一覧情報生成システムおよび方法、プログラム
【課題】 メタデータを用いて、検索の対象に係るテキスト情報に基づき、それらの情報を活用するための観点およびそれに対応する値を抽出し一覧情報として提供可能な一覧情報生成システムおよび方法、プログラムを提供する。
【解決手段】 メタデータを記憶するためのメタデータ記憶手段と、メタデータ制約定義情報を記憶するためのメタデータ制約定義記憶手段と、メタデータ制約定義を検索するためのメタデータ制約定義検索手段と、検索されたメタデータ制約定義より目的語概念情報を抽出し、これと等しい語概念情報を含むメタデータを検索するための語概念メタデータ検索手段と、検索されたメタデータより語情報を抽出し検索するための抽出語検索手段と、述語情報と、目的語情報と、からなる生成メタデータを生成するためのメタデータ生成手段と、生成メタデータに基づいて一覧情報を生成するための一覧情報生成手段と、を備える。
【解決手段】 メタデータを記憶するためのメタデータ記憶手段と、メタデータ制約定義情報を記憶するためのメタデータ制約定義記憶手段と、メタデータ制約定義を検索するためのメタデータ制約定義検索手段と、検索されたメタデータ制約定義より目的語概念情報を抽出し、これと等しい語概念情報を含むメタデータを検索するための語概念メタデータ検索手段と、検索されたメタデータより語情報を抽出し検索するための抽出語検索手段と、述語情報と、目的語情報と、からなる生成メタデータを生成するためのメタデータ生成手段と、生成メタデータに基づいて一覧情報を生成するための一覧情報生成手段と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主語、述語及び目的語からなるメタデータに基づいた一覧情報を生成するための一覧情報生成システムおよび方法、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術において、コンピュータの記憶装置に、主語情報、述語情報、および目的語情報からなるメタデータを予め記憶蓄積しておき、この記憶内容に基づいたコンピュータによる情報処理を行っている。こうしたメタデータを用いた情報処理技術を用いることにより、目的に応じた様々な応用が可能となっている。
【0003】
また、記憶蓄積された多くのメタデータに対してメタデータ制約定義を用いることにより、目的とする概念の取りうる範囲を限定することができるので、メタデータを情報処理する際の一連の処理を容易にすることができる。
【0004】
例えば、利用者に対する情報提供への応用として、ある利用者が「A店」において「クリーニングする」ことが可能な商品(衣類)を知りたいと考えた場合、主語情報が「A店」であって述語情報が「クリーニングする」という2種類の情報と一致するメタデータを記憶装置から検索して取得することが行われている。
【0005】
また同様に、「Yシャツ」を「クリーニングする」ことが可能な店舗を知りたい場合は、述語情報が「クリーニングする」であって目的語情報が「Yシャツ」という2種類のメタデータを記憶装置から検索して取得することが行われている。
【0006】
このように、主語情報や述語情報および目的語情報から構成されたメタデータを用いて、目的とする情報の検索を行う技術を用いれば、容易且つ迅速に必要とする情報を検索して取得することが容易になる。
【0007】
従来の技術によるメタデータを用いた情報検索に係る技術的な参考文献として、特開2002−251311号公報に開示された技術が知られている(特許文献1参照)。
【0008】
なお、メタデータの形式としてはRDF(Resource Description Framework)文を用いることも可能であり、このRDF文に係る技術的な参考文献としては、非特許文献1および非特許文献2に開示されている(非特許文献1、非特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2002−251311号公報
【非特許文献1】「Resource Description Framework(RDF)Model and Syntax Specification」, Ora Lassia, Ralph R.Swick編,[online], インターネット<URL:http://www.w3.org/TR/1999/REC-rdf-syntax-19990222/>
【非特許文献2】「RDF Vocabulary Description Language 1.0: RDF Schema」, Dan Brickley, R.V.Guha編,[online], インターネット<URL:http://www.w3.org/TR/rdf-schema/>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら上述した従来技術においては、蓄積され記憶されたメタデータに対して「検索」と「比較」を繰り返して目的とする情報を発見する必要があり、このため、検索に多くの時間を要していた。
【0010】
また、検索の過程において得た様々な情報を目的とする情報の検索に活用するための手段が無く、比較観点として様々な情報を活用することは難しかった。
【0011】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、メタデータを用いて、検索の対象に係るテキスト情報に基づき、それらの情報を活用するための観点およびそれに対応する値を抽出し一覧情報として提供可能な一覧情報生成システムおよび方法、プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の課題を解決するために、請求項1の本発明は、テキスト情報に含まれるメタデータを用いて一覧情報を生成するための一覧情報生成システムであって、前記テキストデータに含まれる主語情報、述語情報、目的語情報、語情報、前記語情報の概念を表す語概念情報、によって構成されるメタデータを記憶するためのメタデータ記憶手段と、前記主語情報の概念を表す主語概念情報と、前記主語情報に対応する述語情報と、前記目的語情報の概念を表す目的語概念情報と、によって構成されるメタデータ制約定義情報を記憶するためのメタデータ制約定義記憶手段と、主語概念情報と主語情報とを含むテキストデータから主語概念情報を抽出し、この主語概念情報を含むメタデータ制約定義を前記メタデータ制約定義記憶手段から検索するためのメタデータ制約定義検索手段と、前記メタデータ制約定義検索手段により検索された前記メタデータ制約定義より目的語概念情報を抽出し、この目的語概念情報と等しい語概念情報を含む前記メタデータを前記メタデータ記憶手段から検索するための語概念メタデータ検索手段と、前記語概念メタデータ検索手段により検索された前記メタデータより語情報を抽出し、この語情報を前記テキストデータから検索するための抽出語検索手段と、前記抽出語検索手段により検索される前記語情報が前記テキストデータ中に発見された場合に、前記テキストデータから抽出した述語情報と、前記メタデータから抽出した前記語情報に等しい目的語情報と、からなる生成メタデータを生成するためのメタデータ生成手段と、前記生成メタデータに含まれる主語情報と述語情報および目的語情報に基づいて一覧情報を生成するための一覧情報生成手段と、を備える。
【0013】
また、請求項2に記載の本発明は、請求項1において、前記メタデータ制約定義情報を構成する前記述語情報は、前記主語概念情報毎に重み付け情報を有し、その重み付け情報に基づいて前記一覧情報の生成に用いる前記述語情報を選択して前記一覧情報への提示順序を決定するための掲載順序決定手段を備える。
【0014】
また、請求項3に記載の本発明は、請求項1または2のいずれかにおいて、前記メタデータ記憶手段に記憶された内容について、重み付け情報の更新の対象となる主語概念情報に対応の述語情報に関して記述されたメタデータを取り出し、前記主語概念情報と前記述語情報毎に前記メタデータを用いて、前記主語概念情報と前記述語情報毎に当該述語情報の利用頻度を演算した結果を重み付け情報とし、前記メタデータ制約定義記憶手段に記憶され、前記主語概念情報に対応の前記述語情報に該当の述語情報と主語概念情報とを有するメタデータ制約定義について、その重み付け情報を変更するための第1の重み付け変更手段を備える。
【0015】
また、請求項4に記載の本発明は、請求項1〜3のいずれかにおいて、前記メタデータ記憶手段は、既得の前記メタデータ以外のメタデータが記憶内容へ追加されたことによって、追加された前記メタデータに含まれる、主語概念情報と、述語情報に関して記述されたメタデータ制約定義情報と、を前記メタデータ制約定義手段から取得し、取得した前記メタデータ制約定義情報に基づいて重み付け情報を変更するための第2の重み付け変更手段を備える。
【0016】
また、請求項5に記載の本発明は、請求項1〜4のいずれかにおいて、前記一覧情報の利用履歴に応じて、前記メタデータ制約定義記憶手段に記憶されている前記メタデータ制約定義情報の重み付け情報を変更するための第3の重み付け変更手段を備える。
【0017】
また、請求項6に記載の本発明は、請求項1〜5のいずれかにおいて、前記一覧情報の内容を絞り込むために前記一覧情報生成手段へ入力されたキーワード情報に基づき、前記一覧情報の主語概念情報に対応する述語情報を特定し、特定された前記主語概念情報と前記述語情報と同等のメタデータ制約定義情報を前記メタデータ制約定義記憶手段から抽出し、抽出したメタデータ制約定義情報の重み付け情報を変更するための第4の重み付け変更手段を備える。
【0018】
また、請求項7に記載の本発明は、テキスト情報に含まれるメタデータを用いて一覧情報を生成するための一覧情報生成方法であって、メタデータ記憶手段によって、前記テキストデータに含まれる主語情報、述語情報、目的語情報、語情報、前記語情報の概念を表す語概念情報、によって構成されるメタデータを記憶するステップと、メタデータ制約定義記憶手段によって、前記主語情報の概念を表す主語概念情報と、前記主語情報に対応する述語情報と、前記目的語情報の概念を表す目的語概念情報と、によって構成されるメタデータ制約定義情報を記憶するステップと、メタデータ制約定義検索手段によって、主語概念情報と主語情報とを含むテキストデータから主語概念情報を抽出し、この主語概念情報を含むメタデータ制約定義を前記メタデータ制約定義記憶手段から検索するステップと、語概念メタデータ検索手段によって、前記メタデータ制約定義検索手段により検索された前記メタデータ制約定義より目的語概念情報を抽出し、この目的語概念情報と等しい語概念情報を含む前記メタデータを前記メタデータ記憶手段から検索するステップと、抽出語検索手段によって、前記語概念メタデータ検索手段により検索された前記メタデータより語情報を抽出し、この語情報を前記テキストデータから検索するステップと、メタデータ生成手段によって、前記抽出語検索手段により検索される前記語情報が前記テキストデータ中に発見された場合に、前記テキストデータから抽出した述語情報と、前記メタデータから抽出した前記語情報に等しい目的語情報と、からなる生成メタデータを生成するステップと、一覧情報生成手段によって、前記生成メタデータに含まれる主語情報と述語情報および目的語情報に基づいて一覧情報を生成するステップと、を有する。
