説明

ワイヤーグリッドおよびその製造方法

【課題】細い金属線を枠体に長く平行に張ることによる金属線の切断や間隔の不揃いの問題、および基板や母材を用いてエッチング等で細線パターンにすることによる、基板や母材の多重反射や干渉などの問題がなく、製造が容易で低コストで高精度な電磁波偏光・検光用のワイヤーグリッドを得る。
【解決手段】ステンレスワイヤー11を経糸、絹糸12を緯糸とし、1本ずつ交互に交差させて織ることにより織物をなし、この織物を枠体20に取り付けることによってワイヤーグリッド100を構成する。ステンレスワイヤー11のピッチは偏光・検光する波長に応じて定める。また、必要に応じて絹糸12を除去する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えばテラヘルツ帯やミリ波帯の偏光部品であるワイヤーグリッド、およびその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ワイヤーグリッドは光学や電磁波の分野では一般的に用いられている偏光部品であり、例えば非特許文献1に開示されている。また、特許文献1には、テラヘルツ帯の偏光解析装置にワイヤーグリッドを用いることが開示されている。
【0003】
図1はそのワイヤーグリッドの構成を示す図である。テラヘルツ帯のワイヤーグリッドは、図1に示すように、細く長い一本の金属線1を枠体2に対して等間隔に配置されたものである。金属線1は例えば5μm〜50μm径のタングステンワイヤーであり、これを金属製の枠体に10〜100μm程度のピッチで1本ずつ接着剤により貼り付けられている。
【0004】
上記金属線の直径および金属線のピッチは利用する波長により決定される。テラヘルツ帯では金属線の直径は10〜300μm程度、ピッチは30μm〜1mm程度である。
【特許文献1】特開2003−14620号公報
【非特許文献1】吉原邦夫著「物理光学」(共立出版、昭和41年初版)P.216
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このようなワイヤーグリッドをテラヘルツ帯の偏光子として用いる場合、そのワイヤーグリッドの大きさは直径20mmから100mm程度まであり、直径100mmのワイヤーグリッドでは、金属線の長さが約100mmと長くなるため、この細い金属線を長く平行に張ることは難しい。すなわち、張力によって金属線が切れたり、金属線の間隔が不揃いになったりし易く、製造が非常に困難である。そのため、部品として非常に高価なものとなってしまう。
【0006】
一方、電磁波が透過する基板上に薄膜を形成し、それをエッチング等で細線パターンとすることによって構成したワイヤーグリッドが販売されている。また、樹脂やガラス等の母材中に金属粒子を分散させておき、その母材を延伸等の処理により母材内で細線化することによって構成したワイヤーグリッドも販売されている。これらの基板や母材を用いる構造では、基板や母材の屈折率、反射率、吸収率などの物性値により多重反射や干渉などの現象が生じるため、それらを回避するために特別な処置が必要となる。
【0007】
また、前記金属線を用いるワイヤーグリッドおよび前記基板や母材を用いるワイヤーグリッドのいずれも大きさは直径100〜150mm程度が限界であり、それ以上の大きなワイヤーグリッドは作成困難である。
【0008】
そこで、この発明の目的は、上記ワイヤーを用いた問題および基板や母材を用いた問題を解消して、製造が容易で低コストでありながら高精度な電磁波偏光・検光用のワイヤーグリッドおよびその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)この発明のワイヤーグリッドは、電磁波偏光・検光用のワイヤーグリッドであって、
経糸(タテイト)と緯糸(ヨコイト)とが交差して織物をなし、経糸または緯糸の一方を導電性の細線、他方を絶縁性の糸で構成する。
