説明

不良品選別システム及び不良品選別システムに於ける不良品排除装置

【課題】不良品を正確に確実にスムーズに迅速に排除でき、検査スピードが速く、検査・排除能率が上がり、多量のワークの処理が可能となり、構成簡素で、既存の吊下げ式搬送装置等に組込み易く、経済的な不良品選別システムを提供する。
【解決手段】吊下げ式搬送装置Dの搬送路に間隔制御装置Bと検査装置Cを配し、傾斜搬送路に不良品排除装置Aを組込み、不良品排除装置Aは、傾斜搬送路の一部を構成する一対のゲートプレート1と、一対のゲートプレート1を後退せしめるカム機構と、一対のゲートプレート1の先端縁部分相互の間隔を傾斜搬送路の間隔に復帰する向きに弾発力を常時付勢する弾発スプリング10とを備え、検査装置Cによって不良品を判別すると、サーボモーター20を所定のタイミングで作動させ、排出ゲート部を開き、不良品を下方に落下させた後に、一対のゲートプレート1を所定位置に摺動復帰できるよう構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フランジ部付ワーク(例えば、プリフォームや、ビン類や、カップ状容器類等)を吊下げ搬送中に夫々検査し、検出された不良品を、正確に、確実に、スムーズに且つ迅速に排除できるようにすると共に、構成が簡素で、吊下げ搬送装置に組込み易くなるように工夫した不良品選別システム及び不良品選別システムに於ける不良品排除装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の不良品選別システムや不良品選別システムに於ける不良品排除装置にあっては、例えば、特許文献1に示すような容器の排除装置が開示されており、これは、搬送のために容器のネックリングを支持するガイドレールの一部を上下方向に移動可能にし、前記ガイドレールの一部を上方に移動させ、搬送されてきた容器のネックリングがガイドレールからはずれたとき、前記ガイドレールの一部を下方に戻して容器を落下させて排除するものである。
また、特許文献2に示すようなPETプリフォームの検査装置が開示されており、これは、被検査物であるPETプリフォームを所定の間隔で検査工程に搬入するタイミング調整手段と、該タイミング調整手段により所定間隔とされたPETプリフォームの口部を吸引して一定の速度で搬送するバキューム式搬送コンベアと、この搬送工程中においてPETプリフォームを画像処理して胴部の欠陥を検出する胴部検査手段と、該胴部検査手段で検出した欠陥のあるPETプリフォームをコンベアライン外へ排出する排出手段を設けたものである。
【0003】
【特許文献1】特開2000−118707
【特許文献2】特開2001−91472
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、前者の如き容器の排除装置にあっては、容器を排除するときに、エヤシリンダを作動せしめて可動型のガイドレールを上方に揺動させ、容器のネックリングがガイドから外れたときに、エヤシリンダを作動せしめて可動型のガイドレールを下方に揺動させて、容器を落下させて排除するようにしているため、可動型のガイドレールを比較的大きく揺動させる必要があるため、この揺動動作に時間がかかり、容器の排除スピードが遅くなる難点があった。しかも、可動型のガイドレールを上下に揺動させるのにエヤシリンダを用いているため、その揺動動作自体を機敏に行い難く、容器の排除スピードが全体的に遅くなる難点があった。ひいては、容器の検査スピードに影響し、多量の容器の検査・排除能率を上げ難い問題点があった。
また、後者の如きPETプリフォームの検査装置にあっては、バキューム式の搬送ラインでPETプリフォームを吸着させながら搬送し、不良品は排出手段に於けるエアブローによって吹き飛ばして排除するようにしているため、装置の構成が複雑になると共に、検査スピードを速く設定し難く、作業能率を上げ難いものとなっていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで、本発明は、前述の如き課題等を解消できるようにすべく創出されたもので、請求項1記載の不良品選別システムにあっては、吊下げ搬送中のフランジ部W1付ワークWを夫々検査すると共に不良品を排除できるように形成した不良品選別システムであって、吊下げ式搬送装置Dの搬送路に沿うように間隔制御装置Bと検査装置Cとを配し、吊下げ式搬送装置Dの搬送路に連続すると共に、吊下げ式搬送装置Dから移送されるワークWが吊下げ状態のまま斜め下方に滑走できるような傾斜搬送路を設け、この傾斜搬送路に排出ゲート部を有する不良品排除装置Aを組込んで構成され、前記間隔制御装置Bは、供給されたワークWを所定間隔で搬送できるように形成され、前記検査装置Cは、所定間隔で搬送されてきたワークWを一つ宛検査できるように形成され、前記不良品排除装置Aは、その先端縁部分相互が傾斜搬送路の一部を構成すると共に、排出ゲート部ともなるように形成した一対のゲートプレート1と、検査装置Cに連繋するサーボモーター20の作動により、一対のゲートプレート1を、その先端縁部分相互の間隔が拡がるように後退せしめて、排出ゲート部が開くよう形成したカム機構と、一対のゲートプレート1の先端縁部分相互の間隔が傾斜搬送路の間隔に復帰する向きにその弾発力を常時付勢する弾発スプリング10とを備え、検査装置Cによって不良品が判別されると、サーボモーター20を所定のタイミングで作動せしめて、排出ゲート部を開き、不良品を下方に落下させた後に、一対のゲートプレート1を所定位置に摺動復帰せしめられるよう構成する手段を採用した。