【0019】
また、請求項8に記載の本発明は、テキスト情報に含まれるメタデータを用いて一覧情報を生成するための一覧情報生成プログラムであって、メタデータ記憶手段によって、前記テキストデータに含まれる主語情報、述語情報、目的語情報、語情報、前記語情報の概念を表す語概念情報、によって構成されるメタデータを記憶するステップと、メタデータ制約定義記憶手段によって、前記主語情報の概念を表す主語概念情報と、前記主語情報に対応する述語情報と、前記目的語情報の概念を表す目的語概念情報と、によって構成されるメタデータ制約定義情報を記憶するステップと、メタデータ制約定義検索手段によって、主語概念情報と主語情報とを含むテキストデータから主語概念情報を抽出し、この主語概念情報を含むメタデータ制約定義を前記メタデータ制約定義記憶手段から検索するステップと、語概念メタデータ検索手段によって、前記メタデータ制約定義検索手段により検索された前記メタデータ制約定義より目的語概念情報を抽出し、この目的語概念情報と等しい語概念情報を含む前記メタデータを前記メタデータ記憶手段から検索するステップと、抽出語検索手段によって、前記語概念メタデータ検索手段により検索された前記メタデータより語情報を抽出し、この語情報を前記テキストデータから検索するステップと、メタデータ生成手段によって、前記抽出語検索手段により検索される前記語情報が前記テキストデータ中に発見された場合に、前記テキストデータから抽出した述語情報と、前記メタデータから抽出した前記語情報に等しい目的語情報と、からなる生成メタデータを生成するステップと、一覧情報生成手段によって、前記生成メタデータに含まれる主語情報と述語情報および目的語情報に基づいて一覧情報を生成するステップと、を有する。
【0020】
また、請求項9に記載の本発明は、請求項8において、ネットワーク上に配置されたサーバにインストールして動作可能である。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、メタデータを用いて、検索の対象に係るテキスト情報に基づき、それらの情報を活用するための観点およびそれに対応する値を抽出し一覧情報として提供可能な一覧情報生成システムおよび方法、プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
<メタデータの生成>
以下に、本発明の一覧情報生成システムに係るメタデータの生成についての基本構成を説明する。
【0023】
まず図1に示すのは、本発明の実施の形態に係るメタデータ生成手段の構成を示すブロック図である。
【0024】
メタデータ生成手段1は、主語と該主語の概念である主語概念と文書内容からなる文書を記憶する文書記憶部11と、文書を解析する文書解析部12と、主語、述語及び目的語からなるメタデータ、語と該語の概念である語概念とからなるメタデータを記憶するメタデータ記憶部13と、主語の概念である主語概念、当該主語に対応する述語、並びに当該主語と述語に対応する目的語の概念である目的語概念とからなるメタデータ制約定義を記憶するメタデータ制約定義記憶部14と、主語、並びに目的語の候補である目的語候補の組を記憶する目的語候補記憶部15、これらを用いてメタデータを生成するメタデータ生成部16とを備えるコンピュータシステムであり、ユーザ装置2と通信可能に接続されている。
【0025】
次に図2に示すのは、文書記憶部11に記憶された文書の中の文書111の構成を説明するための説明図である。
【0026】
文書111は、主語概念「クリーニング店」と主語「A店」と文書内容(タイトルとボディ)からなるものである。文書内容は、そのボディに「メニュー」、「一般衣料」、「スーツ」、「ワイシャツ」、…、「特殊品」、「和服」、…を含んでいる。主語概念「クリーニング店」と主語「A店」で1つのRDF文が構成される。主語「A店」とタイトル「価格表」で1つのRDF文が構成される。主語「A店」とボディで1つのRDF文が構成される。
【0027】
次に図3に示すのは、メタデータ制約定義記憶部14に記憶されたメタデータ制約定義を説明するための説明図である。
【0028】
メタデータ制約定義記憶部14には、主語概念「クリーニング店」、述語「クリーニングする」及び目的語概念「衣類」からなるメタデータ制約定義が記憶されている。主語概念「クリーニング店」と述語「クリーニングする」で1つのRDF文が構成される。述語「クリーニングする」と目的語概念「衣類」で1つのRDF文が構成される。
【0029】
次に図4に示すのは、メタデータ記憶部13に記憶されたメタデータを説明するための説明図である。
【0030】
メタデータ記憶部13には、語「A店」及びこの概念である語概念「クリーニング店」からなるメタデータと、語「B店」及び語概念「クリーニング店」からなるメタデータと、語「ワイシャツ」及び語概念「衣類」からなるメタデータが記憶されている。これらのメタデータにあっては、1つのメタデータで1つのRDF文が構成される。
【0031】
次に、メタデータ生成手段1の動作を説明する。
【0032】
まず図5に示すのは、メタデータ生成手段1の第1のシーケンス図である。
【0033】
先ず、メタデータ生成部16は、文書記憶部11から文書111を入力し(ステップ1:S1)、文書111から主語概念「クリーニング店」を取り出し(ステップ3:S3)、この主語概念「クリーニング店」を含むメタデータ制約定義をメタデータ制約定義記憶部14から検索する(ステップ5:S5)ことで、主語概念「クリーニング店」、述語「クリーニングする」及び目的語概念「衣類」からなるメタデータ制約定義を読み出す(ステップ7:S7)。
【0034】
メタデータ生成部16は、読み出したメタデータ制約定義から目的語概念「衣類」を取り出し(ステップ11:S11)、取り出した目的語概念「衣類」に等しい語概念を含むメタデータをメタデータ記憶部13から検索する(ステップ13:S13)ことで、語「ワイシャツ」及び語概念「衣類」からなるメタデータを読み出す(ステップ15:S15)。
【0035】
そして、読み出したメタデータから語「ワイシャツ」を取り出し(ステップ17:S17)、取り出した語「ワイシャツ」と文書111を文書解析部12に与える(ステップ19:S19)。
【0036】
文書解析部12は、与えられた語「ワイシャツ」を文書111から検索し(ステップ21:S21)、当該語が文書111にあった場合に、その旨をメタデータ記憶部13に通知する(ステップ23:S23)。
【0037】
メタデータ生成部16は、語「ワイシャツ」が文書111にあった旨の通知があった場合に、S1で入力した文書111から主語「A店」を取り出し(ステップ25:S25)、そしてS7で読み出したメタデータ制約定義から述語「クリーニングする」を取り出す(ステップ27:S27)。
【0038】
次に、図6に示すように、S25で取り出した主語「A店」と、S27で取り出した述語「クリーニングする」と、S17で取り出した語に等しい目的語「ワイシャツ」からなるメタデータを生成する(ステップ28:S28)。主語、述語及び目的語からなるメタデータは、前述の語と語概念からなるメタデータと同様に1つのRDF文で構成することができ(図6の上側に示したメタデータ)、またブランクノード(図6の下側に示したメタデータの「クリーニングする」と「品」を結ぶ円)を設けて、2つのRDF文で構成することもできる。そして、メタデータはメタデータ記憶部13に記憶される(ステップ29:S29)。
【0039】
図7に示すのは、メタデータ生成手段1の第2のシーケンス図である。
【0040】
また、文書解析部12は、S19で与えられた語「ワイシャツ」が文書111においてどのように配置されているかを、例えば当該語「ワイシャツ」の前後の文字(前後文字という)を取り出すことにより調べ(ステップ31:S31)、当該目的語と同様に配置されている語として、前後文字を前後にもつ文字列(例えば、スーツ、ネクタイ、ブラウスなど)を文書111から取り出し(ステップ33:S33)、この語をメタデータ生成部16に返却する(ステップ35:S35)。
【0041】
メタデータ生成部16は、図8に示すように、例えば、S25で取り出した主語「A店」、S27で取り出した述語「クリーニングする」、並びに、S35で返却された語に等しい目的語「スーツ」からなるメタデータを生成し(ステップ37:S37)、メタデータ記憶部13に記憶させる(ステップ39:S39)。
【0042】
また、メタデータ生成部16は、S3で取り出した主語概念、S27で取り出した述語、並びに、S35で返却された語に等しい目的語概念からなるメタデータ制約定義がメタデータ制約定義記憶部14にない場合には、図9に示すように、例えば主語概念「クリーニング店」、述語「クリーニングする」及び目的語概念「ブラウス」からなるメタデータ制約定義を生成し(ステップ41:S41)、メタデータ制約定義記憶部14に記憶させる(ステップ43:S43)。
【0043】
また、文書解析部12は、文書111から、語「ワイシャツ」と同様に配置されていない語として、前後文字を前後にもたない語(例えば、メニュー、一般衣料、スキーウェア、和服など)を取り出し(ステップ51:S51)、該語をメタデータ生成部16に返却する(ステップ53:S53)。
【0044】
メタデータ生成部16は、返却された語を目的語候補とし、図10に示すように、S25で取り出した主語「A店」と各目的語候補の組を生成して(ステップ55:S55)、目的語候補記憶部15に記憶させる(ステップ57:S57)。
【0045】
図11に示すのは、メタデータ生成手段1の第3のシーケンス図である。
【0046】
メタデータ生成部16は、ユーザ装置2から、図12に示すような、主語「B店」、述語「クリーニングする」及び目的語「スキーウェア」からなるメタデータを入力し(ステップ61:S61)、該メタデータから目的語を取り出し(ステップ63:S63)、取り出した目的語「スキーウェア」に等しい目的語概念を含むメタデータ制約定義を検索する(ステップ64:S64)。
【0047】
目的語概念「スキーウェア」を含むメタデータ制約定義がなかった場合、入力したメタデータから主語「B店」を取り出す(ステップ65:S65)。
【0048】
そして、この主語「B店」に等しい語を含むメタデータをメタデータ記憶部13から検索する(ステップ67:S67)ことにより、語「B店」及び語概念「クリーニング店」からなるメタデータを読み出し(ステップ69:S69)、そのメタデータから語概念「クリーニング店」を取り出し(ステップ70:S70)、取り出した語概念を含むメタデータを検索する(ステップ71:S71)することにより、語「C店」及び語概念「クリーニング店」からなるメタデータを読み出す(ステップ73:S73)。
【0049】
メタデータ生成部16は、読み出したメタデータから語「C店」を取り出し(ステップ75:S75)、この語に等しい主語と、S63で取り出した目的語「スキーウェア」に等しい目的語候補とからなる組を目的語候補記憶部15から検索する(ステップ77:S77)。
