説明

両側で閉鎖された電気的なランプおよび該ランプを製作するための方法

ランプの、長手方向に伸ばされたバルブ(1)が、互いに反対の側に位置する端部で封止部分(6;32)によって閉鎖されている。この場合、それぞれ1つの口金が1つの端部に設けられている。この場合、口金が電気的なコンタクトエレメント(13;25)を有している。このコンタクトエレメント(13;25)は、発光手段に通じる給電部(15;21)に導電的に接続されている。この場合、コンタクトエレメントが封止部分の管状の延長部(11;22)内に収納されている。コンタクトエレメント(13;25)の最大の外径はスリーブの内径に緩く適合されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
本発明は、請求項1の上位概念部に記載した形式の、両側で閉鎖された電気的なランプおよび該ランプを製作するための方法に関する。このランプは、メタルハライドランプならびに白熱ランプ、たとえばハロゲン白熱ランプである。
【0002】
背景技術
ヨーロッパ特許出願公開第780883号明細書に基づき、すでに両側で閉鎖された電気的なランプおよび該ランプを製作するための方法が公知である。この場合、2つの口金部分がコンタクトエレメントを有している。このコンタクトエレメントは、封止を生ぜしめる圧着封止部(ピンチシール部)の端部に設けられた管状の延長部内に装着されている。コンタクトエレメントはランプ軸線に対して横方向に延びていて、スリーブとしての管状の延長部によって取り囲まれている。この延長部はコンタクトエレメントの周面に沿って完全にまたは部分的に固定されている。このことには、容易にコンタクトエレメントの引っ掛かりが生ぜしめられ、これによって、このコンタクトエレメントがもはや正確にランプ軸線に対して横方向に位置しておらず、さらに、破断危険が比較的高いという欠点がある。さらなる欠点は、新たな機械を要求する複雑な製造である。
【0003】
発明の開示
本発明の課題は、請求項1の上位概念部に記載した形式の、両側で閉鎖された電気的なランプを改良して、ランプが、確実に組み付けられて正確に位置決めされた単純な口金を有しているようにすることである。さらなる課題は、廉価な口金および相応の方法ならびに特に自動化のために良好に適した口金を提供することである。
【0004】
これらの課題は、請求項1および請求項8の特徴部に記載の特徴によって解決される。特に有利な構成および実施態様は、従属請求項に記載してある。
【0005】
本発明の利点は、セラミックス性のスリーブ材料を完全に節約することができ、これによって、接合材も完全に省略することができることにある。口金接合材の手間のかかる加熱は完全に不要となる。ガラス口金スリーブの成形は、原理的に、圧着封止(ピンチシール)の製造ステップと同時に実施することができる。しかし、別個の管部分を製作のために使用することがより良好に適している。全体的に、原理的な製造順序を著しく変更する必要なしに、セラミックス口金に比べて著しい材料コスト節約が得られる(オーダ50%)。すなわち、セラミックス口金に対する機械と同じ機械を、ただし、相応の適合により使用することができる。このことは、ヨーロッパ特許出願公開第780883号明細書のコンセプトに比べて主要な利点である。
【0006】
本発明によれば、両側で閉鎖された電気的なランプは、真空密に閉鎖された、長く伸ばされたランプバルブを有している。このランプバルブは長手方向軸線を規定している。ランプバルブは、互いに反対の側に位置する両端部に封止部分、特にシール部または圧着封止部も装備している。この場合、たとえば各圧着封止部は圧着封止箔を取り囲んでいる。この圧着封止箔は内側の給電部と外側の給電部とを互いに接続している。封止部分の外側の端部には、それぞれランプ口金が設けられている。このランプ口金は、それぞれスリーブから成っている。このスリーブはランプバルブの材料または有利には別個の部分から形成されていて、封止部(シール部または圧着封止部)の外側の端部に付設されている。スリーブは内側の直径と外側の直径とを有している。この場合、スリーブの肉厚は、タイプ固有に約1ミリメートルのオーダにある。スリーブの内部には、遊びを備えてコンタクトエレメントが装着されている。このコンタクトエレメントは外側の給電部に導電的に接続されている。コンタクトエレメントはランプ軸線に対してほぼ横方向に延びている。
【0007】
