説明

下肢用マッサージ機

【課題】被施療者の足先、脛及び大腿をマッサージすることのできる新しい感覚のマッサージ効果を得ることのできる下肢用マッサージ機を提供する。
【解決手段】
被施療者の足先及び脛をマッサージすることのできる下肢用マッサージ機であって、床面に対し角度調節可能に設置され、被施療者の足先にマッサージを施す足先用マッサージ手段28を具えた足先用ユニット20と、該足先用ユニット20に連繋され、被施療者の脛をマッサージする脛用マッサージ手段36を具えた脛用ユニット30と、該脛用ユニット30に回動自在に連繋され、被施療者の大腿の前部及び/又は側部をマッサージする大腿用マッサージ手段46を具えた大腿用ユニット40と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被施療者の下肢、即ち、足先、脛及び大腿をマッサージすることのできる下肢用マッサージ機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
被施療者の下肢、即ち、足先(くるぶしより下)とふくらはぎを同時にマッサージすることのできる下肢用マッサージ機が提案されている。
この種下肢用マッサージ機では、被施療者は、足先にマッサージを施す足先用ユニットに足先を挿入すると共に、ふくらはぎの裏部及び側部にマッサージを施すふくらはぎ用ユニットにふくらはぎを挿入し、エアバッグ等のマッサージ手段によって足先及びふくらはぎにマッサージを施している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、被施療者のふくらはぎと大腿を同時にマッサージすることのできる椅子型マッサージ機も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
この種椅子型マッサージ機では、被施療者の腰掛ける座部に大腿をマッサージするマッサージ手段を配置すると共に、座部の前端にふくらはぎの裏部及び側部にマッサージを施すふくらはぎ用ユニットを具え、被施療者の大腿及びふくらはぎにマッサージを施している(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4017608号公報
【特許文献2】特許第4019661号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1及び特許文献2のマッサージ機は、何れも被施療者のふくらはぎをふくらはぎ用ユニットに後ろ向きに挿入し、ふくらはぎの裏部及び側部をマッサージするものである。
また、特許文献2のマッサージ機は、座部に配置されたマッサージ手段によって、被施療者の大腿の裏部をマッサージするものである。
即ち、被施療者の脛や大腿の前部をマッサージすることのできるマッサージ機は提案されていなかった。
【0006】
本発明の目的は、被施療者の足先、脛及び大腿の前部及び/又は側部をマッサージすることのできる新しい感覚のマッサージ効果を得ることのできる下肢用マッサージ機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の下肢用マッサージ機は、
被施療者の足先及び脛をマッサージすることのできる下肢用マッサージ機であって、
床面に対し角度調節可能に設置され、被施療者の足先にマッサージを施す足先用マッサージ手段を具えた足先用ユニットと、
該足先用ユニットに連繋され、被施療者の脛をマッサージする脛用マッサージ手段を具えた脛用ユニットと、
該脛用ユニットに回動自在に連繋され、被施療者の大腿の前部及び/又は側部をマッサージする大腿用マッサージ手段を具えた大腿用ユニットと、
を有するものである。
【0008】
また、本発明の下肢用マッサージ機は、
被施療者の足先をマッサージすることのできる下肢用マッサージ機であって、
被施療者の足先を収容する足先用カバー部を有し、該足先用カバー部に足先にマッサージを施す足先用マッサージ手段を有する足先用ユニットを具え、足先用カバー部の後部上端に足先を挿入する開口が形成され、足先用カバー部の後端に、上方に向けて突出した蓋壁を有している。
望ましくは、蓋壁は、足先用カバー部に対して開閉可能に取り付ける。
【発明の効果】
【0009】
本発明の下肢用マッサージ機は、床面に対し、角度調節可能に設置された足先用ユニットに対して、脛用ユニットが回動自在に連繋され、さらに、脛用ユニットに対して大腿用ユニットが回動自在に連繋されているから、被施療者は、自由度の高い姿勢で下肢のマッサージを受けることができる。
また、脛や大腿の前部及び/又は側部をマッサージでき、新しい感覚のマッサージ効果を得ることができる。
【0010】
