ロゴデータ配信システムおよびプログラム
【課題】顧客がロゴデータを容易且つ安価に入手可能なロゴデータ配信システム等を提供する。
【解決手段】注文を受けて、ロゴデータを加工した加工ロゴデータを配信する受注サーバ1と、注文を行うと共に受注サーバ1から配信された加工ロゴデータを取得する顧客端末4aと、が接続されたロゴデータ配信システムSYであって、受注サーバ1は、顧客端末4aから、加工ロゴデータを使用するレシート印刷装置6aの設定情報と、注文内容を示す注文データと、を取得し、注文データによって指定されたロゴデータを、設定情報に基づいて印刷端末10aでそのまま使用可能となるように加工し、顧客端末4aに配信する。
【解決手段】注文を受けて、ロゴデータを加工した加工ロゴデータを配信する受注サーバ1と、注文を行うと共に受注サーバ1から配信された加工ロゴデータを取得する顧客端末4aと、が接続されたロゴデータ配信システムSYであって、受注サーバ1は、顧客端末4aから、加工ロゴデータを使用するレシート印刷装置6aの設定情報と、注文内容を示す注文データと、を取得し、注文データによって指定されたロゴデータを、設定情報に基づいて印刷端末10aでそのまま使用可能となるように加工し、顧客端末4aに配信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロゴデータの配信サービスを行うロゴデータ配信システムおよびプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ロゴデータを、通信網回線を介してユーザ端末に配信するサービスが知られている(例えば、特許文献1)。一方、このロゴデータ配信サービスを、POSシステムに適用し、配信されたロゴデータを、店舗名を示すロゴマークとして会計レシート上に印刷する技術が知られている(例えば、特許文献2)。この構成により、作業員が店舗に赴くことなく、会計レシートに印刷するロゴマークの登録や変更が迅速に行うことができる。
【特許文献1】特開2002−097476号公報
【特許文献2】特開2005−228021号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、近年、デザイン性の向上および他店舗との差別化を図るため、レシート上に印刷するロゴマークを、デザイナーに依頼して作成してもらうことが多くなってきている。この場合、デザイナーはデザインしたロゴマークのデータ(以下、「ロゴデータ」と称する)をビットマップデータとして提供するが、このビットマップデータを、会計レシートを印刷するレシート印刷装置にそのままインストールしても、適切に印刷することができない。これは、レシート印刷装置の機種や印刷媒体である用紙の幅等に応じてロゴデータを加工する必要があるためであり、現状では、プリンタメーカーがデザイン後のロゴデータを、レシート印刷装置の印刷設定に合わせて加工し、加工後のロゴデータ(以下、「加工ロゴデータ」と称する)を店舗に提供している。さらに、店舗側でレシート印刷装置にインストールする必要があるが、これも専門知識が必要で困難な作業であった。
【0004】
このように、デザイナーにより作成されたロゴデータなど、レシート印刷装置の印刷設定を加味することなく作成されたロゴデータを使用するためには、ロゴデータの登録や変更に、多くの時間と費用が必要であった。つまり、このような背景が、結果的にロゴマークの陳腐化を招き、さらにはデザイン性向上の妨げとなっていた。
【0005】
本発明は、上記の問題点に鑑み、顧客がロゴデータを容易且つ安価に入手可能なロゴデータ配信システムおよびプログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のロゴデータ配信システムは、ロゴデータを配信する受注サーバと、受注サーバから配信されたロゴデータを取得する顧客端末と、がネットワークを介して接続されたロゴデータ配信システムであって、受注サーバは、顧客端末から、印刷装置の設定情報と、顧客端末で設定した注文データと、を取得する受注手段と、注文データによって指定されたロゴデータを、設定情報に基づいて加工することにより、加工ロゴデータを生成する加工ロゴデータ生成手段と、加工ロゴデータを、顧客端末に配信する配信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、顧客は、顧客端末から、印刷装置の設定情報と、注文内容を示す注文データとを受注サーバに送信するだけで、印刷装置で正確な印刷結果が得られるように加工された加工ロゴデータを取得できるため、プリンタメーカーにロゴデータの加工を依頼することなく、容易且つ安価に加工ロゴデータを入手することができる。また、受注サーバ側は、顧客が指定可能なロゴデータの候補を多数用意しておくことで、顧客の好みや使用環境に応じた多様なロゴデータを配信することができる。また、作業員が客先に赴くことなくロゴデータを提供できるため、人件コストを削減することができるといった利点もある。このように、受注側および顧客の双方に効果をもたらすビジネスモデルにより、会計レシート等に印刷するロゴマークの陳腐化防止、およびデザイン性向上に寄与することができる。
【0008】
上記に記載のロゴデータ配信システムにおいて、顧客端末は、印刷装置に印刷データを出力する制御装置と接続されており、制御装置は、顧客端末から加工ロゴデータを取得する加工ロゴデータ取得手段と、取得した加工ロゴデータを印刷装置にインストールするインストール手段と、を有することが好ましい。
【0009】
この構成によれば、制御装置は、顧客端末から加工ロゴデータを取得して印刷装置にインストールするため、加工ロゴデータのインストールに人手を必要としない。つまり、顧客端末から制御装置にフラッシュメモリ等の記録媒体を介して加工ロゴデータを移行させる等の作業を必要としないため、顧客は、印刷装置の設定情報と注文データとを受注サーバに送信するだけの簡単な作業で、加工ロゴデータの登録および変更を完了させることができる。
【0010】
上記に記載のロゴデータ配信システムにおいて、ネットワークには、ロゴデータを提供するデザインサーバがさらに接続されており、デザインサーバは、ロゴデータのサンプルを複数記憶するサンプルデータ記憶手段を備え、注文データには、サンプルデータ記憶手段に記憶されている複数のサンプルの中からいずれを選択したかの選択結果を示すサンプル選択データが含まれており、加工ロゴデータ生成手段は、サンプル選択データに基づくサンプルをサンプルデータ記憶手段から読み出し、設定情報に基づいて加工することにより、加工ロゴデータを生成することが好ましい。
【0011】
この構成によれば、ロゴデータのサンプルを複数記憶するデザインサーバをロゴデータ配信システム組み込むことで、デザイナーがデザインサーバを管理し、受注サーバがロゴデータの加工を行うといったように、役割分担ができるため、受注サーバの制御負荷を軽減できる。また、複数のデザインサーバをシステムの構成要件とすることで、顧客はロゴデータの選択肢を広げることができ、顧客メリットとなる。
【0012】
上記に記載のロゴデータ配信システムにおいて、ネットワークには、ロゴデータを提供するデザインサーバがさらに接続されていると共に、注文データには、加工ロゴデータの生成を依頼するデザイン案のイメージファイルが含まれており、デザインサーバは、受注サーバからイメージファイルを取得するイメージファイル取得手段と、イメージファイルに基づいて生成したロゴデータを、受注サーバに送信するロゴデータ送信手段と、を備え、加工ロゴデータ生成手段は、デザインサーバから送信されたロゴデータを、設定情報に基づいて加工することにより、加工ロゴデータを生成することが好ましい。
【0013】
この構成によれば、顧客は、加工ロゴデータの生成を依頼するデザイン案のイメージファイルを注文データに含めて受注サーバに送信することにより、デザインサーバに対し、当該イメージファイルに基づいてロゴデータを生成させることができる。つまり、ロゴデータのサンプルの中から好みのものを選択するのではなく、デザイン案を提示することができるため、受注サーバは、より顧客のニーズにあったオリジナリティの高いロゴデータを配信することができる。
なお、ロゴデータの生成は、人手を介するものであっても、自動生成であっても良い。すなわち、後者の場合、デザインサーバは、イメージファイル取得手段により取得したイメージファイルに基づいてロゴデータを生成するロゴデータ生成手段をさらに備え、ロゴデータ生成手段は、イメージファイルに所定の画像処理を施すことによってロゴデータを生成することとなる。
【0014】
上記に記載のロゴデータ配信システムにおいて、注文データには、加工ロゴデータの反転、回転、印刷品質、印刷開始位置、マージンのうち、1以上の情報が含まれており、加工ロゴデータ生成手段は、注文データに含まれる各情報に対応したコマンドをロゴデータに付加することにより、加工ロゴデータを生成することが好ましい。
【0015】
この構成によれば、加工ロゴデータの左右上下等の反転(加工ロゴデータの印刷レイアウトのバランスを考慮した場合の指定)、90度や180度等の回転(会計レシートに加工ロゴデータを印刷する場合など、印刷方向を考慮した場合の指定)、印刷品質(速度重視か品質重視か等の指定)、印刷開始位置(印刷媒体の搬送方向における先端から印刷開始位置までの長さの指定)、マージン(印刷媒体の搬送方向における左右端部の余白の指定)を、顧客が指定することができる。
【0016】
上記に記載のロゴデータ配信システムにおいて、設定情報には、印刷装置の機種、使用色、強調色、ロゴサイズ、用紙サイズのうち、1以上の情報が含まれていることが好ましい。
【0017】
この構成によれば、印刷装置の機種、使用色、強調色、ロゴサイズ、用紙サイズに基づき、印刷設定や用紙に応じて適切な印刷結果を得ることができる加工ロゴデータを生成することができる。
【0018】
上記に記載のロゴデータ配信システムにおいて、制御装置は、POS端末であり、印刷装置は、会計レシートを発行するレシート印刷装置であることが好ましい。
【0019】
この構成によれば、本発明をPOSシステムに適用し、配信されたロゴデータを、店舗名を示すロゴマークとして会計レシート上に印刷させることができる。
【0020】
本発明のプログラムは、コンピュータを、上記に記載のロゴデータ配信システムにおける各手段として機能させるためのものであることを特徴とする。
【0021】
このプログラムを用いることにより、顧客がロゴデータを容易且つ安価に入手可能なロゴデータ配信システムを実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、添付の図面を参照し、本発明の一実施形態に係るロゴデータ配信システムおよびプログラムについて説明する。本実施形態では、会計レシート上にロゴマークとして印刷するためのロゴデータを配信する形態を例示する。
