説明

中空減速機

【課題】中空減速機が大型化することなく、中空減速機の中空部に大径の配管などを収容することできる中空減速機を提供する。
【解決手段】入力ギア12と出力ギア5からなる親子ギア部2の他に太陽ギア18と遊星ギア20などからなる遊星ギア部3が設けられているので、その分大きな減速比を確保することができ、小さな電力で駆動モータを駆動することが可能となる。これにより、駆動モータの小型化を図ることができるとともに、小型の駆動モータと外径が小径な遊星ギア20を用いることにより、中空減速機1が大型化することなく大きな中空径の中空部4を確保することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は産業用ロボットなどに使用する中空減速機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から電動機に中空減速機を組み付けた減速機付き電動機が用いられている。この減速機付き電動機は、エアなどを通す配管や電線などを収容するための中空部が設けられ、電動機の出力軸の端部に形成された歯車が中空減速機のギアケース内に組み込まれた平歯車の歯車部と噛み合って、平歯車の回転により被駆動部材を回転させるものであった。
【0003】
また、この減速機付き電動機は、中空減速機の加工誤差や組み立て誤差による加工精度のばらつきによる電動機の出力軸に形成された歯車と平歯車の歯車部とのバックラッシュを無くすために、電動機の出力軸に形成された歯車と平歯車の歯車部の軸間距離の変化を電動機の出力軸の撓みにより吸収するものであった(たとえば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−235207号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の中空減速機を組み付けた減速機付き電動機では、電動機の出力軸に形成された歯車を中空減速機の平歯車の歯車部と噛み合わせる構造なので、電動機が重ならない範囲内で中空減速機の中空部の中空径を形成する必要があった。このため、大きな配管や電線を中空減速機の中空部に通す場合には、中空減速機の中空部も大きなものにすることが必要であるが、中空減速機の中空部を大きくすると中空減速機の外径自体が大型化するとともに重量も増加し、ひいては中空減速機のコストアップにつながるという問題があった。
【0006】
また、上記減速機付き電動機では、電動機の出力軸の撓みでバックラッシュを無くすように調整しているが、出力軸の撓みでバックラッシュを調整する場合には、電動機の出力軸の歯車の噛み合い振れや平歯車の歯車部の噛み合い振れのみならず、電動機の出力軸が折れる限度撓み量を考慮した厳密な計算をすることが必要で、また出力軸を撓ませながら使用し続けると電動機の出力軸が疲労で折れやすくなり、電動機の出力軸が折れると大事故に繋がりかねないといった問題があった。
【0007】
本発明は、かかる従来の課題を解決するためになされたもので、中空減速機が大型化することなく、中空減速機の中空部に大径の配管などを収容することできる中空減速機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、駆動源の駆動力を受けて回動する太陽ギアと、該太陽ギアに空隙を介して同軸状に配設されたインタナルギアと、太陽ギアとインタナルギアに噛合し、太陽ギヤの周囲を自転しつつ公転する遊星ギアと、該遊星ギアを回転自在に支持するとともに、遊星ギヤの公転により太陽ギヤの回転軸を中心として自転する遊星減速機出力軸と、該遊星減速機出力軸の回転軸を中心に回動する入力ギアと、該入力ギアと噛合する出力ギアと、内周に中空部を形成し、出力ギアが回転することによって回動する出力軸と、を有する。
【0009】
本発明によれば、入力ギアと出力ギアからなる親子ギア部の他に太陽ギアと遊星ギアなどからなる遊星ギア部が設けられているので、その分大きな減速比を確保することができ、小さな電力で駆動モータ(駆動源)を駆動することが可能となる。これにより、駆動モータの小型化を図ることができるとともに、小型の駆動モータと外径が小径な遊星ギアを用いることにより、中空減速機が大型化することなく大きな中空径の中空部を確保することができる。また、従来の減速機付き電動機では、親子ギアに駆動モータを直接取り付ける構成だったので、駆動モータを取り換える際などには駆動モータと歯車との取付調整が必要となり、使用者自身では駆動モータの取り換えを行なうことが困難であったが、本発明の中空減速機では親子ギア部に遊星ギア部が取り付けられ、その遊星ギア部に駆動モータを取り付ける構成なので、取付調整を行なう必要がなく駆動モータの取り換えなどが容易である。
