説明

ロケーションインテリジェンス管理システム

移動体装置の使用、所在地、非無線ネットワークソースからのデータに関連付けられた動作を含むネットワークトランザクション情報の収集および解析により、非社会的挙動の検知を行うための解析を自動化することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は、2009年12月8日出願の米国特許出願第12/642,058号の利益を主張し、その開示内容全体を参照としてここに組み込む。
【0002】
技術分野
本発明は一般的に、移動局(MS)とも称される、アナログもしくはデジタルのセルラーシステム、パーソナルコミュニケーションシステム(PCS)、高度特殊化移動無線(ESMR)、およびその他の無線通信システムにおいて使用される無線装置を定位する方法および装置に係る。より具体的には、本発明は、無線定位システム(WLS)および無線通信ネットワーク(WCN)により回収された定位識別情報を使用して移動体加入者間の関係を計算し、その後、定位の優先性、要求されるサービスの質、およびリソースの利用可能性に基づき、所在地生成リソースを管理する技術に係るが、これに限定されるものではない。
【背景技術】
【0003】
発明の背景
定位は常に、移動体通信システムの一特性であった。セルラー無線システムの出現により、セル、セクター、ページング領域、およびサービス領域の概念は、無線通信ネットワーク(WCN)の機能に本来備わっているものとされた。WCN内に生成されたこれらの無線カバー領域は、地理的領域と一対一の対応関係にあるものの、移動体装置とWCNとの間の通信提供外の所在地基盤サービスを実現する上でその使用が制限されるものであった。
【0004】
1994年のパーソナルコミュニケーションシステム(PCS)競売の一部として、公共保安部の命令により、連邦通信委員会は、セルラーシステムおよびPCSについて無線緊急サービス通話の定位を要求した。FCCの無線改良9−1−1(E9−1−1)規則は、9−1−1発信者および公共保安部に対して無線9−1−1通話に関する地理的所在地情報を提供することにより、無線9−1−1サービスの効率および信頼性を向上するように設計された。定位の精度は、既存のWCNが展開した所在地情報を地理的表現に変換して公共保安部が利用できるようにすることを要求するE9−1−1のフェーズI規則から変更された。FCCによるE9−1−1規則のフェーズIIは、緊急サービスの無線通話につき、高精度の定位を要求するものであった。結果として、ネットワーク基盤技術および移動体基盤技術の双方につき、E9−1−1のフェーズIIによる高精度定位に係る命令を満たすべく対応がなされた。
【0005】
広範囲の従来技術において認識され注目されてきたように、セルラー無線通信装置を定期的に、確実に、そして迅速に定位する能力があれば、公共の保安および利便性、また商業的生産性の観点において甚大な公共の利益を供与することができる。商業的および行政的な要求に応じて、インフラ基盤、ハンドセット基盤、およびネットワーク基盤の無線定位システムが多数開発されてきた。
【0006】
インフラ基盤の定位技術では、WCN内で使用される情報を使用して凡その地理的所在地を生成する。インフラ基盤の定位技術としては、CID(サービングセルID)、CID−RTF(サービングセルIDと無線飛行時間型時間ベース測距)、CIDTA(サービングセルIDと時間ベース測距)および改良セルID(ECID、サービングセル、時間ベース測距、および到達出力差の混成)が挙げられる。インフラ基盤の定位に先行するWCN情報生成信号が、ハンドセットまたは基地局にて回収され、WCNトポロジーおよび地理的トポロジーの双方についてデータベース化された知識を持ち合わせた移動体定位サーバへと送達されればよい。
【0007】
ネットワーク基盤定位ソリューションでは、無線通信ネットワーク内もしくはそのオーバーレイにおける特別受信機および/または受動モニターを使用し、移動体装置の所在地および速度を判定するために使用するアップリンク(移動体装置から基地局への)信号を回収する。オーバーレイネットワーク基盤技術としては、アップリンク到達時間差(TDOA)、到達角度(AOA)、マルチパス解析(RFフィンガープリント法)、および信号強度測定(SSM)が挙げられる。無線移動体ユニットの所在地判定に用いられるネットワーク基盤システムの例は、Stilpらによる米国特許第5,327,144号、Stilpらによる米国特許第5,608,410号、Kennedyらによる米国特許第5,317,323号、Maloneyらによる米国特許第4,728,959号および関連技術に見出される。
【0008】
移動体装置基盤の定位ソリューションでは、移動体装置内の特別電子回路および/またはソフトウェアを使用して送信信号を回収する。所在地判定は装置内で実施可能であり、または所在地判定を行う地上側サーバに情報を送信することもできる。装置基盤の定位技術としては、CID(サービングセルID)、CID−RTF(サービングセルIDと、無線飛行時間型時間ベース測距)、CIDTA(サービングセルIDと、時間ベース測距)、改良セルID(ECID、サービングセル、時間ベース測距、および到達出力差の混成)、改良フォワードリンク三辺測量(AFLT)、改良観測時間差(E−OTD)、観測到達時間差(OTDOA)、および全地球的航法衛星システム(GNSS)位置決めが挙げられる。GNSSシステムの一例としては、米国のNavStarによる全地球的位置決めシステム(GPS)が挙げられる。
【0009】
ネットワーク基盤技術と移動体装置基盤技術との混成により、スピード、精度、生産性、および定位の一貫性の改善を含むサービス品質の向上を図ることができる。無線定位システムは地理的位置を判定し、場合によっては、無線装置の移動スピードおよび移動方向を判定する。無線定位システムでは、アップリンク(装置からネットワークへの)信号、ダウンリンク(ネットワークから装置への)信号、または非通信ネットワーク信号(固定ビーコン、地上波ブロードキャスト、および/または衛星ブロードキャスト)を使用する。ネットワーク基盤の定位ソリューションでは、無線通信ネットワーク内、またはそのオーバーレイにおける特別受信機および/または受動モニタを使用して、所在地判定に使用する送信信号を回収する。ネットワーク基盤技術としては、アップリンク到達時間差(TDOA)、到達角度(AOA)、マルチパス解析(RFフィンガープリント法)、および信号強度測定(SSM)が挙げられる。ネットワーク基盤技術の混成により、スピード、精度、生産性、および定位の一貫性を含むサービス品質の向上を図ることができる。
【0010】
無線通信ネットワークから無線定位システムへ提供されるか、またはネットワーク基盤システムにおける所在地判定を可能にし、またはそれを改良するためにオフラインでデータベース化された付随情報の使用について、Maloneyらによる米国特許第5,959,580号で紹介されており、またMaloneyらによる米国特許第6,108,555号および6,119,013号においてさらに展開されている。十分な測定データが導き出されるか、またはそれが使用可能な場合に、インフラ基盤の所在地判定システムに係るこれらの記載および以下の関連技術の説明により、ロバストで効率的な所在地判定性能を実現することができる。
【0011】
1984年のダイヤル直通セルラーテレコミュニケーションの出現以来、特にここ数十年で、セルラー産業では、無線電話により使用可能なエアインタフェースプロトコル、無線電話または携帯電話が動作する周波数帯域、および「パーソナルコミュニケーションサービス」および「無線」等を含む携帯電話を指すか、携帯電話に関連する用語が増大してきた。また、ショートメッセージサービス(SMS)、パケットデータサービス(例えば、GPRS(GSM(登録商標)汎用パケット無線サービス)、およびIPマルチメディアサブシステム(IMS)のようなデータサービスが、ボイス、データ、およびボイスデータ対応の無線装置の数および種別の増加に伴って急増してきた。
【0012】