【0023】
図1は、ロゴデータ配信システムSYのシステム構成図である。同図に示すように、ロゴデータ配信システムSYは、ロゴデータの作成依頼を受ける受注サーバ1と、ロゴデータのデザインを手掛けるデザインサーバ2と、A店舗3aおよびB店舗3b等の顧客3と、ロゴデータの受注および配信のための情報伝達手段として機能するインターネット9(ネットワーク)と、を備えている。
【0024】
受注サーバ1は、注文内容を示す注文データと、ロゴデータを使用するレシート印刷装置6(印刷装置)の設定情報(機種情報や用紙に関する情報など)と、を顧客3から取得することによって受注可能となっている。このとき、顧客3は、設定情報を手入力によって指定する「手動設定」と、受注サーバ1に自動取得させる「自動設定」と、のいずれかの方法で発注を行うことができる。以下の説明では、A店舗3aが「手動設定」、B店舗3bが「自動設定」により発注を行うものとする。
【0025】
A店舗3aは、「手動設定」が可能な環境として、インターネット9に接続された顧客端末4aと、当該顧客端末4aに接続された印刷端末10aと、を有している。印刷端末10aとは、会計レシートを発行するレシート印刷装置6aと、当該レシート印刷装置6aに印刷データを出力するPOS端末5a(制御装置)と、を指す。顧客端末4aと接続される印刷端末10aは、1つであっても良いし複数であっても良い。また、印刷端末10a(POS端末5a)が、顧客端末4aを介することなく、直接インターネット9と接続された構成であっても良い。なお、顧客端末4aとPOS端末5aおよびOS端末5aとレシート印刷装置6aは、いずれもオンライン接続されているものとする。
【0026】
一方、B店舗3bは、「自動設定」が可能な環境として、それぞれインターネット9に接続された顧客端末4bと、印刷端末10bと、を有している。印刷端末10bは、「手動設定」の場合と同様に、レシート印刷装置6bとPOS端末5b(制御装置)と、から成る。「自動設定」の場合、印刷端末10bは、複数であっても良いが、いずれもインターネット9に接続されていることが条件となる。また、POS端末5bおよびレシート印刷装置6bはオンライン接続されているものとする。
【0027】
なお、上記の例では、2つの顧客端末4a,4bのみ図示したが、顧客端末4の数(顧客3の数)は3つ以上であっても良い。さらに、デザインサーバ2も、1つではなく複数であっても良い。
【0028】
ここで、図2を参照し、印刷端末10のハードウェア構成について簡単に説明する。上記のとおり、印刷端末10はPOS端末5およびレシート印刷装置6から成る。POS端末5は、決済処理を実行するためのPOSアプリケーション71、プリンタドライバ72およびレジストリ73を装置内部に有すると共に、周辺機器として入力装置74および表示装置75を有している。ここで、入力装置74とは、バーコードリーダー、カードリーダーおよびキーボードを指す。また、表示装置75とは、カスタマディスプレイおよびオペレータ用ディスプレイを指す。
【0029】
レジストリ73には、プリンタドライバ72によって設定された上記の設定情報が格納されている。本実施形態では、設定情報として、レシート印刷装置6の機種情報、使用色情報、強調色情報、ロゴサイズ情報、用紙サイズ情報等が格納されている。これらの情報(設定情報)は、受注サーバ1の取得要求に対して、POSアプリケーション71またはプリンタドライバ72によって読み出し、出力可能となっている。
【0030】
なお、レジストリ73内の設定情報の名称や形式は任意であり、プリンタドライバ72側で設定可能である。また、POS端末5aについては(「手動設定」の場合は)、設定情報としてレジストリ73に上記の全ての情報を格納しておく必要は無い。
【0031】
一方、レシート印刷装置6は、加工ロゴデータ(受注サーバ1がロゴデータを使用対象となるレシート印刷装置6に合わせて加工したデータ)を記憶するための記憶領域であるロゴエリア61を有している。POS端末5が受注サーバ1から取得した加工ロゴデータは、POS端末5によりレシート印刷装置6aにインストールされて当該ロゴエリア61に格納される。
【0032】
次に、図3を参照し、ロゴデータ配信システムSYの制御構成について説明する。受注サーバ1は、受注手段10と、加工ロゴデータ生成手段13と、配信手段14と、を有している。
【0033】
受注手段10は、注文データを取得する注文データ取得手段11と、設定情報を取得する設定情報取得手段12と、を有する。注文データ取得手段11は、受注サーバ1が提供する注文画面D(図6ないし図10参照)に対する顧客端末4a,4bの情報入力結果を、注文データとして取得する(「手動設定」/「自動設定」共通)。また、設定情報取得手段12は、「手動設定」の場合、注文画面Dの一つである印刷設定画面D4(図9参照)に対する顧客端末4a,4bの情報入力結果を設定情報として取得し、「自動設定」の場合、POS端末5bのレジストリ73から読み出した設定情報を取得する。
【0034】
加工ロゴデータ生成手段13は、注文データによって指定されたロゴデータを、設定情報に基づいて、レシート印刷装置6の仕様に適合したもので正確な印刷結果が得られるように加工することにより、加工ロゴデータを生成するものである。また、配信手段14は、加工ロゴデータ生成手段13が生成した加工ロゴデータを、顧客端末4a(「手動設定」の場合)やPOS端末5b(「自動設定」の場合)に配信するものである。
【0035】
デザインサーバ2は、サンプルデータ記憶手段21と、イメージファイル取得手段22と、ロゴデータ送信手段23と、を有している。サンプルデータ記憶手段21は、ロゴデータのサンプルを複数記憶するものである。顧客3は、これら複数のサンプルの中からいずれかを選択する。その選択結果であるサンプル選択データは、受注サーバ1が顧客端末4から注文データの一部として取得する。また、詳細については後述するが、顧客3は、これら複数のサンプルの中から選択したロゴデータの編集を行うことも可能となっている(図8参照)。
【0036】
イメージファイル取得手段22は、顧客3が作成したロゴデータのデザイン案をイメージファイルとして取得するものである。なお、当該イメージファイルは、注文データに含まれるものであり、受注サーバ1から送信(転送)される。
【0037】
ロゴデータ送信手段23は、イメージファイルに基づいてデザインしたロゴデータを、受注サーバ1に送信するものである。ここで、ロゴデータの生成は、人手を介するものであっても、自動生成であっても良い。すなわち、後者の場合、デザインサーバ2は、イメージファイル取得手段22により取得したイメージファイルに基づいてロゴデータを生成するロゴデータ生成手段をさらに備えることとなる。また、この場合、ロゴデータ生成手段は、イメージファイルに所定の画像処理を施すことによってロゴデータを生成する。
【0038】
「手動設定」用の顧客端末4aは、発注手段41aと、加工ロゴデータ受信手段42と、を有している。また、「手動設定」用のPOS端末5aは、加工ロゴデータ取得手段51aと、インストール手段52と、を有している。
【0039】
発注手段41aは、注文データと、レシート印刷装置6aの設定情報と、を受注サーバ1に送信するものである。また、加工ロゴデータ受信手段42は、受注サーバ1から配信された加工ロゴデータを受信するものである。また、加工ロゴデータ取得手段51aは、加工ロゴデータ受信手段42が受信した加工ロゴデータを顧客端末4aから取得するものである。さらに、インストール手段52は、取得した加工ロゴデータをレシート印刷装置6aにインストールするものである。
【0040】
一方、「自動設定」用の顧客端末4bは、発注手段41bを有している。また、「自動設定」用のPOS端末5bは、設定情報記憶手段50と、加工ロゴデータ取得手段51bと、インストール手段52と、を有している。なお、インストール手段52およびレシート印刷装置6bについては、「手動設定」と同じ構成である。
【0041】
発注手段41bは、注文データを受注サーバ1に送信するものである。また、設定情報記憶手段50は、上記の設定情報を記憶するものであり、具体的にはレジストリ73(図2参照)を指す。また、加工ロゴデータ取得手段51bは、受注サーバ1が生成した加工ロゴデータを、インターネット9を介して取得するものである。このように「自動設定」の場合は、POS端末5bが顧客端末4bを介することなく加工ロゴデータを取得可能である。
【0042】
次に、図4を参照し、「手動設定」により発注を行う場合のロゴデータ配信システムSYの処理フローについて説明する。顧客端末4aが、設定情報と注文データとを受注サーバ1に送信することによって発注を行うと(S01)、受注サーバ1はこれを受注する(S02)。ここで、注文データ内にデザイン案のイメージファイルが含まれる場合、受注サーバ1は当該イメージファイルをデザインサーバ2に送信し、デザインサーバ2はこれを取得する(S03)。デザインサーバ2は、イメージファイルに基づいてロゴデータを生成し、これを受注サーバ1に送信する(S04)。
【0043】
一方、注文データ内にサンプル選択データが含まれる場合、受注サーバ1はデザインサーバ2内の所定の記憶領域27から当該サンプル選択データに対応するサンプルデータを取得する(S05)。受注サーバ1は、当該サンプルデータ、またはデザインサーバ2から送信されたロゴデータを、設定情報および注文データに基づいて加工することにより、加工ロゴデータを生成し(S06)、これを圧縮して顧客端末4aに配信する(アップロードする,S07)。
【0044】
顧客端末4aは、受注サーバ1から加工ロゴデータを受信すると(ダウンロードすると,S08)、当該加工ロゴデータをPOS端末5aに出力し、POS端末5aはこれを取得する(S09)。POS端末5aは、取得した加工ロゴデータを解凍し、インストール手段52により、レシート印刷装置6aにインストールする(S10)。なお、加工ロゴデータの解凍は、顧客端末4aで行い、解凍後のデータをPOS端末5aに出力するようにしても良い。
【0045】
レシート印刷装置6aは、インストールされた加工ロゴデータをロゴエリア61(図2参照)に格納することによって、ロゴデータの登録または変更を行い(S11)、印刷処理時にロゴエリア61を参照して会計レシートの印刷および発行を行う(S12)。
【0046】
