説明

ワイヤーグリッパー及びそれを用いるワイヤー張りシステム

【課題】 小型で見栄えの良いワイヤーグリッパーなどを提供する。
【解決手段】 ワイヤーグリッパー1は、ワイヤーの任意の位置に係止可能なグリップ機構を有するグリッパー本体10と、グリッパー本体に連結されたコイルスプリング30と、を具備する。グリッパー本体10はコイルスプリング30のコイルの内部に収容されている。コイルスプリング30内にグリッパー本体10が収容されているので全体を短くでき、グリッパー本体10があまり表面に表れないので意匠性が高い。また、グリッパー本体に、ワイヤーの任意の位置に係止可能なグリップ機構が備えられているので、ワイヤーの張力を簡単に調整することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤーを張るためのワイヤーグリッパー及びそれを用いたワイヤー張りシステムに関する。特には、ワイヤーの張力の調整を比較的容易に行うことができ、小型で見栄えの良いワイヤーグリッパーなどに関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤーの両端を固定してワイヤーを張るシステムは、店舗のディスプレイや住宅の仕切りなどのインテリア、あるいは、植栽や鳥除けなどのエクステリア用として広く使用されている。このシステムには、ワイヤーの両端を固定するワイヤーグリッパーが使用される。このようなワイヤーグリッパーにおいては、ワイヤーに張力を持たせるために、ワイヤーの両端をコイルスプリングを介して固定することが好ましい。さらに、ワイヤーの取り付け・取り外しが簡単で、ワイヤーの張力を簡単に変えることができることが好ましい。
【0003】
さらには、このようなワイヤーグリッパーには、できるだけ小さくて見栄えがよいことが求められている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであって、小型で見栄えの良いワイヤーグリッパーなどを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のワイヤーグリッパーは、 ワイヤーの任意の位置に係止可能なグリップ機構を有するグリッパー本体と、該グリッパー本体に連結されたコイルスプリングと、を具備するワイヤーグリッパーであって、 前記コイルスプリングのコイルの内部に前記グリッパー本体が収容されていることを特徴とする。
【0006】
本発明によれば、コイルスプリング内にグリッパー本体が収容されているので全体を短くできる。また、グリッパー本体があまり表面に表れないので意匠性が高い。また、グリッパー本体に、ワイヤーの任意の位置に係止可能なグリップ機構が備えられているので、係止位置を変えることにより、ワイヤーの張力を簡単に調整することができる。
【0007】
本発明においては、 前記コイルスプリングの一端部に他の部材との接続部が形成されており、 前記グリッパー本体のグリッパー機構の操作部が前記接続部の反対側に配置されており、 前記接続部とつながる前記コイルスプリングの一端部が、先に向って徐々に大径となっていることが好ましい。
【0008】
この場合、他部材(レールやアンカー部材などの固定部材)との接続部がグリッパーのコイルスプリングの大径部につながっているので、この大径部分のバネが伸びやすい。というのは、コイルスプリングは線径が同じであれば巻き径が大きいほど線のネジレ歪により線の変形が大きくなるからである。したがって、ワイヤーが張られてグリッパー本体が他の部材に対して引っ張られたときに、ワイヤーに張力を与えやすい。
【0009】
本発明においては、 前記グリッパー本体が、外周面がテーパ状であるテーパ部を有し、 前記コイルスプリングが、軸方向中央が樽状に膨らんだ樽部を有し、 該スプリングの樽部が前記グリッパー本体のテーパ部の外周に嵌合して抜け止めされることが好ましい。
【0010】
