上位との接続が不要な採血業務支援システム
【課題】採血管と患者とを採血管を準備した後で紐付けできるようにし、上位コンピュータとの接続が不要な採血業務支援システムを提供せんとするものである。
【解決手段】採血管に予め識別符号を付記しておく。そして、採血管を採血管準備装置で選択した後、当該採血管と対象物IDとを紐付けるようにしている。対象物IDは、患者IDであったり、薬液・薬袋などであったり、職員証の場合などがある。
これにより、採血管準備装置において、上位コンピュータから入手した患者情報に基づいて患者IDをラベルに印字し、これを採血管へ貼付する必要がなく、採血管準備装置用のPCで採血管に個々の識別符号を付与し、紐付け装置で採血管と対象物のIDを読み込んで両者を連結させるので、大掛かりなシステムの構築を必要とする上位コンピュータを省略することが可能である。
【解決手段】採血管に予め識別符号を付記しておく。そして、採血管を採血管準備装置で選択した後、当該採血管と対象物IDとを紐付けるようにしている。対象物IDは、患者IDであったり、薬液・薬袋などであったり、職員証の場合などがある。
これにより、採血管準備装置において、上位コンピュータから入手した患者情報に基づいて患者IDをラベルに印字し、これを採血管へ貼付する必要がなく、採血管準備装置用のPCで採血管に個々の識別符号を付与し、紐付け装置で採血管と対象物のIDを読み込んで両者を連結させるので、大掛かりなシステムの構築を必要とする上位コンピュータを省略することが可能である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、健康診断などのように、同種の採血管が大量に使用されることがある採血検査において最も効果を発揮することのできる採血管準備装置に関するものであり、上位システムから患者情報を得ることなく採血管を識別し、採血管を排出した後に当該採血管と患者とを紐付けすることで、採血業務支援システムの構成をシンプルなものにすることのできる技術を提供せんとするものである。
【背景技術】
【0002】
病院、医院、その他の医療機関における血液検査部門では、採血作業者(看護師等)により、患者から血液を採取し、採取した検体を採血管へ収容して検査部門へ移送するようにしている。血液検査は、その血液検査項目に応じて、多種類の採血管が準備されており、通常、一人の患者に対して複数種類の検査が同時に行われる。そのため、採血管の準備も一人の患者に対して複数種類のものが準備されるようになっている。そして、採血室では多数の患者を取り扱うのが当たり前であり、各採血管にはオーダ番号等のバーコードが印刷されたラベルが貼付され、またこれらの採血管を患者ごとに収納するトレイにも、収納された採血管を参照する為のトレイ番号のバーコードが印刷されたラベルが貼付されている。更に、患者には受付番号等のバーコードが印刷された採血受付票が発行されている。採血作業に際しては、これらのラベルや受付票の内容をバーコードリーダ等の光学的機器により読み取って患者及び採血管の取り間違いが起こらないようにしている。このような採血業務の自動化を図り、採血業務を支援する技術として、特許文献1及び2に示す技術がある。
【0003】
これらの特許文献1及び2の技術は、採血管を準備するに当たって上位コンピュータから当該患者に対する検査情報を取得し、検査項目に応じた採血管を選択して取り出すと共に、これをラベル貼付位置まで搬送し、またラベル貼付位置においては上位コンピュータから入手した患者ID及び検査情報等をラベルへ印字し、当該ラベルを前記選択された採血管へ貼付し、患者ごとにトレイへ排出するようにしている。そして、排出されたトレイは、採血作業台側へ搬送され、ここで患者の受付票若しくは診察カードに印刷されたバーコードと、採血管に貼付されたラベルのバーコードとをバーコードスキャナで読み込んで照合し、患者間違いがないことを確認した上で採血作業を実施している。
【特許文献1】特許第3933223号公報
【特許文献2】特開2002−351975号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように特許文献1及び2に示す技術では、採血検査を行う場合には必ず上位コンピュータから患者の検査に関する情報を入手することが必須であり、採血管準備装置と上位コンピュータとをLAN接続などして相互に通信できる環境でなければならなかった。
【0005】
ところが、このような上位コンピュータを備えてLANにより通信できる環境を構築できるのは総合病院や大学病院などのように比較的大きな病院であり、上位コンピュータが不要であるか若しくは大掛かりとなる上位コンピュータのシステムを導入できないような個人経営の小病院にあっては採血管準備装置を導入して採血管の準備を自動化できないという欠点があった。
【0006】
また健康診断などのように、採血管の種類が限定され、同一種類の採血管が多数本使用されるような採血検査にあって、施設名や日付を除けば、採血管を特定するために必要な情報は患者IDのみであり、採血管を選択した後に、当該採血管を特定して患者IDと紐付けできれば、この場合も採血管準備装置と上位コンピュータとの接続は不要となる。ところが、現在においては、個々の採血管と各患者とを紐付けする技術については、採血管準備装置において上位コンピュータから患者情報を取得し、患者IDをラベルへ印字し、このラベルを採血管へ貼付する以外には見当たらなかった。