なお、顧客端末4aは、受注サーバ1から加工ロゴデータを受信した直後に、当該加工ロゴデータをPOS端末5aに出力するか、若しくは受信後しばらく加工ロゴデータを保留しておき、予め設定された時刻にPOS端末5aに出力するかを設定できることが好ましい。後者の場合、A店舗3aの営業終了後に時刻設定しておくことで、加工ロゴデータのインストール処理によってPOS端末5aのレシート発行処理に支障を来たすことを防止できる。また、同じくレシート発行処理に支障を来たすことを防止するため、顧客端末4aがPOS端末5aの処理状況を監視し、決済処理が実行されていないアイドル時に、加工ロゴデータを出力するようにしても良い。
【0047】
また、顧客端末4aは、一旦受注サーバ1から加工ロゴデータを受信して、当該加工ロゴデータに細かい設定を行った後、POS端末5aに出力するようにしても良い。さらに、顧客端末4aが複数のPOS端末5aと接続されている構成の場合、顧客端末4aは、加工ロゴデータの出力対象となるPOS端末5aを指定する必要があるが、加工ロゴデータに付加される情報(コマンドなど)と、各印刷端末10aを特定する情報(例えば、レシート印刷装置6aの機種情報など)とを対応付けたテーブルを用意しておき、当該テーブルを参照することによって、出力対象となるPOS端末5aを判別し、ロゴデータを自動出力するようにしても良い。
【0048】
次に、図5を参照し、「自動設定」により発注を行う場合のロゴデータ配信システムSYの処理フローについて説明する。ここでは、「手動設定」と異なる部分を中心に説明する。顧客端末4bが、注文データを受注サーバ1に送信することによって発注を行うと(S31)、受注サーバ1は、POS端末5bのレジストリ73にアクセスして設定情報を取得し、受注する(S32)。なお、受注サーバ1が送信先となるPOS端末5bを特定するための情報は、顧客端末4bが注文データに含めて受注サーバ1に提供しても良いし、同一店舗の顧客端末5b(発注者)とPOS端末5bとを対応付けたテーブルを受注サーバ1内に格納しておき、当該テーブルを参照して該当するPOS端末5bにアクセスするようにしても良い。
【0049】
受注サーバ1が受注を受けて加工ロゴデータを生成するまでの工程(S32〜S36)は、図4のS02〜S06と同様である。「自動設定」の場合、受注サーバ1は、加工ロゴデータを生成すると、これを圧縮した後、POS端末5bに対して配信する(アップロードする,S37)。POS端末5bは、受注サーバ1から加工ロゴデータを取得すると(ダウンロードすると,S38)、取得した加工ロゴデータを解凍し、レシート印刷装置6bにインストールする(S39)。インストール後の工程S40,S41は、図4のS11,S12と同様である。
【0050】
なお、「自動設定」の場合は、受注サーバ1からPOS端末5bへの加工ロゴデータの配信時間を注文データ内で指定できるようにしても良い。これにより、加工ロゴデータのインストール処理によってPOS端末5aのレシート発行処理に支障を来たすことを防止できる。
【0051】
次に、図6ないし図10を参照し、顧客端末5が発注を行うための注文画面Dについて説明する。図6は、顧客端末5が受注サーバ1にアクセスして最初に表示される注文画面Dであるデザイン注文画面D1の一例を示したものである。デザイン注文画面D1は、発注者名を入力する欄E11と、発注者IDを入力する欄E12と、銀行口座を入力する欄E13と、発注日を入力(指定)する欄E14と、サンプルを選択する欄E15と、デザイン案のファイルを指定する欄E16と、ロゴ名を入力する欄E17と、付加情報を入力する欄E18と、設定情報の「手動設定」/「自動設定」を選択する欄E19と、を備えている。また、その他、サンプル選択画面D2(図7参照)に遷移するためのサンプル一覧ボタンB1、入力内容を確定するためのOKボタンB2、入力内容をキャンセルするためのキャンセルボタンB3、次画面に遷移するための次画面ボタンB4を備えている。
【0052】
発注者ID(E12)は、発注者(顧客3)がロゴデータ配信システムSYに登録した際に予め付与されたものであり、登録処理時に各種情報を入力しておくことで、発注者名(E11欄)および銀行口座(E13欄)の入力を省略することが可能である。また、同図の例では、サンプル一覧の中からサンプル名「スーパー用A」を選択した場合を示しているが、デザイン案に基づくロゴデータの作成を依頼する場合、顧客3は、E16欄でイメージファイルを指定する。
【0053】
なお、「手動設定」の場合は、デザイン注文画面D1の入力後、次画面ボタンB4の押下により、後述する印刷設定画面D4(図9参照)および初期設定画面D5(図10参照)の入力を行う。また、「自動設定」の場合は、デザイン注文画面D1の入力後、次画面ボタンB4の押下により、初期設定画面D5の入力を行う。
【0054】
ここで、図7および図8を参照し、サンプル一覧ボタンB1押下後に遷移するサンプル選択画面D2およびサンプル編集画面D3について説明する。図7に示すように、サンプル選択画面D2は、複数のサンプル画像E21〜E24と、各サンプル画像E21〜E24の選択後、必要に応じて編集を行うための編集画面ボタンB21〜B24と、OKボタンB5と、キャンセルボタンB6と、を備えている。各サンプル画像E21〜E24には、サンプル名が示されており、サンプル名を選択した状態でOKボタンB5を押下することにより、デザイン注文画面D1のE15欄にサンプル名を表示させることができる。また、編集画面ボタンB21〜B24のいずれかを押下することで、サンプル編集画面D3に遷移可能となっている。
【0055】
図8に示すように、サンプル編集画面D3は、編集結果を表示する欄E31と、ロゴ名を編集する欄E32と、日付の「有り」/「無し」を選択する欄E33と、電話番号を入力する欄E34と、付加情報を編集する欄E35と、フォントを指定する欄E36と、挿入する画像を選択する欄E37と、OKボタンB7と、キャンセルボタンB8と、を備えている。同図は、サンプル選択画面D2(図7参照)において、編集画面ボタンB21が押下された場合を示しており、E31欄にサンプル名「スーパー用A」のサンプルデータの編集結果を示している。
【0056】
E32欄およびE35欄は、デザイン注文画面D1(図6参照)のE17欄およびE18欄に対応している。すなわち、デザイン注文画面D1のE17欄およびE18欄に入力された情報が、サンプル編集画面D3のE32欄およびE35欄に反映される。E33欄では、決済処理を行った日付(決済処理を行った時刻を付加しても良い)を、ロゴマークの一部として入力するか否かを選択する。また、E36欄では、ロゴ名、日付、電話番号および付加情報のフォント(文字装飾を含めても良い)を一括して指定可能となっているが、それぞれ個別に指定可能としても良い。また、E37欄では、複数の選択肢の中からキャラクタを選択可能であるが、顧客3がファイルとして提供した画像を挿入させても良い。さらに、E31欄では、編集結果を表示するだけでなく、各オブジェクトの位置(配置)を変更したりサイズを変更したりなどの編集が可能となっている。
【0057】
サンプル編集画面D3からは、OKボタンB7の押下により、デザイン注文画面D1に遷移可能であり、キャンセルボタンB8の押下により、サンプル選択画面D2に遷移可能となっている。
【0058】
次に、図9を参照し、印刷設定画面D4について説明する。当該印刷設定画面D4は、「手動設定」の場合に、手入力によって設定情報を入力するための画面であるため、「自動設定」の場合は表示しない(「自動設定」の場合、これらの情報はレジストリ73から取得される)。印刷設定画面D4は、レシート印刷装置6aの機種を入力する欄E41と、カラープリンタ/モノクロプリンタを選択する欄E42と、使用色を指定する欄E43と、強調色を指定する欄E44と、加工ロゴデータを拡大または縮小するか等倍のまま使用するかを選択する欄E45と、E45欄で拡大縮小を選択した場合、その拡大率または縮小率を指定する欄E46と、用紙サイズ(レシート紙の幅サイズ)を指定する欄E47と、次画面ボタンB9と、を備えている。
【0059】
E41欄は、主にシリアルプリンタかラインプリンタかを判別するために入力させるものであり、機種に応じて加工ロゴデータ(ビットイメージデータ)のデータ並びを決定する。また、E42欄およびE43欄は、色数の決定や色補正のために入力させるものである。
【0060】
なお、この他、印刷設定画面D4に、解像度や、用紙種類等を入力するための欄を設けても良いし、E45欄およびE46欄に代えて、ロゴマークのサイズを指定する欄を設けても良い。
【0061】
次に、図10を参照し、初期設定画面D5について説明する。初期設定画面D5は、必須入力項目ではなく、顧客3が必要に応じて入力するための画面である。初期設定画面D5は、加工ロゴデータを左右反転させて使用するか否かを選択する欄E51と、加工ロゴデータを180度反転させて使用するか否かを選択する欄E52と、印刷モードを指定する欄E53と、印刷開始位置を入力(指定)する欄E54と、左マージンを入力(指定)する欄E55と、右マージンを入力(指定)する欄E56と、デザイン注文画面D1に画面遷移させるための戻るボタンB10と、を備えている。
【0062】
E51欄は、ロゴマークの用紙上におけるレイアウトやバランスを考慮して加工ロゴデータを反転させた方が良い場合に「有り」を選択する。これは上下左右のいずれの設定もできる。また、E52欄は、会計レシートがレシート印刷装置6から排出されたときに、POS端末5の入力操作を行うオペレータが読める方向で印刷した方が良い場合に「有り」を選択する。この場合、会計レシートは最終行から印刷を開始し、最後に加工ロゴデータに基づくロゴマークを印刷する。なお、E52欄では、回転させる角度を任意に設定できるようにしてもよい。また、E53欄は、速度重視か品質重視かなどの印刷モードを選択し、E54欄は、用紙の搬送方向における先端から印刷開始位置までの長さを指定する。さらに、E55欄およびE56欄は、用紙の搬送方向における左右の余白長を指定する。なお、E55欄およびE56欄では、上下の余白長を指定できるようにしてもよい。
【0063】
次に、図11を参照し、加工ロゴデータの生成処理について説明する。受注サーバ1は、デザインサーバ2からロゴデータ(加工前のビットマップデータ)を取得すると(S51)、印刷設定(「手動設定」の場合は、印刷設定画面D4に入力された情報,「自動設定」の場合は、POS端末5bのレジストリ73から取得した情報)に基づいて、プリンタ用ビットイメージデータを生成する(S52)。プリンタ用ビットイメージデータは、コマンドと印刷データとから成り、この場合のコマンドは、シリアルプリンタからラインプリンタかによって異なる。また、印刷データは、縦数ビット×横数ビット(シリアルプリンタかラインプリンタかによって並びが異なる)の色毎のデータである。また、プリンタ用ビットイメージデータは、1行毎にCYM+B(シアン、イエロー、マゼンタ、ブラック)のデータが重複して送信されることとなる。
