説明

不均衡な入口圧力を受ける混合弁における逆流を防止する方法および装置

マニホルドの出口コンジットの分割中間部分に隔壁を含んだ混合弁のマニホルドの使用によって、混合弁における流体の逆流を防止する装置および方法を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1および第2の流体源からの流体の流れをそれぞれ調節する第1および第2のダイヤフラム式制御弁を有する混合弁に関し、より詳細には、第1流体源の流体圧力が第2流体源の流体圧力より低いとき、混合弁を介して第2流体源から第1流体源へ向かう逆流を防止することに関する。
【背景技術】
【0002】
自動洗濯機用の注水システムは、通常は、温水源および冷水源に接続する複式の入口を有する水混合弁を含み、洗濯機で使用される所望温度の混合水流を提供する。
【0003】
図1Aに示すように、そのような混合弁10の一般に利用されている1つの形態では、第1および第2のソレノイド式ダイヤフラム弁12、14が、温水源、冷水源へ接続して混合弁10の出口22においてこれら温水源および冷水源からの混合流を提供するようなされた混合弁マニホルド16へ動作可能に接続されている。図1Aおよび図1Bに示すように、そのような混合弁10のマニホルド16は、通常は、第1流体入口18と、第2流体入口20と、流体出口22と、第1制御弁12のための第1ダイヤフラムチャンバ26と、第2制御弁14のための第2ダイヤフラムチャンバと、出口22と第1および第2のダイヤフラムチャンバ26、28を流体連通するよう直接接続するL字状出口コンジット30とを画成する本体24を含んでいる。この構成により、第1および第2の入口18、20を介して混合弁に入る流体流の混合が、出口コンジット30の全長にわたって生じることになる。
【0004】
第1および第2のダイヤフラムチャンバ26、28と出口22との間において直接的な流体連通を提供する出口コンジット30を有する上述の種類のマニホルド16は、長年にわたって利用されてきたものであり、第1および第2の入口18、20に取り付けられる流体源の圧力が実質的に等しい場合には全く申し分のない性能を発揮する。一般に、第1および第2の入口18、20が共に都市水道の本管または井戸システムの圧力タンク等、同じ本源からの流体を受け入れる状況では、第1入口18へ向かう流体流が、例えば、混合弁10に到達する前に温水器を介して流れるとしても、第1および第2の入口18、20における圧力は、実質的に等しいままとなる。
【0005】
図1C、および、図1Dの矢印21は、圧力が第1および第2の入口18、20において実質的に等しいときに、水が上述の種類の従来の混合弁10を介して流れる態様を示している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、第2入口20が冷水管等の加圧源からの流体流を受け入れるよう接続され、第1入口18が、建物の屋根に取り付けられるソーラーヒータまたは温水タンク等の、非加圧式かまたは非常に低い圧力源から流体を受け入れるよう接続される場合には、第2入口内のより高い流体圧力が第1弁アセンブリ内のダイヤフラムを圧倒し、それによって、図1Dに矢印23で示すように、第2入口から第1入口18を介して第1圧力源へ流体が逆流してしまうのを防止する手段をマニホルド16内に設けることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、マニホルドの出口コンジットの分割中間部分に隔壁を含んだ混合弁のマニホルドの使用によって、混合弁における流体の逆流を防止する装置および方法を提供する。隔壁は、高圧入口からの流れを出口コンジットの実質的な長さの全体にわたって低圧入口からの流れから分離して維持し、それによって、逆流に対する抵抗を強化する。本発明の1つの形態では、混合弁用のマニホルドは、第1流体入口と、第2流体入口と、流体出口と、第1制御弁のための第1ダイヤフラムチャンバと、第2制御弁のための第2ダイヤフラムチャンバと、出口コンジットとを画成する本体を含む。第1ダイヤフラムチャンバは、入口と第1ダイヤフラムチャンバの出口を画成する弁座とを含む。第1ダイヤフラムチャンバの出口は、第1ダイヤフラムチャンバの弁座の内側に配設される。第1ダイヤフラムチャンバの入口は、第1ダイヤフラムチャンバの内部において、弁座の外側に配設され、第1入口と流体連通するよう接続される。