【0010】
本発明は、出力軸と出力ギアを一体形成したことを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、出力軸と出力ギアを一体形成しているので、部品点数を少なくすることができる。
【0012】
本発明は、出力軸を内部で支持するケースと、太陽ギア、インタナルギア、および遊星ギアを収容する遊星減速機ケースと、該遊星減速機ケースとケースとを減速機取付フランジを介し結合する結合ボルトとを、有し、減速機取付フランジには、結合ボルトが挿入される結合ボルト挿入孔が設けられ、該結合ボルト挿入孔と結合ボルトとの間に加工誤差や組み立て誤差による加工精度のばらつきによるバックラッシュを無くすためのクリアランスが設けていることを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、減速機取付フランジの結合ボルト挿入孔と結合ボルトとの間にクリアランスが設けられているので、中空減速機の加工誤差や組み立て誤差による加工精度のばらつきによるバックラッシュをクリアランスを設けるといった簡易な構成で無くすことができる。これにより、従来の減速機付き電動機のように、バックラッシュを無くすための精密な計算が必要でなく、クリアンランスを調整することによりバックラッシュを容易になくすことができるとともに、電動機の出力軸が折れるなどの構造上の問題も生じない。
【0014】
本発明は、ケースと出力軸の間に設けられたクロスローラベアリングを、有し、
該クロスローラベアリングの内輪はケースに固定され、クロスローラベアリングの外輪は出力軸に設けられ該出力軸とともに回動することを特徴とする
【0015】
本発明によれば、ケースと出力軸の間にクロスローラベアリングを設けているので、従来の減速機のように2個の軸受けを必要とせず、簡単な構成で組み立てることができるともに、減速機自体の小型化を図ることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、中空減速機の外径を増大させることなく、中空部の中空径を増大させることができる。これにより、中空減速機の中空部に大径の配管などを収容することできる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】(a) 本発明の一実施形態における中空減速機の上面外観図である。 (b) 同中空減速機の側面外観図である。 (c) 同中空減速機の下面外観図である。
【図2】図1(a)のA−A断面図である。
【図3】図2のB−B断面図である。
【図4】図2のC−C断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の中空減速機の一実施形態について図面を参照にしながら説明する。図1(a)は本発明の一実施形態における中空減速機の上面外観図であり、図1(b)は同中空減速機の側面外観図であり、図1(c)は同中空減速機の下面外観図である。
【0019】
図1に示すように、本発明の中空減速機1は、後述する入力ギア12と出力ギア5などからなる親子ギア部2と、後述する太陽ギア18と遊星ギア20などからなる遊星ギア部3からなる。
【0020】
まず、図1〜図3を用いて、親子ギア部2について説明する。ここで、図2は図1(a)のA−A断面図であり、図3は図2のB−B断面図である。
【0021】
図1〜図3に示すように、本発明の中空減速機1の親子ギア部2は、内周に中空部4を有する出力軸7と、出力軸7を内部で支持するケース9と、出力軸7にボルト6により取り付けられた出力ギア5と、出力ギア5と噛合する入力ギア12などを有している。ここで、中空部4には、エアや水などを含む流体を通す配管や電線などを通すことができる。
【0022】
入力ギア12は、入力ギア取付ボス16に圧入されている。この入力ギア取付ボス16と後述する遊星減速機出力軸14との間には、両者を固定するためのキー15が嵌められており、ボルト13により入力ギア取付ボス16と遊星減速機出力軸14とを一体化させている。これにより、遊星減速機出力軸14が回転することにより一体となって入力ギア12が回転することになる。なお、遊星減速機出力軸14にはキー15が抜けないようにするためにボルト101が取り付けられている。