【0006】
また、請求項2記載の不良品選別システムにあっては、前記吊下げ式搬送装置Dは、所定間隔に配される一対の走行用レール40と、走行用レール40夫々の一端がわに配される一対の従動スプロケット50と、走行用レール40夫々の他端がわに配される一対の駆動スプロケット51と、走行用レール40夫々の左右側部に設けたガイド溝に沿って摺動すると共に、従動スプロケット50及び駆動スプロケット51に巻装されて輪転可能となる一対の環状吊下げ用チェーン45と、一対の駆動スプロケット51を回転せしめて、一対の吊下げ用チェーン45夫々を所定向きに輪転させる駆動モーター52とを備え、一対の吊下げ用チェーン45は、連結ピンによって連結される複数のチェーン単体46夫々に設けた係止フランジ片47によって、フランジ部W1を左右下方から支えながらワークWを搬送できるように構成され、前記傾斜搬送路の一端がわを一対の移送用受け側プレート25で構成し、この移送用受け側プレート25の一端部分を、吊下げ式搬送装置Dの搬送路の他端部分に於ける吊下げ用チェーン45の係止フランジ片47の下方に配置して、吊下げ式搬送装置Dから移送されるワークWが一対の移送用受け側プレート25の上に吊下げ状態のまま移送できるように構成する手段を採用した。
【0007】
更に、請求項3記載の不良品選別システムにあっては、前記傾斜搬送路の他端がわを一対の移送用送り側プレート26で構成し、この移送用送り側プレート26の他端部分を、他の吊下げ式搬送装置D1の搬送路の一端部分に於ける吊下げ用チェーン45の係止フランジ片47の上方に配置して、一対の移送用送り側プレート26から移送されるワークWが他の吊下げ式搬送装置D1の一対の吊下げ用チェーン45の係止フランジ片47の上に吊下げ状態のまま移送できるように構成する手段を採用した。
【0008】
そして、請求項4記載の不良品選別システムにあっては、前記カム機構は、一対のゲートプレート1夫々に付設される一対のローラー5と、サーボモーター20の回転軸に固定されると共に、一対のローラー5に挟まれるように当接して、一対のゲートプレート1夫々を後退せしめて排出ゲート部を自在に開くカム15とで構成する手段を採用した。
【0009】
それから、請求項5記載の不良品選別システムに於ける不良品排除装置にあっては、検査により不良品であることが判明した吊下げ搬送中のフランジ部W1付ワークWを、吊下げ状態のまま斜め下方に滑走できるような傾斜搬送路に組込んだ排出ゲート部から排除できるように形成した不良品選別システムで利用される不良品排除装置Aであって、その先端縁部分相互が傾斜搬送路の一部を構成すると共に、排出ゲート部ともなるように形成した一対のゲートプレート1と、サーボモーター20の作動により、一対のゲートプレート1を、その先端縁部分相互の間隔が拡がるように後退せしめて、排出ゲート部が開くよう形成したカム機構と、一対のゲートプレート1の先端縁部分相互の間隔が傾斜搬送路の間隔に復帰する向きにその弾発力を常時付勢する弾発スプリング10とを備え、不良品と判別されたワークWが傾斜搬送路を滑走して排出ゲート部に到達した際に、サーボモーター20を作動せしめて、排出ゲート部を開き、不良品を下方に落下させた後に、一対のゲートプレート1を所定位置に摺動復帰せしめられるよう構成する手段を採用した。
【0010】
加えて、請求項6記載の不良品選別システムに於ける不良品排除装置にあっては、前記カム機構は、一対のゲートプレート1夫々に付設される一対のローラー5と、サーボモーター20の回転軸に固定されると共に、一対のローラー5に挟まれるように当接して、一対のゲートプレート1夫々を後退せしめて排出ゲート部を自在に開くカム15とで構成する手段を採用した。
【発明の効果】
【0011】
従って、本発明の請求項1記載の不良品選別システムによれば、フランジ部W1付ワークWを吊下げ搬送中に夫々検査でき、検出された不良品を、正確に、確実に、スムーズに且つ迅速に排除できるようになる。ひいては、ワークWの検査スピードが速くなり、多量のワークWの検査・排除能率を上げることができるようになる。
しかも、システム全体の構成が簡素で、既存の吊下げ式搬送装置等に組込み易く、経済的で、作業能率の優れた不良品選別システムとなる。
【0012】