【0008】
第2ダイヤフラムチャンバは、入口と第2ダイヤフラムチャンバの出口を画成する弁座とを含む。第2ダイヤフラムチャンバの出口は、第2ダイヤフラムチャンバの弁座の内側に配設される。第2ダイヤフラムチャンバの入口は、第2ダイヤフラムチャンバの内部において、弁座の外側に配設され、第2入口と流体連通するよう接続される。
【0009】
出口コンジットは、流体出口に接続するその出口と、この出口に隣接する混合チャンバと、この混合チャンバと第1および第2のダイヤフラムチャンバの出口との間に配設される分割中間部分とを有する。出口コンジットの分割中間部分は、その内部に無孔性の隔壁を有し、出口コンジットの中間部を第1および第2の流体通路に分割する。第1流体通路は、混合チャンバと第1ダイヤフラムチャンバの出口のみを流体連通するよう接続される。出口コンジットの中間部の第2流体通路は、混合チャンバと第2ダイヤフラムチャンバの出口のみを流体連通するよう接続される。
【0010】
出口コンジットは、更に、出口コンジットの分割中間部分の第2流体通路と第2ダイヤフラムチャンバの出口との間に配設されるその非分割部分を含んでも良い。出口コンジットの分割中間部分の隔壁は、第1ダイヤフラムチャンバの弁座から延在する壁の一部を形成しても良い。
【0011】
ダイヤフラムチャンバは、第1ダイヤフラムチャンバを出口コンジットの分割中間部分の第2流体通路から分離するその壁を含んでも良い。第1ダイヤフラムチャンバは、出口コンジットの分割中間部分を第1ダイヤフラムチャンバの外周から延在させて、その外周を画成しても良い。本発明の幾つかの実施の形態では、出口コンジットの分割中間部分の第1および第2の流体通路は、実質的に等しい断面積を有していても良い。本発明の他の実施の形態では、出口コンジットの分割中間部の第1および第2の流体通路は、等しくない断面積を有していても良い。出口コンジットの混合チャンバは、出口コンジットの分割中間部分の第1および第2の流体通路の合計断面積より大きい断面積を有するように寸法形成されても良い。
【0012】
本発明は、本発明によるマニホルドに対して動作可能に取り付けられる第1および第2のダイヤフラム制御弁を有する混合弁の形態を採っても良い。本発明は、第1流体圧力源と第2流体圧力源を、本発明による混合弁のマニホルドを用いて互いに接続することにより、第1流体圧力源の流体圧力が第2流体圧力源の流体圧力より低い状況において、第1および第2の流体圧力源へそれぞれ接続するようなされた第1および第2のダイヤフラム弁を有する混合弁における逆流を防止する方法という形態を採っても良い。
【0013】
本発明の他の態様、目的および利点は、添付図面と併せて考慮すれば、以下の詳細な説明から更に明瞭となろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図2Aは、マニホルド106へ動作可能に取り付けられた第1および第2のダイヤフラム制御弁102、104を有する、本発明による混合弁100の例示的な実施の形態を示している。図2Bは、マニホルド106の構造の詳細に関する理解を容易にすべく、第1および第2のダイヤフラム制御弁102、104を取り外した混合弁100のマニホルド106を示している。
【0015】
図2Bに示すように、マニホルド106は、第1流体入口110と、第2流体入口112と、流体出口114とを画成する本体108を含んでいる。更に、マニホルド106の本体108は、第1制御弁102を動作可能に取り付けるための第1ダイヤフラムチャンバ116と、第2制御弁104を動作可能に取り付けるための第2ダイヤフラムチャンバ118とを画成する。更に、マニホルド106の本体108は、以下で更に詳細に説明すL字状の出口コンジット120を画成する。
