説明

ローマンシェード

【課題】ヘッドレールの前後にそれぞれ取り付けられた生地を操作する昇降コードの操作荷重が軽減されると共にヘッドレールの前後方向の寸法を小さくすることができるローマンシェードを提供する。
【解決手段】ヘッドレール12内の下方に第1巻取ドラム26が、上方に第2巻取ドラム28がそれぞれ配置され、第1巻取ドラム26の軸心の位置よりも第2巻取ドラム28の軸心の位置がヘッドレール12の後方側にずれており、第2ドラム受け32が第1ドラム受け30に対して傾斜するように配置され、第1及び第2昇降コード38、40がヘッドレール12の前後方向に互いにずれて垂下されるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッドレールの前後に上端がそれぞれ取付けられた生地を、昇降コードによってそれぞれ昇降させるローマンシェードに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のローマンシェードとしては、特許文献1に示されるものが知られている。これによれば、ヘッドレールに第1生地と第2生地の上端がそれぞれ取り付けられ、ヘッドレール内はロア空間とアッパ空間に仕切られており、ロア空間に第1昇降コード用巻取ドラムが、アッパ空間に第2昇降コード用巻取ドラムがそれぞれ収容され、第1昇降コード用巻取ドラムに連結され第1生地を昇降させる第1昇降コードがヘッドレールから垂下して第1生地の後側に配索され、第2昇降コード用巻取ドラムに連結され第2生地を昇降させる第2昇降コードがヘッドレールから垂下され、第2生地の上端を超えて第2生地の後側に配索されている。
【0003】
このとき、アッパ空間からヘッドレールの後側に引き出された第2昇降コードを第2生地の後側に導くガイド部材を設けることによって、第2昇降コードと第2生地の摩擦抵抗が必要以上に大きくなることを回避している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−268246号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1においては、ガイド部材によって第2昇降コードが90度近く大きく屈曲して転回されることになるため、ガイド部材から第2昇降コードに大きな摩擦抵抗が作用し、第2昇降コードを操作する際の操作荷重が重くなるという問題がある。また、このため昇降コードの耐久性が悪化するという問題もある。
【0006】
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、ヘッドレールの前後にそれぞれ取り付けられた生地を昇降する昇降コードの操作荷重が軽減されると共に、ヘッドレールの前後方向の寸法を小さくすることができるローマンシェードを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した目的を達成するために、請求項1記載の発明は、ヘッドレールに形成される前後壁に第1及び第2生地の上端がそれぞれ取付けられてヘッドレールから昇降可能に垂下されており、ヘッドレール内に配置される第1及び第2巻取ドラム組立体に第1及び第2昇降コードの一端がそれぞれ連結され、第1及び第2昇降コードの他端が第1及び第2生地に沿って上下方向にそれぞれ配されるローマンシェードにおいて、
第1巻取ドラム組立体はヘッドレール内の下方に、第2巻取ドラム組立体はヘッドレール内の上方に、それぞれ配置され、
前記第1及び第2巻取ドラム組立体はそれぞれ、第1及び第2昇降コードの一端が巻取り及び巻解き可能にそれぞれ連結される第1及び第2巻取ドラムと、第1及び第2巻取ドラムを回転自在にそれぞれ支持する第1及び第2ドラム受けとを備え、
第2ドラム受けが、第1ドラム受けに対して傾斜されるとともに、第2巻取ドラムの軸心の位置は、第1巻取ドラムの軸心の位置よりもヘッドレールの後方側にずれており、第1及び第2昇降コードがヘッドレールの前後方向に互いにずれて垂下されることを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のローマンシェードにおいて、ヘッドレールの後方側には、第2生地の上端を取付可能な生地取付部が設けられ、ヘッドレールの生地取付部の上方には、第2ドラム受けに係合する開口が形成されており、開口は生地取付部よりも後方上側に位置することを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のローマンシェードにおいて、ヘッドレールの上部の前面側及び後面側には、ブラケットによって係止されるツバ部がそれぞれ形成されており、第2ドラム受けの最上端部が、ツバ部とほぼ同じ高さ位置に位置することを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項3記載のローマンシェードにおいて、前記最上端部が、前後のツバ部の前後方向中間位置に位置することを特徴とする。
