説明

乗り換え案内方法及びシステム並びに乗り換え案内プログラム

【課題】本発明は乗り換え案内方法及びシステム並びに乗り換え案内プログラムに関し、区間料金切符やプリペイドカードに対応した乗り換え案内方法を提供することを目的としている。
【解決手段】切符の内容を読み取る切符リーダ22と、プリペイドカードの内容を読み取るプリペイドカードリーダ21と、各種のコマンドを入力する操作入力部23と、各種の情報を表示する表示部24と、該表示部24に表示された内容を出力する出力部25と、到着/発車ホームが記載された時刻表と、路線図と、乗換駅案内地図と、料金別行き先駅表とを記憶する記憶部16と、行き先を判定する行き先判定手段11と、乗り換えの判定を行なう乗換判定手段12と、到着/発車ホームを認識する到着/発車ホーム認識手段13と、案内図を前記表示部24に表示させる案内図表示手段14と、出力方法を選択させる選択手段15とから構成される制御部10とから構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は区間料金切符やプリペイドカードを読み取り、行き先駅を選択させ、現在時刻と時刻表を読み取り、乗換駅の時刻毎で定まる到着ホームと発車ホームを判断し、時刻で定まる案内図を組み合わせ表示し、指定された出力先に案内図を出力するようにした乗り換え案内方法及びシステム並びに乗り換え案内プログラムに関する。
【0002】
本発明は駅構内、又は券売機に併設設置し、その経路を頻繁に利用しない交通弱者へのサービスを実施するものである。最近は、区間料金切符が普及し、駅員に切符を示しても行き先等は分からない。物忘れのある年輩者は、切符を持っていても何処まで行くのか忘れることもあり、乗換駅では更に迷ってしまう。そこで、本発明では特に現在時刻を基にして乗車可能性のある列車毎に定まる乗換駅での案内を指定の出力先へ出力するものである。
【背景技術】
【0003】
近年では、列車の切符も区間料金切符が普及し、またSuica(JR社の登録商標)やパスネット(私鉄共通の登録商標)等のプリペイドカードが普及している。このため、どこまで行くのか切符の表示だけでは分からないことがある。そこで、このような場合に駅の案内をする案内システムが考えられている。例えば、乗換駅や目的駅において、駅構内の移動を支援する情報を予め格納しておき、乗換駅や目的駅に到着する直前にタイミングよく情報を表示するシステムが知られている(例えば特許文献1参照)。また、予め入力した出発地から目的地までの経路情報と必要な付加情報を含む経路案内地図を作成して印刷するシステムが知られている(例えば特許文献2参照)。
【0004】
また、列車の位置と現在時刻とダイヤグラムとに基づいて乗車している列車を特定し、入力された目的地に到達するために、特定された列車から別の列車に乗り換える駅を検索し、乗換駅における乗換列車と乗換経路とを決定し、列車の現在位置が乗換駅に接近すると、乗り換え先の列車と乗り換え経路とを表示するシステムが知られている(例えば特許文献3参照)。また、例えば「大宮→千葉」と記載された乗車券を乗車券挿入口へ挿入すると、この乗車券から読みとれた目的地の駅名と現在時刻とに基づいて現在時点での運行情報が加味され、最新の運行情報で千葉まで行ける乗り継ぎ列車と乗換駅での発車番線を含む案内情報を表示させるシステムが知られている(例えば特許文献4参照)。
【特許文献1】特開2001−191923号公報(段落0057〜0076、図1)
【特許文献2】特開2001−118180号公報(段落0017〜0030、図1)
【特許文献3】特開2001−331603号公報(段落0055〜0060、図1〜図4)
【特許文献4】特開2004−334435号公報(段落0017〜0027、図1、図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述した従来のシステムは、何れも区間料金切符に対応するものではなかった。そこで、以下に示すような課題がある。
1)最近流行の区間料金切符に対応したい。
2)プリペイドカードに対応したい。
3)その区間の鉄道を頻繁に利用しない者にとって、乗換駅での案内が欲しい。