【0050】
目的語候補記憶部15にその組があった場合は、その組を目的語候補記憶部15から削除する(ステップ79:S79)。
【0051】
S63で入力したメタデータから述語「クリーニングする」を取り出す(ステップ80:S80)。そして、図12に示すように、S65で取り出した主語「B店」、S80で取り出した述語「クリーニングする」、S63で取り出した目的語に等しい目的語概念「スキーウェア」からなるメタデータを生成し(ステップ81:S81)、メタデータ記憶部13に記憶させる(ステップ83:S83)。
【0052】
また、メタデータ生成部16は、S69で読み出したメタデータ制約定義から主語概念「クリーニング店」を取り出し(ステップ85:S85)、この主語概念、S63で取り出した述語並びにS63で取り出した目的語に等しい目的語概念からなるメタデータ制約定義がメタデータ制約定義記憶部14になければ、図13に示すように、S65で取り出した主語概念「クリーニング店」、S80で取り出した述語「クリーニングする」、S63で取り出した目的語に等しい目的語概念「スキーウェア」からなるメタデータ制約定義を生成し(ステップ87:S87)、これをメタデータ制約定義記憶部14に記憶させる(ステップ89:S89)。
【0053】
<メタデータを用いた一覧情報の生成>
図14に示すのは、メタデータ制約定義記憶部14に保存されているメタデータ制約定義(観点)と、メタデータ記憶部13に保存されているメタデータを利用して、一覧情報の一つの表現形式の例として比較表17および比較表17’を生成するための説明図である。
【0054】
この図14には、メタデータを記憶し蓄積しているメタデータ記憶部13と、メタデータ制約定義を記憶し蓄積しているメタデータ制約定義記憶部14と、メタデータ生成部(処理装置)16と、ユーザ装置2と、が示されている。
【0055】
メタデータ制約定義記憶部14に記憶されているメタデータ制約定義は、主語情報の持つ概念と、およびそれぞれのメタデータ制約定義の述語毎に重み付けを重み情報として持っている。例えば、メタデータ制約定義の述語情報「取扱い」である場合には、その述語情報がdomainとしてもつ主語情報の概念「クリーニング」を指定している。この図14においては、「取扱い」という述語情報に対して「クリーニング」というクラスがdomainに指定されている。
【0056】
さらに「取扱い」というクラス指定に対して、その値のとり得る範囲をrangeで指定している。この図14においては、「クリーニング」という主語情報に対するクラスである「取扱い」に対して、「Yシャツ」という範囲がとり得る値として指定されている。
【0057】
なお、これらのrangeは「Yシャツ」に限らず、例えば図14に参照されるように、「スーツ」や「コート」、「早朝割引」、「保管」、「日数」といった情報が範囲として定義されている。同様に述語についても「取扱い」以外に「サービス」や「仕上がり」といった情報がクラスとして定義されている。
【0058】
さらに、述語が「取扱い」で、domainが「クリーニング」の場合には、その重み付け情報は「10」として設定される。もちろん、この重み付け情報は「10」に限らず、目的に応じて任意に設定してもよい。同様に、述語が「サービス」で、そのdomainが「クリーニング」の場合には、その重み付け情報は「5」であり、述語「仕上がり」でdomainが「クリーニング」の場合には、その重み付け情報は「2」としている。
【0059】
次に、メタデータ記憶部13には「クリーニング」というインスタンス(データ)を持つメタデータが記憶されている。ここでのメタデータは「クリーニング」を含む「A店」や「B店」といった情報である。また、それぞれについて対応する情報(メタデータ)として「取扱い」、「サービス」、「仕上がり」や、「Yシャツ」、「スーツ」、「コート」、「早朝割引」、「即日」、「保管」、「2日」といった情報も記憶されている。
【0060】
また、処理装置16は図1に参照されるように、図示しない文書記憶部11と、文書解析部12と、目的語候補記憶部15と、およびメタデータ記憶部13、メタデータ制約定義記憶部14と、の間で相互に情報通信を行い、図1〜図13を参照して既に説明したように、文書情報(テキストデータ)に基づいてメタデータの生成を行っている。
【0061】
さらに、ユーザ装置2は処理装置16で生成されたメタデータの表示や、あるいは図示しない利用者がキーワード10を入力するための図示しない入力手段を備えている。
【0062】
なお、このキーワード10を用いて、メタデータ制約定義の「述語」および「目的語(range)」とマッチした「主語情報」及び「概念情報」の一覧情報を作る。
【0063】
また、比較表17や比較表17´はメタデータ記憶部13に記憶されたメタデータに対して、利用者が指定するキーワード10に基づき、メタデータ制約定義記憶部14のメタデータ制約定義とマッチした「主語情報」及び「概念情報」の一覧情報生成を行い、その生成された一覧情報を例えば比較表の形式で表示した例である。
【0064】
まず、利用者から比較表17(比較表17´)を生成する際のキーワード10として、例えば「クリーニング」などの情報(テキストデータ)が与えられる。これに応じて、「クリーニング」を主語情報および概念情報として持つメタデータ制約定義を、メタデータ制約定義記憶部14から取得する。
【0065】
次に、取得したメタデータ制約定義のインスタンスになっているメタデータをメタデータ記憶部13から抽出する。
【0066】
最後に、抽出したメタデータ制約定義の述語情報を比較項目とし、また、述語の持つ重みを利用して、比較項目の提示順序や提示数を決定し、比較対象をメタデータの主語情報とし、比較値をメタデータの目的語とした比較表を生成する。
【0067】
このようにして生成された比較表17は、横方向のX軸には述語情報として「取扱い」、「サービス」、「仕上がり」といった項目が配置されている。また縦方向のY軸には「A店」、「B店」、「C店」といった主語情報が配置されている。このような配置により、例えば「A店」についての「取扱い」の項目では、比較値として「Yシャツ」、「スーツ」、「コート」といった情報が表示される。
【0068】
また、比較値が多数種類ある場合には、比較表17´に参照されるように「A店」、「B店」、「C店」のそれぞれの「取扱い」の項目について、「Yシャツ」、「スーツ」、「コート」、「布団」といった項目を設け、それぞれの項目が含まれるか否かを「○」(含まれる)か「×」(含まれない)といった表示で示してもよい。
【0069】
次に、図15に示すのは、図14に参照されるメタデータ制約定義記憶部14に記憶されているメタデータ制約定義における重み付けを説明するための説明図である。
【0070】
図14に示した比較表17や比較表17´を表示する際の比較項目は、メタデータ制約定義の持つ主語情報や述語情報ごとに与えられた「重み付け情報」に応じて変化させる。
【0071】
この重み付け情報は、
(1)保管されたメタデータに利用されている述語情報の数が増加した場合に重み付け情報の値を加算する。
【0072】
(2)新しくメタデータ記憶部13に追加されたメタデータに利用されている述語情報の重み付けの値を加算する。
【0073】
(3)比較表17(比較表17´)の利用者が関心を持ち重視した比較項目に対応する述語情報の重み付けの値を加算する。
【0074】
(4)比較表17(比較表17´)の生成時に用いるキーワード10から関連する述語情報の重み付けの値を加算する。
【0075】
以上の(1)〜(4)のそれぞれの重み付け情報の値に対する加算処理を実行することにより、重み付け情報の値が変化し、それに伴い比較表17(比較表17´)の表示形態も変化する。
【0076】
図15を参照して、まず、テキストデータからのメタデータ抽出や、あるいは利用者からの口コミ情報等の収集などの方法によりメタデータが生成される。こうして生成されたメタデータ記憶部13に記憶される。ここでは「クリーニング」のインスタンスのメタデータが記憶された例を示している。
【0077】
このメタデータ記憶部13に記憶され保管されたメタデータに対して、保管メタデータでの述語(図15中では「取扱い」)の利用頻度に応じて、メタデータ制約定義記憶部14に記憶されているメタデータ制約定義に付された重み付け情報の値を変化(図15中では10から14に増加)させている。
【0078】
あるいは、利用者18が比較表17について特に重要と判断したメタデータ制約定義があれば、このメタデータ制約定義を指定することにより、メタデータ制約定義記憶部14に記憶されたメタデータ制約定義の重み付け情報の値を変化させている。例えば、「仕上がり」というメタデータ制約定義について利用者18が重要視した場合、この「重要視した」という情報はメタデータ制約定義記憶部14に送信され、「仕上がり」というメタデータ制約定義をもつメタデータの重み付け情報の値が目的に応じて増加(図15中では5から6に増加)あるいは減少される。
【0079】
なお、利用者18の「重要視した」という情報等の履歴情報の収集方法としては、比較表17として表示させる項目に対して利用者18による任意の選択や、比較表17の生成時の利用されたキーワード10の内容や、口コミ情報の入力などを情報収集することにより行うことができる。このうち、口コミ情報の収集については、メタデータ形式での入力や自由記述により入力されたテキストデータをシステム側でメタデータ形式に変換するなどの方法がある。
【0080】
次に、図16に示すのは、本発明の一覧情報生成システムによる一覧情報生成のための一連の処理を説明するためのシーケンス図である。
【0081】
まず、ユーザ装置2において図示しない利用者がキーワード入力を行う(ステップ100:S100)。処理装置16では、キーワードの入力を受けてクエリ発行(処理要求)を行う(ステップ101:S101)。このクエリ発行により概念(概念情報)検索クエリがメタデータ制約定義記憶部14へ送信される。
【0082】
メタデータ制約定義記憶部14では、キーワードの概念を主語制約として持つメタデータ制約定義を抽出する(ステップ102:S102)。ここで抽出された「概念を主語制約として持つメタデータ制約定義」は処理装置16へ送られ、ここで、述語の重み付け情報から利用するメタデータ制約定義を決める(ステップ103:S103)。さらにクエリ発行が行われ(ステップ104:S104)、メタデータ抽出クエリがメタデータ記憶部13へ送信される。
【0083】
メタデータ記憶部13では、メタデータ制約定義に対応するメタデータを抽出する(ステップ105:S105)。ここで抽出されたメタデータは処理装置16へ送られ、このメタデータを用いて、このメタデータ一覧情報の一つの表示形態である比較表を表示するためのデータが生成される(ステップ106:S106)。ここで生成されたデータはユーザ装置2へ送信され、比較表が表示される(ステップ107:S107)。
【0084】
