説明

乗客コンベアの監視装置

【課題】乗客コンベアの故障を、故障発生時に確実に検出できる乗客コンベアの監視装置を提供する。
【解決手段】制御部15が記憶した異常停止要因となった安全センサ7の識別データを所定時間毎に監視し、識別データが新規に記憶されているときは、その新規な識別データを外部に送信する監視部16とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、乗客コンベアの監視装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
乗客コンベアは、商業施設や駅など公共施設で多数使用されており、重要な動線となっている。万が一故障で停止した場合は移動手段が階段になるため、早期に復旧しなければならない。
【0003】
乗客コンベアは、直入れ制御のものが多く、操作者がキースイッチを操作すると、乗客コンベアの駆動回路における主制御コンタクタがONされ乗客コンベア駆動用のモータへの電源が供給される。一方、操作者がキースイッチを停止操作すれば主制御コンタクタがOFFされモータへの電源が遮断される。
【0004】
また、この乗客コンベアの安全回路は、乗客コンベアの各部に設置された安全センサの接点が直列に接続され、どれか一つでも安全センサが異常を検出した場合には、その接点がOFFして乗客コンベアが停止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平7−25573号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記のように安全センサが動作して乗客コンベアが停止した場合に、保守員の出動が必要であるかどうかが、遠方の監視センターからは不明であるという問題点がある。
【0007】
また、安全回路の動作状態を確認するために常に乗客コンベアからデータを通信することも考えられるが、乗客コンベアは一つの施設に多数台設置されることが多いため、監視センターと複数台の乗客コンベアとの通信を繁雑に行うと回線が混み、監視にリアルタイム性が欠けるという問題点もある。
【0008】
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、乗客コンベアの故障を、確実に検出できる乗客コンベアの監視装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の実施形態は、乗客コンベアに設置された複数の安全センサと、少なくとも一つの安全センサが動作して前記乗客コンベアが停止したときに、前記安全センサの識別データを記憶部に記憶する制御部と、前記記憶部に記憶された前記識別データを所定時間毎に監視し、前記識別データが新規に記憶されているときは、その新規な前記識別データを外部に送信する監視部と、を有することを特徴とする乗客コンベアの監視装置である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施例1のエスカレータの乗降口付近の平面図である。
【図2】本実施例エスカレータの電気回路図である。
【図3】エスカレータの安全動作状態のフローチャートである。
【図4】データ通信エリアを示す機能構成図である。
【図5】実施例2の通信データエリアを示す機能構成図である。
【図6】実施例2の動作を示すタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施例の乗客コンベアについて、図1〜図6に基づいて説明する。なお、本実施例においては、乗客コンベアの一つであるエカレータ1を用いて説明する。
【実施例1】
【0012】
本発明の実施例1のエスカレータ1について、図1〜図4に基づいて説明する。
【0013】
(1)エスカレータ1の構造
エスカレータ1の構造について図1に基づいて説明する。図1は、エスカレータ1の乗降口付近の平面図である。
【0014】
図1に示すように、エスカレータ1の乗降口付近には、手すりベルト2、欄干パネル3、スカートガード4、踏段5、コム6が配置されている。また、スカートガード4の下端と踏段5との間には、人体、又は、異物が挟まれた場合に動作する複数台の安全センサ7−1,7−2,・・・,7−nが設置されている。これら安全センサ7−1,7−2,・・・,7−nは、スカートガード挟まれ検出装置であり、リミットスイッチにより構成され、人体、又は、異物が挟まれると、リミットスイッチがOFF状態になり、この挟まれた状態が解消されるとリミットスイッチが元の状態に復帰してON状態となる。