これにより、従来のワイヤーグリッドのように、細い金属線に張力を与えて配置するための枠体を用いることなく、導電性の細線を等間隔に長く平行に配置することができる。また、全体が織物をなすため、それを裁断することによって所定寸法のワイヤーグリッドを容易に製造することができる。さらに立体的な形状にすることもできる。すなわち、大きさ・形状の自由度が大きく向上する。また、製造が容易であるので低コストなワイヤーグリッドが得られる。
【0010】
(2)前記導電性の細線を金属ワイヤーで構成し、前記絶縁性の糸を絶縁性繊維の撚糸で構成する。
これにより、高導電率の細線を構成でき、良好な偏光・検光特性が得られる。また、絶縁性の糸を絶縁性繊維の撚糸で構成することにより、織機に対する適合性を高めることができ、従来の織機をそのまま用いて製造できる。また、そのためより大きなワイヤーグリッドが構成できる。
【0011】
(3)前記導電性の細線のピッチは例えば30μm〜3mmの範囲で定める。
これにより、周波数が100GHz〜10THz帯の電磁波の偏光・検光が可能になる。
【0012】
(4)また、この発明のワイヤーグリッドは、電磁波偏光・検光用のワイヤーグリッドであって、経糸と緯糸とが交差して織物をなし、経糸および緯糸を導電性の細線で構成するとともに、緯糸同士の間隔を、透過する電磁波の波長の5倍以上とする。
【0013】
これにより、導電性の緯糸がグリッドして作用する波長が、ターゲットの波長より5倍以上長くなるので、ターゲットの波長に対する偏光・検光特性には殆ど悪影響を与えることがない。
【0014】
(5)また、この発明の電磁波偏光・検光用のワイヤーグリッドの製造方法は、
導電性の細線を準備する工程と、
絶縁性の糸を準備する工程と、
前記導電性の細線と前記絶縁性の糸とを織機で織物にする工程と、
を備える。
これにより、通常の繊維による撚糸を織る織機を用いて電磁波偏光・検光用のワイヤーグリッドが製造できる。
【0015】
(6)前記織物の状態にした後、前記絶縁性の糸を取り除いてもよい。
織物の状態で枠体に保持すれば、絶縁性の糸を取り除いても導電性の細線を保持できるので、その絶縁性の糸を取り除くことによって、絶縁性の糸による電磁気的特性に何ら影響されない電磁波偏光・検光用のワイヤーグリッドが得られる。
【発明の効果】
【0016】
この発明によれば、細い金属線を枠体に長く平行に張ることによる金属線の切断や間隔の不揃いの問題、および基板や母材を用いてエッチング等で細線パターンにすることによる基板や母材の多重反射や干渉などの問題がなく、製造が容易で低コストで高精度な電磁波偏光・検光用のワイヤーグリッドが得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
《第1の実施形態》
第1の実施形態に係るワイヤーグリッド用金属板およびワイヤーグリッドの製造方法を図2〜図4を参照して説明する。
【0018】
図2は第1の実施形態に係るワイヤーグリッド100の平面図である。このワイヤーグリッド100は、縦方向に延びる複数のステンレス・スチールワイヤー(以下、単にステンレスワイヤーという。)11と、このステンレスワイヤー11に対して1本ずつ交互に交差して横方向に延びる絹糸12とで構成される織物をリング状の枠体20に取り付けたものである。
【0019】
図2に示したワイヤーグリッド100を偏光子・検光子として用いる場合、ワイヤーグリッド100の面に対して電磁波を垂直方向に入射させる。偏波面がワイヤーグリッド100のステンレスワイヤー11に対して平行な電磁波が入射すると、その電磁波の電場成分によってステンレスワイヤー11に電流が発生し、そのため、その電場成分は反射または吸収されて、電磁波は透過しない。一方、ステンレスワイヤー11の幅(径)は波長より充分短いので(約1/10以下であるので)偏波面がステンレスワイヤー11に対して垂直な電磁波が入射した場合には、ステンレスワイヤー11に電流が流れることによる損失は殆ど無視できる。そのため、その電磁波はそのまま透過する。このようにしてワイヤーグリッド100が偏光子・検光子として作用する。
