説明

下げ札用プリンター

【課題】プリンター装填用下げ札20が移送路内でスリップしても、ピッチサイズの補正が容易であるとともに、その補正に融通性を持たせることができる下げ札用プリンターを提供すること。
【解決手段】第1の被検出部としての糸通し孔21とは別に形成してある切り離し用のミシン目22の中央部を細長の矩形孔23に形成して第2の被検出部とすることに着目し、糸通し孔21は、移送路における下げ札20の移送方向に対して直角な方向に直線状に長く形成した側縁部21A、21Dを有するとともに、下げ札20は移送方向に対して直角な方向に延びる切り離し用のミシン目22の中央部を、下げ札20の幅方向に延びる細長の矩形孔23に形成してあり、糸通し孔21の側縁部21A、21D、および矩形孔23のいずれか一方の側縁部23A、23Dの位置を検出する透過型センサーを設けたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は下げ札用プリンターにかかるもので、とくに商品などへの吊り下げ用の糸通し孔を形成してある下げ札を装填して移送し、価格その他の情報を印字するための下げ札用プリンターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のプリンター装填用下げ札1(下げ札)および下げ札用プリンター(たとえばサーマルプリンター5)について、図4ないし図6にもとづき概説する。
図4は、プリンター装填用下げ札1の平面図であって、プリンター装填用下げ札1は、吊り下げ用の円形状の糸通し孔2を形成してあるとともに、帯状にこれを形成し、その表面に所定の情報を印字可能としている。
プリンター装填用下げ札1は、糸通し孔2以外に、その移送方向に対して直角な方向に延びる切り離し用のミシン目3を有する。このミシン目3は、プリンター装填用下げ札1を取り付けた商品(図示せず)の販売にあたって、顧客用控え部1Aおよび販売店用控え部1Bに切り離すためのものである。
なお、切断線4において切断することにより、単葉のプリンター装填用下げ札1とすることができる。
【0003】
図5は、プリンター装填用下げ札1に所定の情報を印字するための下げ札用プリンター(たとえばサーマルプリンター5)の概略側面図であり、サーマルプリンター5は、プリンター装填用下げ札1の供給部6と、移送路7と、位置検出部8と、印字部9と、切断部10と、制御部11と、を有する。
【0004】
供給部6は、帯状のプリンター装填用下げ札1をロール状に装填して、移送路7上に帯状に操出可能とする。
【0005】
位置検出部8は、発光ダイオードなどを用いた透過型センサー12を有し、プリンター装填用下げ札1の隣り合う糸通し孔2を検出することにより、プリンター装填用下げ札1のピッチサイズを確認するとともに、プリンター装填用下げ札1と、印字部9(サーマルヘッド13の発熱素子15)および切断部10(切断刃17)との相対位置を検出可能とする。
【0006】
印字部9は、サーマルヘッド13およびプラテンローラー14を有する。
サーマルヘッド13およびプラテンローラー14の間にプリンター装填用下げ札1を挟持し、プラテンローラー14を回転駆動するとともに、サーマルヘッド13の発熱素子15の部分において、プリンター装填用下げ札1の表面に所定の情報を印字可能とする。
なお、この印字にあたっては、熱転写インキリボン16を用いたり、あるいはプリンター装填用下げ札1として感熱発色剤層を有する、いわゆるサーマル紙を用いることができる。
【0007】
切断部10は、切断刃17を有し、上記切断線4の部分においてプリンター装填用下げ札1を切断して、所定ピッチサイズのプリンター装填用下げ札1(単葉下げ札)とする。
【0008】
制御部11は、位置検出部8からの位置検出信号にもとづき、プリンター装填用下げ札1(単葉)のピッチサイズを演算し、上述のように、プリンター装填用下げ札1と印字部9および切断部10との相対位置を演算し、さらに印字部9および切断部10を駆動制御する。
【0009】
図6は、糸通し孔2部分の拡大平面図であって、位置検出部8における透過型センサー12に糸通し孔2が至った際に、移送路7におけるプリンター装填用下げ札1の移送姿勢により、すなわち、プリンター装填用下げ札1の移送路7における幅方向(移送方向に直角な方向)への蛇行状態ないしその蛇行幅によっては、ピッチサイズを正確ないし適正に検出するとともに印字部9におけるサーマルヘッド13の発熱素子15の部分にプリンター装填用下げ札1の頭出しを精度よく行うために、データ補正処理が必要になるという問題がある。