4)乗換駅の到着ホームと発車ホームは、列車毎に異なるケースがあり、乗車列車から乗り換え列車への具体的案内図が欲しい。例えば、向かいホームか、越線橋か、地下通路か、改札口を一度出るのか、また次の改札口はどこか等。
5)プリペイドカード使用者の、幾ら料金がかかるか知りたいという要望がある。
【0006】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、区間料金切符やプリペイドカードに対応した乗り換え案内方法及び乗り換え案内システム並びに乗り換え案内プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)請求項1記載の発明は、区間料金切符又はプリペイドカードが挿入されると、自駅コードと現在時刻を読み取り(ステップ1)、区間料金切符を読み取り、当該区間での行き先路線図を表示し(ステップ2)、当該路線図を基に料金別行き先駅を選択させて決定し(ステップ3)、データベースから到着/発車ホームが記載された時刻表と路線図と乗換駅案内図とを読み取り(ステップ4)、時刻により定まるホーム地図を組み合わせて表示する(ステップ5)、ことを特徴とする。
(2)請求項2記載の発明は、プリペイドカードが挿入された場合、プリペイドカードを読み取り、行き先駅を選択させ、行き先駅までの料金を表示部に表示することを特徴とする。
(3)請求項3記載の発明は、行き先駅までの料金が不足する場合、不足額を表示部に表示させることを特徴とする。
(4)請求項4記載の発明は、切符の内容を読み取る切符リーダと、プリペイドカードの内容を読み取るプリペイドカードリーダと、各種のコマンドを入力する操作入力部と、各種の情報を表示する表示部と、該表示部に表示された内容を出力する出力部と、到着/発車ホームが記載された時刻表と、路線図と、乗換駅案内地図と、料金別行き先駅表とを記憶する記憶部と、行き先を判定する行き先判定手段と、乗り換えの判定を行なう乗換判定手段と、到着/発車ホームを認識する到着/発車ホーム認識手段と、案内図を前記表示部に表示させる案内図表示手段と、出力方法を選択させる選択手段とから構成される制御部と、から構成される乗り換え案内システムであって、区間料金切符を読み取り、行き先駅を選択させ、現在時刻と時刻表を読み取り、乗換駅の時刻で定まる到着ホームと発車ホームを判断し、時刻で定まる案内図を組み合わせ表示し、指定された出力先に案内図を出力することを特徴とする。
(5)請求項5記載の発明は、前記プリペイドカードを読み取り、行き先駅を選択させ、料金を表示し、不足料金があれば表示し、現在時刻と時刻表を読み取り、乗換駅の時刻で定まる到着ホームと発車ホームを判断し、時刻で定まる案内図を組み合わせ表示し、指定された出力先に案内図を出力することを特徴とする。
(6)請求項6記載の発明は、切符リーダと、プリペイドカードリーダと、操作入力部と、表示部と、出力部と、到着/発車ホームが記載された時刻表と、路線図と、乗換駅案内地図と、料金別行き先駅表とを記憶する記憶部と、各種制御を行なう制御部とから構成される乗り換え案内システムで動作する乗り換え案内プログラムであって、行き先判定処理と、乗り換え判定処理と、到着/発車ホーム認識処理と、案内図表示処理と、出力方法選択処理とから構成され、区間料金切符やプリペイドカードを読み取り、行き先駅選択させ、現在時刻と時刻表を読み取り、乗換駅の時刻で定まる到着ホームと発車ホームを判断し、時刻で定まる案内図を組み合わせ表示し、指定された出力先に案内図を出力する処理をコンピュータで実行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
(1)請求項1記載の発明によれば、区間料金切符又はプリペイドカードを読み取らせて、時刻により定まるホーム地図を組み合わせて表示することができる。
(2)請求項2記載の発明によれば、プリペイドカードが挿入された場合に行き先駅を選択させることにより、行き先駅までの料金を表示させることができる。
(3)請求項3記載の発明によれば、行き先駅までの料金が不足する場合、その不足額を表示させることができる。