また、本発明の下肢用マッサージ機は、足先用ユニットの後端に開閉可能な蓋壁を有しており、足先用ユニットから足先が後方に押し出されたり、足先用ユニットの床面に対する姿勢が変わっても、足先が脱落することはなく、効果の高いマッサージを受けることができる。
さらに、蓋壁を開閉可能とすることで、蓋壁を開いた状態では、被施療者は、足先を下肢用マッサージ機に容易に挿入したり抜き出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の下肢用マッサージ機の斜視図であって、被施療者がマッサージを受けている状態を示す斜視図である。
【図2】本発明の下肢用マッサージ機を斜め後方から見た斜視図である。
【図3】本発明の下肢用マッサージ機の正面図である。
【図4】図3の線A−Aに沿う矢視断面図である。
【図5】本発明の下肢用マッサージ機を斜め後方から見た斜視図であって、後方壁を取り除いた状態を示している。
【図6】本発明の下肢用マッサージ機の側面図であって、被施療者がマッサージを受けている状態を示す側面図である。
【図7】足先用ユニットをベースに対してほぼ直立させた状態を示す断面図である。
【図8】足先用ユニットをベースに対して後方に回動させた状態を示す断面図である。
【図9】足先用ユニットをベースに対してさらに後方に回動させた状態を示す断面図である。
【図10】被施療者が椅子等に腰掛けて本発明の下肢用マッサージ機によりマッサージを受けている状態を示す説明図である。
【図11】被施療者が膝から下を前方に軽く伸ばした状態で本発明の下肢用マッサージ機によりマッサージを受けている状態を示す説明図である。
【図12】被施療者が寝転んだ状態で本発明の下肢用マッサージ機によりマッサージを受けている状態を示す説明図である。
【図13】足先用ユニットの角度調節手段の側面図であって、位置決め状態を示している。
【図14】図13の線B−Bに沿う矢視断面図である。
【図15】足先用ユニットの角度調節手段の側面図であって、回動可能状態を示している。
【図16】凹状の脛用ユニットによりマッサージを施している状態を示す説明図である。
【図17】筒状の脛用ユニットによりマッサージを施している状態を示す説明図である。
【図18】本発明の下肢用マッサージ機を斜め後方から見た斜視図であって、脛用ユニットを足先用ユニットに対して上方にスライドさせた状態を示す斜視図である。
【図19】脛用ユニットを足先用ユニットに対して上方にスライドさせた状態を示す正面図である。
【図20】図19の線C−Cに沿う矢視断面図である。
【図21】図20の線D−Dに沿う矢視断面図である。
【図22】脛用ユニットの高さ調節手段の斜視図であって、位置決め状態を示している。
【図23】図22の平面図である。
【図24】脛用ユニットの高さ調節手段の斜視図であって、スライド可能状態を示している。
【図25】図24の平面図である。
【図26】脛用ユニットを足先用ユニットに対して上方にスライド可能とした下肢用マッサージ機の他の実施例を示す断面図である。
【図27】図26の下肢用マッサージ機の脛用ユニットを足先用ユニットに対して上方にスライドさせた断面図である。
【図28】図27の線E−Eに沿う矢視断面図である。
【図29】大腿用ユニットを脛用ユニットに対してスライドさせた状態を示す説明図である。
【図30】大腿用ユニットのスライド調節手段の断面図である。
【図31】図30の線F−Fに沿う矢視断面図であって、大腿用ユニットを位置決めした状態を示す断面図である。
【図32】図30の線F−Fに沿う矢視断面図であって、大腿用ユニットをスライドさせた状態を示す断面図である。
【図33】足先用ユニットの後端下部に車輪を取り付けた下肢用マッサージ機の説明図である。
【図34】足先用ユニットの後端に開閉可能な蓋壁を取り付けた下肢用マッサージ機を斜め後方から見た斜視図であって、蓋壁が閉じた状態を示している。
【図35】足先用ユニットの後端に開閉可能な蓋壁を取り付けた下肢用マッサージ機を斜め後方から見た斜視図であって、蓋壁が開いた状態を示している。
【図36】図34の下肢用マッサージ機の断面図である。
【図37】図36の線F−Fに沿う蓋壁のロック手段の矢視断面図及びその拡大図である。
【図38】図35の下肢用マッサージ機の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1乃至図4は、本発明の下肢用マッサージ機(10)を示している。
以下では、被施療者の下肢として、被施療者の足先(L1)、脛(L2)及び大腿(L3)をマッサージすることのできる下肢用マッサージ機(10)について説明を行なうが、例えば、脛(L2)のみ、大腿(L3)のみ、脛(L2)と大腿(L3)のみ、足先(L1)と大腿(L3)のみ、足先(L1)と脛(L2)のみをマッサージするマッサージ機として構成することも可能である。
【0013】