【0064】
続いて、受注サーバ1は、プリンタ用ビットイメージデータに対し、初期設定(初期設定画面D5に入力された情報)に基づいて初期設定用コマンドを付加する(S53)。すなわち、初期設定画面D5の各欄E51〜E56の入力内容に応じた各コマンドをプリンタ用ビットイメージデータに付加する。以上の工程により、レシート印刷装置6にそのままインストール可能な(そのままインストールするだけで正しい印刷結果が得られる)加工ロゴデータを完成させる(S54)。そして、最後に当該加工ロゴデータを圧縮処理し、自動解凍および自動インストールを実行する自動解凍ソフトを付加する(S55)。
【0065】
なお、上記の例では、受注サーバ1が、加工ロゴデータに自動解凍ソフトを付加して顧客端末4aまたはPOS端末5bに送信するものとしたが、顧客端末4aやPOS端末5bに自動解凍ソフトを予めインストールしておく構成とすれば、自動解凍ソフトの付加(S55の工程)は不要である。
【0066】
以上説明したとおり、本実施形態によれば、顧客3の好みやニーズに応じて、設定情報を手入力によって指定する「手動設定」と、受注サーバ1に自動取得させる「自動設定」と、のいずれかの方法で発注を行うことができる。「手動設定」の場合は、大型店舗など複数のPOS端末5aを有する店舗の場合、一旦受注サーバ1で加工ロゴデータを受信し、適切なタイミングおよび適切な設定を行った上で各POS端末5aに出力することができるため都合が良い。また、「自動設定」の場合は、中・小店舗などPOS端末5bを1台のみ有する店舗の場合、店員の手を煩わせることなく設定情報の提供や加工ロゴデータの自動インストールが可能であるため便利である。この場合、POS端末5bに顧客端末4bの機能を含むように構成して、POS端末5bのみで実行することもできる。また、「手動設定」の場合も、POS端末5aに顧客端末4aの機能を含むように構成して、POS端末5aのみで実行するようにしてもよい。このように、本実施形態によれば、顧客3の環境によらず、広くロゴデータの配信サービスを提供することができる。
【0067】
また、「手動設定」/「自動設定」のいずれも場合においても、顧客端末4から注文データ等の必要な情報を受注サーバ1に送信するだけで、レシート印刷装置6にそのままインストールできるように加工された加工ロゴデータを取得できるため、顧客3は、プリンタメーカーにロゴデータの加工を依頼することなく、容易且つ安価に加工ロゴデータを入手することができる。また、デザインサーバ2には、顧客3が指定可能なロゴデータの候補であるサンプルデータが多数用意されているため、顧客3の好みや使用環境に応じた多様なロゴデータを配信することができる。
【0068】
さらに、顧客3は、新装開店時や印刷端末10を更新したい場合にロゴデータの発注を行うことが多いため、発注時点における設定情報を受注サーバ1に送信して加工ロゴデータを生成させることで、正しく印刷可能な加工ロゴデータを入手することができる。また、「手動設定」を選択することで、細かい設定を行いたい場合や以前の設定を変更したい場合に有効である。
【0069】
また、受注サーバ1側も、作業員が客先に赴くことなくロゴデータを提供できるため、人件コストを削減することができるといった利点がある。このように、受注側および顧客の双方に効果をもたらすビジネスモデルにより、会計レシート等に印刷するロゴマークの陳腐化防止、およびデザイン性向上に寄与することができる。
【0070】
なお、上記の実施形態では、サンプルデータがデザインサーバ内に格納されているものとしたが、受注サーバ1内に格納しておいても良い。この場合、ロゴデータ配信システムSYは、受注サーバ1と、顧客端末4と、印刷端末10と、により構成される。
【0071】
また、上記の実施形態では、サンプル編集画面D3(図8参照)において、選択したサンプルデータの編集を行うことができるものとしたが、レイアウトの組み合わせや文字装飾が異なるパターンや、キャラクタや背景画像を付加したパターンなど、1のサンプルデータに対して複数の編集パターンを表示し、その中からいずれかを選択することによって加工対象となるサンプルデータを指定できるようにしても良い。
【0072】
また、上記の実施形態では、「手動設定」の場合、発注毎に顧客3が設定情報を入力するものとしたが、顧客3がロゴデータ配信システムSの登録処理時に、予め設定情報を登録しておき、受注サーバ1は当該登録しておいた設定情報を取得するようにしても良い。この構成によれば、顧客3は、発注時に注文データのみを入力すれば良いため、発注処理を迅速に行うことができる。
【0073】
また、「手動設定」の場合においても、POS端末5aをインターネット9にオンライン接続することにより、顧客端末4aを介することなく、直接POS端末5aが受注サーバ1から加工ロゴデータを取得する構成としても良い。
【0074】
また、上記の実施形態に示した、受注サーバ1、デザインサーバ2、顧客端末4および印刷端末10の各構成要素をプログラムとして提供することが可能である。また、そのプログラムを各種記録媒体(CD−ROM、フラッシュメモリ等)に格納して提供することも可能である。すなわち、コンピュータを、受注サーバ1、デザインサーバ2、顧客端末4および印刷端末10の各手段として機能させるためのプログラム、およびそれを記録した記録媒体も、本発明の権利範囲に含まれるものである。
【0075】
また、ロゴデータ配信システムSYを、「手動設定」のみ実行可能な環境、または「自動設定」のみ実行可能な環境として構築しても良いし、会計レシートに印刷するロゴマーク以外の他のロゴを印刷するためのロゴデータを配信するようにしても良い。つまり、ロゴデータの印刷するための装置は、レシート印刷装置ではなく他の印刷装置であっても良いし、加工ロゴデータをインストールする装置も、POS端末5以外の制御装置であっても良い。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】ロゴデータ配信システムのシステム構成図である。
【図2】印刷端末の制御ブロック図である。
【図3】ロゴデータ配信システムの機能ブロック図である。
【図4】「手動設定」により発注を行う場合のロゴデータ配信システムの処理を示すフローチャートである。
【図5】「自動設定」により発注を行う場合のロゴデータ配信システムの処理を示すフローチャートである。
【図6】デザイン注文画面の一例を示す図である。
【図7】サンプル選択画面の一例を示す図である。
【図8】サンプル編集画面の一例を示す図である。
【図9】印刷設定画面の一例を示す図である。
【図10】初期設定画面の一例を示す図である。
【図11】受注サーバにおける加工ロゴデータの生成処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0077】
1…受注サーバ 2…デザインサーバ 3…顧客(店舗) 4…顧客端末 5…POS端末 6…レシート印刷装置 9…インターネット 10…印刷端末 61…ロゴエリア 71…POSアプリケーション 72…プリンタドライバ 73…レジストリ
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロゴデータの配信サービスを行うロゴデータ配信システムおよびプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ロゴデータを、通信網回線を介してユーザ端末に配信するサービスが知られている(例えば、特許文献1)。一方、このロゴデータ配信サービスを、POSシステムに適用し、配信されたロゴデータを、店舗名を示すロゴマークとして会計レシート上に印刷する技術が知られている(例えば、特許文献2)。この構成により、作業員が店舗に赴くことなく、会計レシートに印刷するロゴマークの登録や変更が迅速に行うことができる。
【特許文献1】特開2002−097476号公報
【特許文献2】特開2005−228021号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、近年、デザイン性の向上および他店舗との差別化を図るため、レシート上に印刷するロゴマークを、デザイナーに依頼して作成してもらうことが多くなってきている。この場合、デザイナーはデザインしたロゴマークのデータ(以下、「ロゴデータ」と称する)をビットマップデータとして提供するが、このビットマップデータを、会計レシートを印刷するレシート印刷装置にそのままインストールしても、適切に印刷することができない。これは、レシート印刷装置の機種や印刷媒体である用紙の幅等に応じてロゴデータを加工する必要があるためであり、現状では、プリンタメーカーがデザイン後のロゴデータを、レシート印刷装置の印刷設定に合わせて加工し、加工後のロゴデータ(以下、「加工ロゴデータ」と称する)を店舗に提供している。さらに、店舗側でレシート印刷装置にインストールする必要があるが、これも専門知識が必要で困難な作業であった。
【0004】
このように、デザイナーにより作成されたロゴデータなど、レシート印刷装置の印刷設定を加味することなく作成されたロゴデータを使用するためには、ロゴデータの登録や変更に、多くの時間と費用が必要であった。つまり、このような背景が、結果的にロゴマークの陳腐化を招き、さらにはデザイン性向上の妨げとなっていた。
【0005】
本発明は、上記の問題点に鑑み、顧客がロゴデータを容易且つ安価に入手可能なロゴデータ配信システムおよびプログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のロゴデータ配信システムは、ロゴデータを配信する受注サーバと、受注サーバから配信されたロゴデータを取得する顧客端末と、がネットワークを介して接続されたロゴデータ配信システムであって、受注サーバは、顧客端末から、印刷装置の設定情報と、顧客端末で設定した注文データと、を取得する受注手段と、注文データによって指定されたロゴデータを、設定情報に基づいて加工することにより、加工ロゴデータを生成する加工ロゴデータ生成手段と、加工ロゴデータを、顧客端末に配信する配信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、顧客は、顧客端末から、印刷装置の設定情報と、注文内容を示す注文データとを受注サーバに送信するだけで、印刷装置で正確な印刷結果が得られるように加工された加工ロゴデータを取得できるため、プリンタメーカーにロゴデータの加工を依頼することなく、容易且つ安価に加工ロゴデータを入手することができる。また、受注サーバ側は、顧客が指定可能なロゴデータの候補を多数用意しておくことで、顧客の好みや使用環境に応じた多様なロゴデータを配信することができる。また、作業員が客先に赴くことなくロゴデータを提供できるため、人件コストを削減することができるといった利点もある。このように、受注側および顧客の双方に効果をもたらすビジネスモデルにより、会計レシート等に印刷するロゴマークの陳腐化防止、およびデザイン性向上に寄与することができる。