図6に示すように、プリンター装填用下げ札1の糸通し孔2が設計通りに移送路7内を蛇行せずに移送されれば、透過型センサー12の中心12Cと糸通し孔2の中心2Cとが一致して、透過型センサー12からの検出信号(パルス)は、たとえば図示のような立ち上がり部S1および立ち下がり部S2を示し、制御部11は、データ補正処理を行うことなく、立ち上がり部S1および立ち下がり部S2のいずれかの信号をプリンター装填用下げ札1の単葉ピッチサイズなどの演算に利用することができる。
しかしながら、プリンター装填用下げ札1が移送路7内において何らかの原因で蛇行すれば、透過型センサー12の中心12Cと糸通し孔2の中心2Cとが一致せず、透過型センサー12からの検出信号は、図示のような立ち上がり部S3および立ち下がり部S4を示すことになる。
したがって、立ち上がり部S3および立ち下がり部S4の間の時間幅(パルス幅)などから糸通し孔2の直径を計算し直した上で、ピッチサイズの計算、印字部9における印字位置の決定、切断部10におけるカット位置の決定を行うことになり、このようなプリンター装填用下げ札1の印字位置精度やカット位置精度の誤差などを縮小するための制御部11による制御プログラムが複雑化するとともに、サーマルプリンター5の処理速度の低下をきたすという問題がある。
【0010】
かくして、プリンター装填用下げ札1が移送路7内で蛇行し、糸通し孔2の中心2Cが透過型センサー12の中心12Cからずれると、糸通し孔2の正確な検出が困難となり、複雑な制御を行わないと、印字位置ずれやカット位置ずれにつながるという問題がある。
ただし、糸通し孔2には、札取付け用の糸を挿通することから、この糸が切れないようにその形状を円形とすることが一般的であった。
【0011】
さらに、プリンター装填用下げ札1が印字部9のプラテンローラー14の部分でスリップして、透過型センサー12からの検出信号にもとづく制御部11による検出位置ないしピッチサイズが異なってくるという問題がある。
このようなスリップが発生した場合には、単一の糸通し孔2のみを検出する方式では、ピッチサイズの補正手法に融通性を持たせることが困難で、制御部11によるデータ処理に多様性が欠けるという問題がある。
【0012】
【特許文献1】特開2004−106484号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は以上のような諸問題にかんがみなされたもので、プリンター装填用下げ札が移送路内で多少蛇行してもピッチサイズをより簡単かつ正確に検出可能とした下げ札用プリンターを提供することを課題とする。
【0014】
また本発明は、糸通し孔の適正な位置検出が可能な範囲を拡大可能とした下げ札用プリンターを提供することを課題とする。
【0015】
また本発明は、プリンター装填用下げ札の印字部における頭出し精度の誤差、さらには切断部における切断位置精度の誤差を少なくすることができるようにした下げ札用プリンターを提供することを課題とする。
【0016】
また本発明は、プリンター装填用下げ札が移送路内でスリップしても、ピッチサイズの補正が容易である下げ札用プリンターを提供することを課題とする。
【0017】
また本発明は、プリンター装填用下げ札が移送路内でスリップしても、ピッチサイズの補正に融通性を持たせることができる下げ札用プリンターを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
すなわち本発明は、糸通し孔をプリンター装填用下げ札の幅方向において、円形状ではなく、細長く形成すること、第1の被検出部としての糸通し孔とは別に形成してある切り離し用のミシン目の中央部を細長の矩形孔に形成して第2の被検出部とすることに着目したもので、上記糸通し孔の上記側縁部、および上記矩形孔のいずれか一方の側縁部の位置を検出する吊り下げ用の糸通し孔を形成してある下げ札を装填して所定の移送路上を移送し、その表面に所定の情報を印字可能とした下げ札用プリンターであって、上記糸通し孔は、上記移送路における上記下げ札の移送方向に対して直角な方向に直線状に長く形成した側縁部を有するとともに、上記下げ札は、上記糸通し孔以外に、上記下げ札の移送方向に対して直角な方向に延びる切り離し用のミシン目を有するとともに、このミシン目の中央部を、上記下げ札の幅方向に延びる細長の矩形孔に形成してあり、上記糸通し孔の上記側縁部、および上記矩形孔のいずれか一方の側縁部の位置を検出する透過型センサーを設けたことを特徴とする下げ札用プリンターである。