無線産業にて現在使用されているエアインタフェースプロトコルとしては、AMPS、N−AMPS、TDMA、CDMA、TS−CDMA、OFDM、OFDMA、GSM、TACS、ESMR、GPRS、EDGE、UMTS、WCDMA、WiMAX、LTE等が挙げられる。
【0013】
CDMAという用語は、CDMAデジタルセルラー(TIA/EIA TR−45.4規定IS−95、IS−95A、IS−95B)、パーソナルコミュニケーションサービス(J−STD−008)、および3GPP2規定CDMA−2000規格およびUMB規格と、エアインタフェースとを表して使用される。UMTSという用語は、標準規定の3GPP仕様広域CDMA(W−CDMA)ベースユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステムおよび無線エアインタフェースを指して使用される。WiMAXという用語は、IEEE規定802.16「広帯域無線」、802.20「移動体広帯域無線アクセス」、および802.22「地域無線ネットワーク」技術を表して使用される。本発明は、中でも3GPP規定ロングタームエボリューション(LTE)および3GPPのLTE改良型システムにも適用される。
【0014】
本開示の主題に関するさらなる背景情報については、TruePosition社またはTruePosition完全所有の子会社KSIによる以下の特許および特許出願を参照されたい。1999年1月8日出願米国出願シリアル番号09/227,764のタイトル「無線定位システムの較正」および米国特許第6,184,829B1の継続出願として現在米国特許第6,317,604B1である、2000年3月31日出願の米国出願シリアル番号09/539,352のタイトル「無線定位システムの集中データベース」の一部継続出願として現在米国特許第6,782,264B2である、2001年7月18日出願の米国出願シリアル番号09/909,221のタイトル「無線定位システムにおける通話情報モニタリング」の継続出願として現在係属中の、2004年1月29日出願の米国出願シリアル番号10/768,587のタイトル「無線定位システムにおける通話情報モニタリング」の一部継続出願としての、2005年6月10日出願のシリアル番号11/150,414のタイトル「無線定位システムにおける所在地基盤サービスアプリケーションの改良トリガ」の継続出願としての、米国出願シリアル番号11/198,996のタイトル「無線定位システムにおけるジオフェンシング」の一部継続出願としての、米国出願シリアル番号11/965,481のタイトル「加入者選択によるエリア基盤サービス制御」(その全体を参照として本明細書に組み込む)。Maloneyらによる米国特許第5,959,580号、Maloneyらによる米国特許第6,108,555号、およびMaloneyらによる米国特許第6,119,013号。各々、その全体を参照として本明細書に組み込む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
概要
ロケーションインテリジェンス管理システム(LIMS)は、多数のソース(例えば、無線ネットワーク、無線定位ネットワーク、およびネットワーク情報、地理的情報、手動入力情報、および地理空間データ等のオフラインソース)からの利用可能なデータ(過去およびリアルタイムの双方を含む)を利用することにより、多数のユーザおよび実体に亘る無線定位リソースの利用(計画および選択)を最適化し、所在地認識インテリジェンスを創出する、データ取得、記憶、および決定サポートシステムである。LIMSは、アルゴリズム、制御ロジック、データ記憶、プロセッサ、および入出力装置を備え、多数のソースから得られた過去およびリアルタイムのデータを組み合わせるか個々に解析することにより、通常無理なく容易に入手することのできないメタデータの形態でインテリジェンスを創出する。これらのアルゴリズムは、以前に生成したメタデータを繰り返し使用することにより、メタデータとリアルデータ(過去およびリアルタイム)との双方を使用する新たな解析に自動的に与えることができる。このような解析により、関心対象の潜在的挙動の識別、関心対象の挙動に関連付けられた特定移動体ユーザの識別、公的IDが使用不能な場合(例えばプリペイド移動体装置)の移動体装置ユーザと移動体装置ユーザ識別情報との関連性等の情報生成を行う。そしてLIMSは、優先度、精度、システム容量、位置判定機器(PDE)の地理的分布、地形、人工物情報(既知のトンネル、建造物、橋等)、ネットワーク情報(セル分布、カバー領域、ネットワークトポロジー、ネットワークステータス等)に限定されないがこれを含む要素の組み合わせに基づき、PDE定位リソース利用を管理することにより、交通チャンネル、制御チャンネル、およびデータセッションにおける定位を実施する。
【0016】
図面の簡単な説明
以下の詳細な説明と同様、以上の概要は、添付の図面とともに読むことで一層理解されるものである。本発明を説明する目的で、図面には本発明の一例としての構成を示したが、本発明は、開示の特定の方法および手段に限定されるものではない。図中、
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は、その他のシステムノードとの関連で高レベルLIMSシステムを概略的に描いたものである。
【図1a】図1aは、GERANベースの無線通信ネットワークにおいて例示されたLIMSシステムの一例を描いたものである。
【図2】図2は、LIMSシステムの機能的サブシステムを説明するものである。
【図3】図3は、特定LIMS対応アプリケーションコマンド制御型即席爆発装置の発見および無効化のための処理フローを示すものである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
実施形態の詳細な説明
さて本発明の実施形態につき説明する。まず問題の概略につき詳細な説明を提供し、その解決法につき、より詳細な説明を提供する。
【0019】
図1は、汎用無線通信ネットワーク(WCN)に展開されたLIMSを説明するものである。無線アクセスネットワーク(RAN)101は、移動体装置とコアネットワーク102との間の無線リンクを提供する。RANネットワークの例としては、移動用全地球的システム(GSM)、iDEN、Tetra、ユニバーサル移動電話システム(UMTS)、WiMAN、WiMAX、ロングタームエボリューション(LTE)、汎用アクセスネットワーク(GAN)、およびCDMAプロトコルのとりわけIS−95/IS−2000ファミリーが挙げられる。コアネットワークは、基本的な切り替え、経路指定、トランスコーディング、計測、移動体から地上へ、地上から移動体へ、および移動体間の接続および課金を行うのに必要な相互動作を行う。コアネットワークは、公共相互接続ネットワーク103(名目上、回路切替接続のトランキングを行うSS7ネットワーク、またはデジタルパケットデータ接続のためのTCP/IPネットワーク)を介して、地上側ネットワークおよびその他移動体ネットワークに接続する。
【0020】