また、以降、本明細書において、被施療者(P)の足先(L1)とは、図6に示すように、くるぶしよりも下の部分を意味する。また、脛(L2)とは、膝とくるぶしの間の部分であって、被施療者(P)が直立した状態で、前側に位置する部分を意味し、場合によっては、脛(L2)には、その側部を含む。さらに、大腿(L3)とは、股と膝の間の部分であって、被施療者(P)が直立した状態で、前側に位置する部分を意味し、場合によっては、大腿(L3)には、その側部を含むものとする。
【0014】
本発明の下肢用マッサージ機(10)は、床面に載置されるベース(11)に被施療者(P)の足先(L1)をマッサージする足先用ユニット(20)、被施療者(P)の脛(L2)をマッサージする脛用ユニット(30)、被施療者(P)の大腿(L3)をマッサージする大腿用ユニット(40)を有している。
【0015】
<ベース(11)>
ベース(11)は、下肢用マッサージ機(10)を床面に安定して載置できるプレート(12)と、該プレート(12)の左右前方から上方に向けて突設された一対のフランジ(13)(13)を有している。
【0016】
<足先用ユニット(20)>
ベース(11)のフランジ(13)(13)間には、足先用ユニット(20)が取り付けられている。図示の実施例では、足先用ユニット(20)は、ベース(11)に対して回動自在に支持されており、足先用ユニット(20)のベース(11)に対する角度を変更可能としている。
【0017】
図7乃至図9は、ベース(11)に対して、足先用ユニット(20)を回動させた状態を示す説明図、図10乃至図12は、被施療者(P)が下肢用マッサージ機(10)に下肢を挿入した状態で、下肢用マッサージ機(10)を回動させた状態を示している。
被施療者(P)は、膝から下を床面に対してほぼ垂直な状態でマッサージを受けたい場合には、図7及び図10に示すように、足先用ユニット(20)がベース(11)に対してほぼ平行になるように角度調整すればよい。
また、膝から下を少し前に投げ出した状態でマッサージを受けたい場合には、図8及び図11に示すように、足先用ユニット(20)をベース(11)に対して後方へ少し傾けるように角度調整すればよい。
さらに、被施療者(P)が寝転んだ状態でマッサージを受けたい場合には、図9及び図12に示すように、足先用ユニット(20)をベース(11)に対してさらに後傾させればよい。
【0018】
上記のように、足先用ユニット(20)をベース(11)に対して角度調整するために、図13乃至図15に示すように、足先用ユニット(20)とベース(11)を角度調節手段(50)によって連繋することが望ましい。
図示の角度調節手段(50)は、足先用ユニット(20)の回動中心となる支持軸(51)がベース(11)のフランジ(13)から内向きに突設されており、該支持軸(51)を中心として、ベース(11)に環状の内歯ギア(52)が刻設されている。足先用ユニット(20)は、足先用カバー部(21)の側面に、前記支持軸(51)に嵌まる軸受(53)が突設されており、内歯ギア(52)と噛合可能な円弧状のロックプレート(54)(54)を有している。ロックプレート(54)(54)は、基端側が夫々足先用カバー部(21)に軸支(55)(55)されており、外側周面にギア(56)(56)が刻設されている。ロック状態では、ロックプレート(54)(54)は、ロックプレート(54)(54)の先端に取り付けられたヘリカルスプリング(57)(57)により、ギア(56)(56)が内歯ギア(52)(52)に噛み合うように付勢されていると共に、ロックプレート(54)(54)の先端に取り付けられたワイヤー(58)(58)を引っ張ると、ヘリカルスプリング(57)(57)の付勢力に抗して、ロックプレート(54)(54)のギア(56)(56)を内歯ギア(52)(52)から引き離すようにしている。ワイヤー(58)(58)の他端は、被施療者(P)が操作しやすい位置に配備すればよい。
【0019】
然して、足先用ユニット(20)は、ワイヤー(58)(58)を操作しない状態では、ロックプレート(54)(54)がヘリカルスプリング(57)(57)の付勢力により、ベース(11)の内歯ギア(52)(52)に押し付けられ、ギア(56)(56)が内歯ギア(52)(52)に噛合しているから、足先用ユニット(20)は、ベース(11)に対して回動しない。
この状態から、ワイヤー(58)(58)を引っ張って、ロックプレート(54)(54)のギア(56)(56)を内歯ギア(52)(52)から外すと、足先用ユニット(20)は、支持軸(51)を中心として、ベース(11)に対して回動自在となり、被施療者(P)は、図7乃至図12に示すように、所望の角度まで足先用ユニット(20)を回動させることができる。足先用ユニット(20)を角度調節した後、ワイヤー(58)(58)を戻すことにより、ロックプレート(54)(54)は、ギア(56)(56)が内歯ギア(52)(52)に噛合する状態に復帰し、足先用ユニット(20)をベース(11)に対して固定できる。