【0011】
請求項5記載の発明は、ヘッドレールに形成される前後壁に第1及び第2生地の上端がそれぞれ取付けられてヘッドレールから昇降可能に垂下されており、ヘッドレール内に配置される第1及び第2巻取ドラムに第1及び第2昇降コードの一端がそれぞれ連結され、第1及び第2昇降コード他端が第1及び第2生地に沿って上下方向にそれぞれ配されるローマンシェードにおいて、
第1巻取ドラムはヘッドレール内の下方に、第2巻取ドラムはヘッドレール内の上方に、それぞれ配置され、
第1巻取ドラムの軸心の位置よりも第2巻取ドラムの軸心の位置はヘッドレールの後方側にずれており、
ヘッドレールには、第2昇降コードが導出される開口が形成されており、開口の開口面がヘッドレールの後方側に面して傾斜しており、
第1及び第2昇降コードがヘッドレールの前後方向に互いにずれて垂下されることを特徴とする。
【0012】
請求項6記載の発明は、請求項5記載のローマンシェードにおいて、ヘッドレールの後方側には、第2生地の上端を取付可能な生地取付部が設けられ、前記開口は、生地取付部よりも後方上側に位置することを特徴とする。
【0013】
請求項7記載の発明は、請求項5または6記載のローマンシェードにおいて、第2昇降コードが第2巻取ドラムから離反する地点の真下に前記開口が位置していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、第1及び第2昇降コードがヘッドレールの前後方向にずれた状態で垂下され、各昇降コードを大きく屈曲して転回する必要がないために、各昇降コードを操作する際の操作荷重を軽減することができる。
【0015】
また、第2ドラム受けを第1ドラム受けに対して傾斜して配置することにより、第1ドラム受けと第2ドラム受けとを同じ姿勢でヘッドレールの前後方向に並べて配置した場合と比べて、ヘッドレールの前後方向の寸法を小さくすることができ、ヘッドレールの寸法を小さくすることができる。
【0016】
または、第2昇降コードを挿通するヘッドレールの開口を傾斜させることで、ヘッドレールの前後方向の寸法を小さくすることができ、ヘッドレールの寸法を小さくすることができる。
【0017】
また、第2ドラム受けに係合する、または第2昇降コードが導出されるヘッドレールの開口が、第2生地の取付けのための生地取付部よりも後方上側に位置するために、第2昇降コードを第2巻取ドラムから自然に垂下させた状態で第2生地の後面側に配することができる。また、これによりヘッドレールへの巻取ドラムの組込み作業がしやすくなる。
【0018】
さらには、ヘッドレール内において、第2ドラム受けの最上端部がヘッドレールのツバ部とほぼ同じ高さ位置に位置するため、ヘッドレールの高さ寸法を小さくすることができる。
【0019】
さらには、第2ドラム受けの最上端部が、ヘッドレールのツバ部の前後方向中間位置に位置するため、ヘッドレールの内部空間を有効利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施形態に係るローマンシェードの正面図である。
【図2】本発明の実施形態に係るローマンシェードの側面図である。
【図3】ヘッドレールの横断面図である。
【図4】図1の4−4断面図である。
【図5】図1の5−5断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。図1ないし図5は本発明の実施形態に係るローマンシェードを表す図である。
【0022】
ローマンシェード10は、ヘッドレール12を備えており、ヘッドレール12は、固定面に対して後述のブラケット60によって固定される。
【0023】
ヘッドレール12は、大まかに、前壁面(前壁)12aと、後壁面(後壁)12bと、上壁面12cとを有する。
【0024】