【0019】
上記糸通し孔の上記側縁部の位置検出による上記下げ札の第1のピッチサイズと、上記矩形孔の上記いずれか一方の側縁部の位置検出による上記下げ札の第2のピッチサイズとが異なる場合には、これらのピッチサイズを平均することができる。
【0020】
上記糸通し孔の上記側縁部の位置検出による上記下げ札の第1のピッチサイズと、上記矩形孔の位置検出による上記下げ札の第2のピッチサイズとが所定のピッチ設定値をこえて異なる場合には、上記下げ札への印字を行わないようにすることができる。
【0021】
当該下げ札用プリンターに装填する上記下げ札は、一般的には帯状にこれを構成することができるが、単葉の形態でもかまわない。
【発明の効果】
【0022】
本発明による下げ札用プリンターにおいては、第1の被検出部としての糸通し孔とは別に形成してある切り離し用のミシン目の中央部を細長の矩形孔に形成して第2の被検出部としたので、下げ札の移送方向に対して直角な方向(幅方向)に直線状に長く形成した側縁部を有する糸通し孔、および矩形孔の直線状の側縁部を透過型センサーが検出可能であり、下げ札がスリップしても、糸通し孔および矩形孔にもとづくそれぞれのピッチサイズを平均することができる。
なお、下げ札の幅方向に蛇行が発生しても、糸通し孔および矩形孔は直線状の長い側縁部を有しているので、それぞれの位置検出処理におけるずれ(蛇行)の許容範囲が広くなるとともに、印字位置精度や切断位置精度の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明は、被検出部の糸通し孔および矩形孔をともに検出可能な透過型センサーを設けたので、移送路内において下げ札がスリップしても、糸通し孔および矩形孔の位置検出にもとづくそれぞれのピッチサイズを平均処理することが可能となり、ピッチサイズの補正に融通性を持たせることができる下げ札用プリンターを実現した。
【実施例】
【0024】
つぎに、本発明の実施例による下げ札用プリンターおよびこれに装填するプリンター装填用下げ札20(下げ札)を図1ないし図3にもとづき説明する。ただし、図4ないし図6と同様の部分には同一符号を付し、その詳述はこれを省略する。
上記下げ札用プリンターの構成は、図5にもとづいて説明した下げ札用プリンター(たとえばサーマルプリンター5)と事実上同等であるが、前記制御部11によるデータ処理が異なる。
図1は、プリンター装填用下げ札20の平面図であり、プリンター装填用下げ札20には、糸通し孔21と、切り離し用のミシン目22と、矩形孔23と、を形成してある。
【0025】
糸通し孔21は、第1の被検出部としても機能するもので、前記サーマルプリンター5(図5)の前記移送路7におけるプリンター装填用下げ札20の移送方向に対して直角な方向(幅方向)に直線状に長く形成した下流側側縁部21A(側縁部)および上流側側縁部21D(側縁部)を有する。
下流側側縁部21Aおよび上流側側縁部21Dにつながる糸通し孔21の幅方向の両端縁部21B、21Cは、これを弧状(たとえば半円弧状)に形成してある。
直線状の下流側側縁部21Aおよび上流側側縁部21Dは互いに平行であり、その長さは、移送路7におけるプリンター装填用下げ札20がその幅方向に蛇行の可能性がある蛇行幅に相当する長さよりわずかに大きくこれを設定してある。
【0026】
ミシン目22は、糸通し孔21の上流側であって、プリンター装填用下げ札20の移送方向に対して直角な方向に延びており、その中央部を、細長の矩形孔23に形成してある。このミシン目22および矩形孔23は、プリンター装填用下げ札20を取り付けた商品(図示せず)の販売にあたって、顧客用控え部20Aおよび販売店用控え部20Bに切り離すためのものである。
矩形孔23は、第2の被検出部としても機能するもので、その長さは、糸通し孔21の下流側側縁部21Aおよび上流側側縁部21Dの長さと同等にこれを設定することが好ましく、移送路7におけるプリンター装填用下げ札20がその幅方向に蛇行の可能性がある蛇行幅に相当する長さよりわずかに大きくこれを設定してある。互いに対向する下流側側縁部23Aおよび上流側側縁部23Bは互いに平行である。
【0027】