【0023】
出力軸7は、後述するモータなどの駆動源の動力を被駆動部材に伝達するものである。出力軸7の下部には、外歯歯車を有する出力ギア5がボルト6により回転自在に取り付けられている。これにより、入力ギア12が回転することにより出力ギア5が回転し出力軸7を回転させることができる。なお、本実施形態では、出力軸7と出力ギア5を別体として構成させ、それらをボルト6により締結させるようにしたが、これに限らず、出力軸7と出力ギア5とを一体として形成にしてもよい。これにより、部品点数の削減を図ることができる。
【0024】
クロスローラベアリング8は、内輪8aと外輪8bとローラ部8cから構成され、内輪8aはケース9(ケース9a)に固定され、外輪8bは出力軸7に固定され、出力軸7に設けられ出力ギア5とともに回動するように取り付けられている。このように、ケース9と出力軸7の間にクロスローラベアリング8が設けているので、従来の減速機のように2個の軸受けを必要とせず、簡単な構成で組み立てることができるともに、減速機自体の小型化を図ることができる。
【0025】
ケース9は、ケース9aとケース9bにより構成されている。ケース9bはケース9aの上部で配置され、ケース9aとケース9bとはボルト10により固着されている。また、ケース9aの上部にクロスローラベアリング押え17が配置され、ケース9aとクロスローラベアリング押え17とはボルト100により固着されている。なお、ケース9aと出力軸7との間およびケース9bと出力軸7との間には、それぞれオイルシール11(11a、11b)が設けられている。このようにして、出力軸7はケース9の内部で支持されるようにして取り付けられている。
【0026】
上記構成により、遊星減速機出力軸14が回転することにより入力ギア12が回転し、その回転を入力ギア12と噛合する出力ギア5に伝達させることができる。なお、本実施形態では、入力ギア12および出力ギア5として平歯車と用いたが、これに限らず、はすば歯車ややまば歯車やかさ歯車などの歯車を用いてもよい。
【0027】
次に、図1、図2、図4を用いて、遊星ギア部3について説明する。ここで、図4は図2のC−C断面図である。
【0028】
図1、図2、図4に示すように、本実施形態の中空減速機1の遊星ギア部3は、モータである駆動源の駆動力を受けて回動する太陽ギア18と、該太陽ギア18に空隙を介して同軸状に配設されたインタナルギア19と、太陽ギア18とインタナルギア19に噛合し、太陽ギヤ18の周囲を自転しつつ公転する遊星ギア20と、遊星ギア20を回転自在に支持するとともに、遊星ギヤ20の公転により太陽ギヤ18の回転軸Oを中心として自転する遊星減速機出力軸14と、を有する。この太陽ギア18と遊星ギア20は遊星減速機ケース21に収容されている。
【0029】
遊星減速機ケース21は、段付き円筒形状を有し、出力軸側の遊星減速機出力側ケース22と入力軸側の遊星減速機入力側ケース23とからなる。遊星減速機出力側ケース22と遊星減速機入力側ケース23とはインタナルギア19を介しボルト24で一体化されている。モータは、遊星減速機入力側ケース23の遊星減速機入力軸25側の端部に形成されたモータ取付フランジ26に取り付けられている。遊星減速機入力側ケース23とモータ取付フランジ26とはボルト27で一体化されている。なお、本実施形態では、遊星減速機ケース21を遊星減速機出力側ケース22と遊星減速機入力側ケース23により構成させたが、これに限らず、遊星減速機ケース21にインタナルギア19も含め、遊星減速機ケース21を遊星減速機出力側ケース22と遊星減速機入力側ケース23とインタナルギア19からなるとしてもよい。
【0030】
また、遊星減速機ケース21(遊星減速機出力側ケース22)は、遊星減速機取付フランジ49を介し、ケース9(ケース9a)と結合ボルト50で締結されている。具体的には、遊星減速機取付フランジ49に設けられた結合ボルト挿入孔51aの下から結合ボルト50aが挿入され、また、遊星減速機取付フランジ49に設けられた結合ボルト挿入孔51bの上から結合ボルト50bを挿入されることにより、遊星減速機ケース21(遊星減速機出力側ケース22)とケース9(ケース9a)とが結合される。また、結合ボルト挿入孔51と結合ボルト50との間にクリアランスが設けられている。これにより、中空減速機1の加工誤差や中空減速機1の組み立て誤差による加工精度のばらつきによるバックラッシュをクリアランスを用いて無くすことができる。