【0020】
図3(A)は、図2に示したワイヤーグリッド100に用いるワイヤーグリッド布の平面図(写真)、図3(B)はその拡大図(写真)である。
図3(A)に示すワイヤーグリッド布10は、ステンレスワイヤーを経糸、絹糸を緯糸として織機で織物にしたものである。
【0021】
このワイヤーグリッド布10は次のようにして製造する。
まず、ボビン等の給糸体に巻回されたステンレスワイヤー(経糸)を所定の張力を保ちながら織機に供給されるように経糸送出機構をセットし、綜絖(そうこう)の引き上げ・引き下げと絹糸(緯糸)の杼(ひ)の通しとを交互に行うことによって平織りする。
この織機としてはジャガード織機を用いることができる。
【0022】
前記ステンレスワイヤー11a,11bのピッチは、10GHz〜10THzの電磁波を偏光・検光できるように、30μm〜3mmの範囲内で選定する。30μmピッチであれば、1/4波長を30μmとしたときの波長が120μmであり周波数2.5THz帯の偏波・検光が可能となる。また、3mmピッチであれば、1/4波長を3mmとしたときの波長が12mmであり周波数25GHz帯の偏波が可能となる。
【0023】
この織物は、図3(B)に示すように、ステンレスワイヤー11a,11bを所定ピッチで配列し、このステンレスワイヤー11a,11bと、絹糸(絹繊維の撚糸)12a,12bと、を1本ずつ交差させて平織したものである。この例では、経糸であるステンレスワイヤー11a,11bのピッチと緯糸である絹糸12a,12bのピッチは、約1:5の関係としている。このピッチは次に述べる事項を考慮して決定する。
【0024】
ステンレスワイヤー11a,11bのピッチに対する絹糸12a,12bのピッチの比が小さくなる程、ステンレスワイヤー11a,11bの屈曲が相対的に大きくなる。その程度はステンレスワイヤー11a,11bと絹糸12a,12bの太さおよび硬さによって影響を受けるが、例えば西陣織りの織機で織ることのできるステンレスワイヤーおよび絹糸であれば、上記ピッチの比は1:1以上であることが好ましい。
【0025】
また、ステンレスワイヤー11a,11bのピッチに対する絹糸12a,12bのピッチの比が大きくなる程、絹糸12a,12bによるステンレスワイヤー11a,11bの支持位置の間隔が長くなってステンレスワイヤー11a,11bに撓みが生じやすくなる。その程度はステンレスワイヤー11a,11bと絹糸12a,12bの太さおよび硬さによって影響を受けるが、例えば西陣織りの織機で織ることのできるステンレスワイヤーおよび絹糸であれば、上記ピッチの比は1:10以下であることが好ましい。
【0026】
また、ステンレスワイヤーの直径については、そのピッチ寸法をd、直径をaとしたとき、d/aの値が2〜4程度の値をとるように調整することが好ましい。この値が2より小さいと、透過させたい偏波方向の電磁波の透過率が、10GHz〜10THzの電磁波の偏光子・検光子として一般に要求される透過率より小さくなり、4よりも大きくなると、10GHz〜10THzの電磁波の偏光子・検光子として一般に要求される透過率に比べて、遮断したい偏波方向の電磁波の透過率が大きくなってしまうからである。
【0027】
図2に示したワイヤーグリッド100は、図3(A)に示した状態のワイヤーグリッド布10を枠体20に嵌め込んだものである。ワイヤーグリッド布10のサイズは枠体20の開口より大きければよく、裁断することも可能であるので、枠体20のサイズによって任意の大きさのワイヤーグリッド100を容易に構成できる。
【0028】
この実施形態によれば、経糸は緯糸に比べてその配列ピッチを高精度に一定に保つことができるので、経糸をステンレスワイヤー(導電性の糸)、緯糸を絹糸(絶縁性の糸)とすることによって、グリッドのピッチが高精度なワイヤーグリッドが得られる。
【0029】