こうした構成のプリンター装填用下げ札20およびサーマルプリンター5において、図2(1)は、糸通し孔21を拡大して示す説明図であって、図示のように、透過型センサー12における検出信号の立ち上がり部S5および立ち下がり部S6のいずれかを利用して糸通し孔21の位置を検出可能であるが、下流側側縁部21Aあるいは上流側側縁部21Dがプリンター装填用下げ札20の移送方向に対して直角な方向に所定長さの直線を呈しているため、プリンター装填用下げ札20が移送路7内で蛇行しても、この蛇行幅が下流側側縁部21Aおよび上流側側縁部21Dの長さより小さければ、その検出位置が異なることはなく、位置検出精度を設計通りに維持可能である。
したがって、既述したような制御部11による複雑なデータ補正処理は必要がなく、プリンター装填用下げ札20のピッチサイズを容易かつマージン広く検出して処理速度を向上可能であるとともに、印字部9や切断部10における位置精度を向上可能である。
【0028】
なお制御部11は、透過型センサー12により糸通し孔21の位置検出を行うとともに、同時に矩形孔23の位置検出を行って、隣り合う糸通し孔21(下流側側縁部21Aあるいは上流側側端縁21B)の位置検出にもとづく第1のピッチサイズと、隣り合う矩形孔23(下流側側縁部23Aあるいは上流側側端縁23B)の位置検出にもとづく第2のピッチサイズと、を演算する。
かくして、プリンター装填用下げ札20が印字部9のプラテンローラー14の部分でスリップして、透過型センサー12からの検出信号にもとづく制御部11による検出位置ないしピッチサイズが異なってくる場合があっても、すなわち、糸通し孔21の位置検出によるプリンター装填用下げ札20の第1のピッチサイズと、矩形孔23の位置検出によるプリンター装填用下げ札20の第2のピッチサイズとが異なる場合には、これらのピッチサイズを平均することにより、所定のピッチサイズとして処理することが可能である。
【0029】
また、糸通し孔21の位置検出による第1のピッチサイズと、矩形孔23の位置検出による第2のピッチサイズとが所定のピッチ設定値をこえて異なる場合には、プリンター装填用下げ札20のスリップ量が許容量をこえていると判断して、プリンター装填用下げ札20への印字を行わないように制御することもできる。
【0030】
図3は、切断部10で切断して単葉としたプリンター装填用下げ札20の説明図であって、糸通し孔21に吊下げ用糸24を取り付けた状態を示す。
この吊下げ用糸24の取付け状態であっても、糸通し孔21の下流側側縁部21Aおよび上流側側縁部21Dの間に延びる端縁部21Bおよび端縁部21Cが弧状であるため、吊下げ用糸24が鋭角な隅部に引っかかって不用意に切断してしまうことを防止している。
【0031】
なお、本発明による下げ札用プリンターに装填する下げ札としては、各種の変形が可能である。
たとえば図2(2)は、第1の変形例によるプリンター装填用下げ札30(下げ札)における糸通し孔31を拡大して示す説明図であって、その下流側側縁部31Aは、これを弧状に形成するとともに、この下流側側縁部31Aに対向する上流側側縁部31Dは、これを前記蛇行長さよりわずかに大きな長さを有する直線状としてある。
【0032】
こうした構成のプリンター装填用下げ札30においても、糸通し孔31の上流側側縁部31Dを検出することにより、その検出信号の立ち下がり部S7を基準としてプリンター装填用下げ札30のピッチサイズなどを演算することができる。
なお糸通し孔31は、その下流側側縁部31Aが弧状に形成されているので、糸通し孔31に吊下げ用糸24を挿通して所定の商品に取り付けた状態で、プリンター装填用下げ札30をまっすぐに吊り下げておくことができる。
【0033】
図2(3)は、第2の変形例によるプリンター装填用下げ札40(下げ札)における糸通し孔41を拡大して示す説明図であって、その下流側側縁部41Aは、これを直線状に形成し、この下流側側縁部21Aに対向する他の上流側側縁部41Dは、これを弧状に形成している。
【0034】
こうした構成のプリンター装填用下げ札40においても、糸通し孔41の下流側側縁部41Aを検出することにより、その検出信号の立ち上がり部S8を基準としてプリンター装填用下げ札40のピッチサイズなどを演算することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の実施例による下げ札用プリンターに装填するプリンター装填用下げ札20の平面図である。
