乗用型田植機
【課題】 エンジンの車体横側方に配置する乗降ステップを、揺れ動きなどしにくいように強固に、しかも構造簡単に支持できる乗用型田植機を提供する。
【解決手段】 エンジン搭載フレーム42と、ミッションケース41から延出された前車軸ケース43とにわたって連結したステップフレーム50に搭乗ステップ38を支持させてある。ステップフレーム50は、前車軸ケース43の延出側端部で前車輪が揺動操向自在に支持する部位51に連結してある。
【解決手段】 エンジン搭載フレーム42と、ミッションケース41から延出された前車軸ケース43とにわたって連結したステップフレーム50に搭乗ステップ38を支持させてある。ステップフレーム50は、前車軸ケース43の延出側端部で前車輪が揺動操向自在に支持する部位51に連結してある。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ミッションケース、及び、前記ミッションケースから車体前方向きに延出するエンジン搭載フレームを備えて成る車体フレームを備え、前記ミッションケースから車体横外側向きに延出する前車軸ケースを備え、前記エンジン搭載フレームに搭載されたエンジンの車体横方向での横側方に乗降ステップを配置した乗用型田植機に関する。
【背景技術】
【0002】
上記田植機において、従来、例えば特許文献1に示されるように、前部フレーム23(エンジン搭載フレームに相当)から延出する支持フレーム35の途中に一端側が連結され、他端側が乗降ステップ31及び中間ステップ32(乗降ステップに相当)に連結された支持部材36(ステップフレームに相当)を備えることにより、乗降ステップがステップフレームを介して車体フレームによって支持されるようにステップ支持構造を構成していた。
【0003】
【特許文献1】特開2002−45013号公報(段落〔0028〕、〔0032〕、〔0035〕、〔0036〕、図4,5,6)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、乗降ステップの上を歩行してステップフレームに荷重が掛かったり、エンジン振動がステップフレームに伝達したりしても、乗降ステップが揺れ動きや振動しにくい状態に強固に支持されるようにすると、ステップフレームなどを優れた剛性を備えるように頑丈にする必要があり、重量面やコスト面で不利になっていた。
【0005】
本発明の目的は、乗降用ステップが強固に支持されながら、重量面などで比較的有利に得ることができる乗用型田植機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本第1発明にあっては、ミッションケース、及び、前記ミッションケースから車体前方向きに延出するエンジン搭載フレームを備えて成る車体フレームを備え、前記ミッションケースから車体横外側向きに延出する前車軸ケースを備え、前記エンジン搭載フレームに搭載されたエンジンの車体横方向での横側方に乗降ステップを配置した乗用型田植機において、
前記エンジン搭載フレームと、前記前車軸ケースの延出側端部の前車輪が揺動操向自在に支持される部位とにわたって連結されたステップフレームを備えるとともに、前記ステップフレームに前記乗降ステップを支持させてある。
【0007】
すなわち、ステップフレームの一端側がエンジン搭載フレームに連結され、他端側が前車軸ケースに連結されており、ステップフレームは、エンジン搭載フレームと前車軸ケースによって両端側で支持されながら乗降用ステップを支持するものである。前車軸ケースのステップフレームが連結している部位は、前車輪を操向揺動自在に支持する部位であって前車輪によって強固に受け止め支持されることから、ステップフレームを強固に支持する。これにより、ステップフレームなどを比較的軽量化しても、乗降ステップは荷重やエンジン振動による揺れ動きや振動が発生しにくいように強固に支持される。
【0008】
従って、本第1発明によれば、乗降ステップが揺れ動きや振動が発生しにくいように強固に支持されて使用しやすいものでありながら、ステップフレームなどの面から軽量かつ安価に得ることができる。
【0009】
本第2発明にあっては、本第1発明の構成において、前記エンジン搭載フレームに連結された予備苗台フレームを備え、前記ステップフレームの前端側が、前記予備苗台フレームの前端側に連結されて、予備苗台フレームを介してエンジン搭載フレームに連結されている。
【0010】
すなわち、ステップフレームの前端側が、予備苗台フレームの前端側に連結して予備苗台フレームを介してエンジン搭載フレームに連結しているものだから、ステップフレームと予備苗台フレームを別々にエンジン搭載フレームに連結するものよりも簡単なフレーム構造にしながら、ステップフレーム及び予備苗台フレームを装備することができる。
【0011】
従って、本第2発明によれば、乗降ステップが強固に支持されるとともに予備苗載せ台装置を装備できるようにステップフレーム及び予備苗台フレームを備えるものでありながら、フレーム構造を簡略化してこの面からも軽量化することができる。
【0012】