(4)請求項4記載の発明によれば、区間料金切符を読み取り、行き先駅を選択させることにより、乗換駅の時刻で定まる到着ホームと発車ホームを判断して、時刻で定まる案内図を組み合わせ表示することができ、必要に応じて指定された出力先に案内図を出力することができる。
(5)請求項5記載の発明によれば、プリペイドカードを読み取り、行き先駅を選択させることにより、不足額の表示と、時刻で定まる案内図を組み合わせ表示することができる。
(6)請求項6記載の発明によれば、乗換駅の時刻で異なる到着ホームと発車ホームを判断し、時刻で定まる案内図を組み合わせ表示することができ、必要に応じて指定された出力先に案内図を出力することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。本発明のシーケンスは、以下の通りである。
1)駅に設置する。
2)区間料金切符やプリペイドカードの内容を読み取る。
3)行き先を指定させる。
4)自駅コードと、時刻と、時刻表と、路線図を読み込む。
5)乗換駅の有無を判断する。
6)乗換駅の案内地図を読み込む。
7)時刻表から時刻毎の案内図を索引する。
8)到着時刻案内図と発車時刻案内を組み合わせる。
9)出力先を指定させる。
10)指定出力先に出力する。
【0010】
図1は本発明システムの一実施の形態を示すブロック図である。図は全体で乗り換え案内システムを構成している。図において、10はシステム全体の動作を制御する制御部であり、例えばコンピュータが用いられる。制御部10において、11は個人の行き先を判定する行先判定手段、12は乗り換えを判定す乗換判定手段、13は到着/発車ホームを認識する到着/発車ホーム認識手段、14は案内図を表示する案内図表示手段、15は案内図の出力方法を選択する出力方法選択手段、16は制御部10と接続され、各種の情報を記憶する記憶部である。該記憶部16としては、例えばハードディスク装置が用いられ、該記憶部16に記憶される情報としては、例えば鉄道時刻表、乗り換え駅時刻表、路線図、料金別行き先駅表等が考えられる。
【0011】
21は制御部10と接続され、プリペイドカードの内容を読み取るプリペイドカードリーダ、22は区間料金切符の内容を読み取る切符リーダ、23は各種コマンドを入力する操作入力部、24は各種の情報を表示する表示部、25は出力情報をプリントするプリント出力部である。表示部24としては、例えばCRTや液晶表示部が用いられ、プリント出力部25としては、例えばプリンタが用いられる。
【0012】
26は制御部10と接続され、メールを送信する通信出力部、27は該通信出力部26と接続されるネットワークである。該ネットワーク27としては、例えばインターネットが用いられる。28は該ネットワーク27と接続される携帯端末である。該携帯端末28としては、例えば携帯電話が用いられる。29は制御部10と接続されるUSBインターフェイス、30は該USBインターフェイス29と接続されるPDAである。ここで、PDAはPersonal Digital Assistantsの略であり、個人用の携帯情報端末のことである。
【0013】
図2は料金別行き先駅表を示す図である。この料金別行き先駅表は、記憶部16に記憶されている。(a)は区間切符料金別行き先駅表、(b)はプリペイドカード行き先駅表である。(a)において、当駅500円区間切符の場合、上り方面と下り方面にそれぞれ500円で行くことができる行き先駅が記憶されている。当駅1500円区間切符の場合、上り方面と下り方面にそれぞれ1500円で行くことができる行き先駅が記憶されている。
【0014】
(b)において、乗車駅LLと、プリペイドカードの残金と、LL料金500円の区間の上り方面と下り方面に行くことができる行き先駅が記憶されている。また、LL料金1500円の区間の上り方面と下り方面に行くことができる行き先駅が記憶されている。
【0015】
図3は路線図の一例を示す図であり、記憶部16に記憶されている。当駅(発駅LL)を起点として、上り方向と下り方向にそれぞれ複数の線の駅名が表示されている。図では、線名としては、ブラック線、レッド線、イエロー線、グリーン線、ピンク線、ブルー線が示されている。当駅LLはグリーン線に設けられている。図では、当駅を起点として1500円区間の駅名が表示されている。また、乗換駅がそれぞれ示されている。図の場合、A駅、B駅、C駅、X駅、Y駅等が示されている。