このように、メタデータ制約定義とメタデータにより、比較表を容易に作成できる。また、メタデータや比較表17の利用者18の動向により、各概念情報で重視する述語情報がわかり、より効果的な比較表17の生成が可能となる。
【0085】
以上説明した本発明の実施の形態によれば、メタデータを用いて、検索の対象に係るテキスト情報に基づき、それらの情報を活用するための観点およびそれに対応する値を抽出し一覧情報として提供可能な一覧情報生成システムおよび方法、プログラムを提供することができる。
【0086】
また、上記説明した一覧情報生成システムが行う方法(一覧情報生成方法)を当該システムに実行させるコンピュータプログラムは、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納したり、インターネットなどの通信網を介して伝送させて、広く流通させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明の実施の形態の一覧情報生成システムに係る、全体構成を説明するためのブロック図を示す。
【図2】本発明の実施の形態の一覧情報生成システムに係る、文書記憶部に記憶された文書の中の文書の構成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態の一覧情報生成システムに係る、メタデータ制約定義記憶部に記憶されたメタデータ制約定義を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態の一覧情報生成システムに係る、メタデータ記憶部に記憶されたメタデータを示す図である。
【図5】本発明の実施の形態の一覧情報生成システムに係る、メタデータ生成手段の第1のシーケンス図である。
【図6】本発明の実施の形態の一覧情報生成システムに係る、S28で生成されたメタデータを示す図である。
【図7】本発明の実施の形態の一覧情報生成システムに係る、メタデータ生成手段の第2のシーケンス図である。
【図8】本発明の実施の形態の一覧情報生成システムに係る、S37で生成されたメタデータを示す図である。
【図9】本発明の実施の形態の一覧情報生成システムに係る、S41で生成されたメタデータ制約定義を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態の一覧情報生成システムに係る、S55で生成された主語と目的語候補の組を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態の一覧情報生成システムに係る、メタデータ生成手段の第3のシーケンス図である。
【図12】本発明の実施の形態の一覧情報生成システムに係る、S61で生成されたメタデータを示す図である。
【図13】本発明の実施の形態の一覧情報生成システムに係る、S87で生成されたメタデータ制約定義を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態の一覧情報生成システムに係る、メタデータの一覧情報を生成する処理を説明するための説明図を示す。
【図15】本発明の実施の形態の一覧情報生成システムに係る、メタデータの一覧情報を生成する処理を説明するための説明図を示す。
【図16】本発明の実施の形態の一覧情報生成システムに係る、メタデータの一覧情報を生成する処理を説明するためのシーケンス図を示す。
【符号の説明】
【0088】
1…メタデータ生成手段
2…ユーザ装置
10・・・キーワード
11…文書記憶部
12…文書解析部
13…メタデータ記憶部
14…メタデータ制約定義記憶部
15…目的語候補記憶部
16…メタデータ生成部
【技術分野】
【0001】
本発明は、主語、述語及び目的語からなるメタデータに基づいた一覧情報を生成するための一覧情報生成システムおよび方法、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術において、コンピュータの記憶装置に、主語情報、述語情報、および目的語情報からなるメタデータを予め記憶蓄積しておき、この記憶内容に基づいたコンピュータによる情報処理を行っている。こうしたメタデータを用いた情報処理技術を用いることにより、目的に応じた様々な応用が可能となっている。
【0003】
また、記憶蓄積された多くのメタデータに対してメタデータ制約定義を用いることにより、目的とする概念の取りうる範囲を限定することができるので、メタデータを情報処理する際の一連の処理を容易にすることができる。
【0004】
例えば、利用者に対する情報提供への応用として、ある利用者が「A店」において「クリーニングする」ことが可能な商品(衣類)を知りたいと考えた場合、主語情報が「A店」であって述語情報が「クリーニングする」という2種類の情報と一致するメタデータを記憶装置から検索して取得することが行われている。
【0005】
また同様に、「Yシャツ」を「クリーニングする」ことが可能な店舗を知りたい場合は、述語情報が「クリーニングする」であって目的語情報が「Yシャツ」という2種類のメタデータを記憶装置から検索して取得することが行われている。
【0006】
このように、主語情報や述語情報および目的語情報から構成されたメタデータを用いて、目的とする情報の検索を行う技術を用いれば、容易且つ迅速に必要とする情報を検索して取得することが容易になる。
【0007】
従来の技術によるメタデータを用いた情報検索に係る技術的な参考文献として、特開2002−251311号公報に開示された技術が知られている(特許文献1参照)。
【0008】
なお、メタデータの形式としてはRDF(Resource Description Framework)文を用いることも可能であり、このRDF文に係る技術的な参考文献としては、非特許文献1および非特許文献2に開示されている(非特許文献1、非特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2002−251311号公報
【非特許文献1】「Resource Description Framework(RDF)Model and Syntax Specification」, Ora Lassia, Ralph R.Swick編,[online], インターネット<URL:http://www.w3.org/TR/1999/REC-rdf-syntax-19990222/>
【非特許文献2】「RDF Vocabulary Description Language 1.0: RDF Schema」, Dan Brickley, R.V.Guha編,[online], インターネット<URL:http://www.w3.org/TR/rdf-schema/>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら上述した従来技術においては、蓄積され記憶されたメタデータに対して「検索」と「比較」を繰り返して目的とする情報を発見する必要があり、このため、検索に多くの時間を要していた。
【0010】
また、検索の過程において得た様々な情報を目的とする情報の検索に活用するための手段が無く、比較観点として様々な情報を活用することは難しかった。
【0011】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、メタデータを用いて、検索の対象に係るテキスト情報に基づき、それらの情報を活用するための観点およびそれに対応する値を抽出し一覧情報として提供可能な一覧情報生成システムおよび方法、プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の課題を解決するために、請求項1の本発明は、テキスト情報に含まれるメタデータを用いて一覧情報を生成するための一覧情報生成システムであって、前記テキストデータに含まれる主語情報、述語情報、目的語情報、語情報、前記語情報の概念を表す語概念情報、によって構成されるメタデータを記憶するためのメタデータ記憶手段と、前記主語情報の概念を表す主語概念情報と、前記主語情報に対応する述語情報と、前記目的語情報の概念を表す目的語概念情報と、によって構成されるメタデータ制約定義情報を記憶するためのメタデータ制約定義記憶手段と、主語概念情報と主語情報とを含むテキストデータから主語概念情報を抽出し、この主語概念情報を含むメタデータ制約定義を前記メタデータ制約定義記憶手段から検索するためのメタデータ制約定義検索手段と、前記メタデータ制約定義検索手段により検索された前記メタデータ制約定義より目的語概念情報を抽出し、この目的語概念情報と等しい語概念情報を含む前記メタデータを前記メタデータ記憶手段から検索するための語概念メタデータ検索手段と、前記語概念メタデータ検索手段により検索された前記メタデータより語情報を抽出し、この語情報を前記テキストデータから検索するための抽出語検索手段と、前記抽出語検索手段により検索される前記語情報が前記テキストデータ中に発見された場合に、前記テキストデータから抽出した述語情報と、前記メタデータから抽出した前記語情報に等しい目的語情報と、からなる生成メタデータを生成するためのメタデータ生成手段と、前記生成メタデータに含まれる主語情報と述語情報および目的語情報に基づいて一覧情報を生成するための一覧情報生成手段と、を備える。
【0013】
また、請求項2に記載の本発明は、請求項1において、前記メタデータ制約定義情報を構成する前記述語情報は、前記主語概念情報毎に重み付け情報を有し、その重み付け情報に基づいて前記一覧情報の生成に用いる前記述語情報を選択して前記一覧情報への提示順序を決定するための掲載順序決定手段を備える。
【0014】
また、請求項3に記載の本発明は、請求項1または2のいずれかにおいて、前記メタデータ記憶手段に記憶された内容について、重み付け情報の更新の対象となる主語概念情報に対応の述語情報に関して記述されたメタデータを取り出し、前記主語概念情報と前記述語情報毎に前記メタデータを用いて、前記主語概念情報と前記述語情報毎に当該述語情報の利用頻度を演算した結果を重み付け情報とし、前記メタデータ制約定義記憶手段に記憶され、前記主語概念情報に対応の前記述語情報に該当の述語情報と主語概念情報とを有するメタデータ制約定義について、その重み付け情報を変更するための第1の重み付け変更手段を備える。
【0015】
また、請求項4に記載の本発明は、請求項1〜3のいずれかにおいて、前記メタデータ記憶手段は、既得の前記メタデータ以外のメタデータが記憶内容へ追加されたことによって、追加された前記メタデータに含まれる、主語概念情報と、述語情報に関して記述されたメタデータ制約定義情報と、を前記メタデータ制約定義手段から取得し、取得した前記メタデータ制約定義情報に基づいて重み付け情報を変更するための第2の重み付け変更手段を備える。
【0016】
また、請求項5に記載の本発明は、請求項1〜4のいずれかにおいて、前記一覧情報の利用履歴に応じて、前記メタデータ制約定義記憶手段に記憶されている前記メタデータ制約定義情報の重み付け情報を変更するための第3の重み付け変更手段を備える。
【0017】