【0015】
(2)エスカレータ1の電気的構成
エスカレータ1の電気的構成について、図2の電気回路図に基づいて説明する。図2(a)は、エスカレータ1の全体的な駆動回路8であり、図2(b)は運転制御回路9であり、図2(c)は主制御回路10である。
【0016】
まず、図2(a)に基づいて駆動回路8について説明する。
【0017】
駆動回路8において、電源11は三相交流電源であって、主制御コンタクタ12a、12bを介してモータ13に接続される。主制御コンタクタ12aは上昇(UP)運転のときに投入され、主制御コンタクタ12bは下降(DOWN)運転のときに投入される。このモータ13は、エスカレータ1の駆動源であり、踏段5や手すりベルト2を駆動させる。
【0018】
次に、図2(b)に基づいて運転制御回路9について説明する。
【0019】
運転制御回路9は、SC接点22、OFKSWスイッチ20、KSWスイッチ19が直列に接続されている。また、上昇運転側の主制御コンタクタ12a、保持回路21a、開放回路26b及び下降運転側の主制御コンタクタ12b、保持回路21b、開放回路26aが並列に接続され、この並列回路が前記直列回路に接続されている。
【0020】
エスカレータ1を上昇運転される場合は、操作者がスプリングリターン式のKSWスイッチ19を上昇(UP)側へワンショット入力すると、主制御コンタクタ12aが投入されて保持回路21aが保持され、開放回路26aが開放され、駆動回路8におけるモータ13は上昇運転方向に回転する。
【0021】
一方、エスカレータ1を下降運転される場合は、操作者がKSWスイッチ19を下降(DN)側にワンショット入力すると、主制御コンタクタ12bが投入されて、保持回路21bが保持され、開放回路26bが開放され、駆動回路8におけるモータ13は下降運転方向に回転する。
【0022】
エスカレータ1を停止させる場合は、操作者がOFKSWスイッチ20をOFFにワンショット入力すると、主制御コンタクタ12a又は12bの保持回路21a又は21bが開放され、開放回路26a又は26bがONするとことで、モータ13への電源供給が遮断されて停止する。
【0023】
SC接点22は、後から説明する安全回路14のSCリレー23の接点である。
【0024】
次に、図2(c)に基づいて主制御回路10について説明する。
【0025】
主制御回路10は、安全回路14、制御部15、監視部16、通信網17、外部にある監視センター18から構成されている。
【0026】
制御部15は、マイコンより構成され、CPU151とメモリ152を有している。
【0027】
安全回路14について説明する。安全回路14は、SCリレー23、エスカレータ1の各部に設置されている安全センサ7−1,7−2,・・・,7−nの各接点及びSMリレー24のSM接点25が直列に接続されている。そして、安全センサ7−1,7−2,・・・,7−n及びSMリレー23のどれか一つでも異常で接点がOFFしたときにSCリレー23に対応する運転制御回路9のSC接点22がOFFして、これにより主制御コンタクタ12a,12bがOFFし、モータ13の電源供給が遮断する。SMリレー24は、制御部15が何らかの異常があると判断するとSM接点25をOFFさせるもので、異常がなければONしている。また、制御部15には、安全センサ7−1,7−2,・・・,7−nの各接点の信号が入力される。
【0028】
制御部15には、主制御コンタクタ12a,12bの上昇側保持回路21a、下降側保持回路21bの信号が入力し、エスカレータ1の起動/停止や上昇/下降を検出できる。また、制御部15には、SCリレー23のSC接点22の信号が入力し、安全回路14の状態が検出できる。これにより、制御部15はエスカレータ1の起動や停止を直接行わずに動作状態を読み取って判断できる。
【0029】
制御部15と監視部16とは、シリアル通信などで接続されており、監視部16は制御部15に記憶されたメモリ152へのデータを書き込み、読出しができる。
【0030】
監視部16は、通信網17を介して遠隔地の監視センター18と通信してデータの送受信ができる。
【0031】
監視センター18には、オペレータが常駐し、各施設に設置した複数台のエスカレータ1を監視卓27で一括で監視し、異常があれば保守員を異常のあるエスカレータ1に派遣する。
【0032】
(3)制御部15の安全確認動作
次に、制御部15の安全確認動作を図3のフローチャートに基づいて説明する。