コンタクトエレメントの基本形は、円板または板に類似の別の構成、特に皿状体である。しかし、円形からの僅かな逸脱は除外されている。スリーブも正確に円筒状である必要はない。有利には、口金の両部分、つまり、スリーブとコンタクトエレメントとは互いに横断面で調和されていて、有利には円筒状である。この場合、コンタクトエレメントの(最大の)直径はスリーブの内径に緩く適合されている。有利には、コンタクトエレメントの直径はスリーブの内径の約85〜95%である。スリーブ内でのコンタクトエレメント自体の固定は明確に省略される。これによって、製造速度が高められる。いま、このことは可能である。なぜならば、スリーブの長さLが極めて短く保たれているからである。この長さは、特にL≦15mmであり、有利にはL≦10mmである。たとえばLは3〜8mmであってよい。有利には、コンタクトエレメントは、このコンタクトエレメントのすぐ後方の箇所に設けられたネック部分または給電部への口金の、ガラスから成るスリーブの部分的な接触によって傾倒に対して位置固定される。
【0008】
コンタクトエレメントの安定した保持のためには、少なくとも0.4mm、有利には少なくとも0.5mmの直径を備えた給電部が推奨される。0.5〜0.7mmの間の値が一般的である。これによって、以下の点:すなわち、給電部が座屈を回避し、高い電流に耐え、圧着封止過程を損害なしに切り抜ける点で要求プロフィルがカバーされている。
【0009】
コンタクトエレメントの別の可能な構成、たとえば楕円体では、中心点からの板に類似のボディの縁部の間隔、すなわち、ボディの半径が全周にわたって変化している。
【0010】
自由なコンタクトエレメントの特別な利点は、スリーブのガラス材料とコンタクトエレメントの金属材料との間の相容性に対する考慮がもはや重要でないことである。なぜならば、スリーブとコンタクトエレメントとの間の存在しないコンタクトに基づき、コンタクトエレメントの材料の熱膨張係数が、バルブ材料(一般的には石英ガラス)の熱膨張係数に適合されることがもはや不要となるからである。スリーブのガラス材料は、特にバルブ材料に類似している。しかし、この場合、純度および光学的な品質に課せられる要求がより僅かに選択され得る。コンタクト材料のための適切な材料は、たとえば特殊鋼(V2A、特にニッケルめっきも施されている)または特に場合によりコーティングされた、たとえば銀めっきされたかまたは金めっきされたニッケルまたは銅(特にニッケルめっきされている)である。逆に、別個のスリーブの事例では、このスリーブの材料をコンタクトエレメントの材料に最適に適合させることができ、これによって、一体のネック部分も使用することができる。
【0011】
圧着封止箔もしくは内側の給電部をコンタクトエレメントに接続する外側の給電部は、原理的に種々異なる形式で実現することができる。
【0012】
第1の可能性は、外側の給電部が、軸方向に配置されたワイヤであることである。この場合、有利には、事情により、コンタクトエレメントが、アイレットに類似の付設片(ネック部分)を有している。この付設片内にワイヤを挿入することができる。第2の構成は、ワイヤ状の外側の給電部を折り曲げ、山形片の長手方向側をコンタクトエレメントに溶接することである。さらに、コンタクトエレメントは給電部の軸方向のワイヤに直接突合せ溶接されてもよい。
【0013】
特に外側の給電部の一部の折曲げの事例では、コンタクトエレメントが給電部に向かって膨出されていると有利である。この凹状の湾曲部に山形片を良好に溶接することができる。
【0014】
ガラススリーブ内でのコンタクトエレメントの安定化のためには、少なくともコンタクトエレメントの縁部が1.2〜1.6mmの間の厚さ、たとえば1.4mmの厚さを有していると有利であると分かった。特に有利な構成では、この測定規則が全てのコンタクトエレメントに適用される。
【0015】
封止部に統合されたガラススリーブから成るこのような形式の口金の製作は、原理的に、たとえば(4ジョー式圧着封止機によって)ヨーロッパ特許出願公開第451647号明細書に記載されているようなランプのための慣用の製作順序に含めることができる。本発明による口金の製作のためには、いま、ジョーが、組み込まれたそれぞれ1つの成形装置を有している。この成形装置は圧着封止部だけでなく、ガラススリーブも成形する。この場合、まず、中間ステップとしてランプバルブの端部、特にのちのガラススリーブの領域も変形加工温度にもたらされる。これによって、表面張力により、バルブ端部の規定された自己変形が生ぜしめられ、これによって、そこで管直径がくびれる。意図的な口金形状に適合された成形ジョーによって、いま、圧着封止ジョーによるバルブの閉鎖が達成される。同時に口金ジオメトリが型押しされる。この場合、コンタクトエレメントが負圧またはトングによって適切な位置に保持される。ガラススリーブの規定された内径は、適切に選択された処理パラメータによって達成される。安定性を改善するための短いスリーブ長さに基づき、ヨーロッパ特許出願公開第780883号明細書に記載されているような固有のセンタリング部材は不要となる。
