説明

一対のコントロールユニットを備えているジョイスティックを用いてフットボールをインタラクティブな実践をするための装置

本発明は、一対のコントロールユニットを備えたジョイスティックと相互補完的である、フットボールのヴァーチャル及びインタラクティブな実践のための装置において、プレイヤーが足で蹴ることができるボール2にコントロールユニットの一つを連結する、アタッチメントシステム1と、接続線9の長さよりも大きくしうる距離にわたって、2つのコントロールユニットを相互連結する接続システム5とを備えている、装置に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヴァーチャルゲームのための装置の分野に関し、特に、フットボールスポーツアクティビティ(「サッカー」という名称でも知られている)のヴァーチャル及びインタラクティブな実践のための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明の主な目的は、特許文献1に記載のジョイスティックの補完として使用される時に本発明の装置によって可能となる新規なインタラクションによって、フットボールのビデオゲームの新規なインタラクティブな実践を行うことができることである(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許公開第2007−072680号公報(任天堂2007)
【特許文献2】仏国特許第0510780号(XKPAD)
【0004】
特許文献1に記載のジョイスティックは、特許文献1において第一コントロールユニット/コマンド(「第一コントロールユニット」)及び第二コントロールユニット/コマンド(「第二コントロールユニット」)と呼ばれる、一対のコントロールユニットによって構成されている。
【0005】
フットボールビデオゲームは、一般に、複雑であり、かつ
チーム内で連続的に一つずつ選ばれたプレイヤーと、
特定の方向ボタンによってフットボールプレイヤーによる動きと、
「ショートパス」、「前方へのパス」、「ロングパス」及び「シュート」を一般に含む、ボールのキックのタイプの選択と、
キックを開始する信号が送られる(すなわち、ジョイスティックの場合)時間であって、キックを開始するボタンが押されたままである時間によって特徴付けられる、キックの強さと、
方向ボタンによって一般にキックの方向の考慮と、
ランニングにおけるバリエーション、フェイント、ドリブル、チーム戦略における変更等を開始させる、特定の数の他のコマンド、の制御によって特徴付けられている。
【0006】
従来技術では、フットボールビデオゲームの実践を含んでいる、ヴァーチャル動作の実践をより著しい現実感のための、ゲーム及びスポーツのインタラクションを増進することを試みるビデオゲームの周辺機器が既に知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述の一対のコントロールユニットを備えているジョイスティック等の付属品において、著しい発展をとげてきた。
【0008】
本発明の装置の特徴を備えるべく、この対のコントロールユニットを記載することが重要である。
【0009】
第一のコントロールユニットは、指で押される複数のボタンと、第一のコントロールユニットが受ける加速度を検出するセンサとを特に備えている。
【0010】
第一のコントロールユニットと同様に、第二のコントロールユニットは、数は少ないが複数のボタンと、加速度を検出するセンサとを備えている。
【0011】
それゆえ、第一のコントロールユニット及び第二のコントロールユニットは、ゲームジョイスティックで比較的に一般的な、ボタン上の指による押し動作と、2つのコントロールユニットの一方及び/又は他方が受ける加速度等のよりオリジナルの動作とを備えている。
【0012】
第一のコントロールユニットの制御要素の状態と第二のコントロールユニットの制御要素の状態は、第一のコントロールユニット内に位置するラジオ周波数トランスミッタを介して、特にゲームコンソールタイプの数値処理ユニットと接続されている又は数値処理ユニットと一体であるラジオ周波数レシーバに伝達される。
【0013】
第二のコントロールユニットは、ラジオ周波数トランスミッタを有していない。第二のコントロールユニットは、第一のコントロールユニットに連結されて利用されている。第二のコントロールユニットは、約1mの長さの特定の接続コードを介して、第一のコントロールユニットに接続されている。
【0014】
特に、加速度を検出するセンサから発する信号を用いて、コントロールユニットを多かれ少なかれ活発に移動させることによって、それゆえ、ビデオゲーム内で実質的に見えるのに近い身体活動を有することによって、第一及び第二のコントロールユニットは、ビデオゲームと相互作用している。