【0020】
足先用ユニット(20)は、外周が足先用カバー部(21)により包囲され、被施療者(P)の足先(L1)を挿入可能な足先収容部(22)を有する。足先収容部(22)は、図4に示すように、後端側上部に開口(23)を有しており、該開口(23)から被施療者(P)の足先(L1)が挿入される。
足先収容部(22)は、中央に隔壁(24)を有しており、被施療者(P)は、左右の足先(L1)を夫々独立して足先収容部(22)に挿入可能となっている(例えば、図5参照)。
また、足先収容部(22)の後端には、開口(23)に連続して、上向きに蓋壁(25)が形成されている。蓋壁(25)は、被施療者(P)が足先(L1)を足先収容部(22)に挿入したときの安定性を高めると共に、下記する足先(L1)のマッサージの際に被施療者(P)の足先(L1)が後方へ押し出されることを防止する。なお、図5では、蓋壁(25)を取り外した状態を示している。
特に、図11や図12に示すように、足先用ユニット(20)をベース(11)に対して傾けて使用する場合には、蓋壁(25)を設けておくことで、被施療者(P)のふくらはぎが蓋壁(25)に当たって、足先収容部(22)から脱落することを防止できる利点がある。
【0021】
足先収容部(22)の底面(26)には、足裏をマッサージする足裏用マッサージ手段(27)を配備することができ、該足裏用マッサージ手段(27)により、被施療者(P)の足裏に指圧マッサージ等を施すことができる。図示の足裏用マッサージ手段(27)は、足裏の長手方向に沿ってスライド可能且つ足裏に向けて出没可能な指圧子を有するマッサージ手段を例示している。
また、足先収容部(22)の側面及び上面内側には、被施療者(P)の足先(L1)の甲部分をマッサージする足先用マッサージ手段(28)を配備することができる。図示の足先用マッサージ手段(28)は、夫々エアバッグであり、エアバッグを膨張、収縮させることにより、被施療者(P)の足先(L1)を圧迫、弛緩させることで、血流を高めると共に、足裏用マッサージ手段(27)による指圧マッサージの際に、足裏が底面(26)から浮き上がらないようにしている。
【0022】
足先収容部(22)の後端には、足先用マッサージ手段(28)等、以下で述べるエアバッグを用いたマッサージ手段を膨張、収縮させるエアポンプ(15)やバルブ機構(図示せず)、その他、本発明の下肢用マッサージ機(10)の制御手段等が配備されている。
【0023】
<脛用ユニット(30)>
足先用ユニット(20)の後端側上部には、脛用ユニット(30)が配備されている。
脛用ユニット(30)は、被施療者(P)の脛(L2)を包囲する脛用カバー部(31)を有する。脛用カバー部(31)は、図に示すように、前側及び側部が閉塞し、後側及び上下が開口し、中央から後方に向けて突設された隔壁(34)によって左右に分割された脛収容部(32)を有している。
脛収容部(32)の下端は、前記足先収容部(22)の開口(23)に連続しており、脛収容部(32)の下端側後部は、前記足先用ユニット(20)の蓋壁(25)により閉じられている。
【0024】
また、脛用カバー部(31)の前側上端は、図1、図3及び図4等に示すように、上向きに延びた遮視カバー(35)が形成されており、被施療者(P)が施療中に、前方から膝周辺を視認されることを阻止している。
【0025】
脛収容部(32)には、図4及び図16に示すように、側面及び前面に、被施療者(P)の脛(L2)を前方及び/又は側方から押圧マッサージする脛用マッサージ手段(36)を配備することができる。
図示の脛用マッサージ手段(36)は、夫々エアバッグであり、エアバッグを膨張、収縮させることにより、被施療者(P)の脛(L2)を圧迫、弛緩させることで、血流を高めたり、足三里のつぼを指圧マッサージすることができる。エアバッグは、前記エアポンプ(15)にバルブ機構を介して接続されている。
なお、図16(a)は、脛(L2)の前部と側部に脛用マッサージ手段(36)を配置した実施例である。図16(b)は、脛(L2)の前側部と側部に脛用マッサージ手段(36)を配置した実施例であり、脛(L2)を摘むようなマッサージを施すことができる。さらに、図16(c)は、脛(L2)の外側前側部と側部に脛用マッサージ手段(36)を配置した実施例であり、強いマッサージを受けると痛みを感じることのある脛骨(L2’)を避けたマッサージを施すことができる。
【0026】
なお、脛収容部(32)は、凹状に限らず、図17に示すように、筒状に形成することもできる。脛収容部(32)を筒状とした場合には、内面の側面及び前面に限らず、後面側にも脛用マッサージ手段(36)を配備することが望ましい。これにより、被施療者(P)の脛(L2)だけでなく、ふくらはぎにもマッサージを施すことができる利点がある。