【0016】
特にアイレットに類似の付設部分とコンタクトエレメントとは一体に製造されている。この場合、たいていステンレス性の鋼、タングステンまたはモリブデンも材料として働く。しかし、付設部分は、たいてい短い構造長さに基づき不要である。
【0017】
基本的に、前述したコンセプトは多種のランプ、特に放電ランプまたは白熱ランプのために適している。前述したコンセプトは、外バルブなしのランプの場合に特に有利である。外バルブの使用の事例では、この外バルブが放電容器を完全にまたは部分的に取り囲んでいてよい。ランプ幹部は圧着封止部またはシール部であってよい。
【0018】
通常、コンタクトエレメントは板状に成形されており、しかも、たいてい円板または楕円体として成形されている。
【0019】
確実なコンタクティングを保証するためには、コンタクトエレメントが、有利にはスリーブの内部に収納されていて、この場合、スリーブの外側の端部から少なくとも0.5mm、特に1mmの間隔を置いて配置されている。
【0020】
特に有利な実施態様では、製作が廉価に以下のように行われる。まず、慣用のランプ、たとえば両側で圧着封止されたハロゲン白熱ランプが製作される。このランプのバルブは石英ガラスから成っている。この場合、外側の給電部は圧着封止部から突出している。その後、コンタクトエレメントが外側の給電部に固定される。さらに、スリーブの寸法に対して所望される3〜15mm、一般的には5〜10mmの間の長さを備えた円筒状の石英ガラス管が準備される。この管はコンタクトエレメントにわたって被せられ、圧着封止部の端部に付設される。この場合、管は同心的に保持され、その端部が送りによって圧着封止部に接近させられる。いま、管端部と圧着封止部との間の結合領域が加熱され、これによって、管と圧着封止部との互いに向かい合った端部が互いに結合され、有利には、この場合、成形され得る。有利にはコンタクトエレメントの保持部への接触として実現される成形実施時には、管端部の送りが、口金内の球欠に対する相対的な位置に設けられたストッパによって調整される。熱源として、特にレーザ放射線(有利には集束ずれを伴っている)、プラズマまたは火炎が適している。この場合、コンタクトエレメントの領域における管の寸法は可能な限り維持されたままである。これによって、正確な寸法を備えた適切に選択された管と、僅かな誤差を備えた、直径において適合されたコンタクトエレメントとを使用することが可能となる。
【0021】
有利な実施態様では、コンタクトエレメントと圧着封止部の端部との間の領域におけるスリーブの直径が、特に球欠の外径よりも小さい管内径に十分に減径されるように、集束ずれを伴ったレーザと、圧着封止ジョーまたは成形ジョーとが協働することによって、スリーブが変形加工されてよい。この場合、有利には、スリーブは外側の給電部、場合によりコンタクトエレメントのためのネック部分にも接触する。これによって、傾倒に対するコンタクトエレメントの安定化が得られる。この特性は、フレーム内へのランプの挿入時に特に重要である。
【0022】
一般的な使用事例は、メタルハライドランプおよびハロゲン白熱ランプに対してである。
【0023】
発明の有利な構成
以下に、本発明の複数の実施例を詳しく説明する。
【0024】
図1には、両側で圧着封止(ピンチシール)されたハロゲン白熱ランプの側面図が、それぞれ90゜だけ回動させられて示してある(図1aおよび図1b参照)。このハロゲン白熱ランプは円筒状のバルブ1を有している。このバルブ1内には、発光体2が軸方向で配置されている。この発光体2はバルブ1内にノブ10によって保持されている。
【0025】
発光体2は、小さなピッチを備えた発光する区分3を有している。この発光する区分3は、大きなピッチを備えた発光しない区分4によって互いに分離されている。発光体の端部5も、大きなピッチの発光しない区分から成っている。端部5はその機能において内側の給電部として直接圧着封止部6内に埋め込まれていて、そこで圧着封止箔7に結合されている。この箔7の、発光体に近い方の端部8は、圧着封止部6の内部で折り返されている。この場合、発光体端部5は屈曲部9内に導入されていて、したがって、純粋に機械的に箔7との電気的なコンタクトを形成している。
【0026】