【0016】
図4は乗換駅時刻表を示す図である。この乗換駅時刻表も、記憶部16に記憶されている。例えばA駅について説明する。図3に示すように、A駅ではグリーン線とレッド線が交差している。そこで、A駅の場合、グリーン線とレッド線のそれぞれについて上りと下りの時刻表が記憶されている。先ず、上り線について説明する。上り線の列車番号501は、到着時刻が10時06分、発車時刻が10時08分であり、ホーム番号は2である。一方、列車番号503は、到着時刻が10時36分、発車時刻が10時38分であり、ホーム番号は4である。同じグリーン線でも、時刻によってホーム番号が違っていることが分かる。
【0017】
次に、A駅のグリーン線の下りについて説明する。列車番号502は到着時刻が10時16分、発車時刻が10時18分、ホーム番号は1である。次の列車番号504は、到着時刻が10時46分、発車時刻が10時48分で、ホーム番号は5である。下りの場合も、時刻によってホーム番号が違っていることが分かる。次に、A駅のレッド線についても同様である。B方面上りの場合、列車番号51の到着時刻は10時16分、発車時刻は10時18分、ホーム番号は地下12である。列車番号53の場合、到着時刻は10時46分、発車時刻は10時58分、ホーム番号は8である。W方面下りについても同様である。このような時刻表がA駅のみならず、レッド線のB駅、イエロー線のB駅等、図3に示す路線の駅の全てについて記憶部16に記憶されている。このように構成されたシステムを用いてフローチャートに従って本発明の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0018】
図5,図6は本発明の動作例を示すフローチャートである。操作者が装置の操作ボタンを押すと、制御部10は自駅コードLLを読み取る(S1)。次に、現在時刻を読み取る(S2)。次に、操作者は切符リーダ22又はプリペイドカードリーダ21に切符又はプリペイドカードを挿入する。制御部10は挿入されたのか切符であるかどうかチェックする(S3)。切符であった場合には、切符の内容を読み込む(S4)。そして、料金判定と行き先を読み込む(S5)。次に、行き先があるかどうかチェックする(S6)。行き先がない場合には、切符に記録されている料金より行き先範囲を限定し(S7)、行き先候補を表示する(S8)。次に、行き先候補を操作入力部23から入力したかどうかチェックする(S9)。
【0019】
ステップS3で切符でなかった場合には、制御部10はプリペイドカードであるかどうかチェックする(S10)。プリペイドカードでなかった場合には、処理は終了する。プリペイドカードであった場合には、先ず乗車駅を表示部24に表示し(S12)、行き先と料金を表示し(S13)、行き先と料金を選択させる(S14)。操作者が行き先を操作入力部23から入力すると、制御部10は料金不足かどうかをチェックする(S15)。料金不足でなかった場合には、ステップS9に行き、行き先の選択入力をさせる。料金不足であった場合には、その旨を表示部24に表示し(S16)、行き先の選択入力をさせる。図7はプリペイドカード残金1300円で行き先1500を選択した場合の表示部24の表示例を示す図である。「残金は1300円です。残金が不足しています。」と表示される。
【0020】
行き先が選択入力された場合、制御部10では行先判定手段11が行き先を決定する(S17)。次に、行き先が決定されると、制御部10は記憶部16にアクセスし、時刻表を読み取る(S18)。次に、記憶部16から路線図を読み取る(S19)。制御部10の乗換判定手段12は、路線図を基に乗り換え駅を判定する(S20)。乗換判定手段12は乗換駅があるかどうか路線図を基に判定する(S21)。乗換駅がない場合には、処理は終了する。乗換駅がある場合には、到着/発車ホーム認識手段13は、記憶部16から乗換駅案内時刻表を読み出して(S22)、時刻表から乗車列車の乗換駅到着時刻とホーム番号を索引する(S23)。
【0021】