前壁面12aの上部は生地取付部12dとなっており、面ファスナ等の着脱可能結合手段15により、第1生地16の上端が取付けられて吊下げられる。また、後壁面12bの下部は生地取付部12eとなっており、着脱可能結合手段15により、第2生地18の上端が取付けられて吊り下げられる。第1生地16及び第2生地18の後面には、それぞれ幅方向に所定間隔をあけて、且つ上下方向に所定間隔をあけて、複数のコードリング20が取付けられる。
【0025】
図3に示すように、ヘッドレール12の前壁面12aと、後壁面12bと、上壁面12cと、によって囲まれる内部空間には、内部の複数の仕切り壁面によって、少なくとも下部保持部13と上部保持部14とが画成される。
【0026】
下部保持部13は、その横断面が略正方形形状をなしており、その上辺即ち上面13aと、下辺即ち下面13bとが水平に、前辺即ち前面13cと、後辺即ち後面13dとが鉛直に配置される。前面13cは前記前壁面12aの一部であり、後面13dは前記後壁面12bの一部である。また、下面13bには、真下に面して開口する第1開口13eが長手方向に形成されている。
【0027】
一方の上部保持部14は、その横断面が略正方形形状をなしており、各辺即ち各面は、水平及び鉛直に対して角度(例えば、45度)をなすように配置される。そのため、各辺即ち各面は、前上面14a、前下面14b、後上面14c及び後下面14dからなる。また、上部保持部14は、その横断面形状の中心位置が下部保持部13の中心位置よりも、後方にオフセットしている。そのため、後上面14cと後下面14dのそれぞれの一部は、後壁面12bの第2生地18のための生地取付部12eよりも上方にあって且つ後方へと突出している。そして、後下面14dには、ヘッドレール12の斜め後方下側に面して開口すると共に、後壁面12bの第2生地18のための生地取付部12eよりもヘッドレール12の後方上側に位置する第2開口14eが形成されている。また、前上面14aと後上面14cとの交点となる角部即ち稜線14fは、ヘッドレール12の上壁面12cに交わっている。
【0028】
ヘッドレール12の上壁面12cの前面側及び後面側はツバ部12g及び12hとなっており、ツバ部12g及び12hは、窓枠等に固定されるブラケット60によって係止される。
【0029】
図4に示すように、ヘッドレール12の下部保持部13内には第1巻取ドラム組立体22が、また上部保持部14内には第2巻取ドラム組立体24がそれぞれヘッドレール12の長手方向に適宜離間されて複数個配置される。
【0030】
第1及び第2巻取ドラム組立体22及び24はそれぞれ、第1及び第2巻取ドラム26及び28と、第1及び第2巻取ドラム26及び28を回転自在にそれぞれ支持する第1及び第2ドラム受け30及び32と、第1及び第2ドラム受け30及び32の底部に形成される第1及び第2開口34及び36とを備える。各第1及び各第2巻取ドラム26及び28は、ヘッドレール12の長手方向ほぼ全長に渡って設けられる駆動軸46、47と一体回転するようにそれぞれ連結されている。
【0031】
第1及び第2巻取ドラム組立体22及び24は、第1及び第2開口34及び36の位置がそれぞれヘッドレール12の第1開口13e及び第2開口14eの位置と重なるように設けられ、第1及び第2ドラム受け30及び32の底部が、第1及び第2開口13e及び14eにそれぞれ係合し、第2巻取ドラム28の軸心の位置が第1巻取ドラム26の軸心の位置よりもヘッドレール12の後方側にずれた状態で、それぞれ下部保持部13内及び上部保持部14内で固定される。
【0032】
よって、第1及び第2巻取ドラム組立体22及び24をそれぞれ下部保持部13内及び上部保持部14内に固定した状態で、第1巻取ドラム組立体22の第1ドラム受け30は水平に配置されるが、第2巻取ドラム組立体24の第2ドラム受け32は傾斜して配置される。この配置によって、開口14e寸法を確保しつつ、第2ドラム受け32を第1ドラム受け30と同じ姿勢で、ヘッドレール12の前後方向にずらして配置した場合と比べて、ヘッドレール12の前後方向の寸法が短縮化されている。また、第2巻取ドラム28と第1巻取ドラム26とは軸心がずれているものの、それらの一部は前後方向において上下に互いに重なり合っているため、第2ドラム受け32を第1ドラム受け30と前後方向に完全にずらして配置した場合と比べて、ヘッドレール12の前後方向の寸法が短縮化されている。
【0033】