圧着封止部6には、外側で口金として管状のガラススリーブ11が、7.0mmの外径と5mmの内径とを備えて一体に成形されている。このスリーブ11は約7mmの長さである。これによって、スリーブ11は圧着封止部6の広幅側よりも狭幅であるものの、圧着封止部6の狭幅側よりも広幅である。これに相応して、圧着封止部6とスリーブ11との間に移行ゾーン12が位置している。
【0027】
スリーブ11内には、ランプ軸線に対して横方向にスリーブ端部から3mmの深さを置いて板状のコンタクトエレメント13が埋め込まれている。このコンタクトエレメント13はニッケルから1.4mmの厚さを備えて製造されている。コンタクトエレメント13は円板として形成されている。この場合、円板13の半径は、スリーブ11の内径の半径の約90%である。
【0028】
エレメント13の裏面には、中空のネック部分14が付設されている。箔7と、ネック部分14を備えたエレメント13との間には、0.6mmの直径を備えたモリブデンワイヤが外側の給電部15として配置されている。モリブデンワイヤはネック部分14に溶接されている。
【0029】
図2には、両側で圧着封止されたハロゲン白熱ランプの、90゜だけ回動させられた2つの図が示してある(図2aおよび図2b参照)。このハロゲン白熱ランプは円筒状のバルブ1を有している。このバルブ1内には、発光体2が軸方向で配置されている。この発光体2はバルブ1内にノブ10によって保持されている。バルブは高純度の石英ガラスから成っている。
【0030】
発光体2は、発光する区分3を有している。この発光する区分3は、発光しない区分4によって互いに分離されている。発光体の端部5も、大きなピッチの発光しない区分から成っている。端部5はその機能において内側の給電部として直接圧着封止部6内に埋め込まれていて、そこで圧着封止箔7に結合されている。この箔7の、発光体に近い方の端部8は、圧着封止部6の内部で折り返されている。この場合、発光体端部5は屈曲部9内に導入されていて、したがって、純粋に機械的に箔7との電気的なコンタクトを形成している。箔は2.5μmの厚さである。
【0031】
圧着封止部6には、外側で口金として、より劣った品質の石英ガラスから成る別個の管状のスリーブ11が、7.45mmの外径と5mmの内径とを備えて一体固着されている。このスリーブ11は約8mmの長さである。スリーブ11は圧着封止部6の広幅側よりも狭幅であるものの、圧着封止部6の狭幅側よりも広幅である。これに相応して、圧着封止部6とスリーブ11との間に点状の移行ゾーンが位置している。驚くべきことに、この局所的な移行ゾーンが両接触点12a,12bで圧着封止部に対してすでに確実な保持を保証していることが分かった。このことは、製作時に、圧着封止部と、外方に突出した給電部15とを含むランプの完成後、スリーブ11を個別構成部材として加熱しかつ圧着封止部6に一体固着すれば十分であることを意味している。一層良好なコンタクトは、同時に圧着封止部6の端領域も加熱される場合に得られる。これによって、全体的に、圧着封止部6に対するスリーブ11の確実なかつ永続的な二点固着が達成される。
【0032】
スリーブ11内には、ランプ軸線に対して横方向にスリーブ端部から1mm(最小値は0.5mmである)の間隔を置いて板状のコンタクトエレメント13が埋め込まれている。このコンタクトエレメント13は、ニッケルめっきされた銅から1.1mmの厚さを備えて製造されている。コンタクトエレメント13は円形に形成されていて、以下でしばしば球欠とも呼ばれる。
【0033】
エレメント13の裏面には、中空のネック部分14が付設されている。箔7とエレメント13との間には、0.6mmの直径を備えたモリブデンワイヤが外側の給電部15として配置されている。モリブデンワイヤはネック部分14に溶接されている。
【0034】
図3には、両側で圧着封止されたハロゲン白熱ランプの別の実施例の、90゜だけ回動させられた2つの図が示してある(図3aおよび図3b参照)。同じ技術的な特徴は、図2と同じ符号を有している。
【0035】
圧着封止部6には、外側で口金として、石英ガラスから成る別個の管状のスリーブ11が、7.45mmの外径と5mmの内径とを備えて一体固着されている。このスリーブ11は約14mmの長さである。スリーブ11は圧着封止部6の広幅側よりも狭幅であるものの、圧着封止部6の狭幅側よりも広幅である。これに相応して、圧着封止部6とスリーブ11との間には、全周にわたって延びる移行ゾーン12が位置している。この移行ゾーン12はスリーブ11の縁部全体を圧着封止部6に結合している。これによって、特に高い安定性が得られる。