【図2】同、糸通し孔21、31、41部分の拡大平面図であって、図2(1)は、プリンター装填用下げ札20の糸通し孔21を拡大して示す説明図、図2(2)は、第1の変形例によるプリンター装填用下げ札30における糸通し孔31を拡大して示す説明図、図2(3)は、第2の変形例によるプリンター装填用下げ札40における糸通し孔41を拡大して示す説明図である。
【図3】同、切断部10で切断して単葉としたプリンター装填用下げ札20の説明図である。
【図4】従来のプリンター装填用下げ札1の平面図である。
【図5】同、プリンター装填用下げ札1に所定の情報を印字するための下げ札用プリンター(たとえばサーマルプリンター5)の概略側面図である。
【図6】同、糸通し孔2部分の拡大平面図である。
【符号の説明】
【0036】
1 プリンター装填用下げ札(従来、図4)
1A プリンター装填用下げ札1の顧客用控え部
1B プリンター装填用下げ札1の販売店用控え部
2 糸通し孔
2C 糸通し孔2の中心(図6)
3 切り離し用のミシン目
4 切断線
5 サーマルプリンター(下げ札用プリンター、図5)
6 供給部
7 移送路
8 位置検出部
9 印字部
10 切断部
11 制御部
12 透過型センサー
12C 透過型センサー12の中心(図6)
13 サーマルヘッド
14 プラテンローラー
15 サーマルヘッド13の発熱素子
16 熱転写インキリボン
17 切断刃
20 プリンター装填用下げ札(下げ札、図1、図2(1))
20A プリンター装填用下げ札20の顧客用控え部
20B プリンター装填用下げ札20の販売店用控え部
21 糸通し孔
21A 糸通し孔21の下流側側縁部(側縁部)
21B 糸通し孔21の弧状の端縁部
21C 糸通し孔21の弧状の端縁部
21D 糸通し孔21の上流側側縁部(側縁部)
22 切り離し用のミシン目
23 矩形孔
23A 矩形孔23の下流側側縁部(側縁部)
23B 矩形孔23の上流側側縁部(側縁部)
24 吊下げ用糸
30 プリンター装填用下げ札(下げ札、第1の変形例、図2(2))
31 糸通し孔
31A 糸通し孔31の下流側側縁部
31D 糸通し孔31の上流側側縁部
40 プリンター装填用下げ札(下げ札、第2の変形例、図2(3))
41 糸通し孔
41A 糸通し孔41の下流側側縁部
41D 糸通し孔41の上流側側縁部
S1、S3、S5、S8 立ち上がり部
S2、S4、S6、S7 立ち下がり部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吊り下げ用の糸通し孔を形成してある下げ札を装填して所定の移送路上を移送し、その表面に所定の情報を印字可能とした下げ札用プリンターであって、
前記糸通し孔は、前記移送路における前記下げ札の移送方向に対して直角な方向に直線状に長く形成した側縁部を有するとともに、
前記下げ札は、前記糸通し孔以外に、前記下げ札の移送方向に対して直角な方向に延びる切り離し用のミシン目を有するとともに、このミシン目の中央部を、前記下げ札の幅方向に延びる細長の矩形孔に形成してあり、
前記糸通し孔の前記側縁部、および前記矩形孔のいずれか一方の側縁部の位置を検出する透過型センサーを設けたことを特徴とする下げ札用プリンター。
【請求項2】
前記糸通し孔の前記側縁部の位置検出による前記下げ札の第1のピッチサイズと、前記矩形孔の前記いずれか一方の側縁部の位置検出による前記下げ札の第2のピッチサイズとが異なる場合には、これらのピッチサイズを平均することを特徴とする請求項1記載の下げ札用プリンター。
【請求項3】
前記糸通し孔の前記側縁部の位置検出による前記下げ札の第1のピッチサイズと、前記矩形孔の位置検出による前記下げ札の第2のピッチサイズとが所定のピッチ設定値をこえて異なる場合には、前記下げ札への印字を行わないようにすることを特徴とする請求項1記載の下げ札用プリンター。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−154508(P2009−154508A)
【公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−338760(P2007−338760)
【出願日】平成19年12月28日(2007.12.28)
【出願人】(307010993)株式会社サトー知識財産研究所 (588)
【出願人】(000130581)株式会社サトー (1,153)
【Fターム(参考)】