【0008】
上記に記載のロゴデータ配信システムにおいて、顧客端末は、印刷装置に印刷データを出力する制御装置と接続されており、制御装置は、顧客端末から加工ロゴデータを取得する加工ロゴデータ取得手段と、取得した加工ロゴデータを印刷装置にインストールするインストール手段と、を有することが好ましい。
【0009】
この構成によれば、制御装置は、顧客端末から加工ロゴデータを取得して印刷装置にインストールするため、加工ロゴデータのインストールに人手を必要としない。つまり、顧客端末から制御装置にフラッシュメモリ等の記録媒体を介して加工ロゴデータを移行させる等の作業を必要としないため、顧客は、印刷装置の設定情報と注文データとを受注サーバに送信するだけの簡単な作業で、加工ロゴデータの登録および変更を完了させることができる。
【0010】
上記に記載のロゴデータ配信システムにおいて、ネットワークには、ロゴデータを提供するデザインサーバがさらに接続されており、デザインサーバは、ロゴデータのサンプルを複数記憶するサンプルデータ記憶手段を備え、注文データには、サンプルデータ記憶手段に記憶されている複数のサンプルの中からいずれを選択したかの選択結果を示すサンプル選択データが含まれており、加工ロゴデータ生成手段は、サンプル選択データに基づくサンプルをサンプルデータ記憶手段から読み出し、設定情報に基づいて加工することにより、加工ロゴデータを生成することが好ましい。
【0011】
この構成によれば、ロゴデータのサンプルを複数記憶するデザインサーバをロゴデータ配信システム組み込むことで、デザイナーがデザインサーバを管理し、受注サーバがロゴデータの加工を行うといったように、役割分担ができるため、受注サーバの制御負荷を軽減できる。また、複数のデザインサーバをシステムの構成要件とすることで、顧客はロゴデータの選択肢を広げることができ、顧客メリットとなる。
【0012】
上記に記載のロゴデータ配信システムにおいて、ネットワークには、ロゴデータを提供するデザインサーバがさらに接続されていると共に、注文データには、加工ロゴデータの生成を依頼するデザイン案のイメージファイルが含まれており、デザインサーバは、受注サーバからイメージファイルを取得するイメージファイル取得手段と、イメージファイルに基づいて生成したロゴデータを、受注サーバに送信するロゴデータ送信手段と、を備え、加工ロゴデータ生成手段は、デザインサーバから送信されたロゴデータを、設定情報に基づいて加工することにより、加工ロゴデータを生成することが好ましい。
【0013】
この構成によれば、顧客は、加工ロゴデータの生成を依頼するデザイン案のイメージファイルを注文データに含めて受注サーバに送信することにより、デザインサーバに対し、当該イメージファイルに基づいてロゴデータを生成させることができる。つまり、ロゴデータのサンプルの中から好みのものを選択するのではなく、デザイン案を提示することができるため、受注サーバは、より顧客のニーズにあったオリジナリティの高いロゴデータを配信することができる。
なお、ロゴデータの生成は、人手を介するものであっても、自動生成であっても良い。すなわち、後者の場合、デザインサーバは、イメージファイル取得手段により取得したイメージファイルに基づいてロゴデータを生成するロゴデータ生成手段をさらに備え、ロゴデータ生成手段は、イメージファイルに所定の画像処理を施すことによってロゴデータを生成することとなる。
【0014】
上記に記載のロゴデータ配信システムにおいて、注文データには、加工ロゴデータの反転、回転、印刷品質、印刷開始位置、マージンのうち、1以上の情報が含まれており、加工ロゴデータ生成手段は、注文データに含まれる各情報に対応したコマンドをロゴデータに付加することにより、加工ロゴデータを生成することが好ましい。
【0015】
この構成によれば、加工ロゴデータの左右上下等の反転(加工ロゴデータの印刷レイアウトのバランスを考慮した場合の指定)、90度や180度等の回転(会計レシートに加工ロゴデータを印刷する場合など、印刷方向を考慮した場合の指定)、印刷品質(速度重視か品質重視か等の指定)、印刷開始位置(印刷媒体の搬送方向における先端から印刷開始位置までの長さの指定)、マージン(印刷媒体の搬送方向における左右端部の余白の指定)を、顧客が指定することができる。
【0016】
上記に記載のロゴデータ配信システムにおいて、設定情報には、印刷装置の機種、使用色、強調色、ロゴサイズ、用紙サイズのうち、1以上の情報が含まれていることが好ましい。
【0017】
この構成によれば、印刷装置の機種、使用色、強調色、ロゴサイズ、用紙サイズに基づき、印刷設定や用紙に応じて適切な印刷結果を得ることができる加工ロゴデータを生成することができる。
【0018】
上記に記載のロゴデータ配信システムにおいて、制御装置は、POS端末であり、印刷装置は、会計レシートを発行するレシート印刷装置であることが好ましい。
【0019】
この構成によれば、本発明をPOSシステムに適用し、配信されたロゴデータを、店舗名を示すロゴマークとして会計レシート上に印刷させることができる。
【0020】
本発明のプログラムは、コンピュータを、上記に記載のロゴデータ配信システムにおける各手段として機能させるためのものであることを特徴とする。
【0021】
このプログラムを用いることにより、顧客がロゴデータを容易且つ安価に入手可能なロゴデータ配信システムを実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、添付の図面を参照し、本発明の一実施形態に係るロゴデータ配信システムおよびプログラムについて説明する。本実施形態では、会計レシート上にロゴマークとして印刷するためのロゴデータを配信する形態を例示する。
【0023】
図1は、ロゴデータ配信システムSYのシステム構成図である。同図に示すように、ロゴデータ配信システムSYは、ロゴデータの作成依頼を受ける受注サーバ1と、ロゴデータのデザインを手掛けるデザインサーバ2と、A店舗3aおよびB店舗3b等の顧客3と、ロゴデータの受注および配信のための情報伝達手段として機能するインターネット9(ネットワーク)と、を備えている。
【0024】
受注サーバ1は、注文内容を示す注文データと、ロゴデータを使用するレシート印刷装置6(印刷装置)の設定情報(機種情報や用紙に関する情報など)と、を顧客3から取得することによって受注可能となっている。このとき、顧客3は、設定情報を手入力によって指定する「手動設定」と、受注サーバ1に自動取得させる「自動設定」と、のいずれかの方法で発注を行うことができる。以下の説明では、A店舗3aが「手動設定」、B店舗3bが「自動設定」により発注を行うものとする。
【0025】
A店舗3aは、「手動設定」が可能な環境として、インターネット9に接続された顧客端末4aと、当該顧客端末4aに接続された印刷端末10aと、を有している。印刷端末10aとは、会計レシートを発行するレシート印刷装置6aと、当該レシート印刷装置6aに印刷データを出力するPOS端末5a(制御装置)と、を指す。顧客端末4aと接続される印刷端末10aは、1つであっても良いし複数であっても良い。また、印刷端末10a(POS端末5a)が、顧客端末4aを介することなく、直接インターネット9と接続された構成であっても良い。なお、顧客端末4aとPOS端末5aおよびOS端末5aとレシート印刷装置6aは、いずれもオンライン接続されているものとする。
【0026】
一方、B店舗3bは、「自動設定」が可能な環境として、それぞれインターネット9に接続された顧客端末4bと、印刷端末10bと、を有している。印刷端末10bは、「手動設定」の場合と同様に、レシート印刷装置6bとPOS端末5b(制御装置)と、から成る。「自動設定」の場合、印刷端末10bは、複数であっても良いが、いずれもインターネット9に接続されていることが条件となる。また、POS端末5bおよびレシート印刷装置6bはオンライン接続されているものとする。
【0027】
なお、上記の例では、2つの顧客端末4a,4bのみ図示したが、顧客端末4の数(顧客3の数)は3つ以上であっても良い。さらに、デザインサーバ2も、1つではなく複数であっても良い。
【0028】
ここで、図2を参照し、印刷端末10のハードウェア構成について簡単に説明する。上記のとおり、印刷端末10はPOS端末5およびレシート印刷装置6から成る。POS端末5は、決済処理を実行するためのPOSアプリケーション71、プリンタドライバ72およびレジストリ73を装置内部に有すると共に、周辺機器として入力装置74および表示装置75を有している。ここで、入力装置74とは、バーコードリーダー、カードリーダーおよびキーボードを指す。また、表示装置75とは、カスタマディスプレイおよびオペレータ用ディスプレイを指す。
【0029】
レジストリ73には、プリンタドライバ72によって設定された上記の設定情報が格納されている。本実施形態では、設定情報として、レシート印刷装置6の機種情報、使用色情報、強調色情報、ロゴサイズ情報、用紙サイズ情報等が格納されている。これらの情報(設定情報)は、受注サーバ1の取得要求に対して、POSアプリケーション71またはプリンタドライバ72によって読み出し、出力可能となっている。
【0030】
なお、レジストリ73内の設定情報の名称や形式は任意であり、プリンタドライバ72側で設定可能である。また、POS端末5aについては(「手動設定」の場合は)、設定情報としてレジストリ73に上記の全ての情報を格納しておく必要は無い。
【0031】
一方、レシート印刷装置6は、加工ロゴデータ(受注サーバ1がロゴデータを使用対象となるレシート印刷装置6に合わせて加工したデータ)を記憶するための記憶領域であるロゴエリア61を有している。POS端末5が受注サーバ1から取得した加工ロゴデータは、POS端末5によりレシート印刷装置6aにインストールされて当該ロゴエリア61に格納される。
【0032】
次に、図3を参照し、ロゴデータ配信システムSYの制御構成について説明する。受注サーバ1は、受注手段10と、加工ロゴデータ生成手段13と、配信手段14と、を有している。
【0033】