【0036】
スリーブ11内には、ランプ軸線に対して横方向にスリーブ端部から1mm(最小値は0.5mmである)の間隔を置いて板状のコンタクトエレメント13が埋め込まれている。このコンタクトエレメント13は、ニッケルめっきされた銅から1.1mmの厚さを備えて製造されている。
【0037】
球欠13の裏面には、中空のネック部分14が一体に成形されている(図3c参照)。箔7と球欠13との間には、0.6mmの直径を備えたモリブデンワイヤが外側の給電部15として配置されている。モリブデンワイヤはネック部分14に溶接されている。球欠13の特に良好な安定した位置決めは、ここでは、スリーブ11が、圧着封止部への固定後にまたは固定の間に球欠13の後方の区分40の領域で加熱され、この区分40がネック部分14に接触させられることによって得られ、これによって、区分40が、くびれた区分40として著しく減径されている。この場合、ガラス・金属結合部は形成されず、これによって、熱膨張係数の適合は問題視されない。むしろ、区分40はネック部分を純粋に機械的に支持している。ガス密な結合部は生ぜしめられない。
【0038】
中空のネック部分14′は別個の構成部材であってもよい(図3d参照)。この構成部材はプレートに溶接されているかまたはろう接されている(符号17参照)。
【0039】
相応して、極めて短いネック部分の事例またはネック部分が省略されている場合には、くびれた区分40′が、給電部に直接プレスされていてよい(図3e参照)。
【0040】
メタルハライドランプの別の実施例は図4に示してある。図1と異なり、石英ガラスから成る、樽状体30として形成された放電容器が、2つの電極31のほかにメタルハライド充填物を封入している。バルブ端部は圧着封止部32によって封止されている。この圧着封止部32内には箔33が埋め込まれている。外側の給電部21は、放電容器の延長部を成す管状の別個のスリーブ22内に案内され、一体の口金部分24のブシュ23内で終わっている。口金は一体に鋼から製造されていて、さらに、コンタクトエレメントとしての皿状の円板25を有している。放電容器の膨らんだ部分は外バルブ27によって取り囲まれている。この外バルブ27は、圧着封止部32とスリーブ22との間の移行部の領域でロール掛けされている(符号29参照)。
【0041】
ハロゲン白熱ランプの別の実施例は、図5に部分的に示してある。ここでも、コンタクトエレメント20が皿状に膨出されているのに対して、ワイヤ状の外側の給電部21はスリーブ11の内部で折り曲げられている(符号19参照)。折り曲げられた部分22はその長手方向側でコンタクトエレメント20の裏面に抵抗溶接によって結合されている。
【0042】
折曲げの代わりに、ワイヤ状の外側の給電部21は、直接コンタクトエレメント20に膨出部18の領域で突合せ溶接されていてもよいし、ろう接されていてもよい(図6参照)。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1a】ハロゲン白熱ランプの側面図である。
【図1b】図1aを90゜だけ回動させて示す図である。
【図2a】ハロゲン白熱ランプの側面図である。
【図2b】図2aを90゜だけ回動させて示す図である。
【図3a】ハロゲン白熱ランプの側面図である。
【図3b】図3aを90゜だけ回動させて示す図である。
【図3c】コンタクトエレメントの1つの実施例を示す図である。
【図3d】ハロゲン白熱ランプの別の実施例の側面図である。
【図3e】図3cと異なるコンタクトエレメントの実施例を示す図である。
【図4】メタルハライドランプの1つの実施例の側面図である。
【図5】口金の別の実施例の側面図である。
【図6】コンタクトエレメントの別の実施例の断面図である。
【符号の説明】
【0044】
1 バルブ、 2 発光体、 3 区分、 4 区分、 5 端部、 6 圧着封止部、 7 箔、 8 端部、 9 屈曲部、 10 ノブ、 11 スリーブ、 12 移行ゾーン、 12a,12b 接触点、 13 コンタクトエレメント、 14,14′ ネック部分、 15 給電部、 18 膨出部、 20 コンタクトエレメント、 21 給電部、 22 スリーブ、 23 ブシュ、 24 口金部分、 25 円板、 27 外バルブ、 30 樽状体、 31 電極、 32 圧着封止部、 33 箔、 40,40′ 区分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