この発明によれば、例えば1m以上の幅で1m以上の長さの織物(反物)を一度に作成できるので、製造効率は極めて高く、低コスト化できる。また、従来のワイヤーグリッドのように、細い金属線に張力を与えて配置するための枠体が不要となる。また、全体が織物をなすため、それを裁断することによって所定寸法のワイヤーグリッドを容易に製造することができる。さらに例えばパラボラ形状等の3次元構造にすることもできる。
【0030】
図4はこの第1の実施形態に係るワイヤーグリッドの偏光・検光特性の例を示す図である。図4において横軸は入射電磁波の周波数、縦軸は透過率である。図中Aは入射光の電場方向がステンレスワイヤーに対して垂直である電磁波(光)の透過率、Bは入射光の電場方向がステンレスワイヤーに対して平行である電磁波(光)の透過率である。
【0031】
この例では、ステンレスワイヤーの直径を30μm、ピッチを10本/mmとした。
このように、透過すべき偏光波を100GHz〜1000GHzに亘って80%以上の透過率で透過でき、また遮断すべき偏光波を100GHz〜650GHzに亘って5%未満の透過率で遮断できた。
【0032】
なお、以上に示した例では、導電性の細線として単線のステンレスワイヤーを用いたが、タングステン線などの他の金属線、炭素繊維からなる炭素撚糸、さらには導電性有機繊維などでも同様に適用できる。
【0033】
また、絶縁性の糸として絹糸を用いたが、その他に綿糸や羊毛などの天然繊維、ポリエチレンやポリエステルなどの合成繊維でも同様に適用できる。一般に合成繊維を用いれば耐久性が高まり、吸湿性が少ない分、環境変化に対する特性変化が抑えられる。
【0034】
また、経糸を導電性の糸、緯糸を絶縁性の糸としたが、逆に経糸を絶縁性の糸、緯糸を導電性の糸としてもよい。すなわち、絹糸などの絶縁性の糸を経糸とし、ステンレスワイヤーなどの導電性の糸を緯糸として織機で織り上げてもよい。
【0035】
《第2の実施形態》
第2の実施形態に係るワイヤーグリッド用金属板およびワイヤーグリッドの製造方法を、図5を参照して説明する。
【0036】
第1の実施形態では絶縁性の糸をそのまま残した状態のワイヤーグリッド布を用いたが、この第2の実施形態は、ワイヤーグリッド布を枠体に固定した状態で絶縁性の糸を除去したものである。
【0037】
図5は第2の実施形態に係るワイヤーグリッド101の平面図である。このワイヤーグリッド101は、縦方向に延びる複数のステンレスワイヤー11と、このステンレスワイヤー11に対して1本ずつ交互に交差して横方向に延びる絹糸とで構成される織物をリング状の枠体20に取り付けた後、絹糸を除去したものである。
【0038】
具体的には、絶縁性の糸を燃焼させるなどして実質的に消失させる。または、絶縁性の糸として化学的に易溶解性の糸を用い、ワイヤーグリッド布を枠体に固定した状態で絶縁性の糸を液中で溶解する。
【0039】
このようにして、導電性の糸のみを所定ピッチで配列したワイヤーグリッド101を構成することによって、絶縁性の糸による電磁気的な影響を受けることがない。そのため、電磁気的に影響のある絶縁性の糸を用いて織物を織ることもできるので、絶縁性の糸の材料、太さおよび配列ピッチなどについて自由度が高まる。
【0040】
《第3の実施形態》
第1・第2の実施形態では導電性の糸と絶縁性の糸とによる織物を用いたが、第3の実施形態は、経糸も緯糸も導電性の糸を用いる。
【0041】
図6は第3の実施形態に係るワイヤーグリッド102の平面図である。このワイヤーグリッド102は、縦方向に延びる複数のステンレスワイヤー11と、このステンレスワイヤー11に対して1本ずつ交互に交差して横方向に延びるステンレスワイヤー13とで構成される織物をリング状の枠体20に取り付けたものである。
【0042】
経糸であるステンレスワイヤー11のピッチは偏光・検光すべき波長の1/4波長とし、緯糸であるステンレスワイヤー13のピッチは偏光すべき波長の10倍としている。この緯糸であるステンレスワイヤー13のピッチが5倍以上であれば、ステンレスワイヤー13の存在による損失の増加は数%程度に抑えることができ、これをさらに10倍以上とすることによって、損失はさらに低減される。