本第3発明にあっては、本第1又は第2発明の構成において、前記ステップフレームに、運転部用日除けの支柱を連結する支柱座部を備えてある。
【0013】
すなわち、ステップフレームを日除けの支柱を支持させる日除けフレームに兼用して日除けを装備することができるものである。
【0014】
従って、本第3発明によれば、日除けを装備することができるものでありながら、ステップフレームを日除けフレームに兼用してフレーム構造の簡略化を図り、この面からも軽量化することができる。
【0015】
本第4発明にあっては、本第1〜第3発明のいずれか一つの構成において、前記ステップフレームに、エンジン排気マフラーを支持するマフラー支持部を備えてある。
【0016】
すなわち、ステップフレームをマフラー支持部材に利用してエンジン排気マフラーを装備するものである。
【0017】
従って、本第4発明によれば、ステップフレームをマフラー支持部材に利用して、この面からも軽量化することができる。
【0018】
本第5発明にあっては、本第4発明の構成において、前記マフラー支持部は、前記エンジン排気マフラーを防振ゴムを介して吊下げ支持するように構成してある。
【0019】
すなわち、エンジン振動が排気マフラーを介してステップフレームに伝わることを防振ゴムによって緩和しながら、ステップフレームをマフラー支持部材に利用してエンジン排気マフラーを装備するものである。
【0020】
従って、本第5発明によれば、ステップフレームをマフラー支持部材に利用するものでありながら、エンジン振動がエンジン排気マフラーを介して乗降ステップに伝達することを緩和できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、左右一対の操向操作及び駆動自在な前車輪1、左右一対の駆動自在後車輪2、車体前部に位置するエンジン3aが装備された原動部3、車体後部に位置する運転座席4が装備された運転部5、運転部用の日除け6を備えた自走車体の前記原動部3の両横側に予備苗載せ台装置7を設け、前記自走車体の車体フレームFの後部にリフトシリンダ8aが装備されたリンク機構8を介して苗植付け装置10を連結するとともに、前記エンジン3aからの駆動力を回転軸9を介して苗植付け装置10に伝達するように構成し、前記自走車体の運転座席4の後側に肥料タンク21を備えた施肥装置20を設けて、施肥装置付き乗用型田植機を構成してある。
【0022】
すなわち、リフトシリンダ8aを伸縮作動させると、このリフトシリンダ8aがリンク機構8を車体フレームFに対して上下に揺動操作して、苗植付け装置10を植付け機体の下部に植付け機体横方向に並んで連結している複数個の接地フロート11が圃場面上に接地した下降作業状態と、接地フロート11が圃場面上から高く上昇した上昇非作業状態とに昇降操作する。苗植付け装置10を下降作業状態にして自走車体を走行させると、苗植付け装置10は、植付け機体の後部に植付け機体横方向に並べて駆動自在に設けた複数の苗植付け機構12により、各苗植付け機構12の苗植え運動に連動して植付け機体横方向に往復移送される苗載せ台13に載置されたマット状苗から一株分のブロック苗を切断して取り出し、前記接地フロート11が整地作用した圃場泥面に植え付けていく。
【0023】
施肥装置20は、前記肥料タンク21、この肥料タンク21の下部に自走機体横方向に並べて設けた複数の肥料繰り出し機構22、各肥料繰り出し機構22から複数本ずつ苗植付け装置10に向けて延出された施肥ホース23、運転座席4の下方に設けた電動ブロワ(図示せず)を備えて構成してある。
【0024】
複数本の施肥ホース23は、苗植付け装置10の各苗植付け機構12による苗植付け箇所の近くに1個ずつ位置するように配置して前記複数個の接地フロート11に分散させて支持された複数個の作溝施肥器25に各別に接続されている。電動ブロワは、ブロワの吸気部から自走機体前方側に延出する吸気ダクト(図示せず)を介して原動部3の付近からエンジン排熱などで温度上昇した空気を吸引して常温の空気よりも温度が高い搬送風を発生させ、この搬送風を前記肥料繰り出し機構22を介して前記各施肥ホース23に供給する。
【0025】
つまり、肥料タンク21に粒状の肥料を投入しておくと、各肥料繰り出し機構22が肥料タンク21から肥料を設定量ずつ繰り出し、電動ブロワが供給する搬送風が肥料繰り出し機構22からの肥料を施肥ホース23を介して作溝施肥器25に供給し、各作溝施肥器25が圃場面に施肥溝を形成するとともにこの施肥溝に施肥ホース23からの肥料を供給していく。これにより、施肥装置20は、圃場面の各苗植付け機構12による植付け苗の近くに肥料を供給していく。
【0026】
図2に示すように、運転部5の運転座席4の付近に配置した運転部床本体31と、この運転部床本体31とは別部品に形成して運転部床本体31の自走車体横方向での両横側に配置した拡張運転部床32とによって運転部床30を構成し、各拡張運転部床32の横端部での下面側に乗降用ステップ35を設け、エンジン3aの自走車体横方向での両横側に、エンジンボンネット3bと予備苗載せ台装置7との間に配置した乗降ステップ38を設けてある。
【0027】