【0031】
遊星減速機入力軸25は、径の異なる複数の円柱状周面を有する部材であり、軸方向の中央部分においてボールベアリング28により遊星減速機入力側ケース23に対して回転自在に支持されている。ボールベアリング28は、遊星減速機入力側ケース23の軸方向中央部分の凹溝に嵌め込まれた止め輪29と、遊星減速機入力側ケース23の上方側に形成された内方に膨出するボールベアリングフランジ30とにより軸方向に固定されている。
【0032】
遊星減速機入力軸25のモータ軸側に位置する連結部31は、回転軸Oに直交する方向において略C字型の断面を有し、遊星減速機入力軸25とモータの駆動軸とを連結する部位である。連結部31の略C字型の周方向の両端部には、該端部間の間隙32を介して一方向に延びる雌ネジ部33が形成されている。この連結部31の略C字型の中央孔34にモータのモータ軸を内嵌した状態で雌ネジ部33にボルト35を螺合することにより、モータ軸が連結部31にクランプされ、遊星減速機入力軸25とモータ軸とが連結されている。
【0033】
遊星減速機入力軸25の出力軸7側に位置する嵌合部36は、太陽ギヤ18の嵌合部40が圧入される筒状の部位である。嵌合部36とボールベアリングフランジ30との間にはオイルシール38が介在されている。このオイルシール38は、遊星減速機出力側ケース22内に充填されている潤滑油が遊星減速機入力側ケース23内に漏出するのを防止するためのものであり、例えば、公知のごとく、ゴム製の薄膜体を、コイルバネを輪状にした付勢バネで取り囲んで、嵌合部36の表面に押し付けることにより構成されている。なお、潤滑油として、例えば、鉱油または混成油に石鹸類が混和されたグリースを用いる。
【0034】
遊星ギア部3は、上述したように回転軸O上に配設された太陽ギヤ18と、この太陽ギヤ18の周囲に等間隔で配設され、該太陽ギヤ18に噛合する複数(例えば3つ)の遊星ギヤ20(図2上では1つの遊星ギヤのみ図示する)と、この遊星ギヤ20に噛合するインタナルギア19等で構成されている。
【0035】
太陽ギヤ18は、外周面に歯が形成された略円柱状のギヤ部39と、ギヤ部39より小径で、該ギヤ部39から軸方向モータ側に延びる円柱状の嵌合部40とを有する。ギヤ部39は、遊星ギヤ20と噛み合う一方、嵌合部40は、遊星減速機入力軸25の嵌合部37に圧入されており、これにより、遊星減速機入力軸25と一体となってギヤ部39が回転するようになっている。
【0036】
各遊星ギヤ20は、中央部分に、軸方向に貫通する貫通孔41が形成されており、遊星減速機出力軸14に植設されたキャリアピン42が、ニードルベアリング43を介して貫通孔41に嵌合されている。
【0037】
インタナルギア19は、遊星減速機出力側ケース22と遊星減速機入力側ケース23の間に挟み込まれボルト24により固定されている。
【0038】
これにより、各遊星ギヤ20は、太陽ギヤ18の回転に伴ってキャリアピン42の位置を中心として回転(以下、この回転を自転という)しつつ、太陽ギヤ18の位置を中心として回転(以下、この回転を公転という)する。
【0039】
遊星減速機出力軸14は、異なる複数の外径を有してなる円柱部46と、この円柱部46から各遊星ギヤ20間の間隙及びその背後に遊星ギヤ20を囲い込むように延設された延設部47とを有する部材であり、遊星ギヤ20の公転により回転軸Oを中心にして回転するものである。当該遊星減速機出力軸14と遊星ギヤ20とを連結する上記キャリアピン42は、遊星減速機出力軸14の延設部47に植設されている。
【0040】
遊星減速機出力軸14は、遊星減速機出力側ケース22に対して、ボールベアリング44により軸方向入力軸側の端部が、ボールベアリング45により軸方向中央部分がそれぞれ回転自在に支持されている。
【0041】
遊星減速機出力軸14の適所と遊星減速機出力側ケース22の出力軸側端部との間には、オイルシール38と略同様の構成を有するオイルシール48(ゴム製の薄膜体,付勢バネ)が介在されており、このオイルシール48により、遊星減速機出力側ケース22内に充填されている潤滑油が外部に漏出するのを防止するように構成されている。
【0042】
以上の構成により、モータから遊星減速機入力軸25に伝達された動力が、遊星歯車機構の太陽ギヤ18に伝達されるとともに、この太陽ギヤ18の回転により、遊星ギヤ20が自転しつつ該太陽ギヤ18の周囲を公転し、この公転により遊星減速機出力軸14が回転する。これにより、親子ギア部2の入力ギア12にその回転を伝達することができる。