また、請求項6に記載の本発明は、請求項1〜5のいずれかにおいて、前記一覧情報の内容を絞り込むために前記一覧情報生成手段へ入力されたキーワード情報に基づき、前記一覧情報の主語概念情報に対応する述語情報を特定し、特定された前記主語概念情報と前記述語情報と同等のメタデータ制約定義情報を前記メタデータ制約定義記憶手段から抽出し、抽出したメタデータ制約定義情報の重み付け情報を変更するための第4の重み付け変更手段を備える。
【0018】
また、請求項7に記載の本発明は、テキスト情報に含まれるメタデータを用いて一覧情報を生成するための一覧情報生成方法であって、メタデータ記憶手段によって、前記テキストデータに含まれる主語情報、述語情報、目的語情報、語情報、前記語情報の概念を表す語概念情報、によって構成されるメタデータを記憶するステップと、メタデータ制約定義記憶手段によって、前記主語情報の概念を表す主語概念情報と、前記主語情報に対応する述語情報と、前記目的語情報の概念を表す目的語概念情報と、によって構成されるメタデータ制約定義情報を記憶するステップと、メタデータ制約定義検索手段によって、主語概念情報と主語情報とを含むテキストデータから主語概念情報を抽出し、この主語概念情報を含むメタデータ制約定義を前記メタデータ制約定義記憶手段から検索するステップと、語概念メタデータ検索手段によって、前記メタデータ制約定義検索手段により検索された前記メタデータ制約定義より目的語概念情報を抽出し、この目的語概念情報と等しい語概念情報を含む前記メタデータを前記メタデータ記憶手段から検索するステップと、抽出語検索手段によって、前記語概念メタデータ検索手段により検索された前記メタデータより語情報を抽出し、この語情報を前記テキストデータから検索するステップと、メタデータ生成手段によって、前記抽出語検索手段により検索される前記語情報が前記テキストデータ中に発見された場合に、前記テキストデータから抽出した述語情報と、前記メタデータから抽出した前記語情報に等しい目的語情報と、からなる生成メタデータを生成するステップと、一覧情報生成手段によって、前記生成メタデータに含まれる主語情報と述語情報および目的語情報に基づいて一覧情報を生成するステップと、を有する。
【0019】
また、請求項8に記載の本発明は、テキスト情報に含まれるメタデータを用いて一覧情報を生成するための一覧情報生成プログラムであって、メタデータ記憶手段によって、前記テキストデータに含まれる主語情報、述語情報、目的語情報、語情報、前記語情報の概念を表す語概念情報、によって構成されるメタデータを記憶するステップと、メタデータ制約定義記憶手段によって、前記主語情報の概念を表す主語概念情報と、前記主語情報に対応する述語情報と、前記目的語情報の概念を表す目的語概念情報と、によって構成されるメタデータ制約定義情報を記憶するステップと、メタデータ制約定義検索手段によって、主語概念情報と主語情報とを含むテキストデータから主語概念情報を抽出し、この主語概念情報を含むメタデータ制約定義を前記メタデータ制約定義記憶手段から検索するステップと、語概念メタデータ検索手段によって、前記メタデータ制約定義検索手段により検索された前記メタデータ制約定義より目的語概念情報を抽出し、この目的語概念情報と等しい語概念情報を含む前記メタデータを前記メタデータ記憶手段から検索するステップと、抽出語検索手段によって、前記語概念メタデータ検索手段により検索された前記メタデータより語情報を抽出し、この語情報を前記テキストデータから検索するステップと、メタデータ生成手段によって、前記抽出語検索手段により検索される前記語情報が前記テキストデータ中に発見された場合に、前記テキストデータから抽出した述語情報と、前記メタデータから抽出した前記語情報に等しい目的語情報と、からなる生成メタデータを生成するステップと、一覧情報生成手段によって、前記生成メタデータに含まれる主語情報と述語情報および目的語情報に基づいて一覧情報を生成するステップと、を有する。
【0020】
また、請求項9に記載の本発明は、請求項8において、ネットワーク上に配置されたサーバにインストールして動作可能である。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、メタデータを用いて、検索の対象に係るテキスト情報に基づき、それらの情報を活用するための観点およびそれに対応する値を抽出し一覧情報として提供可能な一覧情報生成システムおよび方法、プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
<メタデータの生成>
以下に、本発明の一覧情報生成システムに係るメタデータの生成についての基本構成を説明する。
【0023】
まず図1に示すのは、本発明の実施の形態に係るメタデータ生成手段の構成を示すブロック図である。
【0024】
メタデータ生成手段1は、主語と該主語の概念である主語概念と文書内容からなる文書を記憶する文書記憶部11と、文書を解析する文書解析部12と、主語、述語及び目的語からなるメタデータ、語と該語の概念である語概念とからなるメタデータを記憶するメタデータ記憶部13と、主語の概念である主語概念、当該主語に対応する述語、並びに当該主語と述語に対応する目的語の概念である目的語概念とからなるメタデータ制約定義を記憶するメタデータ制約定義記憶部14と、主語、並びに目的語の候補である目的語候補の組を記憶する目的語候補記憶部15、これらを用いてメタデータを生成するメタデータ生成部16とを備えるコンピュータシステムであり、ユーザ装置2と通信可能に接続されている。
【0025】
次に図2に示すのは、文書記憶部11に記憶された文書の中の文書111の構成を説明するための説明図である。
【0026】
文書111は、主語概念「クリーニング店」と主語「A店」と文書内容(タイトルとボディ)からなるものである。文書内容は、そのボディに「メニュー」、「一般衣料」、「スーツ」、「ワイシャツ」、…、「特殊品」、「和服」、…を含んでいる。主語概念「クリーニング店」と主語「A店」で1つのRDF文が構成される。主語「A店」とタイトル「価格表」で1つのRDF文が構成される。主語「A店」とボディで1つのRDF文が構成される。
【0027】
次に図3に示すのは、メタデータ制約定義記憶部14に記憶されたメタデータ制約定義を説明するための説明図である。
【0028】
メタデータ制約定義記憶部14には、主語概念「クリーニング店」、述語「クリーニングする」及び目的語概念「衣類」からなるメタデータ制約定義が記憶されている。主語概念「クリーニング店」と述語「クリーニングする」で1つのRDF文が構成される。述語「クリーニングする」と目的語概念「衣類」で1つのRDF文が構成される。
【0029】
次に図4に示すのは、メタデータ記憶部13に記憶されたメタデータを説明するための説明図である。
【0030】
メタデータ記憶部13には、語「A店」及びこの概念である語概念「クリーニング店」からなるメタデータと、語「B店」及び語概念「クリーニング店」からなるメタデータと、語「ワイシャツ」及び語概念「衣類」からなるメタデータが記憶されている。これらのメタデータにあっては、1つのメタデータで1つのRDF文が構成される。
【0031】
次に、メタデータ生成手段1の動作を説明する。
【0032】
まず図5に示すのは、メタデータ生成手段1の第1のシーケンス図である。
【0033】
先ず、メタデータ生成部16は、文書記憶部11から文書111を入力し(ステップ1:S1)、文書111から主語概念「クリーニング店」を取り出し(ステップ3:S3)、この主語概念「クリーニング店」を含むメタデータ制約定義をメタデータ制約定義記憶部14から検索する(ステップ5:S5)ことで、主語概念「クリーニング店」、述語「クリーニングする」及び目的語概念「衣類」からなるメタデータ制約定義を読み出す(ステップ7:S7)。
【0034】
メタデータ生成部16は、読み出したメタデータ制約定義から目的語概念「衣類」を取り出し(ステップ11:S11)、取り出した目的語概念「衣類」に等しい語概念を含むメタデータをメタデータ記憶部13から検索する(ステップ13:S13)ことで、語「ワイシャツ」及び語概念「衣類」からなるメタデータを読み出す(ステップ15:S15)。
【0035】
そして、読み出したメタデータから語「ワイシャツ」を取り出し(ステップ17:S17)、取り出した語「ワイシャツ」と文書111を文書解析部12に与える(ステップ19:S19)。
【0036】
文書解析部12は、与えられた語「ワイシャツ」を文書111から検索し(ステップ21:S21)、当該語が文書111にあった場合に、その旨をメタデータ記憶部13に通知する(ステップ23:S23)。
【0037】
メタデータ生成部16は、語「ワイシャツ」が文書111にあった旨の通知があった場合に、S1で入力した文書111から主語「A店」を取り出し(ステップ25:S25)、そしてS7で読み出したメタデータ制約定義から述語「クリーニングする」を取り出す(ステップ27:S27)。
【0038】
次に、図6に示すように、S25で取り出した主語「A店」と、S27で取り出した述語「クリーニングする」と、S17で取り出した語に等しい目的語「ワイシャツ」からなるメタデータを生成する(ステップ28:S28)。主語、述語及び目的語からなるメタデータは、前述の語と語概念からなるメタデータと同様に1つのRDF文で構成することができ(図6の上側に示したメタデータ)、またブランクノード(図6の下側に示したメタデータの「クリーニングする」と「品」を結ぶ円)を設けて、2つのRDF文で構成することもできる。そして、メタデータはメタデータ記憶部13に記憶される(ステップ29:S29)。
【0039】
図7に示すのは、メタデータ生成手段1の第2のシーケンス図である。
【0040】
また、文書解析部12は、S19で与えられた語「ワイシャツ」が文書111においてどのように配置されているかを、例えば当該語「ワイシャツ」の前後の文字(前後文字という)を取り出すことにより調べ(ステップ31:S31)、当該目的語と同様に配置されている語として、前後文字を前後にもつ文字列(例えば、スーツ、ネクタイ、ブラウスなど)を文書111から取り出し(ステップ33:S33)、この語をメタデータ生成部16に返却する(ステップ35:S35)。
【0041】
メタデータ生成部16は、図8に示すように、例えば、S25で取り出した主語「A店」、S27で取り出した述語「クリーニングする」、並びに、S35で返却された語に等しい目的語「スーツ」からなるメタデータを生成し(ステップ37:S37)、メタデータ記憶部13に記憶させる(ステップ39:S39)。
【0042】
また、メタデータ生成部16は、S3で取り出した主語概念、S27で取り出した述語、並びに、S35で返却された語に等しい目的語概念からなるメタデータ制約定義がメタデータ制約定義記憶部14にない場合には、図9に示すように、例えば主語概念「クリーニング店」、述語「クリーニングする」及び目的語概念「ブラウス」からなるメタデータ制約定義を生成し(ステップ41:S41)、メタデータ制約定義記憶部14に記憶させる(ステップ43:S43)。
【0043】