【0015】
特に足でのボールへのキック等の、フットボールゲームの特徴である身体活動は、第一及び第二のコントロールユニットが手で持って操作できるように設計されていることにより、第一コントロールユニット又は第二コントロールユニットへ直に置換可能であることに留意することは重要である。
【0016】
他方、これら2つのコントロールユニットの中の少なくとも1つを制御する手の使用と、これら2つのコントロールユニット上の複数のボタンによる複数の信号の発生は、ボールのキック以外の、フットボールビデオゲームの複数の動作により、不可欠なままでる。
【0017】
本明細書を通して、特許文献1で記載の対のコントロールユニットと、同様な特徴を有する全ての対のコントロールユニットを指すべく、語「第一のコントロールユニット」及び「第二のコントロールユニット」を使用する。
【0018】
第一のコントロールユニットと相互補完的な付属品があり、この付属品の目的は、ほとんどの場合、第一のコントロールユニットによって、時として、第一及び第二のコントロールユニットによって、使用者のゲーム感覚を高めることである。
【0019】
上記付属品は、第一コントロールユニットが埋め込まれ又は挿入され又は取り付けられている部品と上記付属品が適合し、上記付属品が、いかなるコマンド要素とも適合し、ゲーム信号が、第一のコントロールユニットの制御要素を動作させることのみによって発生させられるということを特徴とする。上記付属品により、電子構成要素がほとんどない又はないので、製造コストが限られるという結果をもたらす。
【0020】
例えば、これらの付属品の一つは、第一のコントロールユニットを取り付けるための位置をスリーブのレベルで有する小さなプラスチック製のテニスラケットのようである。テニスビデオゲームをプレイするために、第一のコントロールユニットを補完するものとして付属品を用いることにより、ラケットに似た物体で空気を激しく揺らすことによって、それゆえ、テニスに似た活動の実践の印象を持つことによって、特に、第一のコントロールユニットの加速度を検出するセンサによって発生させられる信号などの、第一コントロールユニットの信号を、使用者は開始させる。第一のコントロールユニットと補完的である付属品は、それ自体では、ゲームへいかなる信号も開始しないということ、上記のゲーム信号は、単に第一のコントロールユニットを使用することによっては発生しえないということに留意することが重要である。
【0021】
同様に、ゴルフや自動車レースなどの補完の付属品がある。しかしながら、今日まで、第一のコントロールユニットと補完の現存の付属品では、本発明の装置によって提案されているフットボールの実践ができない。また、本発明の装置は、手及び足の動作の組み合わせを処理している。一方、現存の付属品では、使用者の手の動作のみを処理している。
【0022】
別の特許文献では、フットボールゲームのインタラクティブな実践用の付属品を記載しています(例えば、特許文献2参照。)。この付属品は、フットボールゲームのビデオゲームの全ての信号をそれ自体が発生させることを除けば、他方のジョイスティックに対する補完として使用されるように設計されていない。上記の付属品は、多数の電子構成要素を備えている。それゆえ、この付属品の製造コストは、一対のコントロールユニットと補完の付属品で予期されるよりも過剰に高くなる。他方、この付属品は、第一のコントロールユニット又は第二のコントロールユニットをフック留め、埋め込み、取り付け、又は接続する要素がない。
【0023】
本発明の目的は、
基部に弾性的に接続されているボール、
ボールと一体であり、かつアタッチメントシステム又はボール内に導入され、把持され、埋め込まれ、又は取り付けられ又はボールの運動一体である第一及び第二のコントロールユニットの中の一つを支持する、アタッチメントシステム、
第二のコントロールユニットのコードの長さよりも大きな距離にわたって、第一及び第二のコントロールユニットを相互連結する接続システム、
基部に取り付けられているマット、
以上の五つの要素によって、従来技術の欠点を是正することである。
【課題を解決するための手段】
【0024】
本発明の装置により、コントロールユニット及びフットボールビデオゲームによって、フットボールのヴァーチャル及びインタラクティブな実践を行うことができる。特に、ボールの運動と一体のコントロールユニットの加速度を検出するセンサからの信号が与えられると、上記のビデオゲームは、ヴァーチャルボールキックを、使用者による現実のボールのキックに変換する。