LIMS108サブシステムは、リンクモニタリングシステム(LMS)106を介してRAN101およびコアネットワーク102に接続される。TruePosition社による2004年8月24日付の特許第6,782,264号「無線定位システムにおける通話情報モニタリング」および米国特許第7,167,713号「無線定位システムにおける通話情報モニタリング」および2005年6月10日付の米国公開特許出願20060003775に展開された「無線定位システムにおける所在地基盤サービスアプリケーションの改良トリガ」に開示のように、エイビスモニタリングシステム(AMS)またはリンクモニタリングシステム(LMS)106を、無線定位システムとの連携で展開し、無線定位システムに対するトリガ機能およびタスク機能を担う受動的手段を提供することができる。コスト削減対策として、LMS106は、エイビス(BTSからBSCへの)リンクのみをモニタリングするよう展開されてもよく、あるいは、必要なLMS機能をBSCに直接組み込むようにしてもよい。無線トランザクション、ネットワークトランザクション、移動体識別子、および加入者識別子を識別するLMSのすべての機能にとって、GSMネットワークの一例としての、エイ、エイビス、およびGSM−MAPインタフェースのモニタリングが必要となる。LMS106の機能は、中央サーバクラスタに折り返し報告を行う受動プローブのネットワークとして、または、例えば基地局コントローラ(BSC)または無線ネットワークコントローラ(RNC)のような無線インフラに包括されるソフトウェア基盤アプリケーションとして展開可能である。LMS106は、デジタルデータ接続104を介してRAN101に接続し、またデジタルデータ接続105を介してコアネットワーク102に接続する。LMS106は、デジタルデータ接続111を介してLIMS108に接続される。LMS106は、定位信号回収および計算の始動時にトリガ、フィルタ、およびLIMS108によりLMS106に事前設定された優先度につき最短待機時間が要求される場合、デジタルデータ接続115を介して位置判定実体114に選択的に接続してもよい。
【0021】
LIMS108は、特別な相互接続ソフトウェアアプリケーションおよびデータベースを作動する汎用コンピュータサーバおよびルータのセットである。LIMS108は、デジタルデータリンク112および113を介して、少なくともネットワークイベント履歴データベース110およびメタデータデータベース109を含む多数のデータベースに接続する。LIMS108は、特定の無線定位がいつ必要となるか、どの程度の精度が要求されるのか、所定の現状況からどこでそれを得るのが最適か(例えば、異なるPDEがどの程度のビジー状態であるか、または所定の地理的領域内における定位の同時要求の集中程度)を判定する決定サポートシステムである。そしてLIMSは、優先度、精度、システム容量、PDEの地理的分布、地形、人工物情報(例えば、既知のトンネル、建造物、橋)、ネットワーク情報(セル分布、カバー領域、ネットワークトポロジー、ネットワークステータス)を含むがこれに限定されない要素の組み合わせに基づき、PDE114の定位リソース利用を管理し、交通チャンネル、制御チャンネル、およびデータセッション所在地に関する定位を実施する。
【0022】
LIMS108は、優先レベル、リソースの利用可能性、および要求される定位サービス品質に応じて、定位リソースを管理する。LIMS108は、決定サポートシステム(DSS)ソフトウェアアプリケーションを含み、潜在的に限定されたPDE114定位リソースを要求しない精度の低い定位に対して、いつ高精度の定位を必要とするかを自動決定する。DSSアプリケーションは、規則、データベース化された所在地、識別情報、トランザクション情報(ネットワークまたは移動体イベント、時刻、ジオフェンス境界)を使用して、ユーザ、移動体装置、関心所在地、およびその他の移動体装置の関係等(メタデータデータベースに記憶される)メタデータを生成する状況に係る事項の優先的な組み合わせに基づき、一連のシナリオを判定する。LIMSは、アクティビティおよび所在地にかかる多次元ヒストグラムを動的条件付ロジックとともに使用し、後にトリガとなるイベントとして使用可能な近接により関連性を判定し、また所在地を代替として使用することによって(メタデータの)ユーザと、ユーザ、グループ、および関心所在地の関係とを識別することができる。移動体装置の自動リアルタイム高精度定位の設定に際して、DDSアプリケーションによりメタデータ解析が使用され、反復「リスクプロファイル」を蓄積し、各装置に対して重み付けされたパターンおよび要素の蓄積数が段階的に増加すると、高リスクの閾値を有する移動体に対して追加的な精査が実施され、そのユーザが潜在的にフラグ付けされる。
【0023】
LIMS108は、LMS106から一斉にインフラ生成タスク情報を受信し、現在作動しているアルゴリズムのリアルタイム処理に係るデータを入手し、ネットワーク基盤定位システム(PDE)がより高精度の定位を要求どおり実施するのに必要な詳細に加え、将来の解析のためにネットワークイベント履歴データベース110に追加する。ネットワークイベント履歴データベース110は、LMSに設定されたすべてのトリガによるすべてのイベントを含み、このイベントには、イベントレポートから取得した無線ネットワークパラメータより収集した所在地情報に加え、移動体識別子(例えば、IMSI、IEMI、MS−ISDN、TMSI)イベント詳細(例えば、受信番号、発信番号、メッセージタイプ)が含まれる。LIMS108は、マスデータの動作アルゴリズムへのリアルタイムの流れ、過去のネットワークイベント履歴データ110および過去のメタデータデータベース109の使用、および前述のPDE利用を最適化するDSSの使用の組み合わせより、独自の複合トリガを生成する。
【0024】
ネットワークイベント履歴データベース110により可能となるLIMS108の能力の例として、ジオプロファイル(時間関数としての所在地およびイベント、可能性およびパターンの解析)判定、ヒストグラムおよび条件付ロジックに基づく近接による関連付け(時間関数としての近接所在地と、精度その他の要素に考慮した可能性およびパターンの解析とに基づく2つ以上の装置間の相関関係)、回避挙動(例えば、SIMスワッピング、同一ユーザによる多数のSIMの使用、同一ユーザにより携行される多数の電話の使用、移動体装置のごく短い期間の起動、特定所在地における移動体装置の頻繁な起動と終了)の過去のパターン検知が挙げられる。LIMS108は、移動体の発信パターンや履歴を解析に使用することができるが、登録および所在地更新のような非通話関連情報を使用してさらなる解析を行い、近接を利用してジオプロファイルおよび関連性について改良を加えることにより、疑わしい挙動やイベントを認識することができるという点がより重要である。ネットワークイベント履歴データベース110は、メッセージ関連イベントと、所在地更新、ハンドオーバー、起動時IMSI取付、終了時登録抹消のようなWCN制御イベントとの双方に関する記録を含む)。さらに、メタデータデータベース109からの情報(非無線、非送信、または生成情報を含む)は、決定マトリクスにおいても使用可能である。例えば、ユーザが関心対象の地理的エリアに関して入力した情報、既知の特別な地形条件、または特定ケースの情報を使用して、フィルタリングおよび相関解析のためにさらなるインテリジェンスを追加することができる。さらに、メタデータデータベース109は、アルゴリズム(例えば、ジオフェンスオペレーション、目標監視アクティビティ)を過去に実施した際に生成したデータを含み、このデータを維持して使用することができる。
【0025】
2005年6月10日出願米国特許出願シリアル番号11/150,414のタイトル「無線定位システムにおける所在地基盤サービスアプリケーションの改良トリガ」において、TruePosition社は、事前設定されたトリガに基づき、定位の自動試行を行うイベントおよびトランザクションに対し、WCNのモニタリングを可能にするトリガの基本概念を紹介した。決定サポートシステム(DSS)とLIMS108とを使用し、また通事的なメタデータのデータベースを使用することにより、さらなる論理層に基づく新しいクラスのトリガが可能となり、履歴データまたはオフラインデータに基づくフィルタリングが可能となる。基本的なトリガにより送達した情報およびその他のデータは、一連のif−then−elseルールを、イベント、時刻、およびジオフェンス境界に係るデータベース化された情報と組み合わせることでDSSによる処理を行い、メタデータのデータベースを作成する。新規に作成されたメタデータにより、LIMSは、識別情報、目的、およびその他の移動体ユーザとの関係に対する代替として移動体の所在地を使用した解析を実施することができる。同メタデータを使用して、次に複合トリガを新たに生成するフォワードルッキングアルゴリズムを改良することができる。
【0026】