また、文書解析部12は、文書111から、語「ワイシャツ」と同様に配置されていない語として、前後文字を前後にもたない語(例えば、メニュー、一般衣料、スキーウェア、和服など)を取り出し(ステップ51:S51)、該語をメタデータ生成部16に返却する(ステップ53:S53)。
【0044】
メタデータ生成部16は、返却された語を目的語候補とし、図10に示すように、S25で取り出した主語「A店」と各目的語候補の組を生成して(ステップ55:S55)、目的語候補記憶部15に記憶させる(ステップ57:S57)。
【0045】
図11に示すのは、メタデータ生成手段1の第3のシーケンス図である。
【0046】
メタデータ生成部16は、ユーザ装置2から、図12に示すような、主語「B店」、述語「クリーニングする」及び目的語「スキーウェア」からなるメタデータを入力し(ステップ61:S61)、該メタデータから目的語を取り出し(ステップ63:S63)、取り出した目的語「スキーウェア」に等しい目的語概念を含むメタデータ制約定義を検索する(ステップ64:S64)。
【0047】
目的語概念「スキーウェア」を含むメタデータ制約定義がなかった場合、入力したメタデータから主語「B店」を取り出す(ステップ65:S65)。
【0048】
そして、この主語「B店」に等しい語を含むメタデータをメタデータ記憶部13から検索する(ステップ67:S67)ことにより、語「B店」及び語概念「クリーニング店」からなるメタデータを読み出し(ステップ69:S69)、そのメタデータから語概念「クリーニング店」を取り出し(ステップ70:S70)、取り出した語概念を含むメタデータを検索する(ステップ71:S71)することにより、語「C店」及び語概念「クリーニング店」からなるメタデータを読み出す(ステップ73:S73)。
【0049】
メタデータ生成部16は、読み出したメタデータから語「C店」を取り出し(ステップ75:S75)、この語に等しい主語と、S63で取り出した目的語「スキーウェア」に等しい目的語候補とからなる組を目的語候補記憶部15から検索する(ステップ77:S77)。
【0050】
目的語候補記憶部15にその組があった場合は、その組を目的語候補記憶部15から削除する(ステップ79:S79)。
【0051】
S63で入力したメタデータから述語「クリーニングする」を取り出す(ステップ80:S80)。そして、図12に示すように、S65で取り出した主語「B店」、S80で取り出した述語「クリーニングする」、S63で取り出した目的語に等しい目的語概念「スキーウェア」からなるメタデータを生成し(ステップ81:S81)、メタデータ記憶部13に記憶させる(ステップ83:S83)。
【0052】
また、メタデータ生成部16は、S69で読み出したメタデータ制約定義から主語概念「クリーニング店」を取り出し(ステップ85:S85)、この主語概念、S63で取り出した述語並びにS63で取り出した目的語に等しい目的語概念からなるメタデータ制約定義がメタデータ制約定義記憶部14になければ、図13に示すように、S65で取り出した主語概念「クリーニング店」、S80で取り出した述語「クリーニングする」、S63で取り出した目的語に等しい目的語概念「スキーウェア」からなるメタデータ制約定義を生成し(ステップ87:S87)、これをメタデータ制約定義記憶部14に記憶させる(ステップ89:S89)。
【0053】
<メタデータを用いた一覧情報の生成>
図14に示すのは、メタデータ制約定義記憶部14に保存されているメタデータ制約定義(観点)と、メタデータ記憶部13に保存されているメタデータを利用して、一覧情報の一つの表現形式の例として比較表17および比較表17’を生成するための説明図である。
【0054】
この図14には、メタデータを記憶し蓄積しているメタデータ記憶部13と、メタデータ制約定義を記憶し蓄積しているメタデータ制約定義記憶部14と、メタデータ生成部(処理装置)16と、ユーザ装置2と、が示されている。
【0055】
メタデータ制約定義記憶部14に記憶されているメタデータ制約定義は、主語情報の持つ概念と、およびそれぞれのメタデータ制約定義の述語毎に重み付けを重み情報として持っている。例えば、メタデータ制約定義の述語情報「取扱い」である場合には、その述語情報がdomainとしてもつ主語情報の概念「クリーニング」を指定している。この図14においては、「取扱い」という述語情報に対して「クリーニング」というクラスがdomainに指定されている。
【0056】
さらに「取扱い」というクラス指定に対して、その値のとり得る範囲をrangeで指定している。この図14においては、「クリーニング」という主語情報に対するクラスである「取扱い」に対して、「Yシャツ」という範囲がとり得る値として指定されている。
【0057】
なお、これらのrangeは「Yシャツ」に限らず、例えば図14に参照されるように、「スーツ」や「コート」、「早朝割引」、「保管」、「日数」といった情報が範囲として定義されている。同様に述語についても「取扱い」以外に「サービス」や「仕上がり」といった情報がクラスとして定義されている。
【0058】
さらに、述語が「取扱い」で、domainが「クリーニング」の場合には、その重み付け情報は「10」として設定される。もちろん、この重み付け情報は「10」に限らず、目的に応じて任意に設定してもよい。同様に、述語が「サービス」で、そのdomainが「クリーニング」の場合には、その重み付け情報は「5」であり、述語「仕上がり」でdomainが「クリーニング」の場合には、その重み付け情報は「2」としている。
【0059】
次に、メタデータ記憶部13には「クリーニング」というインスタンス(データ)を持つメタデータが記憶されている。ここでのメタデータは「クリーニング」を含む「A店」や「B店」といった情報である。また、それぞれについて対応する情報(メタデータ)として「取扱い」、「サービス」、「仕上がり」や、「Yシャツ」、「スーツ」、「コート」、「早朝割引」、「即日」、「保管」、「2日」といった情報も記憶されている。
【0060】
また、処理装置16は図1に参照されるように、図示しない文書記憶部11と、文書解析部12と、目的語候補記憶部15と、およびメタデータ記憶部13、メタデータ制約定義記憶部14と、の間で相互に情報通信を行い、図1〜図13を参照して既に説明したように、文書情報(テキストデータ)に基づいてメタデータの生成を行っている。
【0061】
さらに、ユーザ装置2は処理装置16で生成されたメタデータの表示や、あるいは図示しない利用者がキーワード10を入力するための図示しない入力手段を備えている。
【0062】
なお、このキーワード10を用いて、メタデータ制約定義の「述語」および「目的語(range)」とマッチした「主語情報」及び「概念情報」の一覧情報を作る。
【0063】
また、比較表17や比較表17´はメタデータ記憶部13に記憶されたメタデータに対して、利用者が指定するキーワード10に基づき、メタデータ制約定義記憶部14のメタデータ制約定義とマッチした「主語情報」及び「概念情報」の一覧情報生成を行い、その生成された一覧情報を例えば比較表の形式で表示した例である。
【0064】
まず、利用者から比較表17(比較表17´)を生成する際のキーワード10として、例えば「クリーニング」などの情報(テキストデータ)が与えられる。これに応じて、「クリーニング」を主語情報および概念情報として持つメタデータ制約定義を、メタデータ制約定義記憶部14から取得する。
【0065】
次に、取得したメタデータ制約定義のインスタンスになっているメタデータをメタデータ記憶部13から抽出する。
【0066】
最後に、抽出したメタデータ制約定義の述語情報を比較項目とし、また、述語の持つ重みを利用して、比較項目の提示順序や提示数を決定し、比較対象をメタデータの主語情報とし、比較値をメタデータの目的語とした比較表を生成する。
【0067】
このようにして生成された比較表17は、横方向のX軸には述語情報として「取扱い」、「サービス」、「仕上がり」といった項目が配置されている。また縦方向のY軸には「A店」、「B店」、「C店」といった主語情報が配置されている。このような配置により、例えば「A店」についての「取扱い」の項目では、比較値として「Yシャツ」、「スーツ」、「コート」といった情報が表示される。
【0068】
また、比較値が多数種類ある場合には、比較表17´に参照されるように「A店」、「B店」、「C店」のそれぞれの「取扱い」の項目について、「Yシャツ」、「スーツ」、「コート」、「布団」といった項目を設け、それぞれの項目が含まれるか否かを「○」(含まれる)か「×」(含まれない)といった表示で示してもよい。
【0069】
次に、図15に示すのは、図14に参照されるメタデータ制約定義記憶部14に記憶されているメタデータ制約定義における重み付けを説明するための説明図である。
【0070】
図14に示した比較表17や比較表17´を表示する際の比較項目は、メタデータ制約定義の持つ主語情報や述語情報ごとに与えられた「重み付け情報」に応じて変化させる。
【0071】
この重み付け情報は、
(1)保管されたメタデータに利用されている述語情報の数が増加した場合に重み付け情報の値を加算する。
【0072】
(2)新しくメタデータ記憶部13に追加されたメタデータに利用されている述語情報の重み付けの値を加算する。
【0073】
(3)比較表17(比較表17´)の利用者が関心を持ち重視した比較項目に対応する述語情報の重み付けの値を加算する。
【0074】
(4)比較表17(比較表17´)の生成時に用いるキーワード10から関連する述語情報の重み付けの値を加算する。
【0075】
以上の(1)〜(4)のそれぞれの重み付け情報の値に対する加算処理を実行することにより、重み付け情報の値が変化し、それに伴い比較表17(比較表17´)の表示形態も変化する。
【0076】
図15を参照して、まず、テキストデータからのメタデータ抽出や、あるいは利用者からの口コミ情報等の収集などの方法によりメタデータが生成される。こうして生成されたメタデータ記憶部13に記憶される。ここでは「クリーニング」のインスタンスのメタデータが記憶された例を示している。
【0077】
このメタデータ記憶部13に記憶され保管されたメタデータに対して、保管メタデータでの述語(図15中では「取扱い」)の利用頻度に応じて、メタデータ制約定義記憶部14に記憶されているメタデータ制約定義に付された重み付け情報の値を変化(図15中では10から14に増加)させている。
【0078】
あるいは、利用者18が比較表17について特に重要と判断したメタデータ制約定義があれば、このメタデータ制約定義を指定することにより、メタデータ制約定義記憶部14に記憶されたメタデータ制約定義の重み付け情報の値を変化させている。例えば、「仕上がり」というメタデータ制約定義について利用者18が重要視した場合、この「重要視した」という情報はメタデータ制約定義記憶部14に送信され、「仕上がり」というメタデータ制約定義をもつメタデータの重み付け情報の値が目的に応じて増加(図15中では5から6に増加)あるいは減少される。
【0079】
