【課題】従来は捕集された昆虫を長時間同じ容器に保管されていた、従って、ひ弱い小型昆虫は大型の昆虫に破壊される事も少なくなかった、また気象条件による昆虫の生態状況に就いて何等考慮されて居なかった。【解決手段】運転開始から予めプログラムされた当該時刻の気象状態を記録した透明シートで昆虫をラミネートして得られた昆虫標本であり害虫駆除を目的とした予察灯として、個人差の無いより的確な対策を実施できる標本となった。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
昆虫の発生状況を予察する為特定地域に設置される、予察灯（誘蛾灯）に関する物である。
【背景技術】
【０００２】
従来の捕集方法では一日分を一つの容器に収容している、従って捕集された昆虫の質、量ともに其のばらつきがあっても、その理由は判然としなかった。
【０００３】
捕集された昆虫は、従来一つの容器に保管される為、カブトムシ等の大型昆虫に小型の蛾は粉砕され分類できなくなってしまう事が有った。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
従来の捕集方法では、其の時の気象条件、晴天又は雨天等の違いにも依り、極端に捕集成績にばらつきがあっても、其の理由が判然としなかった。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明は、此れを予めプログラムされた時間間隔（任意の時間毎に区切り）其の単位毎に、温度。湿度。風向風速等。の重要な気象状態を透明シートの適当な位置に随時記録して置き其の透明シートでラミネートする事により、時間及び捕集された昆虫を気象条件の記録と同時にラミネートされる、昆虫の生態状況を標本とした、昆虫標本。
【０００６】
従って、本昆虫標本は第２図に見られるように、設置日、設置場所、時刻、気温、湿度、風向風速、捕集時間が随時記録された透明シートで昆虫はラミネートされて居り、発生の状況判断が極めて容易になり、検査員毎の判定結果に個人差が無く成るよう謀った。
【０００７】
具体的に説明すると第１図に示す１の誘蛾灯で捕集された昆虫４は、マイコン５で制御され透明シートにラミネートされる。先ず捕えられた昆虫は殺虫ガスで処理され、透明シートに所定事項を印刷し次にラミネート装置１２を運転、次に所定距離進行したら中断、これら一連の操作を繰り返す事により、一日分の製品１３の昆虫標本を得る。
【０００８】
第２図は（前図の１３）に就いて其の詠み方を詳述する、先ず予めプログラムされた時刻に前述された如く、日付及び設置場所を記録し一区切り進行し次からは、所定時刻毎に日時、温度，湿度、風向風速等の必要事項を随時記録された透明な上下２枚のシートで昆虫をラミネートし、最終位置は昼間である故１２時間が一区切りとして、全体を完成された物が、本項の昆虫標本である。
【発明の効果】
【０００９】
本ラミネートシートによる昆虫標本では、補捉した時の重要な気象条件、温度、湿度、風向風速が同時に記録されており、従って特定昆虫の的確な生態状況の判断が極めて容易となり、害虫駆除を目的とした予察灯として、個人差の無い判断が出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１０】
実施の形態にもとづき、本発明を詳述する１図は、本発明の標本を得る装置の概念図にして、本装置は昆虫標本の採集場所に設置される装置の概念図。
【図面の簡単な説明】
【００１１】
【図１】本発明の昆虫標本を得るための装置概念図、
【図２】本発明の昆虫標本
【符号の説明】
【００１２】
１ 誘蛾灯の球２ 捕虫漏斗、３ 殺虫ガスボンベ、４ 捕集された昆虫５ マイコン６ プリンター７ 透明シート８ 透明シート９ 温度センサー１０ 湿度センサー１１ その他のセンサー１２ ラミネート機械１３ 製品、詳細は第２図

【特許請求の範囲】
【請求項１】
誘蛾灯に依り捕集された昆虫を一枚の透明なラミネート標本とし、同時に其の日付、場所、の他に其の時の気象条件（気温、湿度、風向風速等）を随時記録する
【請求項２】
上記シートの区切りは昆虫の動きが活発な時間帯では短時間（5分〜15分間隔）、深夜から朝方にかけた余り活発でない時間帯 ではラミネートの速度を遅くして創られる
【請求項３】
上記の目的を達成するため本装置の運転は、予めマイコン５のプログラムされた順序で実施され、当該時間帯の気象条件を記録された透明シートによりラミネートされた、昆虫標本。

【図１】

【図２】

【公開番号】特開２００６−６１５３（Ｐ２００６−６１５３Ａ）
【公開日】平成１８年１月１２日（２００６．１．１２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００４−１８５８９８（Ｐ２００４−１８５８９８）
【出願日】平成１６年６月２４日（２００４．６．２４）
【出願人】（３０１０６０４０６）
【Ｆターム（参考）】