【0007】
本発明は従来の前記課題に鑑みてこれを改良除去したものであって、採血管と患者とを採血管を準備した後で紐付けできるようにし、上位コンピュータとの接続が不要な採血業務支援システムを提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
而して、前記課題を解決するために本発明が採用した請求項1の手段は、個々の採血管を識別するための符号又は当該符号と施設を識別するための符号が併記若しくは組み合われて記されている採血管と、当該採血管に記された符号を読み取り、この採血管符号と対象物IDとを紐付けて対応させる紐付け装置とで構成したことを特徴とする上位との接続が不要な採血業務支援システムである。
【0009】
本発明が採用した請求項2の手段は、個々の採血管を識別するための符号又は当該符号と施設を識別するための符号が併記若しくは組み合われて記されている採血管と、当該採血管に記された符号を読み取り、この採血管符号と対象物IDとを紐付けて対応させる紐付け装置とより成り、当該紐付け装置は患者の診察券やリストバンド、薬液・薬袋などの対象物に印字されたバーコードと、採血管のバーコードとを読み込むことのできるものであることを特徴とする上位との接続が不要な採血業務支援システムである。
【0010】
本発明が採用した請求項3の手段は、採血管を識別するための符号には、採血管の管種を識別できるコードと、個々の採血管に付されたコードとが含まれていることを特徴とする前記請求項1又は2に記載の上位との接続が不要な採血業務支援システムである。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明にあっては、採血管に予め識別符号が記されている。識別符号は、採血管を識別するための符号を単独使用する場合と、当該識別符号と施設を識別するための符号とが併記若しくは組み合わされて使用される場合とがある。そして、本発明では採血管を採血管準備装置で選択した後、当該採血管と対象物IDとを紐付けるようにしている。
これにより、採血管準備装置において、上位コンピュータから入手した患者情報に基づいて患者IDをラベルに印字し、これを採血管へ貼付する必要がなく、採血管準備装置用のPCで採血管に個々の識別符号を付与し、対象物のIDを読み込んで両者を連結させるので、大掛かりなシステムの構築を必要とする上位コンピュータを省略することが可能である。
【0012】
請求項2の発明にあっては、採血管の識別符号と患者IDとを紐付ける手段としては、バーコードスキャナを用いる方法が考えられる。例えば、採血管準備装置から排出された採血管の識別符号をバーコードスキャナで読み取った後、対象物のIDを受付票又は診察カード、薬液・薬袋などからバーコードスキャナにより読み取り、両者をリンクするようにすればよい。このように採血管と患者とを、紐付ける手段として汎用品であるバーコードスキャナを用いることができるので、上位コンピュータシステムを省略できる上に、非常に安価な治具を用いて採血管準備作業を実現することが可能である。
【0013】
請求項3の発明にあっては、採血管を識別するための符号に、採血管の管種を識別できるコードと、個々の採血管に付されたコードとが含まれている。そのため、患者IDと採血管の識別符号とを紐付けすることにより、当該採血管を使用する患者が誰であるかを特定することと、何の検査を行うものであるかを同時に特定することが可能となり、患者間違いや検査項目間違いなどの医療ミスを未然に防止するための確認作業が行える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に、本発明の構成を図面に示す発明の実施の形態に基づいて説明すると次の通りである。図1は本発明の一実施の形態に係る採血管準備装置用PC1と、採血管準備装置2とを示すシステム構成図であり、図2はその情報の処理手順を示すブロック図、図3は採血管を発行するまでの手順を示すフローチャート図、図4はシステムPC3と紐付け装置4とを示すシステム構成図であり、図5はその情報の処理手順を示すブロック図、図6は紐付けする場合の手順を示すフローチャー図である。図7乃至図9は紐付け装置4を示すものであり、図7は紐付け装置4の斜視図、図8は紐付け装置4で採血管5のデータを読み取る場合の斜視図、図9は紐付け装置4で採血管以外の受付票や薬液・薬袋6、職員証7、リストバンド8等を読み取る場合の斜視図である。図10は別の紐付け装置9を示す斜視図であり、図11は既存のハンディターミナル10と、これに取り付けられるアダプター11と、これらの止着金具12との関係を示す一部縦断面図である。
【0015】
