説明

両面印刷装置および両面印刷方法

【課題】記録媒体の一方の面に印刷されたバーコードが他方の面に印刷されたバーコードの印刷に影響されて読取精度が低下することの無いように両面印刷を行うことのできる両面印刷装置を提案すること。
【解決手段】両面印刷装置3は、両面印刷用の印刷データDを受信するデータ受信部41と、表面印刷データD1にバーコードデータB1が含まれているか否かを分析する第1分析工程、裏面印刷データD2にバーコードデータB2が含まれているか否かを分析する第2分析工程、および、これらのバーコードデータB1、B2がレシートの表裏において重なった位置に印刷されないように、印刷データを調整するデータ調整工程を実行する制御部47と、調整後の印刷データに基づきレシートの両面に印刷を行う印刷部43とを有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、POSシステムのPOS端末等に接続してレシートプリンター等として用いられる両面印刷可能な両面印刷装置および両面印刷方法に関する。
【背景技術】
【0002】
店舗等に設置されているPOSシステムにおいては、そのPOS端末に接続されたレシートプリンターによって印刷されたレシートを発行するものが知られている。例えば、レシートの表面には、店舗名、取引内容、取引とともにそれらを特定するためのIDを表すバーコード等が印刷される。また、裏面にはクーポン、広告などとともにそれらを特定するためのIDを表すバーコード等が印刷される。
【0003】
特許文献1には両面印刷用のレシートプリンターを備えたPOSシステムが提案されている。このPOSシステムのレシートプリンターは、レシート用紙の一方の面に印刷を行う第1ヘッドと、これとは搬送路上の異なる位置において他方の面に印刷を行う第2ヘッドを備えており、レシート用紙における予め印刷位置が決められている広告、店舗ロゴ等の固定情報の印刷領域を除いた領域に、レシートの長さが最も短くなるように取引情報を両面に配分し印刷して、レシートの無駄を無くすようにしている。
【0004】
なお、両面印刷装置としては、特許文献1に記載されているものの他に、特許文献2に記載されているように、単一の印刷ヘッドに、カット紙を表裏反転させた状態で繰り返し搬送して両面印刷を行う構成のもの、特許文献3に記載されているように、記録媒体搬送路を挟んで対峙した位置に2個の印刷ヘッドが配置され、両面に印刷を行う構成のものも知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−123028号公報
【特許文献2】特開平6−171158号公報
【特許文献3】特開平10−129018号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、両面印刷されたレシートを発行すると、例えば裏面に印刷された裏面情報が表面から透けて見えることや、裏面側の印刷が表面側に滲み出ることがある。このように他方の面の印刷が重なった状態に見えてしまうと、各面の印刷情報の視認性が悪化してしまうので好ましくない。
【0007】
例えば、インクジェットヘッドを用いた印刷では一方の面に印刷したインクが他方の面の側に滲み出ることがあり、両面にサーマルヘッドを用いて印刷を行う場合には一方の面の印刷時に他方の面の側の感熱面が発色して「裏写り」と呼ばれる滲みが発生することがある。また、印刷密度あるいは濃度の濃いグラフィックス、バーコードが裏面に印刷されている場合には表面側の印刷を見たときに裏面側の印刷が透けて見えてしまうことがある。このような滲み、透けは用紙が薄い場合に発生しやすい。
【0008】
特に、光学的に読み取ることを前提として印刷される読取対象データ、例えば、一次元バーコードなどのように表示内容がシンボル化されているデータが印刷されている部分に、反対側の面の印刷の滲み、透けが発生すると、このようなデータの読取精度が低下するという問題が発生しやすい。そして、両方の面の印刷に一次元バーコードがある場合、一次元バーコードの読取精度は、さらに低下することになる。
【0009】
本発明の課題は、このような点に鑑みて、記録媒体の一方の面に印刷されたバーコードなどの読取対象データの印刷が、他方の面の印刷、特にバーコードの印刷に影響されて読取精度の低下、視認性の低下などの弊害が発生することの無いように、両面印刷を行うことのできる両面印刷装置および両面印刷方法を提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(適用例1)記録媒体の両面に印刷が可能な両面印刷装置の両面印刷方法であって、前記記録媒体の一方の側の第1面に印刷される第1面印刷データ、および他方の側の第2面に印刷される第2面印刷データを含む両面印刷用の印刷データを受信するデータ受信工程と、前記第1面印刷データおよび前記第2面印刷データにコードデータが含まれているか否かを分析する第1分析工程と、前記コードデータが含まれている場合、前記第1面印刷データの前記コードデータと前記第2面印刷データの前記コードデータとが前記記録媒体の前記第1面および前記第2面において重なった位置に印刷されるか否かを分析する第2分析工程と、前記第1面印刷データおよび前記第2面印刷データの少なくとも一方を調整するデータ調整工程と、調整後に、前記第1面印刷データおよび前記第2面印刷データを前記記録媒体の前記第1面および前記第2面に印刷する印刷工程と、を含むことを特徴とする両面印刷方法。