図17(a)は、脛(L2)の前部と側部から後部にかけて脛用マッサージ手段(36)を配置した実施例である。図17(b)は、脛(L2)の前側部と側部から後部にかけて脛用マッサージ手段(36)を配置した実施例であり、脛(L2)を摘むようなマッサージを施すことができる。さらに、図17(c)は、脛(L2)の外側前側部と側部から後部にかけて脛用マッサージ手段(36)を配置した実施例であり、強いマッサージを受けると痛みを感じることのある脛骨(L2’)を避けたマッサージを施すことができる。
【0027】
脛用ユニット(30)は、図18乃至図20に示すように、足先用ユニット(20)に対して高さ調節できるようにすることが望ましい。これにより、下肢の長さに合わせて、脛用ユニット(30)の位置を調整することができる。
脛用ユニット(30)を高さ調節可能とする機構の一例を図18乃至図25に示す。
足先用ユニット(20)には、左右の足先収容部(22)を仕切る隔壁(24)から上向きにロッド(61)(62)を突設し、該ロッド(61)(62)に脛用ユニット(30)がスライド可能に嵌まっている。被施療者(P)が、脛用ユニット(30)を上方に持ち上げることで、足先用ユニット(20)に対して上方にスライドし、高さを調節することができる。
さらに、脛用ユニット(30)を高さ調節した後、位置決めするために、高さ調節手段(60)を具備することが望ましい。高さ調節手段(60)は、図20及び図21に示すように、脛用ユニット(30)の隔壁(34)の内部に配備され、前記ロッド(61)を把持可能なクリップ部材(63)を例示できる。
【0028】
クリップ部材(63)は、図22乃至図25に示すように、閉じた状態でロッド(61)を把持可能であり、クランプ部(64)にロッド(61)を滑ることなく把持できるようにゴム等の滑り止め部材(65)が貼り付けられている。クリップ部材(63)は、トーションバネ(66)により閉じ方向に付勢されている。
クリップ部材(63)の開閉は、コントロールケーブル(67)により行なうことができる。コントロールケーブル(67)は、一方のグリップ部(64a)にアウターケーシング(68)の一端が固定されており、アウターケーシング(68)から延出したインナーケーブル(69)の先端が他方のグリップ部(64b)に固定されている。
コントロールケーブル(67)は、下肢用マッサージ機(10)の適所まで延びており、被施療者(P)がコントロールケーブル(67)を操作することで、クリップ部材(63)を図24及び図25に示すように開くことで、ロッド(61)の把持が解かれて、脛用ユニット(30)は高さ調節可能となる。この状態で、被施療者(P)が脛用ユニット(30)を持ち上げたり、押し下げることで、脛用ユニット(30)は足先用ユニット(20)に対してスライドし、所望の高さ位置で、図22及び図23に示すように、クリップ部材(63)を閉じることで、脛用ユニット(30)は位置決め可能となる。
【0029】
なお、上記実施例では、脛用ユニット(30)を上方にスライドさせると、くるぶしの上からふくらはぎ辺りに係る部分には、脛用ユニット(30)によるマッサージが十分に施されないことがある。
そこで、図26乃至図28に示すように、足先用ユニット(20)と脛用ユニット(30)の分割線を段付き形状とすることが望ましい。
図示の足先用ユニット(20)は、足先収容部(22)の後端側部を上方に突出させて、この突出した部分である蓋壁(25)の内面に、足先用マッサージ手段(28)としてエアバッグ等を配備したものである。このように、足先用ユニット(20)にくるぶしの上からふくらはぎ辺りに係る部分を足先用マッサージ手段(28)によってマッサージできるようにすることで、脛用ユニット(30)を上方にスライドさせたときでも、効果の高いマッサージを受けることができる。
これは、膝からくるぶしにかけてマッサージする場合に、下方(くるぶしに近い方)は、裏側にツボが多くあり、裏側をマッサージすると気持ちよく、上方は、足三里のツボがある表側(前側)をマッサージすると気持ちがよいので、図26及び図27に示すように、エアバッグ(36)(28)が配備されていると、脛用ユニット(30)を上方へスライドさせた場合、脛用ユニット(30)のエアバッグ(36)と足先用ユニット(20)のエアバッグ(28)で夫々気持ちよいところをマッサージできるからである。
【0030】
<大腿用ユニット(40)>
脛用ユニット(30)の上端には、図1乃至図6に示すように、被施療者(P)の大腿(L3)をマッサージする大腿用ユニット(40)が配備されている。
大腿用ユニット(40)は、脛用ユニット(30)の大腿(L3)の前部を包囲する大腿用カバー部(41)を有しており、大腿用カバー部(41)は、図に示すように、中央に突設された隔壁(44)によって左右に分割された凹状の大腿収容部(42)を有している。