次に、その時刻の、乗換列車の発車時刻とホーム番号を索引する(S24)。索引が終了したら、案内図表示手段14は、到着ホーム地図と発車ホーム地図を組み合わせる(S25)。そして、組み合わせ案内図を表示部24に表示する(S26)。図8は組み合わせ案内図の例を示す図である。(a)はA駅で10時06分着のケース、(b)はA駅で10時36分着のケースを示す。
【0022】
(a)の場合について説明する。到着ホームはグリーン線の上りホームである2番ホームである。発車列車のホームは、レッド線B方面行きとなり、これと異なり、レッド線地下12番ホームであるので、2番ホームから地下12番ホームへの案内図を示している。即ち、A出口(標識)から地下通路へ階段を降り、地下通路を50m歩くと地下12番ホームへの標識をたよりに地下12番ホームに到着することができる。
【0023】
次に、(b)の場合について説明する。到着ホームはグリーン線の上りホームである4番ホームである。一方、乗り換えホームはレッド線B方面行きとなり、これと異なり、8番ホームとなる。そこで、G出口(標識)から階段を上がり越線橋を通り改札口まで30m歩く。そして、一旦改札口を出て8番ホームへの標識があるので、この標識に沿ってレッド線B方面への乗り換えホーム8番ホームに到着することができる。
【0024】
次に、操作者がこの表示をプリント出力するかどうかをチェックする(S27)。通常は、操作者はこの表示をプリントアウトしたものを持っていた方が乗換駅で迷わずにすむ。そこで、操作入力部23からプリント出力を入力すると、出力方法選択手段15は出力装置としてプリント出力部25を選び、当該地図をプリント出力部25より出力する(S28)。若し、プリント出力しない場合には、USB出力するかどうかを判定する(S29)。USB出力をする場合には、出力方法選択手段15はUSBを選び、組み合わせ案内図をUSB先へ出力する(S30)。USBインターフェイス29は、受信した内容をPDA30に出力する。この場合において、自分のPDAをUSBインターフェイスに接続することにより、自分のPDAに出力することができる。
【0025】
USB出力をしない場合には、今度はメール出力するかどうかチェックする(S31)。メール出力しない場合には、処理は終了する。メール出力する場合には、出力方法選択手段15はメールアドレスの入力を待ち(S32)、メールアドレスが入力されたら(S33)、当該メールアドレスへ出力する(S34)。通信出力部26は受信したメールをネットワーク27を経由して携帯端末28に転送する。この場合において、メールアドレスの着信先を自分の携帯端末28である携帯電話とすることにより、組み合わせ案内図を自分の携帯電話に出力することができ、乗り換え駅に到着したら、自分の携帯電話に表示された案内に従って、発車ホームに到着することができる。
【0026】
本発明によれば、上述したシーケンスをプログラムとして制御部10の主記憶に記憶させておくことができる。以上、説明したように、本発明によれば、以下のような効果が生じる。
1)区間料金切符又はプリペイドカードを読み取らせて、時刻により定まるホーム地図を組み合わせて表示することができる。
2)プリペイドカードが挿入された場合に行き先駅を選択させることにより、行き先駅までの料金を表示させることができる。
3)行き先駅までの料金が不足する場合、その不足額を表示させることができる。
4)区間料金切符を読み取り、行き先駅を選択させることにより、乗換駅の時刻で定まる到着ホームと発車ホームを判断して、時刻で定まる案内図を組み合わせ表示することができ、必要に応じて指定された出力先に案内図を出力することができる。
5)プリペイドカードを読み取り、行き先駅を選択させることにより、不足額の表示と、時刻で定まる案内図を組み合わせ表示することができる。
6)乗換駅の時刻で定まる到着ホームと発車ホームを判断し、時刻で定まる案内図を組み合わせ表示することができ、必要に応じて指定された出力先に案内図を出力することができる。
【0027】
以上、説明したように、本発明によれば、区間料金切符やプリペイドカードに対応した乗り換え案内方法及び乗り換え案内システム並びに乗り換え案内プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明システムの一実施の形態を示すブロック図である。