【0011】
本発明の両面印刷方法では、記録媒体の第1面に印刷されるコードデータと、反対側の第2面に印刷されるコードデータとが、相互に重ならない位置となるように、第1面印刷データおよび第2面印刷データの一方あるいは両方が調整あるいは加工される。したがって、両面印刷された記録媒体においては、第1面印刷データと第2面印刷データのコードデータの印刷位置が重ならないので、滲み、透けなどの悪影響が相互に及ぶことがない。
【0012】
(適用例2)前記コードデータは、光学的に読み取ることが可能な一次元バーコードデータであることを特徴とする上記の両面印刷方法。
【0013】
この方法によれば、記録媒体の第1面および第2面の両方に印刷されたコードデータが光学的に読み取ることを前提とした一次元バーコードデータであっても、その位置が相互に重ならないように調整あるいは加工されるので、その読取精度が低下してしまうことがない。
【0014】
(適用例3)前記データ調整工程では、前記第1面印刷データの前記コードデータが印刷される第1面印刷位置に対応する前記第2面の位置が、前記第2面印刷データの前記コードデータの印刷位置以外となるように、前記第2面印刷データを調整することを特徴とする上記の両面印刷方法。
【0015】
この方法によれば、記録媒体の第1面に印刷されるコードデータと反対側の第2面に印刷されるコードデータとが相互に重ならない位置となるように、第1面印刷データおよび第2面印刷データの一方あるいは両方が調整され、滲み、透けなどの悪影響が相互のコードデータに及ぶことがない。
【0016】
(適用例4)前記データ調整工程では、前記第2面印刷データを反転する調整を行うことを特徴とする上記の両面印刷方法。
【0017】
この方法によれば、記録媒体の第2面に印刷される第2面印刷データを反転する調整を行うことで、容易に第1面および第2面に印刷されるコードデータが相互に重ならない位置となるように調整され、滲み、透けなどの悪影響が相互のコードデータに及ぶことがない。
【0018】
(適用例5)前記データ調整工程では、前記第2面印刷データを90度または270度回転する調整を行うことを特徴とする上記の両面印刷方法。
【0019】
この方法によれば、記録媒体の第2面に印刷される第2面印刷データを90度または270度回転する調整を行うことで、容易に第1面および第2面に印刷されるコードデータが相互に重ならない位置となるように調整でき、滲み、透けなどの悪影響が相互のコードデータに及ぶことがない。
【0020】
(適用例6)前記データ調整工程では、さらに前記第2面印刷データを縮小する調整を行うことを特徴とする上記の両面印刷方法。
【0021】
この方法によれば、記録媒体の第2面に印刷される第2面印刷データを90度または270度回転する調整を行う場合でも、回転した第2面印刷データが記憶媒体に収まるように印刷される。
【0022】
(適用例7)前記データ調整工程では、前記第2面印刷データの少なくとも前記コードデータを90度または270度回転させて調整することを特徴とする上記の両面印刷方法。
【0023】
この方法によれば、記録媒体の第2面に印刷される第2面印刷データのコードデータを90度または270度回転させ、他のデータは回転させないように調整を行うことができ、容易に第1面および第2面に印刷されるコードデータが相互に重ならない位置となるように調整できるとともに、第2面印刷データの見栄え等を維持できる。
【0024】
(適用例8)前記データ調整工程では、前記第2面印刷データの前記コードデータの印刷位置を前記第2面印刷データ内で反転する調整を行うことを特徴とする上記の両面印刷方法。
【0025】
この方法によれば、記録媒体の第2面に印刷される第2面印刷データのコードデータを反転させ、他のデータは反転させない調整を行うことができ、容易に第1面および第2面に印刷されるコードデータが相互に重ならない位置となるように調整できるとともに、第2面印刷データの見栄え等を維持できる。
【0026】
(適用例9)両面印刷を行う両面印刷装置であって、記録媒体の一方の側の第1面に印刷される第1面印刷データおよび他方の側の第2面に印刷される第2面印刷データを含む両面印刷用の印刷データを受信するデータ受信部と、前記記録媒体の一方の側の第1面に印刷される第1面印刷データにコードデータが含まれているか否かを分析する第1分析部と、前記記録媒体の他方の側の第2面に印刷される第2面印刷データにコードデータが含まれているか否かを分析する第2分析部と、前記第1面印刷データおよび前記第2面印刷データに前記コードデータが含まれている場合に、前記第1面印刷データの前記コードデータと前記第2面印刷データの前記コードデータが前記記録媒体の前記第1面および前記第2面において重なった位置に印刷されないように、前記第1面印刷データおよび前記第2面印刷データの少なくとも一方を調整するデータ調整部と、調整後の前記第1面印刷データおよび前記第2面印刷データに基づき、前記記録媒体の両面に印刷を行う印刷部と、を有していることを特徴とする両面印刷装置。