図1に示すごとく、この実施の形態の採血業務支援システムは、採血管準備装置用PC1と採血管準備装置2とがRS−232C等のケーブルなどにより通信可能に接続されており、両者間で図2及び図3に示すようなデータの処理と、採血管準備の作業が進められる。図2に示すように、採血管準備装置用PC1では、キーボード等の指示入出力部13から採血管を識別のためのシーケンス番号等の識別符号の発行を要求する情報を入力する。識別符号としては、個々の採血管を識別するための連続したシーケンス番号が単独で用いられるか、又は当該シーケンス番号と病院名等の施設を識別するための符号が併記若しくは組み合われて使用される。病院名等の施設を識別するための符号は、社会保険事務局により各医療機関ごとに定められた医療機関番号を利用することが可能である。また採血管の発行を要求する情報は、例えば、図3のフローチャート図に示すように、シーケンス番号の下3桁が001番〜100番までを一度に要求する等が可能である。
【0016】
情報入出力部14は、前記入力された情報を情報処理部15へ送信する。情報処理部15は、データベース16に蓄積されている発行済みデータを入手し、当該発行済みのシーケンス番号に続くシーケンス番号を決定し、情報送出部17から採血管準備装置2の情報受付部18へ送信し、採血管の発行を要求する。採血管準備装置2では、前記シーケンス番号を含む識別符号の情報を受けてこれをラベル印字部19でラベルへ印字する。続いてラベル貼付駆動部20を駆動させ、内臓するストッカーから取り出した採血管へ前記識別符号を印字したラベルを貼付する。ラベルが貼付された採血管は、トレイなどへ排出される。このようにして識別符号が印字されたラベルが貼付された採血管の発行処理が完了すると、情報送出部21は採血管準備装置用PC1のデータベース16へ発行済みデータを送出し、更新する。
【0017】
次に、図4及び図5を参照して発行された採血管5と、患者等との紐付けの手順について説明する。図4は、紐付け装置として専用の紐付け装置4の場合と、既存のハンディーターミナル10を利用する紐付け装置9の場合の二種類を同時に表している。専用の紐付け装置4は、図7〜図9に示すように構成されており、RS−232C、TCP/IP方式によりシステムPC3に接続されている。当該紐付け装置4は、ケース本体22内に、外部との接続のために設けられたシリアル、パラレル、USBなどの外部I/F部23と、情報通信部24と、情報処理部25と、バーコード読取り部26と、採血管装着部27とが形成されている。採血管装着部27は、ケース本体22の先端面が開口部28となっており、上面側にラベル29が貼付された採血管5の装入孔30が穿設されている。また装入孔30の隣位には、読取スイッチ31が設けられており、その隣にはバーコードスキャナが対象物のバーコードを読み取ることができたときに点滅や点燈により表示する確認用LED32が設けられている。
【0018】
一方、紐付け装置10は、図10及び図11に示すように構成されており、RS−232C、無線通信方式等により、システムPC3と接続されている。またこの紐付け装置9は、バーコードスキャナを備えたPDAなどの既存のハンディーターミナル10にアダプター11を止着金具12で脱着自在に取り付けたものである。アダプター11は、先端面が開口部28となっており、上面側に採血管装入孔30が穿設されている。
【0019】
紐付け装置4と、紐付け装置9の紐付け機能については同じであり、紐付け装置4の場合を例として採血管5と対象物とを紐付けする手順について図5及び図6を参照して説明する。先ず、図6に示すように、対象物の読み取りから開始する。対象物としては、薬液・薬袋6、職員証7、リストバンド8、更には患者の診察カード若しくは受付票などがある。リストバンド8であれば、リストバンド8を紐付け装置4の先端面開口部28に臨んでセットし、読み取りスイッチ31を押し下げ操作する。これにより、スキャナーのバーコード読取部33からレーザー光がスキャンされるか又はCCD方式によりリストバンド8に印字された患者IDのバーコードが読み取られる。読み取られたリストバンド8のバーコード情報は、情報処理部34で患者IDとして認識され、これに一旦保存される。
【0020】
続いて、採血管5のラベル29に印字されたバーコード情報を読み取る。この採血管5の読み取りは、図4及び図8に示すように、識別符号を印字したラベル29が貼付された採血管5をケース本体上面の採血管装入孔30へ挿し込み、読取スイッチ31を押し下げ操作する。これにより、スキャナーのバーコード読取部33からレーザー光がスキャンされるか又はCCD方式により採血管5に貼付されたラベル29のバーコードが読み取られる。読み取られた採血管5のバーコードの情報は、情報処理部34で識別符号として認識され、ここで先に読み込んだ対象物のバーコード情報と紐付けが成される。紐付けは、両者を連続した符号として結合し、一体化させるか、又はリンクさせてもよく、適宜の方法が可能である。紐付けされたデータは、情報送出部35を通じてシステムPC3の情報入出力部36へ送信される。そして、当該PC3の情報処理部37及び情報送出部38を経由してデータベース39へ採血管5の識別符号が保存される。
なお、対象物のIDと、採血管5のIDとは、紐付け装置の情報処理部34で紐付けする場合の他、システムPC3の情報処理部37で紐付けするようにしてもよい。この場合は、紐付け装置4は、対象物と採血管5とのバーコード情報を読み込んで、システムPC3へ送信するだけの機能となる。
【0021】