この場合、グリッパー本体とコイルスプリングの連結構造を簡単にできる。両者を連結する際は、例えば、樽部の一方の端部開口の径をグリッパー本体のテーパ部の径よりも小径とし、反対側の端部開口の径をグリッパー本体のテーパ部の径よりも大径とする。そして、グリッパー本体を、テーパ部を先にして、コイルスプリングの大径開口から樽部に挿入する。グリッパー本体を同大径開口から樽部に挿入させるときには、グリッパー本体の径が大径開口の径よりもやや大きいので、プレス等によって力を加えて押し込む。グリッパー本体がコイルスプリングの樽部に収容されると、大径開口は元の径に戻り、グリッパー本体の抜け止めとなる。また、グリッパー本体のテーパ部が、コイルスプリングの樽部の内周面に係止されて、グリッパー本体の抜け止めとなる。このように、ビスなどの他の部材を使用せずに、コイルスプリングをグリッパー本体に抜けないように連結することができる。
【0011】
本発明のワイヤー張りシステムは、 ワイヤー及びその両端の接続金具を備えるワイヤー張りシステムであって、 前記接続金具の少なくとも片方が上記に記載のワイヤーグリッパーであることを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、接続金具に、コイルスプリング内に収容されたワイヤーグリッパーを使用しているので、ワイヤー端部を見栄え良く処理できる。
【発明の効果】
【0013】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、コイルスプリング内にグリッパー本体を収容しているので、短くて意匠性の高いワイヤーグリッパーを提供できる。また、このグリッパーを使用することにより、すっきりとして見栄えの良いワイヤー張りシステムを提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の1つの実施の形態に係るワイヤーグリッパーを説明する図であり、図1(A)は側面図、図1(B)は側面断面図である。
図2(A)は、図1のワイヤーグリッパーのグリッパー本体の構成を示す側面断面図であり、図2(B)はコイルスプリングの構造を示す側面断面図である。
このワイヤーグリッパー1は、図1に示すように、グリッパー本体10と、同グリッパー本体10に連結されたコイルスプリング30からなる。後述するように、グリッパー本体10は、コイルスプリング30のコイルの内部に収容されている。
以下の説明において、上・下、先・基は、図1や図2に示す方向をいう。
【0015】
まず、図2(A)を参照してグリッパー本体10の構造を説明する。
グリッパー本体10は、内スリーブ11と、外スリーブ17と、ボール15と、スプリング21とから主に構成される。
【0016】
内スリーブ11には、ワイヤーが挿通されるワイヤー通し孔12が軸方向に貫通して形成されている。内スリーブ11は、図の上から順に、円筒状の先部11aと、先部の下端から径が拡がるテーパ状の外周面を有する円錐状の中央部11bと、円筒状の基部11cとを有する。基部11cの外周は、中央部11bの最大径部から一段小径となっている。
【0017】
内スリーブ11の先部11aと中央部11bの間には、同部の外周面とワイヤー通し孔12に開口する3個のボールセット孔13が形成されている。ボールセット孔13は、ワイヤー通し孔12の中心に対して等しい中心角度(この例では120°)に位置し、同孔12の軸と直交する方向(径方向)に延びている。各ボールセット孔13には、ボール15が嵌合している。各孔13の径は、ボール15の径にプラスα(例えば、0.1mm)した寸法であり、各ボール15は各孔13内に回転可能に支持されているとともに、孔軸方向に移動可能である。また、各孔13の長さは、ボール15の径よりやや短い。
【0018】
外スリーブ17は、外周面及び内周面がテーパ状のテーパ部17aと、外周面及び内周面が円筒状の円筒部17bを有する。円筒部17bの内周面には、開口から約半分の高さまでネジが切られている。内スリーブ11は、先部11aを先にして、外スリーブ17の円筒部17bの開口から挿入されている。
【0019】
