、複合機13の特定機能(パフォーマンス)、動作プロセス1、3やデバイス、その他少なくとも保守点検に用いる所定の範囲で実施すれば本発明の目的達成が可能である。
【0062】
さらに、本発明において、そのログ記憶部おけるログ情報の確保領域が不足するとき、古い順の既記憶ログ情報に上書き記憶制御する構成では、ログ蓄積用記憶領域が限られていても、特定動作に係るログ情報を主体として既に取得したログ情報の保存も可能となる。
【0063】
このような本発明に係るログ情報処理プログラムに付き言及すれば、本発明に係るログ情報処理プログラムは、機器に関する動作情報からログ情報を抽出するログ情報抽出処理と、その機器の動作状態を監視して所定の特定動作が発生したとき当該特定動作の検出情報を出力する状態監視処理と、この状態監視処理から検出情報が得られたとき、予め設定された動作情報に基づくログ情報を所定範囲でログ記憶部に記憶制御するログ記憶処理とをコンピュータに実行させるものであり、上述したログ情報処理装置と同様の効果を得ることが可能である。
【0064】
本発明のログ情報処理プログラムにおいても、上記ログ記憶処理が、常時それら全ての動作情報から抽出されたログ情報をそのログ記憶部に記憶制御する構成、その検出情報が取得されたときから所定期間のログ情報をそのログ記憶部に記憶制御する構成、その検出情報が取得されたときから所定容量のログ情報をそのログ記憶部に記憶制御する構成、更に、そのログ記憶部おけるログ情報の確保領域が不足するとき古い順の既記憶ログ情報に上書き記憶制御する構成も可能であり、上述したログ情報処理装置と同様の効果を得ることが可能である。
【0065】
また、本発明は、上述した複合機13に限らず、プリンタ、パソコンその他、ソウフトウエアで動作する電子機器において広く応用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明に係るログ情報処理装置の実施の形態を示す概略構成図である。
【図2】本発明に係るログ情報処理装置を実施する複合機を示す外観図である。
【図3】本発明に係るログ情報処理装置の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0067】
1、3 動作プロセス部
5 状態監視部
7 ログ制御部
9 入力部
11 ログ記憶部
13 複合機(ログ情報処理装置)
15 主制御部
17 画像読取部(動作プロセス部)
19 記憶部
21 操作パネル部(動作プロセス部、入力部)
23 印刷部(動作プロセス部)
25 通信部(動作プロセス部)
27 ネットワーク
29 電子機器
A、B、C、D モジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器に関する動作状態を監視して所定の特定動作が発生したとき当該特定動作の検出情報を出力する状態監視部と、
前記機器の動作情報に基づくログ情報を記憶するログ記憶部と、
前記状態監視部から前記検出情報が得られたとき、予め設定された前記動作情報から前記ログ情報を抽出して所定範囲で前記ログ記憶部に記憶制御するログ制御部と、
を具備することを特徴とするログ情報処理装置。
【請求項2】
前記ログ制御部は、常時、前記機器の動作情報から前記ログ情報を抽出して前記ログ記憶部に記憶制御する請求項1記載のログ情報処理装置。
【請求項3】
前記ログ制御部は、前記検出情報が取得されたときから所定期間の前記ログ情報を前記ログ記憶部に記憶制御する請求項1又は2記載のログ情報処理装置。
【請求項4】
前記ログ制御部は、前記検出情報が取得されたときから所定容量の前記ログ情報を前記ログ記憶部に記憶制御する請求項1又は2記載のログ情報処理装置。
【請求項5】
前記ログ制御部は、前記ログ記憶部おける前記ログ情報の確保領域が不足するとき、古い順の既記憶ログ情報に上書き記憶制御する請求項1〜4いずれか1記載のログ情報処理装置。
【請求項6】
機器の動作状態に関するログ情報を蓄積制御するコンピュータに対し、
前記機器に関する動作情報からログ情報を抽出するログ情報抽出処理と、
前記動作状態を監視して所定の特定動作が発生したとき当該特定動作の検出情報を出力する状態監視処理と、
この状態監視処理から前記検出情報が得られたとき、予め設定された前記動作情報に基づく前記ログ情報を所定範囲でログ記憶部に記憶制御するログ記憶処理と、
を実行させることを特徴とするログ情報処理プログラム。
【請求項7】
前記ログ記憶処理は、常時、前記機器の動作情報から抽出された前記ログ情報を抽出して前記ログ記憶部に記憶制御する請求項6記載のログ情報処理プログラム。
【請求項8】
前記ログ記憶処理は、前記検出情報が取得されたときから所定期間の前記ログ情報を前記ログ記憶部に記憶制御する請求項6又は7記載のログ情報処理プログラム。
【請求項9】
前記ログ記憶処理は、前記検出情報が取得されたときから所定容量の前記ログ情報を前記ログ記憶部に記憶制御する請求項6又は7記載のログ情報処理プログラム。
【請求項10】
前記ログ記憶処理は、前記ログ記憶部おける前記ログ情報の確保領域が不足するとき、古い順の既記憶ログ情報に上書き記憶制御する請求項6〜9いずれか1記載のログ情報処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−9466(P2009−9466A)
【公開日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−171958(P2007−171958)
【出願日】平成19年6月29日(2007.6.29)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】