このようにして採血管5とリストバンド8とのバーコード情報を紐付けした場合には、採血管準備装置用PC1及びシステムPC3で処理を行うことができ、上位コンピュータから患者情報を入手するという従来の採血手法は不要となる。従って、大掛かりなシステムの構築を必要とする上位コンピュータを省略することが可能である。
なお、上記実施の形態では、採血管5に識別符号を付与するための制御装置としての採血管準備装置用PC1と、採血管5と患者IDなどの対象物とを紐付けするための制御装置としてのシステムPC3とを別々に準備する場合を説明したが、紐付け装置4及び9を採血管準備装置用PC1に接続すれば、システムPC1は省略することが可能である。
【0022】
ところで、上記の如くして紐付けした情報は、上位コンピュータが設置されている総合病院などにおいては、この上位コンピュータへ出力して保存し、これを例えば、採血後の検査工程を管理するコンピュータへ出力して、当該患者の検査結果データと対応させて表示させることができ、またそのデータを上位コンピュータで保存しておくことも可能である。この上位コンピュータへ紐付けしたデータを出力して利用する場合であっても、採血管準備装置においては上位コンピュータからの情報を入手しなくても採血管と対象物との紐付けが可能である。
また紐付けした情報の利用は、採血後の検体の検査を行う検査工程を管理する制御用のPCへ出力してもよい。
【0023】
更に、健康診断などのように、同一種類の採血管を多数の患者に使用する場合にあっては、採血管5に識別符号を付与した採血管を当日の健康診断受信患者数の分だけ予め準備しておき、採血受付時に受信患者IDを読み込んで前記採血管と紐付けすることにより、健康診断当日の採血管の準備作業を著しく軽減することが可能である。そのため、当日の健康診断の進行がスムーズになり、効率のよい健康診断が可能である。
【0024】
なお、上記の実施の形態にあっては、採血管5に付与する識別符号をラベルに印字してこのラベルを貼り付けることで行っているが、直接採血管へ識別符号を印字するようにしてもよい。この場合は、採血管メーカーにおいて、採血管の製造時に予め識別符号を採血管へ直接印字して出荷するようにすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の一実施の形態に係る採血業務支援システムの採血管準備装置用PCと採血管準備装置とを示す図面である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る採血業務支援システムにおける情報の処理手順を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る採血業務支援システムにおける採血管を発行するまでの手順を示すフローチャート図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る採血業務支援システムにおけるシステムPCと紐付け装置とを示す図面である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る採血業務支援システムの情報の処理手順を示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る採血業務支援システムの紐付けする場合の手順を示すフローチャー図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る採血業務支援システムの紐付け装置を示す斜視図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る採血業務支援システムの紐付け装置で採血管のデータを読み取る場合の斜視図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係る採血業務支援システムの紐付け装置で採血管以外の対象物の情報を読み取る場合の斜視図である。
【図10】本発明の一実施の形態に係る採血業務支援システムの別の紐付け装置を示す斜視図である。
【図11】本発明の一実施の形態に係るものであり、図10に示す紐付け装置のハンディターミナルと、これに取り付けられるアダプターと、これらの止着金具との関係を示す一部縦断面図である。
【符号の説明】
【0026】
1…採血管準備装置用PC、2…採血管準備装置、3…システムPC、4…紐付け装置、5…採血管、6…薬液・薬袋など、7…職員証、8…リストバンド、9…紐付け装置、10…ハンディーターミナル、11…アダプター、29…ラベル
【技術分野】
【0001】
本発明は、健康診断などのように、同種の採血管が大量に使用されることがある採血検査において最も効果を発揮することのできる採血管準備装置に関するものであり、上位システムから患者情報を得ることなく採血管を識別し、採血管を排出した後に当該採血管と患者とを紐付けすることで、採血業務支援システムの構成をシンプルなものにすることのできる技術を提供せんとするものである。
【背景技術】
【0002】