左右の乗降ステップ38は、運転部床本体31、及び拡張運転部床32とは別部品に形成し、乗降ステップ38の後端部と、運転部床本体31の前端部とがエンジンボンネット3bの後端付近で連なるようにして設けてある。さらに、左右の乗降ステップ38は、原動部3の前側を通って左右の乗降ステップ38の前端部に対して連結している連結ステップ部38aによって連結された単一の部品になっている。
【0028】
つまり、自走車体の横側から運転部5に乗ったり、運転部5から自走車体の横側に降りたりする際、乗降用ステップ35のステップ板37に足を掛けて乗り降りできるようにしてある。運転部5から乗降ステップ38を通って自走車体の前方に降りたり、自走車体の前方から乗降ステップ38を通って運転部5に乗ったりすることを可能にしてある。
【0029】
自走車体についてさらに詳述すると、自走車体は、次の如く構成してある。
図3に示すように、車体横方向に所定間隔を隔て並ぶ左右一対の車体前後向きのメインフレーム40と、両メインフレーム40の前端部に後部が連結している前ミッションケース41と、この前ミッションケース41の前部から車体前方向きに延出している左右一対のエンジン搭載フレーム42とによって前記車体フレームFを構成してある。
【0030】
前記前ミッションケース41の両横端部から車体横外側向きに延出させた前車軸ケース43と、メインフレーム40の車体前後方向での2箇所で左右のメインフレームに架設した車体横向きの板金製の横フレーム44,45と、各メインフレーム40の後部に立設した板金製の座席フレーム46と、前記車体フレームFの後部側の両横側に配置した屈曲鋼管材で成る内側補助フレーム47と、この内側補助フレーム47よりも車体横外側及び車体後方側に位置するように屈曲成形した鋼管材で成る外側補助フレーム48と、前記車体フレームFの前部側の両横側に配置した予備苗台フレーム49及びステップフレーム50とを車体フレームFに備えさせてある。
【0031】
前記左右のエンジン搭載フレーム42に前記エンジン3aを搭載し、前記左右の座席フレーム46の上部に運転座席4を支持させてある。
【0032】
図4,7などに示すように、前記左右の前車軸ケース43において、前車軸ケース43の前ミッションケース41からの延出方向での端部に、車体上下向きの筒形の前輪支持部51を設け、前車輪1が下端側に前車軸芯まわりで駆動回動自在に装着された前輪支持ケース52の上端側を前記前輪支持部51に車体上下向きの軸芯Xまわりで回動自在に連結してある。
つまり、左右の前車軸ケース43それぞれの前ミッションケース41からの延出方向での端部に位置する前輪支持部51に前車輪1を前記軸芯Xまわりで揺動操向自在に支持させ、左右前輪1が前記軸芯Xまわりで車体に対して車体左右方向に揺動操作されて車体の操向操作を行なうようになっている。また、左右前輪1は、エンジン3aからの駆動力が前ミッションケース41、前車軸ケース43、前輪支持ケース52の内部に位置するギヤ及び回転軸利用の伝動機構(図示せず)を介して伝達されるようになっている。
【0033】
図1に示すように、車体フレームFの前記左右のメインフレーム40の後部に、後輪駆動ケース53を介して左右後輪2を後車軸芯まわりで回動自在に支持させてある。左右後輪2は、エンジン3aから前ミッションケース41に伝達された駆動力を、前ミッションケース41から延出する回転軸54、後輪駆動ケース53の内部に位置するギヤ及び回転軸利用の伝動機構(図示せず)を介して伝達されるようになっている。
【0034】
図4などに示すように、前記左右の予備苗台フレーム49は、車体上下方向視で前端側部分が車体横向きになり、中間部分49aが車体前後向きになるように屈曲成形した鋼管材によって構成してある。各予備苗台フレーム49の前端部を、このフレーム前端部に設けた連結ブラケット49bを介してエンジン搭載フレーム42に連結し、各予備苗台フレーム49の後端部を、中継部材49cを介して前記前車軸フレーム43の延出端部に連結してある。これにより、各予備苗台フレーム49は、車体フレームFに支持されている。各予備苗台フレーム49の2箇所に設けた支柱支持ブラケット49dに予備苗載せ台装置7の支柱7aを連結することにより、各予備苗台フレーム49に予備苗載せ台装置7を支持させてある。
【0035】
前記内側補助フレーム47は、図3の如く屈曲成形した鋼管材によって構成してある。この内側補助フレーム47の後端部を前記座席フレーム46に、内側補助フレーム47の中間部を前記両横フレーム44,45にそれぞれ連結することにより、内側補助フレーム47が車体フレームFに支持されている。前記外側補助フレーム48は、図3の如く屈曲成形した鋼管材によって構成してある。外側補助フレーム48の後端部を前記左右一対の座席フレーム46の後端部に、外側補助フレーム48の前端部を前記予備苗台フレーム49の前端側部分にそれぞれ連結することにより、外側補助フレーム48を車体フレームFに支持させてある。内側補助フレーム47及び外側補助フレーム48に、前記運転部床本体31及び拡張運転部床32を支持させてある。
【0036】