【0016】
図2B〜2Cに示すように、マニホルド106の第1ダイヤフラムチャンバ116は、図示するような下側境界壁122と、境界壁122から上向きに延在する円形弁座124とを含んでいる。第1ダイヤフラムチャンバ116の弁座124は、第1ダイヤフラムチャンバ116の出口128を画成するその壁126を含み、出口128は第1ダイヤフラムチャンバ116の弁座124の内側に配設される。更に、第1ダイヤフラムチャンバ116は、第1ダイヤフラムチャンバ116の内部において、弁座124の外側に配設され、第1ダイヤフラムチャンバ116の境界壁122を貫通する第1ダイヤフラムチャンバ116の入口130を画成し、図2Cに示すように、第1ダイヤフラムチャンバの入口側と第1流体入口110を流体接続する。
【0017】
図2B〜2Cに示すように、マニホルド106の第2ダイヤフラムチャンバ118は、図示するような下側境界壁133と、境界壁133から上向きに延在する円形弁座129とを含んでいる。第2ダイヤフラムチャンバ118の弁座129は、第2ダイヤフラムチャンバ118の出口137を画成するその壁135を含み、出口137は第2ダイヤフラムチャンバ118の弁座129の内側に配設される。更に、第2ダイヤフラムチャンバ118は、第2ダイヤフラムチャンバ118の内部において、弁座129の外側に配設され、第2ダイヤフラムチャンバ118の境界壁133を貫通する第2ダイヤフラムチャンバ118の入口131を画成し、図2Cに示すように、第2ダイヤフラムチャンバ118の入口側と第2流体入口112を流体接続する。
【0018】
図2Cに示すように、更に、図2D〜2Eに概略的に示すように、例示的な実施の形態のマニホルド106の出口コンジット120は、マニホルド106の流体出口114へ接続されたその出口を含んでいる。また、マニホルド106の出口コンジット120は、流体出口114に隣接する混合チャンバ140と、混合チャンバ140と第1および第2のダイヤフラムチャンバ116、118の出口128、137との間に配設されるその分割中間部分142とを含んでいる。
【0019】
出口コンジット120の分割中間部分142は、その内部に無孔性の隔壁143を含み、中間部分142を第1および第2の通路144、146に分割する。第1流体通路144は、出口コンジット120の混合チャンバ140と第1ダイヤフラムチャンバ116の出口128のみを流体連通するよう接続する。中間部分142の第2流体通路146は、出口コンジット120の混合チャンバ140と第2ダイヤフラムチャンバ118の出口137のみを流体連通するよう接続する。
【0020】
また、例示的な実施の形態のマニホルド106において、出口コンジット120は、分割中間部142の第2流体通路146と第2ダイヤフラムチャンバ118の出口137との間に配設される非分割部分148を含んでいる。
【0021】
図2Cおよび2Dに示すように、第1ダイヤフラムチャンバ116は、その外周150を画成し、出口コンジット120の分割中間部分142は、第1ダイヤフラムチャンバ116の外周150から混合チャンバ140および出口114に向かって延在する。マニホルド106の例示的な実施の形態において、隔壁143は、第1ダイヤフラムチャンバ116の弁座124から延在する壁126の一部に一体化し、それを形成する。
【0022】
本発明によるマニホルド106の例示的な実施の形態の構成によれば、両第1および第2のダイヤフラムチャンバ116、118の出口128、137から流れ出る流体は、出口コンジット120の混合チャンバ140に到達する前に分割中間部分142の内部を全体にわたって流れ、第1ダイヤフラムチャンバ116の外周150よりある距離だけ下流側の隔壁143を通過しなければならないと理解されよう。当業者は、上述の説明と先行技術を示す図1Cおよび図1Dに対する図2Dおよび図2Eの比較とから、本発明に係る分割中間部分142の追加は、本発明によるマニホルドを有する混合弁内において第2入口112から第1入口110に向かう逆流をきわめて発生しにくくすることを容易に認識するであろう。