【0025】
他方、ドリブル又は守備的プレスなどのフットボールゲームの動作は、ボールを足で押すことによって、ボールの運動と一体であるコントロールユニットを傾斜させることによって開始させることができ、これは、特に、(この場合、軸線に沿って捕らえられるような、地球の重力加速度の変化によって)加速度を検出するセンサを作動させる。
【0026】
最後に、本発明の装置の接続システムにより、第一のコントロールユニット又は第二のコントロールユニットは、本発明の装置のボールと一体とすることができ、かつ、その一方で、他方のコントロールユニット、第二のコントロールユニット又は第一のコントロールユニットに接続される。この他方のコントロールユニットは、ボタンを押してキック、ドリブル又は守備的プレスの他のゲーム信号を送るために、使用者の両手の間で保持することができる。
【0027】
本発明の装置は、ボールを備えている。
【0028】
本発明の好適な実施例によれば、このボールは、フットボールの寸法に近い寸法を有する。
【0029】
本発明の一実施例によれば、このボールは、発泡体製のボールである。
【0030】
本発明の発泡体製のボールの実施例によれば、ボールを覆う外側カバーは、キックに対する十分な抵抗をボールに与えるために、硬質プラスチックである。
【0031】
本発明の発泡体製のボールの実施例によれば、アタッチメントシステムは、ボールの内側にある。本実施例によれば、アタッチメントシステムは、特に、第一のコントロールユニット又は第二のコントロールユニットがボールに取り付けられている時に、使用者によってボールの内部から取り出して交換しうる。
【0032】
本発明の好適な実施例によれば、ボールは、空気で膨張させられるボールである。
【0033】
本発明の好適な実施例によれば、アタッチメントシステムは、使用者によるキックが与えられる表面とは反対側にある、ボールの外面上に固定されている。他方、アタッチメントシステムは、プレイヤーが足でボールを押し下げる場合にもプレイヤーの足によって壊されないように、ボールの上面から十分な距離にある。
【0034】
本発明の一実施例によれば、ボールの外面は、アタッチメントシステムを形成する、2つのコントロールユニットの中の一つの形態を有している中空の刻印を有している。
【0035】
本発明の装置のボールは、基部に弾性的に固定されている。
【0036】
本発明の好適な実施例によれば、ボールを基部に固定する方法は、基部内のボールの底部の筒状延長部によって実施され、スプリットピンによって基部へ固定されている。
【0037】
本発明の好適な実施例によれば、基部の下面を分解することができ、ボールが損傷した場合に、スプリットピンを取り外し、ボールを変えることができる。
【0038】
本発明の好適な実施例によれば、基部は、ピラミッド形の簡潔な形状を有している。この形状により、基部に良好な安定性を与えると同時に、使用者がボールにキックしようとする時に基部の縁部を事故的にキックしてしまう危険を減じる。
【0039】
本発明の装置は、アタッチメントシステムの運動及びそれゆえボールの運動と一体になるように、第一コントロールユニット又は第二コントロールユニットが導入され又は取り付けられ又は埋め込まれうる、ボールの運動と一体である「アタッチメントシステム」を備えている。
【0040】
それゆえ、アタッチメントシステムによってボールと一体にされた、コントロールユニットの加速度を検出するセンサは、ボールがキックされた時にボールが受ける加速度によって作動させられる。
【0041】
本発明の一実施例によれば、アタッチメントシステムは、箱であり、発泡体製の箱の内部は、コントロールユニットの刻印を有する中空である。一旦、箱が閉鎖されると、刻印によってコントロールユニットが内部で不動とされる。この箱は、本発明の装置の接続システム又はコントロールユニットのコードのための開口部を有している。
【0042】
本発明の一実施例によれば、アタッチメントシステムは、2つのクランプの間で把持されたコントロールユニットに及ぼされる圧力によって、予め定めた位置で保持される、プラスチック製の2つのクランプを備えている。
【0043】
本発明の一実施例によれば、アタッチメントシステムは、コントロールユニットが中で滑動することができるシースによって構成されている。
【0044】
本発明の一実施例によれば、コントロールユニットとアタッチメントシステムの取付を強化するべく、Velcro(登録商標)又は輪によって閉鎖される弾性バンドは、アタッチメントシステムの一方側から他方側へ折り曲げることができる。
【0045】
