説明

ワイヤレスネットワークにおいて通信するための方法及び通信装置

本発明は、ルーターノード2をさらに有するワイヤレスネットワークにおけるノード間の通信のための方法に関し、本発明は、第1及び第2の受信ノード4、5に夫々伝送される第1及び第2のデータ信号を送る第1及び第2の伝送ノード1、3、前記第1及び第2のデータ信号の干渉から結果生じる混合信号を受信し、前記混合信号が前記ルーターノードにより受信されていたヒアリング期間を表す情報を有する第1及び第2のルーターのアナログの肯定応答信号を夫々前記第1及び第2の受信ノード4、5に送る前記ルーターノード2、前記混合信号を前記第1及び第2の受信ノード4、5に送る前記ルーターノード2、並びに夫々の前記ルーターのアナログの肯定応答信号に基づいて、前記混合信号をデコードする第1及び第2の受信ノード4、5を有する。本発明は通信装置及びこれら通信装置のためのネットワークにも関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤレス通信ネットワークに関する、及びさらに詳しくは、このようなネットワークにおけるノード間の通信のための方法に関する。
【0002】
本発明は例えば、センサネットワーク、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)又はその他の種類のワイヤレスネットワークに関連する。
【背景技術】
【0003】
従来のワイヤレスネットワークは、例えば時分割又は周波数分割によるワイヤレスチャンネルの予約を使用する技術を含めることにより、異なるノード間の伝送が互いに干渉しないように設計される。
【0004】
このようなシステムにおける伝送は、例えば容量を増大させるために、デジタルネットワークコーディング(DNC)を用いて行われる。DNCの例示的な使用が図1a及び図1bに示され、ここでDNCを用いて信号を交換する用意がある2つのノードA及びBは、信号a(t)及びb(t)をデジタルパケットa及びbの形式でルーターノードRに順次伝送する。パケットa及びbを完全に受信した後、前記ルーターノードは、例えば一次結合によって、これらパケットの中身を混合し、宛先の装置に、代数的結合a+bに対応するデジタル信号を送信する。
【0005】
信号a及びbは順次伝送されなければならないので、これらネットワークは、伝送容量に関して主な欠点を示すことを述べておく。同時伝送を可能にするためにアナログ信号の干渉を用いる解決法が従って提案されている。それ故に、最近ではDNCのアナログに相当するもの、アナログネットワークコーディング(ANC)を用いることが提案されている。このようなコーディングの例示的な使用が図1cに見られ、ここでノードA及びBは、パケットをアナログ信号Data[a](t)及びData[b](t)の形式でルーターノードRに同時に伝送している。信号は、干渉のせいでワイヤレスチャンネルにわたり自然に混合し、故に、ルーターノードRは混合信号MData[a,b](t)を受信し、この混合信号は次いで、含まれるパケットをルーターノードにおいてデコード又は回復されずに宛先ノードに転送される。次いで、混合処理を認識している宛先ノードは、所望のパケットを上手く回復することができる。
【0006】
しかしながら、アナログネットワークコーディングを実行している現在のシステムにおいて、すなわち伝送のフィードバック及び肯定応答(acknowledge)に関して主な欠点が発生する。実際は、既知のシステムにおいて、宛先ノードは、干渉した信号を受信する前に、これら宛先ノードがこのような信号をデコードすることできるかを判断することはできない。その上、ルーターノード及び伝送ノードがデコードは上手く行われたかどうか、及び故に伝送が完全に完了したかどうかを知るための機構は存在しない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、上述した欠点の少なくとも幾つかを克服する通信方法を提案することである。
【0008】
本発明の他の目的は、ワイヤレスネットワークにおけるノード間の協調伝送のための方法を提供することである。
【0009】
本発明の目的はさらに、例えば適時聴取(opportunistic listening)のような追加の機構から恩恵を受けることを実施することができる方法を提供することである。
【0010】
加えて、本発明の目的は、ルーターノードとして働く1つの通信装置及び正規の伝送ノードとして働く複数の通信装置を有する如何なる形式のネットワークにおいて実行されることができる方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この目的のために、本発明に従うルーターノードをさらに有するワイヤレスネットワークにおけるノード間の通信のための方法は、以下のステップ、
−第1及び第2の伝送ノードが第1及び第2の受信ノードに夫々伝送される第1及び第2のデータ信号を送るステップ、