受注手段10は、注文データを取得する注文データ取得手段11と、設定情報を取得する設定情報取得手段12と、を有する。注文データ取得手段11は、受注サーバ1が提供する注文画面D(図6ないし図10参照)に対する顧客端末4a,4bの情報入力結果を、注文データとして取得する(「手動設定」/「自動設定」共通)。また、設定情報取得手段12は、「手動設定」の場合、注文画面Dの一つである印刷設定画面D4(図9参照)に対する顧客端末4a,4bの情報入力結果を設定情報として取得し、「自動設定」の場合、POS端末5bのレジストリ73から読み出した設定情報を取得する。
【0034】
加工ロゴデータ生成手段13は、注文データによって指定されたロゴデータを、設定情報に基づいて、レシート印刷装置6の仕様に適合したもので正確な印刷結果が得られるように加工することにより、加工ロゴデータを生成するものである。また、配信手段14は、加工ロゴデータ生成手段13が生成した加工ロゴデータを、顧客端末4a(「手動設定」の場合)やPOS端末5b(「自動設定」の場合)に配信するものである。
【0035】
デザインサーバ2は、サンプルデータ記憶手段21と、イメージファイル取得手段22と、ロゴデータ送信手段23と、を有している。サンプルデータ記憶手段21は、ロゴデータのサンプルを複数記憶するものである。顧客3は、これら複数のサンプルの中からいずれかを選択する。その選択結果であるサンプル選択データは、受注サーバ1が顧客端末4から注文データの一部として取得する。また、詳細については後述するが、顧客3は、これら複数のサンプルの中から選択したロゴデータの編集を行うことも可能となっている(図8参照)。
【0036】
イメージファイル取得手段22は、顧客3が作成したロゴデータのデザイン案をイメージファイルとして取得するものである。なお、当該イメージファイルは、注文データに含まれるものであり、受注サーバ1から送信(転送)される。
【0037】
ロゴデータ送信手段23は、イメージファイルに基づいてデザインしたロゴデータを、受注サーバ1に送信するものである。ここで、ロゴデータの生成は、人手を介するものであっても、自動生成であっても良い。すなわち、後者の場合、デザインサーバ2は、イメージファイル取得手段22により取得したイメージファイルに基づいてロゴデータを生成するロゴデータ生成手段をさらに備えることとなる。また、この場合、ロゴデータ生成手段は、イメージファイルに所定の画像処理を施すことによってロゴデータを生成する。
【0038】
「手動設定」用の顧客端末4aは、発注手段41aと、加工ロゴデータ受信手段42と、を有している。また、「手動設定」用のPOS端末5aは、加工ロゴデータ取得手段51aと、インストール手段52と、を有している。
【0039】
発注手段41aは、注文データと、レシート印刷装置6aの設定情報と、を受注サーバ1に送信するものである。また、加工ロゴデータ受信手段42は、受注サーバ1から配信された加工ロゴデータを受信するものである。また、加工ロゴデータ取得手段51aは、加工ロゴデータ受信手段42が受信した加工ロゴデータを顧客端末4aから取得するものである。さらに、インストール手段52は、取得した加工ロゴデータをレシート印刷装置6aにインストールするものである。
【0040】
一方、「自動設定」用の顧客端末4bは、発注手段41bを有している。また、「自動設定」用のPOS端末5bは、設定情報記憶手段50と、加工ロゴデータ取得手段51bと、インストール手段52と、を有している。なお、インストール手段52およびレシート印刷装置6bについては、「手動設定」と同じ構成である。
【0041】
発注手段41bは、注文データを受注サーバ1に送信するものである。また、設定情報記憶手段50は、上記の設定情報を記憶するものであり、具体的にはレジストリ73(図2参照)を指す。また、加工ロゴデータ取得手段51bは、受注サーバ1が生成した加工ロゴデータを、インターネット9を介して取得するものである。このように「自動設定」の場合は、POS端末5bが顧客端末4bを介することなく加工ロゴデータを取得可能である。
【0042】
次に、図4を参照し、「手動設定」により発注を行う場合のロゴデータ配信システムSYの処理フローについて説明する。顧客端末4aが、設定情報と注文データとを受注サーバ1に送信することによって発注を行うと(S01)、受注サーバ1はこれを受注する(S02)。ここで、注文データ内にデザイン案のイメージファイルが含まれる場合、受注サーバ1は当該イメージファイルをデザインサーバ2に送信し、デザインサーバ2はこれを取得する(S03)。デザインサーバ2は、イメージファイルに基づいてロゴデータを生成し、これを受注サーバ1に送信する(S04)。
【0043】
一方、注文データ内にサンプル選択データが含まれる場合、受注サーバ1はデザインサーバ2内の所定の記憶領域27から当該サンプル選択データに対応するサンプルデータを取得する(S05)。受注サーバ1は、当該サンプルデータ、またはデザインサーバ2から送信されたロゴデータを、設定情報および注文データに基づいて加工することにより、加工ロゴデータを生成し(S06)、これを圧縮して顧客端末4aに配信する(アップロードする,S07)。
【0044】
顧客端末4aは、受注サーバ1から加工ロゴデータを受信すると(ダウンロードすると,S08)、当該加工ロゴデータをPOS端末5aに出力し、POS端末5aはこれを取得する(S09)。POS端末5aは、取得した加工ロゴデータを解凍し、インストール手段52により、レシート印刷装置6aにインストールする(S10)。なお、加工ロゴデータの解凍は、顧客端末4aで行い、解凍後のデータをPOS端末5aに出力するようにしても良い。
【0045】
レシート印刷装置6aは、インストールされた加工ロゴデータをロゴエリア61(図2参照)に格納することによって、ロゴデータの登録または変更を行い(S11)、印刷処理時にロゴエリア61を参照して会計レシートの印刷および発行を行う(S12)。
【0046】
なお、顧客端末4aは、受注サーバ1から加工ロゴデータを受信した直後に、当該加工ロゴデータをPOS端末5aに出力するか、若しくは受信後しばらく加工ロゴデータを保留しておき、予め設定された時刻にPOS端末5aに出力するかを設定できることが好ましい。後者の場合、A店舗3aの営業終了後に時刻設定しておくことで、加工ロゴデータのインストール処理によってPOS端末5aのレシート発行処理に支障を来たすことを防止できる。また、同じくレシート発行処理に支障を来たすことを防止するため、顧客端末4aがPOS端末5aの処理状況を監視し、決済処理が実行されていないアイドル時に、加工ロゴデータを出力するようにしても良い。
【0047】
また、顧客端末4aは、一旦受注サーバ1から加工ロゴデータを受信して、当該加工ロゴデータに細かい設定を行った後、POS端末5aに出力するようにしても良い。さらに、顧客端末4aが複数のPOS端末5aと接続されている構成の場合、顧客端末4aは、加工ロゴデータの出力対象となるPOS端末5aを指定する必要があるが、加工ロゴデータに付加される情報(コマンドなど)と、各印刷端末10aを特定する情報(例えば、レシート印刷装置6aの機種情報など)とを対応付けたテーブルを用意しておき、当該テーブルを参照することによって、出力対象となるPOS端末5aを判別し、ロゴデータを自動出力するようにしても良い。
【0048】
次に、図5を参照し、「自動設定」により発注を行う場合のロゴデータ配信システムSYの処理フローについて説明する。ここでは、「手動設定」と異なる部分を中心に説明する。顧客端末4bが、注文データを受注サーバ1に送信することによって発注を行うと(S31)、受注サーバ1は、POS端末5bのレジストリ73にアクセスして設定情報を取得し、受注する(S32)。なお、受注サーバ1が送信先となるPOS端末5bを特定するための情報は、顧客端末4bが注文データに含めて受注サーバ1に提供しても良いし、同一店舗の顧客端末5b(発注者)とPOS端末5bとを対応付けたテーブルを受注サーバ1内に格納しておき、当該テーブルを参照して該当するPOS端末5bにアクセスするようにしても良い。
【0049】
受注サーバ1が受注を受けて加工ロゴデータを生成するまでの工程(S32〜S36)は、図4のS02〜S06と同様である。「自動設定」の場合、受注サーバ1は、加工ロゴデータを生成すると、これを圧縮した後、POS端末5bに対して配信する(アップロードする,S37)。POS端末5bは、受注サーバ1から加工ロゴデータを取得すると(ダウンロードすると,S38)、取得した加工ロゴデータを解凍し、レシート印刷装置6bにインストールする(S39)。インストール後の工程S40,S41は、図4のS11,S12と同様である。
【0050】
なお、「自動設定」の場合は、受注サーバ1からPOS端末5bへの加工ロゴデータの配信時間を注文データ内で指定できるようにしても良い。これにより、加工ロゴデータのインストール処理によってPOS端末5aのレシート発行処理に支障を来たすことを防止できる。
【0051】
次に、図6ないし図10を参照し、顧客端末5が発注を行うための注文画面Dについて説明する。図6は、顧客端末5が受注サーバ1にアクセスして最初に表示される注文画面Dであるデザイン注文画面D1の一例を示したものである。デザイン注文画面D1は、発注者名を入力する欄E11と、発注者IDを入力する欄E12と、銀行口座を入力する欄E13と、発注日を入力(指定)する欄E14と、サンプルを選択する欄E15と、デザイン案のファイルを指定する欄E16と、ロゴ名を入力する欄E17と、付加情報を入力する欄E18と、設定情報の「手動設定」/「自動設定」を選択する欄E19と、を備えている。また、その他、サンプル選択画面D2(図7参照)に遷移するためのサンプル一覧ボタンB1、入力内容を確定するためのOKボタンB2、入力内容をキャンセルするためのキャンセルボタンB3、次画面に遷移するための次画面ボタンB4を備えている。
【0052】
発注者ID(E12)は、発注者(顧客3)がロゴデータ配信システムSYに登録した際に予め付与されたものであり、登録処理時に各種情報を入力しておくことで、発注者名(E11欄)および銀行口座(E13欄)の入力を省略することが可能である。また、同図の例では、サンプル一覧の中からサンプル名「スーパー用A」を選択した場合を示しているが、デザイン案に基づくロゴデータの作成を依頼する場合、顧客3は、E16欄でイメージファイルを指定する。
【0053】
なお、「手動設定」の場合は、デザイン注文画面D1の入力後、次画面ボタンB4の押下により、後述する印刷設定画面D4(図9参照)および初期設定画面D5(図10参照)の入力を行う。また、「自動設定」の場合は、デザイン注文画面D1の入力後、次画面ボタンB4の押下により、初期設定画面D5の入力を行う。
【0054】