【0033】
ステップ1では、操作者がKSWスイッチ19を投入して、電源11が立ち上がると、制御部15がSMリレー24を投入して安全回路14を成立させる。
【0034】
ステップ2では、制御部15は、保持回路21a,21b、SC接点22からの信号、SMリレー24からのSW信号が入力する。
【0035】
ステップ3では、制御部15は、保持回路21a,21bからの信号に基づいてエスカレータ1が上昇中、下降中、又は、停止かを確認し、停止していれば休止中と判断してステップ2に戻り、上昇信号又は下降信号が入力していればエスカレータ1が起動していると判断してステップ4に進む。
【0036】
ステップ4では、制御部15は、安全センサ7の動作チェックを行う。すなわち、安全センサ7−1,7−2,・・・,7−nの各接点からのOFF信号がそれぞれ入力されているか否かを判断し、OFF信号が入力されていればその安全センサ7が動作していると判断する。
【0037】
ステップ5では、制御部15は、一つでも安全センサ7の動作が有った場合(すなわち、OFF状態でOFF信号の入力があった場合)にはステップ6に進み、安全センサ7の動作が無い場合(すなわち、ON信号の場合)はステップ2に戻る。
【0038】
ステップ6では、制御部15は、故障状態を保持し、ステップ7では、OFF信号が入力された安全センサ7に対応した固有の識別データを生成する。例えば、安全センサ7−1が動作したら1、安全センサ7−2が動作したら2などの固有の識別データを予め決めておき、この固有の識別データを停止要因となった安全センサ7の識別データとして記憶する。
【0039】
ステップ8では、制御部15は、SCリレー23が動作して、保持回路21a又は21bからの上昇信号又は下降信号がOFFしたこと、つまり安全回路14と運転制御回路9が動作してエスカレータ1が停止して、故障による停止が確定したかどうかを検出する。この検出ができなければエスカレータ1は運転していると判断する。
【0040】
ステップ9では、制御部15は、故障による停止を検出した場合にはステップ10に進み(YESの場合)、エスカレータ1が停止せず運転を継続している場合は誤った故障検知としてステップ11に進む(NOの場合)。
【0041】
ステップ10では、ステップ7で生成した停止要因となった安全センサ7の固有の識別データを異常データとして登録する。
【0042】
ステップ11では、エスカレータ1が故障による停止を行わなかったとして、安全センサ7の動作は誤検知とみなし、故障検知状態をクリアし、ステップ2に戻り運転状態の監視を継続する。
【0043】
(4)データの送信方法
次に、制御部15から監視部16への異常データの送信状態を図4の機能構成図に基づいて説明する。
【0044】
制御部15のCPU151は、メモリ152のデータ通信エリアにバッファを設けておき、n個の異常データを保持でき、異常が発生してエスカレータ1が停止する毎に異常データを1から順番にnまで異常データを格納し、最後までいくとまた1に戻るように格納する。最新の異常データが何処になるかを判定できるようにするために、格納したときにポインタに格納位置を更新する。
【0045】
監視部16は、メモリ152内のポインタを定期的(例えば、1分30秒毎)に読出し、ポインタの値が更新されていたら異常が発生したと判断して、ポインタの示すエリアから異常データを読出して、通信網17を介して監視センター18へ発報すると共に読み出した異常データを送信する。
【0046】
監視センター18の監視卓27には、故障で停止したエスカレータ1における停止要因となった安全センサ7の固有の識別データが表示されるため、オペレータは、どのような故障要因かが簡単にわかる。そのため、保守員を派遣して良いか否かを確実に判断できる。
【0047】
(5)効果
本実施例によれば、安全センサ7の動作時は安全回路14の動作でエスカレータ1が停止したことを確認してから異常データの登録をすることで誤った発報を防止することができる。これにより、エスカレータ1の停止要因を確実に監視センター18で把握することができ、エスカレータ1の異常発生に対して、不要な保守員の対応を防止し、迅速で効果的な保守サービスを行うことができる。
【0048】
また、通信網17の回線が混んでいても、異常データの送信を確実に行うことができる。
【0049】
(6)変更例
上記実施例1では、通信網17の回線が混み、異常データの送信がリアルタイムより遅れてしまう場合がある。
【0050】