本発明の好適な実施例によれば、アタッチメントシステムは、第二コントロールユニットの寸法に応じて設計される。2つのコントロールユニットの中の比較的に多くのボタンを有するコントロールユニットである、第一コントロールユニットは、ボールのキック、ドリブル又は守備的プレス以外の、フットボールゲームの信号を作動することができる使用者の手の中にある。
【0046】
本発明の好適な実施例によれば、アタッチメントシステムは、第二のコントロールユニットのコードがボールの基部に向けられるように、第二のコントロールユニットをボールの表面上で保持するように設計されている。
【0047】
本発明の好適な実施例によれば、アタッチメントシステムは、第二コントロールユニットの加速度を検出する複数のセンサの軸線が、一方が垂直であるように配置されるように固定されている。このセンサを傾斜計として使用することにより、アタッチメントシステム及びそれゆえボールの傾斜の度合いを知ることができる。この情報は、例えば、ボールの傾斜の時間が、キックによって通常生じる傾斜の時間よりも大きい瞬間から、守備的プレス又はドリブルの信号を発生させるために利用することができる。
【0048】
本発明の好適な実施例によれば、第二コントロールユニットの加速度を検出する複数のセンサの複数の軸線が、これらの軸線の中の2つが水平面内にあるように、アタッチメントシステムが固定されている。上記センサの値は、特にボールへの足でのキックにより、第二のコントロールユニット及びそれゆえボールが、運動との一体性により受ける、前記軸線上の「加速度」ベクトル成分を与える。加速度ベクトル成分を研究することにより、ボールのキックの角度を確定することができる。このキックの角度は、ゲーム内における、異なるタイプのシュート及びパスを区別するために使用することができる。ボールの側面へのキックは、例えば、ボールの正面へのキックとは区別することができる。他方、プレイヤーによるボールへの現実のキックによる、加速度のベクトルモジュールは、第二のコントロールユニットの加速度を検出する複数のセンサの値の二乗の合計の平方根であるとして計算され、ゲーム、例えば、予め定めたシュートの信号の発光時間へ置換され、ゲーム内でシュート又はキックの強さを確定する。
【0049】
本発明の一実施例によれば、アタッチメントシステムは、接着によりボールの外面と一体にされる。
【0050】
本発明の一実施例によれば、アタッチメントシステムは、熱溶接によってボールの外面と一体にされる。
【0051】
本発明の一実施例によれば、アタッチメントシステムは、ボールを取り囲みかつアタッチメントシステムの両側で作られた複数のヨークを通過するバンドによって、ボールの外面と一体にされている。
【0052】
接続システムは、第二のコントロールユニットのコードの長さよりも大きな距離にわたって、コントロールユニットと接続している。
【0053】
本発明の好適な実施例によれば、第二のコントロールユニットのコードの端部に位置するコネクタが接続されるコンセントは、基部上に位置する。このコンセントは、マットの内側の基部を通過するケーブルに接続され、最終的に、マットから側面へ出ている。このケーブルの他端部は、第一のコントロールユニット上に位置するコンセントに接続されるためのコネクタによって構成されている。このケーブルの長さは、使用者が、本発明の装置のボールの正面において、ボールをキックできてケーブルに接続された第一のコントロールユニットを保持する距離で直立できるような長さである。
【0054】
本発明の好適な態様によれば、マット内のケーブルの部分は、使用者によってケーブルを壊すリスクを減少させるべく、使用者が最も立ちそうなマットの領域の下に位置しないように、マットの周縁まで延びている。
【0055】
本発明のこの好適な態様によれば、第一のコントロールユニットのコンセントが使用者の右へ向けられかつケーブルが使用者の軌道内にないように、使用者がボールに面する時に、ケーブルは、マットから使用者の右へ延びている。このように第一のコントロールユニットを保持することにより、使用者が、使用者の右において方向ボタンを有することができ、これは、フットボールビデオゲームにおいて、典型的なゲームのジョイスティックの方向ボタンの従来の使用と同様に、プレイヤーを指揮しかつボールの方向を示すために使用することができる。
【0056】
この接続システムは、第二コントロールユニットと第一コントロールユニットの間の距離が第二コントロールユニットのコードの長さよりも大きい場合でも、上記の2つのコントロールユニットを相互接続し、ボールに接続された第二のコントロールユニットの運動と、第一コントロールユニットと接続するケーブルの運動とを分離し、コネクタのレベルで反対方向の運動から生じる聴力をなくす。
【0057】