−前記ルーターノードは、前記第1及び第2のデータ信号の干渉から結果生じる混合信号を受信し、この混合信号がこのルーターノードにより受信されていたヒアリング期間を表す情報を有する第1及び第2のルーターのアナログの肯定応答信号を夫々前記第1及び第2の受信ノードに送るステップ、
−前記ルーターノードは、前記混合信号を前記第1及び第2の受信ノードに送るステップ、並びに
−前記第1及び第2の受信ノードは、夫々の前記ルーターのアナログの肯定応答信号に基づいて、前記混合信号をデコードするステップ
を有する。
【0012】
このような方法は、前記アナログの肯定応答信号に基づいて、受信ノードが第1のデータ信号と第2のデータ信号との間の干渉により生じた混合信号がデコードすることが可能であるかを検査することを可能にする。この検査は、混合信号がルーターノードによって転送される前に行われる。それ故に、前記受信ノードは、伝送処理の初期に、これらノードが干渉信号の受信を許可すべきかどうか、若しくは普通の"干渉していない/混合していない"伝送モードに戻すべきであるかを判断するので、この方法はアナログネットワークコーディングの決定を最適化するのに役立つ。
【0013】
本発明のある実施例によれば、ルーターノードにより混合信号が受信されたヒアリング期間を表す情報は、正確な期間を有するか、又はヒアリングの開始時間及び終了時間を有する。
【0014】
この方法は、異なるネットワークアーキテクチャにおいて実行されてもよい。それ故に、例示的な実施例において、第1及び第2の受信ノードは夫々、第2及び第1の伝送ノードであり、混合信号のデコードは、これら第1及び第2の伝送ノードに記憶される第1及び第2のデータ信号を使用することにより行われる。他の実施例において、前記第1及び第2の受信ノードは、夫々第2及び第1の伝送ノードの近くに置かれ、混合信号のデコードは、適時聴取により、第1及び第2の受信ノードが傍受(overheard)した第1及び第2の信号を使用することにより行われる。
【0015】
適時聴取は、ノードがこのノードの近くにあるパケット全てを聴取し、限られた時間に聞いたパケットの全てを記憶する機構である。
【0016】
本出願において、第1及び第2の受信ノードは、第1及び第2のデータ信号を傍受するとき、夫々の聴取のアナログの肯定応答信号をルーターに送る。無駄な伝送を避けるために、例示的な実施例において、混合信号は、第1及び第2の聴取のアナログの肯定応答信号を受信したときにのみ送られる。
【0017】
現在のシステムは、データ信号の宛先ノードが混合信号から所望のパケットを上手く回復できない場合、フィードバック機構が設けられてなく、従って伝送において高い誤り率となるという欠点も示す。
【0018】
本発明は従って、実施例において、混合信号を正確にデコードするとき、第1及び第2の受信ノードが第1及び第2の最終的な肯定応答信号をルーターノードに送るステップを有する。
【0019】
ある特定の実施例において、ルーターノードは、第1の最終的な肯定応答信号を第1の伝送ノードにアナログ信号として転送し、第2の最終的な肯定応答信号を第2の伝送ノードにアナログ信号として転送する。
【0020】
この場合、伝送ノードは、データ信号が受信されたかを分かっており、受信されていない場合、これら伝送ノードは、例えば上手く回復されなかったパケットを再送信することにより、調節機構を実行することができる。
【0021】
もう1つの特定の実施例において、第1及び第2のデータ信号は、ルーターノードによりデコードされるプリアンブル(preamble)を有し、故に第1及び第2のデータ信号の特定を可能にする。
【0022】
このような実施例において、前記第1及び第2のルーターのアナログの肯定応答信号はさらに、第1及び第2のデータ信号間に時間シフトを有する。
【0023】
本発明は、
−ネットワークおいて他の通信装置からデータ信号を受信するための手段、
−データ信号を受信する際、このデータ信号をヒアリングする開始時間及び終了時間を有するルーターのアナログの肯定応答信号を作成するための手段、並びに
−前記ノードからアナログの肯定応答信号を受信したり、前記ノードにアナログの肯定応答信号を転送したりするための手段
を有する通信装置にも関する。
【0024】
本発明のさらに他の態様は、上述したようなルーターノードとして働く通信装置、及び正規のノードとして働く少なくとも2つの他の通信装置を有するネットワークにも関する。
【0025】
本発明のこれら及び他の態様は、以下に記載の実施例から明らかであると共に、これら実施例を参照して説明されるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1a】従来のデジタルネットワークコーディング及びアナログネットワークコーディングのシーケンスを示す。
【図1b】従来のデジタルネットワークコーディングのシーケンスを示す。