リアルタイムネットワーク情報との連携でネットワークイベント履歴データベース110を使用する複合トリガの一例としては、2つ以上の移動体装置がいつ、一定期間に亘って同一所在地での挙動を示したか、例えば、複数期間に亘って周回しながらともに所在しており、一緒に移動していることを示すものの、当事者間で通話やSMSを行ったことを示唆する情報が履歴データベースに無いような場合が挙げられる。するとLIMSは、高精度PDEリソースの利用を決定し、この発見的情報をさらに検証し、または嫌疑をかけることができる。この高精度定位は、その時点で同対象の所在地を判定するために受動的または能動的に生成したリアルタイムのネットワークイベントに基づくものである。これにより、期間が延長されてもその動作を持続し、相関関係についてさらなる確信を得ることができるのである。
【0027】
その他の例としては、ネットワークを出入りするリアルタイムデータと比較において、履歴データに基づくSIMスワッピングの自動検知が挙げられる。一旦検知がなされると、LIMSはPDEを始動して、LIMSに設定した、発生所在地領域、日時制約、その他既知の移動体装置に対する近接等のユーザ条件に応じて、その時点で、または継続的に移動体装置を高精度で定位させることができる。高精度リソースは限定的であり、すべての移動体およびすべてのネットワークイベントに対して提供できるものでないため、高精度定位の自動使用が、一連の高リスクの移動体装置およびそのユーザについて、その他の移動体装置との将来の相関関係、公的イベント(例えば、犯罪、集会等)に関する関心場所および地点(例えば、トンネルの出入り口地点、展望地点)につき、メタデータのデータベースに一連の高精度情報を構築する一助となる。
【0028】
ネットワークイベント履歴データベース110(実際には1つ以上のデータベースであってよい)は、構成のようにすべての移動体装置のカバー領域において発生したすべてのネットワークイベントトランザクションに関する情報を含んでいる。これは、包含する識別子のみまたは除外する識別子のみのリストに基づいて特定の移動体装置に絞ることもできる。前記データベースは、特定移動体について利用可能なすべての既知の識別子(TMSI、IMSI、IMEI、MSISDNのうちの1つ以上)を含む、各イベント毎の選択情報を含む。前記データベースはまた、イベント種別(例えば、ハンドオーバー、移動体からの発信、受信したSMS等)、ダイアル番号、タイムスタンプ等の関連イベントデータを含むイベント関連情報をも含む。さらに各イベントは、ネットワーク種別(GSMのセルサイトおよびTA、UMTSのCIおよびSAI等)に応じた関連ネットワーク情報を含む。ネットワークイベント履歴データベースはまた、実際にはネットワークイベントにおいて存在していなかったかもしれないが、LMSまたはLIMSにおいて事前に提供された相関関係により前記移動体装置に属することがわかっている(MSISDNのような)追加識別子に加え、利用可能な最善の定位処理(高精度を含む)に基づいて計算されたX、Y所在地を含む、各特定イベントに関する(その他のイベントと無関連または組み合わせとしての)いくつかのメタデータをも含む。
【0029】
メタデータデータベース109(実際には1つ以上のデータベースであってよい)は、ユーザが(手動もしくは自動で)入力した情報と、LIMS108上での処理またはアルゴリズムの結果として生じた情報とを含む。ユーザ入力データには、通り、地形、雑踏、建造物、植物、トンネル、パイプライン、設備(空港、基地)、関心対象場所または領域(例えば、建造物、越境地点、ジオフェンス定義)に限られないがこれを含むマップ情報を含むことができ、また、セルサイト所在地、アンテナサイズ、方位、方向、下り傾斜に限られないがこれを含むネットワーク情報を含むこともでき、また過去にアルゴリズムを実施した際に使用した条件およびパラメータに関連する特定情報に加え、過去に実施した特定アルゴリズム(例えば、ジオフェンス動作、または監視動作)の高精度定位結果を含むこともできる。
【0030】
GERANネットワークにおけるLIMSプラットフォーム
図1aは、実例としての実施形態に係るLIMSプラットフォームと、GERAN(GPRS付GSM)ネットワークに組み込んだ関連サブシステムとの機能ノードを詳述する図である。
【0031】
メタデータ(データについてのデータ)データベース109は、LMSの回収したネットワークトランザクションのメッセージ送信より取得したデータおよび/またはその他のデータベースおよびソースから取得したデータに対して、LIMS自動処理またはLIMSのオペレータにより実施した解析の結果として得られた情報を含む。メタデータの例としては、過去の近接および発信パターンを含む移動体間の関連が挙げられる。リスク/脅威レベルに係る過去の査定がここにプロファイルされる。メタデータは、イベントに対する一致タイミングおよび近接、関心対象の移動体または所在地、移動体機器または移動体識別情報の変更、および移動体ユーザ間の関連等のデータの記憶および検索を可能にする多次元での索引付けを使用することができる。
【0032】
履歴データベース110は、LMSを介して、またはセルラーネットワークから取得された記録(移動体識別子、タイムスタンプ、およびセルラーネットワーク所在地(CGI、測距機能付きCGI))を含む。
【0033】
BTS(基地送受信局)117は、GSM無線エアインタフェース157のネットワーク用の、GSM規定の分散型無線接続ポイントである。BTSは、エアインタフェース上で送信されたデータの暗号化/暗号解読も担う。
【0034】
BSC(基地局コントローラ)118は、周波数分配、ハンドオーバ等の無線リソース管理と、場合によっては、トランスコーディングおよび多重化のタスクとを扱う。ボイス回線がMSC120に送られる一方で、データストリームは、パケットコントロールユニットを介してBSC118を通り、SGSN119へと送られる。
【0035】
SGSN(サービングGPRSサポートノード)119は、GPRS装備移動体装置のセッションおよび移動管理を行う。SGSN119はまた、GPRS装備移動体装置との間でパケットデータストリームの転送を担うルータとしても機能する。
【0036】
MSC120は、GSM移動体装置のセッションおよび移動管理を行う。MSC119はまた、基本的なボイス回線切り替えタスクをサポートし、インテリジェントネットワーク構築およびその他SS7ネットワーク相互接続サブシステムのインタフェースとしても機能する。
【0037】
ビジター所在地レジスタ(VLR)(図示せず)、すなわち種々のHLR121からダウンロードしたユーザアカウント情報の動的データベースは、通常、MSC120の演算プラットフォーム上にともに存在する。
【0038】
HLR(ホーム所在地レジスタ)121は主として、無線キャリアの顧客に係るユーザアカウント情報のデータベースである。ユーザアカウントデータベースは、課金情報、ステータス、現在/最終の既知のネットワークアドレス、およびサービス優先傾向を含む。
【0039】
GMLC(ゲートウェイ移動体ロケーションセンター)122は、定位サービス用ゲートウェイ、ブリッジ、およびルータである。OMA規定MLPまたはLeインタフェースのようなIP基盤インタフェースは、GMLC112を介して、Lgインタフェース(MSC120へ)、Lcインタフェース(SCP(図示せず)へ)、またはLhインタフェース(HLR121へ)のようなインタフェースを通じてSS7ネットワーク基盤ノードに相互接続される。定位サービス用の基本管理、認証、課金およびアクセス制御機能もまた、GMLC122に搭載されてもよい。GMLC112はLIMS140によって使用され、標準随時質問手続き、または、無線ネットワークとの接触を再開することで制御チャンネル送信信号を交換するためにアイドル状態の移動体を静かに呼び出すSMS種別0により、該アイドル状態の移動体157のネットワーク接続状態を確認する。
【0040】
エイビスインタフェース123は、BTS117とBSC118との間でデータを送信し、情報を制御する。エイビスインタフェース123は任意で設けられ、BTS117とBSC118とが一体的に設けられてもよい。