病院、医院、その他の医療機関における血液検査部門では、採血作業者(看護師等)により、患者から血液を採取し、採取した検体を採血管へ収容して検査部門へ移送するようにしている。血液検査は、その血液検査項目に応じて、多種類の採血管が準備されており、通常、一人の患者に対して複数種類の検査が同時に行われる。そのため、採血管の準備も一人の患者に対して複数種類のものが準備されるようになっている。そして、採血室では多数の患者を取り扱うのが当たり前であり、各採血管にはオーダ番号等のバーコードが印刷されたラベルが貼付され、またこれらの採血管を患者ごとに収納するトレイにも、収納された採血管を参照する為のトレイ番号のバーコードが印刷されたラベルが貼付されている。更に、患者には受付番号等のバーコードが印刷された採血受付票が発行されている。採血作業に際しては、これらのラベルや受付票の内容をバーコードリーダ等の光学的機器により読み取って患者及び採血管の取り間違いが起こらないようにしている。このような採血業務の自動化を図り、採血業務を支援する技術として、特許文献1及び2に示す技術がある。
【0003】
これらの特許文献1及び2の技術は、採血管を準備するに当たって上位コンピュータから当該患者に対する検査情報を取得し、検査項目に応じた採血管を選択して取り出すと共に、これをラベル貼付位置まで搬送し、またラベル貼付位置においては上位コンピュータから入手した患者ID及び検査情報等をラベルへ印字し、当該ラベルを前記選択された採血管へ貼付し、患者ごとにトレイへ排出するようにしている。そして、排出されたトレイは、採血作業台側へ搬送され、ここで患者の受付票若しくは診察カードに印刷されたバーコードと、採血管に貼付されたラベルのバーコードとをバーコードスキャナで読み込んで照合し、患者間違いがないことを確認した上で採血作業を実施している。
【特許文献1】特許第3933223号公報
【特許文献2】特開2002−351975号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように特許文献1及び2に示す技術では、採血検査を行う場合には必ず上位コンピュータから患者の検査に関する情報を入手することが必須であり、採血管準備装置と上位コンピュータとをLAN接続などして相互に通信できる環境でなければならなかった。
【0005】
ところが、このような上位コンピュータを備えてLANにより通信できる環境を構築できるのは総合病院や大学病院などのように比較的大きな病院であり、上位コンピュータが不要であるか若しくは大掛かりとなる上位コンピュータのシステムを導入できないような個人経営の小病院にあっては採血管準備装置を導入して採血管の準備を自動化できないという欠点があった。
【0006】
また健康診断などのように、採血管の種類が限定され、同一種類の採血管が多数本使用されるような採血検査にあって、施設名や日付を除けば、採血管を特定するために必要な情報は患者IDのみであり、採血管を選択した後に、当該採血管を特定して患者IDと紐付けできれば、この場合も採血管準備装置と上位コンピュータとの接続は不要となる。ところが、現在においては、個々の採血管と各患者とを紐付けする技術については、採血管準備装置において上位コンピュータから患者情報を取得し、患者IDをラベルへ印字し、このラベルを採血管へ貼付する以外には見当たらなかった。
【0007】
本発明は従来の前記課題に鑑みてこれを改良除去したものであって、採血管と患者とを採血管を準備した後で紐付けできるようにし、上位コンピュータとの接続が不要な採血業務支援システムを提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
而して、前記課題を解決するために本発明が採用した請求項1の手段は、個々の採血管を識別するための符号又は当該符号と施設を識別するための符号が併記若しくは組み合われて記されている採血管と、当該採血管に記された符号を読み取り、この採血管符号と対象物IDとを紐付けて対応させる紐付け装置とで構成したことを特徴とする上位との接続が不要な採血業務支援システムである。
【0009】
本発明が採用した請求項2の手段は、個々の採血管を識別するための符号又は当該符号と施設を識別するための符号が併記若しくは組み合われて記されている採血管と、当該採血管に記された符号を読み取り、この採血管符号と対象物IDとを紐付けて対応させる紐付け装置とより成り、当該紐付け装置は患者の診察券やリストバンド、薬液・薬袋などの対象物に印字されたバーコードと、採血管のバーコードとを読み込むことのできるものであることを特徴とする上位との接続が不要な採血業務支援システムである。
【0010】
本発明が採用した請求項3の手段は、採血管を識別するための符号には、採血管の管種を識別できるコードと、個々の採血管に付されたコードとが含まれていることを特徴とする前記請求項1又は2に記載の上位との接続が不要な採血業務支援システムである。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明にあっては、採血管に予め識別符号が記されている。識別符号は、採血管を識別するための符号を単独使用する場合と、当該識別符号と施設を識別するための符号とが併記若しくは組み合わされて使用される場合とがある。そして、本発明では採血管を採血管準備装置で選択した後、当該採血管と対象物IDとを紐付けるようにしている。
これにより、採血管準備装置において、上位コンピュータから入手した患者情報に基づいて患者IDをラベルに印字し、これを採血管へ貼付する必要がなく、採血管準備装置用のPCで採血管に個々の識別符号を付与し、対象物のIDを読み込んで両者を連結させるので、大掛かりなシステムの構築を必要とする上位コンピュータを省略することが可能である。