なお、利用者18の「重要視した」という情報等の履歴情報の収集方法としては、比較表17として表示させる項目に対して利用者18による任意の選択や、比較表17の生成時の利用されたキーワード10の内容や、口コミ情報の入力などを情報収集することにより行うことができる。このうち、口コミ情報の収集については、メタデータ形式での入力や自由記述により入力されたテキストデータをシステム側でメタデータ形式に変換するなどの方法がある。
【0080】
次に、図16に示すのは、本発明の一覧情報生成システムによる一覧情報生成のための一連の処理を説明するためのシーケンス図である。
【0081】
まず、ユーザ装置2において図示しない利用者がキーワード入力を行う(ステップ100:S100)。処理装置16では、キーワードの入力を受けてクエリ発行(処理要求)を行う(ステップ101:S101)。このクエリ発行により概念(概念情報)検索クエリがメタデータ制約定義記憶部14へ送信される。
【0082】
メタデータ制約定義記憶部14では、キーワードの概念を主語制約として持つメタデータ制約定義を抽出する(ステップ102:S102)。ここで抽出された「概念を主語制約として持つメタデータ制約定義」は処理装置16へ送られ、ここで、述語の重み付け情報から利用するメタデータ制約定義を決める(ステップ103:S103)。さらにクエリ発行が行われ(ステップ104:S104)、メタデータ抽出クエリがメタデータ記憶部13へ送信される。
【0083】
メタデータ記憶部13では、メタデータ制約定義に対応するメタデータを抽出する(ステップ105:S105)。ここで抽出されたメタデータは処理装置16へ送られ、このメタデータを用いて、このメタデータ一覧情報の一つの表示形態である比較表を表示するためのデータが生成される(ステップ106:S106)。ここで生成されたデータはユーザ装置2へ送信され、比較表が表示される(ステップ107:S107)。
【0084】
このように、メタデータ制約定義とメタデータにより、比較表を容易に作成できる。また、メタデータや比較表17の利用者18の動向により、各概念情報で重視する述語情報がわかり、より効果的な比較表17の生成が可能となる。
【0085】
以上説明した本発明の実施の形態によれば、メタデータを用いて、検索の対象に係るテキスト情報に基づき、それらの情報を活用するための観点およびそれに対応する値を抽出し一覧情報として提供可能な一覧情報生成システムおよび方法、プログラムを提供することができる。
【0086】
また、上記説明した一覧情報生成システムが行う方法(一覧情報生成方法)を当該システムに実行させるコンピュータプログラムは、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納したり、インターネットなどの通信網を介して伝送させて、広く流通させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明の実施の形態の一覧情報生成システムに係る、全体構成を説明するためのブロック図を示す。
【図2】本発明の実施の形態の一覧情報生成システムに係る、文書記憶部に記憶された文書の中の文書の構成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態の一覧情報生成システムに係る、メタデータ制約定義記憶部に記憶されたメタデータ制約定義を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態の一覧情報生成システムに係る、メタデータ記憶部に記憶されたメタデータを示す図である。
【図5】本発明の実施の形態の一覧情報生成システムに係る、メタデータ生成手段の第1のシーケンス図である。
【図6】本発明の実施の形態の一覧情報生成システムに係る、S28で生成されたメタデータを示す図である。
【図7】本発明の実施の形態の一覧情報生成システムに係る、メタデータ生成手段の第2のシーケンス図である。
【図8】本発明の実施の形態の一覧情報生成システムに係る、S37で生成されたメタデータを示す図である。
【図9】本発明の実施の形態の一覧情報生成システムに係る、S41で生成されたメタデータ制約定義を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態の一覧情報生成システムに係る、S55で生成された主語と目的語候補の組を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態の一覧情報生成システムに係る、メタデータ生成手段の第3のシーケンス図である。
【図12】本発明の実施の形態の一覧情報生成システムに係る、S61で生成されたメタデータを示す図である。
【図13】本発明の実施の形態の一覧情報生成システムに係る、S87で生成されたメタデータ制約定義を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態の一覧情報生成システムに係る、メタデータの一覧情報を生成する処理を説明するための説明図を示す。
【図15】本発明の実施の形態の一覧情報生成システムに係る、メタデータの一覧情報を生成する処理を説明するための説明図を示す。
【図16】本発明の実施の形態の一覧情報生成システムに係る、メタデータの一覧情報を生成する処理を説明するためのシーケンス図を示す。
【符号の説明】
【0088】
1…メタデータ生成手段
2…ユーザ装置
10・・・キーワード
11…文書記憶部
12…文書解析部
13…メタデータ記憶部
14…メタデータ制約定義記憶部
15…目的語候補記憶部
16…メタデータ生成部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
テキスト情報に含まれるメタデータを用いて一覧情報を生成するための一覧情報生成システムであって、
前記テキストデータに含まれる主語情報、述語情報、目的語情報、語情報、前記語情報の概念を表す語概念情報、によって構成されるメタデータを記憶するためのメタデータ記憶手段と、
前記主語情報の概念を表す主語概念情報と、前記主語情報に対応する述語情報と、前記目的語情報の概念を表す目的語概念情報と、によって構成されるメタデータ制約定義情報を記憶するためのメタデータ制約定義記憶手段と、
主語概念情報と主語情報とを含むテキストデータから主語概念情報を抽出し、この主語概念情報を含むメタデータ制約定義を前記メタデータ制約定義記憶手段から検索するためのメタデータ制約定義検索手段と、
前記メタデータ制約定義検索手段により検索された前記メタデータ制約定義より目的語概念情報を抽出し、この目的語概念情報と等しい語概念情報を含む前記メタデータを前記メタデータ記憶手段から検索するための語概念メタデータ検索手段と、
前記語概念メタデータ検索手段により検索された前記メタデータより語情報を抽出し、この語情報を前記テキストデータから検索するための抽出語検索手段と、
前記抽出語検索手段により検索される前記語情報が前記テキストデータ中に発見された場合に、前記テキストデータから抽出した述語情報と、前記メタデータから抽出した前記語情報に等しい目的語情報と、からなる生成メタデータを生成するためのメタデータ生成手段と、
前記生成メタデータに含まれる主語情報と述語情報および目的語情報に基づいて一覧情報を生成するための一覧情報生成手段と、
を備えることを特徴とする一覧情報生成システム。
【請求項2】
前記メタデータ制約定義情報を構成する前記述語情報は、
前記主語概念情報毎に重み付け情報を有し、
その重み付け情報に基づいて前記一覧情報の生成に用いる前記述語情報を選択して前記一覧情報への提示順序を決定するための掲載順序決定手段
を備えることを特徴とする請求項1に記載の一覧情報生成システム。
【請求項3】
前記メタデータ記憶手段に記憶された内容について、
重み付け情報の更新の対象となる主語概念情報に対応の述語情報に関して記述されたメタデータを取り出し、
前記主語概念情報と前記述語情報毎に前記メタデータを用いて、前記主語概念情報と前記述語情報毎に当該述語情報の利用頻度を演算した結果を重み付け情報とし、
前記メタデータ制約定義記憶手段に記憶され、前記主語概念情報に対応の前記述語情報に該当の述語情報と主語概念情報とを有するメタデータ制約定義について、その重み付け情報を変更するための第1の重み付け変更手段
を備えることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の一覧情報生成システム。
【請求項4】
前記メタデータ記憶手段は、
既得の前記メタデータ以外のメタデータが記憶内容へ追加されたことによって、追加された前記メタデータに含まれる、主語概念情報と、述語情報に関して記述されたメタデータ制約定義情報と、を前記メタデータ制約定義手段から取得し、
取得した前記メタデータ制約定義情報に基づいて重み付け情報を変更するための第2の重み付け変更手段
を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の一覧情報生成システム。
【請求項5】
前記一覧情報の利用履歴に応じて、前記メタデータ制約定義記憶手段に記憶されている前記メタデータ制約定義情報の重み付け情報を変更するための第3の重み付け変更手段
を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の一覧情報生成システム。
【請求項6】
前記一覧情報の内容を絞り込むために前記一覧情報生成手段へ入力されたキーワード情報に基づき、前記一覧情報の主語概念情報に対応する述語情報を特定し、
特定された前記主語概念情報と前記述語情報と同等のメタデータ制約定義情報を前記メタデータ制約定義記憶手段から抽出し、
抽出したメタデータ制約定義情報の重み付け情報を変更するための第4の重み付け変更手段
を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の一覧情報生成システム。
【請求項7】
テキスト情報に含まれるメタデータを用いて一覧情報を生成するための一覧情報生成方法であって、
メタデータ記憶手段によって、前記テキストデータに含まれる主語情報、述語情報、目的語情報、語情報、前記語情報の概念を表す語概念情報、によって構成されるメタデータを記憶するステップと、
メタデータ制約定義記憶手段によって、前記主語情報の概念を表す主語概念情報と、前記主語情報に対応する述語情報と、前記目的語情報の概念を表す目的語概念情報と、によって構成されるメタデータ制約定義情報を記憶するステップと、
メタデータ制約定義検索手段によって、主語概念情報と主語情報とを含むテキストデータから主語概念情報を抽出し、この主語概念情報を含むメタデータ制約定義を前記メタデータ制約定義記憶手段から検索するステップと、
語概念メタデータ検索手段によって、前記メタデータ制約定義検索手段により検索された前記メタデータ制約定義より目的語概念情報を抽出し、この目的語概念情報と等しい語概念情報を含む前記メタデータを前記メタデータ記憶手段から検索するステップと、
抽出語検索手段によって、前記語概念メタデータ検索手段により検索された前記メタデータより語情報を抽出し、この語情報を前記テキストデータから検索するステップと、