【0031】
大腿用ユニット(40)は、脛用カバー部(31)の側面に軸支(45)されて、図6に示すように、脛用ユニット(30)に対して回動可能とすることが望ましい。
大腿(L3)にマッサージを施す際には、図6に示すように、被施療者(P)の大腿(L3)に上から覆い被さるように大腿用ユニット(40)を回動させ、被施療者(P)がマッサージ終了後立ち上がる場合には、図6中二点鎖線で示すように、大腿用ユニット(40)を前方に立て掛けるように回転させればよい。
【0032】
大腿用ユニット(40)は、図4等に示すように、大腿収容部(42)の内面に、被施療者(P)の大腿(L3)を前方及び/又は側方から押圧する大腿用マッサージ手段(46)を配備することができる。
図示の大腿用マッサージ手段(46)は、夫々エアバッグであり、エアバッグを膨張、収縮させることにより、被施療者(P)の大腿(L3)を圧迫、弛緩させることで、血流を高めたり、疲労しやすい大腿四頭筋を指圧マッサージすることができる。エアバッグは、前記エアポンプ(15)にバルブ機構を介して接続されている。
【0033】
大腿用ユニット(40)を大腿収容部(42)が、被施療者(P)の大腿(L3)に覆い被さるように回動させ(図1及び図6参照)、大腿用マッサージ手段(46)を作動させることで、従来にない新しい感覚のマッサージを受けることができる。
【0034】
なお、大腿用ユニット(40)は、大腿収容部(42)と逆側の面をフラットに形成することで、図1に示すように、被施療者(P)がテーブルとして使用することができ、また、この部分に操作部(17)を配置することで、操作部(17)の操作性、視認性を高めることができる。
【0035】
<マッサージ動作>
上記構成の下肢用マッサージ機(10)において、被施療者(P)は、椅子等に腰掛け、図6中、二点鎖線で示すように、大腿用ユニット(40)を前方に立て掛けた状態で、足先(L1)から下肢用マッサージ機(10)に下肢を挿入する。
下肢用マッサージ機(10)に下肢を挿入した後、大腿用ユニット(40)を後方に回転させて、図1及び図6に示すように、被施療者(P)の大腿(L3)に大腿用ユニット(40)を覆い被せる。
これにより、被施療者(P)の足先(L1)は、足先用ユニット(20)の足先収容部(22)に全体が挿入され、脛(L2)は、脛用ユニット(30)の脛収容部(32)に脛(L2)の前方側から挿入され、大腿(L3)は、大腿用ユニット(40)の大腿収容部(42)に大腿(L3)の前方側(図1及び図6では大腿(L3)が横向きになっているので上側から)に挿入される。
【0036】
このとき、必要に応じて、ベース(11)に対する足先用ユニット(20)の角度を調整したり、足先用ユニット(20)に対する脛用ユニット(30)の高さを調節することもできる。
【0037】
被施療者(P)の下肢を下肢用マッサージ機(10)に挿入した後、各マッサージ手段(27)(28)(36)(46)等を作動させることで、被施療者(P)の下肢にマッサージが施される。
【0038】
例えば、足先用ユニット(20)は、足裏用マッサージ手段(27)及び足先用マッサージ手段(28)により、被施療者(P)の足先(L1)、即ち足裏と甲部分等を指圧や押圧マッサージする。
脛用ユニット(30)は、脛用マッサージ手段(36)により、被施療者(P)の脛(L2)の前部及び側部を押圧して挟み込み、足三里等にマッサージを施す。
大腿用ユニット(40)は、大腿用マッサージ手段(46)により、被施療者(P)の大腿(L3)の前部及び側部を押圧して挟み込み、大腿四頭筋等にマッサージを施す。
【0039】
マッサージ終了後は、被施療者(P)は、大腿用ユニット(40)を前方に押し上げて、下肢を下肢用マッサージ機(10)から引き抜けばよい。
【0040】
上記のように、本発明の下肢用マッサージ機(10)によれば、足先(L1)だけでなく、脛(L2)や大腿(L3)に前方から新たな感覚の効果の高いマッサージを提供することができる。
【0041】
なお、大腿用ユニット(40)は、脛用ユニット(30)に対して回動可能とするだけでなく、図29に示すように、スライド可能とすることで、被施療者(P)の下肢の長さ又は所望するマッサージポイントに合わせた大腿(L3)のマッサージを施すことができる。
【0042】
上記を実現するために、図29乃至図32に示すように、脛用ユニット(30)と大腿用ユニット(40)は、スライド調節手段(70)によって、スライド可能に連繋することができる。
スライド調節手段(70)は、脛用ユニット(30)に回動可能に軸支されたレール(71)と、大腿用ユニット(40)に取り付けられ、レール(71)にスライド可能に嵌まるスライダー(73)を有する。