【0023】
図2Fに示すように、マニホルド106の例示的な実施の形態において、隔壁143は出口コンジット120の分割中間部を分割し、分割中間部分142の第1および第2の流体通路が実質的に等しい断面積を有する。本発明の他の実施の形態において、出口コンジット120の分割中間部分142の第1および第2の流体通路144、146が等しくない断面積を有するように分割中間部分142を形成することが望ましいであろう。等しいかまたは等しくない断面積を有することについての選択は、第1および第2の入口110、112からの流体の相対的な所望流量を検討した上で行われる。一般に、本発明によるマニホルドの性能は、第1通路144からの流体の流れを同伴して混合チャンバ140内へ誘導するのを助けるジェット効果を生じるのに十分に速い速度を有する、混合チャンバ140内への流体の流れを提供するよう第2流体通路146を寸法形成することによって、強化されても良い。
【0024】
本発明の実施に際しては、混合チャンバ140の断面積が分割中間部分142の第1および第2の通路144、146の合計断面積より大きくなるように出口コンジットを形成して、混合チャンバ140への流体の進入によっていかなる背圧が生じることも防止するのも概ね望ましいであろう。本発明の幾つかの実施の形態において、図2Aに示すように、マニホルド106の出口114へ、出口継手152を取り付けることも望ましいかもしれない。そのような出口継手152を利用する場合には、混合チャンバ140は、通常は効果的に長さが伸ばされて、本発明によるマニホルド106の性能を更に向上させる結果を生じ得ることになる。
【0025】
本明細書では本発明を水混合弁の形態における例示的な実施の形態に関連して説明してきたが、当業者は本発明がその他の種類の液体または気体状の流体を処理する混合弁においても利用され得ると認識するであろう。更に、本発明の例示的な実施の形態は2つの流体のみを混合するマニホルドを示しているが、本発明は、2つ以上の流体を混合することを要求する実施の形態においても有効に実施され得るものであると留意される。
【0026】
本明細書に引用された、出版物、特許出願および特許を含む全ての参考文献は、その各々が引用により組み込まれるよう個別且つ具体的に示され、また、その全体が本明細書中に述べられたかのように引用により組み込まれる。
【0027】
本発明を説明する文脈において(特に以下のクレームの文脈において)用いられる名詞及び同様な指示語の使用は、本明細書中で特に指摘したり、明らかに文脈と矛盾したりしない限り、単数および複数の両方に及ぶものと解釈される。語句「備える」、「有する」、「含む」および「包含する」は、特に断りのない限り、オープンエンドターム(すなわち「〜を含むが限定しない」という意味)として解釈される。本明細書中の数値範囲の具陳は、本明細書中で特に指摘しない限り、単にその範囲内に該当する各値を個々に言及するための略記法としての役割を果たすことだけを意図しており、各値は、本明細書中で個々に列挙されるかのように、明細書に組み込まれる。本明細書中で説明されるすべての方法は、本明細書中で特に指摘したり、明らかに文脈と矛盾したりしない限り、あらゆる適切な順番で行うことができる。本明細書中で使用するあらゆる例または例示的な言い回し(例えば「など」)は、特に主張しない限り、単に本発明をよりよく説明することだけを意図し、本発明の範囲に対する制限を設けるものではない。明細書中の如何なる言い回しも、本発明の実施に不可欠である、請求項に記載されていない要素を示すものとは解釈されないものとする。
【0028】
本明細書中では、発明を実施するため本発明者が知っている最良の形態を含め、本発明の好ましい実施の形態について説明している。当業者にとっては、上記説明を読んだ上で、これらの好ましい実施の形態の変形が明らかとなろう。本発明者は、熟練者が適宜このような変形を適用することを期待しており、本明細書中で具体的に説明される以外の方法で発明が実施されることを予定している。従って本発明は、準拠法で許されているように、本明細書に添付された請求項に記載の内容の修正および均等物をすべて含む。さらに、本明細書中で特に指摘したり、明らかに文脈と矛盾したりしない限り、好ましい実施の形態で考えられるすべての変形における上記要素のいずれの組合せも本発明に包含される。