そこで実施例1の変更例としては、制御部15に時計部を設け、図3のフローチャートにおけるステップ10において、異常データを登録するときに併せて時刻データを登録する。これにより、安全センサ7が動作してエスカレータ1が停止した正確な時刻が監視センター18のオペレータが確認できる。
【0051】
また、制御部15の時計部の時刻も誤差が発生するため、監視センター18の時計と合わせておくように定期的に監視センター18から通信網17と監視部16を介して制御部15の時計部に時刻合わせ信号を送信して調整する。これにより、異常発生時に正確な時刻が確認できる。
【0052】
また、安全センサ7に加えて他のセンサを設置し、手すりの停止異常検出やモータの速度異常などを監視し、これらに異常が有れば制御部15は、SMリレー24によって接点25をOFFさせ、エスカレータ1を保護停止させるようにしてもよい。
【実施例2】
【0053】
本発明の実施例2のエスカレータ1について図5と図6に基づいて説明する。
【0054】
本実施例と実施例1の異なる点は、エスカレータ1が、「起動不能状態」、「再起動可能状態」、「再起動状態」の各状態を示すための第1信号FD1と第2信号FD2を制御部15が生成する点にある。
【0055】
(1)動作状態
本実施例の動作の流れについて説明する。図6は、その動作を示すタイミングチャートである。
【0056】
エスカレータ1の運転中に、例えば、安全回路14のSCリレー23が動作してSC接点22がOFFし、主制御コンタクタ12a又は12bがOFFして、エスカレータ1が停止する。
【0057】
制御部15は、実施例1と同様に異常データの登録を行うと共に、SC接点22からのSC信号及び保守回路21a,21bからの上昇信号又は下降信号を確認し、所定の時間T(例えば、30秒)が経過してもSC信号がOFFからONに復帰しない場合、第1信号FD1と第2信号FD2をON状態で生成する。この状態は、エスカレータ1が停止して起動できない「起動不能状態」を表す。
【0058】
次に、制御部15のCPU151は、図5の機能構成図に示すように、制御部15のメモリ152の通信データエリアにある第1信号と第2信号の書き込みエリアに所定のロジックに従い書き込む。すなわち、制御部15は通信データエリアの第1信号エリアにFD1の状態を、第2信号エリアにFD2の状態をそれぞれ書き込む。例えば、ONであれば1、OFFであれば0を書き込む。この書き込みの動作は、後の動作でも同様である。
【0059】
次に、制御部15は、エスカレータ1の停止要因が操作者などによって取り除かれ、SC信号がON状態に復帰したことを確認すると第2信号FD2をOFFする。この状態は、KSWスイッチ19を操作すればエスカレータ1が起動できる状態である「再起動可能状態」を表す。
【0060】
次に、操作者がKSWスイッチ19を操作してエスカレータ1が無事に再起動すれば、制御部15は、保守回路21a,21bの信号から起動を確認して、第1信号FD1をOFFする。この状態が、エスカレータ1の「再起動状態」を表す。
【0061】
監視部16は、定期的(1分30秒毎)にメモリ152内の第1信号FD1と第2信号FD2の通信データエリアを読出し、これら信号の状態に変化が見られた場合に監視センター18へ通信を行う。
【0062】
監視センター18では、受信した第1信号FD1と第2信号FD2を監視卓27に表示する。この表示を行う場合に、エスカレータ1の状態が分かり易いように、第1信号FD1と第2信号FD2が共にON状態であれば監視卓27の表示部に「起動不能状態」と表示し、第1信号FD1はON状態であるが第2信号FD2がOFF状態の場合には「再起動可能状態」と表示し、第1信号FD1と第2信号FD2が共にOFF状態の場合は「再起動状態」と表示する。
【0063】
これにより、監視センター18のオペレータがエスカレータ1の状態を確認し易くなり見落とすことがない。そして、監視センター18では、オペレータが異常停止したエスカレータ1から受けた第1信号FD1と第2信号FD2の状態により、現地へ保守員を対応させるべきかどうかの判断材料とすることができる。
【0064】
(2)効果
本実施例によれば、制御部15が、第1信号FD1と第2信号FD2を生成し、監視部16と通信網17を介して遠隔地の監視センター18へ送信することにより、エスカレータ1の異常停止に対する現在の状態が明確になり、不要な保守員の対応を防止し、迅速に故障に対応することができる。
【0065】
(3)変更例