【0027】
本発明の両面印刷装置では、記録媒体の第1面に印刷されるコードデータと、反対側の第2面に印刷されるコードデータとが、相互に重ならない位置となるように、第1面印刷データおよび第2面印刷データの一方あるいは両方を調整あるいは加工することが可能となる。したがって、両面印刷された記録媒体においては、第1面印刷データと第2面印刷データのコードデータの印刷位置が重ならないので、滲み、透けなどの悪影響が相互に及ぶことがない。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明を適用したPOSシステムのシステム構成図。
【図2】図1の両面印刷装置の制御ブロック図。
【図3】両面印刷装置の制御部の機能ブロック図。
【図4】両面印刷装置の印刷位置の調整の要否の判別フローの概略フローチャート。
【図5】第1実施形態に係る印刷位置の調整方法を示す説明図。
【図6】第2実施形態に係る印刷位置の調整方法を示す説明図。
【図7】第3実施形態に係る印刷位置の調整方法を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明で参照する図面では、説明および図示の便宜上、部材ないし部分の縦横の縮尺を実際のものとは異なるように表す場合がある。
【0030】
(POSシステムの主要構成について)
以下に、本実施形態に係る両面印刷装置を、スーパーやコンビニエンス・ストア等の店舗にて利用されるPOSシステムのPOS端末に適用した場合について、図1を参照して説明する。図1は、本発明を適用したPOSシステムのシステム構成図である。図2は、図1の両面印刷装置の制御ブロック図である。
【0031】
図1に示すように、POSシステム1は、ホスト装置(POS端末コンピューター)2および両面印刷装置(レシートプリンター)3を備えたPOS端末4と、有線あるいは無線のネットワーク5とを介して当該POS端末4の統括管理を行うPOSサーバー6とを有している。
【0032】
POSサーバー6は、CPU11と、ROM12、RAM13等のメモリーとを有し、ROM12内に記憶された制御プログラムにしたがって、RAM13内のバッファー等に記憶された情報の処理を行う。RAM13内には、商品コードブロック15、商品名ブロック16、金額ブロック17、在庫ブロック18、広告データブロック19、クーポンデータブロック20、ポイントデータブロック21などの各記憶領域が含まれており、CPU11は、POS端末4の側から送信される入力情報に基づいて、商品コード、商品名、金額に関する情報を抽出し、レシートRへの決済情報の印刷およびPOS端末4のディスプレイの表示に用いる商品データを生成する。
【0033】
なお、「商品データ」とは、レシートR上に決済処理の内容を印刷するための決済情報印刷データの元となるデータを指すものである。また、商品コードブロック15、商品名ブロック16および金額ブロック17は、一般に、商品マスターと呼ばれるルックアップテーブルにより構成されるものである。
【0034】
一方、POS端末4のホスト装置2は、POSサーバー6内の商品マスターを参照して商品データを取得して決済情報印刷データを生成する。POS端末4の両面印刷装置3は、当該決済情報印刷データに基づいて印刷を行って作成したレシートRを発行する。これらホスト装置2と両面印刷装置3は有線あるいは無線の通信回線を介して接続されている。両面印刷されたレシートRを発行する場合には、ホスト装置2は決済情報としてレシートRの表面および裏面に印刷される表面印刷データおよび裏面印刷データを含む印刷データDを生成して両面印刷装置3に送信する。両面印刷装置3は受信した印刷データDに基づき、レシートRの表面に印刷される表面印刷データおよび裏面に印刷される裏面印刷データを生成し、これに基づきレシート用紙に両面印刷を行って、両面印刷された一定長さのレシートRを発行する。
【0035】
ホスト装置2は、オペレーターによるキーボード31を介しての入力またはバーコードリーダー32を用いた商品バーコードの読み取りによって、商品に関する情報(商品情報)を取得する。また、カードリーダー33によって顧客のクレジットカードや会員カードを読み取り、クレジット清算に関する情報や顧客に関する情報を取得し、これらを入力情報としてPOSサーバー6に供給し、POSサーバー6から表示、印刷用の商品データを取得する。さらに、ホスト装置2は、POSサーバー6から取得した商品データを元に生成した商品情報を表示するディスプレイ34を有しており、オペレーターおよび顧客が購入商品の金額等を確認できるように、これらを表示する。
【0036】
ホスト装置2の制御は、ウィンドウズ(登録商標)等のOS35上で稼働するプリンタードライバー OLE for Retail POS(以下、「OPOS」と呼ぶ。)により行われる。OPOSとは、OS35上で稼働するPOSアプリケーション36に対して、両面印刷装置3やバーコードリーダー32等の周辺デバイスとの機種依存性のないインターフェイスを提供するものであり、デバイスのカテゴリー毎に対応したコントロールオブジェクト(CO)37と、デバイスの機種毎に対応したサービスオブジェクト(SO)38とによって構成されている。
【0037】
POSアプリケーション36は、POSサーバー6から送信される商品データや入力情報に基づいてレシートR上に印刷される決済情報印刷データを生成するが、この決済情報印刷データは、OS35を介して両面印刷装置用のCO37に引き渡され、さらにCO37から両面印刷装置3の機種に対応したSO38に引き渡される。SO38は、この決済情報印刷データを加工して、両面印刷装置3のコマンド仕様に応じた印刷コマンドを生成し、両面印刷装置3へ送信する。なお、上記したOPOSは、CO37とSO38とをコンバインした形態で、プリンタードライバー39としてユーザーに提供される。
【0038】
また、POSアプリケーション36は、決済処理の内容に応じて、レシートR上に印刷するためのバーコード、2次元コードなどの取引ID用のコードデータを表すデータを生成する。また、ロゴなどのグラフィックスデータを表すデータを生成する。そして、これらのデータを決済情報印刷データに付加する。また、両面印刷を行う場合には、表面印刷用のデータおよび裏面印刷用のデータを識別するためのデータが付与される。決済情報印刷データに、これらのデータを付加したものが「印刷データD」である。後述のように、両面印刷装置3の側において印刷データDに含まれるデータを解析して、バーコード、ロゴなどのグラフィックスを印刷するためのデータが生成される。
【0039】
なお、POSアプリケーション36の側において、コードデータおよびグラフィックスデータを生成して、決済情報印刷データに付加して両面印刷装置3の側に送信するようにしてもよい。
【0040】
また、取引ID用のコードデータや、グラフィックスデータをPOSサーバー6内で生成し(または、POSサーバー6内に記憶しておき)、これをホスト装置2が取得して決済情報印刷データに付加するようにしても良い。さらに、グラフィックスデータをプリンタードライバー39内に格納しておき、プリンタードライバー39がこれを決済情報印刷データに付加するようにしても良い。
【0041】
次に、両面印刷装置3はサーマルヘッド方式のレシートプリンターであり、ホスト装置2から各種制御コマンドや印刷データを受信するデータ受信部41、搬送部42、印刷部43、切断部44、これらの各部42〜44を駆動する駆動部46、および両面印刷装置3の全体を制御する制御部47等を備えている。両面印刷装置3は、サーマルヘッド方式以外の印刷ヘッドを備えているもの、例えば、インクジェットヘッドを備えたものであってもよいことは勿論である。
【0042】
図2に示すように、両面印刷装置3の搬送部42はレシート送りモーター51を有し、紙送りスイッチ(図示省略)の押下または印刷に伴って長尺状のレシート用紙52(例えばロール紙)の搬送を行う。印刷部43は、レシート用紙52の表面に印刷を行う第1印刷ヘッド(サーマルヘッド)53とレシート用紙52の裏面に印刷を行う第2印刷ヘッド(サーマルヘッド)54とを備え、レシート用紙52の搬送に同期して当該レシート用紙52に印刷を行って、両面印刷されたレシートRを発行可能である。切断部44は、レシートカッター55およびこれを駆動するカッターモーター56を有し、印刷済みのレシート用紙52の先端部分の後端が切断されて一定長さのレシートRが得られる。駆動部46は、送りモータードライバー57、ヘッドドライバー58a、58b、カッターモータードライバー59を有している。
【0043】
制御部47は、CPU61、ROM62、RAM63および入出力制御装置(以下、「IOC(Input Output Contrller)」と称する)64を備え、互いに内部バス65により接続されている。ROM62は、CPU61が各種制御を行うための制御プログラムを記憶する制御プログラムブロック66と、テキスト文字印刷のための文字フォントデータなどの各種制御データ等を記憶するキャラクタージェネレーター67a、一次元バーコード、二次元コードなどを記憶するコードジェネレーター67b、各種のロゴを記憶するロゴ記憶部67c、ビットマップデコーダー67dなどを含む制御データブロック67とを有している。なお、これらの部分67a〜67dは、ROM62内に記憶するのではなく別個のROMとして備わっていても良い。
【0044】
RAM63は、フラグ等として使用される各種ワークエリアブロック68、データ受信部41で受信した印刷データを一時的に記憶する受信バッファー69、印刷部43により印刷可能な状態に展開したデータを記憶するプリントバッファー70等を有し、制御処理のための作業領域として使用される。受信バッファー69は、行単位で受信した印刷データを、その受信順序に従って行データ毎に記憶しており、複数分の行データを保存し得る容量を有している。
【0045】
プリントバッファー70には、第1印刷ヘッド53によって印刷を行うための表面印刷データが展開される表面印刷用プリントバッファー70aと、第2印刷ヘッド54によって印刷を行うための裏面印刷データが展開される裏面印刷用プリントバッファー70bが含まれている。これらのプリントバッファー70a、70bには、受信バッファー69に記憶保持された印刷データに基づいて、印刷イメージに展開した表面印刷データおよび裏面印刷データが展開される。また、RAM63は電源が切断されても記憶したデータを保持しておくように常にバックアップすることもできる。なお、RAM63に代えて不揮発性メモリー(フラッシュROM,EEPROM等)内に、これらのデータを記憶しておくようにしても良い。
【0046】
IOC64は、CPU61の機能を補うと共に各種周辺回路とのインターフェイス信号を取り扱うための論理回路が、ゲートアレイやカスタムLSI等により構成されて組み込まれている。これにより、IOC64は、ホスト装置2から受信した印刷データをそのまま或いは加工して内部バス65に取り込むと共に、CPU61と連動して、CPU61から内部バス65に出力されたデータや制御信号を、そのまま或いは加工して駆動部46に出力する。そして、CPU61は、上記の構成により、ROM62内の制御プログラムやRAM63内の設定値に従って、IOC64を介して両面印刷装置3内の各部から各種信号・データを入出力する。すなわち、入力した各種信号・データに基づいてRAM63内の各種データを処理し、IOC64を介して両面印刷装置3内の各部に各種信号・データを出力することにより、ホスト装置2から受信した印刷データの印刷制御を行う。
【0047】
(両面印刷装置の主要構成について)
ここで、両面印刷装置について、図3を参照して説明する。図3は、両面印刷装置の制御部の機能ブロック図であり、詳しくは、両面印刷装置の制御部を中心に実現される主要機能を示す機能ブロック図である。先に述べたように、ホスト装置2の側から送信された両面印刷用の印刷データDは、両面印刷装置3の側において、図3に示す受信バッファー69に一時的に格納される。受信バッファー69に格納された印刷データDは、コマンド解析部81において解析されて、表裏データ振分部82において表面印刷データD1および裏面印刷データD2に振り分けられる。振分後のデータD1およびD2は、表面印刷データ展開部83および裏面印刷データ展開部84において、キャラクタージェネレーター67a、コードジェネレーター67b、ロゴ記憶部67c、ビットマップデコーダー67dに基づいてデータ展開される。
【0048】
表裏のビットマップ展開データD11、D21は、印刷位置調整部85において印刷位置の調整が行われる。すなわち、両面印刷用の印刷データDを生成する場合には、コードデータが印刷されるレシートRの面の反対側の面に、コードデータが印刷されることの無いように、これらコードデータの印刷位置が調整される。調整後のデータが、それぞれ、表面印刷データD12よび裏面印刷データD22として、表面印刷用プリントバッファー70aおよび裏面印刷用プリントバッファー70bに展開される。このようにして生成されたデータが、第1印刷ヘッド53および第2印刷ヘッド54によってレシート用紙52の表面および裏面にそれぞれ印刷されて、両面印刷されたレシートRが作成される。
【0049】
このように、両面印刷装置3の制御部47において、主としてコマンド解析部81が、レシートRの一方の面に印刷される印刷データにコードデータが含まれているか否かを分析する第1分析部、および、他方の面に印刷される印刷データにコードデータが含まれているか否かを分析する第2分析部として機能する。また、主として印刷位置調整部85が、コードデータが含まれている場合にコードデータがレシートRの両側の面において重なった位置に印刷されないように印刷データを調整するデータ調整部として機能する。
【0050】
(両面印刷方法について)
次いで、両面印刷方法、特に印刷位置調整の要否の判断について、図4を参照して説明する。図4は、両面印刷装置の印刷位置の調整の要否の判別フローの概略フローチャートであり、詳しくは、両面印刷装置3の制御部47を中心に行われる表面印刷データD1および裏面印刷データD2の印刷位置の調整の要否の判断フローを示す概略フローチャートである。
【0051】
図4に示すように、ステップST1において、受信した表面印刷データD1に、コードデータB1(一次元バーコード)が含まれているか否かを分析すると共に、含まれている場合にはその印刷領域A(B1)を算出する。
次に、ステップST2において、裏面印刷データD2に、コードデータB2(一次元バーコード)が含まれているか否かを分析すると共に、含まれている場合にはその印刷領域a(B2)を算出する。
【0052】
次に、ステップST3において、表面側のコードデータB1の印刷領域A(B1)に、裏面側のコードデータB2の印刷領域a(B2)が重なるか否かを判別する。重なる場合には、ステップST3からYESの流れに沿ってステップST4に進み、印刷位置の調整を行う。
【0053】
ステップST3において重ならないと判断された場合には、NOの流れに沿って進み、印刷位置の調整は行わない。
【0054】
(印刷位置の調整方法の例)
(第1実施形態)
第1実施形態に係る印刷位置の調整方法について、図5を参照して説明する。図5は、第1実施形態に係る印刷位置の調整方法を示す説明図、詳しくは、発行されるレシートRに印刷される印刷データDの配置例を示す説明図であり、(a)はその表面印刷データD1の配置例であり、(b)は裏面印刷データD2の配置例であり、(c)位置調整後の裏面印刷データD2の配置例である。
【0055】
図5(a)に示すように、両面印刷装置3が受信する印刷データDの表面印刷データD1には、例えば、グラフィックスデータGからなるトップロゴデータ、テキストデータTからなるお知らせデータおよび取引データを含む決済情報印刷データ、一次元バーコードのコードデータBからなる取引IDデータ、テキストデータTからなるポイントデータが含まれているものとする。図5(b)に示すように、裏面印刷データD2には、テキストデータTからなる店舗情報などの広告宣伝データと、一次元バーコードのコードデータBからなるクーポン券などを表すデータが含まれているものとする。
【0056】
この場合、両面印刷装置3では、レシートRの表面に一次元バーコードのコードデータB1が含まれており、裏面にも一次元バーコードのコードデータB2が含まれている場合には、これらコードデータBの印刷位置がレシートRの両面において重ならないように表面印刷データD1および裏面印刷データD2を生成する。
【0057】
すなわち、図5(c)に示すように、調整前の裏面印刷データD2の印刷位置を180度反転する位置調整を行い、反転した裏面印刷データD2を生成する。
【0058】
この結果、表面のコードデータB1の印刷位置と裏面のコードデータB2の印刷位置が重なることなく、それぞれのコードデータB1、B2の読取精度が低下してしまうという弊害を回避できる。それぞれのコードデータB1、B2がレシートの中央で重なる場合は、裏面印刷データD2の印刷位置を反転しても重なりを解消できない可能性があるが、通常、表面のコードデータB1は、レシートの見栄え等からレシートの中央に配置されることはほとんどない。
【0059】
(第2実施形態)
次いで、第2実施形態に係る印刷位置の調整方法について、図6を参照して説明する。図6は、第2実施形態に係る印刷位置の調整方法を示す説明図である。以下、第1実施形態と同様な構成および内容については、符号を等しくして説明を省略または簡略化する。
【0060】
図6(a)に示すように、裏面印刷データD2の印刷位置を90度(または270度)回転させて、コードデータB2の印刷位置がコードデータB1の印刷位置に対して垂直となるように、裏面印刷データD2を生成する。ここで、コードデータB2の印刷位置がコードデータB1の印刷位置に対して垂直となるとは、コードデータB1、B2が一次元バーコードデータの場合、それぞれのバーが垂直となることである。仮に、90度回転の結果、コードデータB1、B2の一部が重なったとしても、重なったバーは垂直であるため、コードデータB1、B2の読取制度の低下を抑制することができる。また、90度回転させて生成した裏面印刷データD2が、レシートからはみ出す場合は、さらに縮小処理をしてレシート内に収まるように裏面印刷データD2を生成することもできる。この場合、コードデータB2は縮小させず、その他のデータを縮小させることもできる。
【0061】
図6(b)に示す例では、裏面印刷データD2におけるコードデータB2のみを印刷位置を90度(または270度)回転させて、コードデータB2の印刷位置がコードデータB1の印刷位置に対して垂直となるように、当該コードデータB2の位置調整を行い、裏面印刷データD2を生成する。ここで、裏面印刷データD2におけるコードデータB2以外のデータは、その印刷位置は行われない。また、90度回転したコードデータB2の一部が、コードデータB2以外のデータと重なった場合、重ならないようにコードデータB2以外のデータは縮小処理が行われ、裏面印刷データD2を生成する。
【0062】
(第3実施形態)
次いで、第3実施形態に係る印刷位置の調整方法について、図7を参照して説明する。図7は、第3実施形態に係る印刷位置の調整方法を示す説明図である。以下、第1実施形態と同様な構成および内容については、符号を等しくして説明を省略または簡略化する。
【0063】
図7に示すように、コードデータB1、B2がレシートの一方の端部付近にある場合、コードデータB2の印刷位置をレシートの他方の端部に移動させ、裏面印刷データD2のコードデータB2以外のデータの印刷位置を一方の端部側へ移動させ、コードデータB1、B2が重ならない裏面印刷データD2を生成する。
【0064】
(その他の実施の形態)
上記の例は本発明をPOSシステムのPOS端末に用いる両面印刷装置に適用した場合のものであるが、コードデータを付加した両面印刷用の印刷データを印刷可能な両面印刷装置であれば本発明を適用可能なことは勿論である。
【0065】
また、両面印刷装置としては、特許文献1〜3に開示されているように、1個の印刷ヘッドにより両面印刷を行うもの、2個の印刷ヘッドにより両面印刷を行うもののいずれであっても、本発明を適用可能なことは勿論である。
【0066】
以上詳述したように、これらの実施形態によれば、以下に示す効果が得られる。
(1)本実施形態に係る両面印刷装置によれば、記録媒体の両面印刷用の第1面印刷データおよび第2面印刷データを調整して、第1面に印刷されるバーコードデータが、反対側の第2面に印刷されるバーコードデータと重なった位置に印刷されないようにしている。したがって、滲み、透けなどに起因して生ずる両方の面に印刷されたバーコードの印刷の視認性の低下、読取精度の低下を確実に防止できる。
【0067】
(2)コードデータは、光学的に読み取ることが可能な一次元バーコードデータである。従って、記録媒体の第1面および第2面の両方に印刷されたコードデータが光学的に読み取ることを前提とした一次元バーコードデータであっても、その位置が相互に重ならないように調整あるいは加工されるので、その読取精度が低下してしまうことがない。
【0068】
(3)データ調整工程では、第1面印刷データのコードデータが印刷される第1面印刷位置に対応する第2面の位置が、第2面印刷データのコードデータの印刷位置以外となるように、第2面印刷データを調整する。したがって、記録媒体の第1面に印刷されるコードデータと反対側の第2面に印刷されるコードデータとが相互に重ならない位置となるように、第1面印刷データおよび第2面印刷データの一方あるいは両方が調整され、滲み、透けなどの悪影響が相互のコードデータに及ぶことがない。
【0069】
(4)データ調整工程では、第2面印刷データを反転する調整を行う。したがって、記録媒体の第2面に印刷される第2面印刷データを反転する調整を行うことで、容易に第1面および第2面に印刷されるコードデータが相互に重ならない位置となるように調整され、滲み、透けなどの悪影響が相互のコードデータに及ぶことがない。
【0070】
(5)データ調整工程では、第2面印刷データを90度または270度回転する調整を行う。したがって、記録媒体の第2面に印刷される第2面印刷データを90度または270度回転する調整を行うことで、容易に第1面および第2面に印刷されるコードデータが相互に重ならない位置となるように調整でき、滲み、透けなどの悪影響が相互のコードデータに及ぶことがない。
【0071】
(6)第2面印刷データを縮小する調整を行う。したがって、記録媒体の第2面に印刷される第2面印刷データのコードデータを90度または270度回転させ、他のデータは回転させないように調整を行うことができ、容易に第1面および第2面に印刷されるコードデータが相互に重ならない位置となるように調整できるとともに、第2面印刷データの見栄え等を維持できる。
【0072】
(7)データ調整工程では、第2面印刷データの少なくともコードデータを90度または270度回転させて調整する。したがって、記録媒体の第2面に印刷される第2面印刷データのコードデータを90度または270度回転させ、他のデータは回転させないように調整を行うことができ、容易に第1面および第2面に印刷されるコードデータが相互に重ならない位置となるように調整できるとともに、第2面印刷データの見栄え等を維持できる。
【0073】
(8)データ調整工程では、第2面印刷データのコードデータの印刷位置を第2面印刷データ内で反転する調整を行う。したがって、記録媒体の第2面に印刷される第2面印刷データのコードデータを反転させ、他のデータは反転させない調整を行うことができ、容易に第1面および第2面に印刷されるコードデータが相互に重ならない位置となるように調整できるとともに、第2面印刷データの見栄え等を維持できる。
【0074】
(9)本発明は両面印刷を行う両面印刷装置であって、記録媒体の一方の側の第1面に印刷される第1面印刷データおよび他方の側の第2面に印刷される第2面印刷データを含む両面印刷用の印刷データを受信するデータ受信部と、前記記録媒体の一方の側の第1面に印刷される第1面印刷データにコードデータが含まれているか否かを分析する第1分析部と、前記記録媒体の他方の側の第2面に印刷される第2面印刷データにコードデータが含まれているか否かを分析する第2分析部と、前記第1面印刷データおよび前記第2面印刷データに前記コードデータが含まれている場合に、前記第1面印刷データの前記コードデータと前記第2面印刷データの前記コードデータが前記記録媒体の前記第1面および前記第2面において重なった位置に印刷されないように、前記第1面印刷データおよび前記第2面印刷データの少なくとも一方を調整するデータ調整部と、調整後の前記第1面印刷データおよび前記第2面印刷データに基づき、前記記録媒体の両面に印刷を行う印刷部と、を有している。したがって、記録媒体の第1面に印刷されるコードデータと、反対側の第2面に印刷されるコードデータとが、相互に重ならない位置となるように、第1面印刷データおよび第2面印刷データの一方あるいは両方を調整あるいは加工することが可能となる。したがって、両面印刷された記録媒体においては、第1面印刷データと第2面印刷データのコードデータの印刷位置が重ならないので、滲み、透けなどの悪影響が相互に及ぶことがない。
【符号の説明】
【0075】
1…POSシステム、2…ホスト装置、3…両面印刷装置、4…POS端末、5…ネットワーク、6…POSサーバー、11…CPU、12…ROM、13…RAM、15…商品コードブロック、16…商品名ブロック、17…金額ブロック、18…在庫ブロック、19…広告データブロック、20…クーポンデータブロック、21…ポイントデータブロック、35…OS 36…POSアプリケーション、37…CO、38…SO、39…プリンタードライバー、41…データ受信部、42…搬送部、43…印刷部、47…制御部、52…レシート用紙、53…第1印刷ヘッド、54…第2印刷ヘッド、58a,58b…ヘッドドライバー、61…CPU、62…ROM、63…RAM、64…IOC、65…内部バス、66…制御プログラムブロック、67…制御データブロック、67a… キャラクタージェネレーター、67b…バーコードジェネレーター、69…受信バッファー、70…プリントバッファー、70a…表面印刷用プリントバッファー、70b…裏面印刷用プリントバッファー、81…コマンド解析部、82…表裏データ振分部、83…表面印刷データ展開部、84…裏面印刷データ展開部、85…印刷位置調整部、G…グラフィックスデータ、T…テキストデータ、B,B1,B2…コードデータ、R,R1…レシート、D…印刷データ、D1…表面印刷データ、D2…裏面印刷データ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体の両面に印刷が可能な両面印刷装置の両面印刷方法であって、
前記記録媒体の一方の側の第1面に印刷される第1面印刷データおよび他方の側の第2面に印刷される第2面印刷データを含む両面印刷用の印刷データを受信するデータ受信工程と、
前記第1面印刷データおよび前記第2面印刷データにコードデータが含まれているか否かを分析する第1分析工程と、
前記コードデータが含まれている場合、前記第1面印刷データの前記コードデータと前記第2面印刷データの前記コードデータが前記記録媒体の前記第1面および前記第2面において重なった位置に印刷されるか否かを分析する第2分析工程と、
前記第1面印刷データおよび前記第2面印刷データの少なくとも一方を調整するデータ調整工程と、
調整後に、前記第1面印刷データおよび前記第2面印刷データを前記記録媒体の前記第1面および前記第2面に印刷する印刷工程と、を含むことを特徴とする両面印刷方法。
【請求項2】
請求項1において、
前記コードデータは、光学的に読み取ることが可能な一次元バーコードデータであることを特徴とする両面印刷方法。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記データ調整工程では、前記第1面印刷データの前記コードデータが印刷される第1面印刷位置に対応する前記第2面の位置が、前記第2面印刷データの前記コードデータの印刷位置以外となるように、前記第2面印刷データを調整することを特徴とする両面印刷方法。
【請求項4】
請求項1または2において、
前記データ調整工程では、前記第2面印刷データを反転する調整を行うことを特徴とする両面印刷方法。
【請求項5】
請求項1または2において、
前記第2面印刷データを90度または270度回転する調整を行うことを特徴とする両面印刷方法。
【請求項6】
請求項5において、
前記データ調整工程では、さらに前記第2面印刷データを縮小する調整を行うことを特徴とする両面印刷方法。
【請求項7】
請求項5において、
前記データ調整工程では、前記第2面印刷データの少なくとも前記コードデータを90度または270度回転させて調整することを特徴とする両面印刷方法。
【請求項8】
請求項1または2において、
前記データ調整工程では、
前記第2面印刷データの前記コードデータの印刷位置を前記第2面印刷データ内で反転する調整を行うことを特徴とする両面印刷方法。
【請求項9】
両面印刷を行う両面印刷装置であって、
記録媒体の一方の側の第1面に印刷される第1面印刷データおよび他方の側の第2面に印刷される第2面印刷データを含む両面印刷用の印刷データを受信するデータ受信部と、
前記記録媒体の一方の側の第1面に印刷される第1面印刷データにコードデータが含まれているか否かを分析する第1分析部と、
前記記録媒体の他方の側の第2面に印刷される第2面印刷データにコードデータが含まれているか否かを分析する第2分析部と、
前記第1面印刷データおよび前記第2面印刷データに前記コードデータが含まれている場合に、前記第1面印刷データの前記コードデータと前記第2面印刷データの前記コードデータが前記記録媒体の前記第1面および前記第2面において重なった位置に印刷されないように、前記第1面印刷データおよび前記第2面印刷データの少なくとも一方を調整するデータ調整部と、
調整後の前記第1面印刷データおよび前記第2面印刷データに基づき、前記記録媒体の両面に印刷を行う印刷部と、を有していることを特徴とする両面印刷装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−206277(P2012−206277A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−71839(P2011−71839)
【出願日】平成23年3月29日(2011.3.29)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】