【0041】
Gbインタフェース124は、BSC118とSGSN119との間でデータを送信し、情報を制御する。
【0042】
Aインタフェース125は、BSC118とMSC120との間でデータを送信し、情報を制御する。
【0043】
Gaインタフェース126は、SGSN126を、ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN、図示せず)と公共データネットワーク(PDN)159とに相互接続する。
【0044】
切替回路トランク127は、公共電話切替ネットワーク(PTSN)160をMSC120の切替設備と相互接続する。
【0045】
SGSN119のSS7ネットワーク相互接続128は、ユーザ情報の要求、定位タスクの付与および随時質問のためにGMLCとの通信に使用するネットワーク所在地およびLgインタフェースの更新、またはアイドル状態の移動体装置へのSMS種別0の送信を行うため、SGSN119をHLR121と相互接続するのに使用されるGrインタフェースを含む。
【0046】
MSC120のSS7ネットワーク相互接続129は、ユーザ情報の要求、定位タスク付与および随意質問のためにGMLCとの通信に使用するネットワーク所在地およびLgインタフェースの更新、またはアイドル状態の移動体装置へのSMS種別0の送信を行うために、MSC120をHLR121と相互接続するのに使用されるDインタフェースを含む。
【0047】
ここではMAP/CAPネットワーク130は、コアネットワーク102においてSS7ノードを接続するのに使用される国際SS7パケットネットワークを示すのに使用されている。MAP(移動体アプリケーション部)はノード間で送信される管理情報であり、CAP(CAMELアプリケーション部)は電話通信サービスおよびデータベースサービスを可能にするために使用されるインテリジェントネットワークプロトコルである。(図示しないがとりわけ)Gr、Lg、Lh、およびDインタフェースはすべて、SS7ネットワークを横断する。
【0048】
LMU(所在地測定部)131は、ネットワーク基盤定位技術(TDOA、AoA、TDOA/AOA)またはTDOA/GNSS混成定位計算において使用されるアップリンク(移動体157からBTS117への)無線信号を回収するのに使用される、地理的に分布した無線受信機ネットワークである。
【0049】
無線定位プロセッサ(WLP)132は、LMUネットワーク131を管理し、信号回収についてLMU131の計画を行い、アップリンク到達時間差(U‐TDOA)、到達角度(AOA)、または混成定位ソリューション(HLS)の定位推定計算を行う。
【0050】
WLG133は、LIMS137、LMS136、GMLC122、またはキャリアネットワーク101および102からトリガを受信し、WLP132に対してタスクを課し、推定所在地をLIMS137またはGMLC122に提供する。WLGはまた、顧客ネットワークオペレーションセンター(NOC)(図示せず)へ外部警告通知を提供する。
【0051】
TruePositionによるEMS(TP EMS)134は、構成、性能管理、ステータス、および障害管理を含む定位機器のネットワーク管理を実施する。
【0052】
SCOUT(登録商標)ツール135は、LMUネットワーク131およびSMLCクラスタ140で構成される無線定位システム(WLS)のセットアップに使用される。
【0053】
リンクモニタリングシステム(LMS)136は、移動体装置およびセルラーネットワーク間の制御メッセージを抽出し、WLGに対してネットワークイベントに基づくトリガを提供する。LMS136は、ネットワークプローブおよび電波プローブの双方をサポートする。
【0054】
LIMSクライアント138は、LIMSを操作して出力を表示するために使用されるマンマシンインタフェース(MMI)である。
【0055】
LIMS EMS139は、LIMS137、LMSサーバ、およびプローブ136を通じてネットワーク管理を提供する。
【0056】
SMLC140は、WLP132およびWLG133の機能のためのロケーションネットワークサーバの分布クラスタである。
【0057】
LMU−WLP間インタフェース141は、切替回路トランク、またはEtheretのようなIP基盤移送を介して多重化されたデジタルデータリンクである。
【0058】
WLP−WLG間インタフェース142は、高速Ethernet(登録商標)またはトークンリング通信インタフェースである。
【0059】
WLD−EMS間インタフェース143は、Ethernet通信インタフェースである。
【0060】
WLG−SCOUT間インタフェース144は、Ethernet通信インタフェースである。WLG−LMS間インタフェース145は、高速Ethernetまたはトークンリング通信インタフェースである。
【0061】
HLRのSS7接続146は、D(MSCから)、G(SGSNから)、およびLhインタフェースとしての機能を担うものである。
【0062】
GMLCのSS7ネットワーク相互接続147は、HLR121との通信用Lhインタフェースに加え、MSC120およびSGSN119との通信用Lgインタフェースを含む。
【0063】
LMS136を有線もしくは無線の分散プローブに接続するRANプローブインタフェース148は、通常、Ethernet通信インタフェースである。
【0064】
LMS136をSS7ネットワークプローブに接続するコアネットワークプローブインタフェース149は、通常、Ethernet通信インタフェースである。
【0065】
LIMS−WLG間インタフェース150は、高速Ethernetまたはトークンリング通信インタフェースである。
【0066】
LIMS−GMLC間インタフェース151は、高速Ethernetまたはトークンリング通信インタフェースである。
【0067】
LIMSクライアントインタフェース152は、通常、Ethernet通信インタフェースである。LIMSのEMSインタフェース153は、通常、Ethernet通信インタフェースである。
【0068】
メタデータのデータベースインタフェース154は、具体的にはファイバーチャンネルのようなデータベース記憶インタフェースとして設計された大容量高速インタフェースであってもよいし、あるいは容量およびローカルネットワーク構築能力に応じたより汎用なEthernetタイプのインタフェースであってもよい。
【0069】
履歴データベースインタフェース155は、ファイバーチャンネルのようなデータベース記憶に特化した大容量高速インタフェースである。
【0070】
LMS−LIMS間インタフェース156は、高速Ethernetまたはトークンリング通信インタフェースである。
【0071】
無線エアインタフェース157は、第3世代移動体通信システム(3GPP)標準化プロジェクトに現在取り組んでいる欧州電気通信標準化機構(ETSI)によるGSMに特化したUmインタフェースである。
【0072】
移動局158は、GSM対応移動体装置であるか、マルチモードのGMS/GPRS/SMSボイスおよびデータ用移動端末であってよい。UMTSモードが加わると、移動体装置158はUEすなわちユーザ装置として知られる。
【0073】
一例としてのLIMSネットワーク
図2は、LIMSネットワークの一例を詳細に示すものである。LMS201および202は、実際には、その機能を同一のサーバプラットフォームまたはサーバのクラスタにおいて連結できるものの、LIMS展開200から分離している。LIMSおよびLMSは、必要容量、モニタリング対象の無線キャリア数、または地理的サービスエリアに基づき、1対1または1対多数の構成で展開される。
【0074】