【0029】
本発明は、特定の好適な実施の形態に関連して説明されているが、それらの実施の形態に本発明を限定するようには意図されていない。それどころか、添付の請求の範囲によって定義される本発明の精神および範囲に包含される全ての代替例、変形例および均等物を含むことが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】図1Aは、従来の混合弁の斜視図である。図1Bは、図1Aの混合弁のマニホルドの斜視図である。図1Cは、第1および第2の流体が図1Bのマニホルド内を流れる態様を示す概略図である。図1Dは、図1Bのマニホルドの流体通路の斜視図であり、第1入口が第2入口に接続された流体源より低い圧力の流体源へ接続される状況において、逆流がマニホルドの第2入口から第1入口に向かって発生し得る態様を示す。
【図2】図2Aは、本発明による混合弁の例示的な実施の形態の斜視図である。図2Bは、図2Aの混合弁のマニホルドの斜視図である。図2Cは、図2Bのマニホルドの部分断面斜視図であり、図2Bのマニホルドの隔壁を含む内部の詳細を示している。図2Dは、図2Bのマニホルド内を流れる流体流の概略図である。図2Eは、図2Bのマニホルド内の流体通路の斜視図である。図2Fは、マニホルド2Bの例示的な実施の形態の出口から内部を見た図であり、分割中間部分の隔壁による、マニホルドの出口コンジットの分割中間部分の内部の第1および第2の流体通路の断面積を示す。
【図1A】

【図1B】

【図1C】

【図1D】

【図2A】

【図2B】

【図2C】

【図2D】

【図2E】

【図2F】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1流体入口と、第2流体入口と、流体出口と、第1制御弁のための第1ダイヤフラムチャンバと、第2制御弁のための第2ダイヤフラムチャンバと、出口コンジットとを画成する本体を備える混合弁用のマニホルドであって;
前記第1ダイヤフラムチャンバは、前記第1ダイヤフラムチャンバの入口および出口を画成する弁座を含み、前記第1ダイヤフラムチャンバの前記出口は、前記第1ダイヤフラムチャンバの前記弁座の内側に配設され、前記第1ダイヤフラムチャンバの前記入口は、前記第1ダイヤフラムチャンバの内部において前記弁座の外側に配設され、前記第1流体入口と流体連通するよう接続され;
前記第2ダイヤフラムチャンバは、前記第2ダイヤフラムチャンバの入口および出口を画成する弁座を含み、前記第2ダイヤフラムチャンバの前記出口は、前記第2ダイヤフラムチャンバの前記弁座の内側に配設され、前記第2ダイヤフラムチャンバの前記入口は、前記第2ダイヤフラムチャンバの内部において前記第2ダイヤフラムチャンバの前記弁座の外側に配設され、前記第2流体入口と流体連通するよう接続され;
前記出口コンジットは、前記流体出口へ接続される出口と、前記流体出口に隣接する混合チャンバと、前記混合チャンバと前記第1および第2のダイヤフラムチャンバの前記出口との間に配設される分割中間部分とを有し;
前記出口コンジットの前記分割中間部分は、前記分割中間部分の内部に、前記出口コンジットの前記入口部を第1および第2の流体通路に分割する無孔性の隔壁を有し、前記第1流体通路は、前記出口コンジットの前記混合チャンバと前記第1ダイヤフラムチャンバの前記出口のみを流体連通するよう接続され、前記第2流体通路は、前記混合チャンバと前記第2ダイヤフラムチャンバの前記出口のみを流体連通するよう接続される;
マニホルド。
【請求項2】
前記出口コンジットは、前記第2流体通路と前記第2ダイヤフラムチャンバの前記出口との間に配設される前記出口コンジットの非分割部分を更に含む;
請求項1に記載のマニホルド。
【請求項3】
前記出口コンジットの前記分割中間部の前記隔壁は、前記第1ダイヤフラムチャンバの前記弁座から延在する壁の一部を形成する;