それゆえ、例えば、ボールへのキックによる、第二のコントロールユニットによって生じる信号は、第一のコントロールユニットを介して、デジタル処理ユニット又はゲームコンソールへ送ることができる。これは、第一コントロールユニットからの信号や、第一コントロールユニットからの信号と第二コントロールユニットからの信号の組み合わせの場合にも当てはまる。それゆえ、この装置は、フットボールビデオゲームの多数の信号を発生させるために使用できる多数の信号を発生させる。例えば、第一のコントロールユニットのボタンへの押しと、ボールへのキックの組み合わせにより、キックの角度(「ロングパス」又は「シュート」)に応じた特定のタイプの信号を発生させることができ、その一方で、第一のコントロールユニットのボタンへの押しがない場合、ボールへのキックにより、キックの角度(「ショートパス」又は「前方へのパス」)に応じた他のタイプの信号を発生させることができる。
【0058】
本発明の装置は、基部に取り付けられたマットを備えている。
【0059】
本発明の好適な実施例によれば、このマットは、使用者によるキックを受けたボールの側と、使用者がボールをキックする時にマット上で足を支持するような表面とに提供されている。
【0060】
本発明は、添付図面を参照しつつ本発明の実施例の説明によって与えられる以下の記載からより良好に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明による装置をコントロールユニットなしで全体的に示す。
【図2】本発明による装置を、第一及び第二のコントロールユニットありで全体的に示す。
【図3】本発明による装置を、使用者と共に示す。
【図4】アタッチメント装置を示す。
【発明を実施するための形態】
【0062】
図1に示すように、第二コントロールユニットを予め定めた位置で保持するのに役立つアタッチメント装置1は、ボール2の表面に突き刺されている。このボール2は、第二コントロールユニットのコードのコネクタを受け入れることを意図しているコンセント4を備えている基部3に弾性的に接続されている。このコンセント4は、ケーブル5に接続されており、ケーブル5の端部6は、第一コントロールユニットのコンセントに入るように設計されているコネクタである。基部3に取り付けられたマット7は、ボール2、アタッチメント装置1及び第二コントロールユニットの反対側にある。
【0063】
図2では、第二コントロールユニット8が、ボール2に突き刺されているアタッチメント装置1内に組み込まれている。第二コントロールユニット8のコード9は、その端部10で基部3内に位置するコンセントに接続されている。第二コントロールユニット8によって発せられる信号は、ケーブル5及びコネクタ6を介して第一コントロールユニット11に送られる。
【0064】
図3では、使用者12は、第一コントロールユニット/コマンド11を保持し、ユニット11のボタンは、指で作動させられる。この使用者は、ボール2を蹴って、ボール2に取り付けられているアタッチメント装置1と、第二コントロールユニット/コマンド8を動かす。
【0065】
図4は、アタッチメント装置をより正確に示している。アタッチメント装置は、クランプ13及び14によって構成されている。クランプ13及び14の閉鎖が、バネヒンジを閉鎖する原理により、バネ15によって制御される。クランプ13及び14は、第二コントロールユニットの形態に適合される。休止状態では、クランプの開放は、第二コントロールユニットの幅よりも小さい。第二コントロールユニットをクランプの間に導入することができるように、クランプを開けること(バネ15が「抵抗がある」)を強いることができる。次いで、バネ15により、クランプ13及び14は、クランプの間で係合されている、第二コントロールユニットに圧力をかける。この圧力は、ボールへのキックを受けた時にアタッチメント装置が第二コントロールユニットが予め定めた位置にあるままである程度である。クランプ13及び14及びバネ15は、支持部材16上に配置されており、支持部材16の丸い形状により、これらをボール2の球状面に突き刺されている。
【0066】
それゆえ、本発明の装置は、拡張現実の論理体系において、フットボールのビデオゲームを遊ぶために、第一コントロールユニット及び第二コントロールユニットタイプの、一対のコントロールユニットによって独創的に構成されている、ジョイスティックを用いている。
【0067】
本発明の装置の利点は、第一コントロールユニット及び第二コントロールユニットのタイプのコントロールユニットを独創的に使用することにより、装置が、ボールへのキックをシミュレートし、フットボールゲームの信号を発生させ、これにより、ヴァーチャルゲームの感覚を増すことである。