特に、傾斜搬送路に組込まれる不良品排除装置Aは、その先端縁部分相互が傾斜搬送路の一部を構成すると共に、排出ゲート部ともなるように形成した一対のゲートプレート1と、検査装置Cに連繋するサーボモーター20の作動により、一対のゲートプレート1を、その先端縁部分相互の間隔が拡がるように後退せしめて、排出ゲート部が開くよう形成したカム機構と、一対のゲートプレート1の先端縁部分相互の間隔が傾斜搬送路の間隔に復帰する向きにその弾発力を常時付勢する弾発スプリング10とを備え、検査装置Cによって不良品が判別されると、サーボモーター20を所定のタイミングで作動せしめて、排出ゲート部を開き、不良品を下方に落下させた後に、一対のゲートプレート1を所定位置に摺動復帰せしめられるよう構成したので、排出ゲート部を滑走しようとするワークWが不良品だった場合には、サーボモーター20の作動により、一対のゲートプレート1を、カム機構によって僅かに(フランジ部W1の突出幅以上に)後退させるだけで、排出ゲート部を確実に且つ素早く開くことができ、不良品を確実に且つ素早く下方に落下させることができるようになる。
しかも、不良品が落下した後には、弾発スプリング10の弾発力も加わって一対のゲートプレート1を素早く所定位置に摺動復帰できるようになり、次のワークWの通過に備えられるようになる。すなわち、一対のゲートプレート1の摺動量が少なく且つ摺動時間が短くて済み、摺動動作が迅速且つ機敏に行え、不良品の排除スピードが極めて速くなる。ひいては、ワークWの検査スピードを速めることが可能となり、ワークWの検査・排除能率を向上でき、多量のワークWの処理が可能となる。
加えて、不良品排除装置A自体の構成が簡素で、小型、コンパクトとなり、傾斜搬送路に組込み易く、取扱い易く、確実な動作が期待でき、故障し難く、耐久性に優れ、経済的にも優れたものとなる。
【0013】
また、本発明の請求項2記載の不良品選別システムによれば、傾斜搬送路の一端がわを一対の移送用受け側プレート25で構成し、移送用受け側プレート25の一端部分を、吊下げ式搬送装置Dの搬送路の他端部分に於ける吊下げ用チェーン45の係止フランジ片47の下方に配置して、吊下げ式搬送装置Dから移送されるワークWが一対の移送用受け側プレート25の上に吊下げ状態のまま移送できるように構成したので、吊下げ式搬送装置Dの搬送路から傾斜搬送路へのワークWの移送が安定した状態で、スムーズに行えるようになる。
【0014】
更に、本発明の請求項3記載の不良品選別システムによれば、傾斜搬送路の他端がわを一対の移送用送り側プレート26で構成し、この移送用送り側プレート26の他端部分を、他の吊下げ式搬送装置D1の搬送路の一端部分に於ける吊下げ用チェーン45の係止フランジ片47の上方に配置して、一対の移送用送り側プレート26から移送されるワークWが他の吊下げ式搬送装置D1の一対の吊下げ用チェーン45の係止フランジ片47の上に吊下げ状態のまま移送できるように構成したので、傾斜搬送路から他の吊下げ式搬送装置D1の搬送路へのワークWの移送が安定した状態で、スムーズに行えるようになる。
【0015】
そして、本発明の請求項4記載の不良品選別システムによれば、カム機構は、一対のゲートプレート1夫々に付設される一対のローラー5と、サーボモーター20の回転軸に固定されると共に、一対のローラー5に挟まれるように当接して、一対のゲートプレート1夫々を後退せしめて排出ゲート部を自在に開くカム15とで構成したので、一対のゲートプレート1の摺動動作をより確実に且つ正確にコントロールできるようになると共に、サーボモーター20の回転軸の回転に対する一対のゲートプレート1の摺動動作の反応が素早いものとなる。しかも、カム機構自体の構成が簡素となり、トラブルが生じ難いものとなる。
【0016】
それから、本発明の請求項5記載の不良品選別システムに於ける不良品排除装置Aによれば、ワークWを吊下げ状態のまま斜め下方に滑走できるような傾斜搬送路に組込んだ排出ゲート部から排除できるように形成した不良品排除装置Aであって、その先端縁部分相互が傾斜搬送路の一部を構成すると共に、排出ゲート部ともなるように形成した一対のゲートプレート1と、サーボモーター20の作動により、一対のゲートプレート1を、その先端縁部分相互の間隔が拡がるように後退せしめて、排出ゲート部が開くよう形成したカム機構と、一対のゲートプレート1の先端縁部分相互の間隔が傾斜搬送路の間隔に復帰する向きにその弾発力を常時付勢する弾発スプリング10とを備え、不良品と判別されたワークWが傾斜搬送路を滑走して排出ゲート部に到達した際に、サーボモーター20を作動せしめて、排出ゲート部を開き、不良品を下方に落下させた後に、一対のゲートプレート1を所定位置に摺動復帰せしめられるよう構成したので、排出ゲート部を滑走しようとするワークWが不良品だった場合には、サーボモーター20の作動により、一対のゲートプレート1を、カム機構によって僅かに(フランジ部W1の突出幅以上に)後退するだけで、排出ゲート部を確実に且つ素早く開くことができ、不良品を確実に且つ素早く下方に落下させることができるようになる。
【0017】
しかも、不良品が落下した後には、弾発スプリング10の弾発力も加わって一対のゲートプレート1を素早く所定位置に摺動復帰できるようになり、次のワークWの通過に備えられるようになる。
すなわち、一対のゲートプレート1の摺動量が少なく且つ摺動時間が短くて済み、摺動動作が迅速且つ機敏に行え、不良品の排除スピードが極めて速くなる。ひいては、ワークWの検査スピードを速めることが可能となり、ワークWの検査・排除能率を向上でき、多量のワークWの処理が可能となる。