請求項1に記載のマニホルド。
【請求項4】
前記第1ダイヤフラムチャンバは、前記第1ダイヤフラムチャンバを前記出口コンジットの前記分割中間部分の前記第2流体通路から分離する前記第1ダイヤフラムチャンバの壁を含む;
請求項1に記載のマニホルド。
【請求項5】
前記第1ダイヤフラムチャンバは前記第1ダイヤフラムチャンバの外周を画成し、前記出口コンジットの前記分割中間部分は前記第1ダイヤフラムチャンバの前記外周から延在する;
請求項4に記載のマニホルド。
【請求項6】
前記出口コンジットの前記分割中間部分の前記第1および第2の流体通路は実質的に等しい断面積を有する;
請求項5に記載のマニホルド。
【請求項7】
前記出口コンジットの前記分割中間部分の前記第1および第2の流体通路は等しくない断面積を有する;
請求項5に記載のマニホルド。
【請求項8】
前記第1流体入口は、前記第2流体入口へ接続された第2流体源より低い圧力を有する流体源へ接続されるようになされた;
請求項7に記載のマニホルド。
【請求項9】
前記混合チャンバは、前記出口コンジットの前記分割中間部分の前記第1および第2の流体通路の合計断面積より大きい断面積を有する;
請求項1に記載のマニホルド。
【請求項10】
マニホルドへ動作可能に取り付けられる第1および第2のダイヤフラム制御弁を備える混合弁であって;
前記マニホルドは、第1流体入口と、第2流体入口と、流体出口と、前記第1制御弁を動作可能に取り付けるための第1ダイヤフラムチャンバと、前記第2制御弁を動作可能に取り付けるための第2ダイヤフラムチャンバと、出口コンジットとを画成する本体を含み;
前記マニホルドの前記第1ダイヤフラムチャンバは、入口および弁座を含み、前記弁座は、前記第1ダイヤフラムチャンバの出口を画成し、前記第1ダイヤフラムチャンバの前記出口は、前記第1ダイヤフラムチャンバの前記弁座の内側に配設され、前記第1ダイヤフラムチャンバの前記入口は、前記第1ダイヤフラムチャンバの内部において前記弁座の外側に配設され、前記第1流体入口と流体連通するよう接続され;
前記マニホルドの前記第2ダイヤフラムチャンバは、入口と前記第2ダイヤフラムチャンバの出口を画成する弁座とを含み、前記第2ダイヤフラムチャンバの前記出口は、前記第2ダイヤフラムチャンバの前記弁座の内側に配設され、前記第2ダイヤフラムチャンバの前記入口は、前記第2ダイヤフラムチャンバの内部において前記第2ダイヤフラムチャンバの前記弁座の外側に配設され、前記第2流体入口と流体連通するよう接続され;
前記マニホルドの前記出口コンジットは、前記流体出口へ接続される前記出口コンジットの出口と、前記流体出口に隣接する混合チャンバと、前記混合チャンバと前記第1および第2のダイヤフラムチャンバの前記出口との間に配設される前記出口コンジットの分割中間部分とを有し;
前記出口コンジットの前記分割中間部分は、前記分割中間部分の内部に、前記出口コンジットの前記入口部を第1および第2の流体通路に分割する無孔性の隔壁を有し、前記第1流体通路は、前記混合チャンバと第1ダイヤフラムチャンバの前記出口のみを流体連通するよう接続され、前記第2流体通路は、前記混合チャンバと前記第2ダイヤフラムチャンバの前記出口のみを流体連通するよう接続される;
混合弁。
【請求項11】
前記マニホルドの前記出口コンジットは、前記第2流体通路と前記第2ダイヤフラムチャンバの前記出口との間に配設されるその非分割部分を更に含む;
請求項10に記載の混合弁。
【請求項12】
前記出口コンジットの前記分割中間部の前記マニホルドの前記隔壁は、前記第1ダイヤフラムチャンバの前記弁座から延在する壁の一部を形成する;
請求項10に記載の混合弁。
【請求項13】
前記マニホルドの前記第1ダイヤフラムチャンバは、前記第1ダイヤフラムチャンバを前記出口コンジットの前記分割中間部分の第2流体通路から分離する壁を含む;
請求項10に記載の混合弁。
【請求項14】
前記第1ダイヤフラムチャンバはその外周を画成し、前記出口コンジットの前記分割中間部分は前記第1ダイヤフラムチャンバの前記外周から延在する;
請求項13に記載の混合弁。