レール(71)には、所定間隔毎に丸底の位置調整孔(72)(72)が複数開設されている。
スライダー(73)は、図31及び図32に示すように、スライダー(73)の基端側に開設された穴(74)に、レール(71)に向けて出没可能な位置調整ピン(75)と、該位置調整ピン(75)をレール(71)に向けて突出するよう付勢するバネ手段(76)が収容されている。
また、レール(71)とスライダー(73)との間には、位置調整ピン(75)を囲むようにスペーサ(77)が配備されている。
【0043】
被施療者(P)が図1又は図6に示すように、大腿用ユニット(40)を大腿(L3)に覆い被せた状態で、大腿用ユニット(40)を図29の矢印方向に引っ張ると、位置調整ピン(75)が位置調整孔(72)から外れて、大腿用ユニット(40)は、脛用ユニット(30)に対してスライドする。
所望の位置まで大腿用ユニット(40)をスライドさせた後、その近傍にある位置調整孔(72)に位置調整ピン(75)が位置合わせされると、バネ手段(76)の付勢力によって、位置調整ピン(75)は位置調整孔(72)に嵌まり、大腿用ユニット(40)は固定される。
これにより、被施療者(P)は、大腿(L3)の所望の位置にマッサージを受けることができる。
【0044】
図33は、上記のように、足先用ユニット(20)と、脛用ユニット(30)及び大腿用ユニット(40)を互いに回動自在に連繋した下肢用マッサージ機(10)において、ベース(11)に代えて、足先用ユニット(20)の後端下部に車輪(18)を配備した実施例である。
被施療者は腰掛けた状態で下肢を下肢用マッサージ機(10)に挿入し、下肢を前方に伸ばすことで、図33(a)乃至(c)に示すように、車輪(18)が床面を転動し、足先用ユニット(20)が後方に傾きながら前方へ移動する。このとき、脛用ユニット(30)は、足先用ユニット(20)と共に後方へ傾き、且つ、大腿用ユニット(40)は、脛用ユニット(30)に対して回動し、夫々脛(L2)及び大腿(L3)に被さった状態を維持する。
この状態でマッサージ手段(27)(28)(36)(46)を作動させることで、足先(L1)、脛(L2)及び大腿(L3)にマッサージを受けることができる。
【0045】
図33(c)の状態から、被施療者が足先を手前に引きつける方向に下肢を曲げると、上記とは逆に、図33(b)、図33(a)の順で、車輪(18)が床面を転動し、足先用ユニット(20)が水平方向に復帰しながら後方へ移動する。脛用ユニット(30)は、夫々足先用ユニット(20)と共に前方へ傾き、且つ、大腿用ユニット(40)は、脛用ユニット(30)に対して回動し、夫々脛(L2)及び大腿(L3)に被さった状態を維持する。
【0046】
従って、被施療者は、着座位置を変えることなく、下肢の曲げ伸ばしをするだけで、各ユニット(20)(30)(40)が被施療者の下肢に密着したまま、下肢用マッサージ機(10)の形状を変えることができ、被施療者は、自分の好みの姿勢でマッサージを受けることができるから、マッサージ効果が高いだけでなく、窮屈な姿勢による疲労を感じることもない。
【0047】
なお、車輪(18)の内部に、図13乃至図15を用いて説明した角度調節手段(50)を配備することで、車輪(18)の回動を規制することもできる。
【0048】
図34乃至図38は、足先用ユニット(20)の後端に配備された蓋壁(25)を開閉可能とした実施例である。
蓋壁(25)は、前述のとおり、マッサージ中、特に、足先用ユニット(20)を傾けた状態で使用する際に、足先(L1)が足先収容部(22)から脱落することを防止するために重要である。しかしながら、被施療者が下肢用マッサージ機(10)に足先(L1)を挿入又は抜き出すには、着座姿勢で、足先(L1)を持ち上げて蓋壁(25)を跨ぐ必要がある。
【0049】
そこで、図34乃至図38に示すように、足先用ユニット(20)の蓋壁(25)を開閉可能とすることで、被施療者は、足先(L1)を大きく持ち上げることなく、足先用ユニット(20)に挿入することができるようにしたものである。
【0050】
蓋壁(25)は、基端側が、左右の各足先収容部(22)の後端に軸支(29)されており(図36及び図38参照)、蓋壁(25)は、足先収容部(22)に対して揺動可能となっている。
蓋壁(25)は、マッサージ中は、図34及び図36に示すように、蓋壁(25)を閉じておき、被施療者が足先用ユニット(20)に足先(L1)を挿入する際には、図35及び図38に示すように、後方に傾動させて、足先(L1)の出し入れを容易にする。
【0051】
マッサージ中に、蓋壁(25)が開いてしまわないように、蓋壁(25)は、ロック手段(80)により、開閉を規制するようにすることが望ましい。
図37は、ロック手段(80)の一例を示す断面図である。