【0043】
この構成により、緯糸であるステンレスワイヤー13が、ターゲットの波長に対する偏光・検光特性には悪影響を与えることなく、ステンレスワイヤー13の存在による損失増加は殆ど無視でき、そのまま電磁波偏光・検光用のワイヤーグリッドとして用いることができる。
【0044】
図6に示した例では緯糸のピッチを経糸のピッチより大きくしたが、これを逆の関係としてもよい。
【0045】
なお、以上に示した各実施形態では経糸と緯糸によって平織りの織物を構成したが、導電性の糸を経糸にする場合には平織り以外に、綾織り(斜文織り)、朱子織りにしてもよい。また、導電性の糸を緯糸とする場合であっても、導電性の糸が所定ピッチで配列されるようにして綾織りまたは朱子織りしてもよい。
【0046】
また、導電性の糸に対しては織物にした後に金メッキ等のメッキ処理を施してもよい。そのことによって導電率を高めることができ、また経年変化や環境による特性劣化も抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】従来のワイヤーグリッドの平面図である。
【図2】第1の実施形態に係るワイヤーグリッドの平面図である。
【図3】同ワイヤーグリッドに用いるワイヤーグリッド布の平面図(写真)およびその拡大図(写真)である。
【図4】同ワイヤーグリッドの特性を示す図である。
【図5】第2の実施形態に係るワイヤーグリッドの平面図である。
【図6】第3の実施形態に係るワイヤーグリッドの平面図である。
【符号の説明】
【0048】
1−金属線
2,20−枠体
10−ワイヤーグリッド布
11−ステンレスワイヤー(経糸)
12−絹糸(緯糸)
13−ステンレスワイヤー(緯糸)
20−枠体
100,101,102−ワイヤーグリッド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電磁波偏光・検光用のワイヤーグリッドであって、
経糸と緯糸とが交差して織物をなし、経糸または緯糸の一方を導電性の細線、他方を絶縁性の糸で構成したことを特徴とするワイヤーグリッド。
【請求項2】
前記導電性の細線は金属ワイヤーであり、前記絶縁性の糸は絶縁性繊維の撚糸である請求項1に記載のワイヤーグリッド。
【請求項3】
前記導電性の細線のピッチを30μm〜3mmの範囲で定めた請求項1または2に記載のワイヤーグリッド。
【請求項4】
電磁波偏光・検光用のワイヤーグリッドであって、
経糸と緯糸とが交差して織物をなし、経糸および緯糸を導電性の細線で構成するとともに、緯糸同士の間隔を、透過する電磁波の波長の5倍以上としたことを特徴とするワイヤーグリッド。
【請求項5】
電磁波偏光・検光用のワイヤーグリッドの製造方法であって、
導電性の細線を準備する工程と、
絶縁性の糸を準備する工程と、
前記導電性の細線と前記絶縁性の糸とを織機で織物にする工程と、
を備えたワイヤーグリッドの製造方法。
【請求項6】
前記織物の状態にした後、前記絶縁性の糸を取り除く工程を更に備えた請求5に記載のワイヤーグリッドの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−52920(P2009−52920A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−217567(P2007−217567)
【出願日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【特許番号】特許第4234181号(P4234181)
【特許公報発行日】平成21年3月4日(2009.3.4)
【出願人】(000006231)株式会社村田製作所 (3,635)
【出願人】(504389326)株式会社財木 (4)
【Fターム(参考)】