図4〜9に示すように、前記左右のステップフレーム50は、車体側面視で前端側および後端側が車体上下向きになり、中間部分50aが車体前後向きになるように屈曲成形した鋼管材によって構成してある。左右のステップフレーム50において、ステップフレーム50の前端側を、前記予備苗台フレーム49の前端側部分に連結することにより、予備苗載台フレーム49を介してエンジン搭載フレーム41に支持されるように連結し、ステップフレーム50の後端側を、このフレーム後端部に連結された連結ブラケット50b、この連結ブラケット50bを前記前車軸ケース43の前記前輪支持部51に位置する連結座部51aに連結する連結ボルト55を介し、前車軸ケース43の前記前輪支持部51に支持されるように脱着自在に連結してある。各ステップフレーム50の前記中間部分50aの上側に前記乗降ステップ38を載置して連結してある。
【0037】
図4〜9に示すように、前記左右のステップフレーム50の前記中間部分50aに支柱座部50cを設け、前記日除け6の車体左側の支柱56を、前記左側のステップフレーム50の前記支柱座部50cに、前記日除け6の車体右側の支柱56を、前記右側のステップフレーム50の前記支柱座部50cにそれぞれ連結ボルト58によって脱着自在に連結してある。各支柱56は、支柱56が備える連結板56aと、ステップフレーム50の支柱座部50cとによって前記乗降ステップ38を挟む状態でステップフレーム50に連結してある。
【0038】
図4〜6に示すように、前記エンジン3aから排出される燃焼排ガスに消音作用するエンジン排気マフラー60を、前記左右一対の乗降ステップ38,38の一方の下方に配置してある。図4,5,6,10に示すように、エンジン排気マフラー60の前端側に、エンジン排気マフラー60の壁面及びエンジン3aの排気管61に連結された取り付けフック62を設け、この取り付けフック62を、前記予備苗台フレーム49の前端側鋼管材と中間鋼管材の間の中継部に支持ピンを固定して設けたマフラー支持部63に吊下げ支持されているゴムブロック形の防振ゴム64の下端側の連結孔に係止させてある。図5,7,10,11に示すように、エンジン排気マフラー60の後端側に、エンジン排気マフラー60の壁面に連結された左右一対の取り付けフック65を設け、これらの取り付けフック65を、前記ステップフレーム50の支柱座部50cの下面側に支持ピンを固定して設けたマフラー支持部66に吊下げ支持されている後側防振ゴム64の下端側の連結孔に係止させてある。
これにより、エンジン排気マフラー60は、エンジン3aからエンジン排気マフラー60に伝達した振動が乗降ステップ38に伝達することを緩衝する前後一対の防振ゴム64を介して予備苗台フレーム49及びステップフレーム50のマフラー支持部63,66に吊下げ支持されている。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】施肥装置付き乗用型田植機全体の側面図
【図2】自走車体の平面図
【図3】車体フレームの平面図
【図4】ステップフレーム、及び、苗載せ台フレーム配設部の平面図
【図5】ステップフレーム配設部の側面図
【図6】乗用ステップ支持構造の正面図
【図7】前車軸ケース配設部の正面図
【図8】ステップフレームの側面図
【図9】ステップフレームの平面図
【図10】排気マフラー支持構造の側面図
【図11】排気マフラー後側の支持構造の後面図
【符号の説明】
【0040】
1 前車輪
3a エンジン
6 日除け
38 乗降ステップ
40 メインフレーム
41 ミッションケース
42 エンジン搭載フレーム
43 前車軸ケース
47 補助フレーム
48 予備苗台フレーム
50 ステップフレーム
50b 支柱座部
51 前車軸ケースの部位
56 日除けの支柱
60 エンジン排気マフラー
64 防振ゴム
66 マフラー支持部
F 車体フレーム
【技術分野】
【0001】
本発明は、ミッションケース、及び、前記ミッションケースから車体前方向きに延出するエンジン搭載フレームを備えて成る車体フレームを備え、前記ミッションケースから車体横外側向きに延出する前車軸ケースを備え、前記エンジン搭載フレームに搭載されたエンジンの車体横方向での横側方に乗降ステップを配置した乗用型田植機に関する。
【背景技術】
【0002】
上記田植機において、従来、例えば特許文献1に示されるように、前部フレーム23(エンジン搭載フレームに相当)から延出する支持フレーム35の途中に一端側が連結され、他端側が乗降ステップ31及び中間ステップ32(乗降ステップに相当)に連結された支持部材36(ステップフレームに相当)を備えることにより、乗降ステップがステップフレームを介して車体フレームによって支持されるようにステップ支持構造を構成していた。
【0003】
【特許文献1】特開2002−45013号公報(段落〔0028〕、〔0032〕、〔0035〕、〔0036〕、図4,5,6)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、乗降ステップの上を歩行してステップフレームに荷重が掛かったり、エンジン振動がステップフレームに伝達したりしても、乗降ステップが揺れ動きや振動しにくい状態に強固に支持されるようにすると、ステップフレームなどを優れた剛性を備えるように頑丈にする必要があり、重量面やコスト面で不利になっていた。
【0005】
本発明の目的は、乗降用ステップが強固に支持されながら、重量面などで比較的有利に得ることができる乗用型田植機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本第1発明にあっては、ミッションケース、及び、前記ミッションケースから車体前方向きに延出するエンジン搭載フレームを備えて成る車体フレームを備え、前記ミッションケースから車体横外側向きに延出する前車軸ケースを備え、前記エンジン搭載フレームに搭載されたエンジンの車体横方向での横側方に乗降ステップを配置した乗用型田植機において、
前記エンジン搭載フレームと、前記前車軸ケースの延出側端部の前車輪が揺動操向自在に支持される部位とにわたって連結されたステップフレームを備えるとともに、前記ステップフレームに前記乗降ステップを支持させてある。
【0007】
すなわち、ステップフレームの一端側がエンジン搭載フレームに連結され、他端側が前車軸ケースに連結されており、ステップフレームは、エンジン搭載フレームと前車軸ケースによって両端側で支持されながら乗降用ステップを支持するものである。前車軸ケースのステップフレームが連結している部位は、前車輪を操向揺動自在に支持する部位であって前車輪によって強固に受け止め支持されることから、ステップフレームを強固に支持する。これにより、ステップフレームなどを比較的軽量化しても、乗降ステップは荷重やエンジン振動による揺れ動きや振動が発生しにくいように強固に支持される。
【0008】
従って、本第1発明によれば、乗降ステップが揺れ動きや振動が発生しにくいように強固に支持されて使用しやすいものでありながら、ステップフレームなどの面から軽量かつ安価に得ることができる。
【0009】
本第2発明にあっては、本第1発明の構成において、前記エンジン搭載フレームに連結された予備苗台フレームを備え、前記ステップフレームの前端側が、前記予備苗台フレームの前端側に連結されて、予備苗台フレームを介してエンジン搭載フレームに連結されている。
【0010】
すなわち、ステップフレームの前端側が、予備苗台フレームの前端側に連結して予備苗台フレームを介してエンジン搭載フレームに連結しているものだから、ステップフレームと予備苗台フレームを別々にエンジン搭載フレームに連結するものよりも簡単なフレーム構造にしながら、ステップフレーム及び予備苗台フレームを装備することができる。
【0011】
従って、本第2発明によれば、乗降ステップが強固に支持されるとともに予備苗載せ台装置を装備できるようにステップフレーム及び予備苗台フレームを備えるものでありながら、フレーム構造を簡略化してこの面からも軽量化することができる。
【0012】
本第3発明にあっては、本第1又は第2発明の構成において、前記ステップフレームに、運転部用日除けの支柱を連結する支柱座部を備えてある。
【0013】
すなわち、ステップフレームを日除けの支柱を支持させる日除けフレームに兼用して日除けを装備することができるものである。
【0014】
従って、本第3発明によれば、日除けを装備することができるものでありながら、ステップフレームを日除けフレームに兼用してフレーム構造の簡略化を図り、この面からも軽量化することができる。
【0015】
本第4発明にあっては、本第1〜第3発明のいずれか一つの構成において、前記ステップフレームに、エンジン排気マフラーを支持するマフラー支持部を備えてある。
【0016】
すなわち、ステップフレームをマフラー支持部材に利用してエンジン排気マフラーを装備するものである。
【0017】
従って、本第4発明によれば、ステップフレームをマフラー支持部材に利用して、この面からも軽量化することができる。
【0018】
本第5発明にあっては、本第4発明の構成において、前記マフラー支持部は、前記エンジン排気マフラーを防振ゴムを介して吊下げ支持するように構成してある。
【0019】
すなわち、エンジン振動が排気マフラーを介してステップフレームに伝わることを防振ゴムによって緩和しながら、ステップフレームをマフラー支持部材に利用してエンジン排気マフラーを装備するものである。
【0020】
従って、本第5発明によれば、ステップフレームをマフラー支持部材に利用するものでありながら、エンジン振動がエンジン排気マフラーを介して乗降ステップに伝達することを緩和できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、左右一対の操向操作及び駆動自在な前車輪1、左右一対の駆動自在後車輪2、車体前部に位置するエンジン3aが装備された原動部3、車体後部に位置する運転座席4が装備された運転部5、運転部用の日除け6を備えた自走車体の前記原動部3の両横側に予備苗載せ台装置7を設け、前記自走車体の車体フレームFの後部にリフトシリンダ8aが装備されたリンク機構8を介して苗植付け装置10を連結するとともに、前記エンジン3aからの駆動力を回転軸9を介して苗植付け装置10に伝達するように構成し、前記自走車体の運転座席4の後側に肥料タンク21を備えた施肥装置20を設けて、施肥装置付き乗用型田植機を構成してある。
【0022】
すなわち、リフトシリンダ8aを伸縮作動させると、このリフトシリンダ8aがリンク機構8を車体フレームFに対して上下に揺動操作して、苗植付け装置10を植付け機体の下部に植付け機体横方向に並んで連結している複数個の接地フロート11が圃場面上に接地した下降作業状態と、接地フロート11が圃場面上から高く上昇した上昇非作業状態とに昇降操作する。苗植付け装置10を下降作業状態にして自走車体を走行させると、苗植付け装置10は、植付け機体の後部に植付け機体横方向に並べて駆動自在に設けた複数の苗植付け機構12により、各苗植付け機構12の苗植え運動に連動して植付け機体横方向に往復移送される苗載せ台13に載置されたマット状苗から一株分のブロック苗を切断して取り出し、前記接地フロート11が整地作用した圃場泥面に植え付けていく。
【0023】
施肥装置20は、前記肥料タンク21、この肥料タンク21の下部に自走機体横方向に並べて設けた複数の肥料繰り出し機構22、各肥料繰り出し機構22から複数本ずつ苗植付け装置10に向けて延出された施肥ホース23、運転座席4の下方に設けた電動ブロワ(図示せず)を備えて構成してある。
【0024】
複数本の施肥ホース23は、苗植付け装置10の各苗植付け機構12による苗植付け箇所の近くに1個ずつ位置するように配置して前記複数個の接地フロート11に分散させて支持された複数個の作溝施肥器25に各別に接続されている。電動ブロワは、ブロワの吸気部から自走機体前方側に延出する吸気ダクト(図示せず)を介して原動部3の付近からエンジン排熱などで温度上昇した空気を吸引して常温の空気よりも温度が高い搬送風を発生させ、この搬送風を前記肥料繰り出し機構22を介して前記各施肥ホース23に供給する。
【0025】
つまり、肥料タンク21に粒状の肥料を投入しておくと、各肥料繰り出し機構22が肥料タンク21から肥料を設定量ずつ繰り出し、電動ブロワが供給する搬送風が肥料繰り出し機構22からの肥料を施肥ホース23を介して作溝施肥器25に供給し、各作溝施肥器25が圃場面に施肥溝を形成するとともにこの施肥溝に施肥ホース23からの肥料を供給していく。これにより、施肥装置20は、圃場面の各苗植付け機構12による植付け苗の近くに肥料を供給していく。
【0026】
図2に示すように、運転部5の運転座席4の付近に配置した運転部床本体31と、この運転部床本体31とは別部品に形成して運転部床本体31の自走車体横方向での両横側に配置した拡張運転部床32とによって運転部床30を構成し、各拡張運転部床32の横端部での下面側に乗降用ステップ35を設け、エンジン3aの自走車体横方向での両横側に、エンジンボンネット3bと予備苗載せ台装置7との間に配置した乗降ステップ38を設けてある。
【0027】
左右の乗降ステップ38は、運転部床本体31、及び拡張運転部床32とは別部品に形成し、乗降ステップ38の後端部と、運転部床本体31の前端部とがエンジンボンネット3bの後端付近で連なるようにして設けてある。さらに、左右の乗降ステップ38は、原動部3の前側を通って左右の乗降ステップ38の前端部に対して連結している連結ステップ部38aによって連結された単一の部品になっている。
【0028】
つまり、自走車体の横側から運転部5に乗ったり、運転部5から自走車体の横側に降りたりする際、乗降用ステップ35のステップ板37に足を掛けて乗り降りできるようにしてある。運転部5から乗降ステップ38を通って自走車体の前方に降りたり、自走車体の前方から乗降ステップ38を通って運転部5に乗ったりすることを可能にしてある。
【0029】
自走車体についてさらに詳述すると、自走車体は、次の如く構成してある。
図3に示すように、車体横方向に所定間隔を隔て並ぶ左右一対の車体前後向きのメインフレーム40と、両メインフレーム40の前端部に後部が連結している前ミッションケース41と、この前ミッションケース41の前部から車体前方向きに延出している左右一対のエンジン搭載フレーム42とによって前記車体フレームFを構成してある。
【0030】
前記前ミッションケース41の両横端部から車体横外側向きに延出させた前車軸ケース43と、メインフレーム40の車体前後方向での2箇所で左右のメインフレームに架設した車体横向きの板金製の横フレーム44,45と、各メインフレーム40の後部に立設した板金製の座席フレーム46と、前記車体フレームFの後部側の両横側に配置した屈曲鋼管材で成る内側補助フレーム47と、この内側補助フレーム47よりも車体横外側及び車体後方側に位置するように屈曲成形した鋼管材で成る外側補助フレーム48と、前記車体フレームFの前部側の両横側に配置した予備苗台フレーム49及びステップフレーム50とを車体フレームFに備えさせてある。
【0031】
前記左右のエンジン搭載フレーム42に前記エンジン3aを搭載し、前記左右の座席フレーム46の上部に運転座席4を支持させてある。
【0032】
図4,7などに示すように、前記左右の前車軸ケース43において、前車軸ケース43の前ミッションケース41からの延出方向での端部に、車体上下向きの筒形の前輪支持部51を設け、前車輪1が下端側に前車軸芯まわりで駆動回動自在に装着された前輪支持ケース52の上端側を前記前輪支持部51に車体上下向きの軸芯Xまわりで回動自在に連結してある。
つまり、左右の前車軸ケース43それぞれの前ミッションケース41からの延出方向での端部に位置する前輪支持部51に前車輪1を前記軸芯Xまわりで揺動操向自在に支持させ、左右前輪1が前記軸芯Xまわりで車体に対して車体左右方向に揺動操作されて車体の操向操作を行なうようになっている。また、左右前輪1は、エンジン3aからの駆動力が前ミッションケース41、前車軸ケース43、前輪支持ケース52の内部に位置するギヤ及び回転軸利用の伝動機構(図示せず)を介して伝達されるようになっている。
【0033】
図1に示すように、車体フレームFの前記左右のメインフレーム40の後部に、後輪駆動ケース53を介して左右後輪2を後車軸芯まわりで回動自在に支持させてある。左右後輪2は、エンジン3aから前ミッションケース41に伝達された駆動力を、前ミッションケース41から延出する回転軸54、後輪駆動ケース53の内部に位置するギヤ及び回転軸利用の伝動機構(図示せず)を介して伝達されるようになっている。
【0034】
図4などに示すように、前記左右の予備苗台フレーム49は、車体上下方向視で前端側部分が車体横向きになり、中間部分49aが車体前後向きになるように屈曲成形した鋼管材によって構成してある。各予備苗台フレーム49の前端部を、このフレーム前端部に設けた連結ブラケット49bを介してエンジン搭載フレーム42に連結し、各予備苗台フレーム49の後端部を、中継部材49cを介して前記前車軸フレーム43の延出端部に連結してある。これにより、各予備苗台フレーム49は、車体フレームFに支持されている。各予備苗台フレーム49の2箇所に設けた支柱支持ブラケット49dに予備苗載せ台装置7の支柱7aを連結することにより、各予備苗台フレーム49に予備苗載せ台装置7を支持させてある。
【0035】
前記内側補助フレーム47は、図3の如く屈曲成形した鋼管材によって構成してある。この内側補助フレーム47の後端部を前記座席フレーム46に、内側補助フレーム47の中間部を前記両横フレーム44,45にそれぞれ連結することにより、内側補助フレーム47が車体フレームFに支持されている。前記外側補助フレーム48は、図3の如く屈曲成形した鋼管材によって構成してある。外側補助フレーム48の後端部を前記左右一対の座席フレーム46の後端部に、外側補助フレーム48の前端部を前記予備苗台フレーム49の前端側部分にそれぞれ連結することにより、外側補助フレーム48を車体フレームFに支持させてある。内側補助フレーム47及び外側補助フレーム48に、前記運転部床本体31及び拡張運転部床32を支持させてある。
【0036】
図4〜9に示すように、前記左右のステップフレーム50は、車体側面視で前端側および後端側が車体上下向きになり、中間部分50aが車体前後向きになるように屈曲成形した鋼管材によって構成してある。左右のステップフレーム50において、ステップフレーム50の前端側を、前記予備苗台フレーム49の前端側部分に連結することにより、予備苗載台フレーム49を介してエンジン搭載フレーム41に支持されるように連結し、ステップフレーム50の後端側を、このフレーム後端部に連結された連結ブラケット50b、この連結ブラケット50bを前記前車軸ケース43の前記前輪支持部51に位置する連結座部51aに連結する連結ボルト55を介し、前車軸ケース43の前記前輪支持部51に支持されるように脱着自在に連結してある。各ステップフレーム50の前記中間部分50aの上側に前記乗降ステップ38を載置して連結してある。
【0037】
図4〜9に示すように、前記左右のステップフレーム50の前記中間部分50aに支柱座部50cを設け、前記日除け6の車体左側の支柱56を、前記左側のステップフレーム50の前記支柱座部50cに、前記日除け6の車体右側の支柱56を、前記右側のステップフレーム50の前記支柱座部50cにそれぞれ連結ボルト58によって脱着自在に連結してある。各支柱56は、支柱56が備える連結板56aと、ステップフレーム50の支柱座部50cとによって前記乗降ステップ38を挟む状態でステップフレーム50に連結してある。
【0038】
図4〜6に示すように、前記エンジン3aから排出される燃焼排ガスに消音作用するエンジン排気マフラー60を、前記左右一対の乗降ステップ38,38の一方の下方に配置してある。図4,5,6,10に示すように、エンジン排気マフラー60の前端側に、エンジン排気マフラー60の壁面及びエンジン3aの排気管61に連結された取り付けフック62を設け、この取り付けフック62を、前記予備苗台フレーム49の前端側鋼管材と中間鋼管材の間の中継部に支持ピンを固定して設けたマフラー支持部63に吊下げ支持されているゴムブロック形の防振ゴム64の下端側の連結孔に係止させてある。図5,7,10,11に示すように、エンジン排気マフラー60の後端側に、エンジン排気マフラー60の壁面に連結された左右一対の取り付けフック65を設け、これらの取り付けフック65を、前記ステップフレーム50の支柱座部50cの下面側に支持ピンを固定して設けたマフラー支持部66に吊下げ支持されている後側防振ゴム64の下端側の連結孔に係止させてある。
これにより、エンジン排気マフラー60は、エンジン3aからエンジン排気マフラー60に伝達した振動が乗降ステップ38に伝達することを緩衝する前後一対の防振ゴム64を介して予備苗台フレーム49及びステップフレーム50のマフラー支持部63,66に吊下げ支持されている。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】施肥装置付き乗用型田植機全体の側面図
【図2】自走車体の平面図
【図3】車体フレームの平面図
【図4】ステップフレーム、及び、苗載せ台フレーム配設部の平面図
【図5】ステップフレーム配設部の側面図
【図6】乗用ステップ支持構造の正面図
【図7】前車軸ケース配設部の正面図
【図8】ステップフレームの側面図
【図9】ステップフレームの平面図
【図10】排気マフラー支持構造の側面図
【図11】排気マフラー後側の支持構造の後面図
【符号の説明】
【0040】
1 前車輪
3a エンジン
6 日除け
38 乗降ステップ
40 メインフレーム
41 ミッションケース
42 エンジン搭載フレーム
43 前車軸ケース
47 補助フレーム
48 予備苗台フレーム
50 ステップフレーム
50b 支柱座部
51 前車軸ケースの部位
56 日除けの支柱
60 エンジン排気マフラー
64 防振ゴム
66 マフラー支持部
F 車体フレーム
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ミッションケース、及び、前記ミッションケースから車体前方向きに延出するエンジン搭載フレームを備えて成る車体フレームを備え、前記ミッションケースから車体横外側向きに延出する前車軸ケースを備え、前記エンジン搭載フレームに搭載されたエンジンの車体横方向での横側方に乗降ステップを配置した乗用型田植機であって、
前記エンジン搭載フレームと、前記前車軸ケースの延出側端部の前車輪が揺動操向自在に支持される部位とにわたって連結されたステップフレームを備えるとともに、前記ステップフレームに前記乗降ステップを支持させてある乗用型田植機。
【請求項2】
前記エンジン搭載フレームに連結された予備苗台フレームを備え、前記ステップフレームの前端側が、前記予備苗台フレームの前端側に連結されて、予備苗台フレームを介してエンジン搭載フレームに連結されている請求項1記載の乗用型田植機。
【請求項3】
前記ステップフレームに、運転部用日除けの支柱を連結する支柱座部を備えてある請求項1又は2記載の乗用型田植機。
【請求項4】
前記ステップフレームに、エンジン排気マフラーを支持するマフラー支持部を備えてある請求項1〜3のいずれか1項に記載の乗用型田植機。
【請求項5】
前記マフラー支持部は、前記エンジン排気マフラーを防振ゴムを介して吊下げ支持するように構成してある請求項4記載の乗用型田植機。
【請求項1】
ミッションケース、及び、前記ミッションケースから車体前方向きに延出するエンジン搭載フレームを備えて成る車体フレームを備え、前記ミッションケースから車体横外側向きに延出する前車軸ケースを備え、前記エンジン搭載フレームに搭載されたエンジンの車体横方向での横側方に乗降ステップを配置した乗用型田植機であって、
前記エンジン搭載フレームと、前記前車軸ケースの延出側端部の前車輪が揺動操向自在に支持される部位とにわたって連結されたステップフレームを備えるとともに、前記ステップフレームに前記乗降ステップを支持させてある乗用型田植機。
【請求項2】
前記エンジン搭載フレームに連結された予備苗台フレームを備え、前記ステップフレームの前端側が、前記予備苗台フレームの前端側に連結されて、予備苗台フレームを介してエンジン搭載フレームに連結されている請求項1記載の乗用型田植機。
【請求項3】
前記ステップフレームに、運転部用日除けの支柱を連結する支柱座部を備えてある請求項1又は2記載の乗用型田植機。
【請求項4】
前記ステップフレームに、エンジン排気マフラーを支持するマフラー支持部を備えてある請求項1〜3のいずれか1項に記載の乗用型田植機。
【請求項5】
前記マフラー支持部は、前記エンジン排気マフラーを防振ゴムを介して吊下げ支持するように構成してある請求項4記載の乗用型田植機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2006−94729(P2006−94729A)
【公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−282366(P2004−282366)
【出願日】平成16年9月28日(2004.9.28)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年9月28日(2004.9.28)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】
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