LIMSコントローラ203は、LMSプラットフォーム201および202への汎用デジタルデータ相互接続を用いる。コントローラ203は、認証およびアクセス制御を行うファイアウォールであり、かつ、パケットルータである。ルータ機能の一部として、コントローラ203は、イベント計画、パケットフィルタリング、およびサブシステム間通信を実施する。コントローラ203の通信インタフェース211および212を介して、LMSネットワーク201および202のセットアップ、モニタリング、および制御も実施する。上記コントローラ203はまた、複合トリガを作成するための前述の制御ロジックおよびアルゴリズムを含み、単一のサーバまたはサーバ群であってよい。
【0075】
コントローラ203は、LMS211および212で取得された無線ネットワークトランザクションに係る情報を、高速データベースインタフェース213を介してデータベース204へと送達する。高精度定位、関連データ(メタデータ)、およびセンサフュージョン(例えば、画像認識、写真、ビデオメトリック識別情報)データのような追加情報は、LIMS展開200(図示のとおり)に対して遠隔的に収容されるか内蔵される追加データベース205に記憶されてもよい。その他のデータベース205に対するインタフェース214は、展開の様態によるものの、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、またはデータベース固有インタフェースのいずれかの形態を採ることができる。
【0076】
コントローラ203は、ローカルユーザ局210と遠隔ユーザ局207とを相互接続する汎用Ethernetインタフェース222および218を介し、213を介して、データベース204からのデータベース化無線ネットワークトランザクション情報の回収を可能にする。
【0077】
LIMS展開のローカルエリアネットワーク217は、コントローラ203の規則に従い、すべてのサブシステムに対してパケットデータの接続性を示す。コントローラは、内部所在地基盤サービスアプリケーションサーバ209がリンク219を介して接続し、マップデータベース208がデータリンク220を介して接続するのと同様に、Ethernet216を介してLAN217に接続する。
【0078】
コントローラ203および関連のパケットデータネットワーク217を介したローカルユーザ局210および遠隔ユーザ局207は、データベース化された無線情報204へのアクセスを有し、また内部所在地基盤サービスアプリケーション209、外部所在地基盤サービスアプリケーション206、およびデジタルマッピングデータベース208に対してもアクセスを有する。外部アプリケーション206および遠隔ユーザ局207の相互接続215および216は、ブリッジ223によって翻訳された種々の移送リンクの形態を採ってよい。ブリッジ223はまた、追加認証、アクセス制御、モニタリング、および外部または遠隔要素206および207の進入に係る保安をサポートする。
【0079】
実例としての複合トリガ−LIMS−IEDスキャン特性
LIMSユーザは、潜在的な携帯電話爆発式IEDを使用するためにまもなく誰かが移動をする経路や、有線IEDの使用(またはその他の武器の使用)等で自動車を奇襲するために特定の道路および領域に沿って待機している個人の事前チェックが可能である。LIMSユーザは、対象経路周辺にジオフェンスを設定する。LIMSは、まず所定期間、履歴データベース110を振り返り、利用可能な最適所在地情報と、利用可能なイベントと、イベント、所在地、およびタイムスタンプ間の補間とに基づき、タイムフレーム内の同領域内に存在した可能性のあるすべての移動体装置の一覧を作成する特別アルゴリズムを作動する。これは所在地更新イベントのみ(例えば、アイドル状態であるか、静的状態であるか)の移動体装置を含むが、それは所在地更新がネットワークオペレータの構成したタイムアウトに基づく周期的なものであるからである。この構成は既知であり、どのくらい前に同領域内に潜在的移動体装置を判定するスキャンが行われたかを考慮した上で使用される。さらに、最近関心領域周辺に長く居座るといった行動が見られるあらゆる移動体装置、あるいは以上との関連で、最近移動体装置の起動または終了を行う行動が見られるあらゆる移動体装置を含む。さらに、既知の地形特性、共通移動経路、および可能性のある展望ポイントの使用等により、同解析の更なる改良を図ることができる。これにより、同領域に存在した可能性のある移動体装置の候補一覧を作成し、ユーザ入力データに基づいてより高リスクのプロファイルを示す装置に高い優先度を与えることができるのである。
【0080】
そしてLIMSアルゴリズムは、一覧表内の各装置につき、所在地を高精度で自動取得する種々の手段を使用する。通話またはデータセッションにおいてアクティブ状態にある装置は、関心領域内またはその付近に依然として存在する場合、即座に定位および判定することができる。現在アクティブ状態にない装置は、ネットワーク種別およびサポートされた能力に応じて、ATIまたはNULL SMSのような高度トリガを使用して刺激することができ、このような装置すべてにつき高精度定位が可能となり、これによりその所在地を即時判定するのである。これらが同領域内に依然として存在する場合、脅威リスト上に即座に出現し、ユーザに対してこれらがどのくらいの期間そこに存在しているのかについての情報を示す。そしてLIMSは、これらの装置が同関心領域を去るまで定期的な追跡を続け、アルゴリズムが使用できなくなるまで同領域に進入する可能性のある他の装置についても追跡を続ける。
【0081】
アルゴリズムについての以上の説明は一例であり、前述のデータソースを使用するように変更および改良が可能であることが了解される。また、このアプローチは、特定の関心領域内およびその周辺に数千の移動体装置が存在し得るような高度に密集した領域においては容易でないことも了解される。そのため、本アプローチが密集度の低い領域において最も有用であるが、より密集度の高い領域においても同手段で機能するよう調整および改良が可能である。この場合、ユーザが人であれば、解析および判断を下すのに際してより大きな脅威リストを有しているかもしれない。いずれにしても結果としての情報は、移動前のルートに沿ったリスクおよび潜在的脅威を査定するのに有用である。これらの結果は、ユーザに対して、道路沿いのどこに可能性のあるIED(移動体装置爆発式IED)があるのか、手製IEDまたはその他の奇襲予定の可能性がある道路沿いのどこにアイドル状態が続く1つ以上の警戒対象があるのかを教示することができる。そしてユーザは、例えば、よりリスクが少ないと認められる代替経路の特定、またはその他の監視技術を同領域に当てることによる情報の立証、または以下のような装置の検証にも、提供された情報のうち合致すると考えられるものを利用することができる。
【0082】
実例−IED遠隔爆発
以上の例において、LIMSの提供する情報、代替インテリジェンスおよび/またはヒューマンインテリジェンスに基づき、潜在的携帯電話爆発式IEDが存在すると識別された場合、ユーザはLIMSを使用して通常SMSを送信するか同移動体装置に発信することにより、潜在的携帯電話により爆発可能なIEDを刺激するよう決定可能である。それが典型的な携帯電話爆発式IEDであった場合、そのIEDを制御つつ爆発することになる。この装置がIEDでなければ、無害である。
【0083】
図3は、履歴データおよびリアルタイムデータの解析において使用される一般的なLIMSで可能な特性を詳述するとともに、コマンド爆発式IEDのシナリオ検知用のLIMS使用を説明する。LIMSネットワーク(LMSを含む)は、単一のキャリアネットワーク(または多数のキャリアネットワーク)内に展開される。LMS要素は、ネットワークイベントの選択を受動的に取得する一連のトリガで事前設定301される。これらのトリガは、移動体の起点、移動体の終点、所在地更新、IMSIの脱着を含み、ネットワーク測定レポート(NMR)のような追加的通話中イベントトリガを含むこともできる。このようなイベントの背景受動モニタリングおよびデータベース化は、無制限に継続される。LIMSは、必要に応じてLMS内のネットワークトランザクショントリガを追加または削除し、LIMS内のDSSのような解析ソフトウェアにおいて使用する複合関連トリガを容易化することができる。
【0084】