【図1c】従来のアナログネットワークコーディングのシーケンスを示す。
【図2a】本発明による方法を用いて伝送が行われているネットワークのアーキテクチャを示す。
【図2b】本発明による方法を用いて伝送が行われているネットワークのアーキテクチャを示す。
【図3】図2aに示されるアーキテクチャに対応する、本発明による方法のシーケンスを示す時間図。
【図4】802.11ベースのWLAN及びANCを備えるシステムの一般的な実施を示す。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明は、例として添付の図面を参照して詳細に説明される。
【0028】
本発明は、ルーターノードをさらに有するネットワークにおいて、正規ノードに対応する通信装置の間で通信を行うための方法に関する。
【0029】
このような方法が適用されるネットワークアーキテクチャの例が図2a及び2bに示される。
【0030】
両方のアーキテクチャは、ルーターノード2、並びに1、3として参照される第1及び第2の伝送ノードを有する。これらネットワークは、第1及び第2の受信ノードも有し、これらは以下の通りである、
−図2aに示される第1のアーキテクチャにおいて、第1及び第2の受信ノードは夫々第1及び第2の伝送ノードに対応する、
−図2bに示される第2のアーキテクチャにおいて、4及び5として参照される第1及び第2の受信ノードは、前記第1及び第2の伝送ノードとは別である。
【0031】
本発明による方法は、伝送ノード1及び3が夫々のメッセージa(t)及びb(t)を同時にルーターノード2に送ることができる。アナログネットワークコーディングが使用されるので、これらメッセージは、アナログ信号Data[a](t)及びData[b](t)の形式で送られる。第1のネットワークアーキテクチャに関するこのルーターノード2への同時伝送は図3の最初の図に見ることができる。
【0032】
ルーターノード2は、両方のアナログ信号が干渉することを可能にして、次いで混合信号MData[a,b](t)が形成される。
【0033】
ルーターノード2は、この混合信号をヒアリングする期間及び/又は開始時間及び終了時間を決定する。この情報に基づいて、ルーターノード2は、第1及び第2の受信ノード1及び3に夫々伝送される2つのルーターのアナログの肯定応答信号AACK(a)及びAACK(b)を作成する。
【0034】
第1及び第2のアーキテクチャを区別することにより、この方法の残りを説明する。
【0035】
第1のアーキテクチャにおいて、第1の伝送ノードは、信号a(t)を、実際には第2の伝送ノードである第1の受信ノードに送り、この第2の伝送ノードは、信号b(t)を、実際には第1の伝送ノードである第2の受信ノードに送る。ルーターのアナログの肯定応答信号をこれら受信ノードに送った後、ルーター2は、混合メッセージMData[a,b](t)を転送する。
【0036】
それ故に、この場合、ノード3は以下の要素、
−ルーターノードから受信した混合信号MData[a,b](t)、
−この混合信号をヒアリングするルーターノードの期間を示すアナログの肯定応答信号、
−単独で伝送されるため、送信b(t)の開始及び終了時間、
−2つの伝送間の伝送遅延であり、この遅延は既定される又はネットワークの他のプロトコルにより決められるので、ノード3が第1及び第2のデータ信号間の伝送順を決めることを可能にさせる伝送遅延
を得る。従って、これら要素の全てに基づいて、ノード3は、混合信号MData[a,b](t)から信号データData[b](t)を取り去ることによりアナログデコーディングを行い、ノード1により送られた最初のメッセージa(t)を回復する。
【0037】
ここで、図2bに示される第2のアーキテクチャを考えてみると、受信ノード4及び5は、伝送ノード1及び2とは別である。この場合、信号a(t)及びb(t)は別々のノードにより送られるので、受信ノードは、信号a(t)及びb(t)の何れも記憶しない。従って、干渉信号MData[a,b](t)をデコードすることは不可能である。この問題を解決するために、本発明のある実施例において、後で述べられるような適時聴取の機構を実行することが提案される。ノード3により送られる信号b(t)の宛先ノードであるノード5は、ノード1及び2の近くに置かれる。従って、ノード1が信号a(t)をノード2に伝送するとき、ノード5は、ノード1及び2の間の信号伝送を傍受し、それ故にa(t)を得る。a(t)をヒアリングしているとき、ノード5は、聴取のアナログの肯定応答信号をルーターノードに送る。
【0038】
類似の適時聴取がノード4に起こり、このノード4はノード3からノード2に伝送されるときの信号b(t)を傍受する。
【0039】
ルーターノードがノード4及び5からの聴取のアナログの肯定応答信号を両方とも受信したとき、これらノードによる混合信号のデコードは可能であることを意味している。従って、ルーターノードは、信号の混合を可能にして、次いでMData[a,b](t)をノード4及び5に転送する。