図に示すように、ロック手段(80)は、蓋壁(25)の左右から出没可能なロックピン(81)と、該ロックピン(81)を突出方向に付勢するヘリカルスプリング(83)を有しており、足先収容部(22)の内面には、ロックピン(81)の嵌まるロック用孔(85)が開設されている。
ロックピン(81)は、蓋壁(25)の閉じ方向に傾斜した先端を有しており、また、ロックピン(81)には、被施療者が操作する摘み(82)を有し、該摘み(82)は、蓋壁(25)から後方に向けて突出している。
【0052】
上記構成のロック手段(80)において、被施療者が一方の蓋壁(25)の摘み(82)(82)を指で引き寄せるように摘むと、左右のロックピン(81)(81)が蓋壁(25)内に後退して、ロック用孔(85)(85)から外れる。
この状態で、蓋壁(25)を引っ張ると、図35及び図38に示すように、蓋壁(25)は後方へ傾き、足先収容部(22)の開口が広がって、被施療者は足先(L1)を出し入れし易くなる。
【0053】
図37に示すように、ロックピン(81)の先端は、蓋壁(25)の閉じ方向に傾斜を有した形状とすることで、被施療者が足先(L1)を足先収容部(22)に挿入した後には、蓋壁(25)を閉じ方向に押し込むだけで、ロックピン(81)が足先収容部(22)の端面を乗り越えて、ロック用孔(85)に嵌まる。
蓋壁(25)を閉じた状態でマッサージを行なうことにより、被施療者は、足先(L1)が足先収容部(22)から押し出されたり、脱落することはなく、効果の高いマッサージを受けることができる。
特に、図11、図12、図33(b)、図33(c)に示すように、足先用ユニット(20)をベース(11)に対して傾けて使用する場合には、蓋壁(25)を設けておくことで、被施療者(P)のふくらはぎが蓋壁(25)に当たって、足先収容部(22)から脱落することを防止できる利点がある。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明は、被施療者の下肢、例えば、脛、大腿に新しい感覚のマッサージを施すことのできる下肢用マッサージ機として有用である。
【符号の説明】
【0055】
(10) 下肢用マッサージ機
(11) ベース
(20) 足先用ユニット
(22) 足先収容部
(28) 足先用マッサージ手段
(30) 脛用ユニット
(31) 脛用カバー部
(32) 脛収容部
(36) 脛用マッサージ手段
(40) 大腿用ユニット
(41) 大腿用カバー部
(42) 大腿収容部
(46) 大腿用マッサージ手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被施療者の足先及び脛をマッサージすることのできる下肢用マッサージ機であって、
床面に対し角度調節可能に設置され、被施療者の足先にマッサージを施す足先用マッサージ手段を具えた足先用ユニットと、
該足先用ユニットに連繋され、被施療者の脛をマッサージする脛用マッサージ手段を具えた脛用ユニットと、
該脛用ユニットに回動自在に連繋され、被施療者の大腿の前部及び/又は側部をマッサージする大腿用マッサージ手段を具えた大腿用ユニットと、
を有することを特徴とする下肢用マッサージ機。
【請求項2】
足先用ユニットは、床面に載置されるベースに回動自在に連繋される請求項1に記載の下肢用マッサージ機。
【請求項3】
足先用ユニットは、ベースに対して、回動及び位置決め可能な角度調節手段により連繋される請求項2に記載の下肢用マッサージ機。
【請求項4】
足先用ユニットは、後端下部に車輪を有する請求項1に記載の下肢用マッサージ機。
【請求項5】
被施療者の足先をマッサージすることのできる下肢用マッサージ機であって、
被施療者の足先を収容する足先用カバー部を有し、該足先用カバー部に足先にマッサージを施す足先用マッサージ手段を有する足先用ユニットを具え、足先用カバー部の後部上端に足先を挿入する開口が形成され、足先用カバー部の後端に、上方に向けて突出した蓋壁を有することを特徴とする下肢用マッサージ機。
【請求項6】
蓋壁は、足先用カバー部に対して開閉可能に取り付けられる請求項5に記載の下肢用マッサージ機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【公開番号】特開2011−250813(P2011−250813A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−124463(P2010−124463)
【出願日】平成22年5月31日(2010.5.31)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)三洋電機コンシューマエレクトロニクス株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】