【0012】
請求項2の発明にあっては、採血管の識別符号と患者IDとを紐付ける手段としては、バーコードスキャナを用いる方法が考えられる。例えば、採血管準備装置から排出された採血管の識別符号をバーコードスキャナで読み取った後、対象物のIDを受付票又は診察カード、薬液・薬袋などからバーコードスキャナにより読み取り、両者をリンクするようにすればよい。このように採血管と患者とを、紐付ける手段として汎用品であるバーコードスキャナを用いることができるので、上位コンピュータシステムを省略できる上に、非常に安価な治具を用いて採血管準備作業を実現することが可能である。
【0013】
請求項3の発明にあっては、採血管を識別するための符号に、採血管の管種を識別できるコードと、個々の採血管に付されたコードとが含まれている。そのため、患者IDと採血管の識別符号とを紐付けすることにより、当該採血管を使用する患者が誰であるかを特定することと、何の検査を行うものであるかを同時に特定することが可能となり、患者間違いや検査項目間違いなどの医療ミスを未然に防止するための確認作業が行える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に、本発明の構成を図面に示す発明の実施の形態に基づいて説明すると次の通りである。図1は本発明の一実施の形態に係る採血管準備装置用PC1と、採血管準備装置2とを示すシステム構成図であり、図2はその情報の処理手順を示すブロック図、図3は採血管を発行するまでの手順を示すフローチャート図、図4はシステムPC3と紐付け装置4とを示すシステム構成図であり、図5はその情報の処理手順を示すブロック図、図6は紐付けする場合の手順を示すフローチャー図である。図7乃至図9は紐付け装置4を示すものであり、図7は紐付け装置4の斜視図、図8は紐付け装置4で採血管5のデータを読み取る場合の斜視図、図9は紐付け装置4で採血管以外の受付票や薬液・薬袋6、職員証7、リストバンド8等を読み取る場合の斜視図である。図10は別の紐付け装置9を示す斜視図であり、図11は既存のハンディターミナル10と、これに取り付けられるアダプター11と、これらの止着金具12との関係を示す一部縦断面図である。
【0015】
図1に示すごとく、この実施の形態の採血業務支援システムは、採血管準備装置用PC1と採血管準備装置2とがRS−232C等のケーブルなどにより通信可能に接続されており、両者間で図2及び図3に示すようなデータの処理と、採血管準備の作業が進められる。図2に示すように、採血管準備装置用PC1では、キーボード等の指示入出力部13から採血管を識別のためのシーケンス番号等の識別符号の発行を要求する情報を入力する。識別符号としては、個々の採血管を識別するための連続したシーケンス番号が単独で用いられるか、又は当該シーケンス番号と病院名等の施設を識別するための符号が併記若しくは組み合われて使用される。病院名等の施設を識別するための符号は、社会保険事務局により各医療機関ごとに定められた医療機関番号を利用することが可能である。また採血管の発行を要求する情報は、例えば、図3のフローチャート図に示すように、シーケンス番号の下3桁が001番〜100番までを一度に要求する等が可能である。
【0016】
情報入出力部14は、前記入力された情報を情報処理部15へ送信する。情報処理部15は、データベース16に蓄積されている発行済みデータを入手し、当該発行済みのシーケンス番号に続くシーケンス番号を決定し、情報送出部17から採血管準備装置2の情報受付部18へ送信し、採血管の発行を要求する。採血管準備装置2では、前記シーケンス番号を含む識別符号の情報を受けてこれをラベル印字部19でラベルへ印字する。続いてラベル貼付駆動部20を駆動させ、内臓するストッカーから取り出した採血管へ前記識別符号を印字したラベルを貼付する。ラベルが貼付された採血管は、トレイなどへ排出される。このようにして識別符号が印字されたラベルが貼付された採血管の発行処理が完了すると、情報送出部21は採血管準備装置用PC1のデータベース16へ発行済みデータを送出し、更新する。
【0017】
次に、図4及び図5を参照して発行された採血管5と、患者等との紐付けの手順について説明する。図4は、紐付け装置として専用の紐付け装置4の場合と、既存のハンディーターミナル10を利用する紐付け装置9の場合の二種類を同時に表している。専用の紐付け装置4は、図7〜図9に示すように構成されており、RS−232C、TCP/IP方式によりシステムPC3に接続されている。当該紐付け装置4は、ケース本体22内に、外部との接続のために設けられたシリアル、パラレル、USBなどの外部I/F部23と、情報通信部24と、情報処理部25と、バーコード読取り部26と、採血管装着部27とが形成されている。採血管装着部27は、ケース本体22の先端面が開口部28となっており、上面側にラベル29が貼付された採血管5の装入孔30が穿設されている。また装入孔30の隣位には、読取スイッチ31が設けられており、その隣にはバーコードスキャナが対象物のバーコードを読み取ることができたときに点滅や点燈により表示する確認用LED32が設けられている。