さらに、第2ドラム受け32の最上端にある1つの隅部32aは、上部保持部14の稜線14fに合致しており、従って、ヘッドレール12の前後のツバ部12g及び12h間にあって、かつツバ部12g及び12hとほぼ同じ高さに位置する。この配置によって、通常、デッドスペースとなるツバ部12g及び12hとの間の空間が有効利用され、ヘッドレール12の高さ寸法が短縮化されている。
【0034】
ヘッドレール12の端部には操作装置48が設けられる。操作装置48は、プーリ、プーリの駆動力を駆動軸46、47に伝達する駆動力伝達装置、及びプーリに掛装される操作チェーン50を備える。操作チェーン50の操作によりプーリが回転し駆動力伝達装置を介して駆動軸46、47のいずれか一方を選択的に操作可能である。
【0035】
複数の第1巻取ドラム組立体22間及び複数の第2巻取ドラム組立体24間には、それぞれ、ブレーキ52、53及びストッパ54、55が配置されており、それぞれ対応する駆動軸46、47に連結される。ブレーキ52及び53はそれぞれ、後述する第1及び第2昇降コード38及び40巻解き方向の第1及び第2巻取ドラム組立体22及び24の回転速度を減速させ、また、ストッパ54及び55はそれぞれ、駆動軸46及び47の回転を拘束可能である。
【0036】
第1巻取ドラム26には第1昇降コード38の一端が、第2巻取ドラム28には第2昇降コード40の一端がそれぞれ巻取り及び巻解き可能に連結されており、第1昇降コード38の他端は第1開口34及び第1開口13eを挿通して第1生地16の後側に垂下する。一方、第2昇降コード40の他端は、第2巻取ドラム28の軸心の位置が第1巻取ドラム26の軸心の位置よりもヘッドレール12の後方にずれた位置にあると共に、第2巻取ドラム28から第2昇降コード40が離反する地点の真下に第2開口36及び第2開口14eが位置するため、第2ドラム部28から離れた第2昇降コード40が自然に鉛直に垂下して第2開口36及び第2開口14eを挿通し、第2生地18の後側に配される。このとき第1及び第2昇降コード38及び40の他端は複数のコードリング20をそれぞれ挿通して垂下し、最下段のコードリング20には、第1及び第2昇降コード38及び40の他端に取付けられたコードホルダ44が連結される。
【0037】
以上のように構成されるローマンシェードにおいては、操作装置48を操作して、選択的に駆動軸46を回転駆動させると、第1巻取ドラム26が回転して、第1昇降コード38の巻取りまたは巻解きを行い、第1生地16を昇降させることができる。また、操作装置48を操作して、選択的に駆動軸47を回転駆動させると、第2巻取ドラム28が回転して、第2昇降コード40の巻取りまたは巻解きを行い、第2生地18を昇降させることができる。
【0038】
第2巻取ドラム28に第2昇降コード40を巻取り及び巻解きする際に、第2昇降コード40が第2開口36及び第2開口14eの空間を通ってほぼ鉛直に昇降し、これらの開口を挿通する際に第2昇降コード40に抵抗を与えるものが何も無いので、第2昇降コード40を操作する際の操作荷重が軽減される。勿論、第1昇降コード38についても、第1開口34及び第2開口13eの空間を通ってほぼ鉛直に昇降し、これらの開口を挿通する際に第1昇降コード38に抵抗を与えるものが何も無いので、第1昇降コード38を操作する際の操作荷重が軽減されている。
【0039】
第2開口14e及び第2開口36の位置が、ヘッドレール12の後壁面12bの第2生地18のための生地取付部12eよりも後方上側にあるため、第2巻取ドラム28から垂下する第2昇降コード40を第2生地18の後側に容易に配することができるとともに、ヘッドレール12への第2巻取ドラム組立体24の取付作業がし易くなる。即ち、ヘッドレール12へ第1及び第2巻取ドラム組立体22及び24を取り付ける際には、それぞれ第1開口13e及び第2開口14eの下側から留め具62(図1、図5参照)を挿入する作業が必要となるが、第2開口14eの下側に邪魔になるものがないので、第2巻取ドラム組立体24を固定するための留め具62の挿入作業を簡単に行うことができる。また、第2開口14eの開口面が水平面から傾斜しているために、ヘッドレール12の前後寸法を大きくせずに、挿入作業のための第2開口14eの開口面積を確保することができる。
【符号の説明】
【0040】
12 ヘッドボックス
12a 前壁面(前壁)
12b 後壁面(後壁、生地取付壁)
12d 生地取付部
12e 生地取付部
12g、12h ツバ部
14e 第2開口
16 第1生地
18 第2生地
22 第1巻取ドラム組立体
24 第2巻取ドラム組立体