【請求項15】
前記マニホルドの前記出口コンジットの前記分割中間部分の前記第1および第2の流体通路は実質的に等しい断面積を有する;
請求項14に記載の混合弁。
【請求項16】
前記マニホルドの前記出口コンジットの前記分割中間部分の前記第1および第2の流体通路が等しくない断面積を有する;
請求項15に記載の混合弁。
【請求項17】
前記マニホルドの前記第1流体入口は、前記マニホルドの前記第2流体入口へ接続された第2流体源よりも低い圧力を有する流体源へ接続されるようなされる;
請求項16に記載の混合弁。
【請求項18】
前記混合チャンバは、前記出口コンジットの前記分割中間部分の前記第1および第2の流体通路の合計断面積より大きい断面積を有する;
請求項17に記載の混合弁。
【請求項19】
第1および第2の流体圧力源へそれぞれ接続されるようになされた第1および第2のダイヤフラム制御弁を有する混合弁において、第1流体圧力源の流体圧力が前記第2流体圧力源の流体圧力より低い状況において、逆流を防止する方法であって;
前記第1流体圧力源へ接続されるようになされた第1流体入口と、前記第2流体圧力源へ接続されるようになされた第2流体入口と、流体出口と、前記第1制御弁を第1ダイヤフラムチャンバに動作可能に取り付けるための前記第1ダイヤフラムチャンバと、前記第2制御弁を第2ダイヤフラムチャンバに動作可能に取り付けるための前記第2ダイヤフラムチャンバと、出口コンジットとを画成する本体を有する前記混合弁のマニホルドを用いて、前記第1および第2の流体圧力源を互いに接続することを含み;
前記マニホルドの前記第1ダイヤフラムチャンバは、入口と前記第1ダイヤフラムチャンバの出口を画成する弁座とを含み、前記第1ダイヤフラムチャンバの前記出口は、前記第1ダイヤフラムチャンバの前記弁座の内側に配設され、前記第1ダイヤフラムチャンバの前記入口は、前記第1ダイヤフラムチャンバの内部において前記弁座の外側に配設され、前記第1流体入口と流体連通するように接続され;
前記マニホルドの前記第2ダイヤフラムチャンバは、入口と前記第2ダイヤフラムチャンバの出口を画成する弁座とを含み、前記第2ダイヤフラムチャンバの前記出口は、前記第2ダイヤフラムチャンバの前記弁座の内側に配設され、前記第2ダイヤフラムチャンバの前記入口は、前記第2ダイヤフラムチャンバの内部において前記第2ダイヤフラムチャンバの前記弁座の外側に配設され、前記第2流体入口と流体連通するように接続され;
前記マニホルドの前記出口コンジットは、前記流体出口へ接続される出口と、前記流体出口に隣接する混合チャンバと、前記混合チャンバと前記第1および第2のダイヤフラムチャンバの前記出口との間に配設される分割中間部分とを有し;
前記出口コンジットの前記分割中間部分は、前記分割中間部分の内部に、前記出口コンジットの前記入口部を第1および第2の流体通路に分割する無孔性の隔壁を有し、前記第1流体通路は、前記混合チャンバと前記第1ダイヤフラムチャンバの前記出口のみを流体連通するよう接続され、前記第2流体通路は、前記混合チャンバと前記第2ダイヤフラムチャンバの前記出口のみを流体連通するように接続される;
方法。
【請求項20】
前記出口コンジットの前記分割中間部の前記マニホルドの前記隔壁は、前記第1ダイヤフラムチャンバの前記弁座から延在する壁の一部を形成する;
請求項19に記載の方法。

【公表番号】特表2008−534882(P2008−534882A)
【公表日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−504201(P2008−504201)
【出願日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際出願番号】PCT/US2006/010898
【国際公開番号】WO2006/104927
【国際公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【出願人】(502272376)ロバートショウ コントロールズ カンパニー (6)
【Fターム(参考)】