両側で閉鎖された電気的なランプであって、真空密に閉鎖された、長手方向に伸ばされたバルブ(1)が設けられており、該バルブ(1)が、長手方向軸線(A)を規定していて、互いに反対の側に位置する端部で封止部分(6;32)によって閉鎖されており、それぞれ1つの口金が、1つの端部に設けられており、口金が、電気的なコンタクトエレメント(13;25)を有しており、該コンタクトエレメント(13;25)が、バルブ内の発光手段に通じる給電部(15;21)に導電的に接続されており、コンタクトエレメントが、スリーブ(11;22)内に収納されており、コンタクトエレメントが、封止部分に結合されている形式のものにおいて、コンタクトエレメント(13;25)の最大の外径が、スリーブの内径に遊びを備えて適合されていることを特徴とする、両側で閉鎖された電気的なランプ。
【請求項2】
スリーブ(11)が、別個の部材、特に管片である、請求項1記載のランプ。
【請求項3】
コンタクトエレメント(13;25)の最大の外径が、コンタクトエレメントの高さにおけるスリーブ(11)の内径の約85〜95%である、請求項1記載のランプ。
【請求項4】
コンタクトエレメント(20)が、皿状に1.2〜1.6mmの肉厚を備えて形成されている、請求項1記載のランプ。
【請求項5】
給電部の直径が、少なくとも0.4mmである、請求項1記載のランプ。
【請求項6】
スリーブの直径が、コンタクトエレメントの後方で部分的にくびれており、これによって、支持作用が、特に給電部へのまたはコンタクトエレメントに結合されたネック部分へのスリーブの接触によってコンタクトエレメントに加えられるようになっている、請求項1記載のランプ。
【請求項7】
スリーブが、最大15mm、有利には最大10mmの長さを有している、請求項1記載のランプ。
【請求項8】
コンタクトエレメント(13;25)が、板状に成形されている、請求項1記載のランプ。
【請求項9】
請求項1記載のランプを製作するための方法において、当該方法が、以下のステップ:すなわち、
a)封止部分を備えたバルブを準備し、この場合、外側の給電部が、封止部分から突出しており;
b)付与された内径を備えたスリーブと、該スリーブの内径に緩く適合された付与された最大の外径を備えたコンタクトエレメントとを準備し、この場合、該コンタクトエレメントが、給電部を収容するためのネック部分を装備していてよく;
c)コンタクトエレメントを外側の給電部に、場合によりネック部分によって固定し:
d)スリーブをコンタクトエレメントにわたって被せ;
e)少なくともスリーブの、ランプに向けられた端領域を、特にレーザ放射線によって加熱し;
f)スリーブを封止部分に結合する
を有していることを特徴とする、ランプを製作するための方法。
【請求項10】
スリーブの、内側でコンタクトエレメントの後方に位置する区分(40)の直径を、先行した加熱後、特に方法ステップf)の間に減径する、請求項9記載の方法。
【請求項11】
スリーブの、内側でコンタクトエレメントの後方に位置する区分(40;40′)の直径を、該区分(40;40′)が給電部またはネック部分に接触するまで減径する、請求項10記載の方法。

【図1a】
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【図1b】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図3d】
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【図3e】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2007−506225(P2007−506225A)
【公表日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−525624(P2006−525624)
【出願日】平成16年9月14日(2004.9.14)
【国際出願番号】PCT/DE2004/002036
【国際公開番号】WO2005/029529
【国際公開日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(390009472)パテント−トロイハント−ゲゼルシヤフト フユール エレクトリツシエ グリユーラムペン ミツト ベシユレンクテル ハフツング (152)
【氏名又は名称原語表記】Patent−Treuhand−Gesellschaft fuer elektrische Gluehlampen mbH
【住所又は居所原語表記】Hellabrunner Strasse 1, Muenchen, Germany
【Fターム(参考)】