ここで、図7および図8を参照し、サンプル一覧ボタンB1押下後に遷移するサンプル選択画面D2およびサンプル編集画面D3について説明する。図7に示すように、サンプル選択画面D2は、複数のサンプル画像E21〜E24と、各サンプル画像E21〜E24の選択後、必要に応じて編集を行うための編集画面ボタンB21〜B24と、OKボタンB5と、キャンセルボタンB6と、を備えている。各サンプル画像E21〜E24には、サンプル名が示されており、サンプル名を選択した状態でOKボタンB5を押下することにより、デザイン注文画面D1のE15欄にサンプル名を表示させることができる。また、編集画面ボタンB21〜B24のいずれかを押下することで、サンプル編集画面D3に遷移可能となっている。
【0055】
図8に示すように、サンプル編集画面D3は、編集結果を表示する欄E31と、ロゴ名を編集する欄E32と、日付の「有り」/「無し」を選択する欄E33と、電話番号を入力する欄E34と、付加情報を編集する欄E35と、フォントを指定する欄E36と、挿入する画像を選択する欄E37と、OKボタンB7と、キャンセルボタンB8と、を備えている。同図は、サンプル選択画面D2(図7参照)において、編集画面ボタンB21が押下された場合を示しており、E31欄にサンプル名「スーパー用A」のサンプルデータの編集結果を示している。
【0056】
E32欄およびE35欄は、デザイン注文画面D1(図6参照)のE17欄およびE18欄に対応している。すなわち、デザイン注文画面D1のE17欄およびE18欄に入力された情報が、サンプル編集画面D3のE32欄およびE35欄に反映される。E33欄では、決済処理を行った日付(決済処理を行った時刻を付加しても良い)を、ロゴマークの一部として入力するか否かを選択する。また、E36欄では、ロゴ名、日付、電話番号および付加情報のフォント(文字装飾を含めても良い)を一括して指定可能となっているが、それぞれ個別に指定可能としても良い。また、E37欄では、複数の選択肢の中からキャラクタを選択可能であるが、顧客3がファイルとして提供した画像を挿入させても良い。さらに、E31欄では、編集結果を表示するだけでなく、各オブジェクトの位置(配置)を変更したりサイズを変更したりなどの編集が可能となっている。
【0057】
サンプル編集画面D3からは、OKボタンB7の押下により、デザイン注文画面D1に遷移可能であり、キャンセルボタンB8の押下により、サンプル選択画面D2に遷移可能となっている。
【0058】
次に、図9を参照し、印刷設定画面D4について説明する。当該印刷設定画面D4は、「手動設定」の場合に、手入力によって設定情報を入力するための画面であるため、「自動設定」の場合は表示しない(「自動設定」の場合、これらの情報はレジストリ73から取得される)。印刷設定画面D4は、レシート印刷装置6aの機種を入力する欄E41と、カラープリンタ/モノクロプリンタを選択する欄E42と、使用色を指定する欄E43と、強調色を指定する欄E44と、加工ロゴデータを拡大または縮小するか等倍のまま使用するかを選択する欄E45と、E45欄で拡大縮小を選択した場合、その拡大率または縮小率を指定する欄E46と、用紙サイズ(レシート紙の幅サイズ)を指定する欄E47と、次画面ボタンB9と、を備えている。
【0059】
E41欄は、主にシリアルプリンタかラインプリンタかを判別するために入力させるものであり、機種に応じて加工ロゴデータ(ビットイメージデータ)のデータ並びを決定する。また、E42欄およびE43欄は、色数の決定や色補正のために入力させるものである。
【0060】
なお、この他、印刷設定画面D4に、解像度や、用紙種類等を入力するための欄を設けても良いし、E45欄およびE46欄に代えて、ロゴマークのサイズを指定する欄を設けても良い。
【0061】
次に、図10を参照し、初期設定画面D5について説明する。初期設定画面D5は、必須入力項目ではなく、顧客3が必要に応じて入力するための画面である。初期設定画面D5は、加工ロゴデータを左右反転させて使用するか否かを選択する欄E51と、加工ロゴデータを180度反転させて使用するか否かを選択する欄E52と、印刷モードを指定する欄E53と、印刷開始位置を入力(指定)する欄E54と、左マージンを入力(指定)する欄E55と、右マージンを入力(指定)する欄E56と、デザイン注文画面D1に画面遷移させるための戻るボタンB10と、を備えている。
【0062】
E51欄は、ロゴマークの用紙上におけるレイアウトやバランスを考慮して加工ロゴデータを反転させた方が良い場合に「有り」を選択する。これは上下左右のいずれの設定もできる。また、E52欄は、会計レシートがレシート印刷装置6から排出されたときに、POS端末5の入力操作を行うオペレータが読める方向で印刷した方が良い場合に「有り」を選択する。この場合、会計レシートは最終行から印刷を開始し、最後に加工ロゴデータに基づくロゴマークを印刷する。なお、E52欄では、回転させる角度を任意に設定できるようにしてもよい。また、E53欄は、速度重視か品質重視かなどの印刷モードを選択し、E54欄は、用紙の搬送方向における先端から印刷開始位置までの長さを指定する。さらに、E55欄およびE56欄は、用紙の搬送方向における左右の余白長を指定する。なお、E55欄およびE56欄では、上下の余白長を指定できるようにしてもよい。
【0063】
次に、図11を参照し、加工ロゴデータの生成処理について説明する。受注サーバ1は、デザインサーバ2からロゴデータ(加工前のビットマップデータ)を取得すると(S51)、印刷設定(「手動設定」の場合は、印刷設定画面D4に入力された情報,「自動設定」の場合は、POS端末5bのレジストリ73から取得した情報)に基づいて、プリンタ用ビットイメージデータを生成する(S52)。プリンタ用ビットイメージデータは、コマンドと印刷データとから成り、この場合のコマンドは、シリアルプリンタからラインプリンタかによって異なる。また、印刷データは、縦数ビット×横数ビット(シリアルプリンタかラインプリンタかによって並びが異なる)の色毎のデータである。また、プリンタ用ビットイメージデータは、1行毎にCYM+B(シアン、イエロー、マゼンタ、ブラック)のデータが重複して送信されることとなる。
【0064】
続いて、受注サーバ1は、プリンタ用ビットイメージデータに対し、初期設定(初期設定画面D5に入力された情報)に基づいて初期設定用コマンドを付加する(S53)。すなわち、初期設定画面D5の各欄E51〜E56の入力内容に応じた各コマンドをプリンタ用ビットイメージデータに付加する。以上の工程により、レシート印刷装置6にそのままインストール可能な(そのままインストールするだけで正しい印刷結果が得られる)加工ロゴデータを完成させる(S54)。そして、最後に当該加工ロゴデータを圧縮処理し、自動解凍および自動インストールを実行する自動解凍ソフトを付加する(S55)。
【0065】
なお、上記の例では、受注サーバ1が、加工ロゴデータに自動解凍ソフトを付加して顧客端末4aまたはPOS端末5bに送信するものとしたが、顧客端末4aやPOS端末5bに自動解凍ソフトを予めインストールしておく構成とすれば、自動解凍ソフトの付加(S55の工程)は不要である。
【0066】
以上説明したとおり、本実施形態によれば、顧客3の好みやニーズに応じて、設定情報を手入力によって指定する「手動設定」と、受注サーバ1に自動取得させる「自動設定」と、のいずれかの方法で発注を行うことができる。「手動設定」の場合は、大型店舗など複数のPOS端末5aを有する店舗の場合、一旦受注サーバ1で加工ロゴデータを受信し、適切なタイミングおよび適切な設定を行った上で各POS端末5aに出力することができるため都合が良い。また、「自動設定」の場合は、中・小店舗などPOS端末5bを1台のみ有する店舗の場合、店員の手を煩わせることなく設定情報の提供や加工ロゴデータの自動インストールが可能であるため便利である。この場合、POS端末5bに顧客端末4bの機能を含むように構成して、POS端末5bのみで実行することもできる。また、「手動設定」の場合も、POS端末5aに顧客端末4aの機能を含むように構成して、POS端末5aのみで実行するようにしてもよい。このように、本実施形態によれば、顧客3の環境によらず、広くロゴデータの配信サービスを提供することができる。
【0067】
また、「手動設定」/「自動設定」のいずれも場合においても、顧客端末4から注文データ等の必要な情報を受注サーバ1に送信するだけで、レシート印刷装置6にそのままインストールできるように加工された加工ロゴデータを取得できるため、顧客3は、プリンタメーカーにロゴデータの加工を依頼することなく、容易且つ安価に加工ロゴデータを入手することができる。また、デザインサーバ2には、顧客3が指定可能なロゴデータの候補であるサンプルデータが多数用意されているため、顧客3の好みや使用環境に応じた多様なロゴデータを配信することができる。
【0068】
さらに、顧客3は、新装開店時や印刷端末10を更新したい場合にロゴデータの発注を行うことが多いため、発注時点における設定情報を受注サーバ1に送信して加工ロゴデータを生成させることで、正しく印刷可能な加工ロゴデータを入手することができる。また、「手動設定」を選択することで、細かい設定を行いたい場合や以前の設定を変更したい場合に有効である。
【0069】
また、受注サーバ1側も、作業員が客先に赴くことなくロゴデータを提供できるため、人件コストを削減することができるといった利点がある。このように、受注側および顧客の双方に効果をもたらすビジネスモデルにより、会計レシート等に印刷するロゴマークの陳腐化防止、およびデザイン性向上に寄与することができる。
【0070】
なお、上記の実施形態では、サンプルデータがデザインサーバ内に格納されているものとしたが、受注サーバ1内に格納しておいても良い。この場合、ロゴデータ配信システムSYは、受注サーバ1と、顧客端末4と、印刷端末10と、により構成される。
【0071】
また、上記の実施形態では、サンプル編集画面D3(図8参照)において、選択したサンプルデータの編集を行うことができるものとしたが、レイアウトの組み合わせや文字装飾が異なるパターンや、キャラクタや背景画像を付加したパターンなど、1のサンプルデータに対して複数の編集パターンを表示し、その中からいずれかを選択することによって加工対象となるサンプルデータを指定できるようにしても良い。
【0072】
また、上記の実施形態では、「手動設定」の場合、発注毎に顧客3が設定情報を入力するものとしたが、顧客3がロゴデータ配信システムSの登録処理時に、予め設定情報を登録しておき、受注サーバ1は当該登録しておいた設定情報を取得するようにしても良い。この構成によれば、顧客3は、発注時に注文データのみを入力すれば良いため、発注処理を迅速に行うことができる。
【0073】