加えて、不良品排除装置A自体の構成が簡素で、小型、コンパクトとなり、傾斜搬送路に組込み易く、取扱い易く、確実な動作が期待でき、故障し難く、耐久性に優れ、経済的にも優れたものとなる。
【0018】
更には、本発明の請求項6記載の不良品選別システムに於ける不良品排除装置Aによれば、カム機構は、一対のゲートプレート1夫々に付設される一対のローラー5と、サーボモーター20の回転軸に固定されると共に、一対のローラー5に挟まれるように当接して、一対のゲートプレート1夫々を後退せしめて排出ゲート部を自在に開くカム15とで構成したので、一対のゲートプレート1の摺動動作をより確実に且つ正確にコントロールできるようになると共に、サーボモーター20の回転軸の回転に対する一対のゲートプレート1の摺動動作の反応が素早いものとなる。しかも、カム機構自体の構成が簡素となり、トラブルが生じ難いものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明を図示例に基づいて説明すると、次の通りである。
本発明の不良品選別システム及び不良品選別システムに於ける不良品排除装置は、例えば、プリフォームや、ビン類や、カップ状容器類等のようにフランジ部W1が上部に周設されていて吊下げ搬送可能なワークWを、吊下げ搬送状態に於いて夫々検査すると共に不良品を確実に且つ素早く排除できるようにしたもので、具体的には、吊下げ式搬送装置Dの搬送路に沿うように間隔制御装置Bと検査装置Cとを配し、吊下げ式搬送装置Dの搬送路に連続すると共に、吊下げ式搬送装置Dから移送されるワークWが吊下げ状態のまま斜め下方に滑走できるような傾斜搬送路を設け、この傾斜搬送路に排出ゲート部を有する不良品排除装置Aを組込んだものである。
そして、前記間隔制御装置Bは、供給されたワークWを所定間隔で搬送できるように形成し、前記検査装置Cは、所定間隔で搬送されてきたワークWを一つ宛検査できるように形成してある。
また、不良品排除装置Aは、その先端縁部分相互が傾斜搬送路の一部を構成すると共に、排出ゲート部ともなるように形成した一対のゲートプレート1と、検査装置Cに連繋するサーボモーター20の作動により、一対のゲートプレート1を、その先端縁部分相互の間隔が拡がるように後退せしめて、排出ゲート部が開くよう形成したカム機構と、一対のゲートプレート1の先端縁部分相互の間隔が傾斜搬送路の間隔に復帰する向きにその弾発力を常時付勢する弾発スプリング10とを備え、検査装置Cによって不良品が判別されると、サーボモーター20を所定のタイミングで作動せしめて、排出ゲート部を開き、不良品を下方に落下させた後に、一対のゲートプレート1を所定位置に摺動復帰せしめられるよう構成されている。
【実施例】
【0020】
図示例の不良品選別システムは、先ず、適宜架台Eを形成し、この架台Eの上方に適数のフレーム支持体60や一対のフレーム支持プレート61等を介して吊下げ式搬送装置Dを配置し、そして、吊下げ式搬送装置Dの搬送路には、間隔制御装置Bと検査装置Cを配置する。
更に、吊下げ式搬送装置Dの搬送路の他端がわに連続するように設けられた傾斜搬送路には、一対のフレーム支持プレート61に固定される不良品排除装置Aを配置して構成されている。
しかも、吊下げ式搬送装置Dの搬送路の一端がわには、多量のワークWを吊下げ式搬送装置Dに連続的に供給できるような吊下げ搬送手段が設けられている。
また、不良品排除装置Aがある傾斜搬送路の他端がわには、検査が終了して欠陥がなかったワークWが移送されて、これを搬送するための吊下げ式搬送装置D1が配されている。
尚、吊下げ式搬送装置Dは、不良品選別システム用として構成された専用のものだけでなく、工場等でワークWを搬送している吊下げ式搬送装置のラインの一部を利用したものであっても良い。また、前記吊下げ式搬送手段や吊下げ式搬送装置D1は、工場等でワークWを搬送している吊下げ式搬送装置のラインの一部が利用される。
【0021】
前記吊下げ式搬送装置Dは、例えば、所定間隔に配される一対の走行用レール40と、走行用レール40夫々の一端がわに配される一対の従動スプロケット50と、走行用レール40夫々の他端がわに配される一対の駆動スプロケット51と、走行用レール40夫々の左右側部に設けたガイド溝に沿って摺動すると共に、従動スプロケット50及び駆動スプロケット51に巻装されて輪転可能となる一対の環状吊下げ用チェーン45と、一対の駆動スプロケット51を回転せしめて、一対の吊下げ用チェーン45夫々を所定向きに輪転させる駆動モーター52とを備えたもので、一対の吊下げ用チェーン45は、連結ピンによって連結される複数のチェーン単体46夫々に設けた係止フランジ片47によって、フランジ部W1を左右下方から支えながらワークWを搬送できるように構成されている。
尚、前記走行用レール40は、例えば、アルミ製の適宜型材等によって形成されるフレーム材41と、適宜合成樹脂製のレール本体42とからなり、フレーム材41の四隅部分にレール本体42を夫々固定することにより、左右側部に設けたガイド溝を吊下げ用チェーン45が摺動できるように形成されている。
ところで、走行用レール40は、その一端部分が斜め上向きに傾斜状態となっており、間隔制御装置Bを設けた中央部分まで多数のワークWを接近した状態で待機できるように形成してある。
【0022】
前記間隔制御装置Bは、例えば、吊下げ式搬送装置Dの搬送路の一方の側部に配される間隔制御用回転体30と、この間隔制御用回転体30を任意の速度で回転せしめるモーター31と、吊下げ式搬送装置Dの搬送路の他方の側部に配される側部ガイドプレート35と、吊下げ式搬送装置Dの搬送路の上方に配される上部ガイドプレート36とを備え、ワークWを所定間隔で検査装置Cに搬送できるように形成されている。
【0023】
前記間隔制御用回転体30は、例えば、長尺円柱の外周面に、他端がわに行く程ピッチが長くなるような螺旋状の溝が凹設されており、この螺旋状の溝にワークWの一部が納まった状態で間隔制御用回転体30を回転せしめることでワークWを所定間隔に離した状態で検査装置Cに搬送できるように形成されている。
【0024】
前記側部ガイドプレート35は、例えば、適宜合成樹脂材によって形成されており、適宜取付け具を介して他方の走行用レール40のフレーム材41に固定されて、間隔制御用回転体30に対峙するように配されている。すなわち、ワークWに接触して、間隔制御用回転体30の螺旋状の溝にワークWの一部が確実に収まるように形成されている。
【0025】
前記上部ガイドプレート36は、例えば、適宜合成樹脂材によって形成されており、適宜取付け具を介して走行用レール40のフレーム材41に固定されて、搬送路を移動するワークW上端の僅か上方に配されている。すなわち、ワークWが搬送路を上方に逸脱するのを阻止できるように形成されている。
【0026】
前記検査装置Cは、例えば、間隔制御装置Bによって所定間隔で搬送されてきたワークWを、一つ宛視覚的にチェック(適数の小型カメラで捉えた画像を処理して欠陥の有無を判定する)できるように構成されている。
【0027】
前記不良品排除装置Aは、例えば、検査装置Cでの検査により不良品でないことが判明したワークWは、傾斜搬送路に組込んだ排出ゲートを吊下げ状態のまま通過させ、検査により不良品であることが判明したワークWは、検査装置Cからの信号により作動して開いた排出ゲート部から下方に落下させて排除できるように構成されている。
具体的には、傾斜搬送路に対して直交する方向に摺動するように形成される一対のゲートプレート1と、この一対のゲートプレート1夫々の上方に付設される一対のローラー5と、一対のゲートプレート1相互が接近する向きに弾発力を付勢する複数組の弾発スプリング10と、一対のカム15に挟まれるように当接するカム15と、このカム15を回転せしめるサーボモーター20とを備えている。
【0028】
前記ゲートプレート1は、例えば、矩形金属板等によって構成され、その先端縁部分が傾斜搬送路の一部となると共に、排出ゲート部を構成するようになっている。また、ゲートプレート1の裏面にはレールガイド2が固定されており、このレールガイド2は、レール3上をスムーズに且つ軽快に摺動できるように形成されている。そして、レール3は、例えば、レール取付けプレート等を介してフレーム支持プレート61に固定されている。
【0029】
前記ローラー5は、ゲートプレート1の先端縁寄り上方に配されており、ゲートプレート1の上面に固定される一対の脚片7の上端部に固定したローラー取付けプレート6に回動自在に装着されている。
【0030】
前記弾発スプリング10は、例えば、コイルスプリングが採用され、フレーム支持プレート61上面に固定したスプリング係止ブロック11と、ゲートプレート1の基端がわ下面に固定したスプリング係止ブロック11との間に縮装されて、ゲートプレート1の基端縁部分両端を安定的に且つ確実に押圧できるように構成されている。すなわち、瞬時に作動するゲートプレート1に対応して反応できると共に、繰り返しの作動にも耐えられるような耐久性に優れた構成となっている。
尚、図中12は、フレーム支持プレート61に固定したスプリング係止ブロック11に固定されると共に、ゲートプレート1に固定したスプリング係止ブロック11に貫通自在となるようなスプリングガイド杆で、このスプリングガイド杆12は、弾発スプリング10に内装されて、弾発スプリング10を安定的に支持できるよう設けられたものである。
【0031】
前記カム15は、例えば、サーボモーター20の駆動回転軸に固定されており、この駆動回転軸が180度宛回転すると、一対のゲートプレート1の先端縁部分の間隔を瞬時に拡げると共に、不良品が落下した後、弾発スプリング10の弾発力を利用して一対のゲートプレート1の先端縁部分の間隔が傾斜搬送路の間隔に素早く戻るように構成されている。
尚、カム15は、比較的軽量に形成されており、回転時に生じる慣性力を抑制して、より素早く且つ正確に回転(180度宛回転)できるようにしてある。
また、カム15は、一対のゲートプレート1の先端縁部分の間隔を均等に拡げられるように形成されており、不良品をバランス良く且つ安定して落下せしめられるようにすると共に、速やかに落下せしめられるように構成されている。
【0032】
前記サーボモーター20は、例えば、フレーム支持プレート61に固定した支柱22の上端に固定されるモーターマウント21に安定的に取付けられている。
【0033】
図中25は、例えば、傾斜搬送路の一端がわに一対で配される金属製の移送用受け側プレートで、この移送用受け側プレート25は、フレーム支持プレート61に固定したレールプレート取付材27の上部に固定されて、傾斜搬送路の一端がわを構成するように形成されている。しかも、移送用受け側プレート25の一端部分は、比較的幅広に形成されると共に、吊下げ式搬送装置Dの搬送路の他端部分に於ける吊下げ用チェーン45の係止フランジ片47の下方に配置され、吊下げ式搬送装置Dから移送されるワークWが一対の移送用受け側プレート25の上に吊下げ状態のままスムーズに且つ安定的に移送できるように構成されている。
【0034】
図中26は、例えば、傾斜搬送路の他端がわに一対で配される金属製(或いは、合成樹脂製)の移送用送り側プレートで、この移送用送り側プレート26は、フレーム支持プレート61に固定したレールプレート取付材27の上部に固定されて、傾斜搬送路の他端がわを構成するように形成されている。しかも、移送用送り側プレート26の他端部分は、細長に(その幅が係止フランジ片47の突出長さ以下となるように)形成され、他の吊下げ式搬送装置D1の搬送路の一端部分に於ける吊下げ用チェーン45の係止フランジ片47の上方に配置して、一対の移送用送り側プレート26から移送されるワークWが他の吊下げ式搬送装置D1の一対の吊下げ用チェーン45の係止フランジ片47の上に吊下げ状態のままスムーズに且つ安定的に移送できるように構成されている。
尚、一対の移送用送り側プレート26は、例えば、吊下げ式搬送装置Dの搬送路の一端がわに、多量のワークWを吊下げ式搬送装置Dに連続的に供給できるような吊下げ搬送手段を設けたような場合に、吊下げ搬送手段の他端部分に配すると共に、移送用送り側プレート26の他端部分が、吊下げ式搬送装置Dの搬送路の一端部分に於ける吊下げ用チェーン45の係止フランジ片47の上方に配置せしめて、吊下げ式搬送手段の一対の移送用送り側プレート26から移送されるワークWが吊下げ式搬送装置Dの一対の吊下げ用チェーン45の係止フランジ片47の上に吊下げ状態のままスムーズに且つ安定的に移送できるように構成しても良い。
【0035】
図中28は、不良品排除装置Aの排出ゲート部下方に配される不良品受けで、この不良品受け28は、排出ゲート部から落下した不良品を所定場所に案内できるように構成されている。
【0036】
尚、不良品排除装置Aに於いて、例えば、排出ゲート部の上方にサーボモーター20に連繋して作動するようなエアー噴出手段を配置しておき、排出ゲート部が開くのと同時にエアーを噴出させて、不良品であることが判明したワークWを重力だけでなく強制的に下方に落下せしめられるように構成することができる。すなわち、不良品の落下がより速やかに且つより短い時間で行えるようにしても良い。
【0037】
ところで、不良品選別システムの具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、不良品排除装置Aの具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、ゲートプレート1の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、レールガイド2の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、レール3の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、ローラー5の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、ローラー取付けプレート6の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、脚片7の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、弾発スプリング10の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、スプリング係止ブロック11の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、スプリングガイド杆12の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、カム15の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、サーボモーター20の具体的構成、形状、寸法、数、配設位置、モーターマウント21の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、支柱22の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配設位置、移送用受け側プレート25の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、移送用送り側プレート26の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、レールプレート取付材27の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、不良品受け28の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、間隔制御装置Bの具体的構成、形状、寸法、配設位置、間隔制御用回転体30の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、モーター31の具体的構成、形状、寸法、配設位置、側部ガイドプレート35の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、上部ガイドプレート36の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、検査装置Cの具体的構成、形状、寸法、配設位置、吊下げ式搬送装置D、D1の具体的構成、形状、寸法、配設位置、走行用レール40の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、フレーム材41の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、レール本体42の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、吊下げ用チェーン45の具体的構成、形状、寸法、材質、チェーン単体46の具体的構成、形状、寸法、材質、数、係止フランジ片47の具体的構成、形状、寸法、配設位置、従動スプロケット50の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、駆動スプロケット51の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、駆動モーター52の具体的構成、形状、寸法、数、配設位置、架台Eの具体的構成、形状、寸法、材質、フレーム支持体60の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、フレーム支持プレート61の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置等は、図示例のもの等に限定されることなく適宜自由に設定、変更できるものである。また、ワークW自体の構成、形状、寸法、材質や、フランジ部W1の構成、形状、寸法等も限定されることなく、吊り下げ搬送可能であれば対応できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】不良品選別システムを例示する概略側面図である。
【図2】不良品選別システムの不良品排除装置部分を例示する側面図である。
【図3】不良品選別システムの不良品排除装置部分を例示する一部切欠平面図である。
【図4】不良品選別システムの不良品排除装置部分を例示する一部切欠正面図である。
【図5】不良品選別システムの間隔制御装置部分及び吊下げ式搬送装置部分を例示する一部切欠正面図である。
【図6】不良品選別システムの間隔制御装置部分を例示する平面図である。
【図7】不良品選別システムに於けるワークの移送状態を例示する平面図である。
【図8】不良品選別システムに於けるワークの移送状態を例示する一部切欠側面図である。
【符号の説明】
【0039】
A 不良品排除装置
1 ゲートプレート
2 レールガイド
3 レール
5 ローラー
6 ローラー取付けプレート
7 脚片
10 弾発スプリング
11 スプリング係止ブロック
12 スプリングガイド杆
15 カム
20 サーボモーター
21 モーターマウント
22 支柱
25 移送用受け側プレート
26 移送用送り側プレート
27 レールプレート取付材
28 不良品受け
B 間隔制御装置
30 間隔制御用回転体
31 モーター
35 側部ガイドプレート
36 上部ガイドプレート
C 検査装置
D 吊下げ式搬送装置
D1 吊下げ式搬送装置
40 走行用レール
41 フレーム材
42 レール本体
45 吊下げ用チェーン
46 チェーン単体
47 係止フランジ片
50 従動スプロケット
51 駆動スプロケット
52 駆動モーター
E 架台
60 フレーム支持体
61 フレーム支持プレート
W ワーク
W1 フランジ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吊下げ搬送中のフランジ部付ワークを夫々検査すると共に不良品を排除できるように形成した不良品選別システムであって、吊下げ式搬送装置の搬送路に沿うように間隔制御装置と検査装置とを配し、吊下げ式搬送装置の搬送路に連続すると共に、吊下げ式搬送装置から移送されるワークが吊下げ状態のまま斜め下方に滑走できるような傾斜搬送路を設け、この傾斜搬送路に排出ゲート部を有する不良品排除装置を組込んで構成され、前記間隔制御装置は、供給されたワークを所定間隔で搬送できるように形成され、前記検査装置は、所定間隔で搬送されてきたワークを一つ宛検査できるように形成され、前記不良品排除装置は、その先端縁部分相互が傾斜搬送路の一部を構成すると共に、排出ゲート部ともなるように形成した一対のゲートプレートと、検査装置に連繋するサーボモーターの作動により、一対のゲートプレートを、その先端縁部分相互の間隔が拡がるように後退せしめて、排出ゲート部が開くよう形成したカム機構と、一対のゲートプレートの先端縁部分相互の間隔が傾斜搬送路の間隔に復帰する向きにその弾発力を常時付勢する弾発スプリングとを備え、検査装置によって不良品が判別されると、サーボモーターを所定のタイミングで作動せしめて、排出ゲート部を開き、不良品を下方に落下させた後に、一対のゲートプレートを所定位置に摺動復帰せしめられるよう構成したことを特徴とする不良品選別システム。
【請求項2】
前記吊下げ式搬送装置は、所定間隔に配される一対の走行用レールと、走行用レール夫々の一端がわに配される一対の従動スプロケットと、走行用レール夫々の他端がわに配される一対の駆動スプロケットと、走行用レール夫々の左右側部に設けたガイド溝に沿って摺動すると共に、従動スプロケット及び駆動スプロケットに巻装されて輪転可能となる一対の環状吊下げ用チェーンと、一対の駆動スプロケットを回転せしめて、一対の吊下げ用チェーン夫々を所定向きに輪転させる駆動モーターとを備え、一対の吊下げ用チェーンは、連結ピンによって連結される複数のチェーン単体夫々に設けた係止フランジ片によって、フランジ部を左右下方から支えながらワークを搬送できるように構成され、前記傾斜搬送路の一端がわを一対の移送用受け側プレートで構成し、この移送用受け側プレートの一端部分を、吊下げ式搬送装置の搬送路の他端部分に於ける吊下げ用チェーンの係止フランジ片の下方に配置して、吊下げ式搬送装置から移送されるワークが一対の移送用受け側プレートの上に吊下げ状態のまま移送できるように構成したことを特徴とする請求項1記載の不良品選別システム。
【請求項3】
前記傾斜搬送路の他端がわを一対の移送用送り側プレートで構成し、この移送用送り側プレートの他端部分を、他の吊下げ式搬送装置の搬送路の一端部分に於ける吊下げ用チェーンの係止フランジ片の上方に配置して、一対の移送用送り側プレートから移送されるワークが他の吊下げ式搬送装置の一対の吊下げ用チェーンの係止フランジ片の上に吊下げ状態のまま移送できるように構成したことを特徴とする請求項1または2記載の不良品選別システム。
【請求項4】
前記カム機構は、一対のゲートプレート夫々に付設される一対のローラーと、サーボモーターの回転軸に固定されると共に、一対のローラーに挟まれるように当接して、一対のゲートプレート夫々を後退せしめて排出ゲート部を自在に開くカムとで構成したことを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3記載の不良品選別システム。
【請求項5】
検査により不良品であることが判明した吊下げ搬送中のフランジ部付ワークを、吊下げ状態のまま斜め下方に滑走できるような傾斜搬送路に組込んだ排出ゲート部から排除できるように形成した不良品選別システムで利用される不良品排除装置であって、その先端縁部分相互が傾斜搬送路の一部を構成すると共に、排出ゲート部ともなるように形成した一対のゲートプレートと、サーボモーターの作動により、一対のゲートプレートを、その先端縁部分相互の間隔が拡がるように後退せしめて、排出ゲート部が開くよう形成したカム機構と、一対のゲートプレートの先端縁部分相互の間隔が傾斜搬送路の間隔に復帰する向きにその弾発力を常時付勢する弾発スプリングとを備え、不良品と判別されたワークが傾斜搬送路を滑走して排出ゲート部に到達した際に、サーボモーターを作動せしめて、排出ゲート部を開き、不良品を下方に落下させた後に、一対のゲートプレートを所定位置に摺動復帰せしめられるよう構成したことを特徴とする不良品選別システムに於ける不良品排除装置。
【請求項6】
前記カム機構は、一対のゲートプレート夫々に付設される一対のローラーと、サーボモーターの回転軸に固定されると共に、一対のローラーに挟まれるように当接して、一対のゲートプレート夫々を後退せしめて排出ゲート部を自在に開くカムとで構成したことを特徴とする請求項5記載の不良品選別システムに於ける不良品排除装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−131492(P2010−131492A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−308411(P2008−308411)
【出願日】平成20年12月3日(2008.12.3)
【出願人】(506179929)ツバキ山久チエイン株式会社 (16)
【Fターム(参考)】