【図2】料金別行き先駅表を示す図である。
【図3】路線図の一例を示す図である。
【図4】乗換駅時刻表を示す図である。
【図5】本発明の動作例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の動作例を示すフローチャートである。
【図7】プリペイドカード残金1300円で行先1500円を選択のケースの表示例を示す図である。
【図8】組み合わせ案内図の例を示す図である。
【符号の説明】
【0029】
10 制御部
11 行先判定手段
12 乗換判定手段
13 到着/発車ホーム認識手段
14 案内図表示手段
15 出力方法選択手段
16 記憶部
21 プリペイドカードリーダ
22 切符リーダ
23 操作入力部
24 表示部
25 プリント出力部
26 通信出力部
27 ネットワーク
28 携帯端末
29 USBインターフェイス
30 PDA

【特許請求の範囲】
【請求項1】
区間料金切符又はプリペイドカードが挿入されると、自駅コードと現在時刻を読み取り(ステップ1)、
区間料金切符を読み取り、当該区間での行き先路線図を表示し(ステップ2)、
当該路線図を基に料金別行き先駅を選択させて決定し(ステップ3)、
データベースから到着/発車ホームが記載された時刻表と路線図と乗換駅案内図とを読み取り(ステップ4)、
時刻により定まるホーム地図を組み合わせて表示する(ステップ5)、
ことを特徴とする乗り換え案内方法。
【請求項2】
プリペイドカードが挿入された場合、プリペイドカードを読み取り、行き先駅を選択させ、行き先駅までの料金を表示部に表示することを特徴とする請求項1記載の乗り換え案内方法。
【請求項3】
行き先駅までの料金が不足する場合、不足額を表示部に表示させることを特徴とする請求項2記載の乗り換え案内方法。
【請求項4】
切符の内容を読み取る切符リーダと、
プリペイドカードの内容を読み取るプリペイドカードリーダと、
各種のコマンドを入力する操作入力部と、
各種の情報を表示する表示部と、
該表示部に表示された内容を出力する出力部と、
到着/発車ホームが記載された時刻表と、路線図と、乗換駅案内地図と、料金別行き先駅表とを記憶する記憶部と、
行き先を判定する行き先判定手段と、乗り換えの判定を行なう乗換判定手段と、到着/発車ホームを認識する到着/発車ホーム認識手段と、案内図を前記表示部に表示させる案内図表示手段と、出力方法を選択させる選択手段とから構成される制御部と、
から構成される乗り換え案内システムであって、
区間料金切符を読み取り、行き先駅を選択させ、現在時刻と時刻表を読み取り、乗換駅の時刻で定まる到着ホームと発車ホームを判断し、時刻で定まる案内図を組み合わせ表示し、指定された出力先に案内図を出力することを特徴とする乗り換え案内システム。
【請求項5】
前記プリペイドカードを読み取り、行き先駅を選択させ、料金を表示し、不足料金があれば表示し、現在時刻と時刻表を読み取り、乗換駅の時刻で定まる到着ホームと発車ホームを判断し、時刻で定まる案内図を組み合わせ表示し、指定された出力先に案内図を出力することを特徴とする請求項4記載の乗り換え案内システム。
【請求項6】
切符リーダと、プリペイドカードリーダと、操作入力部と、表示部と、出力部と、到着/発車ホームが記載された時刻表と、路線図と、乗換駅案内地図と、料金別行き先駅表とを記憶する記憶部と、各種制御を行なう制御部とから構成される乗り換え案内システムで動作する乗り換え案内プログラムであって、
行き先判定処理と、乗り換え判定処理と、到着/発車ホーム認識処理と、案内図表示処理と、出力方法選択処理とから構成され、
区間料金切符やプリペイドカードを読み取り、行き先駅選択させ、現在時刻と時刻表を読み取り、乗換駅の時刻で定まる到着ホームと発車ホームを判断し、時刻で定まる案内図を組み合わせ表示し、指定された出力先に案内図を出力する処理をコンピュータで実行することを特徴とする乗り換え案内プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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