【0043】
以上説明したように、入力ギア12と出力ギア5からなる親子ギア部2の他に太陽ギア18と遊星ギア20などからなる遊星ギア部3が設けられているので、その分大きな減速比を確保することができ、小さな電力で駆動モータ(駆動源)を駆動することが可能となる。これにより、駆動モータの小型化を図ることができるとともに、小型の駆動モータと外径が小径な遊星ギア20を用いることにより、中空減速機1が大型化することなく大きな中空径の中空部4を確保することができる。また、本実施形態の中空減速機1では、親子ギア部2に遊星ギア部3が取り付けられ、その遊星ギア部3に駆動モータを取り付ける構成なので、取付調整の必要がなく駆動モータの取り換えなどが容易である。
【0044】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。さらに本発明の範囲は、上記した説明ではなく特許請求の範囲の記載によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0045】
(変形例)
本実施形態では、部材と部材を結合させるのにボルトを用いたが、これに限らず、結合ピンで結合させるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0046】
1 中空減速機
2 親子ギア部
3 遊星ギア部
4 中空部
5 出力ギア
6 ボルト
7 出力軸
8 クロスローラベアリング
8a 内輪
8b 外輪
8c ローラ部
9 ケース
10 ボルト
11 オイルシール
12 入力ギア
13 ボルト
14 遊星減速機出力軸
15 キー
16 入力ギア取付ボス
17 クロスローラベアリング押え
18 太陽ギア
19 インタナルギア
20 遊星ギア
21 遊星減速機ケース
22 遊星減速機出力側ケース
23 遊星減速機入力側ケース
24 ボルト
25 遊星減速機入力軸
26 モータ取付フランジ
27 ボルト
28 ボールベアリング
29 止め輪
30 ボールベアリングフランジ
31 連結部
32 間隙
33 雌ネジ部
34 中央孔
35 ボルト
36 嵌合部
37 嵌合部
38 オイルシール
39 ギア部
40 嵌合部
41 貫通孔
42 キャリアピン
43 ニードルベアリング
44 ボールベアリング
45 ボールベアリング
46 円柱部
47 延設部
48 オイルシール
49 遊星減速機取付フランジ
50 結合ボルト
51 結合ボルト挿入孔
100 ボルト
101 ボルト



【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動源の駆動力を受けて回動する太陽ギアと、
該太陽ギアに空隙を介して同軸状に配設されたインタナルギアと、
前記太陽ギアと前記インタナルギアに噛合し、前記太陽ギヤの周囲を自転しつつ公転する遊星ギアと、
該遊星ギアを回転自在に支持するとともに、前記遊星ギヤの公転により太陽ギヤの回転軸を中心として自転する遊星減速機出力軸と、
該遊星減速機出力軸の回転軸を中心に回動する入力ギアと、
該入力ギアと噛合する出力ギアと、
内周に中空部を形成し、前記出力ギアが回転することによって回動する出力軸と、
を有する中空減速機。
【請求項2】
前記出力軸と前記出力ギアを一体形成したことを特徴とする請求項1記載の中空減速機。
【請求項3】
前記出力軸を内部で支持するケースと、
前記太陽ギア、前記インタナルギア、および前記遊星ギアを収容する遊星減速機ケースと、
該遊星減速機ケースと前記ケースとを減速機取付フランジを介し結合する結合ボルトとを、有し、
前記減速機取付フランジには、前記結合ボルトが挿入される結合ボルト挿入孔が設けられ、該結合ボルト挿入孔と前記結合ボルトとの間に加工誤差や組み立て誤差による加工精度のばらつきによるバックラッシュを無くすためのクリアランスが設けていることを特徴とする請求項1または2に記載の中空減速機。
【請求項4】
前記ケースと前記出力軸の間に設けられたクロスローラベアリングを、有し、
該クロスローラベアリングの内輪は前記ケースに固定され、前記クロスローラベアリングの外輪は前記出力軸に設けられ該出力軸とともに回動することを特徴とする請求項3に記載の中空減速機。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate