説明

乾麺結束材料

【課題】 従来は紙やプラスチック等の乾麺結束素材を用いていたが、これをオブラート、寒天、ゼラチン等の水溶性の素材を使い、従来の紙やプラスチックなどの結束部分を都度取らずに茹でられるようにすること。
【解決手段】乾麺の結束素材にオブラート、寒天、ゼラチン等の水溶性素材を用いて図1のBのように乾麺を結束し、茹でる時に乾麺がオブラート、寒天、ゼラチン等の水溶性素材で結束された状態でお湯の中に投入出来るようにすることにする。茹でている時にオブラート、寒天、ゼラチン等の水溶性の結束素材が溶けてなくなる。
オブラート、寒天、ゼラチン等の水溶性結束素材を使用することにより、今まで使われてきた紙やプラスチック等の結束素材を都度廃棄せずに済み、調理時間短縮、ごみ縮小に繋がる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、乾麺を束ねて結束する材料に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の乾麺は、紙、もしくはプラスチックの素材にて100g程度の単位で結束している。
しかし、従来の結束素材には、下記のような問題がある。
1. 乾麺を茹でる前に結束部分を都度取り外さなくてはいけない。
2. 結束素材を取り外すのに時間が掛かる。
3. 結束素材をほどいている最中に乾麺がバラバラになったりして効率が非常に悪い。
4. 結束素材を破棄するときにごみが増える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−120259号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記問題点を解決する結束素材を提供するのが課題となる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明が提供する結束材料は、乾麺を結束する時に用いられ、オブラート、寒天、ゼラチン等の水溶性の素材で作られていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0006】
この発明によれば、オブラート、寒天、ゼラチン等で作られている水溶性の結束素材を取り外さずに鍋などに入れて茹でることが出来るのでオブラート、寒天、ゼラチン等の水溶性結束素材を取り外す手間も省け、調理の時間も短縮され、ごみも減少する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】当発明の一つの実施例であり、乾麺の束を中央部で水溶性の結束素材により結束した状態を示す斜視図
【図2】当発明の他の実施例であり、乾麺の束を中央部及び両端部を水溶性の結束素材により結束した状態を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
乾麺の結束素材にオブラート、寒天、ゼラチン等の水溶性素材を使用することにより、従来乾麺で使用されていた紙、もしくはプラスチックの結束素材を廃棄せずにそのまま鍋に入れて調理する事が可能とするのが今回の発明である。
この発明の一実施形態を図1にて示す。
この図は100gの乾麺を束ねたものの斜視図であり、Bは、オブラートの水溶性素材の
結束場所を示し、束ねた乾麺Aの真中部分である。素材はオブラートであり、幅20mm、厚さ1mm、長さ100mmのテープ状にして、乾麺に巻きつけた。
この発明の他の実施形態を図2にて示す。
この図は100gの乾麺を束ねたものの斜視図であり、Cは、オブラートの水溶性素材の
結束場所を示し、束ねた乾麺Aの真中と両端部分である。素材はオブラートであり、真中部分には幅20mm、厚さ1mm、長さ100mmのテープ状のものを、両端部分には幅40mm、厚さ0.5mm、長さ100mmの面状のオブラートを巻きつけた。
結束素材は水溶性の素材、すなわちオブラート単品、寒天単品、ゼラチン単品の使用でも良い。
オブラートと寒天、オブラートとゼラチン、寒天とゼラチン、オブラートと寒天とゼラチンを混ぜて作っても良い。
尚、オブラート、寒天、ゼラチン等の水溶性素材を乾麺の束に巻いた両端部は水で固定した。
【0009】
この実施形態によれば、結束素材がオブラート、寒天、ゼラチン等の水溶性である為、
お湯に入れる前に従来で使用されていた紙、プラスチック等の結束部分を取り外すことなく入れられ、オブラート、寒天、ゼラチン等の水溶性の結束素材が溶けたときに乾麺がお湯の中で均等に広がる利点もある。
従って、今まで使われてきた紙やプラスチックの結束素材を都度廃棄せずに済み、時間短縮、ごみ縮小に繋がった。
今回の発明であるオブラート、寒天、ゼラチン等の水溶性の結束素材を使用する利点は次の4点である。
1.紙、プラスチック等従来結束していた素材をごみとして捨てる手間が省け、エコロジーに繋がる。
2.茹でる時に乾麺をそのまま入れられるので、オブラート、寒天、ゼラチン等水溶性素材で結束されている麺がほどけずに鍋にそのまま入れる事が出来るので効率も良く、時間短縮になる。
3.オブラート、寒天、ゼラチン等水溶性素材が溶解すると、オブラート、寒天、ゼラチン等の水溶性素材で結束された乾麺がお湯の中で均等に広がり、美味しく出来上がる。
4.オブラート、寒天、ゼラチン等の水溶性素材は基本無味であり、アレルギーを引き起こす物質も少ないので、麺の味を損なわない。

【0010】
図1の実施形態では、結束部分はBの部分の真中1箇所のみオブラート、寒天、ゼラチン等の水溶性素材を使い結束した実施形態である。尚、他の実施形態である図2では、Cの部分、すなわち真中のオブラート、寒天、ゼラチン等の水溶性素材を使用して結束した部分に加えて上下部分にもオブラート、寒天、ゼラチン等の水溶性素材にて結束を施し、乾麺の運搬途中などで素材が折れることを防ぐことが出来る。
【符号の説明】
【0011】
A:束ねた乾麺
B:オブラートの水溶性素材
C:オブラートの水溶性素材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
束ねられた乾麺を結束する素材として水溶性の素材を用いたことを特徴とする乾麺結束材料。
【請求項2】
前記水溶性の素材として、オブラート、寒天、ゼラチン等を用いることを特徴とする請求項1記載の乾麺結束材料。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−158374(P2012−158374A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−20300(P2011−20300)
【出願日】平成23年2月2日(2011.2.2)
【出願人】(711001170)
【Fターム(参考)】