【0040】
受信ノード4及び5は次いでアナログデコーティングシステムを用いてMData[a,b](t)をデコードする。
【0041】
両方のアーキテクチャにおいて、混合したメッセージを上手くデコードするとき、伝送処理の正常な完了を示すために、受信ノードは夫々最終的な肯定応答信号をルーターノードに送る。このルーターノードは次いで、これら最終的な肯定応答信号を最初の伝送ノードに転送する。
【0042】
受信ノードがデータパケットを上手く回復できなかった場合、ルーターノードはこの失敗に気付く。
【0043】
本発明による方法は、上述したアーキテクチャに制限されず、ルーターノードとして働く少なくとも1つの通信装置、及び正規ノードとして働く少なくとも2つの通信装置を有する如何なるワイヤレスネットワークにおいても実行されることができる。ここで、ルーターノードは以下の特徴
−正規ノードから受信した信号伝送を干渉可能にするための手段、
−ヒアリングしたアナログ信号に関する情報を含むルーターのアナログの肯定応答信号を作成し、伝送するための手段、
−ある正規ノードから受信した肯定応答信号をもう1つの正規ノードに転送するための手段、並びに
−データパケットのプリアンブルをデコードするためであり、従って干渉信号における受信した各メッセージのソースを決めるための手段
を幾つか若しくは全てを含んでいる。
【0044】
幾つかの特定の実施例において、ルーターノードは、アナログ信号をヒアリングする開始時間及び終了時間を含む前記ルーターのアナログの肯定応答信号以外の如何なる形式の肯定応答信号を作成も送信もしない。
【0045】
正規ノードは、以下の特徴、
−完全なデータパケット又はデータ信号を他のノードに伝送するための手段、
−例えば他のアナログデコーディング中に使用するためのデータ信号を伝送の前後に記憶するための手段、並びに
−適時聴取によってデータ信号が傍受された場合、聴取のアナログの肯定応答信号を伝送するための手段
の幾つか又は全てを含んでいる。
【0046】
本発明による方法は例えば、1つのルーターノード及び3つの正規ノードを有するネットワークにおいて実施されてもよく、ここで正規ノードの1つは伝送及び受信ノードの両方であり、残りの2つは1つの役割だけ、すなわち伝送又は受信の役割を持つだけである。
【0047】
他の例示的な実施例において、ネットワークがメッセージを円形方式で伝送する3つのノードA、B及びCを有する、すなわちノードAはノードBにメッセージを伝送し、ノードBはノードCにメッセージを伝送し、ノードCはノードAにメッセージを伝送すると仮定してみる。
【0048】
このような場合において、ルーターノードは、各信号を伝送する開始時間及び終了時間を表す情報を有する3つのアナログの肯定応答信号を作成するので、各ノードは結果生じる干渉信号にこれら3つの信号が寄与していると判断する。
【0049】
図4は、左側にある802.11ベースのワイヤレスLAN(WLAN)の一般的な実施と、アナログネットワークコーディング(ANC)を実施するシステムとの比較を示す。右側に見られるように、ANCがプロトコルのスタックで実施されているとき、パケットフローに対し2つの可能性があり、これらは矢印で示される。
【0050】
本発明は、図4に見られるように、多くの処理は中間ルーターノードによりアナログ領域で行われ、これがエネルギー消費を減少させることができるので、エネルギー消費が危険である応用に特に有用である。
【0051】
本発明はより特に、例えば医用ネットワーク又は家庭内照明ネットワークのようなセンサネットワークのためとしているが、例えばPAN、LAN及びMANのような如何なる形式のワイヤレスシステムのためでもよい。
【0052】
本明細書及び請求項において、要素が複数あることを述べないことが、これら要素が複数あることを排除するものではない。さらに、「有する」という用語が挙げられた以外の要素又はステップの存在を排除するものではない。
【0053】
請求項において括弧内に参照符号を含むことは、理解を助けるつもりであり、限定するつもりではない。
【0054】
本開示を読むことにより、他の修正が当業者に明らかとなるだろう。このような修正は、ワイヤレス通信の分野において既知であり、ここで既に述べた特徴に代わり若しくは特徴に加えて使用される、他の特徴を含んでもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ルーターノードをさらに有するワイヤレスネットワークにおけるノード間の通信のための方法において、
−第1及び第2の受信ノードに夫々伝送される第1及び第2のデータ信号を送る第1及び第2の伝送ノード、
−前記第1及び第2のデータ信号の干渉から結果生じる混合信号を受信し、前記混合信号が前記ルーターノードにより受信されていたヒアリング期間を表す情報を有する第1及び第2のルーターのアナログの肯定応答信号を夫々前記第1及び第2の受信ノードに送る前記ルーターノード、