(例えば車道のような)領域が保安対象である場合、ユーザは保安対象の地理的領域と、操作用の時間ウィンドウとを判定302する。それに応じて、LIMSは一連の並行動作を開始する。まず、履歴データベースから送られたモニタリングされたイベントの履歴解析を開始303する。次いで選択領域の現在のアクティビティに係るリアルタイム解析を開始304する。リアルタイム解析および履歴解析の双方において、現在または通事的にモニタリングされた情報においてセルラーシステム情報(セルID、セクター、タイミング、および/または出力基盤の測距)から導き出された利用可能な最善の定位が使用され、選択された地理的領域内またはその付近での凡その領域における移動体装置の所在地を見出す。
【0085】
一旦、まず凡その移動体装置識別情報および所在地が判定されると、LIMSはその付随の高精度位置決め機器を計画し、内部フィルタリングおよびトリガ機能を設定し、その後、移動体装置の第1セットにつき、静かにポーリングを行う(このアクティブかつ静かなポーリングでは、(CAMELフェーズIII、IVにおける)SMS−CまたはGMLCにより提供された随時質問(ATI)またはnull−SMSの能力を使用する。高精度定位には、TDOA、AoA、AoA/TDOA、および混成を含む。
【0086】
LMSおよびPDEを使用して、ネットワークトランザクションのトリガ機能および関連無線アップリンク送信が検知され、高精度定位が実施307される。LIMSが、定位速度、定位精度(可能な限りの再試行が必要となる場合がある)、および選択されたデータを通じた定位を最適化することに関し、PDEリソースおよびアクティブなポーリングの予定を担う。(例えばLIMSは、まず経路開始点により近接した移動体装置、または経路に対して接近している可能性の最も高い移動体装置を予定してよい。)
高精度定位が利用可能であれば、LIMSは、高精度定位による通事的挙動の解析を開始する。LIMSは、同経路に近接していない移動体を第1リストから除外する。新たな移動体装置が選択領域に随時進入する可能性があるため、リアルタイム解析304により、高精度リソース305、アクティブなポーリング305、および高精度定位307が選択された時間ウィンドウ内で随時、追加で予定される。規則ベースの決定サポートシステムを使用して、新たに精査した移動体装置の第2リストが解析され、疑わしい挙動、および経路への近接の調査308を行う(例えば、起動以来一度も通話をしていない携帯電話が、多数回の周期的登録サイクルを通じて同道路に非常に近接している場合にフラグ付けを行う)。DSSは、疑わしい移動体装置を優先させ、移動体識別子、所在地、および優先度の第2リストすべてを、脅威リストとしてユーザに提示310する。そしてユーザは、以上に詳述した種々の選択肢から選択することができる。LIMSおよび付随のサブシステムは、時間ウィンドウが閉じるまで、または現在の動作がユーザによって中断されるまで、この動作を継続する。実施された高精度定位に加え、LIMS内のトリガ初期セットまたはトリガ追加セットに応じてLMSにより生成されたイベントがすべて、時間、移動体識別子、イベント、および所在地により索引付けられた履歴データベースに記憶される。解析中にLIMSにより生成されたメタデータは、時間、移動体識別子、イベント、所在地、将来の使用または検討に使用する関係および優先度により索引付けされうるメタデータのデータベースに記憶される。伝達されたリスク査定を使用して、ユーザは、いくつかの方法により、移動体装置311を無効にするaを選択可能である。ローカル無線オペレータとの協働により、移動体装置のさらなるネットワークアクセスを拒絶することができる。ダイアル可能な電話番号を含む識別情報が周知であるため、同装置にはメッセージ送信(ショートメッセージサービス(SMS))がなされるか、あるいは通話発信がなされる(おそらく爆発が引き起こされる)。あるいは、手動の観察および無効化のために、地域の担当者を同位置へと向かわせることができる。無効化できない場合は、LIMSにより、同装置の更なる無線アクティビティをモニタリングするか、地域の職員またはビデオ手段による観察下に置くようにすればよい。
【0087】
実例−関係性基盤トリガ
多くのシナリオにおいて、個人の仲間およびその対応移動体装置に係る情報を得ることが望ましい。この自動取得として、関係性に基づくトリガの設定が可能なLIMSを介したものがある。関係性に基づくトリガの一例としては、独自のID(例えば、IMEI、IMSI、およびMSISDN)で示される、特定装置と接触するあらゆる装置がある。他の装置がこの特定装置に対する(あるいは特定装置からの)SMS、データメッセージ、または通話を発信(または受信)すると、LIMSは他の装置に対して即座に高精度定位を始動させることができる。これを使用することにより、この装置に対して関係性に基づくトリガを実行するようにLIMSを設定しつつ、同領域に「おとり」を送ることによって、潜在的IEDを爆発させることができる。IEDが爆発すると、LIMSは、その発信元/送信元装置を瞬時に定位し、その情報をLIMSユーザに提供する。発信元の対象が直後に同装置の電源を切ったとしても、付近のリソースが展開可能であるか、または近隣のその他の移動体装置につき、同対象またはその仲間に属する可能性があるものとしてフラグ付けを行って追跡することが可能であるため、瞬時に取得した発信元対象に係る高精度の所在地情報は、とても有用な情報である。実際にトリガとなった装置の電源が切られなかった場合には、ユーザ定義の期限内に高精度で追跡可能である。双方のケースにおいて、この装置を追跡することで、追加情報の収集と容疑者の検挙とが可能になる。
【0088】
一般的に、関係性に基づくトリガを使用して、これを自動延長することができ、SMSまたは通話を介してこの装置と通信を行った他のあらゆる移動体装置につき、その所在地と情報とを高精度で自動入手することができる。これは反復可能であり、トランザクション時および選択的にその後に一覧に掲載された各装置の高精度所在地でスタンプ付けされた一連の関係性データを生成することができる。関係性に基づくトリガの他の例としては、(同装置が互いに直接通信を行ったことがなくても)2つ以上の移動体装置が互いに近接したままであり、高精度で一旦確認され、道路に沿って高速移動するときに一緒に存在する(車に一緒に乗車している)等、種々の相関関係技術に基づいて関連性が明らかになり、移動しながらも所定期間行動を共にする傾向にある場合が挙げられる。
【0089】
LIMSは、低精度情報に基づくアルゴリズムに応じて、この種の合致の潜在的候補を判定し、必要に応じて高精度定位を始動することで、潜在的な合致を有効化もしくは無効化する。これは、既知の移動体装置に基づいてもよく(例えば、既知の移動体であり、その時点で地理的に相関関係にある他の移動体装置を検索する)、あるいは完全にランダムな総当りアプローチであってもよく(LIMSが履歴データベースを調査して合致をランダムに発見および判定する)、あるいは地理的情報に基づいてもよい(開始点として使用される特定領域に頻繁に出現して相関関係にある他者を見つけ出そうと探している装置)。一旦LIMSが高い可能性で2つ以上の移動体装置の地理的関連性を判定すると、LIMSユーザに警告を与え、生成されたメタデータを後の使用のために記憶することができる。
【0090】
結論