【0068】
本発明の装置の別の利点は、装置が複雑な電子部品を含まず、製造コストが最小であることである。
【0069】
以上において本発明について例示的に記載した。また、当業者は、特許請求の範囲から逸脱することなく、本発明の異なる変形例を実施することができるということが理解される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フットボールビデオゲームのヴァーチャル及びインタラクティブな実践のための装置であって、一対のコントロールユニットによって構成されているゲームジョイスティックと相互補完的であり、前記一対のコントロールユニットの中の第一のコントロールユニット(11)がトランスミッションユニットと運動センサとを備え、かつ、前記一対のコントロールユニットの中の第二のコントロールユニット(8)が、運動センサと、前記運動センサを前記第一のコントロールユニットに接続するコードとを備えているものにおいて、
前記装置は、
基部(3)に弾性的に接続されているボール(2)と、
前記ボール(2)と一体であり、かつ前記一対のコントロールユニットの中の一つを支持する、アタッチメントシステム(1)と、
前記一対のコントロールユニットの接続コード(9)の長さよりも大きな距離にわたって、前記一対のコントロールユニットを相互連結する接続システム(5)と、
前記ボールによって実施される、前記コントロールユニットの前記運動センサの信号が、前記ゲーム内で、シュート及びパスの動作を開始し、かつ前記シュート及びパスの強さを評価するように、前記基部(3)に取り付けられているマット(7)とを備えている、装置。
【請求項2】
前記アタッチメントシステムは、前記ボールの内部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記アタッチメントシステムは、前記ボールの圧力の作用によって、又は使用者によるボールへのキックによって、前記ボールに配置されている前記コントロールユニットが壊されない又はキックされない位置において、前記ボールの表面に突き刺されている又は熱溶接されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記アタッチメントシステムは、前記一対のコントロールユニットの中の1つが2つのクランプによって挟まれている時に予め定めた位置に保持されるように、閉鎖バネ(15)によって閉鎖されたままである、2つのクランプ(13、14)によって構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の装置。
【請求項5】
前記アタッチメントシステムは、前記一対のコントロールユニットの中の1つの寸法に適合するシースによって構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の装置。
【請求項6】
前記アタッチメントシステムは、前記一対のコントロールユニットの中の1つの寸法に適合するシースによって構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の装置。
【請求項7】
前記アタッチメントシステムは、前記2つのコントロールユニットの中の1つの形態の前記ボール内の刻印によって構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の装置。
【請求項8】
前記接続システムは、前記2つのコントロールユニットの運動を分離し、前記接続システムは、前記第二コントロールユニット(8)から始まっている、前記接続コード(9)の端部に位置する前記コネクタが接続されている、コンセント(10)を備え、前記コンセント(10)はケーブル(5)に接続され、前記ケーブル(5)の端部は、前記第一コントロールユニット(11)の前記コンセントに接続されているコネクタ(6)によって構成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2010−525908(P2010−525908A)
【公表日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−506965(P2010−506965)
【出願日】平成20年5月5日(2008.5.5)
【国際出願番号】PCT/FR2008/000629
【国際公開番号】WO2008/152230
【国際公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【出願人】(509305354)
【Fターム(参考)】