−前記混合信号を前記第1及び第2の受信ノードに送る前記ルーターノード、並びに
−夫々の前記ルーターのアナログの肯定応答信号に基づいて、前記混合信号をデコードする第1及び第2の受信ノード
を有する方法。
【請求項2】
前記混合信号が前記ルーターノードにより受信されたヒアリング期間を表す情報は、正確な期間を有するか、又はヒアリングの開始時間及び終了時間を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1及び第2の受信ノードは夫々、第2及び第1の伝送ノードであり、前記混合信号のデコードは、前記第1及び第2の伝送ノードに記憶される前記第1及び第2のデータ信号を使用することにより行われる請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1及び第2の受信ノードは、夫々前記第2及び第1の伝送ノードの近くに置かれ、前記混合信号のデコードは、適時聴取により、前記第1及び第2の受信ノードが傍受した第1及び第2の信号を夫々使用することにより行われる請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1及び第2の受信ノードは、前記第1及び第2のデータ信号を傍受するとき、夫々の聴取のアナログの肯定応答信号を前記ルーターに送る請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記混合信号を送るステップは、前記第1及び第2の聴取のアナログの肯定応答信号を受信したときに行われる請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記混合信号を前記第1及び第2のノードに送る前に、当該混合信号を増幅するステップを有する請求項1乃至6の何れか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1及び第2の受信ノードが、前記混合信号を正確にデコードするとき、第1及び第2の最終的な肯定応答信号を前記ルーターノードに送るステップを有する請求項1乃至7の何れか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記ルーターノードは、前記第1の最終的な肯定応答信号を前記第1の伝送ノードにアナログ信号として転送し、前記第2の最終的な肯定応答信号を前記第2の伝送ノードにアナログ信号として転送するステップを有する請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1及び第2のデータ信号は、前記ルーターノードによりデコードされたプリアンブルを有し、故に前記第1及び第2のデータ信号の特定を可能にする請求項1乃至9の何れか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記第1及び第2のルーターのアナログの肯定応答信号はさらに、前記第1及び第2のデータ信号間に時間シフトを有する請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ネットワークにおいて他の通信装置からデータ信号を受信するための手段、
データ信号を受信する際、前記データ信号をヒアリングする開始時間及び終了時間を有するルーターのアナログの肯定応答信号を作成するための手段、並びに
前記ノードからアナログの肯定応答信号を受信したり、前記ノードにアナログの肯定応答信号を転送したりするための手段
を有する通信装置。
【請求項13】
ルーターノードとして働く請求項12に記載の通信装置、及び正規ノードとして働く少なくとも2つの他の通信装置を有するネットワーク。

【図1a】
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【図1b】
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【図1c】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2012−514885(P2012−514885A)
【公表日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−544112(P2011−544112)
【出願日】平成22年1月5日(2010.1.5)
【国際出願番号】PCT/IB2010/050016
【国際公開番号】WO2010/079438
【国際公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【出願人】(306043703)エヌエックスピー ビー ヴィ (125)
【氏名又は名称原語表記】NXP B.V.
【Fターム(参考)】