本発明の真の範囲は、本明細書に開示した現在好適な実施形態に限定されるものではない。例えば、以上に開示の好適な実施形態に係る無線定位システムは、LMS(リンクモニタリングシステム)、RNM(無線ネットワークモニタ)、サービス移動体位置センター(SMLC)、所在地測定ユニット(LMU)等の説明用語を使用したが、これは、以下の請求項の保護範囲を限定し、または無線定位システムの発明的側面が開示の特定方法および装置に限定されることを意図するものと解釈されてはならない。さらに、当業者に了解されるように、本明細書に開示した発明的側面の多くは、汎用ハードウェア処理プラットフォームにおいて作動するソフトウェアアプリケーションに基づくものである。実質的には、機能を担う実体は、本明細書に開示の発明的概念から逸脱しない範囲で種々の形態を採り得るプログラム可能なデータ収集処理装置である。デジタル信号処理およびその他の処理機能のコストを早急に低減することを考慮するのであれば、例えば、システムの発明的動作を変更することなく、特定機能の処理を本明細書に開示のある機能要素(例えばLIMS)から他の機能要素(例えばSMLC)に移行することが容易に可能になる。多くの場合、本明細書に開示の実施箇所(すなわち、機能要素)は単に設計者の選択によるものであり、必須ではない。したがって、限定する旨の明示がない限り、以下の請求項の保護範囲は、前述の特定の実施形態に限定されることを意図するものでない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所在地情報管理システム(LIMS)であって、
コントローラコンピュータと、
前記コントローラコンピュータに対して動作可能に連結され、ネットワークイベントの履歴データを記憶するよう構成された履歴データベースと、
前記コントローラコンピュータに対して動作可能に連結され、メタデータを記憶するよう構成されたメタデータデータベースとを備え、
前記LIMSは、無線ネットワークと、無線定位ネットワークと、ネットワーク情報、地理的情報、手動入力情報、および地理空間情報を含むオフラインソースとを含む多数のソースからの過去および現在のリアルタイムデータを利用し、多数のユーザおよび実体に亘る無線定位リソースの利用を最適化し、所在地認識インテリジェンスを生成するよう構成されることを特徴とするLIMS。
【請求項2】
前記LIMSはさらに、多数のソースから取得した過去およびリアルタイムのデータを解析し、メタデータの形態でインテリジェンスを生成し、前記メタデータを前記メタデータデータベースに記憶するよう構成されることを特徴とする請求項1に記載のLIMS。
【請求項3】
前記LIMSはさらに、事前に生成したメタデータを反復使用することにより、リアルデータおよびメタデータの双方を使用する新たな解析に自動的に与えるように構成され、
前記解析では、関心対象の潜在的挙動の識別、前記関心対象挙動に関連付けられた特定の移動体ユーザの識別、移動体装置ユーザ同士の関連付け、および移動体装置ユーザの識別を含む情報を生成することを特徴とする請求項2に記載のLIMS。
【請求項4】
前記LIMSは、優先度、精度、システム容量、位置判定実体(PDE)の地理的分布、地形、人為的情報、およびネットワーク情報を含む要素の組み合わせに基づき、所在地リソースの利用を管理することを特徴とする請求項3に記載のLIMS。
【請求項5】
前記LIMSはさらに、特定の無線定位がいつ必要となるか、前記特定の無線定位がどの程度の精度で必要となるか、および与えられた現在の状況においてそれをどこで取得するのが最適かを判定するよう構成されることを特徴とする請求項4に記載のLIMS。
【請求項6】
低精度定位に対して高精度定位をいつ要求するかを自動決定可能な決定サポートシステム(DSS)ソフトウェアアプリケーションをさらに備えることを特徴とする請求項5に記載のLIMS。
【請求項7】
前記DSSアプリケーションは、規則、データベース化された所在地、識別情報、およびトランザクション情報を使用することにより、ユーザ、移動体装置、関心対象所在地、およびその他の移動体装置間の関係を含むメタデータを決定する一連の優先的状況データに基づいて、一連のシナリオを判定することを特徴とする請求項6に記載のLIMS。
【請求項8】
前記LIMSはさらに、動的条件付ロジックとともにアクティビティおよび所在地の多次元ヒストグラムを使用することにより、近接による関連性判定を行い、この情報をトリガイベントとして使用するよう構成されることを特徴とする請求項7に記載のLIMS。
【請求項9】
前記LIMSはさらに、代替として所在地を使用することにより、ユーザと、ユーザ、グループ、および関心対象所在地間の関係とを識別するよう構成されることを特徴とする請求項8に記載のLIMS。
【請求項10】
前記DDSアプリケーションによってメタデータ解析が使用されることにより、移動体装置の反復リスクプロファイルを蓄積することを特徴とする請求項9に記載のLIMS。
【請求項11】
高リスク閾値を有する移動体装置には、追加精査が施されることを特徴とする請求項10に記載のLIMS。
【請求項12】
前記履歴データベースは、トリガによるイベントを含み、
前記イベントは、IMSI、IMEI、MS−ISDN、およびTMSI識別子を含む移動体識別子と、受信番号、発信番号、およびメッセージ種別を含むイベント詳細と、イベント報告から取得の無線ネットワークパラメータより収集した所在地情報とを含むことを特徴とする請求項11に記載のLIMS。
【請求項13】
前記LIMSはさらに、マスデータの動作アルゴリズムへのリアルタイムにおける流れ、過去のネットワークイベントに係る履歴データ、過去のメタデータ、およびユーザ提供データの組み合わせより、複合トリガを生成するよう構成されることを特徴とする請求項12に記載のLIMS。
【請求項14】
前記LIMSはさらに、移動体装置の発信パターンおよび履歴を解析に使用し、登録および所在地更新を含む非通話関連情報を使用することにより疑わしい挙動およびイベントを認識するよう構成されることを特徴とする請求項13に記載のLIMS。
【請求項15】
前記履歴データベースは、所在地更新、ハンドオーバー、起動時IMSI取付、および終了時登録抹消を含むメッセージ送信関連イベントと無線通信ネットワークの制御イベントとの双方に係る記録を含むことを特徴とする請求項14に記載のLIMS。
【請求項16】
トリガ情報およびその他のデータを、イベント、時刻、およびジオフェンス境界に関してデータベース化された情報と組み合わされた一連のif−then−elseルールでDSSにより処理することでメタデータを生成し、
前記メタデータにより、前記LIMSは、識別情報、目的、および他の移動体ユーザとの関係に対する代替として移動体の所在地を使用する解析が可能となることを特徴とする請求項15に記載のLIMS。
【請求項17】
前記履歴データベースは、
TMSI、IMSI、IMEI、およびMSISDNの1つ以上を含む、前記特定の移動体に関して利用可能なすべての既知の識別子を含んだ各イベント毎の選択情報を含む、一連の移動体装置のカバー領域において発生したネットワークイベントトランザクションに係る情報と、
ハンドオーバ、移動体発信通話、受信SMS、ダイアル番号、およびタイムスタンプを含む前記イベント種別を含んだイベント関連情報と、
ネットワーク種別に応じたイベント関連ネットワーク情報と、
算出した所在地を含む特定のイベント毎のメタデータとを含むことを特徴とする請求項16に記載のLIMS。
【請求項18】
前記メタデータデータベースは、
マップ情報と、セルサイト所在地、アンテナ情報、および過去に作動した特定アルゴリズムの定位結果を含むネットワーク情報とを含むユーザ入力情報と、
前記LIMSの処理またはアルゴリズムの結果として生成される情報とを含むことを特徴とする請求項17に記載のLIMS。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図1a】
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【公表番号】特表2013−514736(P2013−514736A)
【公表日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−544593(P2012−544593)
【出願日】平成22年12月3日(2010.12.3)
【国際出願番号】PCT/US2010/058983
【国際公開番号】WO2011/075329
【国際公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
【出願人】(500532540)トゥルーポジション・インコーポレーテッド (48)
【Fターム(参考)】