【0018】
一方、紐付け装置10は、図10及び図11に示すように構成されており、RS−232C、無線通信方式等により、システムPC3と接続されている。またこの紐付け装置9は、バーコードスキャナを備えたPDAなどの既存のハンディーターミナル10にアダプター11を止着金具12で脱着自在に取り付けたものである。アダプター11は、先端面が開口部28となっており、上面側に採血管装入孔30が穿設されている。
【0019】
紐付け装置4と、紐付け装置9の紐付け機能については同じであり、紐付け装置4の場合を例として採血管5と対象物とを紐付けする手順について図5及び図6を参照して説明する。先ず、図6に示すように、対象物の読み取りから開始する。対象物としては、薬液・薬袋6、職員証7、リストバンド8、更には患者の診察カード若しくは受付票などがある。リストバンド8であれば、リストバンド8を紐付け装置4の先端面開口部28に臨んでセットし、読み取りスイッチ31を押し下げ操作する。これにより、スキャナーのバーコード読取部33からレーザー光がスキャンされるか又はCCD方式によりリストバンド8に印字された患者IDのバーコードが読み取られる。読み取られたリストバンド8のバーコード情報は、情報処理部34で患者IDとして認識され、これに一旦保存される。
【0020】
続いて、採血管5のラベル29に印字されたバーコード情報を読み取る。この採血管5の読み取りは、図4及び図8に示すように、識別符号を印字したラベル29が貼付された採血管5をケース本体上面の採血管装入孔30へ挿し込み、読取スイッチ31を押し下げ操作する。これにより、スキャナーのバーコード読取部33からレーザー光がスキャンされるか又はCCD方式により採血管5に貼付されたラベル29のバーコードが読み取られる。読み取られた採血管5のバーコードの情報は、情報処理部34で識別符号として認識され、ここで先に読み込んだ対象物のバーコード情報と紐付けが成される。紐付けは、両者を連続した符号として結合し、一体化させるか、又はリンクさせてもよく、適宜の方法が可能である。紐付けされたデータは、情報送出部35を通じてシステムPC3の情報入出力部36へ送信される。そして、当該PC3の情報処理部37及び情報送出部38を経由してデータベース39へ採血管5の識別符号が保存される。
なお、対象物のIDと、採血管5のIDとは、紐付け装置の情報処理部34で紐付けする場合の他、システムPC3の情報処理部37で紐付けするようにしてもよい。この場合は、紐付け装置4は、対象物と採血管5とのバーコード情報を読み込んで、システムPC3へ送信するだけの機能となる。
【0021】
このようにして採血管5とリストバンド8とのバーコード情報を紐付けした場合には、採血管準備装置用PC1及びシステムPC3で処理を行うことができ、上位コンピュータから患者情報を入手するという従来の採血手法は不要となる。従って、大掛かりなシステムの構築を必要とする上位コンピュータを省略することが可能である。
なお、上記実施の形態では、採血管5に識別符号を付与するための制御装置としての採血管準備装置用PC1と、採血管5と患者IDなどの対象物とを紐付けするための制御装置としてのシステムPC3とを別々に準備する場合を説明したが、紐付け装置4及び9を採血管準備装置用PC1に接続すれば、システムPC1は省略することが可能である。
【0022】
ところで、上記の如くして紐付けした情報は、上位コンピュータが設置されている総合病院などにおいては、この上位コンピュータへ出力して保存し、これを例えば、採血後の検査工程を管理するコンピュータへ出力して、当該患者の検査結果データと対応させて表示させることができ、またそのデータを上位コンピュータで保存しておくことも可能である。この上位コンピュータへ紐付けしたデータを出力して利用する場合であっても、採血管準備装置においては上位コンピュータからの情報を入手しなくても採血管と対象物との紐付けが可能である。
また紐付けした情報の利用は、採血後の検体の検査を行う検査工程を管理する制御用のPCへ出力してもよい。
【0023】
更に、健康診断などのように、同一種類の採血管を多数の患者に使用する場合にあっては、採血管5に識別符号を付与した採血管を当日の健康診断受信患者数の分だけ予め準備しておき、採血受付時に受信患者IDを読み込んで前記採血管と紐付けすることにより、健康診断当日の採血管の準備作業を著しく軽減することが可能である。そのため、当日の健康診断の進行がスムーズになり、効率のよい健康診断が可能である。
【0024】