また、「手動設定」の場合においても、POS端末5aをインターネット9にオンライン接続することにより、顧客端末4aを介することなく、直接POS端末5aが受注サーバ1から加工ロゴデータを取得する構成としても良い。
【0074】
また、上記の実施形態に示した、受注サーバ1、デザインサーバ2、顧客端末4および印刷端末10の各構成要素をプログラムとして提供することが可能である。また、そのプログラムを各種記録媒体(CD−ROM、フラッシュメモリ等)に格納して提供することも可能である。すなわち、コンピュータを、受注サーバ1、デザインサーバ2、顧客端末4および印刷端末10の各手段として機能させるためのプログラム、およびそれを記録した記録媒体も、本発明の権利範囲に含まれるものである。
【0075】
また、ロゴデータ配信システムSYを、「手動設定」のみ実行可能な環境、または「自動設定」のみ実行可能な環境として構築しても良いし、会計レシートに印刷するロゴマーク以外の他のロゴを印刷するためのロゴデータを配信するようにしても良い。つまり、ロゴデータの印刷するための装置は、レシート印刷装置ではなく他の印刷装置であっても良いし、加工ロゴデータをインストールする装置も、POS端末5以外の制御装置であっても良い。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】ロゴデータ配信システムのシステム構成図である。
【図2】印刷端末の制御ブロック図である。
【図3】ロゴデータ配信システムの機能ブロック図である。
【図4】「手動設定」により発注を行う場合のロゴデータ配信システムの処理を示すフローチャートである。
【図5】「自動設定」により発注を行う場合のロゴデータ配信システムの処理を示すフローチャートである。
【図6】デザイン注文画面の一例を示す図である。
【図7】サンプル選択画面の一例を示す図である。
【図8】サンプル編集画面の一例を示す図である。
【図9】印刷設定画面の一例を示す図である。
【図10】初期設定画面の一例を示す図である。
【図11】受注サーバにおける加工ロゴデータの生成処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0077】
1…受注サーバ 2…デザインサーバ 3…顧客(店舗) 4…顧客端末 5…POS端末 6…レシート印刷装置 9…インターネット 10…印刷端末 61…ロゴエリア 71…POSアプリケーション 72…プリンタドライバ 73…レジストリ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロゴデータを配信する受注サーバと、
前記受注サーバから配信された前記ロゴデータを取得する顧客端末と、がネットワークを介して接続されたロゴデータ配信システムであって、
前記受注サーバは、
前記顧客端末から、印刷装置の設定情報と、前記顧客端末で設定した注文データと、を取得する受注手段と、
前記注文データによって指定された前記ロゴデータを、前記設定情報に基づいて加工することにより、加工ロゴデータを生成する加工ロゴデータ生成手段と、
前記加工ロゴデータを、前記顧客端末に配信する配信手段と、を備えたことを特徴とするロゴデータ配信システム。
【請求項2】
前記顧客端末は、
前記印刷装置に印刷データを出力する制御装置と接続されており、
前記制御装置は、
前記顧客端末から前記加工ロゴデータを取得する加工ロゴデータ取得手段と、
取得した前記加工ロゴデータを前記印刷装置にインストールするインストール手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載のロゴデータ配信システム。
【請求項3】
前記ネットワークには、前記ロゴデータを提供するデザインサーバがさらに接続されており、
前記デザインサーバは、
前記ロゴデータのサンプルを複数記憶するサンプルデータ記憶手段を備え、
前記注文データには、前記サンプルデータ記憶手段に記憶されている複数のサンプルの中からいずれを選択したかの選択結果を示すサンプル選択データが含まれており、
前記加工ロゴデータ生成手段は、前記サンプル選択データに基づく前記サンプルを前記サンプルデータ記憶手段から読み出し、前記設定情報に基づいて加工することにより、前記加工ロゴデータを生成することを特徴とする請求項1または2に記載のロゴデータ配信システム。
【請求項4】
前記ネットワークには、前記ロゴデータを提供するデザインサーバがさらに接続されていると共に、
前記注文データには、前記加工ロゴデータの生成を依頼するデザイン案のイメージファイルが含まれており、
前記デザインサーバは、
前記受注サーバから前記イメージファイルを取得するイメージファイル取得手段と、
前記イメージファイルに基づいて生成した前記ロゴデータを、前記受注サーバに送信するロゴデータ送信手段と、を備え、
前記加工ロゴデータ生成手段は、前記デザインサーバから送信された前記ロゴデータを、前記設定情報に基づいて加工することにより、前記加工ロゴデータを生成することを特徴とする請求項1または2に記載のロゴデータ配信システム。
【請求項5】
前記注文データには、前記加工ロゴデータの反転、回転、印刷品質、印刷開始位置、マージンのうち、1以上の情報が含まれており、
前記加工ロゴデータ生成手段は、
前記注文データに含まれる各情報に対応したコマンドを前記ロゴデータに付加することにより、前記加工ロゴデータを生成することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のロゴデータ配信システム。
【請求項6】
前記設定情報には、前記印刷装置の機種、使用色、強調色、ロゴサイズ、用紙サイズのうち、1以上の情報が含まれていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のロゴデータ配信システム。
【請求項7】
前記制御装置は、POS端末であり、
前記印刷装置は、会計レシートを発行するレシート印刷装置であることを特徴とする請求項2に記載のロゴデータ配信システム。
【請求項8】
コンピュータを、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のロゴデータ配信システムにおける各手段として機能させるためのプログラム。
【請求項1】
ロゴデータを配信する受注サーバと、
前記受注サーバから配信された前記ロゴデータを取得する顧客端末と、がネットワークを介して接続されたロゴデータ配信システムであって、
前記受注サーバは、
前記顧客端末から、印刷装置の設定情報と、前記顧客端末で設定した注文データと、を取得する受注手段と、
前記注文データによって指定された前記ロゴデータを、前記設定情報に基づいて加工することにより、加工ロゴデータを生成する加工ロゴデータ生成手段と、
前記加工ロゴデータを、前記顧客端末に配信する配信手段と、を備えたことを特徴とするロゴデータ配信システム。
【請求項2】
前記顧客端末は、
前記印刷装置に印刷データを出力する制御装置と接続されており、
前記制御装置は、
前記顧客端末から前記加工ロゴデータを取得する加工ロゴデータ取得手段と、
取得した前記加工ロゴデータを前記印刷装置にインストールするインストール手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載のロゴデータ配信システム。
【請求項3】
前記ネットワークには、前記ロゴデータを提供するデザインサーバがさらに接続されており、
前記デザインサーバは、
前記ロゴデータのサンプルを複数記憶するサンプルデータ記憶手段を備え、
前記注文データには、前記サンプルデータ記憶手段に記憶されている複数のサンプルの中からいずれを選択したかの選択結果を示すサンプル選択データが含まれており、
前記加工ロゴデータ生成手段は、前記サンプル選択データに基づく前記サンプルを前記サンプルデータ記憶手段から読み出し、前記設定情報に基づいて加工することにより、前記加工ロゴデータを生成することを特徴とする請求項1または2に記載のロゴデータ配信システム。
【請求項4】
前記ネットワークには、前記ロゴデータを提供するデザインサーバがさらに接続されていると共に、
前記注文データには、前記加工ロゴデータの生成を依頼するデザイン案のイメージファイルが含まれており、
前記デザインサーバは、
前記受注サーバから前記イメージファイルを取得するイメージファイル取得手段と、
前記イメージファイルに基づいて生成した前記ロゴデータを、前記受注サーバに送信するロゴデータ送信手段と、を備え、
前記加工ロゴデータ生成手段は、前記デザインサーバから送信された前記ロゴデータを、前記設定情報に基づいて加工することにより、前記加工ロゴデータを生成することを特徴とする請求項1または2に記載のロゴデータ配信システム。
【請求項5】
前記注文データには、前記加工ロゴデータの反転、回転、印刷品質、印刷開始位置、マージンのうち、1以上の情報が含まれており、
前記加工ロゴデータ生成手段は、
前記注文データに含まれる各情報に対応したコマンドを前記ロゴデータに付加することにより、前記加工ロゴデータを生成することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のロゴデータ配信システム。
【請求項6】
前記設定情報には、前記印刷装置の機種、使用色、強調色、ロゴサイズ、用紙サイズのうち、1以上の情報が含まれていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のロゴデータ配信システム。
【請求項7】
前記制御装置は、POS端末であり、
前記印刷装置は、会計レシートを発行するレシート印刷装置であることを特徴とする請求項2に記載のロゴデータ配信システム。
【請求項8】
コンピュータを、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のロゴデータ配信システムにおける各手段として機能させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2008−305219(P2008−305219A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−152426(P2007−152426)
【出願日】平成19年6月8日(2007.6.8)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年6月8日(2007.6.8)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
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