メタデータ生成手段によって、前記抽出語検索手段により検索される前記語情報が前記テキストデータ中に発見された場合に、前記テキストデータから抽出した述語情報と、前記メタデータから抽出した前記語情報に等しい目的語情報と、からなる生成メタデータを生成するステップと、
一覧情報生成手段によって、前記生成メタデータに含まれる主語情報と述語情報および目的語情報に基づいて一覧情報を生成するステップと、
を有することを特徴とする一覧情報生成方法。
【請求項8】
テキスト情報に含まれるメタデータを用いて一覧情報を生成するための一覧情報生成プログラムであって、
メタデータ記憶手段によって、前記テキストデータに含まれる主語情報、述語情報、目的語情報、語情報、前記語情報の概念を表す語概念情報、によって構成されるメタデータを記憶するステップと、
メタデータ制約定義記憶手段によって、前記主語情報の概念を表す主語概念情報と、前記主語情報に対応する述語情報と、前記目的語情報の概念を表す目的語概念情報と、によって構成されるメタデータ制約定義情報を記憶するステップと、
メタデータ制約定義検索手段によって、主語概念情報と主語情報とを含むテキストデータから主語概念情報を抽出し、この主語概念情報を含むメタデータ制約定義を前記メタデータ制約定義記憶手段から検索するステップと、
語概念メタデータ検索手段によって、前記メタデータ制約定義検索手段により検索された前記メタデータ制約定義より目的語概念情報を抽出し、この目的語概念情報と等しい語概念情報を含む前記メタデータを前記メタデータ記憶手段から検索するステップと、
抽出語検索手段によって、前記語概念メタデータ検索手段により検索された前記メタデータより語情報を抽出し、この語情報を前記テキストデータから検索するステップと、
メタデータ生成手段によって、前記抽出語検索手段により検索される前記語情報が前記テキストデータ中に発見された場合に、前記テキストデータから抽出した述語情報と、前記メタデータから抽出した前記語情報に等しい目的語情報と、からなる生成メタデータを生成するステップと、
一覧情報生成手段によって、前記生成メタデータに含まれる主語情報と述語情報および目的語情報に基づいて一覧情報を生成するステップと、
を有することを特徴とする一覧情報生成プログラム。
【請求項9】
ネットワーク上に配置されたサーバにインストールして動作可能なことを特徴とする請求項8に記載の一覧情報生成プログラム。
【請求項1】
テキスト情報に含まれるメタデータを用いて一覧情報を生成するための一覧情報生成システムであって、
前記テキストデータに含まれる主語情報、述語情報、目的語情報、語情報、前記語情報の概念を表す語概念情報、によって構成されるメタデータを記憶するためのメタデータ記憶手段と、
前記主語情報の概念を表す主語概念情報と、前記主語情報に対応する述語情報と、前記目的語情報の概念を表す目的語概念情報と、によって構成されるメタデータ制約定義情報を記憶するためのメタデータ制約定義記憶手段と、
主語概念情報と主語情報とを含むテキストデータから主語概念情報を抽出し、この主語概念情報を含むメタデータ制約定義を前記メタデータ制約定義記憶手段から検索するためのメタデータ制約定義検索手段と、
前記メタデータ制約定義検索手段により検索された前記メタデータ制約定義より目的語概念情報を抽出し、この目的語概念情報と等しい語概念情報を含む前記メタデータを前記メタデータ記憶手段から検索するための語概念メタデータ検索手段と、
前記語概念メタデータ検索手段により検索された前記メタデータより語情報を抽出し、この語情報を前記テキストデータから検索するための抽出語検索手段と、
前記抽出語検索手段により検索される前記語情報が前記テキストデータ中に発見された場合に、前記テキストデータから抽出した述語情報と、前記メタデータから抽出した前記語情報に等しい目的語情報と、からなる生成メタデータを生成するためのメタデータ生成手段と、
前記生成メタデータに含まれる主語情報と述語情報および目的語情報に基づいて一覧情報を生成するための一覧情報生成手段と、
を備えることを特徴とする一覧情報生成システム。
【請求項2】
前記メタデータ制約定義情報を構成する前記述語情報は、
前記主語概念情報毎に重み付け情報を有し、
その重み付け情報に基づいて前記一覧情報の生成に用いる前記述語情報を選択して前記一覧情報への提示順序を決定するための掲載順序決定手段
を備えることを特徴とする請求項1に記載の一覧情報生成システム。
【請求項3】
前記メタデータ記憶手段に記憶された内容について、
重み付け情報の更新の対象となる主語概念情報に対応の述語情報に関して記述されたメタデータを取り出し、
前記主語概念情報と前記述語情報毎に前記メタデータを用いて、前記主語概念情報と前記述語情報毎に当該述語情報の利用頻度を演算した結果を重み付け情報とし、
前記メタデータ制約定義記憶手段に記憶され、前記主語概念情報に対応の前記述語情報に該当の述語情報と主語概念情報とを有するメタデータ制約定義について、その重み付け情報を変更するための第1の重み付け変更手段
を備えることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の一覧情報生成システム。
【請求項4】
前記メタデータ記憶手段は、
既得の前記メタデータ以外のメタデータが記憶内容へ追加されたことによって、追加された前記メタデータに含まれる、主語概念情報と、述語情報に関して記述されたメタデータ制約定義情報と、を前記メタデータ制約定義手段から取得し、
取得した前記メタデータ制約定義情報に基づいて重み付け情報を変更するための第2の重み付け変更手段
を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の一覧情報生成システム。
【請求項5】
前記一覧情報の利用履歴に応じて、前記メタデータ制約定義記憶手段に記憶されている前記メタデータ制約定義情報の重み付け情報を変更するための第3の重み付け変更手段
を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の一覧情報生成システム。
【請求項6】
前記一覧情報の内容を絞り込むために前記一覧情報生成手段へ入力されたキーワード情報に基づき、前記一覧情報の主語概念情報に対応する述語情報を特定し、
特定された前記主語概念情報と前記述語情報と同等のメタデータ制約定義情報を前記メタデータ制約定義記憶手段から抽出し、
抽出したメタデータ制約定義情報の重み付け情報を変更するための第4の重み付け変更手段
を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の一覧情報生成システム。
【請求項7】
テキスト情報に含まれるメタデータを用いて一覧情報を生成するための一覧情報生成方法であって、
メタデータ記憶手段によって、前記テキストデータに含まれる主語情報、述語情報、目的語情報、語情報、前記語情報の概念を表す語概念情報、によって構成されるメタデータを記憶するステップと、
メタデータ制約定義記憶手段によって、前記主語情報の概念を表す主語概念情報と、前記主語情報に対応する述語情報と、前記目的語情報の概念を表す目的語概念情報と、によって構成されるメタデータ制約定義情報を記憶するステップと、
メタデータ制約定義検索手段によって、主語概念情報と主語情報とを含むテキストデータから主語概念情報を抽出し、この主語概念情報を含むメタデータ制約定義を前記メタデータ制約定義記憶手段から検索するステップと、
語概念メタデータ検索手段によって、前記メタデータ制約定義検索手段により検索された前記メタデータ制約定義より目的語概念情報を抽出し、この目的語概念情報と等しい語概念情報を含む前記メタデータを前記メタデータ記憶手段から検索するステップと、
抽出語検索手段によって、前記語概念メタデータ検索手段により検索された前記メタデータより語情報を抽出し、この語情報を前記テキストデータから検索するステップと、
メタデータ生成手段によって、前記抽出語検索手段により検索される前記語情報が前記テキストデータ中に発見された場合に、前記テキストデータから抽出した述語情報と、前記メタデータから抽出した前記語情報に等しい目的語情報と、からなる生成メタデータを生成するステップと、
一覧情報生成手段によって、前記生成メタデータに含まれる主語情報と述語情報および目的語情報に基づいて一覧情報を生成するステップと、
を有することを特徴とする一覧情報生成方法。
【請求項8】
テキスト情報に含まれるメタデータを用いて一覧情報を生成するための一覧情報生成プログラムであって、
メタデータ記憶手段によって、前記テキストデータに含まれる主語情報、述語情報、目的語情報、語情報、前記語情報の概念を表す語概念情報、によって構成されるメタデータを記憶するステップと、
メタデータ制約定義記憶手段によって、前記主語情報の概念を表す主語概念情報と、前記主語情報に対応する述語情報と、前記目的語情報の概念を表す目的語概念情報と、によって構成されるメタデータ制約定義情報を記憶するステップと、
メタデータ制約定義検索手段によって、主語概念情報と主語情報とを含むテキストデータから主語概念情報を抽出し、この主語概念情報を含むメタデータ制約定義を前記メタデータ制約定義記憶手段から検索するステップと、
語概念メタデータ検索手段によって、前記メタデータ制約定義検索手段により検索された前記メタデータ制約定義より目的語概念情報を抽出し、この目的語概念情報と等しい語概念情報を含む前記メタデータを前記メタデータ記憶手段から検索するステップと、
抽出語検索手段によって、前記語概念メタデータ検索手段により検索された前記メタデータより語情報を抽出し、この語情報を前記テキストデータから検索するステップと、
メタデータ生成手段によって、前記抽出語検索手段により検索される前記語情報が前記テキストデータ中に発見された場合に、前記テキストデータから抽出した述語情報と、前記メタデータから抽出した前記語情報に等しい目的語情報と、からなる生成メタデータを生成するステップと、
一覧情報生成手段によって、前記生成メタデータに含まれる主語情報と述語情報および目的語情報に基づいて一覧情報を生成するステップと、
を有することを特徴とする一覧情報生成プログラム。
【請求項9】
ネットワーク上に配置されたサーバにインストールして動作可能なことを特徴とする請求項8に記載の一覧情報生成プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2006−221380(P2006−221380A)
【公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−33630(P2005−33630)
【出願日】平成17年2月9日(2005.2.9)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年2月9日(2005.2.9)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】
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