上記実施例2では、制御部15が、SC信号のONに同期して第2信号FD2をOFFするようにしていると、操作者などがエスカレータ1の異常を取り除く作業で安全センサ7のリミットスイッチがチャタリングした場合、異常状態が解消しなくても再起動可能状態となってしまう恐れがある。
【0066】
そのため、SC信号のONと、第2信号FD2のOFFとの間に一定の遅延時間を設けておき確実にSC信号がONになったときに、第2信号FD2をOFFするようにしておいてもよい。
【0067】
この遅延時間を設ける方法としては、制御部15内部のアプリケーションによって決定してもよく、回路上で遅延させてもよい。遅延時間としては例えば1秒〜5秒である。
【0068】
また、第1信号FD1も同様に遅延時間を設けて、エスカレータ1が確実に起動してから第1信号FD1をOFFするようにしてもよい。
【変更例】
【0069】
本発明は上記各実施例に限らず、その主旨を逸脱しない限り種々に変更することができる。
【0070】
上記各実施例では、乗客コンベアとしてエスカレータ1で説明したが、これに限らず動く歩道であってもよい。
【0071】
また、上記各実施例では、安全センサとして設けられている装置としてスカートガード挟まれ検出装置で説明したが、これに限らずインテッド挟まれ検出装置、踏段浮き上がり検出装置などにおいても同様に本実施例を適用できる。
【符号の説明】
【0072】
1 エスカレータ
7 安全センサ
11 電源
12 主制御コンタクタ
13 モータ
14 安全回路
15 制御部
16 監視部
17 通信網
18 監視センター

【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗客コンベアに設置された複数の安全センサと、
少なくとも一つの安全センサが動作して前記乗客コンベアが停止したときに、前記安全センサの識別データを記憶部に記憶する制御部と、
前記記憶部に記憶された前記識別データを所定時間毎に監視し、前記識別データが新規に記憶されているときは、その新規な前記識別データを外部に送信する監視部と、
を有することを特徴とする乗客コンベアの監視装置。
【請求項2】
前記制御部は、時計部を有し、前記安全センサが動作した時の時刻を前記時計部で計測して、前記動作時刻を前記識別データと共に前記記憶部に記憶する、
ことを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベアの監視装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記監視部からリセット信号が入力すると前記記憶部に記憶したデータを消去し、また、前記監視部から時刻合わせ信号が入力すると前記時計部の時刻合わせを行う、
ことを特徴とする請求項2に記載の乗客コンベアの監視装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記安全センサが正常状態に所定時間以上復帰しなければ、第1信号と第2信号をON状態で生成し、
前記安全センサが正常状態に復帰すれば前記第2信号をON状態からOFF状態に変更し、
前記第2信号をOFF状態に変更した後に、前記乗客コンベアが再起動した場合に前記第1信号をON状態からOFF状態に変更する、
ことを特徴とする請求項3に記載の乗客コンベアの監視装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記第1信号と前記第2信号とをON状態からOFF状態にそれぞれ変更する条件が所定時間継続した場合に、前記第1信号と前記第2信号とをON状態からOFF状態にそれぞれ変更する、
ことを特徴とする請求項4に記載の乗客コンベアの監視装置。
【請求項6】
前記第1信号と前記第2信号のON/OFF状態に基づいて、前記乗客コンベアの「起動不能状態」、「再起動可能状態」、又は、「再起動状態」の各状態を表示する表示部を有する、
ことを特徴とする請求項5に記載の乗客コンベアの監視装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−241077(P2011−241077A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−116316(P2010−116316)
【出願日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【出願人】(390025265)東芝エレベータ株式会社 (2,543)
【Fターム(参考)】