外スリーブ円筒部17bのネジには、歯付き座金19が螺合している。スプリング21は、内スリーブ11の基部11cに挿入されて、内スリーブ11の中央部11bの下面と歯付き座金19の上面との間に配置されている。このスプリング21により、内スリーブ11が先方向に付勢されている。この付勢に伴い、内スリーブ先部11aは外スリーブテーパ部17aの開口から突き出ているとともに、中央部11bのテーパ外周面が外スリーブテーパ部17aのテーパ内周面に当接している。このとき、内スリーブ11の各ボールセット孔13に嵌合している各ボール15は、外側が外スリーブ17のテーパ部17aのテーパ内周面に押されて内側がワイヤー通し孔12に突き出ている。
【0020】
ワイヤーをグリッパー本体10に通す際は、通常は、ワイヤーを内スリーブ先部11aからワイヤー通し孔12に差し込む。ワイヤーがボールセット孔13のボール15に達すると、ボール15が下に押され、これにより内スリーブ11がスプリング21の付勢力に抗して基端方向へ移動する。内スリーブ11が基端方向へ移動すると、ボール15は外スリーブテーパ部17aの内面のテーパの径大部に移動する。すると、ボール15は同孔13内で外方向に移動可能となる。そして、ボール15は、ワイヤーの外面で押されて外方向に移動する。この結果、ワイヤー通し孔12が開き、ワイヤーは同孔12を貫通可能となる。
【0021】
ワイヤーをボールセット孔13を超えるまで差し込んでワイヤーを先方向(図の上方向)に引くと、あるいは、グリッパー本体10の外スリーブ17を下に引くと、ワイヤーはグリッパー本体10にグリップされる。つまり、この状態では、内スリーブ11はスプリング21で上方に付勢されて、中央部11bのテーパ外周面が外スリーブテーパ部17aのテーパ内周面に当接している。そして、内スリーブ11の各ボールセット孔13に嵌合しているボール15の外側の面が外スリーブテーパ部17aのテーパ内周面で押されて、ボール15の内側の面がワイヤー通し孔12に突き出ている。ワイヤーは、この突き出たボール15に挟まれてグリップされる。なお、ワイヤーが上に引かれるか外スリーブが下に引かれると、内スリーブ11は外スリーブ17に対して相対的に上に引かれることとなり、両者のテーパ面の作用によりボール15はより内側に押されてグリップ力は高まることとなる。
【0022】
グリップを解除する際は、内スリーブ先部11aをスプリング21の付勢力に抗して押し下げる。すると、内スリーブ11は外スリーブ17内に押し込まれて、内スリーブ11は、外スリーブテーパ部17aのテーパ内周面の径が広くなる方向へ動く。その結果、内スリーブ中央部11bのテーパ外周面と外スリーブテーパ部17aのテーパ内周面との間にスキマが開き、内スリーブ11のボールセット孔13に嵌合しているボール15は、同孔内を外方向(ワイヤー通し孔12から退く方向)に移動可能となる。この結果、ワイヤーをグリッパー本体10から引き抜くことができる。
【0023】
次に、図2(B)を参照してコイルスプリング30を説明する。
コイルスプリング30は、1本のワイヤーをコイル状に巻いて作られている。コイルスプリング30は、軸方向ほぼ中央が樽状に膨らむようにコイルが巻かれた樽部31を有する。樽部31の一方(上方、先側)の端部32の開口径は、グリッパー本体10の外スリーブテーパ部17aの外径よりも小さい(小径端部)。反対側(下方、基側)の端部33の開口径は、グリッパー本体10の外スリーブテーパ部17aの外径よりも大きく、外スリーブ円筒部17bの外径よりもやや小さい(大径端部)。
【0024】
樽部31の小径端部32から先には、径が徐々に拡がるようにコイルが巻かれた先部34が形成されている。また、樽部31の大径端部33から先には、径が徐々に拡がるようにコイルが巻かれた基部35が形成されている。基部35のコイルの最大径は、先部34のコイルの最大径よりも大きい。この基部35の端には、フック状の接続部36が形成されている。
【0025】
図1(B)に示すように、グリッパー本体10は、内スリーブ11の先部11aが突き出た方向を先にして、コイルスプリング30の基部35から大径端部33を通って樽部31に挿入される。このとき、グリッパー本体10の外スリーブテーパ部17aの外径は、コイルスプリング大径端部33の径よりも小さいので、外スリーブテーパ部17aは同端部33から樽部31内に入り込む。しかし、外スリーブ円筒部17bの外径はコイルスプリング大径端部33の径よりもやや大きいので、外スリーブ基部17bを挿入する際は、プレス等によって外スリーブ17を押してコイルスプリング樽部31に押し込む。こうして外スリーブ17がコイルスプリング樽部31に収容されると、コイルスプリング大径端部33は元の径に縮む。そして、グリッパー本体10の内スリーブ先部11aはコイルスプリング小径端部32から突き出るが、外スリーブ17がコイルスプリング30の樽状に膨らんだ樽部31の内周面に接して係止される。これにより、グリッパー本体10は、コイルスプリング樽部31の大径端部33からも小径端部32からも抜け出し不能となる。
なお、グリッパー本体10の外スリーブテーパ部17aの下端の最大径(これは外スリーブ基部17bの径と等しい)は、コイルスプリング樽部31の小径端部32の内径より相当程度大であるので、スプリング接続部36に荷重がかかっても、スプリング30が外スリーブ17から抜けるようなことはない。
【0026】
グリッパー本体10にワイヤーがグリップされているときにスプリング接続部36に荷重がかかると、コイルスプリング30は、グリッパー本体10に対して下方に引っ張られる。すると、コイルスプリング30の小径端部32に係止されている外スリーブ17が下方に引かれる。その結果、外スリーブテーパ部17aは、内スリーブ中央部11bのテーパ外周面が広くなる方向に動き、ボール15を内方向(ワイヤー通し孔12の方向)に押す力が強くなる。つまり、接続部36に負荷がかかることによって、グリップ力はより強くなる。
【0027】
この例では、コイルスプリング接続部36はコイル径の大きい基部35に接続されている。コイルスプリングは、線径が同じであれば巻き径が大きいほど線のネジレ歪による線の変形が大きい。つまりコイルスプリング接続部36が接続されている基部35のバネは伸びやすいといえる。このため、コイルスプリング接続部36に荷重がかかってグリッパー本体10が引っ張られると、基部35が伸びてワイヤーに張力を与えやすくなる。
【0028】
このワイヤーグリッパーは、グリッパー本体10のほとんどがコイルスプリング30内に収容されているので、全体が短く、意匠性が高い。このため、店舗の商品ディスプレイなどの、人目に付きやすく特に高い意匠性が求められるところに用いても違和感がない。
【0029】
図3は、本発明の1つの実施の形態に係るワイヤー張りシステムを説明するための図である。
この例のシステムは、平行に配置された2本のL字型レール50間に、ワイヤーグリッパー1でワイヤーWを張ったものである。各L字型レール50の一方の片には、所定の間隔で貫通孔51が開けられている。2本のL字型レール50は、貫通孔が形成された片が向い合うように配置される。
【0030】
ワイヤーWの両端は、ワイヤーグリッパー1にグリップされている。そして、各ワイヤーグリッパー1は、フック状の接続部36が各レール50の貫通孔51に連結されて、ワイヤーWが両レール50間に張られている。ワイヤーWの張力を高くするには、コイルスプリング30を伸ばすようにしながらグリッパー1をワイヤーWの方へ進めて、ワイヤーWをグリッパー1に差し込む。この際、前述のグリッパー本体10のグリップ機構により、ワイヤーWは自由にグリッパー1内に差し込むことができ、内スリーブ先部11aを押す必要がないので、所定の張力が得られるまでワイヤーWを差し込めばよい。
【0031】
反対にワイヤーWの張力を低くするには、コイルスプリング30から突き出ているグリッパー本体10の内スリーブ先部11aをグリッパー本体10の方向に押し込んでワイヤーWを引き出し可能とし、ワイヤーWを引き出す。所定の張力が得られるまでワイヤーWを引き出した後、内スリーブ先部11aを押し込む力を解除すれば、グリッパー本体10のグリップ機構が作動し、ワイヤーWはロックされて、そのときのコイルスプリング30の伸びに応じた張力がワイヤーWにかかる。
なお、グリッパー1はワイヤーの片方にのみ取付けても良い。
【0032】
図4は、本発明の他の実施の形態に係るワイヤー張りシステムを説明するための図である。
この例のワイヤー張りシステムは、鳩や烏などの侵入防止柵として、ベランダの手摺などに設置されるものである。
【0033】
この例では、ベランダの手摺等に所定の間隔でアイボルト60を固定する。そして、隣り合うアイボルト60間に、ワイヤーグリッパー1の接続部36を引っ掛けて、両グリッパー1間にワイヤーWを張る。ワイヤーWの張力は上述の通り調整することができる。
【0034】
図5は、本発明の他の実施の形態に係るワイヤー張りシステムを説明するための図である。
この例のシステムは、蔓植物の蔓が巻きつくガイドとして使用されるものである。このシステムは、平行に配置された上下2本のL字型レール70間に、ワイヤーグリッパー1でワイヤーWを複数張ったものである。各L字型レール70の一方の片には、所定の間隔で貫通孔71が開けられている。2本のL字型レール70は、貫通孔71が形成された片が向い合うように、平行に配置される。
【0035】
ワイヤーWの両端は、ワイヤーグリッパー1にグリップされている。各ワイヤーグリッパー1は、フック状の接続部36が各レール70の貫通孔71に連結されて、ワイヤーWが両レール70間に張られている。ワイヤーWの張力は上述のとおり調整することができる。
【0036】
これらの例のように、ワイヤーグリッパー1を使用することにより、ワイヤーWの両端を見栄え良く固定部材(レールやアイボルトなど)に接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の1つの実施の形態に係るワイヤーグリッパーを説明する図であり、図1(A)は側面図、図1(B)は側面断面図である。
【図2】図2(A)は、図1のワイヤーグリッパーのグリッパー本体の構成を示す側面断面図であり、図2(B)はコイルスプリングの構造を示す側面断面図である。
【図3】本発明の1つの実施の形態に係るワイヤー張りシステムを説明するための図である。
【図4】本発明の他の実施の形態に係るワイヤー張りシステムを説明するための図である。
【図5】本発明の他の実施の形態に係るワイヤー張りシステムを説明するための図である。
【符号の説明】
【0038】
1 ワイヤーグリッパー
10 グリッパー本体 11 内スリーブ
12 ワイヤー通し孔 13 ボールセット孔
15 ボール 17 外スリーブ
19 歯付き座金 21 スプリング
30 コイルスプリング 31 樽部
32 小径端部 33 大径端部
34 先部 35 基部
36 接続部
50 レール 51 貫通孔
60 アイボルト 70 レール
71 貫通孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤーの任意の位置に係止可能なグリップ機構を有するグリッパー本体と、該グリッパー本体に連結されたコイルスプリングと、を具備するワイヤーグリッパーであって、
前記コイルスプリングのコイルの内部に前記グリッパー本体が収容されていることを特徴とするワイヤーグリッパー。
【請求項2】
前記コイルスプリングの一端部に他の部材との接続部が形成されており、
前記グリッパー本体のグリッパー機構の操作部が前記接続部の反対側に配置されており、
前記接続部とつながる前記コイルスプリングの一端部が、先に向って徐々に大径となっていることを特徴とする請求項1記載のワイヤーグリッパー。
【請求項3】
前記グリッパー本体が、外周面がテーパ状であるテーパ部を有し、
前記コイルスプリングが、軸方向中央が樽状に膨らんだ樽部を有し、
該スプリングの樽部が前記グリッパー本体のテーパ部の外周に嵌合して抜け止めされることを特徴とする請求項1又は2記載のワイヤーグリッパー。
【請求項4】
ワイヤー及びその両端の接続金具を備えるワイヤー張りシステムであって、
前記接続金具の少なくとも片方が請求項1〜3いずれか1項記載のワイヤーグリッパーであることを特徴とするワイヤー張りシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−232155(P2007−232155A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−57083(P2006−57083)
【出願日】平成18年3月3日(2006.3.3)
【出願人】(502381195)有限会社 エー・ジー・ケー (10)
【Fターム(参考)】