26 第1巻取ドラム
28 第2巻取ドラム
30 第1ドラム受け
32 第2ドラム受け
32a 隅部(最上端部)
38 第1昇降コード
40 第2昇降コード
60 ブラケット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘッドレール(12)に形成される前後壁(12a、12b)に第1及び第2生地(16、18)の上端がそれぞれ取付けられてヘッドレール(12)から昇降可能に垂下されており、ヘッドレール(12)内に配置される第1及び第2巻取ドラム組立体(22、24)に第1及び第2昇降コード(38、40)の一端がそれぞれ連結され、第1及び第2昇降コード(38、40)の他端が第1及び第2生地(16、18)に沿って上下方向にそれぞれ配されるローマンシェードにおいて、
第1巻取ドラム組立体(22)はヘッドレール(12)内の下方に、第2巻取ドラム組立体(24)はヘッドレール(12)内の上方に、それぞれ配置され、
前記第1及び第2巻取ドラム組立体(22、24)はそれぞれ、第1及び第2昇降コード(38、40)の一端が巻取り及び巻解き可能にそれぞれ連結される第1及び第2巻取ドラム(26、28)と、第1及び第2巻取ドラム(26、28)を回転自在にそれぞれ支持する第1及び第2ドラム受け(30、32)とを備え、
第2ドラム受け(32)が、第1ドラム受け(30)に対して傾斜されるとともに、第2巻取ドラム(28)の軸心の位置は、第1巻取ドラム(26)の軸心の位置よりもヘッドレール(12)の後方側にずれており、第1及び第2昇降コード(38、40)がヘッドレール(12)の前後方向に互いにずれて垂下されることを特徴とするローマンシェード。
【請求項2】
ヘッドレール(12)の後方側には、第2生地(18)の上端を取付可能な生地取付部(12e)が設けられ、ヘッドレール(12)の生地取付部(12e)の上方には、第2ドラム受け(32)に係合する開口(14e)が形成されており、開口(14e)は生地取付部(12e)よりも後方上側に位置することを特徴とする請求項1記載のローマンシ
ェード。
【請求項3】
ヘッドレール(12)の上部の前面側及び後面側には、ブラケット(60)によって係止されるツバ部(12g、12h)がそれぞれ形成されており、第2ドラム受け(32)の最上端部(32a)が、ツバ部(12g、12h)とほぼ同じ高さ位置に位置することを特徴とする請求項1または2記載のローマンシェード。
【請求項4】
前記最上端部(32a)が、前後のツバ部(12g、12h)の前後方向中間位置に位置することを特徴とする請求項3記載のローマンシェード。
【請求項5】
ヘッドレール(12)に形成される前後壁(12a、12b)に第1及び第2生地(16、18)の上端がそれぞれ取付けられてヘッドレール(12)から昇降可能に垂下されており、ヘッドレール(12)内に配置される第1及び第2巻取ドラム(26、28)に第1及び第2昇降コード(38、40)の一端がそれぞれ連結され、第1及び第2昇降コード(38、40)他端が第1及び第2生地(16、18)に沿って上下方向にそれぞれ配されるローマンシェードにおいて、
第1巻取ドラム(26)はヘッドレール(12)内の下方に、第2巻取ドラム(28)はヘッドレール(12)内の上方に、それぞれ配置され、
第1巻取ドラム(26)の軸心の位置よりも第2巻取ドラム(28)の軸心の位置はヘッドレール(12)の後方側にずれており、
ヘッドレール(12)には、第2昇降コード(40)が導出される開口(14e)が形成されており、開口(14e)の開口面がヘッドレール(12)の後方側に面して傾斜しており、
第1及び第2昇降コード(38、40)がヘッドレール(12)の前後方向に互いにずれて垂下されることを特徴とするローマンシェード。
【請求項6】
ヘッドレール(12)の後方側には、第2生地(18)の上端を取付可能な生地取付部(12e)が設けられ、前記開口(14e)は、生地取付部(12e)よりも後方上側に位置することを特徴とする請求項5記載のローマンシェード。
【請求項7】
第2昇降コード(40)が第2巻取ドラム(28)から離反する地点の真下に前記開口(14e)が位置していることを特徴とする請求項5または6記載のローマンシェード。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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