なお、上記の実施の形態にあっては、採血管5に付与する識別符号をラベルに印字してこのラベルを貼り付けることで行っているが、直接採血管へ識別符号を印字するようにしてもよい。この場合は、採血管メーカーにおいて、採血管の製造時に予め識別符号を採血管へ直接印字して出荷するようにすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の一実施の形態に係る採血業務支援システムの採血管準備装置用PCと採血管準備装置とを示す図面である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る採血業務支援システムにおける情報の処理手順を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る採血業務支援システムにおける採血管を発行するまでの手順を示すフローチャート図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る採血業務支援システムにおけるシステムPCと紐付け装置とを示す図面である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る採血業務支援システムの情報の処理手順を示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る採血業務支援システムの紐付けする場合の手順を示すフローチャー図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る採血業務支援システムの紐付け装置を示す斜視図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る採血業務支援システムの紐付け装置で採血管のデータを読み取る場合の斜視図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係る採血業務支援システムの紐付け装置で採血管以外の対象物の情報を読み取る場合の斜視図である。
【図10】本発明の一実施の形態に係る採血業務支援システムの別の紐付け装置を示す斜視図である。
【図11】本発明の一実施の形態に係るものであり、図10に示す紐付け装置のハンディターミナルと、これに取り付けられるアダプターと、これらの止着金具との関係を示す一部縦断面図である。
【符号の説明】
【0026】
1…採血管準備装置用PC、2…採血管準備装置、3…システムPC、4…紐付け装置、5…採血管、6…薬液・薬袋など、7…職員証、8…リストバンド、9…紐付け装置、10…ハンディーターミナル、11…アダプター、29…ラベル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
個々の採血管を識別するための符号又は当該符号と施設を識別するための符号が併記若しくは組み合われて記されている採血管と、当該採血管に記された符号を読み取り、この採血管符号と対象物IDとを紐付けて対応させる紐付け装置とで構成したことを特徴とする上位との接続が不要な採血業務支援システム。
【請求項2】
個々の採血管を識別するための符号又は当該符号と施設を識別するための符号が併記若しくは組み合われて記されている採血管と、当該採血管に記された符号を読み取り、この採血管符号と対象物IDとを紐付けて対応させる紐付け装置とより成り、当該紐付け装置は患者の診察券やリストバンド、薬液・薬袋などの対象物に印字されたバーコードと、採血管のバーコードとを読み込むことのできるものであることを特徴とする上位との接続が不要な採血業務支援システム。
【請求項3】
採血管を識別するための符号には、採血管の管種を識別できるコードと、個々の採血管に付されたコードとが含まれていることを特徴とする前記請求項1又は2に記載の上位との接続が不要な採血業務支援システム。
【請求項1】
個々の採血管を識別するための符号又は当該符号と施設を識別するための符号が併記若しくは組み合われて記されている採血管と、当該採血管に記された符号を読み取り、この採血管符号と対象物IDとを紐付けて対応させる紐付け装置とで構成したことを特徴とする上位との接続が不要な採血業務支援システム。
【請求項2】
個々の採血管を識別するための符号又は当該符号と施設を識別するための符号が併記若しくは組み合われて記されている採血管と、当該採血管に記された符号を読み取り、この採血管符号と対象物IDとを紐付けて対応させる紐付け装置とより成り、当該紐付け装置は患者の診察券やリストバンド、薬液・薬袋などの対象物に印字されたバーコードと、採血管のバーコードとを読み込むことのできるものであることを特徴とする上位との接続が不要な採血業務支援システム。
【請求項3】
採血管を識別するための符号には、採血管の管種を識別できるコードと、個々の採血管に付されたコードとが含まれていることを特徴とする前記請求項1又は2に記載の上位との接続が不要な採血業務支援システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−110499(P2010−110499A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−286405(P2008−286405)
【出願日】平成20年11月7日(2008.11.7)
【出願人】(508141597)ジェネシス株式会社 (6)
【出願人】(504174180)国立大学法人高知大学 (174)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年11月7日(2008.11.7)
【出願人】(508141597)ジェネシス株式会社 (6)
【出願人】(504174180)国立大学法人高知大学 (174)
【Fターム(参考)】
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